説明

記録制御装置、ワンタイム記録メディア、記録システム、記録メディア制御方法及びプログラム

【課題】ワンタイム記録メディアの書込禁止/禁止解除設定を、当該記録メディアの使用状態に応じて適切に自動制御すること
【解決手段】記録制御装置10は、複数タイプの記録メディア20を着脱可能な少なくとも1つの装着部11に装着された記録メディア20から、当該記録メディア20の属性情報を読み出す属性情報読出部111と、属性情報に基づいて、当該記録メディア20が、データを一度だけ書き込み可能なワンタイム記録メディア1であるか否かを判別するメディア判別部112と、当該記録メディア20が、予め書込禁止状態に設定されたワンタイム記録メディア1である場合に、書込禁止状態を解除するための解除コマンドをワンタイム記録メディア1に送信するコマンド送信部113と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録制御装置、ワンタイム記録メディア、記録システム、記録メディア制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラなどの電子機器では、メモリーカード等の外部記録メディアを装着して、撮影した画像等の各種のデータを記録することができる。この記録メディアとして、当該記録メディアに記憶されたデータを保護するためのライトプロテクトスイッチが設けられたものがある。このライトプロテクトスイッチをオンすることで、記録メディアに記憶されたデータを、不用意な削除・上書き操作などによって損失することを防止できる。
【0003】
しかし、ライトプロテクトスイッチは、記録メディアをデジタルカメラから取り出して手動でオン/オフ操作する必要があるため、ユーザが不便であった。このため、例えば、特許文献1には、ライトプロテクトスイッチがオンされていても、記録メディアを取り出すことなく、記録メディアに対する書き込みや消去を実行できるデジタルスチルカメラが提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開2007−49283号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、より安価な記録メディアを提供する目的で、一度だけ書き込みが可能で、書き換えができないワンタイムプログラマブル(OTP)タイプの記憶デバイスを使用した記録メディア(以下、「ワンタイム記録メディア」と称する。)が開発されている。従来から、光ディスクについては、CD−R(Compact Disk Recordable)、DVD−R(Digital Versatile Disk Recordable)などのOTPタイプのものが存在していたが、昨今では、より高価なメモリーカードについてもOTPタイプのものが出現している。
【0006】
このようなワンタイム記録メディアは、ファイルの書き換えや削除を行うと残容量が減ってしまうという特性があるが、パーソナルコンピュータ(PC)などに装着して使用すると、ユーザの意思とは無関係に書き換えが起きたり、残容量の不整合が発生したりするという問題がある。例えば、ワンタイム記録メディアをPCと接続してデータ転送した場合、PCのオペレーションシステム(OS)の中には、該メディア内のファイルを最後に操作した時間等のメタデータを、ファイルに自動的に書き込むなどの動作を行い、ユーザの意図しないところで該メディアのメタデータを勝手に書き換えてしまうことがある。
【0007】
かかる場合、データの書き換えが可能なリライタブル記録メディアであれば、元々記憶されていたメタデータを上書きするので、残容量減少の問題は生じない。しかし、ワンタイム記録メディアの場合、元々記憶されていたメタデータを削除できないために、別の記憶領域に新たにメタデータを書き込み、元々のメタデータを無効にするという動作を行うので、ワンタイム記録メディアの残容量が減少してしまう。従って、ユーザからみると、ワンタイム記録メディアを装着したデジタルカメラとPCとを、ただ単に接続しただけで、当該記録メディアの記憶容量が減っていくという不都合があった。
【0008】
かかる問題を防ぐために、本願発明者らは鋭意努力して、ワンタイム記録メディアを予め書込禁止状態に初期設定しておくことで、当該記録メディアがPCに直接的に或いはデジタルカメラを介して接続されたとしても、上記PCによる書き換え等が生じないようにする構成に想到した。しかし、かかる構成であると、当該記録メディアをデジタルカメラに装着して、撮像した画像データを当該記録メディアに記録したいときには、上記初期設定された書込禁止状態を解除しないと記録できないという不都合がある。
【0009】
しかしながら、上記特許文献1記載のような書込禁止を解除する技術では、結局のところ、書込禁止解除の必要性をユーザが判断した上で、カメラに対して手動で操作を行う必要があった。そのため、かかる技術をワンタイム記録メディアに適用しても、ユーザが、撮影時に書込禁止解除する操作を忘れてシャッターチャンスを逃したり、デジタルカメラをPCに接続したときに、書込禁止を解除したままにして当該記録メディアの残容量を無駄に減らしたりしてしまうという問題があった。
【0010】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ワンタイム記録メディアの書込禁止/禁止解除設定を、当該記録メディアの使用状態に応じて適切に自動制御することが可能な、新規かつ改良された記録制御装置、ワンタイム記録メディア、記録システム、記録メディア制御方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、複数タイプの記録メディアを着脱可能な少なくとも1つの装着部に装着された前記記録メディアから、当該記録メディアの属性情報を読み出す属性情報読出部と、前記属性情報に基づいて、当該記録メディアが、データを一度だけ書き込み可能なワンタイム記録メディアであるか否かを判別するメディア判別部と、当該記録メディアが、予め書込禁止状態に設定された前記ワンタイム記録メディアである場合に、前記書込禁止状態を解除するための解除コマンドを前記ワンタイム記録メディアに送信するコマンド送信部と、を備えることを特徴とする、記録制御装置が提供される。
【0012】
かかる構成により、複数タイプの記録メディアを着脱可能な少なくとも1つの記装着部に装着された記録メディアから、当該記録メディアの属性情報が読み出され、属性情報に基づいて、当該記録メディアが、データを一度だけ書き込み可能なワンタイム記録メディアであるか否かが判別され、当該記録メディアが、予め書込禁止状態に設定されたワンタイム記録メディアである場合に、書込禁止状態を解除するための解除コマンドがワンタイム記録メディアに送信される。これにより、解除コマンドを受信したワンタイム記録メディアの書込禁止状態が解除され、記録制御装置は、当該ワンタイム記録メディアにデータを書き込むことができる。また、当該ワンタイム記録メディアが他の装置に装着されたときには、解除コマンドを受信しないので、書込禁止状態が解除されない。よって、ワンタイム記録メディア内のデータの書き換えを防止できる。
【0013】
なお、「データを一度だけ書き込み可能な」とは、「記録メディアにデータを書き込んだ後にそのデータを書き換えできない」ことを意味し、「記録メディアに対するデータの書き込み動作を一度だけしか行うことができない」という意味ではない。即ち、ワンタイム記録メディアは、その記憶容量に空きがある限り、データの書き込みを何度でも行うことができるが、データの上書きができないので、記憶容量に空きがなくなれば、それ以上データを書き込むことはできない。
【0014】
前記ワンタイム記録メディアに非対応の情報処理装置を接続するための外部インターフェースと、前記外部インターフェースを介した前記記録制御装置と前記情報処理装置との接続を検出する接続検出部と、をさらに備え、前記装着部に装着された前記ワンタイム記録メディアの前記書込禁止状態が解除された状態で、前記接続検出部により前記記録制御装置と前記情報処理装置との接続が検出された場合に、前記コマンド送信部は、前記ワンタイム記録メディアを前記記録禁止状態に設定するための禁止コマンドを、前記ワンタイム記録メディアに送信するようにしてもよい。
【0015】
前記メディア判別部は、前記装着部に装着された前記記録メディアの記憶容量に空きあるか否かを判別し、前記装着部に装着された記録メディアが前記ワンタイム記録メディアであり、かつ、前記ワンタイム記録メディアの記憶容量に空きがある場合に、前記コマンド送信部は、前記解除コマンドを前記ワンタイム記録メディアに送信するようにしてもよい。
【0016】
前記メディア判別部は、前記装着部に装着された前記記録メディアが前記ワンタイム記録メディアである場合に、さらに、当該ワンタイム記録メディアが、コマンドによって前記記録禁止状態を解除可能であるか否かを検出し、当該記録禁止状態を解除可能である場合に、前記コマンド送信部は、前記解除コマンドを前記ワンタイム記録メディアに送信するようにしてもよい。
【0017】
前記メディア判別部は、前記装着部に装着された前記記録メディアが、データを書き換え可能なリライタブル記録メディアである場合に、ライトプロテクトスイッチにより前記リライタブル記録メディアが書込禁止状態であるか否かを判別し、前記記録制御装置は、前記リライタブル記録メディアが前記書込禁止状態である場合、又は、前記装着部に装着された前記記録メディアが読出専用記録メディアである場合に、記録不可通知を出力する通知部をさらに備えるようにしてもよい。
【0018】
前記装着部は、複数タイプの記録メディアを選択的に着脱可能であるようにしてもよい。
