試薬容器システム
【課題】
【解決手段】本発明は、試薬分析装置、具体的には自動試薬分析装置用の試薬容器システムであって、それぞれ内部に試薬を収容できる第1の開口部群を備える第1の試薬容器カセット(1)と、それぞれ内部に試薬を収容できる第2の開口部群を備える第2の試薬容器カセット(2)と、少なくとも保管形態において第1の試薬容器カセット(1)と第2の試薬容器カセット(2)とを接合するように構成され、保管形態においては、第1の試薬容器カセット(1)と第2の試薬容器カセット(2)とが互いに接合され、第1の試薬容器カセット(1)の縦方向側面(3)が第2の試薬容器カセット(2)の縦方向側面(4)に対向する接合手段とを備え、相対移動により第1及び第2の試薬容器カセット(1、2)が保管形態と使用形態との間で移動可能であり、使用形態においては、第1の試薬容器カセット(1)の横方向側面(10)が第2の試薬容器カセット(2)の横方向側面(11)に対向する試薬容器システムに関する。
【解決手段】本発明は、試薬分析装置、具体的には自動試薬分析装置用の試薬容器システムであって、それぞれ内部に試薬を収容できる第1の開口部群を備える第1の試薬容器カセット(1)と、それぞれ内部に試薬を収容できる第2の開口部群を備える第2の試薬容器カセット(2)と、少なくとも保管形態において第1の試薬容器カセット(1)と第2の試薬容器カセット(2)とを接合するように構成され、保管形態においては、第1の試薬容器カセット(1)と第2の試薬容器カセット(2)とが互いに接合され、第1の試薬容器カセット(1)の縦方向側面(3)が第2の試薬容器カセット(2)の縦方向側面(4)に対向する接合手段とを備え、相対移動により第1及び第2の試薬容器カセット(1、2)が保管形態と使用形態との間で移動可能であり、使用形態においては、第1の試薬容器カセット(1)の横方向側面(10)が第2の試薬容器カセット(2)の横方向側面(11)に対向する試薬容器システムに関する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試薬分析装置用の試薬容器システム、特に自動試薬分析装置用の試薬容器システムに関する。
【背景技術】
【0002】
試薬容器システムは、試薬容器システムにおける通常の自動分析のために様々な試薬を利用可能にするように用いられる。この分野では、システムは、分析する試薬を中に受け入れるための一つ又は複数の開口部を備えるカセットの形が確立されている。こうしたよく知られたカセットシステムは、例えば、文献EP1808698A1、及びEP1452869A2で見つけることができる。
【0003】
それらの試薬容器システムは、分析する試薬の充填と共にそれに続く試薬分析装置中の試薬の分析に関して、ユーザにとって、さらに試薬分析装置によって機械的にも、扱いが簡単であるべきである。さらに、容器を試薬で充填することや容器から試薬を取り出すことを含む様々なステップは、高い安全性及び時間効率で実行可能でなければならない。
【0004】
試薬容器システムが文献、米国特許出願公開第2005/0142040号により知られており、その文献では、いくつかの副容器を直線的に配置することができるように、個々の副容器を互いに分離可能に接合することができる。それらのいくつかの副容器は、側面のプラグインコネクタの助けで互いに分離可能に連結される。他の実施形態には、隣接する二つの副容器を連結するためにそれらを覆って置かれた閉鎖要素が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】欧州特許出願公開1808698A1
【特許文献2】欧州特許出願公開1452869A2
【特許文献3】米国特許出願公開第2005/0142040
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、取扱い特性を改善した、試薬分析装置で使用するための試薬容器システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、独立請求項1による試薬容器システムによって解決される。本発明の好ましい改良形態は、従属請求項で開示する。
【0008】
本発明によれば、試薬分析装置で使用するための試薬容器システムであって、それぞれ内部に試薬を収容可能な第1開口部群を備える第1の試薬容器カセットと、それぞれ内部に試薬を収容可能な第2開口部群を備える第2の試薬容器カセットと、少なくとも保管形態において第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとを接合するように構成され、該保管形態において第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとが互いに接合されて第1の試薬容器カセットの縦方向側面が第2の試薬容器カセットの縦方向側面に対向する接合手段とを備え、第1及び第2の試薬容器カセットの相対移動により保管形態と使用形態との間で移動可能であり、使用形態において第1の試薬容器カセットの横方向側面が第2の試薬容器カセットの横方向側面に対向する試薬容器システムが提供される。
【0009】
本発明の助けで、各使用ステージ後に試薬容器システムを特定の形態にし、それによりそれぞれのプロセスステップが支援され容易になる可能性が生じる。試薬容器カセット中に/外に試薬を充填するか又は取り出して空にするときに、互いに隣り合う、試薬を入れる開口部をできるだけ多く有することが有益である。試薬容器システムの保管及び輸送のためには、試薬容器カセットの形態ができるだけ小さいことが望まれる。こうしたユーザの要望は特に目下の試薬容器システムで満たされる。保管形態において、試薬容器カセットは縦方向に連結される。このようにして、試薬容器カセットの最もコンパクトな配置が実現される。接合手段は、少なくとも試薬容器カセットを一緒に保管して単一のシステムとするような保管形態において、試薬容器カセットの確実な連結を保証するものである。使用形態においては、試薬容器カセットは、横方向側面が互いに隣に位置するように一緒に配置される。このようにして、できるだけ多くの開口部を互いに隣接して配置することができる。こうした多くの開口部は、単一の充填手順のステップですべて一緒に充填することができる。さらに、使用形態において、多くの開口部が横に配置されるので、開口部の一方がもう一方の後ろに配置されるときに起きることが多いキャリーオーバの影響を避けることができる。もちろん、使用形態又は保管形態のいずれかにおいて、ユーザが異なる目的で試薬容器システムを使用することができる。例えば、試薬容器システムは、使用形態において試薬で充填されることが好ましく、したがって、使用形態は充填形態と呼ぶこともできる。「使用形態」及び「保管形態」という用語は、それぞれ試薬容器カセットの特定の配置位置によって定義される。
【0010】
試薬容器システムにより、試薬を分析のために利用可能にすることができる。本明細書で用いられる試薬という用語は、容器システムによる分析のために利用可能なものとされる任意の種類の液体を指す。例えばこうした試薬は、患者の体液サンプルでもよい。
【0011】
好ましい実施形態では、第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとは、保管形態において分離可能に接合される。第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとの間の分離可能な連結により、一実施形態では、手動で容器カセットを互いから分離し使用形態にすることが可能になる。
【0012】
さらなる好ましい実施形態によれば、第1の試薬容器カセットの縦方向側面は、保管形態において、第2の試薬容器カセットの縦方向側面と接触している。試薬容器カセットの縦方向側面間の接触により、保管形態において試薬容器システムの特に安定した形態が作り出される。縦方向側面は互いに寄りかかっている。
【0013】
さらに好ましい実施形態では、第1の試薬容器カセットの横方向側面は、使用形態において、第2の試薬容器カセットの横方向側面と接触している。さらに、それぞれの構成における試薬容器カセットの配置の機械的な安定が支援されている。
【0014】
