説明

読取り装置および読取り装置を備えたコンピュータ用マウス

【課題】 確実に2次元コード等の情報コードを読取ることが可能な読取り装置の提供。
【解決手段】 表示面に表示された情報コードを読取るための読取り装置であって、読取り装置躯体に内装された読取り部を有し、読取り部は情報コードに光を照射するための光源を有し、読取り装置躯体の壁面に光源からの光を外部へ透過可能な透過窓が形成されており、読取り部は透過窓から透過して情報コードが表示された面から反射した光源からの光を読取ることで情報コードを撮像するための撮像手段を有し、光源と撮像手段との位置が、情報コードの表示面から反射した光源からの光の光路と撮像手段の光軸とを一致させるよう関係付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙面やディスプレイ画面に記載された、例えばホームページアドレス用の2次元コード等を読取るための読取り装置および読取り装置を備えたマウスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話やマウス(コンピュータ用マウス)等において、情報コード(例えば2次元コード)で記載されたホームページアドレスをインターネット通信装置に入力するためのコード入力装置を備えたものがある。このコード入力装置は、情報コードを読取って例えばインターネット通信装置に入力するものであるため情報コードの読取り装置を備えている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
上記従来のコード入力装置において、その読取り装置は、光学系装置と撮像装置とを有し、周囲の明り(照度)によって映しだされる情報コードのもつインターネットアドレスのデータを、光学系装置を介して撮像装置に入力する構成となっている。
【特許文献1】特開2001−296957号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記読取り装置のように、周囲の明りによって映しだされる情報コードのもつデータを、光学系装置を介して撮像装置に入力する構成では、情報コードの明度が周囲の照度に依存してしまうから、コードのもつインターネットアドレスのデータを読取りにくい場合が生じる。そうすると、ホームページアドレスをインターネット通信装置に入力しても、所望のURLのウエブページが端末のディスプレイに表示されなくなるという課題があった。
このような課題は、URLのウエブページ用データに限らず、データ管理下における商品の情報コードや電子カルテによる患者の識別用データの情報コード等についても同様であった。
【0005】
そこで本発明は、上記課題に鑑み、確実に2次元コード等の情報コードを読取ることが可能な読取り装置および読取り装置を備えたコンピュータ用マウスの提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、表示面に表示された情報コードを読取るための読取り装置であって、読取り装置躯体と該読取り装置躯体に内装された読取り部とを有し、該読取り部は前記情報コードに光を照射するための光源を有し、読取り装置躯体の壁面に光源からの光を外部へ透過可能な透過窓が形成されており、前記読取り部は前記透過窓から透過して情報コードが表示された表示面から反射した光源からの光を読取ることで情報コードを撮像するための撮像手段を有し、前記光源と撮像手段との位置が、前記情報コードの表示面から反射した光源からの光の光路と撮像手段の光軸とを一致させるよう関係付けられていることを特徴としている。
【0007】
上記構成において、読取り装置躯体の透過窓を情報コードに対向させると、光源からの光が透過窓を透過して表示面で反射してその光路に光軸が一致している撮像手段によって情報コードが撮像される。このように、読取り装置躯体という限定された中で光源からの光を処理するから、読取り装置躯体周囲の雰囲気の明るさに左右されることなく、情報コードは光源からの光によってデータとして正確に読取ることになる。
ここで情報コードは、1次元コード(バーコード)、2次元コード(QRコードやカラーコード)等の情報コードを意味する。そして、上記構成によれば、特にカラーコードの読取りにおいて、カラーコードのようにそれ自体に色調差が生じているものでも、これらを鮮明に読取ることが可能となって、情報の誤読を抑えることが可能となる。
また、表示面とは、情報誌の紙面やパーソナルコンピュータのディスプレイ等であり、情報コードを表示したものあるいは表示可能なもの双方の概念である。
【0008】
本発明の読取り装置では、読取り部は、読取り装置躯体内に設けられて光源からの光を反射して透過窓側に導く反射面を有する反射壁を備えていることを特徴としている。
【0009】
上記構成において、光源からの光は反射壁の反射面によって透過窓に向けて反射し、透過窓から透過して表示面に照射されて撮像手段が情報コードを撮像する。
【0010】
本発明の読取り装置では、反射壁はその反射面が、透過窓の外周近傍でしかも透過窓の開放面と交差する方向に配置され、光源は読取り装置躯体内で前記反射面に対向して配置され、撮像手段はその光軸が透過窓の開放面に垂直になるよう読取り装置躯体内に設けられていることを特徴としている。
