説明

記録装置、記録システム、表示装置、テレビジョン受像機、記録方法、プログラム、および、記録媒体

【課題】記録の指示を行う際に、ユーザが煩雑な操作を行うことなく、コンテンツ指定情報をユーザ識別情報と関連付けて記録することのできる記録装置を実現する。
【解決手段】ユーザを特定するユーザ特定機能を有する外部機器によって特定されたユーザを他のユーザから識別するためのユーザ識別情報を、当該外部機器より取得するユーザ特定部72と、記録処理が指示されたコンテンツを指定するコンテンツ指定情報を、ユーザ特定部72によって取得されたユーザ識別情報のうち、当該記録処理が指示されたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けて記録するドライブ制御部74とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを記録する記録装置に関する。また、そのような記録装置を含む記録システムに関する。また、そのような記録装置を備えるテレビジョン受像機に関する。また、記録装置にコンテンツを記録する表示装置、及び、そのような表示装置を備えるテレビジョン受像機に関する。
【背景技術】
【0002】
映像を視聴するためにAV機器が用いられる。AV機器の一例として、映像を録画する録画装置(レコーダ)、および、放送信号の示す映像や録画装置に録画された映像を表示するための表示装置(テレビ)などが挙げられる。
【0003】
近年、ユーザの存在を検知したり、ユーザの生体情報を検知したりすることのできるAV機器に関する技術が知られている。
【0004】
特許文献1には、人感センサーを備え、当該人感センサーがユーザの存在を検知できない場合に自動的に待機モードに切り替わることによって節電効果を高めるAV機器が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、CCDカメラによって検出されたユーザの目の瞬きの回数、または、1回あたりの目の瞬きの時間に応じて、表示画像の色合いを制御する表示装置が開示されている。
【0006】
また、特許文献3には、ユーザの手のひらの大きさを検出する検出手段を備え、検出された手のひらの大きさと予め登録されている基準値との比較結果に応じて、視聴可能なテレビチャンネルを提供する認証装置が開示されている。
【0007】
また、特許文献4には、表示装置本体側に赤外線角度センサを設け、表示部を異なる角度からリモコン操作する場合にリモコン本体に視聴角度を登録し角度登録信号を出力する表示システムが記載されている。
【0008】
また、非特許文献1には、室内の明るさや照明の色に応じて、最適な画質を表示するように、画質を自動で調整するテレビが記載されている。
【0009】
ところで、一般に、AV機器は、複数のユーザによって利用されることが多い。例えば、一般家庭においては、通常、録画装置は、父、母、子供などの複数のユーザによって利用される。
【0010】
このように録画装置が複数のユーザによって利用される場合には、各ユーザが自身の録画したコンテンツを視聴しようとする際に、他のユーザを含む全ユーザが録画したコンテンツの中から、自身が録画を指示したコンテンツを探し出すための多くの労力が必要になるという問題がある。
【0011】
従来の録画装置においては、通常、録画が指示されたコンテンツを指定するコンテンツ指定情報(例えば、タイトル、放送日時などの情報)を、当該録画を指示したユーザを識別するためのユーザ識別情報(例えば、ユーザID)と関連付けて記録しておくことによって、上記の問題の解決が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2007−96462号公報(2007年4月12日公開)
【特許文献2】特開2007−3618号公報(2007年1月11日公開)
【特許文献3】特開2006−268131号公報(2006年10月5日公開)
【特許文献4】特開2008−180860号公報(2008年8月7日公開)
【非特許文献】
【0013】
【非特許文献1】“おまかせドンピシャ高画質”[online]、東芝、(2010年3月2日検索)、インターネット<http://www.toshiba.co.jp/regza/detail/omakase/about.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、従来の録画装置において、上記のようにコンテンツ指定情報をユーザIDと関連付けて記録しておくためには、コンテンツの録画を指示したユーザのユーザIDを、ユーザ自身が入力する必要があるため、録画の指示を行う際の操作が煩雑になるという問題がある。また、特許文献4の技術では複数ユーザが事前にリモコンで角度設定をしなければならない煩わしさがある。また、装置本体部の前面部に赤外線を利用する角度検出センサを設けているが、蛍光管をバックライトに用いたテレビ等では電源起動時等に蛍光管側から放出される赤外線等の干渉により赤外線の入射角を精度よく判定できないという課題がある。
【0015】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、録画の指示を行う際に、ユーザが煩雑な操作を行うことなく、コンテンツ指定情報をユーザ識別情報と関連付けて記録することのできる録画装置を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記の問題を解決するために、本発明に係る記録装置は、記録媒体にコンテンツを記録する記録装置において、ユーザを特定するユーザ特定機能を有する外部機器によって特定されたユーザを他のユーザから識別するためのユーザ識別情報を、当該外部機器より取得する取得手段と、記録処理が指示されたコンテンツを指定するコンテンツ指定情報を、上記取得手段によって取得されたユーザ識別情報のうち、当該記録処理が指示されたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けて記録する記録手段と、を備えていることを特徴としている。
【0017】
上記のように構成された本発明に係る記録装置は、ユーザを特定するユーザ特定機能を有する外部機器によって特定されたユーザを他のユーザから識別するためのユーザ識別情報を、上記取得手段によって上記外部機器より取得し、記録処理が指示されたコンテンツを指定するコンテンツ指定情報を、上記取得手段によって取得されたユーザ識別情報のうち、当該記録処理が指示されたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けて記録する。
【0018】
したがって、上記のように構成された本発明に係る記録装置によれば、コンテンツの記録を指示したユーザが自身のユーザ識別情報を入力するという煩雑な操作を行うことなく、記録を指示したユーザを識別するためのユーザ識別情報と、記録が指示されたコンテンツを指定するコンテンツ指定情報とを互いに関連付けて記録することができる。
【0019】
また、上記記録装置は、ユーザ識別情報を上記外部機器より取得するので、ユーザを特定するためのユーザ特定手段を当該記録装置に別途設けることなく、ユーザ識別情報と、コンテンツ指定情報とを互いに関連付けて記録することができる。
【0020】
なお、上記「記録処理」には、画像の記録を行う「録画処理」が含まれる。また、上記「記録処理」には、即時的に記録を行う記録処理である「リアルタイム記録処理」(「リアルタイム録画処理」)、および、将来的に記録を行う記録処理である「記録予約処理」(「録画予約処理」)が含まれる。
【0021】
また、本発明に係る記録装置は、上記記録手段により記録されたコンテンツ指定情報の少なくとも一部を、ユーザからの指示に基づいて出力する出力手段であって、上記取得手段によって取得されたユーザ識別情報のうち、上記指示が行われたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けられたコンテンツ指定情報を出力する出力手段を更に備えている、ことが好ましい。
【0022】
上記の構成によれば、上記出力手段は、上記取得手段によって取得されたユーザ識別情報のうち、上記指示が行われたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けられたコンテンツ指定情報を出力するので、上記指示を行ったユーザは、当該記録装置から出力されたコンテンツ指定情報を参照することによって、自身が何れのコンテンツの記録を指示したのかを識別することができる。
【0023】
また、上記出力手段により出力される出力画面は、上記指示が行われたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けられたコンテンツ指定情報より構成されるコンテンツリストと、上記指示が行われたときに取得されたユーザ識別情報とは異なるユーザ識別情報に関連付けられたコンテンツ指定情報より構成されるコンテンツリストとを含み、それぞれのユーザ識別情報を示すタブにより切り替え可能に構成されている、ことが好ましい。
【0024】
また、上記記録手段は、上記取得手段によって取得された新たなユーザ識別情報が、既に取得されたユーザ識別情報の何れにも一致しないときに、該新たなユーザ識別情報を登録し、上記出力手段は、上記出力画面に上記新たなユーザ識別情報を示すタブを追加する、ことが好ましい。
【0025】
また、本発明に係る記録装置は、ユーザ毎の画質調整値を設定する設定画面を出力する設定画面出力手段を更に備えている、ことが好ましい。
