説明

試験センサカートリッジ

試験センサカートリッジは、流体試料の分析対象物濃度の測定を支援するように適合されている複数の試験センサを含む。カートリッジは、内部にキャビティを形成する複数の壁をさらに含む。キャビティは、複数の試験センサを含むように適合されている。複数の壁のうち少なくとも1つは、少なくとも1つの開口を形成する。カートリッジは、キャビティを取り囲むように適合されているふたをさらに含む。カートリッジは、ふたを1以上の壁にロックするように適合されているロック機構をさらに含む。ロック機構は、分析対象物試験機器の突起を受ける少なくとも1つの開口によって外れるように適合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にセンサ分与機器に関し、より具体的には、分析対象物試験機器(たとえば、計器)との適合性を確保することを支援するための試験センサカートリッジに関するものである。
【背景技術】
【0002】
体液中の分析対象物の定量測定は、特定の生理学的異常の診断及びメンテナンスに非常に重要である。たとえば、特定の個人における乳酸、コレステロール及びビリルビンを監視すべきである。特に、体液中のグルコースを測定することは、体液中のグルコースレベルを頻繁に調べて、食事におけるグルコース摂取を調整しなければならない糖尿病患者にとって重要である。このような試験の結果は、もしあれば、どのインスリン及び/又は他の薬剤を投与する必要があるかを判定するために用いることができる。試験システムの一種においては、試験センサは流体、たとえば血液の試料を試験するために用いられる。
【0003】
個人の血中グルコースレベルを監視する1つの方法では、携帯型で手持ち式の血中グルコース試験装置(たとえば、計器)を用いる。計器を用いて血中グルコースレベルを測定するために、皮膚組織を刺して皮膚の表面に全血試料を形成するのを可能にするランセット針を備えるランセット装置を用いることができる。いったん必要量の血液が皮膚の表面に形成されると、血液試料は試験センサに移される。試験センサは、一般に計器の本体の中の開口部内に置かれる。
【0004】
試験センサカートリッジは、通常、流体中の分析対象物を試験するために用いられる試験センサを、個別に分与するために用いられる。カートリッジは、複数のセンサを格納し、ユーザが複数のセンサを単一の筐体内で持ち運べるようにするために用いられる。試験中は、血液又は体液試料をセンサ上に置き、計器又は機器を用いて分析して、検査している分析対象物の濃度を、測定してもよい。
【0005】
試験センサカートリッジは、たとえばグルコース計の中に直接組み込まれて、計器と共に用いるための試験センサを分与してもよい。カートリッジは、計器内側の対応する機構と嵌合するように設計された機構を含み、カートリッジ内に位置付けられた試験センサの割り出し及び/又は除去を支援してもよい。これに代えて、カートリッジは、計器から分離させておいてもよい。このような実施形態において、ユーザは、カートリッジから単一のセンサを取り外して分析対象物試験を行うことができる。カートリッジは、試験センサの使用が求められるまで、試験センサが環境に露出されることを防止又は妨げるのを支援する。環境(たとえば、湿気、汚染物質等)への露出は試験センサを損傷させることがあり、それによって試験結果が変更されてしまう。
【0006】
異なる種類の試験センサ又は試験センサのバージョンは、それらに関連して著しい差を有することがあるので、試験センサと共に用いるために設計されていない計器と共に試験センサを用いると、問題が起こる。これは、たとえば、ユーザが、試験センサに対応していない計器の中に置かれている試験センサを用いて試験するときに起こることがある。これに代えて、計器が、使用中の試験センサの種類及び/又は世代、又はそれらに関連する較正情報を識別できなければ、問題が起こることがある。異なる種類の試験センサは異なる種類のセンサ試薬を含むことができ、これは諸項目、たとえば分析対象物に反応させて分析対象物濃度を測定するための、流体試料の必要量、及び試薬に必要とされる時間の長さに影響を与えることがある。さらに、異なる試験センサは、試験手順、試験時間、アルゴリズム、電圧、較正情報、有効期限等を含む、異なる評価分析パラメータ、プロトコル、及び/又はプログラムに対応できる。
【0007】
多くの既存の計器は、ユーザが何らかの積極的行為を行って、新しい試験センサカートリッジが用いられていて、計器がそれによって試験パラメータ、プロトコル及び/又はプログラムを較正及び/又は変更できることを計器に通知することを求める。たとえば、ユーザは、前に用いられていたカートリッジに対応したコードチップを取り外して、新しいカートリッジに対応するコードチップに交換するように求められることがある。しかし多くの場合、ユーザは、このような通知ステップを実行することの重要性を軽視し、及び/又はコードチップを変えることを忘れてしまう。ユーザは、このステップを任意のものとしてみなし、時間の都合でステップ全体を飛ばすことを選ぶことがある。さらに、カートリッジ種類及び/又は使用中の試験センサを計器に通知しないで試験が行われることがあるので、ユーザは、このステップの実行を比較的見落としやすい。
