説明

評価コメント表示システム、および評価コメント表示方法

【課題】自店舗の顧客のコメントに限られず、多数の顧客のコメントも広告表示に利用することができる評価コメント表示システムを提供する。
【解決手段】評価コメント情報登録手段801が、通信ネットワークを介して送信されたコメントを登録する。コメント統計手段802が、コメント登録手段801によって登録されたコメントを利用したユーザの属性にもとづいて、コメントを利用したユーザの統計情報を生成する。コメント選別手段803が、コメント統計手段802が生成した統計情報と、店舗における販売状況を示す販売情報とにもとづいて、商品を販売する店舗に設置された広告表示手段に表示させるためのコメントを選別する。コメント情報送信手段804が、広告表示手段を制御する表示制御端末に、コメント選別手段803が選別したコメントを含む広告表示情報を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、他店舗の顧客によるコメントを広告表示に利用することができる評価コメント表示システム、および評価コメント表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットを介して公開された商品の評価コメントが消費者による商品の選択に影響を与える度合いが高まっている。そして、インターネットを介して商品を販売する仮想店舗において、インターネットを介して公開された評価コメントを利用した商品の販売促進活動が一般的に行われている。
【0003】
実店舗における販売促進活動では、POP(Point of Purchase)広告の表示が行われている。インターネットを介して公開された評価コメントと、実店舗における広告表示とは、いずれも商品に対する販売促進のための情報であるが、それぞれ独立したコンテンツであり、分離されている。
【0004】
特許文献1には、インターネットを介して登録された評価コメントを実店舗に設置された表示装置に表示させるシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−345941号公報(段落0017〜0038、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されているシステムは、各店舗で販売された商品の評価コメントを店舗毎に管理し、各店舗にそれぞれ提供する。従って、各店舗は、他店舗の顧客の評価コメントを利用した販売促進活動を行うことができないという問題がある。つまり、各店舗は、自店舗の顧客よりも多くの顧客による評価コメントを利用した販売促進活動を行うことができないという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、多数の顧客によるコメントを広告表示に利用して広告効果をより高くすることができる評価コメント表示システム、および評価コメント表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による評価コメント表示システムは、通信ネットワークを介して販売される商品を評価するコメントであって、通信ネットワークを介して送信されたコメントを登録するコメント登録手段と、コメント登録手段によって登録されたコメントを利用したユーザの属性にもとづいて、コメントを利用したユーザの統計情報を生成するコメント統計手段と、コメント登録手段によって登録されたコメントのうち、商品を販売する店舗に設置された広告表示手段に表示させるためのコメントを選別するコメント選別手段と、広告表示手段を制御する表示制御端末に、コメント選別手段が選別したコメントを含む広告表示情報を送信するコメント情報送信手段とを備え、コメント選別手段は、コメント統計手段が生成した統計情報と、店舗における販売状況を示す販売情報とにもとづいてコメントを選別することを特徴とする。
【0009】
本発明による評価コメント表示方法は、通信ネットワークを介して販売される商品を評価するコメントであって、通信ネットワークを介して送信されたコメントを登録し、登録されたコメントを利用したユーザの属性にもとづいて、コメントを利用したユーザの統計情報を生成し、統計情報と、商品を販売する店舗における販売状況を示す販売情報とにもとづいて、登録されたコメントのうち、店舗に設置された広告表示手段に表示させるためのコメントを選別し、広告表示手段を制御する表示制御端末に、選別したコメントを含む広告表示情報を送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、多数の顧客によるコメントを広告表示に利用して広告効果をより高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態の評価コメント表示システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】仮想店舗サーバの構成例を示すブロック図である。
【図3】顧客情報管理サーバの構成例を示すブロック図である。
【図4】POP配信サーバの構成例を示すブロック図である。
【図5】販売情報管理サーバの構成例を示すブロック図である。
【図6】電子POP端末の構成例を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施形態の評価コメント表示システムの動作を示すフローチャートである。
【図8】ステップS104の処理を示すフローチャートである。
【図9】ステップS108の処理を示すフローチャートである。
【図10】ステップS112の処理を示すフローチャートである。
【図11】コメント辞書をコメント辞書記憶手段に格納する動作を示すフローチャートである。
【図12】仮想店舗サーバの評価コメント記憶手段に格納されている評価コメント情報をPOP配信サーバのPOPコンテンツ記憶手段に格納する動作を示すフローチャートである。
【図13】ステップS302の処理を示すフローチャートである。
【図14】POPコンテンツ情報を電子POP端末に送信する動作を示すフローチャートである。
【図15】ステップS402の処理を示すフローチャートである。
【図16】電子POP端末が表示手段にPOPコンテンツ情報を表示させる動作を示すフローチャートである。
【図17】電子POP端末が来店者に応じたPOPコンテンツ情報を表示手段に表示させる動作を示すフローチャートである。
【図18】、本発明の概要を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明による評価コメント表示システムの実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態の評価コメント表示システムの構成例を示すブロック図である。
【0013】
