説明

記録装置

【課題】 記録ヘッドの近傍にRFIDタグへのデータ書き込み用アンテナを装着し、記録媒体表面への記録データを記録しながらRFIDタグに情報を書き込む記録装置では、RFIDタグに書き込みが失敗した場合、該当の記録媒体が識別できるように、一旦記録を停止し、記録媒体をバックフィードさせた後、書き込みが失敗した記録媒体にエラーパターンを記録するようにしている。
しかし、この方法ではエラーパターンを印刷するために、搬送を停止してバックフィードを行い印刷開始位置まで戻す処理に要する時間が掛かり過ぎる。
【解決手段】 RFIDタグへのデータ書き込み失敗しても一旦停止することなく、書き込みが失敗した該当記録媒体への印刷情報をエラーパターンに変更して目視判別できるようにし、且つ記録動作は継続するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はRFIDタグが取り付けられた記録媒体を使用して、記録媒体への画像の記録(印刷)と、RFIDタグへの情報書き込みとを並行して連続的に行なう記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、RFID(Radio Frequency IDentification)タグを内蔵する記録媒体表面への記録と、記録媒体に取り付けられたRFIDタグへの無線による非接触な情報の書き込みを同時に行ない、記録媒体を停止することなく、記録動作と情報書き込み動作を連続的に行なうラインプリンタ形式の記録装置が普及しつつある。
【0003】
記録媒体の一例として、RFIDタグ内蔵のラベルを連続的に仮着したものの概略を図2に示す。長尺状で且つ半透明のセパレータ206上に複数のラベル201が剥離可能に仮着されている。
【0004】
ラベル201の内部に電子情報を記憶するための不揮発性メモリを搭載したICチップ203とICチップ203に電気的に接続されたアンテナ202が封入されている。これらICチップ202とアンテナ203を合わせた204をRFIDタグと呼ぶ。
【0005】
記録動作と情報書き込み動作を連続的に行なうラインプリンタ形式の記録装置では、RFIDタグへの情報書き込みエラーが発生した場合、非記録媒体の搬送動作を一旦停止し、逆方向にバックフィードする。そして再度正方向に搬送しながら、エラーパターンを記録することによって、書き込みエラーが生じたラベルを可視的に識別していた。
(例えば特許文献1)
【特許文献1】特開2006−88705
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1の方法によると、ラベル上にエラーパターンを記録する場合は、一旦搬送動作を停止した後、バックフィードするという余計な処理が必要となる。
【0007】
特に、ラインプリンタ形式で記録媒体の搬送動作を継続したまま、記録動作、RFIDタグへの書き込み動作を平行に行なうような高い生産性が要求される用途では、例え書き込みエラーが生じたとしても、時間的なロスは最小限に抑えるべきであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明は次の各手段を実施した。
【0009】
即ち、本発明請求項1に記載の記録装置は、
RFIDタグが取付けられた記録媒体を搬送する搬送手段と、
前記RFIDタグへ情報を書き込む書き込み手段と、
前記記録媒体に記録情報を記録する記録手段とを有する記録装置において、
前記記録手段による前記記録媒体への記録中に前記記録情報を変更する記録情報変更手段を具備し、
前記RFIDタグへの情報の書き込みが失敗した場合に、書き込みが失敗したRFIDが取り付けられた記録媒体への記録終了までの間に、前記記録情報変更手段により変更された記録情報を当該記録媒体に記録することを特徴とする。
【0010】
又、請求項2に記載の記録装置は、
請求項1における前記記録情報変更手段は、
前記記録情報とは別のエラーパターン情報に変更することを特徴とする。
【0011】
又、請求項3に記載の記録装置は、
請求項2の記録装置における前記エラーパターン情報が、前記記録情報とは異なるプリントバッファに展開されることを特徴とする。
【0012】
又、請求項4に記載の記録装置は、
請求項2の記録装置における前記エラーパターン情報が、パターン発生回路によって、繰り返し生成されることを特徴とする。
【0013】
又、請求項5に記載の記録装置は、
請求項1〜4に記載の記録装置の前記書込み手段は、前記記録手段より搬送方向上流側に配置されることを特徴とする。
【0014】
又、請求項6に記載の記録装置は、
請求項1〜5に記載の記録装置の前記書き込み手段による前記RFIDへの書き込み処理と、前記記録手段による前記記録媒体への記録処理とが、時間的に重なる部分を持つことを特徴とする。
【0015】
又、請求項7に記載の記録装置は、
請求項1〜6に記載の記録装置の前記記録媒体は、帯状の台紙に仮付けされたラベルであることを特徴とする。
【0016】
又、請求項8に記載の記録装置は、
請求項1〜6に記載の記録装置の前記記録媒体は、枚葉紙であることを特徴とする。
【0017】
又、請求項9に記載の記録装置は、
