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試料分析装置の照明制御方法および試料分析装置
説明

試料分析装置の照明制御方法および試料分析装置

【課題】照明むらの変化を抑制し、簡便な構成にて高精度の照明むらの補正が可能な試料分析装置を提供する。
【解決手段】複数の光源3から試験片1上に光を照射し、前記試験片1上で試料と反応して呈色した試薬101の吸光度を検出して試料中の成分を定量もしくは定性分析する試料分析装置において、各光源3の光出力と、各光源3の照射領域内に設けた複数の各モニター用受光素子上9の照度の相関関係を予め実験的に求めておき、分析時における前記複数のモニター用受光素子9上の照度から、前記相関関係をもとに各光源3の光出力をそれぞれ算出して各光源3の光出力のフィードバック制御を行う。これにより、分析領域の照明むらの変化を抑えることができて、測定精度を向上できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試験片上で試料と反応して呈色した試薬の吸光度を検出して試料中の成分を定量もしくは定性分析する試料分析装置およびその照明制御方法に関し、特に複数の光源を同時に点灯して試験片上に光を照射するときの照明むらの補正に好適に利用できるものである。
【背景技術】
【0002】
血液や尿などの生体試料中の成分を分析する方法として、試薬を担持した試験片に試料を点着し、試料と反応して呈色した試薬部の吸光度から、試料中の特定成分の有無あるいは濃度を測定する呈色試験法(免疫クロマト試験法を含む)が広く用いられている。呈色試験法では、試薬の呈色を目視で確認する方法と、測定器を用いて光学的に吸光度を測定する方法とがあり、前者は主に定性分析に用いられ、後者は主に定量分析に用いられる。測定器を用いて試薬部の吸光度を測定する場合、LEDなどの光源から試験片上に光を照射し、前記試験片をイメージセンサで撮影し、その画像をソフトウェアで処理して試薬部の吸光度を求める方式の試料分析装置が用いられている。ここで用いられる光源からの出射光の強度は一般に中心部では強く、周辺部では弱いため、試験片上では照明むらが発生する。また、試験片上で十分な照度を確保するために複数の光源を同時に点灯して照射する構成の試料分析装置では、各光源の光出力が異なると、更に大きな照明むらが発生する。特に、試験片上の広い範囲を分析に使用する場合や、試験片上の複数領域で分析を行う場合、また、試料分析装置への試験片装着位置や試験片上の試薬位置のばらつきが発生した場合は、照明むらが測定精度悪化の原因となる。
【0003】
そこで、従来の試料分析装置としては、照明むらによる測定精度の悪化を避けるため、事前に試験片の代わりに拡散板などを用いて照明むらを測定しておき、その測定値を用いて分析時に照明むらを補正する方法が用いられていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図3は、従来の試料分析装置の一例の構成を示す斜視図であり、(a)は照明むら測定時、(b)は分析時の構成を示している。図3において、1は表面に試薬101を担持した試験片であり、試験片1に試料(図示せず)を点着すると、試料中の分析対象となる特定の成分と反応して試薬101が呈色する。2は照明むら測定用の拡散板、3は試験片1もしくは拡散板2の表面に光を照射する光源、4は試験片を撮像するためのイメージセンサ、5はイメージセンサ4の撮像面に試験片1もしくは拡散板2の像を結像させるレンズ、6は分析に使用する波長以外の光をカットするフィルタである。また、図示しないが、試料分析装置には、照明むらのための測定値(具体的には、後述するように、拡散板2の撮影画像)を保存する第1のメモリ部、イメージセンサ4で撮影した試験片の画像(各画素の輝度値)を格納する第2のメモリ部がそれぞれ設けられている。なお、分析時の外光の影響を避けるため、試料分析装置全体は遮光性の筐体(図示せず)で覆われている。