【0019】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、記録制御装置に着脱可能なワンタイム記録メディアであって、データを一度だけ書き込み可能なデータ記憶部と、前記ワンタイム記録メディアの属性情報を記憶する属性情報記憶部と、前記データ記憶部にデータを書き込む書込部と、前記書込部によるデータの書き込みを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ワンタイム記録メディアが前記記録制御装置に装着されていないときは、前記書込部を書込禁止状態に設定しており、前記ワンタイム記録メディアが前記記録制御装置に装着されると、前記属性情報記憶部に記憶されている前記属性情報を前記記録制御装置に送信し、前記記録制御装置から前記書込禁止状態を解除するための解除コマンドを受信すると、前記書込禁止状態を解除することを特徴とする、ワンタイム記録メディアが提供される。
【0020】
前記制御部は、前記書込禁止状態が解除されているときに、前記記録制御装置から前記書込禁止状態に設定するための禁止コマンドを受信すると、前記書込部を前記書込禁止状態に再設定するようにしてもよい。
【0021】
前記制御部は、前記ワンタイム記録メディアが、当該ワンタイム記録メディアに非対応の情報処理装置に装着されたときは、前記書込部の前記書込禁止状態を維持するようにしてもよい。
【0022】
前記書込禁止状態が解除されている場合において、前記ワンタイム記録メディアが前記記録制御装置から抜かれるとき、前記ワンタイム記録メディアが前記記録制御装置によりリセットされるとき、又は、前記ワンタイム記録メディアが電源オフとなるときには、前記制御部は、前記書込部を前記書込禁止状態に設定するようにしてもよい。
【0023】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、データを一度だけ書き込み可能なワンタイム記録メディアと、前記ワンタイム記録メディアに対するデータの記録を制御する記録制御装置とから構成される記録システムであって、前記記録制御装置は、複数タイプの記録メディアを着脱可能な少なくとも1つの装着部に装着された前記記録メディアから、当該記録メディアの属性情報を読み出す属性情報読出部と、前記属性情報に基づいて、当該記録メディアが前記ワンタイム記録メディアであるか否かを判別するメディア判別部と、当該記録メディアが、予め書込禁止状態に設定された前記ワンタイム記録メディアである場合に、前記書込禁止状態を解除するための解除コマンドを前記ワンタイム記録メディアに送信するコマンド送信部と、を備え、前記ワンタイム記録メディアは、データを一度だけ書き込み可能なデータ記憶部と、前記ワンタイム記録メディアの属性情報を記憶する属性情報記憶部と、前記データ記憶部にデータを書き込む書込部と、前記書込部によるデータの書き込みを制御する制御部と、を備え、前記ワンタイム記録メディアの前記制御部は、前記ワンタイム記録メディアが前記記録制御装置に装着されていないときは、前記書込部を前記書込禁止状態に設定しており、前記ワンタイム記録メディアが前記記録制御装置に装着されると、前記属性情報記憶部に記憶されている前記属性情報を前記記録制御装置に送信し、前記記録制御装置から前記解除コマンドを受信すると、前記書込禁止状態を解除することを特徴とする、記録システムが提供される。
【0024】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数タイプの記録メディアに対するデータの記録を制御する記録制御装置における記録メディア制御方法であって、前記複数タイプの記録メディアを着脱可能な少なくとも1つの装着部に装着された前記記録メディアから、当該記録メディアの属性情報を読み出す属性情報読出ステップと、前記属性情報に基づいて、当該記録メディアが、データを一度だけ書き込み可能なワンタイム記録メディアであるか否かを判別するメディア判別ステップと、当該記録メディアが、予め書込禁止状態に設定された前記ワンタイム記録メディアである場合に、前記書込禁止状態を解除するための解除コマンドを前記ワンタイム記録メディアに送信する解除コマンド送信ステップと、を含むことを特徴とする、記録メディア制御方法が提供される。
【0025】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータに、複数タイプの記録メディアを着脱可能な少なくとも1つの装着部に装着された前記記録メディアから、当該記録メディアの属性情報を読み出す属性情報読出ステップと、前記属性情報に基づいて、当該記録メディアが、データを一度だけ書き込み可能なワンタイム記録メディアであるか否かを判別するメディア判別ステップと、当該記録メディアが、予め書込禁止状態に設定された前記ワンタイム記録メディアである場合に、前記書込禁止状態を解除するための解除コマンドを前記ワンタイム記録メディアに送信する解除コマンド送信ステップと、を実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0026】
以上説明したように本発明によれば、ワンタイム記録メディアの書込禁止/禁止解除設定を、当該記録メディアの使用状態に応じて適切に自動制御することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0028】
(第1の実施形態)
初めに、本発明の第1の実施形態にかかる記録制御装置、ワンタイム記録メディア、記録システム、記録メディア制御方法及びプログラムについて説明する。なお、以下の第1の実施形態では、記録制御装置の一例としてデジタルスチルカメラの例を挙げ、記録メディアの一例としてメモリーカードの例を挙げて説明するが、本発明はかかる例に限定されるものではない。
【0029】
まず、本実施形態の概要について説明する。ワンタイム記録メディアは、一度だけ書き込み(Write)が可能で書き換え(Rewrite)ができないワンタイムプログラマブル(OTP)タイプの記憶デバイスを使用した記録メディアである。このOTPタイプの記憶デバイスとしては、従来、CD−R、DVD−R等のワンタイム光ディスクが一般的に用いられているが、近年、一度だけ書き込みが可能で書き換えができないOTPタイプの半導体メモリ(以下、「ワンタイムメモリ」と称する。)も開発されている。
【0030】
このワンタイムメモリを具備するメモリーカード(以下、「ワンタイムメモリーカード」と称する。)は、フラッシュメモリなどのリライタブル(ReWritable:RW)な記憶デバイスを具備するメモリーカード(以下、「リライタブルメモリーカード」又は「RWメモリーカード」と称する。)と比べて安価に製造できる。RWメモリーカードは、光ディスクと比べて単価が高価であったが、ワンタイムメモリーカードは、非常に小型で、しかもデータの読み書き時の電力消費量が少ないというメモリーカード本来の長所に加え、光ディスクのような安価という長所も兼ね備えているで、将来的に有用である。
【0031】
しかし、ワンタイムメモリーカード、ワンタイム光ディスクなどのワンタイム記録メディアは、上述したように、ファイルの書き換えや削除を行うと空き容量が減ってしまうという短所があり、PCなどに装着して使用すると、ユーザの意思とは無関係に書き換えが起きたり、残容量の不整合が発生したりするという問題があった。
【0032】
かかる問題を防ぐため、ワンタイム記録メディアを予め書込禁止状態に設定しておき、非使用時には常に書込禁止状態にしておき、デジタルカメラ等の記録制御装置(ホスト機器)で使用するときにだけ、書込禁止状態を一時的に解除することが必要になる。
【0033】
そこで、本実施形態では、記録メディアが記録制御装置に装着されたとき、その記録メディアから読み出した属性情報に基づいて、当該記録メディアが、予め書込禁止状態に設定されたワンタイム記録メディアであり、かつ、その書込禁止状態を当該記録メディアへのコマンドによって解除できることが判別できた場合に、記録制御装置から当該記録メディアに自動的に解除コマンドを送信して、書込禁止状態を自動解除することを特徴とする。さらに、当該記録メディアが装着された記録制御装置(デジタルカメラ)がPCと接続された場合は、PCによって当該記録メディア内のデータの削除や書き換えが行われないように、記録制御装置から当該記録メディアに禁止コマンドを自動的に送信して、当該記録メディアを書込禁止状態に自動的に再設定(即ち、書込禁止状態に復帰)することを特徴とする。
【0034】
このようにワンタイム記録メディアを予め書込禁止状態に設定しておくことで、当該記録メディアが直接或いはデジタルカメラを介してPCに接続されたとしても、上記PCによる当該記録メディア内のデータの書換、削除等が行われないようにでき、かつ、デジタルカメラで撮影して画像を当該記録メディアに記録するときだけ、当該記録メディアの書込禁止状態を解除して、当該記録メディアを使用可能な状態にすることができる。
【0035】
つまり、ワンタイム記録メディアは、ワンタイム記録メディアに対応した特定の記録制御装置(例えばデジタルカメラ)に装着されたときには、ワンタイム記録メディアは使用可能となり、一方、ワンタイム記録メディアに非対応の情報処理装置(例えばPC)に装着したときには、ワンタイム記録メディアは使用不能となる。以下に、本実施形態にかかる記録制御装置とワンタイム記録メディアとからなる記録システムについて詳細に説明する。
【0036】
まず、図1を参照して、本実施形態にかかる記録システムの全体構成について説明する。図1は、本実施形態にかかる記録システムの構成を示すシステム図である。
【0037】
図1に示すように、記録システムは、記録制御装置の一例であるデジタルカメラ10と、相異なるタイプの複数の記録メディア20とから構成される。
【0038】
デジタルカメラ10は、記録メディア20が装着されるホスト機器である。このデジタルカメラ10は、被写体を撮像する撮像装置の一例であり、少なくとも静止画を撮像するデジタルスチルカメラである。デジタルカメラ10は、撮像した画像データを主に記録メディア20に記録するが、デジタルカメラ10の内部メモリ(図示せず。)に画像データを格納することも可能である。
【0039】
記録メディア20は、各種の電子機器に着脱可能な記録媒体(所謂、リムーバブルメディア)である。図示の例の記録メディア20は、半導体メモリを搭載したメモリーカードである。記録メディア20は、複数のタイプ(種類)の記録メディア、例えば、ワンタイム記録メディア1と、読出専用記録メディア2と、リライタブル記録メディア3とを含む。
