説明

誤封入防止封緘システム

【課題】封入物を正しく封筒に封入・封緘することができる封緘システム等を提供することを目的とする。
【解決手段】封筒の送付先である顧客を識別する顧客識別情報と、封筒に封入する複数の個別帳票を識別する帳票識別情報と、前記複数の個別帳票が封入された際の封筒の厚みを示す厚み情報と、前記複数の個別帳票が封入された際の封筒の重量を示す重量情報と、を対応付けて登録する顧客管理データベースと、前記複数の個別帳票が封入された封筒を封緘する封筒封緘手段と、前記複数の個別帳票が封入された際の封筒の厚みを計測する厚み計測手段と、前記複数の個別帳票が封入された際の封筒の重量を計測する重量計測手段と、を備えた封筒封緘装置と、前記封筒封緘装置を制御する制御装置と、前記制御装置と情報の授受が可能に接続されたサーバ装置と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、封筒封緘システムに関し、特に封入物の照合工程と封筒の封緘工程とを連動させることにより、誤封入を防ぎながら封筒の封緘を行なう誤封入防止封緘システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、封入物が封筒に誤封入されることを防止する方法が開発されている。例えば、特許文献1には、誤封入を防止する個別帳票確認システムに関する技術が開示されている。このシステムでは、手作業での封入作業において、封筒に封入すべき封入物が揃ったか否かを判定し、揃った場合にその旨をディスプレイに表示して作業員に通知するよう構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−263551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された技術では、複数の封入物をピッキングし、照合する作業を行なっている。しかし、この後封入物が正しく封筒に封入され、正しく封緘されたか否かは検知していない。そのため、照合から封入封緘までに封入物が再びばらばらになり、その結果、封入物が正しく封筒に封入されて封緘されないといった問題が生じる恐れがある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、封入物を正しく封筒に封入・封緘することができる封緘システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、封筒の送付先である顧客を識別する顧客識別情報と、封筒に封入する複数の個別帳票を識別する帳票識別情報と、前記複数の個別帳票が封入された際の封筒の厚みを示す厚み情報と、前記複数の個別帳票が封入された際の封筒の重量を示す重量情報と、を対応付けて登録する顧客管理データベースと、前記複数の個別帳票が封入された封筒を封緘する封筒封緘手段と、前記複数の個別帳票が封入された際の封筒の厚みを計測する厚み計測手段と、前記複数の個別帳票が封入された際の封筒の重量を計測する重量計測手段と、を備えた封筒封緘装置と、前記封筒封緘装置を制御する制御装置と、前記制御装置と情報の授受が可能に接続されたサーバ装置と、を有する誤封入防止封緘システムであって、前記サーバ装置は、封筒封緘前に、前記複数の個別帳票の夫々に印字された識別マークが示す前記顧客識別情報及び前記帳票識別情報が、前記顧客管理データベースに登録されている前記顧客識別情報及び前記帳票識別情報と一致するか否かを照合して、各前記個別帳票が封筒に封入すべき個別帳票であるか否かを判定する封緘前判定手段と、前記封緘前判定手段による判定の結果、全ての前記個別帳票が封筒に封入すべき個別帳票として判定された場合に、封緘前照合完了情報を前記制御装置に送信する送信手段と、を有し、前記制御装置は、前記サーバ装置から前記封緘前照合完了情報を受信したときに、前記封緘前判定手段の判定後に前記複数の個別帳票が封入された封筒を前記封筒封緘装置によって封緘させる封緘制御手段と、封筒封緘完了後に、前記厚み計測手段を制御して封筒の厚みを計測し、前記重量計測手段を制御して封筒の重量を計測する計測制御手段と、前記計測制御手段によって得られた厚み情報と重量情報を前記サーバ装置に送信する送信手段と、を有し、前記サーバ装置は、前記厚み情報と前記重量情報を前記制御装置から受信する受信手段と、受信した前記厚み情報が前記顧客管理データベースに登録されている前記厚み情報と一致するか否か、及び、受信した前記重量情報が前記顧客管理データベースに登録されている前記重量情報と一致するか否か、を照合して、前記複数の個別帳票が全て封筒に封入されたか否かを判定する確認判定手段と、前記確認判定手段による判定の結果、前記複数の個別帳票が全て封筒に封入されたと判定された場合に、確認照合完了情報を前記制御装置に送信する送信手段と、を有し、前記制御装置は、前記サーバ装置から確認照合完了情報を受信したときに、封緘後の封筒を前記封筒封緘装置外部へ排出して封筒封緘を完了する排出手段を有することを特徴とする誤封入防止封緘システムである。
【0007】
