説明

認知機能の強化のためのN含有スピロ化合物の使用

認知機能を強化する方法が開示される。より詳しくは、一般式(IV):
【化1】


で表されるスピロ(2H−1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン)の誘導体を含めたスピロ環系ヘテロ環誘導体を投与する工程を含む認知機能を強化する方法が開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
有効量の式IV:
【化1】

[式中:
は単結合または−[C(R)(R)]−;
各R、R、RおよびRは独立してHまたはアルキル;
はアリール、アルカリール、ヘテロシクロアルキルアリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアリールまたはアルキルヘテロアリールアリール;
23およびR24は各々独立してHまたはアルキル;
25はH、アルキル、−(CH)−アルケニル、−(CH)−アルキニル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、アラルキルまたはヘテロアリールアルキル;
各kは独立して1、2または3;
pは0、1、2または3;
sは0、1、2または3、但し、pおよびsの合計が≦4;
およびBは各々独立してHまたはアルキル、または一緒に二重結合を形成し;
GはHまたはアルキル;
は−CH−、−O−または−S− −SO−;および
はそれが結合する炭素原子と一緒になった場合に6〜10−員のアリールを形成する]で表される化合物;
あるいはその立体異性体、プロドラッグ、医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物もしくはN−オキシドをそれを必要とする患者に投与する
工程を含むことを特徴とする認知機能を強化する方法。
【請求項2】
が単結合であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
が−CH−または−O−であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
が−CH−であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項5】
が−O−であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項6】
がアリール、アルカリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアリールまたはアルキルヘテロアリールアリールであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項7】
における該アリール、アルカリール、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリールアリールまたはアルキルヘテロアリールアリールが、アルキル、アリール、ヒドロキシル、カルボキシル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、−S(=O)−N(アルキル)、−N(H)S(=O)−アルキルおよび−N(アルキル)C(=O)−アルキルの少なくとも1つで所望により置換されていてもよいことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項8】
が:
【化2】


[式中、Wは、アルキル、アリール、ヒドロキシル、カルボキシル、N,N−ジアルキルアミノカルボニル、−S(=O)−N(アルキル)、−N(H)S(=O)−アルキルおよび−N(アルキル)C(=O)−アルキルの少なくとも1つで所望により置換されていてもよく;LはHまたはアルキルである]であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項9】
が:
【化3】

であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項10】
が:
【化4】

であるであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項11】
23およびR24が各々Hであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項12】
25がHまたはアルキルであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項13】
、R、RおよびRが各々Hであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項14】
pが1または2であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項15】
pが1であるであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項16】
sが1であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項17】
がそれが結合する炭素原子と一緒になった場合に6−員のアリール環を形成することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項18】
GがHであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項19】
およびBが各々Hであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項20】
およびBが一緒になってそれらが結合する炭素原子間で二重結合を形成することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項21】
式IVの該化合物が、式VI:
【化5】


[式中:
pは0、1または2;
sは0、1または2;および
はOまたはCHである]
で表される化合物;
またはその立体異性体、プロドラッグ、医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物もしくはN−オキシドであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項22】
式IVの該化合物が、式VII:
【化6】


[式中:
pは0または2;および
はOまたはCHである]
で表される化合物;
またはその立体異性体、プロドラッグ、医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物もしくはN−オキシドであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項23】
式IVの該化合物が、式VIII:
【化7】

[式中:
pは0または2;および
はOまたはCHである]
で表される化合物;
またはその立体異性体、プロドラッグ、医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物もしくはN−オキシドであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項24】
式IVの該化合物が、式IX:
【化8】


[式中:
はOまたはCH
およびQはH、アルキル、アルコキシ、OCFH、OCF、ヒドロキシ、クロロ、フルオロ、SO−アルキル、SONR、ここに、QまたはQの少なくとも1つはHであり;
25はHまたはメチル;
およびBはHであるか、またはそれらが一緒になって二重結合を形成し;
は、フェニルまたはピリジニル環、ここに、その各々は、アルキル、アルコキシ、カルボキシ、−COO−アルキル、−CONR、SONR、NRSOよりなる群から選択される1〜3個の置換基で置換され;
およびRはHまたはアルキル、あるいはそれらが結合する窒素と一緒になって4〜7員ヘテロシクロアルキルを形成し;および
およびRはHまたはアルキルである]
で表される化合物;
またはその立体異性体、プロドラッグ、医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物もしくはN−オキシドであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項25】
式IVの該化合物が、式X:
【化9】

