説明

誘導サーバ、誘導システム、並びにこれらに用いる誘導制御方法及びプログラム

【課題】移動する人を目的地とする誘導を行う。
【解決手段】誘導システム1を構成する誘導サーバ20は、複数の基地局10A〜10Lの内の第1の基地局(例えば、10J)に在圏する一の移動局30_1から、他の移動局30_2を目的地とする誘導要求100を受信する。この時、誘導サーバ20は、基地局10Jから移動局30_2の在圏先である第2の基地局(例えば、10D)に至るルートを導出する。また、誘導サーバ20は、前記第2の基地局が変更される度毎に、前記ルートを更新する。さらに、誘導サーバ20は、前記ルートに関する情報200を移動局30_1へ通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、誘導サーバ、誘導システム、並びにこれらに用いる誘導制御方法及びプログラムに関し、特に携帯電話機等の移動局を所持するユーザを、所望の目的地へ誘導する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような誘導技術が、例えば特許文献1〜4に記載されている。
【0003】
この内、特許文献1〜3に記載されるシステムでは、サーバが、基地局を介して移動局から、店舗等の施設や施設内の設備等の目的地に関する情報を受信し、移動局の現在位置から目的地に至るルートを探索する。そして、サーバは、そのルートに関する情報を、基地局を介して移動局へ通知する。
【0004】
一方、特許文献4に記載されるシステムでは、サーバが、探索したルート上に設置される複数の基地局のIDを配列した配列情報を、移動局へ通知する。移動局は、移動に伴って新たに在圏する基地局からそのIDを取得する度毎に、取得したIDが配列情報に含まれるか否かを判定する。この結果、取得したIDが配列情報に含まれないと判定した場合、移動局は、ユーザに対して、ルートから外れた旨を警告する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−236571号公報
【特許文献2】特開2001−349743号公報
【特許文献3】特開平7−250381号公報
【特許文献4】特開2002−221432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の特許文献1〜4では、店舗等の施設や施設内の設備等の固定点を目的地としている。このため、移動点である人との待ち合せや迷子の捜索等に際しての誘導には、上記の特許文献1〜4を適用できないという課題があった。
【0007】
従って、本発明は、移動する人を目的地とする誘導を行うことが可能な誘導サーバ、誘導システム、並びにこれらに用いる誘導制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明の一態様に係る誘導サーバは、複数の基地局と通信する通信手段と、前記通信手段を介して、第1の基地局に在圏する一の移動局から他の移動局を目的地とする誘導を要求された場合、前記第1の基地局から前記他の移動局の在圏先である第2の基地局に至るルートを導出し、前記第2の基地局が変更される度毎に、前記ルートを更新する導出手段と、前記ルートに関する情報を、前記通信手段を介して前記一の移動局へ通知する通知手段とを備える。
【0009】
また、本発明の一態様に係る誘導システムは、複数の基地局と、各基地局を介して移動局と通信するサーバとを備える。前記サーバは、第1の基地局に在圏する一の移動局から他の移動局を目的地とする誘導を要求された場合、前記第1の基地局から前記他の移動局の在圏先である第2の基地局に至るルートを導出し、前記第2の基地局が変更される度毎に、前記ルートを更新し、前記ルートに関する情報を前記一の移動局へ通知する。
【0010】
また、本発明の一態様に係る誘導制御方法は、複数の基地局各々を介して移動局と通信可能なサーバに用いる誘導制御方法を提供する。この誘導制御方法は、第1の基地局に在圏する一の移動局から他の移動局を目的地とする誘導を要求された場合、前記第1の基地局から前記他の移動局の在圏先である第2の基地局に至るルートを導出し、前記第2の基地局が変更される度毎に、前記ルートを更新し、前記ルートに関する情報を前記一の移動局へ通知する。
