説明

記録装置、制御方法、及びプログラム

【課題】ディジタル放送等のコンテンツのダビングを柔軟に行う。
【解決手段】ダビング制御部236は、HDD112に記録されたコンテンツが、所定の条件を満たすか否か、すなわち、例えば、地上ディジタル放送の番組であるかを判定し、コピー制御情報がノーモアコピーになっているコンテンツが所定の条件を満たさないときには、そのコンテンツを、HDD112からリムーバブルメディア114に記録した後に、HDD112から消去し、コピー制御情報がノーモアコピーになっているコンテンツが、所定の条件を満たすときには、そのコンテンツを、HDD112からリムーバブルメディア114に記録した後に、HDD112にそのまま残す。本発明は、例えば、ディジタル放送の番組を受信して記録(録画)するHDDレコーダ等に適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置、制御方法、及びプログラムに関し、特に、例えば、ディジタル放送等のコンテンツのダビングを柔軟に行うことができるようにする記録装置、制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
地上アナログ放送は2011年に停波(終了)することが予定されており、このため、現在、地上アナログ放送から地上ディジタル放送への移行が行われている。
【0003】
図1は、地上ディジタル放送や、BS(Broadcasting Satellite)ディジタル放送、CS(Communication Satellite)ディジタル放送等のディジタル放送の送受信を行う放送システムの一例の構成を示している。
【0004】
図1において、放送システムは、送信装置101、記録装置102、及びモニタ103から構成されている。
【0005】
送信装置101は、画像(音声が付随する動画を含む)や音声等のAVデータを含むコンテンツ(のデータ)を、番組として、ディジタル放送により放送(送信)する。
【0006】
記録装置102は、ディジタル放送を受信する受信装置を兼ねた録画を行う装置、すなわち、例えば、HD(Hard Disk)レコーダ等であり、送信装置101からのディジタル放送の放送信号(RF(Radio Frequency)信号)を受信し、その放送信号に含まれる番組としてのコンテンツを、必要に応じて、モニタ103に供給し、また、録画(記録)する。
【0007】
すなわち、記録装置102は、ディジタルチューナ111,HD112、及び出力I/F(Interface)113等を有する。
【0008】
ディジタルチューナ111は、送信装置101からのディジタル放送の放送信号を受信し、復調等を行うことにより、その放送信号に含まれる番組としてのコンテンツを得る。
【0009】
HD112は、ディジタルチューナ111で得られたコンテンツを、必要に応じて記録する。なお、HD112に記録されたコンテンツは、必要に応じて再生され、出力I/F113や、後述するリムーバブルメディア114に供給される。
【0010】
出力I/F113は、ディジタルチューナ111から供給されるコンテンツや、HD112から供給されるコンテンツを外部に出力するI/Fであり、図1では、ディジタルチューナ111から供給されるコンテンツや、HD112から供給されるコンテンツを、モニタ103に供給する。
【0011】
モニタ103は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、出力I/F113から供給されるコンテンツとしての画像を表示し、音声を図示せぬスピーカから出力する。
【0012】
以上のように構成される放送システムでは、送信装置101からの放送信号が、記録装置102のディジタルチューナ111で受信され、その放送信号に含まれるコンテンツが、出力I/F113を介して、モニタ103に供給されて表示等される。
【0013】
さらに、記録装置102では、ディジタルチューナ111で受信された放送信号に含まれるコンテンツが、必要に応じて、HD112に記録(録画)される。
【0014】
また、記録装置102は、例えば、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクや、メモリースティック(Memory Stick)(ソニー株式会社の商標)等のメモリカード等のリムーバブルメディア114の着脱が可能になっている。そして、記録装置102では、そこに装着されたリムーバブルメディア114に対し、HD112に記録されたコンテンツを、必要に応じてダビングすることができるようになっている。
【0015】
図2は、図1の記録装置102の、より詳細な構成例を示している。
【0016】
なお、図中、図1の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
【0017】
ディジタルチューナ(Digital Tuner)111は、ディジタル放送の放送信号を受信し、その放送信号を復調等することにより、いわゆるフルTS(Transport Stream)と呼ばれるMPEG(Moving Picture Experts Group)-TSを得て、デスクランブラ121に供給する。
【0018】
デスクランブラ(Descrambler)121は、ディジタルチューナ111からのフルTSにかけられているスクランブルを解くデスクランブル処理を行い、そのデスクランブル処理後のフルTSを、PID(Packet Identification)フィルタ122に供給する。
【0019】
PIDフィルタ122は、デスクランブラ121からのフルTSを構成するTSパケットのうちの、PIDが所定の値のTSパケット、すなわち、特定のコンテンツの画像や音声(AVデータ)、制御に用いられる制御データが含まれるTSパケットを抽出し、PRI(Packet Replace Inserter)123とデマルチプレクサ124に供給する。
【0020】
なお、図2では、PIDフィルタ122が、デスクランブラ121の直後に設けられているが、PIDフィルタ122は、デスクランブラ121の直後ではなく、デスクランブラ121の直前(ディジタルチューナ111とデスクランブラ121との間)に設けることが可能である。
【0021】
デマルチプレクサ(Demultiplexer)124は、PIDフィルタ122からのフルTSのTSパケットを、画像、音声、制御データ(のTSパケット)に分離する。そして、デマルチプレクサ124は、コンテンツの画像や音声のAVデータを、AV(Audio Visual)デコーダ126に供給し、制御データを、PSI/SI(Program Specific Information/ Service Information)コントローラ125に供給する。
【0022】
PSI/SIコントローラ125は、デマルチプレクサ124からの制御データを分析することにより、PSI/SIを構成する。
【0023】
PSI/SIとしては、画像や音声などのTSパケットのPIDを含むPMT(Program Map Table)、チャンネル番号等を含むNIT(Network Information Table)、放送局を識別する放送局識別情報等を含むBIT(Broadcaster Information Table)、チャンネルの名称等を含むSDT(Service Description Table)等があり、PSI/SIコントローラ125は、PSI/SIから必要な情報を抽出し、PRI123やHD記録制御部130等に供給する。
【0024】
また、PSI/SIのPMTには、コンテンツのコピーを制御するCCI(Copy Control Information)(コピー制御情報)としてのディジタルコピー制御記述子が含まれており、PSI/SIコントローラ125は、そのディジタルコピー制御記述子に基づき、コンテンツのCCIを認識する。
【0025】
さらに、PSI/SIコントローラ125は、コンテンツのCCIから、そのコンテンツの記録や出力を行うときのCCIを求め、出力I/F113,PRI123、マルチプレクサ129、及びHD記録制御部130に供給する。
【0026】
ここで、CCIの代表的なものとしては、例えば、コピーフリー(Copy-Free)、コピーワンス(Copy-Once)、ノーモアコピー(No-More-Copies)、及びコピーネバー(Copy-Never)がある。
【0027】
コピーフリーは、制限なしのコピーの許可を表し、コピーワンスは、1度のコピーの許可を表す。ノーモアコピー及びコピーネバーは、コピーの禁止を表す。
【0028】
なお、ノーモアコピーは、CCIがコピーワンスになっているコンテンツをコピーしたときの、そのコピー後のコンテンツのCCIであるのに対して、コピーネバーは、最初からコピーが禁止されているコンテンツのCCIである点で、ノーモアコピーとコピーネバーとは異なる。
【0029】
PSI/SIコントローラ125は、コンテンツのCCIが、例えば、コピーワンスになっている場合、そのコンテンツの記録や出力を行うときのCCIとして、ノーモアコピーを求め、すなわち、コンテンツのCCIを、コピーワンスからノーモアコピーに変更して、出力I/F113,PRI123、マルチプレクサ129、及びHD記録制御部130に供給する。
【0030】
すなわち、コンテンツのCCIが、例えば、コピーワンスになっている場合には、PSI/SIコントローラ125は、そのコンテンツの記録や出力を行うときのCCIを、ノーモアコピーとするように、出力I/F113,PRI123、マルチプレクサ129、及びHD記録制御部130に対して、コンテンツのCCIを指示する。
【0031】
一方、AVデコーダ126は、デマルチプレクサ124からのコンテンツのデータをデコードする。すなわち、デマルチプレクサ124からのコンテンツのデータは、MPEG方式でエンコードされており、AVデコーダ126は、そのMPEG方式でエンコードされているコンテンツのデータをデコードする。
【0032】
そして、AVデコーダ126は、デコードの結果得られるベースバンドのコンテンツのデータ(AVデータ)を、AVエンコーダ127及び128に供給する。
【0033】
AVエンコーダ127は、AVデコーダ126からのコンテンツのデータを、出力I/F113に接続される機器(例えば、図1のモニタ103)に対応したフォーマットのデータにエンコードし、その結果得られるコンテンツのデータを、出力I/F113に供給する。
【0034】
出力I/F113は、AVエンコーダ127からコンテンツのデータから、PSI/SIコントローラ125からのCCIにしたがい、所定の方式のコピーカード(Copy Protection)を施した信号を生成して出力する。
【0035】
ここで、出力I/F113では、コンテンツを、アナログ信号で出力することもできるし、ディジタル信号で出力することもできる。
【0036】
出力I/F113が出力するアナログ信号としては、例えば、コンポジット信号やコンポーネント信号等があり、アナログ信号のコンテンツのコピーガードの方式としては、例えば、CGMS-A(Copy Generation Management System - Analog)等がある。
【0037】
また、出力I/F113が出力するディジタル信号としては、例えば、HDMI(High Definition Multimedia Interface)や、DLNA(Digital Living Network Alliance),i.link(IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394),S/PDIF(Sony Philips Digital InterFace)等の規格に準拠したディジタル信号がある。
【0038】
HDMIでは、HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)が、DLNA及びi.linkでは、DTCP(Digital Transmission Content Protection)が、それぞれ、コピーガードの方式として用いられる。なお、HDCP及びDTCPでは、出力I/F113から、その出力I/F113に接続された機器に対して、コンテンツのデータを出力するにあたり、出力I/F113と、その出力I/F113に接続された機器との間での認証の成功が条件となる。
【0039】
次に、図2の記録装置102では、ディジタル放送の番組としてのコンテンツを記録(録画)を行うことができるが、記録装置102は、コンテンツの記録を行う記録モードとして、DR(Direct Recording)モードと、再エンコード(Re-encode)モードとの2つのモードを有している。
【0040】
DRモードでは、ディジタル放送の信号が、ぼぼ、そのまま記録され、これにより、コンテンツは、ディジタル放送の画質及び音質で記録される。
【0041】
一方、再エンコードモードでは、ディジタル放送の信号が、デコードされ、さらに、再度エンコードし直されて記録される。
【0042】
いま、記録装置102において、ディジタル放送の番組としてのコンテンツを記録する場合において、記録モードがDRモードとなっているときには、PIDフィルタ122の出力が、PRI123、及び後述するHD記録制御部130を経由して、HD112に記録される。
【0043】
すなわち、DRモードでは、PRI123において、記録対象のサービス(チャンネル)のコンテンツのデータをHD112に記録するために、PIDフィルタ122からのフルTSから、パーシャルTS(Partial-TS)が作成(再構成)され、HD記録制御部130に供給される。
【0044】
なお、PRI123におけるパーシャルTSの作成では、フルTSのコンテンツの制御データの幾つかの置換や、追加、削除等の加工が行われるが、音声及び画像のAVデータは、ほとんど加工されない。
【0045】
PRI123において、制御データの加工は、例えば、PSI/SIコントローラ125の指示にしたがって行われる。

すなわち、例えば、上述したように、コンテンツのCCIが、例えば、コピーワンスになっている場合、PSI/SIコントローラ125は、そのコンテンツのCCIを、コピーワンスからノーモアコピーにするように、PRI123及びHD記録制御部130に対して指示する。
【0046】
