説明

記録制御装置および記録制御方法、並びにプログラム

【課題】挿入区間に複数のファイルの一部または全部が含まれる場合、その挿入区間に含まれる先頭のファイルが新たなデータにより上書きされ、先頭のファイル以外のファイルはそのまま保護されたように、編集結果を再生する。
【解決手段】記録制御部62は、挿入クリップのうち、挿入区間のイン点から、そのイン点のデータを含むクリップの終端までの区間以外の区間に対応するデータを、光ディスクの記録領域のうち、まだファイルが記録されていない領域である未記録領域に記録させるとともに、挿入クリップのうち、未記録領域に記録されるデータ以外のデータを光ディスクの所定の領域に記録させる。本発明は、例えば、光ディスクを駆動するディスク装置などに適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録制御装置および記録制御方法、並びにプログラムに関し、特に、挿入区間に複数のファイルの一部または全部が含まれる場合、その挿入区間に含まれる先頭のファイルが新たなデータにより上書きされ、先頭のファイル以外のファイルはそのまま保護されたように、編集結果を再生することができるようにした記録制御装置および記録制御方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、VTR(Video Tape Recorder)において、アセンブル編集、インサート編集などのリニア編集が行われている。
【0003】
ここで、図1A乃至図1Eを参照して、リニア編集について説明する。
【0004】
なお、図1A乃至図1Eでは、撮影の結果得られたクリップがテープに記録されるものとする。ここで、クリップとは、例えば、1回の撮影処理(撮影開始から撮影終了までの撮影処理)により得られた画像データ、その画像データに対応する音声データ等の集合体を指す。また、クリップ#iとは、i回目の撮影処理により得られたクリップを表している。
【0005】
図1Aに示すように、再生時間が10秒であるクリップ#1が記録されている場合に、ユーザが、再生時間が10秒であるクリップ#2をアセンブル編集するとき、ユーザは、例えば、編集区間のイン点として、クリップ#1の終端の、編集結果に対するタイムコード(以下、編集結果タイムコードという)を表す終端位置を指定し、アウト点として、イン点からクリップ#2の再生時間である10秒後の編集結果タイムコードを指定する。この場合、図1Bに示すように、クリップ#1の終端に続いて、シーケンシャルに、クリップ#2が先頭から終端まで記録される。
【0006】
また、ユーザは、アセンブル編集を行うとき、イン点として、記録済みのクリップのうちの先頭の編集結果タイムコードを表す先頭位置が最後のクリップの途中の編集結果タイムコードを指定することもできる。
【0007】
例えば、図1Bに示したように、クリップ#1とクリップ#2が記録されている場合に、ユーザが、再生時間が12秒であるクリップ#3をアセンブル編集するとき、編集区間のイン点として、クリップ#2の開始位置から8秒後の編集結果タイムコードを指定し、アウト点として、イン点からクリップ#3の再生時間である12秒後の編集結果タイムコードを指定すると、図1Cに示すように、クリップ#2の開始位置の8秒後から、終端位置までの区間が、クリップ#3により上書きされる。
【0008】
即ち、クリップ#2の再生時間は8秒となる。従って、テープの連続再生が行われると、テープ上の記録順、即ちクリップ#1、クリップ#2、クリップ#3の順にクリップが再生され、クリップ#1の再生が開始してから、18秒後にクリップ#3が再生される。
【0009】
一方、図1Cに示したようにクリップ#1乃至クリップ#3が記録されている場合に、ユーザがインサート編集を行うとき、ユーザは、新たなデータをインサート(挿入)させる挿入区間を編集区間として、その編集区間の開始位置の編集結果タイムコードをイン点として指定し、終了位置の編集結果タイムコードをアウト点として指定する。この場合、編集区間が、挿入対象のクリップにより上書きされる。
【0010】
例えば、編集区間が、クリップ#2の開始位置から終端位置までの間の区間である場合、図1Dに示すように、編集区間が上書きされる。また、編集区間のイン点が、クリップ#2の開始位置から終端位置までの間の区間にあり、アウト点が、クリップ#3の開始位置から終端位置までの区間にある場合、即ち編集区間が2個のクリップにまたがっている場合も、図1Eに示すように、編集区間が上書きされる。即ち、クリップ#2のイン点から終端までの区間と、クリップ#3の先頭からアウト点までの区間とが上書きされる。
【0011】
以上のように、インサート編集が行われる場合、編集区間が上書きされるので、編集前後で、各クリップの開始位置と終了位置の編集結果タイムコードは変化しない。例えば、図1Dや図1Eに示すように、インサート編集が行われた場合であっても、クリップ#1の再生が開始してから、18秒後にクリップ#3が再生される。
【0012】
また、近年、ディスクなどの記録媒体にファイルとして記録されたクリップに対して、ノンリニア編集を行う装置も普及している。このようなノンリニア編集を行う装置は、編集結果を構成するデータの再生順序を表す編集リストを生成し、その編集リストを参照して編集結果を再生する。
【0013】
図2は、編集リストの一例を示している。
【0014】
図2の編集リストには、再生順に上からクリップを特定する情報(図2の例では、「クリップ#i」)が記述され、その情報に対応して、編集結果に含まれる各クリップの区間の開始位置と終了位置を表す、各クリップに対するタイムコード(以下、クリップタイムコードという)が記述されている。
【0015】
図2の編集リストによれば、クリップ#1のクリップタイムコードが1秒から11秒までの区間、クリップ#2のクリップタイムコードが1秒から9秒までの区間、クリップ#3のクリップタイムコードが3秒から15秒までの区間が順に、編集結果として再生される。
【0016】
即ち、図3に示すように、編集結果に含まれるクリップ#1のデータである編集クリップ#1は、再生時間が14秒であるクリップ#1のうちの、クリップタイムコードが1秒から11秒までの区間であり、再生時間は10秒である。また、編集結果に含まれるクリップ#2のデータである編集クリップ#2は、再生時間が12秒であるクリップ#2のうちの、クリップタイムコードが1秒から9秒までの区間であり、再生時間は8秒である。さらに、編集結果に含まれるクリップ#3のデータである編集クリップ#3は、再生時間が16秒であるクリップ#3のうちの、クリップタイムコードが3秒から15秒までの区間であり、再生時間は12秒である。
【0017】
そして、図2の編集リストを参照して、図4Aに示すように、編集クリップ#1、編集クリップ#2、編集クリップ#3の順に、クリップが編集結果として再生される。即ち、編集クリップ#1の再生が開始してから18秒後に、編集クリップ#3の再生が開始される。
【0018】
ここで、ユーザは、編集結果において、編集クリップ#2を2秒間延長する場合、図2の編集リストのクリップ#2に対応するクリップタイムコードを変更する。例えば、ユーザは、クリップ#2に対応する終了位置を表すクリップタイムコードを9秒から11秒に変更する。その結果、編集クリップ#2は、クリップ#2のうちの、クリップタイムコードが1秒から11秒までの区間となり、再生時間は10秒となる。
【0019】
従って、図4Bに示すように、再生時間が10秒である編集クリップ#1、再生時間が10秒である編集クリップ#2、再生時間が12秒である編集クリップ#3の順に、クリップが編集結果として再生される。即ち、編集クリップ#1の再生が開始してから20秒後に、編集クリップ#3の再生が開始される。
【0020】
以上のように、ノンリニア編集は、編集リストの記述内容を追加、変更、または削除することにより行われる。また、ユーザが編集結果として用いる編集クリップを延長する場合、その編集クリップ以降に再生される編集クリップにおいて、再生開始時刻は遅れるが、再生時間は変化しない。
【0021】
上述したように、リニア編集とノンリニア編集は、それぞれ異なる特徴を有しており、ユーザの編集方法もそれぞれ異なっている。従って、どちらか一方に慣れているユーザであっても、他方を行うことは困難である。
【0022】
そこで、リニア編集とノンリニア編集の機能を混在させたハイブリッドの編集装置が考えられている。このようなハイブリッドの編集装置は、ノンリニア編集時と同様に、編集結果を構成するデータの再生順序を表すインデックスファイルを生成し、そのインデックスファイルを参照して編集結果を再生する。
【0023】
図5は、インデックスファイルの一例を示している。
【0024】
図5のインデックスファイルには、再生順に上からクリップを特定する情報(図5の例では、「クリップ#i」)が記述され、その情報に対応して、各クリップの再生時間が記述されている。図5のインデックスファイルによれば、図6に示すように再生時間が10秒であるクリップ#1、再生時間が8秒であるクリップ#2、再生時間が12秒であるクリップ#3が、図7Aに示すように順に編集結果として再生される。従って、クリップ#1の再生が開始してから18秒後に、クリップ#3の再生が開始される。
【0025】
ここで、ユーザは、1つのクリップの先頭位置から終端位置までの区間内に新たなクリップを挿入する場合、VTRと同様に、編集区間として、挿入区間のイン点とアウト点を指定することにより、インサート編集を行うことが可能である。例えば、ユーザが、クリップ#2の先頭位置から終端位置までの所定の位置をイン点とアウト点として指定し、インサート編集を行うと、図7Bに示すように、クリップ#2のイン点からアウト点までの区間のデータが、新たなクリップにより上書きされる。なお、ハイブリッドの編集装置では、VTRと同様に、アセンブリ編集を行うことも可能である。
【0026】
一方、編集を迅速に行うために、データをセクタの整数倍のデータ量である年輪サイズ単位で光ディスクに記録する記録装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0027】
