説明

試薬分注装置

【課題】人手による1操作によってウエルに対する試薬の注入とウエルの移動が可能な、簡便で使い勝手のよい試薬注入装置を提供する。
【解決手段】試薬を収容した容器6を載置する載置台5と、容器6から吐出しノズル8を介して試薬を排出させるプッシュポンプ7と、プッシュポンプ7を押圧作動可能な操作レバー25等からなるプッシャと、ウエルを整列状態に配置したプレート部材を支持するスライドテーブル4と、スライドテーブル4をウエルの進行方向に1ピッチ分ずつ移動させる移動手段とを備え、前記プッシャによりプッシュポンプ7を押圧してウエルに試薬を分注するとともに次のウエルへ移動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血液の診断などにおいて整列して配置した複数のウエルに対して試薬を分注する場合に好適な試薬分注装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ウエルに対して試薬を注入する場合には、人手により1検体ずつ注入するという形態が多い。また、機械式のものもあるが、スライドガラスを人手により順次置換えながら1列分ずつウエルに試薬を注入するというものであり、そのスライドガラスの置換え作業に手間がかかるという技術的な欠点があった。一方、整列されたウエルに対する洗浄装置に関するものであるが、ハンドルの1往復操作によりウエル内からの液の排除、空のウエルへの洗浄液の注入、及びウエルの前進動作が可能な洗浄装置が開発されている(特許文献1)。
【特許文献1】実開平2−17338号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、以上のような従来の技術的状況に鑑み、人手による1操作によってウエルに対する試薬の注入と次のウエルへの移動が可能な、簡便で使い勝手のよい試薬注入装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明では、前記課題を解決するため、試薬を収容した容器を載置する載置台と、前記容器から吐出しノズルを介して試薬を排出させるプッシュポンプと、該プッシュポンプを押圧作動可能なプッシャと、ウエルを整列状態に配置したプレート部材を支持するスライドテーブルと、該スライドテーブルを前記ウエルの進行方向に1ピッチ分ずつ移動させる移動手段とを備え、前記プッシャによりプッシュポンプを押圧して順次ウエルに試薬を分注するという技術手段を採用した。前記移動手段として、前記スライドテーブルをウエルの進行方向へ付勢する付勢手段と、その付勢されたスライドテーブルの移動を阻止するストッパ手段と、プッシャの上動に連動して前記ストッパ手段の作用を解除させるストッパ解除手段と、該ストッパ解除手段にプッシャの動作を伝達する伝達手段とを備えることにより、プッシャの動作に連動してウエルを1ピッチ分ずつ移動させる機構が可能である。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、次の効果を得ることができる。
(1)試薬を容器に収容した形で取扱うように構成したので、注入する試薬を容器単位で簡便かつ衛生的に管理することが可能である。
(2)プッシャによる1操作により、ウエルに対する試薬の注入と次のウエルへの移動を実行することが可能である。したがって、プッシャによる操作だけで整列配置されたウエルに対して試薬を順次注入することが可能である。
(3)機械的機構のみにより動作し、電気的な制御を用いないで済むので、制御ソフトなどによる動作不良がなく、長期間故障の少ない安定した動作が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明は、血液の診断などにおいて整列配置した複数のウエルに対して試薬を順次分注する場合に広く適用することが可能である。ウエルの整列状態に関しては、少なくともウエルの進行方向に沿って所定のピッチで複数のウエルを配置したものであれば適用が可能である。ウエルの進行方向に直交する方向に関しては、1列のものでも複数列のものでもよい。すなわち、このウエルの進行方向に直交する方向の列数は、同時並行的に試薬を注入するウエルの数によって決まり、順次1個ずつのウエルに対して試薬を注入する形態の場合には1列となるし、順次複数のウエルに対して同時並行的に試薬を注入する形態の場合には同数の列数が必要とされる。