【0011】
上記構成において、光源からの光は読取り装置躯体内で透過窓の開放面と交差する方向の反射面で反射して、光軸を透過窓の開放面に垂直とした撮像手段が情報コードを撮像する。
【0012】
本発明の読取り装置では、反射壁の反射面は、透過窓の外周近傍位置から撮像手段の光軸側へ傾斜するよう配置されていることを特徴としている。
【0013】
上記構成において、反射面が傾斜していることにより、光源からの光は反射面に当って充分に拡散され、透過窓を透過し、表示面を反射することになるから、撮像手段による情報コードの撮像のハレーションが抑えられて明瞭なものとなる。
【0014】
本発明の読取り装置では、読取り部は光源からの光を採入れるための箱体を有し、該箱体の一側壁は開放されて透過窓に対向配置されており、箱体の他側壁に撮像手段が情報コードを撮像可能に取付けられ、箱体の外部に光源が配置され、箱体の側部壁に光源からの光を採入れるための採光窓が形成され、反射壁を採光窓が形成された側部壁に対向した側部壁として反射面が光源に対向して配置されていることを特徴としている。
【0015】
上記構成において、光源からの光は採光窓から採光されて反射面で反射し、光源からの光は箱体の開放口から透過窓を透過して表示面で反射し、光源の光路に光軸が一致している撮像手段によって表示面に表示された情報コードが撮像される。
【0016】
本発明の読取り装置では、箱体の内壁面に鏡面加工が施されていることを特徴としている。
上記構成によれば、鏡面加工のつやによって光源からの光が拡散し易くなるから、情報コードへ光源からの光を均一に照射することが可能となり、撮像手段による情報コードの撮像が明瞭になる。
【0017】
本発明の読取り装置では、採光窓に透光性を有する採光板が設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、光源の光が採光板を透過することでフィルタにかけられて必要な量の光に制限され易くなる。この採光板は、光源からの光を屈折させて反射面に当てる偏光板としての機能を備えることが好ましい。
【0018】
本発明の読取り装置では、透過窓に透光性を有する透光板が設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、透光窓は透光板によって封鎖されているから読取り装置躯体内に塵芥が入るのを抑制して光の拡散性の低下を抑制することが可能となる。
【0019】
本発明の読取り装置では、透光板の表面に光拡散用のコーティングが施されていることを特徴としている。
上記構成によれば、光拡散用のコーティングにより光源からの光が拡散し易くなるから、情報コードへ光源からの光を均一に照射することが可能となり、撮像手段による情報コードの撮像が明瞭になる。
なお、コーティングとしては、透光板の表面そのものを充分に光拡散可能に加工すること、透光板の表面に薄膜を形成することの双方を含む。
【0020】
本発明の読取り装置では、撮像手段はシーモスを用いたシーモスカメラであることを特徴としている。
撮像手段としてシーモスカメラを用いることで、その分だけ読取り装置の製造コストの上昇を抑えることが可能となる。なお、シーモスとは相補型金属酸化膜半導体である。
【0021】
本発明の読取り装置では、光源は発光ダイオードであることを特徴としている。
これによれば、容易に必要な輝度を設定できて、しかも安価で寿命が長い。
【0022】
本発明の読取り装置では、光源操作用のスイッチおよび撮像手段操作用のスイッチをオン/オフ操作するための兼用の操作片が、読取り装置躯体に設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、一個の操作片の操作によって光源および撮像手段の双方のオン/オフ操作が可能になるから、使い勝手がよい。
【0023】
本発明のコンピュータ用マウスでは、読取り装置躯体はコンピュータ用マウス躯体であり、上記何れかの読取り装置を備えたことを特徴としている。
【0024】
この構成によれば、コンピュータ用マウスの操作とともに読取り装置を利用できるようになる。
【0025】
本発明のコンピュータ用マウスでは、コンピュータ用マウス躯体は後部の高さが前部の高さに比べて高く形成されており、読取り装置がコンピュータ用マウス躯体の後部に内装されていることを特徴としている。
【0026】
上記構成のように、一般的なコンピュータ用マウスの躯体である後部の高さが前部の高さに比べて高く形成されているものを用いてその後部に読取り装置を内装するようにすることで、コンピュータ用マウス躯体を特に変更することなく読取り装置を装着することが可能となる。
【0027】