【0026】
また、本発明に係る記録システムは、表示部にコンテンツを表示する表示装置と、記録媒体にコンテンツを記録する記録装置とを備えている記録システムであって、当該記録装置は、上述の記録装置であり、当該表示装置は、ユーザを特定するユーザ特定手段と、当該ユーザ特定手段によって特定されたユーザを他のユーザから識別するためのユーザ識別情報を出力するユーザ識別情報出力手段とを備えている、ことを特徴としている。
【0027】
上記のように構成された記録システムによれば、まず、上記表示装置が、自装置を利用しているユーザを特定し、特定されたユーザを識別するためのユーザ識別情報を出力する。続いて、上記記録装置は、上記取得手段によって取得されたユーザ識別情報のうち、当該記録処理が指示されたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けて記録する。
【0028】
したがって、上記のように構成された記録システムによれば、コンテンツの記録を指示したユーザが自身のユーザ識別情報を入力するという煩雑な操作を行うことなく、記録を指示したユーザを識別するためのユーザ識別情報と、記録が指示されたコンテンツを指定するコンテンツ指定情報とを互いに関連付けて記録することができる。
【0029】
また、本発明に係る記録システムは、表示部にコンテンツを表示する表示装置と、記録媒体にコンテンツを記録する記録装置とを備えている記録システムであって、上記記録装置は、上記出力手段を備えている記録装置であり、上記表示装置は、ユーザを特定するユーザ特定手段と、当該ユーザ特定手段によって特定されたユーザを他のユーザから識別するためのユーザ識別情報を出力するユーザ識別情報出力手段とを備えており、上記記録装置が出力するコンテンツ指定情報を上記表示部に表示可能である、ことを特徴としている。
【0030】
上記のように構成された記録システムによれば、コンテンツの記録を指示したユーザが自身のユーザ識別情報を入力するという煩雑な操作を行うことなく、記録を指示したユーザを識別するための識別情報と、記録が指示されたコンテンツを指定するコンテンツ指定情報とを互いに関連付けて記録することができる。また、ユーザは、上記表示部に表示されるコンテンツ指定情報を視認することによって、自身が何れのコンテンツの記録を指示したのかを容易に識別することができる。
【0031】
また、本発明に係るテレビジョン受像機は、上記記録装置を備えることを特徴としている。
【0032】
また、本発明に係る表示装置は、記録装置にコンテンツを記録する表示装置において、ユーザを特定するユーザ特定手段と、上記ユーザ特定手段によって特定されたユーザを他のユーザから識別するためのユーザ識別情報を出力するユーザ識別情報出力手段と、記録処理が指示されたコンテンツを指定するコンテンツ指定情報を、上記ユーザ識別情報出力手段によって出力されたユーザ識別情報のうち、当該記録処理が指示されたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けて記録する記録手段と、を備えていることを特徴としている。
【0033】
また、本発明に係るテレビジョン受像機は、上記表示装置を備えることを特徴としている。
【0034】
また、本発明に係る記録方法は、記録媒体にコンテンツを記録する記録方法であって、ユーザを特定するユーザ特定機能を有する外部機器によって特定されたユーザを他のユーザから識別するためのユーザ識別情報を、当該外部機器より取得する取得工程と、記録処理が指示されたコンテンツを指定するコンテンツ指定情報を、上記取得工程にて取得されたユーザ識別情報のうち、当該記録処理が指示されたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けて記録する記録工程と、を含んでいることを特徴としている。
【0035】
上記の記録方法によれば、上記記録装置と同様の効果を奏する。
【0036】
また、本発明に係る記録装置が備えているコンピュータを動作させるためのプログラムであって、当該コンピュータを上記記録装置が備えている各手段として機能させるためのプログラム、および、それらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体についても本発明の範疇に含まれる。
【発明の効果】
【0037】
以上のように、本発明に係る記録装置は、記録媒体にコンテンツを記録する記録装置において、ユーザを特定するユーザ特定機能を有する外部機器によって特定されたユーザを他のユーザから識別するためのユーザ識別情報を、当該外部機器より取得する取得手段と、記録処理が指示されたコンテンツ指定するコンテンツ指定情報を、上記取得手段によって取得されたユーザ識別情報のうち、当該記録処理が指示されたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けて記録する記録手段と、を備えている。
【0038】
上記のように構成された本発明に係る記録装置によれば、コンテンツの記録を指示したユーザが自身のユーザ識別情報を入力するという煩雑な操作を行うことなく、記録を指示したユーザを識別するためのユーザ識別情報と、記録が指示されたコンテンツを指定するコンテンツ指定情報とを互いに関連付けて記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態に係る録画装置と表示装置とを備える録画システムの構成を示す図である。
【図2】実施形態に係る表示装置と録画装置との連携動作の例を示すシーケンス図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る録画装置の構成を示すブロック図である。
【図4】実施形態に係る録画装置の動作の流れを説明するためのものであって、(a)は、録画装置による録画処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は、録画装置による録画予約処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】実施形態に係る録画装置の動作の流れを説明するためのものであって、(a)は、録画装置による再生処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は、録画装置が自身に接続された表示装置に対して予約リストの表示を指示する場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】実施形態に係る録画装置の備える記録部に記録された情報を示すものであって、(a)は、記録部に記録されたユーザリストの一例を示す図であり、(b)は、複数のユーザに関連付けられたコンテンツのコンテンツ情報から構成されるコンテンツリストの一例を示す図であり、(c)は、特定のユーザに関連付けられたコンテンツのコンテンツ情報から構成されるコンテンツリストの一例を示す図である。
【図7】実施形態に係る録画装置が生成するコンテンツリストであって、録画装置に接続された表示装置の表示部に表示されるコンテンツリストの一例を示す図である。
【図8】実施形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。
【図9】実施形態に係る表示装置が備える表示部に表示される画質設定画面の一例を示す図である。
【図10】実施形態に係る表示装置が備える記録部に記録された情報の例を示すものであって、(a)は、各ユーザのユーザIDに関連付けられて記録されたお好み設定情報を示す図であり、(b)は、お好み設定情報を構成する情報の一例を示す図である。
【図11】実施形態の変形例に係る携帯電話端末と表示装置とを備える録画システムの構成を示す図である。
【図12】実施形態の変形例に係る携帯電話端末の構成を示すブロック図である。
【図13】実施形態に係る表示装置の別の構成を示す図である。
【図14】実施形態に係る表示装置の別の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本発明に係る一実施形態について、図面を参照して説明すれば、以下の通りである。
【0041】
<表示装置と録画装置とを備える録画システム>
まず、表示装置と録画装置(記録装置)とを備える録画システム(記録システム)について、図1を参照して説明する。なお、表示装置10および録画装置50の構成の詳細については、後述することにし、以下では、表示装置10と録画装置50との連携動作について説明を行う。
【0042】
図1は、表示装置10と録画装置50とを備える録画システムの構成を示す図である。
【0043】
表示装置10は、録画装置50から供給される映像信号、または、放送信号の示す映像を表示する。図1に示すように、表示装置10は、自身の前面にカメラ25を備えており、カメラ25によって撮影した画像に基づき表示装置10の前方に位置するユーザを特定し、特定されたユーザを示すユーザ情報を出力する。ユーザ情報は、表示装置10自身によっても参照される。ここで、ユーザ情報とは、特定されたユーザを他のユーザから識別するための情報である。
【0044】
また、表示装置10は、予め登録されているユーザ毎の各種の設定情報を、各ユーザのユーザ識別情報に関連付けて記憶している。ここでユーザ毎の各種の設定情報とは、例えば、各ユーザの画質調整値、各ユーザの好みのジャンル、各ユーザの好みの番組、および、各ユーザの主な視聴時間帯などの情報から構成されるお好み設定情報である。図1に示すように、表示装置10は、例えば、「お父さん」、「お母さん」、「娘」、および、「息子」の各ユーザ識別情報に関連付けて、各ユーザのお好み設定情報を記録している。
