説明

試験装置用のパッケージング装置

【課題】
【解決手段】パッケージング装置が開示されている。パッケージング装置は、流体受け入れ部分を含む分析物試験装置を備えている。パッケージング装置は、分析物試験装置の流体受け入れ部分に蓋をし得るようにされたフィルムを更に備えている。フィルムは、第一の側部と、該第一の側部に対向した第二の側部とを有している。第一の側部は、分析物試験装置と接触し得るようにされている。パッケージング装置は、フィルムの第一の側部の少なくとも一部分上に配置された接着剤を更に含む。パッケージング装置は、フィルムの第一の側部に配置された乾燥剤材料を更に備えており、乾燥剤材料は、分析物試験装置の流体受け入れ部分との間で蒸気が連通し得るようにされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[001] 本発明は、全体として、試験装置用のパッケージング装置、より詳細には、流体試料中の分析物の濃度を決定し得るようにした個別の試験センサ用のパッケージング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[002] 体液中の分析物を定量的に決定することは、特定の生理学的異常を診断し且つ治療する上で極めて重要である。例えば、特定の患者の乳酸塩、コレステロール、及びビリルビンを監視しなければならない。特に、体液中のグルコースを決定することは、その飲食物中のグルコース摂取量を調節するため、その体液中のグルコースレベルを頻繁にチェックしなければならない糖尿病患者にとって重要である。かかる試験の結果は、インスリン又はその他の医薬(存在するならば)の何れかを投薬する必要があるかどうかを決定するため使用することができる。1つの型式の試験装置において、血液の試料のような流体を試験するため、試験センサが使用される。
【0003】
[003] 人間の血糖レベルを監視する1つの方法は、携帯型、手持ち式の血糖試験装置(例えば、計器)を使用するものである。計器にて血糖レベルを決定するため、典型的には、針ランセットを保持するランセット装置にて皮膚の組織を突き刺し、全血試料が皮膚の表面上に形成されるのを許容する。必須の量の血液が皮膚の表面上にて形成されたとき、その血液試料は、試験センサに移送する。電気化学的試験センサの用途において、試験センサは、全体として、計器の本体の開口部内に配置され、この場合、試験する血糖レベルを示す電気信号が供給され且つ、計器内の電気的アセンブリに伝送される。例えば、光学試験センサを含む、その他の型式の試験センサを使用して血糖レベルの監視を助けることもできる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
[004] 多くの患者は、その血糖を一日数回、試験する。試験の頻度のため、患者は、その自宅、仕事の場所(例えば、オフィスビル又は作業所)、レクリエーションの場又は同様の場所を含む、異なる場所にて自己の血糖を試験することが多い。このため、こうした患者は、計器、試験センサ、ランシング装置、使い捨て型ランセット、注射器、インスリン、経口医薬、組織、それらの組み合わせ又は同様のものを含む、色々な分析物の試験器具を自身で携帯しなければならないことが多い。こうした色々な場所まで計器及び(又は)その他の分析物試験器具を携帯することは、患者にとって不便である。この不便さは、器具が多くの場合、大型、嵩張り及び(又は)重くなるということで増幅する。
【0005】
[005] 例えば、試験センサは、通常、その各々が約25−30の試験センサを保持することのできる瓶、密封バッグ、カートリッジ又は同様のものにパッケージングされる。既存の試験センサのパッケージング装置は、全体として、余剰な湿気が試験センサを損傷させ且つ(又は)試験結果を変化させるのを阻止し又は防止するため1つ又はより多くの乾燥剤区画を含んでいる。乾燥剤区画によって、これらの既存のパッケージング装置は、相対的に大型及び(又は)嵩張るものとなる。瓶、密封バッグ、カートリッジ又は同様のものから除去されたとき、個々の試験センサは、全体として、余剰な湿気及び(又は)汚染物質から保護されていない。このため、ユーザは、一般に、個々の試験センサを携帯しない。これと異なり、ユーザは、典型的に、瓶、密封したバッグ、カートリッジ又はその他のものの全体を色々な試験場所まで携帯するが、このことは、ユーザにとって不便なことである。既存の試験センサパッケージング装置の別の短所は、パッケージング装置を製造するため、相当な量の材料が必要とされることが多く、このため、製造コストが増大する点である。
