説明

設定ファイルのデータ構造、設定ファイル読出装置、設定ファイル読出方法及びコンピュータプログラム

【課題】古いバージョンのソフトウエアがインストールされた電子機器であっても新しいバージョンのファイル形式で記憶されている設定ファイルを読むことができる設定ファイルのデータ構造、設定ファイル読出装置、設定ファイル読出方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】一の電子機器より古いバージョンのコンピュータプログラムがインストールされた他の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第二のバージョンデータと、設定ファイルにおける一又は複数のデータ群を記憶している位置を示す記憶位置データとを含み、一又は複数のデータ群は、他の電子機器で使用することが可能な第一のデータ群、又は使用することが不可能な第二のデータ群を含む設定ファイルである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、古いバージョンのソフトウエアがインストールされた電子機器であっても、新しいバージョンのファイル形式で記憶されている設定ファイルを読むことが可能な設定ファイルのデータ構造、設定ファイル読出装置、設定ファイル読出方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトウエアの機能は日々進歩しており、バージョンアップは頻繁に行われる。この場合、新しいバージョンのソフトウエアで古いバージョンのファイル形式で作成されたファイルを読むことはできるのに対し、古いバージョンのソフトウエアで新しいバージョンのファイル形式で作成されたファイルを読むことはできない。
【0003】
しかし、例えば同じ動作条件で運用している複数の電子機器にインストールされているソフトウエアのバージョンが異なる場合、動作条件を変更する必要が生じたときであっても容易に変更することができない。電子機器のメンテナンス作業等の利便性を高めるためには、古いバージョンのソフトウエアがインストールされた電子機器であっても、可能な限り新しいバージョンのファイル形式で作成されたファイルを読むことができることが望ましい。
【0004】
従来は、例えばソフトウエアの開発時に、事前に次のバージョンのファイル形式まで決定しておくことで、新しいバージョンのソフトウエアがインストールされた電子機器であっても、古いバージョンのファイル形式で作成されたファイルを読むことができるようにしていた。また、例えば特許文献1に開示されているように、古いバージョンのファイル形式を新しいバージョンのファイル形式へと変換するファイル変換ツールを提供する方法も開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2005−539277号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、ソフトウエアの開発時に、事前に次のバージョンのファイル形式をすべて決定することは現実的には不可能である。したがって、バージョンアップが繰り返されるほど、古いバージョンのファイル形式で作成されたファイルを、新しいバージョンのソフトウエアで読むことができなくなる可能性が高くなるという問題点があった。
【0007】
また、特許文献1のようにファイル変換ツールを提供する場合、バージョンアップを行う都度、過去の全てのバージョンからのファイル変換ツールを作成する必要が生じ、ユーザ側においては電子機器にインストールされているソフトウエアのバージョンを正しく把握しておく必要がある等、管理コストが増大するおそれがあるという問題点があった。特に、電子機器の動作条件を設定する設定ファイルは、インストールされているソフトウエアのバージョンアップが行われた場合であっても読むことができることが望ましい。
【0008】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、古いバージョンのソフトウエアがインストールされた電子機器であっても新しいバージョンのファイル形式で記憶されている設定ファイルを読むことができる設定ファイルのデータ構造、設定ファイル読出装置、設定ファイル読出方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために第1発明に係る設定ファイルのデータ構造は、一の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第一のバージョンデータと、該一の電子機器で使用することが可能な一又は複数のデータ群とを含む設定ファイルのデータ構造であって、前記一の電子機器より古いバージョンのコンピュータプログラムがインストールされた他の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第二のバージョンデータと、前記設定ファイルにおける前記一又は複数のデータ群を記憶している位置を示す記憶位置データとを含み、前記一又は複数のデータ群は、前記他の電子機器で使用することが可能な第一のデータ群、又は使用することが不可能な第二のデータ群を含むことを特徴とする。
【0010】
第1発明では、設定ファイルは、一の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第一のバージョンデータと、該一の電子機器で使用することが可能な一又は複数のデータ群とを含む。そして、一の電子機器より古いバージョンのコンピュータプログラムがインストールされた他の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第二のバージョンデータと、設定ファイルにおける一又は複数のデータ群を記憶している位置を示す記憶位置データとを含み、一又は複数のデータ群は、他の電子機器で使用することが可能な第一のデータ群、又は使用することが不可能な第二のデータ群を含む。設定ファイルの作成時に、作成した電子機器にインストールされているコンピュータプログラム(ソフトウエア)のバージョンを第一のバージョンデータとして記憶するとともに、該電子機器で読み出すことが可能なバージョンを第二のバージョンデータとして記憶するので、追加機能、拡張機能等が存在するか否かをバージョンの相違から判断することができ、設定ファイルからデータ群を読み出すことができるか否かを判断することができる。
【0011】
また、第2発明に係る設定ファイルのデータ構造は、第1発明において、前記一又は複数のデータ群はブロック単位で記憶されており、前記記憶位置データは、前記第一のデータ群又は前記第二のデータ群が記憶されたブロックのオフセット量と該ブロックのサイズとで構成されていることを特徴とする。
【0012】
第2発明では、一又は複数のデータ群はブロック単位で記憶されており、記憶位置データは、第一のデータ群又は第二のデータ群が記憶されたブロックのオフセット量と該ブロックのサイズとで構成されているので、一の電子機器より古いバージョンのコンピュータプログラム(ソフトウエア)がインストールされた他の電子機器でも読み出すことが可能な第一のデータ群を確実に読み出すことが可能となる。
【0013】
次に、上記目的を達成するために第3発明に係る設定ファイル読出装置は、一の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第一のバージョンデータと、該一の電子機器で使用することが可能な一又は複数のデータ群と、前記一の電子機器より古いバージョンのコンピュータプログラムがインストールされた他の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第二のバージョンデータと、設定ファイルにおける前記一又は複数のデータ群を記憶している位置を示す記憶位置データとを含み、前記一又は複数のデータ群は、前記他の電子機器で使用することが可能な第一のデータ群、又は使用することが不可能な第二のデータ群を含むデータ構造を有する設定ファイルを読み出す設定ファイル読出装置において、読み出し対象となる設定ファイルの指定を受け付ける設定ファイル指定受付手段と、指定を受け付けた設定ファイルから前記第一のバージョンデータ、前記第二のバージョンデータ及び前記記憶位置データを読み出すデータ読出手段と、読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンが、読み出す電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンより古いか否かを判断するバージョン判断手段と、該バージョン判断手段が、読み出すバージョンと同じ又は読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンの方が古いと判断した場合、前記記憶位置データに基づいて、指定を受け付けた設定ファイルから前記第一のデータ群を読み出す設定ファイル読出手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
