説明

認証システム

【課題】本発明は、画像形成装置等の画像処理装置の利用者の適格性を外部認証装置で認証する認証システムに関する。
【解決手段】認証システム1は、画像形成装置10との間の専用線3を利用して画像形成装置10の利用者が適正であるかを認証する外部認証装置20が、専用線3とは別のLAN2を経由して画像形成装置10に異常調査依頼を行い、外部認証装置20と画像形成装置10が、それぞれ独立した送信用ソフトウェアと受信用ソフトウェアを用いて専用線3を経由した通信の異常調査を行って、外部認証装置20が、該異常調査の結果に基づいて専用線3を経由した外部認証装置20と画像形成装置10との通信の異常の有無を判別する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、認証システムに関し、詳細には、画像形成装置等の画像処理装置の利用者の適格性を認証装置で認証する認証システムの異常の有無を高精度に検出する認証システムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像処理装置、特に、複写装置、プリンタ装置、複合装置等の画像形成装置においては、画像形成装置の利用に際して、該画像形成装を利用しようとしている利用者が、該画像形成装置の適正な利用者であるか否かを外部の認証装置で判断することが行われている。
【0003】
このような認証システムにおいては、画像形成装置と外部認証装置及び管理装置が何らかの通信回線によって接続されており、特に画像形成装置と外部認証装置は、認証のセキュリティと信頼性の向上を図るために、専用の通信線で接続されている。
【0004】
また、認証システムにおいては、管理装置から外部認証装置の設定を容易に行いたいという要求や管理装置から外部認証装置に格納されている情報の取得を容易に行いたいという要求に対応するために、管理装置が、画像形成装置や外部認証装置と同一のネットワークに接続されていることがある。
【0005】
このような認証システムにおいて、画像形成装置と外部認証装置との間の認証のための通信が何らかの原因で通信不能になると、認証処理を適切に行うことができず、認証システム全体の処理の停止につながる。そこで、従来から、画像形成装置と外部認証装置との通信が不能となった場合に、画像形成装置がその故障を管理者に通知する技術が存在する(特許文献1、特許文献2等参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2002−7170号公報
【特許文献2】特開2003−67166号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来技術にあっては、画像形成装置と外部認証装置との通信が不能となった場合に、画像形成装置がその故障を管理者に通知するが、画像形成装置が故障を誤検出してしまった場合には、管理者に誤った情報が通知され、また、画像形成装置の故障を検出する機能そのものが故障している場合には、故障の発生を検出することができず、適切な対応を行うことができないという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、画像処理装置と該画像処理装置を利用する利用者の認証を行う認証装置との通信経路を含めたシステム全体の異常調査を高精度に検出して、信頼性を向上させることのできる認証システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明の認証システムは、画像処理装置と該画像処理装置の利用者が適正であるか認証する認証装置とが所定の認証用通信線で接続され、該画像処理装置と該認証装置が共にそれぞれ独立した送信手段と受信手段を備え、該送信手段と該受信手段を使用して該認証用専用腺を経由して該画像処理装置の利用者の該認証装置による認証処理を行うとともに、該認証装置及び該画像処理装置が該認証用通信線とは別の管理用通信線で接続され各装置が該管理通信線を経由して相互に通信可能な認証システムにおいて、前記認証装置は、前記管理用通信線を経由して前記画像処理装置に異常調査依頼を行うと共に、自己の前記送信手段または/及び前記受信手段と該画像処理装置の前記送信手段または/及び前記受信手段との前記認証用通信線を経由した通信の異常調査を行い、該異常調査依頼を受けた画像処理装置は、自己の前記送信手段または/及び前記受信手段と該認証装置の前記送信手段または/及び前記受信手段との該認証用通信線を経由した通信の異常調査を行って、その調査結果を該管理用通信線を経由して該認証装置に通知し、該認証装置が、自己の該異常調査の調査結果と該画像処理装置からの該調査結果に基づいて、該認証用通信線を経由した該認証装置と該画像処理装置との通信の異常の有無を判別することにより、上記目的を達成している。
【0010】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記認証装置は、前記異常調査として、自己の前記送信手段から前記画像処理装置の前記受信手段への前記認証用通信線を経由した通信の異常調査を行い、前記調査依頼を受けた前記画像処理装置は、前記異常調査として、該画像処理装置の前記送信手段から該認証装置の前記受信手段への該認証用通信線を経由した通信の異常調査を行って、該調査結果を該認証装置に前記管理用通信線を経由して通知し、該認証装置は、該自己の調査結果と該画像処理装置による該調査結果に基づいて、該調査対象の通信経路の異常の有無を判別してもよい。
【0011】
