説明

誤り率表示装置

【課題】 間違った誤り率の表示を防止できる誤り率表示装置を提供する。
【解決手段】 ビタビ復号器1は送信号をビタビ復号して出力する。ビタビ復号器1はビタビ復号を行なう際にエラーフラグをビタビ誤り率計算回路4に入力する。リード・ソロモン復号器3は、バイトデインタリーブ回路2によってデインタリーブされた伝送信号に対してリード・ソロモン復号を行う。リード・ソロモン復号器3はエラーフラグを誤り率表示回路7に入力する。ビタビ誤り率計算回路4は、ビタビ復号器1から出力されるエラーフラグを入力して第1誤り率を算出する。リード・ソロモン誤り率計算回路6は、リード・ソロモン復号器3から入力されるエラーフラグを入力して第2誤り率を算出する。誤り率表示回路7は、ビタビ復号制御信号、47h検出信号、第1誤り率、第2誤り率、訂正不能フラグを入力して表示を行なう。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誤り訂正符号化された伝送信号の誤り率を表示する誤り率表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】誤り訂正符号化された伝送信号を受信する受信装置には、該受信装置によって受信された前記伝送信号の誤り率を計算して表示する誤り率表示装置が設けられている。ところが、前記伝送信号としては、誤り訂正符号化された信号と、誤り訂正符号化されていない信号との双方が伝送される可能性がある。前記誤り率表示装置では、誤り訂正符号化されていない伝送信号を受信した場合にも前記誤り率を計算するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来の誤り率表示装置では、誤り訂正符号化されていない伝送信号を受信した場合にも前記誤り率を計算してしまうため、間違った誤り率が表示されてしまう不都合があった。本発明は、このような従来技術の課題を解決しようとするものであり、その目的とするところは、間違った誤り率の表示を防止できる誤り率表示装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、本発明は、伝送路を介して伝送信号を受信する受信装置に設けられた誤り率表示装置であって、前記伝送信号の誤り訂正符号化に畳み込み符号が用いられている場合に、該伝送信号をビタビ復号する際に得られる第1エラーフラグに基づいて第1誤り率を計算するビタビ誤り率計算手段と、前記前記第1誤り率を表示する誤り率表示手段とを備え、前記伝送信号が誤り訂正符号化されていない場合に前記誤り率表示手段の表示動作が無効となるように構成されていることを特徴とする。そのため、前記伝送信号が誤り訂正符号化されていない場合には誤り率表示手段の表示動作が無効となる。
【0005】また、本発明は、伝送路を介して伝送信号を受信する受信装置に設けられた誤り率表示装置であって、前記伝送信号の誤り訂正符号化にリード・ソロモン符号が用いられている場合に、該伝送信号をリード・ソロモン復号する際に得られる第2エラーフラグに基づいて第2誤り率を計算するリード・ソロモン誤り率計算手段と、前記第2誤り率を表示するように構成された誤り率表示手段とを備え、前記伝送信号が誤り訂正符号化されていない場合に前記誤り率表示手段の表示動作が無効となるように構成されていることを特徴とする。そのため、前記伝送信号が誤り訂正符号化されていない場合には誤り率表示手段の表示動作が無効となる。
【0006】また、本発明は、伝送路を介して伝送信号を受信する受信装置に設けられた誤り率表示装置であって、前記伝送信号の誤り訂正符号化に畳み込み符号が用いられている場合に、該伝送信号をビタビ復号する際に得られる第1エラーフラグに基づいて第1誤り率を計算するビタビ誤り率計算手段と、前記伝送信号の誤り訂正符号化にリード・ソロモン符号が用いられている場合に、該伝送信号をリード・ソロモン復号する際に得られる第2エラーフラグに基づいて第2誤り率を計算するリード・ソロモン誤り率計算手段と、前記伝送信号の誤り訂正符号化に用いられている符号の種類が畳み込み符号のみであるか、リード・ソロモン符号のみであるか、畳み込み符号およびリード・ソロモン符号の双方であるかの3種類の場合に応じて前記第1誤り率および第2誤り率を選択的に表示する誤り率表示手段とを備え、前記伝送信号が誤り訂正符号化されていない場合に前記誤り率表示手段の表示動作が無効となるように構成されていることを特徴とする。