図1に示すように、本発明の実施形態の評価コメント表示システムは、通信ネットワーク100に接続された仮想店舗サーバ200、およびPOP配信サーバ500を含み、通信ネットワーク100には、顧客情報管理サーバ300、ユーザ端末400、販売情報管理サーバ600、および電子POP端末700が接続されている。
【0014】
仮想店舗サーバ200は、通信ネットワーク100を介して商品を販売する機能と、ユーザによる商品の評価コメントを蓄積する機能とを有する。図2は、仮想店舗サーバ200の構成例を示すブロック図である。
【0015】
図2に示すように、仮想店舗サーバ200は、送受信手段201、ユーザ認証手段202、商品表示管理手段203、評価コメント管理手段204、評価コメント記憶手段205、コメント辞書管理手段206、コメント辞書記憶手段207、コメント統計管理手段208、コメント統計記憶手段209、および評価コメント送信手段210を含む。
【0016】
送受信手段201は、通信ネットワーク100を介して、他の装置と情報を送受信する。ユーザ認証手段202は、通信ネットワーク100を介して仮想店舗サーバ200に接続されたユーザ端末400のユーザを識別し、接続の正当性を確認する。
【0017】
商品表示管理手段203は、仮想店舗で取り扱われている商品の表示や、ユーザ端末400のユーザに操作を促すために当該ユーザ端末400の表示部(図示せず)に表示させる画面の表示の管理を行う。
【0018】
なお、商品表示管理手段203は、商品をユーザ端末400の表示部に表示させる場合に、評価コメント管理手段204から当該商品を評価する評価コメントを含む評価コメント情報を受け取って当該表示部に表示させる。また、商品表示管理手段203は、ユーザ端末400から評価コメントが送信された場合に、送信された評価コメントを含む評価コメント情報を評価コメント管理手段204に渡す。
【0019】
商品表示管理手段203は、ユーザ端末400から評価コメントが参考になったことを示す情報が送信された場合に、当該評価コメントを含む評価コメント情報と、当該ユーザ端末400のユーザを示すユーザ情報と、評価コメントが参考になったことを示す情報とを評価コメント管理手段204に渡す。
【0020】
また、商品表示管理手段203は、ユーザ端末400から評価コメントを契機に商品を購入したことを示す情報が送信された場合に、当該評価コメントを含む評価コメント情報と、当該ユーザ端末400のユーザを示すユーザ情報と、評価コメントを契機に商品を購入したことを示す情報とを評価コメント管理手段204に渡す。
【0021】
評価コメント管理手段204は、評価コメント記憶手段205に記憶されている評価コメント情報に含まれる評価コメントを商品表示管理手段203に渡す。また、評価コメント管理手段204は、商品表示管理手段203によって渡されたユーザ端末400から送信された評価コメントを含む評価コメント情報に、コメント辞書記憶手段207に記憶されているコメント辞書にもとづいて評価コメントを電子POP端末700に表示させる場合に強調したい単語と強調表現とを設定した情報であるコメント辞書情報を付加して、評価コメント記憶手段205に記憶させる。
【0022】
なお、コメント辞書は、実店舗に設置された広告を表示するための表示手段に評価コメントを表示させる場合に、強調したい単語と強調表現とが設定された情報である。
【0023】
評価コメント管理手段204は、商品表示管理手段203によって、ユーザ情報と、評価コメント情報と、評価コメントが参考になったことを示す情報とが渡された場合に、コメント統計管理手段208に各情報を渡す。また、評価コメント管理手段204は、商品表示管理手段203によって、ユーザ情報と、評価コメント情報と、評価コメントを契機に商品を購入したことを示す情報とが渡された場合に、コメント統計管理手段208に各情報を渡す。なお、評価コメント管理手段204は、評価コメント情報を識別する識別子を生成し、評価コメント情報に代えて、当該評価コメント情報の識別子をコメント統計管理手段208に渡してもよい。
【0024】
評価コメント管理手段204は、POP配信サーバ500の要求に応じて、評価コメント情報を評価コメント記憶手段205から読み出し、評価コメント送信手段210に送信を指示する。
【0025】
コメント辞書管理手段206は、コメント辞書情報をコメント辞書記憶手段207に渡す。コメント辞書記憶手段207は、コメント辞書管理手段206によって渡されたコメント辞書情報を格納し、評価コメント管理手段204の要求に応じてコメント辞書情報を評価コメント管理手段204に渡す。なお、評価コメント管理手段204が、コメント辞書記憶手段207に記憶されているコメント辞書情報を読み出すように構成されていてもよい。
【0026】
コメント統計管理手段208は、評価コメント管理手段204によって渡されたユーザ情報に応じたユーザの属性を示すプロファイル情報(ユーザの住所、年齢、性別などを示す情報)と当該ユーザによって購入された商品および当該商品のジャンルを示す購入履歴情報とを顧客情報管理サーバ300から受け取り、受け取った各情報を評価コメント管理手段204によって渡された評価コメント情報(評価コメント情報の識別子であってもよい)に対応付けてコメント統計記憶手段209に記憶させる。
【0027】
コメント統計記憶手段209は、ユーザ情報と、プロファイル情報と、購入履歴情報と、評価コメント情報(評価コメント情報の識別子であってもよい)と、統計情報とを対応付けて記憶する。評価コメント送信手段210は、評価コメント管理手段204の指示に応じて、送受信手段201、および通信ネットワーク100を介してPOP配信サーバ500に評価コメント情報を送信する。
【0028】
なお、統計情報は、評価コメント情報に対応付けられてコメント統計記憶手段209に記憶される情報であって、例えば、当該評価コメント情報の評価コメントが参考になったことを示す情報をユーザ端末400に入力したユーザ数を示す参考値や、当該評価コメントを契機に商品を購入したことを示す情報をユーザ端末400に入力したユーザ数を示す購入値、当該評価コメントが参考になったことを示す情報をユーザ端末400に入力したユーザまたは当該評価コメントを契機に商品を購入したことを示す情報をユーザ端末400に入力したユーザの数を居住地域毎に示す地域値、性別毎に示す性別値、年代毎に示す年代値、過去に購入した商品のジャンル毎に示すジャンル値を示す情報である。
【0029】
つまり、統計情報は、評価コメント情報を利用したユーザ数を地域や性別、年代、過去に購入した商品のジャンル毎に計数した値を示す情報である。
【0030】
顧客情報管理サーバ300は、実店舗および仮想店舗のユーザのプロファイル情報と購入履歴情報とを管理する。図3は、顧客情報管理サーバ300の構成例を示すブロック図である。
【0031】
図3に示すように、顧客情報管理サーバ300は、送受信手段301と、顧客情報管理手段302と、顧客情報記憶手段303とを含む。