【特許文献1】特開2004−5895号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0028】
上述したように、ユーザがインサート編集を行う場合、編集区間のすべてのデータが、インサート対象とするクリップにより上書きされる。また、ユーザが、編集リストを用いてノンリニア編集を行う場合、編集結果内に新たな編集クリップを追加することは容易だが、新たな編集クリップにより上書きされたように再生するためには、編集リストを複雑に変更する必要があり、困難である。
【0029】
従って、編集区間として指定された挿入区間に複数のクリップの一部または全部が含まれる場合、その挿入区間に含まれる先頭のクリップが挿入対象のクリップにより上書きされ、先頭のクリップ以外のファイルはそのまま保護されたように、編集結果を再生したいというユーザの要望に応えることは困難であった。
【0030】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、挿入区間に複数のファイルの一部または全部が含まれる場合、その挿入区間に含まれる先頭のファイルが新たなデータにより上書きされ、先頭のファイル以外のファイルはそのまま保護されたように、編集結果を再生することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0031】
本発明の一側面の記録制御装置は、編集結果を構成するデータをファイル単位で記録する記録媒体に、新たなデータを記録させる記録制御装置において、前記編集結果における、前記新たなデータを挿入させる区間である挿入区間を指定する指定手段と、前記挿入区間に、複数の前記ファイルの一部または全部が含まれる場合、前記新たなデータのうち、前記挿入区間の開始位置から、その開始位置のデータを含むファイルである開始ファイルの終端までの区間以外の区間に対応するデータを、第1の追加データとして、前記記録媒体の記録領域のうち、まだ前記ファイルが記録されていない領域である未記録領域に記録させるとともに、前記新たなデータのうち前記第1の追加データ以外のデータを前記記録媒体の所定の領域に記録させる記録制御手段と、前記編集結果を構成する前記データの再生順序を表す順序情報を生成する生成手段とを備え、前記生成手段は、前記開始ファイルの先頭から前記開始位置までの区間、前記新たなデータの順に再生した後、挿入前の前記再生順序が前記開始ファイルの次である次ファイルを先頭から再生するように、前記順序情報を生成する。
【0032】
前記記録制御手段は、前記挿入区間に、複数のファイルの一部または全部が含まれている場合、前記挿入区間の開始位置から、前記開始ファイルの終端までの区間が記録されている記録領域に、前記新たなデータのうち前記第1の追加データ以外のデータを記録させることができる。
【0033】
前記記録制御手段は、前記新たなデータを、前記開始ファイルの一部または全部として記録させることができる。
【0034】
前記記録制御手段は、前記挿入区間に、複数のファイルの一部または全部が含まれている場合、前記新たなデータのうち前記第1の追加データ以外のデータを、第2の追加データとして、前記未記録領域に記録させることができる。
【0035】
前記記録制御手段は、前記新たなデータを前記編集結果に挿入する挿入モードを、前記第1の追加データを前記未記録領域に記録させる追加挿入モードに設定する設定手段をさらに設け、前記記録制御手段は、前記挿入モードが前記追加挿入モードである場合、前記挿入区間に複数の前記ファイルの一部または全部が含まれるとき、前記第1の追加データを前記未記録領域に記録させるとともに、前記新たなデータのうち前記第1の追加データ以外のデータを前記記録媒体の所定の領域に記録させ、前記挿入モードが前記追加挿入モードではない場合、前記挿入区間に対応するデータを記録する記録領域に、前記新たなデータを記録させ、前記生成手段は、前記記録モードが前記追加挿入モードである場合、前記開始ファイルの先頭から前記開始位置までの区間、前記新たなデータの順に再生した後、前記次ファイルを先頭から再生するように、前記順序情報を生成し、前記挿入モードが前記追加挿入モードではない場合、前記開始ファイルの先頭から前記開始位置までの区間、前記新たなデータの順に再生した後、前記次ファイルを前記挿入区間の終端位置に対応するデータから再生するように、前記順序情報を生成することができる。
【0036】
本発明の一側面の記録制御方法は、編集結果を構成するデータをファイル単位で記録する記録媒体に、新たなデータを記録させる記録制御装置の記録制御方法において、前記編集結果における、前記新たなデータを挿入させる区間である挿入区間を指定し、前記挿入区間に、複数の前記ファイルの一部または全部が含まれる場合、前記新たなデータのうち、前記挿入区間の開始位置から、その開始位置のデータを含むファイルである開始ファイルの終端までの区間以外の区間に対応するデータを、第1の追加データとして、前記記録媒体の記録領域のうち、まだ前記ファイルが記録されていない領域である未記録領域に記録させるとともに、前記新たなデータのうち前記第1の追加データ以外のデータを前記記録媒体の所定の領域に記録させ、前記開始ファイルの先頭から前記開始位置までの区間、前記新たなデータの順に再生した後、挿入前の再生順序が前記開始ファイルの次である次ファイルを先頭から再生するように、前記編集結果を構成する前記データの再生順序を表す順序情報を生成するステップを含む。
【0037】
本発明の一側面のプログラムは、編集結果を構成するデータをファイル単位で記録する記録媒体に、新たなデータを記録させる処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、前記編集結果における、前記新たなデータを挿入させる区間である挿入区間を指定し、前記挿入区間に、複数の前記ファイルの一部または全部が含まれる場合、前記新たなデータのうち、前記挿入区間の開始位置から、その開始位置のデータを含むファイルである開始ファイルの終端までの区間以外の区間に対応するデータを、第1の追加データとして、前記記録媒体の記録領域のうち、まだ前記ファイルが記録されていない領域である未記録領域に記録させるとともに、前記新たなデータのうち前記第1の追加データ以外のデータを前記記録媒体の所定の領域に記録させ、前記開始ファイルの先頭から前記開始位置までの区間、前記新たなデータの順に再生した後、挿入前の再生順序が前記開始ファイルの次である次ファイルを先頭から再生するように、前記編集結果を構成する前記データの再生順序を表す順序情報を生成するステップを含む。
【0038】
本発明の一側面においては、編集結果における、新たなデータを挿入させる区間である挿入区間が指定され、挿入区間に、複数のファイルの一部または全部が含まれる場合、新たなデータのうち、挿入区間の開始位置から、その開始位置のデータを含むファイルである開始ファイルの終端までの区間以外の区間に対応するデータが、第1の追加データとして、記録媒体の記録領域のうち、まだファイルが記録されていない領域である未記録領域に記録されるとともに、新たなデータのうち第1の追加データ以外のデータが記録媒体の所定の領域に記録される。また、開始ファイルの先頭から開始位置までの区間、新たなデータの順に再生した後、挿入前の再生順序が開始ファイルの次である次ファイルを先頭から再生するように、編集結果を構成するデータの再生順序を表す順序情報が生成される。
【発明の効果】
【0039】
以上のように、本発明の一側面によれば、挿入区間に複数のファイルの一部または全部が含まれる場合、その挿入区間に含まれる先頭のファイルが新たなデータにより上書きされ、先頭のファイル以外のファイルはそのまま保護されたように、編集結果を再生することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0041】
本発明の一側面の記録制御装置は、
編集結果を構成するデータをファイル単位で記録する記録媒体(例えば、図8の光ディスク11)に、新たなデータを記録させる記録制御装置(例えば、図8のディスク編集装置10)において、
前記編集結果における、前記新たなデータを挿入させる区間である挿入区間を指定する指定手段(例えば、図10の指定部63)と、
前記挿入区間に、複数の前記ファイルの一部または全部が含まれる場合、前記新たなデータのうち、前記挿入区間の開始位置から、その開始位置のデータを含むファイルである開始ファイルの終端までの区間以外の区間に対応するデータを、第1の追加データとして、前記記録媒体の記録領域のうち、まだ前記ファイルが記録されていない領域である未記録領域に記録させるとともに、前記新たなデータのうち前記第1の追加データ以外のデータを前記記録媒体の所定の領域に記録させる記録制御手段(例えば、図10の記録制御部62)と、
前記編集結果を構成する前記データの再生順序を表す順序情報を生成する生成手段(例えば、図10のインデックス更新部64)と
を備え、
前記生成手段は、前記開始ファイルの先頭から前記開始位置までの区間、前記新たなデータの順に再生した後、挿入前の前記再生順序が前記開始ファイルの次である次ファイルを先頭から再生するように、前記順序情報を生成する(例えば、図16のステップS13の処理)。
【0042】
本発明の一側面の記録制御装置は、
前記記録制御手段は、前記挿入区間に、複数のファイルの一部または全部が含まれている場合、前記挿入区間の開始位置から、前記開始ファイルの終端までの区間が記録されている記録領域に、前記新たなデータのうち前記第1の追加データ以外のデータを記録させる(例えば、図16のステップS7の処理)。
【0043】
本発明の一側面の記録制御装置は、前記記録制御手段は、前記挿入区間に、複数のファイルの一部または全部が含まれている場合、前記新たなデータのうち前記第1の追加データ以外のデータを、第2の追加データとして、前記未記録領域に記録させる(例えば、図27のステップS41の処理)。
【0044】