好ましい実施形態によれば、接合手段は、使用形態において、第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとの間の連結部を設けるように構成される。本実施形態では、第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットは、保管形態と使用形態の両方において互いに連結される。これにより、様々な形態において互いに試薬容器カセットの定められた再現可能な配置が可能になる。
【0015】
好ましい実施形態では、接合手段は、分離可能な連結部として設けられる。特定の使用例では、試薬容器カセットは、それらの試薬容器カセットを必要な場合に互いに分離でき、後で再連結することができるように、使用形態において互いに分離可能に接合されることが有益である。
【0016】
さらに好ましい実施形態によれば、連結部は、第1の試薬容器カセットのコーナーエッジと第2の容器カセットのコーナーエッジとが互いに対向するコーナ部分に設けられている。
【0017】
本実施形態では、連結部は、部分的に、又は連続してコーナーエッジ間に形成することができる。一実施形態では、試薬容器カセットは、コーナ接続部に沿うスイベル軸の周りを相対的に回転することができる。
【0018】
さらなる好ましい実施形態では、接合手段は、関節及びスイベルマウントのうち少なくとも一方を備える。関節又はスイベルマウントを使用して、接合された連結部を形成することができる。それぞれの連結部を形成する手段として、試薬容器カセットどうしを互いに接合するための例えば薄いディスク又はフィルムヒンジの構造を有する、例えば曲げ要素を使用することもできる。また一方、接着ストリップを使用してスイベルマウントを形成することもできる。例えばエラストマー材料を用いて弾性の連結部を作ることもできる。
【0019】
さらなる実施形態によれば、接合手段は、第1の試薬容器カセットの縦方向側面及び第2の試薬容器カセットの縦方向側面のうち少なくとも一方に連結手段を備える。残りの連結手段を用いて、保管形態における試薬容器カセットの配置の機械的な安定性を改善することができる。それらは、試薬容器カセットの隣接する縦方向側面を相互に固着する役目を果たす。例えばホットメルト接着剤などの接着剤を用いて追加的な固着手段を形成することができる。保管形態において、縦方向側面を互いにしっかりと連結するために、両面接着テープを使用することもできる。その代替として、又はそれに加えて、第1及び第2の試薬容器カセットを、具体的にはシュリンクフィルム製のフィルムチューブのような固定手段によって包囲することもできる。
【0020】
好ましい実施形態では、固定手段が設けられ、その固定手段は、使用形態において、第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとの相対的な配置を固定するように構成される。固定手段の支援によって、試薬容器カセットは、使用形態において、互いに所望の相対位置に保持される。したがって、試薬容器カセットは、互いに相対位置に固着される。
【0021】
さらなる好ましい実施形態では、固定手段は、接着要素、スナップ要素、及びプラグイン要素の固定要素の群から選択される少なくとも一つの固定要素を備える。使用形態において試薬容器カセットを固定する単純な手段は、接着ストリップで形成された接着要素を用いたものであり、その接着ストリップで、試薬容器カセットを必要な場合に連結することができる。こうした接着連結手段は、何度も繰り返し形成し開くことができる。代替手段として又はさらに加えて、スナップ要素を作ることができ、それらのスナップ要素は、使用形態において所定位置にスナップ嵌めすることができ、次いで試薬容器カセットを使用形態から解放するために解放することができる。こうしたスナップ要素は、使用形態において互いに留められる試薬容器カセットの一方の突起物と他方のキャッチとによって形成することができ、それにより分離可能な連結部が作られる。上記で説明した固定手段の代替物又は追加物とすることができる追加的な実施形態では、プラグイン要素を取り外し可能に挿入できる凹所が各試薬容器カセットに含まれている。付加的に又は代替として眼鏡形状のクリップ留め要素の支援により、インターロック手段を作ることができ、その眼鏡形状のクリップ留め要素は、取り付けられたときに試薬容器カセットの容器の首部の周りに沿って取り付けられる。
【0022】
さらなる好ましい実施形態では、追加的な固定手段が設けられ、この追加的な固定手段は、保管形態において、第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとの相対的な配置を固定するように構成される。追加的な固定手段により、互いの試薬容器カセットの相対位置は、保管形態において固定される。
【0023】
一実施形態によれば、追加的な固定手段は、追加的な接着要素、追加的なスナップ要素、追加的なプラグイン要素、カバー要素、及びフット要素の追加的な固定要素の群から選択される少なくとも一つの追加的な固定要素を備える。追加的な接着要素、追加的なスナップ要素、及び追加的なプラグイン要素は、固定手段に関して上記で説明したのと同様にして形成することができる。当然、そのとき、追加的な固定手段の要素は、保管形態において追加的な固定手段にまだアクセスできるように、試薬容器システムに適切な位置に取り付けられる。代替して又は付加して、カバー要素は、いくつかの開口部と共に使用することができ、カバー要素を置いたときに試薬容器カセットの容器の開口部が嵌まる。カバー要素は、側面から試薬容器カセットの周りに取り付けられ、したがって互いの相対位置を固定する。付加して又は代替して、フット要素を使用することができ、そのフット要素は、保管形態に配置された試薬容器カセットを位置決めすることができる。そのとき、フット要素は、側面から試薬容器カセットの周りに取り付けられる。
【0024】
好ましい実施形態では、第1開口部群又は第2開口部群のうち少なくとも一方は、それぞれ第1及び第2の試薬容器カセットに設けられた一つ又は複数の凹所によって実現される。この実施形態では、凹所は、分析する試薬を受ける目的で、試薬容器カセットの材料内に存在する。試薬容器カセットの材料は、凹所の充填レベルを外から見ることができるように、部分的に透明にすることができる。こうした壁の透明部分は、好ましくは、保管形態において互いに対向する縦方向側面に設けられる。そのとき、凹所は、使用形態においてこれらの部分を通してのみ見ることができる。
【0025】
さらなる好ましい実施形態では、第1開口部群及び第2開口部群のうち少なくとも一方は、それぞれ、第1及び第2の試薬容器カセットに設けられた一つ又は複数の副容器によって実現される。この実施形態では、一つ又は複数の副容器があり、それらは一方又は両方の試薬容器カセットのそれぞれの開口部に挿入される。こうした副容器は、ガラス又はプラスチックボトルでよい。保管形態において互いに対面する縦方向側面上では、試薬容器カセットの壁部分は、副容器を見るために部分的に又は完全に取り除かれている。このようにして、副容器の充填レベルをもう一度見ることができる。代替として又はさらに加えて、壁の孔部分を通して副容器を試薬容器カセット中に配置するか、又はそこから取り出すことができる可能性が生じる。
【0026】
さらなる好ましい実施形態では、第1開口部群及び第2開口部群のうち少なくとも一方は、直線に配置された開口部として設けられる。したがって、開口部は例えば1本の直線上に配置される。
【0027】
さらなる実施形態では、識別マークが第1及び第2の試薬容器カセットのうち少なくとも一方に設けられる。それらの識別マークは、例えば、RFID(無線周波数識別)チップ又は接着ラベルとすることができ、それらは、必要な場合は機械で読取り可能である。
【0028】
好ましい実施形態によれば、識別マークは、第1の試薬容器カセットの縦方向側面及び第2の試薬容器カセットの縦方向側面のうち少なくとも一方に設けられる。
【0029】
さらなる好ましい実施形態では、識別マークは保管形態においてカバーされる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】第1の試薬容器カセット及び第2の試薬容器カセットを備える試薬容器システムの保管形態及び使用形態における概略図である。
【図2】第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとがフィルムヒンジによって接合された、使用形態における試薬容器システムの概略図である。