【0045】
録画装置50は、外部から供給される映像信号の示すコンテンツを記録媒体に録画する。また、録画装置50は、記録媒体に録画されているコンテンツを再生することもできる。また、録画装置50は、予め登録されているユーザが録画を指示したコンテンツを示すコンテンツ情報を、録画を指示したユーザのユーザ識別情報に関連付けて記憶している。
【0046】
以下では、図2を参照して、表示装置10と録画装置50との連携動作について説明を行う。
【0047】
図2は、表示装置10と録画装置50との連携動作の例を示すシーケンス図である。
【0048】
(ステップS1001)
まず、表示装置10は、カメラ25によって自装置の前方に位置するユーザを撮影し、撮影された画像に基づいて、当該ユーザを特定する。例えば、図1に示すように表示装置10は、自装置の前方に位置するユーザが「お母さん」であると特定する。
【0049】
(ステップS1002)
続いて、表示装置10は、特定されたユーザを他のユーザと識別するためのユーザ識別情報を、録画装置50に送信する。例えば、表示装置10は、「お母さん」を、登録済みの他のユーザである「お父さん」、「娘」、および、「息子」から識別するためのユーザ識別情報を録画装置50に送信する。
【0050】
(ステップS1003)
続いて、録画装置50は、表示装置10より送信されたユーザ識別情報を受信する。例えば、録画装置50は、「お母さん」のユーザ識別情報を取得する。
【0051】
(ステップS1004)
続いて、表示装置10は、特定されたユーザを示すユーザ識別情報に関連付けられた各種の設定の読み込みを行う。例えば、表示装置10は、「お母さん」のユーザ識別情報に関連付けられたお好み設定情報の読み込みを行う。
【0052】
(ステップS1005)
一方で、録画装置50は、(ステップS1003)にて受信したユーザ識別情報に関連付けられたコンテンツ指定情報から構成されるコンテンツリストを生成する。また、録画装置50は、当該ユーザ情報に関連付けられた予約情報から構成される予約コンテンツリストを生成してもよい。例えば、録画装置50は、「お母さん」のユーザ識別情報に関連付けられたコンテンツのコンテンツ指定情報から構成されるコンテンツリストを生成する。
【0053】
(ステップS1006)
続いて、表示装置10は、入力を録画装置50に切り替える。すなわち、表示装置10は、自身の状態を、録画装置50から供給されるデータの表す画像を表示可能な状態へと切り替える。
【0054】
(ステップS1007)
一方で、録画装置50は、(ステップS1005)にて生成したコンテンツリストを表示装置10に対して供給する。
【0055】
(ステップS1008)
続いて、表示装置10は、録画装置50から供給されたコンテンツリストを表示する。また、録画装置50から、予約コンテンツリストも供給されている場合には、表示装置10は、予約コンテンツリストの表示も行う。
【0056】
表示装置10と録画装置50とが、以上のような動作を行うことによって、録画装置50は、録画が指示されたコンテンツを指定するコンテンツ指定情報であって、表示装置10によって特定されたユーザのユーザ識別情報に関連付けられたコンテンツ指定情報を出力し、表示装置10は、録画装置50から出力されたコンテンツ指定情報を表示することができる。
【0057】
<録画装置>
以下では、本実施形態に係る録画装置の構成について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る録画装置50の構成を示すブロック図である。
【0058】
図3に示すように、録画装置50は、リモコン受光部61、外部入出力部62、映像信号取得部63、記録部64、ディスクドライブ部65、および、主制御部70を備えている。また、図3に示すように、主制御部70は、指示取得部71、ユーザ特定部72(ユーザ特定手段、ユーザ識別情報出力手段)、コンテンツ情報取得部73、および、ドライブ制御部74を備えている。なお、録画装置50は、リモートコントローラ(リモコン)80からの信号を取得可能に構成されている。
【0059】
リモコン受光部61は、リモコン80からのリモコン信号を、赤外線等の光で受信し、受信したリモコン信号を、主制御部70に供給する。
【0060】
ユーザは、リモコン80を操作することによって、録画装置50に対して各種の動作を指示することができる。例えば、ユーザは、リモコン80を操作することによって、録画装置50に記録されているコンテンツの再生、録画装置50へのコンテンツの録画、および、コンテンツの録画予約などの指示を行うことができる。
【0061】
外部入出力部62は、外部機器(例えば、表示装置10)から供給される信号を取得し、主制御部70に供給する。外部機器から外部入出力部62に対して供給される信号には、ユーザ識別信号が含まれる。ここで、ユーザ識別信号とは、当該外部機器を利用しているユーザを識別するために参照される信号である。
【0062】
また、外部入出力部62には、外部機器から、録画装置50の各部を制御するための制御信号が供給され、録画装置50は、当該制御信号に基づいて、自身の備える各部を制御するような構成としてもよい。
【0063】
より具体的には、ユーザが、録画装置50に接続された表示装置10に対してコンテンツの録画指示を行い、表示装置10は、録画指示信号を外部入出力部62に対して供給するような構成としてもよい。このような構成の場合、外部入出力部62は、外部機器から供給される制御信号を、主制御部70に対して供給する。
【0064】
なお、上記のような構成は、例えば、外部入出力部62と表示装置10とを、上記制御信号をCEC(Consumer Electronics Control)信号として伝送するHDMIケーブルによって接続することにより実現される。
【0065】
また、外部入出力部62は、主制御部70からの指示に従い、ディスクドライブ部65から供給される映像データを、外部機器に出力する。
【0066】
なお、録画装置50と外部装置との間の通信の態様は、上記のHDMIケーブルなどの信号ケーブルによる有線通信であってもよいし、電磁波を利用することによって情報をやりとりする無線通信であってもよい。
【0067】
映像信号取得部63は、デジタル及びアナログ放送コンテンツ、他の録画装置に記録されているコンテンツ、または、ネットワークを介して取得したコンテンツなどの映像信号を取得し、取得した映像信号を主制御部70、および、ディスクドライブ部65に対して供給する。
【0068】
記録部64には、主制御部70から供給される各種データ、および、主制御部70を動作させるためのプログラムが格納される。記録部64の例としては、主制御部70が動作するために必要なプログラム等の固定データを記憶する読出し専用の半導体メモリであるROM(Read Only Memory)、または、演算に使用するデータ及び演算結果等を一時的に記憶するいわゆるワーキングメモリとしてのRAM(Random Access Memory)などが挙げられる。
【0069】
本実施形態では、記録部64には、ユーザ情報とコンテンツ情報(番組情報)とが互いに関連付けられて格納される。ここで、ユーザ情報とは、例えば、録画装置50に対して、録画指示を行ったユーザの識別情報などのユーザに関する情報である。また、ユーザ情報は、外部機器より外部入出力部62を介して供給されるユーザ識別信号に基づいて特定されたものであってもよい。また、コンテンツ情報とは、ディスクドライブ部65に記録されているコンテンツ、または、外部機器より供給されるコンテンツに関する情報のことである。
【0070】
コンテンツ情報には、例えば、コンテンツのタイトル、コンテンツが録画された年月日および時刻、コンテンツの長さ(録画時間)などの番組特定情報などが含まれる。また、コンテンツ情報は、外部機器より供給される映像信号が表すコンテンツのタイトル、ジャンル、放送開始時刻、および、放送終了時刻などを含む情報であってもよい。
【0071】
また、記録部64には、登録されているユーザのユーザ情報から構成されるユーザリストが格納される。
【0072】
また、録画装置50がユーザからの録画予約の指示を受けた場合には、記録部64には、録画予約されたコンテンツのチャンネル、コンテンツの放送開始時刻、コンテンツの放送終了時刻、および、録画予約されたコンテンツを他のコンテンツから識別するためのコンテンツ識別情報などを含む情報である予約情報が格納される。
【0073】
なお、記録部64は、RAMなどの着脱不可能な記録手段によって構成されていてもよいし、SDカードなどの着脱可能な記録手段によって構成されていてもよい。
【0074】
ディスクドライブ部65は、ドライブ制御部74からの指示を受け、映像信号取得部63から供給される映像信号を所定のフォーマットに変換した後、DVD(Digital Versatile Disk)、または、BD(Blue-ray Disk)などの光ディスクに記録する。また、ディスクドライブ部65は、映像信号取得部63から供給される映像信号を、光ディスクに代えて、HDD(Hard Disk Drive)に記録するような構成としてもよい。以下では、光ディスク、および、HDDを単に「記録媒体」と呼ぶことにする。
【0075】
(主制御部70の構成)