そのため、前記伝送信号が誤り訂正符号化されていない場合には誤り率表示手段の表示動作が無効となる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の誤り率表示回路が適用された受信装置の構成を示すブロック図である。受信装置10は、図略の送信装置から伝送路を介して送信される伝送信号を受信するものである。前記送信装置は、前記受信装置に伝送すべき伝送信号を誤り訂正符号化し、あるいは誤り訂正符号化せずに伝送する。前記伝送信号の誤り訂正符号化は、畳み込み符号またはリード・ソロモン符号のいずれか一方または双方を用いて行なわれる。また、本例においては、リード・ソロモン符号を用いて誤り訂正符号化される伝送信号は、MPEG−TS信号であり、MPEG−TS信号以外の信号はリード・ソロモン符号を用いた誤り訂正符号化はなされないものとする。
【0008】また、前記受信装置には、前記ビタビ復号器1がビタビ復号を行なう場合に必要な符号化率を示すビタビ復号制御信号が与えられるようになっている。このビタビ復号制御信号には、ビタビ復号が必要な場合に有効状態となり、ビタビ復号が不要な場合には無効状態となる情報が含まれている。前記ビタビ復号制御信号は、前記送信装置から受信装置10に伝送されるか、前記受信装置10の不図示の信号生成手段によって生成される。
【0009】図1に示すように、前記受信装置10は、ビタビ復号器1、バイトデインタリーブ回路2、リード・ソロモン復号器3、ビタビ誤り率計算回路4(ビタビ誤り率計算手段)、47h検出回路5(MPEG−TS信号検出回路)、リード・ソロモン誤り率計算回路6(リード・ソロモン誤り率計算手段)、誤り率表示回路7(誤り率表示手段)などを備えて構成されている。なお、図中、リード・ソロモン復号器3はRS復号器3、リード・ソロモン誤り率計算回路6はRS誤り率計算回路6と表記する。前記送信装置から受信装置10に伝送された伝送信号は、不図示の信号処理回路によって軟判定信号の形態に変換されている。
【0010】前記ビタビ復号器1は、前記ビタビ復号制御信号が有効状態を示す場合に、該ビタビ復号制御信号によって示される符号化率に基づいて前記伝送信号をビタビ復号して出力し、前記ビタビ復号制御信号が無効状態を示す場合に前記伝送信号をそのまま出力するように構成されている。また、ビタビ復号器1はビタビ復号を行なう際に、訂正を行なったビット(誤ったビット)についてエラーフラグを前記ビタビ誤り率計算回路4に入力するように構成されている。
【0011】前記バイトデインタリーブ回路2は、前記ビタビ復号器1から入力された伝送信号がリード・ソロモン符号で誤り訂正符号化されている場合に、すなわち後述する前記47h検出回路5から入力される47h検出信号が有効である場合に前記伝送信号をデインターリーブするものである。
【0012】前記リード・ソロモン復号器3は、前記バイトデインタリーブ回路2によってデインタリーブされた伝送信号に対してリード・ソロモン復号を行って出力データとして出力するものである。このリード・ソロモン復号の動作は、後述する前記47h検出回路5から入力される47h検出信号が有効である場合に行なわれる。このリード・ソロモン復号器3は、訂正を行なったバイト(誤っていたバイト)についてエラーフラグを前記誤り率表示回路7に入力するとともに、復号時に誤りが多すぎて訂正が不能である場合にはそのことを示す訂正不能フラグをフラグを前記誤り率表示回路7に入力するように構成されている。
【0013】前記ビタビ誤り率計算回路4は、前記ビタビ復号器1から出力されるエラーフラグ(誤り情報)と、前記ビタビ復号制御信号とを入力して、ある一定期間のエラーフラグ数をカウントし、前記一定期間における第1誤り率を算出するように構成されている。