【0006】
[006] 上述した不利益な点の1つ又はより多くに対処するのを助ける、個々の試験センサ及びその他の試験装置用のパッケージング装置を有することが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[007] 本発明の1つの実施の形態に従い、パッケージング装置が開示されている。パッケージング装置は、流体受け入れ部分を含む分析物試験装置を備えている。パッケージング装置は、分析物試験装置の流体受け入れ部分に蓋をし得るようにされたフィルムを更に備えている。フィルムは、第一の側部と、該第一の側部に対向した第二の側部とを有している。第一の側部は、分析物試験装置と接触し得るようにされている。パッケージング装置は、フィルムの第一の側部の少なくとも一部分上に配置された接着剤を更に含む。パッケージング装置は、フィルムの第一の側部に配置された乾燥剤材料を更に備えており、乾燥剤材料は、分析物試験装置の流体受け入れ部分との間で蒸気が連通し得るようにされている。
【0008】
[008] 本発明の1つの過程に従い、パッケージング装置を製造する方法が開示されている。該方法は、流体受け入れ部分を含む分析物試験装置を提供する行為を備えている。該方法は、分析物試験装置の流体受け入れ部分に蓋をし得るようにしたフィルムを提供する行為を更に備えている。フィルムは、第一の側部と、該第一の側部に対向した第二の側部とを有している。第一の側部は、分析物試験装置と接触し得るようにされている。該方法は、乾燥剤材料及び接着剤と溶融させて熱溶融型乾燥剤を形成する行為を更に備えている。該方法は、熱溶融型乾燥剤をフィルムの第一の側部の一部分に施し、乾燥剤材料と分析物試験装置の流体受け入れ部分との間で蒸気が連通するようにする行為を更に備えている。
【0009】
[009] 本発明の別の過程に従い、パッケージング装置を製造する方法が開示されている。該方法は、流体受け入れ部分を含む分析物試験装置を提供する行為を備えている。該方法は、分析物試験装置の少なくとも流体受け入れ部分に蓋をし得るようにしたフィルムを提供する行為を更に備えている。フィルムは、内側部分と、外側部分とを有している。該方法は、接着剤をフィルムの外側部分に施す行為を更に備えている。接着剤は、流体受け入れ部分の回りにシールを形成する。該方法は、内側部分に配置された乾燥剤材料を提供する行為を更に備えている。
【0010】
[0010] 本発明の別の実施の形態に従い、流体受け入れ部分を含む個別の分析物試験装置用のパッケージング装置が開示されている。パッケージング装置は、分析物試験装置の流体受け入れ部分に蓋をし得るようにしたフィルムを備えている。フィルムは、第一の側部と、該第一の側部に対向した第二の側部とを有している。第一の側部は、分析物試験装置と接触し得るようにされている。パッケージング装置は、フィルムの第一の側部の少なくとも一部分に配置された接着剤を更に備えている。パッケージング装置は、フィルムの第一の側部に配置された乾燥剤材料を更に備え、乾燥剤材料と分析物試験装置の流体受け入れ部分との間で蒸気が連通し得るようにされている。
【0011】
[0011] 本発明の上記の概要は、本発明の実施の形態の各々又は各特徴を表わすことを意図するものではない。本発明の追加的な特徴及び有利な点は、以下に掲げた詳細な説明及び図面から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1a】1つの実施の形態に従った試験センサの頂面図である。
【図1b】図1aの試験センサの側面図である。
【図2】本発明の1つの実施の形態に従った、試験センサのパッケージング装置の頂面図である。
