説明

試料分析方法及びガスクロマトグラフ質量分析装置

【課題】ガスクロマトグラフ分析時とガスクロマトグラフ質量分析時のカラム圧の圧力差を同じにし、公定法に準じた方法で、石油類等の試料を容易且つ迅速且つ高精度に分析可能な試料分析方法及びこの試料分析方法に用いられるガスクロマトグラフ質量分析装置を提供する。
【解決手段】カラム22の入口端の圧力を設定して試料を含むガスをカラム22に導入するステップと、カラム22の出口端にメイクアップガスを供給し、カラム22の入口端と出口端との間の圧力差が、ガスクロマトグラフ分析に用いるカラムの入口端と出口端との間の圧力差と同じになるように、カラム22の出口端を加圧するステップと、カラム22の出口端から出力される試料を含むガスをイオン化し、試料をガスクロマトグラフ質量分析するステップとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分析方法に係り、特に、石油分析等に好適な試料分析方法及びガスクロマトグラフ質量分析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)は、ガスクロマトグラフ(GC)部と質量分析(MS)部とを備えた分析装置であり、各種試料の定性分析や定量分析に広く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。GC/MSにおいてはまず、試料がGC部に導入され、キャピラリーカラムと呼ばれる細長い管の中へ流されることにより単一成分に分離される。分離された成分は、インターフェース部を介してMS部に運ばれた後、イオン化部においてイオン化される。イオン化された成分は、数kVの電圧を印加され加速されて検出部に到達する。検出器に到達するイオンの数に応じた電流の大きさを検出することにより、質量数とイオン強度との関係を表す質量スペクトルが取得される。
【0003】
一方、石油類の分析方法には様々な成分試験方法が知られている。例えば、ガソリン、ナフサ、灯油等の炭化水素成分を分析する場合には、ガスクロマトグラフ分析装置(GC)を用いて試料中の成分をそれぞれ分離する。その後、分離された成分を水素炎イオン化検出器(FID)を用いて検出することにより、試料中の全成分を求めることができる。
【0004】
一般に、GCを用いて分析を行う場合は、各成分に応じた標準試料を用いて成分確認が行われている。しかし、各成分を標準試料を用いて確認することにより、成分確認の為の多大な時間と労力を要するとともに、精度も十分に高くならない場合がある。
【0005】
そこで、GC/MSを用いて分析を行う方法が検討されてきている。例えば、GC/MSのキャリアガスの線速度を一定に制御すれば、石油類の定量・定性分析も行うことができるとも考えられる。しかし、キャリア線速度を一定に制御する分析方法は公定法とならないため、利用できない場合がある。また、カラム出口側の圧力降下等により、高い分析精度が得られない場合もある。
【0006】
公定法に準じた試験方法として、ガスクロマトグラフ分析装置とガスクロマトグラフ質量分析装置を併用して分析する方法が考えられる。
【0007】
しかしながら、ガスクロマトグラフ質量分析装置はカラム出口が真空系であり、ガスクロマトグラフ分析装置はカラム出口が大気圧であるため、カラム内の圧力差が互いに異なり、同一の分離条件では分析を行うことができない。また、クロマトグラムの分離パターンもそれぞれ異なるため、高い精度で分析することができない。
【特許文献1】特開2006−162525号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記問題点を鑑み、本発明は、ガスクロマトグラフ分析時とガスクロマトグラフ質量分析時のカラム圧の圧力差を同じにし、公定法に準じた方法で、石油類等の試料を容易且つ迅速且つ高精度に分析可能な試料分析方法及びこの試料分析方法に用いられるガスクロマトグラフ質量分析装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の態様は、カラムの入口端の圧力を設定して試料を含むガスをカラムに導入するステップと、カラムの出口端にメイクアップガスを供給し、カラムの入口端と出口端との間の圧力差が、ガスクロマトグラフ分析に用いるカラムの入口端と出口端との間の圧力差と同じになるように、カラムの出口端を加圧するステップと、カラムの出口端から出力される試料を含むガスをイオン化し、試料をガスクロマトグラフ質量分析するステップとを有する試料分析方法であることを要旨とする。
【0010】
本発明の他の態様は、カラムオーブン、カラムオーブン内に収納されたカラム、カラムの出口端に接続された分岐部、分岐部を介してカラムの出口端にメイクアップガスを供給するメイクアップガス供給部、及び分岐部から余分なガスを排出する抵抗管を含むガスクロマトグラフ部と、分岐部に接続され、カラムの出口端から出力された試料を含むガスをイオン化してガスクロマトグラフ質量分析する質量分析部と、カラムの入口端の圧力を設定し、試料を含むガスをカラムに導入させ、カラムの入口端と出口端との間の圧力差が、ガスクロマトグラフ分析に用いるカラムの入口端と出口端との間の圧力差と同じになるように、メイクアップガス供給部を制御してカラムの出口端を加圧させる制御装置とを備えるガスクロマトグラフ質量分析装置であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ガスクロマトグラフ分析時とガスクロマトグラフ質量分析時のカラム圧の圧力差を同じにでき、公定法に準じた方法で、石油類等の試料を容易且つ迅速且つ高精度に分析可能な試料分析方法及びこの試料分析方法に用いられるガスクロマトグラフ質量分析装置が提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下図面を参照して、本発明の形態について説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号が付してある。