説明

読取制御装置および読取制御方法

【課題】読み取り媒体に付されたバーコード等を効率よく読み取る。
【解決手段】所定の読取対象セット位置にセットされた読取対象を読み取る読取制御装置10であって、読取対象のセット位置を示す規定コードを表示する表示部102と、表示部102に表示された規定コードまたは読取対象セット位置にセットされた読取対象に含まれる読取対象コードを読み取る読取部104と、読取部104により規定コードまたは読取対象コードのいずれが読み取られたかにより、読取対象が正しく読取対象セット位置にセットされているか否かを判断する判断部106と、を備える読取制御装置10を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、読取制御装置および読取制御方法に関し、特に、媒体に付されたコードを読み取る読取制御装置および読取制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バーコードリーダの実装方法として、バーコードを読み取る読取面を上向きに実装して、バーコード媒体面を下に被せるようにかざして読む方法と、読取面を下向きに実装して、バーコード媒体面を上向きにかざす方法がある。
【0003】
前者のバーコード媒体面を下にしてかぶせるようにかざす方法としては、特許文献1が挙げられる。特許文献1では、機器の筐体内にバーコードの光学読取部を内蔵して、その読取面は利用者側を向く構造となっている。特許文献1の方法によれば、バーコードを読取部に読ませようとする利用者からバーコードが見えなくなってしまう。そのため、バーコードリーダの読取範囲にバーコードを合わせるのが困難となるという問題があった。
【0004】
一方、後者のバーコード媒体面を上向きにかざす方法としては、特許文献2が挙げられる。特許文献2では、機器の筐体前面にバーコードリーダが位置しており、バーコードリーダの読取面が下向きとなる構造となっている。特許文献2の方法によれば、利用者からバーコードが見えるという利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−250858号公報
【特許文献1】特開2005−184361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献2では、利用者からバーコードが見えるようになるものの、バーコードリーダの位置とバーコードを読ませる位置が直感的に分かり難いという問題があった。また、バーコードを読ませるために、利用者がバーコードの読み取り位置を合わせるために、読み取りタイムアウト時間を長く設定する必要があるため、バーコードの読み取りに長い時間を費やしてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、読み取り媒体に付されたバーコード等を効率よく読み取ることが可能な新規かつ改良された読取制御装置および読取制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、所定の読取対象セット位置にセットされた読取対象を読み取る読取制御装置であって、読取対象のセット位置を示す規定コードを表示する表示部と、表示部に表示された規定コードまたは読取対象セット位置にセットされた読取対象に含まれる読取対象コードを読み取る読取部と、読取部により規定コードまたは読取対象コードのいずれが読み取られたかにより、読取対象が正しく読取対象セット位置にセットされているか否かを判断する判断部と、を備えることを特徴とする、読取制御装置が提供される。
【0008】
かかる構成によれば、読取制御装置は、表示部に表示された読取対象のセット位置を示す規定コードまたは読取対象セット位置にセットされた読取対象に含まれる読取対象コードを読取部が読み取り、読取部により規定コードまたは読み取り対象コードのいずれが読み取られたかにより、読取対象が正しく読取対象セット位置にセットされているか否かを判断部が判断する。これにより、読み取り媒体に付されたバーコード等の読取対象コードを効率よく読み取ることが可能となる。
【0009】
また、読取部は、判断部により読取対象が読取対象セット位置に正しくセットされていないと判断された場合に読取対象の読み取りを継続し、判断部により読取対象が読取対象セット位置から外されたと判断された場合に読取対象の読み取りを中止するようにしてもよい。
【0010】
また、判断部は、読取部により規定コード以外の読取対象コードが読み取られた後に規定コードが読み取られた場合に、読取対象が読取対象セット位置から外されたと判断するようにしてもよい。
【0011】
また、判断部は、読取部により規定コードも規定コード以外の読取対象コードも読み取られていない場合に読取対象が読取対象セット位置に正しくセットされていないと判断するようにしてもよい。
【0012】
また、判断部は、読取部により規定コードが読み取られていない場合に、所定時間規定コード以外の読取対象コードが読み取られなかった場合に読取対象が読取対象セット位置に正しくセットされていないと判断するようにしてもよい。