【図3a】図2のパッケージング装置を含む図1a、図1bの試験センサの頂面図である。
【図3b】図3aの試験センサ及びパッケージング装置の側面図である。
【図4】本発明の別の実施の形態に従った、試験センサ用のパッケージング装置の頂面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0018] 本発明は、個々の試験センサ又はその他の分析物試験装置と共に使用し得るようにしたパッケージング装置に関する。
[0019] 図面、最初に、図1a、図1bを参照すると、試験センサ10の1つの非限定的な例が示されている。試験センサ10は、流体試料中の分析物の濃度を決定するのを助けるため分析物試験器具又は計器と共に使用することができる。収集し且つ分析することのできる分析物の型式の幾つかの例は、グルコース、脂質プロファイル(例えば、コレステロール、トリグリセリド、LDL、HDL)クレアチン、クレアチニン、尿素、微量アルブミン、フルクトース、乳酸塩又はビリルビンを含む。しかし、本発明は、これら特定の分析物の濃度を試験するため使用される試験センサにのみ限定されず、その他の分析物の濃度を決定することができると考えられる。分析物は、例えば、全血試料、血清試料、血漿試料、又はISF(間質液)及び(又は)尿のようなその他の体液内にあるものとすることができる。試験センサ10に対する1つの非限定的な使用例は、ユーザの血液、血漿、又はISFのグルコース濃度を決定するのを助けることである。
【0014】
[0020] 試験センサ10は、全体として、試験センサ10の液体受け入れ端又は試験端13に配置された毛管チャネル12と、蓋14と、複数の電極16、18、20とを含む。複数の電極は、全体として、カウンタ電極16と、検出電極18と、作動(測定)電極20とを含む。その他の電極の組み合わせ及び異なる数の電極を使用することができると考えられる。図1aに示したように、試験センサ10は、試薬を保持する流体受け入れ領域22を更に含む。試験センサ上に試薬及び電極を有する流体受け入れ領域の作用は、当該技術の当業者に既知であり、このため、更に詳細には説明しない。その作用を含んで電気化学的試験センサの例は、例えば、米国特許第6,531,040号に見ることができる。
【0015】
[0021] 次に、図2を参照すると、本発明の1つの実施の形態によるパッケージング装置100が示されている。図3a、図3bには、図1a、図1bの試験センサ10と共に使用されるパッケージング装置100が示されている。図示した実施の形態に従い、パッケージング装置100は、タブ部分115を有するフィルム片102を含む。図3a、図3bに示したように、パッケージング装置100は、全体として、試験センサ10(例えば、試薬を保持する流体受け入れ部分22)を余剰な湿気、汚染物質又は同様のものから保護するため試験センサ10の試験端13の上に配置されている゜
[0022] 図2及び図3aを参照すると、フィルム102は、ポリマー系材料、金属被覆プラスチックフィルム、ワックス紙、その他の適宜な材料又はこれらの組み合わせにて出来たものとすることができる。フィルム102は、フィルム−センサの密封条件に依存して、約45.36g(0.1lbs)から約2267.96g(5lbs)の範囲とすることのできる引張り力に耐え得なければならない。フィルム102を形成するため使用される材料は、全体として、試験センサ10にとって有害な湿気及びその他の材料(又は汚染物質)に対して不透過性でなければならない。フィルム102の寸法は、典型的には、フィルム102と共に使用される試験センサ10の寸法に基づいて変化する。例えば、フィルム102は、全体として約30mmから約50mmの範囲の長さLと、全体として、約5mmから約10mmの範囲の幅とを有することができる。
【0016】