本発明の一側面の記録制御装置は、前記新たなデータを前記編集結果に挿入する挿入モードを、前記第1の追加データを前記未記録領域に記録させる追加挿入モード(例えば、こじあけモード)に設定する設定手段(例えば、図10のモード設定部61)
をさらに備え、
前記記録制御手段は、前記挿入モードが前記追加挿入モードである場合、前記挿入区間に複数の前記ファイルの一部または全部が含まれるとき、前記第1の追加データを前記未記録領域に記録させるとともに(例えば、図16のステップS10の処理)、前記新たなデータのうち前記第1の追加データ以外のデータを前記記録媒体の所定の領域に記録させ(例えば、図16のステップS7の処理)、前記挿入モードが前記追加挿入モードではない場合、前記挿入区間に対応するデータを記録する記録領域に、前記新たなデータを記録させ(例えば、図16のステップS3の処理)、
前記生成手段は、前記記録モードが前記追加挿入モードである場合、前記開始ファイルの先頭から前記開始位置までの区間、前記新たなデータの順に再生した後、前記次ファイルを先頭から再生するように、前記順序情報を生成し(例えば、図16のステップS13)、前記挿入モードが前記追加挿入モードではない場合、前記開始ファイルの先頭から前記開始位置までの区間、前記新たなデータの順に再生した後、前記次ファイルを前記挿入区間の終端位置に対応するデータから再生するように、前記順序情報を生成する。
【0045】
本発明の一側面の記録制御方法は、
編集結果を構成するデータをファイル単位で記録する記録媒体(例えば、図8の光ディスク11)に、新たなデータを記録させる記録制御装置(例えば、図8のディスク編集装置10)の記録制御方法において、
前記編集結果における、前記新たなデータを挿入させる区間である挿入区間を指定し(例えば、図16のステップS1)、
前記挿入区間に、複数の前記ファイルの一部または全部が含まれる場合、前記新たなデータのうち、前記挿入区間の開始位置から、その開始位置のデータを含むファイルである開始ファイルの終端までの区間以外の区間に対応するデータを、第1の追加データとして、前記記録媒体の記録領域のうち、まだ前記ファイルが記録されていない領域である未記録領域に記録させるとともに(例えば、図16のステップS10)、前記新たなデータのうち前記第1の追加データ以外のデータを前記記録媒体の所定の領域に記録させ(例えば、図16のステップS7)、
前記開始ファイルの先頭から前記開始位置までの区間、前記新たなデータの順に再生した後、挿入前の再生順序が前記開始ファイルの次である次ファイルを先頭から再生するように、前記編集結果を構成する前記データの再生順序を表す順序情報を生成する(例えば、図16のステップS13)
ステップを含む。
【0046】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0047】
図8は、本発明を適用したディスク編集装置の一実施の形態の構成例を示している。なお、図8のディスク編集装置10は、リニア編集とノンリニア編集の機能を混在させたハイブリッドの編集装置である。
【0048】
スピンドルモータ12は、サーボ制御部15からのスピンドルモータ駆動信号に基づいて、光ディスク11をCLV(Constant Linear Velocity)またはCAV(Constant Angular Velocity)で回転駆動する。
【0049】
ピックアップ部13は、信号処理部16から供給される記録信号に基づきレーザ光の出力を制御して、光ディスク11に記録信号を記録する。ピックアップ部13はまた、光ディスク11にレーザ光を集光して照射するとともに、光ディスク11からの反射光を光電変換して電流信号を生成し、RF(Radio Frequency)アンプ14に供給する。なお、レーザ光の照射位置は、サーボ制御部15からピックアップ部13に供給されるサーボ信号により所定の位置に制御される。
【0050】
RFアンプ14は、ピックアップ部13からの電流信号に基づいて、フォーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号、並びに再生信号を生成し、トラッキング誤差信号およびフォーカス誤差信号をサーボ制御部15に供給し、再生信号を信号処理部16に供給する。
【0051】
サーボ制御部15は、フォーカスサーボ動作やトラッキングサーボ動作の制御を行う。具体的には、サーボ制御部15は、RFアンプ14からのフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号に基づいてフォーカスサーボ信号とトラッキングサーボ信号をそれぞれ生成し、ピックアップ部13のアクチュエータ(図示せず)に供給する。またサーボ制御部15は、スピンドルモータ12を駆動するスピンドルモータ駆動信号を生成して、光ディスク11を所定の回転速度で回転させるスピンドルサーボ動作の制御を行う。
【0052】
さらにサーボ制御部15は、ピックアップ部13を光ディスク11の径方向に移動させてレーザ光の照射位置を変えるスレッド制御を行う。なお、光ディスク11の信号読み出し位置の設定は、制御部21によって行われ、設定された読み出し位置から信号を読み出すことができるようにピックアップ部13の位置が制御される。
【0053】
信号処理部16は、メモリコントローラ17から入力される記録データを変調して記録信号を生成し、ピックアップ部13に供給する。信号処理部16はまた、RFアンプ14からの再生信号を復調して再生データを生成し、メモリコントローラ17に供給する。
【0054】
メモリコントローラ17は、適宜、データ変換部19からの記録データ、または信号処理部16からの再生データをメモリ18に記憶する。また、メモリコントローラ17は、それらを読み出し、信号処理部16またはデータ変換部19に供給する。
【0055】
データ変換部19は、データ入出力装置40から供給される、ビデオカメラ(図示せず)で撮影された画像データと音声データ等のクリップのうち、音声データをメモリ20の音声メモリ31に記憶させ、画像データをメモリ20の画像メモリ32に記憶させる。データ変換部19は、音声データまたは画像データをメモリ20から読み出し、必要に応じて、例えば、MPEG (Moving Picture Experts Group)、JPEG (Joint Photographic Experts Group)等の方式に基づいて圧縮し、記録データとしてメモリコントローラ17に供給する。
【0056】
データ変換部19はまた、メモリコントローラ17から供給される再生データを、必要に応じて伸張し、所定のフォーマットの出力信号に変換して、信号入出装置40に供給する。また、データ変換部19は、必要に応じて、再生データを伸張し、その結果得られる再生データのうち音声データを音声メモリ31に記憶させ、画像データを画像メモリ32に記憶させる。
【0057】
制御部21は、ROM24に記憶されているプログラムにしたがって、操作部22からの操作信号、インデックスファイル記憶部23から読み出した、編集結果を構成するデータの再生順序を表すインデックスファイルなどに基づき、サーボ制御部15、信号処理部16、メモリコントローラ17、およびデータ変換部19を制御し、記録再生処理を実行させる。
【0058】
具体的には、制御部21は、例えば、光ディスク11に記録されているクリップから構成される編集結果を、インデックスファイルを参照して実時間で再生し、データ入出力装置40に供給する。この場合、ユーザは、例えば、データ入出力装置40により表示される編集結果に対応する画像を見ながら、操作部22を操作することにより、編集区間のイン点やアウト点を指定する。また、ユーザは、編集結果に含めるクリップを指定する。制御部21は、ユーザにより指定された編集結果に含めるクリップを、データ入出力装置40に要求し、その要求に応じてデータ入出力装置40から供給されるクリップを、ユーザにより指定された編集区間に基づいて記録する。
【0059】
なお、ユーザは、操作部22を操作し、イン点やアウト点として、編集結果タイムコードを直接入力することもできる。
【0060】
また、制御部21は、ROM24に記憶されているプログラムにしたがって、操作部22からの操作信号に基づき、インデックスファイルを生成し、インデックスファイル記憶部23に供給して記憶させる。操作部22は、例えば、ユーザによって操作され、その操作に対応する操作信号を、制御部21に供給する。
【0061】
以上のように構成されるディスク編集装置10では、ユーザが操作部22を操作することにより、編集区間を指定すると、データ入出力装置40から供給されるクリップが、データ変換部19、メモリコントローラ17、信号処理部16、およびピックアップ部13を介して、光ディスク11に供給されて記録される。
【0062】
また、ユーザが操作部22を操作することにより、クリップの再生を指令すると、光ディスク11から、ピックアップ部13、RFアンプ14、信号処理部16、メモリコントローラ17、およびデータ変換部19を介して、クリップが再生され、データ入出力装置40に供給される。
【0063】
次に、図9は、図8のデータ変換部19の構成例を示している。
【0064】
光ディスク11へのクリップの記録時には、データ入出力装置40から記録すべきクリップが、デマルチプレクサ41に供給される。デマルチプレクサ41は、データ入出力装置40から供給されるクリップから、関連する複数のデータ系列、即ち、例えば、動画の(例えばベースバンドの)画像データと、その画像データに付随する(例えばベースバンドの)音声データとを分離し、画像データを画像メモリ32に供給するとともに、音声データを音声メモリ31に供給する。
【0065】
データ量検出部42は、メモリ20の画像メモリ32から読み出した画像データと、音声メモリ31から読み出した音声データとを、そのまま、画像データ変換部43と音声データ変換部44にそれぞれ供給するとともに、その画像データと音声データのデータ量を検出し、メモリコントローラ17に供給する。即ち、データ量検出部42は、メモリ20から供給される画像データと音声データそれぞれについて、例えば、所定の再生時間分のデータ量を検出し、メモリコントローラ17に供給する。