【0014】前記47h検出回路5は、前記ビタビ復号器1から出力される伝送信号を入力し、前記伝送信号にMPEG−TS信号のTSパケット同期信号を構成するヘッダ検出データ(16進数で表現すると47h)を検出し、前記ヘッダ検出データが検出されたときに有効状態、そうでないときに無効状態となる検出信号(以下47h検出信号という)を前記バイトデインタリーブ回路2、前記リード・ソロモン復号器3、前記リード・ソロモン誤り率計算回路6、前記誤り率表示回路7に入力するように構成されている。
【0015】前記リード・ソロモン誤り率計算回路6は、前記47h検出回路5から入力される前記47h検出信号が有効であるときに、前記リード・ソロモン復号器3から入力されるエラーフラグを入力して、ある一定期間のエラーフラグ数をカウントし、前記一定期間における第2誤り率を算出するように構成されている。
【0016】前記誤り率表示回路7は、前記ビタビ復号制御信号、47h検出信号、第1誤り率、第2誤り率、訂正不能フラグを入力し、これらに基づいた表示を行なうように構成されている。さらに詳細に説明すると、前記誤り率表示回路7は、次の動作1乃至動作4を行なうように構成されている。
(動作1)前記ビタビ復号制御信号が有効で、かつ、47h検出信号が有効である場合、前記ビタビ復号の誤り率である第1誤り率を表示するとともに、前記訂正不能フラグの入力に応じて訂正不能である旨の表示を行なう。
(動作2)前記ビタビ復号制御信号が有効で、かつ、47h検出信号が無効である場合、前記ビタビ復号の誤り率である第1誤り率を表示し、訂正不能である旨の表示は行なわない。
(動作3)前記ビタビ復号制御信号が無効で、かつ、47h検出信号が有効である場合、前記リード・ソロモン復号の誤り率である第2誤り率を表示するとともに、前記訂正不能フラグの入力に応じて訂正不能である旨の表示を行なう。
(動作4)前記ビタビ復号制御信号が無効で、かつ、47h検出信号が無効である場合、前記第1誤り率の表示、第2誤り率の表示および訂正不能である旨の表示の3種類の表示の全てを無効とする。
なお、前記ビタビ復号制御信号が無効で、かつ、47h検出信号が無効である場合の伝送信号としては、例えばPRBS信号(疑似ランダム信号)がある。
【0017】次に動作について説明する。前記送信装置から受信装置10に伝送される伝送信号が、畳み込み符号およびリード・ソロモン符号の双方を用いて誤り訂正符号化されている場合には、前記伝送信号は、前記ビタビ復号器1により復号化され、前記バイトデインタリーブ回路2によってデインタリーブされ、前記リード・ソロモン復号器3によって復号化されて出力データとして出力される。この際、前記誤り率表示回路7は、前記ビタビ復号制御信号が有効で、かつ、47h検出信号が有効であるため、前記ビタビ誤り率計算回路4によって計算された第1誤り率を選択して表示する。また、前記リード・ソロモン誤り率計算回路6によって訂正不能フラグが出力された場合には、前記リード・ソロモン誤り率表示回路7によって訂正不能である旨の表示を行なう。
【0018】前記送信装置から受信装置10に伝送される伝送信号が、畳み込み符号のみを用いて誤り訂正符号化されている場合には、前記伝送信号は、前記ビタビ復号器1により復号化されるが、前記バイトデインタリーブ回路2とリード・ソロモン復号器3では処理がなされずそのまま通過して出力データとして出力される。この際、前記誤り率表示回路7は、前記ビタビ復号制御信号が有効で、かつ、47h検出信号が無効であるため、前記ビタビ誤り率計算回路4によって計算された第1誤り率を選択して表示する。
【0019】前記送信装置から受信装置10に伝送される伝送信号が、リード・ソロモン符号のみを用いて誤り訂正符号化されている場合には、前記伝送信号は、前記ビタビ復号器1で復号化されずそのまま通過して、前記バイトデインタリーブ回路2によりデインタリーブされた後、前記リード・ソロモン復号器3で復号化され出力データとして出力される。この際、前記誤り率表示回路7は、前記ビタビ復号制御信号が無効で、かつ、47h検出信号が有効であるため、前記リード・ソロモン誤り率計算回路6によって計算された第2誤り率を選択して表示する。また、前記リード・ソロモン誤り率計算回路6によって訂正不能フラグが出力された場合には、前記リード・ソロモン誤り率表示回路7によって訂正不能である旨の表示を行なう。