[式中:
はOまたはCH
およびQはH、アルキル、アルコキシ、OCFH、OCF、ヒドロキシ、クロロ、フルオロ、SO−アルキル、SONRであり、ここに、QまたはQの少なくとも1つはHであり;
25はHまたはメチル;
およびBはHであるか、またはそれらが一緒になって二重結合を形成し;
はフェニルまたはピリジニル環、その各々は、アルキル、アルコキシ、カルボキシ、−COO−アルキル、−CONR、SONR、NRSOよりなる群から選択される1〜3個の置換基で置換され;
およびRはHまたはアルキル、あるいはそれらが結合する窒素と一緒になって4〜7員ヘテロシクロアルキルを形成し;および
およびRはHまたはアルキルである]
で表される化合物;
、またはその立体異性体、プロドラッグ、医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物もしくはN−オキシドであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項26】
式IVの該化合物が:
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(2−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ピリド−5−イル]−スピロ[6−フルオロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(2−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ピリド−5−イル]−スピロ[5−メトキシ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[5−ヒドロキシ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[2H,1−ベンゾピラン−2,4’−アゼパン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[6−シクロプロピルメチルアミノスルホニル−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−アゼパン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[1,2−ジヒドロナフタレン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル−2−ヒドロキシ)フェニル]−スピロ[2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル−3−ヒドロキシ)フェニル]−スピロ[2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−3−メチル−スピロ[2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(2−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ピリド−5−イル]−スピロ[2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[6−シクロプロピルメトキシ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(2−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ピリド−5−イル]−スピロ[−6−シクロプロピルメトキシ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[6−アミノカルボニル−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[6−プロピルアミノスルホニル−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−アゼパン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[6−メタンスルホニル−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−アゼパン];
4−[(2−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ピリド−5−イル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(2−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ピリド−5−イル]−スピロ[6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(5−N,N−ジイソプロピルアミノカルボニル)ピリド−2−イル]−スピロ[2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[6−エチルスルホニルアミノ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[6−メチルスルホニルアミノ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[5−メチル−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェニル]−スピロ[2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[4−(2−メチル−テトラゾール−5−イル)フェニル]−スピロ[2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[3−(2−(3−カルボキシプロプ−1−イル)−テトラゾール−5−イル)フェニル]−スピロ[2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)フェニル]−スピロ[2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[2H,1−ベンゾピラン−2,4’−(1’−メチル−ピペリジン)];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノスルホニル)フェニル]−スピロ[2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];および
4−[(4−(N−メチル−N−(3−メチルブタノイル)−アミノ)フェニル]−スピロ[2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
−[(2−N,N−ジエチルアミノカルボニル)ピリド−5−イル]−スピロ[3,4−ジヒドロ−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−ピペリジン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[2H,1−ベンゾピラン−2,4’−アゼパン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[6−シクロプロピルメチルアミノスルホニル−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−アゼパン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[6−プロピルアミノスルホニル−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−アゼパン];
4−[(4−N,N−ジエチルアミノカルボニル)フェニル]−スピロ[6−メタンスルホニル−2H,1−ベンゾピラン−2,4’−アゼパン];または
その立体異性体、部分的立体異性体、プロドラッグ、医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物もしくはN−オキシドであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項27】
認知機能が記憶であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項28】
該患者が、認知機能障害に苦しむことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項29】
該認知機能障害が記憶喪失であることを特徴とする請求項28記載の方法。
【請求項30】
該記憶喪失が、加齢関連である、電気痙攣治療により惹起される、脳損傷の結果またはそれらの組合せであることを特徴とする請求項29記載の方法。
【請求項31】
脳損傷が、ストローク、麻酔事故、頭部外傷、低血糖症、一酸化炭素中毒、リチウム中毒、ビタミン欠乏症またはそれらの組合せにより惹起されることを特徴とする請求項30記載の方法。
【請求項32】
該認知機能障害が、アルツハイマー病、軽度の認知障害、加齢性認知低下、血管性認知症、パーキンソン病痴呆、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、ストローク、外傷性脳損傷、エイズ関連痴呆、統合失調症、パーキンソン病、クロイツフェルトヤコブ病との関連の有無によるアルツハイマー病のレビー小体変異、コルサコフ障害、変性障害により惹起された学習能力障害、非変性障害により惹起された学習能力障害、遺伝子疾患、脳性老化、血管性痴呆、電気ショック誘導記憶喪失、鬱病および不安と関連した記憶障害、外科手術と関連した記憶障害、ダウン症候群およびそれらの組合せよりなる群から選択される疾患または障害により惹起されることを特徴とする請求項28記載の方法。
【請求項33】
a.式IVの化合物;
b.コリンエステラーゼ阻害物質、NMDA受容体モジュレーター、βアミロイドモジュレーター、βアミロイド阻害物質、ニコチン性コリン作動性剤、ニコチン受容体部分的アゴニスト、エストロゲン剤、選択的エストロゲン受容体モジュレーター、ムスカリン性アゴニスト、神経伝達物質前駆体、神経伝達物質再取込み阻害物質、コエンザイムQ10、ギンナン(Ginkgo biloba)、ホスファチジルセリン、ビタミンEおよびそれらの組合せよりなる群から選択される第2の医薬上許容される活性化合物;および
c.医薬上許容される担体
を含む組成物。

【公表番号】特表2010−503669(P2010−503669A)
【公表日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−528247(P2009−528247)
【出願日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【国際出願番号】PCT/US2007/019661
【国際公開番号】WO2008/033299
【国際公開日】平成20年3月20日(2008.3.20)
【出願人】(501252928)アドラー コーポレーション (3)
【Fターム(参考)】