【0032】
送受信手段301は、通信ネットワーク100を介して、他の装置と情報を送受信する。
【0033】
顧客情報管理手段302は、実店舗や、仮想店舗等の他の店舗において登録されたユーザのプロファイル情報と購入履歴情報との管理を行い、仮想店舗サーバ200から要求されたユーザのプロファイル情報と購入履歴情報とを顧客情報記憶手段303から受け取り、受け取った各情報の仮想店舗サーバ200への送信を送受信手段301に指示する。
【0034】
顧客情報記憶手段303は、顧客情報管理手段302によって要求されたユーザのプロファイル情報と購入履歴情報とを顧客情報管理手段302に渡す。
【0035】
ユーザ端末400は、仮想店舗を利用するユーザの通信端末であり、通信ネットワーク100を介して仮想店舗サーバ200に接続し、仮想店舗において、商品を購入したり、商品の情報を参照したり、商品の評価コメントを登録したり、商品の評価コメントが参考になったことを示す情報を登録したり、商品の評価コメントを契機に商品を購入したことを示す情報を登録したりする。
【0036】
POP配信サーバ500は、実店舗の電子POP端末700へのPOPコンテンツ情報の配信を制御する。図4は、POP配信サーバ500の構成例を示すブロック図である。図4に示す例では、POP配信サーバ500は、送受信手段501、POPコンテンツ管理手段502、POPコンテンツ記憶手段503、評価コメント選別手段504、およびPOP配信手段505を含む。
【0037】
送受信手段501は、通信ネットワーク100を介して、他の装置と情報を送受信する。
【0038】
POPコンテンツ管理手段502は、POPコンテンツ記憶手段503に格納されているPOPコンテンツ情報を管理する。また、POPコンテンツ管理手段502は、評価コメントを選別するための選別条件を評価コメント選別手段504に渡す。
【0039】
POPコンテンツ管理手段502は、評価コメント情報に含まれる評価コメントを実店舗に設置された広告を表示するための表示手段に表示させるためのPOPコンテンツ情報、当該POPコンテンツ情報の配信先の電子POP端末700を示す情報、および当該POPコンテンツ情報を表示手段に表示させる表示スケジュールを示す情報を含むPOP配信情報をPOP配信手段505に渡す。
【0040】
POPコンテンツ記憶手段503は、評価コメント選別手段504によって渡された評価コメント情報をPOPコンテンツ情報として格納する。また、POPコンテンツ記憶手段503は、POPコンテンツ管理手段502の要求に応じてPOPコンテンツ情報を渡す。POPコンテンツ記憶手段503は、POP配信手段505の要求に応じてPOPコンテンツ情報を渡す。
【0041】
評価コメント選別手段504は、仮想店舗サーバ200から評価コメント情報を受け取り、POPコンテンツ管理手段502から受け取った選別条件にもとづいて、実店舗の客層や獲得したい顧客に応じて評価コメント情報を選別し、選別した評価コメント情報をPOPコンテンツ記憶手段503に渡す。
【0042】
POP配信手段505には、POPコンテンツ管理手段502によって、POP配信情報が渡される。そして、POP配信手段505は、渡されたPOP配信情報に含まれる送信先の電子POP端末700を示す情報によって示される送信先に、POPコンテンツ情報とPOPコンテンツ情報を表示手段に表示させる表示スケジュールを示す情報とを含むPOP表示情報を送信する。
【0043】
販売情報管理サーバ600は、実店舗における商品の購入者の情報(例えば、購入者の年代、性別など)、販売日時、実店舗の住所、および購入された商品のジャンルを示す販売情報を管理する。図5は、販売情報管理サーバ600の構成例を示すブロック図である。図5に示すように、販売情報管理サーバ600は、送受信手段601、販売情報管理手段602、および販売情報記憶手段603を含む。
【0044】
送受信手段601は、通信ネットワーク100を介して、他の装置と情報を送受信する。
【0045】
販売情報管理手段602は、販売情報を管理し、POP配信サーバ500の要求に応じた販売情報を販売情報記憶手段603から受け取り、送受信手段601に、受け取った販売情報のPOP配信サーバ500への送信を指示する。販売情報記憶手段603は、販売情報管理手段602に要求された販売情報を渡す。
【0046】
電子POP端末700は、POP配信サーバ500から送信されたPOP表示情報にもとづいてPOPコンテンツ情報を表示手段に表示させる。図6は、電子POP端末700の構成例を示すブロック図である。図6に示すように、電子POP端末700は、送受信手段701、POP受信手段702、POP記憶手段703、POP表示管理手段704、POP表示手段705、実店舗来店者入力手段706、および実店舗来店者識別手段707を含む。
【0047】
送受信手段701は、通信ネットワーク100を介して、他の装置と情報を送受信する。
【0048】
POP受信手段702は、POP配信サーバ500からPOP表示情報を受け取り、POP記憶手段703に渡す。POP記憶手段703は、POP受信手段702によって渡されたPOP表示情報を格納する。
【0049】
POP表示管理手段704は、POP記憶手段703に格納されたPOP表示情報を参照し、POP表示手段705に、表示手段に表示させるPOPコンテンツ情報を渡す。POP表示手段705は、POP表示管理手段704によって渡されたPOPコンテンツ情報を広告を表示するために実店舗に設置されたモニタなどの表示手段に表示させる。
【0050】
実店舗来店者入力手段706は、実店舗の来店者の情報を入力する。具体的には、実店舗来店者入力手段706は、例えば、カメラによって撮影された画像にもとづいて来店者を識別する情報を入力したり、来店者のICカードに記憶されているユーザ情報を読み出して入力したりする。
【0051】
実店舗来店者識別手段707は、実店舗来店者入力手段706によって入力された来店者の情報にもとづいて、顧客情報管理サーバ300によって管理されている来店者のプロファイル情報を取得し、取得したプロファイル情報をPOP表示管理手段704に渡す。
【0052】
次に、本発明による評価コメント表示システムの実施形態の動作について、図面を参照して説明する。図7は、本発明の実施形態の評価コメント表示システムの動作を示すフローチャートである。
【0053】
まず、仮想店舗を利用するユーザAによって、ユーザ端末400に評価コメントが入力された場合の動作について説明する。ユーザAの操作によってユーザ端末400から通信ネットワーク100を介して仮想店舗サーバ200にユーザ認証を行うためのユーザ識別子等のユーザ情報が送信された場合に、仮想店舗サーバ200のユーザ認証手段202は、通信ネットワーク100を介して送受信手段201が受信したユーザ情報にもとづいてユーザ認証を行う(ステップS101)。
