説明

試験センサカートリッジ

流体試料の分析対象物濃度の測定を支援するように適合されている複数の試験センサを含む、試験センサカートリッジである。試験センサカートリッジは、キャビティを形成するハウジングをさらに含む。キャビティは、複数の試験センサを包含するように適合されている。試験センサカートリッジは、キャビティを取り囲むように適合されているふたをさらに含む。試験センサカートリッジは、ふたを閉位置に維持するように適合されている閉鎖機能部をさらに含む。閉鎖機能部は、ふたが開位置にあるときは変形され、ふたが閉位置にあるときは全体的に解放される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にセンサ分与機器に関し、より具体的には、カートリッジ内の試験センサが環境に露出されるのを最小限にするための試験センサカートリッジに関するものである。
【背景技術】
【0002】
体液中の分析対象物の定量は、特定の生理学的異常の診断及びメンテナンスに非常に重要である。たとえば、特定の個人における乳酸、コレステロール及びビリルビンを監視すべきである。特に、体液中のグルコースを測定することは、体液中のグルコースレベルを頻繁に調べて、食事におけるグルコース摂取を調製しなければならない糖尿病患者にとって重要である。このような試験の結果は、もしあれば、どのインスリン及び/又は他の薬剤を投与する必要があるかを判定するために用いることができる。試験システムの一種においては、試験センサは流体、たとえば血液の試料を試験するために用いられる。
【0003】
個人の血中グルコースレベルを監視する1つの方法では、携帯型で手持ち式の血中グルコース試験装置(たとえば、計器)を用いる。計器を用いて血中グルコースレベルを測定するために、皮膚組織を刺して皮膚の表面に全血試料を形成するのを可能にするランセット針を備えるランセット装置を用いることができる。いったん必要量の血液が皮膚の表面に形成されると、血液試料は試験センサに移される。試験センサは、一般に計器の本体の中の開口部内に置かれる。
【0004】
試験センサカートリッジは、通常、流体中の分析対象物を試験するために用いられる試験センサを、個別に分与するために用いられる。カートリッジは、複数のセンサを格納し、ユーザが複数のセンサを単一の筐体内で持ち運べるようにするために用いられる。試験中は、血液又は体液試料をセンサ上に置き、計器又は機器を用いて分析して、検査している分析対象物の濃度を測定してもよい。
【0005】
試験センサカートリッジは、たとえばグルコース計の中に直接組み込まれて、計器と共に用いるための試験センサを分与してもよい。カートリッジは、計器内側の対応する機能部と組み合わせるように設計された機能部を含み、カートリッジ内に位置付けられた試験センサの割り出し及び/又は除去を支援してもよい。これに代えて、カートリッジは、計器から分離させておいてもよい。このような実施形態において、ユーザは、カートリッジから単一のセンサを取り外して分析対象物試験を行うことができる。閉じているときは、カートリッジは、試験センサの使用が求められるまで、センサが環境に露出されることを防止又は妨げるのを支援する。
【0006】
多くの既存の試験センサカートリッジは、試験センサをカートリッジから取り外した後で、ユーザがカートリッジのふたを閉じるために何らかの積極的行為を行うことを求める。たとえば、ユーザは、キャップをカートリッジの上へねじる、又は閉位置になるようにふたをひっくり返すなどの必要があるかもしれない。カートリッジのふたを再び閉じること(たとえば、キャップ上でねじること)は、著しい労力を要するかもしれないので、ユーザによっては困難なことがある。しかしながら多くの場合は、ユーザが、カートリッジを閉じることの重要性を軽視してしまい、及び/又は、カートリッジを閉じるのを忘れてしまう。カートリッジが開けられたままであるとき、カートリッジ内の試験センサは、多くの場合長時間にわたって、望ましくなく環境に露出される。
【0007】
湿気、汚染物質、又は他の環境的要因への露出は試験センサを損傷させることがあり、それによって試験結果が変更されてしまう。不正確な試験結果は、危険な分析対象物レベル(たとえば、高血糖又は低血糖状態)が検出されないという結果になることがあり、これはユーザにとって危険であるかもしれず、健康に関する深刻な事態を招くかもしれない。長時間にわたって環境に露出されて損傷した試験センサは、さらなる損傷していないセンサの購入及び使用を要することがあり、これはユーザにとって不便かつ高価である。