主制御部70は、録画装置50を構成する各部を統括的に制御するものである。主制御部70の機能は、例えばRAMやフラッシュメモリなどの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行することによって実現される。主制御部70が備える指示取得部71、ユーザ特定部72、コンテンツ情報取得部73、及び、ドライブ制御部74について、以下に説明する。
【0076】
指示取得部71は、リモコン80の操作によるユーザからの指示(リモコン信号)を、リモコン受光部61から取得する。指示取得部71は、取得したリモコン信号に基づき、各種の指示信号をドライブ制御部74に対して供給する。ここで、指示信号としては、例えば、コンテンツの再生を指示する再生指示信号、コンテンツの録画を指示する録画指示信号、コンテンツの録画予約を指示する録画予約信号などが挙げられる。また、取得したリモコン信号が、ユーザ情報に関する信号である場合には、リモコン信号をユーザ特定部72に対して供給する。
【0077】
ユーザ特定部72は、外部入出力部62を介して外部機器より供給されるユーザ識別信号を参照して、当該外部機器を利用しているユーザを特定する。また、ユーザ特定部72は、特定されたユーザを示すユーザ情報を出力する。ユーザ特定部72から出力されたユーザ情報は、ドライブ制御部74に供給される。
【0078】
なお、ユーザ特定部72は、外部機器より供給されるユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報をそのままドライブ制御部74に出力するような構成としてもよい。
【0079】
また、ユーザ特定部72は、指示取得部71より供給されるリモコン信号を参照して、録画装置50を利用しているユーザを特定するような構成としてもよい。すなわち、ユーザ特定部72は、ユーザがリモコン80を介して入力するユーザIDによって、録画装置50を利用しているユーザを特定するような構成としてもよい。
【0080】
なお、録画装置50が、自装置を利用している人物を撮影し、撮影された画像についての情報である撮影画像情報を出力するカメラと、カメラから供給される撮影画像情報から、ユーザの顔の特徴点を抽出し、抽出した顔の特徴点に関する顔情報をユーザ特定部72に出力する顔抽出部とを備える構成とし、ユーザ特定部72は、当該顔抽出部から供給される顔情報に基づいてユーザを特定するような構成であってもよい。
【0081】
コンテンツ情報取得部73は、映像信号取得部63から供給される映像信号に基づいて、当該映像信号の表すコンテンツに関するコンテンツ情報を取得する。
【0082】
なお、コンテンツ情報を取得する方法としては、映像信号がデジタル放送である場合、EPG(Electronic Program Guide)データに含まれるコンテンツ情報を取得する方法、また、映像信号の特徴からコンテンツ情報を取得する方法などが挙げられる。また、コンテンツ情報取得部73は、取得したコンテンツ情報を、ドライブ制御部74に対して供給する。
【0083】
ドライブ制御部74は、指示取得部71から供給される指示信号に基づいて、ディスクドライブ部65を制御する。例えば、ドライブ制御部74は、指示取得部71から再生指示信号を受けた場合には、ディスクドライブ部65に対して、映像データの読み出しを指示すると共に、外部入出力部62に対して、ディスクドライブ部65から読み出された映像データの出力を指示する。
【0084】
また、ドライブ制御部74は、指示取得部71から録画指示信号を受けた場合には、ディスクドライブ部65に対して、映像信号取得部63から供給される映像信号の記録を指示する。
【0085】
また、ドライブ制御部74は、指示取得部71から録画予約指示信号を受けた場合には、録画予約の対象となるコンテンツを特定するための情報(以下、「予約情報」と呼ぶ)を、当該予約指示を行ったユーザを示すユーザ情報と関連付けて、記録部64に格納する。なお、予約情報には、録画予約すべきコンテンツのチャンネル、放送開始時刻、および、放送終了時刻などが含まれる。また、予約情報には、録画予約すべきコンテンツのタイトル、および、ジャンルなどを含んでいてもよい。
【0086】
また、ドライブ制御部74は、録画指示信号または録画予約指示信号を受けた場合には、ユーザ情報を通知する旨の指示を、外部入出力部62を介して外部機器に通知する。
【0087】
(録画装置の動作例1)
以下では、録画装置50の備える各部の動作の流れについて、図4(a)〜(b)から図7を参照して説明する。
【0088】
図4(a)は、ユーザが、録画装置50に対して、録画装置50に入力中の映像信号の記録を指示した場合、すなわち、ユーザが録画指示を行った時点において映像信号取得部63が取得中のコンテンツの録画が指示された場合の、録画装置50の各部の動作の流れを示すフローチャートである。
【0089】
(ステップS101)
まず、ユーザからの録画指示が、リモコン80を介して指示取得部71に供給される。指示取得部71は、録画指示をドライブ制御部74に伝達する。ここで、ユーザからの録画指示は、外部機器から外部入出力部62を介して、ドライブ制御部74に供給されるものであってもよい。
【0090】
(ステップS102)
ドライブ制御部74は、ユーザ情報を通知する旨の指示を、外部入出力部62を介して外部機器に通知する。また、ユーザ特定部72は、外部機器より外部入出力部62を介して供給されるユーザ識別信号を参照し、録画指示を行ったユーザを特定する。特定されたユーザを示すユーザ情報は、ドライブ制御部74に供給される。なお、上記外部機器の例としては、例えば、後述する表示装置10が挙げられる。
【0091】
(ステップS103)
続いて、コンテンツ情報取得部73は、映像信号取得部63に入力されている映像信号の表すコンテンツのコンテンツ情報を取得し、取得したコンテンツ情報を、ドライブ制御部74に対して出力する。
【0092】
(ステップS104)
続いて、ドライブ制御部74は、ユーザ特定部72から供給されるユーザ情報と、コンテンツ情報取得部73から供給されるコンテンツ情報とを互いに関連付けて、記録部64に格納する。
【0093】
(ステップS105)
続いて、ドライブ制御部74は、映像信号取得部63から供給される映像信号を、所定のフォーマットに変換した後、自身の有する記録媒体に記録する。
【0094】
録画装置50の備える主制御部70は、以上のような動作を行うことによって、録画装置50に入力されている映像信号の表すコンテンツを、記録媒体に記録すると共に、当該コンテンツのコンテンツ情報と、当該コンテンツの録画を指示したユーザを示すユーザ情報とを互いに関連付けて、記録部64に格納することができる。
【0095】
図6(a)は、ユーザ情報とユーザとの対応付けを示すユーザリストの一例を示す図である。図6(a)に示すように、ユーザリストに含まれる各ユーザは、例えば、ユーザ情報の一例であるユーザIDによって識別される。図6(a)に示す例においては、ユーザID「01」は、ユーザ「母」を示しており、ユーザID「02」はユーザ「父」を示しており、ユーザID「03」はユーザ「娘」を示している。
【0096】
図6(b)は、主制御部70が、本動作例の動作を複数回繰り返した後、記録部64に格納されているコンテンツ情報から構成されるコンテンツリストの一例を、ユーザIDと共に示す図である。図6(b)に示す例においては、コンテンツ情報は、コンテンツのジャンル(「ドラマ」、「映画」、「スポーツ」、「バラエティ」)、および、識別番号(「1」、「2」、「3」)より構成されている。
【0097】
図6(b)に示すように、コンテンツ「ドラマ1」は、ユーザID「01」に関連付けられており、コンテンツ「ドラマ2」は、ユーザID「02」に関連付けられている。図6(b)に示すその他のコンテンツについても同様である。
【0098】
なお、本例における主制御部70の動作は、上記の順序に限定されるものではない。例えば、(ステップS102)から(ステップS105)までの動作は、録画装置50の具体的な設計に応じて、順序を適宜入れ替えてもよい。
【0099】
(録画装置の動作例2)
続いて、ユーザが、録画装置50に対して、コンテンツの録画予約を指示した場合の、録画装置50の各部の動作の流れについて、図4(b)を参照して説明する。
【0100】
(ステップS201)
まず、ユーザより、コンテンツの録画予約の指示が、録画予約の対象となるコンテンツを特定するための予約情報と共に、リモコン80を介して指示取得部71に供給される。指示取得部71は、録画予約の指示をドライブ制御部74に伝達する。ここで、ユーザからの録画予約指示は、予約情報と共に、外部機器から外部入出力部62を介して、ドライブ制御部74に供給されるものであってもよい。
【0101】
(ステップS202)
ドライブ制御部74は、ユーザ情報を通知する旨の指示を、外部入出力部62を介して外部機器に通知する。また、ユーザ特定部72は、外部機器より外部入出力部62を介して供給されるユーザ情報に基づいて、当該録画予約の指示を行ったユーザを特定し、特定されたユーザを示すユーザ情報をドライブ制御部74に供給する。なお、上記外部機器の例としては、例えば、後述する表示装置10が挙げられる。
【0102】
(ステップS203)
続いて、ドライブ制御部74は、ユーザ特定部72から供給されるユーザ情報と、予約情報とを互いに関連付けて記録部64に格納する。
【0103】
また、ドライブ制御部74は、予約情報によって指定される録画開始時刻から録画終了時刻までの間、当該予約情報によって指定されるチャンネルにおいて放送されるコンテンツの録画を、ディスクドライブ部65に対して指示する。
【0104】