但し、図面は模式的なものであり、装置やシステムの構成等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な構成は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また図面相互間においても互いの構成等が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0013】
また、以下に示す本発明の実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想の構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0014】
本発明の実施の形態に係るガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)は、図1に示すように、試料導入装置10と、ガスクロマトグラフ(GC)部20と、分離された成分を加温するインターフェース部30と、分離された成分を質量分析する質量分析(MS)部と、制御装置50とを備える。
【0015】
試料導入装置10としては、スプリット方式、スプリットレス方式等の各種の液体試料導入装置、ヘッドスペース試料導入装置、パージ/トラップ試料導入装置など、試料の種類や形態、性質などに応じて、適宜のものを選択することができる。
【0016】
GC部20は、カラムオーブン21と、カラムオーブン21内に収納されたカラム22と、カラム22の出口端に接続された分岐部23とを備える。カラム22としては、試料導入装置10から導入する目的試料に応じた種類のカラムが利用可能である。例えば、ガソリン、ナフサ、灯油等の石油類を、パラフィン(paraffins)、オレフィン(olefins)、ナフタレン(naphthalenes)、芳香族化合物(aromatics)の4種(以下総称して「PONA」という)に分けて定量分析するPONA分析を実施する場合には、カラム22としてPONA分析用のキャピラリーカラムが用いられる。なお、カラム22の出口端を真空雰囲気であるイオン化室42に直接接続する場合は、カラム流量を小さくするために、細径のキャピラリーカラムをカラム22に使用するのが好ましい。
【0017】
カラム22の入口端は、気化室12に接続されている。気化室12は、試料導入装置10から導入される試料を加熱して気化させ、ヘリウム(He)等のキャリアガスとともに、気化した試料をカラム22内へ送給する。
【0018】
分岐部23は更に、分岐部23からMS部40のイオン化室42まで延伸する配管25、分岐部23からカラム22の出口端にメイクアップガスを供給するメイクアップガス供給部24及び分岐部23から余分なガスを排出する抵抗管26にそれぞれ接続されている。
【0019】
メイクアップガス供給部24は、例えばメイクアップガス供給口14及びメイクアップガス供給口14に接続されたる配管15を含む。メイクアップガスとしては、例えばヘリウム、窒素等の不活性ガスが用いられる。抵抗管26としては、キャピラリー抵抗管等が好適である。
【0020】
インターフェース部30は、配管25の温度をカラムオーブン21内の温度と同程度に維持することにより、イオン化室42に導入される試料ガスの流れが滞ることがないようにするための装置であり、管状のヒータユニット31を備えている。
【0021】
MS部40は、真空排気される真空室41を備える。真空室41の内部には、イオン化室42、イオンレンズ43、質量分離器としての四重極質量フィルタ44、及び検出器45が、イオンの進行方向に沿って順に配設されている。
【0022】
制御装置50は、試料導入装置10、GC部20、インターフェース部30及びMS部40の各種動作を制御する。例えば、石油類のPONA分析を行う場合は、制御装置50が、通常のGC/MS分析時のカラムの入口端の圧力よりも高くするように、GC部20のカラム22の入口端の圧力を制御する。制御装置50は更に、GC/MS分析時のカラム22の入口端と出口端との圧力差ΔP1が、GC分析時のカラムの入口端と出口端の圧力差ΔP2と同等になるように、メイクアップガス供給部24を制御してメイクアップガスを供給し、カラム出口端から配管25を通ってMS部40へと流れる試料ガスを加圧する。
【0023】
カラム22の入口端及び出口端を加圧することにより、石油分析の公定法に用いられるGC分析により測定したクロマトグラムの分離パターンと、GC/MS分析で測定したクロマトグラムの分離パターンとを一致させることができる。以下の図2のフローチャートを用いて説明するように、本発明の実施の形態に係るGC/MSによれば、GC分析後に標準試料を用いてその成分確認を行う従来の公定法に比べて、分析に必要な工程数を大幅に減少でき、分析精度の向上をはかることができる。
【0024】
