認証端末及び表示変更プログラム
【課題】使用者が身に付ける名札を兼ねた認証端末であって、通行ゲートに設置された読取機と通信することにより、前記使用者が前記通行ゲートを通過することの許可を受けるための認証端末に表示される表示情報を適切に変更することを目的とする。
【解決手段】認証端末100は、読取機から通過することの許可を受けた場合に、読取機を識別する読取機IDを取得し、取得した読取機IDに応じて、表示装置101に表示する情報を変更する。
【解決手段】認証端末100は、読取機から通過することの許可を受けた場合に、読取機を識別する読取機IDを取得し、取得した読取機IDに応じて、表示装置101に表示する情報を変更する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、使用者が身に付ける認証端末であって、通行ゲートに設置された読取機と通信することにより、使用者が通行ゲートを通過することの許可を受けるための認証端末に関する。
【背景技術】
【0002】
所属や氏名等が記載された名札を、就業中の従業員に身に付けさせておき、名札を社内への入り口や特定の部屋への入り口に設置された通行ゲートを通過する場合における通行証としている企業がある。また、名札に、識別情報が記憶されたICタグを内蔵しておき、通行ゲートを通過する場合に、通行ゲート付近に設置された読取機に名札をかざし、識別情報を読み取らせて認証を受けるようにしている企業もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−12837号公報
【特許文献2】再表2006−82971号公報
【特許文献3】再表2003−83744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、銀行のように、社内(事務所内)と、社外(接客場所等)とを従業員が行き来する業態の場合、従業員が身に付けた名札は、その企業の従業員だけでなく、顧客等の眼にもふれる。しかし、一般に名札に記載された情報は、その企業の従業員向けの情報であり、顧客向けの情報ではない。そのため、顧客には名札に記載された情報が分かりづらい場合や、名札に記載された情報を顧客に見せるべきではない場合等がある。
この発明は、名札(認証端末)の表示情報を適切に変更することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明に係る認証端末は、
使用者が身に付ける認証端末であって、通行ゲートに設置された読取機と通信することにより、前記使用者が前記通行ゲートを通過することの許可を受けるための認証端末であり、
情報を表示する表示装置と、
前記読取機から通過することの許可を受けた場合に、前記読取機を識別する読取機IDを取得する読取機ID取得部と、
前記読取機ID取得部が取得した読取機IDに応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する表示情報変更部と
を備えることを特徴とする。
【0006】
前記認証端末は、さらに、
前記通行ゲートの通過方向を識別する方向IDを取得する方向ID取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記方向ID取得部が取得した方向IDに応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする。
【0007】
前記認証端末は、さらに、
前記使用者の付近にいる第三者を識別する他者IDを取得する他者ID取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記他者ID取得部が取得した他者IDに応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする。
【0008】
前記認証端末は、さらに、
所定の配布物を識別する配布物IDであって、前記使用者の付近にいる第三者が有する配布物の配布物IDを取得する配布物ID取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記配布物ID取得部が取得した配布物IDに応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする。
【0009】
前記認証端末は、さらに、
認証端末自身の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記位置情報取得部が取得した位置に応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする。
【0010】
前記認証端末は、さらに、
時刻を示す時刻情報を取得する時刻情報取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記時刻情報取得部が取得した時刻に応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする。
【0011】
この発明に係る表示変更プログラムは、
使用者が身に付ける認証端末であって、通行ゲートに設置された読取機と通信することにより、前記使用者が前記通行ゲートを通過することの許可を受けるための認証端末の表示装置に表示する情報を変更する表示変更プログラムであり、
前記読取機から通過することを許可を受けた場合に、前記読取機を識別する読取機IDを取得する読取機ID取得処理と、
前記読取機ID取得処理で取得した読取機IDに応じて、表示装置に表示する情報を変更する表示情報変更処理と
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
この発明に係る認証端末では、認証端末をかざした読取機に応じて、認証端末に表示する情報を変更する。これにより、例えば、社内と社外とにおける認証端末の表示情報を適切に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】銀行の行内の見取り図。
【図2】実施の形態1に係る認証端末100の概要を説明するための図。
【図3】実施の形態1に係る認証端末100の構成図。
【図4】実施の形態1に係る認証端末100の他の構成図。
【図5】実施の形態2に係る認証端末100の概要を説明するための図。
【図6】実施の形態2に係る認証端末100の構成図。
【図7】実施の形態3に係る認証端末100の概要を説明するための図。
【図8】実施の形態3に係る認証端末100の構成図。
【図9】実施の形態4に係る認証端末100の構成図。
【図10】認証端末100のハードウェア構成の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図に基づき、この発明の実施の形態について説明する。
以下の説明において、記憶装置は後述するROM913、RAM914、磁気ディスク装置920等である。入力装置は後述するキーボード902等である。表示装置は後述するLCD915等である。通信装置は後述する通信ボード916等である。読取装置は後述するICリーダ917等である。位置計測装置は後述するGPSアンテナ918等である。時刻計測装置は後述する時計919等である。つまり、記憶装置、入力装置、出力装置、通信装置、読取装置、位置計測装置、時刻計測装置はいずれもハードウェアである。
【0015】
実施の形態1.