また、第4発明に係る設定ファイル読出装置は、第3発明において、前記バージョン判断手段が、読み出すバージョンと同じ又は読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンの方が古いと判断した場合、読み出した第一のバージョンデータが示すバージョンは、読み出すことが可能なバージョンであるか否かを判断する読出判断手段と、該読出判断手段で、読み出すことができないバージョンであると判断した場合、設定ファイルを読み出すことができない旨を示すメッセージを出力するメッセージ出力手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
また、第5発明に係る設定ファイル読出装置は、第3又は第4発明において、前記データ群のブロックのサイズが、読み出した前記記憶位置データのブロックのサイズと一致しているか否かを確認するサイズ確認手段を備えることを特徴とする。
【0016】
次に、上記目的を達成するために第6発明に係る設定ファイル読出方法は、一の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第一のバージョンデータと、該一の電子機器で使用することが可能な一又は複数のデータ群と、前記一の電子機器より古いバージョンのコンピュータプログラムがインストールされた他の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第二のバージョンデータと、設定ファイルにおける前記一又は複数のデータ群を記憶している位置を示す記憶位置データとを含み、前記一又は複数のデータ群は、前記他の電子機器で使用することが可能な第一のデータ群、又は使用することが不可能な第二のデータ群を含むデータ構造を有する設定ファイルを読み出す設定ファイル読出装置で実行することが可能な設定ファイル読出方法において、読み出し対象となる設定ファイルの指定を受け付ける工程と、指定を受け付けた設定ファイルから前記第一のバージョンデータ、前記第二のバージョンデータ及び前記記憶位置データを読み出す工程と、読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンが、読み出す電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンより古いか否かを判断する工程と、該バージョン判断手段が、読み出すバージョンと同じ又は読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンの方が古いと判断した場合、前記記憶位置データに基づいて、指定を受け付けた設定ファイルから前記第一のデータ群を読み出す工程とを含むことを特徴とする。
【0017】
また、第7発明に係る設定ファイル読出方法は、第6発明において、読み出すバージョンと同じ又は読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンの方が古いと判断した場合、読み出した第一のバージョンデータが示すバージョンは、読み出すことが可能なバージョンであるか否かを判断する工程と、読み出すことができないバージョンであると判断した場合、設定ファイルを読み出すことができない旨を示すメッセージを出力する工程とを含むことを特徴とする。
【0018】
また、第8発明に係る設定ファイル読出方法は、第6又は第7発明において、前記データ群のブロックのサイズが、読み出した前記記憶位置データのブロックのサイズと一致しているか否かを確認する工程を含むことを特徴とする。
【0019】
次に、上記目的を達成するために第9発明に係るコンピュータプログラムは、一の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第一のバージョンデータと、該一の電子機器で使用することが可能な一又は複数のデータ群と、前記一の電子機器より古いバージョンのコンピュータプログラムがインストールされた他の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第二のバージョンデータと、設定ファイルにおける前記一又は複数のデータ群を記憶している位置を示す記憶位置データとを含み、前記一又は複数のデータ群は、前記他の電子機器で使用することが可能な第一のデータ群、又は使用することが不可能な第二のデータ群を含むデータ構造を有する設定ファイルを読み出す設定ファイル読出装置で実行することが可能なコンピュータプログラムにおいて、前記設定ファイル読出装置を、読み出し対象となる設定ファイルの指定を受け付ける設定ファイル指定受付手段、指定を受け付けた設定ファイルから前記第一のバージョンデータ、前記第二のバージョンデータ及び前記記憶位置データを読み出すデータ読出手段、読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンが、読み出す電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンより古いか否かを判断するバージョン判断手段、及び該バージョン判断手段が、読み出すバージョンと同じ又は読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンの方が古いと判断した場合、前記記憶位置データに基づいて、指定を受け付けた設定ファイルから前記第一のデータ群を読み出す設定ファイル読出手段として機能させることを特徴とする。
【0020】
また、第10発明に係るコンピュータプログラムは、第9発明において、前記設定ファイル読出装置を、前記バージョン判断手段が、読み出すバージョンと同じ又は読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンの方が古いと判断した場合、読み出した第一のバージョンデータが示すバージョンは、読み出すことが可能なバージョンであるか否かを判断する読出判断手段、及び該読出判断手段で、読み出すことができないバージョンであると判断した場合、設定ファイルを読み出すことができない旨を示すメッセージを出力するメッセージ出力手段として機能させることを特徴とする。
【0021】
また、第11発明に係るコンピュータプログラムは、第9又は第10発明において、前記設定ファイル読出装置を、前記データ群のブロックのサイズが、読み出した前記記憶位置データのブロックのサイズと一致しているか否かを確認するサイズ確認手段として機能させることを特徴とする。
【0022】
第3発明、第6発明及び第9発明では、上述したデータ構造を有する設定ファイルの指定を受け付け、指定を受け付けた設定ファイルから第一のバージョンデータ、第二のバージョンデータ及び記憶位置データを読み出す。読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンが、読み出す電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンより古いか否かを判断する。読み出すバージョンと同じ又は読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンの方が古いと判断した場合、記憶位置データに基づいて、指定を受け付けた設定ファイルから第一のデータ群を読み出す。第二のバージョンデータと比較することにより、追加機能、拡張機能等が存在するか否かを判断することができ、特に追加機能、拡張機能等が存在しない場合には、どの第一のデータ群も読み出すことが可能となる。
【0023】
第4発明、第7発明及び第10発明では、読み出すバージョンと同じ又は読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンの方が古いと判断した場合、読み出した第一のバージョンデータが示すバージョンは、読み出すことが可能なバージョンであるか否かを判断する。読み出すことができないバージョンであると判断した場合、設定ファイルを読み出すことができない旨を示すメッセージを出力する。設定ファイルの作成時に、作成した電子機器にインストールされていたコンピュータプログラム(ソフトウエア)のバージョンの方が新しいバージョンである場合、設定ファイルを読み出すことができないときには、その旨を確認することができる。