[0023] 図2及び図3aに示した実施の形態に従い、フィルム102の外側部分108は、試験センサ10と接触し得るようにした、フィルム102の側部にて接着剤109を含む。接着剤109は、外側部分108の全体又はその一部分上に配置することができる。このように、外側部分108は、湿気及び(又は)汚染物質が試験センサ10(又は)試験センサ10の構成要素を損傷させるのを阻止するのを助けるシールとして作用する。外側部分108の厚さTは、試験センサ10の所望の予想寿命に依存して変更することができる。例えば、厚い厚さTは、より厚いシールを提供し、このため、湿気及び(又は)その他の汚染物質が薄い厚さTよりもシールを通って浸入するのを阻止する点にてより効果的である。
【0017】
[0024] 接着剤109及び(又は)フィルム102が試験センサ10の部分(例えば、毛管チャネル12及び(又は)流体受け入れ領域22)に接着することに起因する潜在的な試験センサ10の損傷を生じさせ、これにより試験結果を変化させる場合もあることを避けるため、フィルム102の内側部分106は、全体して接着剤109が存在しない状態に保たれることが望ましい。しかし、例えば、接着剤109が試験センサ10に接着せず且つ(又は)損傷させない場合、接着剤109をフィルムの内側部分106に施すことができると考えられる。
【0018】
[0025] パッケージング装置100は、乾燥剤材料を更に含む。乾燥剤材料は、試験センサ10が適正な湿度レベルに維持され、試験センサ10の流体受け入れ部分22内の試薬材料が使用される前に、悪影響を受けないことを保証するのを助ける。
【0019】
[0026] 図2及び図3aの実施の形態に従って、乾燥剤材料114は、フィルム102の内側部分106上に又は該内側部分106に隣接して配置される。乾燥剤材料114は、フィルム102の内側部分106内に又は該内側部分106に隣接して容易に配設することができる、粉体、ペレット、ビード又は任意のその他の形態をしたものとすることができる。使用される乾燥剤材料114の量は、試験センサ10を乾燥の状態に維持するため必要とされる量に依存する。使用可能な乾燥剤材料の1つの非限定的な型式は、粉体、ペレット及びビードの形態にて入手可能な、マルチソーブテクノロジーズインク(Multisorb Technologies,Inc.)(ニューヨーク州バッファロー)からの13X合成分子ふるいである。
【0020】
[0027] 別の実施の形態に従い、乾燥剤材料114は溶融し、その溶融した乾燥剤材料114は、フィルム102の内側部分106に施される。乾燥剤材料114は、内側部分106に施され、乾燥剤材料114は、フィルムに接着し且つ乾燥剤材料が冷却するに伴い硬化する。乾燥剤材料114が冷却し且つフィルム102上にて硬化したとき、乾燥剤材料は、全体として、試験センサ10に接着しない。乾燥剤材料114は、全体として、試験センサ開口部及び(又は)試験センサ10上の化学材料と接触しない。乾燥剤材料114は、内側部分106の全体に又はその任意の部分上に配置することができる。
【0021】
[0028]図4には、本発明の別の実施の形態によるパッケージング装置200が示されている。該パッケージング装置200は、全体として、図2及び図3aのパッケージング装置100と同様である。図4の1つの実施の形態に従い、乾燥剤材料214は、フィルム202の外側部分208上に配置される。図4の実施の形態に従い、乾燥剤材料214は、溶融し且つ接着剤209と混合して熱溶融型乾燥剤216を形成することができる。次に、熱溶融型乾燥剤216は、フィルム202の外側部分208上に施して、乾燥剤材料214と試験センサ(例えば試験センサ10)との間に蒸気が連通し得る状態が存在し、また、乾燥剤材料214は試験センサの湿度を適正に維持することができる。乾燥剤材料214は、外側部分208の全体に又はその任意の部分上に配置することができる。
【0022】
[0029] 乾燥剤材料214は、図2及び図3aに関して上述したように、乾燥剤材料214を内側部分206に施すことに代えて又はこれに加えて、外側部分208に施すことができる。このように、本発明の別の実施の形態に従い、乾燥剤材料214は、外側部分208及び内側部分206内に配置し又はこれらの部分に隣接して配置することができると考えられる。部分206、208の何れか一方に又はその双方にて、1つ又はより多くの形態の乾燥剤材料214(例えば、粉体、ペレット、ビード、熱溶融型)を使用することができる。
