説明

記録再生装置および記録再生方法

【課題】インタラクティブな操作により内容が変化する映像を表示するとともに、現在表示されている映像に関連する過去の映像も同時に表示することができる記録再生装置。
【解決手段】入力映像情報を記録するHDD(32)と、入力映像情報を表示装置(4)へ出力する手段(44)と、表示装置(4)へ入力映像情報を出力している時に画面分割指示が発生されると、表示装置(4)へ出力している現映像情報に関連する記録映像情報をHDD(32)から再生し、この再生情報と入力映像情報とからなる合成画面を表示装置(4)へ出力する画面合成部(44)とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はビデオゲーム等のユーザのインタラクティブな操作により内容が変化する映像を記録・再生する記録再生装置および記録再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ビデオゲームの映像を録画しておき、後で再生する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この装置はサッカーゲームを例とし、サッカーゲームの醍醐味である得点シーンを自動的に繰り返し再生するにあたり、逆再生を行わせることで、再生画面の開始時点を、逆再生を停止させた時間位置から始めることが可能となり、最も見たい場面を集中的に再生することを可能とすることで、より興趣に富んだビデオゲームを実現するものである。
【特許文献1】特開2000−197775号公報(段落0005)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載の装置は、スタートボタンにより、あるいはゴール後の自動的なリプレイ指示があると、リプレイ画像が再現される。リプレイ画像が最後まで表示されると、試合中画面に戻る。この装置は画面が試合中画像とリプレイ画像に完全に切り替わるものであり、ロールプレーイングゲーム等のようにプレイの際に過去の画像を参照すると便利なものには向いていない。例えば、ロールプレーイングゲームで迷路に入った場合、過去に迷路をクリアしたときの映像を参照できれば、簡単にクリアできる。
【0004】
本発明の目的はインタラクティブな操作により内容が変化する映像を表示するとともに、現在表示されている映像に関連する過去の映像も同時に表示することができる記録再生装置および記録再生方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る記録再生装置は、入力映像情報を記録する手段と、前記入力映像情報を表示装置へ出力する手段と、表示装置へ前記入力映像情報を出力している時に画面分割指示が発生されると、表示装置へ出力している現映像情報に関連する記録映像情報を前記記録手段から再生し、この再生情報と前記入力映像情報とからなる合成画面を前記表示装置へ出力する画面分割手段とを具備するものである。
【0006】
本発明の一態様に係る記録再生方法は、入力映像情報を記録するとともに、表示装置へ出力するステップと、表示装置へ前記入力映像情報を出力している時に画面分割指示が発生されると、表示装置へ出力している現映像情報に関連する記録映像情報を再生し、この再生情報と前記入力映像情報とからなる合成画面を表示装置へ出力する画面分割ステップとを具備するものである。
【発明の効果】
【0007】
以上説明したように本発明によれば、リアルタイムのスルー映像と、それに関連する録画映像の再生画像が親子画面で同時に表示できるので、過去の画像を参考にしてインタラクティブな操作ができ、ゲームに適用した場合、効率よくゲームを攻略することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明による記録再生装置の実施の形態を説明する。
【0009】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る記録再生装置のシステム構成を示す概略図である。ハードディスク等の記録媒体を有する記録再生装置2に表示装置4と外部機器6とが接続される。外部機器6はユーザのインタラクティブな操作により内容が変化する画像を提供する機器、例えばビデオゲーム機である。外部機器6からの外部入力映像・音声信号はHDMI(High Definition Multimedia Interface)ケーブルを介して記録再生装置4に入力される。この外部入力映像・音声は常に記録再生装置2において記録される。