本発明のコンピュータ用マウスは、表示面に表示された情報コードを読取るための読取り装置を備え、コンピュータ用マウス躯体と該コンピュータ用マウス躯体に内装された読取り部とを有し、該読取り部は前記情報コードに光を照射するための光源を有し、コンピュータ用マウス躯体の壁面に光源からの光を外部へ透過可能な透過窓が形成されており、前記読取り部は前記透過窓から透過して情報コードが表示された表示面から反射した光源からの光を読取ることで情報コードを撮像するための撮像手段を有し、前記光源と撮像手段との位置が、前記情報コードの表示面から反射した光源からの光の光路と撮像手段の光軸とを一致させるよう関係付けられ、前記読取り部は光源からの光を採入れるための箱体を有し、該箱体の一側壁は開放されて透過窓に対向配置され、箱体の他側壁に撮像手段が情報コードを撮像可能に取付けられ、箱体の外部に前記光源が配置され、箱体の側部壁に光源からの光を採入れるための採光窓が形成され、反射壁を採光窓が形成された側部壁に対向した側部壁として反射面が光源に対向して配置され、撮像手段駆動用の回路基板が箱体の上面に載置されていることを特徴としている。
【0028】
上記構成において、光源からの光は採光窓から採光されて反射面で反射し、光源からの光は箱体の開放口から透過窓を透過して表示面で反射し、光源の光路に光軸が一致している撮像手段によって表示面に表示された情報コードが明瞭に撮像される。
また、撮像手段駆動用の回路基板が箱体の上面に載置されたことにより、コンピュータ用マウス躯体を大型化させることなく撮像手段および撮像手段駆動用の回路基板をコンピュータ用マウス躯体に収納することが可能となる。
【0029】
本発明のコンピュータ用マウスでは、光源操作用のスイッチおよび撮像手段操作用のスイッチをオン/オフ操作するための兼用の操作片が、コンピュータ用マウス躯体に設けられていることを特徴としている。
【0030】
上記構成によれば、一個の操作片の操作によって光源および撮像手段の双方のオン/オフ操作が可能になるから、使い勝手がよい。
【0031】
なお、上記読取り装置は携帯電話等の端末に搭載することも可能であるし、それ自体単独で端末装置としてパーソナルコンピュータ等に接続するよう構成することも可能である。
【発明の効果】
【0032】
本発明の読取り装置によれば、読取り装置躯体という限定された中で光源からの光を処理するから、読取り装置躯体周囲の雰囲気の明るさに左右されることなく、情報コードは光源からの光によってデータとして正確に読取ることができる。
【0033】
本発明のコンピュータ用マウスによれば、コンピュータ用マウスの操作とともに、読取り装置を用いて情報コードを正確に読取ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明の実施形態に係る読取り装置を、コンピュータ用マウス(以下単に「マウス」という)に搭載した場合を例に図面に基づいて説明する。
【0035】
図1はマウスの全体斜視図、図2はマウスの全体平面図、図3は図2におけるA−A線断面図、図4はマウス躯体の上壁体部を取外して内部構造の概略を示した斜視図、図5はカメラの取付け体の構成図である。
【0036】
これらの図に示すように、マウス1は、情報誌の紙面やパーソナルコンピュータのディスプレイ等である表示面2に表示されたホームページアドレス用の情報コード3を読取るための読取り装置4を搭載している。情報コードとして、1次元コード(バーコード)、2次元コード(QRコードやカラーコード)等の情報コードである。
【0037】
マウス躯体5は、表示面2に当接(この場合、載置することで当接)する底壁体部6と、左右の側壁体部7,8と、上壁体部10とを備える。マウス躯体5は、読取り装置4を搭載しているから、この場合はマウス躯体5が読取り装置躯体に相当する。
【0038】
底壁体部6は平板状の底壁面11と、底壁面11の前部から前方且つ上方に向けて湾曲する前湾曲壁面12と、底壁面11の後部から後方且つ上方に向けて湾曲する後湾曲壁面13と、側端部から上方に向けて立上げるよう折曲された立上げ壁面14とから一体的に形成されている。立上げ壁面14は側面視して長手方向途中が最も高い偏平な略三角形に形成されている。
【0039】
上壁体部10は、前部15が前下方に向けて下傾斜されており、後部16が後下方に向けて下傾斜されており、前部15と後部16の境界部分である折曲部分17がマウス躯体5の前後長手方向の中間位置に対して後方寄りに位置付けられて、折曲部分17が最も高い位置に位置付けられている。
【0040】
なお、上壁体部10はマウス1の使用者の掌が載置される部分であるから、掌を載置した際に違和感がないよう前部15、後部16および折曲部分17は曲面によって連続されている。
【0041】
また、上壁体部10の前部15は幅方向中間位置に長手方向のスリット18が形成されており、スリット18の左右両側片を操作して、右クリック動作、左クリック動作を別個に行うことが可能になっている。さらに、上壁体部10のスリット18の途中を幅方向に拡大するように、パーソナルコンピュータ(以下単に「パソコン」と称す)のディスプレイ画面のページアップ・ページダウンを操作するためのホイール20の一部を突出させる開口21が上壁体部10に形成されている。
なお、ホイール20は底壁体部6の上面前部に幅方向の支軸23を介して底壁体部6の上面前部の中間位置に回転自在に取付けられている。
【0042】
