説明

詳細なローカル・データを有する地理データベース

【課題】ナビゲーション及び経路指定を容易にする位置表示方法を提供すること。
【解決手段】ナビゲーション及び経路指定を容易にするように、地理データベース内の位置を表す方法が開示される。コア・マップ・データベースは、地理的領域内の公共道路を表すデータを含む。複数の位置マップ・データベースの各々が、公共道路網から物理的に離れたところに位置し、アクセスするのに該公共道路網から遠ざかる経路上の移動を必要とする、企業、店、事務所その他の場所のような施設を表すデータを含む。位置マップ・データベース内に表される施設の各々に、該施設及び公共道路網に接続する経路を求めることができるデータと関連付けられる位置参照コードが割り当てられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション及び経路指定を容易にする位置表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
所望の目的地の発見及び経路指定を容易にする、様々な種類のコンピュータ・ベースのナビゲーション及びマッピング・システムがある。例えば、乗り物内にインストールされたナビゲーション・システムは、所望の目的地を見つけるための情報及び車で目的地に行くための経路案内情報を含む有用な情報を、乗り物の運転者及び乗客に提供する。携帯用(例えば、手持ち式)装置においても、同様の機能が入手可能である。これらのタイプの手持ち式装置の一部は、乗り物内で用い得るものであるが、歩行者又は列車、フェリー等のような他の形態の交通機関を用いる人が携帯することも可能である。ナビゲーション及び経路指定情報は、インターネット・サイトからも入手可能である。ナビゲーション及び経路指定情報は、携帯電話においても入手可能である。
【0003】
これらのシステム及びアプリケーションは、領域内の道路網及び他の地理的特徴を表すデータに依存している。ナビゲーション及び経路指定機能をサポートするために、これらのシステム及びアプリケーションにおいて用いられる地理的データは、通り、住所範囲、道路沿いの速度制限、一方通行の通り、転回制限、企業及び他の関心ある地点の位置等についての情報を含む。
【0004】
従来のナビゲーション・システム及び経路指定アプリケーションは、一般に、目的地を見つけ、所望の目的地に移動するための案内を提供するために十分に機能している。しかしながら、改善の余地がある。改善の余地がある1つ領域は、公共道路網から離れたところに位置する目的地に関するものである。店、事務所及び他の建物が、実際には、公的に記載された所在地住所から物理的に幾らか離れたところに位置していることがある。例えば、建物が公共道路に沿った記載された所在地住所を有していても、その建物の実際の物理的位置に到達するのに、私用アクセス道路に沿って又は駐車場を横切って移動することが必要な場合もある。こうした場合、ナビゲーション・システムのユーザが所在地住所によって所望の目的地を指定したとき、そのユーザは、指定した所在地住所に到達することはできるが、所望の目的地に物理的に到達するためには、さらに、アクセス道路上を移動するか又は駐車区域を横切ることが必要なことに気付く。場合によっては、所在地住所からどのように所望の目的地に到達するかが定かでないことさえある。
【0005】
時として生じる別の状況は、所望の目的地がショッピング・モール内に位置する店である場合である。この場合、店は、公共道路に沿った所在地住所を有するが、その店に到達するために、駐車場に駐車し、モールを通って歩く必要がある。この場合、ナビゲーション・システムのユーザは、店の所在地住所に到達することはできるが、どこに駐車するか、かつ、物理的に所望の目的地にどのように到達するかが定かでないかでないことに気付く。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のナビゲーション・システム及び経路指定アプリケーションが、改善の余地すなわちユーザが所望の目的地まで移動することを可能にする有意義な案内を提供するための余地を残す、幾つかの状況がある。さらに、ナビゲーション及び経路指定アプリケーションがより優れた経路指定及び案内を提供することを可能にするデータの種類を提供する際の改善に対する必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
これらの及び他の目的に対処するため、本発明は、コア・データベース及び1つ又はそれ以上の位置(又はローカル)データベースからなる地理データベース・システムを含む。コア・データベースは、地理的領域内の公共道路網を表すデータを含む。位置データベースの各々は、企業、店、事務所又は他の場所のような施設を表すデータを含み、それらの一部は、公共道路網から物理的に離れたところに位置し、アクセスするのに公共道路網から遠ざかる経路上の移動を必要とすることがある。位置データベース内に表される施設の各々に、固有の位置参照コードが割り当てられる。施設に割り当てられた位置参照コードは、施設の位置を示すデータ、及び、該施設をコア・データベース内に表される公共道路網に接続する経路を求めることができるデータと関連付けられる。
【0008】
