説明

記録媒体再生装置

【課題】コンテンツを視聴可能な記録媒体再生装置を限定でき、記録媒体の装着されている記録媒体再生装置と別の記録媒体再生装置において記録媒体の再生が可能な記録媒体再生装置を提供する。
【解決手段】IPリスト500およびIPリスト300により記録媒体再生装置1および記録媒体再生装置2間の認証をして、ディスク情報501およびディスク情報401により記録媒体4の再生に関する認証をしたため、記録媒体4を装着していない機器である記録媒体再生装置2においても、コンテンツを視聴可能な記録媒体再生装置を限定してコンテンツ情報400の再生が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体再生装置に関し、特にコンテンツを視聴可能な記録媒体再生装置を限定でき、記録媒体の装着されている記録媒体再生装置と別の記録媒体再生装置において記録媒体の再生が可能な記録媒体再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、記録媒体再生装置のIDを記録媒体およびメモリキーに記録し、それらのIDを認証して再生する記録媒体再生装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この記録媒体再生装置は、挿抜自在のメモリキーが有するIDをID情報管理部において認識し、コンテンツが記録されている記録媒体が有するIDと認証して、それらのIDが一致した場合にコンテンツの再生を許可する。また、この記録媒体再生装置は、再生しようとする記録媒体が有するIDが、ローカルエリアのネットワークで接続された他の記録媒体再生装置に装着されているメモリキーが有するIDと一致する場合にも、記録媒体が装着された記録媒体再生装置において再生を許可する。このような記録媒体再生装置によれば、記録媒体の再生にはIDの一致するメモリーキーが必要となるが、メモリーキーはローカルエリアのネットワーク内のいずれかの記録媒体再生装置に装着されていれば良いため、コンテンツを視聴可能な機器を限定すると同時に、コンテンツの可搬性および利便性を高めることができる。
【特許文献1】特開2005−18827号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の記録媒体再生装置によると、記録媒体を再生することができるのは記録媒体が装着された記録媒体再生装置のみであり、他の記録媒体再生装置へ再生信号を出力することができない。また、例えば、記録媒体再生装置が他の記録媒体再生装置へ再生信号を出力する機能を有しているとすると、ローカルエリアのネットワークに当該再生信号が送信された場合には、当該ローカルエリアネットワークに接続されている第3の記録媒体再生装置によって再生信号を再生できるようになり、不都合が生じる。つまり、他の記録媒体再生装置へ再生信号を出力する機能を追加したとしても、コンテンツを視聴可能な記録媒体再生装置を限定できるとは限らない。
【0005】
従って、本発明の目的は、コンテンツを視聴可能な記録媒体再生装置を限定でき、記録媒体の装着されている記録媒体再生装置と別の記録媒体再生装置において記録媒体の再生が可能な記録媒体再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は上記目的を達成するため、記録媒体のコンテンツ情報およびディスク再生情報を読み取る記録媒体読取部と、外部と通信可能な通信部と、前記通信部を介して外部から接続要求があった場合に接続を認証し、前記外部と接続して前記記録媒体の再生を認証する認証部とを有し、前記通信部は、前記認証部が前記接続の認証と前記再生の認証をした場合、前記コンテンツ情報を前記外部に送信することを特徴とする記録媒体再生装置を提供する。
【0007】
このような構成によれば、まず外部との接続を認証し、次にコンテンツ情報の再生を認証するため、再生信号を送信する記録媒体再生装置を限定して、記録媒体を装着した記録媒体再生装置から他の記録媒体再生装置に再生信号を送信できる。
【0008】
(2)また、本発明は上記目的を達成するため、IPリストとディスク再生情報を有した外部のメモリキーを接続可能な入力部と、外部と通信可能な通信部と、前記入力部に接続された前記メモリキー内のIPリストに基づいて前記通信部を介して外部と通信し、接続要求および前記ディスク再生情報を送信して認証を要求する認証部とを有し、前記通信部は、前記認証が受け入れられた場合、前記外部からコンテンツ情報を受信することを特徴とする記録媒体再生装置を提供する。
【0009】