実施の形態1では、通行ゲート4を通過する場合に、表示する情報を切り替える認証端末100について説明する。
実施の形態1では、認証端末100が銀行で用いられる場合を例として説明する。行員は、就業中は、例えば胸等の他人から見える位置に認証端末100を付けているものとする。なお、認証端末100が用いられる場所は、銀行に限らず、他の企業や場所等であってもよい。
【0016】
図1は、銀行の行内の見取り図である。
図1に示すように、銀行の行内は、事務所1と接客場所2とに分かれる。行員は、事務所1と接客場所2とを行き来するとともに、事務所1から屋外3へ出たりもする。
事務所1と接客場所2との間には、通行ゲート4aが設けられており、事務所1と屋外3との間には、通行ゲート4bが設けられている。通行ゲート4aには、事務所1側に読取機5aが設けられ、接客場所2側に読取機5bが設けられる。また、通行ゲート4bには、事務所1側に読取機5cが設けられ、屋外3側に読取機5dが設けられる。行員は、事務所1から接客場所2へ移動する場合には、読取機5aに認証端末100をかざして認証を受け、接客場所2から事務所1へ移動する場合には、読取機5bに認証端末100をかざして認証を受ける。同様に、行員は、事務所1から屋外3へ移動する場合には、読取機5cに認証端末100をかざして認証を受け、屋外3から事務所1へ移動する場合には、読取機5dに認証端末100をかざして認証を受ける。
行内には、ATM6(Automated Teller Machine)や窓口7が設けられており、顧客は手続に応じてATM6や窓口7を利用する。ATM6や窓口7には、顧客のキャッシュカード等から情報を読み出すカードリーダ8が設けられている。
また、行内には、入口9から入ってきた顧客や、ATM6付近の顧客等を撮像するカメラ10aや、窓口7付近の顧客等を撮像するカメラ10b等、行内全体を撮像可能なように複数のカメラ10が設けられている。
【0017】
図2は、実施の形態1に係る認証端末100の概要を説明するための図である。
例えば、出勤時に行員が、読取機5dに認証端末100をかざして、図1の屋外3から通行ゲート4bを通過して事務所1へ入ると、表示装置101に図2(a)に示す情報が表示される。
そして、行員が、読取機5aに認証端末100をかざして、事務所1から通行ゲート4aを通過して接客場所2へ移動すると、表示装置101に表示されている情報が図2(a)に示す情報から図2(b)に示す情報に変更される。また、行員が、読取機5bに認証端末100をかざして、接客場所2から通行ゲート4aを通過して事務所1へ移動すると、表示装置101に表示されている情報が図2(b)に示す情報から図2(a)に示す情報に変更される。
同様に、行員が、読取機5cに認証端末100をかざして、事務所1から通行ゲート4bを通過して屋外3へ移動すると、表示装置101に表示されている情報が図2(a)に示す情報から図2(c)に示す情報に変更される。また、行員が、読取機5dに認証端末100をかざして、屋外3から通行ゲート4bを通過して事務所1へ移動すると、表示装置101に表示されている情報が図2(c)に示す情報から図2(a)に示す情報に変更される。
【0018】
図3は、実施の形態1に係る認証端末100の構成図である。
図3に示すように、認証端末100は、表示装置101、表示情報記憶装置102、通信装置103、取得部110(読取機ID取得部111)、表示情報変更部120を備える。
読取機ID取得部111は、認証端末100が読取機5にかざされると、通信装置103を介して読取機5からその読取機5を一意に識別する読取機IDを取得する。表示情報変更部120は、予め表示情報記憶装置102に記憶された複数の表示情報から、読取機ID取得部111が取得した読取機IDに対応する表示情報を取得して、表示装置101に表示する。
なお、表示情報記憶装置102には、予め読取機ID毎に表示情報が記憶されている。例えば、図2の例であれば、読取機5b,5dに対して図2(a)に示す情報が記憶されており、読取機5aに対して図2(b)に示す情報が記憶されており、読取機5cに対して図2(c)に示す情報が記憶されている。
【0019】
以上のように、実施の形態1に係る認証端末100は、読取機5にかざされると、かざされた読取機5に応じて、表示装置101に表示する情報を変更する。これにより、事務所1にいる場合には、他の行員向けに、その行員の氏名や属性等を表示しておき(図2(a)参照)、接客場所2にいる場合には、顧客向けに、行員であることや、その行員の役割を表示する(図2(b)参照)ようにできる。つまり、場所に応じて適切な情報を表示することができる。また、接客場所2や屋外3にいる場合に、顧客に見せるべきでない、行員の個人情報の表示をなくし、行員のプライバシーを保護することができる。
【0020】
また、従来は、同行者が読取機5に認証端末100をかざして通行ゲート4が開いた場合に、同行者と一緒に通行ゲート4を通過することで、読取機5に認証端末100をかざすことなく不正に通行ゲート4を通過してしまう場合があった。しかし、実施の形態1に係る認証端末100は、通行ゲート4を通過する際に読取機5にかざされると、表示装置101に表示する情報を切り替える。そのため、読取機5に認証端末100をかざすことなく、通行ゲート4を通過した場合、表示装置101に表示される情報が切り替わらず、不正に通行ゲート4を通過したことが他者にわかってしまう。したがって、不正に通行ゲート4を通過することの抑止にもなる。
【0021】
なお、上記説明では、通行ゲート4の両側(例えば、事務所1側と接客場所2側)に読取機5が設けられており、通行ゲート4を通過する際に認証端末100を読取機5にかざすことを前提としていた。しかし、通行ゲート4に単一の読取機5が設けられており、通行ゲート4を通過した場合に自動的に認証端末100から識別情報を読み出して認証するタイプの通行ゲート4も存在する。
このように、通行ゲート4に単一の読取機5が設けられている場合、表示情報変更部120は、読取機IDだけでは、行員がどの方向へ移動しているのか判断できず、どの情報を表示装置101に表示するかを決定できない。例えば、図1の通行ゲート4aに単一の読取機5が設置されている場合、表示情報変更部120は、通行ゲート4aに設置された読取機5の読取機IDだけでは、行員が事務所1から接客場所2へ移動しているのか、接客場所2から事務所1へ移動しているのかがわからない。そのため、表示情報変更部120は、どの情報を表示装置101に表示するかを決定できない。
そこで、表示情報変更部120は、表示装置101に現在表示している情報と、読取機IDとから、どの情報を表示装置101に表示するかを決定してもよい。例えば、表示情報変更部120は、図2(a)に示す情報を表示している場合に、通行ゲート4aに設置された読取機5の読取機IDを取得した場合には、表示装置101に図2(b)に示す情報を表示する。
また、図4に示すように、読取機ID取得部111が読取機IDを取得した場合に、通行ゲート4の通過方向を示す方向IDを取得する方向ID取得部112を認証端末100に追加してもよい。そして、読取機ID取得部111が取得した読取機IDと、方向ID取得部112が取得した方向IDとから、どの情報を表示装置101に表示するかを決定してもよい。なお、方向ID取得部112は、例えば、認証端末100に設けられた移動方向を検知するセンサにより方向IDを取得してもよいし、読取機5等から方向IDを取得してもよい。
【0022】
実施の形態2.