更に別の態様によると、位置データベースの各々は、公共道路網から物理的に離れたところに位置し、位置データベース内に表される施設へのアクセスを提供する、駐車場、店の入口、私道、又は他の場所のような付加的な特徴を表すデータを含む。これらの付加的な特徴の各々は、固有の位置参照コードによっても表される。各々の位置参照コードは、施設を表していても又は施設へのアクセスを提供する特徴を表していても、別の位置参照コード又は公共道路網上のアクセス位置のいずれかを識別するデータと関連付けられる。施設を表す位置参照コードは、直接的に又は1つ又はそれ以上の他の位置参照コードを介して、公共道路網上のアクセス位置を識別するデータと関連付けられ、これにより施設から公共道路網への経路を求めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1は、地理関連情報及びナビゲーション関連情報をユーザに提供するためのシステム100の一般的なコンポーネントを示す。システム100は、コンピュータ・ハードウェア120、ソフトウェア130及びデータの組み合わせである。コンピュータ・ハードウェア120は、メモリ、プロセッサ、データ格納部及び他の必要なコンポーネントを含む。これらは、従来のコンポーネントとすることができる。ソフトウェア130は、適切なオペレーティング・システム140、データにアクセスするためのデータアクセス・ソフトウェア150、及び地理データを用いてシステムのユーザに有意義な情報を提供するためのナビゲーション関連アプリケーション及び/又はマップ関連アプリケーション160を含む。ソフトウェア130は、他のアプリケーション及び/又はプログラムを含むことができる。下記に記載されるものを除き、ソフトウェアは、従来のものにすることができる。
【0010】
システム100は、ユーザが、システムに情報を入力し、システムから情報を受け取ることを可能にする、ハードウェア及びソフトウェアを含む適切なユーザ・インターフェース(図示せず)を含む。このユーザ・インターフェースは、モニタ、キーボード、キーパッド、タッチ・スクリーン、スピーカ、マイク等を含むことができる。
【0011】
図1のシステム100は、専用のシステムであっても、又は汎用システムであってもよい。代替的に、システムの一部が専用のものであり、他の部分が汎用のものであってもよい。図1のシステム100は、独立型システムであっても、或いはネットワーク化システム又は分散化システムであってもよい。図1のシステム100は、例えば、ノートブック型コンピュータ、携帯電話、車載ナビゲーション・システム等のような携帯用のものであってもよく、或いは、例えば、デスクトップ・コンピュータ・システムのような携帯用でないものであってもよい。
【0012】
図1のシステム100は、1つ又はそれ以上の物理的な地理的領域内の特徴を示すデータを用いる。この実施形態において、データは、1つ又はそれ以上のデータベース200内に含まれる。各々のデータベース200は、システム100の他のコンポーネントと共に物理的に配置することができる。代替的に、データの一部又は全てを他のコンポーネントから遠く離れたところに配置し、適切な通信リンク又はネットワーク上でアクセスすることができる。
【0013】
この実施形態において、データベース200は、多数の部分から構成される。これらの部分は、コア・データベース220及び1つ又はそれ以上の位置(又は、ローカル)データベース230を含む。これらの部分に加えて、データベース200は、位置参照コードの組240(或いは、データベース又はテーブル)を含む。位置参照コードの組240を、コア・データベース220又は位置データベース230のいずれかの中に含ませることができる。代替的に、位置参照コードの組240は、コア・データベース220又は位置データベース230のいずれかとは分離していてもよい。
データベース200の異なる部分は連結又は併合されるので、これらを単一のデータベースのように用いることができる。しかしながら、他の部分と別個に又は独立して、データベースの部分を作成し、更新し、又は修正することができる。
【0014】
コア・データベース220は、基本部分250と拡張部分260とを含む。コア・データベース220の基本部分250は、従来の地理データベース内に含まれている種類のデータを含む。特に、コア・データベース220の基本部分250は、地理的領域内の公共道路を表すデータを含む。コア・データベース220の基本部分250は、道路の位置、交差点の位置、道路名、住所範囲、速度制限、転回制限、一方通行の情報、車線数等のような、道路についての情報を含む。コア・データベース220の基本部分250はまた、ビジネス(例えば、ホテル、レストラン、ショッピング、ガソリンスタンド等)、官庁の建物、警察署、病院、娯楽地域等のような関心ある地点(「POI」又は「施設」とも呼ばれる)についての情報を含むこともできる。
【0015】
上述のように、コア・データベース220はまた、拡張データ部分260も含む。拡張データ部分260は、コア・データベース220の基本部分250内に表される道路網に接続し、かつ、そこからアクセス可能な特徴を表すデータを含む。拡張部分260内のデータによって表される特徴は、目的地の周りに位置するものを含む。例えば、拡張部分260内のデータによって表される特徴は、POI用の駐車場に到達するための私有地上のアクセス道路を含む、駐車場の形状(例えば、多角形及びPOI)を含む。多くの場合、人は、特徴が関連付けられたPOIとの間を移動していない限り、拡張部分260内のデータによって表される特徴(例えば、道路、駐車場)上を移動しない。拡張データ部分260はまた、(1)建物設置面積、(2)モール・アンカーの詳細を含む、モール設置面積、(3)拡張された道路形状の上に付けられたバニティ・アドレス(vanity address)を有するPOI位置、(4)建物及び関連した駐車についての階層関係、(5)論理的な駐車場形状に付加された、モールの店のような内部のPOI、及び(6)選択的に、エスカレータ及び手洗所のような付加的な内部の特徴も含む。
【0016】
図2は、コア・データベース220の基本部分250内のデータによって表される特徴の種類を示すマップである。図3は、コア・データベース220の基本部分250及び拡張部分260内のデータによって表される特徴の種類を示す、図2に示されるものと同じ領域のマップである。図4は、コア・データベース220の基本部分250及び拡張部分260のコンポーネントを示すブロック図である。