【0008】
計器は、一般に特定の試験センサに関連するプロトコルを実行及びプログラムを起動するように設計されているので、試験センサカートリッジと計器のミスマッチは、一般に不正確な試験結果を生む。不正確な試験結果は、危険な分析対象物レベル(たとえば、高血糖又は低血糖状態)が検出されないという結果になることがあり、これはユーザにとって危険であるかもしれず、健康に関する深刻な事態を招くおそれがある。少なくとも、試験センサカートリッジと計器のミスマッチは余分な試験を要するかもしれず、これはユーザにとって不便かつ高価なことがある。
【0009】
不適当な種類及び/又は世代の試験センサカートリッジを計器と共に用いることを妨ぐか又は防止する分析対象物試験機器(たとえば、試験センサカートリッジ)を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0010】
本発明の1つの実施形態によると、試験センサカートリッジは、流体試料の分析対象物濃度の測定を支援するように適合されている複数の試験センサを含む。カートリッジは、内部にキャビティを形成する複数の壁をさらに含む。キャビティは、複数の試験センサを含むように適合されている。複数の壁のうち少なくとも1つは、少なくとも1つの開口を形成する。カートリッジは、キャビティを取り囲むように適合されているふたをさらに含む。カートリッジは、ふたを1以上の壁にロックするように適合されているロック機構をさらに含む。ロック機構は、分析対象物試験機器の突起を受ける少なくとも1つの開口によって外れるように適合されている。
【0011】
本発明のもう1つの実施形態によると、試験センサカートリッジは、流体試料の分析対象物濃度の測定を支援するように適合されている複数の試験センサを含む。カートリッジは、内部にキャビティを形成する複数の壁をさらに含む。キャビティは、複数の試験センサを含むように適合されている。少なくとも1つの壁は、少なくとも1つの開口を形成する。カートリッジは、キャビティを取り囲むように適合されているふたをさらに含む。カートリッジは、少なくとも1つの壁又はふたに位置するコード付け機構をさらに含む。カートリッジは、1以上の壁にふたをロックするように適合されているロック機構をさらに含む。ロック機構の少なくとも一部は、少なくとも1つの開口内に位置する。ロック機構は、分析対象物試験機器の突起を受ける少なくとも1つの開口によって外れるように適合されている。コード付け機構は、分析対象物試験機器上に位置する読み取り装置で読み取られるように適合されている。
【0012】
本発明の1つのプロセスによると、分析対象物試験機器の試験パラメータ修正方法は、内部にキャビティを形成する複数の壁を含む試験センサカートリッジを提供する工程を含む。キャビティは、複数の試験センサを含むように適合されている。うち少なくとも1つの壁は、少なくとも1つの開口を形成する。キャビティは、1以上の壁にふたをロックするように適合されているロック機構を有するふたによって取り囲まれる。試験センサは、流体試料中の分析対象物の濃度の測定を支援するよう適合されている。ふた又は壁のうち少なくとも1つは、その上に位置しているコード付け機構を有する。本方法は、その上に位置付けられた少なくとも1つの突起を有する分析対象物試験機器を提供する工程をさらに含む。分析対象物試験機器は、読み取り装置を含む。本方法は、少なくとも1つの突起が少なくとも1つの開口と嵌合するように、カートリッジを分析対象物試験機器に接触させることによりロック機構を外す工程をさらに含む。本方法は、読み取り装置を用いてコード付け機構を読み取る工程をさらに含む。本方法は、コード付け機構を読み取ることにより受信した情報に基づいて分析対象物試験機器の少なくとも1つの試験パラメータを修正する工程をさらに含む。
【0013】
本発明の上記概要は、本発明の各実施態様、すなわちあらゆる局面を表すことを意図するものではない。本発明のさらなる機構及び利点は、以下に述べる詳細な説明及び図面から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】1つの実施形態の試験センサの平面図である。
【図2】1つの実施形態の試験センサカートリッジの断面側面図である。
【図3a】本発明の実施形態の、試験センサカートリッジの閉鎖位置での断面側面図である。
【図3b】図3aのカートリッジの開放位置での断面側面図である。
【図3c】分析対象物試験機器に接触している図3a、bのカートリッジの斜視図である。
【図3d】図3a、bのカートリッジの背面図である。
【図4a】カートリッジがロック位置にある、本発明の1つの実施形態の試験センサカートリッジ及び分析対象物試験機器の断面側面図である。
【図4b】カートリッジが中間位置にある、図4aのカートリッジ及び分析対象物試験機器の断面側面図である。