【0054】
ステップS101の処理で、ユーザAのユーザ識別子およびユーザの正当性が確認された場合に、仮想店舗サーバ200の各処理では、ユーザAを識別するための情報としてユーザAのユーザ識別子が用いられる。
【0055】
ユーザ認証後、ユーザAによってユーザ端末400に商品の選択操作がなされた場合に、仮想店舗サーバ200の商品表示管理手段203は、評価コメント管理手段204から評価コメント記憶手段205に記憶されている当該商品の評価コメント情報を受け取り、当該商品の情報と評価コメント情報とのユーザ端末400への送信を送受信手段201に指示する(ステップS102)。ユーザ端末400は、送受信手段201によって送信された商品の情報と評価コメント情報とを表示部に表示させる。
【0056】
ユーザAによって、ユーザ端末400の表示部に表示された商品の評価コメントを登録する操作がユーザ端末400に行われた場合に(ステップS103のY)、送受信手段201は、ユーザAによってユーザ端末400に入力され、ユーザ端末400によって送信された評価コメント情報を通信ネットワーク100を介して受信する。
【0057】
仮想店舗サーバ200の評価コメント管理手段204は、コメント辞書記憶手段207に格納されているコメント辞書にもとづいて、送受信手段201が受信した評価コメント情報に含まれる評価コメントにおいて強調したい単語を抽出して、抽出した単語と当該単語の強調表現とを指定するコメント辞書情報を生成し、生成したコメント辞書情報を当該評価コメント情報に付加して評価コメント記憶手段205に渡し、格納する(ステップS104)。
【0058】
ステップS104の処理について、図面を参照して説明する。図8は、図7に示すステップS104の処理を示すフローチャートである。
【0059】
評価コメント管理手段204は、ユーザ端末400によって送信された評価コメント情報に含まれる評価コメントをN−gramなどの単語分割方式を用いて単語単位に分割する(ステップS104−1)。評価コメント管理手段204は、単語単位に分割した評価コメントから、コメント辞書記憶手段207から取得したコメント辞書によって示される単語を抽出し、抽出した単語に当該コメント辞書によって示される強調表現(色や、文字サイズ、動作)を設定する(ステップS104−2)。評価コメント管理手段204は、抽出した単語と設定した強調表現とを指定するコメント辞書情報を評価コメント情報に付加して評価コメント記憶手段205に格納する(ステップS104−3)。
【0060】
次に、仮想店舗を利用するユーザAによって、ユーザ端末400に評価コメントが参考になったことを示す情報が入力された場合の動作について説明する。
【0061】
ユーザAの操作に応じて、ステップS101,S102の処理と同様な処理が行われる。
【0062】
ユーザAによって、ユーザ端末400の表示部に表示された商品の評価コメントが参考になったことを示す情報がユーザ端末400に入力された場合に(ステップS103のN,S105のY)、送受信手段201がユーザ端末400によって送信された当該情報を通信ネットワーク100を介して受信する。送受信手段201は、受信した当該情報を商品表示管理手段203に渡す。商品表示管理手段203は、送受信手段201によって渡された当該情報と、ステップS102の処理でユーザ端末400に送信された評価コメント情報と、ユーザAのユーザ識別子とを評価コメント管理手段204に渡す。
【0063】
評価コメント管理手段204は、商品表示管理手段203によって渡された各情報をコメント統計管理手段208に渡す。コメント統計管理手段208は、送受信手段201に、評価コメント管理手段204によって渡された各情報のうち、ユーザAのユーザ識別子を顧客情報管理サーバ300に送信し、ユーザAのプロファイル情報と購入履歴情報との送信を要求するように指示する。送受信手段201は、指示に応じて、顧客情報管理サーバ300に、ユーザAのユーザ識別子を送信し、ユーザAのプロファイル情報と購入履歴情報との送信を要求する。
【0064】
顧客情報管理サーバ300の顧客情報管理手段302は、仮想店舗サーバ200の要求に応じて、送受信手段301が受信したユーザAのユーザ識別子にもとづいて、送受信手段301に、顧客情報記憶手段303に格納されているユーザAのプロファイル情報と購入履歴情報とを通信ネットワーク100を介して仮想店舗サーバ200に送信するように指示する。送受信手段301は、ユーザAのプロファイル情報と購入履歴情報とを通信ネットワーク100を介して仮想店舗サーバ200に送信する。仮想店舗サーバ200の送受信手段201は、顧客情報管理サーバ300の送受信手段301によって送信されたユーザAのプロファイル情報と購入履歴情報とを受信してコメント統計管理手段208に渡す(ステップS106)。
【0065】
仮想店舗サーバ200のコメント統計管理手段208は、ユーザAによってユーザ端末400に入力された参考になったことを示す情報に応じた評価コメント情報の識別子、ユーザAのプロファイル情報および購入履歴情報をコメント統計記憶手段209に渡す(ステップS107)。
【0066】
また、仮想店舗サーバ200のコメント統計管理手段208は、ユーザのプロファイル情報と購入履歴情報とによって示される属性の情報(ユーザの住所、年齢、性別、過去に購入した商品のジャンルなど)に応じて、コメント統計記憶手段209に既に格納済みである過去の統計情報を更新し、コメント統計記憶手段209に各情報を対応付けて格納する(ステップS108)。なお、コメント統計記憶手段209は、当該評価コメント情報に対応する統計情報が格納されていない場合に、当該評価コメント情報に対応する統計情報を生成する。
【0067】
ステップS108の処理について、図面を参照して説明する。図9は、図7に示すステップS108の処理を示すフローチャートである。
【0068】
コメント統計管理手段208は、ユーザAによってユーザ端末400に入力された参考になったことを示す情報に応じた評価コメント情報に対応する統計情報における参考値に1を加える(ステップS108−1)。コメント統計管理手段208は、ユーザAのプロファイル情報に含まれる住所の情報にもとづいて、当該住所の地域(例えば、都道府県や、市区町村)を判定し、統計情報に当該地域が登録されていれば地域値に1を加え、登録されていなければ当該地域を統計情報に追加する(ステップS108−2)。
【0069】
また、コメント統計管理手段208は、ユーザAのプロファイル情報に含まれる年齢の情報にもとづいて、ユーザAの年代を判定し、統計情報の当該年代値に1を加える(ステップS108−3)。コメント統計管理手段208は、ユーザAのプロファイル情報に含まれる性別の情報にもとづいて、ユーザAの性別を判定し、統計情報の当該性別値に1を加える(ステップS108−4)。
【0070】