【0005】
まず、照明むら測定時には、図3(a)に示すように、拡散板2をセットした状態で光源3を点灯して拡散板2の表面に光を照射しながら、イメージセンサ4で照明むら測定用の拡散板2を撮影し、そのときのイメージセンサ4における各画素の輝度値を第1のメモリ部に記憶する。
【0006】
次に、分析時には、図3(b)に示すように、試験片1をセットした状態で、試験片1の端部に試料(図示せず)を点着する。試料が試験片1内に浸透し、試薬101と反応するのに要する所定の時間経過後、光源3を点灯させて試験片1の表面に光を照射しながらイメージセンサ4で試験片1を撮影し、そのときのイメージセンサ4における各画素の輝度値を第2のメモリ部に格納する。ここで、第2のメモリ部に格納された各画素の輝度値を、第1のメモリ部に保存した各画素の輝度値でそれぞれ除することで、照明むらが補正された試験片1の画像を得ることができ、この画像から試薬101の位置に相当する領域の輝度値を抽出して吸光度を求め、分析対象となる成分の濃度に変換することで分析が行われる。
【特許文献1】特開平8−334511号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、複数の光源3を利用した試料分析装置では、各光源3の光出力は温度変化等によりそれぞれ刻々と変化するので、前記従来の試料分析装置の構成では、照明むら測定用の拡散板2を用いて測定した照明むらと、実際の分析が行われるときの照明むらとは必ずしも同じでなく、上記方法による照明むら補正効果は十分とはいえないという課題があった。また、各光源3の近傍にモニター用受光素子を配置して各光源3の光出力をそれぞれ制御する、所謂APC(オートパワーコントロール)を掛けることも可能であるが、複数の光源3を同時に点灯して使用する場合は、各受光素子に他の光源からの光が漏れ込むので正確な制御ができないという課題を有していた。
【0008】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、照明むらの変化を抑制し、簡便な構成にて照明むらの補正を良好に行える試料分析装置およびその照明制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記従来の課題を解決するために、本発明の試料分析装置の照明制御方法は、複数の光源から試験片上に光を照射し、前記試験片上で試料と反応して呈色した試薬の吸光度を検出して試料中の成分を定量もしくは定性分析する試料分析装置の照明制御方法であって、各光源の光出力と、各光源の照射領域内に設けた複数の各モニター用受光素子上の照度との相関関係を予め実験的に求めておき、分析時の前記複数のモニター用受光素子上の照度から、前記相関関係をもとに各光源の光出力をそれぞれ算出して各光源の光出力のフィードバック制御を行うことにより、分析領域の照明むらの変化を抑えるように構成したことを特徴としたものである。
【0010】
さらに、本発明の試料分析装置の照明制御方法は、光源とモニター用受光素子とをそれぞれn個(nは2以上の整数)有し、i番目の光源の光出力をP、i番目のモニター用受光素子上の照度をE(1≦i≦n)としたとき、照度Eと光出力Pとの相関関係を予め実験的に
【0011】
【数5】