【図4c】カートリッジが開放位置にある、図4a、bのカートリッジ及び分析対象物試験機器の断面側面図である。
【図5a】1つの実施形態の試験センサカートリッジのロック位置での正面図である。
【図5b】図5aの試験センサカートリッジの開放位置での背面図である。
【図6】本発明のもう1つの実施形態の試験センサカートリッジの平面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、計器と試験センサカートリッジとの間の通信を推し進めて、計器がカートリッジから較正情報を受信できるようにすることを意図する。本発明は、さらに、計器又は計器パラメータ、プロトコル、又はプログラムが、不適当な種類及び/又は世代の試験センサカートリッジと共に用いられるのを妨ぐか又は防止することを意図する。カートリッジから分与された試験センサ(たとえば、バイオセンサ)を用いて、流体試料中の分析対象物濃度の測定を支援することができる。収集及び分析され得る分析対象物の種類のいくつかの例は、グルコース、脂質プロフィール(たとえば、コレステロール、中性脂肪、LDL、及びHDL)、微量アルブミン、ヘモグロビン、AC、果糖、乳酸、又はビリルビンを含む。本発明は、しかしながら、これら特定の分析対象物に限定されず、他の分析対象物濃度を測定できることが意図される。分析対象物は、たとえば全血試料、血清試料、血漿試料、又はISF(間質液)及び/又は尿など他の体液中にある場合がある。試験センサカートリッジ及び計器の使用の非限定的な一例は、ユーザの血液、血漿、又はISF中のグルコース濃度を測定することである。
【0016】
1つの実施形態において、分析対象物濃度の測定に用いる試験センサは、試験センサの前端すなわち試験端から、試験センサに配置されたバイオセンシング物質すなわち試薬物質に延びる毛管路を含む。試薬は、一般に、試験される所望の分析対象物に反応するために適切に選択された酵素を含む。試薬は、乾燥された形態で試験センサ内に格納されて、試験センサの貯蔵寿命延長を促進することができる。試験センサの試験端が流体(たとえば、人の指が穿刺された後で指の上に溜まった血液)の中に置かれるとき、流体の一部が毛管現象によって毛管路の中に引き込まれる。流体はその後、試験センサ中で試薬物質と混合され、試薬物質と化学反応し、そして試験されている流体中の分析対象物(たとえば、グルコース)レベルを示す電気的信号が計器に供給され、引き続いて送信される。
【0017】
使用できる1つの種類の試験センサは、電気化学的試験センサである。電気化学的試験センサの非限定的な一例は、図1に示される。図1は、毛管路72、計器接点用区域86、及び複数の電極76、80、84を含む試験センサ70を図示する。毛管路72は、試薬を包含する。複数の電極は、対電極76、作用(測定)電極80、及び任意のトリガー電極84を含む。トリガー電極84は、センサ70に十分な血液試料が置かれているかどうかの判定を支援することができる。電気化学的試験センサは、他の数及び/又は種類の電極を包含することもできる。電気化学的試験センサの、作用を含む例は、たとえばBayer Corporationに譲渡された米国特許第6,531,040号に見いだすことができる。他の電気化学的試験センサを採用できることが意図される。光学的試験センサを含むが、これに限定されない他の種類の試験センサを用いてもよいことも意図される。
【0018】
複数の試験センサが、使い捨て試験センサカートリッジに格納されてもよい。試験センサカートリッジは、試験センサを包含するように適合されている任意の種類の容器を含むことができ、ボトル、ディスク等を含むが、これらに限定されない。たとえば、複数の試験センサは、一般に試験センサが放射状に配列され、センサキャビティの中で個別に包装されるカートリッジ(たとえば、ブリスターパック)中に格納されてもよい。使い捨てカートリッジ100のもう1つの例が、図2に図示されている。図2の使い捨てカートリッジ100は、ハウジング102、複数の積み重ねられた試験センサ104、ヒンジ機構106、及びふた108を含む。カートリッジ100は、複数の試験センサ104のそれぞれが取り外されて使用された後に破棄されるように適合されている。カートリッジ100は再充填され、それによって再利用されてもよいことも意図される。再利用可能なカートリッジの乾燥剤コンパートメントは、一般に、再利用可能なカートリッジが再充填されるときに交換すべきである。
【0019】
本発明の実施形態の試験センサカートリッジは、一般に、カートリッジが計器上のロック解除機構に接触するまで開けることができない。ロック解除機構は、カートリッジの対応する開口内にはまる突起であってもよい。カートリッジと計器との間の接触を要することで、分析対象物試験中にカートリッジが不適当な計器と共に用いられること、及び/又は不適当な試験パラメータ、プロトコル、又はプログラムを適用することを妨げるか又は防止するのを支援する。
【0020】
