説明

試験解答用紙作成方法及び試験採点支援方法及び該方法に用いられるコンピュータソフトウエア

【課題】 記述形式とマークシート形式の混在した解答用紙を自動的に作成することができるようにする。
【解決手段】コンピュータ上に正答データが記載され、正答データ中に、マークシートの形式の問題に対応する正答データであるか記述式の問題に対応する正答データであるかを示す形式判別文字が付記される。形式判別文字によって属性を付与された正答データをコンピュータが読み取り、マークシートの形式の解答欄と記述形式の解答欄とが混在した解答用紙と、これらの解答欄に正答データが模範解答として記入された解答記入済み解答用紙のデータが自動的に作成される。採点を行うとき、記述式の採点において、コンピュータの採点画面に記述式の模範解答と解答者の解答が並列して表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マークシート方式で解答を行う形式と記述して解答を行う形式の問題が混在した状態の試験問題の解答用紙と解答記入済みの解答用紙を自動的に作成することができるようにするとともに、試験の採点を効率的且つ高精度に行うことができるようにした試験解答用紙作成方法及び試験採点支援方法及び該方法に用いられるコンピュータソフトウエアに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータソフトウエアを用いて、マークシート答案用紙を作成したり、あるいは記述式の解答に対して自動的に採点を行う自動採点システムが従来知られている(例えば特許文献1参照)。また、言語解析手段を用いて記述式の解答に対してより適切な採点を自動的に行うことができる自動採点システムが従来知られている(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−233888号公報
【特許文献2】特開2001−56634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、コンピュータによる自動採点方式を採用する場合、マークシート形式の問題と、記述形式の問題を別々に作成し、これら形式の異なる問題ごとに解答を作成する方式が一般的であった。そのため、記述形式とマークシート形式の混在した試験問題に関しては、その解答用紙や模範解答の入った解答用紙の作成や、採点を効率的に行うことができないという問題点があった。また、記述問題は採点する先生により同じ解答でも採点にバラつきが発生してしまう傾向があった。
本発明は、上記問題点を解決することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明は、マークシート方式で解答を行う形式と記述して解答を行う形式の問題が混在した状態の試験問題用の解答用紙を作成するための試験解答用紙作成方法において、コンピュータ上に正答データを記載しておき、該正答データ中に、マークシートの形式の問題に対応する正答データであるか記述式の問題に対応する正答データであるかを示す形式判別文字を付記し、前記形式判別文字によって属性を付与された正答データをコンピュータで読み取り、該読み取った正答データに基づきマークシートの形式の解答欄と記述形式の解答欄とが混在した解答用紙のデータをコンピュータに自動的に生成し、コンピュータに保存するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記正答データに基づいて、マークシートの形式解答欄と記述形式の解答欄とが混在した解答欄に模範解答の入った解答記入済み解答用紙のデータを自動的に生成し、コンピュータに保存するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、マークシート方式で解答を行う形式と記述して解答を行う形式の問題が混在した状態の試験問題用の解答用紙を作成するためのコンピュータソフトウエアであって、
コンピュータを、
マークシート形式か記述形式かの属性を付与するための形式判別文字を含む正答データを作成するための文書作成手段、
前記正答データ中の形式判別文字を読み取り、該文字をマークシート形式又は記述形式を特定するものとして認識する形式判別手段、
前記正答データに基づいて、マークシートの形式解答欄と記述形式の解答欄とが混在した解答用紙のデータを自動的に作成する解答用紙生成手段
として機能させたことを特徴とする。