【実施例】
【0007】
図1〜図3は本発明の一実施例を示したもので、図1はその要部を示した正面概略構成図、図2は平面図、図3はA−A断面図である。図中1は本発明の実施例に係る試薬分注装置全体を示したものであり、図2に示したように本実施例では、プレート部材2の上面に進行方向に5個、進行方向に直交する方向に3列の計15個のウエル3を整列配置し、順次3個ずつのウエルに対して同時並行的に試薬を注入するように構成した場合を例示した。本実施例に係る試薬分注装置1では、ウエル3を整列配置したプレート部材2をスライドテーブル4に着脱可能に装着し、そのスライドテーブル4を進行方向(図中左方向、以下同じ)にウエル3の1ピッチ分ずつ間欠的に移動させるとともに、載置台5上に載置した3個の容器6の各上部に設置したそれぞれのプッシュポンプ7を介して吐出しノズル8から3個のウエル3に対して試薬を同時並行的に分注するように構成している。
【0008】
次に、各部の具体的構成について順次説明する。先ず、前記スライドテーブル4に関して説明する。図1及び図3に示したように、本実施例におけるスライドテーブル4は、本装置1のベース部9上にウエル3の進行方向に沿って配設した案内レール10に嵌合して移動するように構成された嵌合移動部11と、その嵌合移動部11に中間部材12,13を挟んで一体的に固定された前記プレート部材2の装着部14から構成される。なお、プレート部材2の装着部14の下方の中間部材13には巻取りバネ等からなる付勢手段15を設置し、その引出し端部をベース部9上に設置した支持部材16に固定することにより、スライドテーブル4をウエル3の進行方向へ付勢するように構成している。また、図2に示したように、装着部14はプレート部材2の対向する辺部に掛止可能な適宜の掛止手段17を両側に備え、それらの掛止手段17によってウエル3を整列配置したプレート部材2を着脱可能に支持し得るように構成している。
【0009】
次に、前記プッシュポンプ7を押圧して容器6内の試薬を吐出しノズル8から排出させるプッシャに関して説明する。図1及び図3に示したように、本実施例の場合には、それぞれのプッシュポンプ7の上方に押圧用ボルト18の頭部を配設し、それらの押圧用ボルト18の頭部を介して各プッシュポンプ7を押下することにより吐出しノズル8を介して試薬を各ウエル3に分注するように構成している。押圧用ボルト18は、図1及び図2に示した案内レール19に嵌合して昇降する嵌合昇降部20に一体的に固着された逆L字状の昇降部材21の水平部に設置し、ナットにより高さ調整可能に固定している。因みに、嵌合昇降部20は、適宜の手段により案内レール19から離脱することなく、その案内レール19に沿って移動するように構成されている。また、プッシュポンプ7としては、頂部を押圧することにより吐出が可能なものであれば、ピストンポンプやダイヤフラムポンプなど、適宜の形式のポンプの採用が可能である。
【0010】
図1に示したように、前記プッシュポンプ7の押圧用ボルト18を設置した昇降部材21の上部には連結部材22を設け、この連結部材22に連結ピンにより回転可能に連結された連結片23の他側を、機枠側に支軸24により回転可能に軸支された操作レバー25の支軸24から偏心した位置に連結ピンによって回転可能に連結している。したがって、操作レバー25を図示の状態から支軸24を中心に下方へ回動した場合には、連結片23のリンク的作用により昇降部材21が案内レール19に沿って下動する。その結果、押圧用ボルト18の頭部を介してプッシュポンプ7の頂部が押圧され、吐出しノズル8を介して試薬が各ウエル3に分注されることになる。
【0011】
次に、スライドテーブル4の移動機構に関して説明する。前述のように、スライドテーブル4は、案内レール10に沿って移動可能に構成されているとともに付勢手段15によりウエル3の前進方向に付勢されている。また、図3に示したように、スライドテーブル4の中間部材12の外側部にはラック26を設けている。このラック26には、図4に示したようにピニオン27が歯合し、更にそのピニオン27と同軸のギヤ28を介してギヤ29が歯合している。さらに、ギヤ29と同軸に円板30を設け、その円板30の上面に、図5の部分拡大図に示したように係止ピン31を立設して、該係止ピン31が直線移動可能に構成された第1スライド部材32側に支軸33を介して揺動自在に軸支された係止爪34に係止することにより、前記円板30の一方向の回転が阻止されるように構成している。因みに、係止爪34に対してストッパピン35を当接するように配設し、そのストッパピン35の方向への係止爪34の揺動を阻止することにより、円板30の一方向の回転を阻止するように構成している。
【0012】
しかして、スライドテーブル4を図4において右方向へ押動して、該スライドテーブル4を前記付勢手段15の付勢力に抗してウエル3の進行方向とは逆方向の注入開始位置へ移動する場合には、これに伴ってラック26が同方向へ移動し、該ラック26に歯合したピニオン27が左回転するとともに、該ピニオン27と同軸のギヤ28に歯合したギヤ29が右回転して同軸の円板30も右回転することになる。この円板30が右回転をする場合には、係止爪34がストッパピン35によって阻止されない回転方向であることから、円板30は係止爪34に阻止されることなく自由に回転できる。したがって、スライドテーブル4を付勢手段15の付勢力に抗してウエル3の進行方向と逆方向へ押動することは係止爪34に阻止されることなく可能である。
【0013】
これに対して、付勢手段15の付勢力によるウエル3の進行方向へのスライドテーブル4の移動に関しては、前記円板30の回転方向がストッパピン35によって係止爪34の揺動が阻止される方向となるため、係止ピン31と係止爪34との係合状態を解除しない限り移動することはできない。因みに、係止爪34を支軸33を介して支持した前記第1スライド部材32は、図4に示したようにL字状部材36に支持してあり、軸受手段37によって摺動可能に支持された操作ロッド38の図中右方向への押込み操作により、係止爪34を円板30に設けた係止ピン31の軌道範囲から退避させて係合状態を解除すれば、スライドテーブル4のウエル3の進行方向への移動も可能になる。なお、前記第1スライド部材32は引張バネ39により図中左方向へ付勢され、係止ピン31と係止爪34との係合状態を維持する側へ付勢されている。
【0014】
次に、ウエル3を1ピッチずつ間欠的に前進させる間欠移動機構に関して説明する。図4及び図5に示したように、直線移動可能に構成された前記第1スライド部材32に隣接して同じ直線上を移動可能に構成された第2スライド部材40を設け、それらのスライド部材32,40の一方に磁石41、他方に鉄等の磁性体42を取付け、磁石41と磁性体42との吸着力によって第1スライド部材32と第2スライド部材40とが一体的に移動するように構成している。なお、第2スライド部材40には引張バネ43を設け、第2スライド部材40を第1スライド部材32側へ付勢している。さらに、第2スライド部材40にはスプリング44を挟んでロープ45が接続され、その他端部は図5中の定滑車46〜49、及び図6中の昇降部材21に設置された動滑車50と機枠側に設置された定滑車51を経て固定具52により昇降部材21の上部に設置された連結部材22に連結している。したがって、前記操作レバー25を図示のように上方位置の状態から押下げて支軸24を中心に下方へ回動した場合には、連結片23のリンク的作用により昇降部材21が案内レール19に沿って下動し、連結部材22に固定されたロープ45の他端連結部及び動滑車50が下降して、ロープ45の第2スライド部材40との接続側端部の位置が図中左側へ移動する。そして、少なくとも操作レバー25の下端状態においては、図示のように磁石41と磁性体42とが吸着した状態に至る。因みに、この状態におけるロープ45の長短の影響はスプリング44の伸縮によって吸収される。これに対して、操作レバー25を押下げた状態から押下げ操作力を緩めた場合には、図6に示した復帰バネ53の付勢力により昇降部材21が上動し、操作レバー25も上方へ回動して元の上方位置に復帰する。また、この昇降部材21の上動により連結部材22に固定されたロープ45の他端連結部及び動滑車50も上昇するのでロープ45に作用する張力が徐々に増大し、ロープ45と第2スライド部材40との間に配設されたスプリング44を伸張しながら、前記第2スライド部材40を引張バネ43に抗して図4及び図5において右方向へ移動することになる。なお、本実施例では、動滑車50を設けたので、定滑車によりロープを送る場合よりもロープの送り量を増大させることができ、操作レバー25のストロークを多く取らなくても、十分に磁石41と磁性体42とを引離すことが可能である。
【0015】
以上のようにして、第2スライド部材40が図4及び図5において右方向への移動すると、磁石41と磁性体42との吸着力を介して第1スライド部材32も引張バネ43に抗して右方向へ移動する。これにより、第1スライド部材32に軸支された係止爪34も右方向へ移動するので、円板30に立設した係止ピン31との係合状態が解除される。その結果、円板30は回転可能な状態となり、該円板30と同軸のギヤ29及び該ギヤ29に歯合したギヤ28と同軸のピニオン27を介して連係したラック26に作用する前記付勢手段15の付勢力により、円板30は図4において左回転を開始することになる。そして、係止爪34と係止ピン31との係合状態が解除された後、第1スライド部材32の右方向への移動が更に進むと、前記L字状部材36の先端部54が機枠側に設置したストッパ兼用部材55の端部に当接し、第1スライド部材32の右方向への移動が阻止される。したがって、その後の第2スライド部材40の右方向への移動により磁石41と磁性体42とが離間し、その間の吸着力より引張バネ39の引張力が大きくなった時点で、第1スライド部材32は左方向へ移動して係止爪34と係止ピン31との係合状態が復帰されることになる。
【0016】
以上の係止爪34と係止ピン31との係合状態の解除とその係合状態の復帰との時間的な間隔は、係合状態が解除された後に次の係止ピン31が係止爪34に到達する前に係合状態を復帰して回転を阻止し得る範囲に設定する。すなわち、本実施例のように係止ピン31が1個の場合には、係合状態が解除された後、係止ピン31が1回転する前に係止爪34が元の位置に復帰するように、前記L字状部材36の先端部54とストッパ兼用部材55との間隔などを設定する。そして、この係止爪34と係止ピン31との係合状態が解除されている間に回転可能な係止ピン31の回転角、すなわち本実施例の場合には係止ピン31が1回転する間に前記スライドテーブル4がウエル3の1ピッチ分だけ移動するように、前記円板30と同軸のギヤ29、該ギヤ29に歯合したギヤ28、該ギヤ28と同軸のピニオン27、及びラック26からなる伝動機構を設定することになる。
【0017】
しかして、本実施例に係る試薬分注装置1の使用に際しては、先ずウエル3を整列配置したプレート部材2をスライドテーブル4の所定位置に掛止部材17を用いてセットした後、そのスライドテーブル4を図1中右方向へ押込んで注入開始位置に移動する。この場合、前述のようにスライドテーブル4の右方向への移動に際しては係止爪34により係止ピン31が係止されることはないので、簡単に押込むことができる。次に、目的の試薬を収容した各容器6を載置台5の所定位置に載置した状態において、操作レバー25を支軸24を中心に押下げれば、昇降部材21が下動してその水平部に設置した押圧用ボルト18の頭部により各プッシュポンプ7を押圧し、それぞれの吐出しノズル8から試薬が各ウエル3に分注される。しかる後、操作レバー25に対する押下げ操作力を緩めると、図6に示した復帰バネ53の付勢力により昇降部材21が上動し、操作レバー25も上方へ回動して元の上方位置に復帰する。この昇降部材21の上動に伴うロープ45の前記他端連結部及び動滑車50の上昇によりロープ45に作用する張力が徐々に増大し、第2スライド部材40が図4及び図5において右方向へ移動しながら前述の1ピッチ間欠移動動作が実行され、スライドテーブル4がウエル3の1ピッチ分だけ進行方向へ移動することになる。以上のように、本試薬分注装置1によれば、操作レバー25を単に支軸24を中心に押下げ、しかる後押下げ操作力を緩めて操作レバー25を元の上方位置に復帰させることにより、各ウエル3への試薬の注入及びウエル3の1ピッチ分の前進を行うことができる。したがって、整列されたウエル3の進行方向の個数の分だけ、操作レバー25の押下げ操作を単に繰返すだけで、全てのウエル3に対して簡便に試薬を分注することができる。因みに、何らかの理由によりスライドテーブル4を手前側、すなわち進行方向へ引出す場合には、前記操作ロッド38の操作部56を図4において右方向へ押動して係止爪34と係止ピン31との係合状態を解除することにより何時でも可能である。なお、以上の実施例では、磁石41と磁性体42とを直接吸着させるように構成したが、それらの間に合成樹脂製の薄板等を介在させることも可能である。また、実施例では前記復帰バネ53により操作レバー25が元の上方位置に復帰するように構成したが、復帰バネ53を省略して作業者の操作力により復帰させるように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施例の要部を示した正面概略構成図である。
【図2】同実施例の平面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】同実施例の1ピッチ間欠移動機構の部分を示した部分平面図である。
【図5】同1ピッチ間欠移動機構の部分を示した部分拡大正面図である。
【図6】図1のB−B断面図である。
【符号の説明】
【0019】
1…試薬分注装置、2…プレート部材、3…ウエル、4…スライドテーブル、5…載置台、6…容器、7…プッシュポンプ、8…吐出しノズル、9:ベース部、10…案内レール、11…嵌合移動部、12,13…中間部材、14…装着部、15…付勢手段、16…支持部材、17…掛止手段、18…押圧用ボルト、19…案内レール、20…嵌合昇降部、21…昇降部材、22…連結部材、23…連結片、24…支軸、25…操作レバー、26…ラック、27…ピニオン、28,29…ギヤ、30…円板、31…係止ピン、32…第1スライド部材、33…支軸、34…係止爪、35…ストッパピン、36…L字状部材、37…軸受手段、38…操作ロッド、39…引張バネ、40…第2スライド部材、41…磁石、42…磁性体、43…引張バネ、44…スプリング、45…ロープ、46〜49…定滑車、50…動滑車、51…定滑車、52…固定具、53…復帰バネ、54…先端部、55…ストッパ兼用部材、56…操作部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
試薬を整列されたウエルに順次分注する試薬分注装置において、試薬を収容した容器を載置する載置台と、前記容器から吐出しノズルを介して試薬を排出させるプッシュポンプと、該プッシュポンプを押圧作動可能なプッシャと、ウエルを整列状態に配置したプレート部材を支持するスライドテーブルと、該スライドテーブルを前記ウエルの進行方向に1ピッチ分ずつ移動させる移動手段とを備え、前記プッシャによりプッシュポンプを押圧して順次ウエルに試薬を分注するように構成したことを特徴とする試薬分注装置。
【請求項2】
前記移動手段が、前記スライドテーブルをウエルの進行方向へ付勢する付勢手段と、その付勢されたスライドテーブルの移動を阻止するストッパ手段と、プッシャの上動に連動して前記ストッパ手段の作用を解除させるストッパ解除手段と、該ストッパ解除手段にプッシャの動作を伝達する伝達手段とを備え、プッシャの動作に連動してウエルを1ピッチ分ずつ移動させるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の試薬分注装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−234531(P2006−234531A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−48340(P2005−48340)
【出願日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(000253019)澁谷工業株式会社 (503)
【Fターム(参考)】