また、コメント統計管理手段208は、ユーザAの購入履歴情報にもとづいて、過去に購入した商品のジャンルを判定し、統計情報の当該ジャンル値に1を加え、当該ジャンルが登録されていなければ当該ジャンルを統計情報に追加する(ステップS108−5)。コメント統計管理手段208は、コメント統計記憶手段209に、各値を加算した統計情報を格納する(ステップS108−6)。
【0071】
次に、仮想店舗を利用するユーザAによって、ユーザ端末400に評価コメントを契機に商品を購入したことを示す情報が入力された場合の動作について説明する。
【0072】
ユーザAの操作に応じて、ステップS101,S102の処理と同様な処理が行われる。
【0073】
ユーザAによって、ユーザ端末400の表示部に表示された商品の評価コメントを契機に商品を購入したことを示す情報がユーザ端末400に入力された場合に(ステップS103のN,S105のN,S109のY)、送受信手段201がユーザ端末400によって送信された当該情報を通信ネットワーク100を介して受信する。送受信手段201は、受信した当該情報を商品表示管理手段203に渡す。商品表示管理手段203は、送受信手段201によって渡された当該情報と、ステップS102の処理でユーザ端末400に送信された評価コメント情報と、ユーザAのユーザ識別子とを評価コメント管理手段204に渡す。
【0074】
評価コメント管理手段204は、商品表示管理手段203によって渡された各情報をコメント統計管理手段208に渡す。コメント統計管理手段208は、送受信手段201に、評価コメント管理手段204によって渡された各情報のうち、ユーザAのユーザ識別子を顧客情報管理サーバ300に送信し、ユーザAのプロファイル情報と購入履歴情報との送信を要求するように指示する。送受信手段201は、指示に応じて、顧客情報管理サーバ300に、ユーザAのユーザ識別子を送信し、ユーザAのプロファイル情報と購入履歴情報との送信を要求する。
【0075】
顧客情報管理サーバ300の顧客情報管理手段302は、仮想店舗サーバ200の要求に応じて、送受信手段301が受信したユーザAのユーザ識別子にもとづいて、送受信手段301に、顧客情報記憶手段303に格納されているユーザAのプロファイル情報と購入履歴情報とを通信ネットワーク100を介して仮想店舗サーバ200に送信するように指示する。送受信手段301は、ユーザAのプロファイル情報と購入履歴情報とを通信ネットワーク100を介して仮想店舗サーバ200に送信する。仮想店舗サーバ200の送受信手段201は、顧客情報管理サーバ300の送受信手段301によって送信されたユーザAのプロファイル情報と購入履歴情報とを受信してコメント統計管理手段208に渡す(ステップS110)。
【0076】
仮想店舗サーバ200のコメント統計管理手段208は、ユーザAによってユーザ端末400に入力された商品を購入したことを示す情報に応じた評価コメント情報の識別子(つまり購入契機となった評価コメント情報の識別子)、ユーザAのプロファイル情報および購入履歴情報をコメント統計記憶手段209に渡す(ステップS111)。
【0077】
また、仮想店舗サーバ200のコメント統計管理手段208は、ユーザのプロファイル情報と購入履歴情報とによって示される属性の情報(ユーザの住所、年齢、性別、過去に購入した商品のジャンルなど)に応じて、コメント統計記憶手段209に既に格納済みである過去の統計情報を更新し、コメント統計記憶手段209に各情報を対応付けて格納する(ステップS112)。
【0078】
ステップS112の処理について、図面を参照して説明する。図10は、図7に示すステップS112の処理を示すフローチャートである。
【0079】
コメント統計管理手段208は、ユーザAによってユーザ端末400に入力された商品を購入したことを示す情報に応じた評価コメント情報に対応する統計情報における購入値に1を加える(ステップS112−1)。コメント統計管理手段208は、ユーザAのプロファイル情報に含まれる住所の情報にもとづいて、当該住所の地域(例えば、都道府県や、市区町村)を判定し、統計情報に当該地域が登録されていれば地域値に1を加え、登録されていなければ当該地域を統計情報に追加する(ステップS112−2)。
【0080】
また、コメント統計管理手段208は、ユーザAのプロファイル情報に含まれる年齢の情報にもとづいて、ユーザAの年代を判定し、統計情報の当該年代値に1を加える(ステップS112−3)。コメント統計管理手段208は、ユーザAのプロファイル情報に含まれる性別の情報にもとづいて、ユーザAの性別を判定し、統計情報の当該性別値に1を加える(ステップS112−4)。
【0081】
また、コメント統計管理手段208は、ユーザAの購入履歴情報にもとづいて、過去に購入した商品のジャンルを判定し、統計情報の当該ジャンル値に1を加え、当該ジャンルが登録されていなければ当該ジャンルを統計情報に追加する(ステップS112−5)。コメント統計管理手段208は、コメント統計記憶手段209に、各値を加算した統計情報を格納する(ステップS112−6)。
【0082】
次に、コメント辞書をコメント辞書記憶手段207に格納する動作について、図面を参照して説明する。図11は、コメント辞書をコメント辞書記憶手段207に格納する動作を示すフローチャートである。
【0083】
仮想店舗サーバ200のコメント辞書管理手段206は、仮想店舗の管理者Bの操作に応じて、実店舗の表示手段に表示させる評価コメントにおいて、強調したい単語を設定する(ステップS201)。
【0084】
また、コメント辞書管理手段206は、仮想店舗の管理者Bの操作に応じて、ステップS201の処理で設定された強調したい単語をどのように強調するのかの内容である単語の色や文字サイズ、動作を指定し、強調表現を設定する(ステップS202)。
【0085】
そして、コメント辞書管理手段206は、設定した内容を示すコメント辞書をコメント辞書記憶手段207に渡し、格納する(ステップS203)。
【0086】
次に、仮想店舗サーバ200の評価コメント記憶手段205に格納されている評価コメント情報をPOP配信サーバ500のPOPコンテンツ記憶手段503に格納する動作について、図面を参照して説明する。図12は、仮想店舗サーバ200の評価コメント記憶手段205に格納されている評価コメント情報をPOP配信サーバ500のPOPコンテンツ記憶手段503に格納する動作を示すフローチャートである。
【0087】
POP配信サーバ500のPOPコンテンツ管理手段502は、実店舗の管理者Cの操作に応じて、仮想店舗サーバ200に、評価コメント情報と当該評価コメント情報に付加されたコメント辞書情報と当該評価コメント情報に対応する統計情報との送信を要求し、要求に応じて送信された評価コメント情報と、当該評価コメント情報に付加されたコメント辞書情報と、当該評価コメント情報に対応する統計情報とを受け取る(ステップS301)。