【0013】
また、規定コードを表示する表示部と対向する位置に読取部が位置していてもよい。
【0014】
また、表示部に表示されている規定コードの表示範囲が、読取部による読取対象範囲であってもよい。
【0015】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、所定の読取対象セット位置にセットされた読取対象を読み取る読取制御装置において、表示部に表示された読取対象のセット位置を示す規定コードまたは読取対象セット位置にセットされた読取対象に含まれる読取対象コードを読み取るステップと、読み取りステップにより規定コードまたは読取対象コードのいずれが読み取られたかにより、読取対象が正しく読取対象セット位置にセットされているか否かを判断するステップと、を含むことを特徴とする、読取制御方法が提供される。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように本発明によれば、読み取り媒体に付されたバーコード等を効率よく読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態にかかる読取制御装置の概要について説明する説明図である。
【図2】同実施形態にかかる読取制御装置の機能構成について説明する説明図である。
【図3】同実施形態にかかる読取制御方法の詳細を示すフローチャートである。
【図4】従来のバーコードリーダの概要を説明する説明図である。
【図5】従来の読取制御方法の詳細を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0019】
また、以下に示す順序に従って、当該「発明を実施するための形態」を説明する。
〔1〕本実施形態の目的
〔2〕読取制御装置の概要
〔3〕読取制御装置の構成
〔4〕読取制御処理の詳細
【0020】
〔1〕本実施形態の目的
まず、本発明の実施形態の目的について説明する。従来、バーコードリーダの実装方法として、バーコードを読み取る読取面を上向きに実装して、バーコード媒体面を下に被せるようにかざして読む方法と、読取面を下向きに実装して、バーコード媒体面を上向きにかざす方法がある。
【0021】
前者のバーコード媒体面を下にしてかぶせるようにかざす方法としては、機器の筐体内にバーコードの光学読取部を内蔵して、その読取面は利用者側を向く構造となっている装置を例示できる。この装置によれば、バーコードを読取部に読ませようとする利用者からバーコードが見えなくなってしまう。そのため、バーコードリーダの読取範囲にバーコードを合わせるのが困難となるという問題があった。
【0022】
一方、後者のバーコード媒体面を上向きにかざす方法としては、機器の筐体前面にバーコードリーダが位置しており、バーコードリーダの読取面が下向きとなる構造となっている装置を例示できる。この装置によれば、利用者からバーコードが見えるという利点がある。
【0023】
図4に、後者のバーコードリーダ50を示した。図4に示したように、バーコードリーダの読取部51は、下側に読み取り面を有し、バーコードを読み取る機能を有する。バーコード媒体をかざす台52は、バーコードの読み取り面と対向する位置にあり、台52にバーコード媒体54が置かれる。また、破線53は、バーコードリーダの読み取り視野角を示す仮想的な先を示している。また、バーコード媒体54は、バーコードが記載された紙媒体である。
【0024】
そして、図5に、後者のバーコードリーダによりバーコード読取制御方法を示した。図5に示したように、バーコードリーダ50は、読み取りを開始した後、正しくコードを読み取れれば読み取り成功として読み取り結果を出力している。また、読み取りがタイムアウトになった場合には読み取り失敗として処理を終了している。
【0025】
しかし、図4に示したバーコードリーダ50では、利用者からバーコードが見えるようになるものの、バーコードリーダの位置とバーコードを読ませる位置が直感的に分かり難いという問題があった。また、図5に示した読み取り方法では、バーコードを読ませるために、利用者がバーコードの読み取り位置を合わせるために、読み取りタイムアウト時間を長く設定する必要があるため、バーコードの読み取りに長い時間を費やしてしまうという問題があった。
【0026】
そこで、本発明は、上記のような事情を一着眼点として、本発明の実施形態にかかる読取制御装置10が創作されるに至った。本実施形態にかかる読取制御装置10によれば、読み取り媒体に付されたバーコード等を効率よく読み取ることが可能となる。
【0027】
〔2〕読取制御装置の概要
次に、図1を参照して、本発明の一実施形態にかかる読取制御装置10の概要について説明する。図1は、読取制御装置10の概要を説明する説明図である。以下では、読取制御装置10により紙媒体に記載されたバーコードが読み取られる場合について説明する。読取制御装置10により読み取られる媒体は紙媒体に限られず、バーコードを表示可能な媒体であればよい。また、媒体に表示されるコードは、バーコードに限られず、QRコードなどバーコードとは異なるコードであってもよい。