録画装置50の備える主制御部70は、以上の動作を行うことによって、ユーザ特定部72から供給されるユーザ情報と、当該ユーザ情報の示すユーザによって行われた録画予約に関する情報である予約情報とを互いに関連付けて記録部64に格納することができる。
【0105】
以上のように、本実施形態に係る録画装置50は、記録媒体にコンテンツを記録(録画)する記録装置において、ユーザを特定するユーザ特定機能を有する外部機器によって特定されたユーザを他のユーザから識別するためのユーザ識別情報(ユーザ情報)を、当該外部機器より取得する取得手段(ユーザ特定部72)と、記録処理(録画処理)が指示されたコンテンツを指定するコンテンツ指定情報(コンテンツ情報)を、上記取得手段によって取得されたユーザ識別情報のうち、当該記録処理が指示されたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けて記録する記録手段(ドライブ制御部74)と、を備えている。
【0106】
録画装置50によれば、コンテンツの記録(録画)を指示したユーザが自身のユーザ識別情報を入力するという煩雑な操作を行うことなく、記録を指示したユーザを識別するためのユーザ識別情報と、記録が指示されたコンテンツを指定するコンテンツ指定情報とを互いに関連付けて記録することができる。
【0107】
(録画装置の動作例3)
録画装置50は、(録画装置の動作例1)に示したように、コンテンツをユーザ情報に関連付けて録画することができる。また、録画装置50は、ユーザ情報に関連付けられたコンテンツの再生を行うこともできる。
【0108】
以下では、ユーザが、録画装置50に対して、コンテンツの再生を指示した場合の、録画装置50の各部の動作の流れの例について説明する。より具体的には、録画装置50が、ユーザからの指示に基づき、録画済みのコンテンツであって、当該ユーザに関連付けられたコンテンツのコンテンツ情報から構成されるコンテンツリストを生成し、ユーザからの指示に基づき、当該コンテンツリストに含まれる何れかのコンテンツを再生する場合について、図5(a)を参照して説明する。なお、本動作例においては、外部機器として表示部を備えた表示装置を想定している。
【0109】
(ステップS301)
まず、ユーザより、コンテンツリストの生成指示が、リモコン80を介して指示取得部71に供給される。指示取得部71は、コンテンツリストの生成指示をドライブ制御部74に伝達する。ここで、ユーザからのコンテンツリスト生成指示は、外部機器から外部入出力部62を介して、ドライブ制御部74に供給されるものであってもよい。
【0110】
(ステップS302)
ドライブ制御部74は、ユーザ情報を通知する旨の指示を、外部入出力部62を介して外部機器に通知する。また、ユーザ特定部72は、外部機器より外部入出力部62を介して供給されるユーザ情報に基づき、コンテンツリストの生成指示を行ったユーザを特定する。特定されたユーザを示すユーザ情報は、ドライブ制御部74に供給される。なお、上記外部機器の例としては、例えば、後述する表示装置10が挙げられる。
【0111】
(ステップS303)
続いて、ドライブ制御部74は、記録部64に記録されているコンテンツ情報から、ユーザ特定部72から供給されるユーザ情報と同一のユーザ情報に関連付けられたコンテンツ情報を検索し、検索されたコンテンツリストから構成されるコンテンツリストを生成する。
【0112】
図6(c)は、図6(b)に示したコンテンツリストに含まれるコンテンツ情報のうち、「母」を示すユーザID「01」に関連付けられたコンテンツ情報から構成されるコンテンツリストを示す図である。
【0113】
また、ドライブ制御部74は、生成されたコンテンツリストを、外部入出力部62を介して、外部機器に供給する。当該外部機器は、自身の備える表示部に、コンテンツリストを表示する。
【0114】
図7は、外部機器の表示部に表示されるコンテンツリスト(「再生リスト」)の一例を示す図である。図7に示すように、外部機器の表示部には、ユーザ「母」に関連付けられたリストであることを示すアイコンと共に、「母」を示すユーザID「01」に関連付けられたコンテンツ情報の一覧が表示される。
【0115】
なお、同一のユーザIDに関連付けられたコンテンツ情報が多数存在する場合には、当該同一のユーザIDに関連付けられたコンテンツ情報を、ジャンル毎に表示するような構成としてもよい。
【0116】
また、ユーザは、リモコン80を操作することによって、ユーザの切換えを行い、他のユーザのコンテンツリストを見ることも可能である。
【0117】
このように、外部機器の表示部に表示される出力画面は、記録指示が行われたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けられたコンテンツ指定情報より構成されるコンテンツリストと、記録指示が行われたときに取得されたユーザ識別情報とは異なるユーザ識別情報に関連付けられたコンテンツ指定情報より構成されるコンテンツリストとを含み、それぞれのユーザ識別情報を示すタブにより切り替え可能に構成されている。
【0118】
(ステップS304)
続いて、ユーザより、コンテンツリストの示すコンテンツのうち、いづれのコンテンツを再生すべきかを示す選択情報が、リモコン80を介して指示取得部71に供給される。指示取得部71は、当該選択情報をドライブ制御部74に伝達する。ここで、ユーザからの選択情報は、外部機器から外部入出力部62を介して、ドライブ制御部74に供給されるものであってもよい。
【0119】
(ステップS305)
続いて、ドライブ制御部74は、ディスクドライブ部65に対して、上記選択情報によって指定されるコンテンツの再生を指示する。ディスクドライブ部65は、上記選択情報によって指定されるコンテンツの再生、すなわち、当該コンテンツを示す映像信号の再生を行い、再生された映像信号を、外部入出力部62を介して外部機器に供給する。また、当該外部機器は、当該映像信号が表す映像を表示する。
【0120】
録画装置50が複数のユーザによって利用される場合であっても、録画装置50が上記の動作を行うことによって、各ユーザは、自身が録画したコンテンツについてのリストを視認することができる。したがって、各ユーザは、自身の録画したコンテンツと他のユーザが録画したコンテンツとを混同することなく、視聴したいコンテンツをコンテンツリストから容易に選択することができる。
【0121】
なお、録画装置50は、ユーザ特定部72によって取得された新たなユーザ識別情報が、既に取得されたユーザ識別情報の何れにも一致しないときに、該新たなユーザ識別情報を登録しておき、外部機器の表示部に表示される出力画面に上記新たなユーザ識別情報を示すタブを追加する構成とすることができる。
【0122】
(録画装置の動作例4)
録画装置50は、(録画装置の動作例2)に示したように、予約情報とユーザ情報とを互いに関連付けて記憶することができる。また、録画装置50は、記録部64に記録された予約情報のうち、ユーザ特定部72から供給されるユーザ情報に関連付けられた予約情報から構成される予約コンテンツリストを生成することもできる。
【0123】
以下では、録画装置50による予約コンテンツリストの生成動作について、図5(b)を参照して説明する。なお、本動作例においては、外部機器として表示部を備えた表示装置を想定している。
【0124】
(ステップS401)
まず、ユーザより、予約コンテンツリストの生成指示が、リモコン80を介して指示取得部71に供給される。指示取得部71は、予約コンテンツリストの生成指示をドライブ制御部74に伝達する。ここで、ユーザからの予約コンテンツリスト生成指示は、外部機器から外部入出力部62を介して、ドライブ制御部74に供給されるものであってもよい。
【0125】
(ステップS402)
ドライブ制御部74は、ユーザ情報を通知する旨の指示を、外部入出力部62を介して外部機器に通知する。また、ユーザ特定部72は、外部機器より外部入出力部62を介して供給されるユーザ情報に基づき、予約コンテンツリストの生成指示を行ったユーザを特定する。特定されたユーザを示すユーザ情報は、ドライブ制御部74に供給される。なお、上記外部機器の例としては、例えば、後述する表示装置10が挙げられる。
【0126】
(ステップS403)
続いて、ドライブ制御部74は、記録部64に記録されている予約情報から、ユーザ特定部72から供給されるユーザ情報と同一のユーザ情報に関連付けられた予約情報を検索し、検索された予約情報から構成される予約コンテンツリストを生成する。
【0127】
また、ドライブ制御部74は、生成された予約コンテンツリストを、外部入出力部62を介して、外部機器に供給する。当該外部機器は、自身の備える表示部に、予約コンテンツリストを表示する。
【0128】
録画装置50が複数のユーザによって利用される場合であっても、録画装置50が上記の動作を行うことによって、各ユーザは、自身が録画予約したコンテンツについてのリストを視認することができる。したがって、各ユーザは、自身の録画予約したコンテンツと他のユーザが録画予約したコンテンツとを混同することなく、自身の録画予約したコンテンツを容易に認識することができる。
【0129】
以上のように、録画装置50は、記録手段(ドライブ制御部74)により記録されたコンテンツ指定情報の少なくとも一部を、ユーザからの指示に基づいて出力する出力手段であって、上記取得手段によって取得されたユーザ識別情報のうち、上記指示が行われたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けられたコンテンツ指定情報を出力する出力手段(ドライブ制御部74)を備えている、と表現することができる。