【0066】
また、データ量検出部42は、画像メモリ32から読み出した画像データ、さらには、必要に応じて音声メモリ31から読み出した音声データを、ローレゾデータ生成部45に供給する。
【0067】
画像データ変換部43は、データ量検出部42から供給される画像データを、例えば、すべてのフレームをI(Intra)ピクチャとしてMPEGエンコードし、その結果得られる画像データのデータ系列を、記録データとして、メモリコントローラ17に供給する。また、音声データ変換部44は、データ量検出部42から供給される音声データを、例えばMPEGエンコードし、その結果得られる音声データのデータ系列を、記録データとして、メモリコントローラ17に供給する。
【0068】
ローレゾデータ生成部45は、そこに供給されるデータのデータ量を少なくしたデータであるローレゾデータのデータ系列を生成し、記録データとして、メモリコントローラ17に供給する。
【0069】
即ち、ローレゾデータ生成部45は、データ量検出部42を介して供給される画像データの各フレームの画素数を間引く等することによって、画素数の少ないフレームの画像データである少画像データを生成する。さらに、ローレゾデータ生成部45は、その少画像データを、例えば、MPEG4方式でエンコードし、そのエンコード結果を、ローレゾデータとして出力する。
【0070】
なお、ローレゾデータ生成部45では、データ量検出部42を介して供給される音声データ、あるいは、その音声データのサンプルを間引く等することによってデータ量を少なくした音声データを、ローレゾデータに含めて(例えば、フレーム単位等で少画像データに多重化した形で)出力するようにすることが可能である。以下では、ローレゾデータには、音声データが含まれるものとする。
【0071】
ローレゾデータは、上述したように、画像データ変換部43が出力する画像データと音声データ変換部44が出力する音声データと、同一内容の画像および音声データではあるが、そのデータ量が少ない。従って、ある再生時間の再生を行うとした場合、ローレゾデータは、画像データ変換部43が出力する画像データと音声データ変換部44が出力する音声データに比較して、光ディスク11から短時間で再生することができる。
【0072】
メモリコントローラ17に供給された記録データは、上述したようにして、光ディスク11に供給されて記録される。
【0073】
一方、光ディスク11からのクリップの再生時においては、上述したようにして、光ディスク11から再生データが再生され、再生データのうちの画像データのデータ系列は、メモリコントローラ17から画像データ変換部46に、音声データのデータ系列は、メモリコントローラ17から音声データ変換部47に供給される。また、再生データのうちのローレゾデータのデータ系列は、メモリコントローラ17からローレゾデータ処理部48に供給される。
【0074】
画像データ変換部45は、メモリコントローラ17から供給される画像データのデータ系列を、例えばMPEGデコードし、その結果得られる画像データを、メモリ20の画像メモリ32に供給して記憶させたり、マルチプレクサ49に供給する。また、音声データ変換部47は、メモリコントローラ17から供給される音声データのデータ系列を、例えばMPEGデコードし、その結果得られる音声データを、メモリ20の音声メモリ31に供給して記憶させたり、マルチプレクサ49に供給する。
【0075】
ローレゾデータ処理部48は、メモリコントローラ17から供給されるローレゾデータのデータ系列を、データ量の少ない画像データと音声データにデコードし、マルチプレクサ49に供給する。
【0076】
マルチプレクサ49は、画像データ変換部46から供給される画像データ、音声データ変換部47から供給される音声データ、ローレゾデータ処理部48から供給されるローレゾデータを、データ入出力装置40に供給する。なお、マルチプレクサ49では、画像データ変換部46からの画像データ、音声データ変換部47からの音声データ、ローレゾデータ処理部48からのローレゾデータを多重化して出力するようにすることも、それぞれのデータを、独立に、並列して出力するようにすることも可能である。
【0077】
次に、図10は、編集結果に新たなクリップを挿入する場合の制御部21の機能の構成例を示している。
【0078】
制御部21は、モード設定部61、記録制御部62、指定部63、およびインデックス更新部64により構成される。
【0079】
モード設定部61は、図8の操作部22からの操作信号に基づき、新たなクリップを挿入対象として挿入する挿入モードを、VTRライクモードまたはこじあけモードに設定する。ここで、VTRライクモードとは、編集区間として指定された挿入区間に挿入対象を挿入するインサート編集を行うモードである。
【0080】
また、こじあけモードは、挿入区間に複数のクリップの一部または全部が含まれる場合、即ち挿入区間が複数のクリップをまたぐ場合、編集結果における、挿入区間の開始位置から、挿入区間内の先頭のクリップの終端位置までの区間に、挿入対象とするクリップ(以下、挿入クリップという)を先頭から挿入した後、挿入クリップの残りのデータを、先頭のクリップの終端位置と、その次のクリップの先頭位置の間をこじあけて挿入するモードである。モード設定部61は、設定された挿入モードを表す情報を記録制御部62に供給する。
【0081】
記録制御部62は、モード設定部61からの情報と、指定部63から供給される挿入区間を表す情報とに基づいて、サーボ制御部15、信号処理部16、メモリコントローラ17、およびデータ変換部19を制御し、記録再生処理を実行させる。
【0082】
指定部63は、操作部22から供給される、挿入クリップを指定するための操作に対応する操作信号に基づき、データ入出力装置40に、挿入クリップを要求する。また、指定部63は、操作部22から供給される、挿入区間を指定するための操作に対応する操作信号に基づき、その挿入区間を表す情報を記録制御部62とインデックス更新部64に供給することにより、挿入区間を指定する。
【0083】
インデックス更新部64は、指定部63からの挿入区間を表す情報に基づき、インデックスファイル記憶部23に記憶されているインデックスファイルを更新する。
【0084】
次に、図11乃至図15を参照して、図8のディスク編集装置10におけるVTRライクモードとこじあけモードについて詳細に説明する。
【0085】
まず最初に、図11に示すインデックスファイルが、図8のインデックスファイル記憶部23に記憶されている場合、制御部21は、そのインデックスファイルを参照して、図12に示す編集結果を再生する。
【0086】
即ち、図11のインデックスファイルには、上から順に、クリップ#1、クリップ#2、クリップ#3が記述されており、それぞれに対応して、再生時間である10秒、8秒、12秒が記述されている。従って、制御部21は、図12に示すように、光ディスク11に記録されている再生時間が10秒であるクリップ#1、再生時間が8秒であるクリップ#2、再生時間が12秒であるクリップ#3を順に再生し、編集結果として出力する。
【0087】
この場合に、ユーザが、操作部22を操作し、クリップ#2の終端位置から3秒前の位置を挿入区間のイン点とし、クリップ#3の先頭位置から3秒後の位置をアウト点として指定し、挿入クリップを指定すると、挿入モードがVTRライクモードである場合、編集結果は、図13に示すようになる。
【0088】
即ち、制御部21の記録制御部62(図10)は、指定部63の要求に応じてデータ入出力装置40から入力される挿入クリップのうち、先頭から3秒までの区間のデータを、クリップ#2の終端位置から3秒前の位置から終端位置までの区間に対応するデータが記録されている光ディスク11の記録領域に上書きさせる。また、記録制御部62は、挿入クリップのうち、先頭から3秒後の位置から終端までの区間のデータを、クリップ#3の先頭位置から、先頭位置から3秒後の位置までの区間に対応するデータが記録されている記録領域に上書きさせる。
【0089】
このように、クリップ#2とクリップ#3においては、データが上書きされるだけなので、クリップ#2とクリップ#3の再生時間は変化しない。従って、インデックス更新部64は、インデックスファイルを更新せず、インデックスファイル記憶部23には、図11に示すインデックスファイルが記憶されたままとなる。
【0090】
以上のように、挿入モードがVTRライクモードである場合、挿入区間に挿入対象が挿入される。
【0091】
一方、挿入モードがこじあけモードである場合、編集結果は、図14に示すようになる。
【0092】
即ち、記録制御部62は、指定部63の要求に応じてデータ入出力装置40から入力される挿入クリップのうち、先頭から3秒までの区間のデータを、挿入区間内の先頭のクリップであるクリップ#2の終端位置から3秒前の位置から終端までの区間に対応するデータが記録されている光ディスク11の記録領域に上書きさせる。
【0093】
また、記録制御部62は、挿入クリップのうち、先頭から3秒後の位置から終端までの区間のデータを、クリップ#2の終端位置に追加して新たなクリップ#2とし、追加分のデータを、光ディスク11の記録領域のうち、まだデータが記録されていない未記録領域に記録させる。なお、挿入区間に含まれるクリップ#2以降のクリップは変更されない。
【0094】
このように、新たなクリップ#2においては、再生時間が3秒のデータが追加されているので、新たなクリップ#2の再生時間は、8秒から11秒に変化するが、挿入区間に含まれるクリップ#2以降のクリップは変更されないので、クリップ#2以外のクリップの再生時間は変化しない。従って、インデックス更新部64は、インデックスファイル記憶部23に記憶されている、図11のインデックスファイルを、図15に示すインデックスファイルに更新する。
【0095】
即ち、図15のインデックスファイルには、上から順にクリップ#1、クリップ#2、クリップ#3が記述され、それぞれに対応して再生時間である10秒、11秒、12秒が記述されている。
【0096】