また、請求項2の場合、例えば、請求項3に記載するように、前記認証装置は、自己の前記送信手段から前記画像処理装置の前記受信手段への前記認証用通信線を経由した異常調査の調査結果が通信不可であり、該画像処理装置の前記送信手段から該認証装置の前記受信手段への該認証用通信線を経由した異常調査の調査結果が通信可能であると、該画像処理装置に対して前記管理用通信線を経由して再度の異常調査依頼を行い、該画像処理装置が、該異常調査依頼に応じて、該画像処理装置の前記受信手段から該認証装置の前記受信手段への該認証用通信線を経由した通信の異常調査を行って、その調査結果を該管理用通信線を経由して該認証装置に通知し、該認証装置は、該通知された調査結果が通信可能であると、該認証装置自身を再起動して、前記異常調査を再度実行してもよい。
【0012】
さらに、請求項2の場合、例えば、請求項4に記載するように、前記認証装置は、自己の前記送信手段から前記画像処理装置の前記受信手段への前記認証用通信線を経由した異常調査の調査結果が通信不可であり、該画像処理装置の前記送信手段から該認証装置の前記受信手段への該認証用通信線を経由した異常調査の調査結果が通信可能であると、該画像処理装置に対して前記管理用通信線を経由して再度の異常調査依頼を行い、該画像処理装置が、該異常調査依頼に応じて、該画像処理装置の前記受信手段から該認証装置の前記受信手段への該認証用通信線を経由した通信の異常調査を行って、その調査結果を該管理用通信線を経由して該認証装置に通知し、該認証装置は、該通知された調査結果が通信不可であると、該画像処理装置の該受信手段に異常があると判別してもよい。
【0013】
また、請求項3の場合、例えば、請求項5に記載するように、前記認証装置は、自己の前記送信手段から前記画像処理装置の前記受信手段への前記認証用通信線を経由した異常調査の調査結果が通信可能であり、該画像処理装置の前記送信手段から該認証装置の前記受信手段への該認証用通信線を経由した異常調査の調査結果が通信不可であると、該認証装置の前記受信手段と該画像処理装置の前記受信手段との該認証用通信線を経由した通信の異常調査を行い、該調査結果が通信可能であると、該画像処理装置の該送信手段に異常があると判別してもよい。
【0014】
さらに、請求項5の場合、例えば、請求項6に記載するように、前記認証装置は、自己の前記受信手段と前記画像処理装置の前記受信手段との前記認証用通信線を経由した通信の異常調査を行った調査結果が通信不可であると、自己の該受信手段に異常があると判別してもよい。
【0015】
また、請求項1から請求項6の場合、例えば、請求項7に記載するように、前記認証装置は、前記異常調査を行う前に、前記管理用通信線を経由して前記画像処理装置の動作状況を確認し、該画像処理装置が動作を停止しているときには、該異常調査を中止してもよい。
【0016】
さらに、請求項1から請求項7の場合、例えば、請求項8に記載するように、前記認証システムは、前記管理用通信線に前記認証装置及び前記画像処理装置を管理する管理装置が接続され、該管理装置は、該管理用通信線を経由して該認証装置に異常調査依頼を行い、該認証装置が該異常調査依頼に応じて前記異常調査を行って、該異常調査の調査結果を該管理用通信線を経由して該管理装置に通知してもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明の認証システムによれば、画像処理装置との認証用通信線を利用して該画像処理装置の利用者が適正であるかを認証する認証装置が、該認証用通信線とは別の管理用通信線を経由して画像処理装置に異常調査依頼を行い、該認証装置と該画像処理装置が、それぞれ独立した送信手段と受信手段を用いて認証用通信線を経由した通信の異常調査を行って、該異常調査の結果に基づいて該認証用通信線を経由した該認証装置と該画像処理装置との通信の異常の有無を判別するので、認証装置と画像処理装置との間の送信手段と受信手段及び認証用通信線の通信経路を含めたシステム全体の異常の有無を高精度に検出することができ、認識処理の信頼性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【実施例1】
【0019】
図1〜図6は、本発明の認証システムの一実施例を示す図であり、図1は、本発明の認証システムの一実施例を適用した認証システム1のシステム構成図である。
【0020】
図1において、認証システム1は、画像形成装置(画像処理装置)10、外部認識装置(認証装置)20及び外部端末(管理装置)30が所定のネットワーク、例えば、LAN(Local Area Network)2によって接続されているとともに、画像形成装置10と外部認証装置20が専用線(認証用通信線)3で接続されている。すなわち、画像形成装置10と外部認証装置20とは、認証用の専用線3で接続されているとともに、外部端末30を含めてLAN(管理用通信線)2で接続されている。なお、図1では、画像形成装置10及び外部認証装置20が、1台ずつ接続されている場合について説明しているが、画像形成装置10及び外部認証装置20は、それぞれ複数台接続されていてもよい。
【0021】
画像形成装置10は、CPU(Central Processing Unit )11、メモリ12、エンジン13、オペレーションパネル14、LAN I/F15及びRS−232C I/F16等を備えている。
【0022】