で近似し、分析時の照度E〜Eをもとに上記近似式から光出力P〜Pを算出して、各光源の光出力のフィードバック制御を行うことを特徴としたものである。
【0012】
また、本発明は、複数の光源から試験片上に光を照射し、イメージセンサにより前記試験片を撮像し、試験片上で試料と反応して呈色した試薬の吸光度を検出して試料中の成分を定量もしくは定性分析する試料分析装置の照明制御方法であって、各光源の光出力と、イメージセンサの視野内の予め設定した複数のモニター領域の輝度との相関関係を予め実験的に求めておき、分析時における前記複数のモニター領域の輝度から、前記相関関係をもとに各光源の光出力をそれぞれ算出して各光源の光出力のフィードバック制御を行うことにより、分析領域の照明むらの変化を抑えるように構成したことを特徴としたものである。
【0013】
さらに、本発明の試料分析装置の照明制御方法は、光源とモニター領域とをそれぞれn個(nは2以上の整数)設け、i番目の光源の光出力をP、i番目のモニター領域の輝度をL(1≦i≦n)としたとき、輝度Lと光出力Pとの相関関係を予め実験的に
【0014】
【数6】

で近似し、分析時の輝度L〜Lをもとに上記近似式から光出力P〜Pを算出し、各光源の光出力のフィードバック制御を行うことを特徴としたものである。
【0015】
また、本発明の試料分析装置は、複数の光源から試験片上に光を照射し、前記試験片上で試料と反応して呈色した試薬の吸光度を検出して試料中の成分を定量もしくは定性分析する試料分析装置であって、各光源の照射領域内に設けた複数のモニター用受光素子と、各光源の光出力と各モニター用受光素子上の照度との相関関係を記憶する記憶手段と、分析時の前記複数のモニター用受光素子上の照度から、前記相関関係をもとに各光源の光出力をそれぞれ算出して各光源の光出力のフィードバック制御を行う制御手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0016】
さらに、本発明の試料分析装置は、光源とモニター用受光素子とをそれぞれn個(nは2以上の整数)有し、i番目の光源の光出力をP、i番目のモニター用受光素子上の照度をE(1≦i≦n)としたとき、照度Eと光出力Pとの相関関係を
【0017】
【数7】

で近似したデータを記憶手段に記憶し、制御手段は、分析時の照度E〜Eをもとに上記近似式から光出力P〜Pを算出して、分析領域の照明むらの変化を抑えるように各光源の光出力のフィードバック制御を行うことを特徴としたものである。
【0018】
また、本発明の試料分析装置は、複数の光源から試験片上に光を照射し、イメージセンサにより前記試験片を撮像し、試験片上で試料と反応して呈色した試薬の吸光度を検出して試料中の成分を定量もしくは定性分析する試料分析装置であって、イメージセンサの視野内の予め設定した複数のモニター領域の輝度を検出する輝度検出手段と、各光源の光出力と前記複数のモニター領域の輝度との相関関係を記憶する記憶手段と、分析時における前記複数のモニター領域の輝度から、前記相関関係をもとに各光源の光出力をそれぞれ算出して各光源の光出力のフィードバック制御を行う制御手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0019】
さらに、本発明の試料分析装置は、光源とモニター領域とをそれぞれn個(nは2以上の整数)設け、i番目の光源の光出力をP、i番目のモニター領域の輝度をL(1≦i≦n)としたとき、輝度Lと光出力Pとの相関関係を
【0020】
【数8】

で近似したデータを記憶手段に記憶し、制御手段は、分析時の輝度L〜Lをもとに上記近似式から光出力P〜Pを算出して、分析領域の照明むらの変化を抑えるように各光源の光出力のフィードバック制御を行うことを特徴としたものである。
【0021】
さらに、本発明の試料分析装置は、複数のモニター領域にそれぞれ拡散板を配置したことを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0022】
本発明の試料分析装置およびその照明制御方法によれば、複数の光源の光出力をそれぞれ独立して高精度に制御することで、試験片上の照明むらの変化を抑え、照明むらの補正を精密に行うことが可能となり、照明むらの影響を最小限に抑えた状態で高精度の分析が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に、本発明の実施の形態に係る試料分析装置およびその照明制御方法を図面とともに詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る試料分析装置の概略構成を示す斜視図である。なお、前記従来の試料分析装置と同様な機能を有する部品には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0024】
図1において、試験片1は試験片ホルダ部(図示せず)にセットされており、上方にフィルタ6、レンズ5、イメージセンサ4が配置され、試験片1の画像をイメージセンサ4にて撮像するように構成されている。複数の光源3は、試験片1の表面に光を照射して撮像時の照明として使用される。光源3の照射領域内には複数のモニター用受光素子9が配置されており(より詳しくは、試験片1に照射する光を遮らない位置に配置されており)、それぞれのモニター用受光素子9には、複数の光源3のうち少なくともいずれか1個の光源3からの出射光が入射するように配置され、かつ、それぞれの光源3の出射光は、複数のモニター用受光素子9のうち少なくともいずれか1個のモニター用受光素子9に入射するように配置されている。
【0025】
各光源3の光出力と、各モニター用受光素子9上の照度とはそれぞれ電気信号に基づいて図示しない制御手段により検出される。また、各光源3の光出力と、各モニター用受光素子9上の照度の相関関係を予め実験的に求めておき、これらの相関関係のデータが、図示しない第3のメモリ部(相関関係記憶用の記憶手段)により記憶されている。そして、分析時には、各モニター用受光素子9上の照度に基づき、後述する近似式などからなる相関関係のデータから各光源3の光出力を算出して、各光源3の光出力のフィードバック制御を行うことで、各光源3の温度変化等があっても各光源3の光出力を常に一定に保つようになっている。
【0026】
ここで、光源3とモニター用受光素子9との数をそれぞれn個(nは2以上の整数)とし、複数の光源3のうち1番目の光源3を光出力Pで点灯したとき、複数のモニター用受光素子9のうち1番目のモニター用受光素子9上の照度E11は、前記1番目の光源3の配光特性、前記1番目の光源3から前記1番目のモニター用受光素子9までの距離と、前記1番目のモニター用受光素子9の受光面の、前記1番目の光源3の方向に対する角度、前記1番目の光源3から前記1番目のモニター用受光素子9の間の障害物の有無や透過率、周囲部品の形状や反射率などにより
【0027】
【数9】