【図3】第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとが接着要素によって接合された、使用形態における試薬容器システムの概略図である。
【図4】第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとが関節によって接合された、使用形態における試薬容器システムの概略図である。
【図5】第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとがスナップ式関節によって接合された、使用形態における試薬容器システムの概略図である。
【図6】1組の開口部群が複数の凹所によって実現された、使用形態における試薬容器システムの概略図である。
【図7】1組の開口部群が複数の副容器によって実現された、使用形態における試薬容器システムの概略図である。
【図8】第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとが使用形態において接着要素によって固着された、使用形態における試薬容器システムの概略図である。
【図9】第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとが使用形態においてスナップ要素によって固着された、使用形態における試薬容器システムの概略図である。
【図10】第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとが使用形態においてプラグイン要素によって固着された、試薬容器システムの概略図である。
【図11】第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとが使用形態において接合部材によって固着された、試薬容器システムの概略図である。
【図12】試薬容器カセットが接着要素によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット及び第2の試薬容器カセットを備える試薬容器システムの概略図である。
【図13】試薬容器カセットがプラグイン部材によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット及び第2の試薬容器カセットを備える試薬容器システムの概略図である。
【図14】試薬容器カセットがスナップ要素によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット及び第2の試薬容器カセットを備える試薬容器システムの概略図である。
【図15】試薬容器カセットがカバー要素によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット及び第2の試薬容器カセットを備える試薬容器システムの概略図である。
【図16】試薬容器カセットがフット要素によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット及び第2の試薬容器カセットを備える試薬容器システムの概略図である。
【図17】追加的な固定手段が保管形態において互いに対面する縦方向側面に設けられた、第1の試薬容器カセット及び第2の試薬容器カセットを備える試薬容器システムの概略図である。
【図18】試薬容器カセットが互いに分けられた使用形態において試薬容器カセットが充填された後の保管形態において分離可能に接合される、第1の試薬容器カセット及び第2の試薬容器カセットを備える試薬容器システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下で、本発明を様々な実施形態を参照して例示によってさらに詳細に説明する。
【0032】
図1から図18を参照して、試薬容器システムの好ましい実施形態を説明する。同じ参照番号は同じ機能に関して用いられる。
【0033】
図1は、第1の試薬容器1カセット及び第2の試薬容器カセット2を備える試薬容器システムの保管形態及び使用形態における概略図を示す。
【0034】
試薬容器システムは、まず図1の上部に、第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2の縦方向側面3、4が互いに隣接し接触して配置された保管形態で提供される。試薬容器システムを開いて、保管形態から解放し、図1の下部に示される使用形態にすることができる。これは、縁部6に沿って延びるスイベル軸5の周りを、第2の試薬容器カセット2を回転させることによって成し遂げられる。フィルムヒンジ7は、縁部6に配置されている。保管形態は、閉じ/折り畳んだ形態とも呼ぶことができ、使用形態は、試薬容器カセット1、2を広げ/開いた形態である。
【0035】
使用形態において、図1の矢印Aで示すように試薬容器システムを所望の試薬で満たすことができる。そのためには、試薬容器システムはコンベヤベルト8上にあり、そのコンベヤベルト8は、適切な充填装置を通過させていくつかの試薬容器システムを運ぶ役割を果たす。第1及び第2の試薬容器カセット1、2の横方向側面10、11を互いに対向するように配置することによって直線に配置された開口部9が提供される。
【0036】
図2に、第1の試薬容器カセット1と第2の試薬容器カセット2とがフィルムヒンジ7によって接合された、図1の試薬容器システムの概略図を示す。試薬容器システムは上面図で示される。
【0037】
図3に、第1の試薬容器カセット1と第2の試薬容器カセット2とが接着ストリップ30によって接合された、試薬容器システムの概略図を上面図で示す。
【0038】
図4に、第1の試薬容器カセット1と第2の試薬容器カセット2とが関節40によって接合された、試薬容器システムの概略図を上面図で示す。
【0039】
図5に、第1の試薬容器カセット1と第2の試薬容器カセット2とがスナップ関節50によって接合された、試薬容器システムの概略図を上面図で示す。
【0040】
図6に、1組の開口部群が複数の凹所60によって実現された、使用形態における試薬容器システムの概略図を示す。この実施形態では、それらの凹所60は、二つの試薬容器カセット1、2自体の材料で作られる。こうした凹所60は、射出成形部品のように、試薬容器システムの生産の支援で製造することができる。
【0041】
図7に、1組の開口部群が複数の副容器によって実現された、使用形態における試薬容器システムの概略図を示す。この実施形態では、それぞれの副容器71をゆるく又は固定して配置できる、第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2の空間70を示す。それらの副容器71は、例えば,プラスチック又はガラスから作られ、小型ボトルの形状を通常とる。
【0042】
図8に、第1の試薬容器カセット1と第2の試薬容器カセット2とが使用形態において接着ストリップ80によって固着された、試薬容器システムの概略図を示す。図示の使用形態において、第1の試薬容器カセット1と第2の試薬容器カセット2との相対的な配置をさらに固定するために、接着ストリップ80が取り付けられる。
【0043】
図9に、第1の試薬容器カセット1と第2の試薬容器カセット2とが使用形態においてスナップ要素90によって固着された、試薬容器システムの概略図を示す。閉じた状態では、突起物91は、オープンキャッチ92によって少なくとも部分的に囲まれている。
【0044】
図10に、第1の試薬容器カセット1と第2の試薬容器カセット2とが使用形態においてプラグイン要素100によって固着された、試薬容器システムの概略図を示す。プラグイン要素100は、二つの突起物101、102を有し、それらの突起物101、102は、使用形態において第1及び第2の試薬容器カセット1、2を固定するために、割り当てられた凹所103、104に差し入れられる。
【0045】
図11に、第1の試薬容器カセット1と第2の試薬容器カセット2とが使用形態において接合部材110によって固着された、試薬容器システムの概略図を示す。
【0046】
図12に、試薬容器カセット1と2とが接着要素120によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2を備える試薬容器システムの概略図を示す。
【0047】