請求項1〜8に記載の記録装置において、前記RFIDタグへの情報の書き込みが失敗し、書き込みが失敗したRFIDが取り付けられた記録媒体へのエラーパターンの記録を行った際、前記エラーパターンが記録された当該記録媒体に記録すべき記録情報と、RFIDタグに書き込むべき書き込み情報は、当該記録媒体より搬送方向上流側の新たな記録媒体に再記録され、同じく新たなRFIDタグに再書き込みされることを特徴とする。
【0018】
又、請求項10に記載の記録装置は、
請求項9に記載の記録装置における前記エラーパターンの記録と、エラーパターンを記録した記録媒体より搬送方向上流側の新たな記録媒体への再記録、及び新たなRFIDタグへの再書き込みは搬送動作を継続したまま行なうことを特徴とする。
【0019】
又、請求項11に記載の記録装置は、
請求項9に記載の記録装置において、前記エラーパターンの記録を行った後、一旦前記記録媒体をバックフィードし、前記エラーパターンを記録した記録媒体より搬送方向上流側の新たな記録媒体への再記録及び、新たなRFIDタグへの再書き込みを行なうことを特徴とする。
【0020】
又、請求項12に記載の記録装置は、
請求項1〜11に記載の記録装置の前記情報書き込み手段による前記RFIDタグへの情報の書き込みと、前記記録手段による前記記録媒体への記録情報の記録は、前記記録媒体の搬送中に行なうことを特徴とする。
【0021】
又、請求項13に記載の記録装置は、
請求項1〜12に記載の記録装置における前記記録ヘッドを複数備え、前記記録媒体への記録情報、又は前記エラーパターンをカラー記録することを特徴とする。
【0022】
又、請求項14に記載の記録装置は、
請求項1〜12に記載の記録装置における前記記録ヘッドを複数備え、前記記録媒体への記録情報、又は前記エラーパターンを同一色で記録することを特徴とする。
【0023】
又、請求項15に記載の記録装置は、
請求項1〜14に記載の記録装置における前記記録手段は、前記記録媒体の幅に相当する記録幅をもつライン記録ヘッドを用いて記録を行なうことを特徴とする。
【0024】
又、請求項16に記載の記録装置は、
請求項1〜15に記載の記録装置における前記記録ヘッドは複数の吐出口を配列してなるインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明を実施することにより、記録媒体への画像の記録と記録媒体に内蔵されるRFIDタグへの情報の書き込みを並行して行なう記録装置において、例えRFIDへの書き込みエラーが生じてしまっても、記録装置の生産性を低下させることなくエラーのリカバリを行なうことが出来る。
【0026】
とりわけ記録媒体の搬送を停止することなくRFIDタグへの情報書き込みを行なうような場合には、書き込みエラーの発生する確率も必然的に高まるので、本発明の効果が高くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について、詳細に説明する。
【0028】
なお、以下に説明する実施形態では、インクジェット方式によるラインヘッドを用いた記録装置を例に挙げて説明する。
【0029】
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
【0030】
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0031】
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
【0032】
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
(第1の実施例)
図1は本発明の代表的な実施例である、インクジェット方式のラインヘッドを用いたカラー記録装置(以下、記録装置という)とホストコンピュータ(以下、ホストという)とを使用した記録システムの構成図である。図1に示すように、記録装置101とホスト100とは、プリンタケーブル107で接続され、ホスト100で処理された各種データを記録装置101で記録されるように構成されている。
【0033】
記録装置101は、後述のフルライン記録ヘッド(以下、記録ヘッドという)やRFID用通信アンテナ、及び搬送部を開閉するための上部カバー103と、記録ヘッドに供給される記録剤としての液体インクを貯蓄するタンク部を開閉するための前カバー104と、 記録媒体を記録部108に給送する給紙部102と、記録部108から搬送される記録媒体をカットするカッター部109から外郭が構成されている。
【0034】
さらに、図1において、105は記録装置の電源スイッチ、106は記録装置100に操作環境の設定を行うための入力キーや記録装置のエラー発生状況をユーザに知らせる表示手段とを備えた操作パネルである。操作パネル106は、LED110、LCD111、ボタン112から構成される。
【0035】
図2は記録装置101が使用する長尺状の記録媒体200の模式図である。
【0036】