図1に関連して述べたように、システム100によって用いられるデータベース200は、1つ又はそれ以上の位置マップ・データベース230も含む。各々の位置マップ・データベース230は、コア・データベース220によって提供される表示のさらなる拡張を含む。各々の位置マップ・データベース230は、(1)コア・データベース内に表されていない物理的特徴を表すデータ、又は(2)コア・データベース内に表されるが、コア・データベース220内の表示のレベルを超える詳細のレベルを有する物理的特徴を表すデータを含む。
【0017】
各々の位置マップ・データベース230は、コア・データベース220内に含まれるデータによって表される特徴に接続される(すなわち、それらの特徴間でアクセス可能である)特徴を表すデータを含む。位置マップ・データベース230内のデータによって表される特徴は、コア・データベース220の基本部分250又は拡張部分260のいずれかにおいて表される特徴からアクセス可能である。位置マップ・データベース230内に含まれるデータによって表される特徴は、コア・データベース220内に表される特徴から直接アクセス可能であるか、又は位置マップ・データベース230内に表される1つ又はそれ以上の他の特徴を介して、コア・データベース220内に表される特徴からアクセス可能である。
位置マップ・データベース230内に表される特徴のタイプの一部は、(1)POIの内部詳細(例えば、見取り図)についての内部の設置面積、(2)高度な建物設置面積、(3)店及び他のPOIに関連した入口地点、(4)拡張されたPOI属性(リッチコンテンツ:rich content)、及び(5)高度な地図作成表示を含む。
【0018】
図5は、位置マップ・データベース230内のデータ及びコア・データベース220内のデータによって表される特徴の種類を示す、図2及び図3に示されるものと同じ領域のマップである。
図1に関連して述べたように、システム100によって用いられるデータベース200は、位置参照コード270のテーブル又は組240を含む。位置参照コード270は、各々の位置マップ・データベース230内のデータをコア・データベース220内のデータと関連付けることを可能にする。位置マップ・データベース230内のデータをコア・データベース220内のデータと関連付けることを可能にすることによって、位置参照コード270は、位置マップ・データベース内のデータによって表される特徴をコア・データベース220内のデータによって表される道路網に接続させる経路を定める。
【0019】
図6は、位置参照コードの組240のコンポーネントを示す図である。図6を参照すると、各々の位置参照コード270は、固有の番号又は文字数字の文字列から構成される。この実施形態において、位置参照コード270の一部は、位置参照コードによって表される特徴のタイプを識別するために用いられる。例えば、コード内の1つ又はそれ以上の最初の文字を用いて、特徴のタイプを識別することができる。特徴のタイプは、ビジネス、ポータル、駐車等を含むことができる。本実施形態においては、これらの異なるタイプの各々は、同じ番号又は文字によって識別され、例えば、ビジネスは「9」を用いて表すことができ、ポータルは「2」を用いて表すことができ、駐車は「5」を用いて表すことができる。
【0020】
図7は、位置参照コードが、位置マップ・データベース230の1つの中でどのように用いられるかについての詳細を示す図である。位置マップ・データベース230において、各々の位置参照コード270は、任意の属性280と関連付けられる。任意の属性280は、位置参照コード270によって表される特徴についての情報を含む。任意の属性280は、特徴のタイプ、特徴の名前、特徴のバニティ・アドレス等を示すことができる。特徴がビジネスである場合には、任意の属性280は、電話番号、営業時間、販売促進等を含むことができる。上述のように、時として、建物は、公共道路網上の所在地住所を有するが、実際には、例えば、駐車場又は私道を横切って、公共道路網から幾分離れたところに位置している。これらの場合、建物についての位置参照コード270は、建物についての所在地住所を示す任意の属性280を含む。(このことにより、建物の実際に位置を見つけるための所在地住所の検索が可能になる。)同様に、一部の位置は、従来の所在地住所の情報がなく、代替的な識別子(例えば、Morrill Hall、複合施設内の第17番ビル、ゲート3といった)によってのみ識別される。このデータは、位置データベースに格納し、位置データベースにおいて参照することもできる。
【0021】
任意の属性はまた、目標物ベースの案内(例えば、ABCストアの右といった)のために用い得る情報を含むこともできる。代替的に、目標物ベースの案内は、位置データベース内の位置参照コードと関連付けられた別の属性内に含ませることができる。
さらに図7を参照すると、位置マップ・データベース230において、各々の位置参照コード270は、特定の物理的位置を示すデータ284と関連付けられる。物理的位置は、地理的座標(例えば、緯度、経度、及び随意的に高さ又は高度レベルなど)或いは他の何らかの手段によって表すことができる。
【0022】