このような構成によれば、IPリストを用いて接続可能な記録媒体再生装置に接続要求を送信するため、他の記録媒体再生装置と認証された接続が可能となり、また、ディスク再生情報を用いて再生可能な記録媒体の再生信号要求を送信するため、認証された記録媒体のみ再生信号を受信できる。
【0010】
(3)また、本発明は上記目的を達成するため、記録媒体のコンテンツ情報およびディスク再生情報を読み取る記録媒体読取部と、IPリストとディスク再生情報を有し挿抜可能なメモリキーを接続可能な入力部と、外部と通信可能な通信部と、前記通信部を介し、外部との接続および、前記記録媒体の前記外部への再生を認証する認証部とを有することを特徴とする記録媒体再生装置を提供する。
【0011】
このような構成によれば、(1)および(2)の機能を併せ持った記録媒体再生装置が達成できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、コンテンツおよび記録媒体再生装置を限定してコンテンツの再生ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、本発明の記録媒体再生装置の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
〔第1の実施の形態〕
(ネットワークの構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に関する記録媒体再生装置を含むネットワークの構成を示す概略図である。
【0015】
記録媒体再生装置1は、ネットワーク1000に接続され、ネットワーク1000を介して記録媒体再生装置1と同様の構成および機能を有する記録媒体再生装置2と、記録媒体再生装置1が接続可能な機器のIPアドレスが記載されたIPリスト300と記録媒体4の再生情報に関連したディスク関連情報301とを記憶部に保有するサーバ3とに接続されている。
【0016】
記録媒体再生装置1は、本体内部にCPU(Central Processing Unit)やHDD(Hard Disc Drive)等の電子部品を有し、HD DVD等の記録媒体4を取り込んでコンテンツ情報400を再生可能で、コンテンツ情報400としての音声情報や動画情報を再生する。また、記録媒体再生装置1は、再生した音声情報の付随情報や動画情報を表示出力するモニタ1Aと接続されており、音声情報や動画情報および各種設定を操作実行するための複数のスイッチからなる図示しない操作部を有する。記録媒体4は、コンテンツ情報400と、コンテンツ情報400を再生するための解読情報、例えばMKB(Media Key Block)ファイル等に代表されるディスク再生情報401とを有する。
【0017】
記録媒体再生装置2は、記録媒体再生装置2と同様の構成および機能を有しており、再生した音声情報の付随情報や動画情報を表示出力するモニタ2Aと、挿抜可能なメモリキー5を装着している。メモリキー5は、例えば接続にUSB(Universal Serial Bus)を使用したフラッシュメモリ等であり、記録媒体再生装置2が接続可能な機器のIPアドレスが記載されたIPリスト500と、記録媒体の情報を再生するための解読情報であるディスク再生情報501とを有する。
【0018】
サーバ3は、本体内部にCPUやHDD等の電子部品を有し、記憶部としてのHDDにIPリスト300とディスク関連情報301とを保有する。IPリスト300は、要求に応じて記録媒体再生装置1に送信され、ディスク関連情報301は、記録媒体4のコンテンツ情報400の要求に応じて記録媒体再生装置1に送信される。
【0019】
(記録媒体再生装置の構成)
図2(a)および(b)は、本発明の第1の実施の形態に関する記録媒体再生装置の構成を示すブロック図である。
【0020】
図2(a)に示すように、記録媒体再生装置1は、外部と通信して情報を取得する通信部10と、音声情報を出力する音声出力部11と、モニタ1Aに画像表示に関する映像信号を出力する表示出力部12と、外部機器と接続するためのハブや操作のための複数のスイッチ群からなる操作部等を有する入力部13と、記録媒体4を取り込んで情報を再生可能な記録媒体読取部14と、情報を読み書き自在に記録する記憶部15と、情報処理の際に一時的に情報を記憶するメモリ16と、記録媒体再生装置1の各部を制御する制御部17と、記録媒体再生装置1の各部を接続するバス18とを有する。
【0021】
制御部17は、外部機器との接続のための認証、および記録媒体の再生のための認証を行うソフトウェアとしての認証部170を実行する。
【0022】