本発明の実施の形態に係る試料分析方法を用いて石油類のPONA分析を行う場合には、図2のフローチャートに示すように、まずステップS1において、GC部20の出口側に水素炎イオン化検出器(FID)等が接続されたGCを用意し、GC分析用に各種条件設定を行う。条件としては、例えば、試料導入装置10の試料注入モード、試料注入量、溶媒及び試料の洗浄回数、注入速度、注入後の待ち時間等を設定する。試料気化室12については、注入モード、気化室温度、キャリアガスの種類、制御モード、設定圧力、全流量、カラム流量、線速度、パージ流量、スプリット比等を設定する。GC部20については、カラム情報、カラム温度及びカラムオーブン温度プログラムの設定等を行う。検出器(FID)については、検出器温度、メイクアップガスの種類、メイクアップガス流量、水素流量、空気流量、サンプリング時間等の設定を行う。条件設定後は、ステップS2において、用意したGCに石油等の試料をGC分析させ、クロマトグラムを得る。
【0025】
次に、ステップS3において、GC/MS分析の条件設定を行う。GC部20のカラム22の入口端の圧力については、制御装置50により、GC分析時のカラム入口端の圧力より高くする。例えば、カラム22の入口端の圧力をステップS1のGC分析条件よりも約2kPa以上、好ましくは約2〜5kPa高くするように設定する。GC部20のカラム温度、平行時間、カラムオーブン温度プログラム、試料導入装置10の設定条件及びMS部40の測定時間等は、ステップS1及びS2において説明したGC分析条件とほぼ同様に設定しておく。
【0026】
ステップS4において、図1に示すGC/MSを用いて、試料のGC/MS分析を行う。ステップS3において設定した各種条件に応じて、試料が、図1の試料導入装置10から加熱された気化室12へと供給される。供給された試料は、気化室12において加熱気化された後に、気化室12に送給されたキャリアガス流に乗ってカラム22に導入される。カラム22に導入された試料を含むガスは、カラム22の入口端から出口端へと流れる間に単一成分にそれぞれ分離される。カラム22の出口端へ到達した試料を含むガスは、分岐部23において、メイクアップガス供給部24からのメイクアップガスの供給により加圧される。このとき、メイクアップガス供給部24による加圧は、GC部20のカラム22の入口端と出口端との圧力差ΔP1が、GC分析時のカラムの入口端と出口端の圧力差ΔP2と同等になるように加圧する。例えば、カラム22の出口端の圧力を+2kPa高くなるように設定した場合には、カラム22の入口端を流れる試料ガスの圧力をΔP1+2kPaとなるようにする。
【0027】
加圧された試料ガスは、分岐部23に接続された配管25を通ってインターフェース部30を通過し、MS部40のイオン化室42に流入する。イオン化室42においては、例えば電子衝撃イオン化法、化学イオン化法などのイオン化法によって、試料分子がイオン化される。発生したイオンは、イオン化室42の外側に引き出されてイオンレンズ43で収束され、四重極質量フィルタ44へ導入される。四重極質量フィルタ44には、図示しない電源回路より直流電圧と高周波電圧とを重畳した電圧が印加され、その印加電圧に応じた質量数を有するイオンのみが四重極質量フィルタ44の長軸方向の空間を通過して検出器45に到達する。例えば、四重極質量フィルタ44への印加電圧を徐々に変化させると四重極質量フィルタに到達し得るイオンの質量数が変化することから、検出器45に到達するイオンの数に応じた電流の大きさを検出することにより、クロマトグラムを得る。その後、ステップS5において、ステップS2で測定したGC分析のクロマトグラムとステップS4で測定したGC/MS分析のクロマトグラムを比較し、試料中の成分の定量・定性分析を行う。
【0028】
本発明の実施の形態に係る分析方法を用いて測定を行った場合のクロマトグラムの例を図3(a)及び図3(b)に示す。図3(a)及び図3(b)に示す測定においては、GC分析、GC/MS分析ともに、カラムの長さ102.0m、内径0.25mmのPONA分析用カラム(Rtx-1PONA)を利用した。GC分析時のカラムオーブン温度は35℃、平衡時間は1分、気化室12の温度は250℃でスプリット注入方式、制御モードは圧力制御、カラム入口端の圧力を231.2kPa、全流量を209.3ml/min、カラム流量を1.32ml/min、線速度19.9cm/s、パージ流量10.0ml/minとした。GC分析の検出器としてはFIDを利用し、検出器温度250℃とした。
【0029】
一方、GC/MSのカラムオーブン温度は35℃、平衡時間は1分、気化室12の温度は250℃でスプリット注入方式、カラム入口端の圧力を233.2kPa、全流量は212.0ml/min、カラム流量を1.34ml/min、線速度20.1cm/s、パージ流量10.0ml/minとした。
【0030】
図3(a)及び図3(b)に示すように、クロマトグラフの分離パターンは、GCとGC/MSでそれぞれ一致していることが分かる。また、図4(a)〜図9(b)の拡大図をみてもクロマトグラフの分離パターンが一致していることから、本発明の実施の形態によれば、GC分析とGC/MS分析とを併用することにより、公定法に準じた方法で、石油類のPONA分析を、容易且つ迅速且つ高精度に分析可能であることがわかる。
【0031】
上記のように、本発明は本発明の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0032】