従って、ディスク編集装置10は、図15のインデックスファイルを参照することにより、図14に示したように、再生時間が10秒であるクリップ#1、再生時間が11秒である新たなクリップ#2、再生時間が12秒であるクリップ#3を順に編集結果として再生する。
【0097】
以上のように、挿入モードがこじあけモードである場合、挿入区間に複数のクリップの一部または全部が含まれる場合、編集結果における、挿入区間のイン点から、挿入区間内の先頭のクリップの終端までの区間に、挿入クリップが先頭から挿入され、その残りのデータが、先頭のクリップの終端と、その次のクリップの先頭の間に挿入される。即ち、挿入モードがこじあけモードである場合、挿入の結果、挿入区間に含まれる先頭のクリップが、挿入クリップにより上書きされ、先頭のクリップ以外のクリップはそのまま保護されたように、再生することができる。
【0098】
次に、図16を参照して、図8のディスク編集装置10が挿入クリップを挿入する挿入処理について説明する。この挿入処理は、例えば、ユーザが、挿入モードとイン点を指定し、挿入処理の開始を指令したとき、開始される。
【0099】
ステップS1において、図10の指定部63は、ユーザによるイン点を指定するための操作に対応する操作信号に基づき、イン点を表す情報を記録制御部62とインデックス更新部64に供給し、記録制御部62は、そのイン点を表す情報に基づいて、サーボ制御部15を制御し、イン点に対応するデータの記録位置にピックアップ部13をシークさせる。
【0100】
ステップS1の処理後は、ステップS2に進み、モード設定部61は、操作部22からの操作信号に基づき、ユーザにより指定された挿入モードがVTRライクモードであるかどうかを判定する。ユーザにより指定された挿入モードがVTRライクモードであると判定された場合、モード設定部61は、挿入モードをVTRライクモードに設定し、VTRライクモードを表す情報を記録制御部62に供給し、ステップS3に進む。
【0101】
ステップS3において、記録制御部62は、サーボ制御部15、信号処理部16、メモリコントローラ17、およびデータ変換部19を制御することにより、挿入クリップの上書きを開始する。
【0102】
ステップS4において、記録制御部62は、指定部63から供給されるアウト点を表す情報に基づいて、アウト点に対応するデータの記録位置にピックアップ部13が到達したかどうかを判定する。なお、ユーザは、アウト点を挿入処理の開始前に指定してもよいし、開始後に指定してもよい。ユーザがアウト点を挿入処理の開始後に指定する場合、ユーザによりアウト点が指定されたとき、ステップS3の処理からステップS4の処理に進む。
【0103】
ステップS4において、アウト点に対応するデータの記録位置にピックアップ部13が到達したと判定された場合、処理を終了する。
【0104】
一方、ステップS4において、アウト点に対応するデータの記録位置にピックアップ部13が到達していないと判定された場合、ステップS5に進み、記録制御部62は、いま上書きされているクリップの終端の記録位置にピックアップ部13が到達したかどうかを判定し、到達していないと判定した場合、ステップS4に戻る。
【0105】
また、ステップS5において、クリップの終端の記録位置にピックアップ部13が到達したと判定された場合、ステップS6に進み、記録制御部62は、インデックスファイルを参照して、サーボ制御部15を制御し、再生順序が、いま上書きされているクリップの次であるクリップの先頭の記録位置にピックアップ部13をシークさせる。
【0106】
例えば、図13の例の場合、ピックアップ部13が、クリップ#2の終端の記録位置に到達すると、記録制御部62は、再生順序がクリップ#2の次であるクリップ#3の先頭の記録位置にピックアップ部13をシークさせる。
【0107】
ステップS6の処理後は、ステップS3に戻り、記録制御部62は、上述したように、サーボ制御部15、信号処理部16、メモリコントローラ17、およびデータ変換部19を制御することにより、挿入クリップのうち、まだ上書きしていないデータの上書きを開始し、以降の処理を繰り返す。
【0108】
一方、ステップS2において、ユーザにより指定された挿入モードがVTRライクモードではないと判定された場合、即ちユーザによりこじあけモードが指定された場合、モード設定部61は、挿入モードをこじあけモードに設定し、こじあけモードを表す情報を記録制御部62に供給して、ステップS7に進む。
【0109】
ステップS7において、記録制御部62は、ステップS3の処理と同様に、挿入クリップの上書きを開始し、ステップS8に進む。
【0110】
ステップS8において、記録制御部62は、ステップS4の処理と同様に、指定部63からのアウト点を表す情報に基づいて、アウト点に対応するデータの記録位置にピックアップ部13が到達したかどうかを判定し、到達したと判定した場合、処理を終了する。
【0111】
また、ステップS8において、アウト点に対応するデータの記録位置にピックアップ部13が到達していないと判定された場合、ステップS9に進み、記録制御部62は、ステップS5の処理と同様に、いま上書きされているクリップの終端の記録位置にピックアップ部13が到達したかどうかを判定し、到達していないと判定した場合、ステップS8に戻る。
【0112】
一方、ステップS9において、いま上書きされているクリップの終端の記録位置にピックアップ部13が到達したと判定された場合、ステップS10に進み、記録制御部62は、挿入クリップのうち、上書きしていないデータを、光ディスク11の未記録領域に記録する記録処理を行う。なお、この記録処理については、図17と図18を参照して後述する。
【0113】
ステップS10の処理後は、ステップS11に進み、記録制御部62は、挿入クリップのうちの上書きしていないデータが、上書きされたクリップの終端からアウト点までの区間分記録されたかどうかを判定する。
【0114】
例えば、図14の例の場合、クリップ#2の終端からアウト点までの3秒間の区間分、挿入クリップのうちの上書きしていないデータである、挿入クリップの先頭から3秒後以降のデータが記録されたかどうか、即ち挿入クリップの先頭から3秒後以降6秒後までのデータが記録されたかどうかを判定する。
【0115】
ステップS11において、上書きされたクリップの終端からアウト点までの区間分、まだ記録されていないと判定された場合、記録されるまで待機する。
【0116】
ステップS11において、上書きされたクリップの終端からアウト点までの区間分記録されたと判定された場合、ステップS12に進み、記録制御部62は、後述する図18のステップS26とS27で開始された圧縮と記録を終了し、ヘッダとフッタを記録させ、ステップS13に進む。
【0117】
ステップS13において、インデックス更新部64は、指定部63からのイン点とアウト点の情報に基づき、インデックスファイルの再生時間の記述を変更することにより、インデックスファイルを更新する。例えば、図14の例の場合、記録制御部62は、図11のインデックスファイルのクリップ#2の再生時間の記述を、8秒から11秒に変更することにより、図15のインデックスファイルに更新する。
【0118】
次に、図17を参照して、図16のステップS10の記録処理について説明する。
【0119】
図17の例では、光ディスク11のセクタのサイズが100Kbit、ローレゾデータのデータレートと音声データのデータレートが2Mbps、画像データレートが4Mbpsであるものとする。
【0120】
また、図17の例では、ローレゾデータの年輪サイズ(以下、適宜、ローレゾ年輪サイズという)、音声データの年輪サイズ(以下、適宜、音声年輪サイズという)、および画像データの年輪サイズ(以下、適宜、画像年輪サイズという)が1秒に設定されているものとする。ここで、年輪サイズとは、光ディスク11にひとまとめで配置して記録するデータのデータ量を決定する変数である。なお、年輪サイズは、それが表す再生時間分のデータ量のデータを、光ディスク11から読み出すよりは、シークして読み飛ばした方が早くなるような値とするのが望ましい。
【0121】
この場合、図17に示すように、再生時間が2.5秒のクリップ81は、ローレゾ年輪サイズに基づく20セクタごとのローレゾデータのまとまりであるローレゾ年輪データ、音声年輪サイズに基づく20セクタごとの音声データのまとまりである音声年輪データ、および画像年輪サイズに基づく40セクタごとの画像データのまとまりである画像年輪データが周期的に2回配置され、さらに、残りの10セクタのローレゾデータ、10セクタの音声データ、および20セクタの画像データが配置され、最後にヘッダとフッタが配置されて記録される。
【0122】
記録制御部62が、クリップ81に対して記録処理を行う場合、サーボ制御部15、信号処理部16、メモリコントローラ17、およびデータ変換部19を制御して、クリップ81のヘッダを再生し、そのヘッダを参照して、さらに、クリップ81として配置される最後の音声データと画像データを再生する。
【0123】
そして、記録制御部62は、図9の音声データ変換部47を制御し、必要に応じて、再生データのうちの音声データを伸張して、その結果得られる音声データ82を音声メモリ31に記憶させる。また、記録制御部62は、画像データ変換部46を制御し、必要に応じて、再生データのうちの画像データを伸張して、その結果得られる画像データ83を画像メモリ31に記憶させる。
【0124】
この後、記録制御部62は、サーボ制御部15などを制御して、クリップ81として配置される最後のローレゾデータ、音声データ、および画像データ、並びにヘッダとフッタを削除する。
【0125】
また、記録制御部62は、データ変換部19を制御し、音声メモリ31から、音声データ82、挿入クリップの上書きしていない音声データの順に音声データをローレゾデータ生成部44に供給し、画像メモリ32から、画像データ83、挿入クリップの上書きしていない画像データの順に画像データをローレゾデータ生成部44に供給して、ローレゾデータを生成する。
【0126】
