説明

記録装置、記録装置の制御方法、および、制御プログラム

【課題】表示装置を持たない記録装置においても、容易に、かつ効率よく動作条件を設定できるようにする。
【解決手段】複数のスイッチを具備するコントロールパネル60を備えたドットインパクトプリンタ10において、スイッチの操作に基づいて動作条件を設定する場合に、CPU71によって、スイッチの操作回数をカウントし、このカウント値をもとに、複数の設定項目または設定値の中から一の設定項目または設定値を選択し、選択した設定項目または設定値をもとに動作条件の設定を行う。また、CPU71は、設定項目または設定値を選択する毎に、選択した設定項目または設定値を記録ヘッド18によって記録させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置、この記録装置の制御方法、および、制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、記録装置に対して、記録媒体として使用するシートのサイズ等を設定する際には、記録装置が備えるキー操作部を用いて設定が行われる。例えば、表示装置を備えた記録装置においては、キー入力操作に応じて表示装置による表示を変化させ、対話形式で設定が行われる(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平7−61086号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、記録装置の中には、表示装置を持たないものが多く存在する。これらの記録装置において対話形式で入力を行う場合、入力操作が行われると、その都度、設定項目等がシートに記録され、このシートを見ながらユーザがキー操作を継続するといった手順が実行される。この手順では、キー操作と設定項目等の記録とが、設定終了まで何度も繰り返し実行される。このため、設定に時間がかかり、効率が悪いという問題があり、さらに、記録媒体およびインク等の消耗品の消費量が多くなるという問題があった。
【0004】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、表示装置を持たない記録装置においても、容易に、かつ効率よく動作条件を設定できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、操作子の操作に基づいて設定される動作条件に基づき、記録媒体を搬送して当該記録媒体に画像を記録する記録装置において、前記操作子の操作回数を計数する計数手段と、前記計数手段により計数された操作回数をもとに、予め用意された複数の情報の中から一の情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された情報をもとに前記動作条件を設定する設定手段と、前記選択手段によって情報が選択される毎に、選択された情報を前記記録媒体に記録させる記録制御手段と、備えることを特徴としている。
この構成によれば、操作子の操作回数をもとに情報が選択されて、この情報に基づいて動作条件が設定され、かつ、選択された情報が記録媒体に記録されるので、表示装置を具備していない記録装置において対話型方式による設定を実現できる。そして、操作子を操作するユーザは、操作子を任意の回数だけ操作することで、多くの情報の中から直接的に一の情報を選択させることができるので、わずかな数の操作子の操作により、効率よく動作条件を設定できる。さらに、情報が選択される毎に選択された情報を記録媒体に記録するので、対話型方式によって容易に設定を行うことができ、かつ、記録の実行回数を最小限に抑えることで記録媒体やインク或いはトナー等の消費量を節約できる。
【0006】
また、本発明において、前記計数手段は、前記操作子が所定時間より短い間隔で連続して操作された場合に、これら連続した操作の回数を計数するものであり、前記操作子の非操作状態が所定時間を超えて継続した場合には操作回数の計数を終了するものとしてもよい。この場合、操作子を操作した後、所定時間以上操作しなければ、操作回数の計数が終了され、計数された回数をもとに情報が選択される。これにより、単に操作子を操作する時間間隔を変えるだけで、連続操作を計数させ、或いは、連続操作の計数を終了させることができる。このため、少数の操作子を用いて効率よく動作条件の設定を行える。
【0007】
さらに、本発明において、複数の前記操作子を備えて構成され、前記計数手段は、これら複数の前記操作子毎に操作回数を計数するものとしてもよい。この場合、複数の操作子を用いて、極めて効率よく動作条件の設定を行えるという利点がある。
【0008】
また、本発明において、前記動作条件の設定用に用意された複数の前記情報は予め順序づけられており、前記選択手段は、前記計数手段により計数された操作回数と前記情報の順序とに基づいて、前記情報を選択する構成としてもよい。この構成によれば、所望の情報の順序を考慮して操作子を操作すれば、直接的に情報を選択させることができるので、極めて簡単かつ分かりやすい操作により効率よく動作条件を設定できる。
【0009】