メモリ12は、画像形成装置10を動作させる基本プログラム、RS−232C I/F16を使用した通信を行う認証通信ソフトウェア(送信用ソフトウェア、受信用ソフトウェア)、LAN I/F15を使用した通信を行うLAN通信ソフトウェア及び認証制御ソフトウェア等の各種ソフトウェアや必要なデータが格納されており、CPU11は、メモリ12内の基本ソフトウェアによってを使用して画像形成装置10の各部を制御して画像形成装置10としての動作処理を行うとともに、認証制御ソフトウェアを使用して、画像形成装置10を利用しようとする利用者の認証制御及び認証システム1の異常管理処理を行う。
【0023】
画像形成装置10は、CD(Compact Disc)、MO(光磁気ディスク)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Video Disk)、メモリカードフレキシブルディスク等の記録媒体に記録されている異常管理処理ソフトウェアと必要なデータを、図示しない記録媒体読込部等で読み取って、メモリ12に格納して、実行することで、後述する異常管理処理を実行する画像形成装置10として構築される。
【0024】
オペレーションパネル14は、テンキーやスタートキー、ファンクションキー等の各種操作キーが設けられているとともに、表示部、例えば、液晶ディスプレイが設けられている。オペレーションパネル14では、操作キーにより画像形成装置10に目的とする動作を行わせるのに必要な各種命令が入力操作され、表示部には、操作キーで入力された各種命令内容や画像形成装置10から利用者に通知する各種情報が表示される。そして、オペレーションパネル14は、その操作がCPU11によって制御され、特に、操作のロック/ロック解除がCPU11によって行われ、ロック解除状態のときのみ、操作が可能である。
【0025】
エンジン13は、原稿の画像を読み取るスキャナ部や所定の印刷方式、例えば、電子写真方式により、スキャナ部で読み取った画像データに基づいて用紙へ画像の印刷処理を行うプリンタ部等を備えている。
【0026】
画像形成装置10は、オペレーションパネル14での操作内容に応じて、エンジン13を使用して、スキャナ部で読み取った画像をプリンタ部で印刷出力する複写処理、外部からの印刷データに基づいてプリンタ部で画像を印刷出力する印刷処理、スキャナ部で原稿の画像データを読み取って外部に出力するスキャナ処理等を行う。
【0027】
LAN I/F15には、外部端末30及び外部認証装置20の接続されているLAN2が接続されており、LAN I/F15は、CPU11の制御下で、LAN通信ソフトウェアを利用して、ネットワーク2上の外部端末30及び外部認証装置20と通信する。特に、画像形成装置10は、後述する異常管理処理において、LANI/F15を介して外部認証装置20と通信を行って認証システム1の異常の調査等を行う。
【0028】
RS−232C I/F16には、専用線3としてのRS−232Cケーブルが接続されており、RS−232Cケーブルである専用線3は、画像形成装置10と外部認証装置20のみを接続している。
【0029】
外部認証装置20は、CPU21、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)22、フラッシュROM(Read Only Memory)23、LAN I/F24、PCカード25、PCカード25に取り付けられたUSB I/F26とRS−232C I/F27等を備えており、USB I/F26には、カードリーダ/ライタ28が接続されている。
【0030】
SDRAM22には、画像形成装置10の利用の許可された利用者のID(Identification)及びパスワード等の個人認証情報が格納されており、フラッシュROM23には、画像形成装置10の利用者の適否を判別する認証ソフトウェア及び認証システム1の異常時の制御を行う異常管理処理ソフトウェア等が格納されている。
【0031】
CPU21は、フラッシュROM23内のソフトウェアに基づいて外部認証装置20の各部を制御して、外部認証装置20としての基本処理を実行するとともに、後述する異常管理処理を実行する。
【0032】
そして、外部認証装置20は、CD、MO、CD−ROM、CD−RW、DVD、メモリカードフレキシブルディスク等の記録媒体に記録されている異常管理処理ソフトウェアと必要なデータを、図示しない記録媒体読込部等で読み取って、フラッシュROM23等のメモリに格納して、実行することで、後述する異常管理処理を実行する外部認証装置20として構築される。
【0033】
RS−232C I/F27には、上記専用線3としてのRS−232Cケーブルが接続されており、外部認証装置20と画像形成装置10とは、専用線3を介して利用者の適否を認証する認証処理時の各種データの通信を行う。なお、画像形成装置10と外部認証装置20との専用線3による接続は、RS−232Cケーブル限るものではなく、例えば、USB接続等であってもよい。
【0034】
USB I/F26には、カードリーダ/ライタ28がUSBケーブルによって接続されており、カードリーダ/ライタ28は、画像形成装置10を利用する利用者が所有している認証カードを入力操作することで、該認証カードに記録されている個人認証情報、例えば、ID(Identification)やパスワード等を読み取ってPCカード25に出力する。このカードリーダ/ライタ28は、図1では、外部認証装置20にUSB I/F26及びUSBケーブルによって外付けされた状態で示されているが、外付け状態で設けるものに限らず、カード挿入口のみが開口した状態で外部認証装置20に内蔵されていてもよい。
【0035】