図2に示す長尺状の記録媒体200は、裏面が粘着加工されたラベル201とそのラベルを仮着するための台紙206とRFIDタグ205から成っている。RFIDタグ205は電子情報を記憶するための不揮発性メモリを搭載したICチップ203とループアンテナ202から構成され、紙、もしくはPET樹脂のフィルム204により覆われている。RFIDタグ内蔵ラベル201は電源を持たず、記録装置101に配設する後述のRFID用通信アンテナから発生する電波を利用して電力を創成し、これを内部電源としてRFID通信アンテナを介してRFIDタグ205に電子情報の書き込みを行うことが可能である。
【0037】
図3は、図1に示した記録装置101の概略構成を示す断面図であり、図4は図1に示した記録装置101が用いる記録ヘッド及びRFID用通信アンテナの配置を模式的に説明する斜視図である。
【0038】
記録装置101には最大6色のフルライン記録ヘッドが装着可能であるがここでは4色分の記録ヘッドが装着されたものを例示する。
【0039】
図3及び図4に示されているように、記録媒体の搬送方向の上流方向から順に、ブラックインクを吐出する記録ヘッド306K、シアンインクを吐出する記録ヘッド306C、マゼンタインクを吐出する記録ヘッド306M、及びイエロインクを吐出する記録ヘッド306Yが備えられている。なお、これら4つの記録ヘッドを総称して言及するときには参照番号306を用いるものとする。さらに、記録ヘッド306の上流側にRFIDタグと無線通信するための通信アンテナ303が設けられる。
【0040】
さて、図3に示すように、記録ヘッド306の下側に位置する搬送部302では、給紙部102にセットされた記録媒体200上のラベル201が後述する給送方法で記録ヘッド305による記録位置に向けて搬送されると、TOFセンサ304によりその位置が管理され、RFID用通信アンテナ303の通信位置に搬送されると、RFID用通信アンテナ303を介して内蔵されたRFIDタグ205に電子情報の書き込みが開始される。
【0041】
さらに、ラベル201が搬送され、続いて、その記録位置に達すると4つの記録ヘッド306K、306C、306M、306Yによってインクが吐出され、ラベル201上に画像が記録され、最終的にカッター部109に搬出されるように構成されている。カッター部ではホストから設定されている動作設定により記録済みのRFID内蔵したラベル201の後端が通過した時点で台紙206のカットを行う。
【0042】
搬送部302の下には、各記録ヘッド306K、306C、306M、306Yに供給される専用のインクを貯蓄するタンク部301が着脱自在に固定されている。
【0043】
図5はホストから送信される種々の制御コマンドの構造を示した図である。
【0044】
図5に示すように、全てのコマンドは、そのコマンドの先頭にコマンドの種類を識別する識別コードが配置され、その識別コードに続いて、そのコマンドに関する付帯的な指示を設定するオペランドが続く。なお、コマンドの種類によっては、オペランドがなく、識別コードのみで構成される場合もある。
【0045】
制御コマンドとしては、記録媒体、例えば、ラベルのサイズ等を設定する用紙設定コマンド501、記録データの基準となる設定が存在するフォーマットコマンド502、記録装置本体の動作設定をする記録装置動作設定コマンド512、文字、イメージ、RFID夫々の詳細情報を設定するデータコマンド503、504、505、記録データの終了を示しジョブの開始を指示するジョブ開始コマンド510などがある。
【0046】
それらのコマンドは記録コマンド転送例511に示されるようなコマンド列としてホスト100から記録装置101に出力される。
【0047】
なお、RFIDタグ205のICチップ203の種類は用紙設定コマンド501のICチップタイプオペランド506に、RFIDタグサイズはRFIDタグ取付位置オペランド507に設定される。また、記録装置の給紙モードは記録装置動作設定コマンド502の給紙モードオペランド513に、記録装置の搬送速度は搬送速度オペランド514に、記録装置のRFIDタグ通信開始位置の設定はRFIDタグ通信開始位置オペランド515に設定される。RFIDタグ通信開始位置オペランドは、RFIDメディアを検出してから、RFIDタグとの通信を開始するまでの搬送距離を設定するオペランドとなる。ICチップ203への書き込みデータ量はRFIDデータコマンド505のデータ長オペランド508に設定され、書き込みデータはデータオペランド509に設定される。
【0048】
図6は記録装置101の制御構成を示すブロック図である。
【0049】
図6において、601は記録装置全体を制御するメインコントローラであり、CPU601aを内蔵し、後述する入力データを記憶するための記憶制御機能、データ制御機能、及び、記録動作に必要な種々の設定のための設定制御機能などを有する。メインコントローラ601はインタフェース(不図示)を介してホスト100に接続され、互いに信号の授受を行うことができる。また、602はメインコントローラ601に接続され、制御プログラムなどを格納するROMであり、それらのプログラムに従いメインコントローラ601はRAM612を作業領域として使用して動作する。
【0050】