【0040】
ワンタイム記録メディア1は、データを一度だけ書き込みが可能で書き換えができない記録メディアである。このワンタイム記録メディア1は、例えば、上述したワンタイムメモリを備えたワンタイムメモリーカードで構成される。ワンタイムメモリは、データの書き込みを行うと、その記憶領域を書き換えることができないメモリであり、電源を切っても記憶内容が消えない。
【0041】
読出専用記録メディア2は、データを読み出し(Read)可能であるが書き込みできない記録メディアである。この読出専用記録メディア2は、例えば、ROM(Read Only Memory)などの読出専用メモリを備えた読出専用メモリーカードで構成される。読出専用メモリは、データの書き込みができず、予め格納されているデータのみを読み出すことができるメモリであり、電源を切っても記憶内容が消えない。
【0042】
リライタブル記録メディア3は、データを書き込み及び書き換え可能な記録メディアである。このリライタブル記録メディア3は、例えば、フラッシュメモリなどのリライタブルメモリを備えたリライタブルメモリーカードで構成される。リライタブルメモリは、データの消去・書き込みを何度でも自由に行なうことができるメモリであり、電源を切っても記憶内容が消えない。
【0043】
図示のように、本実施形態にかかるリライタブル記録メディア3は、ライトプロテクトスイッチ4を具備している。ライトプロテクトスイッチ4は、メディア内の記憶データを誤って書き換え・消去しないように保護(ライトプロテクト)するための物理的なスイッチであり、リライタブル記録メディア3の外装に設けられる。ユーザは、このライトプロテクトスイッチ4をオン/オフすることで、リライタブル記録メディア3の書込禁止状態を設定/解除することができる。ライトプロテクトスイッチ4がオンされれば(当該スイッチ4がロック位置にあれば)、リライタブル記録メディア3は書込禁止状態に設定され、データの書き込みができなくなる。一方、ライトプロテクトスイッチ4がオフされれば(当該スイッチ4がアンロック位置にあれば)、リライタブル記録メディア3は書込禁止状態が解除され、データを書き込みできるようになる。なお、リライタブル記録メディア3は、必ずしもライトプロテクトスイッチ4を具備していなくてもよい。この場合、リライタブル記録メディア3は、他の手法で書込禁止設定されなければ、常に書込可能状態(リライタブルな状態)となる。
【0044】
このライトプロテクトスイッチ4のオン・オフの情報(ライトプロテクトのオン・オフ情報)は、リライタブル記録メディア3内のメモリに保存されている。このため、リライタブル記録メディア3が装着されたデジタルカメラ10(記録制御装置の一例)は、当該記録メディア3の内から、ライトプロテクトのオン・オフ情報を、当該記録メディア3出力端子を介して読み出し、当該情報に基づいて、リライタブル記録メディア3がライトプロテクトされているか否を判別できる。
【0045】
また、本実施形態にかかるワンタイム記録メディア1は、上記ライトプロテクトスイッチを具備していないため、ユーザは物理的なスイッチを用いて手動で、当該記録メディア1を書込禁止/書込禁止解除することはできない。ワンタイム記録メディア1は、後述するようにデジタルカメラ10からのコマンドによって、書込禁止/書込禁止解除が自動制御される。
【0046】
上記のような記録メディア1、2、3は、デジタルカメラ10の装着部である記録メディアインターフェース11に、着脱可能に装着される。この記録メディアインターフェース11(以下、「記録メディアI/F11」と称する。)は、本発明の装着部に相当する。記録メディアI/F11は、例えば、デジタルカメラ10に設けられたスロットと、その内部の接続端子等の回路(図示せず。)とから構成される。かかる記録メディアI/F11には、上記複数タイプの記録メディア20が選択的に着脱される。図示のデジタルカメラ10の例では、記録メディアI/F11は1つだけ設けられており、この1つの記録メディアI/F11に対して上記記録メディア1、2、3が選択的に装着される。これにより、デジタルカメラ10を小型化できる。
【0047】
しかし、かかる例に限定されず、デジタルカメラ10に複数の装着部(記録メディアI/F11)を設けてもよい。この場合、各タイプの記録メディア20を装着するための専用の装着部をそれぞれ設けてもよいし、或いは、複数タイプの記録メディア20に対応した共通の装着部を複数設けてもよい。
【0048】
また、デジタルカメラ10は、例えばパーソナルコンピュータ30(以下、「PC30」と称する。)などの外部装置を接続するための外部インターフェース12を備えている。この外部インターフェース12(以下、「外部I/F12」と称する。)は、外部装置とデータを入出力するためのインターフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、LAN(Local Area Network)ポートなどの各種のポート(接続口)で構成される。
【0049】
かかる外部I/F12を介してデジタルカメラ10とPC30とを接続することで、PC30によりデジタルカメラ10の動作を制御したり、デジタルカメラ10に装着された記録メディア20内に記憶されている画像データ、音声データ等を、PC30で出力(表示、音声出力など)することができる。ただし、デジタルカメラ10にワンタイム記録メディアが装着されている場合、何らの対処も行わなければ、上述したようにPC30のOSの機能によりワンタイム記録メディア1のメタデータ(最終操作時間など)を自動的に書き換えようとするため、当該記録メディア1の空き容量が勝手に減少してしまう。
【0050】
次に、図2を参照して、本実施形態にかかるデジタルカメラ10の構成について説明する。図2は、本実施形態にかかるデジタルカメラ10の構成を示すブロック図である。
【0051】
図2に示すように、デジタルカメラ10は、撮像部101と、カメラ制御部102と、画像処理部103と、ROM104と、RAM(Random Access Memory)105と、表示部106と、AVインターフェース107と、操作部108と、音声入出力部109と、CPU(Central Procesing Unit)110と、ROM120と、RAM121と、記録メディアI/F11(装着部に相当する。)と、外部I/F12(外部インターフェースに相当する。)とを備える。
【0052】
撮像部101は、被写体を撮像して画像信号を生成する。この撮像部101は、被写体からの入射光を光学像として集光させるレンズ群などからなる光学系、当該光学系により撮像面に集光された光学像を光電変換する撮像素子、及びこれらの駆動機構などからなる。
【0053】
カメラ制御部102は、CPU110からの指示に基づいて、撮像部101の各部の動作を制御する。例えば、撮像時には、カメラ制御部102は、操作部134に対するユーザ操作に応じて、適切なズーム、フォーカス等で被写体が撮像されるように、撮像部101の駆動機構を制御して、ズームレンズ、フォーカスレンズ(図示せず。)などを駆動させる。
【0054】
画像処理部103は、デジタルシ信号処理回路(DSP)などで構成され、ROM104及びRAM105を利用して動作する。この画像処理部103は、撮像部から入力された画像信号に対して、例えば、ホワイトバランス調整、色補正、エッジ強調、ガンマ補正などの各種の信号処理を行う。
【0055】
画像処理部110による処理後の画像信号は、表示部106に表示されたり、AVインターフェース107を介して外部機器に出力されたりする。表示部106は、液晶表示装置などで構成され、撮像された画像データや、ユーザに対する通知メッセージ(例えば、後述の記録禁止通知、空き容量無し通知、エラー通知)などを表示する。
【0056】
操作部108は、例えば、タッチパネル、ボタン、スイッチ、レバー、ダイヤルなどで構成される。ユーザは、この操作部108を操作することにより、デジタルカメラ10に対して処理動作(撮影動作、ズーム・フォーカス・絞り・露出・シャッタースピード・画質等の調整動作、記録動作、再生動作など)を指示したり、各種のデータを入力したりできる。音声入出力部109は、例えば、外部音声を入力するためのマイク、再生された音声を出力するためのスピーカなどで構成される。
【0057】
CPU110は、演算処理装置および制御装置の一例であり、デジタルカメラ10全体を制御する制御部として機能する。CPU110は、ROM120等に記憶されているプログラムに従って、各種の処理を実行する。RAM121は、例えば、CPU110が実行するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を記憶する。また、RAM103は、CPU101から記憶メディア20へのアクセスを軽減するためのバッファとしても機能する。
【0058】
記録メディアI/F11は、上記複数タイプの記録メディア20を選択的に装着するための装着部として機能する。CPU110は、この記録メディアI/F11を介して記録メディア20と各種のデータ、コマンドを送受信する。外部I/F12は、例えば、USBポートなどで構成され、USBケーブルなどのケーブルを介して、PC30等の外部装置と接続される。この外部I/F12は、デジタルカメラ10をPC30等の外部装置と接続して、外部装置との間で各種のデータ、コマンドを送受信する機能を有する。
【0059】
また、上記CPU110は、属性情報記憶部111、メディア判別部112、コマンド送信部113、接続検出部114及び通知部115としても機能する。かかる各部111〜115は、ROM120等に記憶されたプログラムに従ってCPU110が動作することで実現される。以下、CPU110の各部について説明する。
【0060】