実施の形態1では、通行ゲート4を通過する場合に、表示する情報を切り替える認証端末100について説明した。実施の形態2では、さらに、対応中の顧客に応じて、表示する情報を切り替える認証端末100について説明する。
実施の形態2でも、実施の形態1と同様に、認証端末100が銀行で用いられる場合を例として説明する。特に、実施の形態2では、窓口7等で行員が顧客に対応する場合を例として説明する。
【0023】
図5は、実施の形態2に係る認証端末100の概要を説明するための図である。
行員は窓口7で接客業務に当たる場合、窓口7に設けられた読取機(図示されていない)に認証端末100をかざす。すると、表示装置101に図5(a)に示す情報が表示される。
そして、顧客が窓口7へ来て手続をする場合、手続の内容によっては顧客の口座情報等が必要となる。この場合には、行員は顧客のキャッシュカードの情報をカードリーダ8によって読み取る。あるいは、行員は顧客の口座番号等をコンピュータに入力する。これにより、顧客を一意に識別する顧客ID(他者ID)を取得することができる。すると、認証端末100は、銀行のサーバ等から顧客IDを取得し、図5(b)に示すように、顧客IDに応じた広告等の情報501を、表示装置101の少なくとも一部の領域(図5では、広告情報表示領域502)に表示する。例えば、対応中の顧客が保険商品についての問い合わせを以前におこなっている場合には、認証端末100は、保険商品に関する広告情報を表示装置101に表示する。また、例えば、対応中の顧客が住宅ローンの契約者であれば、認証端末100は、住宅ローンに関する情報を表示装置101に表示する。
【0024】
図6は、実施の形態2に係る認証端末100の構成図である。
認証端末100は、図3に示す実施の形態1に係る認証端末100が備える構成に加え、他者ID取得部113、表示情報読込部130を備える。
他者ID取得部113は、通信装置103を介して、銀行のサーバ等からカードリーダ8により読み取られた顧客IDを取得する。表示情報読込部130は、通信装置103を介して、銀行のサーバ等から、他者ID取得部113が取得した顧客IDに対応する表示情報を取得して、表示情報記憶装置102に格納する。表示情報変更部120は、表示情報読込部130により表示情報記憶装置102に格納された表示情報を取得して、表示装置101の一部の領域に表示する。
【0025】
以上のように、実施の形態2に係る認証端末100は、対応中の顧客の顧客IDを取得すると、その顧客IDに応じた広告等の情報を表示装置101に表示する。
例えば、銀行では、顧客対応中に行員が書類の作成やコンピュータの操作をしている時間があり、この間顧客は行員の前で待たされることになる。そのため、顧客に関係する広告等が行員の名札に表示されれば、顧客が広告に気付き興味を持つ可能性があり、有効な広告となり得る。
【0026】
なお、上記説明では、窓口7に設けられたカードリーダ8によって、顧客のキャッシュカード等の情報を読み取るとした。しかし、認証端末100にキャッシュカード等の読取装置を設けておき、例えば、窓口7以外の場所(銀行の外部等)で顧客に対応する場合等には、他者ID取得部113は認証端末100に設けられた読取装置により顧客IDを取得するとしてもよい。そして、表示情報読込部130は、他者ID取得部113が取得した顧客IDに対応する表示情報を、無線通信等により銀行のサーバ等から取得してもよい。
【0027】
実施の形態3.
実施の形態2では、認証端末100が、対応中の顧客から顧客IDを取得することにより、対応する顧客に応じて、表示する情報を切り替えた。しかし、予め対応する予定の顧客がわかっているような場合もある。実施の形態3では、予め対応する予定の顧客がわかっているような場合に、認証端末100が、顧客IDを取得することなく、顧客に応じて、表示する情報を切り替えることについて説明する。
実施の形態3でも、実施の形態1と同様に、認証端末100が銀行で用いられる場合を例として説明する。特に、実施の形態3では、窓口7ではなく銀行の外部等で行員が顧客に対応する場合を例として説明する。
【0028】
図7は、実施の形態3に係る認証端末100の概要を説明するための図である。
行員は、対応する予定の顧客の顧客ID、対応場所、対応時刻を予め認証端末100に入力しておき、顧客IDに対応する表示情報を表示情報記憶装置102に格納しておく。そして、行員は図1の読取機5cに認証端末100をかざして、事務所1から屋外3へ移動し、対応場所へ向かう。すると、表示装置101に図7(a)に示す情報が表示される。
対応場所の付近に到着し、かつ、対応時刻の所定時間前になると、認証端末100は、図7(b)に示すように、顧客IDに応じた情報501を、表示装置101の少なくとも一部の領域に表示する。また、認証端末100は、図7(b)に示すように、他の表示も切り替えるようにしてもよい。
【0029】
図8は、実施の形態3に係る認証端末100の構成図である。
認証端末100は、図6に示す実施の形態2に係る認証端末100が備える構成に加え、位置計測装置104、時刻計測装置105、位置情報取得部114、時刻情報取得部115を備える。
位置情報取得部114は、位置計測装置104により認証端末100の現在位置を示す位置情報を取得する。時刻情報取得部115は、時刻計測装置105により現在時刻を示す時刻情報を取得する。位置情報取得部114が取得した位置情報が示す位置が、予め設定された対応位置の半径所定の距離以内であり、かつ、時刻情報取得部115が取得した時刻情報が示す時刻が、予め設定された対応時刻の所定時間前を過ぎている場合には、表示情報変更部120は、予め表示情報記憶装置102に格納された表示情報であって、予め設定された顧客IDに対応する表示情報を取得して、表示装置101の一部の領域に表示する。
なお、上述したように、対応する予定の顧客の顧客ID、対応場所、対応時刻は、予め行員により設定されている。例えば、行員は、認証端末100に入力装置を取り付けて、入力装置から上記情報を入力してもよいし、端末から上記情報を入力して銀行のサーバ等に格納しておき、銀行のサーバ等から上記情報を取得してもよい。そして、表示情報読込部130は、対応する予定の顧客の顧客IDが設定されると、その顧客IDに対応する表示情報を表示情報記憶装置102に格納しておく。
【0030】
以上のように、実施の形態3に係る認証端末100は、対応する予定の顧客の顧客ID、対応場所、対応時刻を予め設定しておき、対応場所の付近に到着し、かつ、対応時刻近くになると、顧客IDに応じた広告等の情報を表示装置101に表示する。これにより、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
【0031】
なお、上記説明では、認証端末100が備える位置計測装置104により位置を測定していた。しかし、銀行内における位置であれば、図1に示すカメラ10a,b等により得られる画像から行員の位置を特定することで、認証端末100の位置を特定するようにしてもよい。
【0032】
また、上記説明では、顧客ID、対応場所、対応時刻を予め設定しておき、顧客IDに対応する表示情報を表示情報記憶装置102に予め格納しておくとした。しかし、例えば、場所、時刻を予め設定しておき、その場所、時刻に対応した表示情報を入力装置から入力する等して表示情報記憶装置102に予め格納しておくとしてもよい。そして、設定された場所の付近に到着し、設定された時刻近くになると、その場所、時刻に対応して表示情報記憶装置102に格納された表示情報を表示装置101に表示するようにしてもよい。
もちろん、場所のみ、時刻のみを予め設定しておき、その場所や時刻に対応した表示情報を入力装置から入力する等して表示情報記憶装置102に予め格納しておくとしてもよい。そして、設定された場所の付近に到着し、設定された時刻近くになると、その場所や時刻に対応して表示情報記憶装置102に格納された表示情報を表示装置101に表示するようにしてもよい。
例えば、行員が1日のスケジュールに従い、場所及び時刻と、それに対応する表示情報を設定しておけば、スケジュールに沿った表示情報に順次切り替えることができる。
なお、行員が任意に変更できる表示情報は、表示装置101の表示される情報のうち、一部に限定してもよい。つまり、一部の情報だけを行員が任意に変更でき、残りの情報は管理者等の所定の者にしか変更できないようにしてもよい。これにより、行員全体での表示情報の統一性を保つことができる。
【0033】
実施の形態4.
