説明

記録再生装置

【課題】不特定多数の人々が記録した種々のコメント情報を用いて、録画コンテンツから人気の高い部分をダイジェスト再生する。
【解決手段】外部から取得したコンテンツを出力する映像音声出力部27と、放送されるコンテンツを受信して出力するチューナ21と、コンテンツを記録する記憶媒体と、ネットワークを介してコンテンツを取得するネットワーク接続部23と、チューナ21またはネットワーク接続部23を介して取得したコンテンツを前記記憶媒体に記録し、又は前記記憶媒体から読み出す録画再生制御部25と、記憶媒体に記録したコンテンツまたは記録するコンテンツに基づいて、ネットワークを介してコメント蓄積サーバから、前記コンテンツに対するコメント情報を取得するコメント管理部28と、コメント管理部28が取得したコメント情報を解析し、前記解析結果に基づいて前記コンテンツの所定の部分を再生する部分再生処理部29と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、iVDR(information Versatile Disk for Removable usage)と称する国際規格に準拠して規格化されたカートリッジタイプのハードディスなどを記録媒体とする記録再生装置に関するものであり、特に、チャプター編集機能を備えていなくても、ソーシャルネットワーク上から取得した不特定多数の人々が記録した種々のコメント情報を用いて、録画コンテンツから人気の高い部分をダイジェスト再生できるようにした記録再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
映像や音声からなるコンテンツを記録し再生させる装置としては、従来から広く普及しているVTRに加えて近年ではDVD(Digital Versatile Disk)やハードディスク(Hard Disk Drive)を記録媒体とするものも普及し始めている。現在、DVDは数ギガバイト、ハードディスクは数100ギガバイトといった大記憶容量を有したものが普及しており、MPEG2方式等による高能率符号化技術を用いることによって、数時間から数10時間に渡りコンテンツの記録を容易に可能としている。
【0003】
これらハードディスクやDVDの記録媒体を用いた記録再生装置においては、従来のV
TRと同様に予約録画機能を備えることにより所望の多数の番組を連続して同一媒体に記録させることが可能である。このような場合、多数のコンテンツが連続して記録されることになるため、利用者の利便性を高めるため、番組(コンテンツ)毎又は番組中(コンテンツ中)の所望の箇所に区切りを付けさせるため、チャプター情報を作成して対応付けることが通常行われている。
【0004】
例えば、記録される音声のモードに応じてチャプター情報を作成するということも実現されている。これは例えば映画やドラマ等の番組がモノラル音声又は2重音声による放送であった場合、番組放送中に放送されるコマーシャルがステレオ音声に切り替わる部分で音声モードの変化を検出してチャプター情報を付加させることを可能としたものである。しかしこの場合、番組自身がコマーシャルと同じステレオ音声であった場合は、その区切りを検出することができないためチャプター情報の付加はできない。
【0005】
チャプター情報を編集することができる記録再生装置としては、例えば、下記の特許文献1(特開2002−152636号公報)に開示された自動チャプター作成機能付き記録再生装置がある。この自動チャプター作成機能付き記録再生装置は、録画中に一時停止され、その後、録画が再開された位置をチャプターの境界とするようにして、自動的にチャプターを作成するように構成されたものである。
【0006】
しかしながら、このようなチャプター編集の方法では、チャプター情報と記録した番組とは1対1の関係にあるため、つまり複数の番組を連続して記録させた場合、各番組の切れ目や番組中の所望の箇所にチャプター情報をつけるためには記録された全番組についてそれぞれ再生動作又はサーチ動作をさせながら順次チャプターを付ける作業が必要であり、記録時間が長時間であるほどその作業には手間がかかる。また、番組途中の所望の箇所でチャプターを自動付加させることは考慮されていない。
【0007】
このような、不都合を解消するため、下記の特許文献2(特開2005−217875号公報)に開示されるようなチャプター情報の管理方法が提案されている。この管理方法は、利用者が作成したチャプタデータを記録する際に、チャプタデータが関連付けられた識別子をチャプタリストに登録し、録画リストの録画情報に前記識別子を登録して録画データとチャプタデータとを関連付けして、予約リストの録画予約情報に設けられた第1の識別子欄に既に記録されたチャプタデータに関連付けられた識別子を指定すると、録画終了後にこの識別子を録画リストの対応する録画情報に設けられた第2の識別子欄に複製して録画データとチャプタデータとを関連付けるようにしたものである。
【0008】
また、近年ではテレビ放送のデジタル化に対応するため、DVDレコーダまたはHDDレコーダ等のデジタル方式による記録再生装置が広く普及してきている。これらのデジタル方式の記録再生装置の機能の一つとして、タイムシフト機能がある。タイムシフト機能とは、コンテンツ(映像情報)の録画を行いながら並行して現在録画中のコンテンツの再生を行うことを可能とした機能である。タイムシフト機能を用いれば、ユーザは録画中のコンテンツの録画済みのシーン(例えばサッカーであれば、試合開始のシーン等)から再生を開始するとともに、録画処理も継続して行うことが可能である。これにより例えばサッカーの試合を録画している場合などにおいて、録画の完了(例えば試合終了)を待つことなく、好きな時に試合開始のシーンから鑑賞を行うことが可能となる。