【0010】
外部機器6にはゲームを進行させるためにユーザがコマンドを与えるリモートコントローラ(有線、無線のいずれも可であり、以下、リモコンと称する)8が付属している。リモコン8はゲームに対するコマンド信号以外にも、記録再生装置2、表示装置4に対する種々の制御信号を出力できる構成であり、制御信号はHDMIケーブルのCEC端子を介して記録再生装置4に入力される。制御信号は、後述する表示装置4の画面分割(子画面表示のオン/オフ)の指定、解除を指示する制御信号を含む。記録再生装置2と表示装置4には別々のリモコンではなく、共通のリモコン10が付属している場合が多い。また、記録再生装置2と表示装置4は別々の装置ではなく、HDD内蔵のテレビジョン受像機等の両者が一体型の装置でもよい。
【0011】
記録再生装置2は外部機器6から供給されたリアルタイムの外部入力映像・音声(以下、スルー映像と称する)を第1の画面を表示装置4へ出力する形態と、画面を親画面と子画面に分割し、親画面にスルー画像を、子画面に過去の映像(録画映像の再生映像)を表示させる合成画面(第2の画面)を表示装置4へ出力する形態を有する。スルー映像は外部機器6から供給された入力そのままであるので映像と音声を含むが、子画面のみに表示される再生映像は映像のみとし、音声は含まない。すなわち、親子画面表示においては、親画面の音声のみが出力され、子画面の音声は出力されず、子画面は映像のみが出力される。2つの出力形態はユーザ操作によりマニュアル的に、あるいは外部機器6から供給されたリアルタイムの外部入力映像・音声の解析結果に応じて自動的に切り替えられる。出力形態を切り替えるための制御信号は上述したようにリモコン8からHDMIケーブルのCECラインを介して供給される他、記録再生装置2のリモコン10からの画面分割の指定・解除指示信号も含む。
【0012】
図2は記録再生装置2のブロック図である。
【0013】
外部機器6のHDMIケーブルがコネクタ22に接続され、外部入力映像・音声信号が入力I/F26に入力され、CEC端子からの画面分割指示・解除制御信号がHDMI信号制御回路24に入力される。HDMI信号制御回路24、入力I/F26がシステムバス30に接続される。システムバス30にはハードディスク装置(HDD)32、光ディスク装置34、入力制御部36、ビデオプロセッサ38、データ処理部42、フレームメモリ60も接続される。HDD32は外部機器6から供給された映像・音声信号を記録する。光ディスク装置34も映像・音声信号を記録可能である。なお、記録媒体はHDD32と光ディスク装置34の両方とも設ける必要は無く、HDD32のみで光ディスク装置34は省略可能である。なお、記録媒体としては、フラッシュメモリ等も利用可能である。外部機器6から出力された映像・音声信号の記録は定常的に行われるものとし、リモコン10から録画停止指示が入力されるまで録画が継続している。
【0014】
入力制御部36はリモコン受信部40を含み、リモコン10からの制御信号をシステムバス30を介して他の回路部分へ供給する。
【0015】
HDD32、光ディスク装置34等の記録媒体はストリームデータ(MPEGプログラムストリーム)を記録するものであり、データ処理部42は外部機器6から入力された映像・音声信号をストリームデータの信号形態に変換するV(映像)・A(音声)・SP(副映像)エンコーダ56を含む。エンコーダ56からのエンコード出力は、バッファメモリを含むデータ制御部50にて所定のDVDフォーマットに変換され、ビデオプロセッサ38に供給される。ビデオプロセッサ38はHDD32、光ディスク装置34に記録データを供給することができ、また、再生された信号を受け取ることができる。ビデオプロセッサ38は、記録または再生単位のデータを取り扱うもので、バッファ回路、変調・復調回路、エラー訂正部などを含む。
【0016】
HDD32、光ディスク装置34等の記録媒体から再生したストリームデータは分離回路52を介してV・A・SPデコーダ58に供給され、映像信号・音声信号・副映像信号が復元される。データ処理部42は後述する表示形態切り替え(画面分割)のタイミングを自動的に検出するためのV・A・SP境界検出器54も含む。
【0017】