【0023】
[0030] 図示した実施の形態にて示したように、フィルム102は、全体として、線2−2に沿って折り畳まれ(図2参照)且つ、試験センサ10の試験端13の底端縁23の回りを包むようにする。このように、線2−2の上方のフィルム102の一部分110(図2参照)は、試験センサ10の頂部111上(図3a、図3b参照)に配置され、また、線2−2の下方の一部分112は、試験センサ10の底部113上に配置される。線2−2は、全体として、外側部分108及び内側部分106の中心を通ることができる。線2−2は、全体として、フィルム102のその他の部分を通るようにしてもよいと考えられる。
【0024】
[0031] これと代替的に又は追加的に、フィルム102は、試験センサ10の側部105a、105bの一方又はその双方の回りを包むようにしてもよい。これは必ずしも必要ではないが、試験センサ10は、典型的に、試験センサ10の製造中、その側部105a、105bにて密封されているため、このことは、湿気及び(又は)汚染物質からの更なる保護効果を提供することができる。フィルムは、センサの回りを包まず、フィルムを試験センサ10の頂部111又は底部113の何れかにのみ配置することも考えられる。フィルム102を試験センサ10上にてどのように且つどこに配置するかは、湿気及び(又は)汚染物質からの保護を必要とする試験センサ10の部分(例えば、流体受け入れ領域22)が配置される位置に依存するであろう。
【0025】
[0032] 図2、図3a及び図3bの実施の形態にて示したように、パッケージング装置100は、タブ部分115を含むこともできる。タブ部分115は、全体として接着剤109がなく、このため、試験センサ10を使用する前に、ユーザがタブ部分115を容易に把持し且つ引っ張ってフィルム102を試験センサ10から除去する(取り外す)ことができる。タブ部分115は、全体として、ユーザが容易に把持するのに十分大きく且つ、任意の適宜な形状を有することができる。タブ部分115は、全体として、フィルム102から伸びている。このため、タブ部分102は、フィルム102と一体化することができ、このため、フィルム102と同一の材料から成っており、又はタブ部分は、任意の適宜な装着手段を使用してフィルム102に装着された別個の部分としてもよい。本発明のその他の実施の形態において、パッケージング装置100はタブ部分115を含まないようにしてもよい。
【0026】
[0033] 本発明に従って別個の試験センサをパッケージングすることは、ユーザが必要なだけの数の個々にパッケージングした試験センサのみを携帯することを許容することにより、ユーザの満足感及び利便性を向上させることができる。このように、ユーザが多数の試験センサを保持し得るようにしたより大型のパッケージを携帯する必要性は、実質的に軽減し又は解消することができる。
【0027】
[0034] 本発明は、電気バイオセンサに関して説明し且つ図示したが、本発明は、例えば、光学試験センサを含むその他の型式の試験センサに適用可能である。光学試験センサ及びその作用の例は、例えば、米国特許第5,194,393号にて見ることができる。本発明は、その他の試験センサの構成のものと共に使用することもできると考えられる。
【0028】
[0035] 本発明のパッケージング装置は、湿気及び(又は)感光性の試験構成要素及び(又は)試薬を含むその他の分析物試験装置と共に使用することも考えられる。本発明のパッケージング装置を利用することのできる装置の1つの非限定的な例は、尿ストリップを含む。本発明のパッケージング装置は、HbAlC及び(又は)その他の分析物を試験すべく試験試薬カートリッジ又はストリップと共に使用することができる。本発明と関連して使用されるセンサ又は装置の型式に関係なく、本発明は、全体的な試験過程に対して上述した有利な効果を提供する。
【0029】
代替的な実施の形態A
[0036] 流体受け入れ部分を含む分析物試験装置と、
分析物試験装置の流体受け入れ部分に蓋をし得るようにしたフィルムであって、第一の側部と、該第一の側部に対向する第二の側部とを有し、第一の側部は分析物試験装置と接触するようにした上記フィルムと、