上記課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、前記サーバ装置は、前記封緘前判定手段による判定の結果全ての前記個別帳票が封筒に封入すべき個別帳票として判定されなかった場合、又は、前記確認判定手段による判定の結果前記複数の個別帳票が全て封筒に封入されたと判定されなかった場合に、エラー情報を前記制御装置に送信する送信手段と、前記サーバ装置の動作を停止する停止手段と、を有し、前記制御装置は、前記サーバ装置から前記エラー情報を受信したときに前記封筒封緘装置の動作を停止させる停止手段を有することを特徴とする請求項1に記載の誤封入防止封緘システムである。
【0008】
上記課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、前記封筒は、封筒に封入した一の前記個別帳票に印字された前記識別マークを視認可能な窓部を有し、かつ、前記封筒封緘装置は、前記識別マークを読み取る外部リーダ手段を備え、前記制御装置は、封筒封緘完了後に、前記外部リーダ手段を制御して前記一の個別帳票に印字された前記識別マークを前記窓部越しに読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取った前記識別マークが示す前記顧客識別情報及び前記帳票識別情報を前記サーバ装置に送信する送信手段と、を有し、前記サーバ装置は、前記制御装置から前記顧客識別情報及び前記帳票識別情報を受信する受信手段と、受信した前記顧客識別情報及び前記帳票識別情報が、前記顧客管理データベースに登録されている前記顧客識別情報及び前記帳票識別情報と一致するか否かを照合して、前記一の個別帳票が封筒に封入すべき個別帳票であるか否かを再判定する再判定手段と、前記再判定手段による判定の結果、前記一の個別帳票が封筒に封入すべき個別帳票であると判定された場合に、外部照合完了情報を前記制御装置に送信する送信手段と、を有し、前記制御装置の前記計測制御手段は、前記サーバ装置から前記外部照合完了情報を受信したときに、前記厚み計測手段及び前記重量計測手段を制御して封筒の厚みと重量を計測することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の誤封入防止封緘システムである。
【0009】
上記課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、前記サーバ装置は、前記再判定手段による判定の結果、前記一の個別帳票が封筒に封入すべき個別帳票であると判定されなかった場合に、エラー情報を前記制御装置に送信する送信手段と、前記サーバ装置の動作を停止する停止手段と、を有し、前記制御装置は、前記サーバ装置から前記エラー情報を受信したときに前記封筒封緘装置の動作を停止させる停止手段を有することを特徴とする請求項3に記載の誤封入防止封緘システムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、封入物を正しく封筒に封緘させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】誤封入防止封緘システムSの概略構成図である。
【図2】封筒封緘装置100の概略平面図である。
【図3】図2の矢印A方向から見た封筒封緘装置100の内部の概略側面図である。
【図4】(A)はサーバ装置200のコンピュータとしての制御部が実行する処理である。(B)はバーコードリーダ210の処理である。
【図5】制御装置110のコンピュータとしての制御部が実行する処理である。
【図6】(A)は封緘後の封筒20を示す要部断面図である。(B)は厚み計測部9Aによる封筒20の厚み計測の様子を示す要部断面図である。(C)は重量計測部9Bによる封筒20の重量計測の様子を示す要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の誤封入防止封緘システムの好適な実施の形態を、添付図面に基づいて説明する。
【0013】
(誤封入防止封緘システムSの構成)
図1は、誤封入防止封緘システムSの概略構成図である。誤封入防止封緘システムSは、封筒封緘装置100と、制御装置110と、サーバ装置200と、バーコードリーダ210と、顧客管理データベース300等を備えている。
【0014】
封筒封緘装置100は、封入物が封入された封筒を封緘するためのものであり、例えば本願出願人によって出願された特許出願:特願2009−223261号の封筒封緘装置を用いることができる。本実施形態では、複数の個別帳票を封入物の一例とする。
【0015】
制御装置110は、封筒封緘装置100を制御するためのものであり、サーバ装置200との間で情報の授受が可能に接続されている。
【0016】
サーバ装置200は、ケーブルを介して、バーコードリーダ210、顧客管理データベース300及び制御装置110と情報の授受が可能に接続されている。なお、サーバ装置200は、赤外線通信その他の無線通信を介してバーコードリーダ210からの情報を受信してもよい。また、サーバ装置200は、光ケーブルや電話回線その他の有線、又は無線通信によりLAN又はWAN等のネットワークを介して顧客管理データベース300及び制御装置110と接続してもよい。
【0017】
バーコードリーダ210は、複数の個別帳票の夫々にバーコード化されて印字されているグループ識別情報及び帳票識別情報を読み取るためのものである。なお、本実施形態では、バーコードをグループ識別情報及び帳票識別情報を示す識別マークの一例として説明する。