PRI123は、PSI/SIコントローラ125の指示にしたがい、PIDフィルタ122からのフルTSにおける制御データに含まれるPMTの中のCCIとしてのディジタルコピー記述子を、コピーワンスからノーモアコピーに置換し、又は、制御データの中に、ノーモアコピーのCCIとしての新たな記述子を追加する。
【0047】
なお、以上のような制御データの加工は、制御データに含まれるPMTの中のCCIとしてのディジタルコピー記述子、又は、新たな記述子を追加する制御データの位置を検出して行う必要があるため、処理に、ある程度の時間を要する。
【0048】
上述したように、DRモードでは、パーシャルTSが、PRI123からHD記録制御部130に供給されるとともに、そのパーシャルTSに含まれるコンテンツのCCIの指示が、PSI/SIコントローラ125からHD記録制御部130に供給される。
【0049】
HD記録制御部130は、HDDタイトルデータベース管理部131、HDDファイルシステム132、バッファマネージャ133、及びATA(Advanced Technology Attachment)コントローラ134等から構成され、HD112に対するデータの記録と再生を制御する。
【0050】
すなわち、HD記録制御部130において、HDDタイトルデータベース管理部131は、HD112に記録されるコンテンツを管理するためのタイトルデータベースを生成する。
【0051】
ここで、タイトルデータベースには、HD112に記録されているコンテンツの一覧としてのタイトルリストを表示するときに、そのタイトルリストに表示されるコンテンツのタイトルや、コンテンツを放送したチャンネルの情報、コンテンツが、地上ディジタル、BSディジタル、又はCSディジタルのうちのいずれの放送形態で放送されたかのかを表す情報(以下、適宜、放送形態識別情報という)等が含まれる。
【0052】
HDDタイトルデータベース管理部131は、PSI/SIコントローラ125からHD記録制御部130に供給される、PSI/SIから抽出された情報を用いてタイトルデータベースを生成する。
【0053】
また、HDDタイトルデータベース管理部131は、PSI/SIコントローラ125からの、HD112に記録されるコンテンツのCCIの指示にしたがい、タイトルデータベースに、コンテンツのCCI(を表す情報)を登録する。したがって、タイトルデータベースには、CC1も含まれる。
【0054】
なお、HDDタイトルデータベース管理部131で生成されたタイトルデータベースは、HDDファイルシステム132、バッファマネージャ133、及びATAコントローラ134を介して、HDD135に供給され、HDD135が有するHD112に記録される。あるいは、HDDタイトルデータベース管理部131で生成されたタイトルデータベースは、例えば、NVRAM(Nonvolatile Random-Access Memory)等の図示せぬ不揮発性のメモリに供給されて記憶される。
【0055】
HDDファイルシステム132には、PRI123や、後述するマルチプレクサ129からコンテンツのデータ等が供給されるようになっている。そして、HDDファイルシステム132は、PRI123やマルチプレクサ129からコンテンツのデータ等をHD112に記録したときにファイルとして扱うことができるように処理をし、そのコンテンツのデータ等を、バッファマネージャ133に供給する。
【0056】
また、HDDファイルシステム132は、HD112から再生され(読み出され)、バッファマネージャ133に一時記憶されて供給されるコンテンツのデータ等を、必要に応じて、後述するCODEC(Coder/Decoder)137に供給し、あるいは、図示せぬ経路を経由して、出力I/F113から出力させる。
【0057】
バッファマネージャ133は、HDDファイルシステム132から供給されるデータを一時記憶し、ATAコントローラ134に供給する。また、バッファマネージャ133は、HD112から再生され、ATAコントローラ134を介して供給されるデータを一時記憶し、HDDファイルシステム132に供給する。
【0058】
ここで、バッファマネージャ133において、上述のようにデータを一時記憶することにより、例えば、HD112に対するデータの記録と再生を、見かけ上同時に行い、あるいは、記録装置102がディジタルチューナ111の他にディジタルチューナを有する場合に、そのディジタルチューナ111と他のディジタルチューナのそれぞれが出力する2つの番組としてのコンテンツを、見かけ上同時に、HD112に記録することが可能となる。
【0059】
ATAコントローラ134は、HDD(HD Drive)のI/Fであり、バッファマネージャ133からのデータを、HD112に記録するように、HDD135を制御する。また、ATAコントローラ134は、HD112に記録されたデータを再生するように、HDD135を制御する。
【0060】
なお、ATAコントローラ134は、コンテンツを、いわゆる違法コピーから保護するために、データの暗号化(Encryption)と、暗号の復号(Decryption)とを行う機能を有しており、HD112に記録されるデータは、ATAコントローラ134で暗号化されてから、HDD135に供給される。また、HDD135においてHD112から再生されたデータ(暗号)は、ATAコントローラ134で復号され、バッファマネージャ133に供給される。
【0061】
ここで、コンテンツの記録時や伝送時に、コンテンツを違法コピーから保護する暗号化及び復号を行うコピーガードの方法としては、例えば、CPRM(Content Protection for Prerecorded Media)や、CPS for BD-RE (Content Protection System for Blu-ray),AACS(Advanced Access Content System)等がある。
【0062】
以上のように構成されるHD記録制御部130では、記録モードがDRモードである場合には、HDDファイルシステム132が、PRI123から供給されるパーシャルTSをバッファマネージャ133に供給する。
【0063】
バッファマネージャ133は、HDDファイルシステム132からのデータ、すなわち、いまの場合、パーシャルTSを一時記憶し、ATAコントローラ134に供給する。
【0064】
ATAコントローラ134では、バッファマネージャ133からのデータとしてのパーシャルTSが暗号化され、HDD135に供給される。
【0065】
HDD135では、ATAコントローラ134からのパーシャルTSが、内蔵するHD112に記録される。
【0066】
また、HD記録制御部130では、HDDタイトルデータベース管理部131が、HD112にパーシャルTSで記録されたコンテンツについて、タイトルデータベースを生成する。
【0067】
すなわち、HDDタイトルデータベース管理部131は、PSI/SIコントローラ125からHD記録制御部130に供給される情報等に基づき、HD112に記録されたパーシャルTSのコンテンツについて、そのコンテンツのタイトルや、チャンネルの情報、放送形態識別情報、CCI(PSI/SIコントローラ125からの指示にしたがったCCI)等を含むタイトルデータベースを生成する。
【0068】
HDDタイトルデータベース管理部131で生成されたタイトルデータベースは、例えば、上述したように、HDDファイルシステム132、バッファマネージャ133、及びATAコントローラ134を介して、HDD135に供給され、HD112に記録される。
【0069】
記録モードがDRモードである場合には、以上のように、PIDフィルタ122の出力が、PRI123、及びHD記録制御部130を経由して、HDD135に供給されることにより、コンテンツのデータ(としてのパーシャルTS)が、HD112に記録されるが、記録モードが再エンコードモードである場合には、PIDフィルタ122の出力が、デマルチプレクサ124,AVデコーダ126,AVエンコーダ128、マルチプレクサ129、及びHD記録制御部130を経由して、HD112に記録される。
【0070】
すなわち、再エンコードモードでは、AVエンコーダ128が、AVデコーダ126から供給されるベースバンドのコンテンツのデータに対して、適切な信号処理(画像処理や音声処理、その他のデータの加工や抽出等の処理)を施し、所定のフォーマットのデータにエンコードして、マルチプレクサ129に供給する。
【0071】
マルチプレクサ129は、AVエンコーダ128からの所定のフォーマットのコンテンツのデータと、PSI/SIコントローラ125から指示されたCCI等とを多重化することにより、例えば、DVDに記録することができるMPEG-PS(Program Stream)や、AVC-HD(Advanced Video Codec High Definition)などの多重化データを得て、HD記録制御部130に供給する。
【0072】
HD記録制御部130では、マルチプレクサ129からの多重化データが、上述のDRモードの場合と同様にして、HD112に記録される。
【0073】
すなわち、HD記録制御部130では、HDDファイルシステム132が、マルチプレクサ129から供給される多重化データをバッファマネージャ133に供給する。
【0074】
バッファマネージャ133は、HDDファイルシステム132からのデータ、すなわち、いまの場合、多重化データを一時記憶し、ATAコントローラ134に供給する。
【0075】
ATAコントローラ134では、バッファマネージャ133からの多重化データが暗号化され、HDD135に供給される。
【0076】
HDD135では、ATAコントローラ134からの多重化データが、内蔵するHD112に記録される。
【0077】
また、HD記録制御部130では、HDDタイトルデータベース管理部131が、HD112に多重化データで記録されたコンテンツについて、タイトルデータベースを生成する。
【0078】
すなわち、HDDタイトルデータベース管理部131は、PSI/SIコントローラ125からHD記録制御部130に供給される情報等に基づき、HD112に記録された多重化データのコンテンツについて、そのコンテンツのタイトルや、チャンネルの情報、放送形態識別情報、CCI(PSI/SIコントローラ125からの指示にしたがったCCI)等を含むタイトルデータベースを生成する。
【0079】
HDDタイトルデータベース管理部131で生成されたタイトルデータベースは、例えば、上述したように、HDDファイルシステム132、バッファマネージャ133、及びATAコントローラ134を介して、HDD135に供給され、HD112に記録される。
【0080】
なお、記録装置102の記録モードは、DRモード又は再エンコードモードのうちのいずれか一方のみとすることができる。記録装置102の記録モードを、DRモードのみとする場合には、再エンコードモードのみで使用されるAVエンコーダ128及びマルチプレクサ129は不要となる。また、記録装置102の記録モードを、再エンコードモードのみとする場合には、DRモードのみで使用されるPRI123は不要となる。
【0081】
次に、記録装置102が内蔵するHD112に記録されたコンテンツは、HD112以外の記録媒体にダビングすることができる。
【0082】
すなわち、記録装置102は、リムーバブルメディア114を駆動するドライブ141を有し、そのドライブ141に対して、リムーバブルメディア114の着脱が可能になっており、記録装置102では、ドライブ141に装着されたリムーバブルメディア114に対し、HD112に記録されたコンテンツを、必要に応じてダビングすることができるようになっている。
【0083】
HD112に記録されたコンテンツを、リムーバブルメディア114にダビングする場合には、ダビング制御部136が、HD記録制御部130や、CODEC137、及びリムーバブルメディア記録制御部138等を制御し、これにより、HD112に記録されたコンテンツが、HD記録制御部130,CODEC137、及びリムーバブルメディア記録制御部138を経由して、リムーバブルメディア114に記録される。
【0084】
具体的には、ダビング制御部136は、HD112から、ダビング対象(ダビングの対象)のコンテンツのデータを、HD112から再生するように、HD記録制御部130を制御する。
【0085】
ここで、ダビング制御部136は、必要に応じて、記録装置102を構成する各ブロックの制御等を行うようになっており、したがって、制御等の対象となるブロックと接続されているが、その接続を表す接続線は、図が煩雑になるため、図示を省略してある。
【0086】
HD記録制御部130では、ダビング制御部136の制御にしたがい、HDD135が内蔵するHD112から、ダビング対象のコンテンツのデータが再生され、ATAコントローラ134、バッファマネージャ133、及びHDDファイルシステム132を介して、CODEC1137に供給される。
【0087】
CODEC137は、HD記録制御部130からのコンテンツのデータに対し、必要に応じて、レート変換やフォーマット変換等の変換処理を施して、リムーバブルメディア記録制御部138に供給する。
【0088】
ここで、HD112からリムーバブルメディア114等へのコンテンツのダビングにあたり、HD112からリムーバブルメディア114等へのデータの転送としては、例えば、4倍速などの高速な転送である高速転送が行われる場合と、例えば、1倍速などの低速な転送である再エンコード転送(低速転送)が行われる場合とがある。
【0089】
ダビング対象のコンテンツが高速転送されるか、又は、再エンコード転送されるかは、ダビング対象のコンテンツに変換処理を施す必要がないかどうか、さらには、ダビング対象のコンテンツに施すべき変換処理の複雑さや、変換処理に要する処理時間等によって決まる。
【0090】
例えば、HD112に記録されているダビング対象のコンテンツのデータのフォーマットと、リムーバブルメディア114に記録されるデータのフォーマットとの同一性が高く、変換処理が必要でないか、又は必要であっても、簡単で、処理時間が短い変換処理である場合には、ダビング対象のコンテンツを、HD112からリムーバブルメディア114に高速転送することができる。
【0091】