【0011】
さらに、本発明の一態様に係る誘導制御プログラムは、複数の基地局各々を介して移動局と通信可能なサーバに、第1の基地局に在圏する一の移動局から他の移動局を目的地とする誘導を要求された場合、前記第1の基地局から前記他の移動局の在圏先である第2の基地局に至るルートを導出する処理と、前記第2の基地局が変更される度毎に、前記ルートを更新する処理と、前記ルートに関する情報を前記一の移動局へ通知する処理とを実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、移動する人を目的地とする誘導を行うことが可能である。このため、人との待ち合せや迷子の捜索等が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態に係る誘導システムの構成例を示したブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る誘導サーバの構成例を示したブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る誘導サーバにおける、在圏状況テーブルの更新例を示した図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る誘導サーバにおける、誘導ルートテーブルの生成例及び更新例を示した図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る誘導サーバにおける、在圏先変更履歴テーブルの更新例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る誘導サーバ及びこれを適用する誘導システムの実施の形態を、図1〜図5を参照して説明する。なお、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0015】
図1(a)に示す本実施の形態に係る誘導システム1は、複数の基地局10A〜10L(以下、符号10で総称することがある)と、各基地局10A〜10Lを介して移動局と通信する誘導サーバ20とで構成される。
【0016】
ここで、基地局10A〜10Lは、例えば図1(b)に示す如く、ショッピングモールや空港等の施設フロア2内の通路3に沿って設置される。この場合、基地局10には、屋内に設置可能な、一般的な無線基地局を適用すれば良い。なお、誘導サーバ20は、有線により基地局10に接続しても良いし、インターネット等の公衆網を介して基地局10に接続しても良い。
【0017】
動作においては、まず一のユーザ40_1に所持される移動局30_1が、他のユーザ(待ち合せ対象の人や迷子等)40_2に所持される移動局30_2を目的地とする誘導要求100を、在圏先の基地局10Jを介して誘導サーバ20へ送信する。なお、以降の説明においては、移動局30_1及び30_2を符号30で総称することがある。
【0018】
今、移動局30_2が基地局10Dに在圏しているとすると、誘導サーバ20は、基地局10Jから基地局10Dに至るルートを導出すると共に、当該ルートに関する情報(以下、誘導情報と呼称する)200を、基地局10Jを介して移動局30_1へ通知する。これにより、ユーザ40_1は、誘導情報200に従って、目的地であるユーザ40_2付近まで移動することができる。
【0019】
また、ユーザ40_2が移動し、以て移動局30_2の在圏先が例えば基地局10Fに変更されたとすると、誘導サーバ20は、上記のルートを基地局10Fに至るルートへ更新する。そして、誘導サーバ20は、更新後のルートに関する誘導情報200を、移動局30_1へ通知する。誘導サーバ20は、この処理を、移動局30_2の在圏先がされる度毎に実行する。これにより、ユーザ40_1は、ユーザ40_2が移動する場合であっても、ユーザ40_2を見つけ出すことができる。
【0020】
このように、本実施の形態においては、移動する人を目的地とする場合であっても、その目的地へユーザを確実に誘導することができる。
【0021】
以下、上記の動作を実現する誘導サーバ20の好適な構成例とその動作例を、図2〜図5を参照して詳細に説明する。