属性情報記憶部111は、記録メディアI/F11に装着された記録メディア20から、当該記録メディア20の属性情報を読み出す。この読出処理を行うとき、例えば、属性情報記憶部111は、記録メディア20内のメモリに直接アクセスして、当該メモリ内に記憶されている属性情報を直接読み出してもよい。或いは、属性情報記憶部111は、記録メディア20に読出コマンドを送信し、この読出コマンドに応じて記録メディア20のCPUがメモリから読み出した属性情報を、記録メディア20から受信してもよい。
【0061】
ここで、図3を参照して、記録メディア20の属性情報(以下、「属性情報」と略称する場合もある。)について説明する。属性情報は、記録メディア20の属性(例えば、メディアのタイプ、書込禁止状態であるか否か、製造年月日、型番、メーカー、記憶容量など)を表す各種の情報であり、記録メディア20のタイプごとに異なる。この属性情報のうちメディアのタイプを表す情報(タイプ識別情報)は、例えば、不変の情報であり、たとえ記録メディア20の動作状態が書込禁止状態に設定/解除されたとしても、タイプ識別情報は変化しない。
【0062】
図3に属性情報の構成を例示する。図3の上部に示すように、属性情報は、例えば、8ビットのデジタルデータで構成される。1番目のビットのデータは、記録メディア20が読出専用記録メディア2であるか否かを表し、2番目のビットのデータは、記録メディア20ワンタイム記録メディア1であるか否かを表す。この二桁のビットで、4タイプの記録メディア20を表現できる。このように1番目と2番目のビットのデータは、記録メディア20のタイプ(種類)を表す情報(タイプ識別情報)である。図3の下部の表に示すように、タイプ識別情報である2番目と1番目のビットが[0、0]であれば、リライタブル記録メディア3であり、[0、1]であれば、読出専用記録メディア2であり、[1、0]であれば、リライタブル記録メディア3であることを表す。
【0063】
また、7番目のビットのデータは、記録メディア20が書込禁止状態であるか否か(即ち、ライトプロテクトされているか否か)を表す書込禁止フラグである。7番目のビットが[0]であれば、その記録メディア20が書込禁止状態(ライトプロテクトされた状態)であることを表し、[1]であれば、その記録メディア20が書込可能状態(ライトプロテクトが解除された状態)であることを表す。リライタブル記録メディア3及びワンタイム記録メディア1については、書込禁止状態を解除できるので、書込禁止フラグは可変情報である(「1」:書込禁止状態、「0」:書込可能状態)。一方、読出専用記録メディア2については、この書込禁止フラグは不変情報であり、常に一定値(「1」:書込禁止状態)である。
【0064】
以上のような属性情報を利用して、記録メディア20のタイプ(種類)を判別できるとともに、その記録メディア20が書込禁止状態であるか否かを判別できる。さらには、その書込禁止状態をコマンドによって解除可能であるか否かを判別できる。
【0065】
再び、図2に戻りCPU110の残りの各部を説明する。メディア判別部112は、属性情報記憶部111により記録メディア20から読み出された属性情報に基づいて、記録メディア20のタイプを判別する。例えば、図3の例では、属性情報に含まれるタイプ識別情報(第2、第1番目のビット)が[1、0]であるか否かに基づいて、記録メディア20がワンタイム記録メディア1であるか否かを判別できる。
【0066】
また、メディア判別部112は、記録メディア20が書込禁止状態であるか否かを判別する。例えば、図3の例では、属性情報の書込禁止フラグ(第7番目のビット)が[1]であれば書込禁止状態であり、[0]であれば書込禁止が解除された状態(書込可能状態)であると判別する。さらに、メディア判別部112は、書込禁止状態である場合に、コマンドによってその書込禁止状態を解除可能であるか否かを判別することもできる。例えば、図3の例では、書込禁止フラグとタイプ識別情報の双方を参照することで、読出専用記録メディア2及びリライタブル記録メディア3であれば、コマンドにより解除不能であると判定する。一方、ワンタイム記録メディア1あれば、その空き容量が有るとき、コマンドにより解除可能であると判定し、空き容量が無いとき、コマンドにより解除不能であると判定する。
【0067】
また、メディア判別部112は、記録メディア20のCPUに空き容量を問い合わせた結果情報に基づいて、記録メディア20に空き容量(残容量)が有るか否かを判別する。さらには、メディア判別部112は、記録メディア20の空き容量を検出することも可能である。
【0068】
コマンド送信部113は、記録メディアI/F11に装着された記録メディア20に対して、各種のコマンドを自動的に送信する。このコマンドには、ワンタイム記録メディア1の書込禁止状態を解除するための解除コマンド、ワンタイム記録メディア1を記録禁止状態に設定するための禁止コマンドなどがある。コマンド送信部113は、当該記録メディアが、予め書込禁止状態に設定されたワンタイム記録メディアであり、かつ、その空き容量があると判別できた場合に、解除コマンドを当該ワンタイム記録メディア1に送信し、それ以外の場合は、解除コマンドを当該ワンタイム記録メディア1に送信しない。また、装着されたワンタイム記録メディア1の書込禁止が解除された状態にあるときに、デジタルカメラ10が外部I/F12を介してPC30と接続されたことが、接続検出部114により検出された場合は、コマンド送信部113は、当該ワンタイム記録メディア1に禁止コマンドを自動的に送信する。
【0069】
接続検出部114は、デジタルカメラ10が外部I/F12を介してPC30と接続された否かを検出する。接続検出部114は、両者の接続を検出したときは、コマンド送信部113に通知する。
【0070】
通知部115は、装着されたリライタブル記録メディア3が書込禁止状態(ライトプロテクトスイッチ4によりライトプロテクトされた状態)である場合、又は、装着された記録メディアが読出専用記録メディア(ROM)である場合に、データを記録できない旨の通知(記録不可通知)を出力する。例えば、通知部115は、書込禁止状態である通知を表示部106に表示させる。また、通知部115は、装着された記録メディアがワンタイム記録メディア1又はリライタブル記録メディア3であり、当該記録メディア3の空き容量が無い場合、空き容量がない旨の通知を出力する。なお、これらの通知方法としては、例えば、表示部106にメッセージを表示してユーザに通知する方法、又は、音声入出力部109から音声出力あいてユーザに通知する方法、バイブレーション機能による方法、又はこれらの組み合わせなどである。
【0071】
次に、図4を参照して、本実施形態にかかるワンタイム記録メディア1の構成について説明する。図4は、本実施形態にかかるワンタイム記録メディア1の構成を示すブロック図である。
【0072】
図4に示すように、ワンタイム記録メディア1は、外部インターフェース21(以下、「外部I/F21」と称する。)と、レジスタ22と、バッファ23と、CPU25と、RAM26と、ワンタイムメモリ24とを備える。レジスタ22及びワンタイムメモリ24は、属性情報記憶部に相当し、ワンタイムメモリ24は、データ記憶部に相当し、CPU25は、書込部及び制御部に相当する。
【0073】
外部I/F21は、ワンタイム記録メディア1が装着されたホスト装置(例えばデジタルカメラ10)とデータを入出力するためのインターフェースである。この外部I/F21は、ホスト装置との間で各種のデータ、コマンドを送受信する機能を有する。
【0074】
レジスタ22は、演算や実行状態の保持に用いる記憶素子で構成される。レジスタ22は、例えば、ホスト装置(例えばデジタルカメラ10)とワンタイム記録メディア1のCPU25とがコマンドのやり取りを行うためのスイッチや、ワンタイム記録メディア1の内部状態を、ワンタイムメモリ24から読み出すための記憶部として機能する。このレジスタ22には、ワンタイム記録メディア1の電源オン時に、ワンタイムメモリ24から、ワンタイム記録メディア1の属性情報(例えば、タイプ識別情報、書込禁止フラグ、メディアのサイズ(記憶容量)の情報など)が読み出されて、記憶される。
【0075】
電源オン時に、レジスタ22に属性情報を読み出して保存することで、後述のCPU25の制御部253は、レジスタ22に保存されている書込禁止フラグを書き換えて、ワンタイム記録メディア1を書込禁止状態(書込禁止フラグ=1)にしたり、書込禁止状態を解除(書込禁止フラグ=0)したりできる。また、ワンタイム記録メディア1の電源がオフされたときは、レジスタ22の属性情報(コピー)は消去され、ワンタイムメモリ24内の属性情報(原本)が残る。このように、電源オン時にレジスタ22保存された書込禁止フラグ(コピー)は「0」と「1」に書き換えられるが、ワンタイムメモリ24に格納されている書込禁止フラグ(原本)は、書き換えられず、常に「1」(書込禁止状態)である。従って、ワンタイム記録メディア1の電源をオンしたときには常に、レジスタ22に読み出された書込禁止フラグは「1」であり、デジタルカメラ10によって、直ぐに「0」に書き換えられる。
【0076】
バッファ23は、処理速度や転送速度の差を補うためにデータを一時的に保存しておく記憶部である。このバッファ23は、ワンタイムメモリ24に実際に読み書きするデータを一時的に保存し、読み書きのスピードを標準化する機能を有する。
【0077】
ワンタイムメモリ24は、データを一度だけ書き込みできるが書き換えはできない記憶デバイスである。このワンタイムメモリ24は、リライタブル記録メディア3で用いられるフラッシュメモリよりも、安価である。ワンタイムメモリ24は、画像、音声、テキストデータなどのコンテンツデータや、属性情報など、各種のデータを記憶する。ホスト装置(デジタルカメラ10)からワンタイム記録メディア1に転送された記録対象のデータは、CPU25により、ワンタイムメモリ24に書き込まれる。
【0078】
リライタブル記録メディア3の電源がオフの状態では、属性情報はワンタイムメモリ24の一部の記憶領域に記憶されており、電源オン後に、当該属性情報はレジスタ22にコピーして保存される。これにより、ワンタイム記録メディア1が装着されたホスト装置は、レジスタ22に保存されている属性情報を読み出すことができる。