【0028】
図1に示したように、読取制御装置10は、バーコードリーダ1と、台2などを備える。バーコードリーダ1は、下側に読み取り面を有し、バーコードを読み取る機能を有する。台2は、バーコードの読み取り面と対向する位置にあり、台2に読取対象となるバーコード媒体4が置かれる。また、台2には、バーコード媒体4のセット位置を示す規定コード5が表示されている。
【0029】
規定コード5は、運用上使用されることのない特別のコードである。規定コード5は、台2に直接記載されていてもよい。また、台2のバーコードリーダ1と対向する位置に表示画面が設けられている場合には、規定コード5を表示画面に表示させるようにしてもよい。
【0030】
また、図1に示した破線3は、バーコードリーダの読取視野角を示す仮想的な線である。規定コード5は、台2上の破線3に示される範囲内に記載されている。したがって、台2にバーコード媒体4がセットされていない場合には、バーコードリーダ1は、規定コード5を読み取ることとなる。また、バーコードリーダ1と台2は、バーコードリーダ1の読み取り面と台2の規定コード5が記載されている面とが対向していれば、図1に示した形状に限定されない。
【0031】
〔3〕読取制御装置の構成
以上、読取制御装置10の概要について説明した。次に、図2を参照して、読取制御装置10の機能構成について説明する。まず、図2の機能構成を説明する前に、読取制御装置10のハードウェア構成の一例について説明する。読取制御装置10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、入力装置と、出力装置と、ストレージ装置(HDD)などを備える。
【0032】
CPUは、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って読取制御装置10の動作全般を制御する。また、CPUは、マイクロプロセッサであってもよい。ROMは、CPUが使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAMは、CPUの実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一次記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバスにより相互に接続されている。
【0033】
入力装置は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイク、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPUに出力する入力制御回路などから構成されている。
【0034】
出力装置は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Display)装置およびランプなどの表示装置と、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置で構成される。
【0035】
ストレージ装置は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含むことができる。ストレージ装置は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置は、ハードディスクを駆動し、CPUが実行するプログラムや各種データを格納する。
【0036】
以上、読取制御装置10のハードウェア構成について説明した。次に、図2を参照して、読取制御装置10の機能構成について説明する。図2は、読取制御装置10の機能構成を示すブロック図である。図2に示したように、読取制御装置10は、表示部102、読取部104、判断部106、出力部108などから構成される。
【0037】
表示部102は、例えば、上記した台2を例示できる。表示部102は、読取対象のセット位置を示す規定コードを表示する機能を有する。読取対象のセット位置とは、後述する読取部104により読み取り可能な範囲を意味する。表示部102に表示される規定コードは、バーコードやQRコード等各種のコードを例示できる。また、規定コードは一意に定められたコードでなくてもよく、運用で用いられるコード体系において、使用されないコードであればよい。また、コード体系の異なる制御コードとしてもよい。
【0038】
読取部104は、表示部に表示された規定コードまたは読取対象セット位置にセットされた読取対象に含まれる読取対象コードを読み取る機能を有する。上記したバーコードリーダ1は、読取部104の一例である。読取部104は、読み取った規定コードまたは読取対象コードを判断部106に提供する。
【0039】
判断部106は、読取部104により規定コードまたは読取対象コードのいずれが読み取られたかにより、読取対象が正しく読取対象セット位置にセットされているか否かを判断する機能を有する。判断部106は、コンピュータにより構成され、その動作は、上記したROMに記憶されたプログラムをもとに、CPUで実行される。
【0040】
判断部106は、読取部104により規定コード以外の読取対象コードが読み取られた後に規定コードが読み取られた場合に、読取対象が読取対象セット位置から外されたと判断する。また、判断部106は、読取部104により規定コードも規定コード以外の読取対象コードも読み取られていない場合に読取対象が読取対象セット位置に正しくセットされていないと判断する。
【0041】
また、判断部106は、読取部104により規定コードが読み取られていない場合に、所定時間規定コード以外の読取対象コードが読み取られなかった場合に読取タイムアウトであると判断して、読取対象が読取対象セット位置に正しくセットされていないと判断する。
【0042】
また、読取部104は、判断部106により読取対象が読取対象セット位置に正しくセットされていないと判断された場合に読取対象の読取を継続する。また、判断部106により読取対象が読取対象セット位置から外されたと判断された場合に読取対象の読取を中止する。
【0043】
出力部108は、上記した出力装置により構成され、読取部104により読み取られた結果を出力する機能を有する。出力部108は、読取部104により読み取りが成功した場合に、読取部104により読み取られたコードに応じた出力をする。
【0044】
〔4〕読取制御処理の詳細
以上、読取制御装置10の機能構成について説明した。次に、図3を参照して、読取制御装置10における読取制御方法の詳細について説明する。まず、読取部104は、規定コードまたは読取対象コードのいずれかのバーコードの読取を開始する(S102)。ステップS102において、読取対象セット位置に読取対象となる媒体がセットされていない場合には、読取部104は、表示部102に表示されている規定コードを読み取る。
【0045】
ステップS104において、ステップS102において読取部104により読み取られたコードが規定コードか否かを判断部106が判定する(S104)。ステップS104において、読取部104により読み取られたコードが規定コードであると判定された場合には、まだ読取対象となる媒体をかざしていないことを意味するため、読取部104は、ステップS102のバーコード読み取り処理を繰り返す。
【0046】
ステップS104において、読み取られたコードが規定コードではないと判定された場合には、読み取られたコードの読み取りに成功したか否かを判定する(S106)。ステップS106において、コードの読み取りに成功したと判定された場合には、バーコードの読み取り成功とする(S108)。ステップS108において、バーコードの読み取り成功とした場合には、出力部108は読み取り結果を出力する(S110)。
【0047】
ステップS106において、規定コード以外のコードが正しく読み取れなかったと判定された場合には、利用者が正しくバーコードをかざしていない、すなわち、読み取り対象となる媒体を読み取り対象セット位置に正しくセットしていないことを意味する。この場合には、読取部104は読み取り対象セット位置にセットされた読取対象の読み取りを継続して行う。
【0048】
すなわち、ステップS106において読み取りに成功していないと判定された場合には読取部104は、再度バーコードの読み取りを行う(S112)。そして、判断部106は、ステップS112において読み取られたバーコードが規定のコードであるか否かを判定する(S114)。ステップS114において、読み取られたバーコードが規定のコードではないと判定された場合には、タイムアウトとなっていないか否かを判定する(S116)。
【0049】
ステップS114において規定のコードが読み取られず、ステップS116においてタイムアウトでもない場合には、利用者が媒体を読み取り対象セット位置に正しくセットしていることを意味するため、ステップS106以降の処理を実行する。
【0050】
一方、ステップS114において、ステップS112において読み取ったバーコードが規定のコードであると判定された場合には、利用者が読み取り対象セット位置にセットした媒体を読み取り対象セット位置から外したことを意味する。したがって、この場合には、読み取り失敗として(S118)、読取部104は読み取り処理を終了する。また、ステップS116においてタイムアウトとなった場合も読み取り失敗として(S118)、読取部104は読み取り処理を終了する。
【0051】
以上、読取制御装置10における読取制御方法の詳細について説明した。上記実施形態によれば、読取制御装置10は、表示部102に表示された読取対象のセット位置を示す規定コードまたは読取対象セット位置にセットされた読取対象に含まれる読取対象コードを読取部104が読み取り、読取部104により規定コードまたは読み取り対象コードのいずれが読み取られたかにより、読取対象が正しく読取対象セット位置にセットされているか否かを判断部106が判断する。読取部104は、判断部106により読取対象が読取対象セット位置に正しくセットされていないと判断された場合に読取対象の読み取りを継続し、判断部106により読取対象が読取対象セット位置から外されたと判断された場合に読取対象の読み取りを中止する。
【0052】
これにより、表示部102に規定コードが表示されているため、利用者は直感的に読取対象となる媒体の読取対象セット位置がわかり、容易に媒体を読取対象セット位置にセットすることが可能となる。また、表示部102に表示された規定コードを読み取ることにより、読取対象となる媒体がセットされたか否かを容易に判断することが可能となる。これにより、バーコードを読ませるために、利用者がバーコードの読み取り位置を合わせるために、読み取りタイムアウト時間を長く設定する必要がなくなり、バーコードの読み取りに長い時間を費やす必要もなくなる。
【0053】
また、利用者が読取対象となる媒体を読み取り対象セット位置から外したことを直ぐに検出することができる。利用者が読取対象となる媒体を読取対象セット位置から外したことを検出した場合には、利用方法を提示して、正しい読取動作を促すようにしてもよい。読取方法の提示方法としては、別途に設けたディスプレイ画面等に読取動作を説明するガイダンスを表示するようにしてもよい。
【0054】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0055】
10 読取制御装置
102 表示部
104 読取部
106 判断部
108 出力部
1 バーコードリーダ
2 台


【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の読取対象セット位置にセットされた読取対象を読み取る読取制御装置であって、
前記読取対象のセット位置を示す規定コードを表示する表示部と、
前記表示部に表示された規定コードまたは前記読取対象セット位置にセットされた前記読取対象に含まれる読取対象コードを読み取る読取部と、
前記読取部により前記規定コードまたは前記読取対象コードのいずれが読み取られたかにより、前記読取対象が正しく前記読取対象セット位置にセットされているか否かを判断する判断部と、
を備えることを特徴とする、読取制御装置。
【請求項2】
前記読取部は、前記判断部により前記読取対象が前記読取対象セット位置に正しくセットされていないと判断された場合に前記読取対象の読み取りを継続し、前記判断部により前記読取対象が前記読取対象セット位置から外されたと判断された場合に前記読取対象の読み取りを中止することを特徴とする、請求項1に記載の読取制御装置。
【請求項3】
前記判断部は、前記読取部により前記規定コード以外の前記読取対象コードが読み取られた後に前記規定コードが読み取られた場合に、前記読取対象が前記読取対象セット位置から外されたと判断することを特徴とする、請求項1に記載の読取制御装置。
【請求項4】
前記判断部は、前記読取部により前記規定コードも前記規定コード以外の読取対象コードも読み取られていない場合に前記読取対象が前記読取対象セット位置に正しくセットされていないと判断することを特徴とする、請求項1に記載の読取制御装置。
【請求項5】
前記判断部は、前記読取部により前記規定コードが読み取られていない場合に、所定時間前記規定コード以外の前記読取対象コードが読み取られなかった場合に前記読取対象が前記読取対象セット位置に正しくセットされていないと判断することを特徴とする、請求項4に記載の読取制御装置。
【請求項6】
前記規定コードを表示する表示部と対向する位置に読取部が位置していることを特徴とする、請求項1に記載の読取制御装置。
【請求項7】
前記表示部に表示されている前記規定コードの表示範囲が、前記読取部による読取対象範囲であることを特徴とする、請求項1に記載の読取制御装置。
【請求項8】
所定の読取対象セット位置にセットされた読取対象を読み取る読取制御装置において、
表示部に表示された前記読取対象のセット位置を示す規定コードまたは前記読取対象セット位置にセットされた前記読取対象に含まれる読取対象コードを読み取るステップと、
前記読み取りステップにより前記規定コードまたは前記読取対象コードのいずれが読み取られたかにより、前記読取対象が正しく前記読取対象セット位置にセットされているか否かを判断するステップと、
を含むことを特徴とする、読取制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−211508(P2010−211508A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−56801(P2009−56801)
【出願日】平成21年3月10日(2009.3.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】