図3a、bの実施形態において、たとえば、ロック解放機構151を有する試験センサカートリッジ150が示されている。図2のカートリッジ100と同様に、カートリッジ150は、ハウジング152、ヒンジ機構156、及びふた158を含む。ハウジング152は、前面壁159a、前面壁159aに対向する背面壁(図示せず)、第1の側面壁159b(図3c参照)、第1の側面壁159bに対向する第2の側面壁(図示せず)、及び底部160を含む複数の壁を含む。壁(たとえば、壁159a、b)は、複数の積み重ねられた試験センサ(図示せず)をその中に保持するように適合されているキャビティ161を形成する。ふた158は、カートリッジ150の上端部162に位置し、キャビティ161を取り囲むように適合されている。ふた158は、カートリッジ150の第1の端部164の上面162に位置する切欠き163を含む。ロック解放機構151はカートリッジ150の第1の端部164に位置し、概ね垂直な位置でカートリッジ150内に収容されたロッド165を含む。ロッド165は、カートリッジ150の第1の端部164に形成された開口166内に位置する。開口166は、カートリッジ150の底部160の中を通って延びる。図示された実施形態では、ロッド165の底面167は、一般にカートリッジ150の底部160と面一である。しかしながら、ロッド165はカートリッジ150中で短くして(すなわち、くぼませて)もよいことが意図される。ロッド165は、カートリッジ150の上端部162でラッチ168に連結する。ラッチ168は、旋回点169のまわりを回転可能である。ロック解放機構151は、第1のばね保持具172aと第2のばね保持具172bとの間に位置するばね170をさらに含む。
【0021】
図3aは、ふた158が閉鎖位置にあるカートリッジ150を示す。閉鎖位置においては、ラッチ168は、カートリッジ150の第1の端部164の上面162で、ふた158の内側に位置付けられた切欠き163のまわりに全体的に巻き付けられ、それによってふた158を、壁のうち少なくとも1つ(たとえば、前壁159a、第1の側壁159b)に、カートリッジ150に対して閉鎖位置にロックする。したがって、ユーザは、ふた158を開けてカートリッジ150内の試験センサ(図示せず)を取り外すことが不可能になる。
【0022】
ここで図3cを参照すると、カートリッジ150を開けるために、カートリッジ150の底部160に形成された開口166は、ロッド165の底面167が計器181に接触して、計器181上に好適に位置する対応する突起182に接触することが求められる。突起182は、ロッド165の底面167を、矢印Aの方向へ上向きに押す。ロッド165の上向きの動きは、ばね170の第1及び第2のばね保持具172a、bの間での圧縮を生じさせ、それによってラッチ168に、矢印B(図3b)の方向へ旋回点169のまわりを回転させる。ラッチ168の回転によって、ラッチ168は、切欠き163に遮られることから解放される。ラッチ168の回転は、ふた158がカートリッジ150から持ち上げられることを可能にし、これによりカートリッジ150が開くことが可能になる。このように、ユーザは、開いたカートリッジ150(図3b参照)から試験センサを取り外すことができる。
【0023】
1つの実施形態では、ユーザが計器の突起182からカートリッジ150を取り外した後、ばね170は、ロック解放機構151を図3aのロック位置に押し戻す。このように、ユーザがふた158を閉じると、ラッチ168は再び切欠き163に遮られるようになり、それによってカートリッジ150を再ロックする。
【0024】
もう1つの実施形態では、ロック解放機構151は、ロックを一度解除することが必要とされるだけである。その後、カートリッジ150のふた158は、ロックすることなく閉じることができる。このことが望ましい場合があるのは、カートリッジ150が一度だけ計器に接触して、計器に使用中のカートリッジの種類を、ひいては試験センサの種類を認識させる必要があるためである。いったん計器が使用中のカートリッジの種類を認識すると、計器はそれにしたがって試験パラメータ、プログラム、及び/又はプロトコルを較正及び/又は修正する。
【0025】
さらにもう1つの実施形態では、カートリッジ150は、任意の好適な手段を用いて計器181に連結させたままであってもよい。カートリッジ150が空で、新しい(たとえば、満杯の)カートリッジに交換されるとき、ユーザは、たとえば、計器181上の解放ボタン183を押して、計器181からカートリッジ150を取り外すことができ、もう1つのカートリッジ150を導入できる。
【0026】