【0079】
CPU25は、演算処理装置および制御装置の一例であり、ワンタイム記録メディア1全体を制御する制御部として機能する。CPU25は、ワンタイムメモリ24等に記憶されているプログラムに従って、各種の処理を実行する。RAM26は、例えば、CPU25が実行するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を記憶する。
【0080】
CPU25は、書込部251、読出部252及び制御部253として機能する。かかる書込部251、読出部252及び制御部253は、ワンタイムメモリ24等に記憶されたプログラムに従ってCPU25が動作することで実現される。以下、CPU25の各部について説明する。
【0081】
書込部251は、ワンタイム記録メディア1が装着されたホスト装置(例えばデジタルカメラ10)からの指示に基づいて、ホスト装置から受信したデータをワンタイムメモリ24に書き込む。読出部252は、当該ホスト装置からの指示に基づいて、ワンタイムメモリ24からデータを読み出して、ホスト装置に送信する。かかる書込部251及び読出部252の動作は、制御部253により制御される。
【0082】
また、書込部252の動作は、上記レジスタ22に記憶された書込禁止フラグの値に応じて、書込禁止状態(書込禁止モード:単位フラグ=1)になったり、書込禁止が解除された状態(解除モード:単位フラグ=0)になったりする。
【0083】
制御部253は、ホスト装置(デジタルカメラ10)から受信したコマンドに基づいて、書込部251によるワンタイムメモリ24(データ記憶部)に対するデータの書き込み動作を制御する。詳細には、制御部253は、ワンタイム記録メディア1がホスト装置に装着されていないときは、書込部251を常に書込禁止状態に設定している。書込禁止状態に設定された書込部252は、ワンタイムメモリ24にデータを書き込みできない。書込部251は例えば、ワンタイム記録メディア1の工場出荷時に予め書込禁止状態に設定されている。ワンタイム記録メディア1に対応するホスト装置(例えばデジタルカメラ10)に、ワンタイム記録メディア1が装着されるまで、書込部251は継続的に書込禁止状態に設定される。書込禁止状態に設定されたワンタイム記録メディア1は、データ書き込みができず、データの読出のみ可能となり、読出専用記録メディア2と同様に機能する。
【0084】
また、制御部251は、ワンタイム記録メディア1がデジタルカメラ10に装着されると、まず、レジスタ22に読み出されている属性情報をデジタルカメラ10に送信する。この応答として、デジタルカメラ10から、書込禁止状態を解除するための解除コマンドを受信すると、書込部251の書込禁止状態を解除する。この結果、書込部251はワンタイムメモリ24にデータを書き込み可能になる。
【0085】
また、このようにして書込部251の書込禁止状態が解除されているときに、制御部253は、デジタルカメラ10前記書込禁止状態に設定するための禁止コマンドを受信すると、書込部251を書込禁止状態に再設定する。この結果、書込部251は再び、ワンタイムメモリ24にデータを書き込み不能になる。
【0086】
ところで、ワンタイム記録メディア1が、ワンタイム記録メディア1に対応したホスト装置(例えばデジタルカメラ10)以外の、ワンタイム記録メディア1に非対応の情報処理装置(例えばPC30)に装着されたときは、制御部253は、予め設定されている書込禁止状態を解除することなく、維持する。ここで、ワンタイム記録メディア1に非対応の情報処理装置とは、例えば、ワンタイム記録メディア1が装着されても、解除コマンドを送信しないデバイスであり、当該記録メディア1にデータを記録することができない。しかも、かかる情報処理装置の中には、装着された記録メディア20内のファイルにアクセスして、ファイルのメタデータを自動更新する機能(例えばPC30のOS)を有しているデバイスがある。かかるデバイスでは、書込禁止設定されていないワンタイム記録メディアでは、空き容量が減ってしまう。これに対し、本実施形態にかかるワンタイム記録メディア1は、工場出荷時などから予め書込禁止状態に設定されている。このため、当該デバイスにワンタイム記録メディア1が誤って装着されたとしても、ユーザの関与しないところで、ワンタイム記録メディア1内のファイルのメタデータ等が自動的に書き換えられたり、削除されたりすることがなく、ワンタイムメモリ24の空き容量の無駄な減少を防止できる。
【0087】
また、上記のようにワンタイム記録メディア1がデジタルカメラ10に装着されたため、書込部251の書込禁止状態が解除されている場合において、当該記録メディア1がデジタルカメラ10から抜かれるときには、制御部253は書込部251を書込禁止状態に再設定する。また、当該記録メディア1がデジタルカメラ10によりリセットされるときにも、制御部253は書込部251を書込禁止状態に再設定する。加えて、当該記録メディア1の電源がオフとなるときにも、制御部253は書込部251を書込禁止状態に再設定する。これにより、ワンタイム記録メディア1が適切なホスト装置に装着されていないのに、書込部251の書込禁止状態が解除されたままになることを防止できる。
【0088】
上記では、図4を参照して、本実施形態にかかるワンタイム記録メディア1の構成を説明した。一方、読出専用記録メディア2は、図4のワンタイムメモリ24を読出専用メモリ(ROM等)に置換する点と、制御部253を具備しない点を以外は、図4と同様の構成にすることができる。また、リライタブル記録メディア3は、図4のワンタイムメモリ24をリライタブルメモリ(フラッシュメモリ等)に置換する点と、制御部253を具備しない点を以外は、図4と同様の構成にすることができる。
【0089】
以上、本実施形態にかかる記録システムの構成について説明した。次に本実施形態にかかる記録システムの動作について説明する。
【0090】
まず、図5を参照して、本実施形態にかかる記録制御装置(上記ホスト装置)であるデジタルカメラ10に任意の記録メディア20を装着したときの動作について説明する。図5は、本実施形態にかかる記録メディア20を装着したときのデジタルカメラ10の動作を示すフローチャートである。
【0091】
図5に示すように、デジタルカメラ10の記録メディアI/F11(装着部)に任意の記録メディア20が装着されると、デジタルカメラ10のCPU110は、当該記録メディア20が装着されたことを検出する(ステップS10)。この検出手法は、例えば、デジタルカメラ10の記録メディアI/F11の接続端子と記録メディア20の接続端子とが接触して、デジタルカメラ10と記録メディア20が通電することを検知してもよいし、或いは、記録メディアI/F11のスロットに設けられた物理的なセンサ(接触センサ、光学センサなど)を設けて記録メディア20の装着を検知してもよい。
【0092】
次いで、デジタルカメラ10のCPU110は、上記装着された記録メディア20から、当該記録メディア20内に記憶されている属性情報を読み出す(ステップS12)。記録メディア20は、デジタルカメラ10に装着されたことで、デジタルカメラ10から供給される電力により電源オンされるため、ワンタイムメモリ24に記憶されている属性情報がレジスタ22にコピーされる。このため、デジタルカメラ10のCPU110は、記録メディア20のレジスタ22にアクセスして、属性情報を読み出すことができる。
【0093】
その後、デジタルカメラ10のCPU110は、読み出した属性情報に基づいて、装着された記録メディア20が書込禁止状態であるか否かを検出する(ステップS14)。例えば図3に示したように、属性情報は書込禁止フラグ(第7番目のビット)を具備している。このため、CPU110は、属性情報の書込禁止フラグ(書込禁止状態:「1」、書込禁止状態が解除:「0」)を参照することで、装着された記録メディア20が、書込禁止状態(ライトプロテクトされた状態)であるか否かを判別できる。
【0094】
かかる状態判別により、(a)ライトプロテクトスイッチ4によりライトプロテクトされていないリライタブル記録メディア3である場合は、書込禁止状態ではない(書込禁止フラグ:「0」)ので、ステップS16に進み、デジタルカメラ10のCPU110は、当該リライタブル記録メディア3にデータを記録可能となる(ステップS16)。
【0095】
一方、(b)ワンタイム記録メディア1、(b)ライトプロテクトスイッチ4によりライトプロテクトされたリライタブル記録メディア3、(c)読出専用記録メディア2である場合は、書込禁止状態(書込禁止フラグ:「1」)であるので、ステップS18に進む。次いで、デジタルカメラ10のCPU110は、属性情報に含まれるタイプ識別情報(図3の第1及び第2番目のビット)に基づいて、装着された記録メディア20が、ワンタイム記録メディア1であるか否かを判別する(ステップS18)。この判別は、装着された記録メディア20が、コマンドによって書込禁止解除可能であるか否の判別に相当する。
【0096】
この判別の結果、ワンタイム記録メディア1であると判別された場合、ステップS20に進み、デジタルカメラ10のCPU110は、ワンタイム記録メディア1に解除コマンドを送信して、書込禁止状態を自動的に解除する(ステップS20)。これによって、デジタルカメラ10のCPU110は、撮像処理により得られた画像データを、当該ワンタイム記録メディア1に記録可能となる(ステップS16)。
【0097】
一方、S18にて、ライトプロテクトされたリライタブル記録メディア3、又は、読出専用記録メディア2であると判別された場合は、CPU110は、その書込禁止状態(ライトプロテクト)をコマンドによって自動解除できないので、通知部115により表示部106に書込禁止である旨を表示する(ステップS22)。
【0098】
以上のフローにより、各タイプの記録メディア20の書込禁止状態を判別し(ステップS14)、コマンドにより書込禁止状態を解除可能であるか否かを判別して(ステップS18)、さらに。ワンタイム記録メディア1であれば、自動的に書込禁止状態を解除できる。よって、ユーザは、特段の操作をすることなく、ワンタイムメモリ24を使用できるとともに、各タイプの記録メディア20の状態を把握できる。