実施の形態2,3では、対応する顧客に応じた表示情報を表示する認証端末100について説明した。実施の形態4では、顧客に予め配布したパンフレット等の配布物に応じた表示情報を表示する認証端末100について説明する。
実施の形態4でも、実施の形態1と同様に、認証端末100が銀行で用いられる場合を例として説明する。特に、実施の形態4では、窓口7等で行員が顧客に対応する場合を例として説明する。
【0034】
図5に基づき、実施の形態4に係る認証端末100の概要を説明する。
前提として、種別を示す配布物IDを記憶したICタグを付けたパンフレット等の配布物を予め顧客に配布しておく。
行員は窓口7で接客業務に当たる場合、窓口7に設けられた読取機(図示されていない)に認証端末100をかざす。すると、表示装置101に図5(a)に示す情報が表示される。
そして、顧客が窓口7へ来て手続をする際、顧客が事前に配布した配布物を持っている場合、認証端末100はその配布物に付けられたICタグから配布物IDを読み取る。あるいは、窓口7に設けられた読取装置によりICタグから配布物IDを読み取り、認証端末100は銀行のサーバ等を介して読み取った配布物IDを取得する。すると、認証端末100は、図5(b)に示すように、配布物IDに応じた広告等の情報501を、表示装置101の少なくとも一部の領域(図5では、広告情報表示領域502)に表示する。例えば、顧客が保険商品についての配布物を持っている場合には、認証端末100は、保険商品に関する広告情報を表示装置101に表示する。また、例えば、顧客が住宅ローンについての配布物を持っている場合には、認証端末100は、住宅ローンに関する情報を表示装置101に表示する。
【0035】
図9は、実施の形態4に係る認証端末100の構成図である。
認証端末100は、図3に示す実施の形態1に係る認証端末100が備える構成に加え、読取装置106、配布物ID取得部116、表示情報読込部130を備える。
配布物ID取得部116は、読取装置106により配布物に付されたICタグから配布物IDを取得する。又は、配布物ID取得部116は、銀行のサーバ等から通信装置103を介して、配布物に付されたICタグから読み取った配布物IDを取得する。表示情報読込部130は、通信装置103を介して、銀行のサーバ等から、配布物ID取得部116が取得した配布物IDに対応する表示情報を取得して、表示情報記憶装置102に格納する。表示情報変更部120は、表示情報読込部130により表示情報記憶装置102に格納された表示情報を取得して、表示装置101の一部の領域に表示する。
【0036】
以上のように、実施の形態4に係る認証端末100は、対応中の顧客が持つ配布物から配布物IDを取得すると、その配布物IDに応じた広告等の情報を表示装置101に表示する。これにより、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
【0037】
図10は、認証端末100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図10に示すように、認証端末100は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、LCD915(Liquid Crystal Display)、通信ボード916、ICリーダ917、GPSアンテナ918、時計919、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920(固定ディスク装置)の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。磁気ディスク装置920は、所定の固定ディスクインタフェースを介して接続される。
【0038】
磁気ディスク装置920又はROM913などには、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。
【0039】
プログラム群923には、上記の説明において「取得部110(読取機ID取得部111、方向ID取得部112、他者ID取得部113、位置情報取得部114、時刻情報取得部115、配布物ID取得部116)」、「表示情報変更部120」、「表示情報読込部130」等として説明した機能を実行するソフトウェアやプログラムやその他のプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群924には、上記の説明において「表示情報記憶装置102」等に記憶される情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「ファイル」や「データベース」の各項目として記憶される。「ファイル」や「データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPU911の動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPU911の動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
【0040】
また、上記の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「〜手段」、「〜機能」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。また、「〜装置」として説明するものは、「〜回路」、「〜機器」、「〜手段」、「〜機能」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。さらに、「〜処理」として説明するものは「〜ステップ」であっても構わない。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、ROM913等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、上記で述べた「〜部」としてコンピュータ等を機能させるものである。あるいは、上記で述べた「〜部」の手順や方法をコンピュータ等に実行させるものである。
【符号の説明】
【0041】
1 事務所、2 接客場所、3 屋外、4 通行ゲート、5 読取機、6 ATM、7 窓口、8 カードリーダ、9 入口、10 カメラ、100 認証端末、101 表示装置、102 表示情報記憶装置、103 通信装置、104 位置計測装置、105 時刻計測装置、106 読取装置、110 取得部、111 読取機ID取得部、112 方向ID取得部、113 他者ID取得部、114 位置情報取得部、115 時刻情報取得部、116 配布物ID取得部、120 表示情報変更部、130 表示情報読込部。
【技術分野】
【0001】
この発明は、使用者が身に付ける認証端末であって、通行ゲートに設置された読取機と通信することにより、使用者が通行ゲートを通過することの許可を受けるための認証端末に関する。
【背景技術】
【0002】
所属や氏名等が記載された名札を、就業中の従業員に身に付けさせておき、名札を社内への入り口や特定の部屋への入り口に設置された通行ゲートを通過する場合における通行証としている企業がある。また、名札に、識別情報が記憶されたICタグを内蔵しておき、通行ゲートを通過する場合に、通行ゲート付近に設置された読取機に名札をかざし、識別情報を読み取らせて認証を受けるようにしている企業もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−12837号公報
【特許文献2】再表2006−82971号公報
【特許文献3】再表2003−83744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、銀行のように、社内(事務所内)と、社外(接客場所等)とを従業員が行き来する業態の場合、従業員が身に付けた名札は、その企業の従業員だけでなく、顧客等の眼にもふれる。しかし、一般に名札に記載された情報は、その企業の従業員向けの情報であり、顧客向けの情報ではない。そのため、顧客には名札に記載された情報が分かりづらい場合や、名札に記載された情報を顧客に見せるべきではない場合等がある。