そして、外部認証装置20は、画像形成装置10の近くに配設され、画像形成装置10を利用する利用者が自己の認証カードをカードリーダ/ライタ28に読み取らせると、カードリーダ/ライタ28が、認証カードのIDやパスワード等の個人認証情報を読み取ってPCカード25に送信する。
【0036】
外部認証装置20は、カードリーダ/ライタ28から個人認証情報が送信されてくると、該カードリーダ/ライタ28の読み取った個人認証情報を、CPU21がSDRAM22に格納されている個人認証情報と比較して、一致する個人認証情報がSDRAM22に登録されているか否かにより、該画像形成装置10の利用者が適切な利用者であるか否か判定する。
【0037】
外部認証装置20は、該利用者の適否を判定すると、その判定結果を送信用ソフトウェアを利用してRS−232C I/F27及び専用線3を経由して画像形成装置10に送信し、画像形成装置10は、外部認証装置20から認証結果が送信されてくると、該認証結果を受信用ソフトウェアで受信して、該認証結果が適正な利用者であることを示していると、例えば、オペレーションパネル14のロックを解除する等の方法で画像形成装置10の利用を可能とし、また、該認証結果が不適切な利用者であることを示していると、例えば、オペレーションパネル14のロックを継続する等の方法で画像形成装置10の利用を拒否する処理をCPU11の制御下で行う。
【0038】
外部端末30は、認証システム1の管理者等が利用する端末であり、通常のハードウェア構成及びソフトウェア構成のコンピュータ等が用いられているが、認証システム1の管理ソフトウェアや後述する異常管理処理を実行する異常管理処理ソフトウェアを搭載している。外部端末30は、LAN2により画像形成装置10及び外部認証装置20に接続されており、LAN2を介して外部認証装置20のSDRAM22への利用者の個人認証情報の登録、削除等の管理を行うとともに、画像形成装置10や外部認証装置20の異常発生時にLAN2を介して異常通知を受け取ると、LAN2を介して画像形成装置10及び外部認証装置20と通信して異常対応処理を実行する。
【0039】
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の認証システム1は、外部認証装置20と画像形成装置10との間で専用線3及びLAN2を使用した通信を行って、図2〜図4に示すように、異常管理処理を実行して故障の有無と故障個所の診断を行う。
【0040】
すなわち、認証システム1は、図2に示すように、外部認証装置20によって故障発生等と判断されたり、故障調査の要求が利用者等から外部端末30にあると(ステップS101)、外部端末30は、LAN2を介して外部認証装置20に故障個所の調査を依頼する(ステップS102)。このとき、認証システム1の管理者は、外部端末30から外部認証装置20にログインして、例えば、図5に示すようなWeb UI画面(CGI)を表示させて、該Web UI画面の故障調査の実行ボタンを押下する等によって、外部認証装置20に故障調査の依頼を行う。
【0041】
外部認証装置20は、外部端末30から故障調査の依頼があると、外部認証装置20の送信用ソフトウェアから画像形成装置10の受信用ソフトウェアに対する専用線3を通して通信が正常に行えるかどうか、すなわち、外部認証装置20から画像形成装置10への個人認証結果の送信(認証通信)と同様の通信処理を行って該認証通信が可能であるかどうか調査し、調査結果をSDRAM22等に格納する(ステップS103)。
【0042】
外部認証装置20は、この認証調査通信においては、図6に示すように、外部認証装置20の送信用ソフトウェアから、通信プロトコルレベル、ドライバレベル、OS(Operating System)レベル及びハードウェアレベルで、その通信が正常に行うことができるかどうかを確認する。また、外部認証装置20は、この通信においては、外部認証装置20の送信用ソフトウェアが、通信調査用に作成されたダミーの利用者ID及びパスワード等の認証情報を使用して、画像形成装置10の受信用ソフトウェアに対して通信を行う。
【0043】
次に、外部認証装置20は、画像形成装置10とLAN2を経由した通信が可能であるかをチェックし(ステップS104)、LAN2を経由して画像形成装置10と通信ができないときには、画像形成装置10が電源オフ等で動作していないと判断して、図3に示すように、その旨を外部端末30にメール等によって通知して処理を終了する(ステップS105)。なお、外部認証装置20は、この画像形成装置10との通信確認を、例えば、動作確認メッセージをLAN2を経由して画像形成装置10に送信し、画像形成装置10がこの動作確認メッセージに対してレスポンスを返してくるかどうかによって通信が可能であるかチェックチェックする。この場合、外部認証装置20は、例えば、動作確認メッセージを画像形成装置10に送信してから所定の待ち時間内に画像形成装置10からのレスポンスが返ってこないと、画像形成装置10が電源オフ等によって動作していないと判断する。
【0044】
上記ステップS104で、外部認証装置20は、LAN2を経由して画像形成装置10と通信を行えるときには、画像形成装置10に対してLAN2を経由して故障個所の調査要求を行う(ステップS106)。外部認証装置20は、この調査要求を、例えば、LAN2を経由して、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)により故障個所の調査要求メッセージを画像形成装置10に送信することで行う。
【0045】