【0088】
POP配信サーバ500のPOPコンテンツ選別手段504は、実店舗の客層や獲得したい顧客に応じた評価コメント情報を選別するために、実店舗の管理者Cの操作に応じて、販売情報管理サーバ600に販売情報の送信を要求する。販売情報管理サーバ600の販売情報管理手段602は、POP配信サーバ500の要求に応じた販売情報を販売情報記憶手段603から受け取り、送受信手段601に、受け取った販売情報のPOP配信サーバ500への送信を指示する。送受信手段601は、販売情報を通信ネットワーク100を介してPOP配信サーバ500に送信する。
【0089】
POP配信サーバ500のPOPコンテンツ選別手段504は、販売情報管理サーバ600の送受信手段601によって送信され、通信ネットワーク100を介して送受信手段501が受信した販売情報を取得する。そして、POPコンテンツ選別手段504は、販売情報に応じた評価コメント選別する選別条件(住所、年齢、性別などによる条件)を指定し、統計情報にもとづいて当該条件に合致する評価コメント情報を選別して(ステップS302)、選別した評価コメント情報とコメント辞書情報とをPOPコンテンツ情報としてコンテンツ記憶手段503に格納する(ステップS303)。
【0090】
なお、POPコンテンツ選別手段504は、評価コメント情報とコメント辞書情報とをPOPコンテンツ記憶手段503にPOPコンテンツ情報として格納する場合に、当該評価コメント情報に対応する統計情報を当該POPコンテンツ情報に対応付けて当該POPコンテンツ記憶手段503に格納する。
【0091】
ステップS302の処理について、図面を参照して説明する。図13は、図12に示すステップS302の処理を示すフローチャートである。
【0092】
POP配信サーバ500のPOPコンテンツ選別手段504は、取得した販売情報にもとづいて、実店舗の主要な顧客の年代や性別を抽出する(ステップS302−1)。具体的には、例えば、販売情報にもとづいて年代や性別毎に購入者の数を算出し、算出した購入者の数が最も多い年代や性別を抽出する。
【0093】
また、POP配信サーバ500のPOPコンテンツ選別手段504は、取得した販売情報にもとづいて、商品の販売数が多いジャンルを抽出する(ステップS302−2)。具体的には、例えば、販売情報にもとづいて購入された商品のジャンル毎に購入者の数を算出し、算出した購入者の数が最も多いジャンルを抽出する。
【0094】
さらに、POP配信サーバ500のPOPコンテンツ選別手段504は、例えば、ステップS302−1の処理で抽出した年代の年代値や性別の性別値、ステップS302−2の処理で抽出したジャンルのジャンル値が既定の数よりも多い統計情報に対応する評価コメント情報であって、販売情報によって示される実店舗の住所の地域の地域値が既定の数よりも多い統計情報に対応する評価コメント情報を選別する(ステップS302−3)。
【0095】
次に、POPコンテンツ情報を電子POP端末700に送信する動作について、図面を参照して説明する。図14は、POPコンテンツ情報を電子POP端末700に送信する動作を示すフローチャートである。
【0096】
POP配信サーバ500のPOPコンテンツ管理手段502は、実店舗管理者Cの操作に応じて、POPコンテンツ記憶手段503に格納されたPOPコンテンツ情報を取得する(ステップS401)。
【0097】
そして、POPコンテンツ管理手段502は、実店舗管理者Cの操作に応じて、販売情報管理サーバ600の販売情報管理手段602から受け取った実店舗の販売情報にもとづく実店舗に設置された電子POP端末700に応じたPOPコンテンツ情報および実店舗の時間帯ごとの客層に応じたPOPコンテンツ情報の表示スケジュールを設定する(ステップS402)。
【0098】
POPコンテンツ管理手段502は、ステップS401の処理で取得したPOPコンテンツ情報、当該POPコンテンツ情報を表示させる電子POP端末700を示す情報、およびステップS402の処理で設定された表示スケジュールを示す情報を含むPOP配信情報を生成して、POP配信手段505に渡す(ステップS403)。
【0099】
POP配信手段505は、POPコンテンツ管理手段502によって渡されたPOP配信情報に含まれる電子POP端末700を示す情報によって示される電子POP端末700に、当該POP配信情報に含まれるPOPコンテンツ情報および表示スケジュールを示す情報を含むPOP表示情報を送信する(ステップS404)。なお、POP配信手段505は、POP表示情報とともに、当該POP表示情報に含まれるPOPコンテンツ情報に対応する統計情報を電子POP端末700に送信する。
【0100】
ステップS402の処理について、図面を参照して説明する。図15は、図14に示すステップS402の処理を示すフローチャートである。
【0101】
POP配信サーバ500のPOPコンテンツ管理手段502は、販売情報管理サーバ600の販売情報管理手段602から受け取った実店舗の販売情報によって示される販売日時と、購入者の情報とにもとづいて、年月日や、曜日、1日の時間帯などの期間で偏る商品購入客層を抽出する(ステップS402−1)。
【0102】
具体的には、POPコンテンツ管理手段502は、例えば、販売情報によって示される販売日時の日付や、時刻、曜日毎に、年代や、性別、商品のジャンル毎の購入者の数を算出する。そして、POPコンテンツ管理手段502は、算出した数が最も多い年代や、性別、商品のジャンルを抽出する。
【0103】
POPコンテンツ管理手段502は、POPコンテンツ記憶手段503に記憶されているPOPコンテンツ情報のうち、ステップS402−1の処理で抽出した年代の年代値や、性別の性別値、商品のジャンルのジャンル値が既定の数よりも多い統計情報に対応するPOPコンテンツ情報を販売情報によって示される販売日時の日付や、時刻、曜日毎に指定する(ステップS402−2)。
【0104】
POP配信サーバ500のPOPコンテンツ管理手段502は、実店舗管理者Cの操作に応じて、ステップS402−2の処理で指定したPOPコンテンツ情報を対象客層の顧客が来店する日時であるステップS402−2で指定された日時に応じてPOP表示端末700に表示させる表示スケジュールを設定する(ステップ402−3)。
【0105】
次に、電子POP端末700が実店舗に設置された表示手段にPOPコンテンツ情報を表示させる動作について、図面を参照して説明する。図16は、電子POP端末700が表示手段にPOPコンテンツ情報を表示させる動作を示すフローチャートである。
【0106】
電子POP端末700のPOP受信手段702は、POP配信サーバ500のPOP配信手段505によって送信されたPOP表示情報を受信する(ステップS501)。POP受信手段702は、受信したPOP表示情報をPOP記憶手段703に格納する(ステップS502)。なお、POP受信手段702は、POP表示情報とともに、当該POP表示情報に含まれるPOPコンテンツ情報に対応する統計情報を受信した場合に、当該POP表示情報に対応付けて当該統計情報をPOP記憶手段703に格納する。
