説明

誘導用ブロック

【課題】停電時等の無照明下において、健常者を含む多数の者を迅速にかつ安全、確実に誘導することのできる誘導用ブロックを提供する。
【解決手段】誘導用ブロックの一例は、電車のプラットホームの車両との接触防止用の線4の内方に配設された、視覚障がい者用のホーム縁端警告ブロック5である。ブロック5が有する点状の凸部7及び線状の凸部8のうち、線状の凸部8の表面及びその近傍領域に、蓄光材を含む塗膜10,11,12が形成されている。蓄光材を含む塗膜10,11,12が形成されている部分を除くブロック5の上面は、弱視者用の黄色の着色塗膜9によって形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、停電時等の無照明下における歩行者等の誘導のために用いられる誘導用ブロックに関する。
【背景技術】
【0002】
地下鉄の構内(例えば、階段、通路、プラットホーム)や、その他の公共施設内、歩道等において、全盲者等の視覚障がい者を誘導するための線状または点状の凸部を有するブロックを敷設することが広く行なわれている。この場合、視覚障がい者は、杖の先端または足の裏の感触によって、ブロック上の凸部の位置及び形状を認識し、自らの進むべき方向及び停止して注意すべき場所を知ることができる。
一方、太陽光または人工照明の下で蓄光し、その後、暗くなったときに光を発する材料として、蓄光材が知られている。この蓄光材を用いたタイルとして、例えば、タイル本体の表面に滑止用のノンスリップ片が設けられた誘導用タイルであって、前記ノンスリップ片とは別に、蓄光剤を含有する発光表示片が前記タイル本体の表面に設けられていることを特徴とする誘導用タイルが、提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−150163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された誘導用タイルは、上述のとおり、滑止用のノンスリップ片、及び、蓄光剤を含有する発光表示片を有するものである。特許文献1には、この誘導用タイルの用途として、プラットホームの端部や、階段が例示されている。
しかし、滑止用のノンスリップ片を有するタイルは、通常、プラットホームの車両通行側の縁端や、階段等の、転倒した場合の危険性が大きい場所にのみ設けられるものである。したがって、地下鉄の構内等における停電時において、例えば、プラットホームで電車待ちしている健常者を含む多数の者を、迅速にかつ確実に地上に誘導させることは、困難と考えられる。特に、プラットホームの車両通行側の縁端に、蓄光剤を含有する発光表示片を有する誘導用タイルを配設した場合、非常時に暗闇の中をこの発光表示片に沿って歩行することは、電車との接触防止用の白線または黄線の外側(線路側)を歩行することになり、プラットホームから線路側に転落する危険性などもあると考えられる。
本発明は、停電時等の無照明下において、健常者を含む多数の者を迅速にかつ安全、確実に誘導することのできる誘導用ブロックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、視覚障がい者を誘導するために従来から広く採用されている凸部またはその近傍領域に、蓄光材を含む発光表示部を形成させれば、停電時等の無照明下において、健常者を含む多数の者が、例えば地下鉄のプラットホーム等において、発光表示部が発する光を目印にして、迅速にかつ安全、確実に地上に避難しうることに想到し、本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[6]を提供するものである。
[1] 視覚障がい者を誘導するための1つ以上の凸部を有する誘導用ブロックであって、上記凸部とその近傍領域の少なくとも一方に、蓄光材を含む発光表示部が形成されていることを特徴とする誘導用ブロック。
[2] 上記発光表示部が、蓄光材を含む塗膜、蓄光材を含むテープ、または、蓄光材を含む成形体からなる、上記[1]に記載の誘導用ブロック。
[3] 記発光表示部が、少なくとも、上記凸部の近傍領域に形成されている、上記[1]又は[2]に記載の誘導用ブロック。
