説明

認証システム,認証方法,施設端末およびプログラム

【課題】コンピュータによる顔画像データの照合と、施設係員の目視によるユーザ確認とを組みあわせた二重の認証による施設入場時のセキュリティー強化。
【解決手段】ユーザ携帯端末10においてユーザ本人であることの認証が行われた場合に、ユーザ携帯端末10の記憶部12に登録されたユーザの顔画像データを施設端末20に送信し、施設端末20において前記顔画像データが認証され、かつ、施設係員による目視確認ボタン25が押下されたことを検出した場合に、施設端末20から入場ゲート装置30に入場許可情報を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、認証システム,認証方法,施設端末およびプログラムに関し、特に認証用画像を用いた認証システム,認証方法,施設端末およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
認証用画像を用いて認証を行う従来の技術が、例えば、特開2002−236664号公報(特許文献1)に開示されている。この特許文献1においては、ユーザが携帯端末の記憶部に格納された認証用画像(ブロック画像,絵,マーク等)を表示させ、表示された認証用画像を店舗端末が読み取り、予め登録された認証用画像と照合して認証結果を表示することが記載されている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−236664号公報(段落「0043」〜「0045」)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1においては、ユーザが記憶部に格納された認証用画像を表示させることにより認証を開始している。しかし、この認証用画像を記憶部から読み出すためのユーザ認証は行っていないため、第三者が他者の携帯端末を使用して認証用画像を表示させ認証を開始することが可能である。認証開始後は、店舗端末が読み取った認証用画像と予め登録された認証用画像との照合を行うだけなので、携帯端末の使用者が本人なのか第三者なのかに関わらず認証されてしまうという問題がある。
【0005】
また、特許文献1における認証用画像はブロック画像,マーク等であり、顔画像のようなユーザ本人を直接認識できる画像ではない。従って、店舗の係員も店舗端末により認証されたか否かの結果だけしか分からず、店舗端末による照合と店舗係員による顔の目視照合とを組みあわせた二重の認証によるセキュリティーの強化については何ら考慮されていない。
【0006】
本発明の目的は、以上の問題の少なくともいずれかを解決する認証システム,認証方法,施設端末およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の認証システムは、ユーザ携帯端末と、施設端末と、入場ゲート装置とを備えた認証システムであって、
前記ユーザ携帯端末は、ユーザの顔画像データが予め登録された記憶部を備え、前記記憶部に登録された顔画像データを前記施設端末に送信する手段を有し、
前記施設端末は、ユーザの顔画像データを含む会員情報が予め登録された会員情報データベースと、施設の受付係員の目視によるユーザ確認がなされた場合に押下される目視確認ボタンとを備え、前記ユーザ携帯端末から受信した顔画像データが前記会員情報データベースに登録されているかを照合する手段と、登録されていた場合に該当ユーザの顔画像データを含む会員情報を認証結果とともに表示する手段と、前記顔画像データが認証され、かつ、受付係員による前記目視確認ボタンの押下がなされた場合に、前記入場ゲート装置に入場許可情報を送信する手段とを有し、
前記入場ゲート装置は、前記施設端末から前記入場許可情報を受信して入場ゲートを一定時間開く手段を有する。
【0008】
本発明の第2の認証システムは、本発明の第1の認証システムにおいて、ビデオカメラをさらに備え、前記施設端末は、前記ユーザ携帯端末からの顔画像データ受信時に前記ビデオカメラにユーザの撮影指示を行い、撮影された画像データを記録する手段を、さらに有する。
【0009】
本発明の第3の認証システムは、ユーザ携帯端末と、施設端末と、入場ゲート装置と、認証サーバと、前記施設端末と前記認証サーバを接続するネットワークとを備えた認証システムであって、
前記ユーザ携帯端末は、ユーザの顔画像データが予め登録された記憶部を備え、前記記憶部に登録された顔画像データを前記施設端末に送信する手段を有し、
前記施設端末は、施設の受付係員の目視によるユーザ確認がなされた場合に押下される目視確認ボタンを備え、前記ユーザ携帯端末から受信した顔画像データを前記認証サーバに転送して認証を要求する手段と、前記認証サーバから受信した認証結果と顔画像データを含む会員情報とを表示する手段と、前記顔画像データが前記認証サーバにより認証され、かつ、受付係員による前記目視確認ボタンの押下がなされた場合に、前記入場ゲート装置に入場許可情報を送信する手段とを有し、
前記入場ゲート装置は、前記施設端末から前記入場許可情報を受信して入場ゲートを一定時間開く手段を有し、
前記認証サーバは、ユーザの顔画像データを含む会員情報が予め登録された会員情報データベースを備え、前記施設端末から受信した顔画像データが前記会員情報データベースに登録されているかを照合する手段と、登録されていた場合に該当ユーザの会員情報を認証結果とともに前記施設端末に送信する手段とを有する。
【0010】
本発明の第4の認証システムは、本発明の第3の認証システムにおいて、ビデオカメラをさらに備え、前記施設端末は、前記ユーザ携帯端末からの顔画像データ受信時に前記ビデオカメラにユーザの撮影指示を行い、撮影された画像データを前記認証サーバに送信する手段をさらに有し、前記認証サーバは、前記施設端末から受信した撮影画像データを記録する手段をさらに有する。