左右の側壁体部7,8はそれぞれ平板状に形成されており、底壁体部6の前後部に上壁体部10の前後部を載置して組付けた状態で側面視「へ」の字形に開放される左右の領域を閉鎖するものである。すなわち左右の側壁体部7,8は、底壁体部6の前後部に上壁体部10の前後部を載置して組付けた状態で側面視「へ」の字形に開放される左右の領域を閉鎖するよう前部7a,7bと後部8a,8bとから側面視して略「へ」の字形に形成されている。
【0043】
前部7a,7bの前寄りの領域に、前部7a,7bの長さに沿うように長孔25が形成されている。この長孔25には、後述のカメラ起動用の操作片26,27およびカメラ停止用の操作片26,27が長孔25に弾性的に出退自在に取付けられている。
なお、これら底壁体部6、上壁体部10および左右の側壁体部7,8どうしは適宜の着脱手段によって組立て分解自在に取付けられている。
【0044】
底壁体部6の底壁面11の後部に、矩形の開口22が形成されており、この開口22を塞ぐように平板状の透光板30が取付けられている。透光板30は、アクリル等の合成樹脂から形成されており、その上面に光拡散用(乱反射防止用)のコーティングが施されている。なお、コーティングは下面に併せて施してもよい。この開口22の大きさは、表示面2に表示された一般的な大きさ(規格化された大きさ)の情報コード3が充分に入る大きさに形成されている。
【0045】
読取り装置4は、マウス躯体5に内装された読取り部を有する。読取り部は、情報コードに光を照射するための光源33と、開口22から透過して情報コードが表示された表示面2から反射した光源33からの光を読取ることで情報コードを撮像するための撮像手段としてのカメラ34とを有する。開口22は、光源33からの光を外部へ透過可能な透過窓として用いられる。
【0046】
光源33とカメラ34との位置は、情報コードの表示面2から反射した光源33からの光の光路35とカメラ34の光軸とを一致させるよう関係付けられている。すなわち、光源33はカメラ34の側方(この場合は前方)下部に配置されている。
【0047】
光源33とカメラ34との上記のような関係付けを確保するために、カメラ34は底壁体部6の底壁面11の上面に、下側開放の取付け体36を介して底壁面11から上方に位置ずれさせて取付けられている。また光源33は、取付け体36から外れてその側方で且つ下方に配置されている。
【0048】
底壁面11の底面11aは表示面2に載置した際に表示面2に隙間なく接触する平坦面とするか、もしくは開口22が表示面2からわずかに浮いた状態としてしかも開口22をその周囲で囲むフレーム状の突条11bを設けることが好ましい。平坦面とすることで外部の光が開口22から取付け体36内に入りにくくなり、突条11bを設けることでも、その突条11bに囲まれることで開口22へ外部の光が入りにくくなる。また突条11bを設けて表示面2に接触する面積を小さくすることで、表示面2に対するマウス躯体5の滑り抵抗の上昇を抑えている。
【0049】
図5に示すように、取付け体36は、下側を開放口36aとした中抜きの角錐台形状に形成されている。開放口36aは、底壁体部6の底壁面11の開口22に略相当する大きさおよび面積を有し、取付け体36はその開放口36aを開口22に上下に対向させるようにマウス躯体5、すなわちこの場合は底壁体部6に下端部が着脱自在に取付けられている。取付け体36は、少なくとも光源33の光が採光されて反射する内面が白色とされている。このようにすることで、取付け体36内での光拡散が充分に行える。
【0050】
取付け体36は、前面壁37と後面壁38と両側面壁40,41と天面壁43とを有した箱体形状に形成されている。取付け体36の少なくとも内壁面には鏡面加工が施されている。
【0051】
前面壁37は、底壁体部6に垂直方向に立設される壁である。両側面壁40,41は上部ほど互いに近付く傾斜壁に形成されている。後面壁38は上部ほど前面壁37に近付く傾斜壁に形成されている。前面壁37の上部は、正面視して矩形に切欠かれて前切欠(採光窓に相当する)44が形成されている。両側面壁40,41の上前部は、側面視して矩形に切欠かれて横切欠45が形成されている。前切欠44と横切欠45とは連続している。換言すれば、前面壁37の上部および両側面壁40,41の上前部は切欠かれて、平面視して後方開放のコ字形の切欠が形成されている。
【0052】
なお、両側面壁40,41の傾斜角度は同一である。この傾斜角度は後面壁38の傾斜角度と同一でも、異なっていてもよい。
【0053】
このコ字形の切欠のうち、前切欠44を覆うように透光性を有する採光板31が配置されている。採光板31は、例えば天面壁43に係止するように取付けられその前面は後方に向けて凹となる曲面に形成されている。すなわち、採光板31は片面が凹である凹レンズとして偏光板としての機能を有する。採光板31は、アクリル等の合成樹脂から形成されている。なお、採光板31の内面に、光拡散用(乱反射防止用)のコーティングを施してもよい。また、コーティングは外面に併せて施してもよい。また、採光板31は両面が凹となる凹レンズであってもよい。
【0054】