一方、例えば、HD112に記録されているダビング対象のコンテンツのデータのフォーマットと、リムーバブルメディア114に記録されるデータのフォーマットとの同一性が低く、複雑で、処理時間を要する変換処理を行うことが必要である場合には、ダビング対象のコンテンツは、再エンコード転送される。
【0092】
ここで、以下、適宜、高速転送で行われるダビングを、高速ダビングといい、再エンコード転送で行われるダビングを、再エンコードダビングという。
【0093】
例えば、ダビング対象のコンテンツのデータが、DRモードで記録されたパーシャルTSであり、リムーバブルメディア114が、ブルーレイディスクである場合には、パーシャルTSは、変換処理を行わずに、ブルーレイディスクに記録することができるので、高速ダビングを行うことができる。
【0094】
また、例えば、ダビング対象のコンテンツのデータが、再エンコードモードで記録されたMPEG-PSであり、リムーバブルメディア114が、DVDである場合には、MPEG-PSは、変換処理を行わずに、DVDに記録することができるので、高速ダビングを行うことができる。
【0095】
一方、例えば、ダビング対象のコンテンツのデータが、DRモードで記録されたパーシャルTSであり、リムーバブルメディア114が、DVDである場合には、ダビング対象のコンテンツのデータとしてのパーシャルTSは、DVDに記録することができるMPEG-PSに変換する必要があるので、高速転送を行うことができず、その結果、再エンコードダビングが行われることになる。
【0096】
リムーバブルメディア記録制御部138は、ドライブ141を制御することにより、CODEC137から供給されるコンテンツのデータを、ドライブ141に装着されたリムーバブルメディア114に記録する。
【0097】
ここで、リムーバブルメディア記録制御部138は、タイトルデータベース管理部139、及びファイルシステム140等から構成され、ドライブ141に装着されたリムーバブルメディア114に対するデータの記録と再生を制御する。
【0098】
すなわち、リムーバブルメディア記録制御部138において、タイトルデータベース管理部139は、HDDタイトルデータベース管理部131と同様に、リムーバブルメディア114に記録されるコンテンツを管理するタイトルデータベースを生成する。
【0099】
なお、HD112からリムーバブルメディア114に対して、コンテンツのダビングを行うときに、タイトルデータベース管理部139がタイトルデータベースを生成するのに必要な情報は、HD112から、HD記録制御部130及びCODEC137を介して、リムーバブルメディア記録制御部138のタイトルデータベース管理部139に供給される。
【0100】
また、タイトルデータベース管理部139が生成したタイトルデータベースは、必要に応じて、ドライブ141に装着されたリムーバブルメディア114に記録される。
【0101】
ファイルシステム140は、CODEC137から供給されるコンテンツのデータ等をリムーバブルメディア114に記録したときにファイルとして扱うことができるように処理をし、ドライブ141に供給する。
【0102】
また、ファイルシステム140は、ドライブ141から供給される、リムーバブルメディア114から再生された(読み出された)コンテンツのデータ等を、必要に応じて、図示せぬ経路を経由して、出力I/F113から出力させる。
【0103】
以上のように構成されるリムーバブルメディア記録制御部138では、CODEC137からダビング対象のコンテンツのデータが供給されると、ファイルシステム140が、そのコンテンツのデータを、ドライブ141に供給して、リムーバブルメディア114に記録させる。
【0104】
また、リムーバブルメディア記録制御部138では、タイトルデータベース管理部139が、リムーバブルメディア114に記録されたコンテンツについて、タイトルデータベースを生成する。
【0105】
タイトルデータベース管理部139で生成されたタイトルデータベースは、例えば、ファイルシステム140を介して、ドライブ141に供給され、リムーバブルメディア114に記録される。
【0106】
なお、リムーバブルメディア記録制御部138は、HD記録制御部130と同様に、データの暗号化と、暗号の復号とを行う機能を有しており、リムーバブルメディア114に記録されるデータは、暗号化されてから、ドライブ141に供給される。また、ドライブ141においてリムーバブルメディア114から再生されたデータ(暗号)は、リムーバブルメディア記録制御部138で復号される。
【0107】
以上のように、記録装置102が内蔵するHD112に記録されたコンテンツを、HD112以外の記録媒体である、例えば、リムーバブルメディア114にダビングする場合においては、ダビング制御部136は、HDDタイトルデータベース管理部131を制御することにより、HD112から、ダビング対象のコンテンツのタイトルデータベースを再生させ、そのタイトルデータベースを参照することにより、ダビング対象のコンテンツのCCIを認識する。
【0108】
ダビング対象のコンテンツのCCIが、例えば、コピーフリーになっている場合、ダビング制御部136は、ダビング対象のコンテンツがリムーバブルメディア114に記録された後、HD112に記録されたダビング対象のコンテンツのタイトルデータベース(さらには、HD112に記録されたダビング対象のコンテンツのデータ)を、消去せずに、そのまま維持する。
【0109】
したがって、この場合、ダビング対象のコンテンツが、HD112に記録されたまま、リムーバブルメディア114にも記録される、コンテンツのコピー(copy)が行われる。
【0110】
また、ダビング対象のコンテンツのCCIが、例えば、ノーモアコピーになっている場合、ダビング制御部136は、ダビング対象のコンテンツがリムーバブルメディア114に記録された後、HD112に記録されたダビング対象のコンテンツのタイトルデータベースを消去するように、HD記録制御部130のHDDタイトルデータベース管理部131を制御する。なお、ダビング対象のコンテンツのタイトルデータベースが消去されることにより、HD112にダビング対象のコンテンツのデータが残っていても、そのデータにアクセスすることはできなくなり、いわば実質的に、ダビング対象のコンテンツのデータがHD112から消去される。
【0111】
したがって、この場合、ダビング対象のコンテンツを、HD112からリムーバブルメディア114に移動する、コンテンツのムーブ(move)が行われる。
【0112】
なお、ムーブについては、例えば、特許文献1に記載されている。
【0113】
【特許文献1】特開2003-016725号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0114】
上述のように、CCIがノーモアコピーになっているコンテンツのダビングとして、ムーブが行われるのは、コンテンツの著作権の保護の要請によるものであるが、これに起因して、ユーザ(視聴者)側において、地上アナログ放送ではできたことが地上ディジタル放送ではできないようなことが生じている。
【0115】
すなわち、地上アナログ放送では、特に、コピーガードの処理が施されないため、地上アナログ放送で放送される番組としてのコンテンツは、CCIがコピーフリーになっているコンテンツと同様に、自由にコピーをすることができ、したがって、地上アナログ放送の番組は、例えば、HD112からリムーバブルメディア114にダビングした後、再度、HD112から他のリムーバブルメディアにダビングし、あるいは、ダビング後のリムーバブルメディア114から、他のリムーバブルメディアにさらにダビングすることができる。
【0116】
以上のように、地上アナログ放送の番組は、自由にコピーをすることができるので、例えば、学校の教師が、授業の教材用に録画した番組を、複数のリムーバブルメディアにダビングして、複数の生徒に配布することや、ダビング後のリムーバブルメディアが何らかの理由で再生することができない状態になっても、再度、他のリムーバブルメディアにダビングすることができる。
【0117】
一方、地上ディジタル放送では、ほとんどの番組のCCIが、コピーワンスとされている。
【0118】
記録装置102では、CCIがコピーワンスの番組としてのコンテンツが、HD112に記録される場合、上述したように、そのコンテンツのCCIは、コピーワンスからノーモアコピーに変更される。
【0119】
そして、記録装置102において、その内蔵するHD112からリムーバブルメディア114への、CCIがノーモアコピーのコンテンツのダビングは、ムーブの形で行われ、HD112からリムーバブルメディア114にコンテンツを記録した後、HD112に記録されたコンテンツは消去される。
【0120】
以上のように、地上ディジタル放送の番組は、HD112からリムーバブルメディア114にダビングすると、HD112から消去されるため、複数のリムーバブルメディアにダビングすることができず、したがって、学校の教師が、授業の教材用に録画した番組を、複数のリムーバブルメディアにダビングして、複数の生徒に配布する、といった、いままでできたことができなくなる。
【0121】
また、地上ディジタル放送の番組としてのコンテンツのダビング後のリムーバブルメディア114が何らかの理由で再生することができない状態になった場合や、ダビングにおいて、コンテンツをリムーバブルメディア114に記録する際に正常に記録をすることができなかった場合には、リムーバブルメディア114にダビングされたコンテンツは、HD112から消去されているため、再度、他のリムーバブルメディアにダビングすることができず、したがって、ユーザは、そのコンテンツを失うことになる。
【0122】
さらに、例えば、上述したように、ダビング対象のコンテンツのデータが、DRモードで記録されたパーシャルTSである場合において、リムーバブルメディア114が、ブルーレイディスクであるときには、コンテンツのデータであるパーシャルTSは、変換処理を行わずに、ブルーレイディスクであるリムーバブルメディア114に記録されるので、ブルーレイディスクであるリムーバブルメディア114に記録されたコンテンツの画質や音質に劣化は生じない。
【0123】
一方、リムーバブルメディア114が、DVDであるときには、ダビング対象のコンテンツのデータとしてのパーシャルTSは、DVDに記録することができるMPEG-PSに変換する変換処理が施されてから、DVDであるリムーバブルメディア114に記録されるので、DVDであるリムーバブルメディア114に記録されたMPEG-PSのコンテンツの画質等は、元のパーシャルTSのコンテンツの画質等に比較して劣化する。
【0124】
したがって、HD112に記録されたパーシャルTSのコンテンツを、DVDにダビングし、そのDVDに記録されたコンテンツの画質等を確認した後に、画質等の劣化を理由として、コンテンツを、ブルーレイディスクにダビングし直そうとしても、HD112からDVDへのダビング時に、HD112に記録されていたパーシャルTSのコンテンツは消去されているため、ブルーレイディスクへのダビングのし直しをすることができない。
【0125】
以上のように、地上アナログ放送ではできたようなことが地上ディジタル放送ではできないのは、ユーザにとって極めて不便である。
【0126】
一方、CCIがノーモアコピーのコンテンツのダビングを無制限に認めることは、著作権の保護の観点から適切でない。
【0127】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、コンテンツのダビングを柔軟に行うことができるようにして、例えば、ユーザの不便を解消することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0128】
本発明の一側面の記録装置は、コンテンツを、コンテンツ記録媒体に記録する記録装置であり、前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツを、ダビングのために、他のコンテンツ記録媒体に記録させるダビング手段と、前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツが、所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段と、コピーを制御するコピー制御情報がコピーの禁止を表すノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たさないときには、そのコンテンツを、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録した後に、前記コンテンツ記録媒体から消去し、前記コピー制御情報が前記ノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たすときには、そのコンテンツを、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録した後に、前記コンテンツ記録媒体にそのまま残す制御を行う制御手段とを備える。
【0129】
本発明の一側面の制御方法、又は、プログラムは、コンテンツを、コンテンツ記録媒体に記録する記録装置を制御する制御方法、又は、記録装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであり、前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツを、ダビングのために、他のコンテンツ記録媒体に記録させ、前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツが、所定の条件を満たすか否かを判定し、コピーを制御するコピー制御情報がコピーの禁止を表すノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たさないときには、そのコンテンツを、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録した後に、前記コンテンツ記録媒体から消去し、前記コピー制御情報が前記ノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たすときには、そのコンテンツを、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録した後に、前記コンテンツ記録媒体にそのまま残す制御を行うステップを含む。