【0011】
本発明の第5の認証システムは、本発明の第1,第2,第3または第4の認証システムにおいて、前記ユーザ携帯端末はユーザを認証する手段をさらに有し、ユーザが認証された場合に前記施設端末への顔画像データ送信を行うことを特徴とする。
【0012】
本発明の第6の認証システムは、ユーザ携帯端末と、施設端末と、入場ゲート装置と、認証サーバと、前記施設端末と前記認証サーバを接続するネットワークとを備えた認証システムであって、
前記ユーザ携帯端末は、施設対応のユーザ識別情報が予め登録された第1の記憶部を備え、前記第1の記憶部に登録された施設の一覧を生成,表示する手段と、ユーザから選択された施設に対応するユーザ識別情報を前記第1の記憶部から抽出し前記施設端末に送信する手段とを有し、
前記施設端末は、ユーザ識別情報対応の顔画像データが予め登録された第2の記憶部と、施設の受付係員の目視によるユーザ確認がなされた場合に押下される目視確認ボタンとを備え、前記ユーザ携帯端末から受信したユーザ識別情報に対応して登録されている顔画像データを前記第2の記憶部から抽出し、前記認証サーバに送信して認証を要求する手段と、前記認証サーバから受信した認証結果と顔画像データを含む会員情報とを表示する手段と、前記顔画像データが前記認証サーバにより認証され、かつ、受付係員による前記目視確認ボタンの押下がなされた場合に、前記入場ゲート装置に入場許可情報を送信する手段とを有し、
前記入場ゲート装置は、前記施設端末から前記入場許可情報を受信して入場ゲートを一定時間開く手段を有し、
前記認証サーバは、ユーザの顔画像データを含む会員情報が予め登録された会員情報データベースを備え、前記施設端末から受信した顔画像データが前記会員情報データベースに登録されているかを照合する手段と、登録されていた場合に該当ユーザの会員情報を認証結果とともに前記施設端末に送信する手段とを有する。
【0013】
本発明の第7の認証システムは、本発明の第6の認証システムにおいて、ビデオカメラをさらに備え、前記施設端末は、前記ユーザ携帯端末からのユーザ識別情報受信時に前記ビデオカメラにユーザの撮影指示を行い、撮影された画像データを前記認証サーバに送信する手段をさらに有し、前記認証サーバは、前記施設端末から受信した撮影画像データを記録する手段をさらに有する。
【0014】
本発明の第8の認証システムは、本発明の第6または第7の認証システムにおいて、前記ユーザ携帯端末はユーザを認証する手段をさらに有し、ユーザが認証された場合に前記施設の一覧生成,表示を行うことを特徴とする。
【0015】
本発明の第9の認証システムは、本発明の第1〜第8のいずれかの認証システムにおいて、前記ユーザ携帯端末から前記施設端末へのデータ送信は、近距離無線通信により行うことを特徴とする。
【0016】
本発明の第1の施設端末は、ユーザ携帯端末と入場ゲート装置とに接続される施設端末であって、
ユーザの顔画像データを含む会員情報が予め登録された会員情報データベースと、施設の受付係員の目視によるユーザ確認がなされた場合に押下される目視確認ボタンとを備え、前記ユーザ携帯端末から受信した顔画像データが前記会員情報データベースに登録されているかを照合する手段と、登録されていた場合に該当ユーザの顔画像データを含む会員情報を認証結果とともに表示する手段と、前記顔画像データが認証され、かつ、受付係員による前記目視確認ボタンの押下がなされた場合に、前記入場ゲート装置に入場許可情報を送信する手段とを有する。
【0017】
本発明の第2の施設端末は、ユーザ携帯端末と入場ゲート装置と認証サーバとに接続される施設端末であって、
施設の受付係員の目視によるユーザ確認がなされた場合に押下される目視確認ボタンを備え、前記ユーザ携帯端末から受信した顔画像データを前記認証サーバに転送して認証を要求する手段と、前記認証サーバから受信した認証結果と顔画像データを含む会員情報とを表示する手段と、前記顔画像データが前記認証サーバにより認証され、かつ、受付係員による前記目視確認ボタンの押下がなされた場合に、前記入場ゲート装置に入場許可情報を送信する手段とを有する。
【0018】
本発明の第3の施設端末は、ユーザ携帯端末と入場ゲート装置と認証サーバとに接続される施設端末であって、
ユーザ識別情報対応の顔画像データが予め登録された記憶部と、施設の受付係員の目視によるユーザ確認がなされた場合に押下される目視確認ボタンとを備え、前記ユーザ携帯端末から受信したユーザ識別情報に対応して登録されている顔画像データを前記記憶部から抽出し、前記認証サーバに送信して認証を要求する手段と、前記認証サーバから受信した認証結果と顔画像データを含む会員情報とを表示する手段と、前記顔画像データが前記認証サーバにより認証され、かつ、受付係員による前記目視確認ボタンの押下がなされた場合に、前記入場ゲート装置に入場許可情報を送信する手段とを有する。
【0019】
本発明の第1の認証方法は、ユーザ携帯端末と、施設端末と、入場ゲート装置とを用いた認証方法であって、
前記ユーザ携帯端末においてユーザ本人であることの認証が行われた場合に、前記ユーザ携帯端末に登録されたユーザの顔画像データを前記施設端末に送信し、前記施設端末において前記顔画像データが認証され、かつ、施設係員によるユーザ確認がなされたことを検出した場合に、前記施設端末から前記入場ゲート装置に入場許可情報を送信することを特徴とする。
【0020】
本発明の第2の認証方法は、ユーザ携帯端末と、施設端末と、認証サーバと、入場ゲート装置とを用いた認証方法であって、
前記ユーザ携帯端末においてユーザ本人であることの認証が行われた場合に、前記ユーザ携帯端末に登録されたユーザの顔画像データを前記施設端末に送信し、前記施設端末が受信した顔画像データを前記認証サーバに転送して認証要求し、前記認証サーバにおいて前記顔画像データが認証され、かつ、前記施設端末において施設係員によるユーザ確認がなされたことを検出した場合に、前記施設端末から前記入場ゲート装置に入場許可情報を送信することを特徴とする。