位置マップ・データベース230において、各々の位置参照コード270は、アクセス・データ290とも関連付けられる。位置参照コード270を関連付けることができる2種類のアクセス・データ290がある。図7に示されるように、第1のタイプのアクセス・データ290は、コア・データベース220内に表される特徴への参照である。一例として、この第1のタイプのアクセス・データ290は、コア・データベース220内に表される道路区分を識別することができる。アクセス・データ290は、データベース記録ID又は他の何らかの手段によって道路区分を識別することができる。アクセス・データ290は、データベース記録ID又は他の何らかの手段によって道路区分を識別することができる。道路区分の場合には、アクセス・データ290は、識別された道路区分に沿った位置と、道路区分の側とを示すこともできる。この第1のタイプのアクセス・データ290は、コア・データベース220内に表される特徴上に直接配置される又はこれに接続される特徴を表す位置参照コードと共に用いられる。例えば、コア・データベース220内に表される道路に直接接続する私道は、道路区分(例えば、データベース記録IDによる)、道路区分に沿った位置(すなわち、例えば、道路区分の東端から71メートルといった、私道が道路区分に物理的に接続する場所)及び側(すなわち、例えば、道路区分の南側といった、私道が道路区分のどの側に物理的に接続するか)を識別するアクセス・データ290と関連付けられた位置参照コード270によって表される。
【0023】
さらに図7を参照すると、位置参照コード270と関連付けることができる第2のタイプのアクセス・データ290は、位置マップ・データベース230内に表され、別の位置参照コード270と関連付けられた別の特徴への参照である。この第2のタイプのアクセス・データ290は、他の特徴と関連付けられた位置参照コード270によって他の特徴を識別する。この第2のタイプのアクセス・データ290は、コア・データベース220内に表された特徴上に直接位置していないか又はこれからアクセス可能である特徴を表す位置参照コードと関連付けられるが、位置参照コード270によって表される、位置データベース230内の1つ又はそれ以上の他の特徴を介して、コア・データベース220内に表される特徴に接続する。
【0024】
上述のように、位置参照コードは、公共道路網から離れたところに位置する特徴(例えば、場所)を識別するために、割り当てられ、用いられる。位置参照コードはまた、公共道路網から離れたところに位置する特徴のナビゲーション及び経路指定を可能にするためにも用いられる。以下は、位置参照コードがこれらの機能をどのように提供するかを説明する。
位置データベース内の位置参照コードによって表される幾つかの特徴は、コア・データベース220によって表される道路網から直接アクセス可能である。これらの特徴は、最終目的地とすることができるが、他の特徴につながる、私道のようなアクセス・ポイントとすることもできる。道路網から直接アクセス可能な特徴についての位置参照コードは、アクセス可能な道路区分(又は他の特徴)を識別するアクセス・データ290と関連付けられる。上記に説明されたように、この種類の特徴がアクセス可能な道路区分は、道路区分と関連付けられたデータベースIDによって識別することができる。アクセス・データ290はまた、道路区分に沿った位置と、その特徴がアクセスできる道路区分の側とを識別することもできる。
【0025】
位置データベース内の位置参照コードによって表される他の特徴は、コア・データベース220によって表される道路網から直接アクセスすることができない。コア・データベース220によって表される道路網から直接アクセスできない特徴の位置参照コードは、コア・データベース220によって表される道路網上に位置していない特徴を表す少なくとも1つの他の位置参照コードを識別するアクセス・コード290と関連付けられるが、直接的に或いは1つ又はそれ以上の他の位置参照コードを通して、コア・データベース220によって表される道路網上の位置を参照するアクセス・データ290と関連付けられる。
【0026】
本実施形態において、少なくとも3つの異なるタイプの特徴を表すために、位置参照コードが用いられる。第1に、位置参照コードを用いて、その一部が公共道路網から離れたところに位置していることもある、最後又は最終の目的地の位置参照コードを識別する。これらの最後又は最終目的地は、エンドユーザが行きたいと望む店、企業、事務所(例えば、「POI」又は「施設」)等とすることができる。
第2に、位置参照コードを用いて、公共道路網から離れた表示位置にアクセスすることができる、公共道路網(コア・データベース内に表される)に沿ったアクセス・ポイントの位置を識別する。これらのアクセス・ポイントは、私道、駐車場の入口等とすることができる。
【0027】
第3に、位置参照コードを用いて、最終目的地とコア・データベース内に表される道路網との間に位置する中間点を識別する。これらの中間点は、公共道路網と最終目的地との間を移動するために、人が通らなければならない位置を定めるものである。位置参照コードによって表される中間点を選択し、割り当てる際に考慮される付加的な要因は、ユーザが、ある中間点から次の中間点までの経路を容易に見分け、これに従うことができるように、十分に接近した地点又は互いから容易に観察できる地点を選択することである。
【0028】
以下は、こうした中間点の幾つかの例である。中間点を用いて、モールの駐車場の位置を定めることができる。別の中間点を用いて、モールの駐車場からモールへの玄関口(例えば、ポータル)の位置を定めることができる。駐車場又はモール建物の玄関口は、人の実際の所望の最終目的地ではない。寧ろ、その人の実際の最終目的地は、モール建物内に配置された特定の商店であろう。しかしながら、その人は、モール駐車場からモール内にある所望の最終目的地の商店まで、駐車場及び玄関口を通らなければならない。モール駐車場及びモール玄関口の位置が、中間点である。
【0029】
モール駐車場の地点について定められた固有の位置参照コード270は、モール駐車場の位置を示す位置データ284(例えば、緯度、経度、高さ)と関連付けられる。モール玄関口について定められた固有の位置参照コード270は、モール玄関口の位置を示す位置データと関連付けられる。モール内の商店について定められた固有の位置参照コード270は、モール内の商店の位置、すなわち最終目的地の位置を示す位置データ284と関連付けられる。