【0130】
また、本実施形態に係るテレビジョン装置は、上述の録画装置50を備える構成とすることができる。
【0131】
<表示装置>
続いて、本実施形態に係る表示装置の構成について、図8〜図10を参照して説明する。図8は、本実施形態に係る表示装置10の構成を示すブロック図である。表示装置10は、外部から供給される映像信号、または、放送信号の示す映像を表示する装置である。
【0132】
図8に示すように、表示装置10は、例えば、上述した録画装置50から供給される映像信号が表す映像を表示する。
【0133】
また、表示装置10は、ユーザを特定するユーザ特定機能を有している表示装置であり、当該ユーザ特定機能によって特定されたユーザを他のユーザから識別するためのユーザ情報を、自身に接続された外部機器からの指示に従い、当該外部機器に対して供給することができる。
【0134】
図8に示すように、表示装置10は、リモコン受光部20、記録部21、画質調整部22、表示部23、カメラ25、外部入出力部26、映像信号選択部27、及び、主制御部100を備えている。
【0135】
また、主制御部100は、画質設定部121、ユーザ特定部131、コンテンツ情報取得部140、画質調整指示部150、及び、顔抽出部161を備えている。また、表示装置10は、リモートコントローラ(リモコン)30からの信号を取得可能に構成されている。
【0136】
リモコン受光部20は、リモコン30からのリモコン信号を、赤外線等の光で受信する。リモコン受光部20は、受信したリモコン信号を、主制御部100に通知する。
【0137】
記録部21は、各種データおよびプログラムを記憶するものである。記録部21の例としては、主制御部100が動作するときに必要なプログラム等の固定データを記憶する読出し専用の半導体メモリであるROM(Read Only Memory)と、演算に使用するデータ及び演算結果等を一時的に記憶するいわゆるワーキングメモリとしてのRAM(Random Access Memory)とが挙げられる。また、記録部21は、画質調整値、及び、ユーザ情報を記憶する。ここで、画質調整値とは、映像のジャンル毎に画質を調整するための設定値であり、ユーザ情報とは、例えば、画質調整値を設定したユーザの識別情報など、ユーザに関する情報である。
【0138】
外部入出力部26は、表示装置10に接続された外部機器(例えば、録画装置50)から供給される映像信号を受け、映像信号選択部27に供給する。また、外部入出力部26は、外部装置に映像信号を供給することもできる。
【0139】
なお、表示装置10と外部装置との間の通信の態様は、信号ケーブルによる有線通信であってもよいし、電磁波を利用することによって情報をやりとりする無線通信であってもよい。
【0140】
映像信号選択部27は、ユーザからの指示に基づき、外部から供給される放送信号、または、外部入出力部26を介して外部機器(録画装置50)から供給される映像信号の何れか一方を、コンテンツ情報取得部140および画質調整部22に供給する。
【0141】
画質調整部22は、映像信号選択部27から供給されるデジタル及びアナログ放送コンテンツ、DVD、BD、及びHDDなどに記録されているコンテンツ、ネットワークを介して取得したコンテンツなどの映像信号を表示部23に供給する。また、画質調整部22は、主制御部100から取得した画質調整値に基づいて映像信号の表す映像の画質を調整し、調整した調整済映像信号を表示部23に供給する。
【0142】
表示部23は、画質調整部22からの映像信号に基づいて映像を表示する。具体的には、表示部23は、LCD、EL(Electroluminescence)ディスプレイ、PDP(Plasma Display Panel)などの表示素子と、受信した映像信号に基づいて表示素子を駆動するドライバ回路とを備える構成である。なお、映像には、絵や図形の他、文字も含まれ、また、静止画および動画も含まれる。
【0143】
主制御部100は、表示装置10内の各種構成を統括的に制御するものである。主制御部100の機能は、例えばRAMやフラッシュメモリなどの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行することによって実現される。
【0144】
指示取得部110は、リモコン30の操作によるユーザからの指示(リモコン信号)を、リモコン受光部20から取得する。指示取得部110は、取得したリモコン信号の示す指示の内容に応じて、当該リモコン信号を、画質設定部121、ユーザ特定部131、顔抽出部161、及び、画質調整指示部150に伝達する。
【0145】
具体的には、指示取得部110は、取得したリモコン信号が画質調整値の設定に関する信号である場合、画質設定部121にリモコン信号を通知し、ユーザ登録に関する信号である場合、画質設定部121にリモコン信号を通知し、ユーザの特定に関する信号である場合、ユーザ特定部131にリモコン信号を通知する。画質調製値の設定に関する信号、ユーザ登録に関する信号、及び、ユーザの特定に関する信号としては、例えば、画質調整値を設定する画面(画質設定画面)を表示する旨の信号(設定画面表示指示)、ユーザ名の登録を行う旨の信号(ユーザ名登録指示)、及び、登録されているユーザのうち、どのユーザであるかを選択する(ユーザ選択操作)旨の信号(ユーザ選択指示)などを、それぞれ挙げることができる。
【0146】
画質設定部121は、コンテンツのジャンル毎に、ユーザからの指示に基づき画質調整値を設定し、設定した画質調整値を、ユーザ特定部131から供給されるユーザ情報に関連付けて記録部21に格納する。具体的には、画質設定部121は、設定画面表示指示を指示取得部110から取得すると、画質調整部22に、画質設定画面を表示するように通知する。また、画質設定部121は、取得した画質設定指示に従って画質調整値を設定する。画質設定部121は、設定した画質調整値を、ユーザ特定部131から供給されるユーザ情報に関連付けて記録部21に記録する。
【0147】
図9は、表示部23に表示される画質設定画面の一例を示す図である。
【0148】
図9に示すように、画質設定画面においては、ユーザを示すアイコンと共に、コンテンツのジャンル毎の画質調整値が表示される。図9においては、ユーザが「母」であり、ジャンルが「映画」である場合の画質調整値が表示される。また、図9に示すように、画質調整値は、例えば、「明るさ」に関する調整値、「映像」に関する調整値、「黒レベル」に関する調整値、「色の濃さ」に関する調整値、「色合い」に関する調整値、および、「画質」に関する調整値のセットによって指定される。
【0149】
ユーザは、例えば、リモコン30を操作することによって、上記の調整値の各々を設定することができる。
【0150】
また、図9に示すように、画質設定画面を参照することによって、ユーザが、「AVポジション(画質切換)」に関する設定値、および、「明るさセンサー」のオン/オフに関する設定を行うことができるような構成としてもよい。
【0151】
また、ユーザは、リモコン30を操作することによって、他のユーザの設定を変更したり、読み込みを指示したりすることもできる。
【0152】
また、画質設定部121は、指示取得部110から、ユーザ名を登録する画面(ユーザ登録画面)を表示する指示を受けた場合には、表示部にユーザ登録画面を表示させる。ユーザは、ユーザ登録画面を参照しながらリモコン30を操作することによって自身のユーザ名を入力する。入力されたユーザ名は、指示取得部110を介して、画質設定部121に伝達される。画質設定部121は、また、顔抽出部161から供給されるユーザ顔情報とユーザ名とを互いに関連付けて、ユーザ情報として記録部21に記録する。
【0153】
なお、画質設定部121は、各々のユーザ名を識別するために参照することのできるユーザIDを各々のユーザに関連付けたものを、記録部21に記録することが好ましい。換言すれば、各々のユーザ情報には、他のユーザ情報と識別するために参照することができるユーザIDが含まれるような構成とすることが好ましい。例えば、画質設定部121は、ユーザ名「母」とユーザID「01」とを互いに関連付け、ユーザ名「父」とユーザID「02」とを互いに関連付け、ユーザ名「娘」とユーザID「03」とを互いに関連付けて記録部21に記録することが好ましい。
【0154】
このような構成とすることによって、表示装置10の備える各部は、ユーザIDを参照することによって、ユーザを特定することができる。また、表示装置10に接続された外部機器は、表示装置10から供給されるユーザIDを参照することによって、ユーザを特定することができる。
【0155】
また、画質設定部121は、各ユーザの好みのジャンル、各ユーザの好みの番組、および、各ユーザの主な視聴時間帯などの情報を、各ユーザIDに関連付けて、記録部21に記録するような構成としてもよい。
【0156】
また、画質設定部121と同様の機能を有する部分を、表示装置10に接続された外部機器(例えば記録装置50)が備える構成としてもよい。換言すれば、記録装置50は、ユーザ毎の画質調整値を設定する設定画面を出力する設定画面出力手段を備える構成としてもよい。
【0157】
図10(a)は、複数のユーザの各々に関連付けられ、記録部21に記録された設定(各ユーザの「お好み設定」)を、ユーザIDと共に示す図である。図10(a)に示すように、例えば、ユーザID「01」は、ユーザ「母」のお好み設定情報に関連付けられ、ユーザID「02」は、ユーザ「父」のお好み設定情報に関連付けられ、ユーザID「03」は、ユーザ「娘」のお好み設定情報に関連付けられている。ここで、各ユーザのお好み設定情報とは、例えば、図10(b)に示すように、各ユーザの画質調整値、各ユーザの好みのジャンル、各ユーザの好みの番組、および、各ユーザの主な視聴時間帯などの情報から構成される情報である。