外部認証装置20から調査要求を受け取った画像形成装置10は、画像形成装置10の送信用ソフトウェアから外部認証装置20の受信用ソフトウェアに対して専用線3を経由した通信が正常に行えるかどうか調査し、調査結果を、例えば、HTTPのレスポンスメッセージとして、外部認証装置20にLAN2を経由して返送する(ステップS107)。
【0046】
画像形成装置10は、この認証調査通信においては、図6に示したように、画像形成装置10の送信用ソフトウェアから外部認証装置20の受信用ソフトウェアに対する通信が、通信プロトコルレベル、ドライバレベル、OS(Operating System)レベル及びハードウェアレベルで、正常に行うことができるかどうかを確認する。また、画像形成装置10は、画像形成装置10の送信用ソフトウェアが、通信調査用に作成されたダミーの利用者ID及びパスワード等の認証情報を使用して、外部認証装置20の受信用ソフトウェアに対して通信する。
【0047】
外部認証装置20は、画像形成装置10から調査結果のレスポンスメッセージを受け取ると、図3に示すように、該画像形成装置10から受け取った調査結果を外部認証装置20の故障調査結果と比較して、画像形成装置10による調査結果が「故障発生(通信不可)」を示しており、かつ、外部認証装置20による調査結果が「故障発生(通信不可)」を示しているかチェックする(ステップS108)。例えば、外部認証用の専用線3が断線している場合あるいは画像形成装置10の送信用ソフトウェアと外部認証装置20の受信用ソフトウェアの両方で故障が発生している場合(通信不可である場合)には、外部認証装置20による調査結果と画像形成装置10による調査結果が共に認証用の通信が不可能(故障発生)となる。
【0048】
ステップS108で、画像形成装置10と外部認証装置20の調査結果がともに故障発生(通信不可)であると、外部認証装置20は、認証システム1が故障していると判断して、外部端末30に故障発生を、例えば、HTTPのレスポンスメッセージ、または、その旨のメールを、外部認証装置20に送信すること等で通知して異常管理処理を終了する(ステップS109)。
【0049】
ステップS108で、画像形成装置10と外部認証装置20のいずれか一方または双方の調査結果が故障発生(通信不可)でないときには、外部認証装置20は、画像形成装置10の調査結果が「通信可能」であって、かつ、外部認証装置20の調査結果が「故障発生(通信不可)」であるかチェックし(ステップS110)、画像形成装置10の調査結果が「通信可能」であり、かつ、外部認証装置20の調査結果が「故障発生(通信不可)」であると、外部認証装置20の送信用ソフトウェアが動作を停止しているか、あるいは、画像形成装置10の受信用ソフトウェアが動作を停止していると判断して、HTTPを使用して、LAN2を経由して通信確認要求メッセージを画像形成装置10に対して送信し、画像形成装置10から外部認証装置20への通信が可能かどうかの再確認を実行するように依頼する(ステップS111)。
【0050】
画像形成装置10は、外部認証装置20から通信確認要求メッセージを受け取ると、予め通信確認用に用意されているダミーの利用者IDとパスワード等のダミー認証情報を使用して、画像形成装置10の受信用ソフトウェアから正常に動作していると考えられる外部認証装置20の受信用ソフトウェアに対して通信を行って、その認証の可否を動作確認要求メッセージのレスポンスとして、外部認証装置20に返却する(ステップS112)。
【0051】
ステップS112で、画像形成装置10の受信用ソフトウェアから外部認証装置20の受信用ソフトウェアに対して正常に通信を行えた場合には、外部認証装置20は、画像形成装置10の受信用ソフトウェアは正常に動作しており、外部認証装置20の送信用ソフトウェアが故障しているおそれがあると判断して、本異常管理処理(故障検知プロセス)で外部認証装置20の再起動の回数が予め設定された規定再起動回数、例えば、1回以上であるかチェックする(ステップS113)。
【0052】
ステップS113で、外部認証装置20の再起動回数が該規定再起動回数(1回)に達していないときには、外部認証装置20自身を再起動し(ステップS114)、ステップS103に戻って、外部認証装置20の送信用ソフトウェアから画像形成装置10の受信用ソフトウェアに対する専用線3を通して通信が正常に行えるかどうかの調査から上記同様に処理する(ステップS103〜S113)。
【0053】
ステップS113で、外部認証装置20の再起動回数が該規定再起動回数(1回)以上であると、外部認証装置20は、認証システム1が故障していると判断して、外部端末30に故障が発生している旨を、例えば、HTTPのレスポンスメッセージ、または、その旨のメールを、LAN2を経由して外部認証装置20に送信すること等で通知して異常管理処理を終了する(ステップS115)。
【0054】
ステップS112で、画像形成装置10の受信用ソフトウェアから外部認証装置20の受信用ソフトウェアに対して正常に通信を行えない場合には、外部認証装置20は、画像形成装置10の受信用ソフトウェアが正常動作していないと考えられ、画像形成装置10に故障が発生していると判断して、外部端末30に画像形成装置10に故障が発生している旨の故障発生通知を、例えば、HTTPのレスポンスメッセージ、または、その旨のメールを、送信すること等で行って、異常管理処理を終了する(ステップS116)。
【0055】