また、上記目的を達成するため、本発明は、操作子の操作に基づいて設定される動作条件に基づいて記録媒体を搬送して当該記録媒体に画像を記録する記録装置の制御方法であって、前記操作子の操作回数を計数し、計数した前記操作回数をもとに、予め用意された複数の前記情報の中から一の前記情報を選択し、選択した前記情報をもとに前記動作条件を設定するとともに、前記情報を選択する毎に、選択した情報を前記記録媒体に記録させること、を特徴とする記録装置の制御方法を提供する。
これにより、表示装置を具備していない記録装置において、わずかな数の操作子の操作により、効率よく動作条件を設定できる対話型方式の設定を実現できる。さらに、記録の実行回数を最小限に抑え、記録媒体やインク或いはトナー等の消費量を節約できる。
【0010】
また、上記目的を達成するため、本発明は、操作子の操作に基づいて設定される動作条件に基づいて、記録媒体を搬送して当該記録媒体に画像を記録する記録装置を制御するコンピュータを、前記操作子の操作回数を計数する計数手段と、前記計数手段により計数された操作回数をもとに、予め用意された複数の情報の中から一の情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された情報に基づき前記動作条件を設定する設定手段と、前記選択手段によって情報が選択される毎に、選択された情報を前記記録媒体に記録させる記録制御手段と、して機能させるための制御プログラムを提供する。
これにより、表示装置を具備していない記録装置において、わずかな数の操作子の操作によって効率よく動作条件を設定できる対話型方式の設定を実現できる。さらに、記録装置における記録の実行回数を最小限に抑え、記録媒体やインク或いはトナー等の消費量を節約できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、表示装置を用いることなく、多くの情報の中から直接的に一の情報を選択可能で、効率のよい対話型方式の設定を実現でき、かつ、記録回数を抑えて記録媒体やインク或いはトナー等の消費量を節約できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施形態に係る記録装置としてのドットインパクトプリンタの外観を示す正面斜視図である。
図1に示すドットインパクトプリンタ10は、後述する記録ヘッドが備える複数の記録ワイヤを、記録媒体としてのシートに対して、インクリボンを介して打ち出すことにより、シートの記録面に文字を含む画像を記録する記録装置である。
ここで、記録媒体として用いるシートは、所定長さに切断されたカットシートと、複数枚が連接された連続シートとのいずれでもよい。カットシートとしては、例えば単票紙、単票複写紙またはカットフィルム等がある。また、連続シートとしては連続紙、連続複写紙等があり、典型的な連続シートには、その幅方向両端に所定間隔でスプロケットホールが穿設されている。これらカットシートおよび連続シートは、紙製または樹脂製のいずれであってもよい。
【0013】
ドットインパクトプリンタ10は、プリンタ本体11と、プリンタ本体11の外装体を構成する上部ケース13Aおよび下部ケース13Bと、プリンタ本体11の前方側に設置されてカットシートの供給を案内するシート供給ガイド31と、プリンタ本体11の後方側の上部位置に設置され、カットシートをプリンタ本体11の記録機構部へ1枚づつ供給するカットシートフィーダ32とから構成される。
ドットインパクトプリンタ10においてカットシートを使用する場合には、シート供給ガイド31を用いてカットシートを手差し供給する方法と、1または複数のカットシートをカットシートフィーダ32にセットしておいて、自動的に給紙させる方法とがある。また、後述するプッシュトラクタユニット12(図2)に連続シートをセットし、この連続シートをプリンタ本体11の後方から供給させることもできる。
また、ドットインパクトプリンタ10のプリンタ本体11の前面には、コントロールパネル60が配設される。このコントロールパネル60は、図4を参照して後述するように複数のスイッチを備え、ドットインパクトプリンタ10の動作に係る設定操作等を行うためのものである。
【0014】
図2は、図1のプリンタにおけるプリンタ本体を示す斜視図であり、図3はプリンタ本体の断面図である。
図2および図3に示すように、ドットインパクトプリンタ10は、プリンタ本体11の本体フレームを構成するベースフレーム14、リアフレーム15、左サイドフレーム16および右サイドフレーム17を備える。
ベースフレーム14およびリアフレーム15は、プリンタ本体11の左右両端に立設される左サイドフレーム16および右サイドフレーム17に架け渡される。
また、左サイドフレーム16と右サイドフレーム17との間には、プラテン20およびキャリッジガイド軸26が架け渡される。プラテン20は、左サイドフレーム16および右サイドフレーム17に回転自在に支持され、キャリッジガイド軸26は左サイドフレーム16および右サイドフレーム17により回動自在に支持される。さらに、左サイドフレーム16および右サイドフレーム17に跨って、シート案内25が固定される。
【0015】
そして、本体フレームには、記録ヘッド18、キャリッジ19、プラテン20、および、シート案内25が配設される。また、ドットインパクトプリンタ10は、第1搬送ローラ21および第2搬送ローラ22からなるフロント側搬送ローラ38と、第3搬送ローラ23および第4搬送ローラ24からなるリア側搬送ローラ39とを備える。このフロント側搬送ローラ38、リア側搬送ローラ39およびプラテン20により、シート搬送機構部が構成される。