また、RAM612にはRFIDデータをページ単位で格納するRFIDバッファメモリ614が含まれており、ホスト100から転送されRFIDタグ205に書込むデータを格納し、メインコントローラ601に接続されたRFID通信回路609がRFID用通信アンテナ610を通して、RFIDバッファ614に格納されたデータをRFIDタグに書込む。
【0051】
606はホスト100から送信されてきた画像データをページ単位で格納するイメージバッファメモリであり、606Bkはブラック成分の画像データを一時的に格納するブラックイメージバッファ、同様に606C、606M、606Yはシアン成分、マゼンタ成分、シアン成分、イエロ成分の画像データを一時的に格納するイメージバッファメモリである。
【0052】
603は記録ヘッド306Bk、306C、306M、306Yに内蔵される発熱体(不図示)を駆動させるヘッド駆動回路であり、メインコントローラ601に接続されたドライバコントローラ607が、イメージバッファメモリ606に格納された各色成分のビットマップ形式で記録された画像データに従ってヘッド駆動回路603を制御することで画像を記録する。
【0053】
604Dは搬送部302に設けられたフィードモータ604を駆動するモータドライバ、600は給紙部102のロールユニットを駆動させるモータ605を駆動する駆動回路、613はカッター部を駆動させるモータ608を駆動する駆動回路であり、いずれもメインコントローラ601によって制御される。
【0054】
また、611は前述したTOFセンサ304を含む種々のセンサを総称したセンサ回路である。
【0055】
図7Aは画像データを格納するイメージバッファメモリ606内に格納されている記録データとRFIDタグへの書き込み情報を格納するRFIDバッファメモリ614に格納されているデータを示す図である。
【0056】
本図の例では6ページの画像データと画像に対応するRFIDタグ書き込み情報並びにRFIDタグへの書き込みに失敗した際に画像を切り替えてエラーパターンを記録するためのエラーパターン情報が格納されている。
【0057】
Page #1、Page #2、Page #3、Page #4、Page #5、及びPage #6は色情報ごとにイメージバッファメモリ606K、606C、606M、606Yに格納され、各ページのRFIDタグ書き込み情報はRFIDバッファメモリ614に格納されている。
本実施例では、エラーパターン706にはブラックのイメージバッファメモリにエラーパターンを展開し、書き込みエラー発生時に、ブラックの記録ヘッドを使用してエラーパターンを記録する。
【0058】
図7Bではエラーパターン726にマゼンタとイエローのイメージバッファメモリ606M、606Yにエラーパターンを展開している。
【0059】
この場合、書き込みエラー発生時に、マゼンタとイエローの記録ヘッドを使用してエラーパターンを記録する。
【0060】
尚エラーパターンの生成は、上記の様にプリントバッファに展開する方法もあるが、これに限らず繰り返しパターンを発生するパターン発生回路を用いる方法であっても良いし、場合によっては連続的な空白発生回路にしても良い。
【0061】
図8Aは図7に示した画像データの記録処理、およびRFIDタグ書き込み情報の書き込み処理の遷移を示す図で、途中書き込みエラーが発生しても、記録媒体の搬送を止めることなく、リカバリする様子を示す。
【0062】
長尺の記録媒体は図の右から左に向かって搬送され、RFIDタグ202に情報を書き込む為の通信アンテナ303と、各記録ヘッド306K、306C、306M、それに306Yの搬送方向上の位置関係は図示の通りである。
【0063】
状態遷移は〔1〕⇒〔2〕⇒〔3〕⇒〔4〕⇒〔5〕の順序で変化する。
【0064】
先ず〔1〕では、
ラベル801:RFIDタグ書き込み完了、画像810−1完了
ラベル802:RFIDタグ書き込み完了、画像810−2完了
ラベル803:RFIDタグ書き込み完了、画像810−3記録中
ラベル804:RFIDタグ書き込み失敗し、エラー画像の記録がこれから始まろうとしている。
【0065】
続いて〔2〕では、
ラベル803で記録されるべき画像の一部810−4に続いて、エラー記録パターン812の記録が開始されている。
【0066】
次に、〔3〕では、
ラベル804へのエラー記録パターン812の記録が終了した。本実施例ではエラー記録パターン812はブラックの記録ヘッド306にて記録されている。そして次のラベル805に本来、ラベル804に記録されるべき画像810−4Aの記録が始まっている。この時点で当該ラベル805のRFIDタグへの書き込みは終了している。
【0067】
続いて〔4〕では、
ラベル805へのリカバリ記録が完了し、更に次のラベルへ806の画像810−5も始まっている。
【0068】
そして、〔5〕では、
ラベル806への画像810−5の記録が完了し、更に次のラベルへ807への画像810−6も進行中である。
【0069】
ここまで一連の状態遷移を説明したが、長尺の記録媒体の搬送動作は途切れることなく、エラーパターンの記録とリカバリ動作が自動的に為されている。
【0070】
別の実施例について図8Bの状態遷移を用いて説明する。
【0071】
この実施例では、エラーパターンを記録してから、一旦停止、バックフィードしてからリカバリ動作する。
【0072】