【0099】
次に、図6を参照して、本実施形態にかかるワンタイム記録メディア1が装着されたデジタルカメラ10に、PC30が接続されたときの動作について説明する。図6は、本実施形態にかかるデジタルカメラ10にPC30が接続されたときの動作を示すフローチャートである。図7は、本実施形態にかかるデジタルカメラ10にPC30が接続されたときの動作を示すシーケンス図である。
【0100】
図6に示すように、デジタルカメラ10の記録メディアI/F11(装着部)にワンタイム記録メディア1が装着されると、デジタルカメラ10のCPU110は、当該記録メディア1が装着されたことを検出する(ステップS30)。次いで、デジタルカメラ10のCPU110は、図5のS12、S14、S18と同様に、属性情報を読み出し、書込禁止状態か否かを判定し、ワンタイム記録メディア1であるか否かを判定するメディア判定処理を行う(ステップS32)。ワンタイム記録メディア1である場合には、ワンタイム記録メディア1に解除コマンドを自動的に送信して、書込禁止状態を解除する(ステップS34)。これにより、デジタルカメラ10は、ワンタイム記録メディア1に各種データを記録できるようになる。
【0101】
このように、デジタルカメラ10にワンタイム記録メディア1が装着され、かつ、当該記録メディア1の書込禁止状態が解除されているときに、デジタルカメラ10のCPU110は、常時、デジタルカメラ10に、外部の情報処理装置であるPC30がケーブルで接続されたか否かを監視する(ステップS36)。
【0102】
このPC30は、アクセス先のデバイス内に記憶されたファイルのメタデータを自動更新する機能を有する。このため、PC30は、デジタルカメラ10と接続されると、PC内のOS等の機能により、ワンタイム記録メディア1内のファイルのメタデータを自動的に書き換えることがある。例えば、PC30は、デジタルカメラ10を介してワンタイム記録メディア1とデータ転送した場合、当該記録メディア1内のファイルに直接アクセスして、当該記録メディア内のファイルを最後に操作した時間等のメタデータを、当該記録メディア1内に自動的に書き込む。このように、ユーザの意図しないところで、デジタルカメラ10が、書込禁止解除されている当該記録メディア1のメタデータを勝手に書き換えてしまい、当該記録メディア1の残容量を減少させるという問題がある。このため、デジタルカメラ10がPC30に接続された場合には、ワンタイム記録メディア1を書込禁止状態に設定することが求められる。
【0103】
そこで、デジタルカメラ10のCPU110は、デジタルカメラ10とPC30とが接続されたことを検出すると、書込禁止フラグに基づいて、ワンタイム記録メディア1の書込禁止状態が解除されているか否かを判定する(ステップS38)。解除されている場合、デジタルカメラ10のCPU110は、ワンタイム記録メディア1に禁止フラグを送信して、ワンタイム記録メディア1を書込禁止状態に再設定する(ステップS40)。
【0104】
次に、図7のシーケンス図について説明する。図7に示すように、デジタルカメラ10にワンタイム記録メディア1が装着されると(ステップS70)、デジタルカメラ10のCPU110は、ワンタイム記録メディア1から属性情報を読み出し(ステップS72)、装着されたメディアのタイプを判別する(ステップS74)。次いで、デジタルカメラ10のCPU110は、ワンタイム記録メディア1に解除コマンドを送信し(ステップS76)、ワンタイム記録メディア1のCPU25は、解除コマンドの受信に応じて、リライタブル記録メディア3の書込禁止状態を解除して、データを書込可能な状態にする(ステップS78)。これにより、当該書込禁止状態が解除されたワンタイム記録メディア1は、リライタブル記録メディア3と同様に機能するようになり、デジタルカメラ10は、当該ワンタイム記録メディア1に自由にデータを読み書きできる。
【0105】
この状態で、デジタルカメラ10にPC30が接続されると(ステップS80)、デジタルカメラ10のCPU110は、当該接続の検出に応じて、ワンタイム記録メディア1に禁止コマンドを送信する(ステップS82)。すると、ワンタイム記録メディア1のCPU25は、当該記録メディア1を書込禁止状態に設定する(ステップS84)。これにより、PC30がワンタイム記録メディア1にデータを書き込みできなくなるので、ワンタイム記録メディア1の残容量が減少しない。また、デジタルカメラ10もワンタイム記録メディア1にデータを書き込みできなくなる。
【0106】
その後、デジタルカメラ10とPC30の接続が切断されると(ステップS86)、デジタルカメラ10のCPU110は、当該接続切断の検出に応じて、ワンタイム記録メディア1に解除コマンドを送信する(ステップS88)。すると、ワンタイム記録メディア1のCPU25は、当該記録メディア1の書込禁止状態を解除設定する(ステップS90)。これにより、デジタルカメラ10は、ワンタイム記録メディア1にデータを書き込み可能になるが、デジタルカメラ10は、PC30のように操作ファイルのメタデータの自動更新機能は有していないので、ユーザの意図なく、デジタルカメラ10によってリーダライタ21の残容量を勝手に低減してしまうことがない。
【0107】
以上、本実施形態にかかる記録制御装置であるデジタルカメラ10に、情報処理装置であるPC30が接続されたときの動作について説明した。かかる動作によれば、デジタルカメラ10とPC30とが接続されると、デジタルカメラ10はワンタイム記録メディア1を書込禁止状態に戻し、自動的にライトプロテクトする。従って、PC30が、デジタルカメラ10を介してワンタイム記録メディア1とデータ通信(データ読出など)しても、ライトプロテクトされているワンタイム記録メディア1内のデータが書き換えられない。よって、ワンタイム記録メディア1とその周辺装置の使用状態に応じて、その残容量の低減を適切に防止できる。
【0108】
次に、図8を参照して、本実施形態にかかるデジタルカメラ10に装着されたワンタイム記録メディア1の動作について説明する。図8は、本実施形態にかかるデジタルカメラ10に装着されるワンタイム記録メディア1の動作を示すフローチャートである。
【0109】
図8に示すように、まず、ワンタイム記録メディア1は、デジタルカメラ10に装着されると(ステップS100)、デジタルカメラ10から電源端子を介して電源供給されて電源がオンになる(ステップS102)。次いで、ワンタイム記録メディア1のCPU25は、ワンタイムメモリ24から属性情報を読み出してレジスタ22に保存するとともに、当該属性情報をデジタルカメラ10に送信する(ステップS104)。この段階では、ワンタイム記録メディア1は、書込禁止状態(書込禁止フラグ=1)に設定されている。また、デジタルカメラ10は、属性情報に含まれるタイプ識別情報により、装着された記録メディア20がワンタイム記録メディア1であると判別し、ワンタイム記録メディア1に解除コマンドを送信する。
【0110】
次いで、ワンタイム記録メディア1のCPU25は、デジタルカメラ10から解除コマンドを受信すると(ステップS106)、ワンタイム記録メディア1の書込禁止状態を解除設定する(ステップS108)。詳細には、CPU25は、レジスタ22に保存されている書込禁止フラグを「1」から「0」に書き換えることで、ワンタイムメモリ24にデータを書き込む書込部251を書込禁止モードに設定する。書込禁止解除により、デジタルカメラ10は、ワンタイム記録メディア1のワンタイムメモリ24に、画像データなどの任意のデータを自由に記録できるようになる(ステップS110)。
【0111】
その後、ワンタイム記録メディア1のCPU25は、当該記録メディア1がデジタルカメラ10から抜かれるか否か、当該記録メディア1がデジタルカメラ10によりリセットされるか否か、及び、当該記録メディア1の電源がオフになるか否かを常に監視する(ステップS112)。そして、当該記録メディア1がデジタルカメラ10から抜かれたり、リセットされたり、電源がオフになる場合には、電源が完全に落ちる前に、CPU25は、ワンタイム記録メディア1を書込禁止状態に設定する。詳細には、CPU25は、レジスタ22に保存されている書込禁止フラグを「0」から「1」に書き換えることで、ワンタイムメモリ24にデータを書き込む書込部251を禁止解除モードに設定する。
【0112】
このように、ワンタイム記録メディア1のCPU25は、当該記録メディア1がデジタルカメラ10から抜かれるときや、電源がオフになるときには、デジタルカメラ10から既に受け取った解除コマンドに対して自らリセットをかけて、書込禁止状態に戻る。
【0113】
ワンタイム記録メディア1は、デジタルカメラ10の記録メディアI/F11(装着部)の出力端子との接触を検出する検出端子を備えており、当該出力端子と検出端子が離れれば、記録メディア1が抜かれたことになる。これにより、ワンタイム記録メディア1のCPU25は、当該検出端子の接触状態に基づいて、当該記録メディア1が抜かれることを検出できる。なお、記ワンタイム記録メディア1が抜かれるときは、当該検出端子と上記出力端子が離れた後に、当該記録メディア1の電源端子がデジタルカメラ10の電源端子と離れる構造である。よって、検出端子が離れてから電源端子が離れるまでの僅かな時間で、CPU25は、抜かれることを検出して、リセット処理する。
【0114】
また、ワンタイム記録メディア1はデジタルカメラ10から電源供給されており、デジタルカメラ10の電源がオフになれば、当該記録メディア1の電源もオフになる。ワンタイム記録メディア1のCPU25は、デジタルカメラ10からの供給電圧の低下などに基づいて、当該記録メディア1の電源がオフになることを検出し、電源が完全に落ちるまでの僅かな時間で、リセット処理を行う。
【0115】