第1搬送ローラ21および第2搬送ローラ22は、プリンタ本体11のフロント側(図2中の手前側)に位置して、上下に配置されて対をなしている。また、第3搬送ローラ23および第4搬送ローラ24は、プリンタ本体11のリア側(図2中の奥側)に位置し、上下に配置されて対をなしている。
このうち、第1搬送ローラ21および第4搬送ローラ24は駆動ローラ、第2搬送ローラ22および第3搬送ローラ23は従動ローラである。また、第1搬送ローラ21および第3搬送ローラ23は、プラテン20と共にシート案内25の下方に配置され、第2搬送ローラ22および第4搬送ローラ24はシート案内25の上方に配置される。
【0016】
プラテン20、第1搬送ローラ21および第4搬送ローラ24は、図3に示すギア輪列34により正または逆方向に回転駆動される。このギア輪列34は左サイドフレーム16または右サイドフレーム17のいずれか一方、例えば左サイドフレーム16に設置される。ギア輪列34は、正転または逆転可能なシート搬送モータ35の駆動軸に回転一体に固定されたモータピニオン36と、このモータピニオン36に噛み合う第1歯車48と、この第1歯車48に回転一体に形成され、第1歯車48よりも歯数の少ない第2歯車49と、プラテン20の回転軸20Aに回転一体に固定され、第2歯車49と噛み合うプラテン歯車50と、プラテン歯車50からの駆動力が第3歯車51を介して伝達され、第1搬送ローラ21のローラ軸に回転一体に固定された第1搬送ローラ歯車52と、第2歯車49からの駆動力が第4歯車53を介して伝達され、第4搬送ローラ24のローラ軸に回転一体に固定された第4搬送ローラ歯車54とを備えている。
これにより、プラテン20および第1搬送ローラ21が同一方向に、第4搬送ローラ24が反対方向に回転して、シートを、プリンタ本体11のフロント(前)からリア(後)へ向けて、すなわち図3の矢印X方向へ搬送可能とし、または、プリンタ本体11のリアからフロントへ向けて、図3の矢印Y方向へ搬送可能とする。従って、カットシートおよび連続シートは、後述するキャリッジ19の主走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
【0017】
また、図2に示すプッシュトラクタユニット12は、連続シートを、プラテン20を備えた上記シート搬送機構部へ供給する。プッシュトラクタユニット12は、左右一対のトラクタ(図示略)を有し、このトラクタが有する複数本のピン(図示略)が、連続シートの幅方向両側に穿設されたスプロケットホールに係合可能とされ、このピンを移動させることにより、連続シートを供給する。このプッシュトラクタユニット12のトラクタは、第4搬送ローラ24のローラ軸に設けられた伝動ギア(図示略)を含む各種ギアを介して、モータピニオン36によって駆動される。
【0018】
図1に示すシート供給ガイド31は、プリンタ本体11のフロント側において、上部ケース13Aに着脱自在に設置される。このシート供給ガイド31は、単票紙または単票複写紙等のカットシートを、プリンタ本体11のフロントからリアへ向けて手差しで1枚ずつ供給する際に、このカットシートを案内する。このシート供給ガイド31により案内されたカットシートは、プラテン20、フロント側搬送ローラ38およびリア側搬送ローラ39等により搬送される。
【0019】
また、図1に示すカットシートフィーダ32は、プリンタ本体11の後方側に装着または離脱可能に設けられて、単票紙または単票複写紙等のカットシートを、プリンタ本体11のリアからフロントへ向けて1枚ずつ自動供給するものである。このカットシートフィーダ32は、ギア輪列34(図3)を介してシート搬送モータ35によって駆動され、複数枚のカットシートを積層状態で保持するホッパから、最上位のカットシートをピックアップして1枚ずつ供給するものである。
【0020】
また、図2に示すキャリッジ19は、キャリッジガイド軸26に摺動自在に挿通されると共に、リアフレーム15の上端部に摺接され、更に記録ヘッド18が搭載される。キャリッジガイド軸26はプラテン20と平行に配置され、これにより、キャリッジ19は、プラテン20およびキャリッジガイド軸26の軸方向と一致する主走査方向に走行(走査)可能に設けられる。このキャリッジ19は、キャリッジ駆動モータ33(図5参照)の正転または逆転により往復移動されるタイミングベルト(図示略)に連結されており、キャリッジ駆動モータ33の正転または逆転によって、キャリッジガイド軸26に案内されて主走査方向に移動する。また、キャリッジ19には、図2に示すようにリボンカセット装着部40が設けられ、このリボンカセット装着部40に、インクリボンを収納したリボンカセット40Aが装着される。
【0021】
記録ヘッド18は、多数の記録ワイヤ(図示略)を備え、これらの記録ワイヤの突出方向前方に、リボンカセット40Aから引き出されたインクリボンが位置する。記録ヘッド18は、キャリッジ19と共に主走査方向に走行される間に、記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち付けて、プラテン20と記録ヘッド18との間に搬送されるシートに文字を含む画像を記録する。