【0158】
カメラ25は、表示装置10を利用している人物を撮影し、撮影された画像についての情報である撮影画像情報を主制御部100の顔抽出部161に通知する。表示装置10におけるカメラ25の配置は、本発明を限定するものではないが、例えば、カメラ25は、表示装置10の正面側、すなわち、表示装置10が表示する映像を視聴するユーザと対向する側に配置されていることが好ましい。このように、カメラ25を表示装置10の正面側に配置することによって、カメラ25は、ユーザを正面から撮影することができるので、主制御部100において、ユーザをより正確に特定することができる。また、カメラ25には、例えば、CCD(Charge Coupled Device)カメラを用いればよいが、これに限定されるものではない。
【0159】
顔抽出部161は、カメラ25から供給される撮影画像情報から、ユーザの顔の特徴点を抽出するものである。顔抽出部161は、抽出した顔の特徴点の情報を、ユーザ顔情報として、画質設定部121およびユーザ特定部131に通知する。なお、顔の特徴点を抽出する方法としては、例えば、従来知られている方法を用いればよい。
【0160】
ユーザ特定部131は、記録部21に登録されているユーザのうち、どのユーザが表示装置10を利用しているかを特定する手段である。具体的には、ユーザ特定部131は、顔抽出部161からのユーザ顔情報を取得し、取得したユーザ顔情報と、記録部21に登録されているユーザ顔情報とを照合する。なお、具体的な照合方法としては、従来知られている方法を用いればよい。照合した結果、記録部21に登録されているユーザ顔情報の何れかと、顔抽出部161から取得したユーザ顔情報との一致率が予め定められた値よりも高い場合、一致率が高いユーザ顔情報を含むユーザ情報を記録部21から読み出す。ユーザ特定部131は、読み出したユーザ情報を画質調整指示部150に通知する。
【0161】
また、ユーザ特定部131は、外部機器よりユーザ情報を通知する旨の指示を受けると、当該指示を受けたときに顔抽出部161からユーザ顔情報に対応するユーザ情報を外部入出力部26に対して出力する。また、外部入出力部26は、ユーザ特定部131から供給されるユーザ情報を、上記外部機器に対して出力する。
【0162】
また、ユーザ特定部131は、読み出した画質調整値を、画質調整指示部150に通知すると共に、一致したユーザ顔情報に関連付けられているユーザ名を記録部21から読み出し、読み出したユーザ名を表示部23に表示するようにしてもよい。
【0163】
コンテンツ情報取得部140は、外部から供給されるコンテンツに関するコンテンツ情報(番組情報)を取得する手段である。なお、コンテンツ情報には、コンテンツのタイトル、コンテンツのジャンル、コンテンツの放送開始時刻、コンテンツの放送終了時刻などの情報が含まれる。また、コンテンツ情報を取得する方法としては、映像信号がデジタル放送である場合、EPG(Electronic Program Guide)データに含まれるコンテンツ情報を取得する方法、また、映像信号の特徴からコンテンツ情報を取得する方法などが挙げられる。
【0164】
画質調整指示部150は、ユーザ特定部131によって特定されたユーザが設定している画質調整値のうち、コンテンツ情報取得部140にて取得したコンテンツ情報のうち、コンテンツのジャンルに関する情報であるジャンル情報について設定されている画質調整値に基づいて、画質を調整するように画質調整部22に指示する手段である。具体的には、画質調整指示部150は、ユーザ特定部131から、表示装置10を利用しているユーザのユーザ情報を取得し、コンテンツ情報取得部140から、表示すべき映像のコンテンツ情報を取得する。画質調整指示部150は、取得したユーザ情報に関連付けられている画質調整値のうち、コンテンツ情報取得部140から取得したジャンル情報に対応する画質調整値を、記録部21から読み出す。画質調整指示部150は、読み出した画質調整値を、画質調整部22に通知する。その結果、表示装置10を利用しているユーザの好みに合った画質で映像を表示することができる。
【0165】
なお、本実施形態に係る表示装置は、上述の記録装置50の各部を備える構成としてもよい。例えば、本実施形態に係る表示装置は、記録装置にコンテンツを記録する表示装置であって、ユーザを特定するユーザ特定手段(ユーザ特定部72)と、上記ユーザ特定手段によって特定されたユーザを他のユーザから識別するためのユーザ識別情報を出力するユーザ識別情報出力手段(ユーザ特定部72)と、記録処理が指示されたコンテンツを指定するコンテンツ指定情報を、上記ユーザ識別情報出力手段によって出力されたユーザ識別情報のうち、当該記録処理が指示されたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けて記録する記録手段(ドライブ制御部74)と、を備える構成としてもよい。
【0166】
〔その他の形態〕
上述の実施形態では、表示装置(テレビジョン受像機)10の本体にカメラ25を内蔵して、ユーザの顔を撮影する形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば図13に示すように表示装置10と外部カメラ42とをHDMIレシーバ41を介して、HDMI規格に準拠したインターフェイス手段により接続してもよい。また、図13ではHDMI規格を採用した場合について示しているが、USB規格、Wi−Fi規格、DLNA通信規格等に準拠したインターフェイス手段により接続を実現してもよい。
【0167】
また、図14に示すように、外部カメラ42は、カメラ付き携帯電話43に搭載されたカメラであってもよい。図14では、カメラ付き携帯電話43はHDMIケーブル44を介して表示装置10に接続している。また、伝送路は有線であっても、無線であってもよい。
【0168】
また、表示装置10の本体に備えたカメラ25と外部カメラ42との両方のカメラを併用してユーザの視聴位置を特定しユーザの顔検出精度を高くすることができる。
【0169】
さらに、図13に示すように表示装置10は人感センサ51を備えてもよい。また、人感センサ51の代わりに、又は、人感センサ51と共に視線検出センサを備えてもよい。表示装置10に人感センサ51及び/又は視線検出センサを内蔵して、人の動き及び/又は視線を検出して、ユーザがいるときのみ、カメラで撮影するように主制御部100を介して制御すれば、表示装置10本体のカメラ駆動用の消費電力を削減することができる。
【0170】
また、カメラ25の本体を回転及び追尾駆動式にして、人感センサ51と連動させて、動くユーザの方向に追尾してユーザの顔を撮影するようにしてもよい。
【0171】
また、表示装置10は、インターネットに接続した上で、Skype(登録商標)のソフトウェアを組み込んでSkype(登録商標)の機能を実現できるようにしてもよい。その場合、図13に示すように表示装置10は音声制御部91、マイク92、スピーカ93をもさらに備えるとよい。そして、主制御部100にSkype(登録商標)の機能を実現するためのソフトウェアを組み込むことによって、ユーザがSkype(登録商標)の機能を利用できる。具体的には、表示装置10が、外部カメラ42(又は上述の実施形態のような内蔵のカメラ25)で撮影したユーザの姿及びマイク92に吹き込まれたユーザにより発せられた音声を、インターネットを介して通話の相手に送信して、通話の相手から送信される通話の相手の姿を表示部23に表示し、通話の相手の発する音声を表示装置10本体のスピーカ93又は表示装置10本体のヘッドホン端子(図示しない)に接続された外部接続のヘッドホン(図示しない)から発すればよい。
【0172】
(プログラムおよび記録媒体)
最後に、録画装置50、および、表示装置10の備える各ブロック、特に主制御部70、および、主制御部100は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0173】
すなわち、録画装置50および表示装置10は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである録画装置50および表示装置10の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、録画装置50および表示装置10に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0174】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0175】
また、録画装置50および表示装置10を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0176】
<変形例>
以上の説明では、本発明に係る記録装置として、図3に示す構成を有する録画装置50を例に挙げ説明を行ったが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明に係る記録装置は、ディスクドライブ部82に代えて、例えば、フラッシュメモリのような半導体記録媒体への情報の書き込みおよび読出しが可能な記録手段を備える構成としてもよい。このような構成とすることにより、本発明に係る記録装置は、携帯することが容易な記録装置として実現することができる。
【0177】
