説明

誘導情報システム及び携帯機器

【課題】 携帯機器を持つユーザを目的地に誘導するために地図を伴った十分な情報を提供できるようにする誘導情報システム及びこのシステムに適合する携帯機器を提供する。
【解決手段】 携帯電話機としても機能する携帯機器100にジャイロセンサ等の相対移動検出手段121を設け、目的地を表す情報を二次元バーコードをカメラ部110で撮像して取り込み、目標地点に係る地図をインターネットから取得し、検出手段121の出力による現在位置と、地図情報と、目的地の情報とから、現在地から目的地に到る誘導情報を得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯機器を持つユーザを目的地に誘導する誘導情報システム、及び、携帯機器に関し、その一例としては、コード化パターン情報によって目的地が掲載されたシートを予め準備しておき、このシートを携帯機器に備えられた撮像手段で撮像することによって目的地を表す情報を判読し、判読された目的地に到るルートを携帯機器によってナビゲート可能なように構築された誘導情報システム、及び、このような誘導情報システムに適合する携帯機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機のような携帯型無線端末として、ヒューマンナビゲーション装置と称した人間用のナビゲーション装置が種々提案されている。その一例としての装置では、使用者が相手方の装置に携帯型無線端末により基地局から回線を通じて接続すると、当該携帯型無線端末内の制御手段は、GPSによって自己の位置を検出する位置検出手段により自己の現在位置情報取得して該情報を送信すると共に、相手方の現在位置情報を受信し、両者の現在位置情報を表示手段に地図上の位置として表示させるようになる。
【0003】
この携帯型無線端末の使用者は、相手方の現在位置を地図上の位置で認識することができ、両者がどこかで合うことを約束したような場合に、相手方との遭遇経路を地図上で確認したり、適切な遭遇位置を指定することができるなど種々利便性の向上を図ることができるようになる。現在位置の情報は時々刻々更新されその都度適切な現在位置を知ることができ、また、相手方との遭遇経路や距離を算出したり、所用時間の推定等も行い得るとされている(特許文献1参照)。
【0004】
また、或る地点で、電柱などに設けられた位置表示手段としての光学的情報コード(二次元バーコード)を携帯端末の撮像手段で読み取り、該地点の位置情報を通信ネットワークを介して地図情報提供手段に送信し、この送信に対する応答として、通信ネットワークを介して該当する地図情報の供給を受け、受けた地図情報をその携帯端末側の表示手段に表示することによって、表示された地図情報によって現在位置を把握することが提案されている(特許文献2参照)。
【0005】
更に、本出願人は、目的地の位置(経度、緯度)を示す二次元バーコードが地図上に予め貼り付けられている場合、携帯電話機の撮像手段でこの二次元バーコードを撮像し、この撮像された画像データを復号化して目的地の位置情報を取得し、また一方、受信されたGPS信号に基づいて自機の現在位置(経度、緯度)情報を算出して、自機の現在位置から目的地までの距離および方角を算出し、算出結果を表示部に表示させる技術を既に提案している(特許文献3参照)。
【0006】
本出願人は、更にまた、自己の位置情報を取得する機能を備えた位置表示タグ装置を所望の地点に設置しておき、該位置表示タグ装置の表示部に映出されたQRコード(登録商標)をヘッドマウントディスプレイ装置のカメラ部で撮像し、撮像された画像から位置情報を判読する技術を提案している。ここでは、位置表示タグ装置における表示情報を利用して、別途の移動検出手段である慣性センサ、加速度センサ(またはジャイロ)等の移動検出用のセンサによって取得した位置情報に関して次第に蓄積されてくる累積誤差を補正することも提案されている(特許文献4参照)。
【特許文献1】特開2001−289664号公報(段落0006〜段落0011、図1、図3)
【特許文献2】特開2004−213191号公報(段落0020〜段落0024、図1、図5〜図9)
【特許文献3】特開2004−221819号公報(段落0012〜段落0013、図1)
【特許文献4】特開2004−257872号公報(段落0018〜段落0022、図1、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した従来の技術は、携帯機器を持つユーザを目的地に誘導するために地図を伴った十分な情報を提供できるようにするには必ずしも十分なものではない。
例えば、特許文献1に提案の技術では、撮像手段を有しないため、二次元バーコードのような所定のコード化パターン情報を撮像して解読し、この解読結果から目標地点の地球上の座標位置情報をキー操作等の煩雑な操作を俟たずに得るといったことはできない。従って、目標地点の地球上の座標位置情報に対応する地図情報を取得するといったことは容易ではなく、目的地までの地図を伴った分かり易い誘導情報を得ることは難しい。