【0130】
以上のような一側面においては、前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツが、ダビングのために、他のコンテンツ記録媒体に記録される。また、前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツが、所定の条件を満たすか否かが判定され、コピーを制御するコピー制御情報がコピーの禁止を表すノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たさないときには、そのコンテンツが、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録された後に、前記コンテンツ記録媒体から消去される。一方、前記コピー制御情報が前記ノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たすときには、そのコンテンツが、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録された後に、前記コンテンツ記録媒体にそのまま残される。
【0131】
なお、プログラムは、伝送媒体を介して伝送し、又は記録媒体に記録して配布することができる。
【0132】
また、記録装置は、独立した装置であっても良いし、記録再生装置において記録を行うブロックであっても良い。
【発明の効果】
【0133】
本発明の一側面によれば、コンテンツのダビングを柔軟に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0134】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0135】
本発明の一側面の記録装置は、
コンテンツを、コンテンツ記録媒体(例えば、図3のHD112)に記録する記録装置(例えば、図3の記録装置202)であり、
前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツを、ダビングのために、他のコンテンツ記録媒体(例えば、図3のリムーバブルメディア114や、図10の記録媒体313)に記録させるダビング手段(例えば、図9のステップS72やS73の処理を行う図4のダビング制御部236)と、
前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツが、所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段(例えば、図9のステップS74の処理を行う図4のダビング制御部236)と、
コピーを制御するコピー制御情報がコピーの禁止を表すノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たさないときには、そのコンテンツを、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録した後に、前記コンテンツ記録媒体から消去し、
前記コピー制御情報が前記ノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たすときには、そのコンテンツを、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録した後に、前記コンテンツ記録媒体にそのまま残す
制御を行う制御手段(例えば、図9のステップS75の処理を行う図4のダビング制御部236)と
を備える。
【0136】
一側面の記録装置において、
前記コンテンツ記録媒体は、前記記録装置が内蔵する記録媒体(例えば、図3のHD112)とすることができ、
前記他のコンテンツ記録媒体は、前記記録装置に着脱可能な記録媒体(例えば、図3のリムーバブルメディア114)、又は、外部の装置である外部機器(例えば、図10の外部機器312)によって記録と再生が行われる記録媒体(例えば、図10の記録媒体313)とすることができる。
【0137】
一側面の記録装置には、
送信されてきたコンテンツのデータに含まれる、AV(Audio Visual)データと制御に用いられる制御データとのうちの、前記制御データから、コンテンツの前記コピー制御情報を求め、前記コピー制御情報が1度のコピーの許可を表すコピーワンスになっているときに、前記コピー制御情報をノーモアコピーにして、コンテンツを前記コンテンツ記録媒体に記録することを指示する記録指示手段(例えば、図4のPSI/SIコントローラ125)と、
前記記録指示手段の指示にしたがい、前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツを管理するためのタイトルデータベースであって、少なくとも前記コピー制御情報を含むタイトルデータベースを生成するタイトルデータベース生成手段(例えば、図4のHDDタイトルデータベース管理部131)と
をさらに設けることができ、この場合、
前記制御手段には、
前記タイトルベースに含まれる前記コピー制御情報がノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たさないときには、そのコンテンツを、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録した後に、前記コンテンツ記録媒体から消去し、
前記タイトルベースに含まれる前記コピー制御情報が前記ノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たすときには、そのコンテンツを、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録した後に、前記コンテンツ記録媒体にそのまま残す
制御を行わせることができる。
【0138】
本発明の一側面の制御方法、又は、プログラムは、
コンテンツを、コンテンツ記録媒体(例えば、図3のHD112)に記録する記録装置(例えば、図3の記録装置202)を制御する制御方法、又は、記録装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであり、
前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツを、ダビングのために、他のコンテンツ記録媒体(例えば、図3のリムーバブルメディア114や、図10の記録媒体313)に記録させ(例えば、図9のステップS72やS73)、
前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツが、所定の条件を満たすか否かを判定し(例えば、図9のステップS74)、
コピーを制御するコピー制御情報がコピーの禁止を表すノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たさないときには、そのコンテンツを、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録した後に、前記コンテンツ記録媒体から消去し、
前記コピー制御情報が前記ノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たすときには、そのコンテンツを、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録した後に、前記コンテンツ記録媒体にそのまま残す
制御を行う(例えば、図9のステップS75)
ステップを含む。
【0139】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0140】
図3は、本発明を適用した放送システムの一実施の形態の構成例を示している。
【0141】
なお、図中、図1の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜、省略する。
【0142】
すなわち、図3の放送システムは、記録装置102に代えて、記録装置202が設けられている他は、図1の場合と同様に構成されている。
【0143】
記録装置202は、図1の記録装置102と同様に、ディジタルチューナ111、HD112、及び出力I/F113等を有しており、リムーバブルメディア114の着脱が可能になっている。
【0144】
図3の放送システムでは、送信装置101からの放送信号が、記録装置202のディジタルチューナ111で受信され、その放送信号に含まれるコンテンツが、出力I/F113を介して、モニタ103に供給されて表示等される。
【0145】
さらに、記録装置202では、ディジタルチューナ111で受信された放送信号に含まれるコンテンツが、必要に応じて、HD112に記録(録画)される。
【0146】
また、記録装置202では、そこに装着されたリムーバブルメディア114等に対し、HD112に記録されたコンテンツを、必要に応じてダビングすることができるようになっている。
【0147】
図4は、図3の記録装置202の、より詳細な構成例を示している。
【0148】
なお、図中、図2の記録装置102の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
【0149】
すなわち、記録装置202は、ダビング制御部136(図2)に代えて、ダビング制御部236が設けられている他は、図2の記録装置102と同様に構成されている。
【0150】
ダビング制御部236は、図2のダビング制御部136と同様に、HD112に記録されたコンテンツを、リムーバブルメディア114等にダビングする場合に、HD記録制御部130や、CODEC137、及びリムーバブルメディア記録制御部138等を制御する。
【0151】
但し、図2の記録装置102のダビング制御部136は、ダビング対象のコンテンツのCCIがノーモアコピーである場合、そのコンテンツを、HD112からリムーバブルメディア114に記録した後、必ず、HD112から消去するように、HD記録制御部130を制御するが、図4の記録装置202では、ダビング制御部236は、CCIがノーモアコピーのコンテンツが所定の条件を満たすかどうかを判定するようになっている。
【0152】
そして、ダビング制御部236は、CCIがノーモアコピーになっているコンテンツが、所定の条件を満たさないときには、ダビング制御部136と同様に、そのコンテンツを、HD112からリムーバブルメディア114に記録した後に、HD112から削除するように、HD記録制御部130を制御するが、CCIがノーモアコピーになっているコンテンツが、所定の条件を満たすときには、そのコンテンツを、HD112からリムーバブルメディア114に記録した後に、HD112にそのまま残すように、HD記録制御部130を制御する。
【0153】
したがって、記録装置202では、CCIがノーモアコピーになっているコンテンツであっても、そのコンテンツが所定の条件を満たすときには、そのコンテンツは、HD112からリムーバブルメディア114に記録された後も、HD112にそのまま残っているので、リムーバブルメディア114にダビングし直したり、他のリムーバブルメディアにダビングすることができる。
【0154】
なお、ダビング制御部236は、必要に応じて、記録装置202を構成する各ブロックの制御等を行うようになっており、したがって、制御等の対象となるブロックと接続されているが、その接続を表す接続線は、図が煩雑になるため、図示を省略してある。
【0155】
以上のように構成される記録装置202では、図2の記録装置102と同様に、ディジタル放送の番組としてのコンテンツを、HD112に記録(録画)することができる。また、記録装置202では、HD112に記録されたコンテンツを、リムーバブルメディア114にダビングすることができる。
【0156】
記録装置202において、コンテンツをダビングする場合、図2の記録装置102と同様に、HD112に記録されたダビング対象のコンテンツが、HD記録制御部130、CODEC137、及びリムーバブルメディア記録制御部138を介して、ドライブ141に供給され、リムーバブルディスク114に記録される。
【0157】
そして、その際、CODEC137では、図2で説明したように、必要に応じて、コンテンツのデータに変換処理が施される。
【0158】
すなわち、例えば、ダビング対象のコンテンツのデータが、DRモードで記録されたパーシャルTSであり、リムーバブルメディア114が、ブルーレイディスクである場合には、パーシャルTSは、変換処理を行わずに、ブルーレイディスクに記録することができるので、HD112から再生されたダビング対象のコンテンツのデータとしてのパーシャルTSを、CODEC137をバイパスして、リムーバブルメディア記録制御部138に供給する高速転送が行われる。
【0159】
したがって、この場合、高速ダビングを行うことができる。
【0160】
また、例えば、ダビング対象のコンテンツのデータが、DRモードで記録されたパーシャルTSであるが、リムーバブルメディア114が、DVDである場合には、ダビング対象のコンテンツのデータとしてのパーシャルTSは、DVDに記録することができるMPEG-PSに変換する必要があるので、HD112から再生されたダビング対象のコンテンツのデータとしてのパーシャルTSに、CODEC137において変換処理を施すことによって、MPEG-PSとし、そのMPEG-PSのコンテンツのデータを、リムーバブルメディア記録制御部138に供給する再エンコード転送が行われる。
【0161】
したがって、この場合、再エンコードダビングが行われる。
【0162】
図5は、上述のように、パーシャルTSから、DVDに記録することができるMPEG-PSに変換する変換処理を行う場合のCODEC137の構成例を示している。
【0163】
図5において、CODEC137は、PIDフィルタ251、デマルチプレクサ252,PSI/SIコントローラ253,AVデコーダ254、及びマルチプレクサ256等から構成されている。
【0164】