図8Aと同じく、長尺の記録媒体は図の右から左に向かって搬送され、RFIDタグ202に情報を書き込む為の通信アンテナ303と、各記録ヘッド306K、306C、306M、それに306Yの搬送方向上の位置関係は図示の通りである。
【0073】
状態遷移は〔1〕⇒〔2〕⇒〔3〕⇒〔4〕⇒〔5〕の順序で変化する。
【0074】
先ず〔1〕では、
ラベル821:RFIDタグ書き込み完了、画像830−1完了
ラベル822:RFIDタグ書き込み完了、画像830−2完了
ラベル823:RFIDタグ書き込み完了、画像830−3記録中
ラベル824:RFIDタグ書き込み失敗し、エラーパターンの画像の記録がこれから始まろうとしている。
【0075】
続いて〔2〕では、
ラベル824で記録されるべき画像の一部830−4に続いて、エラー記録パターン832の記録が完了した。
【0076】
次に、〔3〕では、
記録媒体のバックフィードがされている。
【0077】
続いて〔4〕では、
記録動作が再開し、ラベル825への画像830−4Aのリカバリ記録が進行中である。更に次のラベルへ826への画像記録も始まっている。
【0078】
そして、〔5〕では、
ラベル825へのリカバリ記録が完了し、更に次のラベル826への画像830−5も進行中である。更に搬送方向上流側のラベル827にも画像の記録が始まっている。通信アンテナ303を介してこれらのラベル825、826、及び827が備えるRFIDタグへの情報の書き込みも勿論進んでいる。
【0079】
上記はエラーパターンを記録した後一旦停止〜バックフィード〜記録、書き込み動作再開する場合の流れである。
【0080】
図8A、図8Bの状態遷移に対応するCPU601aの動作フローについて、夫々図9A、図9Bを用いて説明する。
【0081】
先ず図9Aは図8Aに対応し、RFIDタグへの書き込みエラーが発生しても、記録媒体の搬送動作は止めないでリカバリする方法である。
【0082】
ラベルへの画像記録コマンドを受信すると(900)、予めエラーパターンを展開しておく(901)。この場合図8Aにて前述したブラックの記録ヘッドによるエラーパターンとする。
【0083】
次に記録媒体の搬送動作を開始して(902)、最初のラベルに対してRFIDへの書き込みコマンドがあるかをチェックし、ありなら(903-Yes)RFIDタグへの情報書き込みする(904)。
【0084】
続いて該当ラベルへの画像記録を開始するが(905)、ここでRFIDタグへの書き込みエラーが発生したら(906-No)、記録中の画像を即時エラーパターンに切り換える(907)。
【0085】
そして、それより前にエラーフラグが立っているかを調べ、立っていなければ(908-No)、エラーフラグを立て(909)、リトライの為にステップ900に戻る。同じ手順を繰り返し、RFIDタグへの書き込みが正常なら(906-Yes)、エラーフラグをクリアしてから(913)、所定の枚数の記録動作が完了したかを調べ、完了していなければ(914-No)ステップ900に戻る。動作を繰り返し所定枚数完了したら(914-Yes)、記録媒体の搬送を停止し(915)、終了する。ステップ903にてRFIDタグへの書き込みコマンドがない場合にはラベルへの画像記録のみ行い(912)、次に進む。
【0086】
又、ステップ909でエラーフラグをセットした後、続けてRFIDタグへの書き込みエラーが起こったなら、エラーパターンの記録に切り換わるが、すぐさまエラーフラグが立っていることを識別し(908-Yes)、動作は一旦停止し(910)、警報を出力する(911)。
【0087】
次に図9Bは図8Bに対応し、RFIDタグへの書き込みエラーが発生した場合、エラーパターンに切り換えた後、一旦停止してからリカバリ動作に進む方法である。
【0088】
ラベルへの画像記録コマンドを受信すると(940)、予めエラーパターンを展開しておく(941)。この場合図8Bにて前述したブラックの記録ヘッドによるエラーパターンとする。
【0089】
次に記録媒体の搬送動作を開始して(942)、最初のラベルに対してRFIDへの書き込みコマンドがあるかをチェックし、ありなら(943-Yes)RFIDタグへの情報書き込みする(944)。
【0090】
続いて該当ラベルへの画像記録を開始するが(945)、ここでRFIDタグへの書き込みエラーが発生したら(946-No)、記録中の画像を即時エラーパターンに切り換える(947)。
【0091】
そして、それより前にエラーフラグが立っているかを調べ、立っていなければ(948-No)、エラーフラグを立て(949)、記録媒体を所定量バックフィードする(960)。そしてその後リトライの為にステップ940に戻る。同じ手順を繰り返し、RFIDタグへの書き込みが正常なら(946-Yes)、エラーフラグをクリアしてから(953)、所定の枚数の記録動作が完了したかを調べ、完了していなければ(954-No)ステップ940に戻る。動作を繰り返し所定枚数完了したら(954-Yes)、記録媒体の搬送を停止し(955)、終了する。ステップ943にてRFIDタグへの書き込みコマンドがない場合にはラベルへの画像記録のみ行い(952)、次に進む。
【0092】