【0020】前記送信装置から受信装置10に伝送される伝送信号が、誤り訂正符号化されていない場合には、前記伝送信号は、前記ビタビ復号器1、前記バイトデインタリーブ回路2、前記リード・ソロモン復号器3を通過して出力データとして出力される。この際、前記誤り率表示回路7は、前記ビタビ復号制御信号が無効で、かつ、47h検出信号が無効であるため、前記第1誤り率の表示、第2誤り率の表示および訂正不能である旨の表示の3種類の表示の全てを無効とする。
【0021】そのため、本実施の形態によれば、前記送信装置から送信される伝送信号が誤り訂正符号化されている場合には、前記伝送信号の復号を行なう際に得られるエラーフラグ(前記第1エラーフラグおよび第2エラーフラグ)に基づいて誤り率(第1誤り率および第2誤り率)が算出され、これら算出された第1誤り率および第2誤り率が表示される。また、前記送信装置から送信される伝送信号が誤り訂正符号化されていない場合には、誤り率の表示が行なわれない。したがって、誤り訂正符号化されている伝送信号に対しては正確な誤り率の計算とその表示が行なわれ、かつ、誤り訂正符号化されていない伝送信号に対しては間違った誤り率が表示されることを防止できる。
【0022】なお、本実施の形態では、畳み込み符号およびリード・ソロモン符号の双方を用いて誤り符号化されている場合には、前記第1誤り率を表示するようにしたが、前記第1誤り率および第2誤り率の双方を表示するように構成してもよい。また、本実施の形態では、前記伝送信号の誤り訂正符号化に畳み込み符号およびリード・ソロモン符号の一方または双方を用いることが可能な場合について説明した。しかしながら、本発明の誤り率表示装置は、これに限定されるものではなく、畳み込み符号のみを用いる構成、リード・ソロモン符号のみを用いる構成、畳み込み符号およびリード・ソロモン符号の双方を用いる構成のいずれの場合にも適用可能である。すなわち、これら3種類のいずれの場合においても、前記伝送信号が誤り訂正符号化されていない場合には、前記誤り率表示回路7による表示動作が無効となるように構成すればよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、畳み込み符号を用いて誤り訂正符号化されている伝送信号に対しては正確な誤り率の計算とその表示が行なわれ、かつ、誤り訂正符号化されていない伝送信号に対しては間違った誤り率が表示されることを防止できる。また、本発明によれば、リード・ソロモン符号を用いて誤り訂正符号化されている伝送信号に対しては正確な誤り率の計算とその表示が行なわれ、かつ、誤り訂正符号化されていない伝送信号に対しては間違った誤り率が表示されることを防止できる。また、本発明によれば、畳み込み符号またはリード・ソロモン符号を用いて誤り訂正符号化されている伝送信号に対しては正確な誤り率の計算とその表示が行なわれ、かつ、誤り訂正符号化されていない伝送信号に対しては間違った誤り率が表示されることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の誤り率表示回路が適用された受信装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10……受信装置、1……ビタビ復号器、3……リード・ソロモン復号器、4……ビタビ誤り率計算回路、5……47h検出回路、6……リード・ソロモン誤り率計算回路、7……誤り率表示回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 伝送路を介して伝送信号を受信する受信装置に設けられた誤り率表示装置であって、前記伝送信号の誤り訂正符号化に畳み込み符号が用いられている場合に、該伝送信号をビタビ復号する際に得られる第1エラーフラグに基づいて第1誤り率を計算するビタビ誤り率計算手段と、前記前記第1誤り率を表示する誤り率表示手段とを備え、前記伝送信号が誤り訂正符号化されていない場合に前記誤り率表示手段の表示動作が無効となるように構成されている、ことを特徴とする誤り率表示装置。