【0107】
POP表示管理手段704は、POP記憶手段703に格納されたPOP表示情報を確認し(ステップS503)、POP表示情報に含まれる表示スケジュールによって示される時間帯に現在の日時が含まれている場合に(ステップS504のY)、POP表示手段705にPOP表示情報に含まれているPOPコンテンツ情報を渡し、表示手段に表示させる(ステップS505)。
【0108】
また、POP表示情報に含まれる表示スケジュールによって示される時間帯に将来の日時が含まれている場合に(ステップS506のY)、ステップS504の処理に移行する。
【0109】
次に、電子POP端末700が来店者に応じたPOPコンテンツ情報を実店舗に設置された表示手段に表示させる動作について、図面を参照して説明する。図17は、電子POP端末700が来店者に応じたPOPコンテンツ情報を表示手段に表示させる動作を示すフローチャートである。
【0110】
電子POP端末700における実店舗来店者入力手段706がカメラである場合に、来店者Dが実店舗に来店したときに、実店舗来店者入力手段706は来店者Dを撮影し、撮影した画像を実店舗来店者識別手段707に入力する。また、実店舗来店者入力手段706がICカードリーダである場合に、来店者Dが実店舗に来店したときに、実店舗来店者入力手段706は、来店者Dのユーザ識別子を含む情報が記憶されているICカードに記憶されている情報を読み出し、読み出した情報を実店舗来店者識別手段707に入力する(ステップS601)。
【0111】
そして、実店舗来店者識別手段707は、実店舗来店者入力手段706によって撮影された画像が入力された場合には、画像認識技術を用いて来店者Dを識別して、来店者Dのユーザ識別子を顧客情報管理サーバ300の顧客情報管理手段302に送信し、顧客情報記憶手段303に格納されている来店者Dのプロファイル情報の送信を要求する指示を送受信手段701に入力する。また、実店舗来店者識別手段707は、ICカードから読み出した情報が入力された場合には、来店者Dのユーザ識別子を顧客情報管理サーバ300の顧客情報管理手段302に送信し、顧客情報記憶手段303に格納されている来店者Dのプロファイル情報の送信を要求する指示を送受信手段701に入力する。
【0112】
そして、送受信手段701は、顧客情報管理サーバ300から来店者Dのプロファイル情報を受信した場合に、受信した来店者Dのプロファイル情報を実店舗来店者識別手段707に渡す(ステップS602)。
【0113】
実店舗来店者識別手段707は、取得した来店者Dのプロファイル情報をPOPコンテンツ表示管理手段704に渡す。POPコンテンツ表示管理手段704は、POPコンテンツ記憶手段703に格納されているPOP表示情報に対応する統計情報にもとづいて、来店者Dに応じたPOPコンテンツ情報をPOPコンテンツ記憶手段703から取得する(ステップS603)。
【0114】
POPコンテンツ表示管理手段704は、ステップS603の処理で取得したPOPコンテンツ情報をPOPコンテンツ表示手段705に渡す。POPコンテンツ表示手段705は、POPコンテンツ表示管理手段704によって渡されたPOPコンテンツ情報を表示手段に表示させる(ステップS604)。
【0115】
本実施形態によれば、仮想店舗等の他店舗の顧客によって登録された評価コメントを実店舗の広告表示に利用して、販売促進活動をすることができる。従って、実店舗の顧客よりも多くの顧客による評価コメントを利用した販売活動を行うことができる。
【0116】
また、本実施形態によれば、実店舗の客層や獲得したい顧客に応じた評価コメント情報を選別して、当該評価コメント情報にもとづくPOPコンテンツ情報を実店舗に設置された表示手段に表示させるので、販売促進活動の効果を考慮して、通信ネットワークを介して登録された評価コメントを実店舗における広告表示に利用することができる。
【0117】
本実施形態によれば、評価コメント情報に含まれるコメントの単語のうち、指定された単語を強調して実店舗に設置された表示手段に表示させるので、商品の販売促進活動の効果を高めることができる。
【0118】
本実施形態によれば、参考として利用された評価コメント情報や、購入の契機として利用された評価コメント情報を選別して、当該評価コメント情報にもとづくPOPコンテンツ情報を実店舗に設置された表示手段に表示させるので、商品の販売促進活動の効果を高めることができる。
【0119】
本実施形態によれば、評価コメント情報を利用したユーザの情報と実店舗の来客者の情報とにもとづくスケジュールで評価コメント情報にもとづくPOPコンテンツ情報を実店舗に設置された表示手段に表示させるので、商品の販売促進活動の効果を高めることができる。
【0120】
本実施形態によれば、実店舗の来客者に応じた評価コメント情報を選別して、当該評価コメント情報にもとづくPOPコンテンツ情報を実店舗に設置された表示手段に表示させるので、商品の販売促進活動の効果を高めることができる。
【0121】
次に、本発明の概要について説明する。図18は、本発明の概要を示すブロック図である。図18に示すように、本発明による評価コメント表示システム800は、コメント登録手段801(図2に示す評価コメント管理手段204に相当)、コメント統計手段802(図2に示すコメント統計管理手段208に相当)、コメント選別手段803(図4に示す評価コメント選別手段504に相当)、およびコメント情報送信手段804(図4に示すPOP配信手段505に相当)を含む。
【0122】
コメント登録手段801は、通信ネットワークを介して販売される商品を評価するコメントであって、通信ネットワークを介して送信されたコメントを登録する。コメント統計手段802は、コメント登録手段801によって登録されたコメントを利用したユーザの属性にもとづいて、コメントを利用したユーザの統計情報を生成する。
【0123】
コメント選別手段803は、コメント登録手段801によって登録されたコメントのうち、商品を販売する店舗(図1に示す実店舗に相当)に設置された広告表示手段に表示させるためのコメントを選別する。
【0124】
なお、コメント選別手段803は、コメント統計手段802が生成した統計情報と、店舗における販売状況を示す販売情報とにもとづいてコメントを選別する。
【0125】
コメント情報送信手段804は、広告表示手段を制御する表示制御端末(図1に示す電子POP端末700に相当)に、コメント選別手段803が選別したコメントを含む広告表示情報を送信する。
【0126】
そのような構成によれば、登録されたコメントを含む広告表示情報が店舗に設置された広告表示手段を制御する表示制御端末に送信されるので、自店舗の顧客のコメントに限られず、他店舗の顧客のコメントも広告表示に利用することができる。