【0008】
これら欠点の1つ以上に対処することを支援する試験センサカートリッジを提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0009】
本発明の1つの実施形態によると、試験センサカートリッジは、流体試料の分析対象物濃度の測定を支援するように適合されている複数の試験センサを含む。試験センサカートリッジは、キャビティを形成するハウジングをさらに含む。キャビティは、複数の試験センサを含有するように適合されている。試験センサカートリッジは、キャビティを取り囲むように適合されているふたをさらに含む。試験センサカートリッジは、ふたを閉鎖位置に維持するように適合されている閉鎖機構をさらに含む。閉鎖機構は、ふたが開放位置にあるときは変形し、ふたが閉鎖位置にあるときは全体的に解放される。
【0010】
本発明の1つのプロセスによると、流体試料の分析対象物濃度の測定を支援するように適合されている複数の試験センサを包含するように適合されているキャビティを形成するハウジングを含む試験センサカートリッジの使用方法であって、カートリッジは、キャビティを取り囲むふたをさらに含み、ふたがハウジングにヒンジ式に連結する方法が開示されている。本方法は、ふたを開けるためにふたに力を加える工程を含む。その力は、閉鎖機能部の変形を引き起こす。閉鎖機能部の第1の端部はハウジングに取り付けられ、閉鎖機能部の第2の対向する端部はふたに取り付けられる。本方法は、試験センサを、ふたに力を加えながらキャビティから取り外すことをさらに含む。この方法は、ふたを閉じるために力を解放することをさらに含む。解放は、閉鎖機能部を全体的に初期形状に回復させる。
【0011】
本発明のもう1つのプロセスによると、試験センサカートリッジを作成する方法は、流体試料の分析対象物濃度の測定を支援するように適合されている複数の試験センサを包含するように適合されているキャビティを形成するハウジングを提供する工程を含む。本方法は、ふたを用いてキャビティを封じ込めることをさらに含む。ふたは、ハウジングにヒンジ式に連結する。本方法は、ハウジング及びふたに閉鎖機能部を連結することをさらに含む。閉鎖機能部は、ふたを閉位置に維持するように適合されている。閉鎖機能部は、ふたが開位置にあるときは変形され、ふたが閉位置にあるときは全体的に解放される。
【0012】
本発明の上記概要は、本発明の各実施態様、すなわちあらゆる局面を表すことを意図するものではない。本発明のさらなる特徴及び利点は、以下に述べる詳細な説明及び図面から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1a】1つの実施形態の試験センサの平面図である。
【図1b】もう1つの実施形態の試験センサの平面図である。
【図2】1つの実施形態の試験センサカートリッジの側面図である。
【図3a】1つの実施形態の試験センサカートリッジの平面斜視図である。
【図3b】閉鎖位置における図3aのカートリッジの側面図である。
【図3c】開放位置における図3a、bのカートリッジの側面図である。
【図4a】もう1つの実施形態の試験センサカートリッジの側面図である。
【図4b】開放位置における図4aのカートリッジの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、試験センサカートリッジ内の試験センサが長時間にわたって不必要に環境に露出されるのを妨げ、又は防止することに向けられる。カートリッジから除去された試験センサ(たとえば、バイオセンサ)は、流体試料中の分析対象物濃度の測定を支援するために用いることができる。収集及び分析できる分析対象物の種類の数例は、グルコース、脂質プロフィール(たとえば、コレステロール、中性脂肪、LDL、及びHDL)、微量アルブミン、ヘモグロビン、A1C、果糖、乳酸、又はビリルビンを含む。本発明は、しかしながら、これら特定の分析対象物に限定されず、他の分析対象物濃度を測定できることが考察される。分析対象物は、たとえば全血試料、血清試料、血漿試料、又はISF(間質液)及び/又は尿など他の体液中にある場合がある。試験センサカートリッジ及び計器の使用の非限定的な一例は、ユーザの血液、血漿、又はISF中のグルコース濃度を測定することである。
【0015】