【0021】
本発明の第3の認証方法は、ユーザ携帯端末と、施設端末と、認証サーバと、入場ゲート装置とを用いた認証方法であって、
前記ユーザ携帯端末においてユーザ本人であることの認証が行われた場合に、前記ユーザ携帯端末に登録されたユーザ識別情報を前記施設端末に送信し、前記施設端末が前記ユーザ識別情報に対応して登録されている顔画像データを抽出して前記認証サーバに送信し、前記認証サーバにおいて前記顔画像データが認証され、かつ、前記施設端末において施設係員によるユーザ確認がなされたことを検出した場合に、前記施設端末から前記入場ゲート装置に入場許可情報を送信することを特徴とする。
【0022】
本発明の第1のプログラムは、ユーザの顔画像データを含む会員情報をデータベースに登録する機能、第1の外部装置から受信した顔画像データが前記データベースに登録されているかを照合する機能、登録されていた場合に該当ユーザの顔画像データを含む会員情報を認証結果とともに表示する機能、前記顔画像データが認証され、かつ、特定ボタンの押下を検出した場合に、第2の外部装置に入場許可情報を送信する機能、をコンピュータに実現させる。
【0023】
本発明の第2のプログラムは、第1の外部装置から受信した顔画像データを第2の外部装置に転送して認証を要求する機能、前記第2の外部装置から受信した認証結果と顔画像データを含む会員情報とを表示する機能、前記顔画像データが前記第2の外部装置により認証され、かつ、特定ボタンの押下を検出した場合に、第3の外部装置に入場許可情報を送信する機能、をコンピュータに実現させる。
【0024】
本発明の第3のプログラムは、ユーザ識別情報に対応した顔画像データをデータベースに登録する機能、第1の外部装置から受信したユーザ識別情報に対応して登録されている画像情報を前記データベースから抽出し、第2の外部装置に送信して認証を要求する機能、前記第2の外部装置から受信した認証結果と顔画像データを含む会員情報とを表示する機能、前記顔画像データが前記第2の外部装置により認証され、かつ、特定ボタンの押下を検出した場合に、第3の外部装置に入場許可情報を送信する機能、をコンピュータに実現させる。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、コンピュータによる顔画像データの照合と、施設係員の目視によるユーザの顔と登録された顔画像データとの照合を組みあわせた二重の認証を行っているため、施設入場時のセキュリティーが強化されるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の第1の実施の形態の構成を示す図であり、ユーザ携帯端末10と、施設端末20と、入場ゲート装置30と、認証サーバ40と、前記施設端末20と前記認証サーバ40を接続するネットワーク100とを備えている。
【0028】
ユーザ携帯端末10は、ユーザが使用する携帯電話機,PHS(Personal Handyphone System),PDA(Personal Digital Assistance)等の携帯情報端末である。このユーザ携帯端末10は、制御部11と、記憶部12と、表示部13と、近距離無線通信部14と、入力部15とを備えている。
【0029】
制御部11はCPU(Central Processing Unit)等の制御装置であり、プログラムにより動作を制御される。この制御部11は、
・顔画像送信プログラムが起動されたときに、パスワード入力用画面を表示する機能。
・ユーザにより入力されたパスワードを、予め登録されたものと照合し認証する機能。
・パスワードが認証された場合に、顔画像データを記憶部12から読み出し、施設端末20に送信する機能。
を備えている。
【0030】
記憶部12は読み出し,書き込み可能な記憶装置であり、この記憶部12には顔画像データと顔画像データ読み出し,送信用パスワードが予め登録されている。なお、顔画像データは撮影されたユーザ自身の顔画像であり、外部のカメラで撮影したものを取り込んでもよいし、ユーザ携帯端末10にカメラが備わっている場合はその内蔵カメラで撮影したものであってもよい。表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置であり、近距離無線通信部14は、赤外線通信やブルートゥース等の近距離通信機能を備えた通信装置である。入力部15はテンキー,機能キー,ポインティングデバイス等の入力手段であり、パスワード等を入力するために用いられる。
【0031】
施設端末20は、会員制スポーツクラブやリゾート施設等の施設の入口近くに設置されたパーソナルコンピュータ等の情報処理装置であり、近距離無線通信部21と、制御部22と、入力部23と、表示部24と、目視確認ボタン25とを備えている。近距離無線通信部21は赤外線通信やブルートゥース等の近距離通信機能を備えた通信装置である。制御部22はCPU等の制御装置であり、プログラムにより動作を制御される。この制御部22は、
・ユーザ携帯端末10から受信した顔画像データを認証サーバ40に送信し認証要求する機能。
・認証サーバ40から受信した認証結果や会員情報を表示する機能。
・顔画像データが認証され、かつ、目視確認ボタン25が押された場合に、入場ゲート装置30に入場許可情報を送信する機能。
を備えている。
入力部23はテンキー,機能キー等を含んだキーボードやポインティングデバイス等であり、氏名,住所等の会員情報を入力する機能を備えている。表示部24はLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置である。目視確認ボタン25は、施設の受付係員が目視でユーザの顔と登録された顔画像とを見比べて、一致すると判断したときに押下する、例えば、ノンロックタイプのボタンである。