記録ヘッド18による記録動作は、キャリッジ19が主走査方向左向きまたは右向きに走行される間に、記録ヘッド18の記録ワイヤにより一行分の記録がなされ、この一行分の記録がなされる度に、シートを所定長(通常、行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより実施される。
【0022】
図4は、ドットインパクトプリンタ10の前面に配設されるコントロールパネル60の構成例を示す正面図である。
この図4に例示するように、コントロールパネル60は、6個のスイッチ61、62、63、64、65、66を備える。これら6個のスイッチは、押圧操作時にオンとなるスイッチであり、各スイッチには、ドットインパクトプリンタ10の通常動作時の操作内容、および、ドットインパクトプリンタ10の動作条件に係る設定を行うための操作時の操作内容が割り当てられている。
例えば、スイッチ64、65には、通常動作時において、シートにおける記録開始位置および記録終了位置等を調整する機能が割り当てられる。また、例えば、スイッチ66には、通常動作時に記録動作を一時停止させる機能が割り当てられ、さらに、当該スイッチ66を所定時間(例えば、数秒)以上、押下し続けた場合に、ドットインパクトプリンタ10を設定動作に移行させる機能が割り当てられる。
また、スイッチ61には、設定操作時において、選択対象の設定項目を次の設定項目に移動させる機能が割り当てられる。また、スイッチ62には、選択対象の設定項目を前の設定項目に移動させる機能が割り当てられる。スイッチ63には、設定操作時において、設定対象の設定値を次の設定値に移動させる機能が割り当てられる。これらスイッチ61、62、63は、操作子として機能する。
【0023】
図5は、ドットインパクトプリンタの制御系の機能的構成を示すブロック図である。
この図5に示すように、ドットインパクトプリンタ10の制御系70は、CPU(Central Processing Unit)71と、CPU71により実行される制御プログラムおよびこの制御プログラムに係るデータを記憶するROM(Read Only Memory)72と、ドットインパクトプリンタ10の動作に係る各種設定状態等を記憶するフラッシュROM73と、記録する文字を生成するためのキャラクタジェネレータ(CG)74とを備え、これらの各部はバス77により接続される。また、このバス77を介して、CPU71にはドライバ回路75が接続される。このドライバ回路75は、記録ヘッド18、キャリッジ駆動モータ33およびシート搬送モータ35に接続され、CPU71の制御に従って、これら記録ヘッド18、キャリッジ駆動モータ33およびシート搬送モータ35を駆動する。また、バス77には、シリアルインタフェース、パラレルインタフェース、USBインタフェース、ネットワークカードインタフェース等の各種規格に準じたコネクタを備えるインタフェース回路(I/F)76が接続される。I/F76には、ドットインパクトプリンタ10の外部のホストコンピュータ80が接続される。このホストコンピュータ80は、ドットインパクトプリンタ10との間で各種制御情報を送受信することにより、ドットインパクトプリンタ10によって画像を記録させるものであり、例えば、記録すべき画像のデータを含む記録データをドットインパクトプリンタ10に対して送信する。
そして、制御系70にはコントロールパネル60が接続され、コントロールパネル60が備えるスイッチ61〜66の操作がCPU71に入力される。
【0024】
図6は、ROM72に記憶される設定項目と、各設定項目について選択可能な設定値との一例を示す図である。これら設定項目および設定値は、ドットインパクトプリンタ10における動作条件を設定するための情報として、予め用意されてROM72に記憶される。
図6に例示するように、ドットインパクトプリンタ10においては、1ページの長さ(副走査方向における長さ)を示す「ページ長」、I/F76においてホストコンピュータ80との接続に使用するインタフェースを示す「接続」、文字を記録する際の字体を示す「フォント」、ロール状の連続シートを使用するか否かを示す「ロール紙」、騒音を抑える動作モードにするか否かを示す「低騒音モード」、ホストコンピュータ80との間の通信を含むドットインパクトプリンタ10の動作に用いるソフトウェアを示す「制御ソフト」、等の各種の設定項目が用意される。また、これら設定項目には、それぞれ複数の設定値が対応づけられており、例えば、「ページ長」の項目については、「3inch」〜「17inch」の13種類の設定値が用意され、この中から一の設定値が選択される。
従って、ドットインパクトプリンタ10を使用するユーザは、予め用意された各々の設定項目について、複数の設定値の中から一の設定値を選択することにより、所望の動作を設定できる。
【0025】
また、図6に例示する各設定項目、および、各設定項目に対応する複数の設定値については、予め配列順序が定められており、この順序に基づき設定項目および設定値が選択される。
詳細に説明すると、設定項目および設定値を選択する操作は、コントロールパネル60のスイッチ61、62、63を押下することで行われる。上述のように、スイッチ61は、選択対象の設定項目を次の設定項目に移動させるスイッチである。このため、設定動作中にスイッチ61が一回操作される毎に、図6に例示した設定項目が、図6中に矢印Aで示すように、配列順序に従って次の設定項目に移動する。例えば、配列順序が最上位の「ページ長」が選択された状態でスイッチ61が一回操作されると、配列順序に従って次の設定項目である「接続」が選択される。以下、スイッチ61が操作される毎に、選択項目が「フォント」、「ロール紙」、「低騒音モード」、…と移動する。ここで、配列順序が末尾の選択項目まで移動した後に、さらにスイッチ61が操作された場合は、配列順序が先頭の選択項目に移動する。
