説明

評価対象情報自己評価システム、評価対象情報自己評価方法、装置、プログラム

【課題】ユーザ装置が提供した評価対象情報に対する評価を当該ユーザ装置自身に安全に行わせる評価対象情報自己評価技術を提供する。
【解決手段】次のような暗号を利用する。暗号は、公開パラメータpkとマスター鍵skが定められており、KeyGen(sk,i)→ski(マスター鍵skと情報iを入力とし、情報iに対応する秘密鍵skiを出力するアルゴリズム)と、Enc(pk,j,x)→cj(公開パラメータpkと情報jと平文xを入力とし、暗号文cjを出力するアルゴリズム)と、Dec(pk,ski,cj)→y(公開パラメータpkと秘密鍵skiと暗号文cjを入力とし、情報yを出力するアルゴリズム)を含み、情報iと情報jが関係Rを満たすときに情報yとして平文xを得る。情報iを評価対象情報とし、情報jを評価対象情報iに対する評価基準を表す情報とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
評価者装置とユーザ装置とを含み、当該ユーザ装置が提供した情報に対する評価を当該ユーザ装置に行わせる評価対象情報自己評価システムであって、
公開パラメータpkとマスター鍵skが定められた暗号(KeyGen,Enc,Dec)が、
KeyGen(sk,i)→ski:鍵生成アルゴリズム(マスター鍵skと情報iを入力とし、当該情報iに対応する秘密鍵skiを出力する確率的多項式時間アルゴリズム)と、
Enc(pk,j,x)→cj:暗号化アルゴリズム(公開パラメータpkと情報jと暗号化対象の情報(以下、平文という)xを入力とし、暗号文cjを出力する確率的多項式時間アルゴリズム)と、
Dec(pk,ski,cj)→y:復号アルゴリズム(公開パラメータpkと秘密鍵skiと暗号文cjを入力とし、情報yを出力する確率的多項式時間アルゴリズム)と
を含み、上記情報iと上記情報jが予め定められた関係Rを満たすときに上記情報yとして上記平文xが得られるように構成されており、
上記評価者装置は、
上記情報iを上記ユーザ装置が送信した情報(以下、評価対象情報という)として、上記暗号の鍵生成アルゴリズムKeyGen(sk,i)を実行して秘密鍵ski←KeyGen(sk,i)を生成する秘密鍵生成部と、
上記情報jを上記評価対象情報iに対する評価基準を表す情報(以下、「評価基準」という)として、上記暗号の暗号化アルゴリズムEnc(pk,j,x)を実行して暗号文cj←Enc(pk,j,x)を生成する暗号文生成部と
を含み、
上記ユーザ装置は、
上記評価対象情報iを上記評価者装置に送信する送信部と、
上記評価者装置が送信した上記秘密鍵skiと上記暗号文cjを用いて、上記暗号の復号アルゴリズムDec(pk,ski,cj)を実行する復号部と
を含む
評価対象情報自己評価システム。
【請求項2】
請求項1に記載の評価対象情報自己評価システムにおいて、
上記関係Rは、評価対象を述語変数として記述された述語である上記評価基準jと当該述語変数に代入されうる上記評価対象情報iとの関係である
ことを特徴とする評価対象情報自己評価システム。
【請求項3】
請求項2に記載の評価対象情報自己評価システムにおいて、
上記評価基準jは、上記ユーザ装置を識別するためのユーザ識別子が代入されうる述語変数と上記ユーザ装置が送信したユーザ識別子との一致について真偽を与える述語を含む
ことを特徴とする評価対象情報自己評価システム。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の評価対象情報自己評価システムにおいて、
上記評価基準jは、閾値秘密分散を定義する閾値ゲートを記述する述語を含む
ことを特徴とする評価対象情報自己評価システム。
【請求項5】
請求項4に記載の評価対象情報自己評価システムにおいて、
上記暗号文生成部は、上記閾値ごとに上記暗号文を生成し、
上記復号部は、上記閾値ごとに生成された各上記暗号文を復号し、
上記ユーザ装置は、
上記閾値ごとに生成された各上記暗号文の復号に成功したもののうち、上記閾値が最良のものを上記評価者装置に送信する送信部を含む
ことを特徴とする評価対象情報自己評価システム。
【請求項6】
請求項1に記載の評価対象情報自己評価システムにおいて、
上記関係Rは、述語変数を用いて記述された述語である上記評価対象情報iと当該述語変数に代入されうる上記評価基準jとの関係である
ことを特徴とする評価対象情報自己評価システム。
【請求項7】
評価者装置とユーザ装置とを含み、当該ユーザ装置が提供した情報に対する評価を当該ユーザ装置に行わせる評価対象情報自己評価システムにおける評価対象情報自己評価方法であって、
公開パラメータpkとマスター鍵skが定められた暗号(KeyGen,Enc,Dec)が、
KeyGen(sk,i)→ski:鍵生成アルゴリズム(マスター鍵skと情報iを入力とし、当該情報iに対応する秘密鍵skiを出力する確率的多項式時間アルゴリズム)と、
Enc(pk,j,x)→cj:暗号化アルゴリズム(公開パラメータpkと情報jと暗号化対象の情報(以下、平文という)xを入力とし、暗号文cjを出力する確率的多項式時間アルゴリズム)と、
Dec(pk,ski,cj)→y:復号アルゴリズム(公開パラメータpkと秘密鍵skiと暗号文cjを入力とし、情報yを出力する確率的多項式時間アルゴリズム)と
を含み、上記情報iと上記情報jが予め定められた関係Rを満たすときに上記情報yとして上記平文xが得られるように構成されており、
上記情報iを評価対象情報として、上記ユーザ装置の送信部が、当該評価対象情報iを上記評価者装置に送信する送信ステップと、
上記評価者装置の秘密鍵生成部が、上記評価対象情報iを用いて、上記暗号の鍵生成アルゴリズムKeyGen(sk,i)を実行して秘密鍵ski←KeyGen(sk,i)を生成する秘密鍵生成ステップと、
上記情報jを上記評価対象情報iに対する評価基準を表す情報として、上記評価者装置の暗号文生成部が、上記暗号の暗号化アルゴリズムEnc(pk,j,x)を実行して暗号文cj←Enc(pk,j,x)を生成する暗号文生成ステップと、
上記ユーザ装置の復号部が、上記秘密鍵skiと上記暗号文cjを用いて、上記暗号の復号アルゴリズムDec(pk,ski,cj)を実行する復号ステップと
を有する
評価対象情報自己評価方法。
【請求項8】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の評価対象情報自己評価システムにおいて用いられる評価者装置。
【請求項9】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の評価対象情報自己評価システムにおいて用いられるユーザ装置。
【請求項10】
請求項8に記載の評価者装置、請求項9に記載のユーザ装置のいずれかとしてコンピュータを機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−256008(P2012−256008A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−133626(P2011−133626)
【出願日】平成23年6月15日(2011.6.15)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】