【0032】
入場ゲート装置30は、会員制スポーツクラブやリゾート施設等の施設の受付付近に設けられた、例えば、駅の自動改札装置やフラッパーゲートのように入場ゲートの開閉制御を行う装置である。この入場ゲート装置30は、施設端末20から入場許可情報を受信することにより一定時間入場ゲートを開く機能を備えている。なお、この入場ゲート装置30と施設端末20の間の接続は、LAN(Local Area Network)を介してもよいし、直接有線または無線でデータを送受信するようにしてもよい。
【0033】
認証サーバ40は、ワークステーション・サーバ等の情報処理装置であり、制御部41と、会員情報データベース421を含む記憶部42とを備えている。制御部41はCPU等の制御装置であり、プログラムにより動作を制御される。この制御部41は、
・施設端末20からの要求により、顔画像データを含む会員情報を会員情報データベース421に登録,更新する機能。
・施設端末20から顔画像データを受信し、会員情報データベース421に登録された顔画像データと照合,認証する機能。
・認証結果を(認証OKの場合には、会員情報データベース421から取得した該当会員情報も併せて)施設端末20に送信する機能。
を備えている。記憶部42は読み出し,書き込み可能な記憶装置であり、会員情報データベース421を含んでいる。この会員情報データベース421には、図2(会員情報データベース421に格納されるデータの一例を示す図)に示すように、会員番号,氏名,住所,電話番号,生年月日,性別,有効期限,顔画像データ等が会員登録時に登録されている。
【0034】
ネットワーク100は、インターネットやLAN等の通信ネットワークであり、施設端末20と認証サーバ40を接続する。
【0035】
次に、本発明の第1の実施の形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。
【0036】
最初に、会員登録時の動作について図1〜図3を参照して説明する。なお、図3は会員登録時の動作を示すフローチャートである。
【0037】
会員制のスポーツクラブ等において、ユーザが新規に会員登録を行う場合は、ユーザは氏名,住所,電話番号,生年月日,性別等の個人情報を所定の用紙に記入し、受付係員に提出する。受付係員は施設端末20の会員登録画面上でユーザの個人情報と会員番号からなるユーザ情報を入力し(図3のステップA1)、入力が終わるとユーザに顔画像データを送信するよう依頼する。
【0038】
ユーザは、受付係員の依頼に従い顔画像データ送信手続きに入る。具体的には、ユーザはユーザ携帯端末10において顔画像データ送信プログラムを起動する。この起動方法としては、例えば、ユーザ携帯端末10に備えられたメニューの中から顔画像データ送信メニューを選択するようにしてもよいし、予め定めた機能キーの押下により行ってもよい(ステップA2)。
【0039】
顔画像データ送信メニューが選択されたことにより、または、予め定めた機能キーが押下されたことにより、ユーザ携帯端末10の制御部11は、パスワード入力画面を表示部13に表示する(ステップA3)。
【0040】
ユーザが入力部15からパスワードを入力すると(ステップA4)、制御部11は、入力されたパスワードと記憶部12に予め登録されているパスワードが一致するかを照合する(ステップA5)。一致しなかった場合は、制御部11はパスワードの再入力要求画面を表示部13に表示する(ステップA6)。
【0041】
ステップA5におけるパスワード照合が一致し認証された場合は、制御部11は顔画像データを記憶部12から取得し、近距離無線通信部14を介して赤外線通信等により施設端末20に送信する(ステップA7)。なお、ステップA1〜ステップA7において、顔画像データそのものがユーザ携帯端末10に表示されることはない。
【0042】
施設端末20の制御部22は、近距離無線通信部21を介して受信した顔画像データを表示部24に表示させ、受付係員は表示された顔画像データが本人の顔であることを確認する。その後、ユーザによる画面上の登録操作により、制御部22は、顔画像データをステップA1で入力したユーザ情報とともに認証サーバ40に送信し、会員情報登録を要求する(ステップA8)。認証サーバ40の制御部41は、受信したユーザ情報,顔画像データからなる会員情報(図3参照)を、会員情報データベース421に登録する(ステップA9)。その後、制御部41は会員登録が完了したことを施設端末20に通知し(ステップA10)、施設端末20の制御部22は受信した登録完了通知を表示部24に表示する(ステップA11)。
【0043】
次に、施設入場時のユーザ認証の動作について図1,図2および図4を参照して説明する。なお、図4は本発明の第1の実施の形態における施設入場時のユーザ認証の動作を示すフローチャートである。
【0044】
ユーザが会員制のスポーツクラブ等の施設に入ると、まず受付でユーザ認証が実行される。ユーザは、認証のための顔画像データを、ユーザ携帯端末10から受付に設置された施設端末20に近距離無線通信で送信する。この具体的な動作については図4のステップB1〜ステップB6に示しているが、これらの動作については、上述した図3のステップA2〜ステップA7の動作と同じであるため、説明を省略する。
【0045】