そして、記録制御部62は、ローレゾ年輪サイズに基づく20セクタごとに、ローレゾデータを、ローレゾ年輪データとして記録させる。その結果、音声データ82と挿入クリップの上書きしていない10セクタ分に対応する音声データ84、並びに画像データ83と挿入クリップの上書していない20セクタ分に対応する画像データ85により生成された20セクタ分のローレゾデータが、クリップ81の追加分の先頭のローレゾ年輪データ91として記録される。
【0127】
また、記録制御部62は、データ変換部19を制御して、音声データ82、挿入クリップの上書きしていない音声データの順に音声データを圧縮し、その結果得られる音声データを、音声年輪サイズに基づく20セクタごとに記録させるとともに、画像データ83、挿入クリップの上書きしていない画像データの順に画像データを圧縮し、その結果得られる画像データを、画像年輪サイズに基づく40セクタごとに記録させる。
【0128】
その結果、音声データ82と音声データ84により生成された20セクタ分の音声データが、追加分の先頭の音声年輪データ92として、ローレゾ年輪データ91の後に配置され、その後に、画像データ83と画像データ85により生成された40セクタ分の画像データが、追加分の先頭の画像年輪データ93として配置されて記録させる。
【0129】
以降、記録制御部62は、ローレゾ年輪データ、音声年輪データ、画像年輪データの順に周期的に記録させる。挿入クリップのうちの上書きしていないデータが、上書きされたクリップの終端からアウト点までの区間分記録された場合、記録制御部62は、ローレゾ年輪データ、音声年輪データ、および画像年輪データの記録を終了し、ヘッダとフッタを作成して、最後の画像年輪データの後に記録させる。
【0130】
これにより、ディスク編集装置10は、クリップ81に、上書きされたクリップの終端からアウト点までの区間分の、上書きしていない挿入クリップのデータが追加されたクリップ101を、クリップ81の変更後の新たなクリップとして認識することができる。このように、クリップ101を1つのクリップとして扱うことができるので、その後の再生、編集等におけるユーザの使い勝手が向上する。
【0131】
以上のように、記録制御部62は、クリップ81として配置される年輪サイズではないサイズのローレゾデータ、音声データ、および画像データを削除し、それらに、上書きしていない挿入クリップのローレゾデータ、音声データ、または画像データをそれぞれ追加して、年輪サイズのローレゾ年輪データ、音声年輪データ、および画像年輪データとして記録するので、年輪サイズではないローレゾデータ、音声データ、および画像データがクリップの最後以外に配置されることを防止することができる。その結果、アクセス効率を向上させ、編集を迅速に行うことができる。
【0132】
次に、図18を参照して、図16のステップS10の記録処理の詳細について説明する。
【0133】
ステップS21において、記録制御部62は、インデックスファイルを参照して、サーボ制御部15、信号処理部16、メモリコントローラ17、およびデータ変換部19を制御し、再生順序が上書きされたクリップの次であるクリップのヘッダを再生し、ステップ22に進む。
【0134】
ステップS22において、記録制御部62は、ステップS21で再生されたヘッダを参照して、そのヘッダに対応するクリップとして配置される最後の画像データと音声データのサイズが、それぞれ、画像年輪サイズと音声年輪サイズに比べて小さいかどうかを判定する。例えば、ヘッダには、クリップの音声データと画像データを管理するためのデータ等が含まれており、記録制御部62は、そのデータを参照して判定を行う。記録制御部62は、画像年輪サイズと音声年輪サイズに比べて小さいと判定した場合、ステップS23に進む。
【0135】
ステップS23において、記録制御部62は、サーボ制御部15、信号処理部16、メモリコントローラ、およびデータ変換部19を制御し、最後の音声データと画像データを再生して伸張し、伸張後の音声データを音声メモリ31に、伸張後の画像データを画像メモリ32に記憶させ、ステップS24に進む。
【0136】
ステップS24において、記録制御部62は、サーボ制御部15などを制御し、ステップS21で読み出されたヘッダに対応するクリップとして配置される最後のローレゾデータ、音声データ、および画像データ、並びにヘッダとフッタを削除し、ステップS26に進む。
【0137】
一方、ステップS22において、ステップS21で再生されたヘッダに対応するクリップとして配置される最後の画像データと音声データのサイズが、それぞれ、画像年輪サイズと音声年輪サイズに比べて小さくはない、即ち最後の画像データと音声データは、画像年輪データと音声年輪データであると判定された場合、ステップS25に進み、記録制御部62は、サーボ制御部15などを制御し、ステップS21で再生されたヘッダと、対応するフッタを削除して、ステップS26に進む。
【0138】
ステップS26において、記録制御部62は、データ変換部19を制御し、音声メモリ31に記憶されている音声データ、および、画像メモリ32に記憶されている画像データの圧縮処理を開始する。
【0139】
具体的には、音声メモリ31に、光ディスク11から再生された音声データが記憶されている場合、即ち、最後の音声データのサイズが音声年輪サイズに比べて小さい場合、記録制御部62は、その音声データ、既に音声メモリ31に記憶されている、挿入クリップの上書きしていない音声データの順に、圧縮を行う。画像データとローレゾデータについても同様である。
【0140】
一方、音声メモリ31に、光ディスク11から再生された音声データが記憶されていない場合、即ち最後の音声データは音声年輪データである場合、記録制御部62は、上書きしていない挿入クリップの音声データに対して、順に圧縮を行う。画像データとローレゾデータについても同様である。
【0141】
ステップS26の処理後は、ステップS27に進み、記録制御部62は、記録を開始する。即ち、記録制御部62は、圧縮後のローレゾデータ、音声データ、および画像データを、年輪サイズ単位で順に記録データとし、ローレゾ年輪データ、音声年輪データ、画像年輪データの順に配置させて記録させる。
【0142】
具体的には、図9のデータ量検出部42は、年輪サイズ単位のローレゾデータ、音声データ、または画像データを検出するごとに、その旨をメモリコントローラ17に通知する。メモリコントローラ17は、その通知に基づいて、年輪サイズ単位のローレゾデータ、音声データ、または画像データをメモリ18に記憶したかどうかを判定し、その判定結果を制御部21の記録制御部62に通知する。記録制御部62は、その通知を受信するたびに、メモリ18からローレゾデータ、音声データ、または画像データを読み出し、光ディスク11の未記録領域に記録させることにより、年輪サイズのローレゾデータ、音声データ、または画像データを光ディスク11の未記録領域に記録させる。
【0143】
ステップS27の処理後は、図16のステップS10に戻り、処理はステップS11に進む。
【0144】
以上のように、挿入モードがこじあけモードである場合、ディスク編集装置10は、挿入区間に含まれる先頭のクリップ以外のクリップに対して上書きを行わないので、先頭のクリップ以外のクリップを保護しつつ、先頭のクリップを挿入対象分延長することができる。その結果、ユーザがイン点を指定して、挿入対象の挿入を行う場合、ユーザの想定外の、イン点に対応するクリップに続くクリップに対して上書きが行われることを防止することができる。
【0145】
また、ディスク編集装置19は、先頭のクリップに対しては上書きを行うので、光ディスク11の未記録領域の消費を抑制することができる。
【0146】
図19は、本発明を適用したディスク編集装置の他の一実施の形態の構成例を示している。なお、図19のディスク編集装置110は、ノンリニア編集を行う。
【0147】
図19において、図8と同一の符号を付したものは同一のものであり、説明は繰り返しになるので省略する。
【0148】
制御部111は、ROM24に記憶されているプログラムにしたがって、操作部22からの操作信号、編集リスト記憶部112から読み出した、編集結果を構成するデータの再生順序を表す編集リストなどに基づき、サーボ制御部15、信号処理部16、メモリコントローラ17、およびデータ変換部19を制御し、記録再生処理を実行させる。また、制御部111は、ROM24に記憶されているプログラムにしたがって、操作部22からの操作信号に基づき、編集リストを生成し、編集リスト記憶部112に供給して記憶させる。
【0149】
次に、図20は、編集結果に挿入クリップを挿入する場合の制御部111の機能の構成例を示している。
【0150】
制御部111は、モード設定部131、記録制御部132、指定部133、判定部134、および編集リスト更新部135により構成される。
【0151】
モード設定部131は、図10のモード設定部61と同様に、図19の操作部22からの操作信号に基づき、挿入クリップを挿入する挿入モードを、VTRライクモードまたはこじあけモードに設定する。モード設定部131は、設定された挿入モードを表す情報を編集リスト更新部135に供給する。
【0152】
記録制御部132は、指定部133から供給される挿入区間を表す情報に基づいて、サーボ制御部15、信号処理部16、メモリコントローラ17、およびデータ変換部19を制御し、記録再生処理を実行させる。
【0153】
指定部133は、図10の指定部63と同様に、操作部22から供給される、挿入クリップを指定するための操作に対応する操作信号に基づき、データ入出力装置40に、挿入クリップを要求する。また、指定部63は、操作部22から供給される、挿入区間を指定するための操作に対応する操作信号に基づき、その挿入区間を表す情報を記録制御部132、判定部134、および編集リスト更新部135に供給する。
【0154】
判定部134は、指定部133からの挿入区間を表す情報と、編集リスト記憶部112から読み出した編集リストに基づいて、挿入区間に複数のクリップの一部または全部が編集クリップとして含まれているかどうかを判定し、判定結果を編集リスト更新部135に供給する。
【0155】