【0008】
また、特許文献2に提案の技術では、光学的情報コードを読み取ってこの情報コードによって表された現在位置の地図を取得するが、目標位置の地図ではなく、また自己の位置の変化を自ら検出するセンサを持たないため、地図上で目標位置に向かっての誘導を行うことについては何等示唆的な開示がない。更に、特許文献3の提案では、二次元バーコードを附した地図上で目的地の位置情報を現す二次元バーコードを撮像して目標地点に関する情報をキー入力する等の煩雑さを解消しようとする思想が開示されるが、地図を外部から取得して利用しようとする着想がなく、従って、このように取得した地図上で目標位置に向かっての誘導を行うといったような着想はない。
【0009】
一方、特許文献4の提案では、位置表示タグが常時自機の位置を検出し、この検出位置をコード化パターンで表示しており、その位置情報を撮像手段で撮像して取得することが開示されるも、現在位置でなく目標位置の情報を取得しようとすることや、目標位置の地図を外部から取得して道行きの案内情報を地図を伴って表示しようとするなどの提案は皆無である。
【0010】
本発明は、上述したような従来技術における課題に着目してなされたものであり、携帯機器を持つユーザを目的地に誘導するために地図を伴った十分な情報を提供できるようにする誘導情報システム及びこのシステムに適合する携帯機器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するべく、本願では次に列記するような技術を提案する。
(1)撮像手段とこの撮像手段によって撮像されたコード化パターン情報を解読するコード化パターン情報解読機能を備えた一以上の携帯機器と、該携帯機器に適合するコード化パターン情報のコード体系に準拠した表示形態によって目標地点を表す情報を表示する表示面を有して構成された表示体と、を含んで構成された誘導情報システムであって、
前記携帯機器は、自己の位置の相対的変化を非接触で検出する相対位置検出手段と、前記撮像手段によって撮像した所定のコード化パターン情報を解読して目標地点の地球上の座標位置情報を得る目標位置情報取得手段と、前記目標位置情報取得手段によって取得した地球上の座標位置情報に対応する地図情報を取得する地図情報取得手段と、前記相対位置検出手段の出力に基づいて当該携帯機器の現在位置の情報を得る現在位置情報生成手段と、前記目標位置情報取得手段によって取得した地球上の座標位置情報及び前記地図情報取得手段によって取得した地図情報並びに前記現在位置情報生成手段によって生成された当該携帯機器の現在位置の情報の各情報に基づいて当該現在位置から目標地点へ到るための誘導情報を生成する誘導情報生成手段と、を備えたことを特徴とする誘導情報システム。
【0012】
上記(1)の誘導情報システムによれば、携帯機器において、当該表示体に表示された所定のコード化パターン情報を撮像し解読することによって目標地点の地球上の座標位置情報を得、更に、該目標地点の地球上の座標位置情報に対応する地図情報を取得する。更に、相対位置検出手段の出力に基づいて当該携帯機器の現在位置の情報を得、目標地点の地球上の座標位置情報及び地図情報並びに現在位置情報から目標地点に到るための誘導情報を生成する。
【0013】
本システムの利用者は、コード化パターン情報を撮像するだけで、この解読結果から目標地点の地球上の座標位置情報、従って、これに対応する地図情報、をキー操作等の煩雑な操作を俟たずに適切に取得することができ、このようにして適切に取得された地図情報に基づいて、現在位置の情報を認識しつつ目標位置に向かっての誘導を受けることができることになる。
【0014】
(2)前記表示体は、シート状体に目標地点を表すコード化パターン情報を掲載したものであることを特徴とする(1)に記載の誘導情報システム。
上記(2)の誘導情報システムによれば、(1)の誘導情報システムによる作用に加えて、目標地点を表すコード化パターン情報がシート状体に掲載されているため、本システムの利用者にとって認識し易く選択し易い形で、意図したとおりのコード化パターン情報を撮像することができ、これに続く、解読、地図情報の取得、誘導情報の取得について、的確に情報を得ることができる。
【0015】
(3)前記表示体は、冊子状の複数のシートに目標地点を表すコード化パターン情報を掲載したものであることを特徴とする(1)に記載の誘導情報システム。
上記(3)の誘導情報システムによれば、(1)の誘導情報システムによる作用に加えて、目標地点を表すコード化パターン情報が冊子状の複数のシートに掲載されているため、本システムの利用者にとって認識し易く選択し易い形で、意図したとおりのコード化パターン情報を撮像することができ、これに続く、解読、地図情報の取得、誘導情報の取得について、的確に情報を得ることができる。
【0016】
(4)前記表示体は、地図上の該当箇所に目標地点を表すコード化パターン情報を掲載したものであることを特徴とする(1)に記載の誘導情報システム。