【請求項2】 前記受信装置は、前記伝送信号をビタビ復号するビタビ復号器を有し、前記第1エラーフラグは、前記ビタビ復号器によるビタビ復号の際に訂正が行なわれたビット数に基づいてビタビ復号器により生成されることを特徴とする請求項1記載の誤り率表示回路。
【請求項3】 前記ビタビ復号器は、ビタビ復号を行なうために必要な符号化率を示すビタビ復号制御信号を入力し、前記ビタビ復号制御信号に基づいてビタビ復号を行なうように構成されていることを特徴とする請求項2記載の誤り率表示回路。
【請求項4】 伝送路を介して伝送信号を受信する受信装置に設けられた誤り率表示装置であって、前記伝送信号の誤り訂正符号化にリード・ソロモン符号が用いられている場合に、該伝送信号をリード・ソロモン復号する際に得られる第2エラーフラグに基づいて第2誤り率を計算するリード・ソロモン誤り率計算手段と、前記第2誤り率を表示するように構成された誤り率表示手段とを備え、前記伝送信号が誤り訂正符号化されていない場合に前記誤り率表示手段の表示動作が無効となるように構成されている、ことを特徴とする誤り率表示装置。
【請求項5】 前記受信装置は、前記伝送信号をリード・ソロモン復号するリード・ソロモン復号器を有し、前記第2エラーフラグは、前記リード・ソロモン復号器によるリード・ソロモン復号の際に訂正が行なわれたビット数に基づいてリード・ソロモン復号器により生成されることを特徴とする請求項4記載の誤り率表示装置。
【請求項6】 前記リード・ソロモン復号器は、前記伝送信号に含まれる誤りが多いためにリード・ソロモン復号することができない場合に、訂正不能状態を示す訂正不能フラグを出力するように構成され、前記誤り率表示手段は前記訂正不能フラグに基づいて訂正不能状態を示す表示を行なうように構成されていることを特徴とする請求項5記載の誤り率表示装置。
【請求項7】 前記リード・ソロモン符号を用いて誤り訂正符号化される伝送信号は、MPEG−TS信号であることを特徴とする請求項4記載の誤り率表示装置。
【請求項8】 伝送路を介して伝送信号を受信する受信装置に設けられた誤り率表示装置であって、前記伝送信号の誤り訂正符号化に畳み込み符号が用いられている場合に、該伝送信号をビタビ復号する際に得られる第1エラーフラグに基づいて第1誤り率を計算するビタビ誤り率計算手段と、前記伝送信号の誤り訂正符号化にリード・ソロモン符号が用いられている場合に、該伝送信号をリード・ソロモン復号する際に得られる第2エラーフラグに基づいて第2誤り率を計算するリード・ソロモン誤り率計算手段と、前記伝送信号の誤り訂正符号化に用いられている符号の種類が畳み込み符号のみであるか、リード・ソロモン符号のみであるか、畳み込み符号およびリード・ソロモン符号の双方であるかの3種類の場合に応じて前記第1誤り率および第2誤り率を選択的に表示する誤り率表示手段とを備え、前記伝送信号が誤り訂正符号化されていない場合に前記誤り率表示手段の表示動作が無効となるように構成されている、ことを特徴とする誤り率表示装置。
【請求項9】 前記誤り率表示手段による前記第1誤り率および第2誤り率の選択的な表示は、前記伝送信号の誤り訂正符号化に畳み込み符号のみが用いられている場合、および、畳み込み符号とリード・ソロモン符号の双方が用いられている場合の何れかの場合に前記ビタビ誤り率計算手段で計算された前記第1誤り率を表示し、前記伝送信号の誤り訂正符号化にリード・ソロモン符号のみが用いられている場合に前記リード・ソロモン誤り率計算手段で計算された前記第2誤り率を表示することを特徴とする請求項8記載の誤り率表示装置。

【図1】
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【公開番号】特開2002−335163(P2002−335163A)
【公開日】平成14年11月22日(2002.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−138653(P2001−138653)
【出願日】平成13年5月9日(2001.5.9)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】