図13に、試薬容器カセット1と2とがプラグイン部材130によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2を備える試薬容器システムの概略図を示す。
【0048】
図14に、試薬容器カセット1と2とがスナップ要素140によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2を備える試薬容器システムの概略図を示す。
【0049】
図15に、試薬容器カセット1と2とがカバー要素150によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2を備える試薬容器システムの概略図を示す。
【0050】
図16に、試薬容器カセット1と2とがフット要素160によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2を備える試薬容器システムの概略図を示す。これらの二つの試薬容器カセット1、2は、フット要素160中に配置され、したがって保管形態において固定される。
【0051】
図17に、追加的な固定手段170が保管形態において互いに対面する縦方向側面3、4に設けられた、保管形態における第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2を備える試薬容器システムの概略図を示す。追加的な固定手段170は、接着材料として設けられている。他の実施形態では、プラグイン又はスナップ式の連結部を設けることができる。
【0052】
図18に、試薬容器カセット1、2が互いに分けられた使用形態において試薬容器カセット1、2が満たされた後で保管形態において分離可能に接合される、第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2を備える試薬容器システムの概略図を示す。
【0053】
二つの試薬容器カセット、即ち第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2を示した実施形態を用いて試薬容器システムの様々な実施形態を説明してきた。しかし、使用形態において横方向側面が対面し、保管形態において縦方向側面が対面するように隣接する試薬容器カセットを配置できる試薬容器システムと同様にして、三つ以上の試薬容器カセットを組合せ可能にすることができる。両方の構成が閉じた及び開いた配置を成し、それらの配置は、それぞれ折り畳んだ及び広げた配置(構成)とも呼ぶことができる。例えば、上記で説明した連結方法を用いて、アコーディオン様の編成になるように、いくつかの試薬容器カセットを互いに連結することができる。
【0054】
明細書、特許請求の範囲、及び図面のうち少なくとも一つに開示した構成は、単独で又は様々の組み合せをすることで、様々な実施形態で本発明を実現することができる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、試薬分析装置用の試薬容器システム、特に自動試薬分析装置用の試薬容器システムに関する。
【背景技術】
【0002】
試薬容器システムは、試薬容器システムにおける通常の自動分析のために様々な試薬を利用可能にするように用いられる。この分野では、システムは、分析する試薬を中に受け入れるための一つ又は複数の開口部を備えるカセットの形が確立されている。こうしたよく知られたカセットシステムは、例えば、文献EP1808698A1、及びEP1452869A2で見つけることができる。
【0003】
それらの試薬容器システムは、分析する試薬の充填と共にそれに続く試薬分析装置中の試薬の分析に関して、ユーザにとって、さらに試薬分析装置によって機械的にも、扱いが簡単であるべきである。さらに、容器を試薬で充填することや容器から試薬を取り出すことを含む様々なステップは、高い安全性及び時間効率で実行可能でなければならない。
【0004】
試薬容器システムが文献、米国特許出願公開第2005/0142040号により知られており、その文献では、いくつかの副容器を直線的に配置することができるように、個々の副容器を互いに分離可能に接合することができる。それらのいくつかの副容器は、側面のプラグインコネクタの助けで互いに分離可能に連結される。他の実施形態には、隣接する二つの副容器を連結するためにそれらを覆って置かれた閉鎖要素が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】欧州特許出願公開1808698A1
【特許文献2】欧州特許出願公開1452869A2
【特許文献3】米国特許出願公開第2005/0142040
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、取扱い特性を改善した、試薬分析装置で使用するための試薬容器システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、独立請求項1による試薬容器システムによって解決される。本発明の好ましい改良形態は、従属請求項で開示する。
【0008】
本発明によれば、試薬分析装置で使用するための試薬容器システムであって、それぞれ内部に試薬を収容可能な第1開口部群を備える第1の試薬容器カセットと、それぞれ内部に試薬を収容可能な第2開口部群を備える第2の試薬容器カセットと、少なくとも保管形態において第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとを接合するように構成され、該保管形態において第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとが互いに接合されて第1の試薬容器カセットの縦方向側面が第2の試薬容器カセットの縦方向側面に対向する接合手段とを備え、第1及び第2の試薬容器カセットの相対移動により保管形態と使用形態との間で移動可能であり、使用形態において第1の試薬容器カセットの横方向側面が第2の試薬容器カセットの横方向側面に対向する試薬容器システムが提供される。
【0009】
本発明の助けで、各使用ステージ後に試薬容器システムを特定の形態にし、それによりそれぞれのプロセスステップが支援され容易になる可能性が生じる。試薬容器カセット中に/外に試薬を充填するか又は取り出して空にするときに、互いに隣り合う、試薬を入れる開口部をできるだけ多く有することが有益である。試薬容器システムの保管及び輸送のためには、試薬容器カセットの形態ができるだけ小さいことが望まれる。こうしたユーザの要望は特に目下の試薬容器システムで満たされる。保管形態において、試薬容器カセットは縦方向に連結される。このようにして、試薬容器カセットの最もコンパクトな配置が実現される。接合手段は、少なくとも試薬容器カセットを一緒に保管して単一のシステムとするような保管形態において、試薬容器カセットの確実な連結を保証するものである。使用形態においては、試薬容器カセットは、横方向側面が互いに隣に位置するように一緒に配置される。このようにして、できるだけ多くの開口部を互いに隣接して配置することができる。こうした多くの開口部は、単一の充填手順のステップですべて一緒に充填することができる。さらに、使用形態において、多くの開口部が横に配置されるので、開口部の一方がもう一方の後ろに配置されるときに起きることが多いキャリーオーバの影響を避けることができる。もちろん、使用形態又は保管形態のいずれかにおいて、ユーザが異なる目的で試薬容器システムを使用することができる。例えば、試薬容器システムは、使用形態において試薬で充填されることが好ましく、したがって、使用形態は充填形態と呼ぶこともできる。「使用形態」及び「保管形態」という用語は、それぞれ試薬容器カセットの特定の配置位置によって定義される。
【0010】
試薬容器システムにより、試薬を分析のために利用可能にすることができる。本明細書で用いられる試薬という用語は、容器システムによる分析のために利用可能なものとされる任意の種類の液体を指す。例えばこうした試薬は、患者の体液サンプルでもよい。
【0011】
好ましい実施形態では、第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとは、保管形態において分離可能に接合される。第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとの間の分離可能な連結により、一実施形態では、手動で容器カセットを互いから分離し使用形態にすることが可能になる。