ステップS110で、画像形成装置10の調査結果が「通信可能」であり、かつ、外部認証装置20の調査結果が「故障発生(通信不可)」とはなっていないときには、外部認証装置20は、図4に示すように、画像形成装置10による調査結果が故障発生(通信不可)であって、かつ、外部認証装置20による調査結果が通信可能であるかチェックし(ステップS117)、画像形成装置10による調査結果が故障発生(通信不可)であって、かつ、外部認証装置20による調査結果が通信可能であるときには、外部認証装置20の受信用ソフトウェアが動作を停止しているか、あるいは、画像形成装置20の送信用ソフトウェアが動作を停止していると判断して、外部認証装置20は、ダミーの利用者IDとパスワード等の認証情報を使用して、外部認証装置20の受信用ソフトウェアから画像形成装置10の受信用ソフトウェアに対して通信確認を行って、通信可能であるかチェックする(ステップS118)。
【0056】
外部認証装置20は、ステップS118で、外部認証装置20の受信用ソフトウェアから画像形成装置10の受信用ソフトウェアに対して通信確認を行って通信可能であると、外部認証装置20の受信用ソフトウェアは正常に動作していると考えられるため、画像形成装置10の送信用ソフトウェアに故障が発生していると判断して、画像形成装置10の送信用ソフトウェアに故障が発生している旨の通知を、外部端末30に、例えば、HTTPのレスポンスメッセージ、または、その旨のメールを、LAN2を経由して送信すること等で行って、異常管理処理を終了する(ステップS119)。
【0057】
ステップS118で、外部認証装置20の受信用ソフトウェアから画像形成装置10の受信用ソフトウェアに対して通信確認を行って通信不可であると、外部認証装置20は、外部認証装置20の受信用ソフトウェアが動作を停止していると考えられるため、外部認証装置20の受信用ソフトウェアに故障が発生していると判断して、外部認証装置20の受信用ソフトウェアに故障が発生している旨の通知を、外部端末30に、例えば、HTTPのレスポンスメッセージ、または、その旨のメールを、LAN2を経由して送信すること等で行って、異常管理処理を終了する(ステップS120)。
【0058】
また、ステップS117で、画像形成装置10による調査結果が通信可能であり、かつ、外部認証装置20による調査結果が通信可能であると、外部認証装置20は、認証システム1に故障は発生していないと判断して、認証システム1に故障が発生していない旨の通知を、外部端末30に、例えば、HTTPのレスポンスメッセージ、または、その旨のメールを、LAN2を経由して送信すること等で行って、異常管理処理を終了する(ステップS121)。
【0059】
このように、本実施例の認証システム1は、画像形成装置10との間の専用線3を利用して画像形成装置10の利用者が適正であるかを認証する外部認証装置20が、専用線3とは別のLAN2を経由して画像形成装置10に異常調査依頼を行い、外部認証装置20と画像形成装置10が、それぞれ独立した送信用ソフトウェアと受信用ソフトウェアを用いて専用線3を経由した通信の異常調査を行って、該異常調査の結果に基づいて専用線3を経由した外部認証装置20と画像形成装置10との通信の異常の有無を判別している。
【0060】
したがって、外部認証装置20と画像形成装置10との間の送信用ソフトウェアと受信用ソフトウェア及び専用線3の通信経路を含めた認証システム1全体の異常の有無を高精度に検出することができ、認識処理の信頼性を向上させることができる。
【0061】
また、本実施例の認証システム1は、外部認証装置20が、異常調査として、自己の送信用ソフトウェアから画像形成装置10の受信用ソフトウェアへの専用線3を経由した通信の異常調査を行い、調査依頼を受けた画像形成装置10が、異常調査として、該画像形成装置10の送信用ソフトウェアから外部認証装置20の受信用ソフトウェアへの専用線3を経由した通信の異常調査を行って、該調査結果を外部認証装置20にLAN2を経由して通知し、外部認証装置20が、該自己の調査結果と画像形成装置10による調査結果に基づいて、該調査対象の通信経路の異常の有無を判別している。
【0062】
したがって、外部認証装置20の送信ソフトウェアから画像形成装置10の受信ソフトウェアへの専用線3を使用した通信と画像形成装置10の送信ソフトウェアから外部認証装置20の受信ソフトウェアへの専用線3を使用した通信の異常の有無を適切かつ確実に確認することができ、認証システム1の管理コストを削減しつつ、認識処理の信頼性を向上させることができる。
【0063】
さらに、本実施例の認証システム1は、外部認証装置20が、自己の送信用ソフトウェアから画像形成装置10の受信用ソフトウェアへの専用線3を経由した異常調査の調査結果が通信不可であり、画像形成装置10の送信用ソフトウェアから外部認証装置20の受信用ソフトウェアへの専用線30を経由した異常調査の調査結果が通信可能であると、画像形成装置10に対してLAN2を経由して再度の異常調査依頼を行い、画像形成装置10が、該異常調査依頼に応じて、画像形成装置10の受信用ソフトウェアから外部認証装置20の受信用ソフトウェアへの専用線3を経由した通信の異常調査を行って、その調査結果をLAN2を経由して外部認証装置20に通知し、外部認証装置20が、該通知された調査結果が通信可能であると、外部認証装置20自身を再起動して、異常調査を再度実行している。
【0064】
したがって、外部認証装置20の送信用ソフトウェアに異常があるおそれがあるときに、外部認証装置20を再起動させて、再度、異常調査を行うことで、より一層確実にかつ適切に異常の有無を確認することができ、認証システム1の管理コストを削減しつつ、認識処理の信頼性を向上させることができる。
【0065】