本発明の実施形態を用いて、試験センサカートリッジと計器、及び/又は計器の試験パラメータ、プログラム、及び/又はプロトコルとのミスマッチを妨ぐか又は防止を可能にするいくつかのやり方がある。たとえば1つの実施形態においては、試験センサカートリッジは、計器で読み取られて、カートリッジ、ロット等の間での区別を支援するように適合されているコード付け機構、たとえばバーコード、光学的に検出可能な機構等を含むことができる。図3dを参照すると、たとえば、試験センサカートリッジ185は、その上にバーコード190を有する自動較正ラベル188を含む。自動較正ラベル188は、計器(たとえば、図3cの計器181)上の対応するバーコードリーダ(たとえば、図3cのバーコードリーダ191)に隣接する、カートリッジ185の一部及び/又はふた191に位置し、その間カートリッジ185は計器によってロック解除される。図3dの実施形態において自動較正ラベル188はカートリッジ185の背面192に位置するが、自動較正ラベル188は、他の好適な場所に位置してもよく、カートリッジ185の底面194、ふた191、又はそれらの組み合わせ等を含むが、これに限定されないことが意図されている。バーコード190の読み取り時に、計器は分析対象物試験パラメータ、プログラム、及び/又はプロトコルを調整して、カートリッジ185内に収容された試験センサの種類及び/又は世代に対応させ、それによって試験結果の精度を向上させることができる。
【0027】
これに代えて、又はこれに加えて、計器のロック解除機構は、好適なカートリッジのロック解放機構だけに嵌合するように適合されてもよい。たとえば、図3cに戻って参照すると、突起182は、位置、大きさ、形状、又はそれらの組み合わせなどが、適合するカートリッジの対応する開口(たとえば、図3a、bの開口166)だけにはまるようにしてもよい。このため、ユーザは、突起182を用いて計器181に不適合なカートリッジのロック解除を試みることができない。カートリッジをロック解除できないことが、カートリッジが計器と不適合であることをユーザに警告し、結果として不正確な試験結果を妨ぐか又は防止する。この実施形態はコード付け機構と組み合わせて用いることができ、計器は、パラメータ、プログラム、及び/又はプロトコルを、使用中の試験センサカートリッジの種類及び/又は世代と調整することができる。
【0028】
ここで図4aを参照すると、本発明のもう1つの実施形態の試験センサカートリッジ200及び計器202の断面図が示されている。カートリッジ200は、少なくとも1つの開口204及び解放可能にロックするふた206を含む。ふた206は、上面部210を側面部212に連結する継手208を含む。側面部212は、少なくとも1つのタブ部214を含む。カートリッジ200が図4aのロック位置にあるとき、タブ部214は開口204の中に延び、ユーザが握ったり、引いたり、又は押したりできず、それによってユーザがふた206を開けにくくなる。
【0029】
ふた206を開けるために、計器202上に位置する対応するロック解除機構、すなわち突起216は、カートリッジ200が計器202と接触することにより、開口204の中に挿入される。図4b〜cに示されるように、突起216が開口204の内側のタブ部214に接触すると、タブ部214は開口204から矢印Cの方向へ押し出され、それによって継手208でふた206が曲げられる。ユーザは、その後、ふた206の側面部212及び/又はタブ部214を握り、ふた206を開け、そしてカートリッジ200の中から試験センサを取り外すことができる。
【0030】
任意の好適な数の開口204及び/又は突起216を、それぞれカートリッジ200及び計器202と共に使用してもよい。さらに、開口204及び/又は突起216は、任意の好適な大きさ、形状、位置、又はそれらの組み合わせ等を有してもよい。図5a、bを参照すると、図4a〜cのカートリッジ200の前面220(図5a)及び背面222(図5b)が、1つの実施形態に従って示されている。図5aは、閉鎖位置におけるカートリッジ200の前面220を示す。図5bは、開放位置におけるカートリッジ200の背面222を示す。カートリッジ200は、一般にふた206のタブ部214と並べられた2つの開口204a、bを含む。このように、図5a、bによれば、カートリッジ200は2つの対応する突起を有する計器と共に用いられるように適合されている。
【0031】
図5a、bの実施形態によると、カートリッジ200は、カートリッジ200の背面222上にバーコード224を含む。このように、ふた206を開くためにカートリッジ200が計器202に接触すると、好適な位置にあるバーコードリーダ226(図4a〜c参照)はバーコード224をスキャンして読み取る。計器202はその後、カートリッジ200内に収容された試験センサ(図示せず)についてバーコード224から得た情報に基づいて、試験パラメータを再較正及び/又は調整できる。図3a〜dに関して上述したように、他の実施形態においては、突起216は、位置、大きさ、及び/又は形状が、適合するカートリッジの開口だけにはまるようにされてもよい。
【0032】
1つの実施形態において、その上にバーコードを有する自動較正ラベルは、ふた206の下側に位置する。本実施形態では、突起216は、その上にバーコードリーダを含む。このように、突起216が開口204の中に挿入されてふた206が開くと、突起216上のバーコードリーダはふた206上のバーコードを読み取る。計器202は、その後、バーコードから集められたカートリッジ200内の試験センサについての情報に基づいて、試験パラメータ、プログラム、及び/又はプロトコルを再較正及び/又は修正できる。