【0030】
モール内の商店についての固有の位置参照コード270はまた、モール玄関口についての位置参照コード270を識別するアクセス・データ290とも関連付けられる。順に、モール玄関口の固有の位置参照コード270は、モール駐車場についての位置参照コード270を識別するアクセス・データ290と関連付けられる。さらに、モール駐車場についての固有の位置参照コード270は、駐車場に通じる私道についての位置参照コード270を識別するアクセス・データ290と関連付けられる。最終的に、駐車場に通じる私道についての固有の位置参照コード270は、公共道路網から私道にアクセスすることができる道路区分を識別するアクセス・データ290(記録ID、区分に沿った位置、側)と関連付けられる。
位置参照コードと関連付けられたアクセス・データは、施設と公共道路網との間の経路を定める。これらの経路は、車両用経路、歩行者用経路又はこれらの種々の組み合わせとすることができる。
【0031】
1つの実施形態において、(例えば、位置データベースにおいて)位置参照コードと関連付けられた情報が、1つ又はそれ以上の空間フォーマットで維持される。様々な空間フォーマットが適している。データは、XMLのような出力又は送信フォーマットで出力される。図8は、店についての位置参照コードと関連付けられた情報を含むXML文書の例である。図9は、モールについての位置参照コードと関連付けられた情報を含むXML文書の例である。
1つの実施形態において、位置参照コードは、マップ開発者によって特徴に割り当てられる。マップ開発者は、航空写真、ソース・マップ及び/又は現地保守要員による観察を用いて、ショッピング・モール、工業団地、ビジネス・センター等のような目的地の周囲の経路指定パターンを識別することができる。代替的に、マップ開発者は、企業が、自分の企業の周りの位置参照コード位置を識別し、定めることを可能にするウェブサイト又はポータルを提供することができる。
【0032】
作動及び使用
図1と関連して上記に説明されたように、コンピュータ実装システム100は、データベース200を用いて、ナビゲーション関連機能及びマップ関連機能をエンドユーザに提供するナビゲーション・ソフトウェア・アプリケーション160を含む。図1のナビゲーション・ソフトウェア・アプリケーション160の中でも、目的地選択アプリケーション300、経路計算アプリケーション310及び経路案内アプリケーション320である。これらは、別個のアプリケーションとすることができ、又はこれらのアプリケーションを組み合わせて全ての機能を含む単一のアプリケーションにすることができる。
【0033】
図10は、図1のシステム100によって実行される例示的なプロセス400を示す。プロセス400の最初のステップにおいて、目的地選択アプリケーション300(図1)が、目的地として用いられることになる1つ又はそれ以上の可能な場所を識別するための情報についてのユーザの指定を受け取る(図10のステップ410)。この情報は、企業名(例えば、Macy’s、Mobil)、業態(例えば、デパート、ガソリンスタンド)、製品のタイプ(例えば、洋服、ガソリン)等とすることができる。
目的地選択アプリケーション300は、位置データベース230を用いて、検索基準に合致する可能な目的地を見つける(図10のステップ420)。この目的のために、位置参照コードと関連付けられた任意の属性280(図7)のコンテンツを用いることができる。迅速な検索を容易にするために、任意の属性280のコンテンツを索引付けし、さもなければ処理又は配置することができる。
【0034】
ユーザの検索要求に対する1つ又はそれ以上の可能な合致を見つけると、目的地選択アプリケーション300は、結果をエンドユーザに提供する(図10のステップ430)。目的地選択アプリケーション300は、可能な目的地の各々の位置、ユーザの位置から可能な目的地までの距離、位置の記述、電話番号、営業時間、販売促進等のような可能な合致の各々についての様々な詳細を、ユーザに提供することができる。呈示された可能な目的地の1つのユーザによって選択されるとき(図10のステップ440)、目的地選択アプリケーション300は、選択された目的地についての位置参照コード270を用いて、選択される目的地への経路が公共道路網に接続する位置(すなわち、アクセス・ポイント)を判断する(図10のステップ450)。上記に説明されたように、目的地に割り当てられた位置参照コード270が、公共道路網への経路を判断できるデータと関連付けられる。目的地が公共道路網上に位置しているか又は公共道路網に直接接続されている場合には、目的地に割り当てられた位置参照コード270が、道路網上の位置を示すことができる(特定の道路区分についての記録IDを識別することによって)。代替的に、目的地が、ショッピング・モール内の店のような公共道路網から物理的に離れたところに位置する場合には、目的地に割り当てられた位置参照コードは、間接的にすなわち1つ又はそれ以上の他の位置参照コードを介して、公共道路網への接続を示すことができる。例えば、ショッピング・モール内の店に割り当てられた位置参照コードは、入口ドアに割り当てられた位置参照コードによってモールへの入口ドアを識別することができる(すなわち、店の位置参照コードと関連付けられたアクセス・データ290において)。順に、入口ドアの位置参照コードは、駐車場に割り当てられた位置参照コードによって、最も近い駐車場を識別することができる。駐車場に割り当てられた位置参照コードは、その位置参照コードによって駐車場への私道を識別することができる。最終的に、私道の位置参照コードは、公共道路網の一部である道路区分のデータベースID(並びに位置及び側)を識別することによって、私道が公共道路区分に接続する場所を識別することができる。