【0012】
さらなる好ましい実施形態によれば、第1の試薬容器カセットの縦方向側面は、保管形態において、第2の試薬容器カセットの縦方向側面と接触している。試薬容器カセットの縦方向側面間の接触により、保管形態において試薬容器システムの特に安定した形態が作り出される。縦方向側面は互いに寄りかかっている。
【0013】
さらに好ましい実施形態では、第1の試薬容器カセットの横方向側面は、使用形態において、第2の試薬容器カセットの横方向側面と接触している。さらに、それぞれの構成における試薬容器カセットの配置の機械的な安定が支援されている。
【0014】
好ましい実施形態によれば、接合手段は、使用形態において、第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとの間の連結部を設けるように構成される。本実施形態では、第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットは、保管形態と使用形態の両方において互いに連結される。これにより、様々な形態において互いに試薬容器カセットの定められた再現可能な配置が可能になる。
【0015】
好ましい実施形態では、接合手段は、分離可能な連結部として設けられる。特定の使用例では、試薬容器カセットは、それらの試薬容器カセットを必要な場合に互いに分離でき、後で再連結することができるように、使用形態において互いに分離可能に接合されることが有益である。
【0016】
さらに好ましい実施形態によれば、連結部は、第1の試薬容器カセットのコーナーエッジと第2の容器カセットのコーナーエッジとが互いに対向するコーナ部分に設けられている。
【0017】
本実施形態では、連結部は、部分的に、又は連続してコーナーエッジ間に形成することができる。一実施形態では、試薬容器カセットは、コーナ接続部に沿うスイベル軸の周りを相対的に回転することができる。
【0018】
さらなる好ましい実施形態では、接合手段は、関節及びスイベルマウントのうち少なくとも一方を備える。関節又はスイベルマウントを使用して、接合された連結部を形成することができる。それぞれの連結部を形成する手段として、試薬容器カセットどうしを互いに接合するための例えば薄いディスク又はフィルムヒンジの構造を有する、例えば曲げ要素を使用することもできる。また一方、接着ストリップを使用してスイベルマウントを形成することもできる。例えばエラストマー材料を用いて弾性の連結部を作ることもできる。
【0019】
さらなる実施形態によれば、接合手段は、第1の試薬容器カセットの縦方向側面及び第2の試薬容器カセットの縦方向側面のうち少なくとも一方に連結手段を備える。残りの連結手段を用いて、保管形態における試薬容器カセットの配置の機械的な安定性を改善することができる。それらは、試薬容器カセットの隣接する縦方向側面を相互に固着する役目を果たす。例えばホットメルト接着剤などの接着剤を用いて追加的な固着手段を形成することができる。保管形態において、縦方向側面を互いにしっかりと連結するために、両面接着テープを使用することもできる。その代替として、又はそれに加えて、第1及び第2の試薬容器カセットを、具体的にはシュリンクフィルム製のフィルムチューブのような固定手段によって包囲することもできる。
【0020】
好ましい実施形態では、固定手段が設けられ、その固定手段は、使用形態において、第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとの相対的な配置を固定するように構成される。固定手段の支援によって、試薬容器カセットは、使用形態において、互いに所望の相対位置に保持される。したがって、試薬容器カセットは、互いに相対位置に固着される。
【0021】
さらなる好ましい実施形態では、固定手段は、接着要素、スナップ要素、及びプラグイン要素の固定要素の群から選択される少なくとも一つの固定要素を備える。使用形態において試薬容器カセットを固定する単純な手段は、接着ストリップで形成された接着要素を用いたものであり、その接着ストリップで、試薬容器カセットを必要な場合に連結することができる。こうした接着連結手段は、何度も繰り返し形成し開くことができる。代替手段として又はさらに加えて、スナップ要素を作ることができ、それらのスナップ要素は、使用形態において所定位置にスナップ嵌めすることができ、次いで試薬容器カセットを使用形態から解放するために解放することができる。こうしたスナップ要素は、使用形態において互いに留められる試薬容器カセットの一方の突起物と他方のキャッチとによって形成することができ、それにより分離可能な連結部が作られる。上記で説明した固定手段の代替物又は追加物とすることができる追加的な実施形態では、プラグイン要素を取り外し可能に挿入できる凹所が各試薬容器カセットに含まれている。付加的に又は代替として眼鏡形状のクリップ留め要素の支援により、インターロック手段を作ることができ、その眼鏡形状のクリップ留め要素は、取り付けられたときに試薬容器カセットの容器の首部の周りに沿って取り付けられる。
【0022】
さらなる好ましい実施形態では、追加的な固定手段が設けられ、この追加的な固定手段は、保管形態において、第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとの相対的な配置を固定するように構成される。追加的な固定手段により、互いの試薬容器カセットの相対位置は、保管形態において固定される。
【0023】
一実施形態によれば、追加的な固定手段は、追加的な接着要素、追加的なスナップ要素、追加的なプラグイン要素、カバー要素、及びフット要素の追加的な固定要素の群から選択される少なくとも一つの追加的な固定要素を備える。追加的な接着要素、追加的なスナップ要素、及び追加的なプラグイン要素は、固定手段に関して上記で説明したのと同様にして形成することができる。当然、そのとき、追加的な固定手段の要素は、保管形態において追加的な固定手段にまだアクセスできるように、試薬容器システムに適切な位置に取り付けられる。代替して又は付加して、カバー要素は、いくつかの開口部と共に使用することができ、カバー要素を置いたときに試薬容器カセットの容器の開口部が嵌まる。カバー要素は、側面から試薬容器カセットの周りに取り付けられ、したがって互いの相対位置を固定する。付加して又は代替して、フット要素を使用することができ、そのフット要素は、保管形態に配置された試薬容器カセットを位置決めすることができる。そのとき、フット要素は、側面から試薬容器カセットの周りに取り付けられる。
【0024】
好ましい実施形態では、第1開口部群又は第2開口部群のうち少なくとも一方は、それぞれ第1及び第2の試薬容器カセットに設けられた一つ又は複数の凹所によって実現される。この実施形態では、凹所は、分析する試薬を受ける目的で、試薬容器カセットの材料内に存在する。試薬容器カセットの材料は、凹所の充填レベルを外から見ることができるように、部分的に透明にすることができる。こうした壁の透明部分は、好ましくは、保管形態において互いに対向する縦方向側面に設けられる。そのとき、凹所は、使用形態においてこれらの部分を通してのみ見ることができる。
【0025】
さらなる好ましい実施形態では、第1開口部群及び第2開口部群のうち少なくとも一方は、それぞれ、第1及び第2の試薬容器カセットに設けられた一つ又は複数の副容器によって実現される。この実施形態では、一つ又は複数の副容器があり、それらは一方又は両方の試薬容器カセットのそれぞれの開口部に挿入される。こうした副容器は、ガラス又はプラスチックボトルでよい。保管形態において互いに対面する縦方向側面上では、試薬容器カセットの壁部分は、副容器を見るために部分的に又は完全に取り除かれている。このようにして、副容器の充填レベルをもう一度見ることができる。代替として又はさらに加えて、壁の孔部分を通して副容器を試薬容器カセット中に配置するか、又はそこから取り出すことができる可能性が生じる。
【0026】
さらなる好ましい実施形態では、第1開口部群及び第2開口部群のうち少なくとも一方は、直線に配置された開口部として設けられる。したがって、開口部は例えば1本の直線上に配置される。
【0027】
さらなる実施形態では、識別マークが第1及び第2の試薬容器カセットのうち少なくとも一方に設けられる。それらの識別マークは、例えば、RFID(無線周波数識別)チップ又は接着ラベルとすることができ、それらは、必要な場合は機械で読取り可能である。