これに対し、スイッチ62は、選択対象の設定項目を前の設定項目に移動させるスイッチである。このため、設定動作中にスイッチ62が一回操作される毎に、図6に例示した設定項目が、図6中に矢印Bで示すように、配列順序に従って前の設定項目に移動する。例えば、設定項目として「低騒音モード」が選択された状態でスイッチ62が一回操作されると、配列順序に従って前の設定項目である「ロール紙」が選択され、以下、スイッチ62が操作される毎に、選択項目が「フォント」、「接続」、…と移動する。ここで、配列順序が先頭の選択項目まで移動した後に、さらにスイッチ62が操作された場合は、配列順序が末尾の選択項目に移動する。
さらに、スイッチ63は、対象の設定値を、配列順序に従って次の設定値に移動させるスイッチである。このため、設定動作中にスイッチ63が一回操作される毎に、スイッチ61、62の操作により選択された設定項目に対応する設定値が、図6中に矢印Cで示すように配列順序に従って次の設定項目に移動する。例えば、設定項目として「ページ長」が選択され、設定値として配列順序が最上位の「3inch」が選択された状態で、スイッチ63が操作されると、配列順序に従って次の「3.5inch」が選択され、以下、スイッチ63が操作される毎に、選択値が「4inch」、「5.5inch」、…と移動する。ここで、配列順序が末尾の選択値まで移動した後に、さらにスイッチ63が操作された場合は、配列順序が先頭の選択値に移動する。
このように、3個のスイッチ61、62、63の操作によって、全ての設定項目および全ての設定値が選択可能となっている。
【0026】
CPU71は、コントロールパネル60により入力される指示、および、I/F76によりホストコンピュータ80から受信した制御情報に従って、ROM72に記憶された制御プログラムを読み出して実行し、制御系70の各部を制御する。
また、CPU71は、上記制御プログラムを実行することにより、コントロールパネル60が有する6個のスイッチ61〜66(図4)の操作に応じて、ドットインパクトプリンタ10の動作に係る各種設定を行う設定動作(図7)を実行する。この設定動作において、CPU71は、コントロールパネル60が備えるスイッチ61〜66のうち、スイッチ61、62、63の操作に基づいて、設定項目および設定値の選択を行い、選択された設定項目について、設定された設定値を対応づけて、フラッシュROM73に記憶させる。
【0027】
ところで、コントロールパネル60の操作により設定を行っている間には、どの設定項目および設定値が選択されているかをユーザに知らせる必要がある。このドットインパクトプリンタ10は、LCD(液晶表示装置)等の表示装置を備えていないので、設定項目および設定値をシートに記録して、ユーザに知らせるようにしている。すなわち、ドットインパクトプリンタ10は、設定動作中にスイッチ61、62、63が操作され、設定項目の移動、および設定値の移動が行われる毎に、設定項目と設定値とを、記録ヘッド18によってシートに記録し、記録した部分が視認できる位置までシートを搬送する。
【0028】
ここで、スイッチ61、62、63のいずれかが一回操作される毎に、シートへの記録および搬送を行うようにした場合、シートおよびインク(インクリボン)の消費量が非常に多くなる。そこで、本実施形態におけるドットインパクトプリンタ10は、スイッチ61、62、63のいずれかが連続して複数回操作された場合には、この連続した操作の回数をカウントし、その回数分だけ設定項目または設定値を移動させたものとして、シートへの記録および搬送を行う。これにより、設定項目および設定値を配列順序に従って複数回移動させる必要がある場合に、シートへの記録および搬送の回数を最小限に抑え、シートとインクを節約し、かつ、記録および搬送に要する時間を短縮できる。
【0029】
以下、図7のフローチャートを参照して、ドットインパクトプリンタ10の設定動作について説明する。
図7の設定動作は、スイッチ61、62、63の各々について実行される。ここでは、スイッチ61について実行する場合を例として説明する。図7の設定動作の実行時、CPU71は、ROM72に記憶された制御プログラムを実行することで、計数手段、選択手段、設定手段、および記録制御手段として機能する。
【0030】
設定動作の開始時、CPU71は、スイッチ61について設けたカウンタをリセット(カウント値=0)する(ステップS11)。
続いて、CPU71は、カウント値が0か1以上であるかを判別し(ステップS12)、カウント値が0であった場合は、スイッチ61の操作の有無を判別する(ステップS13)。ここでスイッチ61の操作が無ければ、CPU71はステップS12に戻り、スイッチ61の操作があった場合には、カウント値を+1して(ステップS14)、ステップS12に戻る。
【0031】