ステップB6に続き、施設端末20の制御部22は、ユーザ携帯端末10から受信した顔画像データを認証サーバ40に転送し、認証を要求する(ステップB7)。認証サーバ40の制御部41は、受信した顔画像データと会員情報データベース421に登録されている顔画像データとを照合し、一致するものがあるかを判別する(ステップB8)。そして、制御部41は認証結果を施設端末20に通知する。このとき、認証された場合(照合の結果、一致した場合)には、制御部41は認証された旨を、図2に示すような会員情報とともに施設端末20に送信する。すなわち、認証されたユーザの会員番号,氏名,住所,電話番号,生年月日,性別,有効期限,顔画像データ等の会員情報も施設端末20に送信される。一方、認証されなかった場合(照合の結果、一致するものがなかった場合)には、制御部41は認証されなかった旨の通知だけを施設端末20に送信する(ステップB9)。
【0046】
施設端末20の制御部21は、受信した認証結果を表示部24に表示する。このとき、認証された場合には、会員情報も併せて表示される。認証されなかった場合は、受付係員はその旨をユーザに伝える(ステップB10)。認証された場合、受付係員は施設端末20に表示された会員情報を参照し、表示された顔画像データが現在受付にいるユーザ本人のものであるかを目視でチェックする。目視の結果、顔画像データと目前のユーザ本人の顔が一致すると受付係員が判断した場合、受付係員は目視確認ボタン25を押下する。施設端末20の制御部21は目視確認ボタン25が押下されたことを検出し、認証サーバ40による認証もOKだったことを確認して入場許可情報を入場ゲート装置30に送信する。なお、入場許可情報とは、入場ゲート装置30に対して入場ゲートを開かせるための指示情報のことであり、例えば、予め定めたコマンド,信号,キーワード等である(ステップB11〜ステップB13)。施設端末20から入場許可情報を受信した入場ゲート装置30は、入場ゲートを一定時間開き、その間にユーザは入場する(ステップB14)。
【0047】
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0048】
上述した第1の実施の形態においては、顔画像データをユーザ携帯端末10から施設端末20に送信し、施設端末20から転送された顔画像データを認証サーバ40が認証するとして説明した。本実施の形態においては、ユーザ携帯端末10から施設端末20に対してユーザ識別情報を送信し、施設端末20がユーザ識別情報に対応して予め登録された顔画像データを抽出して認証サーバ40に送信する点が、第1の実施の形態と異なっている。このため、図1に示す構成において、ユーザ携帯端末10の記憶部12には顔画像データの代わりにユーザ識別情報を予め登録し、施設端末20の図示しない記憶部には顔画像データを予め登録しておく。詳細には、図6(本発明の第2の実施の形態におけるユーザ携帯端末10に格納されるユーザ識別情報の一例を示す図)に示すように、各施設に対応する形でユーザ識別情報(例えば、会員番号等)がユーザ携帯端末10に予め登録されている。また、図7(本発明の第2の実施の形態における施設端末20に格納される顔画像データの一例を示す図)に示すように、各ユーザ識別情報に対応する形でユーザの顔画像データが施設端末20に予め登録されている。
【0049】
次に、本実施の形態における施設入場時のユーザ認証の動作について図5〜図8を参照して説明する。なお、図5は本発明の第2の実施の形態におけるユーザ携帯端末10の表示画面の一例を示す図であり、図8は本発明の第2の実施の形態における施設入場時のユーザ認証の動作を示すフローチャートである。
【0050】
図8を参照すると、ユーザは施設入場時にユーザ識別情報送信手続きに入り、ユーザ携帯端末10の制御部11はパスワード入力画面を表示部13に表示する。なお、ユーザ識別情報送信手続きの詳細については図4のステップB1で説明した内容と同じであるため、再度の説明を省略する(ステップC1,C2)。図5に示すようなパスワード要求画面を見たユーザが入力部15からパスワードを入力すると(ステップC3)、制御部11は、入力されたパスワードと記憶部12に予め登録されているパスワードが一致するかを照合する(ステップC4)。一致しなかった場合は、制御部11はパスワードの再入力要求画面を表示部13に表示する(ステップC5)。
【0051】
ステップC4におけるパスワード照合が一致し認証された場合は、制御部11は記憶部12に登録された施設の一覧を生成し、図5に示すように表示部13に表示する(ステップC6)。図5の施設一覧画面において、ユーザが施設を選択し確定ボタンを押下すると、制御部11は選択された施設に対応するユーザ識別情報を記憶部12から取得し(図6参照)、近距離無線通信部14を介して施設端末20に送信する(ステップC7)。施設端末20の制御部22は、ユーザ携帯端末10から受信したユーザ識別情報に対応して登録されている顔画像データを図示しない記憶部から抽出し(図7参照)、抽出した顔画像データを認証サーバ40に送信する(ステップC8,C9)。
【0052】
なお、図8のステップC10〜ステップC16の動作については、図4(第1の実施の形態)のステップB8〜ステップB14と同じであるため、説明を省略する。
【0053】
以上説明したように、第1または第2の実施の形態においては、施設端末20や認証サーバ40を用いて、コンピュータによる顔画像データの照合と、施設係員の目視によるユーザの顔と登録された顔画像データとの照合を組みあわせた二重の認証を行っている。このため、施設入場時のセキュリティーが強化されるという効果がある。
【0054】
また、第1または第2の実施の形態におけるユーザ携帯端末10は、ユーザが認証用データを送信するための条件として、パスワード照合による事前のユーザ認証を行っている。このため、第三者が他人の携帯端末を使用して認証用データを使用するのを防止できるという効果がある。
【0055】
次に、本発明の応用例,変形例等について説明する。
【0056】