又、ステップ949でエラーフラグをセットした後、続けてRFIDタグへの書き込みエラーが起こったなら、エラーパターンの記録に切り換わるが、すぐさまエラーフラグが立っていることを識別し(950-Yes)、警報を出力する(951)。
【0093】
図10はRFIDタグへの書き込みエラーが発生した際に使用するエラーパターンの展開処理のフローチャートである。
【0094】
エラーパターンの展開処理は、図9A、図9Bに示す通り1Page分の記録データを受信するごとに行われる。
【0095】
記録データを受信すると、エラーパターン展開処理が実行され、ステップS1001へ進みエラーパターンがすでに展開されているか判定する。
【0096】
ステップS1001でイメージバッファメモリ606にエラーパターンが展開されていないと判断された場合は、ステップS1004へ進みエラーパターンをイメージバッファメモリ606に展開する。エラーパターンが展開されていると判定した場合はステップS1002へ進む。
【0097】
ステップS1002では、すでに展開されているエラーパターンの用紙縦サイズ情報516、用紙横サイズ517が今回受信した記録情報と同じサイズであるか確認する。サイズが違うと判定した場合はステップS1004へ進みエラーパターンをイメージバッファメモリ606に展開する。サイズが同じと判定した場合はステップS1003へ進む。
【0098】
ステップS1003では展開するエラーパターンが前回のエラーパターンと同じか否かを判定する。展開するエラーパターンが前回と違うと判定した場合は、ステップS1004へ進みエラーパターンをイメージバッファメモリ606に展開する。展開するエラーパターンが同じである場合は、エラーパターン展開は行わず処理を終了する。
(第2の実施例)
第1の実施例では、RFIDタグ内蔵ラベルが連続的に仮着された長尺状の記録媒体であったが、本発明は記録媒体がRFIDタグ内蔵のカードでも有効である。
【0099】
RFIDタグ内蔵カードを使用した実施例について以下に示す。
【0100】
図11は本実施例で使用する記録装置にホストコンピュータを接続した構成図である。本記録装置としては、長尺のラインヘッドを用いたインクジェット方式によるカラーカード記録装置を用いている。
記録装置1101とホストコンピュータ1100とは、プリンタケーブル1107で接続され、ホストコンピュータ1100にて処理された各種データを記録装置1101にて記録されるように構成されている。記録装置1101は、後述のラインヘッドやRFID用通信アンテナ、及び搬送部を開閉するための上部カバー1103と、後述のラインヘッドに供給される吐出媒体としての液体インクを貯蓄するタンク部を開閉するための前カバー104と、後述の給紙トレイ1102に積載された記録媒体を記録部1108に給送する給紙部1109と、記録部1108から搬送される記録媒体を格納する排紙部1110から外郭が構成されている。1105は記録装置の電源スイッチ、1106は記録装置における操作環境の設定を行なうための入力手段、及び画像記録装置のエラー発生状況をユーザに知らせる手段としての操作パネルであり、LED1111、LCD1112、ボタン1113から構成される。
【0101】
図12は本実施例の記録装置1101が使用する記録媒体としてのRFIDタグ内蔵カード1201の模式図である。RFIDタグ1205は電子情報を記憶するための不揮発性メモリを搭載したICチップ1203とループアンテナ1202から構成され、紙、もしくはPET樹脂のフィルム1204に覆われている。RFIDタグ内蔵カード1201は電源を持たず、記録装置1101に配設する後述のRFID用通信アンテナから発生する電波を利用して電力を作成し、これを内部電源としてRFID通信アンテナを介してRFIDタグ1205に電子情報の書き込みを行なうことが可能である。
【0102】
尚、ホストから送信される種々の制御コマンドの構造および記録装置1101の制御構成を示すブロック図に付いては第1の実施例の図5、図6と同様である。
【0103】
また、画像データを格納するイメージバッファメモリ606内に格納されているデータとRFIDタグ記録情報を格納するRFIDバッファメモリ614に格納されているデータを示す図7についても同様である。
【0104】
図13は上記構成の記録装置1101における記録処理を説明するフローチャートである。なお、RFIDタグ内蔵連続ラベル紙を使用した記録処理である図9Bとの処理の違いは、記録装置1101はカットされた記録媒体を使用するため、記録媒体をバックフィードすることがない点である。
【0105】
以下、図13に示すフローチャートに沿って説明する。
【0106】
第1の実施例と同様にホスト1100から送信される記録情報として6ページ分のデータを記録装置1101が受信すると、ステップS1300において、ホストから送信される情報を受信し、図7のように記録画像情報はイメージバッファメモリ606K〜606Yに、RFIDタグ記録情報はRFIDバッファメモリ614に記憶する。
【0107】