上記(4)の誘導情報システムによれば、(1)の誘導情報システムによる作用に加えて、目標地点を表すコード化パターン情報が地図上の該当箇所に掲載されているため、本システムの利用者にとって認識し易く選択し易い形で、意図したとおりのコード化パターン情報を撮像することができ、これに続く、解読、地図情報の取得、誘導情報の取得について、的確に情報を得ることができる。
【0017】
(5)前記表示体は、前記コード化パターン情報として誤り訂正符号が付加されたものを表示することを特徴とする(1)に記載の誘導情報システム。
上記(5)の誘導情報システムによれば、(1)の誘導情報システムによる作用に加えて、目標地点を表すコード化パターン情報が誤り訂正符号が付加されたものであるため部分的な汚損等による誤認識の発生の虞が低減される。
【0018】
(6)撮像手段を備えた携帯機器であって、自己の位置の相対的変化を非接触で検出する相対位置検出手段と、前記撮像手段によって撮像した所定のコード化パターン情報を解読して目標地点の地球上の座標位置情報を得る目標位置情報取得手段と、前記目標位置情報取得手段によって取得した地球上の座標位置情報に対応する地図情報を取得する地図情報取得手段と、前記相対位置検出手段の出力に基づいて当該携帯機器の現在位置の情報を得る現在位置情報生成手段と、前記目標位置情報取得手段によって取得した地球上の座標位置情報及び前記地図情報取得手段によって取得した地図情報並びに前記現在位置情報生成手段によって生成された当該携帯機器の現在位置の情報の各情報に基づいて当該現在位置から目標地点へ到るための誘導情報を生成する誘導情報生成手段と、を備えたことを特徴とする携帯機器。
【0019】
上記(6)の携帯機器によれば、当該表示体に表示された所定のコード化パターン情報を自己の撮像手段で撮像し解読することによって目標地点の地球上の座標位置情報を得、更に、該目標地点の地球上の座標位置情報に対応する地図情報を取得する。更に、相対位置検出手段の出力に基づいて当該携帯機器の現在位置の情報を得、目標地点の地球上の座標位置情報及び地図情報並びに現在位置情報から目標地点に到るための誘導情報を生成する。
【0020】
本携帯機器の利用者は、コード化パターン情報を撮像するだけで、この解読結果から目標地点の地球上の座標位置情報、従って、これに対応する地図情報、をキー操作等の煩雑な操作を俟たずに適切に取得することができ、このようにして適切に取得された地図情報に基づいて、現在位置の情報を認識しつつ目標位置に向かっての誘導を受けることができることになる。
【0021】
(7)前記目標位置情報取得手段は、更に、前記撮像手段によって撮像した所定のコード化パターン情報から当初の目標地点としての領域内における特定地点に関する詳細な情報を取得可能に構成され、前記地図情報取得手段は、前記特定地点に関する詳細な地図情報を取得するように構成されたものであることを特徴とする(6)に記載の携帯機器。
【0022】
上記(7)の携帯機器によれば(6)の携帯機器による作用に加えて、当初の目標地点としての例えばショッピングモール等の領域内における目標とする店舗等の特定地点に関する詳細な地図情報を取得することができるため、目標領域内で更に例えば店舗等の特定地点までの案内となる情報を入手することができ利便性が一層向上する。
【0023】
(8)前記撮像手段によって撮像した特定のコード化パターン情報を解読して当該携帯機器の現在位置の地球上の座標位置情報に対するキャリブレーション情報を取得可能なキャリブレーション情報取得手段を更に備え、前記現在位置情報取得手段は、前記相対位置検出手段の出力に基づいて取得した当該携帯機器の現在位置の情報を前記キャリブレーション情報報取得手段によるキャリブレーション情報に基づいてキャリブレーションするように構成されたものであることを特徴とする(6)に記載の携帯機器。
【0024】
上記(8)の携帯機器によれば(6)の携帯機器による作用に加えて、キャリブレーション情報に基づいて携帯機器の現在位置の情報に含まれる累積誤差等がリセットされるため位置情報の確度が維持される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。尚、以下に参照する図においては、便宜上、説明の主題となる要部は適宜誇張し、要部以外については適宜簡略化し乃至省略されている。
図1は、本発明の実施の形態としての携帯機器100の構成を表すブロック図である。図1において、レンズ111によって撮像素子112の撮像面に決像された被写体の光像がこの撮像素子112によって光電変換され、この撮像素子112の光電変換出力が撮像部113に供給され、供給された信号はこの撮像部113において後段の処理に適合する態様の画像データに変換され、変換された画像データが後述するシステムコントローラ150に入力される。
【0026】
システムコントローラ150は撮像部113に指令を与えて、トリガのタイミングを計る等撮像動作の制御(撮像素子の駆動動作)を行わせ、撮像部113はこの指令に応じて撮像素子112を駆動して所謂素子シャッターを機能させ、撮像素子112ではこれに応じた撮像動作(光電荷の蓄積と読み出し)が実行される。上述のレンズ111、撮像素子112、撮像部113、及び、システムコントローラ150の該当する機能部によって被写体を撮像するカメラ部110が構成される。