また、本実施例の認証システム1は、外部認証装置20が、自己の送信用ソフトウェアから画像形成装置10の受信用ソフトウェアへの専用線3を経由した異常調査の調査結果が通信不可であり、画像形成装置10の送信用ソフトウェアから外部認証装置20の受信用ソフトウェアへの専用線3を経由した異常調査の調査結果が通信可能であると、画像形成装置10に対してLAN2を経由して再度の異常調査依頼を行い、画像形成装置10が、該異常調査依頼に応じて、画像形成装置10の受信用ソフトウェアから外部認証装置20の受信用ソフトウェアへの専用線3を経由した通信の異常調査を行って、その調査結果をLAN2を経由して外部認証装置20に通知し、外部認証装置20が、該通知された調査結果が通信不可であると、画像形成装置10の受信用ソフトウェアに異常があると判別する。
【0066】
したがって、画像形成装置10の受信用ソフトウェアの異常を適切かつ正確に判別することができ、認証システム1の管理コストを削減しつつ、認識処理の信頼性を向上させることができる。
【0067】
さらに、本実施例の認証システム1は、外部認証装置20が、自己の送信用ソフトウェアから画像形成装置10の受信用ソフトウェアへの専用線3を経由した異常調査の調査結果が通信可能であり、画像形成装置10の送信用ソフトウェアから外部認証装置20の受信用ソフトウェアへの専用線3を経由した異常調査の調査結果が通信不可であると、外部認証装置20の受信用ソフトウェアと画像形成装置10の受信用ソフトウェアとの専用線3を経由した通信の異常調査を行い、該調査結果が通信可能であると、画像形成装置10の送信用ソフトウェアに異常があると判別している。
【0068】
したがって、画像形成装置10の送信用ソフトウェアの異常を適切かつ正確に判別することができ、認証システム1の管理コストを削減しつつ、認識処理の信頼性を向上させることができる。
【0069】
また、本実施例の認証システム1は、外部認証装置20が、自己の送信用ソフトウェアから画像形成装置10の受信用ソフトウェアへの専用線3を経由した異常調査の調査結果が通信可能であり、画像形成装置10の送信用ソフトウェアから外部認証装置20の受信用ソフトウェアへの専用線3を経由した異常調査の調査結果が通信不可であると、外部認証装置20の受信用ソフトウェアと画像形成装置10の受信用ソフトウェアとの専用線3を経由した通信の異常調査を行い、該調査結果が通信不可であると、外部認証装置20の受信用ソフトウェアに異常があると判別している。
【0070】
したがって、画像形成装置10の受信用ソフトウェアの異常を適切かつ正確に判別することができ、認証システム1の管理コストを削減しつつ、認識処理の信頼性を向上させることができる。
【0071】
さらに、本実施例の認証システム1は、外部認証装置20が、異常調査を行う前に、LAN2を経由して画像形成装置10の動作状況を確認し、画像形成装置10が動作を停止しているときには、異常調査を中止している。
【0072】
したがって、無駄な異常調査動作を省くことができるとともに、より一層適切かつ正確に認証システム1の異常の有無を判別することができ、認証システム1の管理コストをより一層削減しつつ、認識処理の信頼性を向上させることができる。
【0073】
また、本実施例の認証システム1は、LAN2に外部認証装置20及び画像形成装置10を管理する外部端末30が接続され、外部端末30が、LAN2を経由して外部認証装置20に異常調査依頼を行い、外部認証装置20が該異常調査依頼に応じて異常調査を行って、該異常調査の調査結果をLAN2を経由して外部端末30に通知している。
【0074】
したがって、認証システム1の管理者が認証システム1の異常の有無を速やかかつ適切に把握することができ、認証システム1の管理コストを削減しつつ、外部認証装置20や画像形成装置10の異常状態時間を削減させることができるとともに、認識処理の信頼性を向上させることができる。
【0075】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明は、複写装置、プリンタ装置、複合装置、スキャナ装置等の画像処理装置を利用する利用者の認証を専用線で接続された外部認証装置で行うとともに、管理者の装置とこれらの画像処理装置及び外部認証装置が他の通信線で接続されている認証システムに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の一実施例を適用した認証システムのシステム構成図。
【図2】図1の認証システムによる異常管理処理を示すフローチャート。
【図3】図2の異常管理処理の続きの処理を示すフローチャート。
【図4】図3の異常管理処理の続きの処理を示すフローチャート。
【図5】図2の異常管理処理で外部端末から外部認証層に故障調査を依頼するWeb UI画面の一例を示す図。
【図6】図2〜図4の異常管理処理で外部認証装置と画像形成装置との間で行う異常調査の説明図。
【符号の説明】
【0078】
1 認証システム
2 LAN
3 専用線
10 画像形成装置
11 CPU
12 メモリ
13 エンジン
14 オペレーションパネル
15 LAN I/F
16 RS−232C I/F
20 外部認識装置
21 CPU
22 SDRAM
23 フラッシュROM
24 LAN I/F
25 PCカード
26 USB I/F
27 RS−232C I/F
28 カードリーダ/ライタ