この発明は、名札(認証端末)の表示情報を適切に変更することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明に係る認証端末は、
使用者が身に付ける認証端末であって、通行ゲートに設置された読取機と通信することにより、前記使用者が前記通行ゲートを通過することの許可を受けるための認証端末であり、
情報を表示する表示装置と、
前記読取機から通過することの許可を受けた場合に、前記読取機を識別する読取機IDを取得する読取機ID取得部と、
前記読取機ID取得部が取得した読取機IDに応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する表示情報変更部と
を備えることを特徴とする。
【0006】
前記認証端末は、さらに、
前記通行ゲートの通過方向を識別する方向IDを取得する方向ID取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記方向ID取得部が取得した方向IDに応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする。
【0007】
前記認証端末は、さらに、
前記使用者の付近にいる第三者を識別する他者IDを取得する他者ID取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記他者ID取得部が取得した他者IDに応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする。
【0008】
前記認証端末は、さらに、
所定の配布物を識別する配布物IDであって、前記使用者の付近にいる第三者が有する配布物の配布物IDを取得する配布物ID取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記配布物ID取得部が取得した配布物IDに応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする。
【0009】
前記認証端末は、さらに、
認証端末自身の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記位置情報取得部が取得した位置に応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする。
【0010】
前記認証端末は、さらに、
時刻を示す時刻情報を取得する時刻情報取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記時刻情報取得部が取得した時刻に応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする。
【0011】
この発明に係る表示変更プログラムは、
使用者が身に付ける認証端末であって、通行ゲートに設置された読取機と通信することにより、前記使用者が前記通行ゲートを通過することの許可を受けるための認証端末の表示装置に表示する情報を変更する表示変更プログラムであり、
前記読取機から通過することを許可を受けた場合に、前記読取機を識別する読取機IDを取得する読取機ID取得処理と、
前記読取機ID取得処理で取得した読取機IDに応じて、表示装置に表示する情報を変更する表示情報変更処理と
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
この発明に係る認証端末では、認証端末をかざした読取機に応じて、認証端末に表示する情報を変更する。これにより、例えば、社内と社外とにおける認証端末の表示情報を適切に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】銀行の行内の見取り図。
【図2】実施の形態1に係る認証端末100の概要を説明するための図。
【図3】実施の形態1に係る認証端末100の構成図。
【図4】実施の形態1に係る認証端末100の他の構成図。
【図5】実施の形態2に係る認証端末100の概要を説明するための図。
【図6】実施の形態2に係る認証端末100の構成図。
【図7】実施の形態3に係る認証端末100の概要を説明するための図。
【図8】実施の形態3に係る認証端末100の構成図。
【図9】実施の形態4に係る認証端末100の構成図。
【図10】認証端末100のハードウェア構成の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図に基づき、この発明の実施の形態について説明する。
以下の説明において、記憶装置は後述するROM913、RAM914、磁気ディスク装置920等である。入力装置は後述するキーボード902等である。表示装置は後述するLCD915等である。通信装置は後述する通信ボード916等である。読取装置は後述するICリーダ917等である。位置計測装置は後述するGPSアンテナ918等である。時刻計測装置は後述する時計919等である。つまり、記憶装置、入力装置、出力装置、通信装置、読取装置、位置計測装置、時刻計測装置はいずれもハードウェアである。
【0015】
実施の形態1.
実施の形態1では、通行ゲート4を通過する場合に、表示する情報を切り替える認証端末100について説明する。
実施の形態1では、認証端末100が銀行で用いられる場合を例として説明する。行員は、就業中は、例えば胸等の他人から見える位置に認証端末100を付けているものとする。なお、認証端末100が用いられる場所は、銀行に限らず、他の企業や場所等であってもよい。
【0016】
図1は、銀行の行内の見取り図である。
図1に示すように、銀行の行内は、事務所1と接客場所2とに分かれる。行員は、事務所1と接客場所2とを行き来するとともに、事務所1から屋外3へ出たりもする。
事務所1と接客場所2との間には、通行ゲート4aが設けられており、事務所1と屋外3との間には、通行ゲート4bが設けられている。通行ゲート4aには、事務所1側に読取機5aが設けられ、接客場所2側に読取機5bが設けられる。また、通行ゲート4bには、事務所1側に読取機5cが設けられ、屋外3側に読取機5dが設けられる。行員は、事務所1から接客場所2へ移動する場合には、読取機5aに認証端末100をかざして認証を受け、接客場所2から事務所1へ移動する場合には、読取機5bに認証端末100をかざして認証を受ける。同様に、行員は、事務所1から屋外3へ移動する場合には、読取機5cに認証端末100をかざして認証を受け、屋外3から事務所1へ移動する場合には、読取機5dに認証端末100をかざして認証を受ける。
行内には、ATM6(Automated Teller Machine)や窓口7が設けられており、顧客は手続に応じてATM6や窓口7を利用する。ATM6や窓口7には、顧客のキャッシュカード等から情報を読み出すカードリーダ8が設けられている。
また、行内には、入口9から入ってきた顧客や、ATM6付近の顧客等を撮像するカメラ10aや、窓口7付近の顧客等を撮像するカメラ10b等、行内全体を撮像可能なように複数のカメラ10が設けられている。
【0017】
図2は、実施の形態1に係る認証端末100の概要を説明するための図である。
例えば、出勤時に行員が、読取機5dに認証端末100をかざして、図1の屋外3から通行ゲート4bを通過して事務所1へ入ると、表示装置101に図2(a)に示す情報が表示される。
そして、行員が、読取機5aに認証端末100をかざして、事務所1から通行ゲート4aを通過して接客場所2へ移動すると、表示装置101に表示されている情報が図2(a)に示す情報から図2(b)に示す情報に変更される。また、行員が、読取機5bに認証端末100をかざして、接客場所2から通行ゲート4aを通過して事務所1へ移動すると、表示装置101に表示されている情報が図2(b)に示す情報から図2(a)に示す情報に変更される。