フィルムの第一の側部の少なくとも一部分上に配置された接着剤と、
フィルムの第一の側部に配置された乾燥剤材料であって、分析物試験装置の流体受け入れ部分との間で蒸気が連通し得るようにした上記乾燥剤材料とを備える、パッケージング装置である。
【0030】
代替的な実施の形態B
[0037] 分析物試験装置が電気化学的試験センサである、代替的な実施の形態Aのパッケージング装置である。
【0031】
代替的な実施の形態C
[0038] フィルムは、プラスチック、金属被覆プラスチックフィルム、ワックス紙又はそれらの組み合わせである、代替的な実施の形態Aのパッケージング装置である。
【0032】
代替的な実施の形態D
[0039] フィルムの一端から伸びるタブ部分であって、実質的に接着剤を有しない上記タブ部分を更に備える、代替的な実施の形態Aのパッケージング装置である。
【0033】
代替的な実施の形態E
[0040] フィルムは外側部分及び内側部分を有し、接着剤がフィルムの外側部分上に配置される、代替的な実施の形態Aのパッケージング装置である。
【0034】
代替的な実施の形態F
[0041] 乾燥剤材料はフィルムの内側部分に配置される、代替的な実施の形態Eのパッケージング装置である。
【0035】
代替的な実施の形態G
[0042] 乾燥剤材料はフィルムの外側部分上にて接着剤と混合される、代替的な実施の形態Eのパッケージング装置である。
【0036】
代替的な実施の形態H
[0043] 流体受け入れ部分を含む分析物試験装置を提供するステップと、
分析物試験装置の流体受け入れ部分に蓋をし得るようにしたフィルムであって、第一の側部と、該第一の側部に対向する第二の側部とを有し、第一の側部は、分析物試験装置と接触し得るようにした、上記フィルムを提供するステップと、
乾燥剤材料及び接着剤を溶融させ、熱溶融型乾燥剤を形成するステップと、
熱溶融型乾燥剤をフィルムの第一の側部の一部分に施し、乾燥剤材料と分析物試験装置の流体受け入れ部分との間で蒸気が連通するようにするステップとを備える、パッケージング装置を製造する方法である。
【0037】
代替的な実施の形態I
[0044] 分析物試験装置は電気化学的試験センサである、代替的な実施の形態Hの方法である。
【0038】
代替的な実施の形態J
[0045] フィルムは、プラスチック、金属被覆フィルム、ワックス紙又はそれらの組み合わせである、代替的な実施の形態Hの方法である。
【0039】
代替的な実施の形態K
[0046] フィルムは、フィルムの一端から伸びるタブ部分であって、実質的に接着剤が存在しない上記タブ部分を含む、代替的な実施の形態Hの方法である。
【0040】
代替的な実施の形態L
[0047] フィルムの第一の側部の部分は、フィルムの外側部分を含み、該外側部分がシールを形成する、代替的な実施の形態Hの方法である。
【0041】
代替的な実施の形態M
[0048] 流体受け入れ部分を含む分析物試験装置を提供するステップと、
少なくとも分析物試験装置の流体受け入れ部分に蓋をし得るようにしたフィルムであって、内側部分及び外側部分を有する上記フィルムを提供するステップと、
接着剤をフィルムの外側部分に施し、接着剤は流体受け入れ部分の回りにシールを形成するようにするステップと、
内側部分内に配置された乾燥剤材料を提供するステップとを備える、パッケージング装置を製造する方法である。
【0042】
代替的な実施の形態N
[0049] 分析物試験装置は電気化学的試験センサである、代替的な実施の形態Mの方法である。
【0043】
代替的な実施の形態O
[0050] フィルムは、プラスチック、金属被覆フィルム、ワックス紙又はそれらの組み合わせである、代替的な実施の形態Mの方法である。
【0044】
代替的な実施の形態P
[0051] フィルムは、フィルムの一端から伸びるタブ部分であって、実質的に接着剤が存在しない上記タブ部分を含む、代替的な実施の形態Mの方法である。
【0045】
代替的な実施の形態Q
[0052] 乾燥剤材料は、粉体、ペレット又はビードの形態をしている、代替的な実施の形態Mの方法である。