フレームメモリ60は外部機器6から入力された映像・音声信号を少なくとも1フレーム以上保持できるバッファと、HDD32から再生され、表示装置4へ出力される映像・音声信号を1フレーム以上保持できるバッファを含む。バッファとHDD32との転送レートは外部機器6からバッファへの書込みレート、バッファから表示装置4への読出しレートよりも非常に高速であるので、バッファからHDD32への記録、HDD32からの再生情報をバッファへの書込みを時分割的に行っても、外部機器6からバッファへの書込み、バッファから表示装置4への出力は連続して同時に行うことができる。このため、HDD32への記録とHDD32からの再生を見かけ上同時に行うことができる。
【0018】
ビデオプロセッサ38の出力信号が画面合成部44に供給され、画面合成部44は必要に応じて外部機器6から供給された映像・音声信号そのまま(スルー映像)を親画面に、過去の映像・音声信号(録画映像)を子画面に合成して出力する。画面合成部44は画面分割指示を検出すると、画面内に子画面をはめ込む合成画面を生成し、画面分割解除指示を検出すると、子画面を閉じてスルー映像のみの画面を生成する。画面合成部44の出力は出力I/F46を介して表示装置4で表示される。
【0019】
図3は記録再生装置2の動作を示すフローチャートである。図1に示すように接続された状態で外部機器6でゲームが開始されると、図3の動作が開始するとする。
【0020】
ブロック102で記録再生装置2は外部機器6から入力されたゲーム画面の動画である映像・音声信号をHDD32へ記録開始する。
【0021】
ブロック104で画面分割指示の有無を判定する。通常は、外部機器6から記録再生装置2に供給され、HDD32へ記録中のリアルタイムの映像・音声信号が表示装置4へそのまま出力(スルー出力)される。画面分割指示があると、画面を親画面と子画面とに分割し、リアルタイムの映像・音声信号を親画面に、HDD32から再生された過去の映像(録画映像)を子画面に合成して表示される。画面分割指示は上述したようにリモコン8、10からのユーザ操作に応じて入力させてもよい。しかし、リアルタイム映像・音声信号のフレームの特徴を解析して、画面分割の必要性がある、あるいは分割が好ましいと判断できる場合は、自動的に分割指示を発生しても良い。この詳細は後述する。
【0022】
画面分割指示がない場合は、ブロック106で外部機器6から記録再生装置2に供給され、HDD32へ記録されている外部入力映像をそのまま表示装置4へ出力する(スルー映像出力)。この後、ブロック120で録画続行か否かを判定する。録画を続行する場合はブロック104に戻り、続行しない場合は終了する。
【0023】
画面分割指示を検出した場合は、ブロック108で録画中のリアルタイム映像にチャプタを挿入し、チャプタ映像リストを作成・更新する。チャプタ映像リストとはチャプタが挿入されたフレームの映像(チャプタ映像と称する)のサムネールを含む。チャプタ映像リストはブロック110で現チャプタ映像と関連がある過去のチャプタ画像を検索する際に必要な情報を含むことが必要であり、サムネール以外にもチャプタ映像の録画開始時刻・再生時刻、再生頻度、字幕情報、音声等を含むことができる。
【0024】
ブロック110でチャプタ映像リストを検索して、現チャプタ映像と関連する過去のチャプタ映像を抽出する。一例としては、現チャプタ画像とチャプタ映像リスト内のチャプタ画像とのパターンマッチングにより最も似ている過去のチャプタ画像を抽出する。しかし、チャプタ映像リストの録画開始時刻・再生時刻に基づいて最も近い過去に録画開始・再生されたチャプタ画像や、再生頻度に基づいて過去に最も多く再生されたチャプタ画像や、同じ字幕(同じシーンは同じ字幕、例えば「迷路に入りました!」が付いている)や同じBGM(同じシーンは同じBGMが流れる)を有するチャプタ画像を抽出しても良い。
【0025】
ブロック110で現チャプタ映像と関連する過去のチャプタ映像を抽出できたので、HDD32をその映像に対応する箇所から再生すれば現在の映像に関連する過去の映像を得ることができる。ブロック112でHDD32からこの関連する過去の映像から再生を開始し、スルー映像を親画面に、HDD32から再生された過去の映像(録画映像)を子画面に合成して表示装置4へ出力する。これにより、親画面と子画面に同一のシーンのリアルタイム映像と過去の録画映像という時間が異なる2つの映像を表示させることができる。これにより、ロールプレイングゲームの迷路等のシーンにおいて、過去にそれをクリアした時の録画映像を子画面で参照することができ、過去の情報を参考にすれば何回も迷ったりすることがなく、効率よくゲームを攻略することができる。