【0022】
図2に示すように、誘導サーバ20は、通信部21と、ルート導出部22と、ルート通知部23と、在圏状況テーブル24と、基地局設置位置情報テーブル25と、誘導ルートテーブル26と、在圏先変更履歴テーブル27とを備えている。
【0023】
この内、通信部21は、基地局10との通信インタフェースとして機能する。通信部21は、基地局10から受信した誘導要求100を、ルート導出部22へ転送する。また、通信部21は、基地局10から受信した移動局30の在圏状況110を示す通知(以下、在圏状況通知と呼称する)120を、ルート導出部22及びルート通知部23へ転送する。さらに、通信部21は、ルート通知部23から受信した誘導情報200を、基地局10へ転送する。
【0024】
ルート導出部22は、在圏状況通知120が示す在圏状況110を用いて、在圏状況テーブル24を順次更新する。ここで、ルート導出部22は、在圏状況テーブル24に、例えば図3(a)に示す如く、基地局10A〜10LのID 11A〜11Lと、基地局10A〜10Lに在圏する移動局30のID(電話番号等) 31とを対応付けて記憶する。
【0025】
また、ルート導出部22は、誘導要求100を受信した場合、在圏状況テーブル24を参照し、以て誘導要求100の送信元の移動局が在圏する基地局(以下、在圏基地局と呼称する)と、誘導先の移動局が在圏する基地局(以下、誘導先基地局と呼称する)とを特定する。この時、ルート導出部22は、基地局設置位置情報テーブル25中に予め記憶された各基地局10A〜10Lの設置位置情報130(例えば、図1(b)に示した施設フロア2における各基地局10A〜10Lの位置座標)を参照し、以て在圏基地局と誘導先基地局との間に設置される基地局(以下、中間基地局と呼称する)を抽出する。そして、ルート導出部22は、誘導ルートテーブル26に、例えば図4(a)に示す如く、誘導要求100の送信元移動局のIDと、在圏基地局から中間基地局を経由して誘導先基地局に至る誘導ルート140とを対応付けて記憶する。
【0026】
さらに、ルート導出部22は、在圏状況テーブル24の更新に際して誘導先基地局の変更(すなわち、新たな誘導先基地局)を検知した場合、誘導ルートテーブル26中の誘導ルート140を更新する。具体的には、ルート導出部22は、誘導ルート140を、現在の在圏基地局から新たな誘導先基地局に至るルートへ更新する。
【0027】
一方、ルート通知部23は、ルート導出部22により誘導ルートテーブル26が更新される度毎に、誘導ルート140に則した誘導情報200を通信部21へ送信する。また、ルート通知部23は、在圏状況通知120に基づき在圏基地局の変更を検知する度毎に、その変更履歴150を在圏先変更履歴テーブル27へ記憶する。ここで、ルート通知部23は、在圏先変更履歴テーブル27に、例えば図5(a)に示す如く、誘導要求100の送信元移動局のIDと、在圏先変更履歴150とを対応付けて記憶する。さらに、ルート通知部23は、誘導情報200の生成に際して、テーブル25中の設置位置情報130、及びテーブル27中の在圏先変更履歴150を利用する。
【0028】
次に、誘導サーバ20の具体的な動作を、図1(b)に示した移動局30_1を移動局30_2へ誘導する場合を例に取り、図3〜図5を参照して詳細に説明する。
【0029】
まず移動局30_1及び30_2が基地局10J及び10Dにそれぞれ在圏すると、基地局10J及び10Dは、その旨を示す在圏状況通知120を誘導サーバ20へそれぞれ送信する。誘導サーバ20内のルート導出部22は、図3(a)に示すように、在圏状況テーブル24中に、基地局10DのID 11Dと移動局30_2のID 31_2とを対応付け、基地局10JのID 11Jと移動局30_1のID 31_1とを対応付けて記憶する。
【0030】
この後、移動局30_1から誘導要求100を受信すると、ルート導出部22は、在圏状況テーブル24を参照し、以て在圏基地局10Jと誘導先基地局10Dとを特定する。この時、ルート導出部22は、基地局設置位置情報テーブル25を参照し、以て在圏基地局10Jと誘導先基地局10Dとの間の例えば最短ルート上に設置された基地局10G及び10Eを、中間基地局として抽出する。そして、ルート導出部22は、図4(a)に示すように、誘導ルートテーブル26中に、移動局ID 31_1と、基地局10Jから基地局10G及び10Eを順に経由して基地局10Dに至る誘導ルート140とを対応付けて記憶する。