【0035】
目的地を公共道路網に接続する経路が求められると、経路計算アプリケーション310(図1)を用いて、ユーザの現在位置から、例えばアクセス・ポイントのような公共道路網に接続する位置までの経路を計算する(図10のステップ460)。この目的のために、経路計算アプリケーション310は、コア・データベース220内のデータを用いる。経路計算アプリケーション310によって計算されたアクセス・ポイントまでの経路が、アクセス・ポイントから最終目的地までの1つ又はそれ以上の位置参照コードによって決定される経路に付加され、全体の経路を形成する。次に、図1の経路案内アプリケーション320を用いて、経路に従うように、操作命令のような案内を生成する。この案内は、公共道路網に沿って移動するための命令、及び、経路が公共道路網を離れる場所から最終目的地まで経路に沿って移動するための命令を含む(図10のステップ470)。経路案内は、システム100のユーザ・インターフェースを介してユーザに与えられる(図10のステップ480)。
【0036】
利点
開示される実施形態は、公共道路網から離れたところに位置する特徴を表すための信頼できる有効な方法を提供するものである。十分な量の情報を有するコア・データベースにおいて公共道路網が表され、経路指定アルゴリズムが、表された道路に沿ったいずれか2つの指定されたポイント間の道路に沿った最適経路を決定することができる。しかしながら、ショッピング・モール、オフィスパーク、スタジアム周辺及びコンベンション・センター等のような、公共道路網から物理的に離れたところに位置する領域においては、必ずしも従来の経路指定手法を適用することができない。これらのタイプの特徴は、相対的に接近して配置され、別個の相対的に明確な関係を有する傾向がある。例えば、建物は、各々が1つ又はそれ以上の駐車エリアと関連付けられた1つ又はそれ以上の別個の入口を有することがある。入口及びそれらに関連した駐車エリアの位置を表すために位置参照コードを用いることにより、これらの特徴を互いに関連付け、特定の入口を介する建物への特定の経路を定めることが可能になる。
【0037】
開示される実施形態は、位置(又はローカル)データベース内に含まれるデータを、コア・データベース内のデータと関連付けることを可能にする。このように、コア・データベースの範囲を拡張し、位置データベースによって表される特徴を含ませることができる。位置データベース内に表される特徴は、信頼できる経路指定を可能にする、コア・データベース内のものと同じタイプのナビゲート可能な属性を用いて表されないので、位置データベース内に表される特徴とコア・データベース内に表される特徴との間の関連性を提供するために、位置参照コードが用いられる。
開示される実施形態の別の利点は、これらの実施形態により、コア・データベースと関係なく、位置マップ・データベースを作成し、修正し、更新することが可能になる点である。開示される実施形態はまた、マップ開発者が、コア・データベースに関係なく、企業又は他のサード・パーティに自分達の情報を付加及び更新させることも可能にする。
【0038】
代替物
上記に開示された実施形態の一部において、位置データベースを用いて、どのようにショッピング・モール及び他の商業施設内の小売店、入口及び駐車場を表すことができるかを説明した。ここに開示される実施形態は、地理的領域を占めるいずれかのタイプの施設のために用いることができる。幾つかの例は、複合施設、劇場内の区域、キャンパス、スポーツ・スタジアム、軍事施設、娯楽領域、避難所、採石場、原始地域内などにある建物又は続き部屋を含む。
開示された実施形態と関連して、コア・データベースの基本部分が、地理的領域内の公共道路を表すデータのような、従来の地理データベース内に含まれる種類のデータを含むことが説明された。代替的な実施形態において、コア・データベースはまた、私道又は他の非公共道路についてのデータを含むこともできる。
【0039】
上述のように、位置データベース内に表される特徴に割り当てられる位置参照コードの各々は、該特徴をコア・データベース内に表される元の道路網に結合させるデータと関連付けられる。代替的な実施形態においては、位置参照コードは、コア・データベース内に表される元の道路網に結合されない幾つかの位置と関連付けることができる。例えば、位置参照コードを用いて、建物内のエスカレータ及び手洗所を表すことができる。エスカレータ又は手洗所の位置は、ユーザ用の情報のために与えられる。別の例によると、位置参照コードを用いて、見たり、撮影したりすることは可能であるが、実際に入ることはできない、オールドフェイスフル、国立公園内の滝、チャーター オーク等のような名所旧跡を表すことができる。
上記の詳細な説明は、制限ではなく例証と見なされることが意図され、全ての均等物を含む上記の特許請求の範囲が本発明の範囲を定めるように意図されていることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】ナビゲーション及びマッピング特徴に、拡大され、拡張された詳細を提供するための、システムの第1の実施形態のブロック図である。
【図2】図1に示されるコア・データベースの基本部分内のデータによって表される特徴の種類の一部を示すマップである。
【図3】図1のコア・データベースの基本部分及び拡張部分内のデータによって表される特徴の種類の一部を示すマップである。
【図4】図1に示されるコア・データベースの基本部分及び拡張部分のコンポーネントを示す図である。
【図5】図1のコア・データベースの基本部分、コア・データベースの拡張部分及び位置マップ・データベース内のデータによって表される特徴の種類の一部を示すマップである。
【図6】図1の位置参照コード・テーブルのコンポーネントを示す図である。