1つの実施形態において、分析対象物濃度の測定に用いる試験センサは、試験センサの前端すなわち試験端から、試験センサに配置されたバイオセンシング物質すなわち試薬物質に延びる毛管路を含む。試薬は、一般に、試験される所望の分析対象物に反応するために適切に選択された酵素を含む。試薬は、乾燥溶剤/液体の形態で試験センサ内に格納されて、試験センサの貯蔵寿命延長を促進することができる。試験センサの試験端が流体(たとえば、人の指が穿刺された後で指の上に溜まった血液)の中に置かれるとき、流体の一部が毛管現象により毛管路の中に引き込まれる。流体はその後、試験センサ中で試薬物質と混合され、試薬物質と化学反応し、そして試験されている流体中の分析対象物(たとえば、グルコース)レベルを示す電気的信号が計器に供給され続いて送信される。
【0016】
使用できる1つの種類の試験センサは、電気化学的試験センサである。電気化学的試験センサの非限定的な一例は、図1aに示される。図1aは、毛管路72、計器接点用区域86、及び複数の電極76、80、84を含む試験センサ70を図示する。毛管路72は、試薬を包含する。複数の電極は、対電極76、作用(測定)電極80、及び任意のトリガー電極84を含む。トリガー電極84は、センサ70に十分な血液試料が置かれているかどうかの判定を支援することができる。電気化学的試験センサは、他の数及び/又は種類の電極を包含することもできる。電気化学的試験センサの、作用を含む例は、たとえばBayer Corporationに譲渡された米国特許第6,531,040号に見いだすことができる。他の電気化学的試験センサを採用できることが考察される。光学的試験センサを含むが、これに限定されない他の種類の試験センサを用いてもよいことも考察される。
【0017】
図1bは、1つの実施形態の光学的試験センサ88を示す。試験センサ88は、ベース(図示せず)、ふた89、及びふた89とベースとの間に位置するスペーサ(図示せず)を含む。ベース、ふた89、及びスペーサは多様な材料、たとえばポリマー材料から作成することができる。ベース、ふた、及びスペーサを形成するために用いることができるポリマー材料の非限定的な例は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド、及びそれらの組み合わせを含む。ベース、ふた89、及びスペーサが一緒に取り付けられると、流体を受ける区域90が形成される。流体を受ける区域は、流体試料を試験センサ88の中に導入するための流路を提供する。流体を受ける区域90は、試験センサ88の第1の端部すなわち試験端91に形成される。試験センサ88は、第2の対向する端部92を含む。第2の対向する端部92は、計器又は機器の中に置かれるように適合されている。
【0018】
複数の試験センサが、使い捨て試験センサカートリッジに格納されてもよい。使い捨てカートリッジ100の一例が、図2に図示されている。図2の使い捨てカートリッジ100は、ハウジング102、複数の積み重ねられた試験センサ104、ヒンジ機構106、及びふた108を含む。カートリッジ100は、試験センサ104のそれぞれが取り外されて使用された後で破棄されるように適合されている。カートリッジ100は再充填され、それによって再利用されてもよいことが考察される。再利用可能なカートリッジの乾燥剤コンパートメントは、一般に、再利用可能なカートリッジが再充填されるときに交換すべきである。
【0019】
本明細書において説明される実施形態の試験センサカートリッジは、カートリッジのふたを閉位置に維持するための閉鎖機能部を含む。閉鎖機能部は、カートリッジに取り付けられたコイルばね、板ばね、柔軟な材料片、成形ヒンジ、又はそれらの組み合わせなどであってもよい。閉鎖機能部は、ふた又はその一部に力を加えること(たとえば、押すこと、又は引くこと)により、ふたが開くのを可能にする。力を加えるのを止めると、閉鎖機能部がふたを閉鎖させる。閉鎖機能部は、このようにして、カートリッジ内に収容された試験センサが、長時間に及んで不必要に環境(たとえば、湿気、汚染物質等)に露出されるのを妨げ、又は防止することを支援する。
【0020】