HD112(図4)からリムーバブルメディア114のダビング時には、HD112から再生されたダビング対象のコンテンツのデータとしてのパーシャルTSが、HD記録制御部130のHDDファイルシステム132から、CODEC137のPIDフィルタ251に供給される。
【0165】
PIDフィルタ251は、HD記録制御部130のHDDファイルシステム132からのパーシャルTSを構成するTSパケットから、パーシャルTSをMPEG-PSに変換するのに必要なPIDのTSパケットを抽出し、デマルチプレクサ252に供給する。
【0166】
デマルチプレクサ252は、PIDフィルタ251からのパーシャルTSのTSパケットを、画像、音声、制御データ(のTSパケット)に分離する。そして、デマルチプレクサ252は、コンテンツの画像及び音声のAVデータを、AVデコーダ254に供給し、制御データを、PSI/SIコントローラ253に供給する。
【0167】
PSI/SIコントローラ253は、PSI/SIコントローラ125(図4)と同様に、デマルチプレクサ252からの制御データを分析することにより、PSI/SIを構成する。
【0168】
さらに、PSI/SIコントローラ253は、PSI/SIに含まれるCCIとしてのディジタルコピー制御記述子に基づき、ダビング対象のコンテンツのCCIを認識し、そのCCIが、例えば、ノーモアコピーになっている場合には、ダビング対象のコンテンツのCCIをノーモアコピーとする指示を、マルチプレクサ256と、リムーバブルメディア記録制御部138のタイトルデータベース管理部139に供給する。
【0169】
一方、AVデコーダ254では、デマルチプレクサ252からのコンテンツのデータをデコードする。すなわち、デマルチプレクサ252からのコンテンツのデータは、MPEG方式でエンコードされており、AVデコーダ254は、そのMPEG方式でエンコードされているコンテンツのデータをデコードする。
【0170】
そして、AVデコーダ254は、デコードの結果得られるベースバンドのコンテンツのデータ(AVデータ)を、AVエンコーダ255に供給する。
【0171】
AVエンコーダ255は、AVエンコーダ128(図4)と同様に、AVデコーダ254から供給されるベースバンドのコンテンツのデータに対して、適切な信号処理を施し、所定のフォーマットのデータにエンコードして、マルチプレクサ256に供給する。
【0172】
マルチプレクサ256は、AVエンコーダ255からの所定のフォーマットのコンテンツのデータと、PSI/SIコントローラ253から指示されたCCI等とを多重化すること等により、DVDに記録することができるMPEG-PSである多重化データを生成し、そのMPEG-PSのコンテンツのデータを、リムーバブルメディア記録制御部138のファイルシステム140に供給する。
【0173】
リムーバブルメディア記録制御部138では、ファイルシステム140が、CODEC137のマルチプレクサ256からのコンテンツのデータとしてのMPEG-PSを、ドライブ141(図4)に供給して、リムーバブルメディア114に記録させる。
【0174】
また、リムーバブルメディア記録制御部138では、タイトルデータベース管理部139が、リムーバブルメディア114に記録(ダビング)されたコンテンツについて、CODEC137のPSI/SIコントローラ253からの指示にしたがったCCIを含むタイトルデータベースを生成する。
【0175】
タイトルデータベース管理部139で生成されたタイトルデータベースは、例えば、ファイルシステム140を介して、ドライブ141に供給され、リムーバブルメディア114に記録される。
【0176】
次に、図6のフローチャートを参照して、図4の記録装置202が、ディジタル放送の番組としてのコンテンツを、HD112に記録(録画)する記録処理について説明する。
【0177】
ステップS11において、ディジタルチューナ111が、送信装置101(図3)によるディジタル放送の放送信号を受信し、その放送信号を復調等することにより、フルTSのMPEG-TSを得て、デスクランブラ121に供給する。
【0178】
処理は、ステップS11からステップS12に進み、デスクランブラ121が、ディジタルチューナ111からのフルTSにかけられているスクランブルを解くデスクランブル処理を行い、そのデスクランブル処理後のフルTSを、PIDフィルタ122に供給する。
【0179】
さらに、ステップS12では、PIDフィルタ122が、デスクランブラ121からのフルTSを構成するTSパケットのうちの、PIDが所定の値のTSパケット、すなわち、HD112に記録する対象(記録対象)のコンテンツの画像や音声のAVデータや、制御データが含まれるTSパケットを抽出し、PRI123とデマルチプレクサ124に供給して、処理は、ステップS13に進む。
【0180】
ステップS13では、デマルチプレクサ124が、PIDフィルタ122からのフルTSのTSパケットを、画像、音声、制御データ(のTSパケット)に分離し、コンテンツの画像及び音声のAVデータを、AVデコーダ126に供給するとともに、制御データを、PSI/SIコントローラ125に供給して、処理は、ステップS14に進む。
【0181】
ステップS14では、PSI/SIコントローラ125が、デマルチプレクサ124からの制御データから、PSI/SIを構成し、そのPSI/SIから必要な情報を抽出して、PRI123やHD記録制御部130等に供給する。
【0182】
さらに、PSI/SIコントローラ125は、PSI/SIに含まれるディジタルコピー制御記述子から、記録対象のコンテンツのCCIを認識し、そのCCIから、記録対象のコンテンツの記録や出力を行うときのCCI(以下、適宜、更新CCIという)を求めて、出力I/F113,PRI123、マルチプレクサ129、及びHD記録制御部130に供給する。
【0183】
ここで、PSI/SIコントローラ125は、PSI/SIに含まれるディジタルコピー制御記述子から認識した記録対象のコンテンツのCCIがコピーフリーである場合には、更新CCIをコピーフリーとする。また、PSI/SIコントローラ125は、PSI/SIに含まれるディジタルコピー制御記述子から認識した記録対象のコンテンツのCCIがコピーワンスである場合には、更新CCIをノーモアコピーとする。
【0184】
なお、PSI/SIに含まれるディジタルコピー制御記述子から認識した記録対象のコンテンツのCCIが、ノーモアコピー、又はコピーネバーである場合、そのコンテンツのHD112への記録は、禁止されているので行われない。
【0185】
処理は、ステップS14からステップS15に進み、AVデコーダ126が、デマルチプレクサ124からのコンテンツのデータをデコードし、その結果得られるベースバンドのコンテンツのデータ(AVデータ)を、AVエンコーダ127及び128に供給する。
【0186】
さらに、ステップS15では、AVエンコーダ127が、AVデコーダ126からのコンテンツのデータを、出力I/F113に接続される機器(例えば、図3のモニタ103)に対応したフォーマットのデータにエンコードし、その結果得られるコンテンツのデータを、出力I/F113に供給する。
【0187】
出力I/F113は、AVエンコーダ127からコンテンツのデータから、PSI/SIコントローラ125からのCCIにしたがい、所定の方式のコピーカードを施した信号を生成して出力する。
【0188】
そして、処理は、ステップS15からステップS16に進み、例えば、PRI123は、記録モードが、DRモード又は再エンコードモードのうちのいずれに設定されているかを判定する。
【0189】
ここで、記録モードは、例えば、ユーザが、記録装置202の図示せぬリモートコマンダ等を操作することにより設定することができる。
【0190】
ステップS16において、記録モードがDRモードに設定されていると判定された場合、処理は、ステップS17に進み、記録対象コンテンツを、DRモードでHD112に記録するDRモード記録処理が行われる。
【0191】
また、ステップS16において、記録モードが再エンコードモードに設定されていると判定された場合、処理は、ステップS18に進み、記録対象コンテンツを、再エンコードモードでHD112に記録する再エンコードモード記録処理が行われる。
【0192】
次に、図7のフローチャートを参照して、図6のステップS17で行われるDRモード記録処理の詳細について説明する。
【0193】
DRモード記録処理では、ステップS31において、PRI123が、PIDフィルタ122からのフルTSから、記録対象のコンテンツのデータとしてのパーシャルTSを作成し、HD記録制御部130に供給する。
【0194】
ここで、ステップS31でのパーシャルTSの作成では、記録対象のコンテンツのCCIが、図6のステップS14でPSI/SIコントローラ125から供給される更新CCIに変更される。
【0195】
すなわち、例えば、上述したように、コンテンツのCCIが、コピーワンスになっている場合、PSI/SIコントローラ125は、更新CCIとして、ノーモアコピーを、PRI123及びHD記録制御部130に供給する(コピーワンスをノーモアコピーに変更することを指示する)。
【0196】
ステップS31では、PRI123は、PSI/SIコントローラ125からの更新CCIにしたがい、PIDフィルタ122からのフルTSにおける制御データに含まれるCCIとしてのディジタルコピー記述子を、コピーワンスからノーモアコピーに置換し、あるいは、制御データの中に、ノーモアコピーのCCIとしての新たな記述子を追加する。
【0197】
その後、処理は、ステップS31からステップS32に進み、HD記録制御部130は、PRI123から供給される記録対象のコンテンツのデータとしてのパーシャルTSを、HD112に記録させ、処理は、ステップS33に進む。
【0198】
すなわち、HD記録制御部130では、HDDファイルシステム132が、PRI123から供給されるパーシャルTSをバッファマネージャ133に供給する。バッファマネージャ133は、HDDファイルシステム132からのパーシャルTSを一時記憶し、ATAコントローラ134に供給する。ATAコントローラ134では、バッファマネージャ133からのパーシャルTSが暗号化され、HDD135に供給される。HDD135では、ATAコントローラ134からのパーシャルTSが、HD112に記録される。
【0199】
ステップS33では、HD記録制御部130において、HDDタイトルデータベース管理部131が、HD112にパーシャルTSで記録されたコンテンツについて、タイトルデータベースを生成する。
【0200】
すなわち、HDDタイトルデータベース管理部131は、PSI/SIコントローラ125からHD記録制御部130に供給される情報等に基づき、HD112に記録されたパーシャルTSのコンテンツについて、そのコンテンツのタイトルや、チャンネルの情報、放送形態識別情報、CCI(PSI/SIコントローラ125からの更新CCI)等を含むタイトルデータベースを生成する。
【0201】
HDDタイトルデータベース管理部131で生成されたタイトルデータベースは、例えば、HDDファイルシステム132、バッファマネージャ133、及びATAコントローラ134を介して、HDD135に供給され、HD112に記録される。
【0202】
次に、図8のフローチャートを参照して、図6のステップS18で行われる再エンコードモード記録処理の詳細について説明する。
【0203】
再エンコードモード記録処理では、ステップS51において、AVエンコーダ128が、AVデコーダ126から供給されるベースバンドのコンテンツのデータを、例えば、MPEG2又はMPEG4方式等でエンコードし、所定のフォーマットのデータとしたコンテンツのデータを、マルチプレクサ129に供給して、処理は、ステップS52に進む。
【0204】
ステップS52では、マルチプレクサ129が、AVエンコーダ128からの所定のフォーマットのコンテンツのデータと、図6のステップS14でPSI/SIコントローラ125から供給される更新CCI等とを多重化することにより、DVDに記録することができるMPEG-PSや、AVC-HD等の多重化データを得て、HD記録制御部130に供給し、処理は、ステップS53に進む。
【0205】
ステップS53では、HD記録制御部130が、マルチプレクサ129からの多重化データを、上述の図7のステップS32の場合と同様にして、HD112に記録させて、処理は、ステップS54に進む。
【0206】
ステップS54では、HD記録制御部130において、HDDタイトルデータベース管理部131が、HD112に多重化データで記録されたコンテンツについて、タイトルデータベースを生成する。
【0207】
すなわち、HDDタイトルデータベース管理部131は、PSI/SIコントローラ125からHD記録制御部130に供給される情報等に基づき、HD112に記録された多重化データのコンテンツについて、そのコンテンツのタイトルや、チャンネルの情報、放送形態識別情報、CCI(PSI/SIコントローラ125からの更新CCI)等を含むタイトルデータベースを生成する。
【0208】
HDDタイトルデータベース管理部131で生成されたタイトルデータベースは、例えば、HDDファイルシステム132、バッファマネージャ133、及びATAコントローラ134を介して、HDD135に供給され、HD112に記録される。
【0209】
なお、HDDタイトルデータベース管理部131は、必要に応じて、HD112に記録されたタイトルベースを、ATAコントローラ134、バッファマネージャ133、及びHDDファイルシステム132を介して再生し(読み出し)、ダビング制御部236等の必要なブロックに供給する。
【0210】
次に、記録装置202は、内蔵するHD112に記録されたコンテンツを、HD112以外の記録媒体、すなわち、例えば、ドライブ141に装着されたリムーバブルメディア114にダビングすることができる。
【0211】
図9のフローチャートを参照して、CCIがノーモアコピーになっているコンテンツを、HD112からリムーバブルメディア114にダビングするダビング処理について説明する。
【0212】
ダビング処理は、例えば、ユーザが、ダビング対象のコンテンツを指定し、ダビングを行うように、記録装置202のリモートコマンダを操作した場合に開始される。
【0213】