そして、カウント値が1以上の場合(ステップS12;Yes)、CPU71は、最後に行われたスイッチ61の操作から所定時間が経過したか否かを判別する(ステップS15)。ここで、最後に行われた操作とは、ステップS11でカウンタをリセットした後で、直近に行われた操作を指す。また、所定時間とは、連続した操作とするか否かを分けるしきい値であり、例えば0.5秒程度とすればよい。この場合、操作から0.5秒以下に次の操作が行われると、これらの操作が連続した操作と見なされる。従って、ステップS15における所定時間は、ドットインパクトプリンタ10における設定項目の数やユーザの習熟度等に応じて適宜設定すればよい。
そして、最後に行われた操作から所定時間が経過していない場合(ステップS15;No)、CPU71はステップS13に移行する。また、最後の操作から所定時間が経過した場合(ステップS15;Yes)、CPU71は、カウント値を操作回数として、設定項目を移動させて選択する(ステップS16)。その後、CPU71は、スイッチ61の操作により選択された設定項目をシートに記録させ(ステップS17)、ステップS11に戻ってカウンタをリセットして動作を継続する。
この設定動作により、例えばスイッチ61が連続して3回操作された場合、設定項目が操作3回分だけ移動されて選択されるが、シートに設定項目を記録する動作はステップS17の1回だけで済む。このため、スイッチ61の操作(ここでは3回)毎に記録を行う場合に比べて、シートおよびインクの消費量を節約し、かつ、設定動作に要する時間を短縮できる。
【0032】
図7に示す設定動作は、スイッチ62の操作による設定項目の選択時においても同様に実行され、スイッチ62を複数回連続して操作された場合に、その連続した操作回数に相当する分だけ、設定項目が移動され、選択される。上述のように、スイッチ62は設定項目の配列順序に従って、前の設定項目を選択する操作を行うためのスイッチである。従って、スイッチ62の操作について図7の設定動作を実行する場合、カウント値すなわち連続した操作回数に相当する分だけ、設定項目が前に移動される。
また、図7の設定動作は、スイッチ63の操作による設定値の選択時においても全く同様に実行される。この場合、CPU71は、ステップS16において、フラッシュROM73に記憶されている現在の設定値から、カウント値すなわちスイッチ63の操作回数に対応する分だけ、配列順序に従って設定値を移動させて選択する。このステップS16で、CPU71は、選択された設定値をフラッシュROM73に記憶させる処理を合わせて行う。
【0033】
そして、CPU71は、ドットインパクトプリンタ10の動作に係る設定を行う動作状態で、スイッチ61、62、63のいずれかが操作された場合に、その操作されたスイッチ(例えば、スイッチ61)について、図7の設定動作を行う。ここで、その操作されたスイッチ(スイッチ61)とは異なるスイッチ(例えば、スイッチ63)が操作された場合には、先に操作されたスイッチ(スイッチ61)について、ステップS16〜S17の処理を行い、続いて、後に操作されたスイッチ(スイッチ63)について、図7の設定動作を開始する。
【0034】
以上のように、本発明を適用した実施の形態に係るドットインパクトプリンタ10によれば、スイッチ61〜66を備えたコントロールパネル60の操作によって動作条件を設定する設定動作を実行し、スイッチ61、62が操作された場合には、これらスイッチが連続して操作された回数をカウントし、カウント値に基づいて設定項目を選択する。そして、選択した設定項目を設定対象として設定した後、スイッチ63が操作されると、連続して操作された回数をカウントし、カウント値に基づいて設定値を選択し、上記設定項目に対応する設定値としてフラッシュROM73に記憶させる。そして、カウント値をもとに設定項目が選択される際、および、カウント値をもとに設定値が選択される際には、設定項目および/または設定値を記録ヘッド18によってシートに記録し、シートを搬送する動作が行われる。
これにより、スイッチ61、62、63の連続操作回数をもとに設定項目または設定値が選択されるので、液晶表示装置等の表示装置を用いることなく、対話型方式で動作条件の設定を行うことができる。また、ユーザは、適切な回数だけスイッチ61、62、63を操作するだけで、多くの設定項目または設定値の中から、直接的に一の設定項目または設定値を選択できる。このため、少ない数のスイッチを用いて効率よく設定を行える。
さらに、設定項目または設定値が選択される毎にシートに記録を行うので、対話型方式による設定が極めて容易になる上、記録の回数が必要最小限に抑えられ、シートやインクリボンの消費量を節約できる。
【0035】
また、ドットインパクトプリンタ10においては、スイッチ61、62、63の連続操作回数をカウントする際に、非操作状態が所定時間以上続いた場合に、カウントを終了する。このため、スイッチ61、62、63を操作した後、所定時間以上操作しなければ、操作回数のカウントが終了され、カウント値をもとに設定項目または設定値が選択される。これにより、単にスイッチ61、62、63を操作する時間間隔を変えるだけで、連続操作をカウントさせ、或いは、カウントを終了させることができる。このため、少数のスイッチにより効率よく動作条件の設定を行える。さらに、ドットインパクトプリンタ10においては、図6に例示したように複数の設定項目および設定値に配列順序が定められているので、この配列順序を踏まえてスイッチ61、62、63を操作する回数を決めれば、極めて効率よく動作条件を設定できる。