同様に、行員が、読取機5cに認証端末100をかざして、事務所1から通行ゲート4bを通過して屋外3へ移動すると、表示装置101に表示されている情報が図2(a)に示す情報から図2(c)に示す情報に変更される。また、行員が、読取機5dに認証端末100をかざして、屋外3から通行ゲート4bを通過して事務所1へ移動すると、表示装置101に表示されている情報が図2(c)に示す情報から図2(a)に示す情報に変更される。
【0018】
図3は、実施の形態1に係る認証端末100の構成図である。
図3に示すように、認証端末100は、表示装置101、表示情報記憶装置102、通信装置103、取得部110(読取機ID取得部111)、表示情報変更部120を備える。
読取機ID取得部111は、認証端末100が読取機5にかざされると、通信装置103を介して読取機5からその読取機5を一意に識別する読取機IDを取得する。表示情報変更部120は、予め表示情報記憶装置102に記憶された複数の表示情報から、読取機ID取得部111が取得した読取機IDに対応する表示情報を取得して、表示装置101に表示する。
なお、表示情報記憶装置102には、予め読取機ID毎に表示情報が記憶されている。例えば、図2の例であれば、読取機5b,5dに対して図2(a)に示す情報が記憶されており、読取機5aに対して図2(b)に示す情報が記憶されており、読取機5cに対して図2(c)に示す情報が記憶されている。
【0019】
以上のように、実施の形態1に係る認証端末100は、読取機5にかざされると、かざされた読取機5に応じて、表示装置101に表示する情報を変更する。これにより、事務所1にいる場合には、他の行員向けに、その行員の氏名や属性等を表示しておき(図2(a)参照)、接客場所2にいる場合には、顧客向けに、行員であることや、その行員の役割を表示する(図2(b)参照)ようにできる。つまり、場所に応じて適切な情報を表示することができる。また、接客場所2や屋外3にいる場合に、顧客に見せるべきでない、行員の個人情報の表示をなくし、行員のプライバシーを保護することができる。
【0020】
また、従来は、同行者が読取機5に認証端末100をかざして通行ゲート4が開いた場合に、同行者と一緒に通行ゲート4を通過することで、読取機5に認証端末100をかざすことなく不正に通行ゲート4を通過してしまう場合があった。しかし、実施の形態1に係る認証端末100は、通行ゲート4を通過する際に読取機5にかざされると、表示装置101に表示する情報を切り替える。そのため、読取機5に認証端末100をかざすことなく、通行ゲート4を通過した場合、表示装置101に表示される情報が切り替わらず、不正に通行ゲート4を通過したことが他者にわかってしまう。したがって、不正に通行ゲート4を通過することの抑止にもなる。
【0021】
なお、上記説明では、通行ゲート4の両側(例えば、事務所1側と接客場所2側)に読取機5が設けられており、通行ゲート4を通過する際に認証端末100を読取機5にかざすことを前提としていた。しかし、通行ゲート4に単一の読取機5が設けられており、通行ゲート4を通過した場合に自動的に認証端末100から識別情報を読み出して認証するタイプの通行ゲート4も存在する。
このように、通行ゲート4に単一の読取機5が設けられている場合、表示情報変更部120は、読取機IDだけでは、行員がどの方向へ移動しているのか判断できず、どの情報を表示装置101に表示するかを決定できない。例えば、図1の通行ゲート4aに単一の読取機5が設置されている場合、表示情報変更部120は、通行ゲート4aに設置された読取機5の読取機IDだけでは、行員が事務所1から接客場所2へ移動しているのか、接客場所2から事務所1へ移動しているのかがわからない。そのため、表示情報変更部120は、どの情報を表示装置101に表示するかを決定できない。
そこで、表示情報変更部120は、表示装置101に現在表示している情報と、読取機IDとから、どの情報を表示装置101に表示するかを決定してもよい。例えば、表示情報変更部120は、図2(a)に示す情報を表示している場合に、通行ゲート4aに設置された読取機5の読取機IDを取得した場合には、表示装置101に図2(b)に示す情報を表示する。
また、図4に示すように、読取機ID取得部111が読取機IDを取得した場合に、通行ゲート4の通過方向を示す方向IDを取得する方向ID取得部112を認証端末100に追加してもよい。そして、読取機ID取得部111が取得した読取機IDと、方向ID取得部112が取得した方向IDとから、どの情報を表示装置101に表示するかを決定してもよい。なお、方向ID取得部112は、例えば、認証端末100に設けられた移動方向を検知するセンサにより方向IDを取得してもよいし、読取機5等から方向IDを取得してもよい。
【0022】
実施の形態2.
実施の形態1では、通行ゲート4を通過する場合に、表示する情報を切り替える認証端末100について説明した。実施の形態2では、さらに、対応中の顧客に応じて、表示する情報を切り替える認証端末100について説明する。
実施の形態2でも、実施の形態1と同様に、認証端末100が銀行で用いられる場合を例として説明する。特に、実施の形態2では、窓口7等で行員が顧客に対応する場合を例として説明する。
【0023】
図5は、実施の形態2に係る認証端末100の概要を説明するための図である。
行員は窓口7で接客業務に当たる場合、窓口7に設けられた読取機(図示されていない)に認証端末100をかざす。すると、表示装置101に図5(a)に示す情報が表示される。
そして、顧客が窓口7へ来て手続をする場合、手続の内容によっては顧客の口座情報等が必要となる。この場合には、行員は顧客のキャッシュカードの情報をカードリーダ8によって読み取る。あるいは、行員は顧客の口座番号等をコンピュータに入力する。これにより、顧客を一意に識別する顧客ID(他者ID)を取得することができる。すると、認証端末100は、銀行のサーバ等から顧客IDを取得し、図5(b)に示すように、顧客IDに応じた広告等の情報501を、表示装置101の少なくとも一部の領域(図5では、広告情報表示領域502)に表示する。例えば、対応中の顧客が保険商品についての問い合わせを以前におこなっている場合には、認証端末100は、保険商品に関する広告情報を表示装置101に表示する。また、例えば、対応中の顧客が住宅ローンの契約者であれば、認証端末100は、住宅ローンに関する情報を表示装置101に表示する。
【0024】
図6は、実施の形態2に係る認証端末100の構成図である。
認証端末100は、図3に示す実施の形態1に係る認証端末100が備える構成に加え、他者ID取得部113、表示情報読込部130を備える。
他者ID取得部113は、通信装置103を介して、銀行のサーバ等からカードリーダ8により読み取られた顧客IDを取得する。表示情報読込部130は、通信装置103を介して、銀行のサーバ等から、他者ID取得部113が取得した顧客IDに対応する表示情報を取得して、表示情報記憶装置102に格納する。表示情報変更部120は、表示情報読込部130により表示情報記憶装置102に格納された表示情報を取得して、表示装置101の一部の領域に表示する。
【0025】
以上のように、実施の形態2に係る認証端末100は、対応中の顧客の顧客IDを取得すると、その顧客IDに応じた広告等の情報を表示装置101に表示する。
例えば、銀行では、顧客対応中に行員が書類の作成やコンピュータの操作をしている時間があり、この間顧客は行員の前で待たされることになる。そのため、顧客に関係する広告等が行員の名札に表示されれば、顧客が広告に気付き興味を持つ可能性があり、有効な広告となり得る。
【0026】
なお、上記説明では、窓口7に設けられたカードリーダ8によって、顧客のキャッシュカード等の情報を読み取るとした。しかし、認証端末100にキャッシュカード等の読取装置を設けておき、例えば、窓口7以外の場所(銀行の外部等)で顧客に対応する場合等には、他者ID取得部113は認証端末100に設けられた読取装置により顧客IDを取得するとしてもよい。そして、表示情報読込部130は、他者ID取得部113が取得した顧客IDに対応する表示情報を、無線通信等により銀行のサーバ等から取得してもよい。
【0027】
実施の形態3.