[4] 上記凸部が、線状または点状の凸部である、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の誘導用ブロック。
[5] 上記発光表示部以外の誘導用ブロックの上面が、弱視者用に着色されている、上記[1]〜[4]のいずれかに記載の誘導用ブロック。
[6] 上記誘導用ブロックが、駅のプラットホームのホーム縁端警告ブロック、駅の通路用のブロック、地下街の通路用のブロック、不特定多数の者が利用する商業施設もしくは業務施設内の通路もしくはフロア用のブロック、または、屋外の歩道用のブロックである、上記[1]〜[5]のいずれかに記載の誘導用ブロック。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、蓄光材を含む発光表示部を形成させる場所として、視覚障がい者を誘導するための1つ以上の凸部を有する誘導用ブロックを選択しているので、例えば、地下鉄のプラットホームから地上への出口までの間の経路の全体に亘って、蓄光材を含む発光表示部を形成させることができる。したがって、例えば、停電時において、健常者を含む多数の者は、地下鉄の駅構内において、発光表示部が発する光を目印にして、迅速にかつ安全、確実に地上に避難することができる。特に、視覚障がい者を誘導するための誘導用ブロックは、電車との接触防止用の白線または黄線の内側(線路から遠ざかる側)に配設されているので、この誘導用ブロックに発光表示部を形成させることは、停電時の暗闇の中で歩行者がプラットホームから線路側に誤って転落するのを防止することにもなる。
本発明によれば、視覚障がい者を誘導するための凸部またはその近傍領域に、蓄光材を含む発光表示部を形成させているので、停電時等の無照明下(暗闇中)において、目立つものであり、視認し易い。特に、凸部の上面に発光表示部が形成されている場合には、視認性が良い。また、発光表示部以外の誘導用ブロックの上面を、従来と同様に、弱視者用に黄色等に着色することができるので、平常時の照明下における弱視者の誘導の機能を損ねることもない。
本発明の誘導用ブロックは、既設の視覚障がい者用の誘導ブロックに対して施工して得てもよいし、あるいは、視覚障がい者用の誘導ブロックを新たに製造する際に、製造工程の中に発光表示部を形成させる工程を加えることによって製造してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の誘導用ブロックを含む電車のプラットホームの一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の誘導用ブロックの発光表示部の種々の形態を示す断面図である。図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ、本発明の誘導用ブロックの実施形態例を説明する。
図1中、ホーム縁端ブロック1は、電車の車両の通過する空間に面して配設されており、車両に乗降する者が滑って転倒しないように、滑り止め用の複数の線状の凸部2が設けられている。なお、線状の凸部2は、例えば、ゴム等で形成されている。ホーム縁端ブロック1の本体は、例えば、モルタル等で形成されている、
ホーム縁端ブロック1に隣接する内方側(線路から遠ざかる側)のブロックには、車両との接触防止用の線3が、白色または黄色に着色した塗膜として形成されている。
車両との接触防止用の線3を有するブロックの内方には、ブロック4を介在させて、視覚障がい者用のホーム縁端警告ブロック5,6が配設されている。
このうち、ホーム縁端警告ブロック5が、本発明の誘導用ブロックである。
【0010】
ホーム縁端警告ブロック5は、視覚障がい者に対して、プラットホームの縁端が近いことを知らせるためのものである。一般に、ホーム縁端警告ブロック5は、点状の凸部7(通常、25個)と線状の凸部8(通常、1個)を有し、点状の凸部7が位置する側が、ホームの縁端に近い側であり、線状の凸部8(「内方線」とも称される。)が位置する側が、ホームの縁端から遠ざかる側であることを表す。なお、このようなホーム縁端警告ブロック5の構成は、近年、視覚障がい者の安全性を高めることを目的として、点状の凸部のみを有する構成から変更されたものである。