【0046】
代替的な実施の形態R
[0053] 分析物試験装置の流体受け入れ部分に蓋をし得るようにしたフィルムであって、第一の側部と、該第一の側部に対向する第二の側部とを有し、第一の側部は、分析物試験装置と接触するようにした上記フィルムと、
フィルムの第一の側部の少なくとも一部分上に配置された接着剤と、
フィルムの第一の側部に配置された乾燥剤材料であって、分析物試験装置の流体受け入れ部分との間で蒸気が連通し得るようにした上記乾燥剤材料とを備える、流体受け入れ部分を含む個別の分析物試験装置用のパッケージング装置である。
【0047】
代替的な実施の形態S
[0054] フィルムは外側部分及び内側部分を有し、接着剤がフィルムの外側部分上に配置される、代替的な実施の形態Rのパッケージング装置である。
【0048】
代替的な実施の形態T
[0055] 乾燥剤材料はフィルムの内側部分内に配置される、代替的な実施の形態Sのパッケージング装置である。
【0049】
代替的な実施の形態U
[0056] 乾燥剤材料はフィルムの外側部分上にて接着剤と混合される、代替的な実施の形態Sのパッケージング装置である。
[0057]本発明は、色々な変更例及び代替的な形態にて具体化可能であるが、単に一例として特定の実施の形態及びその方法を図面に示し且つ本明細書にて詳細に説明した。しかし、これは、本発明を開示した特定の形態及び又は方法にのみ制限することを意図するものではなく、これに反して、本発明は、特許請求の範囲により規定された本発明の思想及び範囲に属する全ての改変例、等価物及び代替例を包含するものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージング装置において、
流体受け入れ部分を含む分析物試験装置と、
前記分析物試験装置の前記流体受け入れ部分に蓋をし得るようにしたフィルムであって、第一の側部と、該第一の側部に対向する第二の側部とを有し、該第一の側部は前記分析物試験装置と接触するようになされている前記フィルムと、
前記フィルムの前記第一の側部の少なくとも一部分上に配置された接着剤と、
前記フィルムの前記第一の側部に配置された乾燥剤材料であって、前記分析物試験装置の前記流体受け入れ部分との間で蒸気の連通がなされるようにされている前記乾燥剤材料と、を備える、パッケージング装置。
【請求項2】
請求項1に記載のパッケージング装置において、前記分析物試験装置は電気化学的試験センサである、パッケージング装置。
【請求項3】
請求項1に記載のパッケージング装置において、前記フィルムは、プラスチック、金属被覆プラスチックフィルム、ワックス紙又はそれらの組み合わせである、パッケージング装置。
【請求項4】
請求項1に記載のパッケージング装置において、前記フィルムの一端から伸びるタブ部分であって、実質的に接着剤を有しない前記タブ部分を更に備える、パッケージング装置。
【請求項5】
請求項1に記載のパッケージング装置において、前記フィルムは、外側部分及び内側部分を有し、前記接着剤が前記フィルムの前記外側部分上に配置される、パッケージング装置。
【請求項6】
請求項5に記載のパッケージング装置において、前記乾燥剤材料は前記フィルムの前記内側部分に配置されている、パッケージング装置。
【請求項7】
請求項5に記載のパッケージング装置において、前記乾燥剤材料は、前記フィルムの前記外側部分上にて前記接着剤と混合されている、パッケージング装置。
【請求項8】
パッケージング装置を製造する方法において、
流体受け入れ部分を含む分析物試験装置を提供するステップと、
前記分析物試験装置の前記流体受け入れ部分に蓋をし得るようにしたフィルムであって、第一の側部と、該第一の側部に対向する第二の側部とを有し、該第一の側部は、前記分析物試験装置と接触し得るようにされている、前記フィルムを提供するステップと、
乾燥剤材料及び接着剤を溶融させ、熱溶融型乾燥剤を形成するステップと、
前記熱溶融型乾燥剤を前記フィルムの前記第一の側部の一部分に施し、前記乾燥剤材料と前記分析物試験装置の前記流体受け入れ部分との間で蒸気の連通がなされるようにするステップと、を備える、パッケージング装置を製造する方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法において、前記分析物試験装置は電気化学的試験センサである、方法。