底壁体部6の底壁面11における開口22の近傍前部に平板状の取付け壁46が、取付け体36の前面壁37に平行に立設されている。取付け壁46の上部に、光源33としての安価で長寿命のLED(白色チップLED)を配置した光源用回路基板47が取付けられている。なお、LEDは砲弾型のLEDであってもよい。
この実施形態では、各光源33の電力入力側に輝度調整用の抵抗(例えば1kΩ)を接続している。
【0055】
LEDは、幅方向に所定間隔だけ離間して複数個(この場合3〜5個)設けられ、これらLEDは光源用回路基板47における採光板31側の縁に幅方向に直線上に並べて、採光板31の下部寄りに対向するよう、且つ採光板31に向けて光が可及的に均等に照射されるよう、同輝度のものが等間隔で配置されている。なお、本実施形態では輝度確保、装置の低価格化のために3個のLEDを設けている。
したがって光源33は1個であってもよく、複数個設ける場合には光源33の離間間隔は等間隔でなくてもよく、さらに各光源33の輝度は異なっていてもよい。
【0056】
なお、光源用回路基板47はその前方に配置されているホイール20との関係において、互いに干渉するのを回避すべく、ホイール20の外周部が入り込む切欠き状の凹部48が形成されている。
【0057】
天面壁43は平板であり、その中心にカメラレンズが対応するレンズ孔50が形成されており、レンズ孔50にカメラレンズが挿入ないし対向するように、天面壁43に撮像手段としてのカメラ34が取付けられている。この場合、カメラ34としてシーモス(CMOS)を備えたシーモスカメラが用いられている。なお、シーモス(CMOS)とは相補型金属酸化膜半導体である。シーモスカメラを用いることで、一定の撮像精度を確保し、しかも製造コストの上昇を抑えることが可能になる。
【0058】
カメラ34はカメラ駆動用回路基板51に電気的に接続するよう取付けられており、カメラ駆動用回路基板51を上にしてカメラレンズがレンズ孔50に挿入ないし対向するようカメラ34が設けられている。
【0059】
ホイール20の下方に、光源用回路基板47とは別体の位置検出用回路基板52が配置されている。位置検出用回路基板52には、ホイール20の外周部が挿入される平面視して矩形の切欠き53が形成されている。位置検出用回路基板52には、位置検出用LEDが電気的に接続されており、位置検出用LEDおよび該LED用レンズ49は、開口22の前方に形成された窓部54に対向するよう配置されている。
【0060】
光源用回路基板47と位置検出用回路基板52との関係において、光源用回路基板47は平面投影して位置検出用回路基板52の後部に重なるように配置されている。
【0061】
位置検出用回路基板52には、カメラ起動用スイッチ(カメラオン用スイッチ)55およびカメラ停止用スイッチ(カメラオフ用スイッチ)56が接続されている。カメラ起動用スイッチ55およびカメラ停止用スイッチ56は、それぞれ位置検出用回路基板52の前部に設けられており、前記操作片26,27の幅方向内方への押圧操作により操作されるよう配設されている。また、位置検出用回路基板52には、左右のクリック用スイッチがスリット18の左右両側片に対応して設けられている。さらに位置検出用回路基板52には、ホイール20の回転を検出するエンコーダがホイール20に直接的または間接的に接触するよう設けられている。
【0062】
すなわち位置検出用回路基板52、光源用回路基板47およびカメラ駆動用回路基板51は階段状に配置されて、且つ電気的に接続されており、使用者が操作片26,27を操作(押圧操作)することにより、その信号が位置検出用回路基板52から光源用回路基板47、さらにカメラ駆動用回路基板51に出力されて、光源33が点灯、消灯し、カメラ34が駆動、停止するようになる。
なお、上記構成のマウス1は、USBケーブル58をその前部に備えて、パソコン本体のUSBポートに接続されて使用される。
【0063】
上記マウス1において、USBポートにUSBケーブル58を接続することでマウス1に電力が供給される。このマウス1では、左右のクリック用スイッチを備え、ホイール20を備えているから、一般的なマウスと同様の使用ができる。
【0064】
さらに、マウス1は光源33、カメラ34、カメラ起動用スイッチ55およびカメラ停止用スイッチ56を備えているから、操作片26を押圧するようにすると、カメラ起動用スイッチ55がオンされて、光源33が発光し、光源33からの光が取付け体36に採光され、その光が開口22から透光板30を通り表示面2で反射して、カメラ34で継続的に撮像される。この撮像された画像は、パソコン本体に搭載した画像ソフトによってディスプレイに写し出される。
【0065】
表示面2上に表示された文字や図柄は、マウス1がその文字や図柄の上に乗ることにより使用者には視認できなくなる。そこで、パソコン本体に搭載した画像ソフトによって表示面2上の文字や図柄をディスプレイに写し出すことで、使用者に視認できるようにする。
【0066】