図2(b)に示すように、記録媒体再生装置2は、外部と通信して情報を取得する通信部20と、音声情報を出力する音声出力部21と、モニタ2Aに画像表示に関する映像信号を出力する表示出力部22と、外部機器と接続するためのハブや操作のための複数のスイッチ群からなる操作部等を有する入力部23と、記録媒体を取り込んで情報を再生可能な記録媒体読取部24と、情報を読み書き自在に記録する記憶部25と、情報処理の際に一時的に情報を記憶するメモリ26と、記録媒体再生装置2の各部を制御する制御部27と、記録媒体再生装置2の各部を接続するバス28とを有する。
【0023】
入力部23のハブ、例えばUSBハブには、メモリキー5が装着されており、記録媒体再生装置2は、メモリキー5内の情報にアクセスすることができる。
【0024】
制御部27は、外部機器との接続のための認証、および記録媒体の再生のための認証を行うソフトウェアとしての認証部270を実行する。
【0025】
(サーバの構成)
図3は、本発明の第1の実施の形態に関するサーバの構成を示すブロック図である。
【0026】
サーバ3は、外部と通信して情報を取得する通信部30と、外部機器と接続するためのハブや操作のための複数のスイッチ群からなる操作部等を有する入力部31と、情報を読み書き自在に記録する記憶部32と、情報処理の際に一時的に情報を記憶するメモリ33と、サーバ3の各部を制御する制御部34と、サーバ3の各部を接続するバス35とを有する。記憶部32は、IPリストおよびディスク関連情報301を保持する。
【0027】
図4(a)および(b)は、本発明の第1の実施の形態に関するメモリキーおよびサーバが有するIPリストの具体例を示す概略図である。
【0028】
図4(a)に示すように、メモリキー5は、IPリスト500として、記録媒体再生装置の名称とIPアドレスが対になったチャートを有している。メモリキー5が接続された記録媒体再生装置は、記録媒体再生装置1、記録媒体再生装置2、および記録媒体再生装置3…、に接続が可能となる。
【0029】
図4(b)に示すように、サーバ3は、IPリスト300として、記録媒体再生装置の名称とIPアドレスが対になったチャートを有している。記録媒体再生装置1は、接続要求を受けるとIPリスト300を受信して、記録媒体再生装置1、記録媒体再生装置2、および記録媒体再生装置5…、からの接続要求であれば接続を認証する。つまり、IPリスト500とIPリスト300とを用いた接続について、記録媒体再生装置1および記録媒体再生装置2の接続は認証されて可能だが、記録媒体再生装置3および記録媒体再生装置5の接続は認証されず不可能である。
【0030】
(第1の実施の形態の動作)
図5は、本発明の第1の実施の形態に関する記録媒体再生装置の動作を示すフローチャートである。
【0031】
図5は、図1における記録媒体再生装置1の動作を示す。まず、記録媒体再生装置1に、記録媒体4としてのHD DVDを挿入する(S100)。次に、記録媒体再生装置1は、記録媒体再生装置2から接続要求があると(S101;Yes)、サーバ3にアクセスしてIPリスト300を受信する(S102)。次に、記録媒体再生装置1は、記録媒体再生装置2のIPアドレスとIPリスト300に含まれるIPアドレスを確認し、同一のものがある場合(S103;Yes)、記録媒体再生装置2と接続を開始する(S104)。
【0032】
次に、記録媒体再生装置1は、記録媒体再生装置2にアクセスし、メモリキー5内のディスク再生情報501を取得する(S105)。ディスク再生情報501が、記録媒体4のディスク再生情報401と一致する場合、つまりMKBファイルが同一の場合(S106;Yes)、記録媒体再生装置2からコンテンツ情報400の転送要求があれば(S107;Yes)、転送を開始する(S108)。記録媒体再生装置1は、記録媒体再生装置2から接続停止の要求を受けた場合(S109;Yes)、接続を停止する(S110)。
【0033】
図6は、本発明の第1の実施の形態に関する記録媒体再生装置の動作を示すフローチャートである。
【0034】
図6は、図1における記録媒体再生装置2の動作を示す。まず、記録媒体再生装置2に、メモリキー5を接続する(S200)。次に、記録媒体再生装置2の認証部270が、メモリキー5からIPリスト500を取得する(S201)。IPリスト500に記載されるIPアドレスから、例えば記録媒体再生装置1のIPアドレスを選択して接続を要求する(S202)。
【0035】
記録媒体再生装置1が接続を認証した場合(S203;Yes)、接続を開始する(S204)。次に、記録媒体再生装置2は、メモリキー5のディスク再生情報501を、記録媒体再生装置1へと送信する(S205)。ディスク再生情報501が記録媒体再生装置1において認証され、ユーザーの判断でコンテンツ情報400を受信する場合(S206;Yes)、記録媒体再生装置2は、コンテンツ情報400を受信する(S207)。