【0009】
タイムシフト機能を有するデジタル方式の記録再生装置は、例えば、下記の特許文献3(特開2007−310955号公報)に開示されている。この記録再生装置は、タイムシフト再生中に、録画中データに対する編集指示を受け付ける。入力された編集指示は一時的にハードディスク等の記憶装置に記憶され、録画処理およびタイムシフト再生処理が完了した段階で、記憶装置に記憶されている編集指示が自動的に録画データに対して反映されるように構成されたものである。編集指示としては、例えばチャプター設定指示、或いは手動による映像情報の一部削除指示が受け付けられる。受け付けられた指示は、反映前であれば何度でも変更可能にされている。
【0010】
一方、録画再生装置のユーザには、録画コンテンツの全て再生することなく、所望の部分をダイジェスト的に再生して視聴したいという要求もある。このような要求に応え、録画コンテンツをダイジェスト再生する機能を備えた記録再生装置は、例えば、下記の特許文献4(特開2005−238329号公報)や特許文献5(特開2005−018925号公報)に開示されている。
【0011】
特許文献4に開示された映像録画再生装置は、番組コーナ判定手段と、重要区間判定手段と、コーナ重要度判定手段と、再生制御手段と、情報表示手段を備え、番組コーナ区間、重要区間、コーナ重要度の計算結果に基づき番組コーナの重要度ランクを算出し、これらの情報を利用した複数のダイジェスト再生スキームの再生区間を画面表示するものであり、例えば、ニュース番組では、複数の異なるニュース単位をコーナとし、野球中継では、攻撃・守備の交代時期がコーナとし、これらの時間的な区切りを示す重要な情報としてシーンの変化を示す画像特徴量、テロップによる文字情報、コーナの始まりを示すジングル音やBGM存在を検知する音響情報から判別ことにより、番組のジャンルや内容を考慮してダイジェスト再生スキームを容易に選択できるようにしたものである。
【0012】
また、特許文献5に開示された録画再生装置は、映像データと文字情報とが同時に配信される放送システムにより配信された番組映像を録画する録画手段と、録画された番組映像データに関連する文字情報からキーワードテーブルを生成するキーワードテーブル生成手段と、キーワードテーブルに含まれる各キーワードを選択可能にユーザに提示するキーワード提示手段と、各キーワードから特定のキーワードを選択する選択手段と、選択されたキーワードに対応する映像シーンを前記録画された番組映像から抽出する抽出手段と、抽出された映像シーンを表示装置へ出力する出力手段とから構成されたものである。
【0013】
この種の映像、音楽、プログラム等のコンテンツは、近年ではデータの高品質・高画質化が進みデータ量が格段に大きくなってきている。これを記録するためには大容量の記憶媒体を必要とする。また、一般に提供される優良なコンテンツを拡大するためには、コンテンツの違法な複製を制限するなど、著作権を有効に保護する技術が併せて提供されなければならない。さらには、ユーザにとっては、持ち運びが自由にできる記憶媒体にコンテンツを保存し、任意の電子機器にその記憶媒体を接続(装着)して利用したいという要求もある。
【0014】
このような要求を満たすため、iVDR(information Versatile Disk for Removable usage)と称する国際規格に準拠して規格化されたカートリッジタイプのハードディスクを記録媒体とする記録再生装置も提供されている。この規格によれば、コンテンツの著作権保護が図られたコンテンツを取得してその著作権保護の状態を変更することなくiVDRに記録することができるようされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特開2002−152636号公報
【特許文献2】特開2005−217875号公報
【特許文献3】特開2007−310955号公報
【特許文献4】特開2005−238329号公報
【特許文献5】特開2005−018925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
記録再生装置にコンテンツを記録(録画)し、連続して記録されたコンテンツの区切りやコンテンツ途中にチャプター情報を対応付けて記録する場合、上記特許文献1〜特許文献3に開示された記録再生装置のように、コンテンツのデータを解析して番組の区切りを検出したり、コマーシャル部分を検出したりして自動的にチャプター編集し、あるいは、ユーザがコンテンツの所望の位置にポイントを指定してチャプター編集する方法が一般的であった。
【0017】
しかしながら、自動的にチャプター編集を行う記録再生装置の場合、当然に記録再生装置に搭載された自動チャプター編集の条件に該当しない箇所にチャプターを設定することはできず、融通性の低いものになってしまうという問題点がある。これに対して、ユーザがコンテンツの所望の位置にポイントを指定してチャプター編集する記録再生装置であれば、チャプター編集の融通性は向上できるが、ユーザ操作が必要になるという問題点が生じる。また、時間のない(忙しい)ユーザにとっては録画したコンテンツを再生して試聴しようとする場合、自身が興味、関心のある箇所を部分的に再生することが難しいという問題点があった。
【0018】