また本発明は、マークシート方式で解答を行う形式と記述して解答を行う形式の問題が混在した状態の試験問題の採点を支援するための試験採点支援方法において、コンピュータ上に正答データを記載して、正答データ中に、マークシートの形式の問題に対応する正答データであるか記述式の問題に対応する正答データであるかを示す形式判別文字を付記し、前記形式判別文字によって属性を付与された正答データをコンピュータで読み取り、該読み取ったデータに基づきマークシートの形式の解答欄と記述形式の解答欄とが混在した解答用紙と、これらの解答欄に正答データが模範解答として記入された解答記入済み解答用紙のデータをコンピュータに自動的に生成し、採点を行うとき、解答者の記入した解答用紙を読み取り、記述式の採点において、前記コンピュータの採点画面に記述式の模範解答と解答者の解答を並列して表示するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記形式判別文字は、マークシート形式と記述形式の各解答欄生成プログラムにリンクした制御信号に対応し、コンピュータが前記形式判別文字を読み取ると、前記制御信号にリンクした解答欄生成プログラムにより、コンピュータに前記解答用紙のデータが生成されるようにしたものである。
また本発明は、前記記述形式の解答欄の寸法を、対応する正答データの文字数に応じて自動調整するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記記述形式の正答データにキーワードを付記し、前記採点画面に、該キーワードを表示し、解答者の解答の中の前記キーワードの有無に基いて採点に重み付けを行うことができるようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記記述形式の正答データに配点の数値を付記し、前記採点画面に、該配点の数値を表示するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記コンピュータを複数用意し、これらを互いにネットワークを介して接続し、各コンピュータで試験問題に関する上記処理を行うことができるようにしたことを特徴とする。
また本発明は、マークシート方式で解答を行う形式と記述して解答を行う形式の問題が混在した状態の試験問題の採点を支援するためのコンピュータソフトウエアであって、
コンピュータを、
マークシート形式か記述形式かの属性を付与するための形式判別文字を含む正答データを作成するための文書作成手段、
前記正答データ中の形式判別文字を読み取り、該文字をマークシート形式又は記述形式を特定するものとして認識する形式判別手段、
前記正答データに基づいて、マークシートの形式解答欄と記述形式の解答欄とが混在した解答用紙と解答欄に模範解答の入った解答記入済み解答用紙のデータを自動的に作成する解答用紙生成手段、
前記記述形式の採点画面に記述式の模範解答と読み込んだ解答者の解答を並列して表示させる解答並列表示手段
として機能させたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、問題作成時、マークシート方式で解答を行う形式と記述して解答を行う形式の混在が可能であり、作成した問題文を基に解答用紙と模範解答用紙を自動的に作成することができる。また、採点時にキーワードによる重み付けを採用することにより、採点のバラつきを防ぐことができる。また、模範解答データと受験者による解答を並べて表示するので精度の高い効率的な採点が可能となる。また、マークシート形式、記述形式を個々に指定するので、マークシート形式、記述形式の解答の並び順を交互などの任意に設定をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の機能ブロック説明図である。
【図2】本発明の説明図である。
【図3】本発明の説明図である。
【図4】本発明の説明図である。
【図5】本発明の説明図である。
【図6】本発明の説明図である。
【図7】本発明のシステムブロック説明図である。
【図8】本発明の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に本発明の実施の形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。
図7,8は、コンピュータを構成要素とする試験解答用紙作成及び採点支援システムのハードウエアの概略構成を示している。図8はコンピュータ2に直接に光学式マーク読み取り装置(OMR)8やプリンタ6を接続したシステムの形態を示している。コンピュータ2には、本システムを稼働する記述形式混在マークシート自動作成プログラム及び試験採点支援プログラム(以下プログラムと略称する)がインストールされ、プリンタ6や光学式マーク読取装置(OMR)8などの外部機器が接続している。
【0009】