【0027】
また、自己の位置の相対的変化を非接触で検出する公知の慣性センサや所謂ジャイロ等で構成される相対位置検出手段121が設けられている。この相対位置検出手段121における検出特性を例えばフィルタリング処理する等して調整する検出特性調整手段122が設けられ、その出力がシステムコントローラ150に供給されるように接続されている。
相対位置検出手段121による検出出力は、直接には自己の位置の相対的変化量に相応する量であるが、時間積分等適宜の演算によって、現在位置を表す情報が得られる。
【0028】
一方、本例の携帯機器100は携帯電話機としても機能し得る構成を有し、外部機器との信号の送受信を行う送受信部131、受話器としてのスピーカ132、送話器としてのマイクロフォン133、が設けられ、夫々、伝送対象となる信号の変換処理などを行うシステムコントローラ150に接続されている。送受信部131は携帯電話におけると同様に、音声による通話のための信号の他に、画像その他のデータの授受を行い得る。
【0029】
更に、本携帯機器100を用いる場合の種々の操作を受け付ける操作部151、情報(データ)を読み出し可能に蓄積するメモリ152、及び、種々の表示を行う液晶表示器等で構成される表示部153が設けられシステムコントローラ150に接続されている。システムコントローラ150はマイクロプロセッサを主体として構成される情報処理機能を有する集積回路であり、携帯機器100の回路系を統括的に制御し、所要の信号変換や画像処理を実行する。また、このシステムコントローラ150の該当する機能部は、上述のカメラ部100によって撮像されたコード化パターン情報を解読して目標地点の地球上の座標位置情報を得る目標位置情報取得手段を構成する。
【0030】
図2は、図1の構成を有する携帯機器100を用いて目標地点に関するデータを撮像によって取得する様子を表す概念図である。図2において、表示体200としてのシート状体である1枚の地図210には、本発明の誘導情報システムにおいて目標地点とされ得る各候補地点に夫々その地点の地球上の座標位置情報が携帯機器100での取り扱いに適合する二次元バーコード等のコード化パターン情報250の形で掲載されている。このコード化パターン情報250を、携帯機器100の上述のカメラ部110(111はそのレンズ)によって撮像する。
【0031】
即ち、本例では、シート状体である1枚の地図210は、携帯機器100に適合するコード化パターン情報のコード体系に準拠した表示形態によって目標地点を表す情報を表示する表示面を有して構成された表示体をなしている。図示の状況では、表示された目標地点(ショッピングモール)のコード化パターン情報250を撮像し、この撮像によって取得したコード化パターン情報を既述のコード化パターン情報解読機能によって解読し、目標地点の地球上の座標位置情報を得る。
【0032】
本例では、目標地点を表すコード化パターン情報がシート状体に掲載されており、特に、そのコード化パターン情報が地図上の該当箇所に掲載されているため、本システムの利用者にとって認識し易く選択し易い形で、意図したとおりのコード化パターン情報を撮像することができ、これに続く、解読、地図情報の取得、誘導情報の取得について、的確に情報を得ることができる。
【0033】
図3は、本発明の実施の形態としての携帯機器において、インターネットを介して外部のデータベースから地図情報を取得する様子を説明する概念図である。図3において、本発明の実施の形態としての携帯機器100である携帯電話機は、図1を参照して説明した送受信部131に連なるアンテナ135を有し、このアンテナ135を用いて基地局と無線通信可能に構成され、公知の携帯電話同様インターネット310に接続可能である。
【0034】
図1及び図2を参照して説明した地球上の座標位置情報に夫々対応する各地図情報を検索可能に蓄積したデータベース321が入出力部322を介してインターネット310に接続されたサーバー320が設備されている。従って、携帯機器100は公知の携帯電話機の場合と同様にインターネット310を介して適宜のサイトにアクセスし、該当するサーバー320に在るデータベース321から上述の地球上の座標位置情報に夫々対応する各地図情報を検索して取得することができる。
【0035】
即ち、この実施の形態では、図2を参照して説明した例えば地図の形式をとる表示体に掲載された目標地点を表すコード化パターン情報をカメラ部100によって撮像し、この撮像により得たコード化パターン情報を解読して目標地点の地球上の座標位置情報である目標位置情報を得、この目標位置情報に対応する地図情報(電子データ)をインターネット310を介して取得することができる。因みに、このようにして電子データとして取得する地図情報は、当初の表示体としてのシート状体に印刷された地図とはその内容が類似の場合もあり得るが、必ずしも類似のものではなく、特に、ユーザを目標地点に誘導する目的に適合した形式のものである。