編集リスト更新部135は、モード設定部132からのモードを表す情報、判定部134からの判定結果、および指定部133からの挿入区間を表す情報に基づき、編集リスト記憶部112に記憶されている編集リストを更新する。
【0156】
次に、図21乃至図26を参照して、図19のディスク編集装置110におけるVTRライクモードとこじあけモードの詳細について説明する。
【0157】
まず最初に、図21に示す編集リストが、図19の編集リスト記憶部112に記憶されている場合、制御部111は、その編集リストを参照して、図22に示す編集結果を再生する。
【0158】
即ち、図21の編集リストは、図2と同一のものであり、再生順に上からクリップ#1、クリップ#2、クリップ#3が記述され、それぞれに対応して、編集結果に含まれる各クリップの区間の開始位置と終了位置を表すクリップタイムコードが記述されている。
【0159】
従って、制御部111は、図22に示すように、光ディスク11に記録されているクリップ#1のタイムコードが1秒から11秒までの区間のデータである編集クリップ#1、クリップ#2のタイムコードが1秒から9秒までの区間のデータである編集クリップ#2、クリップ#3のタイムコードが3秒から15秒までの区間のデータである編集クリップ#3を順に、編集結果として再生する。
【0160】
この場合に、ユーザが、操作部22を操作し、編集クリップ#2の終端位置から3秒前の位置を挿入区間のイン点とし、編集クリップ#3の先頭位置から3秒後の位置をアウト点として指定し、挿入クリップであるクリップ#4を指定すると、挿入モードがVTRライクモードである場合、編集結果は、図23に示すようになる。
【0161】
即ち、制御部111の記録制御部132(図20)は、指定部133の要求に応じてデータ入出力装置40から入力される挿入クリップであるクリップ#4のうち、先頭から、挿入区間分である6秒間の区間のデータを、光ディスク11の未記録領域に記録させる。そして、編集リスト更新部135は、編集リスト記憶部112に記憶されている、図21の編集リストを、図24に示す編集リストに更新する。
【0162】
図24の編集リストでは、図21の編集リストのクリップ#2に対応する終了位置が9秒から6秒に変更され、クリップ#2とクリップ#3の間にクリップ#4が加えられ、さらに、クリップ#3に対応する開始位置が3秒から6秒に変更されている。また、クリップ#4に対応付けて、開始位置の0秒と終了位置の6秒が記述されている。
【0163】
従って、ディスク編集装置110は、図24の編集リストを参照することにより、図23に示したように、編集クリップ#1、クリップ#2の1秒から6秒までの区間のデータである編集クリップ#2´、クリップ#4の0秒から6秒までの区間のデータである編集クリップ#4、クリップ#3の6秒から15秒までの区間のデータである編集クリップ#3´を順に編集結果として再生する。
【0164】
以上のように、挿入モードがVTRライクモードである場合、挿入区間に挿入対象が挿入される。
【0165】
一方、挿入モードがこじあけモードである場合、編集結果は、図25に示すようになる。
【0166】
即ち、記録制御部132は、VTRライクモード時と同様に、クリップ#4を光ディスク11の未記録領域に記録させる。そして、編集リスト更新部135は、編集リスト記憶部112に記憶されている、図21の編集リストを、図26に示す編集リストに更新する。
【0167】
図26の編集リストでは、図21の編集リストのクリップ#2に対応する終了位置が9秒から6秒に変更され、クリップ#2とクリップ#3の間にクリップ#4が加えられる。また、クリップ#4に対応付けて、開始位置の0秒と終了位置の6秒が記述されている。
【0168】
従って、ディスク編集装置110は、図26の編集リストを参照することにより、図25に示したように、編集クリップ#1、クリップ#2の1秒から6秒までの区間のデータである編集クリップ#2´、編集クリップ#4、編集クリップ#3を順に編集結果として再生する。
【0169】
以上のように、挿入モードがこじあけモードである場合、挿入区間に複数のクリップの一部または全部が編集クリップとして含まれる場合、編集結果における、挿入区間のイン点から、挿入区間内の先頭の編集クリップの終端までの区間に、挿入クリップが先頭から挿入され、その残りのデータが、先頭の編集クリップの終端と、その次の編集クリップの先頭の間に挿入される。
【0170】
次に、図27を参照して、図19のディスク編集装置110が挿入クリップを挿入する挿入処理について説明する。この挿入処理は、例えば、ユーザが、挿入モードとイン点を指定し、挿入処理の開始を指令したとき、開始される。
【0171】
ステップS41において、図20の記録制御部132は、サーボ制御部15、信号処理部16、メモリコントローラ17、およびデータ変換部19を制御することにより、光ディスク11の未記録領域への挿入クリップの記録を開始する。
【0172】
ステップS41の処理後は、ステップS42に進み、記録制御部132は、指定部123から供給される挿入区間を表す情報に基づいて、挿入クリップを挿入区間分記録したかどうかを判定する。
【0173】
例えば、図21乃至図26で説明したように、編集クリップ#2の終端から3秒前の位置が挿入区間のイン点として、編集クリップ#3の先頭から3秒後の位置がアウト点として指定された場合、即ち、挿入区間が6秒間である場合、記録制御部62は、挿入クリップであるクリップ#4の先頭から6秒までの区間のデータを記録したどうかを判定する。
【0174】
ステップS42において、挿入クリップを挿入区間分記録していないと判定された場合、記録制御部132は、挿入区間分記録したと判定されるまで待機する。
【0175】
一方、ステップS42において、挿入クリップを挿入区間分記録したと判定された場合、記録制御部132は、記録を終了し、ステップS43に進む。
【0176】
ステップS43において、判定部134は、指定部133から供給される挿入区間を表す情報と、編集リスト記憶部112に記憶されている編集リストとに基づいて、挿入区間に複数のクリップの一部または全部が編集クリップとして含まれているかどうかを判定し、その判定結果を編集リスト更新部135に供給する。
【0177】
ステップS43において、挿入区間に複数のクリップの一部または全部が編集クリップとして含まれていると判定された場合、
ステップS44に進み、編集リスト更新部135は、指定部133から供給される挿入区間を表す情報と判定部134からの判定結果とに基づいて、編集リスト記憶部112に記憶されている編集リストの挿入区間のイン点に対応するクリップを表す情報の直後に、挿入クリップを表す情報を追加する。また、編集リスト記憶部112は、挿入区間を表す情報に基づいて、挿入クリップを表す情報に対応付けて、その挿入クリップのうちの記録された挿入区間分のデータに対応する開始位置と終了位置を記述する。
【0178】
ステップS44の処理後は、ステップS45に進み、編集リスト更新部135は、挿入区間を表す情報に基づいて、編集リストの、イン点に対応するクリップに対応付けられている終了位置を変更し、ステップS46に進む。
【0179】
ステップS46において、編集リスト更新部135は、モード設定部131からの挿入モードを表す情報に基づいて、挿入モードがVTRライクモードであるかどうかを判定し、VTRライクモードではないと判定した場合、即ち挿入モードがこじあけモードである場合、処理を終了する。
【0180】
例えば、図25の例の場合、図21の編集リストのイン点に対応するクリップ#2を表す情報「クリップ#2」の直後に、挿入クリップであるクリップ#4を表す情報「クリップ#4」が追加され、その情報に対応して、挿入区間分のデータの開始位置である挿入クリップの先頭位置「0秒」と、終了位置「6秒」が記述される。そして、イン点に対応するクリップ#2の終了位置が、イン点に対応するクリップタイムコード「6秒」に変更され、その結果、編集リスト更新部135には、図26の編集リストが記憶される。
【0181】
一方、ステップS46において、挿入モードがVTRライクモードであると判定した場合、ステップS47に進み、編集リスト更新部135は、挿入区間を表す情報に基づいて、ステップS44で編集リストに追加された挿入クリップを表す情報の直後のクリップを表す情報に対応する開始位置を変更する。例えば、図24の例では、図26の編集リストにおいて、さらに、挿入クリップであるクリップ#4を表す情報「クリップ#4」の直後のクリップ#3を表す情報「クリップ#3」に対応する開始位置が、アウト点に対応するクリップタイムコード「6秒」に変更され、その結果、編集リスト更新部135には、図24の編集リストが記憶される。
【0182】
また、ステップS43において、挿入区間に複数のクリップの一部または全部が編集クリップとして含まれていないと判定された場合、ステップS48に進み、ステップS44と同様に、編集リスト更新部135は、指定部133から供給される挿入区間を表す情報と判定部134からの判定結果とに基づいて、編集リスト記憶部112に記憶されている編集リストの挿入区間のイン点に対応するクリップを表す情報の直後に、挿入クリップを表す情報を追加する。また、編集リスト記憶部112は、挿入区間を表す情報に基づいて、挿入クリップを表す情報に対応付けて、その挿入クリップのうちの記録された挿入区間分のデータに対応する開始位置と終了位置を記述する。
【0183】
ステップS48の処理後は、ステップS49に進み、編集リスト更新部135は、ステップS48で追加した挿入クリップを表す情報の直後に、イン点に対応するクリップと同一のクリップを表す情報を記述する。その結果、編集リストでは、イン点に対応するクリップを表す情報の直後に記述された挿入クリップを表す情報の直後に、再度イン点に対応するクリップを表す情報が記述される。
【0184】
例えば、図22の例において、イン点とアウト点が、編集クリップ#2の開始位置から終了位置までの区間にある場合、編集クリップ#2に対応するクリップ#2を表す情報「クリップ#2」の直後に、挿入クリップであるクリップ#4を表す情報「クリップ#4」が記述され、その直後に、再度「クリップ#2」が記述される。
【0185】