図7はネットワーク等を介してコンピュータ2、ファイルサーバ10,などを接続したシステムの形態を示しており、ネットワーク方式のシステムでは、サーバ10に、本システムを稼働する記述形式混在マークシート自動作成プログラム及び試験採点支援プログラム(以下プログラムと略称する)がインストールされ、また、ネットワーク4に光学式マーク読取装置(OMR)8やプリンタ6などの外部機器が接続している。本システムに使用される各コンピュータ2は適宜なグループウエアで管理されたネットワーク4に接続している。記述形式混在マークシート自動作成機能及び試験採点支援機能を有するコンピュータ2が複数台ネットワーク4により接続されたシステムでは、各コンピュータ2毎に、問題作成や解答作成及び採点作業を処理することができるようになっている。各コンピュータ2で処理されたデータは、ファイルサーバ10に保管されるように構成されている。
【0010】
図1は、記述形式混在マークシート自動作成処理及び採点支援処理の機能ブロック説明図を示している。図1中、処理S1は、コンピュータ2を使用した問題作成及び解答作成処理を示している。教師等の、コンピュータ2のユーザーは、コンピュータ2にインストールされている文書作成ソフトを操作して、図2,3に示すように記述式と選択式(マークシート方式にて解答)が混在した問題本文12,14と、正答データ16,18をテキスト形式やPDF形式など任意の形式で作成する。なお、プログラムにて最初から提供されているフォーマットを使用して問題本文12,14と正答データ16,18を作成しても良い。
【0011】
正答データ16,18には、問題本文12,14中の問題の番号を特定する記載20と、設問が記述形式問題かマークシート形式問題かをコンピュータに認識させるための制御記号にリンクした形式表示文字22,24を記載し、それぞれに正答26,27及び模範解答文28、配点、採点に重み付けを与えるキーワード30等を記入する。前記形式表示文字22は、””で囲まれて記載され、””内の文字が特殊記号にリンクされていることをプログラムに認識させるように構成されている。形式表示文字22,24はコンピュータで認識できるものであれば数字や符号、記号など何でも良いが、実施例では解りやすくするために複数の文字を使用して表している。
【0012】
プログラムは、上記問題本文12,14と正答データ16,18をコンピュータ2のメモリに読み込み(処理S2)、これらのデータを保存する(処理S3)。コンピュータ2には、予め、プログラムによって、解答欄が空欄の答案用紙32と、解答入り答案用紙34と、問題用紙36の各フォームが設定されている。プログラムは、読み込まれた問題本文12,14と正答データ16,18に基づき、前記フォームを使用して、問題用紙36と、答案用紙32,34の各データを作成する。
【0013】
問題用紙のフォームには、問題本文12,14のテキストデータがそのままコピーされ、問題用紙36のプリント用データが生成される。また、解答欄空欄の答案用紙32のプリント用データは、プログラムが、正答データ16,18を読み込みこれらを処理し所定の手順に従って生成される。プログラムは、正答データ16中の「問題1」の記載を検出すると、タイトル表示部38を「1」として、問題を特定する。次に、”記述”を検出すると、記述形式解答欄40を生成する。次に、正答データ16の「(一)の答えは、”二十”」の記載を読み取り、”二十”の文字量を判断して、記述形式解答欄40の行方向の寸法を決める。
【0014】
解答欄40の上に「一」を記入し、また、解答欄40の中の上に、正答データ16中の「ア」の記載(図示省略)に基いて、「ア」を記入して、解答欄40を対応する問題に特定する。
次に、正答データ16中の「”記述”」22を検出すると、記述形式解答欄40に続けて、記述形式解答欄42を生成し、次に正答データ16中の「(一)の答えは”三”」の記載を読み取り、この記載の文字量を判断して、記述形式解答欄42の寸法を決め、更に、正答データ16中の「イ」の記載(図示省略)に基いて、該解答欄42の中の上に「イ」を記入して解答欄42を問題1の一の(イ)に特定する。
【0015】
プログラムは、次に、”マーク四択”を検出すると、記述形式解答欄40,42の左側の、隣接する行に、選択形式解答欄44を生成し、この選択形式解答欄44の上に、正答データ16中の、「(二)の答えは」の記載に基いて、問題の番号「二」を記入して、問題を特定する。また、選択形式解答欄44に記入する文字1,2,3,4及びそれぞれに付された○は、正答データ16中の記載(図示省略)を読み取って、所定のフォームに従って配列し、選択形式解答欄44を生成する。なお”マーク四択”の四択を検出して選択形式解答欄44に記入する○を4つ発生させ(”マーク二択”の場合には2つ発生など)、その上部に正答データ16中の記載(図示省略)を読み取って、1,2,3,4を付するようにしても良い。
【0016】