【0036】
図4、図5、及び、図6は、何れも図1乃至図3を参照して説明した本発明の実施の形態の動作を表すフローチャートであり、このうち図4は、本携帯機器100の現在位置情報取得及び取得された情報の保持の処理に係るものである。携帯機器100が起動すると、図1を参照して説明した相対位置検出手段121によってこの携帯機器100の相対変位が検出され(S401)、検出特性調整手段122を介して出力される(システムコントローラ150に入力される)。
【0037】
この検出出力に基づいて、現在位置情報生成手段によって時間積分等適宜の演算によって現在位置を表す現在位置情報が生成される(S402)。ステップS402で生成された現在位置情報はメモリに格納され(S403)、以上で現在位置情報取得及び保持の処理が終了する。尚、本例では、現在位置情報生成手段はシステムコントローラ150の該当する機能部によって構成される。
【0038】
図5は、目標地点の地球上の座標位置情報に対応する地図情報を取得する処理のフローチャートである。携帯機器100が起動した後、図1を参照して説明したカメラ部110(レンズ111、撮像素子112、撮像部113、及び、システムコントローラ150の該当する機能部)によって例えば図2を参照して説明したシート状体(地図)に掲載される等して表示されている目標地点のコード化パターン情報の撮像が行われるのを待機し(S501)、撮像が行われると、システムコントローラ150の該当する機能部によって構成される目標位置情報取得手段によりこのコード化パターン情報を解読して、目標地点の地球上の座標位置情報を得(S502)、この情報をメモリに格納する(S503)。
【0039】
次いで、図3を参照して説明したように、ステップS502で取得されステップS503でメモリに格納されている目標地点の地球上の座標位置情報に対応する地図情報をインターネットを介して取得し(S504)、取得した地図情報をメモリに格納する(S505)。以上、ステップS501からステップS505までの処理の実行によって目標地点の地球上の座標位置情報に対応する地図情報を取得する処理が完了する。
【0040】
図6は、図4の処理で取得された情報と図5の処理で取得された情報とに基づいてユーザを現在位置から目標地点に誘導するための誘導情報を生成し、表示する処理のフローチャートである。図5の処理で取得された目標地点の地球上の座標位置情報及びこれに対応する地図情報、並びに、図4の処理で取得された本携帯機器100の現在位置情報をメモリから読み出し(S601)、これら読み出された情報に基づいて、システムコントローラ150の該当する機能部によって構成される誘導情報生成手段によって当該誘導情報を生成し(S602)、生成された誘導情報を表示部153に表示する(S603)。
【0041】
本実施の形態のシステムは上述のように機能するものであるため、本システムのユーザは、目標地点に対応する情報を保有するコード化パターン情報を本携帯機器のカメラ部で撮像するだけで、これの解読結果から目標地点の地球上の座標位置情報、従って、これに対応する地図情報、をキー操作等の煩雑な操作を俟たずに適切に取得することができ、このようにして適切に取得された地図情報に基づいて、現在位置の情報を認識しつつ目標位置に向かっての誘導を受けることができることになる。
【0042】
図7は、本発明の実施の形態としての誘導情報システムに適用される表示体の他の例を表す図である。この実施の形態では、表示体は、複数のシート211,211に目標地点を表すコード化パターン情報251,251を掲載した冊子状のものである。図示の例では、冊子状に綴じられたシートである各ページ211,211に、案内誘導の対象とされる、図書館、美術館、水族館、…、ショッピングモール、等々の目的地221,221に関する表形式の文字による案内情報の左欄に、各対応して二次元バーコード等のコード化パターン情報251,251が印刷されている。
【0043】
目標地点を表すコード化パターン情報が冊子状の複数のシートに掲載されているため、この実施の形態においても、本システムの利用者にとって認識し易く選択し易い形で、意図したとおりのコード化パターン情報を撮像することがでる。ユーザが該当するページを開いて所望の目的地に関するコード化パターン情報を既述の携帯機器のカメラ部で撮像すれば、携帯機器は、上述したように目標地点の地球上の座標位置情報を得、更に、該目標地点の地球上の座標位置情報に対応する地図情報を取得して、これらの情報と現在位置の情報とを勘案した目標地点に到るための誘導情報を生成してその表示部に表示することによりユーザを目標地点へと誘導する。
【0044】
尚、一つのページに比較的接近して複数のコード化パターン情報が掲載されていても、本来撮像を意図するコード化パターン情報が撮像視野の中央に位置するようにレンズを向けて撮像すれば、カメラ部とこれに続く画像処理部(システムコントローラ150の該当する機能部)によって、他のものと混同されることなくそのコード化パターン情報が読み取られる。この点は図8を参照して後述する表示体に関しても同様であり、この技術自体は公知である。