また、ワンタイム記録メディア1がデジタルカメラ10によりリセットされたときも、CPU25は、書込禁止状態に戻る。例えば、デジタルカメラ10は、ワンタイム記録メディア1にコマンドを送信したが、当該記録メディア1から応答がない場合には、ワンタイム記録メディア1にリセットコマンドを送信し、当該記録メディア1をリセットする。ワンタイム記録メディア1のCPU25は、データ書込途中のリセット処理であれば、当該書込を終了する。デジタルカメラ10からワンタイム記録メディア1にリセットコマンドが送信されると、当該記録メディア1のCPU25は、リセット処理を行う。なお、デジタルカメラ10の電源が落ちた場合は、当該記録メディア1が自らリセット処理を実行する。
【0116】
このように、本実施形態にかかるワンタイム記録メディア1は、デジタルカメラ10からの脱離時、リセット時、電源オフ時には、自ら書込禁止状態に戻す。これによって、ワンタイム記録メディア1は、次にデジタルカメラ10等の対応デバイスに装着されたり、リセットが完了したり、或いは、電源オンになるまでは、書込禁止状態のままであるので、ワンタイム記録メディア1に不適切なデータが書き込まれることを防止できる。
【0117】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態にかかる記録システムにおける記録メディア制御方法について説明する。第2の実施形態は、上述した第1の実施形態と比べて、デジタルカメラ10にワンタイム記録メディア1を装着したときの動作フローが相違するが、その他の機能構成は略同一であるので、その詳細説明は省略する。
【0118】
以下に、図9を参照して、第2の実施形態にかかる記録制御装置であるデジタルカメラ10に任意の記録メディア20を装着したときの動作について説明する。図9は、第2の実施形態にかかる記録メディア20を装着したときのデジタルカメラ10の動作を示すフローチャートである。
【0119】
図9に示すように、デジタルカメラ10の記録メディアI/F11(装着部)に任意の記録メディア20が装着されると、デジタルカメラ10のCPU110は、当該記録メディア20が装着されたことを検出する(ステップS120)。次いで、デジタルカメラ10のCPU110は、上記装着された記録メディア20から、当該記録メディア20内に記憶されている属性情報を読み出す(ステップS122)。
【0120】
さらに、デジタルカメラ10のCPU110は、読み出した属性情報に基づいて、装着された記録メディア20のタイプ(種類)を判別する(ステップS124)。上述したように、CPU110は、属性情報に含まれているタイプ識別情報(図3参照。)により、デジタルカメラ10に装着された記録メディア20のタイプを判別可能である。
【0121】
この判別の結果、当該記録メディア20がリライタブル記録メディア3である場合、CPU110は、当該記録メディア3が、ライトプロテクトスイッチ4により書込禁止状態であるか否か(ライトプロテクトされているか否か)を判定する(ステップS126)。前述したように、ワンタイム記録メディア1内からライトプロテクト情報を読み出すことで、ライトプロテクトの有無を判別できる。この結果、ライトプロテクトされている場合には、デジタルカメラ10のCPU110は、書込禁止である旨を表示部106に表示し、ユーザに通知する(ステップS136)。ライトプロテクトされていない場合には、CPU110は、リライタブル記録メディア3の記憶容量に空き容量があるか否かを検出する(ステップS128)、当該記録メディア3に空き容量がない場合、その旨を表示部106に表示し(ステップS138)、空き容量がある場合、デジタルカメラ10は当該記録メディア3にデータを記録可能となる(ステップS134)。
【0122】
また、上記S124での判別の結果、読出専用記録メディア2である場合には、書込禁止である旨を表示部106に表示し、ユーザに通知する(ステップS136)。このとき、読出専用メディアである旨を通知すれば、よりユーザの利便性が高くなる。
【0123】
また、上記S124での判別の結果、ワンタイム記録メディア1である場合には、CPU110は、コマンドにより当該メディア1の書込禁止状態を解除可能であるか否か(つまり、当該メディア1に空き容量があるか否か)を判定する(ステップS130)。ワンタイム記録メディア1であれば、通常はコマンドで解除可能であるが、もし当該メディア1の記憶容量に空き容量がなければ、書込禁止状態を解除することができない。そこで、CPU110は、当該記録メディア1に空き容量がない場合、その旨を表示部106に表示する(ステップS138)。一方、当該記録メディア1に空き容量がなる場合、CPU110は、当該メディア1に解除コマンドを送信して、書込禁止状態を解除する(ステップS132)。
【0124】
以上、第2の実施形態にかかる記録メディア制御方法では、まず、装着された記録メディア20のタイプを判別し、その後に、各タイプの記録メディア1、2、3に適した判別処理を行う。これにより、効率的に記録メディア20の状態を判別できる。
【0125】
以上、本発明の第1及び第2の実施形態について説明した。上記実施形態によれば、より安価な記録メディアを提供する目的で、一度だけ書き込みが可能で書き換えができないワンタイム記録メディア1を用いる。このワンタイム記録メディア1を予め書込禁止状態に初期設定しておき、当該記録メディア1の非使用時(非装着時)には、常に書込禁止状態になるようにしておく。これにより、ワンタイム記録メディア1が、PC30に直接的に装着された、或いは、デジタルカメラ30等の記録制御装置を介して間接的に接続されたとしても、上記PCによる当該記録メディア1内のデータの書き換え等が生じないようにできるので、ユーザの予期しない残容量の減少を防止できる。
【0126】
そして、かかるワンタイム記録メディア1を使用するときにだけ、デジタルカメラ10などの記録制御装置により、当該記録メディア1の書込禁止状態を自動的に解除し、データを記録できるようにし、当該記録メディア1がデジタルカメラ10等から抜かれるときや電源が落ちるときにも、自動的に書込禁止状態に再設定する。これにより、ユーザの手間を大幅に低減できる。さらに、上記特許文献1のように書込禁止解除の必要性をユーザが判断した上で、カメラに対して手動で解除操作を行う必要がない。このため、ユーザが、デジタルカメラ10を用いた撮影時に、記録メディア1の書込禁止解除する操作を忘れてシャッターチャンスを逃すことがなく、さらに、デジタルカメラ10をPC30に接続したときに、書込禁止を解除設定したままにして当該記録メディア1の残容量を無駄に減らしたりしてしまうこともない。
【0127】
さらに、デジタルカメラ10がPC30と接続された場合は、デジタルカメラ20によって、ワンタイム記録メディア1の書込禁止状態を自動的に再設定する。これにより、PC30によって当該記録メディア1内のデータの削除や書き換えが行われないようにでき、ユーザが気付かないうちに、当該記録メディアの残容量を徐々に喪失してしまうことを防止できる。
【0128】
以上のように、本実施形態では、ユーザが特別な意識をせずに、デジタルカメラ10で撮影して記録メディア20に保存されている画像データなどの重要データを、PCや他の機器で意図せず行われる上書き、削除、書き換えなどから保護することができる。さらに、ユーザが書込禁止解除を忘れてシャッターチャンスを逃したり、PCに接続したときにも書込禁止を解除したままにしたりするといいた恐れがなくなる。従って、ワンタイム記録メディア1の書込禁止/禁止解除設定を、当該記録メディアの使用状態に応じて適切に自動制御することができる。
【0129】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0130】
例えば、上記実施形態では、本発明の記録制御装置として、デジタルスチルカメラの例を挙げて説明したが、本発明はかかる例に限定されない。記録制御装置は、記録メディアに対するデータ記録制御機能を備えた記録デバイスであれば、例えば、その他の撮像装置(デジタルスチルカメラ、監視カメラなど)、音声記録装置(ボイスレコーダ、携帯型音楽レコーダなど)、映像記録装置(CDレコーダ、DVDレコーダ、HDDレコーダなど)、携帯型若しくは据置型ゲーム機、携帯端末(携帯電話など)、情報処理装置(パーソナルコンピュータ、PDAなど)、カーナビゲーション装置など、各種の電子機器に適用できる。
【0131】
また、本発明の記録メディア(例えば、ワンタイム記録メディア、リライタブル記録メディア、又は、読出専用記録メディア)は、例えば、上記実施形態にかかる半導体メモリ(フラッシュメモリ等)を利用したメモリーカードの例に限定されず、例えば、光ディスク、磁気ディスクなど、記録制御装置の装着部に着脱可能なリムーバブルメディアであれば、任意の種類の記録メディアであってよい。また、記録メディア用の装着部は、記録制御装置に設置されてもよいし、記録制御装置に外付けされてもよい。
【0132】
従って、本発明のワンタイム記録メディアは、上記実施形態のようなデータを一度だけ書込可能なワンタイム半導体メモリ(ワンタイムメモリーカードなど)の例に限定されない。ワンタイム記録メディアは、コマンドに応じて書込禁止状態を解除する制御装置(CPU、マイクロコントローラ等)を内蔵した記録メディアであれば、任意の記録メディアであってよく、例えば、(a)データを一度だけ書込可能なワンタイム光ディスク(例えば、CD−R、DVD−R)と制御装置とを備えた記録メディア、又は、(b)データを一度だけ書込可能なワンタイム磁気メディアと制御装置とを備えた磁気記憶装置、などにも適用できる。
【0133】
また、上記実施形態にかかるワンタイム記録メディア1は、ライトプロテクトスイッチを具備していないが、本発明はかかる例に限定されず、ワンタイム記録メディアにライトプロテクトスイッチを設けてもよい。この場合には、リライタブル記録メディアに対して、記録制御装置からのコマンドによる書込禁止/書込禁止解除の自動設定と、ライトプロテクトスイッチを用いた書込禁止/書込禁止解除の手動設定の双方が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0134】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる記録システムの構成を示すシステム図である。