マウス1のカメラ34では、表示面2上の文字や図柄を継続的に撮像するから、マウス1を表示面2上で移動させることによって、ディスプレイに、動画として表示される。なお、ディスプレイに表示面2上の文字や図柄を表示させるための画像ソフトはパソコンに内蔵されており、カメラ駆動・停止用の操作片26,27を押圧操作することで画像ソフトが起動するようになっている。具体的には、操作片26を押圧することで画像ソフトが起動し、操作片27を押圧することで画像ソフトが終了するよう構成されている。すなわち、操作片26,27は光源33の起動・停止、カメラ駆動・停止、および画像ソフトの起動・終了のための操作片として兼用され、光源33の起動・停止、カメラ駆動・停止、および画像ソフトの起動・終了が連動する回路構成を有している。
【0067】
使用者は、表示面2上に印刷等によって施された情報コード3を用いて、その情報コード3がデータとして有するアドレスのウエブページをディスプレイに表示させるには、ディスプレイに動画として映し出される画像を見つつ、その情報コード3が開口22内に収まるようマウス1を表示面2上で移動させ、情報コード3を開口22内に収めた状態で、マウス1の移動を停止させる。
【0068】
ここで、例えば予めパソコンのキーボードの何れかのキーに割当ておいた撮像キー(例えばスペースキーとする)を押圧する。そうすると、ディスプレイに停止画像として映し出されている情報コード3がカメラ34によって撮像され、パソコンの記憶手段に記憶されるよう制御され、所定の操作によってインターネットに情報コード3が送信されて、所望のURLのウエブページがディスプレイに表示されることになる。
【0069】
ところで近年、QRコードやカラーコードと称される情報コード3が用いられるようになった。ここで、カラーコードは、5×5ますの領域を赤・青・緑・黒の4色で色分けすることで171億通りのパターンのコードを生成できるものである。
【0070】
逆に、カラーコードを読取る際には、これらの4色の色分けが明確に行われなければ、誤った情報としてインターネットに送信されてしまい、不測のウエブページがディスプレイに表示されたり、あるいはウエブページがディスプレイに表示されなかったりすることがある。
【0071】
しかしながら、本発明の実施形態におけるマウス1では、光源33とカメラ34との位置が、情報コード3の表示面2から反射した光源33からの光の光路35とカメラ34の光軸とを一致させるよう関係付けられているから、カラーコードのようにそれ自体のコードに色調差が生じているものでも、これらコードを鮮明に読取ることが可能となって、情報の誤読を抑えることが可能となる。
【0072】
しかも、光源33からの光は、マウス躯体5という閉鎖された内部で発生し、採光板31を透過して箱状の取付け体36内に採光され、底壁面11の底面には、開口22をその周囲で囲むフレーム状の突条11bを設けて外部から採光されにくくしてあり、表示面2を反射面として光源からの光がカメラ34に向けて反射されるから、情報コード3の画像は、外部の明暗の影響を受けにくい状態でカメラ34で撮像される。
【0073】
カラーコードのようにそれ自体のコードに色調差が生じているものでは、反射した光の強さ(カメラ34が撮像する光の強さ)に差がありすぎると、カラーコード自体を読取ることが難しい。しかし、この実施形態では、光源33からの光が反射する取付け体36の後面壁38は、上部ほど前面壁37に近付く傾斜壁に形成され、前面壁37の内面は平坦な傾斜面とされて、これが光源33からの光を反射する反射面となっている。この構成により、取付け体36内に採光された光が拡散(均一化)され易くなり、拡散された状態で表示面2から反射するようになるから、カラーコードのようにそれ自体のコードに色調差が生じているものでも、コードを鮮明に読取ることが可能となって、情報の誤読を抑えることが可能となる。
【0074】
さらに、取付け体36の両側面壁40,41は上部ほど互いに近付く傾斜壁に形成されて、その内面が平坦面とされている。したがってこの傾斜した平坦面によっても光源33からの光が拡散され、取付け体36の少なくとも内壁面には鏡面加工が施されているから、光源33からの光が拡散され易くなる。
【0075】
ところで、カラーコードを読取るために照射する光の強さとして、これが弱いと読取りが確実に行えず強すぎるとハレーションの要因となる。そこで上記構成のように、光源33を取付け体36の外部に設け、採光窓である前切欠44に偏光板としての採光板31を設けて光源33からの光を屈折させ、表示面2で反射する光を、さらに透光板30をフィルタとして取付け体36内に採光させるようになる。
【0076】
つまり、光源33の輝度が撮像に適切でないような高いものであっても、光源33を取付け体36から離して配置することで光源33からの光を弱めて取付け体36内に採光し、さらにフィルタによって光を弱めることで、カラーコードの撮像がハレーションを起こすことなく、撮像に最適な量や強さの光を容易に得ることができる。
【0077】
カラーコードの撮像に適切な輝度の光源33を用いたのみでは、上記構成の取付け体36を設けたマウス1においては、光源33の配置位置の選択が難しい。しかしながら、本来的にカラーコードの撮像に適切でない高い輝度の光源33を用い、その光を、採光板(偏光板)31で屈折させ、透光板(フィルタ)30を通すことで弱くして、カラーコードの撮像に最適な強さの光を容易に得ることができるようにしたものである。
【0078】