ホストから記録情報を展開終了後、ステップS1301でRFIDタグへの書き込みが失敗した際に記録媒体の表面に書き込みに失敗したことを示すエラーパターン706を記録するための記録情報をイメージバッファメモリ606K〜606Yに展開する。本実施例では、書き込みに失敗した際にバックフィードを行ってエラーパターンの記録を行う必要が無いように、306Kにエラーパターンを展開している。ステップS1301のエラーパターン展開処理は必要に応じて展開され、ホスト1100から送信される制御コマンドの内容によりエラーパターンの展開を行う、或いは前回の展開したエラーパターンを使用する等の判断を行っている。
【0108】
エラーパターンの展開が終了したらステップS1302進む。まずPage#1の記録情報を記録するためにステップS1302ではRFIDタグへの書き込み情報の有無を判断する。Page#1にはRFIDタグ記録情報が存在するため、処理はステップS1303に進み、記録媒体の搬送を開始する。搬送開始後、記録媒体がRFID用通信アンテナ303の通信範囲位置に搬送されると、処理はステップS1304において、RFID用通信アンテナ303を介して内蔵されたRFIDタグ1205に情報の書き込みが開始される。さらに続いて、記録媒体が搬送され、記録位置(各記録ヘッドの直下)に達すると、RFIDタグ1205への書き込みと平行して、各記録ヘッド306Bk、306C、306M、306Yによってインクが吐出され、記録媒体201上に画像が記録される(S1305)。
【0109】
RFID1205タグへの電子情報の書き込み終了後、処理はステップS1306において、書き込みが正常に終了したかどうかを調べる。ここで、その書き込みが正常終了したと判断された場合は、ステップS1313で記録媒体を排紙部1110に搬出しPage#1の記録処理が正常終了したと判断する。
【0110】
本記録装置では上記S1300〜S1313までの処理を受信した各記録媒体へのページデータが存在する限り処理を繰り返す構成になっている。
【0111】
但し、記録処理中にステップS1306でRFIDタグへの書き込みが正常に終了しなかったと判断された場合は、通信エラーが発生したとして処理されステップS1307へ進み、RFIDタグへの書き込みに失敗した記録媒体に記録するデータをエラーパターン(706)に変更し記録を続ける。エラーパターンの記録が終了したらステップS1308に進み、エラーパターンを記録した記録媒体を排出する。排出後ステップS1309に進み搬送を停止する。搬送停止後、記録に失敗した記録データを再記録を行うためにステップS1303に進み、記録に失敗した記録データの記録を行う。
【0112】
図7A、7Bに示す実施例では全てRFIDタグへの書き込み情報が存在するが、もしRFIDタグへの書き込みがない場合は、ステップS1302でRFIDタグへの書き込み情報が存在しないと判定され、通常記録としてステップS1311に進み、記録媒体の搬送を行なった後ステップS1312へ進み記録媒体への記録を開始する。記録媒体への記録が終了したらステップS1313へ進み記録媒体を排出する。
(その他の実施例)
図7A、7Bに示す実施例のエラーパターン706、726ではブラック、又はマゼンタとイエローが用いられているが、これらに限らず、任意の色の記録ヘッドを選択可能である。
【0113】
また、イメージバッファメモリ606等のメモリ領域に展開されたエラーパターンを記録するのではなく、たとえばヘッド駆動回路603に記録ヘッド1ライン分のレジスタを持ち、該レジスタに格納された特定パターンを繰り返し生成するハードウェアを搭載し、エラーパターンを記録する場合はそのハードウェアをアクセスする方法でも良い。
【産業上の利用可能性】
【0114】
本発明は、記録媒体への画像の記録と、記録媒体に内蔵されたRFIDタグへの情報書き込みを並行して、且つ高速に行なう記録装置、とりわけカラー記録可能なラインプリンタに利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】本発明の記録装置とホストコンピュータを接続した構成図である。
【図2】RFIDタグを内蔵した長尺記録媒体の構成概略図である。
【図3】図1に示した記録装置の構成概略を示す側断面図である
【図4】図1に示した記録装置に搭載するインクジェット記録ヘッド及びRFIDアンテナの配列を模式的に説明する斜視図である。
【図5】図1に示した記録装置の制御コマンド体系を示す図である。
【図6】図1に示した記録装置の制御構成を示すブロック図である。
【図7A】画像記録データ、RFIDタグへの書き込みデータ、及びエラーパターンがメージバッファメモリに格納された状態を示す図である。
【図7B】図7Aと異なるカラーによるエラーパターンを示す図である。
【図8A】バックフィードを伴わないリカバリ動作の状態遷移を示す。
【図8B】バックフィードを伴なったリカバリ動作の状態遷移を示す。
【図9A】図8Aに対応するフローチャートである。
【図9B】図8Bに対応するフローチャートである。
【図10】エラーパターンの展開処理に関するフローチャートである。
【図11】カード紙を使用する記録装置とホストコンピュータを接続した構成図である。
【図12】RFIDタグを内蔵したカード状の記録媒体の構成概略図である。
【図13】第2実施例に従う記録処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0116】
100 ホストコンピュータ
101 記録装置
106 操作パネル
107 プリンタケーブル

200 RFIDタグ内蔵ラベル紙
201 ラベル
202 アンテナ
203 ICチップ
204 フィルム
205 RFIDタグ

303 通信アンテナ
306K 記録ヘッド(ブラック)
306C 記録ヘッド(シアン)
306M 記録ヘッド(マゼンタ)
306Y 記録ヘッド(イエロー)

601a CPU

706 エラーパターン
726 エラーパターン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
RFIDタグが取付けられた記録媒体を搬送する搬送手段と、
前記RFIDタグへ情報を書き込む書き込み手段と、
前記記録媒体に記録情報を記録する記録手段とを有する記録装置において、
前記記録手段による前記記録媒体への記録中に前記記録情報を変更する記録情報変更手段を具備し、
前記RFIDタグへの情報の書き込みが失敗した場合に、書き込みが失敗したRFIDが取り付けられた記録媒体への記録終了までの間に、前記記録情報変更手段により変更された記録情報を当該記録媒体に記録することを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記記録情報変更手段は、前記記録情報とは別のエラーパターン情報に変更することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記エラーパターン情報は、前記記録情報とは異なるプリントバッファに展開されることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記エラーパターン情報は、パターン発生回路によって、繰り返し生成されることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項5】
前記書込み手段は、前記記録手段より搬送方向上流側に配置されることを特徴とする請求項1〜4に記載の記録装置。
【請求項6】
前記書き込み手段による前記RFIDへの書き込み処理と、前記記録手段による前記記録媒体への記録処理とが、時間的に重なる部分を持つことを特徴とする請求項1〜5に記載の記録装置。
【請求項7】
前記記録媒体は、帯状の台紙に仮付けされたラベルであることを特徴とする請求項1〜6に記載の記録装置。
【請求項8】
前記記録媒体は、枚葉紙であることを特徴とする請求項1〜6に記載の記録装置。
【請求項9】
前記RFIDタグへの情報の書き込みが失敗し、書き込みが失敗したRFIDが取り付けられた記録媒体へのエラーパターンの記録を行った際、前記エラーパターンが記録された当該記録媒体に記録すべき記録情報と、RFIDタグに書き込むべき書き込み情報は、当該記録媒体より搬送方向上流側の新たな記録媒体に再記録され、同じく新たなRFIDタグに再書き込みされることを特徴とする請求項1〜8に記載の記録装置。
【請求項10】
前記エラーパターンの記録と、エラーパターンを記録した記録媒体より搬送方向上流側の新たな記録媒体への再記録、及び新たなRFIDタグへの再書き込みは搬送動作を継続したまま行なうことを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
【請求項11】
前記エラーパターンの記録を行った後、一旦前記記録媒体をバックフィードし、前記エラーパターンを記録した記録媒体より搬送方向上流側の新たな記録媒体への再記録及び、新たなRFIDタグへの再書き込みを行なうことを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
【請求項12】
前記情報書き込み手段による前記RFIDタグへの情報の書き込みと、前記記録手段による前記記録媒体への記録情報の記録は、
前記記録媒体の搬送中に行なうことを特徴とする請求項1〜11に記載の記録装置。
【請求項13】
前記記録ヘッドを複数備え、前記記録媒体への記録情報、又は前記エラーパターンをカラー記録することを特徴とする請求項1〜12に記載の記録装置。
【請求項14】
前記記録ヘッドを複数備え、前記記録媒体への記録情報、又は前記エラーパターンを同一色で記録することを特徴とする請求項1〜12に記載の記録装置。
【請求項15】
前記記録手段は、前記記録媒体の幅に相当する記録幅をもつライン記録ヘッドを用いて記録を行なうことを特徴とする請求項1〜14に記載の記録装置。
【請求項16】
前記記録ヘッドは複数の吐出口を配列してなるインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項1〜15に記載の記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−30108(P2010−30108A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−193639(P2008−193639)
【出願日】平成20年7月28日(2008.7.28)
【出願人】(000208743)キヤノンファインテック株式会社 (1,218)
【Fターム(参考)】