と表すことができる。この式(数9)中の定数k11は、前記1番目の光源3のみを点灯したときの前記1番目のモニター用受光素子9上の照度(実際には前記1番目のモニター用受光素子9の出力値)を実測することで実験的に求めることができる。次に、複数の光源3のうち2番目の光源3を光出力Pで点灯したときの、前記1番目のモニター用受光素子9上の照度E12を求め、順次n番目の光源3を光出力Pで点灯したときの1番目のモニター用受光素子9上の照度E1nまでを求めて総和をとることで、複数の光源3をそれぞれ任意の光出力で点灯したときの1番目のモニター用受光素子9上の照度
【0028】
【数10】

を求めることができる。
【0029】
更に、上記と同様の方法で、全てのモニター用受光素子9上の照度
【0030】
【数11】

を予め実験的に求めておき、分析時には上式の照度E〜Eに各モニター用受光素子9の出力値を代入して光出力P〜Pを逆算して各光源3の光出力のフィードバック制御を行うことで、各光源3の光出力を一定に保つことができる。
【0031】
上記のように照明むらの変化を抑制しつつ、照明むらの補正を行えば、精度のよい補正が可能となる。照明むらの補正方法は、前記従来の試料分析装置と同様の方法が適用可能であり、装置製造時に照明むら測定用の拡散板2の撮影を行ってその測定値を第1のメモリ部に保存し、同時に各モニター用受光素子9の出力値(照度)E〜Eを測定して前記近似式(数1)から算出した光出力P〜Pをそれぞれ光出力P01〜P0nとして記憶しておけば、分析時には上記の方法で光出力P〜Pがそれぞれ光出力P01〜P0nと一致するように各光源3の光出力のフィードバック制御を行うことで、常に照明むら測定用の拡散板2の撮影を行ったときと同じ照明むら状態に保つことができ、十分な照明むら補正精度を確保できる。
【0032】
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2に係る試料分析装置の概略構成を示す斜視図である。図2において、試験片1、光源3、イメージセンサ4、レンズ5、フィルタ6の配置は上記実施の形態1と同様である。一方、前記実施の形態1と異なり、イメージセンサ4の視野内に複数のモニター領域10が設けられており、試験片1の画像を撮像する際に、同時にモニター領域10の画像を撮像する。そして、各光源3の光出力と、各モニター領域10の照度とはそれぞれ電気信号に基づいて図示しない制御手段により検出されるようになっている。なお、各モニター領域10にはそれぞれ拡散板11が配置されている。
【0033】
各光源3の光出力と、各モニター領域10の輝度の相関関係を予め実験的に求めておき、これらの相関関係のデータが、図示しない第3のメモリ部(相関関係記憶用の記憶手段)により記憶されている。そして、分析時には、各モニター領域10の輝度(実際にはイメージセンサ4で撮像した画像上の各モニター領域10に相当する画素の輝度値)から各光源3の光出力を算出して、各光源3の光出力のフィードバック制御を行うことで、各光源3の温度変化等があっても各光源3の光出力を常に一定に保つことができる。
【0034】
ここで、光源3の個数とモニター領域10の数をそれぞれn個(nは2以上の整数)とし、複数の光源3のうち1番目の光源を光出力Pで点灯したとき、複数のモニター領域10のうち1番目のモニター領域の輝度L11は、上記実施の形態1と同様の考え方で、
【0035】
【数12】