【0031】
これを検知したルート通知部23は、誘導ルート140に則した誘導情報200の生成、及び誘導情報200の移動局30_1への通知を開始する。
【0032】
具体的には、まずルート通知部23は、移動局30_1が次に在圏すべき基地局が基地局10Gであると判断すると共に、基地局設置位置情報テーブル25及び在圏先変更履歴テーブル27を参照して、基地局10Gへの移動方向を特定する。今、図5(a)に示すように、在圏先変更履歴テーブル27に、移動局30_1がその在圏先を基地局10Lから基地局10Jへ変更した旨が記憶されているものとする。この場合、基地局10Lから基地局10Jへ向かう方向と、基地局10Jから基地局10Gへ向かう方向とが一致する。このため、ルート通知部23は、基地局10Gへの移動方向を"直進"と特定する。そして、ルート通知部23は、誘導情報200として、"直進"という音声を移動局30_1で再生させるための音声データを生成し、移動局30_1へ通知する。
【0033】
これにより、ユーザ40_1は、移動局30_1に設けられたディスプレイ(図示せず)を見ること無く且つ直感的に、基地局10Gへ向って移動することができる。
【0034】
ユーザ40_1が基地局10G付近まで移動し、以て移動局30_1が基地局10Gに在圏すると、基地局10Gは、その旨を示す在圏状況通知120を誘導サーバ20へ送信する。ルート通知部23は、在圏先変更履歴テーブル27に、移動局30_1がその在圏先を基地局10Gへ更に変更した旨を記憶する。これと並行して、ルート通知部23は、移動局30_1が次に在圏すべき基地局が基地局10Eであると判断すると共に、基地局10Eへの移動方向を特定する。今、基地局10Jから基地局10Gへ向かう方向と、基地局10Gから基地局10Eへ向かう方向とが一致する。このため、ルート通知部23は、基地局10Eへの移動方向を"直進"と特定し、"直進"を示す音声データを移動局30_1へ通知する。
【0035】
この結果、ユーザ40_1が基地局10E付近まで移動し、以て移動局30_1が基地局10Eに在圏すると、基地局10Eは、その旨を示す在圏状況通知120を誘導サーバ20へ送信する。ルート通知部23は、在圏先変更履歴テーブル27に、移動局30_1がその在圏先を基地局10Eへ更に変更した旨を記憶する。これと並行して、ルート通知部23は、移動局30_1が次に在圏すべき基地局が基地局10Dであると判断すると共に、基地局10Dへの移動方向を特定する。今、基地局10Jから基地局10Gへ向かう方向に対する基地局10Dの相対方向は、"左"である。このため、ルート通知部23は、基地局10Dへの移動方向を"左折"と特定し、"左折"を示す音声データを移動局30_1へ通知する。
【0036】
この結果、ユーザ40_1が基地局10D付近まで移動し、以て移動局30_1が基地局10Dに在圏すると、基地局10Dは、その旨を示す在圏状況通知120を誘導サーバ20へ送信する。この時、ルート通知部23は、移動局30_1が誘導先基地局10D(すなわち、目的地であるユーザ40_2付近)へ到達したと判断し、処理を終了する。
【0037】
一方、例えば、移動局30_1が基地局10Eに在圏している間にユーザ40_2が基地局10F付近まで移動し、以て移動局30_2が基地局10Fに在圏すると、基地局10Eは、その旨を示す在圏状況通知120を誘導サーバ20へ送信する。ルート導出部22は、誘導先基地局が基地局10Dから基地局10Fに変更されたことを検知する。この時、ルート導出部22は、在圏状況テーブル24を図3(b)に示す如く更新すると共に、誘導ルートテーブル26中の誘導ルート140を図4(b)に示す如く更新する。具体的には、ルート導出部22は、誘導ルート140を、現在の在圏基地局10Eから中間基地局10D及び10Cを順に経由して誘導先基地局10Fに至るルートへ更新する。ルート通知部23は、更新後の誘導ルート140に則し、移動局30_1に対して、"左折"、"直進"、"左折"を順に示す音声データを通知する。