図3a、bの実施形態において、たとえば、外部閉鎖機能部を有する試験センサカートリッジ150が示されている。図2のカートリッジ100のように、カートリッジ150は、ハウジング152、ヒンジ機構156、及びふた158を含む。カートリッジ150は、ラッチ160をさらに含む。図3a〜cの実施形態においてカートリッジ150は全体的に円形であるが、カートリッジは、長方形及び他の多角形、ならびに非多角形の形状を含むが、これらに限定されない任意の好適な形状であってもよいことが考察される。ハウジング152は、キャビティ163を形成する少なくとも1つの壁161及び底面162を含み、キャビティ163は、その中に複数の積み重ねられた試験センサ(図示せず)を収納するように適合されている。ふた158は、カートリッジ150の上端部164に位置し、キャビティ163を封じ込めるように適合されている。ふた158は一般に、カートリッジ150が図3bの閉位置にあるとき、湿気、汚染物質等がカートリッジ150の中に浸入し得ないように、カートリッジ150のシールを形成することができる。カートリッジ150の外部閉鎖機能部は、カートリッジ150に連結した板ばね165を含む。板ばね165の上面部166aはふた158に連結し、板ばね165の底面部166bはハウジング152に連結している。他の好適な種類の外部閉鎖機能部も用いてもよい。
【0021】
カートリッジ150を開けるために、ユーザは、矢印Aの方向へラッチ160に力を加える(たとえば、押し付ける)ことができる。カートリッジがラッチを含まない実施形態では、ユーザは、ふたを持ち上げてカートリッジを開けるか、又はカートリッジを開ける他の任意の好適なやり方を用いてもよい。ユーザが力を加えると、ふた158は矢印Bの方向へヒンジ機構156のまわりを旋回し、それによってカートリッジ150が開く(図3c参照)。ユーザは、その後、カートリッジ150内に収容された試験センサ(図示せず)を(たとえば、カートリッジ150内にユーザの指を置くことによって、カートリッジ150をわずかに傾けてセンサをカートリッジ150から落とすことによって等)取り外すことができる。カートリッジ150が開位置にあるとき(図3c)、板ばね165に力を加えて、板ばね165を曲げ、変形させる。いったんセンサが取り外されると、ユーザはラッチ160を解放して、板ばね165を解放させ、全体的にその初期形状に回復させることができる。それによって板ばね165は、図3bの閉位置にふた158を押し戻す。
【0022】
ここで図4a〜bを参照すると、カートリッジ200がもう1つの実施形態に従って示されている。カートリッジ200は、一般に、図3a〜cのカートリッジ150と構造及び特性において類似している。具体的には、カートリッジ200は、ハウジング202、ヒンジ機構204、及びふた206を含む。ハウジング202は、キャビティ209を形成する少なくとも1つの壁207及び底面208を含み、キャビティ209は、その中に複数の積み重ねられた試験センサ(図示せず)を保持するように適合されている。図4a〜bのカートリッジ200は、しかしながら、内部閉鎖機能部を含む。カートリッジ200の内部閉鎖機能部は、コイルばね210を含む。コイルばね210の一方の端部210aは、カートリッジ200の内表面に連結し、コイルばね210の第2の対向する端部210bは、ふた206の内表面に連結する。
【0023】
カートリッジ200を開けるために、ユーザは、ふた206に矢印Cの方向へ力を加える(たとえば、持ち上げる)ことができる。ふた206は、その後、矢印Cの方向へヒンジ機構204のまわりを回動し、それによってカートリッジ200が開く(図4b参照)。ユーザは、その後、カートリッジ200内に収容された試験センサ(図示せず)を取り外すことができる。カートリッジ200が開位置にあるとき(図4b)、コイルばね210は延びて変形する。いったんセンサを取り外すと、ユーザはふた206を解放して、コイルばね210を圧縮して、全体的にその初期形状に回復させることができる。それによってコイルばね210は、ふた206を図4aの閉位置に押し戻す。板ばね(たとえば、図3a〜cの板ばね164)を含んで、これに限定されない他の種類の内部閉鎖機構も使用できることが考察される。
【0024】
本明細書において説明される実施形態のカートリッジを開位置(図3c参照)に維持するためには力を加えなければならないので、力が解放されると、カートリッジの閉鎖機能部が、カートリッジを閉位置(図3b、4b参照)に押し戻す。このようにして、ユーザがカートリッジを閉じることを忘れたり、又は閉じないことを選んだりする可能性が、著しく減少又は除外される。したがって、カートリッジは、カートリッジ内に収容された試験センサが、湿気、汚染物質、及び環境の潜在的に有害な他の側面に露出されるのを減少させることを支援することができる。このようにして、カートリッジは、カートリッジ内に収容された試験センサが損なわれることを減少させることができ、それによって分析対象物試験結果の全体的な正確さが向上する。
【0025】
本明細書において説明される実施形態におけるカートリッジは、他の利点も有する。たとえば、カートリッジは、ユーザがカートリッジの一部(たとえば、ふた)に力を加えないと開けられないので、カートリッジは一般に子供にとって安全である。また、カートリッジ及び/又はそのふたは、それぞれのカートリッジをさらに子供にとって安全にするためのロック機構を含んでもよい。
【0026】
代替実施形態A
流体試料の分析対象物濃度の測定を支援するように適合されている複数の試験センサと、
複数の試験センサを包含するように適合されているキャビティを形成するハウジングと、
キャビティを封じ込めるように適合されているふたと、
ふたを閉位置に維持するように適合され、ふたが開位置にあるときは変形され、ふたが閉位置にあるときは全体的に解放される閉鎖機能部と、
を含む、試験センサカートリッジ。
【0027】
代替実施形態B
閉鎖機能部が、ハウジング及びふたに取り付けられた板ばねを含む、代替実施形態Aのカートリッジ。
【0028】
代替実施形態C
閉鎖機能部が、ハウジングの内表面及びふたの内表面に取り付けられたコイルばねを含む、代替実施形態Aのカートリッジ。
【0029】
代替実施形態D
ふたが、ハウジングとのシールを形成するように適合されている、代替実施形態Aのカートリッジ。
【0030】
代替実施形態E
閉鎖機能部が外部閉鎖機能部である、代替実施形態Aのカートリッジ。
【0031】
代替実施形態F
閉鎖機能部が内部閉鎖機能部である、代替実施形態Aのカートリッジ。
【0032】
代替実施形態G
試験センサが電気化学的試験センサである、代替実施形態Aのカートリッジ。
【0033】
代替実施形態H
試験センサが光学的試験センサである、代替実施形態Aのカートリッジ。
【0034】
代替プロセスI
流体試料の分析対象物濃度の測定を支援するように適合されている複数の試験センサを包含するように適合されているキャビティを形成するハウジングを含み、ハウジングにヒンジ式に連結してキャビティを封じ込めるふたをさらに含む試験センサカートリッジの使用方法であって、
ふたを開けるために、第1の端部がハウジングに取り付けられ、第2の対向する端部がふたに取り付けられた閉鎖機能部を変形させる力をふたに加える工程と、
試験センサを、ふたに力を加えながらキャビティから取り外す工程と、
ふたを閉じるために力を解放して、全体的に閉鎖機能部を初期形状に回復させる工程と、
を含む方法。
【0035】
代替プロセスJ
閉鎖機能部が、ハウジング及びふたに取り付けられた板ばねを含む、代替プロセスIの方法。
【0036】
代替プロセスK
閉鎖機能部が、ハウジングの内表面及びふたの内表面に取り付けられたコイルばねを含む、代替プロセスIの方法。
【0037】
代替プロセスL
ふたが、カートリッジハウジングとのシールを形成するように適合されている、代替プロセスIの方法。
【0038】
代替プロセスM
閉鎖機能部が外部閉鎖機能部である、代替プロセスIの方法。
【0039】
代替プロセスN
閉鎖機能部が内部閉鎖機能部である、代替プロセスIの方法。
【0040】
代替プロセスO
試験センサが電気化学的試験センサである、代替プロセスIの方法。
【0041】
代替プロセスP
試験センサが光学的試験センサである、代替プロセスIの方法。
【0042】
代替プロセスQ
試験センサカートリッジを作成する方法であって、
流体試料の分析対象物濃度の測定を支援するように適合されている複数の試験センサを包含するように適合されているキャビティを形成するハウジングを提供する工程と、
ハウジングにヒンジ式接着により連結されたふたを用いてキャビティを封じ込める工程と、
ハウジング及びふたに、ふたを閉位置に維持するように適合されている閉鎖機能部を連結する工程とを含み、
閉鎖機能部が、ふたが開位置にあるときは変形され、ふたが閉位置にあるときは全体的に解放される方法。
【0043】
本発明は、種々の変形及び代替形態を受け入れることができるが、その具体的な実施態様及び方法を図面で例として示し、本明細書で詳細に説明した。しかしながら、本発明を開示された特定の形態又は方法に限定する意図はなく、それどころか、添付の特許請求の範囲によって定義される発明の本質及び範囲に当てはまるすべての変形、等価及び代替を包含することを意図するということが理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体試料の分析対象物濃度の測定を支援するように適合されている複数の試験センサと、