そして、ダビング処理では、ステップS71において、ダビング制御部236は、ダビング対象のコンテンツを、HD112からリムーバブルメディア114にダビングするのに、変換処理が必要であるかどうかを判定する。
【0214】
ここで、HD112に記録されているダビング対象のコンテンツのデータのフォーマットと、リムーバブルメディア114に記録されるデータのフォーマットとの同一性が高い場合、すなわち、例えば、ダビング対象のコンテンツのデータが、DRモードで記録されたパーシャルTSであり、リムーバブルメディア114が、パーシャルTSをビットワイズコピーで記録することができるブルーレイディスクである場合や、ダビング対象のコンテンツのデータが、再エンコードモードで記録されたMPEG-PSであり、リムーバブルメディア114が、MPEG-PSをビットワイズコピーで記録することができるDVDである場合には、ステップS71において、変換処理が必要でないと判定される。
【0215】
また、HD112に記録されているダビング対象のコンテンツのデータのフォーマットと、リムーバブルメディア114に記録されるデータのフォーマットとの同一性が低い場合、すなわち、例えば、ダビング対象のコンテンツのデータが、DRモードで記録されたパーシャルTSであり、リムーバブルメディア114がMPEG-PSが記録されるDVDである場合には、ステップS71において、パーシャルTSを、DVDに記録することができるMPEG-PSに変換する変換処理が必要であると判定される。
【0216】
ステップS71において、変換処理が必要でないと判定された場合、処理は、ステップS72に進み、ダビング制御部236は、HD112に記録されたダビング対象のコンテンツを、ダビングのために、リムーバブルメディア114に記録させる。
【0217】
ここで、ステップS72では、HD112に記録されたダビング対象のコンテンツを、リムーバブルメディア114に記録するときの、HD112からリムーバブルメディア114へのデータの供給は、高速転送で行われる。
【0218】
すなわち、ステップS72では、ダビング制御部236は、HD112から、ダビング対象のコンテンツのデータを、HD112から再生するように、HD記録制御部130を制御する。
【0219】
HD記録制御部130では、ダビング制御部236の制御にしたがい、HDD135が内蔵するHD112から、ダビング対象のコンテンツのデータが再生され、ATAコントローラ134、バッファマネージャ133、及びHDDファイルシステム132を介して、CODEC1137に供給される。
【0220】
CODEC137は、HD記録制御部130からのコンテンツのデータに変換処理を施さずに、リムーバブルメディア記録制御部138に供給する。リムーバブルメディア記録制御部138では、CODEC137からダビング対象のコンテンツのデータが供給されると、ファイルシステム140が、そのコンテンツのデータを、ドライブ141に供給して、リムーバブルメディア114に記録させる。
【0221】
また、リムーバブルメディア記録制御部138では、タイトルデータベース管理部139が、リムーバブルメディア114に記録されたダビング対象のコンテンツについて、タイトルデータベースを生成する。
【0222】
すなわち、ダビング制御部236は、HD112から、ダビング対象のコンテンツのタイトルデータベースを、HD112から再生するように、HD記録制御部130を制御する。HD記録制御部130は、ダビング制御部236の制御にしたがい、HD112から、ダビング対象のコンテンツのタイトルデータベースを再生し、そのタイトルデータベースにある情報(以下、適宜、タイトル情報という)を、CODEC137を介して、リムーバブルメディア記録制御部138に供給する。
【0223】
リムーバブルメディア記録制御部138のタイトルデータベース管理部139では、以上のようにして供給されるタイトル情報を用いて、リムーバブルメディア114に記録されたダビング対象のコンテンツについて、タイトルデータベースを生成する。
【0224】
タイトルデータベース管理部139で生成されたタイトルデータベースは、例えば、ファイルシステム140を介して、ドライブ141に供給され、リムーバブルメディア114に記録される。
【0225】
一方、ステップS71において、変換処理が必要であると判定された場合、処理は、ステップS73に進み、ダビング制御部236は、HD112に記録されたダビング対象のコンテンツを、ダビングのために、リムーバブルメディア114に記録させる。
【0226】
ここで、ステップS73では、HD112に記録されたダビング対象のコンテンツを、リムーバブルメディア114に記録するときの、HD112からリムーバブルメディア114へのデータの供給は、再エンコード転送で行われる。
【0227】
すなわち、ステップS73では、ダビング制御部236は、HD112から、ダビング対象のコンテンツのデータを、HD112から再生するように、HD記録制御部130を制御する。
【0228】
HD記録制御部130では、ダビング制御部236の制御にしたがい、HDD135が内蔵するHD112から、ダビング対象のコンテンツのデータが再生され、ATAコントローラ134、バッファマネージャ133、及びHDDファイルシステム132を介して、CODEC1137に供給される。
【0229】
CODEC137は、HD記録制御部130からのコンテンツのデータに変換処理を施し、その変換処理後のコンテンツのデータを、リムーバブルメディア記録制御部138に供給する。リムーバブルメディア記録制御部138では、CODEC137からダビング対象のコンテンツのデータが供給されると、ファイルシステム140が、そのコンテンツのデータを、ドライブ141に供給して、リムーバブルメディア114に記録させる。
【0230】
また、リムーバブルメディア記録制御部138では、ステップS72の場合と同様に、タイトルデータベース管理部139が、リムーバブルメディア114に記録されたダビング対象のコンテンツについて、タイトルデータベースを生成し、そのタイトルデータベースは、必要に応じて、リムーバブルメディア114に記録される。
【0231】
以上のように、ステップS72又はステップS73において、HD112に記録されたダビング対象のコンテンツが、リムーバブルメディア114に記録された後、処理は、ステップS74に進み、ダビング制御部236は、HD112に記録されたダビング対象のコンテンツが、所定の条件を満たすか否かを判定し、処理は、ステップS75に進む。
【0232】
ここで、所定の条件とは、CCIがコピーワンスになっているコンテンツを、記録装置202が内蔵するHD112から、リムーバブルメディア114等にダビングするときに、ムーブではなく、コピー、つまり、コンテンツをHD112に残すことを許可するコピー許可条件である。
【0233】
コピー許可条件としては、例えば、CCIがコピーワンスになっているダビング対象のコンテンツが、地上ディジタル放送で放送された番組としてのコンテンツであること等を採用することができる。
【0234】
HD112に記録されたコンテンツが、地上ディジタル放送で放送された番組であるかどうかは、HD112に記録されたコンテンツのタイトルデータベースにある放送形態識別情報を参照することで認識(判定)することができる。
【0235】
ステップS75では、ダビング制御部236は、ダビング対象のコンテンツが、コピー許可条件を満たすか否かのステップS74での判定結果に応じて、ダビング対象のコンテンツを、HD112から消去し、又は、HD112にそのまま残すように、HD記録制御部130を制御する。
【0236】
すなわち、ダビング対象のコンテンツが、コピー許可条件を満たさない場合、具体的には、例えば、ダビング対象のコンテンツが、地上ディジタル放送で放送された番組でない場合、つまり、ダビング対象のコンテンツが、BSディジタル放送、又はCSディジタル放送で放送された番組である場合、ダビング制御部236は、ダビング対象のコンテンツを、HD112から消去するように、HD記録制御部130を制御する。
【0237】
HD記録制御部130は、ダビング制御部236の制御にしたがって、ダビング対象のコンテンツを、HD112から消去し、したがって、この場合、ダビング対象のコンテンツの、HDD112からリムーバブルメディア114へのムーブが行われる。
【0238】
一方、ダビング対象のコンテンツが、コピー許可条件を満たす場合、具体的には、例えば、ダビング対象のコンテンツが、地上ディジタル放送で放送された番組である場合、ダビング制御部236は、ダビング対象のコンテンツを、HD112に残すように、HD記録制御部130を制御する。
【0239】
HD記録制御部130は、ダビング制御部236の制御にしたがって、ダビング対象のコンテンツを、HD112から消去せずに残し、したがって、この場合、ダビング対象のコンテンツの、HDD112からリムーバブルメディア114へのコピーが行われる。
【0240】
以上のように、記録装置202では、ダビング対象のコンテンツのCCIがノーモアコピーになっていても、そのコンテンツが、所定の許可条件を満たす場合、すなわち、例えば、ダビング対象のコンテンツが、地上ディジタル放送で放送された番組である場合には、図1の記録装置102のように、ダビング対象のコンテンツを、HD112からリムーバブルメディア114に記録した後に、HD112から消去するのではなく、HD112に残すので、そのコンテンツ、すなわち、地上ディジタル放送で放送された番組については、リムーバブルメディア114にダビングし直したり、他のリムーバブルメディアにさらにダビングするといった、柔軟なダビングを行うことができる。
【0241】
したがって、地上アナログ放送ではできたようなことが地上ディジタル放送ではできないといったことが生じるのを防止し、図1の記録装置102で生じてきたユーザの不便を解消することができる。
【0242】
また、CCIがノーモアコピーになっているコンテンツが、地上ディジタル放送で放送された番組である場合に、そのコンテンツを、HD112からリムーバブルメディア114に記録した後に、HD112から消去せずに残すコピーを行っても、リムーバブルメディア114に記録されたコンテンツのCCIは、ノーモアコピーであるから、CCIにしたがったコピーガードを行う(正当な)装置を使用する限りは、リムーバブルメディア114に記録されたCCIがノーモアコピーになっているコンテンツを、さらに、他の記録媒体にコピーしたり、インターネット等を介して配信することはできないので、著作権の保護に欠けることはない。
【0243】
さらに、記録装置202において、CCIがコピーワンスになっているコンテンツをHD112に記録するときの処理は、そのコンテンツのCCIをコピーワンスからノーモアコピーに変更することを含めて、図1の記録装置102と共通しており、HD112に記録された、CCIがノーモアコピーのコンテンツのうちの、地上ディジタル放送の番組のダビングだけが、ムーブではなく、コピーで行われる点が、図1の記録装置102と相違する。
【0244】
したがって、記録装置202は、図1の記録装置102において、HD112に記録された、CCIがノーモアコピーのコンテンツのうちの、地上ディジタル放送の番組のダビングだけを、ムーブではなく、コピーで行うようにするという、例えば、ソフトウェアの局所的な修正で済む変更を加えるだけで実現することができる。
【0245】
よって、記録装置202の実現にあたっては、実装や評価(テスト)に要する工数が少なくて済む。
【0246】
さらに、記録装置202では、記録装置102と同様に、HD112に記録された、CCIがノーモアコピーのコンテンツのダビングにおいて、HD112からリムーバブルメディア114への記録を、CCIの書き換えをすることなく行うことができるので、ダビング対象のコンテンツが、変換処理を施す必要がないものであれば、高速なダビングを行うことができる。
【0247】
なお、記録装置202は、例えば、図1の記録装置102において、上述した局所的な修正を行ったソフトウェアをダウンロードすることにより実現することが可能であり、したがって、図1の記録装置102を先に購入したユーザであっても、記録装置202を購入したユーザと同様の恩恵を受けることができる。
【0248】
さらに、記録装置202では、図1の記録装置102のように、地上アナログ放送ではできたことが地上ディジタル放送ではできないといったことがないので、図1の記録装置102よりも利便性が高く、図1の記録装置102と差別化を図ることができ、他社よりも先に市場に投入するできることができれば、大きなメリットとなる。
【0249】
また、例えば、BSディジタル放送やCSディジタル放送の無料又は有料の番組のうちの、CCIがコピーワンスの番組については、いままで通り、HD112に記録されたときに、CCIをコピーワンスからノーモアコピーに変更し、かつ、HD112からリムーバブルメディア114等へのダビングは、ムーブで行うことができる。
【0250】
さらに、HD112に記録された、CCIがノーモアコピーのコンテンツのうちの、地上ディジタル放送の番組については、ユーザに、CCIがコピーワンスのコンテンツであるかのように見せかけることができる。
【0251】
次に、図10は、本発明を適用した放送システムの他の一実施の形態の構成例を示している。
【0252】
なお、図中、図1又は図3の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜、省略する。
【0253】
すなわち、図10の放送システムは、記録装置202に代えて、記録装置302が設けられている他は、図3の場合と同様に構成されている。
【0254】
記録装置302は、図1の記録装置102や図3の記録装置202と同様に、ディジタルチューナ111、HD112、及び出力I/F113等を有しており、リムーバブルメディア114の着脱が可能になっている。
【0255】
さらに、記録装置302は、外部の装置である外部機器312が接続され、その外部機器312との間のインタフェースとして機能する外部I/F311を有しており、この外部I/F311を有する点が、図3の記録装置202と相違している。
【0256】