【0038】
このように、ユーザ40_2が移動した場合であっても、ユーザ40_1を目的地であるユーザ40_2付近まで確実に誘導することができる。
【0039】
また、例えば、ユーザ40_1が基地局10Eから基地局10Dへ向って左折せず、以て誘導ルート140に含まれない基地局10B付近まで誤って移動したとする。この場合、基地局10Bは、自局に移動局30_1が在圏する旨を示す在圏状況通知120を誘導サーバ20へ送信する。
【0040】
この時、ルート導出部22は、移動局30_1が誘導ルート140から外れたと判断し、誘導ルートテーブル26中の誘導ルート140を図4(c)に示す如く更新する。具体的には、ルート導出部22は、誘導ルート140を、現在の在圏基地局10Bから中間基地局10E、10D、及び10Cを順に経由して誘導先基地局10Fに至る新たなルートへ更新する。
【0041】
これを検知したルート通知部23は、図5(b)に示すように、在圏先変更履歴テーブル27に、移動局30_1がその在圏先を基地局10Bへ更に変更した旨を記憶する。これと並行して、ルート通知部23は、移動局30_1が次に在圏すべき基地局が基地局10Eであると判断すると共に、基地局10Eへの移動方向を特定する。今、基地局10Eから基地局10Bへ向かう方向に対する基地局10Eの相対方向は、"逆方向"である。このため、ルート通知部23は、"Uターン"を示す音声データを移動局30_1へ通知する。この後、ルート通知部23は、新たな誘導ルート140に則し、移動局30_1に対して、"右折"、"直進"、"左折"を順に示す音声データを通知する。
【0042】
このように、ユーザ40_1が誤って移動した場合であっても、ユーザ40_1を目的地であるユーザ40_2付近まで誘導することができる。
【0043】
なお、上記の実施の形態によって本発明は限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づき、当業者によって種々の変更が可能なことは明らかである。例えば、上記の実施の形態に示した誘導サーバの各処理を、コンピュータに実行させるためのプログラムとして提供することもできる。この場合、当該プログラムを、コンピュータ内のプロセッサが実行可能なようにメモリ等の記憶媒体に格納すると好適である。或いは、当該プログラムは、既存のサーバに組み込まれたファームウェアへのプラグインとして提供しても良い。
【符号の説明】
【0044】
1 誘導システム
2 施設フロア
3 通路
10, 10A〜10L 基地局
11, 11A〜11L 基地局ID
20 誘導サーバ
21 通信部
22 ルート導出部
23 ルート通知部
24 在圏状況テーブル
25 基地局設置位置情報テーブル
26 誘導ルートテーブル
27 在圏先変更履歴テーブル
30, 30_1, 30_2 移動局
31, 31_1, 31_2 移動局ID
40, 40_1, 40_2 ユーザ
100 誘導要求
110 在圏状況
120 在圏状況通知
130 設置位置情報
140 誘導ルート
150 在圏先変更履歴
200 誘導情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の基地局と通信する通信手段と、
前記通信手段を介して、第1の基地局に在圏する一の移動局から他の移動局を目的地とする誘導を要求された場合、前記第1の基地局から前記他の移動局の在圏先である第2の基地局に至るルートを導出し、前記第2の基地局が変更される度毎に、前記ルートを更新する導出手段と、
前記ルートに関する情報を、前記通信手段を介して前記一の移動局へ通知する通知手段と、
を備えた誘導サーバ。
【請求項2】
請求項1において、
前記導出手段は、前記ルートとして、前記第1の基地局から、前記第1の基地局と前記第2の基地局との間に設置された1以上の基地局を経由して前記第2の基地局に至るルートを導出し、
前記通知手段は、前記通信手段を介して前記一の移動局の在圏先の変更を検知する度毎に、前記情報として、前記ルート上で前記一の移動局が次に在圏すべき基地局への移動方向を通知する、誘導サーバ。
【請求項3】
請求項2において、