ステップS49の処理後は、ステップS50に進み、編集リスト更新部135は、挿入区間を表す情報に基づいて、イン点に対応するクリップを表す情報に対応して記述されている、そのクリップの開始位置または終了位置を変更する。具体的には、編集リスト更新部135は、ステップS49で追加する前に記述されていたイン点に対応するクリップの情報に対応する終了位置を、イン点に対応するクリップタイムコードに変更する。また、編集リスト更新部135は、ステップS49で追加されたイン点に対応するクリップを表す情報に対応する開始位置を、アウト点に対応するクリップタイムコードに変更する。ステップS50の処理後、処理は終了する。
【0186】
なお、本発明は、光ディスク以外のディスク状記録媒体にも適用することができる。
【0187】
以上のように、ディスク編集装置10または110は、挿入区間に、複数のクリップの一部または全部が含まれる場合、挿入クリップのうち、挿入区間のイン点から、そのイン点のデータを含むクリップの終端までの区間以外の区間に対応するデータを、光ディスク11の記録領域のうち、まだファイルが記録されていない領域である未記録領域に記録させるとともに、挿入クリップのうち、未記録領域に記録されるデータ以外のデータを光ディスク11の所定の領域に記録させ、イン点のデータを含むクリップの先頭からイン点までの区間、挿入クリップの順に再生した後、挿入前の再生順序が、イン点のデータを含むクリップの次のクリップを先頭から再生するように、インデックスファイルを生成するので、挿入区間に含まれる先頭のクリップが新たなクリップにより上書きされ、先頭のクリップ以外のファイルはそのまま保護されたように、編集結果を再生することができる。
【0188】
なお、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0189】
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0190】
【図1】リニア編集の一例について説明する図である。
【図2】編集リストの一例を示す図である。
【図3】編集クリップの一例を示す図である。
【図4】ノンリニア編集の編集結果の一例を示す図である。
【図5】インデックスファイルの一例を示す図である。
【図6】編集結果を構成するクリップの一例を示す図である。
【図7】ハイブリッド編集の編集結果の一例を示す図である。
【図8】本発明を適用したディスク編集装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図9】データ変換部の構成例を示すブロック図である。
【図10】制御部の構成例を示すブロック図である。
【図11】インデックスファイルの例を示す図である。
【図12】挿入処理前の編集結果の構成例を示す図である。
【図13】VTRライクモードで挿入処理を行った後の編集結果を示す図である。
【図14】こじあけモードで挿入処理を行った後の編集結果を示す図である。
【図15】インデックスファイルの他の例を示す図である。
【図16】挿入処理を説明するフローチャートである。
【図17】記録処理を説明する図である。
【図18】記録処理を説明するフローチャートである。
【図19】本発明を適用したディスク編集装置の他の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図20】図19の制御部の構成例を示すブロック図である。
【図21】編集リストの例を示す図である。
【図22】挿入処理前の編集結果の他の構成例を示す図である。
【図23】VTRライクモードで挿入処理を行った後の他の編集結果を示す図である。
【図24】編集リストの他の例を示す図である。
【図25】こじあけモードで挿入処理を行った後の他の編集結果を示す図である。
【図26】編集リストのさらに他の例を示す図である。
【図27】他の挿入処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0191】
10 ディスク編集装置, 24 ROM, 61 モード設定部,62 記録制御部, 63 指定部, 64 インデックス更新部, 110 ディスク編集装置, 131 モード設定部, 132 記録制御部, 133 指定部, 134 判定部, 135 編集リスト更新部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
編集結果を構成するデータをファイル単位で記録する記録媒体に、新たなデータを記録させる記録制御装置において、
前記編集結果における、前記新たなデータを挿入させる区間である挿入区間を指定する指定手段と、
前記挿入区間に、複数の前記ファイルの一部または全部が含まれる場合、前記新たなデータのうち、前記挿入区間の開始位置から、その開始位置のデータを含むファイルである開始ファイルの終端までの区間以外の区間に対応するデータを、第1の追加データとして、前記記録媒体の記録領域のうち、まだ前記ファイルが記録されていない領域である未記録領域に記録させるとともに、前記新たなデータのうち前記第1の追加データ以外のデータを前記記録媒体の所定の領域に記録させる記録制御手段と、
前記編集結果を構成する前記データの再生順序を表す順序情報を生成する生成手段と
を備え、
前記生成手段は、前記開始ファイルの先頭から前記開始位置までの区間、前記新たなデータの順に再生した後、挿入前の前記再生順序が前記開始ファイルの次である次ファイルを先頭から再生するように、前記順序情報を生成する
記録制御装置。
【請求項2】
前記記録制御手段は、前記挿入区間に、複数のファイルの一部または全部が含まれている場合、前記挿入区間の開始位置から、前記開始ファイルの終端までの区間が記録されている記録領域に、前記新たなデータのうち前記第1の追加データ以外のデータを記録させる
請求項1に記載の記録制御装置。
【請求項3】
前記記録制御手段は、前記新たなデータを、前記開始ファイルの一部または全部として記録させる
請求項2に記載の記録制御装置。
【請求項4】
前記記録制御手段は、前記挿入区間に、複数のファイルの一部または全部が含まれている場合、前記新たなデータのうち前記第1の追加データ以外のデータを、第2の追加データとして、前記未記録領域に記録させる
請求項1に記載の記録制御装置。
【請求項5】
前記新たなデータを前記編集結果に挿入する挿入モードを、前記第1の追加データを前記未記録領域に記録させる追加挿入モードに設定する設定手段
をさらに備え、
前記記録制御手段は、前記挿入モードが前記追加挿入モードである場合、前記挿入区間に複数の前記ファイルの一部または全部が含まれるとき、前記第1の追加データを前記未記録領域に記録させるとともに、前記新たなデータのうち前記第1の追加データ以外のデータを前記記録媒体の所定の領域に記録させ、前記挿入モードが前記追加挿入モードではない場合、前記挿入区間に対応するデータを記録する記録領域に、前記新たなデータを記録させ、
前記生成手段は、前記記録モードが前記追加挿入モードである場合、前記開始ファイルの先頭から前記開始位置までの区間、前記新たなデータの順に再生した後、前記次ファイルを先頭から再生するように、前記順序情報を生成し、前記挿入モードが前記追加挿入モードではない場合、前記開始ファイルの先頭から前記開始位置までの区間、前記新たなデータの順に再生した後、前記次ファイルを前記挿入区間の終端位置に対応するデータから再生するように、前記順序情報を生成する
請求項1に記載の記録制御装置。
【請求項6】
編集結果を構成するデータをファイル単位で記録する記録媒体に、新たなデータを記録させる記録制御装置の記録制御方法において、
前記編集結果における、前記新たなデータを挿入させる区間である挿入区間を指定し、
前記挿入区間に、複数の前記ファイルの一部または全部が含まれる場合、前記新たなデータのうち、前記挿入区間の開始位置から、その開始位置のデータを含むファイルである開始ファイルの終端までの区間以外の区間に対応するデータを、第1の追加データとして、前記記録媒体の記録領域のうち、まだ前記ファイルが記録されていない領域である未記録領域に記録させるとともに、前記新たなデータのうち前記第1の追加データ以外のデータを前記記録媒体の所定の領域に記録させ、
前記開始ファイルの先頭から前記開始位置までの区間、前記新たなデータの順に再生した後、挿入前の再生順序が前記開始ファイルの次である次ファイルを先頭から再生するように、前記編集結果を構成する前記データの再生順序を表す順序情報を生成する
ステップを含む記録制御方法。
【請求項7】
編集結果を構成するデータをファイル単位で記録する記録媒体に、新たなデータを記録させる処理を、コンピュータに行わせるプログラムにおいて、
前記編集結果における、前記新たなデータを挿入させる区間である挿入区間を指定し、
前記挿入区間に、複数の前記ファイルの一部または全部が含まれる場合、前記新たなデータのうち、前記挿入区間の開始位置から、その開始位置のデータを含むファイルである開始ファイルの終端までの区間以外の区間に対応するデータを、第1の追加データとして、前記記録媒体の記録領域のうち、まだ前記ファイルが記録されていない領域である未記録領域に記録させるとともに、前記新たなデータのうち前記第1の追加データ以外のデータを前記記録媒体の所定の領域に記録させ、
前記開始ファイルの先頭から前記開始位置までの区間、前記新たなデータの順に再生した後、挿入前の再生順序が前記開始ファイルの次である次ファイルを先頭から再生するように、前記編集結果を構成する前記データの再生順序を表す順序情報を生成する
ステップを含むプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2007−293946(P2007−293946A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−117972(P2006−117972)
【出願日】平成18年4月21日(2006.4.21)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】