【0026】
ブロック114で画面分割解除指示が入るまで待機する。画面分割指示と同様に、画面分割解除指示もリモコン8、10からのユーザ操作に応じて入力させてもよいし、スルー映像のフレームの特徴を解析して、画面分割解除の必要性がある、あるいは分割解除が好ましいと判断できる場合に自動的に指示しても良い。
【0027】
画面分割解除指示が入ると、ブロック116で録画中の現映像にチャプタを挿入し、チャプタ映像リストを更新する。
【0028】
ブロック118で子画面を閉じて外部機器6から記録再生装置2に供給された外部入力映像をそのまま表示装置4へ出力する(スルー映像出力)。
【0029】
この後、ブロック120で録画続行か否か判定する。続行する場合はブロック104に戻り、続行しない場合は終了する。
【0030】
図4は表示装置4への出力形態の切り替えを示す図である。通常は、左側に示すように表示画面の全面を使ってスルー映像が表示され、画面分割指示があると、右側に示すようにスルー映像を親画面に、録画映像を子画面に合成して表示されるように出力する。なお、ブロック108、116で説明したように分割時、分割解除時には録画画像(外部機器6から供給された外部映像)にチャプタが挿入され、チャプタ映像リストが作成・更新される。なお、子画面の数や表示位置、画面サイズなどは任意に設定可能とする。例えば、複数の過去の映像をスルー映像と同時に表示しても良い。
【0031】
図5は外部映像(スルー映像)にチャプタが挿入される処理を示す図である。スルー映像A(全画面表示)の先頭にはチャプタ1が挿入される。映像Bから映像A’(映像Aに類似する)に切り替わった時に画面分割指示が発生すると、映像A’(スルー映像)が親画面に表示され、映像A’に類似する映像A(録画映像)が子画面に表示される。スルー映像A’の先頭にはチャプタ2が挿入される。映像A’から全く別の映像Cに切り替わると、画面分割解除指示が発生し、子画面が閉じられ、映像Cが全画面表示される。スルー映像A’の最後(スルー映像Cの先頭)にはチャプタ3が挿入される。このように画面分割時にチャプタを挿入し、チャプタ映像リストに登録するのは、画面分割時とは過去の同じシーンを表示させたい場合であり、当該シーンは将来参照される可能性があるからである。
【0032】
図6は画面分割の指示の発生(図3のブロック104)処理に関するフローチャートである。
【0033】
先ず、指示を自動的に発生させるか否かはユーザが設定可能であるとする。なお、自動的に発生させる場合でも、リモコン操作によるユーザ操作指示も併用して受け付けることが出来る。
【0034】
ブロック152で分割指示の自動発生が設定されているか否か判定する。自動発生することが設定されている場合は、ブロック154でV・A・SP境界検出器54が外部入力映像の映像・音声・字幕の変化する境界フレームを検出する。映像の場合、図5の映像A/映像B/映像A’/映像Cの境界フレームが検出される。あるいは、音声や字幕が大きく変化するフレームが検出される。ゲームの場合、あるシーン(例えば迷路)になると、BGMや映像が大きく変化する、あるいは「迷路に入りました!」という字幕が出る。
【0035】
ブロック154では画面分割自動検出のためのデータベースを検索し、これらの検出された境界フレームの映像・音声・字幕に一致する映像・音声・字幕フレームをデータベースから探す。ゲームの場面によっては画面を分割し過去の画像を表示して、過去の画像を参照した方が攻略し易い場面が決まっているので、予めこのような場面の映像・音声・字幕をデータベース化しておくことが出来る。外部入力画像の全フレームをデータベースと比較すると処理の負担が大変であるので、境界フレームを抽出して、境界フレームのみをデータベースと比較する。これにより、処理の負担を軽くすることができる。
【0036】
ブロック156でデータベース内に一致する映像・音声・字幕フレームが有るか否か判定する。一致の条件として、映像の解像度や矩形範囲選択、輝度や色情報量、比較フレーム数等を任意に設定できる。ない場合はブロック154の判定に戻る。ある場合はブロック158で親子画面出力処理を行う。親子画面出力処理とは図3のブロック108以降の処理である。
【0037】
一方、ブロック152で分割指示の自動発生が設定されていない場合は、ブロック160でリモコン10からの画面分割指示があるか否か判定する。指示がある場合はブロック158で親子画面出力処理を行う。リモコン10からの画面分割指示がない場合はブロック162でリモコン8からの画面分割指示(HDMIのCEC制御入力)があるか否か判定する。指示がある場合はブロック158で親子画面出力処理を行う。リモコン8からの画面分割指示がない場合はブロック164でスルー映像出力処理を行う。スルー映像出力処理とは図3のブロック106の処理である。
【0038】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、ビデオゲーム機等の外部機器6から出力された映像・音声が記録再生装置4で常時記録されるとともに、表示装置4へスルー出力される。表示装置4へ出力される画像信号はスルー映像のみからなる場合と、画面を親画面と子画面に分割し、親画面にスルー画像を、子画面に現在のスルー画像に関連する過去の映像(録画映像の再生映像)を表示させる場合を選択できる。この選択は自動的に行うことも出来る。これにより、親画面と子画面に同一のシーンのリアルタイム映像と過去の録画映像という時間が異なる2つの映像を表示させることができるので、過去の情報を参考にしてゲームを進めることができ、効率よくゲームを攻略することができる。子画面の表示のための画面分割と、子画面に表示する過去の映像の検索も現在の映像の特徴に応じて自動的に行うことができ、ユーザの操作が一切不要なので、ゲームに集中することができる。
【0039】
本発明は上述した実施の形態に限定されず、種々変形して実施可能である。例えば、上述の説明では、子画面に表示される再生映像は音声を含まず、映像のみであるが、音声も含んでいてもよい。その場合、出力する音声を親画面の音声か子画面の音声かを選択的に切り換えることができるようにしてもよい。また、子画面の数は単数に限らず、複数の子画面を表示するように構成しても良い。さらに、画面分割解除は自動的でマニュアル的を問わず解除指示が発生されることにより行う例を説明したが、分割表示開始後一定時間だけ子画面を表示させるように構成しても良い。
【0040】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態に係る記録再生装置の全体システムを示す図。
【図2】一実施形態の記録再生装置の詳細な構成を示すブロック図。
【図3】一実施形態の記録再生装置の動作を示すフローチャート。
【図4】スルー映像のみの表示形態と、スルー映像と録画映像の親子画面表示形態との切り替えを示す図。
【図5】表示形態の切り替えとチャプタ挿入との関係を示す図。
【図6】画面分割指示の自動発生を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0042】
2…記録再生装置、4…表示装置、6…外部機器、8,10…リモコン、24…HDMI信号処理部、26…入力I/F、30…システムバス、32…HDD、34…光ディスク装置、36…入力制御部、38…ビデオプロセッサ、42…データ処理部、44…画面合成部、46…出力I/F、50…データ制御部、52…分離回路、54…V・A・SP境界検出部、56…V・A・SPエンコーダ、58…V・A・SPデコーダ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力映像情報を記録する手段と、
前記入力映像情報を表示装置へ出力する手段と、
表示装置へ前記入力映像情報を出力している時に画面分割指示が発生されると、表示装置へ出力している現映像情報に関連する記録映像情報を前記記録手段から再生し、この再生情報と前記入力映像情報とからなる合成画面を前記表示装置へ出力する画面分割手段と、
を具備する記録再生装置。
【請求項2】
入力映像情報の変化フレームを検出する手段と、
前記検出手段により検出された変化フレームを所定のデータベースと比較して所定のフレームであるか否かを判定する手段と、
変化フレームが所定のフレームであると前記判定手段が判定すると、前記画面分割指示を発生する手段と、
をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
【請求項3】
前記検出手段は、入力映像情報の映像、音声、字幕の少なくともいずれかが所定の閾値以上変化したフレームを検出し、