そのような問題を解消するため、録画コンテンツをダイジェスト視聴しようとする場合、上記特許文献4に開示された録画再生装置は、装置側に予め組み込まれた番組分析の処理手順に従うので、必ずしも、個々のユーザが所望するダイジェスト再生を行うことにはならず、また、特許文献5に開示された録画再生装置では、番組が文字情報を同時送信していることが条件になり、かつユーザが提示された文字列から予め所望のキーワードを選択しておかなければならず、利便性に欠けるという問題点があった。
【0019】
ところで、最近ではインターネットを用いた通信技術の発展により誰もが、携帯電話などの携帯端末を用いて所望のサーバとの間で気軽に通信が行えるようになり、不特定多数のユーザが特定の興味対象について自由にサーバに自分の感想などを書き込み、これを誰もが参照できる、いわゆるソーシャルネットワークシステムが種々提供されている。例えば、興味対象が特定の映画である場合、不特定多数のユーザが、それぞれその映画を見た感想や、印象深いシーンの紹介などを書き込みすることができ、また、当該映画に興味を持つ不特定多数のユーザがそれらの書き込みを参照する(読む)ことができ、また参照した書き込みに対して更に自身の感想を書き込むこともできる。このようなサーバは当該興味対象に関連する事業体等が運営するのが一般的であり、例えば、興味対象が映画である場合は、映画の配給会社あるいはテレビジョン放送を提供する放送会社などにより運営されるサーバである。
【0020】
録画再生装置がネットワーク接続機能を備えていれば、上記のようなサーバから不特定多数のユーザがある特定の興味対象に対して書き込んだコメントの情報を取得することができる。そこで本願発明はこれに着目し、上記の問題点を解消せんとするものであり、ユーザがキーワード設定などの操作をすることなく録画コンテンツを部分的に再生することができる記録再生装置を提供することを目的とする。すなわち、本願発明は、映像や音声からなるコンテンツに対して不特定多数のユーザが書き込んだコメントを蓄積したコメント蓄積サーバから、記憶媒体に記録したコンテンツに関するコメント情報を取得し、取得したコメントに基づいて該当する録画コンテンツをダイジェスト再生することを可能とした記録再生装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0021】
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、外部から取得したコンテンツを出力する映像音声出力部と、放送されるコンテンツを受信して出力するチューナと、 コンテンツを記録する記憶媒体と、ネットワークを介してコンテンツを取得するネットワーク接続部と、前記チューナまたはネットワーク接続部を介して取得したコンテンツを前記記憶媒体に記録し、又は前記記憶媒体から読み出す録画再生制御部と、前記記憶媒体に記録したコンテンツまたは記録するコンテンツに基づいて、ネットワークを介してコメント蓄積サーバから、前記コンテンツに対するコメント情報を取得するコメント管理部と、前記コメント管理部が取得したコメント情報を解析し、前記解析結果に基づいて前記コンテンツの所定の部分を再生する部分再生処理部と、を備えたことを特徴とする。
【0022】
また、本願の請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる記録再生装置において、部分再生の対象とする録画コンテンツが特定されると、前記コメント管理部は当該録画コンテンツに関するコメント情報を取得して前記部分再生部に送り、前記部分再生処理部は、予め設定されたキーワードの文字列が含まれるコメントを、前記コメント情報からコメント投稿時刻に基づいて抽出し、抽出されたコメントの数、抽出されたコメントの投稿者数、抽出されたコメントの引用回数の少なくとも1つを予め定めた閾値と比較し、該閾値を超えた投稿時刻を特定し、前記特定された投稿時刻の前後所定の時間幅の録画コンテンツを部分再生し、前記キーワードが設定されていない場合には、前記部分再生処理部は、コメント投稿時刻に基づいて前記録画コンテンツに関するコメントを抽出し、抽出されたコメントの数、抽出されたコメントの投稿者数、抽出されたコメントの引用回数の少なくとも1つを予め定めた閾値と比較し、該閾値を超えた投稿時刻を特定し、前記特定された投稿時刻の前後所定の時間幅の録画コンテンツを部分再生することを特徴とする。
【0023】
また、本願の請求項3にかかる発明は、請求項2にかかる記録再生装置において、前記キーワードは、ユーザが入力に基づいて設定し、又は、予め用意されたキーワード群を提示し、提示されたキーワード群からユーザにより選択されたキーワードに基づいて設定するようにしたことを特徴とする。
【0024】
また、本願の請求項4にかかる発明は、請求項2にかかる記録再生装置において、前記抽出されたコメントの数、抽出されたコメントの投稿者数、抽出されたコメントの引用回数の少なくとも1つは、ユーザ選択に基づいて設定するようにしたことを特徴とする。
【0025】
また、本願の請求項5にかかる発明は、請求項1にかかる記録再生装置において、前記記録再生装置は、前記コメント管理部が取得したコメント情報から録画コンテンツに対応したコメントの投稿者リストを編集して提示する手段を備え、提示された投稿者リストに基づいて特定投稿者が設定された場合、部分再生の対象とする録画コンテンツが特定されると、前記コメント管理部は当該録画コンテンツに関するコメント情報を取得して前記部分再生部に送り、前記部分再生処理部は前記特定投稿者によって投稿されたコメントを抽出し、抽出されたコメントの投稿時刻を特定し、前記特定された投稿時刻の前後所定の時間幅の録画コンテンツを部分再生することを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