次に、正答データ18中の、”記述”22を検出すると、プログラムは、選択形式解答欄44の左側に模範解答文28の文字量に対応した記述解答欄46を生成する。記述解答欄46の横の文字48,50は、正答データ18中の記載(図示省略)に基いて記入する。また、この文字48,50は、ユーザーがキーボードから入力するようにしても良い。模範解答用紙34は、記述形式解答欄40,42に、正答データ16,18が自動的に挿入され、選択形式解答欄44も同様に正答データ16中の記載に基いて、自動的に解答の黒丸印が付けられる。また記述解答欄46には正答データ18の記載に基づいて自動的にデータが挿入される。なお問題用紙36、空欄の答案用紙32,解答入り答案用紙34はユーザーが任意に挿入する文字などの編集ができるようにしておくと良い。その場合は空欄の答案用紙32に関しては、解答欄の位置情報は変更ができないように制限をつけた状態で編集ができるようにしておく。
【0017】
作成された答案用紙32,34のデータは、コンピュータ2によってプリンター6からプリントアウトされ(処理S4,S5)、プリントされた答案用紙32が試験に使用される。プログラムは、選択式解答欄44、記述形式解答欄46の自動位置認識機能を備え、解答用紙作成時に、選択式解答欄、記述問題解答欄の位置情報を保持し、採点時の解答用紙のOMRによるイメージ読み込み時にこの位置を自動で判別する。
【0018】
また、解答欄40,42,44,46の開始位置情報(x1,y1)と終了位置(x2,y2)、また、答案用紙32のシートの読み取り誤差を吸収するため、シートの原点位置もコンピュータのメモリに保持しておく。試験が行われ答案用紙32に生徒により答えが記入されると(処理S6)、次に採点処理に移行する。記入済みの答案用紙32は、OMR8でコンピュータ2に読み込まれる(処理S7)。
【0019】
コンピュータ2を、選択式の採点モードにすると、コンピュータ2は、正答データ16中の選択式採点データ(正答)27を読み出し(処理8)、これと、記入済み答案用紙の選択欄のOMR読み取りデータを比較し、黒く塗られ選択された解答用紙にて指定されている位置情報とコンピュータに保存されている選択式採点データ(正答)の位置情報により、正誤の判断を自動的に行い(処理S9)、答案データと正答データと採点のデータを画面に表示する(処理S10)。
【0020】
記述形式の採点を行う場合にはコンピュータ2を記述形式採点モードとする。このモードになると、コンピュータは、図6に示すように、記述形式採点データ即ち模範解答52と記述式判断基準即ちキーワード30をメモリから呼び出し(処理11,12)、且つ、記入済み答案用紙のOMR読み取りデータをメモリから呼び出し、その中から位置の情報により記述式解答欄がある場所のイメージデータをそのまま取り出して、これらを、記述形式採点モードのコンピュータ画面54に並べて表示する(処理S13)。
【0021】
テスト採点者は、画面54に表示された、問題作成時に入力した正答データ(模範解答)52と、答案用紙32の記述形式解答欄46の記述部分46’を並べた状態で判断を行い採点を行う。その際にはキーワード30による重み付けによる加点など考慮して調整点を決定する(処理S14)。コンピュータが集計結果表示モードに移行すると、記述採点結果と選択式採点結果とが呼び出され(処理S15,16)、これらが結合され(処理S17)、結果集計画面に選択式と記述式の合計の点数が表示される(処理S18)。
【符号の説明】
【0022】
2 コンピュータ
4 ネットワーク
6 プリンター
8 OMR
10 ファイルサーバ
12 問題本文
14 問題本文
16 正答データ
18 正答データ
20 記載
22 形式表示文字
24 形式表示文字
26 正答
27 正答
28 模範解答文
30 キーワード
32 答案用紙
34 答案用紙
36 問題用紙
38 タイトル表示部
40 記述形式解答欄
42 記述形式解答欄
44 選択形式解答欄
46 記述形式解答欄
48 文字
50 文字
52 模範解答
54 画面
56 記述

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マークシート方式で解答を行う形式と記述して解答を行う形式の問題が混在した状態の試験問題用の解答用紙を作成するための試験解答用紙作成方法において、コンピュータ上に正答データを記載しておき、該正答データ中に、マークシートの形式の問題に対応する正答データであるか記述式の問題に対応する正答データであるかを示す形式判別文字を付記し、前記形式判別文字によって属性を付与された正答データをコンピュータで読み取り、該読み取った正答データに基づきマークシートの形式の解答欄と記述形式の解答欄とが混在した解答用紙のデータをコンピュータに自動的に生成し、コンピュータに保存するようにしたことを特徴とする試験解答用紙作成方法。
【請求項2】
前記正答データに基づいて、マークシートの形式解答欄と記述形式の解答欄とが混在した解答欄に模範解答の入った解答記入済み解答用紙のデータを自動的に生成し、コンピュータに保存するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の試験解答用紙作成方法。