以上のように構成される図10の放送システムでは、図3の放送システムと同様に、送信装置101からの放送信号が、記録装置302のディジタルチューナ111で受信され、その放送信号に含まれるコンテンツが、出力I/F113を介して、モニタ103に供給されて表示等される。
【0257】
さらに、記録装置302では、ディジタルチューナ111で受信された放送信号に含まれるコンテンツが、必要に応じて、HD112に記録(録画)される。
【0258】
また、記録装置302では、そこに装着されたリムーバブルメディア114に対し、HD112に記録されたコンテンツを、必要に応じてダビングすることができるようになっている。
【0259】
さらに、記録装置302では、外部I/F311に、外部機器312が接続されている場合には、その外部機器312によって記録と再生が可能な記録媒体313に対し、HD112に記録されたコンテンツを、必要に応じてダビングすることができるようになっている。
【0260】
すなわち、外部機器312は、例えば、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント社のPSP(R)や、アップルコンピューターインコーポレーテッド社のiPod(R)等に代表される携帯型の端末や、据え置き型のレコーダ(例えば、DVDレコーダや、DVDレコーダとしても機能するパーソナルコンピュータ等)等であり、外部機器312自身によって記録と再生が行われる記録媒体313を内蔵し、又は記録媒体313の着脱が可能になっている。
【0261】
そして、記録装置302は、図3の記録装置202と同様に、HD112に記録されたコンテンツを、リムーバブルメディア114にダビングする他、外部I/F311に接続された外部機器312の記録媒体313にもダビングすることができるようになっている。
【0262】
なお、外部機器312との間の接続は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等を採用することができる。
【0263】
また、記録媒体313としては、HDや半導体メモリ等を採用することができる。
【0264】
ここで、違法コピーを防止するため、外部I/F311と外部機器312との間の通信は、外部I/F311と外部機器312との間で認証が行われ、その認証が成功した場合にのみ行われる。また、認証が成功した場合には、外部I/F311は、コンテンツを暗号化してから、外部機器312に送信し、外部機器312は、外部I/F311からのコンテンツ(暗号)を復号し、さらに暗号化してから、記録媒体313に記録する。
【0265】
図11は、図10の記録装置302の、より詳細な構成例を示している。
【0266】
なお、図中、図2の記録装置102、又は図4の記録装置202の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
【0267】
すなわち、記録装置302は、外部I/F311が新たに設けられている他は、図4の記録装置202と同様に構成されている。
【0268】
記録装置302において、外部I/F311は、CODEC137に接続されており、HD112に記録されたコンテンツを、外部I/F311に接続された外部機器312(図10)が内蔵する(又は外部機器312に着脱可能な)記録媒体313にダビングする場合、そのダビングは、コンテンツを、HD112から、HD記録制御部130、CODEC137、及び外部I/F311を介して、外部機器312が内蔵する記録媒体313に記録することで行われる。
【0269】
なお、例えば、ダビング対象のコンテンツのデータが、再エンコードモードで記録されたMPEG-PSであり、外部機器312が、その内蔵する記録媒体313に、MPEG-PSをそのまま記録することができるものである場合には、ダビング対象のコンテンツのデータに変換処理を施す必要はないので、HD112から再生されたダビング対象のコンテンツのデータとしてのMPEG-PSについては、CODEC137をバイパスして、外部I/F311に供給し、さらに、外部I/F311から外部機器312に供給する高速転送を行うことができる。
【0270】
したがって、この場合、高速ダビングを行うことができる。
【0271】
一方、例えば、ダビング対象のコンテンツのデータが、DRモードで記録されたパーシャルTSであるが、外部機器312が内蔵する記録媒体313が、その内蔵する記録媒体313に、MPEG-PSは記録することができるが、パーシャルTSを記録することができないものである場合には、ダビング対象のコンテンツのデータとしてのパーシャルTSを、MPEG-PSに変換する必要があるので、HD112から再生されたダビング対象のコンテンツのデータとしてのパーシャルTSは、CODEC137において変換処理が施され、MPEG-PSとされてから、外部I/F311に供給され、さらに、外部I/F311から外部機器312に供給される再エンコード転送が行われる。
【0272】
したがって、この場合、再エンコードダビングが行われる。
【0273】
図12を参照して、HD112に記録されたコンテンツの、外部機器312が内蔵する記録媒体313へのダビングが、再エンコードダビングで行われる場合の、ダビング処理について説明する。
【0274】
図12は、外部機器312の構成例を示している。
【0275】
ここで、図12においては、ダビング処理を説明する便宜のため、外部機器312の他、記録装置302のHD記録制御部130、CODEC137、及び外部I/F311も図示してある。
【0276】
なお、HD記録制御部130は、図2の場合と同様に構成され、CODEC137は、図5の場合と同様に構成されるため、HD記録制御部130及びCODEC137の説明は、適宜省略する。
【0277】
図12において、外部機器312は、記録媒体313の他、タイトルデータベース管理部331、及びファイルシステム332等を有している。
【0278】
タイトルデータベース管理部331は、HDDタイトルデータベース管理部131(図11)やタイトルデータベース管理部139と同様に、記録媒体313に記録されるコンテンツを管理するためのタイトルデータベースを生成する。
【0279】
なお、HD112から記録媒体313に対して、コンテンツのダビングを行うときに、タイトルデータベース管理部331がタイトルデータベースを生成するのに必要な情報は、HD112から、HD記録制御部130及びCODEC137を介して、タイトルデータベース管理部331に供給される。
【0280】
また、タイトルデータベース管理部331が生成したタイトルデータベースは、必要に応じて、ファイルシステム332を介して、記録媒体313に記録される。
【0281】
ファイルシステム332は、CODEC137から供給されるコンテンツのデータ等を記録媒体313に記録したときにファイルとして扱うことができるように処理をし、記録媒体313に供給する。
【0282】
また、ファイルシステム332は、記録媒体313から再生された(読み出された)コンテンツのデータ等を、必要に応じて、外部機器312が有する図示せぬモニタ等に供給して表示等させる。
【0283】
以上のように構成される外部機器312に対して、HDD112(図11)に記録されたコンテンツのダビングが行われる場合において、ダビング対象のコンテンツのCCIがノーモアコピーであり、そのコンテンツのデータとしてのパーシャルTSを、MPEG-PSに変換する変換処理が行われるときには、HD112(図11)からダビング対象のコンテンツのデータとしてのパーシャルTSが再生され、HD記録制御部130のHDDファイルシステム132から、CODEC137のPIDフィルタ251に供給される。
【0284】
PIDフィルタ251は、HD記録制御部130のHDDファイルシステム132からのパーシャルTSを構成するTSパケットから、パーシャルTSをMPEG-PSに変換するのに必要なPIDのTSパケットを抽出し、デマルチプレクサ252に供給する。
【0285】
デマルチプレクサ252は、PIDフィルタ251からのパーシャルTSのTSパケットを、画像、音声、制御データ(のTSパケット)に分離する。そして、デマルチプレクサ252は、コンテンツの画像及び音声のAVデータを、AVデコーダ254に供給し、制御データを、PSI/SIコントローラ253に供給する。
【0286】
PSI/SIコントローラ253は、PSI/SIコントローラ125(図11)と同様に、デマルチプレクサ252からの制御データを分析することにより、PSI/SIを構成する。
【0287】
さらに、PSI/SIコントローラ253は、PSI/SIに含まれるCCIとしてのディジタルコピー制御記述子に基づき、ダビング対象のコンテンツのCCIを認識し、そのCCIが、例えば、ノーモアコピーになっている場合には、ダビング対象のコンテンツのCCIをノーモアコピーとする指示を、マルチプレクサ256を供給するとともに、外部I/F311を介して、外部機器312のタイトルデータベース管理部331に供給する。
【0288】
一方、AVデコーダ254では、デマルチプレクサ252からのコンテンツのデータをデコードする。すなわち、デマルチプレクサ252からのコンテンツのデータは、MPEG方式でエンコードされており、AVデコーダ254は、そのMPEG方式でエンコードされているコンテンツのデータをデコードする。
【0289】
そして、AVデコーダ254は、デコードの結果得られるベースバンドのコンテンツのデータ(AVデータ)を、AVエンコーダ255に供給する。
【0290】
AVエンコーダ255は、AVエンコーダ128(図11)と同様に、AVデコーダ254から供給されるベースバンドのコンテンツのデータに対して、適切な信号処理を施し、所定のフォーマットのデータにエンコードして、マルチプレクサ256に供給する。
【0291】
マルチプレクサ256は、AVエンコーダ255からの所定のフォーマットのコンテンツのデータと、PSI/SIコントローラ253から指示されたCCI等とを多重化すること等により、MPEG-PSを生成し、そのMPEG-PSのコンテンツのデータを、外部I/F311を介して、外部機器312のファイルシステム332に供給する。
【0292】
外部機器312では、ファイルシステム332が、CODEC137のマルチプレクサ256から外部I/F311を介して供給されるコンテンツのデータとしてのMPEG-PSを、記録媒体313に記録させる。
【0293】
また、外部機器312では、タイトルデータベース管理部331が、記録媒体313に記録(ダビング)されたコンテンツについて、CODEC137のPSI/SIコントローラ253からの指示にしたがったCCIを含むタイトルデータベースを生成する。
【0294】
タイトルデータベース管理部331で生成されたタイトルデータベースは、例えば、ファイルシステム332を介して、記録媒体313に記録される。
【0295】
一方、ダビング制御部236(図11)では、HD112に記録されたダビング対象のコンテンツが、所定の条件としてのコピー許可条件を満たすか否か、すなわち、例えば、上述したように、地上ディジタル放送で放送された番組としてのコンテンツであるか否かが判定される。
【0296】
そして、ダビング制御部236は、HD112に記録されたダビング対象のコンテンツが、記録媒体313に記録された後、ダビング対象のコンテンツが、コピー許可条件を満たすか否かのステップS74での判定結果に応じて、ダビング対象のコンテンツを、HD112から消去し、又は、HD112にそのまま残すように、HD記録制御部130を制御する。
【0297】
すなわち、ダビング対象のコンテンツが、コピー許可条件を満たさない場合、具体的には、例えば、ダビング対象のコンテンツが、地上ディジタル放送で放送された番組でない場合、つまり、ダビング対象のコンテンツが、BSディジタル放送、又はCSディジタル放送で放送された番組である場合、ダビング制御部236は、ダビング対象のコンテンツを、HD112から消去するように、HD記録制御部130を制御する。
【0298】
HD記録制御部130は、ダビング制御部236の制御にしたがって、ダビング対象のコンテンツを、HD112から消去し、したがって、この場合、ダビング対象のコンテンツの、HDD112から記録媒体313へのムーブが行われる。
【0299】
一方、ダビング対象のコンテンツが、コピー許可条件を満たす場合、具体的には、例えば、ダビング対象のコンテンツが、地上ディジタル放送で放送された番組である場合、ダビング制御部236は、ダビング対象のコンテンツを、HD112に残すように、HD記録制御部130を制御する。
【0300】
HD記録制御部130は、ダビング制御部236の制御にしたがって、ダビング対象のコンテンツを、HD112から消去せずに残し、したがって、この場合、ダビング対象のコンテンツの、HDD112から記録媒体313へのコピーが行われる。
【0301】
以上のように、地上ディジタル放送の番組のコンテンツのダビングにおいて、HD112に記録された状態のCCIがノーモアコピーになっていても、HD112に記録されたコンテンツを、外部機器312の記録媒体313に記録した後に、そのコンテンツをHD112にそのまま残すことにより、例えば、ユーザは、記録装置302を用いてコンテンツを視聴することもできるし、外出先に携帯した外部機器312を用いてコンテンツを視聴することもできる。
【0302】
次に、上述した処理のうちの、例えば、ダビング制御部236が行う一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ダビング制御部236として機能させるマイクロコンピュータ等にインストールされる。
【0303】
そこで、図13は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるマイクロコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
【0304】
プログラムは、マイクロコンピュータに内蔵されている記録媒体としてのROM(Read Only Memory)403や、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ405に予め記録しておくことができる。
【0305】
その他、プログラムは、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