実施の形態2では、認証端末100が、対応中の顧客から顧客IDを取得することにより、対応する顧客に応じて、表示する情報を切り替えた。しかし、予め対応する予定の顧客がわかっているような場合もある。実施の形態3では、予め対応する予定の顧客がわかっているような場合に、認証端末100が、顧客IDを取得することなく、顧客に応じて、表示する情報を切り替えることについて説明する。
実施の形態3でも、実施の形態1と同様に、認証端末100が銀行で用いられる場合を例として説明する。特に、実施の形態3では、窓口7ではなく銀行の外部等で行員が顧客に対応する場合を例として説明する。
【0028】
図7は、実施の形態3に係る認証端末100の概要を説明するための図である。
行員は、対応する予定の顧客の顧客ID、対応場所、対応時刻を予め認証端末100に入力しておき、顧客IDに対応する表示情報を表示情報記憶装置102に格納しておく。そして、行員は図1の読取機5cに認証端末100をかざして、事務所1から屋外3へ移動し、対応場所へ向かう。すると、表示装置101に図7(a)に示す情報が表示される。
対応場所の付近に到着し、かつ、対応時刻の所定時間前になると、認証端末100は、図7(b)に示すように、顧客IDに応じた情報501を、表示装置101の少なくとも一部の領域に表示する。また、認証端末100は、図7(b)に示すように、他の表示も切り替えるようにしてもよい。
【0029】
図8は、実施の形態3に係る認証端末100の構成図である。
認証端末100は、図6に示す実施の形態2に係る認証端末100が備える構成に加え、位置計測装置104、時刻計測装置105、位置情報取得部114、時刻情報取得部115を備える。
位置情報取得部114は、位置計測装置104により認証端末100の現在位置を示す位置情報を取得する。時刻情報取得部115は、時刻計測装置105により現在時刻を示す時刻情報を取得する。位置情報取得部114が取得した位置情報が示す位置が、予め設定された対応位置の半径所定の距離以内であり、かつ、時刻情報取得部115が取得した時刻情報が示す時刻が、予め設定された対応時刻の所定時間前を過ぎている場合には、表示情報変更部120は、予め表示情報記憶装置102に格納された表示情報であって、予め設定された顧客IDに対応する表示情報を取得して、表示装置101の一部の領域に表示する。
なお、上述したように、対応する予定の顧客の顧客ID、対応場所、対応時刻は、予め行員により設定されている。例えば、行員は、認証端末100に入力装置を取り付けて、入力装置から上記情報を入力してもよいし、端末から上記情報を入力して銀行のサーバ等に格納しておき、銀行のサーバ等から上記情報を取得してもよい。そして、表示情報読込部130は、対応する予定の顧客の顧客IDが設定されると、その顧客IDに対応する表示情報を表示情報記憶装置102に格納しておく。
【0030】
以上のように、実施の形態3に係る認証端末100は、対応する予定の顧客の顧客ID、対応場所、対応時刻を予め設定しておき、対応場所の付近に到着し、かつ、対応時刻近くになると、顧客IDに応じた広告等の情報を表示装置101に表示する。これにより、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
【0031】
なお、上記説明では、認証端末100が備える位置計測装置104により位置を測定していた。しかし、銀行内における位置であれば、図1に示すカメラ10a,b等により得られる画像から行員の位置を特定することで、認証端末100の位置を特定するようにしてもよい。
【0032】
また、上記説明では、顧客ID、対応場所、対応時刻を予め設定しておき、顧客IDに対応する表示情報を表示情報記憶装置102に予め格納しておくとした。しかし、例えば、場所、時刻を予め設定しておき、その場所、時刻に対応した表示情報を入力装置から入力する等して表示情報記憶装置102に予め格納しておくとしてもよい。そして、設定された場所の付近に到着し、設定された時刻近くになると、その場所、時刻に対応して表示情報記憶装置102に格納された表示情報を表示装置101に表示するようにしてもよい。
もちろん、場所のみ、時刻のみを予め設定しておき、その場所や時刻に対応した表示情報を入力装置から入力する等して表示情報記憶装置102に予め格納しておくとしてもよい。そして、設定された場所の付近に到着し、設定された時刻近くになると、その場所や時刻に対応して表示情報記憶装置102に格納された表示情報を表示装置101に表示するようにしてもよい。
例えば、行員が1日のスケジュールに従い、場所及び時刻と、それに対応する表示情報を設定しておけば、スケジュールに沿った表示情報に順次切り替えることができる。
なお、行員が任意に変更できる表示情報は、表示装置101の表示される情報のうち、一部に限定してもよい。つまり、一部の情報だけを行員が任意に変更でき、残りの情報は管理者等の所定の者にしか変更できないようにしてもよい。これにより、行員全体での表示情報の統一性を保つことができる。
【0033】
実施の形態4.