【請求項3】
前記形式判別文字は、マークシート形式と記述形式の各解答欄生成プログラムにリンクした制御信号に対応し、コンピュータが前記形式判別文字を読み取ると、前記制御信号にリンクした解答欄生成プログラムにより、コンピュータに前記解答用紙のデータが生成されるようにした請求項1に記載の試験解答用紙作成方法。
【請求項4】
前記記述形式の解答欄の寸法を、対応する正答データの文字数に応じて自動調整するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の試験解答用紙作成方法。
【請求項5】
マークシート方式で解答を行う形式と記述して解答を行う形式の問題が混在した状態の試験問題用の解答用紙を作成するためのコンピュータソフトウエアであって、
コンピュータを、
マークシート形式か記述形式かの属性を付与するための形式判別文字を含む正答データを作成するための文書作成手段、
前記正答データ中の形式判別文字を読み取り、該文字をマークシート形式又は記述形式を特定するものとして認識する形式判別手段、
前記正答データに基づいて、マークシートの形式解答欄と記述形式の解答欄とが混在した解答用紙のデータを自動的に作成する解答用紙生成手段
として機能させたことを特徴とするコンピュータソフトウエア。
【請求項6】
マークシート方式で解答を行う形式と記述して解答を行う形式の問題が混在した状態の試験問題の採点を支援するための試験採点支援方法において、コンピュータ上に正答データを記載して、正答データ中に、マークシートの形式の問題に対応する正答データであるか記述式の問題に対応する正答データであるかを示す形式判別文字を付記し、前記形式判別文字によって属性を付与された正答データをコンピュータで読み取り、該読み取ったデータに基づきマークシートの形式の解答欄と記述形式の解答欄とが混在した解答用紙と、これらの解答欄に正答データが模範解答として記入された解答記入済み解答用紙のデータをコンピュータに自動的に生成し、採点を行うとき、解答者の記入した解答用紙を読み取り、記述式の採点において、前記コンピュータの採点画面に記述式の模範解答と解答者の解答を並列して表示するようにしたことを特徴とする試験採点支援方法。
【請求項7】
前記形式判別文字は、マークシート形式と記述形式の各解答欄生成プログラムにリンクした制御信号に対応し、コンピュータが前記形式判別文字を読み取ると、前記制御信号にリンクした解答欄生成プログラムにより、コンピュータに前記解答用紙のデータが生成されるようにした請求項6に記載の試験採点支援方法。
【請求項8】
前記記述形式の解答欄の寸法を、対応する正答データの文字数に応じて自動調整するようにしたことを特徴とする請求項6に記載の試験採点支援方法。
【請求項9】
前記記述形式の正答データにキーワードを付記し、前記採点画面に、該キーワードを表示し、解答者の解答の中の前記キーワードの有無に基いて採点に重み付けを行うことができるようにしたことを特徴とする請求項6に記載の試験採点支援方法。
【請求項10】
前記記述形式の正答データに配点の数値を付記し、前記採点画面に、該配点の数値を表示するようにしたことを特徴とする請求項6に記載の試験採点支援方法。
【請求項11】
前記コンピュータを複数用意し、これらを互いにネットワークを介して接続し、各コンピュータで試験問題に関する上記処理を行うことができるようにしたことを特徴とする請求項6に記載の試験採点支援方法。
【請求項12】
マークシート方式で解答を行う形式と記述して解答を行う形式の問題が混在した状態の試験問題の採点を支援するためのコンピュータソフトウエアであって、
コンピュータを、
マークシート形式か記述形式かの属性を付与するための形式判別文字を含む正答データを作成するための文書作成手段、
前記正答データ中の形式判別文字を読み取り、該文字をマークシート形式又は記述形式を特定するものとして認識する形式判別手段、
前記正答データに基づいて、マークシートの形式解答欄と記述形式の解答欄とが混在した解答用紙と解答欄に模範解答の入った解答記入済み解答用紙のデータを自動的に作成する解答用紙生成手段、
前記記述形式の採点画面に記述式の模範解答と読み込んだ解答者の解答を並列して表示させる解答並列表示手段
として機能させたことを特徴とするコンピュータソフトウエア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−15692(P2013−15692A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−148760(P2011−148760)
【出願日】平成23年7月5日(2011.7.5)
【出願人】(307015301)武藤工業株式会社 (27)