請求項1にかかる発明においては、外部から取得したコンテンツを出力する映像音声出力部と、放送されるコンテンツを受信して出力するチューナと、コンテンツを記録する記憶媒体と、ネットワークを介してコンテンツを取得するネットワーク接続部と、前記チューナまたはネットワーク接続部を介して取得したコンテンツを前記記憶媒体に記録し、又は前記記憶媒体から読み出す録画再生制御部と、前記記憶媒体に記録したコンテンツまたは記録するコンテンツに基づいて、ネットワークを介してコメント蓄積サーバから、前記コンテンツに対するコメント情報を取得するコメント管理部と、前記コメント管理部が取得したコメント情報を解析し、前記解析結果に基づいて前記コンテンツの所定の部分を再生する部分再生処理部と、を備えた。
【0027】
かかる構成によれば、ソーシャルネットワーク上から取得した不特定多数の人々が記録した種々のコメント情報を用いて、録画コンテンツから人気の高い部分をダイジェストとして再生できるようになる。
【0028】
請求項2にかかる発明においては、請求項1にかかる記録再生装置において、部分再生の対象とする録画コンテンツが特定されると、前記コメント管理部は当該録画コンテンツに関するコメント情報を取得して前記部分再生部に送り、前記部分再生処理部は、予め設定されたキーワードの文字列が含まれるコメントを、前記コメント情報からコメント投稿時刻に基づいて抽出し、抽出されたコメントの数、抽出されたコメントの投稿者数、抽出されたコメントの引用回数の少なくとも1つを予め定めた閾値と比較し、該閾値を超えた投稿時刻を特定し、前記特定された投稿時刻の前後所定の時間幅の録画コンテンツを部分再生し、前記キーワードが設定されていない場合には、前記部分再生処理部は、コメント投稿時刻に基づいて前記録画コンテンツに関するコメントを抽出し、抽出されたコメントの数、抽出されたコメントの投稿者数、抽出されたコメントの引用回数の少なくとも1つを予め定めた閾値と比較し、該閾値を超えた投稿時刻を特定し、前記特定された投稿時刻の前後所定の時間幅の録画コンテンツを部分再生する。
【0029】
かかる構成によれば、ソーシャルネットワーク上から取得した不特定多数の人々が記録した種々のコメント情報から、所望の録画コンテンツにおける注目度の高い部分を特定して再生することができる。
【0030】
請求項3にかかる発明においては、請求項2にかかる記録再生装置において、前記キーワードは、ユーザが入力に基づいて設定し、又は、予め用意されたキーワード群を提示し、提示されたキーワード群からユーザにより選択されたキーワードに基づいて設定する。
【0031】
また、請求項4にかかる発明においては、請求項2にかかる記録再生装置において、前記抽出されたコメントの数、抽出されたコメントの投稿者数、抽出されたコメントの引用回数の少なくとも1つは、ユーザ選択に基づいて設定する。
【0032】
かかる構成によれば、ユーザは自分の嗜好に適する所望のキーワードを設定し、録画コンテンツにおける注目度の高い部分を特定することができるようになる。また、注目度の高さを判定する基準をユーザの嗜好によって設定することができるようになる。
【0033】
請求項5にかかる発明によれば、請求項1にかかる記録再生装置において、前記記録再生装置は、前記コメント管理部が取得したコメント情報から録画コンテンツに対応したコメントの投稿者リストを編集して提示する手段を備え、提示された投稿者リストに基づいて特定投稿者が設定された場合、部分再生の対象とする録画コンテンツが特定されると、前記コメント管理部は当該録画コンテンツに関するコメント情報を取得して前記部分再生部に送り、前記部分再生処理部は前記特定投稿者によって投稿されたコメントを抽出し、抽出されたコメントの投稿時刻を特定し、前記特定された投稿時刻の前後所定の時間幅の録画コンテンツを部分再生する。
【0034】
かかる構成によれば、ユーザは自分と同じ嗜好をもった特定の投稿者を選択して特定投稿者として設定しておけば、当該特定投稿者のコメント投稿に基づいて録画コンテンツを部分再生することができ、自分の嗜好にあった録画コンテンツの部分を再生して試聴することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施例に係るカートリッジ装着装置を備えた記録再生装置であって、カートリッジの装着前の状態を示す斜視図である。
【図2】図1における記録再生装置の背面図である。
【図3】図1における記録再生装置であって、カートリッジの装着状態を示す斜視図である。
【図4】iVDR規格に準拠して規格化されたカートリッジタイプのハードディスクの外観を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施例に係る記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施例に係る録画コンテンツの部分再生の概念を説明する模式図である。
【図7】本発明の部分再生の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】ユーザが特定の投稿者を設定する方法の一例を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための記録再生装置を例示するものであって、本発明をこの記録再生装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の記録再生装置にも等しく適用し得るものである。