と表すことができる。この式(数12)中の定数k11は、前記1番目の光源3のみを点灯したときの前記1番目のモニター領域の輝度(実際にはイメージセンサ4で撮像した画像内の前記1番目のモニター領域10に相当する画素の輝度値)を実測することで実験的に求めることができる。次に、複数の光源3のうち2番目の光源3を光出力Pで点灯したときの、前記1番目のモニター領域の輝度L12を求め、順次n番目の光源3を光出力Pで点灯したときの1番目のモニター領域の輝度L1nまでを求めて総和をとることで、複数の光源3をそれぞれ任意の光出力で点灯したときの1番目のモニター領域の輝度
【0036】
【数13】

を求めることができる。更に、同様の方法で、全てのモニター領域10の輝度
【0037】
【数14】

を予め実験的に求めておき、分析時には上式の輝度L〜Lに各モニター領域10の輝度値を代入して光出力P〜Pを逆算して各光源3の光出力のフィードバック制御を行うことで、各光源3の光出力を一定に保つことができる。
【0038】
上記のように照明むらの変化を抑制しつつ、照明むら補正を行えば、精度のよい補正が可能となる。照明むら補正の方法は、前記従来の試料分析装置と同様の方法が適用可能であり、装置製造時に照明むら測定用拡散板2の撮影を行ってその測定値を第1のメモリ部7に保存し、同時に各モニター領域10の輝度値L〜Lを測定して前記近似式(数2)から算出した光出力P〜Pをそれぞれ光出力P01〜P0nとして記憶しておけば、分析時には上記の方法で光出力P〜Pがそれぞれ光出力P01〜P0nと一致するように各光源3の光出力のフィードバック制御を行うことで、常に照明むら測定用の拡散板2の撮影を行ったときと同じ照明むら状態に保つことができ、十分な照明むら補正精度を確保できる。
【0039】
本実施の形態の構成によれば、前記実施の形態1で使用したモニター用受光素子9が不要となるので、更に簡便な構成にて同等の効果を得ることができる。
また、上記モニター領域10にモニター用拡散板11を配置することにより、モニター領域10の輝度値を高感度で検出することができる。
【0040】
なお、上記実施の形態では、光源3と、モニター用受光素子9またはモニター領域10の個数をいずれもn個として説明したが、例えば光源3の数よりもモニター用受光素子9、モニター領域10の数を多く設定し、前述の近似式(数11、数14)を統計的処理により求めることも可能である。
【0041】
また、上記実施の形態では、メモリ部として、照明むらの測定値を保存する第1のメモリ部、イメージセンサ4で撮影した試験片の画像を格納する第2のメモリ部、各光源3の光出力と各モニター用受光素子9上の照度(または各モニター領域10の輝度)との相関関係を記憶する第3のメモリ部が設けられている場合を述べたが、これらは物理的にそれぞれ個別に設けられていてもよいし、物理的には1つで、単に記憶領域において分けられていてもよく、それぞれの値を記憶できればどのような構成でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明に係る試料分析装置および試料分析装置の照明制御方法によれば、試験片上の照明むらの変化を抑え、高精度な照明むらの補正ができるので、呈色試験法を用いた試料分析装置全般に適用できて、特に複数の光源を同時に点灯して使用する試料分析装置の測定精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施の形態1に係る試料分析装置の構成を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態2に係る試料分析装置の構成を示す斜視図
【図3】(a)および(b)はそれぞれ従来の試料分析装置の構成を示す斜視図
【符号の説明】
【0044】
1 試験片
2 照明むら測定用の拡散板
3 光源
4 イメージセンサ
5 レンズ
6 フィルタ
9 モニター用受光素子
10 モニター領域
11 モニター用拡散板
101 試薬

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光源から試験片上に光を照射し、前記試験片上で試料と反応して呈色した試薬の吸光度を検出して試料中の成分を定量もしくは定性分析する試料分析装置の照明制御方法であって、各光源の光出力と、各光源の照射領域内に設けた複数の各モニター用受光素子上の照度との相関関係を予め実験的に求めておき、分析時における前記複数のモニター用受光素子上の照度から、前記相関関係をもとに各光源の光出力をそれぞれ算出して各光源の光出力のフィードバック制御を行うことにより、分析領域の照明むらの変化を抑えるように構成した試料分析装置の照明制御方法。
【請求項2】
光源とモニター用受光素子とをそれぞれn個(nは2以上の整数)有し、i番目の光源の光出力をP、i番目のモニター用受光素子上の照度をE(1≦i≦n)としたとき、照度Eと光出力Pとの相関関係を予め実験的に
【数1】