【0306】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からマイクロコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、マイクロコンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、マイクロコンピュータに有線で転送し、マイクロコンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを受信し、内蔵する不揮発性メモリ405にインストールすることができる。
【0307】
マイクロコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)402を内蔵している。CPU402には、バス401を介して、ROM403,RAM(Random Access Memory)404、不揮発性メモリ405、及び入出力インタフェース406が接続されている。CPU402は、ROM403や不揮発性メモリ405に格納されているプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、不揮発性メモリ405にインストールされたプログラム、又は図示せぬリムーバブル記録媒体から読み出されて不揮発性メモリ405にインストールされたプログラムを、RAM404にロードして実行する。これにより、CPU402は、図9等のフローチャートにしたがった処理を行い、これにより、入出力インタフェース406を介して、図13には図示していない記録装置202又は302を構成する各ブロックを制御する。
【0308】
ここで、本明細書において、マイクロコンピュータ(CPU402)に各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
【0309】
また、プログラムは、1つのCPUにより処理されるものであっても良いし、複数のCPUによって分散処理されるものであっても良い。
【0310】
なお、本実施の形態では、コンテンツが、地上ディジタル放送の番組であるかどうかによって、そのコンテンツを、HD112から消去し、又はHD112にそのまま残すようにしたが、コンテンツを、HD112から消去し、又はHD112にそのまま残すかの判定は、その他、例えば、送信装置101からの放送信号に含まれるPSI/SIから認識することができる各種の情報、例えば、コンテンツを放送したチャンネル情報、コンテンツの課金情報、コンテンツが、地上ディジタル、BSディジタル、CSディジタル、又はIPTV(Internet Protocol Television)等のうちのいずれの放送形態で放送されたのかを示す情報等に基づいて行い、あるいは、コンテンツを放送する放送局において、PSI/SIに、専用の識別フラグを新たに含ませ、その識別フラグに基づいて行うようにすることができる。専用の識別フラグとしては、例えば、コンテンツが有料か無料かを示すフラグであったり、特別にHD112にそのまま残すことを指示するための制御情報であったりしてもよい。これらの“どの放送形態で放送されたのかを示す情報”や“専用の識別フラグ”を用いた場合、これらの情報や識別フラグをPSI/SIから認識し、本実施の形態の放送形態識別情報と同様に、これらを、対応するコンテンツと対応付けて、タイトルデータベースに記録(保持)しておくことで、各コンテンツ毎にHD112から消去し、又はHD112にそのまま残すかの判定を行うことができる。
【0311】
また、コンテンツの一部分が地上ディジタル放送で放送され、残りの部分がBSディジタル放送又はCSディジタル放送で放送された場合には、コンテンツ全体を、BSディジタル放送又はCSディジタル放送で放送された番組として扱い、ダビングにおいて、コンテンツ全体をHD112から消去するようにすることができる。あるいは、ダビングにおいて、コンテンツのうちの、地上ディジタル放送で放送された部分は、HD112から消去せずにそのまま残し、BSディジタル放送又はCSディジタル放送で放送された部分は、HD112から消去するようにすることができる。
【0312】
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0313】
【図1】従来の放送システムの一例の構成を示すブロック図である。
【図2】記録装置102の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明を適用した放送システムの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図4】記録装置202の構成例を示すブロック図である。
【図5】CODEC137の構成例を示すブロック図である。
【図6】記録処理を説明するフローチャートである。
【図7】DRモード記録処理を説明するフローチャートである。
【図8】再エンコードモード記録処理を説明するフローチャートである。
【図9】ダビング処理を説明するフローチャートである。
【図10】本発明を適用した放送システムの他の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図11】記録装置302の構成例を示すブロック図である。
【図12】外部機器312の構成例を示すブロック図である。
【図13】本発明を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0314】
101 送信装置, 103 モニタ,
111 ディジタルチューナ, 112 HD, 113 出力I/F, 114 リムーバブルメディア, 121 デスクランブラ, 122 PIDフィルタ, 123 PRI, 124 デマルチプレクサ, 125 PSI/SIコントローラ, 126 AVデコーダ, 127,128 AVエンコーダ, 129 マルチプレクサ, 130 HD記録制御部, 131 HDDタイトルデータベース管理部, 132 HDDファイルシステム, 133 バッファマネージャ, 134 ATAコントローラ, 135 HDD, 137 CODEC, 138 リムーバブルメディア記録制御部, 139 タイトルデータベース管理部, 140 ファイルシステム, 141 ドライブ, 202 記録装置, 236 ダビング制御部, 251 PIDフィルタ, 252 デマルチプレクサ, 253 PSI/SIコントローラ, 254 AVデコーダ, 255 AVエンコーダ, 256 マルチプレクサ, 311 外部I/F, 312 外部機器, 313 記録媒体, 331 タイトルデータベース管理部, 332 ファイルシステム, 401 バス, 402 CPU, 403 ROM, 404 RAM, 405 不揮発性メモリ, 406 入出力インタフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを、コンテンツ記録媒体に記録する記録装置において、
前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツを、ダビングのために、他のコンテンツ記録媒体に記録させるダビング手段と、
前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツが、所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
コピーを制御するコピー制御情報がコピーの禁止を表すノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たさないときには、そのコンテンツを、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録した後に、前記コンテンツ記録媒体から消去し、
前記コピー制御情報が前記ノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たすときには、そのコンテンツを、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録した後に、前記コンテンツ記録媒体にそのまま残す
制御を行う制御手段と
を備える記録装置。
【請求項2】
前記記録装置は、前記コンテンツが伝送された伝送路を示す識別情報を前記コンテンツに対応させて保持し、
前記判定手段は、前記識別情報に基づいて、前記コンテンツが伝送された伝送路に応じて、所定の条件を満たすか否かを判定する
請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記記録装置は、前記コンテンツが有料か無料かに関する料金情報を前記コンテンツに対応させて保持し、
前記判定手段は、前記料金情報に基づいて、所定の条件を満たすか否かを判定する
請求項1に記載の記録装置。
【請求項4】
前記記録装置は、前記コンテンツが所定の条件を満たしているか否かを示す、前記コピー制御情報と異なる識別情報を保持し、
前記判定手段は、前記識別情報に基づいて、所定の条件を満たすか否かを判定する
請求項1に記載の記録装置。
【請求項5】
前記判定手段は、地上ディジタルで放送されたことを、前記所定の条件として、前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツが、地上ディジタル放送で放送されたコンテンツであるか否かを判定する
請求項2に記載の記録装置。
【請求項6】
前記コンテンツ記録媒体は、前記記録装置が内蔵する記録媒体であり、
前記他のコンテンツ記録媒体は、前記記録装置に着脱可能な記録媒体、又は、外部の装置である外部機器によって記録と再生が行われる記録媒体である
請求項1に記載の記録装置。
【請求項7】
送信されてきたコンテンツのデータに含まれる、AV(Audio Visual)データと制御に用いられる制御データとのうちの、前記制御データから、コンテンツの前記コピー制御情報を求め、前記コピー制御情報が1度のコピーの許可を表すコピーワンスになっているときに、前記コピー制御情報をノーモアコピーにして、コンテンツを前記コンテンツ記録媒体に記録することを指示する記録指示手段と、
前記記録指示手段の指示にしたがい、前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツを管理するためのタイトルデータベースであって、少なくとも前記コピー制御情報を含むタイトルデータベースを生成するタイトルデータベース生成手段と
をさらに備え、
前記制御手段は、
前記タイトルベースに含まれる前記コピー制御情報がノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たさないときには、そのコンテンツを、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録した後に、前記コンテンツ記録媒体から消去し、
前記タイトルベースに含まれる前記コピー制御情報が前記ノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たすときには、そのコンテンツを、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録した後に、前記コンテンツ記録媒体にそのまま残す
制御を行う
請求項1に記載の記録装置。
【請求項8】
コンテンツを、コンテンツ記録媒体に記録する記録装置を制御する制御方法において、
前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツを、ダビングのために、他のコンテンツ記録媒体に記録させ、
前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツが、所定の条件を満たすか否かを判定し、
コピーを制御するコピー制御情報がコピーの禁止を表すノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たさないときには、そのコンテンツを、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録した後に、前記コンテンツ記録媒体から消去し、
前記コピー制御情報が前記ノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たすときには、そのコンテンツを、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録した後に、前記コンテンツ記録媒体にそのまま残す
制御を行う
ステップを含む制御方法。
【請求項9】
コンテンツを、コンテンツ記録媒体に記録する記録装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツを、ダビングのために、他のコンテンツ記録媒体に記録させ、
前記コンテンツ記録媒体に記録されたコンテンツが、所定の条件を満たすか否かを判定し、
コピーを制御するコピー制御情報がコピーの禁止を表すノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たさないときには、そのコンテンツを、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録した後に、前記コンテンツ記録媒体から消去し、
前記コピー制御情報が前記ノーモアコピーになっているコンテンツが、前記所定の条件を満たすときには、そのコンテンツを、前記コンテンツ記録媒体から前記他のコンテンツ記録媒体に記録した後に、前記コンテンツ記録媒体にそのまま残す
制御を行う
ステップを含む処理を、コンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−205883(P2008−205883A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−40348(P2007−40348)
【出願日】平成19年2月21日(2007.2.21)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】