30 外部端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理装置と該画像処理装置の利用者が適正であるか認証する認証装置とが所定の認証用通信線で接続され、該画像処理装置と該認証装置が共にそれぞれ独立した送信手段と受信手段を備え、該送信手段と該受信手段を使用して該認証用専用腺を経由して該画像処理装置の利用者の該認証装置による認証処理を行うとともに、該認証装置及び該画像処理装置が該認証用通信線とは別の管理用通信線で接続され各装置が該管理通信線を経由して相互に通信可能な認証システムにおいて、前記認証装置は、前記管理用通信線を経由して前記画像処理装置に異常調査依頼を行うと共に、自己の前記送信手段または/及び前記受信手段と該画像処理装置の前記送信手段または/及び前記受信手段との前記認証用通信線を経由した通信の異常調査を行い、該異常調査依頼を受けた画像処理装置は、自己の前記送信手段または/及び前記受信手段と該認証装置の前記送信手段または/及び前記受信手段との該認証用通信線を経由した通信の異常調査を行って、その調査結果を該管理用通信線を経由して該認証装置に通知し、該認証装置が、自己の該異常調査の調査結果と該画像処理装置からの該調査結果に基づいて、該認証用通信線を経由した該認証装置と該画像処理装置との通信の異常の有無を判別することを特徴とする認証システム。
【請求項2】
前記認証装置は、前記異常調査として、自己の前記送信手段から前記画像処理装置の前記受信手段への前記認証用通信線を経由した通信の異常調査を行い、前記調査依頼を受けた前記画像処理装置は、前記異常調査として、該画像処理装置の前記送信手段から該認証装置の前記受信手段への該認証用通信線を経由した通信の異常調査を行って、該調査結果を該認証装置に前記管理用通信線を経由して通知し、該認証装置は、該自己の調査結果と該画像処理装置による該調査結果に基づいて、該調査対象の通信経路の異常の有無を判別することを特徴とする請求項1記載の認証システム。
【請求項3】
前記認証装置は、自己の前記送信手段から前記画像処理装置の前記受信手段への前記認証用通信線を経由した異常調査の調査結果が通信不可であり、該画像処理装置の前記送信手段から該認証装置の前記受信手段への該認証用通信線を経由した異常調査の調査結果が通信可能であると、該画像処理装置に対して前記管理用通信線を経由して再度の異常調査依頼を行い、該画像処理装置が、該異常調査依頼に応じて、該画像処理装置の前記受信手段から該認証装置の前記受信手段への該認証用通信線を経由した通信の異常調査を行って、その調査結果を該管理用通信線を経由して該認証装置に通知し、該認証装置は、該通知された調査結果が通信可能であると、該認証装置自身を再起動して、前記異常調査を再度実行することを特徴とする請求項2記載の認証システム。
【請求項4】
前記認証装置は、自己の前記送信手段から前記画像処理装置の前記受信手段への前記認証用通信線を経由した異常調査の調査結果が通信不可であり、該画像処理装置の前記送信手段から該認証装置の前記受信手段への該認証用通信線を経由した異常調査の調査結果が通信可能であると、該画像処理装置に対して前記管理用通信線を経由して再度の異常調査依頼を行い、該画像処理装置が、該異常調査依頼に応じて、該画像処理装置の前記受信手段から該認証装置の前記受信手段への該認証用通信線を経由した通信の異常調査を行って、その調査結果を該管理用通信線を経由して該認証装置に通知し、該認証装置は、該通知された調査結果が通信不可であると、該画像処理装置の該受信手段に異常があると判別することを特徴とする請求項2記載の認証システム。
【請求項5】
前記認証装置は、自己の前記送信手段から前記画像処理装置の前記受信手段への前記認証用通信線を経由した異常調査の調査結果が通信可能であり、該画像処理装置の前記送信手段から該認証装置の前記受信手段への該認証用通信線を経由した異常調査の調査結果が通信不可であると、該認証装置の前記受信手段と該画像処理装置の前記受信手段との該認証用通信線を経由した通信の異常調査を行い、該調査結果が通信可能であると、該画像処理装置の該送信手段に異常があると判別することを特徴とする請求項3記載の認証システム。
【請求項6】
前記認証装置は、自己の前記受信手段と前記画像処理装置の前記受信手段との前記認証用通信線を経由した通信の異常調査を行った調査結果が通信不可であると、自己の該受信手段に異常があると判別することを特徴とする請求項5記載の認証システム。
【請求項7】
前記認証装置は、前記異常調査を行う前に、前記管理用通信線を経由して前記画像処理装置の動作状況を確認し、該画像処理装置が動作を停止しているときには、該異常調査を中止することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の認証システム。
【請求項8】
前記認証システムは、前記管理用通信線に前記認証装置及び前記画像処理装置を管理する管理装置が接続され、該管理装置は、該管理用通信線を経由して該認証装置に異常調査依頼を行い、該認証装置が該異常調査依頼に応じて前記異常調査を行って、該異常調査の調査結果を該管理用通信線を経由して該管理装置に通知することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の認証システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−53960(P2009−53960A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−220388(P2007−220388)
【出願日】平成19年8月27日(2007.8.27)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】