【実施例1】
【0037】
図1は本発明の実施例に係るカートリッジ装着装置を備えた記録再生装置であって、カートリッジの装着前の状態を示す斜視図、図2は図1における記録再生装置の背面図、図3は図1における記録再生装置であって、カートリッジの装着状態を示す斜視図である。図4はiVDR規格に準拠した、ハードディスクを記録媒体とするカートリッジの概観を示す図である。なお、以下に説明する実施例における記録再生装置はiVDR規格に準拠したカートリッジ装着装置を備えたものを例に説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、DVDレコーダまたはHDDレコーダ等のアナログあるいはデジタル方式による記録再生装置であってもよい。
【0038】
本発明の実施例に係る記録再生装置20は、図1で示すように、カートリッジ100を記録再生装置20に内蔵されたカートリッジ装着部に挿入するためのスロット201が前面に設けられている。カートリッジ100は、図4に示すものであり、図4に示すカートリッジと同一部分には同一の参照符号を付してある。図4はiVDR規格に基づいたカートリッジの外観を示す斜視図である。このカートリッジ100は、例えば、図4に示すように、幅Wが80mm、長さLが110mm、厚みSが12,7mmの矩形で単純な形状のハウジング101からなり、ハードディスクドライブを内蔵したものである。
【0039】
記録再生装置20には、スロット201に隣接して電源ボタン202、リモートコントロール用の赤外線センサー203、iVDR動作表示ランプ204、録画予約表示ランプ205、通電表示ランプ206が設けられている。スロット201は、図3で示すように、装着状態のカートリッジ100を取出す際につまむことができるように切り欠かれており、カートリッジ100部分が露出している。
【0040】
本発明に適用されるiVDR規格に基づいたカートリッジ100は、図4に示すように、所定規格のハウジング101からなり、ハウジング101の両側面にはガイドレール103が形成され、図1で示すようにカートリッジ100がカートリッジ装着装置の挿入口201に挿入するようになっている。ガイドレール103にはロック用の凹部104が形成され、図3で示すカートリッジ100の装着状態でカートリッジ装着部(図示せず)のロック機構の突起(図示せず)が係合するようになっている。
【0041】
記録再生装置20の側面にはB−CAS(登録商標)カードを挿入するためのスロットを覆うスロットカバー207が設けられている。また、図2で示すように、記録再生装置20の背面には、AC電源入力端子208、アンテナ入力端子209、アンテナ出力端子210、映像出力端子211、音声出力端子212、デジタル映像・音声を入出力するためのHDMI(High−Definition Multimedia Interface)端子213、排熱口214等が設けられている。
【0042】
記録再生装置20は、受信された映像信号等をカートリッジ100内のハードディスクに記録し、またハードディスクに記録した記録情報を再生するレコーダである。このため、記録再生装置20は、アンテナ入力端子209やHDMI端子213等から入力された映像信号、音声信号を受信するための信号受信回路、カートリッジ100が電子機器20に装着されると受信された映像信号等をハードディスクに記録したり、ハードディスクに記録された映像信号を再生したりするための信号処理回路等を備えている。
【0043】
図5は、カートリッジ100を装着可能とした本発明の実施例にかかる記録再生装置20の構成を示すブロック図である。記録再生装置20は、チューナ21、iVDR規格に基づくカートリッジ100(以下、ハードディスクともいう)が装着されるiVDR装着部22、ネットワーク接続部23、視聴制御部24、録画再生制御部25、WEBブラウザ26、映像音声出力部27を備えて構成されている。これらの構成要素は一般的なiVDR規格に対応した記録再生装置が備えているものである。本発明にかかる記録再生装置は、上記の構成要素に加え、更にコメント管理部28、部分再生処理部29を備えている。
【0044】
チューナ21は、ユーザによって選択されたチャンネルの放送波を受信し、視聴制御部24を介して映像音声出力部27に送り、映像音声出力部27から出力された出力信号はテレビジョン受像機(TV)等の機器に送信される。また、記録再生装置20は、ネットワーク接続機能を有しており、ネットワーク接続部23を介してインターネットや家庭内ネットワークに接続し、WEBブラウザ26を用いてネットワーク上の所望のコンテンツを特定し、映像音声出力部27を用いて出力することができる。これらの各部の機能は、ネットワーク接続機能を備えた一般的な録画装置の機能と同様である。
【0045】
チューナ21を介して受信された放送波は録画再生制御部25を介してiVDR装着部22に装着されたカートリッジ100に記録(録画保存)される。従って、録画再生制御部25の機能、作用は、通常の放送受信装置と異なり、iVDR規格に準拠した録画生成処理の制御を行う。すなわち、録画再生制御部25はiVDR規格によって定められた暗号方式に基づいてコンテンツを暗号化してカートリッジ100に記録する。また、カートリッジ100に記録されたコンテンツを読み出して再生処理する際には、該暗号化方式に基づいてコンテンツを復号化し、映像音声出力部27から出力する。また、録画再生制御部25は、コンテンツにiVDR規格に基づく著作権保護のためアクセス制限情報が付与されている場合には、当該アクセス制限情報に基づいた録画再生処理を行う。
【0046】
次に、本発明にかかる録画コンテンツの部分再生処理の手順について説明する。コメント管理部28は、ネットワーク接続部を介してコメント蓄積サーバ(図示せず)に蓄積されているコメント情報を取得することができる。コメント蓄積サーバは、先に説明したように、ソーシャルネットワークシステムにより提供されるサーバである。例えば、興味対象が特定の映画である場合、映画の配給会社あるいはテレビジョン放送を提供する放送会社などにより運営されるサーバが想定されるが、不特定多数のユーザが、それぞれ映画を見た感想や、印象深いシーンの紹介などを書き込みすることができるサーバであればインターネットに接続された一般的なサーバ、WEBサイトでもよく、これらのサーバやWEBサイトに書き込まれた放送番組に関するコメントを取得するように構成することもできる。
【0047】
不特定多数のユーザによって書き込まれたコメントは時系列的にコメント蓄積サーバに蓄積される。また、例えば、コンテンツがテレビ放送により提供された場合は、放送チャンネルごとに、コンテンツのタイトル別にコメント蓄積サーバに蓄積されることも可能である。当該映画に興味を持つ不特定多数のユーザはコメント蓄積サーバにアクセスしてそれらの書き込みを参照(読む)することができる。また参照した書き込みに対して更に自身の感想を書き込むこともできる。コメント管理部28はこのようなコメント蓄積サーバからコメントを取得する。
【0048】
コメント管理部28は、録画再生制御部25によりiVDR装着部22に装着されたカートリッジ100に記録されたコンテンツ(以下、録画コンテンツという)のタイトル、放送日時や放送局などを基にコメント蓄積サーバにアクセスして、録画コンテンツに関するコメント情報を取得してカートリッジ100に保存する。コメント情報の取得はコンテンツの録画時に行ってカートリッジ100に保存しておく必要はなく、チャプターを編集する際にコメント情報を取得するようにしてもよい。勿論、コンテンツの録画時にコメント情報を取得して保存してもよい。
【0049】
部分再生処理部29により録画コンテンツの部分再生処理を行う際には、コメント管理部28は、カートリッジ100に保存したコメント情報を取得(読出し)して部分再生処理部29に送る。部分再生処理部29はコメント管理部28から送られたコメント情報を解析し不特定多数のユーザが書き込んだコメントにより「注目度の高さ」が高いと判断される書込時刻(投稿時刻)を特定し、その時刻に対応する録画コンテンツの録画時刻の前後の所定の時間を部分的に抽出して映像音声出力部27に再生出力する。
【0050】
また、本発明による部分再生の処理は、ユーザ選択によって行われることが好ましい。この場合、録画再生装置に部分再生の開始ボタンを設け、あるいは、メニュー画面により部分再生処理を選択させ、部分再生の対象にする録画コンテンツを選択できるようにすればよい。コメントの取得およびコンテンツの録画処理を同時に行う場合には、録画中に部分再生の開始ボタンを操作するだけで、録画中の放送局(チャンネル)、放送時刻は既知であるから自動的にコンテンツ蓄積サーバから録画コンテンツに対するコンテンツを取得することができる。また、録画予約時に部分再生のためのコメント取得を自動的に行うように設定しておけば、録画開始とともに自動的にコメント蓄積サーバからコメントを取得しておくことができる。
【0051】
本発明の実施例にかかる録画コンテンツの部分再生の概念を説明する模式図を図6に示す。図6は、時間軸tを中心に、録画コンテンツmと、縦軸にコメント数をとり、設定した所定の閾値nとして時刻毎のコメント数を棒グラフとして示した図である。部分再生の対象とする録画コンテンツの放送開始時刻がTs、放送終了時刻がTeであったとすると、カートリッジ100に記録された録画コンテンツは図6のmのように放送開始から放送終了まで記録されている。
【0052】
一方、コメント蓄積サーバには、その放送を視聴している不特定多数の視聴者からリアルタイムにコメントか書き込まれる。コメントには、書込み対象の放送局のチャンネル(あるいは放送局名)が記載され、投稿時刻がサーバによって付与される。図6は、時刻毎のコメント数を棒グラフ化して示したものであり、時刻ta、tb、tc、tdにおいて、閾値nを超えるコメントの書込みがあったことがわかる。部分再生処理部29はコメント蓄積サーバから取得したコメントについて、例えば、1分毎にその1分間の書込みコメント数を算出する。そして部分再生処理部29は閾値を超えたコメント数の投稿があった時刻ta、tb、tc、tdに基づいて、その時刻に対応する録画コンテンツの録画時刻D1、D2、D3、D4を特定し、この録画時刻の前後所定の時間幅、例えば、録画時刻D1を中心に10分間だけ録画コンテンツを部分再生すれば、注目度の高い部分だけを再生することができる。
【0053】
例えば、録画コンテンツがサッカーの試合であった場合、ゴールした瞬間には当然書込みコメント数が増えるから、録画コンテンツの対応する時刻含む前後所定の時間幅の部分をダイジェスト再生することができ、ユーザはゴールシーンの前後のみを再生して試聴することができる。ここで、注目度の高さを単に投稿コメントの数の多さだけで判断するだけでは、必ずしも、ユーザが所望する部分が再生できる保証はない。そこで、本実施例においては、以下のようなコメント情報の解析手順をとり、「注目度の高さ」を判別する。
【0054】
このため、記録再生装置には予め特定の文字列(キーワード)を設定しておく。この特定文字列(キーワード)は予め記録再生装置の設計時に設定しておいてもよく、あるいは、予め設定されたキーワード群からユーザが選択できるようにしてもよいし、ユーザが任意、所望のキーワードを入力して設定するように構成してもよい。例えば、「おもしろい」という文字列を特定のキーワードとして設定されたものとすると、部分再生処理部29が、投稿コメントの文字列に含まれるか否かを判別し、「おもしろい」という文字列を含む投稿を抽出する。
【0055】
次に、抽出されたコメントの数や投稿した人数(投稿者数)などを集計する。例えば、先に説明したように、コメントの投稿時刻を1分間隔で集計する例では、その1分の間に抽出されたコメントの数や投稿者の数を集計すればよい。このような解析手順を採れば、「おもしろい」というキーワードを含む投稿コメント数が閾値を超えた投稿時刻の前後の所定の時間幅の録画コンテンツ部分を再生することができる。
【0056】
ここで、注目度の高さを判断する基準としては、前述のコメント数や投稿者数以外にも、前述のキーワードが含まれた投稿コメントを引用したコメントが何回投稿されたか、あるいは、特定の投稿者の投稿コメントがあるか(特定の投稿者が発言している)等を基準とすることができる。いずれを判定基準として用いるかは、ユーザが選択できるようにしておけばよい。ユーザが特定の投稿者を設定する手順については、後述する。
【0057】
次に、以上説明した部分再生の処理手順についてフローチャートを参照して説明する。図7は、本発明の実施例にかかる録画コンテンツの部分再生処理の手順を示すフローチャートである。部分再生処理部29は、部分再生処理を開始すると、コメント管理部28を介してカートリッジ100に保存した録画コンテンツに関するコメント情報を取得する(ステップS101)。次いで部分再生処理部29は取得したコメント情報の解析処理を開始する(ステップS102)。ステップS103の処理で部分再生処理部29は、注目投稿時刻の判別処理を行う。
【0058】
注目投稿時刻の判別処理は、具体的には先に説明したように、予め設定されたキーワード、例えば、特定のキーワードとして「おもしろい」という文字列が設定されていた場合、部分再生処理部29が、投稿コメントの文字列にこのキーワードが含まれるか否かを判別し、「おもしろい」という文字列を含む投稿を抽出し、抽出されたコメントの数や投稿した人数(投稿者数)などを集計し、閾値を超えた投稿時刻を特定する処理である。
【0059】
次いで、部分再生処理部29は、注目投稿時刻があったか否かを判定する(ステップS104)。注目投稿時刻がなかった場合(ステップS104のNO)、ステップS106の処理に進み、注目投稿時刻があった場合(ステップS104のYES)部分再生処理部29は、該当する録画コンテンツの対応する時刻の前後の所定の時間、例えば10分の部分を再生処理する(ステップS105)。
【0060】
ステップS105の部分再生処理を終了すると、部分再生処理部29はコメント情報の全てについての処理を終了したか否かを判別する(ステップS106)。コメント情報の全てについての処理が終了していなければ、ステップS102の処理に戻り前述の処理を繰り返す。コメント情報の全てについての処理が終了すれば、部分再生処理は終了する。その際、部分再生処理部29は、当該録画コンテンツに関するコメント解析処理結果を録画コンテンツに関連付けて保存しておいてもよい。
【0061】
次に、注目度の高さを判断する基準としてユーザが特定の投稿者を設定する方法の一例を説明する。図8は、コメント管理部28がコメント蓄積サーバから録画コンテンツ31〜33(タイトルA〜タイトルC)に関連するコメントを取得して、それぞれの録画コンテンツに対して投稿したコメントの投稿者リスト41〜43を編集した例を示している。タイトルAの録画コンテンツ31に対するコメント投稿者が投稿者リスト41に示され、タイトルBの録画コンテンツ32に対するコメント投稿者が投稿者リスト42に示され、タイトルCの録画コンテンツ32に対するコメント投稿者が投稿者リスト43に示されている。
【0062】
図8の例からは、タイトルAの録画コンテンツ31に対して投稿者a、b、c、dさんがコメントを投稿しており、タイトルBの録画コンテンツ32に対して投稿者a、b、d、fさんがコメントを投稿しており、タイトルCの録画コンテンツ33に対して投稿者a、d、f、gさんがコメントを投稿していることがわかる。ユーザはこの投稿者リストを参照することにより、自分と同じ嗜好をもった特定の投稿者を選択することができる。図8の例ではaさんがタイトルA〜タイトルCの全ての録画コンテンツに対してコメントを投稿しており、ユーザはaさんが自分の嗜好(タイトルA〜タイトルCの録画コンテンツに関心を持っている)と同じ傾向の嗜好を持っていると推測することができる。
【0063】
従って、ユーザは特定の投稿者としてaさんを設定しておき、録画コンテンツの部分再生に、aさんがコメントを投稿した時刻を特定し、その前後の所定の時間幅だけ当該録画コンテンツを部分再生することにより、自分の嗜好にあった録画コンテンツの部分を再生して試聴することができる。なお、前述の投稿者リストの編集、ユーザへの提示を部分再生処理部29で行うようにしてもよい。
【0064】