例えば、図1のGC/MSとして、カラムオーブン22に接続された1台の試料導入装置10と試料導入装置10に接続された1台のカラム22の例を示したが、それ以外の試料導入装置、例えば、カラム22とは異なる種類のカラムを、図1のカラムオーブン22内に収容し、そのカラムに接続された別の試料導入装置10を更に接続するようにしても構わない。また、ステップS2及びS4に示すGC分析とGC/MS分析の順序はいずれが先であっても構わない。分析対象となる試料のGC分析条件と分析結果が既知の場合は、ステップS1、S2に示す工程を省略しても構わない。
【0033】
このように、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項により定められるものであり、実施段階においてはその要旨を逸脱しない範囲で変形して具体化できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施の形態に係るガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)の一例を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る分析方法の一例を示すフローチャートである。
【図3】図3(a)は、試料をGC分析した場合、図3(b)は、試料をGC/MS分析した場合のクロマトグラフの例をそれぞれ示す。
【図4】図3(a)及び図2(b)における測定時間0〜30分間の詳細を示すクロマトグラフの拡大図である。
【図5】図3(a)及び図2(b)における測定時間30〜60分間の詳細を示すクロマトグラフの拡大図である。
【図6】図3(a)及び図2(b)における測定時間60〜90分間の詳細を示すクロマトグラフの拡大図である。
【図7】図3(a)及び図2(b)における測定時間90〜120分間の詳細を示すクロマトグラフの拡大図である。
【図8】図3(a)及び図2(b)における測定時間120〜150分間の詳細を示すクロマトグラフの拡大図である。
【図9】図3(a)及び図2(b)における測定時間150〜180分間の詳細を示すクロマトグラフの拡大図である。
【符号の説明】
【0035】
10…試料導入装置
12…気化室
14…メイクアップガス供給口
20…GC部
21…カラムオーブン
22…カラム
23…分岐部
24…メイクアップガス供給部
26…抵抗管
30…インターフェース部
31…ヒータユニット
40…MS部
41…真空室
42…イオン化室
43…イオンレンズ
44…四重極質量フィルタ
45…検出器
50…制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラムの入口端の圧力を設定して試料を含むガスを前記カラムに導入するステップと、
前記カラムの出口端にメイクアップガスを供給し、前記カラムの前記入口端と前記出口端との間の圧力差が、ガスクロマトグラフ分析に用いるカラムの入口端と出口端との間の圧力差と同じになるように、前記カラムの出口端を加圧するステップと、
前記カラムの出口端から出力される前記試料を含むガスをイオン化し、前記試料をガスクロマトグラフ質量分析するステップと
を有することを特徴とする試料分析方法。
【請求項2】
前記ガスクロマトグラフ質量分析に用いたカラムと同種類のカラムを用いた前記ガスクロマトグラフ分析により、前記試料を分析するステップ
を更に有することを特徴とする請求項1に記載の試料分析方法。
【請求項3】
前記ガスクロマトグラフ質量分析及び前記ガスクロマトグラフ分析により得られたクロマトグラムを比較するステップ
を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の試料分析方法。
【請求項4】
前記試料が石油類であり、前記カラムがPONA分析用カラムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の試料分析方法。
【請求項5】
カラムオーブン、前記カラムオーブン内に収納されたカラム、前記カラムの出口端に接続された分岐部、前記分岐部を介して前記カラムの出口端にメイクアップガスを供給するメイクアップガス供給部、及び前記分岐部から余分なガスを排出する抵抗管を含むガスクロマトグラフ部と、
前記分岐部に接続され、前記カラムの出口端から出力された試料を含むガスをイオン化してガスクロマトグラフ質量分析する質量分析部と、
前記カラムの入口端の圧力を制御し、前記試料を含むガスを前記カラムに導入させ、前記カラムの前記入口端と前記出口端との間の圧力差が、ガスクロマトグラフ分析に用いるカラムの入口端と出口端との間の圧力差と同じになるように、前記メイクアップガス供給部を制御して前記カラムの出口端を加圧させる制御装置と
を備えることを特徴とするガスクロマトグラフ質量分析装置。
【請求項6】
前記試料が石油類であり、前記カラムがPONA分析用カラムであることを特徴とする請求項5に記載のガスクロマトグラフ質量分析装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−128305(P2009−128305A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−306204(P2007−306204)
【出願日】平成19年11月27日(2007.11.27)
【出願人】(000001993)株式会社島津製作所 (3,708)
【Fターム(参考)】