前記判定手段は、画面分割指示を発生させたい複数の所定フレームからなる所定のデータベースを用い、変化フレームが複数の所定フレームのいずれかと一致するか否かを判定することを特徴とする請求項2記載の記録再生装置。
【請求項4】
前記画面分割指示に応じて合成画面を作成する毎に前記記録手段が記録する入力映像情報にチャプタを挿入する手段と、
チャプタが挿入されたタイミングの入力映像情報であるチャプタ映像からなるチャプタ映像リストを作成する手段とをさらに具備し、
前記画面分割手段は前記チャプタ映像リストの中から最新のチャプタ映像との類似度が最も高いチャプタ映像を探し、当該チャプタ映像の記録情報を前記記録手段から再生する請求項1に記載の記録再生装置。
【請求項5】
前記チャプタ映像リストはチャプタ映像の録画開始時刻、再生頻度、最新再生時刻をさらに含み、
前記画面分割手段は録画開始時刻が最も新しいチャプタ映像、再生頻度が最も多いチャプタ映像、最も新しい最新再生時刻を有するチャプタ映像のいずれかを検索し、検索したチャプタ映像の記録情報を前記記録手段から再生する請求項4に記載の記録再生装置。
【請求項6】
前記画面分割手段は、現映像情報に関連する複数の記録映像情報を前記記録手段から再生し、この複数の再生情報と前記入力映像情報とからなる合成画面を表示装置へ出力することを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
【請求項7】
任意のタイミングで前記画面分割指示を発生するユーザ操作部材をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
【請求項8】
前記表示装置を一体として具備することを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
【請求項9】
前記画面分割手段により前記合成画面を前記表示装置へ出力している時に画面分割解除指示が発生されると、記録映像情報の再生を停止し、前記入力映像情報を表示装置へ出力する画面分割解除手段をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
【請求項10】
入力映像情報を記録するとともに、表示装置へ出力するステップと、
表示装置へ前記入力映像情報を出力している時に画面分割指示が発生されると、表示装置へ出力している現映像情報に関連する記録映像情報を再生し、この再生情報と前記入力映像情報とからなる合成画面を表示装置へ出力する画面分割ステップと、
を具備する記録再生方法。
【請求項11】
入力映像情報の変化フレームを検出するステップと、
前記検出ステップにより検出された変化フレームを所定のデータベースと比較して所定のフレームであるか否かを判定するステップと、
変化フレームが所定のフレームであると前記判定ステップで判定されると、前記画面分割指示を発生するステップと、
をさらに具備することを特徴とする請求項10記載の記録再生方法。
【請求項12】
前記画面分割指示に応じて合成画面を作成する毎に記録される入力映像情報にチャプタを挿入するステップと、
チャプタが挿入されたタイミングの入力映像情報であるチャプタ映像からなるチャプタ映像リストを作成するステップとをさらに具備し、
前記画面分割ステップは前記チャプタ映像リストの中から最新のチャプタ映像との類似度が最も高いチャプタ映像を探し、当該チャプタ映像の記録情報を再生する請求項10に記載の記録再生方法。
【請求項13】
前記画面分割ステップは、現映像情報に関連する複数の記録映像情報を再生し、この複数の再生情報と前記入力映像情報とからなる合成画面を表示装置へ出力することを特徴とする請求項10に記載の記録再生方法。
【請求項14】
前記画面分割ステップにより前記合成画面を表示装置へ出力している時に画面分割解除指示が発生されると、記録映像情報の再生を停止し、前記入力映像情報を表示装置へ出力する画面分割解除ステップをさらに具備することを特徴とする請求項10に記載の記録再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−182877(P2009−182877A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−21902(P2008−21902)
【出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】