【0028】
好ましい実施形態によれば、識別マークは、第1の試薬容器カセットの縦方向側面及び第2の試薬容器カセットの縦方向側面のうち少なくとも一方に設けられる。
【0029】
さらなる好ましい実施形態では、識別マークは保管形態においてカバーされる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】第1の試薬容器カセット及び第2の試薬容器カセットを備える試薬容器システムの保管形態及び使用形態における概略図である。
【図2】第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとがフィルムヒンジによって接合された、使用形態における試薬容器システムの概略図である。
【図3】第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとが接着要素によって接合された、使用形態における試薬容器システムの概略図である。
【図4】第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとが関節によって接合された、使用形態における試薬容器システムの概略図である。
【図5】第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとがスナップ式関節によって接合された、使用形態における試薬容器システムの概略図である。
【図6】1組の開口部群が複数の凹所によって実現された、使用形態における試薬容器システムの概略図である。
【図7】1組の開口部群が複数の副容器によって実現された、使用形態における試薬容器システムの概略図である。
【図8】第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとが使用形態において接着要素によって固着された、使用形態における試薬容器システムの概略図である。
【図9】第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとが使用形態においてスナップ要素によって固着された、使用形態における試薬容器システムの概略図である。
【図10】第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとが使用形態においてプラグイン要素によって固着された、試薬容器システムの概略図である。
【図11】第1の試薬容器カセットと第2の試薬容器カセットとが使用形態において接合部材によって固着された、試薬容器システムの概略図である。
【図12】試薬容器カセットが接着要素によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット及び第2の試薬容器カセットを備える試薬容器システムの概略図である。
【図13】試薬容器カセットがプラグイン部材によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット及び第2の試薬容器カセットを備える試薬容器システムの概略図である。
【図14】試薬容器カセットがスナップ要素によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット及び第2の試薬容器カセットを備える試薬容器システムの概略図である。
【図15】試薬容器カセットがカバー要素によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット及び第2の試薬容器カセットを備える試薬容器システムの概略図である。
【図16】試薬容器カセットがフット要素によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット及び第2の試薬容器カセットを備える試薬容器システムの概略図である。
【図17】追加的な固定手段が保管形態において互いに対面する縦方向側面に設けられた、第1の試薬容器カセット及び第2の試薬容器カセットを備える試薬容器システムの概略図である。
【図18】試薬容器カセットが互いに分けられた使用形態において試薬容器カセットが充填された後の保管形態において分離可能に接合される、第1の試薬容器カセット及び第2の試薬容器カセットを備える試薬容器システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下で、本発明を様々な実施形態を参照して例示によってさらに詳細に説明する。
【0032】
図1から図18を参照して、試薬容器システムの好ましい実施形態を説明する。同じ参照番号は同じ機能に関して用いられる。
【0033】
図1は、第1の試薬容器1カセット及び第2の試薬容器カセット2を備える試薬容器システムの保管形態及び使用形態における概略図を示す。
【0034】
試薬容器システムは、まず図1の上部に、第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2の縦方向側面3、4が互いに隣接し接触して配置された保管形態で提供される。試薬容器システムを開いて、保管形態から解放し、図1の下部に示される使用形態にすることができる。これは、縁部6に沿って延びるスイベル軸5の周りを、第2の試薬容器カセット2を回転させることによって成し遂げられる。フィルムヒンジ7は、縁部6に配置されている。保管形態は、閉じ/折り畳んだ形態とも呼ぶことができ、使用形態は、試薬容器カセット1、2を広げ/開いた形態である。
【0035】
使用形態において、図1の矢印Aで示すように試薬容器システムを所望の試薬で満たすことができる。そのためには、試薬容器システムはコンベヤベルト8上にあり、そのコンベヤベルト8は、適切な充填装置を通過させていくつかの試薬容器システムを運ぶ役割を果たす。第1及び第2の試薬容器カセット1、2の横方向側面10、11を互いに対向するように配置することによって直線に配置された開口部9が提供される。
【0036】
図2に、第1の試薬容器カセット1と第2の試薬容器カセット2とがフィルムヒンジ7によって接合された、図1の試薬容器システムの概略図を示す。試薬容器システムは上面図で示される。
【0037】
図3に、第1の試薬容器カセット1と第2の試薬容器カセット2とが接着ストリップ30によって接合された、試薬容器システムの概略図を上面図で示す。
【0038】
図4に、第1の試薬容器カセット1と第2の試薬容器カセット2とが関節40によって接合された、試薬容器システムの概略図を上面図で示す。
【0039】
図5に、第1の試薬容器カセット1と第2の試薬容器カセット2とがスナップ関節50によって接合された、試薬容器システムの概略図を上面図で示す。
【0040】
図6に、1組の開口部群が複数の凹所60によって実現された、使用形態における試薬容器システムの概略図を示す。この実施形態では、それらの凹所60は、二つの試薬容器カセット1、2自体の材料で作られる。こうした凹所60は、射出成形部品のように、試薬容器システムの生産の支援で製造することができる。
【0041】
図7に、1組の開口部群が複数の副容器によって実現された、使用形態における試薬容器システムの概略図を示す。この実施形態では、それぞれの副容器71をゆるく又は固定して配置できる、第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2の空間70を示す。それらの副容器71は、例えば,プラスチック又はガラスから作られ、小型ボトルの形状を通常とる。
【0042】
図8に、第1の試薬容器カセット1と第2の試薬容器カセット2とが使用形態において接着ストリップ80によって固着された、試薬容器システムの概略図を示す。図示の使用形態において、第1の試薬容器カセット1と第2の試薬容器カセット2との相対的な配置をさらに固定するために、接着ストリップ80が取り付けられる。
【0043】
図9に、第1の試薬容器カセット1と第2の試薬容器カセット2とが使用形態においてスナップ要素90によって固着された、試薬容器システムの概略図を示す。閉じた状態では、突起物91は、オープンキャッチ92によって少なくとも部分的に囲まれている。
【0044】