【図7】図1の位置マップ・データベースの1つのコンポーネントを示す図である。
【図8】店についての、図7に示されるような位置参照コード及び関連した情報の例である。
【図9】モールについての、図7に示されるような位置参照コード及び関連した情報の例である。
【図10】目的地選択及び経路案内を提供するための、図1のデータベースを用いるプロセスを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0041】
100:システム
120:ハードウェア
130:ソフトウェア
140:オペレーティング・システム
160:ナビゲーション・ソフトウェア・アプリケーション
200:データベース
220:コア・データベース
230:位置データベース
250:基本部分
260:拡張部分
270:位置参照コード
290:アクセス・データ
300:目的地選択アプリケーション
310:経路計算アプリケーション
320:経路案内アプリケーション

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主要道路網を構成する道路の表示を含む、地理的領域内の主要道路網の表示と、
各々が、前記主要道路網が該主要道路網から離れた位置からアクセス可能な位置に対応しており、かつ、表されたアクセス・ポイントの位置を示す対応する位置参照コードと関連付けられている、アクセス・ポイントの表示と、
各々が、表された施設の位置を示す対応する位置参照コードと関連付けられ、さらに、関連したアクセス・ポイントへの経路の表示と関連付けられている、前記主要道路網から物理的に離れたところに位置し、アクセスするのに該主要道路網以外の経路上の移動を必要とする施設の表示と、
を備えることを特徴とする地理データベース・システム。
【請求項2】
主要道路網、アクセス・ポイント及び施設の前記表示は、コンピュータ可読媒体上に格納されることを特徴とする請求項1に記載の地理データベース・システム。
【請求項3】
前記施設の前記表示は、前記主要道路網の前記表示と関係なく更新可能であることを特徴とする請求項1に記載の地理データベース・システム。
【請求項4】
前記施設の前記表示は、ウェブ・ポータルを介して前記施設の担当者によって更新可能であることを特徴とする請求項1に記載の地理データベース・システム。
【請求項5】
地理的領域内の公共道路網を表すデータを含むコア・データベースと、
各々が前記公共道路網から物理的に離れたところに位置する特徴を表す複数の位置データベースと、
を備え、
前記位置データベースの1つの中に表される各々の特徴が、位置参照コードによって表され、
各々の位置参照コードは、前記公共道路網から前記特徴にアクセスする方法を示すデータと関連付けられることを特徴とする地理データベース・システム。
【請求項6】
前記公共道路網から前記特徴にアクセスする前記方法を示す前記データは、該公共道路網上の位置、又は、該公共道路網上の位置を直接的又は間接的に示すデータと関連付けられた位置参照コードによって表される前記位置データベース内に表される別の特徴を示すことを特徴とする請求項5に記載の地理データベース・システム。
【請求項7】
前記特徴にアクセスする前記方法を示す前記データは、該公共道路網上の位置、又は、直接的に又は1つ又はそれ以上の他の位置参照コードを介して該公共道路網上の位置を示すデータと関連付けられた位置参照コードによって表される前記位置データベース内に表される別の特徴を示すことを特徴とする請求項5に記載の地理データベース・システム。
【請求項8】
前記複数の位置マップ・データベースは、前記コア・データベースに関係なく更新可能であることを特徴とする請求項5に記載の地理データベース・システム。
【請求項9】
前記位置マップ・データベースは、POIの内部詳細の内部設置面積、増大した建物設置面積、前記店及び多のPOIに関連した入口ポイント、拡張されたPOI属性、増大した地図作成表示及び付加的な内部特徴を表すために用いられることを特徴とする請求項5に記載の地理データベース・システム。
【請求項10】
前記コア・データベースは、基本部分及び拡張部分を含むことを特徴とする請求項5に記載の地理データベース・システム。
【請求項11】
前記コア・データベースの前記拡張部分は、POIの駐車場に到達するための私有地上のアクセス道路を含む駐車場の形状、建物設置面積、モール・アンカーの詳細を含むモール設置面積、拡張された道路形状の上に配置されたバニティ・アドレスを有するPOI位置、建物と関連した駐車場、内部POI及び他の関連した特徴についての階層関係及び他の関連した特徴を表すために用いられることを特徴とする請求項10に記載の地理データベース・システム。
【請求項12】
前記コア・データベースの前記基本部分は、前記地理的領域内の公共道路を表すために用いられることを特徴とする請求項10に記載の地理データベース・システム。
【請求項13】
地理データのためのデータベースであって、
(i)地理的領域内の公共道路の表示と、
(ii)前記公共道路の表示と関連した所在地住所情報と、
(iii)前記公共道路に沿った所在地住所を有するが、非公共道路を介して物理的にアクセス可能な施設の表示と、
(iv)前記非公共道路の表示と、
(v)前記非公共道路がアクセス可能な前記公共道路に沿った位置を示すデータと、
(vi)前記施設を該施設がアクセス可能な前記非公共道路と関連付けるデータと、
を備えることを特徴とする地理データのためのデータベース。
【請求項14】
前記表示は、少なくとも1つのコンピュータ可読媒体上に格納されることを特徴とする請求項13に記載の地理データのためのデータベース。
【請求項15】
前記施設の前記表示は、前記公共道路の前記表示に関係なく更新可能であることを特徴とする請求項13に記載の地理データのためのデータベース。