【0036】
次に、コンテンツ情報400を再生表示する場合(S208;Yes)、記録媒体再生装置2は、モニタ2Aに表示を開始する(S209)。次に、再生中のコンテンツ情報400の表示を停止する場合(S210;Yes)、記録媒体再生装置2は、モニタ2Aの表示を停止する(S211)。
【0037】
次に、記録媒体再生装置1との接続を停止する場合(S212;Yes)、記録媒体再生装置2は、接続を停止する(S213)。
【0038】
(第1の実施の形態の効果)
上記した本発明の第1の実施の形態によると、IPリスト500およびIPリスト300により記録媒体再生装置1および記録媒体再生装置2間の認証をして、ディスク情報501およびディスク情報401により記録媒体4の再生に関する認証をしたため、記録媒体4を装着していない機器である記録媒体再生装置2においても、コンテンツを視聴可能な記録媒体再生装置を限定してコンテンツ情報400の再生が可能となる。
【0039】
なお、記録媒体再生装置2は、記録媒体読取部24を省いた構成としても、同様の効果が得られる。また、IPリスト300は、記録媒体再生装置1の記憶部15に保有する構成としてもよい。また、記録媒体再生装置は2台に限定されず、複数台がネットワーク1000に接続されているものとしてもよい。
【0040】
なお、ディスク関連情報301は、コンテンツ情報400Aの要求によりサーバ3から記録媒体再生装置1が受信するが、認証を得た記録媒体再生装置2であれば、サーバ3より直接ディスク関連情報301を受信できるようにしてもよい。
【0041】
なお、メモリキー5は、例えばUSB接続形式のものを使用したが、他の接続形式を使用してもよい。また、メモリを使用せず、ネットワーク上でパスワード等を用いて認証を行うようにしてもよい。
【0042】
〔第2の実施の形態〕
(ネットワークの構成)
図7は、本発明の第2の実施の形態に関する記録媒体再生装置を含むネットワークの構成を示す概略図である。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同一の構成および機能を有する部分については共通の符号を付している。
【0043】
記録媒体再生装置1は、ネットワーク1000に接続され、ネットワーク1000を介して記録媒体再生装置1と同様の構成および機能を有する記録媒体再生装置2と、記録媒体4Aおよび記録媒体4Bの再生情報に関連したディスク関連情報301とを記憶部に保有するサーバ3とに接続されている。
【0044】
記録媒体再生装置1は、再生した音声情報の付随情報や動画情報を表示出力するモニタ1Aと、記録媒体4Aとメモリキー5Aを装着している。記録媒体4Aは、コンテンツ情報400Aと、コンテンツ情報400Aを再生するための解読情報であるディスク再生情報401Aとを有する。メモリキー5Aは、記録媒体再生装置1が接続可能な機器のIPアドレスが記載されたIPリスト500Aと、記録媒体の情報を再生するための解読情報であるディスク再生情報501Aとを有する。
【0045】
記録媒体再生装置2は、記録媒体再生装置2と同様の構成および機能を有しており、再生した音声情報の付随情報や動画情報を表示出力するモニタ2Aと、記録媒体4Bとメモリキー5Bを装着している。記録媒体4Bは、コンテンツ情報400Bと、コンテンツ情報400Bを再生するための解読情報であるディスク再生情報401Bとを有する。メモリキー5Bは、記録媒体再生装置2が接続可能な機器のIPアドレスが記載されたIPリスト500Bと、記録媒体の情報を再生するための解読情報であるディスク再生情報501Bとを有する。
【0046】
サーバ3は、記憶部としてのHDDにディスク関連情報301を保有する。ディスク関連情報301は、記録媒体4Aまたは記録媒体4Bのコンテンツ情報400Aまたはコンテンツ情報400Bの要求に応じて記録媒体再生装置1または記録媒体再生装置2に送信される。
【0047】
(第2の実施の形態の動作)
図8は、本発明の第2の実施の形態に関する記録媒体再生装置の動作を示すフローチャートである。
【0048】
図8は、図7における記録媒体再生装置1または記録媒体再生装置2の動作を示す。以下では、代表して記録媒体再生装置1の動作として記述するが、記録媒体再生装置2に関しても同様に動作する。
【0049】