【0033】
図6は、本発明のもう1つの実施形態の試験センサカートリッジ230を示す。図6のカートリッジ230は全体に丸いが、任意の好適な形状を用いてもよい。カートリッジ230は、ねじるタイプのふた、又は上部をはじくタイプのふたなどであってもよいふた232を含む。ふた232は、側部236及びタブ部238を有するロック機構234を含む。カートリッジ230が図6のロック位置にあるとき、タブ部は、カートリッジ230内に形成された開口240の中に延びる。タブ部238は、計器の支援なしでユーザによってふた232が開かれることを妨げるか又は防止することを支援する。このようにして、カートリッジ230のふた232を開けるために、ユーザは、カートリッジ230を計器(たとえば、図4a〜cの計器202)に接触させ、突起(たとえば、図4a〜cの突起216)が開口240の中を通って延び、タブ部238が開口240から押し出されるようにする必要がある。1つの実施形態では、タブ部238が開口240から押し出されると、ロック機構234はふた232から外れる。このように、タブ部238がふた232の移動を妨げることがなく、ユーザはふた232を自由に開けることができる。ふた232は手動で開けてもよいし、又はさらに計器を用いて開けるのを容易にしてもよい。
【0034】
上述のあらゆるやり方を用いて、カートリッジ230と計器、又はパラメータ、プログラム、及び/又はそれらのプロトコルのミスマッチを妨げるか又は防止してもよい。たとえば、カートリッジ230は、その上に好適に位置するバーコード242を含んでもよい。これに代えて、又はこれに加えて、開口240は、カートリッジ230が適合する計器からの突起だけを受けることができるような、大きさ及び/又は位置にされてもよい。また、カートリッジ230と計器のミスマッチを妨げるか又は防止する他の改変を用いるてもよい。
【0035】
本発明の実施形態のカートリッジは、計器に接触させて開く必要があるので、ユーザは使用中の試験センサカートリッジの種類、世代等を計器に通知することが求められ、計器はそれにしたがって試験パラメータ、プログラム、及び/又はプロトコルを較正及び/又は変更することができる。このようなカートリッジから計器への接触は、ユーザがカートリッジを開けて、試験センサを取り外し、そして試験を始めることができる前に行われなければならない。このようにして、ユーザが、新しいカートリッジが用いられていることを計器に通知する工程を行うことを忘れるか、又は選ぶ機会が著しく減少又は除外される。したがって、本発明の実施形態は、分析対象物試験結果の全体的な精度を改善させることができる。
【0036】
本発明の実施形態はまた、他の多くの利点も有する。たとえば、本発明の実施形態のカートリッジは、カートリッジの特定の一部を、計器の対応する特定の一部に接触させずに開けることができないので、カートリッジは一般に子供にとって安全である。本発明の実施形態の試験センサカートリッジはコード付けされている(たとえば、バーコードを用いて、好適な計器又はその組み合わせ等に対応するようにカートリッジの機構の大きさを決めることにより)ので、カートリッジ内に収容された試験センサを個別にコード付けする必要がなく、このため、センサの製造コストを減らすことができる。
【0037】
[代替実施形態A]
流体試料の分析対象物濃度の測定を支援するように適合されている複数の試験センサと、
複数の試験センサを含むように適合されたキャビティをその内部に形成し、少なくとも1つの壁が少なくとも1つの開口を形成する複数の壁と、
キャビティを取り囲むように適合されているふたと、
ふたを1以上の壁にロックするように適合され、分析対象物試験機器の突起を受ける少なくとも1つの開口によって外れるように適合されているロック機構と、
を含む、試験センサカートリッジ。
【0038】
[代替実施形態B]
ロック機構が、カートリッジに連結したラッチ、及びふたに連結した対応する切欠きを含む、代替実施形態Aのカートリッジ。
【0039】
[代替実施形態C]
ロック機構が、開口の中に延びるタブ部を含む、代替実施形態Aのカートリッジ。
【0040】
[代替実施形態D]
開口が、完全にカートリッジの中を通って延びる、代替実施形態Aのカートリッジ。
【0041】
[代替実施形態E]
カートリッジが、少なくとも1つの開口部が突起を受けるときにコード付け機構が分析対象物試験機器によって読み取ることができるように位置するコード付け機構をさらに含む、代替実施形態Aのカートリッジ。
【0042】
[代替実施形態F]
コード付け機構がキャビティに隣接するふたの表面に位置付けられ、突起がコード付け機構を読み取るための機構を含む、代替実施形態Eのカートリッジ。
【0043】
[代替実施形態G]