図10に、第1の試薬容器カセット1と第2の試薬容器カセット2とが使用形態においてプラグイン要素100によって固着された、試薬容器システムの概略図を示す。プラグイン要素100は、二つの突起物101、102を有し、それらの突起物101、102は、使用形態において第1及び第2の試薬容器カセット1、2を固定するために、割り当てられた凹所103、104に差し入れられる。
【0045】
図11に、第1の試薬容器カセット1と第2の試薬容器カセット2とが使用形態において接合部材110によって固着された、試薬容器システムの概略図を示す。
【0046】
図12に、試薬容器カセット1と2とが接着要素120によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2を備える試薬容器システムの概略図を示す。
【0047】
図13に、試薬容器カセット1と2とがプラグイン部材130によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2を備える試薬容器システムの概略図を示す。
【0048】
図14に、試薬容器カセット1と2とがスナップ要素140によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2を備える試薬容器システムの概略図を示す。
【0049】
図15に、試薬容器カセット1と2とがカバー要素150によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2を備える試薬容器システムの概略図を示す。
【0050】
図16に、試薬容器カセット1と2とがフット要素160によって固定された、保管形態における第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2を備える試薬容器システムの概略図を示す。これらの二つの試薬容器カセット1、2は、フット要素160中に配置され、したがって保管形態において固定される。
【0051】
図17に、追加的な固定手段170が保管形態において互いに対面する縦方向側面3、4に設けられた、保管形態における第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2を備える試薬容器システムの概略図を示す。追加的な固定手段170は、接着材料として設けられている。他の実施形態では、プラグイン又はスナップ式の連結部を設けることができる。
【0052】
図18に、試薬容器カセット1、2が互いに分けられた使用形態において試薬容器カセット1、2が満たされた後で保管形態において分離可能に接合される、第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2を備える試薬容器システムの概略図を示す。
【0053】
二つの試薬容器カセット、即ち第1の試薬容器カセット1及び第2の試薬容器カセット2を示した実施形態を用いて試薬容器システムの様々な実施形態を説明してきた。しかし、使用形態において横方向側面が対面し、保管形態において縦方向側面が対面するように隣接する試薬容器カセットを配置できる試薬容器システムと同様にして、三つ以上の試薬容器カセットを組合せ可能にすることができる。両方の構成が閉じた及び開いた配置を成し、それらの配置は、それぞれ折り畳んだ及び広げた配置(構成)とも呼ぶことができる。例えば、上記で説明した連結方法を用いて、アコーディオン様の編成になるように、いくつかの試薬容器カセットを互いに連結することができる。
【0054】
明細書、特許請求の範囲、及び図面のうち少なくとも一つに開示した構成は、単独で又は様々の組み合せをすることで、様々な実施形態で本発明を実現することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
試薬分析装置で使用するための試薬容器システムであって、
それぞれ内部に試薬を収容可能な第1開口部群を備える第1の試薬容器カセット(1)と、
それぞれ内部に試薬を収容可能な第2開口群を備える第2の試薬容器カセット(2)と、
少なくとも保管形態において前記第1の試薬容器カセット(1)と前記第2の試薬容器カセット(2)とを接合するように構成され、該保管形態において前記第1の試薬容器カセット(1)と前記第2の試薬容器カセット(2)とが互いに接合されて前記第1の試薬容器カセット(1)の縦方向側面(3)が前記第2の試薬容器カセット(2)の縦方向側面(4)に対向する接合手段とを備え、
前記第1及び第2の試薬容器カセット(1、2)の相対移動により前記保管形態と使用形態との間で移動可能であり、前記使用形態において前記第1の試薬容器カセット(1)の横方向側面(10)が前記第2の試薬容器カセット(2)の横方向側面(11)に対向することを特徴とする試薬容器システム。
【請求項2】
前記第1の試薬容器カセット(1)と前記第2の試薬容器カセット(2)とが、前記保管形態で分離可能に接合されることを特徴とする請求項1に記載の試薬容器システム。
【請求項3】
前記第1の試薬容器カセット(1)の前記縦方向側面(3)が、前記保管形態において前記第2の試薬容器カセット(2)の前記縦方向側面(4)と接触していることを特徴とする請求項1又は2に記載の試薬容器システム。
【請求項4】
前記第1の試薬容器カセット(1)の前記横方向側面(10)が、前記使用形態において前記第2の試薬容器カセット(2)の前記横方向側面(11)と接触していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の試薬容器システム。
【請求項5】
前記接合手段が、前記使用形態において前記第1の試薬容器カセット(1)と前記第2の試薬容器カセット(2)との間に接合部を設けるように構成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の試薬容器システム。
【請求項6】
前記接合部が、分離可能な連結部として設けられていることを特徴とする請求項5に記載の試薬容器システム。
【請求項7】
前記接合部がコーナ部分(5)に設けられており、前記コーナ部分(5)において前記第1の試薬容器カセット(1)のコーナーエッジと前記第2の容器カセット(2)のコーナーエッジが互いに対向していることを特徴とする請求項5又は6に記載の試薬容器システム。
【請求項8】
前記接合手段が、関節(40)及びスイベルマウントのうち少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかの一項に記載の試薬容器システム。
【請求項9】
前記接合手段が、前記第1の試薬容器カセット(1)の前記縦方向側面(3)及び前記第2の試薬容器カセット(2)の前記縦方向側面(11)のうち少なくとも一方に連結手段(170)を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の試薬容器システム。
【請求項10】
固定手段が設けられ、該固定手段が、前記使用形態において前記第1の試薬容器カセット(1)と前記第2の試薬容器カセット(2)との相対的な配置を固定するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の試薬容器システム。
【請求項11】
前記固定手段が、接着要素(80)、スナップ要素(90)、及びプラグイン要素(100)の固定要素の群から選択される少なくとも一つの固定要素を備えることを特徴とする請求項10に記載の試薬容器システム。
【請求項12】
追加的な固定手段が設けられ、前記追加的な固定手段が、前記保管形態において前記第1の試薬容器カセット(1)と前記第2の試薬容器カセット(2)との相対的な配置を固定するように構成されることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の試薬容器システム。
【請求項13】
前記追加的な固定手段が、追加的な接着要素(120)、追加的なスナップ要素(140)、追加的なプラグイン要素(130)、カバー要素(150)、及びフット要素(160)の追加的な固定要素の群から選択される少なくとも一つの追加的な固定要素を備えることを特徴とする請求項12に記載の試薬容器システム。
【請求項14】
前記第1開口部群及び第2開口部群のうち少なくとも一方が、それぞれ前記第1及び第2の試薬容器カセットに設けられた一つ又は複数の凹所(60)によって実現されることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の試薬容器システム。