【0127】
また、上記の各実施形態では、以下の(1)〜(4)に示すような評価コメント表示システムも開示されている。
【0128】
(1)コメント登録手段801によって登録されたコメントの単語のうち、強調して広告表示手段に表示させる単語を指定した辞書情報を記憶する辞書記憶手段(図2に示すコメント辞書記憶手段207に相当)を含み、コメント情報送信手段804は、辞書情報にもとづいてコメントを広告表示手段に表示させるための広告表示情報を表示制御端末に送信する評価コメント表示システム。
【0129】
(2)コメント統計手段802が、コメント登録手段801によって登録されたコメントがユーザによって利用された回数をユーザの属性にもとづいて年代および性別毎に計数して、計数した値を示す統計情報を生成し、コメント選別手段803が、コメント統計手段802によって生成された統計情報によって示される値と、販売情報によって示される店舗における商品の購入者の年代および性別とにもとづいてコメントを選別する評価コメント表示システム。
【0130】
(3)コメント情報送信手段804が、統計情報と販売情報とにもとづいて、コメント含む広告表示情報を広告表示手段に表示させるスケジュールを示すスケジュール情報を生成して、表示制御端末に送信する評価コメント表示システム。
【0131】
(4)店舗の来店者を識別する来店者識別手段(図6に示す実店舗来店者識別手段707に相当)と、来店者識別手段が識別した来店者に応じた広告表示情報を広告表示手段に表示させる表示管理手段(図6に示すPOP表示手段705に相当)とを含む評価コメント表示システム。
【産業上の利用可能性】
【0132】
本発明を、評価コメントを店舗における広告表示に利用するシステムに適用することができる。
【符号の説明】
【0133】
100 通信ネットワーク
200 仮想店舗サーバ
201、301、501、601、701 送受信手段
202 ユーザ認証手段
203 商品情報管理手段
204 評価コメント管理手段
205 評価コメント記憶手段
206 コメント辞書管理手段
207 コメント辞書記憶手段
208 コメント統計管理手段
209 コメント統計記憶手段
210 評価コメント送信手段
300 顧客情報管理サーバ
302 顧客情報管理手段
303 顧客情報記憶手段
400 ユーザ端末
500 POP配信サーバ
502 POPコンテンツ管理手段
503 POPコンテンツ記憶手段
504 評価コメント選別手段
505 POP配信手段
600 販売情報管理サーバ
602 販売情報管理手段
603 販売情報記憶手段
700 電子POP端末
702 POP受信手段
703 POP記憶手段
704 POP表示管理手段
705 POP表示手段
706 実店舗来店者入力手段
707 実店舗来店者識別手段
800 評価コメント表示システム
801 コメント登録手段
802 コメント統計手段
803 コメント選別手段
804 コメント情報送信手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを介して販売される商品を評価するコメントであって、前記通信ネットワークを介して送信されたコメントを登録するコメント登録手段と、
前記コメント登録手段によって登録されたコメントを利用したユーザの属性にもとづいて、前記コメントを利用したユーザの統計情報を生成するコメント統計手段と、
前記コメント登録手段によって登録されたコメントのうち、前記商品を販売する店舗に設置された広告表示手段に表示させるためのコメントを選別するコメント選別手段と、
前記広告表示手段を制御する表示制御端末に、前記コメント選別手段が選別したコメントを含む広告表示情報を送信するコメント情報送信手段とを備え、
前記コメント選別手段は、前記コメント統計手段が生成した統計情報と、前記店舗における販売状況を示す販売情報とにもとづいてコメントを選別する
ことを特徴とする評価コメント表示システム。
【請求項2】
コメント登録手段によって登録されたコメントの単語のうち、強調して広告表示手段に表示させる単語を指定した辞書情報を記憶する辞書記憶手段を含み、
コメント情報送信手段は、前記辞書情報にもとづいて前記コメントを前記広告表示手段に表示させるための広告表示情報を表示制御端末に送信する
請求項1記載の評価コメント表示システム。
【請求項3】
コメント統計手段は、コメント登録手段によって登録されたコメントがユーザによって利用された回数を前記ユーザの属性にもとづいて年代および性別毎に計数して、計数した値を示す統計情報を生成し、
コメント選別手段は、前記コメント統計手段によって生成された前記統計情報によって示される前記値と、販売情報によって示される店舗における商品の購入者の年代および性別とにもとづいてコメントを選別する
請求項1または請求項2記載の評価コメント表示システム。
【請求項4】
コメント情報送信手段は、統計情報と販売情報とにもとづいて、コメント含む広告表示情報を広告表示手段に表示させるスケジュールを示すスケジュール情報を生成して、表示制御端末に送信する
請求項1から請求項3のうちいずれか1項記載の評価コメント表示システム。
【請求項5】
店舗の来店者を識別する来店者識別手段と、
前記来店者識別手段が識別した前記来店者に応じた広告表示情報を広告表示手段に表示させる表示管理手段とを含む
請求項1から請求項4のうちいずれか1項記載の評価コメント表示システム。
【請求項6】
通信ネットワークを介して販売される商品を評価するコメントであって、前記通信ネットワークを介して送信されたコメントを登録し、
登録されたコメントを利用したユーザの属性にもとづいて、前記コメントを利用したユーザの統計情報を生成し、
前記統計情報と、前記商品を販売する店舗における販売状況を示す販売情報とにもとづいて、登録されたコメントのうち、前記店舗に設置された広告表示手段に表示させるためのコメントを選別し、
前記広告表示手段を制御する表示制御端末に、選別したコメントを含む広告表示情報を送信する
ことを特徴とする評価コメント表示方法。
【請求項7】
登録されたコメントの単語のうち、強調して広告表示手段に表示させる単語を指定した辞書情報を記憶手段に記憶し、
前記辞書情報にもとづいて前記コメントを前記広告表示手段に表示させるための広告表示情報を表示制御端末に送信する
請求項6記載の評価コメント表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−180745(P2011−180745A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−42935(P2010−42935)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)