開口が、カートリッジに適合した第1の分析対象物試験機器の第1の突起を受けるように適合されていて、開口が、カートリッジに不適合な第2の分析対象物試験機器の第2の突起を受けることができない、代替実施形態Aのカートリッジ。
【0044】
[代替実施形態H]
流体試料の分析対象物濃度の測定を支援するように適合されている複数の試験センサと、
複数の試験センサを含むように適合されたキャビティを内部に形成し、少なくとも1つの壁が少なくとも1つの開口を形成する複数の壁と、
キャビティを取り囲むように適合されているふたと、
少なくとも1つの壁又はふたに位置するコード付け機構と、
1以上の壁にふたをロックするように適合されその少なくとも一部が少なくとも1つの開口内に位置し、分析対象物試験機器の突起を受ける少なくとも1つの開口によって外れるように適合されているロック機構とを含み、
コード付け機構が、分析対象物試験機器上に位置する読み取り装置で読み取られるように適合されている、
試験センサカートリッジ。
【0045】
[代替実施形態I]
ロック機構が、カートリッジに連結したラッチと、ふたに連結した対応する切欠きとを含む、代替実施形態Hのカートリッジ。
【0046】
[代替実施形態J]
ロック機構がふたに連結し、ロック機構が、開口の中に延びるタブ部をさらに含む、代替実施形態Hのカートリッジ。
【0047】
[代替実施形態K]
開口が、完全にカートリッジの中を通って延びる、代替実施形態Hのカートリッジ。
【0048】
[代替実施形態L]
コード付け機構が壁のうちの1つの外側表面に位置する、代替実施形態Hのカートリッジ。
【0049】
[代替実施形態M]
コード付け機構がキャビティに隣接するふたの表面上に位置付けられ、突起が読み取り装置を含む、代替実施形態Hのカートリッジ。
【0050】
[代替実施形態N]
開口が、カートリッジに適合した第1の分析対象物試験機器の第1の突起を受けるように適合され、開口が、カートリッジに不適合な第2の分析対象物試験機器の第2の突起を受けることができない、代替実施形態Hのカートリッジ。
【0051】
[代替プロセスO]
複数の試験センサを含むように適合され、1以上の壁にふたをロックするように適合されているロック機構を有するふたによって取り囲まれるキャビティを内部に形成し、少なくとも1つの壁が少なくとも1つの開口を形成する複数の壁を含む試験センサカートリッジであって、試験センサが流体試料中の分析対象物の濃度の測定を支援するよう適合され、ふた又は壁のうち少なくとも1つがその上に位置するコード付け機構を有する試験センサカートリッジを提供する工程と、
その上に位置付けられた少なくとも1つの突起を有し、読み取り装置を含む分析対象物試験機器を提供する工程と、
少なくとも1つの突起が少なくとも1つの開口と嵌合するように、カートリッジを分析対象物試験機器に接触させることによりロック機構を外す工程と、
読み取り装置を用いてコード付け機構を読み取る工程と、
コード付け機構を読み取ることにより受信した情報に基づいて分析対象物試験機器の少なくとも1つの試験パラメータを修正する工程と、
を含む、分析対象物試験機器の試験パラメータ変更方法。
【0052】
[代替プロセスP]
ロック機構が、カートリッジに連結したラッチと、ふたに連結した対応する切欠きとを含む、代替プロセスOの方法。
【0053】
[代替プロセスQ]
ロック機構が、開口の中に延びるタブ部を含む、代替プロセスOの方法。
【0054】
[代替プロセスR]
開口が、完全にカートリッジの中を通って延びる、代替プロセスOの方法。
【0055】
[代替プロセスS]
コード付け機構が、キャビティに隣接するふたの表面上に位置付けられ、読み取り装置が少なくとも1つの突起上に位置する、代替プロセスOの方法。
【0056】
[代替プロセスT]
ロック機構を外す工程が、少なくとも1つの開口からロック機構を押し出す少なくとも1つの突起を含む、代替プロセスOの方法。
【0057】
本発明は、種々の変形及び代替形態を受け入れることができるが、その具体的な実施態様及び方法を図面で例として示し、本明細書で詳細に説明した。しかしながら、本発明を開示された特定の形態又は方法に限定する意図はなく、それどころか、添付の特許請求の範囲によって定義される発明の本質及び範囲に当てはまるすべての変形、等価及び代替を包含するということが理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体試料の分析対象物濃度の測定を支援するように適合されている複数の試験センサと、
複数の試験センサを含むように適合されたキャビティをその内部に形成し、少なくとも1つの壁が少なくとも1つの開口を形成する複数の壁と、
キャビティを取り囲むように適合されているふたと、
ふたを1以上の壁にロックするように適合され、分析対象物試験機器の突起を受ける少なくとも1つの開口によって外れるように適合されているロック機構と、
を含む、試験センサカートリッジ。
【請求項2】
ロック機構が、カートリッジに連結したラッチ、及びふたに連結した対応する切欠き含む、請求項1記載のカートリッジ。
【請求項3】