で近似し、分析時の照度E〜Eをもとに上記近似式から光出力P〜Pを算出して、各光源の光出力のフィードバック制御を行う請求項1に記載の試料分析装置の照明制御方法。
【請求項3】
複数の光源から試験片上に光を照射し、イメージセンサにより前記試験片を撮像し、試験片上で試料と反応して呈色した試薬の吸光度を検出して試料中の成分を定量もしくは定性分析する試料分析装置の照明制御方法であって、各光源の光出力と、イメージセンサの視野内の予め設定した複数のモニター領域の輝度との相関関係を予め実験的に求めておき、分析時における前記複数のモニター領域の輝度から、前記相関関係をもとに各光源の光出力をそれぞれ算出して各光源の光出力のフィードバック制御を行うことにより、分析領域の照明むらの変化を抑えるように構成した試料分析装置の照明制御方法。
【請求項4】
光源とモニター領域とをそれぞれn個(nは2以上の整数)設け、i番目の光源の光出力をP、i番目のモニター領域の輝度をL(1≦i≦n)としたとき、輝度Lと光出力Pとの相関関係を予め実験的に
【数2】

で近似し、分析時の輝度L〜Lをもとに上記近似式から光出力P〜Pを算出し、各光源の光出力のフィードバック制御を行う請求項3に記載の試料分析装置の照明制御方法。
【請求項5】
複数の光源から試験片上に光を照射し、前記試験片上で試料と反応して呈色した試薬の吸光度を検出して試料中の成分を定量もしくは定性分析する試料分析装置であって、各光源の照射領域内に設けた複数のモニター用受光素子と、各光源の光出力と各モニター用受光素子上の照度との相関関係を記憶する記憶手段と、分析時における前記複数のモニター用受光素子上の照度から、前記相関関係をもとに各光源の光出力をそれぞれ算出して各光源の光出力のフィードバック制御を行う制御手段とを備えた試料分析装置。
【請求項6】
光源とモニター用受光素子とをそれぞれn個(nは2以上の整数)有し、i番目の光源の光出力をP、i番目のモニター用受光素子上の照度をE(1≦i≦n)としたとき、照度Eと光出力Pとの相関関係を
【数3】

で近似したデータを記憶手段に記憶し、制御手段は、分析時の照度E〜Eをもとに上記近似式から光出力P〜Pを算出して、分析領域の照明むらの変化を抑えるように各光源の光出力のフィードバック制御を行う請求項5に記載の試料分析装置。
【請求項7】
複数の光源から試験片上に光を照射し、イメージセンサにより前記試験片を撮像し、試験片上で試料と反応して呈色した試薬の吸光度を検出して試料中の成分を定量もしくは定性分析する試料分析装置であって、イメージセンサの視野内の予め設定した複数のモニター領域の輝度を検出する輝度検出手段と、各光源の光出力と前記複数のモニター領域の輝度との相関関係を記憶する記憶手段と、分析時における前記複数のモニター領域の輝度から、前記相関関係をもとに各光源の光出力をそれぞれ算出して各光源の光出力のフィードバック制御を行う制御手段とを備えた試料分析装置。
【請求項8】
光源とモニター領域とをそれぞれn個(nは2以上の整数)設け、i番目の光源の光出力をP、i番目のモニター領域の輝度をL(1≦i≦n)としたとき、輝度Lと光出力Pとの相関関係を
【数4】

で近似したデータを記憶手段に記憶し、制御手段は、分析時の輝度L〜Lをもとに上記近似式から光出力P〜Pを算出して、分析領域の照明むらの変化を抑えるように各光源の光出力のフィードバック制御を行う請求項7に記載の試料分析装置。
【請求項9】
複数のモニター領域にそれぞれ拡散板を配置した請求項7または8に記載の試料分析装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−222607(P2009−222607A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−68615(P2008−68615)
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】