【請求項15】
前記第1開口部群及び第2開口群のうち少なくとも一方が、それぞれ前記第1及び第2の試薬容器カセットに設けられた一つ又は複数の副容器(71)によって実現されることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の試薬容器システム。
【請求項16】
前記第1開口部群及び第2開口群のうち少なくとも一方が、直線的に配置された開口群として設けられることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の試薬容器システム。
【請求項17】
識別マークが、前記第1及び第2の試薬容器カセットのうち少なくとも一方に設けられることを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の試薬容器システム。
【請求項18】
前記識別マークが、前記第1の試薬容器カセット(1)の前記縦方向側面(3)及び前記第2の試薬容器カセット(2)の前記縦方向側面(4)のうち少なくとも一方に設けられることを特徴とする請求項17に記載の試薬容器システム。
【請求項19】
前記識別マークが、前記保管形態において覆われることを特徴とする請求項17又は18に記載の試薬容器システム。
【請求項1】
試薬分析装置で使用するための試薬容器システムであって、
それぞれ内部に試薬を収容可能な第1開口部群を備える第1の試薬容器カセット(1)と、
それぞれ内部に試薬を収容可能な第2開口群を備える第2の試薬容器カセット(2)と、
少なくとも保管形態において前記第1の試薬容器カセット(1)と前記第2の試薬容器カセット(2)とを接合するように構成され、該保管形態において前記第1の試薬容器カセット(1)と前記第2の試薬容器カセット(2)とが互いに接合されて前記第1の試薬容器カセット(1)の縦方向側面(3)が前記第2の試薬容器カセット(2)の縦方向側面(4)に対向する接合手段とを備え、
前記第1及び第2の試薬容器カセット(1、2)の相対移動により前記保管形態と使用形態との間で移動可能であり、前記使用形態において前記第1の試薬容器カセット(1)の横方向側面(10)が前記第2の試薬容器カセット(2)の横方向側面(11)に対向することを特徴とする試薬容器システム。
【請求項2】
前記第1の試薬容器カセット(1)と前記第2の試薬容器カセット(2)とが、前記保管形態で分離可能に接合されることを特徴とする請求項1に記載の試薬容器システム。
【請求項3】
前記第1の試薬容器カセット(1)の前記縦方向側面(3)が、前記保管形態において前記第2の試薬容器カセット(2)の前記縦方向側面(4)と接触していることを特徴とする請求項1又は2に記載の試薬容器システム。
【請求項4】
前記第1の試薬容器カセット(1)の前記横方向側面(10)が、前記使用形態において前記第2の試薬容器カセット(2)の前記横方向側面(11)と接触していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の試薬容器システム。
【請求項5】
前記接合手段が、前記使用形態において前記第1の試薬容器カセット(1)と前記第2の試薬容器カセット(2)との間に接合部を設けるように構成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の試薬容器システム。
【請求項6】
前記接合部が、分離可能な連結部として設けられていることを特徴とする請求項5に記載の試薬容器システム。
【請求項7】
前記接合部がコーナ部分(5)に設けられており、前記コーナ部分(5)において前記第1の試薬容器カセット(1)のコーナーエッジと前記第2の容器カセット(2)のコーナーエッジが互いに対向していることを特徴とする請求項5又は6に記載の試薬容器システム。
【請求項8】
前記接合手段が、関節(40)及びスイベルマウントのうち少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかの一項に記載の試薬容器システム。
【請求項9】
前記接合手段が、前記第1の試薬容器カセット(1)の前記縦方向側面(3)及び前記第2の試薬容器カセット(2)の前記縦方向側面(11)のうち少なくとも一方に連結手段(170)を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の試薬容器システム。
【請求項10】
固定手段が設けられ、該固定手段が、前記使用形態において前記第1の試薬容器カセット(1)と前記第2の試薬容器カセット(2)との相対的な配置を固定するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の試薬容器システム。
【請求項11】
前記固定手段が、接着要素(80)、スナップ要素(90)、及びプラグイン要素(100)の固定要素の群から選択される少なくとも一つの固定要素を備えることを特徴とする請求項10に記載の試薬容器システム。
【請求項12】
追加的な固定手段が設けられ、前記追加的な固定手段が、前記保管形態において前記第1の試薬容器カセット(1)と前記第2の試薬容器カセット(2)との相対的な配置を固定するように構成されることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の試薬容器システム。
【請求項13】
前記追加的な固定手段が、追加的な接着要素(120)、追加的なスナップ要素(140)、追加的なプラグイン要素(130)、カバー要素(150)、及びフット要素(160)の追加的な固定要素の群から選択される少なくとも一つの追加的な固定要素を備えることを特徴とする請求項12に記載の試薬容器システム。
【請求項14】
前記第1開口部群及び第2開口部群のうち少なくとも一方が、それぞれ前記第1及び第2の試薬容器カセットに設けられた一つ又は複数の凹所(60)によって実現されることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の試薬容器システム。
【請求項15】
前記第1開口部群及び第2開口群のうち少なくとも一方が、それぞれ前記第1及び第2の試薬容器カセットに設けられた一つ又は複数の副容器(71)によって実現されることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の試薬容器システム。
【請求項16】
前記第1開口部群及び第2開口群のうち少なくとも一方が、直線的に配置された開口群として設けられることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の試薬容器システム。
【請求項17】
識別マークが、前記第1及び第2の試薬容器カセットのうち少なくとも一方に設けられることを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の試薬容器システム。
【請求項18】
前記識別マークが、前記第1の試薬容器カセット(1)の前記縦方向側面(3)及び前記第2の試薬容器カセット(2)の前記縦方向側面(4)のうち少なくとも一方に設けられることを特徴とする請求項17に記載の試薬容器システム。
【請求項19】
前記識別マークが、前記保管形態において覆われることを特徴とする請求項17又は18に記載の試薬容器システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公表番号】特表2011−510263(P2011−510263A)
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−526202(P2010−526202)
【出願日】平成20年9月22日(2008.9.22)
【国際出願番号】PCT/EP2008/007999
【国際公開番号】WO2009/040082
【国際公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月22日(2008.9.22)
【国際出願番号】PCT/EP2008/007999
【国際公開番号】WO2009/040082
【国際公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】
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