まず、記録媒体再生装置1に、記録媒体4AとしてのHD DVDを挿入する(S300)。次に、記録媒体再生装置1に、メモリキー5Aを接続する(S301)。次に、記録媒体再生装置1の認証部170が、メモリキー5AからIPリスト500Aを取得する(S302)。次に、IPリスト500Aに記載されるIPアドレスから、例えば記録媒体再生装置2のIPアドレスを選択して接続を要求する(S303)。
【0050】
記録媒体再生装置2のメモリキー5BのIPリスト500Bに記録媒体再生装置1のIPアドレスがある場合は、接続可能であり(S304;Yes)、ユーザが接続を希望する場合(S305;Yes)は、記録媒体再生装置2と接続を開始する(S308)。次に、図9(a)に示すAへと進む。また、ユーザが接続を希望しない場合(S305;No)で、記録媒体再生装置2より接続要求がある場合(S306;Yes)は、記録媒体再生装置2と接続を開始する(S307)。次に図9(b)に示すBへと進む。
【0051】
図9(a)および(b)は、本発明の第2の実施の形態に関する記録媒体再生装置の動作を示すフローチャートである。
【0052】
まず、図9(a)に示すように、記録媒体再生装置1は、記録媒体再生装置2にアクセスし、メモリキー5B内のディスク再生情報501Bを取得する(S400)。ディスク再生情報501Bが、記録媒体4Aのディスク再生情報401Aと一致する場合、つまりMKBファイルが同一の場合(S401;Yes)、記録媒体再生装置2からコンテンツ情報400Aの転送要求があれば(S402;Yes)、転送を開始する(S403)。記録媒体再生装置1は、記録媒体再生装置2から接続停止の要求を受けた場合(S404;Yes)、接続を停止する(S405)。
【0053】
次に、図9(b)に示すように、記録媒体再生装置1は、メモリキー5Aのディスク再生情報501Aを、記録媒体再生装置2へと送信する(S500)。ディスク再生情報501Aが記録媒体再生装置2において認証され、ユーザーの判断でコンテンツ情報400Bを受信する場合(S501;Yes)、記録媒体再生装置1は、コンテンツ情報400Bを受信する(S502)。
【0054】
次に、コンテンツ情報400Bを再生表示する場合(S503;Yes)、記録媒体再生装置1は、モニタ1Aに表示を開始する(S504)。次に、再生中のコンテンツ情報400Bの表示を停止する場合(S505;Yes)、記録媒体再生装置1は、モニタ1Aの表示を停止する(S506)。
【0055】
次に、記録媒体再生装置2との接続を停止する場合(S507;Yes)、記録媒体再生装置1は、接続を停止する(S508)。
【0056】
(第2の実施の形態の効果)
上記した本発明の第2の実施の形態によると、IPリスト500AおよびIPリスト500Bにより記録媒体再生装置1および記録媒体再生装置2間の認証をして、ディスク情報401Aおよびディスク情報501B、またはディスク情報401Bおよびディスク情報501Aにより記録媒体4Aまたは記録媒体4Bの再生に関する認証をしたため、記録媒体4を装着していない機器である記録媒体再生装置2においても、再生先の限定されたコンテンツ情報400の再生が可能となる。
【0057】
また、各記録媒体再生装置に接続されたメモリキー内に保有したIPリストを認証に使用しているため、認証作業にサーバ3が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の第1の実施の形態に関する記録媒体再生装置を含むネットワークの構成を示す概略図である。
【図2】(a)および(b)は、本発明の第1の実施の形態に関する記録媒体再生装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に関するサーバの構成を示すブロック図である。
【図4】(a)および(b)は、本発明の第1の実施の形態に関するメモリキーおよびサーバが有するIPリストの具体例を示す概略図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に関する記録媒体再生装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態に関する記録媒体再生装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態に関する記録媒体再生装置を含むネットワークの構成を示す概略図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に関する記録媒体再生装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】(a)および(b)は、本発明の第2の実施の形態に関する記録媒体再生装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0059】