【0045】
図8は、本発明の他の実施の形態としての表示体を表す図である。図8の例は、本例のシステムで、目標地点が比較的広い領域を占有する例えばショッピングモール等であるときに、その域内で更に細分化された、例えば各階毎の個別の店舗の所在などを含むレイアウト図を伴った誘導情報を現地で提供するために用いられる表示体である。このような表示体は、看板や掲示板のような態様を採って、ショッピングモール等のゲートやエントランス等、各来訪者に略共通の移動経路近傍の適所に、例えば、複数設置される。
【0046】
図8において、「フロアご案内」の表記の下に、1階のフロアである旨の「1F」の表記、2階のフロアである旨の「2F」の表記、及び、3階のフロアである旨の「3F」の表記がされて、各対応するフロアのレイアウト図が描かれ、これら各フロアのレイアウト図では、店舗の名称や営業品目等の一区画毎の表記231,231
に添えて(本例では、夫々の冒頭部に)当該店舗等に対応する二次元バーコード等のコード化パターン情報251,251が附されている。
【0047】
図8の表示体200において特徴的な点は、上述のフロアのレイアウト図が描かれた位置の左下部に、この表示体200の所在位置(その地球上の座標位置情報)を表す二次元バーコード等のコード化パターン情報255が表記されていることである。このコード化パターン情報255は、この表示体200が設置された、例えば、ショッピングモールのゲートやエントランス、階段の踊り場や階下或いは階上の特定位置、エレベータ、又は、エスカレータ等の設備された特定位置といった位置検出上の特異点となり得る地点に関して同地点を表す地球上の座標位置情に相応する情報を保持するものである。
【0048】
ユーザはこのような位置検出上の特異点に立って、携えた携帯機器100のカメラ部により上述の表示体200のコード化パターン情報255を撮像することによって、後述するように、携帯機器100が保有する現在位置情報に関するキャリブレーションを行うことができる。従って、ユーザはショッピングモールのゲートやエントランス、階段の踊り場や階下或いは階上の特定位置、エレベータ、又は、エスカレータ等、図8のような表示体200が配置された位置において、現在位置情報を現実の位置自体に誤差なく合わせ込み、しかる後、正確に自己の位置を認識しながら、ショッピングモール内で、自ら所望の店舗等へと誘導を受け得ることになる。
【0049】
図9は、本発明の実施の形態において、現在位置の検出に係るキャリブレーションを伴って目的地近傍領域内で詳細な誘導を行う場合の処理を説明するフローチャートである。図9において、本携帯機器100が起動すると、図8を参照して説明したような表示体200の所在位置(その地球上の座標位置情報)を表す二次元バーコード等のコード化パターン情報255の撮像が実行されるのを待機し(S901)、この撮像が実行されると、撮像したコード化パターン情報255を解読して、表示体200の地球上の座標位置情報(即ち、表示体200の現実の位置を表す電子データ)を得る(S902)。
【0050】
次いで、図1を参照して説明した携帯機器100における相対位置検出手段121、検出特性調整手段122、及び、システムコントローラ150の該当する機能部によって取得される現在位置を表す情報に含まれる累積誤差をリセットする。即ち、ステップS902で得た表示体200の現実の位置を表す電子データによって、その時点までに保有されていた現在位置を表す情報を置き換える等の処理によって、現在位置の検出に関するキャリブレーションを実行する(S903)。上述のようなキャリブレーションを可能ならしめるために、本実施の形態では、ステップS902の段階で更にキャリブレーションに適合する情報を取得可能なだけのメモリ容量を備え、且つ、この取得を可能にする情報処理のアルゴリズムをシステムコントローラが備えてキャリブレーション情報取得手段が構成されている。
【0051】
ステップS903までに上述のようにして得た正確な現在位置の情報に基づいて、本例の携帯機器100では、例えば、ショッピングモール内の何階のフロアに居るかといったことまで識別するような極めて高い精度で自己の位置を認識することが可能になる。上述のように極めて高い精度である現在位置の情報に対応する地図情報を、図4を参照して既述の方法により取得する(S904)。
【0052】
これは、例えば、現在位置がショッピングモールの3階のフロアであると認識される場合はこの3階に関するレイアウト図としての地図情報で有り得る。この状態でユーザが図8の表示体200の特定の店舗等の区画に対応するコード化パターン情報251の撮像を行うまで待機し(S905)、撮像が実行されたときにはこの撮像によって取得されたコード化パターン情報を解読して目標とする店舗位置の情報を得る(S906)。
【0053】
ステップS906までに取得された目標とする店舗位置の情報、現在位置の情報、及び、取得された地図情報に基づいて、当該店舗までユーザを誘導するための情報が生成され、このようにして生成された情報が携帯機器100の表示部153に表示され(S907)、ユーザはこのようにして表示された特定の領域に限定された詳細な情報に誘導されて、当初より所望した店舗へと迷うことなく高い精度で誘導され得ることになる。