以下では、そのような携帯可能な記録装置として、携帯電話端末60を例に挙げ説明を行う。また、携帯電話端末60と表示装置10とを備える録画システムについても説明を行う。なお、以下では、すでに説明した部分と同じ機能を有する部分については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0178】
図11は、表示装置10と携帯電話端末60とを備える録画システムの構成を示す図である。
【0179】
携帯電話端末60は、録画装置50と同様に、外部から供給される映像信号の示すコンテンツを本体に内蔵または着脱式のフラッシュメモリーやメモリカードなどの記録媒体に録画する。また、携帯電話端末60は、記録媒体に録画されているコンテンツを再生することもできる。また、携帯電話端末60は、録画装置50と同様に、予め登録されているユーザが録画を指示したコンテンツを示すコンテンツ情報を、録画を指示したユーザのユーザ識別情報に関連付けて記憶している。
【0180】
表示装置10と携帯電話端末60とは、図2を参照して説明した表示装置10と録画装置50との連携動作(ステップS1001〜ステップS1008)と同様の連携動作を行う。
【0181】
なお、表示装置10と携帯電話端末60との間の通信の態様は、HDMI規格、IEEE1394規格、USB規格各準拠の信号ケーブルによる有線通信であってもよいし、IEEE802.11n規格、UWB規格、Bluetooth規格各準拠の電磁波を利用することによって情報をやりとりする無線通信であってもよい。
【0182】
図12は、携帯電話端末60の構成を示すブロック図である。図12に示すように、携帯電話端末60は、外部入出力部62、映像信号取得部63、記録部64、主制御部80、および、操作部81を備えている。また、携帯電話端末60は、録画装置50の備えるディスクドライブ部65に代えて、記録部82を備えている。主制御部80は、指示取得部71、ユーザ特定部72、コンテンツ情報取得部73、および、記録制御部84を備えている。
【0183】
指示取得部71は、操作部81を操作することによって入力されるユーザからの指示を取得する。指示取得部71は、ユーザからの指示に基づき、各種の指示信号を記録制御部84に対して供給する。
【0184】
記録制御部84は、録画装置50の備えるドライブ制御部84と同様の動作を行う。ただし、記録制御部84は、録画装置50の備えるディスクドライブ部82に代えて、記録部82を制御する。
【0185】
記録部82は、記録制御部84からの指示を受け、映像信号取得部63から供給される映像信号を所定のフォーマットに変換した後、半導体記録媒体に記録する。なお、当該半導体記録媒体は、メモリーカードなどのように着脱可能なものであってもよいし、着脱不可能なものであってもよい。
【0186】
このように構成された携帯電話端末60は、録画装置50の行う各種の動作、例えば、(録画装置の動作例1)〜(録画装置の動作例4)において説明した動作と同様の動作を行う。
【0187】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、上述した実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0188】
本発明は、コンテンツを録画する録画装置、および、そのような録画装置を含む録画システムに好適に適用することができる。
【符号の説明】
【0189】
10 表示装置
21 記録部
22 画質調整部
23 表示部
25 カメラ
26 外部入出力部
100 主制御部
121 画質設定部
131 ユーザ特定部(ユーザ特定手段、ユーザ識別情報出力手段)
140 コンテンツ情報取得部
150 画質調整指示部
161 顔抽出部
50 録画装置(記録装置)
60 携帯電話端末(記録装置)
62 外部入出力部
64 記録部
65 ディスクドライブ部
70 主制御部
72 ユーザ特定部(取得手段)
73 コンテンツ情報取得部
74 ドライブ制御部(記録手段、出力手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体にコンテンツを記録する記録装置において、
ユーザを特定するユーザ特定機能を有する外部機器によって特定されたユーザを他のユーザから識別するためのユーザ識別情報を、当該外部機器より取得する取得手段と、
記録処理が指示されたコンテンツを指定するコンテンツ指定情報を、上記取得手段によって取得されたユーザ識別情報のうち、当該記録処理が指示されたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けて記録する記録手段と、
を備えていることを特徴とする記録装置。
【請求項2】
上記記録手段により記録されたコンテンツ指定情報の少なくとも一部を、ユーザからの指示に基づいて出力する出力手段であって、上記取得手段によって取得されたユーザ識別情報のうち、上記指示が行われたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けられたコンテンツ指定情報を出力する出力手段を更に備えている、
ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
上記出力手段により出力される出力画面は、上記指示が行われたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けられたコンテンツ指定情報より構成されるコンテンツリストと、上記指示が行われたときに取得されたユーザ識別情報とは異なるユーザ識別情報に関連付けられたコンテンツ指定情報より構成されるコンテンツリストとを含み、それぞれのユーザ識別情報を示すタブにより切り替え可能に構成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
上記記録手段は、上記取得手段によって取得された新たなユーザ識別情報が、既に取得されたユーザ識別情報の何れにも一致しないときに、該新たなユーザ識別情報を登録し、
上記出力手段は、上記出力画面に上記新たなユーザ識別情報を示すタブを追加する、
ことを特徴とする請求項2または3に記載の記録装置。
【請求項5】
ユーザ毎の画質調整値を設定する設定画面を出力する設定画面出力手段を更に備えている、ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の記録装置。
【請求項6】
表示部にコンテンツを表示する表示装置と、記録媒体にコンテンツを記録する記録装置とを備えている記録システムであって、
上記記録装置は、請求項1から5の何れか1項に記載の記録装置であり、
上記表示装置は、ユーザを特定するユーザ特定手段と、当該ユーザ特定手段によって特定されたユーザを他のユーザから識別するためのユーザ識別情報を出力するユーザ識別情報出力手段とを備えている、
ことを特徴とする記録システム。
【請求項7】
表示部にコンテンツを表示する表示装置と、記録媒体にコンテンツを記録する記録装置とを備えている記録システムであって、
上記記録装置は、請求項2から5の何れか1項に記載の記録装置であり、
上記表示装置は、ユーザを特定するユーザ特定手段と、当該ユーザ特定手段によって特定されたユーザを他のユーザから識別するためのユーザ識別情報を出力するユーザ識別情報出力手段とを備えており、上記記録装置が出力するコンテンツ指定情報を上記表示部に表示可能である、
ことを特徴とする記録システム。
【請求項8】
請求項1から5の何れか1項に記載の記録装置を備えることを特徴とするテレビジョン受像機。
【請求項9】
記録装置にコンテンツを記録する表示装置において、
ユーザを特定するユーザ特定手段と、
上記ユーザ特定手段によって特定されたユーザを他のユーザから識別するためのユーザ識別情報を出力するユーザ識別情報出力手段と、
記録処理が指示されたコンテンツを指定するコンテンツ指定情報を、上記ユーザ識別情報出力手段によって出力されたユーザ識別情報のうち、当該記録処理が指示されたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けて記録する記録手段と、
を備えていることを特徴とする表示装置。
【請求項10】
請求項9に記載の表示装置を備えることを特徴とするテレビジョン受像機。
【請求項11】
記録媒体にコンテンツを記録する記録方法であって、
ユーザを特定するユーザ特定機能を有する外部機器によって特定されたユーザを他のユーザから識別するためのユーザ識別情報を、当該外部機器より取得する取得工程と、
記録処理が指示されたコンテンツを指定するコンテンツ指定情報を、上記取得工程にて取得されたユーザ識別情報のうち、当該記録処理が指示されたときに取得されたユーザ識別情報に関連付けて記録する記録工程と、
を含んでいることを特徴とする記録方法。
【請求項12】
請求項1から5の何れか1項に記載の記録装置が備えている各手段としてコンピュータを動作させるためのプログラム。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムを記録しているコンピュータ読取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−229139(P2011−229139A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−76492(P2011−76492)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】