1…記録媒体再生装置、1A…モニタ、2…記録媒体再生装置、2A…モニタ、3…サーバ、4…記録媒体、4A…記録媒体、4B…記録媒体、5…メモリキー、5A…メモリキー、5B…メモリキー、10…通信部、11…音声出力部、12…表示出力部、13…入力部、14…記録媒体読取部、15…記憶部、16…メモリ、17…制御部、18…バス、20…通信部、21…音声出力部、22…表示出力部、23…入力部、24…記録媒体読取部、25…記憶部、26…メモリ、27…制御部、28…バス、30…通信部、31…入力部、32…記憶部、33…メモリ、34…制御部、35…バス、170…認証部、270…認証部、300…IPリスト、301…ディスク関連情報、400…コンテンツ情報、400A…コンテンツ情報、400B…コンテンツ情報、401…ディスク再生情報、401A…ディスク再生情報、401B…ディスク再生情報、500…IPリスト、500A…IPリスト、500B…IPリスト、501…ディスク再生情報、501A…ディスク再生情報、501B…ディスク再生情報、1000…ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体のコンテンツ情報およびディスク再生情報を読み取る記録媒体読取部と、
外部と通信可能な通信部と、
前記通信部を介して外部から接続要求があった場合に接続を認証し、前記外部と接続して前記記録媒体の再生を認証する認証部とを有し、
前記通信部は、前記認証部が前記接続の認証と前記再生の認証をした場合、前記コンテンツ情報を前記外部に送信することを特徴とする記録媒体再生装置。
【請求項2】
前記認証部は、前記外部から前記接続要求があった場合に、外部サーバからIPリストを受信して、接続要求元である前記外部のIP情報と照合することにより前記接続を認証することを特徴とする請求項1に記載の記録媒体再生装置。
【請求項3】
前記認証部は、前記外部からディスク再生情報を受信して前記記録媒体のディスク再生情報と照合することにより前記記録媒体の再生を認証することを特徴とする請求項1に記載の記録媒体再生装置。
【請求項4】
前記記録媒体は、HD DVDであることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体再生装置。
【請求項5】
IPリストとディスク再生情報を有した外部のメモリキーを接続可能な入力部と、
外部と通信可能な通信部と、
前記入力部に接続された前記メモリキー内のIPリストに基づいて前記通信部を介して外部と通信し、接続要求および前記ディスク再生情報を送信して認証を要求する認証部とを有し、
前記通信部は、前記認証が受け入れられた場合、前記外部からコンテンツ情報を受信することを特徴とする記録媒体再生装置。
【請求項6】
前記認証部は、前記接続要求が受け入れられた後に、前記入力部に接続された前記メモリキー内の前記ディスク再生情報を送信して認証を要求することを特徴とする請求項5に記載の記録媒体再生装置。
【請求項7】
前記入力部は、前記メモリキーとして前記ディスク再生情報としてHD DVDの再生を認証する鍵情報を有するメモリキーを接続することを特徴とする請求項5に記載の記録媒体再生装置。
【請求項8】
記録媒体のコンテンツ情報およびディスク再生情報を読み取る記録媒体読取部と、
IPリストとディスク再生情報を有し挿抜可能なメモリキーを接続可能な入力部と、
外部と通信可能な通信部と、
前記通信部を介し、外部との接続および、前記記録媒体の前記外部への再生を認証する認証部とを有することを特徴とする記録媒体再生装置。
【請求項9】
前記認証部は、前記外部から前記接続要求があった場合に、前記入力部に接続された前記メモリキーから前記IPリストを受信して、接続要求元である前記外部のIP情報と照合することにより前記接続を認証することを特徴とする請求項8に記載の記録媒体再生装置。
【請求項10】
前記認証部は、前記外部からディスク再生情報を受信して前記記録媒体のディスク再生情報と照合することにより前記記録媒体の再生を認証することを特徴とする請求項8に記載の記録媒体再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−134768(P2008−134768A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−319677(P2006−319677)
【出願日】平成18年11月28日(2006.11.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】