以上説明したように、本発明にかかる記録再生装置においては、iVDR規格に準拠して規格化されたカートリッジタイプのハードディスクを記録媒体とする記録再生装置において、ソーシャルネットワーク上から取得した不特定多数の人々が記録した種々のコメント情報を用いて、ソーシャルネットワーク上から取得した不特定多数の人々が記録した種々のコメント情報を用いて、録画コンテンツから人気の高い部分をダイジェスト再生できるようになる。
【0065】
また、iVDR規格に準拠したカートリッジおよび当該カートリッジを採用した記録再生装置などの機器には高い互換性がある。特に、デジタル放送の録画、再生においては、機器互換を特長とするコンテンツ保護技術(SAFIA:Security Architecture For Intelligent Attachment device)に対応しており、デジタルTV機器の互換性に関して利便性が高いものになっている。
【0066】
この機器によれば、カートリッジに記録したコンテンツは、iVDRに準拠した放送受信装置であれば、例え、他のメーカーの放送受信装置に買い換えた場合でもカートリッジに記録したコンテンツを再生することができる。
【0067】
なお、以上説明した実施例は、iVDR規格に準拠したカートリッジを装着する記録再生装置を例に説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、一般的な記録再生装置であっても、ネットワーク接続機能を有する機器であれば適用することが可能である。
【符号の説明】
【0068】
100 カートリッジ
101 ハウジング
102 カートリッジ側コネクタ
103 ガイドレール
104 凹部
20 電子機器
21 チューナ
22 iVDR装着部
23 ネットワーク接続部
24 視聴制御部
25 録画再生制御部
26 WEBブラウザ
27 映像音声出力部
28 コメント管理部
29 部分再生処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から取得したコンテンツを出力する映像音声出力部と、
放送されるコンテンツを受信して出力するチューナと、
コンテンツを記録する記憶媒体と、
ネットワークを介してコンテンツを取得するネットワーク接続部と、
前記チューナまたはネットワーク接続部を介して取得したコンテンツを前記記憶媒体に記録し、又は前記記憶媒体から読み出す録画再生制御部と、
前記記憶媒体に記録したコンテンツまたは記録するコンテンツに基づいて、ネットワークを介してコメント蓄積サーバから、前記コンテンツに対するコメント情報を取得するコメント管理部と、
前記コメント管理部が取得したコメント情報を解析し、前記解析結果に基づいて前記コンテンツの所定の部分を再生する部分再生処理部と、を備えたことを特徴とする記録再生装置。
【請求項2】
部分再生の対象とする録画コンテンツが特定されると、前記コメント管理部は当該録画コンテンツに関するコメント情報を取得して前記部分再生部に送り、前記部分再生処理部は、予め設定されたキーワードの文字列が含まれるコメントを、前記コメント情報からコメント投稿時刻に基づいて抽出し、抽出されたコメントの数、抽出されたコメントの投稿者数、抽出されたコメントの引用回数の少なくとも1つを予め定めた閾値と比較し、該閾値を超えた投稿時刻を特定し、前記特定された投稿時刻の前後所定の時間幅の録画コンテンツを部分再生し、前記キーワードが設定されていない場合には、前記部分再生処理部は、コメント投稿時刻に基づいて前記録画コンテンツに関するコメントを抽出し、抽出されたコメントの数、抽出されたコメントの投稿者数、抽出されたコメントの引用回数の少なくとも1つを予め定めた閾値と比較し、該閾値を超えた投稿時刻を特定し、前記特定された投稿時刻の前後所定の時間幅の録画コンテンツを部分再生することを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
【請求項3】
前記キーワードは、ユーザが入力に基づいて設定し、又は、予め用意されたキーワード群を提示し、提示されたキーワード群からユーザにより選択されたキーワードに基づいて設定するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の記録再生装置。
【請求項4】
前記抽出されたコメントの数、抽出されたコメントの投稿者数、抽出されたコメントの引用回数の少なくとも1つは、ユーザ選択に基づいて設定するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の記録再生装置。
【請求項5】
前記記録再生装置は、前記コメント管理部が取得したコメント情報から録画コンテンツに対応したコメントの投稿者リストを編集して提示する手段を備え、提示された投稿者リストに基づいて特定投稿者が設定された場合、部分再生の対象とする録画コンテンツが特定されると、前記コメント管理部は当該録画コンテンツに関するコメント情報を取得して前記部分再生部に送り、前記部分再生処理部は前記特定投稿者によって投稿されたコメントを抽出し、抽出されたコメントの投稿時刻を特定し、前記特定された投稿時刻の前後所定の時間幅の録画コンテンツを部分再生することを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−54672(P2012−54672A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−194005(P2010−194005)
【出願日】平成22年8月31日(2010.8.31)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】