光の強さを弱くする手段を、上記構成のマウス1では、両側面壁40,41にも設けており、その手段として上前部に形成した横切欠45である。
なお、透光板30は取付け体36内に塵芥が侵入するのを防止して、カメラ34による撮像の精度を確保する機能も有する。
【0079】
上記構成のマウス1では、カメラ34、取付け体36、光源用回路基板47、カメラ駆動用回路基板51、位置検出用回路基板52等多くの部品を備えている。しかしながら、特徴的な構成部品であるカメラ34を、一般的に前部に比べて高さを高くしているマウス躯体5の後部に配置し、あるいは位置検出用回路基板52、光源用回路基板47およびカメラ駆動用回路基板51を階段状に配置し、あるいは光源用回路基板47はその前方に配置されているホイール20との関係において互いに干渉するのを回避すべくホイール20の外周部が入り込む切欠き状の凹部48を形成する等の配置、構成により、マウス躯体5の大型化を防止しつつ読取り装置4を搭載させることが可能となっている。
【0080】
光源33を取付け体36の上部に配置して、取付け体36の内部に採光することも考えられるが、そうするとカメラ34およびカメラ駆動用回路基板51が取付け体36の上部に取付けられているから、光源33を取付け体36の上部に配置した分だけ装置(マウス1)の高さを高くしなければならないことが考えられる。そこでこの実施形態では、光源33を取付け体36の側方に配置することで、マウス躯体5の大型化を抑制し、しかも、光源33からの光を取付け体36の側方から採光できる構成としている。
【0081】
しかも、左右の側壁体部7,8の前部7a,7bの前寄りの領域で、左右のクリック操作を行う左右両側片に幅方向で対応する位置に、カメラ駆動・停止用の操作片26,27を配置しているから、作業者が手指でマウス1を把持する自然な状態で従来どおりのクリック操作を行うことができ、操作片26,27を違和感なく手指で操作することが可能となる。
また、この実施形態におけるマウス1において、開口22(透過窓)はマウス1の底面にあるから、マウス1の通常の使用状態のままで情報コード3の撮像が可能であり、したがって煩わしい操作をすることなく情報コード3の撮像のための操作ができ、使い勝手が良好である。
【0082】
なお、情報コードとしては、インターネットに接続するウエブページアドレスの情報の場合で説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、病院内の患者の個人情報をデータ化した情報コード等も考えられる。
【0083】
さらに、上記実施形態では読取り装置をマウス1に搭載した場合で説明したがこれに限定されるものではない。例えば、上記読取り装置は携帯電話等の端末に搭載することも可能であるし、それ自体単独の躯体を有する読取り装置として、これを端末装置としてパーソナルコンピュータ等に接続するよう構成することも可能である。
【0084】
上記実施形態では、操作片26,27は光源33の起動・停止、カメラ駆動・停止、および画像ソフトの起動・終了のための操作片として兼用された構成としたがこれに限定されるものではない。すなわち、光源33の起動・停止、カメラ駆動・停止、および画像ソフトの起動・終了のための操作片をそれぞれ別個にマウス躯体5に出退自在に設けることも可能である。あるいは出退する構成ではなく、軸回りに回動ないし回転操作することで、光源33の起動・停止、カメラ駆動・停止、および画像ソフトの起動・終了を行う構成とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の実施形態を示すマウスの全体斜視図
【図2】同じくマウスの全体平面図
【図3】同じく図2におけるA−A線断面図
【図4】同じくマウス躯体の上壁体部を取外して内部構造の概略を示した斜視図
【図5】同じくカメラの取付け体の構成図であり、(a)は透光板を取外した状態の上方からの斜視図、(b)は透光板を取付けた状態の上方からの斜視図、(c)は透光板を取外した状態の下方からの斜視図、(d)は透光板を取付けた状態の下方からの斜視図
【符号の説明】
【0086】
1…マウス、2…表示面、3…情報コード、4…読取り装置、5…マウス躯体、6…底壁体部、7,8…側壁体部、7a,7b…前部、8a,8b…後部、10…上壁体部、11…底壁面、11a…底面、11b…突条、12…前湾曲壁面、13…後湾曲壁面、14…壁面、18…スリット、20… ホイール、21…開口、22…開口、26,27…操作片、30…透光板、31…採光板、33…光源、34…カメラ、35…光路、36…取付け体、36a…開放口、37…前面壁、38…後面壁、40,41…両側面壁、43…天面壁、44…前切欠、45…横切欠、47…光源用回路基板、48…凹部、50…レンズ孔、51…カメラ駆動用回路基板、52…位置検出用回路基板、54…窓部、55…カメラ起動用スイッチ、56…カメラ停止用スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示面に表示された情報コードを読取るための読取り装置であって、