【請求項10】
請求項8に記載の方法において、前記フィルムは、プラスチック、金属被覆フィルム、ワックス紙又はそれらの組み合わせである、方法。
【請求項11】
請求項8に記載の方法において、前記フィルムは、該フィルムの一端から伸びるタブ部分であって、実質的に接着剤が存在しない前記タブ部分を含む、方法。
【請求項12】
請求項8に記載の方法において、前記フィルムの前記第一の側部の前記一部分は、前記フィルムの外側部分を含み、該外側部分はシールを形成する、方法。
【請求項13】
パッケージング装置を製造する方法において、
流体受け入れ部分を含む分析物試験装置を提供するステップと、
少なくとも前記分析物試験装置の前記流体受け入れ部分に蓋をし得るようにしたフィルムであって、内側部分及び外側部分を有する前記フィルムを提供するステップと、
接着剤を前記フィルムの前記外側部分に施し、該接着剤が前記流体受け入れ部分の回りにシールを形成するようにするステップと、
前記内側部分内に配置される乾燥剤材料を提供するステップと、を備える、パッケージング装置を製造する方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法において、前記分析物試験装置は電気化学的試験センサである、方法。
【請求項15】
請求項13に記載の方法において、前記フィルムは、プラスチック、金属被覆フィルム、ワックス紙又はそれらの組み合わせである、方法。
【請求項16】
請求項13に記載の方法において、前記フィルムは、該フィルムの一端から伸びるタブ部分であって、実質的に接着剤が存在しない前記タブ部分を含む、方法。
【請求項17】
請求項13に記載の方法において、前記乾燥剤材料は粉体、ペレット又はビードの形態をしている、方法。
【請求項18】
流体受け入れ部分を含む個別の分析物試験装置用のパッケージング装置において、
前記分析物試験装置の前記流体受け入れ部分に蓋をし得るようにしたフィルムであって、第一の側部と、第一の側部に対向する第二の側部とを有し、該第一の側部は、前記分析物試験装置と接触するようにされている前記フィルムと、
前記フィルムの前記第一の側部の少なくとも一部分上に配置された接着剤と、
前記フィルムの前記第一の側部に配置された乾燥剤材料であって、前記分析物試験装置の前記流体受け入れ部分との間で蒸気の連通がなされるようにされている前記乾燥剤材料とを備える、個別の分析物試験装置用のパッケージング装置。
【請求項19】
請求項18に記載のパッケージング装置において、前記フィルムは、外側部分及び内側部分を有し、前記接着剤が前記フィルムの前記外側部分上に配置されている、パッケージング装置。
【請求項20】
請求項19に記載のパッケージング装置において、前記乾燥剤材料は前記フィルムの前記内側部分に配置されている、パッケージング装置。
【請求項21】
請求項19に記載のパッケージング装置において、前記乾燥剤材料は、前記フィルムの前記外側部分上にて接着剤と混合されている、パッケージング装置。

【図1a】
image rotate

【図1b】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3a】
image rotate

【図3b】
image rotate

【図4】
image rotate


【公表番号】特表2009−545743(P2009−545743A)
【公表日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−522821(P2009−522821)
【出願日】平成19年7月30日(2007.7.30)
【国際出願番号】PCT/US2007/017020
【国際公開番号】WO2008/016564
【国際公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(503106111)バイエル・ヘルスケア・エルエルシー (154)