点状の凸部7の寸法は、例えば、高さが5〜6mm、上面の直径が12〜14mm、下面の直径が22〜24mmである。線状の凸部8の寸法は、例えば、高さが5〜6mm、短手方向の上辺の長さが17〜19mm、短手方向の下辺の長さが27〜29mm、長手方向の長さが270mm以上である。なお、線状の凸部として、長手方向の長さが270mm未満の短いものもある。このように長手方向の長さが短いものも、本明細書において「線状の凸部」に含まれるものとする。
なお、一般に、視覚障がい者を誘導するための点状または線状の凸部を有するブロックにおいて、点状の凸部は、「止まれ」または「注意」を意味し、線状の凸部は、「進め」を意味する。近年、点状の凸部を有するブロック(点状ブロック)、線状の凸部を有するブロック(線状ブロック)、及び、ホーム縁端警告ブロックの各々について、凸部(突起)の形、大きさ及び配列に関するJIS規格が、「JIS T9251 視覚障がい者誘導用ブロック等の突起の形状・寸法及びその配列」として定められている。
【0011】
図1中、ホーム縁端警告ブロック5は、線状の凸部8、及び、線状の凸部8の近傍領域(具体的には、線状の凸部8に隣接して長手方向に延びる、ブロック5の平坦な面上の帯状の領域)において、蓄光材を含む塗膜10,11,12を有する。
図2中の(a)に、ホーム縁端警告ブロック5の塗膜10,11,12を、線状の凸部8の短手方向(長手方向に対して垂直な方向)に切断した概念的な断面図として示す。図2の(a)において、断面が矩形であるブロック本体13に対して一体的に、線状の凸部8が形成されている。線状の凸部8の上面には、蓄光材を含む塗膜10が形成されている。線状の凸部8の、ホームの縁端に近い側に隣接するブロック本体13の上面には、蓄光材を含む塗膜11が形成されている。線状の凸部8の、ホームの縁端から遠ざかる側に隣接するブロック本体13の上面には、蓄光材を含む塗膜12が形成されている。
なお、図2中、ブロック本体13と線状の凸部8は、通常、モルタル、コンクリート等の材料を用いて一体的に形成されるが、説明の便宜上、一定の厚みを有する基層の部分をブロック本体13と称して、両者を区別している。
本発明においては、塗膜10,11,12のすべてを形成させることは必須ではなく、塗膜10,11,12の中から選ばれる一つ以上を形成させればよい。例えば、塗膜10のみを形成させてもよいし、塗膜11,12のみを形成させてもよいし、塗膜11と塗膜12のいずれか一方のみを形成させてもよいし、あるいは、塗膜10と、塗膜11と塗膜12のいずれか一方との組み合わせとして形成させてもよい。なお、後述の図2中の(b)、(c)の形態の場合も同様である。
本発明で用いられる蓄光材としては、市販されている任意の材料を用いることができる。蓄光材を構成する蓄光物質の例としては、アルミン酸ストロンチウム、硫化亜鉛等が挙げられる。
【0012】
蓄光材を含む塗膜は、例えば、以下の手順(イ)〜(ホ)によって形成させることができる。
(イ) 蓄光材を含む塗膜を形成させる領域の周囲に、マスキング用のテープを貼る。
(ロ) マスキング用のテープで囲まれた領域(蓄光材を含む塗膜を形成させる領域)に、液状のアンカー剤を塗布し、乾燥させて、アンカー層を形成させる。
(ハ) アンカー層の上に、蓄光材を含む水性塗料を塗布し、乾燥させて、蓄光材含有層を形成させる。
(ニ) 蓄光材含有層の上に、ポリマー含有液を塗布し、乾燥させて、保護層を形成させる。
(ホ) マスキング用のテープを剥がす。
上記(ニ)の保護層は、発光表示部の摩耗等を抑制するためのものである。
なお、蓄光材を含む塗膜は、誘導用ブロックの製造時に形成させてもよいし、あるいは、既設の誘導用ブロックに形成させてもよい。後述の図2中の(b)、(c)の形態の場合も同様である。
【0013】
本発明において、発光表示部(例えば、蓄光材を含む塗膜)が、線状の凸部8の上面に形成されている場合には、停電時等の無照明下において、視認し易いという利点がある。また、本発明において、発光表示部(例えば、蓄光材を含む塗膜)が、線状の凸部8の近傍領域(特に、間隔を空けないでもしくは5mm以内の間隔を空けて隣接する帯状の領域)に形成されている場合には、平常時に、歩行者の靴等が線状の凸部8に接触して当該凸部8上の塗膜を摩耗させることはあり得るものの、線状の凸部8の近傍領域(特に、隣接する帯状の領域)に接触することがないため、発光表示部(例えば、蓄光材を含む塗膜)が摩耗することは、ほとんどない。