【請求項16】
公共道路網から離れたところに位置する施設を表す方法であって、
前記公共道路網から離れたところに位置する施設の地理的位置を識別し、
前記施設の各々を前記公共道路網に接続する経路を定める、1つ又はそれ以上の地点の地理的位置を識別し、
位置参照コードを前記地理的位置に割り当て、
地理的参照コードが割り当てられた1つ又はそれ以上の地理的位置を介して、位置参照コードに割り当てられた地理的位置の各々と前記公共道路網を接続する経路を定める前記位置参照コード・データの各々と関連付ける、
ステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
地理的参照コードが割り当てられた1つ又はそれ以上の地理的位置を介して、位置参照コードに割り当てられたいずれかの地理的位置と前記公共道路網を接続する経路を定めるように、前記位置参照コードの別のものを識別する、該公共道路網上にない地理的位置に割り当てられた該位置参照コードのいずれかと関連付けるステップをさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
位置参照コードが割り当てられる前記地理的位置の一部がポータルに対応することを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項19】
位置参照コードが割り当てられる前記地理的位置の一部が駐車場に対応することを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記位置参照コード及びこれと関連したデータをコンピュータ可読媒体上に格納するステップをさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項21】
対応する地理的位置を識別する前記位置参照コード・データの少なくとも一部と関連付けるステップをさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項22】
任意の属性を識別する前記位置参照コード・データの少なくとも一部と関連付けるステップをさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項23】
前記任意の属性は、特徴のタイプ、特徴の名前、特徴のバニティ・アドレス、電話番号、営業時間、販売促進、前記公共道路網上の所在地アドレスを含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
名所旧跡ベースの案内のために用いることができる前記位置参照コード情報の少なくとも一部と関連付けるステップをさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項25】
前記公共道路網は、コア・データベースによって表されることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項26】
前記位置参照コードは固有のものであることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項27】
前記位置参照コードは、文字数字の文字列であることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項28】
施設における所望の目的地への経路を求める方法であって、
主要道路網から物理的に離れたところに位置し、アクセスするのに前記主要道路網上以外の移動を必要とする施設の表示を含むデータベースを使用し、
前記施設の1つを前記所望の目的地と判断したとき、前記主要道路網から離れた位置からアクセス可能な位置に対応する、関連したアクセス・ポイントから該施設への経路を示す、該施設の前記表示と関連したデータにアクセスし、
前記主要道路網のデータ表示を用いて、前記所望の目的地であると判断される前記施設の1つと関連したアクセス・ポイントへの経路を計算し、
前記計算された経路を、前記関連したアクセス・ポイント・データから前記所望の目的地であると判断された前記施設の1つまでの前記示された経路と組み合わせる、
ステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項29】
前記経路の少なくとも一部は、歩行者移動用であることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
目的地への経路を計算する方法であって、
所望の目的地の指定を受け取り、
前記指定を用いて、該指定に合致する可能な目的地について位置データベースを検索し、
コア・データベースを用いて、始点と道路網上のアクセス・ポイントとの間の経路を計算し、
前記位置データベースを用いて、前記アクセス・ポイントと前記可能な目的地との間の経路を判断する、
ステップを含み、
前記経路は、1つ又はそれ以上の他の地点を介して、位置参照コードが元の前記道路網に割り当てられた地点を接続する経路を示す、前記位置データベース内に格納されたデータによって判断されることを特徴とする方法。
【請求項31】
前記経路の少なくとも一部は、歩行者移動用であることを特徴とする請求項30に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−139790(P2007−139790A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−339191(P2006−339191)
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【出願人】(504390584)ナヴテック ノース アメリカ リミテッド ライアビリティ カンパニー (12)
【Fターム(参考)】