【0036】
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において任意に変形および応用が可能である。
例えば、上記実施の形態においては、スイッチ61、62、63の各々について図7の設定動作を行うものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、上記設定動作において、スイッチ61、62の操作回数を合わせてカウントするようにしてもよい。この場合について、以下、変形例として説明する。
【0037】
図8は、ドットインパクトプリンタ10における設定動作の変形例を示すフローチャートである。
この図8に示す設定動作は、スイッチ61、62の操作に対して実行される。
まず、設定動作の開始時、CPU71は設けたカウンタをリセットし(ステップS21)、続いて、スイッチ61またはスイッチ62の操作があるまで待機する(ステップS22)。
ここでスイッチ61またはスイッチ62の操作があった場合(ステップS22;Yes)、CPU71は、操作されたスイッチに応じて、カウント値を+1または−1する(ステップS23)。図6を参照して説明したように、スイッチ61の操作時には、設定項目が配列順序に従って次に移動される。このとき、設定項目の配列順序は+1されることとなる。また、スイッチ62の操作時には設定項目が配列順序に従って前に移動され、設定項目の配列順序は−1されることとなる。このため、図8の設定動作では、スイッチ61の操作時にはカウント値を+1、スイッチ62の操作時にはカウント値を−1する。
【0038】
続いて、CPU71は、最後に行われたスイッチ61またはスイッチ62の操作から所定時間が経過したか否かを判別する(ステップS24)。ここで、最後に行われた操作とは、ステップS21でカウンタをリセットした後で、かつ直近に行われた、スイッチ61、62のいずれかの操作を指す。所定時間とは、図7のステップS15において説明した所定時間と同様である。
最後に行われた操作から所定時間が経過していない場合(ステップS24;No)、CPU71は、スイッチ61、62における操作の有無を判別し(ステップS25)、操作が無ければステップS24に戻る。また、操作がなされた場合には、操作されたスイッチがスイッチ61かスイッチ62かに応じて、カウント値を+1または−1して(ステップS26)、ステップS24に戻る。
【0039】
ステップS24において、最後の操作から所定時間が経過した場合、CPU71は、カウント値に相当する分だけ設定項目を移動させて選択する(ステップS27)。その後、CPU71は、選択された設定項目をシートに記録させ(ステップS28)、ステップS21に戻ってカウンタをリセットして動作を継続する。
この設定動作により、例えば2回のスイッチ61の操作と、1回のスイッチ62の操作が連続して行われた場合に、これら3回の全ての操作を反映して設定項目が選択され、かつ、選択された設定項目がシートに記録される。この場合、スイッチ61の2回の操作に対応してカウント値が+2され、スイッチ62の1回の操作に対応してカウント値が−1されるので、3回の連続操作の総和としてカウント値は+1となり、配列順序を1だけ進めて設定項目が選択される。これにより、スイッチ61、62の操作毎に記録を行う場合に比べて、シートおよびインクの消費量を大幅に節約できる。また、設定項目を配列順序に従って前および後に移動させる操作を連続して行うことができるので、設定動作に要する時間を大幅に短縮できる。
【0040】
図8に示す設定動作は、スイッチ61、62の操作に対してのみ行うものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。上述のように、設定値を選択する操作はスイッチ63のみにより行われ、スイッチ63の1回の操作により、配列順序に従って次の設定値に移動される。ここで、設定値を操作するための新たなスイッチ(仮に、スイッチPとする)を設け、このスイッチPを操作することにより、設定値が配列順序に従って前に移動するようにした場合、このスイッチPの操作とスイッチ63の操作について、図8に示した設定動作と同様の動作を行うことができる。
この場合、スイッチ63が操作されると設定値は次の設定値に移動され、スイッチPが操作されると前の設定値に移動される。このため、スイッチ63の操作時にカウント値を+1、スイッチPの操作時にカウント値を−1するようにすれば、図8の設定動作と同様の動作で、設定値の選択を行うことができ、シートおよびインクの節約、並びに設定時間の短縮といった効果が得られる。
【0041】
なお、上記実施の形態および変形例において、ドットインパクトプリンタ10はホストコンピュータ80に接続されるものとしたが、このホストコンピュータ80の数について特に制限はなく、複数台のホストコンピュータ80をドットインパクトプリンタ10に接続することが可能である。また、上記実施の形態および変形例においては、本発明をドットインパクトプリンタ10に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、インクジェット式プリンタ、レーザープリンタ、感熱シートを用いるサーマルプリンタ、熱転写式プリンタ等の各種の記録装置(プリンタ)に適用可能であり、また、他の機器(複写機等)に組み込まれた記録装置に適用することも可能である。さらに、上記実施の形態および変形例では、1行ずつ記録を行うシリアルプリンタとしてのドットインパクトプリンタ10に本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、ページプリンタにおいても勿論適用可能である。この場合、シートおよびインク(トナーを含む)を節約できるといった本発明の利点が、より顕著になる。