・上記第1の実施の形態において、認証サーバ40に会員情報データベース421を備え、認証サーバ40が顔画像データの認証を行って施設端末20に認証結果を通知しているが、認証サーバ40の機能を施設端末20に備えるようにしてもよい。これにより、認証サーバ40の設置が不要となり、システムが簡素化されるという効果が得られる。
【0057】
・上記第2の実施の形態のユーザ携帯端末10において、パスワードによるユーザ認証後に施設一覧を表示し、ユーザに選択された施設対応のユーザ識別情報を記憶部12から読み出して施設端末20に送信するとして説明した。これに加え、登録された施設が一つしかなかった場合は、ユーザ認証後に施設一覧表示を行わず、記憶部12に格納されたユーザ識別情報を自動的に読み出して施設端末20に送信するようにしてもよい。この場合、ユーザ携帯端末10の制御部11は、ユーザ認証後に記憶部12に格納されている施設の数を確認する。そして、制御部11は、施設が複数あった場合は施設一覧を生成して表示し、一つだけあった場合は一覧表示を行わずユーザ識別情報を自動的に施設端末20に送信する。これにより、施設またはユーザ識別情報認が一つの場合に、ユーザによる一覧画面上の選択操作が不要になるという効果が得られる。
【0058】
・上記第1または第2の実施の形態において、ユーザ携帯端末10と施設端末20は近距離無線通信部14を介した赤外線通信やブルートゥースでデータ送受信を行うとして説明したが、相互間をケーブルで直接接続し有線通信によるデータ送受信としてもよい。
【0059】
・上記第1または第2の実施の形態において、ユーザ携帯端末10における事前のユーザ認証をパスワードにより行うとして説明したが、指紋,静脈等の生体情報により認証を行うようにしてもよい。この場合は、指紋等の読み取り,照合手段をユーザ携帯端末10に備える必要があるが、さらにセキュリティーを強化できるという効果が得られる。
【0060】
・上記第1または第2の実施の形態において、目視確認ボタン25を施設端末20に備えられたノンロックタイプのボタンであるとして説明したが、施設端末20の認証結果表示画面上のボタンで代替してもよい。すなわち、認証結果を認証サーバ40から受信した施設端末20が、認証結果がOKだった場合に認証結果,会員情報とともに目視確認ボタンを認証結果表示画面上に表示する。そして、ユーザが画面上の目視確認ボタンを押下することで、制御部22が目視確認されたことを認識するようにしてもよい。また、施設端末20に備えられた入力部23の中の特定のキーを目視確認ボタンとして割り当て、割り当てられた機能キーが押下されたことで、制御部22が目視確認されたことを認識するようにしてもよい。以上により、施設端末20の構成が簡素化されるという効果が得られる。
【0061】
上記第1または第2の実施の形態に、下記に示す施設入場ユーザの録画機能をさらに追加してもよい。この場合は、施設入場ゲートにいるユーザを撮影するビデオカメラを施設に新たに設置する。そして、施設端末20の制御部22がユーザ携帯端末10から顔画像データまたはユーザ識別情報を受信したときに、ビデオカメラに対して一定時間(例えば、3秒間)のユーザ撮影を指示する。ビデオカメラは一定時間の撮影が終了すると撮影画像データを施設端末20に送信する。撮影画像データを受信した施設端末20は顔画像データとともに認証サーバ40に送信する。認証サーバ40は、顔画像データによる認証を行うとともに、撮影画像データに受信日時情報と認証の結果得られた会員情報とを付して、図示しない施設来場ユーザ録画データベースに一定期間登録する。なお、他の方法として、ユーザ携帯端末10から顔画像データまたはユーザ識別情報を受信したときにビデオカメラに対して撮影開始指示だけを送信し、目視確認ボタンが押されたときにビデオカメラに撮影終了を指示する方法がある。この場合、撮影終了時点でビデオカメラから受信した撮影画像を、施設端末20が会員情報とともに認証サーバ40に送信し、認証サーバ40は撮影画像データに受信日時情報,会員情報を付して施設来場ユーザ録画データベースに一定期間登録する。これにより、後日施設側で来場者を確認できるという効果が得られる。
【0062】
上記第1または第2の実施の形態において、施設端末20から認証サーバ40に顔画像データを送信して認証要求するときに、第1の実施の形態においては施設IDを、第2の実施の形態においては施設IDまたは会員番号を、それぞれ付加して送信してもよい。この場合、認証サーバ40の会員情報データベース421にも会員対応の施設IDをさらに登録しておくものとする。これにより、認証サーバ40における顔画像照合時に対象顔画像の数が絞り込めるため、照合時間が早くなるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示す図である。
【図2】会員情報データベース421に格納されるデータの一例を示す図である。
【図3】会員登録時の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態における施設入場時のユーザ認証の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるユーザ携帯端末10の表示画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるユーザ携帯端末10に格納されるユーザ識別情報の一例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における施設端末20に格納される顔画像データの一例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における施設入場時のユーザ認証の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0064】
10 ユーザ携帯端末
11 制御部
12 記憶部