【0024】
第5発明、第8発明及び第11発明では、データ群のブロックのサイズが、読み出した記憶位置データのブロックのサイズと一致しているか否かを確認することにより、正しくデータ群を読み出すことができているか否かを確認することが可能となる。
【発明の効果】
【0025】
本発明では、設定ファイルの作成時に、作成した電子機器にインストールされているコンピュータプログラム(ソフトウエア)のバージョンを第一のバージョンデータとして記憶するとともに、該電子機器で読み出すことが可能なバージョンを第二のバージョンデータとして記憶するので、追加機能、拡張機能等が存在するか否かをバージョンの相違から判断することができ、設定ファイルからデータ群を読み出すことができるか否かを判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理センサの構成を示す模式図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像処理センサの撮像装置の構成を示す外形図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像処理センサの撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る画像処理センサの表示装置の構成を示す正面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る画像処理センサの表示装置のモード切り替え画面の例示図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る画像処理センサの表示装置の設定画面の例示図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る設定ファイルのデータ構造を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る設定ファイルの例示図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る設定ファイル作成時の画面遷移の例示図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る設定ファイル読出装置の機能ブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る設定ファイル読出装置のファイル読出処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態に係る設定ファイルの設定データの例示図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る設定ファイル読出装置の、設定ファイルの読み出し可能バージョンを決定する処理手順を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態に係る設定ファイル読出装置のファイル読出処理の他の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、本実施の形態の説明で参照する図面を通じて、同一又は同様の構成又は機能を有する要素については、同一又は同様の符号を付して、詳細な説明を省略する。以下の実施の形態では、コンピュータプログラム(ソフトウエア)をインストールする電子機器として、画像処理センサを用い、その一部が設定ファイル読出装置として機能する場合について説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理センサ(電子機器)の構成を示す模式図である。図1に示すように、本実施の形態に係る画像処理センサは、撮像装置1と、撮像装置1とデータ通信することが可能に接続ケーブル3で接続されている表示装置2とで構成されている。もちろん、表示装置2の代わりに、ディスプレイを有する外部コンピュータであっても良い。なお、撮像装置1と表示装置2とが一体として構成されていても良い。
【0029】
撮像装置1は、内部に画像処理を実行するFPGA、DSP等を備えており、検査対象物を撮像する撮像素子を有するカメラモジュール(撮像部)と、検査対象物に対して光を照射する照明部とを備えている。撮像装置1をコンパクトにするべく、例えば図1に示すように、撮像装置1の正面の中央近傍にレンズ12を配置し、レンズ12の周囲を囲むように、照明部として複数のLED11を配置してある。なお、撮像装置1とは別に外部照明(リング照明等)を設けても良い。
【0030】
図2は、本発明の実施の形態に係る画像処理センサの撮像装置1の構成を示す外形図である。図2(a)は、本発明の実施の形態に係る画像処理センサの撮像装置1の構成を示す正面図を、図2(b)は、本発明の実施の形態に係る画像処理センサの撮像装置1の構成を示す平面図を、図2(c)は、本発明の実施の形態に係る画像処理センサの撮像装置1の構成を示す背面図を、それぞれ示している。
【0031】
図2(a)に示すように、撮像装置1はレンズ12を正面の中央近傍に配置しており、レンズ12の周囲を囲むように複数のLED11を配置してある。撮像時には、複数のLED11を点灯させることにより、検査対象物に光を照射し、検査対象物を明瞭に撮像することができる。
【0032】
図2(b)及び図2(c)に示すように、撮像装置1の背面には、外部の電源から電力の供給を受ける電源ケーブルを接続する電源コネクタ102と、表示装置2とデータ通信する接続ケーブル3を接続することが可能な接続コネクタ103とを備えている。また、手動でフォーカスを調整することができるフォーカス調整ネジ101も背面に備えている。
【0033】
図3は、本発明の実施の形態に係る画像処理センサの撮像装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。図3において、コネクタ基板16は、電源インタフェース161に設けてある電源コネクタ102(図2(b)及び図2(c)参照)を介して、外部の電源から電力の供給を受ける。電源基板18は、供給された電力を各基板に供給する。本実施の形態では、カメラモジュール14にはメイン基板13を介して電力を供給している。電源基板18のモータドライバ181は、カメラモジュール14のモータ141に駆動電力を供給し、オートフォーカスを実現している。
【0034】
通信基板17は、メイン基板13から出力された欠陥を検出したか否かで検査対象物の良否を示すOK/NG信号(判定信号)、画像データ等を表示装置2へ送信する。判定信号を受信した表示装置2は、判定結果を表示する。なお、本実施の形態では、通信基板17を介してOK/NG信号(判定信号)を出力する構成にしているが、例えばコネクタ基板16を介してOK/NG信号(判定信号)を出力する構成にしても良い。
【0035】
照明基板15は、検査対象物を撮像する撮像領域に光を照射する、複数のLED11が設けてあり、図示しないリフレクタはLED11の前方に設けてある。また、レンズ12は、短距離用又は長距離用のレンズユニットとして交換可能となっている。
【0036】
カメラモジュール14は、モータ141が駆動することにより、オートフォーカス動作の制御を行うことができる。メイン基板13からの撮像指示信号に応じて検査対象物を撮像する。本実施の形態では、撮像素子としてCMOS基板142を備えており、撮像されたカラー画像は、CMOS基板142にてダイナミックレンジを広げる変換特性に基づいてHDR画像へ変換され、メイン基板13のFPGA131へ出力される。
【0037】
メイン基板13は、接続してある各基板の動作を制御する。例えば照明基板15に対しては、複数のLED11の点灯/消灯を制御する制御信号を、LEDドライバ151へ送信する。LEDドライバ151は、FPGA131からの制御信号に応じて、例えばLED11の点灯/消灯、光量等を調整する。また、カメラモジュール14のモータ141に対しては、電源基板18のモータドライバ181を介してオートフォーカス動作を制御する制御信号を、CMOS基板142に対しては、撮像指示信号等を、それぞれ送信する。
【0038】
メイン基板13のFPGA131は、照明制御、撮像制御をするとともに、撮像した画像データに対して画像処理を実行する。また、メイン基板13のDSP132は、画像データについて、エッジ検出処理、パターン検索処理等を実行する。パターン検索処理の結果として、欠陥を検出したか否かで検査対象物の良否を示すOK/NG信号(判定信号)を通信基板17へ出力する。演算処理結果等はメモリ133に記憶される。なお、本実施の形態では、FPGA131が照明制御、撮像制御等を実行するが、DSP132が実行しても良い。また、FPGA131とDSP132とが一体となった回路、すなわち主制御回路(主制御部)を設けても良い。要するに、複数のLED11の点灯/消灯を制御する制御信号をLEDドライバ151へ送信したり、オートフォーカス動作を制御する制御信号をカメラモジュール14のモータ141へ送信したり、撮像指示信号等をCMOS基板142へ送信したり、FPGA131及びDSP132の双方の機能を有する主制御部を設けても良い。
【0039】
メモリ133には、動作条件を設定してある設定ファイル100が記憶される。設定ファイル100は、情報を記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体90から、可搬型ディスクドライブ19によりダウンロードされる。もちろん、通信基板17を介して接続されている外部コンピュータからダウンロードしても良い。
【0040】
図4は、本発明の実施の形態に係る画像処理センサの表示装置2の構成を示す正面図である。図4に示すように、表示装置2の前面の中央部分にはタッチパネル21が設けてあり、撮像した検査対象物のカラー画像を画面に表示するとともに、ユーザによる選択入力を受け付ける。
【0041】
また、表示装置2は、外部の電源から電力が供給される電源ケーブルを接続する電源コネクタ24と、撮像装置1とデータ通信する接続ケーブル3を接続することが可能な接続コネクタ25とを備えている。さらにUSBメモリ等と接続することが可能なUSBポート22を前面に設けてある。
【0042】
ユーザは、表示装置2のタッチパネル21の画面に表示されているボタンを選択することにより、画像処理センサの動作を制御する。そして、検査対象物の検査を実行する「検査モード」と、画像処理センサの条件設定を行う「設定モード」との切り替えを行うこともできる。言い換えると、本実施の形態に係る画像処理センサは、検査対象物の良否を判定する検査モード(Runモード)と、検査に用いる各種パラメータ(撮像パラメータ、照明パラメータ、画像処理パラメータ等)の設定を行う設定モード(非Runモード)とを切り替えるためのモード切替部を有している。図5は、本発明の実施の形態に係る画像処理センサの表示装置2のモード切り替え画面の例示図である。
【0043】
図5(a)は、「検査モード」の画面表示の例示図である。図5(a)に示すように、検査対象物表示領域51に、撮像装置1が撮像した検査対象物の画像を表示する。左下の「センサ設定」ボタン52がモード切替部として機能し、「センサ設定」ボタン52が選択された場合、「設定モード」へと切り替わり、図5(b)に示す画面へと画面遷移する。
【0044】
図5(b)は、「設定モード」の画面表示の例示図である。図5(b)に示すように、プログラム選択領域53にて、検査対象物の種類又は検査環境を選択する。ここで、「プログラム」とは、検査対象物の種類又は検査環境に応じて設定された一連のデータ群(パラメータ値の組み合わせ)を意味しており、検査対象物の種類又は検査環境ごとに異なるデータ群をプログラムとして記憶することができる。
【0045】
また、検査対象物と比較する基準となるマスタ画像が記憶されている場合、マスタ画像表示領域54にマスタ画像が表示される。「設定ナビ」ボタン55が選択された場合、詳細な設定を行う設定画面に画面遷移する。図5(b)の「運転開始」ボタン56は切替部として機能し、「運転開始」ボタン56が選択された場合、「検査モード」へと切り替わり、図5(a)に示す画面へと画面遷移する。なお、図5(a)の「検査モード」の画面表示であっても、図5(b)の「設定モード」の画面表示であっても、「USBメモリ」ボタン50が選択された場合、設定ファイルを作成する。設定ファイル作成時の画面遷移については後述する。
【0046】
図6は、本発明の実施の形態に係る画像処理センサの表示装置2の設定画面の例示図である。図6に示す設定画面を通じて、ユーザは、撮像条件の設定(図6(a))、パターンサーチする基準となるマスタ画像の登録(図6(b))、マスタ画像に対する輪郭サーチ等のツール設定(図6(c)〜図6(e))、出力割り当て(図6(f))、という流れで順次設定を行う。以下、詳細に説明する。図5(b)に示す「設定ナビ」ボタン55が選択された場合、まず図6(a)に示す撮像条件設定画面が表示される。撮像条件設定画面では、マスタ画像が記憶されている場合にはマスタ画像が主表示領域61に表示され、画面下部に撮像条件を設定する設定ボタン群が表示されている。例えば「トリガ条件」ボタンが選択された場合には、撮像装置1が検査対象物を撮像するタイミングを特定するトリガ条件を設定することができる。詳細な設定画面は省略するが、それぞれのボタンが選択された場合、それぞれの設定条件に応じて図4に示すタッチパネル21上に表示される。
【0047】
また、より詳細な設定をするには、図6(a)の「拡張機能」ボタン62を選択すれば良い。「拡張機能」ボタン62が選択された場合、詳細な設定を行うためのボタンが別途表示される。このように撮像条件設定画面では、明るさの調整、フォーカスの調整、撮像範囲、照明のオン/オフ、ズームのオン/オフ等を設定することができる。
【0048】
図6(a)の「進む」と表示された「画面遷移」ボタン63が選択された場合、図6(b)に示すマスタ画像登録画面が表示される。登録されたマスタ画像上に、以後、検査用の様々なツールを設定する。1つのマスタ画像に対して複数のプログラムを記憶することができる。つまり、同じマスタ画像に対して異なるツールを設定し、異なるプログラムとして記憶しておくことができる。
【0049】
マスタ画像は、現在撮像している画像を登録しても良いし、以前に撮像しておいた画像から選択して登録しても良い。現在撮像している画像を登録する場合、ユーザは「Live画像登録」ボタン64を選択すればよい。「Live画像登録」ボタン64が選択された時点で撮像されている画像がマスタ画像として登録される。
【0050】
図6(b)の「進む」と表示された「画面遷移」ボタン65が選択された場合、図6(c)に示すマスタ画像ごとのツール設定画面が表示される。マスタ画像上に、以後、検査用の様々なツールを設定する。
【0051】
ツール設定画面では、表示されているマスタ画像に、検査を実行するためのツールを追加設定する。図6(c)に示す「追加」ボタン66が選択された場合、図6(d)に示すツール選択画面が表示される。ツール選択画面で選択されたツールを追加設定する。例えば「輪郭サーチ」ボタン67が選択された場合、図6(e)に示す輪郭サーチ設定画面が表示される。輪郭サーチ設定画面で、マスタ画像のどの輪郭を撮像された検査対象物の画像と照合するのか設定しておくことにより、欠陥を検出したか否かで検査対象物の良否を判定することができる。以下、色面積、位置補正等の設定をすることができる。
【0052】
図6(c)の「進む」と表示された「画面遷移」ボタン68が選択された場合、図6(f)に示す出力割当画面が表示される。出力割当画面では、検査の結果として画面に表示される出力線が何を意味するのか設定することができる。「完了」ボタン69が選択された場合、図5(b)に示す「設定モード」の画面表示に戻る。このように、ユーザは、図6に示す表示装置2のタッチパネル21上で、「進む」と表示された「画面遷移」ボタン63、65、68を順に選択することで、簡単かつ短時間に、検査に用いる各種パラメータを設定することができる。また、画像処理センサに慣れていないユーザであっても、表示装置2上で次の操作へ誘導されるので、各種パラメータを容易に設定することができる。
【0053】
本実施の形態では、電子機器である画像処理センサの動作条件を設定する設定ファイルを作成する。例えば、複数の電子機器を同一の動作条件で運用しており、これらの電子機器にインストールされているコンピュータプログラム(ソフトウエア)のバージョンが一律でない場合に、一の設定ファイルを作成し、これらの電子機器に読み込ませることで、動作条件を一斉変更することができる。図7は、本発明の実施の形態に係る設定ファイルのデータ構造を示すブロック図である。
【0054】
図7に示すように、設定ファイルは、少なくとも第一のバージョンデータ701、第二のバージョンデータ702、ブロック単位で記憶される一又は複数のデータ群703、記憶位置データ706で構成されている。
【0055】
第一のバージョンデータ701は、設定ファイルの作成時に、作成した電子機器(一の電子機器)である画像処理センサにインストールされたコンピュータプログラム(ソフトウエア)のバージョンに関する情報であり、設定ファイルを作成したバージョンに関する情報である。したがって、第一のバージョンデータ701のバージョンより古いバージョンで作成されたデータについては、一の電子機器で読み出すことができる。
【0056】
第二のバージョンデータ702は、他の電子機器である画像処理センサにインストールされているコンピュータプログラム(ソフトウエア)のバージョンに関する情報である。本実施の形態では、第二のバージョンデータ702のバージョンは、第一のバージョンデータ701のバージョンと同じ又は第一のバージョンデータ701のバージョンより古いバージョンであるとしている。
【0057】
データ群703は、他の電子機器、すなわち一の電子機器より古いバージョンのコンピュータプログラム(ソフトウエア)がインストールされた電子機器で使用することが可能な第一のデータ群704、又は使用することが不可能な第二のデータ群705で構成されている。
【0058】
記憶位置データ706は、設定ファイルにおいてデータ群703が記憶されている位置に関する情報である。本実施の形態のように、データ群703がブロック単位で記憶されている場合、記憶位置データ706は、第一のデータ群704又は第二のデータ群705が記憶されたブロックのオフセット量と該ブロックのサイズとで構成される。
【0059】
図8は、本発明の実施の形態に係る設定ファイルの例示図である。図8では、画像処理センサにインストールされているコンピュータプログラム(ソフトウエア)のバージョンが、1.0と2.0との2つ存在する場合を想定しており、図8(a)はバージョン1.0で作成した設定ファイルを、図8(b)はバージョン2.0で作成した設定ファイルを、それぞれ示している。
【0060】
図8(a)に示すように、古いバージョン1.0で作成した設定ファイルは、ファイルサイズ、ファイル形式のバージョン、読出可能バージョン、オフセット付ブロック情報数、オフセット付ブロック情報、及びデータ群で構成されている。記憶位置データの個数は、ブロックAの1個なので、オフセット付ブロック情報数は‘1’となる。そして、ブロックの記憶位置を、オフセット付ブロック情報として記憶している。
【0061】
図8(a)のブロックAに記憶してあるデータ群は、ファイル形式がバージョン1.0のデータである。したがって、コンピュータプログラム(ソフトウエア)のバージョンが2.0、3.0、・・・と更新された場合であっても、ブロックAに記憶してあるデータ群は、ファイル形式がバージョン1.0のデータであるので読み出すことができる。このように、データ群ごとに記憶されている位置及び作成時のバージョンを記憶しておくことで、読み出すことができるか否かを判断することができる。
【0062】
図8(b)に示すように、新しいバージョン2.0で作成した設定ファイルは、バージョン1.0で作成した設定ファイルと同様、ファイルサイズ、ファイル形式のバージョン、読出可能バージョン、オフセット付ブロック情報数、オフセット付ブロック情報及び複数のデータ群で構成されている。そして、記憶位置データの個数は、ブロックAとブロックBとの2個であるので、オフセット付ブロック情報数は‘2’となる。そして、各ブロックの記憶位置を、オフセット付ブロック情報として記憶している。
【0063】
図8(b)のブロックAに記憶してあるデータ群は、ファイル形式がバージョン1.0のデータ群である。したがって、バージョン2.0でも読み出すことができる。ブロックAの記憶位置データは、「オフセット付ブロック情報A」として記憶されている。このように、データ群ごとに記憶されている位置及び作成時のバージョンを記憶しておくことにより、読み出すことができるか否かを判断することができる。
【0064】
つまり、本実施の形態に係る設定ファイルは、設定ファイルの作成時に、作成した画像処理センサにインストールされていたコンピュータプログラム(ソフトウエア)のバージョン(第一のバージョンデータ)以外に、該画像センサで読み出すことが可能なバージョン(第二のバージョンデータ)を記憶するので、追加機能、拡張機能等が存在するか否かをバージョンの相違から判断することができ、設定ファイルからデータ群を読み出すことができるか否かを判断することができる。
【0065】
図9は、本発明の実施の形態に係る設定ファイル作成時の画面遷移の例示図である。図5(a)又は図5(b)の「USBメモリ」ボタン50が選択された場合、まず図9(a)に示す設定ファイル操作画面が表示される。設定ファイル操作画面の「一括バックアップ」ボタン91が選択された場合、次に図9(b)に示す設定ファイル指定画面が表示される。
【0066】
設定ファイル指定画面の設定ファイル名設定領域92にて、作成する設定ファイル名の入力を受け付け、「実行」ボタン93が選択された場合、図9(c)に示す書込中画面94が表示される。設定ファイルの書き込みが完了した時点で、図9(d)に示す完了画面が表示される。「OK」ボタン95が選択された場合、図5(a)に示す「検査モード」画面又は図5(b)に示す「設定モード」画面へと戻る。
【0067】
図10は、本発明の実施の形態に係る画像処理センサの設定ファイル読出装置10の機能ブロック図である。図10において、設定ファイル読出装置10は、撮像装置1と表示装置2とで構成されている。
【0068】
表示装置2の設定ファイル指定受付部901は、読み出し対象となる設定ファイルの指定を受け付ける。指定を受け付けた設定ファイルに関する情報は、撮像装置1へ送信される。なお、本実施の形態では、タッチパネル21上でユーザから指定を受け付けるようにしているが、例えばPLCからの信号により指定を受け付けても良い。また、撮像装置1から見れば、表示装置2から送られてくる信号に基づいて、設定ファイルの指定を受け付ける。つまり、設定ファイル指定受付部901は、撮像装置1側に設けられていても良い。
【0069】
撮像装置1のデータ読出部902は、表示装置2で指定を受け付けた設定ファイルから第一のバージョンデータ、第二のバージョンデータ、及び記憶位置データを読み出す。記憶位置データで示す位置は、物理的位置でも良いし、論理的位置でも良い。例えば、データ群がブロック単位で記憶されている場合は、ブロックの開始位置のオフセット量及び該ブロックのサイズで構成することができる。
【0070】
この場合、ブロックのサイズを確認することで正しくデータ群を読み出すことができているか否かを判断することができる。サイズ確認部903は、データ群のブロックサイズが、データ読出部902で読み出した記憶位置データのブロックのサイズと一致しているか否かを確認する。一致しない場合には、正しくデータ群を読み出すことができていない。
【0071】
バージョン判断部904は、読み出した第二のバージョンデータのバージョンが、読み出す電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンより古いか否かを判断する。設定ファイル読出部905は、バージョン判断部904が、読み出すバージョンと同じ又は第二のバージョンデータの方が古いと判断した場合、記憶位置データに基づいて、指定を受け付けた設定ファイルから第一のデータ群を読み出す。
【0072】
読出判断部906は、バージョン判断部904が、読み出すバージョンと同じ又は読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンの方が古いと判断した場合、読み出した第一のバージョンデータが示すバージョンは、読み出すことが可能なバージョンであるか否かを判断する。読み出すことが可能なバージョンであると判断した場合、指定を受け付けた設定ファイルから第二のデータ群を読み出す。
【0073】
読出判断部906で、読み出すことができないバージョンであると判断した場合、設定ファイルを読み出すことができない旨を示すメッセージを出力する指示を表示装置2へ送信する。メッセージ出力部907は、撮像装置1からメッセージの出力指示を受信した場合、設定ファイルを読み出すことができない旨を示すメッセージを、表示装置2にエラーメッセージとして表示出力する。
【0074】
図11は、本発明の実施の形態に係る設定ファイル読出装置10のファイル読出処理の手順を示すフローチャートである。図11において、表示装置2の主制御部は、読み出し対象となる設定ファイルの指定を受け付ける(ステップS1101)。指定を受け付けた設定ファイルに関する情報は、撮像装置1へ送信される。
【0075】
撮像装置1のDSP132は、表示装置2で指定を受け付けた設定ファイルから第一のバージョンデータ、第二のバージョンデータ、及び記憶位置データを読み出し(ステップS1102)、読み出した記憶位置データで特定される位置に記憶されているデータ群を読み出す(ステップS1103)。記憶位置データで示す位置は、物理的位置でも良いし、論理的位置でも良い。例えば、データ群をブロック単位で記憶している場合は、ブロックのオフセット量及び該ブロックのサイズで構成することができる。
【0076】
この場合、ブロックサイズを確認することで正しくデータ群を読み出すことができているか否かを判断することができる。DSP132は、データ群のブロックのサイズが、読み出した記憶位置データのブロックのサイズと一致しているか否かを判断する(ステップS1104)。DSP132が、サイズが一致していないと判断した場合(ステップS1104:NO)、DSP132は、正しくデータ群を読み出すことができていないと判断して、読出エラーメッセージを出力する指示を表示装置2へ送信する(ステップS1105)。読出エラーメッセージを出力する指示を受信した表示装置2の主制御部は、読出エラーメッセージを表示出力する(ステップS1106)。
【0077】
DSP132が、サイズが一致していると判断した場合(ステップS1104:YES)、DSP132は、正しくデータ群を読み出すことができたと判断して、読み出した第一のバージョンデータのバージョンが、読み出す電子機器にインストールされているコンピュータプログラム(ソフトウエア)のバージョンと同じ又は第一のバージョンデータのバージョンの方が古いか否かを判断する(ステップS1107)。
【0078】
DSP132が、読み出すバージョンと同じ又は第一のバージョンデータのバージョンの方が古いと判断した場合(ステップS1107:YES)、DSP132は、従来と同様の方法でデータ群を読み出す(ステップS1108)。DSP132が、第一のバージョンデータのバージョンの方が新しいと判断した場合(ステップS1107:NO)、DSP132は、読み出すバージョンと第二のバージョンデータのバージョンとを比較する(ステップS1109)。
【0079】
DSP132が、第二のバージョンデータのバージョンの方が古いと判断した場合(ステップS1109:古い)、DSP132は、第一のデータ群を読み出す(ステップS1110)。DSP132が、第二のバージョンデータのバージョンと同じと判断した場合(ステップS1109:同じ)、DSP132は、第一のデータ群及び第二のデータ群を読み出す(ステップS1111)。
【0080】
DSP132が、第二のバージョンデータのバージョンの方が新しいと判断した場合(ステップS1109:新しい)、DSP132は、設定ファイルを読み出すことができない旨を示す読出エラーメッセージを出力する指示を表示装置2へ送信し(ステップS1112)、表示装置2の主制御部は、読出エラーメッセージを表示出力する(ステップS1113)。
【0081】
なお、図10に示す機能ブロック図、図11に示すフローチャートは一例であり、他の構成であっても良い。例えば、図10に示す機能ブロック図では、バージョン判断部904及び読出判断部906を撮像装置1側に備えている。しかし、特にこれに限定されるものではなく、例えばバージョン判断部904及び読出判断部906を表示装置2側に備えていても良い。
【0082】
バージョン判断部904及び読出判断部906を表示装置2側に備える場合、具体的には、撮像装置1にインストールされているコンピュータプログラム(ソフトウエア)のバージョンに関する情報を事前に表示装置2へ送信しておき、表示装置2でメモリに記憶しておく。そして、設定ファイルの指定をユーザから受け付けた場合、表示装置2内に設けられた制御部(CPU等)は、第一のバージョンデータ、第二のバージョンデータ、記憶位置データ及びデータ群の読み出しを行う。そして、データ群のブロックのサイズが一致しているか否かを判断し、一致していないと判断した場合には、読出エラーメッセージの出力指示及び表示出力を行う(図11のステップS1102〜ステップS1106の処理に対応する処理)。
【0083】
一方、一致していると判断した場合には、表示装置2の制御部は、読み出した第一のバージョンデータのバージョンが、インストールされているコンピュータプログラム(ソフトウエア)のバージョンと同じ又は第一のバージョンデータのバージョンの方が古いか否かを判断し、インストールされているバージョンと同じ又は第一のバージョンデータのバージョンの方が古いと判断した場合には従来と同様の方法でデータ群を読み出して(図11のステップS1107〜ステップS1108の処理に対応する処理)、第一のデータ群を撮像装置1に送信する。一方、第一のバージョンデータのバージョンの方が新しいと判断した場合には、インストールされているコンピュータプログラム(ソフトウエア)のバージョンと第二のバージョンデータのバージョンとを比較する(図11のステップS1109の処理に対応する処理)。
【0084】
第二のバージョンデータのバージョンの方が古いと判断した場合には、第一のデータ群の読み出し及び撮像装置1への送信を行い、第二のバージョンデータのバージョンと同じと判断した場合には第一のデータ群及び第二のデータ群の読み出し及び撮像装置1への送信を行い、第二のバージョンデータのバージョンの方が新しいと判断した場合には読出エラーメッセージの出力表示及び表示出力を行う(図11のステップS1110〜ステップS1112の処理に対応する処理)。
【0085】
図12は、本発明の実施の形態に係る画像処理センサの設定ファイルの設定データの例示図である。説明を簡単にするために、バージョンを1.0、2.0、3.0の3つとし、トリガ条件についても代表的なトリガ周期のみとし、その他の設定値もON/OFFのみとしている。
【0086】
図12(a)は最も古いバージョン1.0の設定可能範囲を、図12(b)は次に古いバージョン2.0の設定可能範囲を、図12(c)は最も新しいバージョン3.0の設定可能範囲を、それぞれ示している。バージョンが新しくなるほど、トリガ周期の設定可能範囲が広くなっており、最初のバージョン1.0にはブロックBが存在しない。
【0087】
図13は、本発明の実施の形態に係る画像処理センサの、撮像装置1のDSP132の、設定ファイルの読み出し可能バージョンを決定する処理手順を示すフローチャートである。図13では、読み出し対象となる設定ファイルの作成時に、作成した画像処理センサにインストールされていたコンピュータプログラムのバージョンを、最も新しいバージョン3.0とした場合について説明する。便宜上、「バージョンX.0」のバージョンは‘X’で示し、ブロックA、B、・・・を‘1’、‘2’、・・・で示す。
【0088】
図13において、DSP132は、引数iを‘1’、引数jを‘M(最新バージョン数)’に初期化する(ステップS1301)。ここで、引数iはブロックを、引数jはバージョンを示す。図12の例では、ブロックはブロックA、ブロックBの2つなので、引数iは‘1’、‘2’となり、最新バージョンが3.0であるので、引数jは‘3’、‘2’、‘1’となる。
【0089】
DSP132は、ブロックiのチェックを開始する(ステップS1302)。まず、DSP132は、直前のバージョン(j−1)から追加設定があり、しかも追加設定が初期値以外であるか否かを判断する(ステップS1303)。DSP132が、追加設定があり、しかも追加設定が初期値以外であると判断した場合(ステップS1303:YES)、DSP132は、バージョンjより古いバージョンでは読み出すことができないと判断し、バージョンjを読み出し可能なバージョンとして出力する(ステップS1304)。
【0090】
DSP132が、追加設定がない、又は追加設定があり、追加設定が初期値であると判断した場合(ステップS1303:NO)、DSP132は、設定データが直前のバージョン(j−1)の設定可能範囲内であるか否かを判断する(ステップS1305)。DSP132が、バージョン(j−1)の設定可能範囲内ではないと判断した場合(ステップS1305:NO)、DSP132は、バージョンjより古いバージョンでは読み出すことができないと判断し、バージョンjを読み出し可能なバージョンとして出力する(ステップS1306)。
【0091】
DSP132が、バージョン(j−1)の設定可能範囲内であると判断した場合(ステップS1305:YES)、DSP132は、チェックしているのが最後のブロックであるか否かを判断する(ステップS1307)。DSP132が、最後のブロックではないと判断した場合(ステップS1307:NO)、DSP132は、iを‘1’インクリメントして(ステップS1308)、処理をステップS1302へ戻して、上述した処理を繰り返す。
【0092】
DSP132が、最後のブロックであると判断した場合(ステップS1307:YES)、DSP132は、jが2以下であるか否かを判断する(ステップS1309)。DSP132が、jが2より大きいと判断した場合(ステップS1309:NO)、DSP132は、jを‘1’デクリメントし、iを‘1’に初期化し(ステップS1310)、処理をステップS1302へ戻して、上述した処理を繰り返す。
【0093】
DSP132が、jが2以下であると判断した場合(ステップS1309:YES)、DSP132は、バージョン1を読み出し可能なバージョンとして出力する(ステップS1311)。
【0094】
図12の例で考えると、まずブロックAについてチェックを開始し、直前のバージョンであるバージョン2から追加設定がなく、設定値はすべてバージョン2の設定可能範囲内であるので、ブロックBのチェックへと進む。ブロックBについても、直前のバージョンであるバージョン2から追加設定がなく、設定値がすべてバージョン2の設定可能範囲内であるので、jを‘2’へデクリメントして、ステップS1302へ処理を戻す。
【0095】
ブロックAについて、直前のバージョンであるバージョン1から追加設定がなく、設定値はすべてバージョン1の設定可能範囲内であるので、ブロックBのチェックへと進む。ブロックBについては、直前のバージョンであるバージョン1には存在しないが、ブロックBの設定値がすべて初期値であることから、バージョン1を読み出し可能なバージョンとして出力する。
【0096】
なお、第一のデータ群を読み出した後で、第一のバージョンデータのバージョンをチェックしても良い。図14は、本発明の実施の形態に係る設定ファイル読出装置10のファイル読出処理の他の手順を示すフローチャートである。図14において、表示装置2の主制御部は、読み出し対象となる設定ファイルの指定を受け付ける(ステップS1401)。指定を受け付けた設定ファイルに関する情報は、撮像装置1へ送信される。
【0097】
撮像装置1のDSP132は、表示装置2で指定を受け付けた設定ファイルから第一のバージョンデータ、第二のバージョンデータ、及び記憶位置データを読み出し(ステップS1402)、読み出した記憶位置データで特定される位置に記憶されているデータ群を読み出す(ステップS1403)。記憶位置データで示す位置は、物理的位置でも良いし、論理的位置でも良い。例えば、データ群をブロック単位で記憶している場合は、ブロックのオフセット量及び該ブロックのサイズで構成することができる。
【0098】
この場合、ブロックサイズを確認することで正しくデータ群を読み出すことができているか否かを判断することができる。DSP132は、データ群のブロックのサイズが、読み出した記憶位置データのブロックのサイズと一致しているか否かを判断する(ステップS1404)。DSP132が、サイズが一致していないと判断した場合(ステップS1404:NO)、DSP132は、正しくデータ群を読み出すことができていないと判断して、読出エラーメッセージを出力する指示を表示装置2へ送信する(ステップS1405)。読出エラーメッセージを出力する指示を受信した表示装置2の主制御部は、読出エラーメッセージを表示出力する(ステップS1406)。
【0099】
DSP132が、サイズが一致していると判断した場合(ステップS1404:YES)、DSP132は、正しくデータ群を読み出すことができたと判断して、読み出した第二のバージョンデータのバージョンが、読み出す電子機器にインストールされているコンピュータプログラム(ソフトウエア)のバージョンと同じ又は第二のバージョンデータのバージョンの方が古いか否かを判断する(ステップS1407)。
【0100】
DSP132が、読み出すバージョンと同じ又は第二のバージョンデータのバージョンの方が古いと判断した場合(ステップS1407:YES)、DSP132は、第一のデータ群を読み出し(ステップS1408)、第一のバージョンデータが示すバージョンは、読み出すことが可能なバージョンであるか否かを判断する(ステップS1409)。DSP132が、読み出すことが可能なバージョンであると判断した場合(ステップS1409:YES)、DSP132は、第二のデータ群を読み出す(ステップS1410)。
【0101】
DSP132が、第二のバージョンデータの方が新しいと判断した場合(ステップS1407:NO)、及び読み出すことができないバージョンであると判断した場合(ステップS1409:NO)、DSP132は、設定ファイルを読み出すことができない旨を示す読出エラーメッセージを出力する指示を表示装置2へ送信し(ステップS1411)、表示装置2の主制御部は、読出エラーメッセージを表示出力する(ステップS1412)。
【0102】
以上のように本実施の形態によれば、設定ファイルの作成時に、作成した電子機器にインストールされていたコンピュータプログラム(ソフトウエア)のバージョンを第一のバージョンデータとして記憶するとともに、該電子機器で読み出すことが可能なバージョンを第二のバージョンデータとして記憶するので、追加機能、拡張機能等が存在するか否かをバージョンの相違から判断することができ、設定ファイルからデータ群を読み出すことができるか否かを判断することができる。したがって、複数の電子機器を同一の動作条件で運用している場合には、設定データの追加設定もなければ、設定データはすべてのバージョンの設定可能範囲内となることから、どのバージョンで設定ファイルを作成したとしても、すべての電子機器において設定ファイルを読み出すことができ、バージョンの相違による誤動作等の障害が発生することを未然に回避することも可能となる。
【0103】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内であれば多種の変更、改良等が可能である。例えば電子機器として画像処理センサを用いる場合に限定されるものではなく、製造ラインで同一の動作条件で運用する電子機器であれば同様の効果が期待できる。また、上記実施例では、撮像装置1と表示装置2とは別体となっているが、両者が一体になった画像処理センサであっても良い。さらに、設定ファイルの読み出しが可能か否かの判断は、撮像装置1で行っても良いし、表示装置2で行っても良い。例えば、表示装置2にて読み出しが可能か否かを判断した後に、読み出し可能なデータ群のみを表示装置2から撮像装置1へ送信しても良い。
【符号の説明】
【0104】
1 撮像装置
2 表示装置
3 接続ケーブル
13 メイン基板
14 カメラモジュール
21 タッチパネル
100 設定ファイル
131 FPGA
132 DSP
133 メモリ
901 設定ファイル指定受付部
902 データ読出部
903 サイズ確認部
904 バージョン判断部
905 設定ファイル読出部
906 読出判断部
907 メッセージ出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第一のバージョンデータと、該一の電子機器で使用することが可能な一又は複数のデータ群とを含む設定ファイルのデータ構造であって、
前記一の電子機器より古いバージョンのコンピュータプログラムがインストールされた他の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第二のバージョンデータと、前記設定ファイルにおける前記一又は複数のデータ群を記憶している位置を示す記憶位置データとを含み、
前記一又は複数のデータ群は、前記他の電子機器で使用することが可能な第一のデータ群、又は使用することが不可能な第二のデータ群を含むことを特徴とする設定ファイルのデータ構造。
【請求項2】
前記一又は複数のデータ群はブロック単位で記憶されており、
前記記憶位置データは、前記第一のデータ群又は前記第二のデータ群が記憶されたブロックのオフセット量と該ブロックのサイズとで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の設定ファイルのデータ構造。
【請求項3】
一の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第一のバージョンデータと、
該一の電子機器で使用することが可能な一又は複数のデータ群と、