読取り装置躯体と該読取り装置躯体に内装された読取り部とを有し、該読取り部は前記情報コードに光を照射するための光源を有し、読取り装置躯体の壁面に光源からの光を外部へ透過可能な透過窓が形成されており、前記読取り部は前記透過窓から透過して情報コードが表示された表示面から反射した光源からの光を読取ることで情報コードを撮像するための撮像手段を有し、前記光源と撮像手段との位置が、前記情報コードの表示面から反射した光源からの光の光路と撮像手段の光軸とを一致させるよう関係付けられていることを特徴とする読取り装置。
【請求項2】
読取り部は、読取り装置躯体内に設けられて光源からの光を反射して透過窓側に導く反射面を有する反射壁を備えていることを特徴とする請求項1記載の読取り装置。
【請求項3】
反射壁はその反射面が、透過窓の外周近傍でしかも透過窓の開放面と交差する方向に配置され、光源は読取り装置躯体内で前記反射面に対向して配置され、撮像手段はその光軸が透過窓の開放面に垂直になるよう読取り装置躯体内に設けられていることを特徴とする請求項2記載の読取り装置。
【請求項4】
反射壁の反射面は、透過窓の外周近傍位置から撮像手段の光軸側へ傾斜するよう配置されていることを特徴とする請求項3記載の読取り装置。
【請求項5】
読取り部は光源からの光を採入れるための箱体を有し、該箱体の一側壁は開放されて透過窓に対向配置されており、箱体の他側壁に撮像手段が情報コードを撮像可能に取付けられ、箱体の外部に光源が配置され、箱体の側部壁に光源からの光を採入れるための採光窓が形成され、反射壁を採光窓が形成された側部壁に対向した側部壁として反射面が光源に対向して配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の読取り装置。
【請求項6】
箱体の内壁面に鏡面加工が施されていることを特徴とする請求項5記載の読取り装置。
【請求項7】
採光窓に透光性を有する採光板が設けられていることを特徴とする請求項5または請求項6記載の読取り装置。
【請求項8】
透過窓に透光性を有する透光板が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の読取り装置。
【請求項9】
透光板の表面に光拡散用のコーティングが施されていることを特徴とする請求項8記載の読取り装置。
【請求項10】
撮像手段はシーモスを用いたシーモスカメラであることを特徴とする請求項1ないし請求項9の何れかに記載の読取り装置。
【請求項11】
光源は発光ダイオードであることを特徴とする請求項1ないし請求項10の何れかに記載の読取り装置。
【請求項12】
光源操作用のスイッチおよび撮像手段操作用のスイッチをオン/オフ操作するための兼用の操作片が、読取り装置躯体に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項11の何れかに記載の読取り装置。
【請求項13】
読取り装置躯体はコンピュータ用マウス躯体であり、請求項1ないし請求項11の何れかの読取り装置を備えたことを特徴とするコンピュータ用マウス。
【請求項14】
コンピュータ用マウス躯体は後部の高さが前部の高さに比べて高く形成されており、読取り装置がコンピュータ用マウス躯体の後部に内装されていることを特徴とする請求項13記載のコンピュータ用マウス。
【請求項15】
表示面に表示された情報コードを読取るための読取り装置を備え、コンピュータ用マウス躯体と該コンピュータ用マウス躯体に内装された読取り部とを有し、該読取り部は前記情報コードに光を照射するための光源を有し、コンピュータ用マウス躯体の壁面に光源からの光を外部へ透過可能な透過窓が形成されており、前記読取り部は前記透過窓から透過して情報コードが表示された表示面から反射した光源からの光を読取ることで情報コードを撮像するための撮像手段を有し、前記光源と撮像手段との位置が、前記情報コードの表示面から反射した光源からの光の光路と撮像手段の光軸とを一致させるよう関係付けられたコンピュータ用マウスであって、
前記読取り部は光源からの光を採入れるための箱体を有し、該箱体の一側壁は開放されて透過窓に対向配置され、箱体の他側壁に撮像手段が情報コードを撮像可能に取付けられ、箱体の外部に前記光源が配置され、箱体の側部壁に光源からの光を採入れるための採光窓が形成され、反射壁を採光窓が形成された側部壁に対向した側部壁として反射面が光源に対向して配置され、撮像手段駆動用の回路基板が箱体の上面に載置されていることを特徴とするコンピュータ用マウス。
【請求項16】
光源操作用のスイッチおよび撮像手段操作用のスイッチをオン/オフ操作するための兼用の操作片が、コンピュータ用マウス躯体に設けられていることを特徴とする請求項13ないし請求項15の何れかに記載のコンピュータ用マウス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−210026(P2008−210026A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−44156(P2007−44156)
【出願日】平成19年2月23日(2007.2.23)
【出願人】(393010318)エレコム株式会社 (27)
【Fターム(参考)】