13 表示部
14 近距離無線通信部
15 入力部
20 施設端末
21 近距離無線通信部
22 制御部
23 入力部
24 表示部
25 目視確認ボタン
30 入場ゲート装置
40 認証サーバ
41 制御部
42 記憶部
421 会員情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ携帯端末と、施設端末と、入場ゲート装置とを備えた認証システムであって、
前記ユーザ携帯端末は、ユーザの顔画像データが予め登録された記憶部を備え、前記記憶部に登録された顔画像データを前記施設端末に送信する手段を有し、
前記施設端末は、ユーザの顔画像データを含む会員情報が予め登録された会員情報データベースと、施設の受付係員の目視によるユーザ確認がなされた場合に押下される目視確認ボタンとを備え、前記ユーザ携帯端末から受信した顔画像データが前記会員情報データベースに登録されているかを照合する手段と、登録されていた場合に該当ユーザの顔画像データを含む会員情報を認証結果とともに表示する手段と、前記顔画像データが認証され、かつ、受付係員による前記目視確認ボタンの押下がなされた場合に、前記入場ゲート装置に入場許可情報を送信する手段とを有し、
前記入場ゲート装置は、前記施設端末から前記入場許可情報を受信して入場ゲートを一定時間開く手段を有することを特徴とする認証システム。
【請求項2】
ビデオカメラをさらに備え、前記施設端末は、前記ユーザ携帯端末からの顔画像データ受信時に前記ビデオカメラにユーザの撮影指示を行い、撮影された画像データを記録する手段を、さらに有することを特徴とする請求項1記載の認証システム。
【請求項3】
ユーザ携帯端末と、施設端末と、入場ゲート装置と、認証サーバと、前記施設端末と前記認証サーバを接続するネットワークとを備えた認証システムであって、
前記ユーザ携帯端末は、ユーザの顔画像データが予め登録された記憶部を備え、前記記憶部に登録された顔画像データを前記施設端末に送信する手段を有し、
前記施設端末は、施設の受付係員の目視によるユーザ確認がなされた場合に押下される目視確認ボタンを備え、前記ユーザ携帯端末から受信した顔画像データを前記認証サーバに転送して認証を要求する手段と、前記認証サーバから受信した認証結果と顔画像データを含む会員情報とを表示する手段と、前記顔画像データが前記認証サーバにより認証され、かつ、受付係員による前記目視確認ボタンの押下がなされた場合に、前記入場ゲート装置に入場許可情報を送信する手段とを有し、
前記入場ゲート装置は、前記施設端末から前記入場許可情報を受信して入場ゲートを一定時間開く手段を有し、
前記認証サーバは、ユーザの顔画像データを含む会員情報が予め登録された会員情報データベースを備え、前記施設端末から受信した顔画像データが前記会員情報データベースに登録されているかを照合する手段と、登録されていた場合に該当ユーザの会員情報を認証結果とともに前記施設端末に送信する手段とを有することを特徴とする認証システム。
【請求項4】
ビデオカメラをさらに備え、前記施設端末は、前記ユーザ携帯端末からの顔画像データ受信時に前記ビデオカメラにユーザの撮影指示を行い、撮影された画像データを前記認証サーバに送信する手段をさらに有し、前記認証サーバは、前記施設端末から受信した撮影画像データを記録する手段をさらに有することを特徴とする請求項3記載の認証システム。
【請求項5】
前記ユーザ携帯端末はユーザを認証する手段をさらに有し、ユーザが認証された場合に前記施設端末への顔画像データ送信を行うことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の認証システム。
【請求項6】
ユーザ携帯端末と、施設端末と、入場ゲート装置と、認証サーバと、前記施設端末と前記認証サーバを接続するネットワークとを備えた認証システムであって、
前記ユーザ携帯端末は、施設対応のユーザ識別情報が予め登録された第1の記憶部を備え、前記第1の記憶部に登録された施設の一覧を生成,表示する手段と、ユーザから選択された施設に対応するユーザ識別情報を前記第1の記憶部から抽出し前記施設端末に送信する手段とを有し、
前記施設端末は、ユーザ識別情報対応の顔画像データが予め登録された第2の記憶部と、施設の受付係員の目視によるユーザ確認がなされた場合に押下される目視確認ボタンとを備え、前記ユーザ携帯端末から受信したユーザ識別情報に対応して登録されている顔画像データを前記第2の記憶部から抽出し、前記認証サーバに送信して認証を要求する手段と、前記認証サーバから受信した認証結果と顔画像データを含む会員情報とを表示する手段と、前記顔画像データが前記認証サーバにより認証され、かつ、受付係員による前記目視確認ボタンの押下がなされた場合に、前記入場ゲート装置に入場許可情報を送信する手段とを有し、
前記入場ゲート装置は、前記施設端末から前記入場許可情報を受信して入場ゲートを一定時間開く手段を有し、
前記認証サーバは、ユーザの顔画像データを含む会員情報が予め登録された会員情報データベースを備え、前記施設端末から受信した顔画像データが前記会員情報データベースに登録されているかを照合する手段と、登録されていた場合に該当ユーザの会員情報を認証結果とともに前記施設端末に送信する手段とを有することを特徴とする認証システム。
【請求項7】
ビデオカメラをさらに備え、前記施設端末は、前記ユーザ携帯端末からのユーザ識別情報受信時に前記ビデオカメラにユーザの撮影指示を行い、撮影された画像データを前記認証サーバに送信する手段をさらに有し、前記認証サーバは、前記施設端末から受信した撮影画像データを記録する手段をさらに有することを特徴とする請求項6記載の認証システム。
【請求項8】
前記ユーザ携帯端末はユーザを認証する手段をさらに有し、ユーザが認証された場合に前記施設の一覧生成,表示を行うことを特徴とする請求項6または7記載の認証システム。