【0018】
顧客管理データベース300は、顧客情報、グループ識別情報、帳票識別情報、厚み情報、重量情報を夫々対応付けて格納している。顧客情報とは、例えば封筒の送付先である各顧客の住所、氏名、年齢、契約内容、その他顧客に関するデータ等の情報である。その他顧客に関するデータとは、例えば、顧客の嗜好や利用履歴等の情報である。グループ識別情報とは、顧客毎に割り当てられた顧客識別情報の一例であって、封入する複数の個別帳票を結びつけ他の顧客に送付される他の複数の個別帳票から識別するためのものである。帳票識別情報とは、各顧客の封筒に封入する個別帳票毎に割り当てられた識別情報である。厚み情報とは、複数の個別帳票を封筒に正しく封入した際の封筒の厚みを示す情報であり、予め計測され登録されている。重量情報とは、複数の個別帳票を封筒に正しく封入した際の封筒の重量を示す情報であり、予め計測され登録されている。表1に顧客管理データベース300に格納された情報の一例を示す。
【0019】
表1に示す例では、顧客情報「東京都・・、大日本太郎、30歳、・・・、」に対し、グループ情報「00001」、帳票識別情報「0010」〜「0014」、厚み情報「4.0(mm)」、重量情報「30(g)」が対応付けられている。つまり、この顧客情報「東京都・・、大日本太郎、30歳、・・・、」の封筒には、帳票識別情報0010〜0014の5通の個別帳票が封入される。そして、封入後の封筒の厚さは4.0mmであり、重量は30gである。
【0020】
【表1】

【0021】
バーコードリーダ210にて、封筒及び個別帳票にバーコード化されて印字されている帳票識別情報及びグループ識別情報を読み取り、サーバ装置200が、バーコードリーダ210から帳票識別情報及びグループ識別情報を受信して、顧客管理データベース300を参照して照合し、封入すべき全ての個別帳票が揃ったか否かを判定する。判定の結果、封入すべき全ての個別帳票が揃った場合には、サーバ装置200が、制御装置110に対して封緘前照合完了情報を送信する。制御装置110は、サーバ装置200から封緘前照合完了情報を受信した場合にのみ封筒封緘装置100を制御して封緘動作を実行する。
【0022】
(封筒封緘装置100の構成)
図2は、封筒封緘装置100の概略平面図であり、図3は、図2の矢印A方向から見た封筒封緘装置100の内部の概略側面図である。なお、図2では、説明のため封筒20はその形状を一点鎖線で図示した。図3では、説明のため封筒20は断面図とした。また、本実施形態では、段差部20bでフラップ部20aを折り曲げて接着するタイプの封筒であり、封入された個別帳票に印刷されたバーコードが封筒外部から見える窓が胴部20cに設けられた窓付き封筒を用いる。封筒20に封入される複数の個別帳票には、グループ識別情報を示すバーコードと、帳票識別情報を示すバーコードが印字されている。なお、グループ識別情報を示すバーコードと、帳票識別情報を示すバーコードを夫々封筒20に設けてもよく、グループ識別情報と帳票識別情報の両方の情報を含む一のバーコードを設けてもよいそして、封筒20に封入された複数の個別帳票のうち、最も窓側に封入されている一の個別帳票のバーコード部分が窓部から視認可能となっている。
【0023】
封筒封緘装置100は、搬送ガイド2上に封筒20を載置するように構成されており、モーターMの駆動により搬送ガイド2及び搬送ローラ2Rが作動して封筒20が図2及び図3中左方向へと搬送されるようになっている。そして、封筒封緘装置100は、封筒20の段差部20bを検知して、段差部20bが反転軸10b上に重なるよう段差部20bの位置決めを行なう。その後、反転軸10bを軸に反転プレート動10aを反転させてフラップ部20aを胴部20cに押し付け接着する。以下、詳細に説明する。なお、本実施形態では、封筒20のフラップ部20a、又は封筒の胴部20cのフラップ部20aと接着される部分に予め糊が塗布されている場合について説明する。
【0024】
初めに、封筒封緘装置100の各構成部材について説明する。
【0025】
搬送ガイド2及び姿勢制御ガイド4は、封筒20を載置して反転機構10へと搬送する搬送機構であり、例えば、ベルトコンベア等によって構成される。
【0026】
搬送ガイド2は、ガイド3に平行に設置されており、モーターMの駆動により図2及び図3中右から左方向へと封筒20を搬送する。姿勢制御ガイド4は、図示しないモーター駆動により図示しないローラと共に図2において矢印z方向に作動し、搬送ガイド2と斜行する方向に設置されている。姿勢制御ガイド4は、封筒20の、搬送方向(ガイド3に平行な方向)に垂直な方向である幅方向の位置を制御するためのものである。姿勢制御ガイド4が作動することにより、封筒20は搬送されながら封筒20の側面がガイド3に押し付けられて、封筒20の姿勢を正し、封筒20の側面がガイド3に沿うように位置決めを行なうことができる。これにより、例えば、封筒20が搬送ガイド2に対して斜めに載置された場合であっても、封筒20を反転機構10へ搬送しつつ、徐々に封筒20の姿勢を正すことができる。
【0027】
フラップ部検知器5は、例えば、非接触式のレーザ距離センサー等により構成される。フラップ部検知器5の検知位置に、フラップ部20aが搬送される前と、該検知位置にフラップ部20aが搬送されてきたときの距離の差を検知することにより、封筒20のフラップ部20aを検知する。
【0028】
グリップ機構6は、例えば、ボールローラ等により構成される。フラップ部20aを検知後に封筒20が搬送方向以外の方向へとスリップすることを防ぐためのものである。従って、グリップ機構6は、姿勢制御ガイド4よりも搬送方向側に設置されることが好ましい。グリップ機構6は、フラップ部20aを検知後、封筒20の胴部20cを押下して、封筒20を支える。このとき、グリップ機構6は、封筒20の反転機構10方向への搬送を妨げない程度の力で封筒20を支えなければならない。
【0029】
段差部検知器7は、例えば、非接触式のレーザ距離センサー等により構成される。検知位置Dにてフラップ部20aと胴部20cの距離差を検知することにより、封筒20のフラップ部20aと胴部20cの境界にある段差部20bを検知する。
【0030】
反転機構10は、反転プレート動10a、反転軸10b、反転プレート受10c、反転アーム10d及びシリンダー10eにより構成されている。
【0031】
反転プレート動10aと反転プレート受10cは、反転軸10bを枢軸として連結されている。具体的に、反転プレート動10aが、反転プレート受10c側に回転可能に構成されている。反転アーム10dは、反転プレート動10aに取り付けられており、反転アーム10dの端部は、シリンダー10eのシャフトと連結されている。シリンダー10eは、反転アーム10dを介して反転プレート動10aを反転プレート受10c側に回転させるためのものである。これら反転機構10は、反転機構10に備えた図示しない反転制御装置の制御に基づいて作動する。反転プレート受10cには吸引口10c1が設けられており、吸引口10c1からの吸引力により封筒20を反転プレート受10cに吸着するよう構成したので、胴部20cの浮き上がりを防止して、フラップ20aを確実に正確に折り曲げることができるようになっている。
【0032】
外部リーダ部8は、バーコードリーダ等により構成される。外部リーダ部8は、反転機構10により封筒封緘が行なわれた後に、封筒20の胴部20cに設けられた窓部越しに、封筒20に封入された複数の個別帳票のうち、最も窓側に封入されている一の個別帳票のバーコードから帳票識別情報及びグループ識別情報を読み取る。
【0033】
厚み計測部9Aは、封緘後の封筒20の厚みを計測するためのものであり、重量計測部9Bは、封緘後の封筒20の重量を計測するためのものである。
【0034】
(照合封緘動作の手順)
次に、誤封入防止封緘システムSによる照合封緘動作についてフローチャートを用いて説明する。
【0035】
図4(A)はサーバ装置200のコンピュータとしての制御部が実行する処理である。図4(B)はバーコードリーダ210の処理である。図4(A)のサーバ装置200の処理は、サーバ装置200の制御部に対して処理の実行が指示されたときに開始する。なお、処理の実行の指示は、例えば作業者がサーバ装置200に備えた入力部を介して行なわれる。
【0036】
最初に、バーコードリーダ210が、n通目(nは自然数)の封筒20に封入する封入物としてピックアップした個別帳票に印字されたグループ識別情報を示すバーコードを読み取り(ステップS21)、読み取ったグループ識別情報をサーバ装置200へ送信する(ステップS22)。サーバ装置200は、バーコードリーダ210からグループ識別情報を受信する(ステップS1)。なお、個別帳票のピックアップは作業者が行なってもよく、図示しない個別帳票ピックアップ装置が行なってもよい。
【0037】
次に、サーバ装置200は、(n−1)通目が正しく生産終了したか否かを判定する(ステップS2)。つまり、現在照合・封緘しようとしているn通目の封筒20の、一つ前に照合・封緘した(n−1)通目の封筒が正しく封緘されたか否かを判定する。なお、(n−1)通目の封筒が正しく封緘されたか否かは、後述する在荷センサーの封緘検知情報に基づいて生産完了情報が制御装置110から送信され、サーバ装置200はこの生産完了情報を受信したか否かに基づいて判定する。サーバ装置200は生産完了情報を受信した場合には(n−1)通目の封筒が正しく封緘されて正しく生産終了したと判定し、受信していない場合には、(n−1)通目の封筒が正しく封緘されず正しく生産終了していないと判定する。判定の結果、(n−1)通目の封筒が正しく生産終了していない場合には(ステップS2:No)、ステップS17へ移行する。一方、正しく生産終了している場合には(ステップS2:Yes)、サーバ装置200は、正しく生産終了している旨をバーコードリーダ210に送信する。
【0038】
そして、バーコードリーダ210がこれを受信したときに、n通目の封筒20に封入する個別帳票に印字された帳票識別情報を示すバーコードを読み取る(ステップS23)。そして、読み取った帳票識別情報をサーバ装置200へ送信する(ステップS24)。このように、バーコードリーダ210は、ピックアップした全ての個別帳票の帳票識別情報を示すバーコードを読み取り、サーバ装置200へ送信した後に、処理を終了する。
【0039】
次に、サーバ装置200は、バーコードリーダ210から帳票識別情報を受信する(ステップS3)。そして、サーバ装置200は、顧客管理データベース300を参照して、ステップS3で受信した帳票識別情報に基づいて、個別帳票がn通目の封筒20に封入すべき個別帳票であるか否か照合を行なう(ステップS4)。例えば、ステップS1で受信したグループ情報が、顧客管理データベース300に登録されているグループ情報「00001」である場合には、ステップS3で受信した帳票識別情報が、顧客管理データベース300に登録されている帳票識別情報「0010」〜「0014」の何れかと一致するか否か、に基づいて照合が行なわれる。ステップS3で受信した帳票識別情報が登録されている帳票識別情報であれば、照合結果OKとなる。そして、照合の結果がNGであれば(ステップS4:否)、ステップS17へ移行する。
【0040】
一方、照合の結果がOKであれば(ステップS4:適)、サーバ装置200は、当該個別帳票の消し込みを行なう。消し込みは、例えば、サーバ装置200が、顧客管理データベース300の当該個別帳票の帳票識別情報に対応付けて、照合OKの旨の情報を格納することによって、照合が完了した旨を登録して行なう。これにより、グループ情報に対応付けて登録された全ての個別帳票が揃ったか否かを判定することが出来る。
【0041】
そして、サーバ装置200は、顧客管理データベース300を参照して、全ての個別帳票が揃ったか否かを判定し(ステップS5)、全ての個別帳票が揃っていない場合には(ステップS5:No)、ステップS3へ移行して再び帳票識別情報をバーコードリーダ210から受信し、照合を行なう。そして、サーバ装置200は、全ての個別帳票が揃ったと判定すると(ステップS5:Yes)、封緘前照合完了情報を制御装置110に送信する(ステップS6)。
【0042】
次に、サーバ装置200は、制御装置110から封筒封緘装置100の外部リーダ部8が読み取ったグループ識別情報及び帳票識別情報を受信し(ステップS7)、照合を行なう(ステップS8)。サーバ装置200は、受信したグループ識別情報及び帳票識別情報に基づいて、一の個別帳票がn通目の封筒に封入すべき個別帳票であるか否か照合を行なう(ステップS8)。例えば、ステップS8で受信したグループ情報が、ステップS1で受信したグループ情報と一致するか、ステップS8で受信した帳票識別情報が、顧客管理データベース300に登録されているグループ情報「00001」に対応する帳票識別情報「0010」〜「0014」の何れかであるか否か、に基づいて照合が行なわれる。そして、照合の結果がNGであれば(ステップS8:否)、ステップS17へ移行する。一方、照合の結果がOKであれば(ステップS8:適)、サーバ装置200は、外部照合完了情報を制御装置110へ送信する(ステップS9)。
【0043】
続いて、サーバ装置200は、制御装置110から厚み情報と重量情報を受信して、顧客管理データベース300に登録されている厚み情報と重量情報と照合し、封入すべき全ての個別帳票が封筒に封入されているか否かを判定する。具体的に、先ず、サーバ装置200は、制御装置110から厚み情報を受信し(ステップS10)、照合を行なう(ステップS11)。厚み情報は、厚み計測部9Aによって計測された封筒20の厚みである。サーバ装置200は、この厚み情報に基づいて、n通目の封筒に封入されるべき全ての個別帳票が正しく封入されたか否かを判定する。具体的に、ステップS1で受信したグループ情報が、顧客管理データベース300に登録されているグループ情報「00001」である場合、ステップS10で受信した厚み情報が、顧客管理データベース300に登録されている厚み情報「4.0(mm)」と等しいか否かを照合する。照合の結果がNGであれば(ステップS11:否)、ステップS17へ移行する。一方、照合の結果がOKであれば(ステップS11:適)、サーバ装置200は、厚み照合完了情報を制御装置110へ送信する(ステップS12)。なお許容誤差範囲を予め定めておき、ステップS10で受信した厚み情報と登録されている厚み情報との差が許容誤差範囲である場合には、照合OKとしてもよい。
【0044】
次に、サーバ装置200は、制御装置110から重量情報を受信し(ステップS13)、照合を行なう(ステップS14)。重量情報は、重量計測部9Bによって計測された封筒20の重量である。サーバ装置200は、この重量情報に基づいて、n通目の封筒に封入されるべき全ての個別帳票が正しく封入されたか否かを判定する。具体的に、ステップS1で受信したグループ情報が、顧客管理データベース300に登録されているグループ情報「00001」である場合、ステップS13で受信した重量情報が、顧客管理データベース300に登録されている重量情報「30(g)」と等しいか否かを照合する。照合の結果がNGであれば(ステップS14:否)、ステップS17へ移行する。一方、照合の結果がOKであれば(ステップS14:適)、サーバ装置200は、重量照合完了情報を制御装置110へ送信する(ステップS15)。なお許容誤差範囲を予め定めておき、ステップS13で受信した重量情報と登録されている重量情報との差が許容誤差範囲である場合には、照合OKとしてもよい。
【0045】
そして、サーバ装置200は、制御装置110からn通目生産完了情報を受信して(ステップS16)処理を終了する。
【0046】
一方、ステップS2にて正しく生産終了していない場合、ステップS4、S8、S11、S14にて照合NGの場合、サーバ装置200は、エラー情報を制御装置110に送信する(ステップS17)。そして、サーバ装置200は、動作を停止して(ステップS18)、処理を終了する。
【0047】
図5は制御装置110のコンピュータとしての制御部が実行する処理であり、制御装置110の制御部に対して処理の実行が指示されたときに開始する。なお、処理の実行の指示は、例えば作業者が制御装置110に備えた入力部を介して行なわれる。
【0048】
先ず、制御装置110は、サーバ装置200からエラー情報を受信したか否かを判定する(ステップS31)。エラー情報を受信した場合には(ステップS31:Yes)、ステップS49へ移行する。一方、エラー情報を受信していない場合には(ステップS31:No)、次に制御装置110は、封筒封緘装置100から動作停止信号を受信する(ステップS32)。
【0049】
動作停止信号とは、搬送ガイド2のモーターMと姿勢制御ガイド4の図示しないモーターを制御する図示しないモーター制御装置が、モーターM等の動作を停止させた際に生成し送信した信号である。すなわち、所定の複数の個別帳票が封入されたn通目の封筒20が封筒封緘装置100の搬送ガイド2上を搬送されて所定の封緘位置に載置されている状態となったときに、モーター制御装置がモーターM等の動作を停止させて動作停止信号を生成する。具体的に、先ず、サーバ装置200及びバーコードリーダ210により、上述したステップS21乃至S24及びステップS1乃至S5の処理を終え、封緘前照合が適式に完了し全ての個別帳票が揃ったときに、作業者又は図示しない封入装置によってn通目の封筒20内に全ての個別帳票が封入される。
【0050】
そして、封入後の封筒20が、フラップ部20aを先頭に搬送ガイド2及び姿勢制御ガイド4上に載置される。封筒20は、胴部20cに設けた窓部が搬送ガイド2に当接するよう載置される。封筒20の載置は作業者が行なってもよく、或いは、図示しない封筒載置機構を設け、当該封筒載置機構が封筒を載置してもよい。その後、搬送ガイド2及び姿勢制御ガイド4によって、封筒20がガイド3に沿って反転機構10へと搬送される。
【0051】
そして、フラップ部検知器5が封筒20のフラップ部20aを検知し、フラップ部検知信号をグリップ機構6へ送信する。グリップ機構6は、フラップ部検知器5からフラップ部検知信号を受信すると、封筒20の胴部20cを押下して、封筒20を支える。
【0052】
次に、段差部検知器7が、封筒20の段差部20bを検知し、段差部検知信号を、搬送ガイド2のモーターMと姿勢制御ガイド4の図示しないモーターを制御する図示しないモーター制御装置に送信する。モーター制御装置は、段差部検知信号を受信すると、所定時間後に各モーターの動作を停止させて封筒20の搬送を止める。なお、この所定時間は、封筒20の搬送が停止したときに、封筒20の段差部20bが反転軸10b上に確実に重なるように、段差部検知器7による段差部20bの検知位置Dから反転軸10bまでの距離と、搬送速度と、段差部検知信号7が段差部20bを検知してから段差部検知信号を生成するために要する時間と、段差部検知器7が生成した段差部検知信号を送信して、モーターM等が段差部検知信号を受信するまでの間に要する時間と、に基づいて予め算出し定めておく。モーター制御装置は、各モーターの動作を停止させた後に動作停止信号を生成し、制御装置110へ送信する。
【0053】
制御装置110は、封筒封緘装置100のモーター制御装置から動作停止信号を受信すると、後述する封緘前照合完了情報を受信したか否かを判定する(ステップS33)。判定の結果、封緘前照合完了情報を受信していない場合には(ステップS33:No)受信するまで待機し、封緘前照合完了情報を受信した場合には(ステップS33:Yes)、封筒封緘装置100を制御して封筒封緘動作を実行させる(ステップS34)。図6(A)は、封緘後の封筒20を示す要部断面図である。封筒20は、反転機構10によって封緘された後に、外部リーダ部8、厚み計測部9A及び重量計測部9Bによる更なる照合工程へと搬送される。なお、封筒封緘装置100の反転機構10による封緘動作については、特願2009-223261号にて詳細に説明したので説明を省略する。
【0054】
次に、制御装置110は、外部リーダ部8により封筒20の窓部越しに封筒20に封入した一の個別帳票に印字されたバーコードが示すグループ識別情報及び帳票識別情報を読み取る(ステップS35)。そして、制御装置110は、読み取ったグループ識別情報及び帳票識別情報をサーバ装置200に送信し(ステップS36)、サーバ装置200からエラー情報又は外部照合完了情報を受信する(ステップS37)。続いて、制御装置110は、ステップS37で受信した情報がエラー情報であるか否かを判定し(ステップS38)、エラー情報である場合には(ステップS38:Yes)、ステップS49へ移行する。
【0055】
ステップS37で受信した情報がエラー情報で無い場合には(ステップS38:No)、ステップS37で受信した情報が外部照合完了情報であるとして、次に制御装置110は、封筒封緘装置100を制御して厚み計測部9Aにより封筒20の厚みを計測する(ステップS39)。図6(B)は、厚み計測部9Aによる封筒20の厚み計測の様子を示す要部断面図である。そして、計測結果である厚み情報をサーバ装置200に送信する(ステップS40)。次に、制御装置110は、サーバ装置200からエラー情報又は厚み照合完了情報を受信する(ステップS41)。続いて、制御装置110は、ステップS41で受信した情報がエラー情報であるか否かを判定し(ステップS42)、エラー情報である場合には(ステップS42:Yes)、ステップS49へ移行する。
【0056】
ステップS41で受信した情報がエラー情報で無い場合には(ステップS42:No)、ステップS41で受信した情報が厚み照合完了情報であるとして、次に制御装置110は、封筒封緘装置100を制御して重量計測部9Bにより封筒20の重量を計測する(ステップS43)。図6(C)は、重量計測部9Bによる封筒20の重量計測の様子を示す要部断面図である。そして、計測結果である重量情報をサーバ装置200に送信する(ステップS44)。次に、制御装置110は、サーバ装置200からエラー情報又は重量照合完了情報を受信する(ステップS45)。続いて、制御装置110は、ステップS45で受信した情報がエラー情報であるか否かを判定し(ステップS46)、エラー情報である場合には(ステップS46:Yes)、ステップS49へ移行する。
【0057】
ステップS45で受信した情報がエラー情報で無い場合には(ステップS46:No)、ステップS45で受信した情報が厚み照合完了情報であるとして、次に制御装置110は、封筒封緘装置100を制御してモーター制御装置に対し動作開始信号を送信して、モーターM等の動作を開始させ、封筒20を封筒封緘装置100の装置外部へ排出する(ステップS47)。封筒20が排出されると図示しない在荷センサーによって排出が検知される。在荷センサーは封筒排出を検知すると封緘検知情報を制御装置110に送信し、制御装置110は在荷センサーから封緘検知情報を受信すると、n通目の封筒20の生産完了情報をサーバ装置200に送信して(ステップS48)、処理を終了する。
【0058】
一方、ステップS31、S38、S42及びS46にてエラー情報を受信したと判定された場合、制御装置110は、封筒封緘装置100の動作を停止させて(ステップS49)、処理を終了する。
【0059】
上述したように、個別帳票の不正及び誤封入の検知により、ステップS49及びステップS18にて封筒封緘制御装置100とサーバ装置200の動作を停止させた後は、作業者が不正や誤封入を正した後に、封筒封緘制御装置100に付属するキースイッチを用いて、動作停止を解除させるまで封筒封緘制御装置100とサーバ装置200の動作を再開できないよう構成する。そして、作業者がキースイッチを用いて封筒封緘制御装置100の動作停止を解除すると、封筒封緘制御装置100を制御する制御装置110からサーバ装置200に動作解除信号が送信され、サーバ装置200の動作停止が解除されるよう構成する。なお、動作停止解除後は、再び各個別帳票の照合からやり直すよう構成する。これにより、誤封入された封筒20が封筒封緘装置100の外部へ排出されてしまうことをより厳重に防いで、誤封入の危険性をより一層低減させることができる。
【0060】
以上説明したように、本実施形態による誤封入防止封緘システムSによれば、封入物が正しく封筒に封入された場合の封筒20の厚み情報と重量情報を顧客管理データベース300に登録しておき、封入物を封筒20に封入した後に、封筒封緘装置100が封筒20の厚みと重量を計測し、計測結果をサーバ装置200が受信して、顧客管理データベース300に登録されている厚み情報と重量情報と照合するよう構成したので、封入物を正しく封筒に封緘させることができる。
【0061】
なお、上述した実施形態では、バーコードを識別マークの一例として説明したが、他の文字や記号を識別マークとして用いてもよい。他の文字や記号を識別マークとして用いる場合には、バーコードリーダ210の代わりに、文字や記号が示すグループ識別情報及び帳票識別情報を読み取ることができる読取装置を用いればよい。
【符号の説明】
【0062】
100 封筒封緘装置
2 搬送ガイド
3 ガイド
4 姿勢制御ガイド
5 フラップ部検知器
6 グリップ機構
7 段差部検知器
8 外部リーダ部
10 反転機構
10a 反転プレート動
10b 反転軸
10c 反転プレート受
10c1 吸引口
10d 反転アーム
10e シリンダー
20 封筒
20a フラップ部
20b 段差部
20c 胴部
M モーター
D 検知位置
L 距離
200 サーバ装置
210 バーコードリーダ
300 顧客管理データベース
S 誤封入防止封緘システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
封筒の送付先である顧客を識別する顧客識別情報と、封筒に封入する複数の個別帳票を識別する帳票識別情報と、前記複数の個別帳票が封入された際の封筒の厚みを示す厚み情報と、前記複数の個別帳票が封入された際の封筒の重量を示す重量情報と、を対応付けて登録する顧客管理データベースと、
前記複数の個別帳票が封入された封筒を封緘する封筒封緘手段と、前記複数の個別帳票が封入された際の封筒の厚みを計測する厚み計測手段と、前記複数の個別帳票が封入された際の封筒の重量を計測する重量計測手段と、を備えた封筒封緘装置と、
前記封筒封緘装置を制御する制御装置と、
前記制御装置と情報の授受が可能に接続されたサーバ装置と、を有する誤封入防止封緘システムであって、
前記サーバ装置は、
封筒封緘前に、前記複数の個別帳票の夫々に印字された識別マークが示す前記顧客識別情報及び前記帳票識別情報が、前記顧客管理データベースに登録されている前記顧客識別情報及び前記帳票識別情報と一致するか否かを照合して、各前記個別帳票が封筒に封入すべき個別帳票であるか否かを判定する封緘前判定手段と、
前記封緘前判定手段による判定の結果、全ての前記個別帳票が封筒に封入すべき個別帳票として判定された場合に、封緘前照合完了情報を前記制御装置に送信する送信手段と、を有し、
前記制御装置は、
前記サーバ装置から前記封緘前照合完了情報を受信したときに、前記封緘前判定手段の判定後に前記複数の個別帳票が封入された封筒を前記封筒封緘装置によって封緘させる封緘制御手段と、
封筒封緘完了後に、前記厚み計測手段を制御して封筒の厚みを計測し、前記重量計測手段を制御して封筒の重量を計測する計測制御手段と、
前記計測制御手段によって得られた厚み情報と重量情報を前記サーバ装置に送信する送信手段と、を有し、
前記サーバ装置は、
前記厚み情報と前記重量情報を前記制御装置から受信する受信手段と、
受信した前記厚み情報が前記顧客管理データベースに登録されている前記厚み情報と一致するか否か、及び、受信した前記重量情報が前記顧客管理データベースに登録されている前記重量情報と一致するか否か、を照合して、前記複数の個別帳票が全て封筒に封入されたか否かを判定する確認判定手段と、
前記確認判定手段による判定の結果、前記複数の個別帳票が全て封筒に封入されたと判定された場合に、確認照合完了情報を前記制御装置に送信する送信手段と、を有し、
前記制御装置は、
前記サーバ装置から確認照合完了情報を受信したときに、封緘後の封筒を前記封筒封緘装置外部へ排出して封筒封緘を完了する排出手段を有することを特徴とする誤封入防止封緘システム。
【請求項2】
前記サーバ装置は、
前記封緘前判定手段による判定の結果全ての前記個別帳票が封筒に封入すべき個別帳票として判定されなかった場合、又は、前記確認判定手段による判定の結果前記複数の個別帳票が全て封筒に封入されたと判定されなかった場合に、エラー情報を前記制御装置に送信する送信手段と、前記サーバ装置の動作を停止する停止手段と、を有し、
前記制御装置は、前記サーバ装置から前記エラー情報を受信したときに前記封筒封緘装置の動作を停止させる停止手段を有することを特徴とする請求項1に記載の誤封入防止封緘システム。
【請求項3】
前記封筒は、封筒に封入した一の前記個別帳票に印字された前記識別マークを視認可能な窓部を有し、かつ、前記封筒封緘装置は、前記識別マークを読み取る外部リーダ手段を備え、
前記制御装置は、
封筒封緘完了後に、前記外部リーダ手段を制御して前記一の個別帳票に印字された前記識別マークを前記窓部越しに読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取った前記識別マークが示す前記顧客識別情報及び前記帳票識別情報を前記サーバ装置に送信する送信手段と、を有し、
前記サーバ装置は、
前記制御装置から前記顧客識別情報及び前記帳票識別情報を受信する受信手段と、受信した前記顧客識別情報及び前記帳票識別情報が、前記顧客管理データベースに登録されている前記顧客識別情報及び前記帳票識別情報と一致するか否かを照合して、前記一の個別帳票が封筒に封入すべき個別帳票であるか否かを再判定する再判定手段と、
前記再判定手段による判定の結果、前記一の個別帳票が封筒に封入すべき個別帳票であると判定された場合に、外部照合完了情報を前記制御装置に送信する送信手段と、を有し、
前記制御装置の前記計測制御手段は、前記サーバ装置から前記外部照合完了情報を受信したときに、前記厚み計測手段及び前記重量計測手段を制御して封筒の厚みと重量を計測することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の誤封入防止封緘システム。
【請求項4】
前記サーバ装置は、
前記再判定手段による判定の結果、前記一の個別帳票が封筒に封入すべき個別帳票であると判定されなかった場合に、エラー情報を前記制御装置に送信する送信手段と、前記サーバ装置の動作を停止する停止手段と、を有し、
前記制御装置は、前記サーバ装置から前記エラー情報を受信したときに前記封筒封緘装置の動作を停止させる停止手段を有することを特徴とする請求項3に記載の誤封入防止封緘システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−96030(P2011−96030A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−249817(P2009−249817)
【出願日】平成21年10月30日(2009.10.30)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)