ロック機構が、開口の中に延びるタブ部を含む、請求項1記載のカートリッジ。
【請求項4】
開口が、完全にカートリッジの中を通って延びる、請求項1記載のカートリッジ。
【請求項5】
カートリッジが、少なくとも1つの開口部が突起を受けるときに、分析対象物試験機器によって読み取られることができるような位置に置かれたコード付け機構をさらに含む、請求項1記載のカートリッジ。
【請求項6】
コード付け機構がキャビティに隣接するふたの表面に位置付けられ、突起がコード付け機構を読み取るための機構を含む、請求項5記載のカートリッジ。
【請求項7】
開口が、カートリッジに適合した第1の分析対象物試験機器の第1の突起を受けるように適合されていて、開口が、カートリッジに不適合な第2の分析対象物試験機器の第2の突起を受けることができない、請求項1記載のカートリッジ。
【請求項8】
流体試料の分析対象物濃度の測定を支援するように適合されている複数の試験センサと、
複数の試験センサを含むように適合されたキャビティを内部に形成し、少なくとも1つの壁が少なくとも1つの開口を形成する複数の壁と、
キャビティを取り囲むように適合されているふたと、
少なくとも1つの壁又はふたに位置するコード付け機構と、
1以上の壁にふたをロックするように適合され、その少なくとも一部が少なくとも1つの開口内に位置し、分析対象物試験機器の突起を受ける少なくとも1つの開口によって外れるように適合されているロック機構とを含み、
コード付け機構が、分析対象物試験機器上に位置する読み取り装置で読み取られるように適合されている、
試験センサカートリッジ。
【請求項9】
ロック機構が、カートリッジに連結したラッチと、ふたに連結した対応する切欠きとを含む、請求項8記載のカートリッジ。
【請求項10】
ロック機構がふたに連結し、ロック機構が、開口の中に延びるタブ部をさらに含む、請求項8記載のカートリッジ。
【請求項11】
開口が、完全にカートリッジの中を通って延びる、請求項8記載のカートリッジ。
【請求項12】
コード付け機構が壁のうちの1つの外側表面に位置する、請求項8記載のカートリッジ。
【請求項13】
コード付け機構がキャビティに隣接するふたの表面上に位置付けられ、突起が読み取り装置を含む、請求項8記載のカートリッジ。
【請求項14】
開口が、カートリッジに適合した第1の分析対象物試験機器の第1の突起を受けるように適合され、開口が、カートリッジに不適合な第2の分析対象物試験機器の第2の突起を受けることができない、請求項8記載のカートリッジ。
【請求項15】
複数の試験センサを含むように適合され、1以上の壁にふたをロックするように適合されているロック機構を有するふたによって取り囲まれるキャビティを内部に形成し、少なくとも1つの壁が少なくとも1つの開口を形成する複数の壁を含む試験センサカートリッジであって、試験センサが流体試料中の分析対象物の濃度の測定を支援するよう適合され、ふた又は壁のうち少なくとも1つがその上に位置するコード付け機構を有する試験センサカートリッジを提供する工程と、
その上に位置付けられた少なくとも1つの突起を有し、読み取り装置を含む分析対象物試験機器を提供する工程と、
少なくとも1つの突起が少なくとも1つの開口と嵌合するように、カートリッジを分析対象物試験機器に接触させることによりロック機構を外す工程と、
読み取り装置を用いてコード付け機構を読み取る工程と、
コード付け機構を読み取ることにより受信した情報に基づいて分析対象物試験機器の少なくとも1つの試験パラメータを修正する工程と、
を含む、分析対象物試験機器の試験パラメータ変更方法。
【請求項16】
ロック機構が、カートリッジに連結したラッチと、ふたに連結した対応する切欠きとを含む、請求項15記載の方法。
【請求項17】
ロック機構が、開口の中に延びるタブ部を含む、請求項15記載の方法。
【請求項18】
開口が、完全にカートリッジの中を通って延びる、請求項15記載の方法。
【請求項19】
コード付け機構がキャビティに隣接するふたの表面上に位置付けられ、読み取り装置が少なくとも1つの突起上に位置する、請求項15記載の方法。
【請求項20】
ロック機構を外す工程が、少なくとも1つの開口からロック機構を押し出す少なくとも1つの突起を含む、請求項15記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−510517(P2010−510517A)
【公表日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−538385(P2009−538385)
【出願日】平成19年11月6日(2007.11.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/023367
【国際公開番号】WO2008/063405
【国際公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願人】(503106111)バイエル・ヘルスケア・エルエルシー (154)
【Fターム(参考)】