本発明において、発光表示部は、少なくとも、凸部と、凸部の近傍領域(特に、間隔を空けないでもしくは5mm以内の間隔を空けて凸部に隣接する領域)のいずれか一方に形成されていればよい。ただし、凸部と凸部の近傍領域の両方に発光表示部が形成されていることが、好ましい。
【0014】
ホーム縁端警告ブロック5の発光表示部として、図2中の(a)に代えて、図2中の(b)または(c)の形態を採用してもよい。
図2の(b)において、ブロック本体13上の線状の凸部8の上面には、蓄光材を含むテープ14が貼付されている。線状の凸部8の近傍領域であるブロック本体13の上面には、蓄光材を含むテープ15,16が貼付されている。
蓄光材を含むテープは、テープ本体の面に粘着剤層を有しない場合、液状のプライマー剤(接着剤)を塗布した後に、貼付される。蓄光材を含むテープの本体の片面に、粘着剤層を有する場合、蓄光材を含むテープは、直接、貼付対象面上に貼付される。
図2の(c)において、ブロック本体20上の線状の凸部21の上面には、凹部が形成されており、この凹部の中に、蓄光材を含む成形体22が配設されている。線状の凸部21の近傍領域であるブロック本体20の上面にも、凹部が形成されており、これらの凹部の中に、蓄光材を含む成形体23,24が配設されている。なお、既設の誘導用ブロックに発光表示部を形成させる場合、発光表示部を嵌合させるための凹部を、コンクリートカッター等を用いて形成させ、この凹部の中に、蓄光材を含む成形体(発光表示部)を嵌合させればよい。また、図2の(c)において、弱視者用の着色塗膜9と蓄光材を含む成形体23,24との間に段差があるように見えるが、これは図面を概念的に誇張して記載したことによるものであり、着色塗膜9の厚みが小さいことから、実際にはほとんど段差はない。
蓄光材を含む成形体としては、例えば、蓄光材を含むセラミックス成形体等が挙げられる。
【0015】
ホーム縁端警告ブロック5の発光表示部以外の上面は、弱視者用の着色塗膜9によって形成されている。着色塗膜9の色は、弱視者にとって視認し易い色(例えば、黄色)であることが好ましい。
図1に示すホーム縁端警告ブロック5では、発光表示部(線状の凸部8及びその近傍領域)以外のブロック5の上面の全体に、弱視者用の着色塗膜9を形成させているので、発光表示部を有さずに弱視者用の着色塗膜のみを形成させている場合に比べて、弱視者の誘導の機能は、損なわれることがない。
ホーム縁端警告ブロック5のブロック本体13は、例えば、厚さ10mm程度の表層と厚さ20mm程度の基層との積層体として形成することができる。この場合、表層のみの材料、または、表層と基層の両方の材料として、弱視者用の顔料(例えば、黄色)を含む材料(例えば、モルタル、コンクリート、レジンコンクリート等)を用いることができる。このようにブロック本体の少なくとも上面を含む部分を形成する材料として、弱視者用の顔料を含む材料を用いた場合には、ブロック本体上の着色塗膜を省くことができる。また、この場合、ブロック本体の上面が、歩行者の靴等によって摩耗した場合であっても、弱視者用の色(例えば、黄色)を維持することができる。
図1中、ホーム縁端警告ブロック5の両側に配設されているホーム縁端警告ブロック6は、蓄光材を含む塗膜10,11,12に代えて、弱視者用の着色塗膜9を形成させている以外は、ホーム縁端警告ブロック5と同様の構造を有するものであり、当該ブロック6の上面の全体が、弱視者用の着色塗膜9によって形成されている。
このように発光表示部を有しないホーム縁端警告ブロック6と、発光表示部を有するホーム縁端警告ブロック5は、例えば、図1に示すように交互に配置することができる。
【0016】
ホーム縁端警告ブロック5の発光表示部は、線状の凸部8と共に、または、線状の凸部8に代えて、点状の凸部7とその近傍領域(特に、間隔を空けないでもしくは5mm以内の間隔を空けて凸部7に隣接する環状の領域)の少なくとも一方に形成させることもできる。