前記通知手段は、前記一の移動局の在圏先の変更履歴を記憶し、前記移動方向として、前記一の移動局が前回在圏した基地局から現在在圏する基地局へ向かう方向に対する、前記次に在圏すべき基地局の相対的な方向を通知する、誘導サーバ。
【請求項4】
請求項2において、
前記導出手段は、前記通信手段を介して、前記一の移動局が前記ルート上に設置されない第3の基地局に在圏することを検知した場合、前記第3の基地局から前記第2の基地局に至るルートを新たに導出し、
前記通知手段は、前記新たに導出されたルートに関する情報を前記一の移動局へ通知する、誘導サーバ。
【請求項5】
請求項4において、
前記通知手段は、前記一の移動局の在圏先の変更履歴を記憶し、前記情報の一部として、前記第3の基地局から前記一の移動局が前回在圏した基地局への移動方向を通知する、誘導サーバ。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項において、
前記通知手段は、前記情報を、前記一の移動局で再生可能な音声データとして通知する、誘導サーバ。
【請求項7】
複数の基地局と、
各基地局を介して移動局と通信するサーバと、備え、
前記サーバは、
第1の基地局に在圏する一の移動局から他の移動局を目的地とする誘導を要求された場合、前記第1の基地局から前記他の移動局の在圏先である第2の基地局に至るルートを導出し、
前記第2の基地局が変更される度毎に、前記ルートを更新し、
前記ルートに関する情報を前記一の移動局へ通知する、
誘導システム。
【請求項8】
複数の基地局各々を介して移動局と通信可能なサーバに用いる誘導制御方法であって、
第1の基地局に在圏する一の移動局から他の移動局を目的地とする誘導を要求された場合、前記第1の基地局から前記他の移動局の在圏先である第2の基地局に至るルートを導出し、
前記第2の基地局が変更される度毎に、前記ルートを更新し、
前記ルートに関する情報を前記一の移動局へ通知する、誘導制御方法。
【請求項9】
請求項8において、
前記ルートとして、前記第1の基地局から、前記第1の基地局と前記第2の基地局との間に設置された1以上の基地局を経由して前記第2の基地局に至るルートを導出し、
前記一の移動局の在圏先の変更を検知する度毎に、前記情報として、前記ルート上で前記一の移動局が次に在圏すべき基地局への移動方向を通知する、誘導制御方法。
【請求項10】
請求項9において、
前記一の移動局の在圏先の変更履歴を記憶し、前記移動方向として、前記一の移動局が前回在圏した基地局から現在在圏する基地局へ向かう方向に対する、前記次に在圏すべき基地局の相対的な方向を通知する、誘導制御方法。
【請求項11】
請求項9において、
前記一の移動局が前記ルート上に設置されない第3の基地局に在圏することを検知した場合、前記第3の基地局から前記第2の基地局に至るルートを新たに導出し、
前記新たに導出されたルートに関する情報を前記一の移動局へ通知する、誘導制御方法。
【請求項12】
請求項11において、
前記一の移動局の在圏先の変更履歴を記憶し、前記情報の一部として、前記第3の基地局から前記一の移動局が前回在圏した基地局への移動方向を通知する、誘導制御方法。
【請求項13】
請求項8〜12のいずれか一項において、
前記情報を、前記一の移動局で再生可能な音声データとして通知する、誘導制御方法。
【請求項14】
複数の基地局各々を介して移動局と通信可能なサーバに、
第1の基地局に在圏する一の移動局から他の移動局を目的地とする誘導を要求された場合、前記第1の基地局から前記他の移動局の在圏先である第2の基地局に至るルートを導出する処理と、
前記第2の基地局が変更される度毎に、前記ルートを更新する処理と、
前記ルートに関する情報を前記一の移動局へ通知する処理と、
を実行させるための誘導制御プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2011−95205(P2011−95205A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−251778(P2009−251778)
【出願日】平成21年11月2日(2009.11.2)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】