【0054】
上述のように、本実施の形態では、当初の目標地点としての例えばショッピングモール等の領域内における目標とする店舗等の特定地点に関する詳細な地図情報を取得可能であるため(即ち、この段階で更に特定地点に関する詳細な地図情報を取得可能なだけのメモリ容量を備え、且つ、この取得を可能にする情報処理のアルゴリズムをシステムコントローラが備えているため)、目標領域内で更に例えば店舗等の特定地点までの案内となる情報を入手することができ利便性が一層向上する。
【0055】
尚、図8のように表示体100における例えば各店舗に対応するコード化パターン情報251,251や位置検出上の特異点に対応するコード化パターン情報255が公衆の利用に供される場面では、そのコード化パターン情報が汚損乃至破損、又は悪戯による改竄を受ける虞もある。このような事態に対応し、本システムの信頼性を確保するために、コード化情報中に例えばCRC等の誤り訂正符号が付加されたものを適用することによって、誤認識の発生の虞を低減させることができる。
【0056】
図10は、図8及び図9を参照して説明した実施の形態において、特定の領域に限定された詳細な情報によってユーザを所望の地点に誘導する場合の画面表示の例を表す図である。図10において、携帯機器100の表示部153には図8を参照して説明したショッピングモールの3階フロアのレイアウト図が地図情報として表示され、現在の画面が3階フロアのレイアウト図である趣旨の表示161が画面上端部に表示されている。
【0057】
ユーザの所望の地点が、この3階フロアの区画231,231のうち、例えば、当日バーゲンセールを行っている図示の輸入雑貨店GSであった場合、この表示では、ユーザの現在位置をシンボリックに表示し(HU)、このユーザを誘導する経路を矢線等によって表示する。現実にユーザが歩を進めるに従ってこの表示(HU)も画面内において逐次移動する。このように、本例では、ショッピングモール等の目標物に関する詳細な地図情報を取得することができるため、目標領域内で、更に、例えば店舗等の特定地点までの案内となる情報を入手することができ利便性が一層向上する。
【0058】
ユーザの現在位置に関する情報を、ショッピングモールのゲートやエントランス、階段の踊り場や階下或いは階上の特定位置、エレベータ、又は、エスカレータ等の設備された特定位置といった位置検出上の特異点で既述のように一旦キャリブレーションしておけば、このように、キャリブレーションを行った地点から近傍位置である領域内では、誘導の精度が高水準に維持される。
【0059】
以上を総じて、地図情報は、現行の種々のサイトから入手可能であるが、車両用のナビゲーション装置に関する地図データ、国土地理院の保有する地図データ、各地図会社の保有する地図データ等々から目的に応じて適宜に入手することが考えられる。また、目標地点に関するデータは、上述の例では、二次元バーコードのようなコード化パターン情報を撮像することによって取得するものであったが、このような取得方法と併用することが可能な形で、操作部におけるキー操作によって所謂手入力する方途を残しておくことも考えられる。
【0060】
また、ユーザの移動経路に関する履歴をメモリに記憶しておき、前回までの移動状況に基づいて今回用いる地図情報を推定したり、或いはまた、携帯電話機としても機能し得る構成を有するものでは、インターネットを通して目標店舗におけるバーゲン品の残量の有無を予知するようにしたり、有名ラーメン店のような特定の店舗の営業状況を把握しておいたり、電子メールによって種々の予約をしたり、といったように多様な機能を併せ備えて、所要に応じて活用可能に構成することも考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の実施の形態としての携帯機器の構成を表すブロック図である。
【図2】図1の構成を有する携帯機器を用いて目標地点に関するデータを撮像によって取得する様子を表す概念図である。
【図3】本発明の実施の形態としての携帯機器において、インターネットを介して外部のデータベースから地図情報を取得する様子を説明する概念図である。
【図4】本発明の実施の形態の動作を表すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態の動作を表すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態の動作を表すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態としての誘導情報システムに適用される表示体の他の例を表す図である。
【図8】本発明の他の実施の形態としての表示体を表す図である。
【図9】本発明の実施の形態において、現在位置の検出に係るキャリブレーションを伴って目的地近傍領域内で詳細な誘導を行う場合の処理を説明するフローチャートである。