前記一の電子機器より古いバージョンのコンピュータプログラムがインストールされた他の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第二のバージョンデータと、
設定ファイルにおける前記一又は複数のデータ群を記憶している位置を示す記憶位置データと
を含み、
前記一又は複数のデータ群は、前記他の電子機器で使用することが可能な第一のデータ群、又は使用することが不可能な第二のデータ群を含むデータ構造を有する設定ファイルを読み出す設定ファイル読出装置において、
読み出し対象となる設定ファイルの指定を受け付ける設定ファイル指定受付手段と、
指定を受け付けた設定ファイルから前記第一のバージョンデータ、前記第二のバージョンデータ及び前記記憶位置データを読み出すデータ読出手段と、
読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンが、読み出す電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンより古いか否かを判断するバージョン判断手段と、
該バージョン判断手段が、読み出すバージョンと同じ又は読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンの方が古いと判断した場合、前記記憶位置データに基づいて、指定を受け付けた設定ファイルから前記第一のデータ群を読み出す設定ファイル読出手段と
を備えることを特徴とする設定ファイル読出装置。
【請求項4】
前記バージョン判断手段が、読み出すバージョンと同じ又は読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンの方が古いと判断した場合、読み出した第一のバージョンデータが示すバージョンは、読み出すことが可能なバージョンであるか否かを判断する読出判断手段と、
該読出判断手段で、読み出すことができないバージョンであると判断した場合、設定ファイルを読み出すことができない旨を示すメッセージを出力するメッセージ出力手段と
を備えることを特徴とする請求項3記載の設定ファイル読出装置。
【請求項5】
前記データ群のブロックのサイズが、読み出した前記記憶位置データのブロックのサイズと一致しているか否かを確認するサイズ確認手段を備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の設定ファイル読出装置。
【請求項6】
一の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第一のバージョンデータと、
該一の電子機器で使用することが可能な一又は複数のデータ群と、
前記一の電子機器より古いバージョンのコンピュータプログラムがインストールされた他の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第二のバージョンデータと、
設定ファイルにおける前記一又は複数のデータ群を記憶している位置を示す記憶位置データと
を含み、
前記一又は複数のデータ群は、前記他の電子機器で使用することが可能な第一のデータ群、又は使用することが不可能な第二のデータ群を含むデータ構造を有する設定ファイルを読み出す設定ファイル読出装置で実行することが可能な設定ファイル読出方法において、
読み出し対象となる設定ファイルの指定を受け付ける工程と、
指定を受け付けた設定ファイルから前記第一のバージョンデータ、前記第二のバージョンデータ及び前記記憶位置データを読み出す工程と、
読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンが、読み出す電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンより古いか否かを判断する工程と、
該バージョン判断手段が、読み出すバージョンと同じ又は読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンの方が古いと判断した場合、前記記憶位置データに基づいて、指定を受け付けた設定ファイルから前記第一のデータ群を読み出す工程と
を含むことを特徴とする設定ファイル読出方法。
【請求項7】
読み出すバージョンと同じ又は読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンの方が古いと判断した場合、読み出した第一のバージョンデータが示すバージョンは、読み出すことが可能なバージョンであるか否かを判断する工程と、
読み出すことができないバージョンであると判断した場合、設定ファイルを読み出すことができない旨を示すメッセージを出力する工程と
を含むことを特徴とする請求項6記載の設定ファイル読出方法。
【請求項8】
前記データ群のブロックのサイズが、読み出した前記記憶位置データのブロックのサイズと一致しているか否かを確認する工程を含むことを特徴とする請求項6又は7に記載の設定ファイル読出方法。
【請求項9】
一の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第一のバージョンデータと、
該一の電子機器で使用することが可能な一又は複数のデータ群と、
前記一の電子機器より古いバージョンのコンピュータプログラムがインストールされた他の電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンを示す第二のバージョンデータと、
設定ファイルにおける前記一又は複数のデータ群を記憶している位置を示す記憶位置データと
を含み、
前記一又は複数のデータ群は、前記他の電子機器で使用することが可能な第一のデータ群、又は使用することが不可能な第二のデータ群を含むデータ構造を有する設定ファイルを読み出す設定ファイル読出装置で実行することが可能なコンピュータプログラムにおいて、
前記設定ファイル読出装置を、
読み出し対象となる設定ファイルの指定を受け付ける設定ファイル指定受付手段、
指定を受け付けた設定ファイルから前記第一のバージョンデータ、前記第二のバージョンデータ及び前記記憶位置データを読み出すデータ読出手段、
読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンが、読み出す電子機器にインストールされているコンピュータプログラムのバージョンより古いか否かを判断するバージョン判断手段、及び
該バージョン判断手段が、読み出すバージョンと同じ又は読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンの方が古いと判断した場合、前記記憶位置データに基づいて、指定を受け付けた設定ファイルから前記第一のデータ群を読み出す設定ファイル読出手段
として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記設定ファイル読出装置を、
前記バージョン判断手段が、読み出すバージョンと同じ又は読み出した第二のバージョンデータが示すバージョンの方が古いと判断した場合、読み出した第一のバージョンデータが示すバージョンは、読み出すことが可能なバージョンであるか否かを判断する読出判断手段、及び
該読出判断手段で、読み出すことができないバージョンであると判断した場合、設定ファイルを読み出すことができない旨を示すメッセージを出力するメッセージ出力手段
として機能させることを特徴とする請求項9記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
前記設定ファイル読出装置を、前記データ群のブロックのサイズが、読み出した前記記憶位置データのブロックのサイズと一致しているか否かを確認するサイズ確認手段として機能させることを特徴とする請求項9又は10に記載のコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図5】
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【図6】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−109706(P2013−109706A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−256117(P2011−256117)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(000129253)株式会社キーエンス (681)
【Fターム(参考)】