実施の形態2,3では、対応する顧客に応じた表示情報を表示する認証端末100について説明した。実施の形態4では、顧客に予め配布したパンフレット等の配布物に応じた表示情報を表示する認証端末100について説明する。
実施の形態4でも、実施の形態1と同様に、認証端末100が銀行で用いられる場合を例として説明する。特に、実施の形態4では、窓口7等で行員が顧客に対応する場合を例として説明する。
【0034】
図5に基づき、実施の形態4に係る認証端末100の概要を説明する。
前提として、種別を示す配布物IDを記憶したICタグを付けたパンフレット等の配布物を予め顧客に配布しておく。
行員は窓口7で接客業務に当たる場合、窓口7に設けられた読取機(図示されていない)に認証端末100をかざす。すると、表示装置101に図5(a)に示す情報が表示される。
そして、顧客が窓口7へ来て手続をする際、顧客が事前に配布した配布物を持っている場合、認証端末100はその配布物に付けられたICタグから配布物IDを読み取る。あるいは、窓口7に設けられた読取装置によりICタグから配布物IDを読み取り、認証端末100は銀行のサーバ等を介して読み取った配布物IDを取得する。すると、認証端末100は、図5(b)に示すように、配布物IDに応じた広告等の情報501を、表示装置101の少なくとも一部の領域(図5では、広告情報表示領域502)に表示する。例えば、顧客が保険商品についての配布物を持っている場合には、認証端末100は、保険商品に関する広告情報を表示装置101に表示する。また、例えば、顧客が住宅ローンについての配布物を持っている場合には、認証端末100は、住宅ローンに関する情報を表示装置101に表示する。
【0035】
図9は、実施の形態4に係る認証端末100の構成図である。
認証端末100は、図3に示す実施の形態1に係る認証端末100が備える構成に加え、読取装置106、配布物ID取得部116、表示情報読込部130を備える。
配布物ID取得部116は、読取装置106により配布物に付されたICタグから配布物IDを取得する。又は、配布物ID取得部116は、銀行のサーバ等から通信装置103を介して、配布物に付されたICタグから読み取った配布物IDを取得する。表示情報読込部130は、通信装置103を介して、銀行のサーバ等から、配布物ID取得部116が取得した配布物IDに対応する表示情報を取得して、表示情報記憶装置102に格納する。表示情報変更部120は、表示情報読込部130により表示情報記憶装置102に格納された表示情報を取得して、表示装置101の一部の領域に表示する。
【0036】
以上のように、実施の形態4に係る認証端末100は、対応中の顧客が持つ配布物から配布物IDを取得すると、その配布物IDに応じた広告等の情報を表示装置101に表示する。これにより、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
【0037】
図10は、認証端末100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図10に示すように、認証端末100は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、LCD915(Liquid Crystal Display)、通信ボード916、ICリーダ917、GPSアンテナ918、時計919、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920(固定ディスク装置)の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。磁気ディスク装置920は、所定の固定ディスクインタフェースを介して接続される。
【0038】
磁気ディスク装置920又はROM913などには、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。
【0039】
プログラム群923には、上記の説明において「取得部110(読取機ID取得部111、方向ID取得部112、他者ID取得部113、位置情報取得部114、時刻情報取得部115、配布物ID取得部116)」、「表示情報変更部120」、「表示情報読込部130」等として説明した機能を実行するソフトウェアやプログラムやその他のプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群924には、上記の説明において「表示情報記憶装置102」等に記憶される情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「ファイル」や「データベース」の各項目として記憶される。「ファイル」や「データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPU911の動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPU911の動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
【0040】
また、上記の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「〜手段」、「〜機能」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。また、「〜装置」として説明するものは、「〜回路」、「〜機器」、「〜手段」、「〜機能」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。さらに、「〜処理」として説明するものは「〜ステップ」であっても構わない。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、ROM913等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、上記で述べた「〜部」としてコンピュータ等を機能させるものである。あるいは、上記で述べた「〜部」の手順や方法をコンピュータ等に実行させるものである。
【符号の説明】
【0041】
1 事務所、2 接客場所、3 屋外、4 通行ゲート、5 読取機、6 ATM、7 窓口、8 カードリーダ、9 入口、10 カメラ、100 認証端末、101 表示装置、102 表示情報記憶装置、103 通信装置、104 位置計測装置、105 時刻計測装置、106 読取装置、110 取得部、111 読取機ID取得部、112 方向ID取得部、113 他者ID取得部、114 位置情報取得部、115 時刻情報取得部、116 配布物ID取得部、120 表示情報変更部、130 表示情報読込部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者が身に付ける認証端末であって、通行ゲートに設置された読取機と通信することにより、前記使用者が前記通行ゲートを通過することの許可を受けるための認証端末であり、
情報を表示する表示装置と、
前記読取機から通過することの許可を受けた場合に、前記読取機を識別する読取機IDを取得する読取機ID取得部と、
前記読取機ID取得部が取得した読取機IDに応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する表示情報変更部と
を備えることを特徴とする認証端末。
【請求項2】
前記認証端末は、さらに、
前記通行ゲートの通過方向を識別する方向IDを取得する方向ID取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記方向ID取得部が取得した方向IDに応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の認証端末。
【請求項3】
前記認証端末は、さらに、
前記使用者の付近にいる第三者を識別する他者IDを取得する他者ID取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記他者ID取得部が取得した他者IDに応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の認証端末。
【請求項4】
前記認証端末は、さらに、
所定の配布物を識別する配布物IDであって、前記使用者の付近にいる第三者が有する配布物の配布物IDを取得する配布物ID取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記配布物ID取得部が取得した配布物IDに応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の認証端末。
【請求項5】
前記認証端末は、さらに、
認証端末自身の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記位置情報取得部が取得した位置に応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の認証端末。
【請求項6】
前記認証端末は、さらに、
時刻を示す時刻情報を取得する時刻情報取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記時刻情報取得部が取得した時刻に応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の認証端末。
【請求項7】
使用者が身に付ける認証端末であって、通行ゲートに設置された読取機と通信することにより、前記使用者が前記通行ゲートを通過することの許可を受けるための認証端末の表示装置に表示する情報を変更する表示変更プログラムであり、
前記読取機から通過することを許可を受けた場合に、前記読取機を識別する読取機IDを取得する読取機ID取得処理と、
前記読取機ID取得処理で取得した読取機IDに応じて、表示装置に表示する情報を変更する表示情報変更処理と
を備えることを特徴とする表示変更プログラム。
【請求項1】
使用者が身に付ける認証端末であって、通行ゲートに設置された読取機と通信することにより、前記使用者が前記通行ゲートを通過することの許可を受けるための認証端末であり、
情報を表示する表示装置と、
前記読取機から通過することの許可を受けた場合に、前記読取機を識別する読取機IDを取得する読取機ID取得部と、
前記読取機ID取得部が取得した読取機IDに応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する表示情報変更部と
を備えることを特徴とする認証端末。
【請求項2】
前記認証端末は、さらに、
前記通行ゲートの通過方向を識別する方向IDを取得する方向ID取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記方向ID取得部が取得した方向IDに応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の認証端末。
【請求項3】
前記認証端末は、さらに、
前記使用者の付近にいる第三者を識別する他者IDを取得する他者ID取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記他者ID取得部が取得した他者IDに応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の認証端末。
【請求項4】
前記認証端末は、さらに、
所定の配布物を識別する配布物IDであって、前記使用者の付近にいる第三者が有する配布物の配布物IDを取得する配布物ID取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記配布物ID取得部が取得した配布物IDに応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の認証端末。
【請求項5】
前記認証端末は、さらに、
認証端末自身の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記位置情報取得部が取得した位置に応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の認証端末。
【請求項6】
前記認証端末は、さらに、
時刻を示す時刻情報を取得する時刻情報取得部
を備え、
前記表示情報変更部は、前記時刻情報取得部が取得した時刻に応じて、前記表示装置に表示する情報を変更する
ことを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の認証端末。
【請求項7】
使用者が身に付ける認証端末であって、通行ゲートに設置された読取機と通信することにより、前記使用者が前記通行ゲートを通過することの許可を受けるための認証端末の表示装置に表示する情報を変更する表示変更プログラムであり、
前記読取機から通過することを許可を受けた場合に、前記読取機を識別する読取機IDを取得する読取機ID取得処理と、
前記読取機ID取得処理で取得した読取機IDに応じて、表示装置に表示する情報を変更する表示情報変更処理と
を備えることを特徴とする表示変更プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2012−203609(P2012−203609A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−67010(P2011−67010)
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(394013002)三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 (251)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(394013002)三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 (251)
【Fターム(参考)】
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