複数の試験センサを包含するように適合されているキャビティを形成するハウジングと、
キャビティを封じ込めるように適合されているふたと、
ふたを閉位置に維持するように適合され、ふたが開位置にあるときは変形され、ふたが閉位置にあるときは全体的に外される閉鎖機能部と、
を含む、試験センサカートリッジ。
【請求項2】
閉鎖機能部が、ハウジング及びふたに取り付けられた板ばねを含む、請求項1記載のカートリッジ。
【請求項3】
閉鎖機能部が、ハウジングの内表面及びふたの内表面に取り付けられたコイルばねを含む、請求項1記載のカートリッジ。
【請求項4】
ふたが、ハウジングとのシールを形成するように適合されている、請求項1記載のカートリッジ。
【請求項5】
閉鎖機能部が外部閉鎖機能部である、請求項1記載のカートリッジ。
【請求項6】
閉鎖機能部が内部閉鎖機能部である、請求項1記載のカートリッジ。
【請求項7】
試験センサが電気化学的試験センサである、請求項1記載のカートリッジ。
【請求項8】
試験センサが光学的試験センサである、請求項1記載のカートリッジ。
【請求項9】
流体試料の分析対象物濃度の測定を支援するように適合されている複数の試験センサを包含するように適合されているキャビティを形成するハウジングを含み、ハウジングにヒンジ式接着により連結してキャビティを封じ込めるふたをさらに含む試験センサカートリッジの使用方法であって、
ふたを開けるために、第1の端部がハウジングに取り付けられ、第2の対向する端部がふたに取り付けられた閉鎖機能部を変形させる力をふたに加える工程と、
試験センサを、ふたに力を加えながらキャビティから取り外す工程と、
ふたを閉じるために力を解放して、閉鎖機能部を全体的に初期形状に回復させる工程と、
を含む方法。
【請求項10】
閉鎖機能部が、ハウジング及びふたに取り付けられた板ばねを含む、請求項9記載の方法。
【請求項11】
閉鎖機能部が、ハウジングの内表面及びふたの内表面に取り付けられたコイルばねを含む、請求項9記載の方法。
【請求項12】
ふたが、カートリッジハウジングとのシールを形成するように適合されている、請求項9記載の方法。
【請求項13】
閉鎖機能部が外部閉鎖機能部である、請求項9記載の方法。
【請求項14】
閉鎖機能部が内部閉鎖機能部である、請求項9記載の方法。
【請求項15】
試験センサが電気化学的試験センサである、請求項9記載の方法。
【請求項16】
試験センサが光学的試験センサである、請求項9記載の方法。
【請求項17】
試験センサカートリッジを作成する方法であって、
流体試料の分析対象物濃度の測定を支援するように適合されている複数の試験センサを包含するように適合されているキャビティを形成するハウジングを提供する工程と、
ハウジングにヒンジ式接着により連結されたふたを用いてキャビティを封じ込める工程と、
ハウジング及びふたに、ふたを閉位置に維持するように適合されている閉鎖機能部を連結する工程とを含み、
閉鎖機能部が、ふたが開位置にあるときは変形され、ふたが閉位置にあるときは全体的に外される方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4a】
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【図4b】
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【公表番号】特表2010−509589(P2010−509589A)
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−536275(P2009−536275)
【出願日】平成19年11月6日(2007.11.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/023366
【国際公開番号】WO2008/063404
【国際公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願人】(503106111)バイエル・ヘルスケア・エルエルシー (154)
【Fターム(参考)】