その他、上記実施の形態および変形例における他の細部構成についても、任意に変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施形態に係るドットインパクトプリンタの外観斜視図である。
【図2】ドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。
【図3】ドットインパクトプリンタの側断面図である。
【図4】コントロールパネルの構成を示す正面図である。
【図5】ドットインパクトプリンタの制御系の構成を示すブロック図である。
【図6】ドットインパクトプリンタの動作に係る設定項目の例を示す図である。
【図7】ドットインパクトプリンタの動作を示すフローチャートである。
【図8】ドットインパクトプリンタの動作の変形例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
10…ドットインパクトプリンタ(記録装置)、11…プリンタ本体、18…記録ヘッド、20…プラテン、21…第1搬送ローラ、22…第2搬送ローラ、23…第3搬送ローラ、24…第4搬送ローラ、25…シート案内、33…キャリッジ駆動モータ、35…シート搬送モータ、40A…リボンカセット、60…コントロールパネル、61、62、63…スイッチ(操作子)、64、65、66…スイッチ、70…制御系、71…CPU(計数手段、選択手段、設定手段、記録制御手段)、72…ROM、73…フラッシュROM、74…CG、75…ドライバ回路、76…I/F、77…バス、80…ホストコンピュータ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作子の操作に基づいて設定される動作条件に基づき、記録媒体を搬送して当該記録媒体に画像を記録する記録装置において、
前記操作子の操作回数を計数する計数手段と、
前記計数手段により計数された操作回数をもとに、予め用意された複数の情報の中から一の情報を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された情報をもとに前記動作条件を設定する設定手段と、
前記選択手段によって情報が選択される毎に、選択された情報を前記記録媒体に記録させる記録制御手段と、
を備えることを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記計数手段は、前記操作子が所定時間より短い間隔で連続して操作された場合に、これら連続した操作の回数を計数するものであり、前記操作子の非操作状態が所定時間を超えて継続した場合には操作回数の計数を終了すること、
を特徴とする請求項1記載の記録装置。
【請求項3】
複数の前記操作子を備えて構成され、
前記計数手段は、これら複数の前記操作子毎に操作回数を計数することを特徴とする請求項1または2記載の記録装置。
【請求項4】
複数の前記情報は予め順序づけられており、
前記選択手段は、前記計数手段により計数された操作回数と前記情報の順序とに基づいて、前記情報を選択すること、
を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の記録装置。
【請求項5】
操作子の操作に基づいて設定される動作条件に基づき、記録媒体を搬送して当該記録媒体に画像を記録する記録装置の制御方法であって、
前記操作子の操作回数を計数し、
計数した前記操作回数をもとに、予め用意された複数の前記情報の中から一の前記情報を選択し、
選択した前記情報をもとに前記動作条件を設定するとともに、
前記情報を選択する毎に選択した情報を前記記録媒体に記録させること、
を特徴とする記録装置の制御方法。
【請求項6】
操作子の操作に基づいて設定される動作条件に基づき、記録媒体を搬送して当該記録媒体に画像を記録する記録装置を制御するコンピュータを、
前記操作子の操作回数を計数する計数手段と、
前記計数手段により計数された操作回数をもとに、予め用意された複数の情報の中から一の情報を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された情報をもとに前記動作条件を設定する設定手段と、
前記選択手段によって情報が選択される毎に、選択された情報を前記記録媒体に記録させる記録制御手段と、
して機能させるための制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−182000(P2007−182000A)
【公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−2030(P2006−2030)
【出願日】平成18年1月10日(2006.1.10)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】