点状の凸部7またはその近傍領域に発光表示部を形成させる場合、図1中、例えば、線状の凸部8の長手方向と同じ方向に並ぶ5個の点状の凸部7に、発光表示部を形成させることができる。この場合、他の4列(合計20個)の点状の凸部7には、弱視者用の着色塗膜を形成させる。このように点状の凸部7に発光表示部を形成させたホーム縁端警告ブロックと、発光表示部を有しないホーム縁端警告ブロック6は、例えば、交互に配置することができる。
ただし、発光表示部の形成の容易性を考慮すると、線状の凸部8またはその近傍領域に発光表示部を形成することが望ましい。
【0017】
本発明は、図1に示すホーム縁端警告ブロック5以外に、多数の点状の凸部のみを有する誘導ブロックや、複数の線状の凸部のみを有する誘導ブロックにも適用することができる。
一般に、視覚障がい者用の誘導ブロックは、地下鉄等において、地上の入口からプラットホームの乗降口まで連続的に敷設されている。したがって、視覚障がい者用の誘導ブロックのすべてに、蓄光材を含む発光表示部を形成させておけば、例えば、停電して駅構内の照明が消えた場合などにおいて、プラットホームで電車待ちしている者等は、発光表示部に沿って、迅速にかつ安全、確実に、地上に避難することができる。
また、本発明の誘導用ブロックを屋外に敷設した場合には、停電して道路の照明及び信号が消え、無照明(暗闇)となったときに、歩行者は、本発明の誘導用ブロックの発光表示部に沿って、歩道を安全に通行することができる。
【産業上の利用可能性】
【0018】
本発明の誘導用ブロックは、駅のプラットホームのホーム縁端警告ブロック、駅の通路用のブロック、地下街の通路用のブロック、不特定多数の者が利用する商業施設(例えば、デパート、ホテル、スーパー等)もしくは業務施設(例えば、事務所、工場、役所、公民館、文化会館等)内の通路もしくはフロア用のブロック、屋外の歩道用のブロック等として用いることができる。
【符号の説明】
【0019】
1 ホーム縁端ブロック
2 滑り止め用の線状の凸部
3 車両との接触防止用の線(白色の線または黄色の線)
4 ブロック
5 本発明の誘導用ブロック(蓄光塗膜を有するホーム縁端警告ブロック)
6 弱視者用の着色塗膜のみを有するホーム縁端警告ブロック
7 点状の凸部
8 線状の凸部
9 弱視者用の着色塗膜
10,11,12 蓄光材を含む塗膜
13 ブロック本体
14,15,16 蓄光材を含むテープ
20 ブロック本体
21 線状の凸部
22,23,24 蓄光材を含む成形体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
視覚障がい者を誘導するための1つ以上の凸部を有する誘導用ブロックであって、上記凸部とその近傍領域の少なくとも一方に、蓄光材を含む発光表示部が形成されていることを特徴とする誘導用ブロック。
【請求項2】
上記発光表示部が、蓄光材を含む塗膜、蓄光材を含むテープ、または、蓄光材を含む成形体からなる請求項1に記載の誘導用ブロック。
【請求項3】
上記発光表示部が、少なくとも、上記凸部の近傍領域に形成されている請求項1又は2に記載の誘導用ブロック。
【請求項4】
上記凸部が、線状または点状の凸部である請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導用ブロック。
【請求項5】
上記発光表示部以外の誘導用ブロックの上面が、弱視者用に着色されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導用ブロック。
【請求項6】
上記誘導用ブロックが、駅のプラットホームのホーム縁端警告ブロック、駅の通路用のブロック、地下街の通路用のブロック、不特定多数の者が利用する商業施設もしくは業務施設内の通路もしくはフロア用のブロック、または、屋外の歩道用のブロックである請求項1〜5のいずれか1項に記載の誘導用ブロック。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−2130(P2013−2130A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−133857(P2011−133857)
【出願日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(300082335)太平洋プレコン工業株式会社 (14)
【Fターム(参考)】