【図10】特定の領域に限定された詳細な情報によってユーザを所望の地点に誘導する場合の画面表示の例を表す図である。
【符号の説明】
【0062】
100…携帯機器 110…カメラ部 111…レンズ 112…撮像素子 113…撮像部 121…相対位置検出手段 122…検出特性調整手段 131…送受信部 132…スピーカ 133…マイクロフォン 135…アンテナ 150…システムコントローラ 151…操作部 152…メモリ 153…表示部 200…表示体 210…地図 211…シート(ページ) 221…目的地 231…フロアの区画 250…コード化パターン情報 251…コード化パターン情報 255…コード化パターン情報 310…インターネット 320…サーバー 321…データベース 322…入出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段とこの撮像手段によって撮像されたコード化パターン情報を解読するコード化パターン情報解読機能を備えた一以上の携帯機器と、該携帯機器に適合するコード化パターン情報のコード体系に準拠した表示形態によって目標地点を表す情報を表示する表示面を有して構成された表示体と、を含んで構成された誘導情報システムであって、
前記携帯機器は、自己の位置の相対的変化を非接触で検出する相対位置検出手段と、前記撮像手段によって撮像した所定のコード化パターン情報を解読して目標地点の地球上の座標位置情報を得る目標位置情報取得手段と、前記目標位置情報取得手段によって取得した地球上の座標位置情報に対応する地図情報を取得する地図情報取得手段と、前記相対位置検出手段の出力に基づいて当該携帯機器の現在位置の情報を得る現在位置情報生成手段と、前記目標位置情報取得手段によって取得した地球上の座標位置情報及び前記地図情報取得手段によって取得した地図情報並びに前記現在位置情報生成手段によって生成された当該携帯機器の現在位置の情報の各情報に基づいて当該現在位置から目標地点へ到るための誘導情報を生成する誘導情報生成手段と、を備えたことを特徴とする誘導情報システム。
【請求項2】
前記表示体は、シート状体に目標地点を表すコード化パターン情報を掲載したものであることを特徴とする請求項1に記載の誘導情報システム。
【請求項3】
前記表示体は、冊子状の複数のシートに目標地点を表すコード化パターン情報を掲載したものであることを特徴とする請求項1に記載の誘導情報システム。
【請求項4】
前記表示体は、地図上の該当箇所に目標地点を表すコード化パターン情報を掲載したものであることを特徴とする請求項1に記載の誘導情報システム。
【請求項5】
前記表示体は、前記コード化パターン情報として誤り訂正符号が付加されたものを表示することを特徴とする請求項1に記載の誘導情報システム。
【請求項6】
撮像手段を備えた携帯機器であって、自己の位置の相対的変化を非接触で検出する相対位置検出手段と、前記撮像手段によって撮像した所定のコード化パターン情報を解読して目標地点の地球上の座標位置情報を得る目標位置情報取得手段と、前記目標位置情報取得手段によって取得した地球上の座標位置情報に対応する地図情報を取得する地図情報取得手段と、前記相対位置検出手段の出力に基づいて当該携帯機器の現在位置の情報を得る現在位置情報生成手段と、前記目標位置情報取得手段によって取得した地球上の座標位置情報及び前記地図情報取得手段によって取得した地図情報並びに前記現在位置情報生成手段によって生成された当該携帯機器の現在位置の情報の各情報に基づいて当該現在位置から目標地点へ到るための誘導情報を生成する誘導情報生成手段と、を備えたことを特徴とする携帯機器。
【請求項7】
前記目標位置情報取得手段は、更に、前記撮像手段によって撮像した所定のコード化パターン情報から当初の目標地点としての領域内における特定地点に関する詳細な情報を取得可能に構成され、前記地図情報取得手段は、前記特定地点に関する詳細な地図情報を取得するように構成されたものであることを特徴とする請求項6に記載の携帯機器。
【請求項8】
前記撮像手段によって撮像した特定のコード化パターン情報を解読して当該携帯機器の現在位置の地球上の座標位置情報に対するキャリブレーション情報を取得可能なキャリブレーション情報取得手段を更に備え、前記現在位置情報取得手段は、前記相対位置検出手段の出力に基づいて取得した当該携帯機器の現在位置の情報を前記キャリブレーション情報報取得手段によるキャリブレーション情報に基づいてキャリブレーションするように構成されたものであることを特徴とする請求項6に記載の携帯機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−170872(P2006−170872A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−365517(P2004−365517)
【出願日】平成16年12月17日(2004.12.17)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】