【図2】同実施形態にかかるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図3】同実施形態にかかる記録メディアの属性情報を示す説明図である。
【図4】同実施形態にかかるワンタイム記録メディアの構成を示すブロック図である。
【図5】同実施形態にかかる記録メディアを装着したときのデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。
【図6】同実施形態にかかるデジタルカメラにPCが接続されたときの動作を示すフローチャートである。
【図7】同実施形態にかかるデジタルカメラにPCが接続されたときの動作を示すシーケンス図である。
【図8】同実施形態にかかるデジタルカメラに装着されるワンタイム記録メディア1の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態にかかる記録メディアを装着したときのデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0135】
1 ワンタイム記録メディア
2 読出専用記録メディア
3 リライタブル記録メディア
4 ライトプロテクトスイッチ
10 デジタルカメラ
11 記録メディアインターフェース
12 外部インターフェース
20 記録メディア
22 レジスタ
24 ワンタイムメモリ
25 CPU
30 パーソナルコンピュータ
100 CPU
111 属性情報読出部
112 メディア判別部
113 コマンド送信部
114 接続検出部
115 通知部
251 書込部
252 読出部
253 制御部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数タイプの記録メディアを着脱可能な少なくとも1つの装着部に装着された前記記録メディアから、当該記録メディアの属性情報を読み出す属性情報読出部と、
前記属性情報に基づいて、当該記録メディアが、データを一度だけ書き込み可能なワンタイム記録メディアであるか否かを判別するメディア判別部と、
当該記録メディアが、予め書込禁止状態に設定された前記ワンタイム記録メディアである場合に、前記書込禁止状態を解除するための解除コマンドを前記ワンタイム記録メディアに送信するコマンド送信部と、
を備えることを特徴とする、記録制御装置。
【請求項2】
前記ワンタイム記録メディアに非対応の情報処理装置を接続するための外部インターフェースと、
前記外部インターフェースを介した前記記録制御装置と前記情報処理装置との接続を検出する接続検出部と、
をさらに備え、
前記装着部に装着された前記ワンタイム記録メディアの前記書込禁止状態が解除された状態で、前記接続検出部により前記記録制御装置と前記情報処理装置との接続が検出された場合に、前記コマンド送信部は、前記ワンタイム記録メディアを前記記録禁止状態に設定するための禁止コマンドを、前記ワンタイム記録メディアに送信することを特徴とする、請求項1に記載の記録制御装置。
【請求項3】
前記メディア判別部は、
前記装着部に装着された前記記録メディアの記憶容量に空きあるか否かを判別し、
前記装着部に装着された記録メディアが前記ワンタイム記録メディアであり、かつ、前記ワンタイム記録メディアの記憶容量に空きがある場合に、前記コマンド送信部は、前記解除コマンドを前記ワンタイム記録メディアに送信することを特徴とする、請求項1に記載の記録制御装置。
【請求項4】
前記メディア判別部は、
前記装着部に装着された前記記録メディアが前記ワンタイム記録メディアである場合に、さらに、当該ワンタイム記録メディアが、コマンドによって前記記録禁止状態を解除可能であるか否かを検出し、当該記録禁止状態を解除可能である場合に、前記コマンド送信部は、前記解除コマンドを前記ワンタイム記録メディアに送信することを特徴とする、請求項1に記載の記録制御装置。
【請求項5】
前記メディア判別部は、
前記装着部に装着された前記記録メディアが、データを書き換え可能なリライタブル記録メディアである場合に、ライトプロテクトスイッチにより前記リライタブル記録メディアが書込禁止状態であるか否かを判別し、
前記記録制御装置は、
前記リライタブル記録メディアが前記書込禁止状態である場合、又は、前記装着部に装着された前記記録メディアが読出専用記録メディアである場合に、記録不可通知を出力する通知部をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の記録制御装置。
【請求項6】
前記装着部は、複数タイプの記録メディアを選択的に着脱可能であることを特徴とする、請求項1に記載の記録制御装置。
【請求項7】
記録制御装置に着脱可能なワンタイム記録メディアであって、
データを一度だけ書き込み可能なデータ記憶部と、
前記ワンタイム記録メディアの属性情報を記憶する属性情報記憶部と、
前記データ記憶部にデータを書き込む書込部と、
前記書込部によるデータの書き込みを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記ワンタイム記録メディアが前記記録制御装置に装着されていないときは、前記書込部を書込禁止状態に設定しており、
前記ワンタイム記録メディアが前記記録制御装置に装着されると、前記属性情報記憶部に記憶されている前記属性情報を前記記録制御装置に送信し、
前記記録制御装置から前記書込禁止状態を解除するための解除コマンドを受信すると、前記書込禁止状態を解除することを特徴とする、ワンタイム記録メディア。
【請求項8】
前記制御部は、
前記書込禁止状態が解除されているときに、前記記録制御装置から前記書込禁止状態に設定するための禁止コマンドを受信すると、前記書込部を前記書込禁止状態に再設定することを特徴とする、請求項7に記載のワンタイム記録メディア。
【請求項9】
前記制御部は、
前記ワンタイム記録メディアが、当該ワンタイム記録メディアに非対応の情報処理装置に装着されたときは、前記書込部の前記書込禁止状態を維持することを特徴とする、請求項7に記載のワンタイム記録メディア。
【請求項10】
前記書込禁止状態が解除されている場合において、前記ワンタイム記録メディアが前記記録制御装置から抜かれるとき、前記ワンタイム記録メディアが前記記録制御装置によりリセットされるとき、又は、前記ワンタイム記録メディアが電源オフとなるときには、前記制御部は、前記書込部を前記書込禁止状態に設定することを特徴とする、請求項7に記載のワンタイム記録メディア。
【請求項11】
データを一度だけ書き込み可能なワンタイム記録メディアと、前記ワンタイム記録メディアに対するデータの記録を制御する記録制御装置とから構成される記録システムであって、
前記記録制御装置は、
複数タイプの記録メディアを着脱可能な少なくとも1つの装着部に装着された前記記録メディアから、当該記録メディアの属性情報を読み出す属性情報読出部と、
前記属性情報に基づいて、当該記録メディアが前記ワンタイム記録メディアであるか否かを判別するメディア判別部と、
当該記録メディアが、予め書込禁止状態に設定された前記ワンタイム記録メディアである場合に、前記書込禁止状態を解除するための解除コマンドを前記ワンタイム記録メディアに送信するコマンド送信部と、
を備え、
前記ワンタイム記録メディアは、
データを一度だけ書き込み可能なデータ記憶部と、
前記ワンタイム記録メディアの属性情報を記憶する属性情報記憶部と、
前記データ記憶部にデータを書き込む書込部と、
前記書込部によるデータの書き込みを制御する制御部と、
を備え、
前記ワンタイム記録メディアの前記制御部は、
前記ワンタイム記録メディアが前記記録制御装置に装着されていないときは、前記書込部を前記書込禁止状態に設定しており、
前記ワンタイム記録メディアが前記記録制御装置に装着されると、前記属性情報記憶部に記憶されている前記属性情報を前記記録制御装置に送信し、
前記記録制御装置から前記解除コマンドを受信すると、前記書込禁止状態を解除することを特徴とする、記録システム。
【請求項12】
複数タイプの記録メディアに対するデータの記録を制御する記録制御装置における記録メディア制御方法であって、
前記複数タイプの記録メディアを着脱可能な少なくとも1つの装着部に装着された前記記録メディアから、当該記録メディアの属性情報を読み出す属性情報読出ステップと、
前記属性情報に基づいて、当該記録メディアが、データを一度だけ書き込み可能なワンタイム記録メディアであるか否かを判別するメディア判別ステップと、
当該記録メディアが、予め書込禁止状態に設定された前記ワンタイム記録メディアである場合に、前記書込禁止状態を解除するための解除コマンドを前記ワンタイム記録メディアに送信する解除コマンド送信ステップと、
を含むことを特徴とする、記録メディア制御方法。
【請求項13】
コンピュータに、
複数タイプの記録メディアを着脱可能な少なくとも1つの装着部に装着された前記記録メディアから、当該記録メディアの属性情報を読み出す属性情報読出ステップと、
前記属性情報に基づいて、当該記録メディアが、データを一度だけ書き込み可能なワンタイム記録メディアであるか否かを判別するメディア判別ステップと、
当該記録メディアが、予め書込禁止状態に設定された前記ワンタイム記録メディアである場合に、前記書込禁止状態を解除するための解除コマンドを前記ワンタイム記録メディアに送信する解除コマンド送信ステップと、
を実行させるためのプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−199157(P2009−199157A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−37530(P2008−37530)
【出願日】平成20年2月19日(2008.2.19)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】