【請求項9】
前記ユーザ携帯端末から前記施設端末へのデータ送信は、近距離無線通信により行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の認証システム。
【請求項10】
ユーザ携帯端末と入場ゲート装置とに接続される施設端末であって、
ユーザの顔画像データを含む会員情報が予め登録された会員情報データベースと、施設の受付係員の目視によるユーザ確認がなされた場合に押下される目視確認ボタンとを備え、前記ユーザ携帯端末から受信した顔画像データが前記会員情報データベースに登録されているかを照合する手段と、登録されていた場合に該当ユーザの顔画像データを含む会員情報を認証結果とともに表示する手段と、前記顔画像データが認証され、かつ、受付係員による前記目視確認ボタンの押下がなされた場合に、前記入場ゲート装置に入場許可情報を送信する手段とを有することを特徴とする施設端末。
【請求項11】
ユーザ携帯端末と入場ゲート装置と認証サーバとに接続される施設端末であって、
施設の受付係員の目視によるユーザ確認がなされた場合に押下される目視確認ボタンを備え、前記ユーザ携帯端末から受信した顔画像データを前記認証サーバに転送して認証を要求する手段と、前記認証サーバから受信した認証結果と顔画像データを含む会員情報とを表示する手段と、前記顔画像データが前記認証サーバにより認証され、かつ、受付係員による前記目視確認ボタンの押下がなされた場合に、前記入場ゲート装置に入場許可情報を送信する手段とを有することを特徴とする施設端末。
【請求項12】
ユーザ携帯端末と入場ゲート装置と認証サーバとに接続される施設端末であって、
ユーザ識別情報対応の顔画像データが予め登録された記憶部と、施設の受付係員の目視によるユーザ確認がなされた場合に押下される目視確認ボタンとを備え、前記ユーザ携帯端末から受信したユーザ識別情報に対応して登録されている顔画像データを前記記憶部から抽出し、前記認証サーバに送信して認証を要求する手段と、前記認証サーバから受信した認証結果と顔画像データを含む会員情報とを表示する手段と、前記顔画像データが前記認証サーバにより認証され、かつ、受付係員による前記目視確認ボタンの押下がなされた場合に、前記入場ゲート装置に入場許可情報を送信する手段とを有することを特徴とする施設端末。
【請求項13】
ユーザ携帯端末と、施設端末と、入場ゲート装置とを用いた認証方法であって、
前記ユーザ携帯端末においてユーザ本人であることの認証が行われた場合に、前記ユーザ携帯端末に登録されたユーザの顔画像データを前記施設端末に送信し、前記施設端末において前記顔画像データが認証され、かつ、施設係員によるユーザ確認がなされたことを検出した場合に、前記施設端末から前記入場ゲート装置に入場許可情報を送信することを特徴とする認証方法。
【請求項14】
ユーザ携帯端末と、施設端末と、認証サーバと、入場ゲート装置とを用いた認証方法であって、
前記ユーザ携帯端末においてユーザ本人であることの認証が行われた場合に、前記ユーザ携帯端末に登録されたユーザの顔画像データを前記施設端末に送信し、前記施設端末が受信した顔画像データを前記認証サーバに転送して認証要求し、前記認証サーバにおいて前記顔画像データが認証され、かつ、前記施設端末において施設係員によるユーザ確認がなされたことを検出した場合に、前記施設端末から前記入場ゲート装置に入場許可情報を送信することを特徴とする認証方法。
【請求項15】
ユーザ携帯端末と、施設端末と、認証サーバと、入場ゲート装置とを用いた認証方法であって、
前記ユーザ携帯端末においてユーザ本人であることの認証が行われた場合に、前記ユーザ携帯端末に登録されたユーザ識別情報を前記施設端末に送信し、前記施設端末が前記ユーザ識別情報に対応して登録されている顔画像データを抽出して前記認証サーバに送信し、前記認証サーバにおいて前記顔画像データが認証され、かつ、前記施設端末において施設係員によるユーザ確認がなされたことを検出した場合に、前記施設端末から前記入場ゲート装置に入場許可情報を送信することを特徴とする認証方法。
【請求項16】
ユーザの顔画像データを含む会員情報をデータベースに登録する機能、第1の外部装置から受信した顔画像データが前記データベースに登録されているかを照合する機能、登録されていた場合に該当ユーザの顔画像データを含む会員情報を認証結果とともに表示する機能、前記顔画像データが認証され、かつ、特定ボタンの押下を検出した場合に、第2の外部装置に入場許可情報を送信する機能、をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項17】
第1の外部装置から受信した顔画像データを第2の外部装置に転送して認証を要求する機能、前記第2の外部装置から受信した認証結果と顔画像データを含む会員情報とを表示する機能、前記顔画像データが前記第2の外部装置により認証され、かつ、特定ボタンの押下を検出した場合に、第3の外部装置に入場許可情報を送信する機能、をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項18】
ユーザ識別情報に対応した顔画像データをデータベースに登録する機能、第1の外部装置から受信したユーザ識別情報に対応して登録されている画像情報を前記データベースから抽出し、第2の外部装置に送信して認証を要求する機能、前記第2の外部装置から受信した認証結果と顔画像データを含む会員情報とを表示する機能、前記顔画像データが前記第2の外部装置により認証され、かつ、特定ボタンの押下を検出した場合に、第3の外部装置に入場許可情報を送信する機能、をコンピュータに実現させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate