説明

調理器具の性能試験

【課題】調理器具の性能を評価する試験方法を提供する。
【解決手段】一実施例による試験は、調理器具のグレートに接触する面の耐久性を評価するものであり、調理装置のグレート上での熱摩耗段階、調理面に着色する食物および/または一般的な食物調理用物質を用いる食物焙り焼き段階、および/または苛性溶液を用いる溶液浸漬段階を含む。別の実施例による試験は、調理器具の調理面の剥離性能を評価するものであり、調理面にこびりつく傾向がある食物を用いる剥離段階、塩および油脂を用いる食物焙り焼き段階、タイガー・ポー段階、および/または自動食器洗浄機段階を含む。さらに別の実施例による試験は、調理器具の調理面の焼付け性能を評価するものであり、肉片を調理面上で焼付けする工程と、肉片自体、および/またはこびりついた肉の残留物から作ったソースのベースの色/色の濃さを、標準化された色および/または色の濃さと比較評価する工程とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2009年3月4日付で出願された米国仮特許出願第61/157,421号に基づく優先権による利益を主張するものであり、同出願はこの引用によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、調理器具に関し、特に、調理器具の性能を調べる試験方法に関する。
【背景技術】
【0003】
料理をする人には2種類ある、と言うことができる。すなわち、「食物は単に食物に過ぎない」のであまり料理に手をかけない人と、キッチンの創造的なインスピレーションを喜びとする、楽しみ、冒険好きな人である。料理に熱心な人にとって、高品質の調理器具は必須である。高品質の調理器具を製造する会社は多数ある。しかし、高品質の調理器具の性能を正確に、一貫して、実際的に試験する方法はほとんど知られていない。
【0004】
このことは問題となり兼ねない。例えば、調理器具に耐用保証を付けることが好ましい場合があるからである。しかし、耐用期間を調べるために調理器具を効果的・正確に試験する実際的な方法はほとんど知られていない。現在利用できる既知の性能試験方法は、調理器具を例えば数年に相当する分、手動で使用するものである。これらは、長年の間に期待される使用をより短い期間でシミュレートするために、自動食器洗浄機で調理器具を何度も繰返し洗浄することを含む場合がある。これらはまた、調理器具の内側コーティングの耐久性の「タイガー・ポー(tiger paw)」試験を含む場合がある。しかし、これらの方法は実施に時間と労力が多くかかり、常に正確で一貫した結果が得られるわけではない。
【0005】
また、中に入れて調理する食物を「剥離(release)」させる力について、ノンスティックの調理器具を試験する既知の方法がある。例えば、調理器具の中で調理された卵を剥離させる、調理器具のノンスティックの内側表面の力について、「ドライ・エッグ(dry egg)」試験を行うことが知られている。しかし、この試験方法は、単独では、調理器具の真の性能を満足の行くまで評価することができない。
【0006】
従って、調理器具の性能を評価するために、調理器具の試験方法を改善する必要があることがわかる。このような問題の解決策を提供することが、本発明の主な目的である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
全般的に説明したが、本発明は、調理器具の性能を評価するために用いることができる革新的な試験方法に関する。これらの方法は、深鍋、平鍋、フライパン、鉄板、皿、ボウル、中華鍋、および/またはその蓋など、様々な種類の調理器具の性能を試験するために用いることができる。
【0008】
本発明の第1の実施例の方法は、調理器具試験サンプルの外側底面の耐久性を評価する、加速試験方法である。この方法は、苛性化合物で調製された苛性溶液を用いる溶液浸漬試験段階を含む。溶液浸漬試験段階は、サンプルの底面を所定の総浸漬時間の間苛性溶液に浸漬する工程を含む。苛性溶液中の苛性化合物の濃度、および浸漬時間は、自動食器洗浄機での予め定義された耐用期間分の洗浄をシミュレートするように設定する。
【0009】
苛性溶液中の苛性化合物の濃度、および総浸漬時間は、革新的な方法を用いて選択することができる。方法は、自動食器洗浄機のサイクル回数に関して耐用期間分の使用/誤用を定義する工程と、自動食器洗浄機で用いる時の水中の苛性化合物の濃度に基づいて濃度を予測するための式を得る工程と、濃度式に基づいて苛性溶液を調製する工程と、少なくとも1つのサンプル調理器具を所定の試験段階浸漬時間分、苛性溶液に浸漬する工程とを含む。この方法は、さらに、別のサンプル調理器具を自動食器洗浄機で所定のサイクル回数分、洗浄してから、浸漬したサンプルの調理面を、自動食器洗浄機で洗浄したサンプルの調理面と目視で比較する工程を含む。次に、浸漬したサンプルの調理面が自動食器洗浄機で洗浄したサンプルの調理面と良く一致するようになるまで浸漬を繰返し、そのように一致するようになるために必要な浸漬回数を特定する。最後に、浸漬回数に試験段階浸漬時間を乗じることにより、総浸漬時間を算出する。一実施例において、苛性溶液は水およびNaOHを含み、苛性溶液中のNaOH濃度は約0.04%、試験段階浸漬時間は約24時間、総浸漬時間は約120時間である。
【0010】
幾つかの実施形態において、この試験方法は、さらに、底面の少なくとも試験領域を劣化させる、少なくとも1つの表面劣化試験段階を含む。例えば、表面劣化試験段階は、熱摩耗試験段階、食物焙り焼き試験段階、またはその組合せとすることができる。熱摩耗試験段階は、調理装置のグレート(格子)を加熱する工程と、グレート上で底面の試験領域を摩耗させる工程とを含む。食物焙り焼き試験段階は、底面の試験領域上で、調理面に着色する食物、食物調理用物質、またはその両方を加熱する工程を含む。食物焙り焼き試験段階で用いる、調理面に着色する食物は、例えば、トマトペースト、イエローカレー、またはその両方とすることができる。また、食物焙り焼き試験段階で用いる食物調理用物質は、例えば、調理油とすることができる。これらの試験段階は、耐用期間分の使用/誤用を加速された期間でシミュレートするよう、所定の回数分、繰返すことができる。
【0011】
本発明の第2の実施例の方法は、調理器具試験サンプルのノンスティック調理面の剥離性能を評価する、加速試験方法である。この方法は、ノンスティック調理面を劣化させる少なくとも1つの表面劣化試験段階と、例えば卵など、調理面にこびりつく傾向がある食物を用いる、結論段階としての剥離試験段階とを含む。結論段階としての剥離試験段階は、2つよりも多い評価点を有する評価スケールを用いる工程と、この評価スケールを用いて、「合格」、「不合格」よりも具体的にノンスティック調理面の剥離性能を評価する工程とを含むことができる。また、方法は、結論段階としての剥離試験段階で用いるものと同じ種類の表面にこびりつく食物を用いる、初期剥離試験段階を含むことができる。初期剥離試験段階は、表面劣化試験段階よりも前に実施すべきである。
【0012】
幾つかの実施形態においては、表面劣化試験段階は、食物焙り焼き試験段階、タイガー・ポー試験段階、自動食器洗浄機試験段階、またはこれらの2つまたは3つの組合せを含む。食物焙り焼き試験段階は、ノンスティック調理面上で塩および脂っこい食物を加熱する工程を含む。脂っこい食物は、例えば、ハンバーガー・パティ(ハンバーグ)とすることができる。タイガー・ポー試験段階は、ノンスティック調理面をタイガー・ポー装置(など)の衝撃チップで摩耗させる工程を含む。また、自動食器洗浄機試験段階は、サンプルを自動食器洗浄機で少なくとも1サイクル洗浄する工程を含む。自動食器洗浄機試験段階は、好ましくは、結論段階としての剥離試験段階の直前に実施し、食物焙り焼き段階およびタイガー・ポー段階は、好ましくは、初期剥離試験段階と結論段階としての剥離試験段階との間で複数回、繰返す。
【0013】
本発明の第3の実施例の方法は、調理器具試験サンプルの調理面の焼付け(searing)性能を評価する、焼付け試験方法である。この方法は、肉片を調理面上で焼付けする工程と、色または色の濃さを、複数の標準化されたソースのベース(フォン、fond)の色および/または色の濃さと比較評価する工程とを含む。標準化されたソースのベースの色および/または色の濃さは、漸進的に濃くなる色相、色の濃さの度合い、またはその両方を有する。色の標準を用いる場合、色相を比べ、また、本質的に、色の濃さの度合いも比べる。白黒の陰影で示される色の濃さの標準を用いる場合は、色の濃さの度合いのみを比べる。
【0014】
幾つかの実施形態において、方法は、焼付けした肉から作ったソースのベースを評価する工程、焼付けした肉片自体を評価する工程、またはその両方を含む。ソースのベースの色および/または色の濃さを評価する場合、方法は、調理面から肉片を取出す一方で、こびりついた肉の残留物は調理面に残す工程と、液体を肉の残留物と混ぜてソースのベースを形成する工程と、ソースのベースの色および/または色の濃さを、複数の標準化されたソースのベースの色および/または色の濃さと比較評価する工程とを含む。例として、方法で用いるために、10個の標準化されたソースのベースの色および/または色の濃さをチャート上で提供することができる。ソースのベースの形成に用いる液体は、例えば、白ワインとすることができる。焼付け色および/または色の濃さを評価する場合、方法は、焼付けされた肉の色および/または色の濃さを、複数の標準化された焼付け色および/または色の濃さと比較評価する工程を含む。例として、方法で用いるために、4個の標準化された焼付け色および/または色の濃さをチャート上で提供することができる。漸進的に濃くなる色相および/または色の濃さの度合いと共に、焼付けた肉片の実際の写真をチャートで用いても良い。
【0015】
本発明の別の態様では、本明細書に記載した性能試験方法の1つ、幾つか、または全てに合格する高性能調理器具が提供される。本明細書に記載した試験方法の全てに合格する調理器具は、優れた耐久性、ノンスティック、および焼付け特性の組合せを、真に卓越し、並外れて有する。
【0016】
従来の装置および方法の欠点を改善し、本明細書に記載した効果を実現するために用いる具体的な技術および構造は、以下の実施例の詳細な説明および付属の図面および特許請求の範囲から明白となろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本特許または出願ファイルは、カラーで作成された図面を少なくとも1枚含む。カラー図面を有する本特許または特許出願の公報のコピーは、要求および必要な費用の支払いがあり次第、特許庁が提供する。
【図1】図1は、調理器具試験サンプルの外側底面の耐久性を評価する方法の一実施例の流れ図である。
【図2】図2は、図1の苛性溶液試験段階の最中に苛性溶液の容器に浸漬している複数の調理器具試験サンプルの透視図である
【図3】図3は、調理器具試験サンプルの内側調理面の剥離性能を評価する方法の一実施例の流れ図である。
【図4】図4は、図3の方法の最中の温度測定位置を示す、調理器具試験サンプルの1つの平面図である。
【図5】図5は、図3の方法のタイガー・ポー試験段階の最中の、調理器具試験サンプルの1つの透視図である。
【図6】図6は、調理器具試験サンプルの内側調理面の焼付け性能を評価する方法の一実施例の流れ図である。
【図7】図7は、図3の方法で用いるために食物を予め計量する様子の透視図である。
【図8】図8は、図3の方法の最中に調理器具試験サンプルの1つの中で食物を焼付けする様子の透視図である。
【図9】図9は、図3の方法で用いるソースのベースの色/色の濃さのチャートである。
【図10】図10は、図3の方法においてソースのベースの色/色の濃さをソースのベースの色/色の濃さのチャートと比較する様子を示す写真である。
【図11】図11は、図3の方法で用いる焼付けの色/色の濃さのチャートを示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
全般的に説明したが、本発明は、調理器具の性能の試験方法に関する。これらの方法は、(例えば、深鍋、平鍋、フライパン、鉄板、皿、ボウル、中華鍋、および/またはその蓋など)、様々な種類の調理器具の性能を、シミュレートする調理(例えば、コンロ上での調理、グリル、および/またはベーキング)および/または洗浄の期間中、および/または期間後に試験するために用いることができる。試験する性能は、外側底面の耐久性、内側調理面のノンスティック(すなわち、剥離)性能、調理面の焼付け性能、および/またはこれらの2つまたは3つの組合せとすることができる。
【実施例1】
【0019】
耐久性加速試験
本発明の第1の実施例による試験方法は、調理器具の外側表面、特に底面の耐久性を評価する、耐用期間分の使用/誤用の加速試験である。この手順は、調理時および洗浄中の調理面の底面の摩耗による耐用期間分の使用/誤用をシミュレートするのに用いる。この摩耗は、調理装置(例えば、ガスまたは電気のレンジバーナー)のグレート、および一体的にこびりついた食物により起こすことができ、手洗い用洗剤にさらすと共に、濃縮された苛性浸漬溶液を用いたシミュレートする自動食器洗浄機環境にさらす工程と組合わせることができる。この方法は、一般家庭用または業務用調理面の、また、家庭用自動食器洗浄機環境中での、耐用期間にわたる日常的使用中に起こり易い、調理器具の底面の誤用をシミュレートするよう設計する。
【0020】
調理器具の「耐用期間」は、定義するのが非常に難しい。本明細書に記載した家庭用のものの例では、「耐用期間」は、食器洗浄機約3,500サイクル分であると考えられる。これは、食器洗浄を週に約3回〜約4回、1年に約50回で、約20年間実行することに基づいている。別の方法では、耐用期間は、食器洗浄機のサイクル回数で約3,250〜約3,750、または、約3,000〜4,000であると考えることができる。業務用(レストラン用)のものの試験では、耐用期間に相当する食器洗浄機のサイクル回数は、より多いか少なくなり、例えば、約6,000〜約8,000、または、約12,000〜約14,000であると考えることができる。業務用の例として、耐用期間は、食器洗浄を週に約7回〜約8回、1年に約52回で、約20年間実行することを根拠とすることができる。これが、約6,000〜約8,000という食器洗浄機サイクル回数の範囲の根拠となっており、典型的に調理器具を1日1回洗浄するレストラン(例えば、夕食のみのレストラン、同じ種類の調理器具を多数有する場所)に適していると言えよう。業務用の別の例として、耐用期間は、食器洗浄を週に約12回〜約13回、1年に約52回で、約20年間実行することを根拠とすることができる。これが、約12,000〜約14,000という食器洗浄機サイクル回数の範囲の根拠となっており、典型的に調理器具を1日平均1回よりも頻繁に洗浄するレストランに適していると言えよう。
【0021】
実際に調理器具を食器洗浄機で3,500サイクル分洗浄するのではなく、苛性溶液に浸漬させる革新的アプローチを考案した。苛性溶液は、水および水酸化ナトリウム(NaOH)などの苛性化合物を含むことができるが、炭酸ナトリウム(NaHCO)や、その他の一般的に食器洗浄機用洗剤で用いられる、別の、または追加の苛性化合物を用いることもできる。NaOHは、従来の業務用の食器洗浄機用洗剤の主要成分であるため、この試験方法に適している。NaOHは、Enviro Chemical (Atlantic) Ltd.により市販されている。
【0022】
耐用期間分の使用/誤用シミュレーションに使用可能なNaOHの濃度を予測するために、計算を行った。計算の根拠を厳密に食器洗浄機3,500サイクル分にするのではなく、万一のために、相当な誤用となるよう、より多いサイクル回数(約2倍)を計算で用いることとした。計算は、食器洗浄機7,200サイクルに基づいて行い、これは、1年に360サイクル(1日約1サイクル)で20年間実行することを根拠とした。従来の家庭用の食器洗浄機用洗剤については、食器洗浄機の1サイクルにつき約20〜約25グラム用いることが一般的に推奨されている。従来の業務用の食器洗浄機用洗剤は、約30%NaOHである。異なる食器洗浄機(業務用および家庭用)では、洗浄/すすぎのサイクル全体で用いる水の量が異なる。(一般的に、業務用食器洗浄機は、用いる圧力、熱、および洗剤濃度が高いが、洗浄およびすすぎのサイクル時間が短い。)1台目は約6〜約8ガロン/サイクルを用いて、2台目は約9〜約12ガロン/サイクルを用いて、3台目は約12〜約20ガロン/サイクルを用いて、食器洗浄機3台を評価した。万一のために、誤用がより多くなるよう、8ガロンで計算することとした(水が少ないと、苛性化合物のパーセンテージが高くなり、苛性がより高い溶液となる)。食器洗浄機のサイクル全体で用いる水の約半分は、洗剤と混ぜて洗浄サイクルで用い、残りの約半分は、すすぎサイクルで用いる。従って、計算では水を4ガロンずつ用いた。また、典型的な食器洗浄機のサイクル全体は約45分であり、洗浄サイクルでは約15分である。これら全てに基づき、次の計算を行った。
【0023】
(7,200DWサイクル)(20g洗剤)(0.3%NaOH)/(7,200DWサイクル)(4ガロンHO)
=43,200g NaOH/28,800ガロンH
=1.5g NaOH /ガロンH
この式を用いて、容器中の水1ガロン毎にNaOHを1.5g加えることにより、苛性溶液を調製する。この式は、所定の任意の耐用期間について用いることができる。サイクル回数が分子および分母の中にあり、相殺されるからである。
【0024】
次に、試験前のサンプル調理器具(例えば、硬質陽極酸化処理し、シーリングしたオムレツ用フライパン)を苛性溶液に浸漬してから、その結果としての表面の溶解を、所定のサイクル回数分(例えば、CASCADE(登録商標)粉末洗剤を用いて)自動食器洗浄機にかけた同一の試験前サンプル調理器具の表面の溶解と目視で比較することにより、実験を行った。これは、1若しくはそれ以上のサンプルフライパンを所定のサイクル回数分、自動食器洗浄機にかける工程と、1若しくはそれ以上の別のサンプルフライパンを試験段階の浸漬時間(これは、24時間を選定した)分、苛性溶液にさらす工程と、自動食器洗浄機で洗浄したサンプルの結果を24時間浸漬したフライパンと比較する工程と、目視で良く一致するようになるまで浸漬を多数回繰り返す工程とを有した。良く一致するようになるまでに必要な浸漬回数を書き留め、所定の溶液濃度での耐用期間分の使用/誤用をシミュレートするのに必要な総浸漬時間を算出するために、各回の浸漬でシミュレートした自動食器洗浄サイクル回数を乗じる。比較は厳密なものではなかった。目視で実施したものであり、熱を考慮しておらず、工程で再陽極酸化が幾分起こると考えられるからである。それにも関わらず、その他の変数が、万一のために誤用がより多くなるよう設定されていることを考えると、この比較で、十分良く一致させることができる。この実験の結果から、次の結論が出た。すなわち、約0.04%の濃度のNaOH溶液(1.5g NaOh/ガロンHO)に24時間浸漬すると、食器洗浄機約700サイクル分と等しくなる。従って、耐用期間分の約3,500サイクル分の自動食器洗浄をシミュレートするために、調理器具試験サンプルを約0.04%の濃度のNaOH溶液(1.5g NaOh/ガロンHO)に24時間浸漬し、この浸漬を4回繰返して(浸漬回数の合計は5回)、総浸漬時間120時間とした。苛性溶液は、約700(またはこれよりも幾分多いか少ない)サイクル分の自動食器洗浄を浸漬時間24時間(またはこれよりも幾分長いか短い時間)でシミュレートするために、NaOH(または別の苛性化合物)のパーセンテージをより多いか少なくして調製しても、優れた結果が得られることが理解されよう。例えば、苛性溶液は、約0.03%〜約0.05% NaOH、約0.02%〜約0.06% NaOH、約0.02%〜約0.06% NaOH、約0.10% NaOH未満、約0.25% NaOH未満、または約0.50% NaOH未満とすることができる。
【0025】
別の試験方法では、上記の方法を用いて、苛性溶液は苛性化合物のパーセンテージをより高くして調製し、この用いる苛性化合物がNaOHであるか他の苛性化合物であるかに関わらず、約700よりも多い食器洗浄機サイクル回数をシミュレートするために、同じ浸漬時間を用いるか、約700よりも多い食器洗浄機サイクル回数をシミュレートするために、より長い浸漬時間を用いるか、約700よりも多いか少ない食器洗浄機サイクル回数をシミュレートするために、より短い浸漬時間を用いることができる。同様に、上記の方法を用いて、苛性溶液は苛性化合物のパーセンテージをより低くして調製し、この用いる苛性化合物がNaOHであるか他の苛性化合物であるかに関わらず、約700未満の食器洗浄機サイクル回数をシミュレートするために、同じ浸漬時間を用いるか、約700未満の食器洗浄機サイクル回数をシミュレートするために、より短い浸漬時間を用いるか、約700よりも多い食器洗浄機サイクル回数をシミュレートするために、より長い浸漬時間を用いることができる。濃度が高くなると苛性も高くなるので、使用時にはさらなる注意が必要である。濃度が低くなると苛性も低くなり、従って、基本的により安全となるが、許容される以上まで浸漬時間を長くする必要があろう。
【0026】
ここに記載した実施例の試験方法を実行するために、以下の装置/品目を用いることができる。
1)苛性溶液および好ましい数の試験サンプルを十分入れることができるサイズ(例えば、5ガロンのバケツまたは3ガロンのトート)の容器(例えば、ポリプロピレンのタブ)、および試験サンプルを容器内に吊るす/保持するためのラック(例えば、プラスチック・コーティングしたワイヤ、ナイロン製のジップタイ(zip ties)、またはワイヤラック)。
2)水。
3)苛性化合物(例えば、NaOHの結晶)。
4)計重装置(例えば、0.1oz.または0.1g単位で計ることができる電子天秤)。例えばビーズ、カプセル、錠剤など、NaOHまたはその他の苛性化合物が予め計重された形態で供給されている場合は不要。
5)グレート(例えば、エナメル加工されていないバーナーグレート、またはエナメル加工された、摩耗したバーナーグレート)を有する調理装置(例えば、家庭用または業務用、ガスまたは電気式のコンロ)。
6)スクラブパッド(例えば、ナイロン製のDOBIE(商標)スクラブパッド)。
7)食器洗浄機用液体洗剤(例えば、食器洗浄機用洗剤DAWN(登録商標))。
8)食物(例えば、トマトペースト、イエローカレーペースト、すなわちカレーおよび水、および/または調理油)。
9)保護眼鏡またはフェースシールド、ネオプレン手袋、危険物質および警告の標識、適切な換気、水へのアクセス(例えば、60°〜70°F/16°〜21℃で流れる水道水)、および救急箱を含む安全設備/用具。
【0027】
試験方法を実行する前に、以下の安全上の検討事項を考慮するよう勧告する。
1)濃度0.04%のNaOH溶液は、pHが約11〜約12となる。この溶液濃度は非常に薄いが、pHが高いため、こぼれたり、この苛性の化学薬品に人が触れる事態を防止するよう、注意を払う必要がある。
2)結晶の発熱特性により水が過熱しないよう、NaOHはゆっくり冷水に加えるべきである。
3)苛性溶液および浸漬した調理器具試験サンプルを取扱う際は、ネオプレン手袋および保護眼鏡を装着するべきである。
4)苛性溶液の容器は、人通りの少ない領域に置き、警告および危険標識をわかりやすく掲げるべきである。
5)NaOHの結晶の性質の故に、腐食性粉塵を吸入する可能性は低いが、結晶を注意深く取扱うこと、また、苛性溶液を調製するためにNaOHを水に入れる時以外は結晶の容器をしっかり閉めておくことが重要である。NaOHの結晶の容器は、苛性溶液の調製に必要な量を計り取出すのにかかる時間よりも長く開けたままにしてはならない。
6)試験スタッフはNaOHのMSDS情報に精通しておくよう、勧告する。
試験方法を実行する前に、試験スタッフは以下の応急措置に精通しておくよう、勧告する。
1)吸入した場合:暴露した領域を直ちに離れ、新鮮な空気の領域に行く。
2)皮膚に接触した場合:汚染した衣服を直ちに脱ぐ。影響を受けた皮膚の領域を石鹸または中性洗剤で、大量の水を用いて長時間(例えば、15〜20分間)洗う。
3)目に入った場合:上下の瞼を時々持上げながら、直ちに大量の水で長時間(例えば、15〜20分間)、化学薬品の形跡がなくなるまで目を洗う。生理食塩水で長時間(例えば、追加として30〜60分間)、目を洗浄し続ける。目を滅菌ガーゼ包帯で覆い、直ちに医師の診察を受ける。
4)飲込んだ場合:大量の水を飲み、直ちに医師の診察を受ける。
これらの応急措置は一般的な推奨事項であり、医療上のアドバイスではない。疑わしい場合は、直ちに医師の診察を受けるべきである。
【0028】
試験前の特定の検討事項を扱ってきたが、ここで試験方法100の詳細を、図1を参照して説明する。ステップ102で、調理器具の試験サンプル(例えば、10インチのフライパン、または試験する調理器具のロットからの量産品)を選定し、柄(例えば、長い柄)を取付ける(試験者の安全のために十分長い柄が既に調理器具に付いていない場合)。次に、試験サンプルを調理装置(例えば、典型的な家庭用コンロのバーナー)のグレートに載せ、所定の内側調理面の温度(例えば、400°F)が安定するまでサンプルを加熱する。
【0029】
次に、ステップ104で、調理器具試験サンプル底面を熱いグレート上で所定のサイクル回数(例えば、1,000)分、摩耗させる。特に、サンプルを熱いバーナーグレート上で、下向きの圧力をかけずに摺動させる。サンプルの重量によってのみ摩耗力を生じるようにする。あるいは、一貫して行う限り、所定の量の下向きの圧力をかける(例えば、機械により、調理器具の重量により、など)こともできる。1サイクルは、サンプルをグレート上で1往復摺動させる(例えば、前向きに1回、そして後ろ向きに1回、または左右1回)こと、または、サンプルをグレート上で360°全円形に摺動させること、と定義することができる。このステップは、手動で(人が)、または自動で(機械で)行うことができる。
【0030】
ステップ106では、所定の回数の熱摩耗サイクルを完了した後、食物焙り焼き段階を実行する。調理器具試験サンプルを裏返し、熱い底面が上を向くようにする。次に、少なくとも1つの食物の所定の量(例えば、概ね50セント硬貨のサイズ、約0.5オンス)を熱い底面に載せる。
【0031】
食物は、調理器具に着色する傾向、および/または調理に一般的に使用されるかどうかにより選定する。例えば、表面に着色する食物は、トマトペースト(例えば、ケチャップやバーベキューソースなど、トマトベースの任意の物質)、カレーペースト、マスタード、コーヒー、赤ワイン、および/またはその組合せとすることができ、一般的な食物調理用物質は、調理油(例えば、カノーラ油、オリーブ油、その他の植物油)、ラード、バター、マーガリン、および/または油脂などの調理用潤滑剤、塩、コショウ、および/またはハーブ、および/またはその組合せなどの調味料とすることができる。トマトペースト、カレー、および調理油を一緒に用いるとうまく行く。トマトペーストは濃く着色する酸性食物であり、カレーペーストは中程度に着色するアルカリ性食物であり、調理油は、調理で一般的に用いるものの中で最も一般的な食物の1つ(最も一般的な食物そのものと言えないにしても)であるからである。従って、各々の所定の量を試験サンプルの底面に加えると、底面の耐久性をよく表すことができる。あるいは、例えば、濃く着色する食物および一般的に用いられる調理物質など、食物を1つ若しくは2つのみ用いても良い。勿論、代替および/または追加の食物を用いることもできる。食物は、人が食べることができる物質、その類似品、または調理器具内で加熱された時に一般的な調理上の使用/誤用をシミュレートし、および/または調理器具に着色するその他の物質とすることができる。
【0032】
食物を中に入れた底面の試験領域を苛性溶液に浸漬しなければならないので、試験領域は、例えば、柄に対向するように、サンプルの側壁付近になど、中央からずらして配置しても良い。食物の全配置が必ず同じ位置となるように(例えば、トマトペーストが各試験サイクルで同じ領域に加えられるように)、消すことができないペンを用いて、食物を置く試験領域をマーキングすることができる。また、底面の食物焙り焼き試験領域は、熱摩耗試験段階時に摩耗力をかけた位置でなければならない。
【0033】
調理機器試験サンプルが大気温度付近まで冷えたら、底面から食物を洗い落とすことができる。これは、例えば、スクラブパッド、中性食器用洗剤、および温水を用いて行うことができる。
【0034】
試験方法100は、これらの表面劣化試験段階の1つのみを含むことができるか、これらの1若しくは両方と、追加の表面劣化試験段階(本明細書で説明した・していないに関わらず)を含むことができるか、1若しくはそれ以上の別の表面劣化試験段階のみを含むことができるか、表面劣化試験段階を含まないようにすることができることに留意すべきである。最後のケースでは、試験方法の焦点は、次に説明する革新的な苛性溶液試験段階に合わせる。
【0035】
次に、ステップ108で、洗った調理器具サンプルを吊るし/保持して容器内の苛性溶液に浸漬する。苛性溶液は、例えば、容器内にNaOH(苛性ソーダまたは灰汁として知られている)の0.04(重量)%水溶液として作る。安全のため、転倒防止、こぼれ防止のポリエチレン容器を用いることができる。表1は.04%溶液の濃度を得るために推奨されるNaOHおよび水の量を示す。
【0036】
【表1】

【0037】
熱摩耗された底面の、食物が焙り焼きされた領域を溶液にさらす必要があり、苛性溶液にさらす領域は、引き続き行う各回の浸漬について同一とする必要がある。適切な領域が確実に浸漬されるようにする良い方法は、常に柄を同じ方向に向けてサンプルを容器内に配置することである。例えば、図2に示したように、食物をサンプル150の調理容器152の底面156上に、中央からずらし、柄154に対向するように載せた場合、サンプルは柄を基本的に真っ直ぐ上向きにして容器158に入れることができる。
【0038】
調理器具試験サンプルは、所定の時間分、容器の苛性溶液に浸漬したままで放置する。例えば、浸漬時間は24時間とすることができ、これは0.04NaOH%溶液の場合、概ね食器洗浄機700サイクル分(上述した)に相当する。あるいは、同じ、また別の苛性化合物をより高濃度で、より短い浸漬時間分用いるか、より低濃度で、より長い浸漬時間分用いることもできる。また、濃度および浸漬時間は、家庭用と業務用のシミュレーションでは異なるように選択することができる。
【0039】
浸漬時間が終わったら、調理器具試験サンプルを容器から取出す。例えば、手洗い用食器洗剤、温水、および柔らかいスクラブスポンジを用いて軽くこすり洗いする形で、焙り焼きした領域を再び洗っても良い。次に、試験サンプルを(例えば浄水で)すすぎ、(例えば柔らかい布タオルで)拭く。
【0040】
これで1試験サイクルが完了する。各試験サイクルが完了した時点で、試験サイクルの影響(底面の現時点の状態)を評価する。結果を試験スタッフが(例えば、表面の写真により、または書き留めることにより)記録し、報告することができる。あるいは、底面は、各試験段階の後に、または特定の試験段階のみの後に評価しても良い。
【0041】
各試験サイクルは、熱摩耗、食物焙り焼き、および溶液浸漬段階を含む。次いで、この試験サイクルは、所定の回数分、繰返すことができる。例えば、説明した実施例において、試験は少なくとも食器洗浄機3,500サイクル分を、相当な誤差を含めてシミュレートすることを意図しているので、浸漬試験段階は、0.04%NaOH溶液に24時間浸漬する(これは、食器洗浄機700サイクル分のシミュレーションである)工程を含み、従って、耐用期間分の使用/誤用を加速された期間でシミュレートするために、試験サイクルを5回繰返す。あるいは、任意の試験サイクルで1若しくはそれ以上の熱摩耗、食物焙り焼き、および/または溶液浸漬段階をなくすことができ、および/または追加の試験段階を試験サイクルに含めることができる。異なる浸漬時間および/または溶液濃度を用いる場合、試験サイクルを5回よりも多く、または少なく(ゼロ回の場合もあり得る)繰返す必要があろう。別の実施形態において、苛性溶液浸漬試験段階はそれ自体で、または別の調理器具性能試験段階(本明細書で説明した・していないに関わらず)と組合わせて、サンプルの底面の耐久性を試験するために用いることができる。
【0042】
所定の試験サイクル回数を完了したら、試験の結論を出す。試験の結論段階として、ステップ112で、試験サンプルへの累積的影響を評価する。試験サンプルは、サンプルの底面(すなわち、塗装またはその他のコーティングや表面処理)に目視でわかる欠陥がなければ「合格」と評価する。試験サンプルは、目視で検知できる色、光沢、または付着性の変化があるか、目視で検知できる基板の露出、孔食、泡、または基板の腐食があるか、コーティングの厚さの低減、付着特性の増加、または耐摩耗性の低減など、その他の予め定義された欠点とされる特性(例えば、目視で検知できる、または機械で測定できるなど)がある場合に「不合格」と評価する。勿論、試験方法の戦略として、その他の合格/不合格の評価基準を選定することもできる。
【実施例2】
【0043】
剥離性能加速試験
本発明の第2の実施例の試験方法は、調理器具の調理面(例えば、ノンスティックまたはその他のコーティングや処理)の剥離性能を評価する、家庭内使用/誤用の加速試験である。この手順は、食物を用い、自動食器洗浄機環境にさらすことにより、調理器具の剥離性能(例えば、コンロ上で使う調理器具)を加速された家庭内調理環境で評価するために用いる。
【0044】
別の方法では、この試験は、加速ベースで業務用調理環境のシミュレーションに用いるために改変することができる。しかし、多くのレストランは調理器具の外観を特に気にかけないため、非常に高い熱を用いており、これは誤用であると合理的に考えることができ、調理器具の経時的剥離性能を早く低下させることになり得る。
【0045】
ここに記載した実施例の家庭内での試験方法を実行するために、以下の装置を用いることができる。
1)調理装置(例えば、家庭用または業務用、ガスまたは電気式のコンロ)。
2)温度測定装置(例えば、接触高温計、または接触高温計に合わせて較正した赤外線温度計)。
3)タイガー・ポー装置(例えば、手持ち3ペン型)。
4)タイマー。
5)散気装置(ガスコンロを用いる場合)。
6)台所用品(例えば、へら、スプーン、および計量スプーンおよびカップ)。
7)食物(例えば、卵およびハンバーグ)。
8)自動食器洗浄機(例えば、連続サイクル型)。
9)ピッチ/角度ロケータ付きのアジャスタブルアングルプレート。
【0046】
図3を参照すると、試験方法200を開始するために、ステップ202で、調理器具の試験サンプル(例えば、10インチのフライパン、または試験する調理器具のロットからの量産品)を選定する。試験サンプルは、概ね室温(70°F±10°F)で試験することができる。試験前に、試験サンプルを水道の温水および中性食器用洗剤で手洗いし、熱い水道水で数回すすぎ、ペーパータオルを当てて水分を吸い取る(blotted dry)ことができる。
【0047】
試験方法は、例えば卵など、調理面にこびりつく傾向がある食物を用いる、第1の剥離性能段階を含む。この試験方法は、調理器具試験サンプルのノンスティック調理面の、その上で調理された表面にこびりつく食物を剥離させる力を調べるために用いる。食物は、人が食べることができる物質、その類似品、または一般的な調理温度で加熱された時に調理面にこびりつく傾向がある限り、調理器具内で加熱された時に調理上の使用/誤用をシミュレートするその他の物質とすることができる。あるいは、卵以外の食物をこの試験段階のために用いても良く、その食物を剥離性能試験用に選定する。
【0048】
調理装置(例えば、レンジバーナー)をオン(例えば、中火)にし、所定の予熱温度範囲が安定するまで調理試験サンプルを調理装置上(例えば、バーナーの中央)に置く。例えば、予熱温度範囲は、接触高温計や赤外線温度計などの温度測定装置での測定時に約375°〜約400°F(約188℃〜約204℃)、とすることができ、この温度範囲は、一般的に約3〜約5分間で到達することができる。温度は、図4に示したように、例えばサンプル250の調理容器252の中央264と側壁266との概ねの中間で、柄258に対向する調理面262上の箇所260など、一貫して同じ位置で測定するべきである。あるいは、温度は、一貫して行う限り、例えば、中央、または側壁よりも中央に近い位置など、別の位置で測定することもできる。一貫した信頼性のある結果を得るために、サンプルの温度は、試験前および試験中の加熱期間中は、温度範囲の最低値を下回ってはならない。
【0049】
次に、ノンスティック調理面にこびりつく傾向がある食物(例えば、冷えた新鮮な卵1つ)を、試験段階の第1の調理段階のために調理器具試験サンプル(例えば、中央)に入れる。卵を用いる場合、まず殻を割り、中身を試験サンプルに入れる。この試験段階の目的は調理面のノンスティック性能を評価することであるため、潤滑剤(例えばバター、調理油)は用いるべきではない。サンプルは傾けたり、旋回させてはならない。卵が流れるからである。次に、所定の第1の調理時間分、例えば3分間、触らずに卵を焼く。この調理時間のうち所定の部分、例えば2分間の経過後、温度測定装置を用いてサンプルの温度を調べることができる。温度は、予熱温度範囲よりも高い温度まで、例えば、約380°〜約420°F(約193℃〜約216℃)という所定の調理温度範囲まで上昇しても良いことにすることができる。温度が調理温度範囲外まで上昇した場合、バーナーを調節して熱を弱めるべきである。
【0050】
調理時間の終了時点で、調理器具を調理装置(例えばバーナー)から離し、傾けて、卵が自由に滑るかどうか調べる。卵が滑らなければ、台所用具(例えば、へら)でゆっくり持ち上げる。卵を調理面から完全に離し、試験スタッフは、所定の評価スケール(例えば、下記の表2を用いる)または合格/不合格の評価を用いて、サンプルからの卵の剥離性(すなわち、卵をサンプルの調理面から外すために必要な力)を書き留め、記録することができる。
【0051】
次に、試験段階の第2の調理段階のために、調理器具試験サンプルを調理装置(例えばバーナー)に戻す。卵を裏返すが、黄身を選択的につぶすこともできる(例えば、へらで)。所定の第2の調理時間分、例えば2分間、触らずに卵を焼く。この時間の終了時点で、先に行ったように卵をサンプルから離し、試験スタッフは、所定の評価スケール(例えば、下記の表2を用いる)および/または合格/不合格の評価を用いて、サンプルからの卵の剥離性を書き留め、記録することができる。また、試験スタッフは、全ての着色、およびサンプルに付着している全ての卵の残留物の量を書き留めても良い。あるいは、第2の調理段階をなくし、試験段階が第1の調理段階のみに基づくようにすることもできるし、食物をサンプルに戻し、好ましい調理段階を引き続き行うこともできる。
【0052】
合格/不合格の評価においては、卵の縁がこびりつくことなく、卵が調理面から容易に持ち上がれば、これは優良な剥離性であり、試験サンプルを「合格」と評価する。そうならなければ、これは剥離性が不良であり、試験サンプルを「不合格」と評価する。勿論、試験方法で用いるために、その他の具体的な合格/不合格の評価基準を選定することもできる。サンプルが不合格となった場合、残りの試験段階を実行する必要はない。あるいは、その他の合格/不合格の基準(例えば、卵の所定の体積または面積分が調理面にこびりつくと不合格)を用いることができる。
【0053】
革新的で新規な評価システムにおいては、剥離性能をより正確に評価するために、所定のスケールを用いる。実施例を表2に示す。これは特に卵の場合であるが、(普通の当業者なら理解できるように)、調理器具の調理面にこびりつく傾向のあるその他の食物についても容易に改変することができる。
【0054】
【表2】

【0055】
従って、卵がこびりつき、これを調理面から剥がすためにへらが必要である場合、かつ、へらを用いて卵を外す時に卵の約40%が調理面に残る場合、そのサンプルを「4」と評価する。本発明の別の実施例においては、異なる評価スケール、例えば、離散度がより高いかより低い評価点(例えば、1〜5、または1〜20)を有するものを用いる。さらに別の実施例においては、この革新的な評価スケールは、表面劣化試験段階なしでこの試験段階(卵または別の表面にこびりつく食物を用いる)のみを含むか、ノンスティック調理面を劣化させることにより調理器具の使用/誤用をシミュレートする、その他の表面劣化試験段階(本明細書で説明した・していないに関わらず)を含む調理器具剥離試験方法で用いることができる。
【0056】
試験方法200のステップ206は、塩味ハンバーグ試験など、塩・油脂を用いた食物調理段階を含む。この試験段階は、塩および油脂による調理面への影響を調べるために用いる。ここに説明した実施例で塩および油脂(またはその類似品)を用いるのは、これらは、家庭料理で一般的に用いられ、調理器具上の一般的なノンスティック・コーティングの多くを分解させる傾向があるからである。あるいは、1若しくはそれ以上の食物をこの試験段階のために用いても良く、その食物を、塩および油脂によるノンスティック調理面への影響の試験用に選定する。
【0057】
調理器具試験サンプルを、同じ、または所定の異なる調理温度範囲が安定するまで調理装置(例えば、中火のレンジバーナー)上に置き直す。例えば、約380°F〜約420°F(約193℃〜約216℃)という同じ調理温度範囲を用いることができる。所定の量(例えば、大さじ1杯)の調理用潤滑剤(例えば、コーン油)を計り、試験サンプルに(例えば、中央に)入れる。所定のサイズ(例えば、約1/4ポンド)の一般的に脂っこい食物(例えば、ハンバーガー・パティ)を塩(例えば、各面に小さじ3/8杯)で味付けし、試験サンプルに(例えば、中央に)入れ、所定の総調理時間分、例えば8分間調理する(例えば、焼く)。一実施例として、ハンバーガー・パティの片面を第1段階の調理時間分、例えば3分間焼き、裏返して、反対側の面を第2段階の調理時間分、例えばさらに3分間焼き、次に、第1の面に裏返して戻し、第3段階の調理時間分、例えばさらに2分間焼くことができる。別の実施例として、ハンバーガー・パティに塩を加え、片面のみを第1段階の調理時間分、例えば4分間焼くことができる。ハンバーガー・パティは、試験する全サンプルに一貫して行う限り、段階の一部のみ、または全てにおいて試験サンプルに蓋をして焼くことができ、また、用いる段階の数を増減することができる。
【0058】
本実施例においては、塩を加えたハンバーガー・パティは、塩および油脂について単一のステップで試験するために調理する。あるいは、例えばソーセージなど、異なる塩味の脂っこい食物を用いることもできる。塩を加えた脂っこい食物を用いるのが一般的に好ましいが、さらに別の実施例においては、塩を用いて試験するために、一般的に脂っこくない食物(例えば、鶏肉または野菜)に塩を加え、1工程で調理することができ、脂っこい食物(例えば、ハンバーグやソーセージ)は、油脂を用いて試験するために、塩を加えずに別工程で調理することができる。
【0059】
調理時間の終了後、調理器具を調理装置から離す。選択的に、ハンバーガー・パティは、試験する全サンプルに一貫して行う限り、まだサンプルの中にある時に、スプーンまたはフォークの端部など、ぎざぎざになっていない金属製台所用具を用いて各ポーション(例えば、1/4ずつ)に分けることができる。これは、通常の家庭内での使用をさらにシミュレートするために用いることができる。ハンバーガー・パティを試験サンプルから取出すが、次にこれを(例えば、ペーパータオルで)拭いてきれいにすることができる。
【0060】
最後に、この試験段階の影響を評価し、記録する。目視で検知できるノンスティック・コーティングの膨れ、泡、孔食、着色、または変色、またはその他の予め定義された欠点とされる特性(例えば、退色、層剥離、またはコーティングの離脱)がある場合に、サンプルを「不合格」と評価する。これらのいずれも目視で検知できない場合、サンプルを「合格」と評価する。サンプルが不合格となった場合、残りの試験サイクルを実行する必要はない。勿論、試験方法で用いるために、その他の具体的な合格/不合格の評価基準を選定することもできる。
【0061】
試験方法200はまた、ステップ208で、タイガー・ポー試験段階を含む。この試験段階の目的は、調理試験中の調理器具試験サンプルの誤用の量を増加させること、また、これにより、調理面の耐破損性を評価することである。
【0062】
この試験の開始前に、試験実施者は、例えば強い圧力を用いて紙片に書くことにより、タイガー・ポー試験装置の3本のボールペン用の詰替えインク(またはその他の調理面に衝撃を与える要素)を試験するべきである。タイガー・ポー試験装置が適切に機能していれば、3本のペン先は全て書くことができるはずである。いずれかのペン先が書けない場合、次に進む前に交換するべきである。タイガー・ポー試験装置の過酷さの故に、より低い耐久性で、かなり早期に不具合が出る。試験実施中のサンプルに関して疑問が生じる度に、手順を停止し、サンプル提出者から説明を受けても良い。
【0063】
調理装置(例えば、レンジバーナー)をオン(例えば、中火)にし、所定の温度範囲が安定するまで調理試験サンプルを調理装置上(例えば、バーナーの中央)に置く。例えば、温度範囲は、接触高温計や赤外線温度計などの温度測定装置での測定時に約375°〜約400°F(約188℃〜約204℃)、とすることができる。
【0064】
次に、所定の量の1若しくはそれ以上の食品を調理器具試験サンプルに注ぐ/入れる。食品は、調理に一般的に用いられる酸性のもの、例えば、トマトソース2カップを選択する。食物は、人が食べることができる物質、その類似品、または調理器具内で加熱された時に調理上の使用/誤用をシミュレートするその他の物質とすることができる。食物を所定の時間分調理する。例えば、沸騰させてから20分間弱火で煮込むことができる。
【0065】
この調理時間中、タイガー・ポー装置を調理器具サンプル250の調理容器252の調理面262上に載せ、衝撃ポイント(例えば、3本のインクペンの先)272の全てが、図5に示したように常に調理面に接触できるように(例えば、円形に)動かす。衝撃ポイントは、食物が置かれた領域にあるので、これが食物をかき混ぜる。一貫させるため、タイガー・ポー装置に下向きの圧力をかけてはならない。むしろ、自由に浮動するタイガー・ポーのヘッドが唯一の下向きの力となるべきである。あるいは、全試験サンプルに一貫してかける限り、下向きの圧力をかける(例えば、重りでなど)こともできる。調理する食物をタイガー・ポー装置で、所定の回数分、例えば、時計方向に50回転、および反時計方向に50回転、合計100サイクル分かき混ぜる。調理時間が終了し、タイガー・ポーの回転が完了した後、試験サンプルを調理装置から離し、中を空にし、洗い(例えば、食器用洗剤および温水を用いて)、拭く(例えば、ペーパータオルで)。あるいは、衝撃チップが3本よりも多いか少ないもの、および/またはその他の筆記またはマーキング用チップ、または調理面を劣化させるその他のチップで設けた衝撃チップを有するものなど、その他のタイガー・ポー装置を用いることができる。このような代替装置は、従来の手動タイガー・ポー装置と同様な力および効果を与える機械とすることができる。
【0066】
最後に、この試験の影響を評価し、記録する。タイガー・ポーの衝撃ポイントの経路において、基板(調理面のノンスティック・コーティングよりも下)の360°の露出(すなわち、全円弧)が目視で検知できる場合、サンプルを「不合格」と評価する。そうでない(基板の露出がないか、幾らか露出があっても、360°の全円露出よりも少ない)場合、サンプルを「合格」と評価する。あるいは、その他の合格/不合格の基準(例えば、360°の全円露出よりも少ない一定の量の露出があると不合格)を用いることができる。サンプルが不合格となった場合、残りの試験サイクルを実行する必要はない。
【0067】
これで家庭内誤用加速試験200の第1のサイクルが完了する。この試験方法200は次に、このサイクルを所定の回数分、例えば、さらに3回(合計4回)繰返す工程を含むことができる。ドライ・エッグ試験は、サンプルの初期剥離性能を調べるための第1サイクルの初期段階として実施したので、この段階は毎回のサイクルで繰返す必要はない。そこで、中間のサイクル(例えば、2〜4サイクル)は、ドライ・エッグ試験段階を繰返す前にノンスティック調理面をさらに劣化させるため、ハンバーグおよび/またはタイガー・ポー試験段階のみ(および/またはノンスティック調理面を劣化させることにより調理用具の使用/誤用をシミュレートするその他の試験段階)を含めることができる。あるいは、1サイクルのみを実施することもできるし、本明細書で説明した試験段階とは異なるものを各試験サイクルで実行することもできるし、試験サイクルの幾つかまたは全てにおいて追加の試験段階を含めることもできるし、および/または本明細書で説明した試験段階の幾つかを一定の試験サイクルから削除することもできる。
【0068】
最後の試験サイクル、および/または、好ましい場合はそれよりも前のものは、ノンスティック調理面をさらに劣化させることにより調理用具の使用/誤用をシミュレートする、自動食器洗浄機暴露試験210を含めることができる。あるいは、本明細書で説明した苛性溶液浸漬試験(または適切に改変したその変種)をこの試験段階段階の代わりとすることができる。自動食器洗浄機暴露試験を実行するには、調理器具試験サンプルを自動食器洗浄機に入れ、次に、操作説明書に従ってこれをオンにする。試験サンプルを食器洗浄機で、所定の洗浄/すすぎサイクル回数分、例えば10回洗浄する。連続サイクル型食器洗浄機を用いる場合、10回サイクル運転するように設定することができる。最後のサイクルの終了時点で、サンプルを食器洗浄機から取出し、評価する。
【0069】
ステップ212(または試験200におけるその他の好ましいステップ)で、目視で検知できるノンスティック・コーティングの膨れ、泡、離脱、孔食、着色、または変色、またはその他の予め定義された欠点とされる特性(例えば、退色や層剥離)があれば、サンプルを「不合格」と評価するこれらのいずれも目視で検知できない場合、サンプルを「合格」と評価する。勿論、試験方法で用いるために、その他の具体的な合格/不合格の評価基準を選定することもできる。サンプルが不合格となった場合、その時点で試験サイクルの結論を出すことができる。従って、最終ドライ・エッグ試験段階よりも前にサンプルが不合格となった場合、そのような不合格時点で試験の結論を出すことができる。この評価は、各試験段階の後に、各試験サイクル(複数の試験段階を含む)の結論時に、全試験の結論時(複数の試験サイクルの後)に、および/またはこれらの時点の1つもしくは幾つかのみにおいて行うことができる。
【0070】
最終試験サイクルは、上述したドライ・エッグ試験を繰返すことにより結論を出すことができる。1若しくはそれ以上のハンバーグ、タイガー・ポー、自動食器洗浄機、および/または表面劣化試験段階を行った後、調理面のノンスティック・コーティングの剥離性能は、初期ドライ・エッグ試験での剥離性能よりも低下しているかもしれない。従って、最終試験サイクルは、表面劣化試験段階後の剥離性能を評価するために、好ましくは、初期剥離試験段階で用いたものと同じ表面にこびりつく食物(例えば、卵)を用いた初期剥離試験段階を繰返して結論を出す。
【0071】
次に、ステップ214で、今説明した手順全体(またはその一部)(例えば、5サイクルの全部)を、性能レベルについて指定された、所定の総サイクル回数に達するまで繰返す。このように、家庭内誤用加速試験は、早期に基板が完全に露出したり、コーティングが膨れ、離脱し、孔食するなどしていない(すなわち、サンプルが先の試験段階で不合格となっていない)限り、ドライ・エッグ試験で結論を出すことができる。
【0072】
ドライ・エッグ試験、ハンバーグ試験、タイガー・ポー試験、および食器洗浄機試験の結果は、各試験段階の後に評価・報告することができる。不具合が発生したら、その不具合が発生した時のサイクル番号を記録することができる。
【0073】
従って、説明した実施例の方法における試験段階の順序は、以下のようにすることができる。
【0074】
サイクル1、段階1:ドライ・エッグ剥離。
サイクル1、段階2:ハンバーグ焼き(塩を加える)。
サイクル1、段階3:タイガー・ポー(トマトソースで煮込む)。
サイクル2、段階1:ハンバーグ焼き(塩を加える)。
サイクル2、段階2:タイガー・ポー(トマトソースで煮込む)。
サイクル3、段階1:ハンバーグ焼き(塩を加える)。
サイクル3、段階2:タイガー・ポー(トマトソースで煮込む)。
サイクル4、段階1:ハンバーグ焼き(塩を加える)。
サイクル4、段階2:タイガー・ポー(トマトソースで煮込む)。
サイクル5、段階1:食器洗浄機暴露(10サイクル)。
サイクル5、段階2:ドライ・エッグ剥離。
サイクル6〜10:サイクル1〜5を繰返す。
サイクル1〜5を所定の回数分、または不合格になるまで繰返す。
【0075】
真に基板が露出しているかどうかについて疑問がある場合、確認試験を行うことができる。検討する基板が陽極酸化アルミニウム(裸アルミニウムではない)である場合、陽極酸化処理の色は、コーティング(類似色であることが多い)が完全に劣化したかどうか確認するのがむずかしいものである場合がある。この簡単な確認試験は、目視方法およびコーティング厚さの計測装置では基板の露出を確認できない場合に便利である。この試験を行うには、蒸留水(例えば、約185グラム)および水酸化ナトリウムの結晶(例えば、約8グラム)の混合物を調製する。これでpHが約13.8の溶液ができる。ピペットまたはスポイトを用いて、溶液の一定量(例えば、概ね10セント硬貨のサイズ)を調理面の疑わしい領域に垂らす。基板に真の不具合があれば、溶液は泡立つ。裸アルミニウムが存在すれば泡立ちはほぼ直ちに生じ、酢酸ニッケルでシーリングした陽極酸化アルミニウムでは約30秒〜約45秒で、注入陽極酸化アルミニウムでは約3.5分で発生する。
【実施例3】
【0076】
焼付け性能試験
本発明の第3の実施例の方法は、焼付け試験である。この手順は、比較用の属性基準カラーチャートを用いて調理器具の内側調理面の焼付け性能を評価するために用いる。本明細書で用いたように、「焼付け(searing)」の語は、肉片またはその他の調理する食物の「焼き色を付ける(browning)」(すなわち、色を濃くする(darkening))量を示すことを意図している。
ここに説明した実施例の試験方法を実行するために、以下の装置を用いることができる。
1)調理装置(例えば、家庭用または業務用、ガスまたは電気式の台所コンロ)。
2)タイマー。
3)ソースのベースを形成するための液体(例えば、シャルドネ(Chardonnay)またはその他の白ワイン)。
4)計重装置(例えば、金属製はかり)。
5)温度測定装置(例えば、「Kタイプ」面接触熱電対プローブを有するデジタル電子温度計、または温度平均機能を有する赤外線サーマルガン)。
6)目視で特定できる複数のソースのベースの色相および/または色の濃さの度合いの段階に分けた、標準化されたソースのベースチャート。
7)目視で特定できる複数の焼付けの色相および/または色の濃さの度合いの段階に分けた、(例えば、焼付けした肉の実際の写真を有する)標準化された焼付けチャート。
試験方法を実行する前に、以下の安全上の検討事項を考慮するよう勧告する。
1)高温の装置の周りでは注意を払うべきである。
2)熱い道具を取扱う際には、オーブンミットまたは鍋つかみを用いる。また、台所用エプロンを身につけることを推奨する。
【0077】
焼付け試験は、試験準備の工程を含む。この工程は、以下を含む。
1)食物を選定し、試験で用いるために準備する。ここで説明する試験では、鶏肉を用いる。別の実施例では、用いる食品は豚肉(例えば、脂肪が少ないポーク・パティ)、牛肉(例えば、ステーキ)、魚/シーフード、別の種類の家禽の肉(例えば、七面鳥やアヒル)、またはその他の種類の肉である。選択する肉は、好ましくは、骨、すじ、中空の領域、皮や腐敗がない極上の切り身である。試験結果の一貫性のため、1種類の肉を全ての試験サンプルで用いるべきであり、選定した肉は、各試験において同じ(または極度に類似した)サイズ、重量、テクスチャーとすべきである。本実施例においては、骨なし、皮なしの鶏胸肉を所定のポーションサイズ(例えば、厚さ3/8インチ×幅約2・1/2インチ×長さ約4インチ)に整える。肉は、おろし、および/または叩いて指定された厚さにすることができる。指定された幅および長さを一貫して実現するために、切断用テンプレートおよび/または線が刻まれたまな板/ブッチャーブロックを用いても良い。本実施例形態の所定のサイズの例では、図7に示したように、計重装置382で測定した時の鶏肉のポーション380は各々、約75グラムである。鶏肉のポーションは、調理器具試験サンプルに入れる前は、好ましくは室温とする。
2)試験するサンプルのサイズに対して適切なサイズの調理装置(例えば、ガスレンジバーナー)を選択するべきである。一貫させるために、試験する全てのサンプル(例えば、10インチのフライパン)について、同じコンロ(または同じコンロタイプ)の同一サイズのバーナー(例えば、10インチのバーナー)を用いるべきである。
3)温度測定装置は、調理面および鶏肉のポーションの温度を測定する前に較正しておく。
【0078】
図6を参照すると、試験方法302を開始するために、調理器具の試験サンプルを選定する(例えば、10インチのフライパン、または試験する調理器具のロットからの別の量産品)。サンプルは、試験開始前に優しく手洗いし、注意深く拭いても良い。
【0079】
調理装置(例えば、ガスレンジバーナー)をオン(例えば、中火)にし、所定の温度または温度範囲が安定するまで調理試験サンプルを調理装置上に置く(例えば、バーナーの中央)。例えば、所定の温度範囲は、温度測定装置での測定時に約400°F〜約475°F、とすることができ、あるいは、所定の温度は約450°F、または、約400°Fと約475°Fとの間の別の温度とすることができる約400°F未満では、試験の遂行に不必要に長時間かかり、約475°Fを超えると、鶏肉が適切に調理されない(外側が焦げ、内側は火が通らない)。その他の種類の肉について用いるその他の温度や温度範囲を選定することもでき、これは用いる特定の肉の調理特性によって選定する。
【0080】
ステップ304では、好ましくは概ね室温(約68°F〜74°F)の肉片(例えば、鶏胸肉のポーション)を、予熱した調理器具試験サンプルの調理面に(例えば、概ね中央に)載せる。熱カールを防止するために、試験する全サンプルについて一貫して行う限り、平坦な重り384(例えば、約6.4oz.±.2oz.)を選択的に試験サンプル350内の鶏肉のポーション上に置くことができる(図8を参照)。試験で用いる肉片は、指定のサイズに整えた後でさえ、形状が異なる傾向があるため、重りにより試験が標準化される。別の実施形態においては、肉片上で重りを用いずに試験を行う。
【0081】
タイマーをオンにし、所定の調理時間分(例えば10分間)、鶏胸肉ポーションを焼付けする。例えば、鶏胸肉ポーションを第1の調理時間段階分(例えば5分間)焼付けし、重りを取り除け、鶏胸肉ポーションを裏返し、重りを再び載せ、鶏胸肉ポーションを第2の調理時間段階分(例えばさらに5分間)焼付けすることができる。
【0082】
ステップ306では、所定の調理時間の経過後、鶏胸肉ポーションから重りを取り除け、次に、試験サンプルから鶏胸肉ポーションを取出す。鶏胸肉ポーションは(例えば、ディナープレート上に)取っておくサンプルの調理面上に、こびりついた(例えば、カラメル状になった)鶏肉の残留物が幾らか残る。
【0083】
ステップ308で、所定の量(例えば、メスシリンダーから59mL)の、ソースのベースを形成するための液体(例えば、シャルドネ、他の白ワイン、またはソースのベースの色に不当に影響を与えないよう、基本的に透明な別の液体)を、調理器具試験サンプルに注ぎ入れる。より大きい鶏肉ポーションサイズではより多くの液体を、より小さい鶏肉ポーションサイズではより少ない液体を用いることができる。ワインを試験サンプルに注ぎ入れると、急激に蒸発するアルコールの「煙(plume)」が生成される。次に、サンプルの調理面上の鶏肉の残留物を(例えば、ノンスティック面用にはナイロン製へら、その他の全ての表面用にはステンレス鋼製のへらで)すりはがし、「ソースのベース」を作るために、所定の時間分(例えば、30秒間)ワインと混ぜる。
【0084】
ステップ310では、色および/または色の濃さについてソースのベースを評価する。カラメル状にすることにより、白ワインの色が変化する。ソースのベースの色が濃ければ濃いほど良い。色が濃いソースのベースは、一般的に濃厚でおいしい。ソースのベースは、試験サンプル自体の中で観察しても良いし、サンプルから取出す(例えば、ストッパー付きの透明な試験管に中身を空けるか、皿に注ぎ出す)こともできる。ソースのベースの色および/または色の濃さを、例えば、複数の漸進的に濃くなる色相および/または色の濃さの度合いの段階に分けたチャート(例えば、従来のチャート、表、またはその他の印刷物)上の、標準化されたソースのベースの色または色の濃さと比較することにより評価する。
【0085】
図9で、ソースのベースの色/色の濃さのチャート390の例を示す。漸進的に濃くなる10色392があり、その各々が対応する印394(例えば、数字、文字、英数字、その他の文字や記号、名前、またはその組合せ)を有する。ソースのベースの色392は段階が付けられており、その各々は、最も淡いものから最も濃いものまで、様々な色の濃さの度合いとなっている。本実施例においては、印「1」に対応するソースのベースの色が最も淡く、かすかに黄色/クリーム色の色相があるに過ぎない。印「2」に対応するソースのベースの色はわずかながら、より濃いことがわかり、より黄色っぽい色相を有する。印「3」に対応するソースのベースの色はわずかながら、より濃いことがわかり、より濃い黄色の色相を有する。印「4」に対応するソースのベースの色はわずかながら、より濃いことがわかり、黄色/黄褐色の色相を有する。印「5」に対応するソースのベースの色はわずかながら、より濃いことがわかり、淡い黄褐色の色相を有する。印「6」に対応するソースのベースの色はわずかながら、より濃いことがわかり、濃い黄褐色/淡い褐色の色相を有する。印「7」に対応するソースのベースの色はわずかながら、より濃いことがわかり、淡い橙色/褐色の色相を有する。印「8」に対応するソースのベースの色はわずかながら、より濃いことがわかり、中程度の橙色/褐色の色相を有する。印「9」に対応するソースのベースの色はわずかながら、より濃いことがわかり、濃い橙色/褐色の色相を有する。そして、印「10」に対応するソースのベースの色はわずかながら、より濃いことがわかり、濃い褐色の色相を有する。
【0086】
基本的に、最も濃い色相よりも濃いソースのベースの色を記録する必要はない。例えば、説明したソースのベースの色のチャートを用いる場合、印「10」に対応するものよりも濃いソースのベースの色を記録する必要はない(これよりも濃いソースのベースはどれでも「10」と記録する)。これよりも濃い色であっても、さらなる利点はほとんどないか、全くないからである。別の実施形態においては、ソースのベースの色/色の濃さのチャートは、10個よりも多いか少ないソースのベースの色/色の濃さを含むことができる。
【0087】
説明したソースのベースチャートはカラーで提供してあり、ソースのベースの色相/色の濃さの度合いを評価するために用いる。別の実施形態においては、ソースのベースチャートは白黒で、色なしで提供し、実際の色相を考慮せずにソースのベースの色の濃さの度合いを評価するために用いることができる。
【0088】
図10は、ソースのベースの入った透明の試験管またはバイアルをソースのベースの色/色の濃さのチャートと比較する様子を示す写真である。ソースのベースの色と最も良く一致する色/色の濃さを目視で特定し、次に色/色の濃さ(または、対応する印)を試験スタッフが記録する。
【0089】
取っておいた鶏胸肉のポーションに戻り、ステップ312で、色および/または色の濃さについてこれを評価する。焼付けした鶏胸肉のポーション(例えば、各面)の色/色の濃さを、例えば、複数の漸進的に濃くなる色相および/または色の濃さの度合いの段階に分けたチャート上の、標準化された焼付け色または色の濃さの度合いと比較することにより評価する。例えば、焼付け色のチャートは、図11に示したように、4つの色相または色の濃さの度合いを含み、その各々が、淡い(印「1」)から中程度(印「2」)、中濃(印「3」)、濃い(印「4」)の範囲の、対応する印を有するようにしても良い。あるいは、焼付け色/色の濃さのチャートは、4つよりも多いか少ない焼付け色を含むことができる。次に、焼付けた鶏胸肉ポーションの色および/または色の濃さと最も良く一致する色/色の濃さ(またはそれに対応する印)を試験スタッフが記録する。説明した焼付けチャートはカラーで提供してあり、肉の色相および/または色の濃さの度合いを評価するために用いる。別の実施形態においては、焼付けチャートは白黒で、色なしで提供し、実際の色相を考慮せずに肉の色の濃さの度合いを評価するために用いることができる。
【0090】
試験方法300は、ソースのベースを形成して、その色/色の濃さを評価する工程を用いて実施するが、肉の色/色の濃さを評価する工程は有さないようにするか、肉の色/色の濃さを評価する工程を用いて実施するが、ソースのベースを形成して、その色/色の濃さを評価する工程は有さないようにするか、両方の工程を用いて実施できることに留意されたい。本試験方法におけるソースのベースおよび/または肉の色/色の濃さの評価工程の選定は、一部分は、試験する肉に基づいて行うことができる。例えば、魚の試験は焼付けのみにより評価するのがより好ましいであろう。ソースのベースは、典型的には焼付けした魚から作らないからである。
【0091】
これらの色/色の濃さの評価の評価時には、次の情報を書き留めることができる:(a)調理器具試験サンプルの特定(例えば、モデルおよびサンプル番号)、(b)鶏肉のポーションの各焼付け面に最も良く一致する色/色の濃さ(または対応する印)、(c)ソースのベースと最も良く一致する色/色の濃さ(または対応する印)、(d)試験番号(1つよりも多い試験を同じサンプルに行う場合)、および(e)試験者の氏名および試験日。
【0092】
焼付け試験は、正確度が高くなるように試験結果を確認するために、同じ調理器具試験サンプルで繰返すことができる。その場合、引き続き行う各試験の前に、サンプルを洗うことができる。サンプルを温かい石鹸水に浸し、カラメル状になった鶏肉の残留物を、台所用具(例えば、ノンスティック面用にはナイロン製へら、その他の全ての表面用にはステンレス鋼製のへら)を用いて優しくすりはがし、スクラブパッド(例えば、黄色のナイロン製DOBIE(商標)パッド)を用いて軽くこすり洗いすることができる。調理面がきれいになったら、(例えば、柔らかい綿タオルで)優しく拭いても良い。
【0093】
別の態様においては、本発明は、本明細書に記載した性能試験方法の1つ、全て、または幾つかのみに合格する調理器具に関する。本明細書に記載した試験方法の全てに合格する調理器具は、優れた耐久性、ノンスティック、および焼付け特性の組合せを、真に卓越し、並外れて有する。そのような革新的で高性能な調理器具は、家庭内ユーザー・業務ユーザーのいずれであれ、熱心な料理愛好家にとって非常に好ましい。
【0094】
本発明は、本明細書で説明し、および/または示した特定の装置、方法、条件、またはパラメータに限定されず、本明細書で用いた用語は、例としてのみ、特定の実施形態を説明する目的で用いていることを理解されたい。従って、用語は広義で解釈することを意図しており、請求する発明を不必要に制限することを意図していない。例えば、付属の特許請求の範囲を含む明細書で用いたように、文脈によりそうではことが明確に指示されていない限り、単数形の"a"、"an"、および"one"は複数形を含み、「または(or)」の語は「および/または(and/or)」を意味し、特定の数値への言及は、少なくともその特定の数値を含む。また、本明細書で説明した全ての方法は、そうではことが本明細書に明記されていない限り、説明した工程の特定の順序に限定するようには意図しておらず、他の順序で実施することができる。
【0095】
発明を例示する形で示し、説明したが、以下の請求項で定義した発明の趣旨と範囲を逸脱しない限り、多くの改変、追加、および削除を行うことができることが、当業者には明らかであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理器具試験サンプルの外側のグレート(grate)に接触する底面の耐久性を評価するための加速試験方法であって、
前記底面の少なくとも試験領域を総浸漬時間の間、苛性溶液に浸漬する工程を含む溶液浸漬試験段階を有し、前記苛性溶液は、苛性化合物を含み、前記苛性化合物の濃度および前記総浸漬時間は、自動食器洗浄機での所定の耐用寿命分の洗浄をシミュレートするよう選択されるものである
試験方法。
【請求項2】
請求項1記載の試験方法において、前記苛性化合物の濃度および前記総浸漬時間は、自動食器洗浄機のサイクル回数に関連して前記耐用期間分の使用/誤用を定義する工程と、自動食器洗浄機で用いる時の水中の前記苛性化合物の濃度に基づいて前記濃度を予測するための式を得る工程と、前記濃度式に基づいて前記苛性溶液を調製する工程と、少なくとも1つの試験前サンプル調理器具を所定の試験段階浸漬時間の間前記苛性溶液に浸漬する工程と、別の試験前サンプル調理器具を自動食器洗浄機で所定のサイクル回数分、洗浄する工程と、前記浸漬したサンプルを、前記自動食器洗浄機で洗浄したサンプルと目視で比較する工程と、前記浸漬したサンプルの調理面が前記自動食器洗浄機で洗浄したサンプルの調理面と良く一致するようになるまで浸漬を繰返する工程と、そのように一致させるために必要な浸漬回数を特定する工程と、前記浸漬回数に前記試験段階浸漬時間を乗算することにより前記総浸漬時間を算出する工程とを含む方法を用いて選択されるものである。
【請求項3】
請求項1記載の試験方法において、前記苛性溶液は水およびNaOHを含み、前記苛性溶液中の前記NaOHの濃度は約0.04%、前記浸漬時間は約24時間である。
【請求項4】
請求項1記載の試験方法において、この試験方法は、さらに、前記底面の少なくとも前記試験領域を劣化させる、少なくとも1つの表面劣化試験段階を有するものである。
【請求項5】
請求項4記載の試験方法において、前記少なくとも1つの表面劣化試験段階は、
調理装置のグレートを加熱する工程と、前記グレート上で前記底面の少なくとも前記試験領域を摩耗させる工程とを含む熱摩耗試験段階、
前記底面の前記試験領域上で、調理面に着色する食物、食物調理用物質、またはその両方を加熱する工程を含む食物焙り焼き試験段階、
若しくは前記熱摩耗試験段階および前記食物焙り焼き試験段階をの組合せ
を含むものである。
【請求項6】
請求項5記載の試験方法において、前記食物焙り焼き試験段階で用いる、前記調理面に着色する食物は、トマトペースト、イエローカレー、またはその両方である。
【請求項7】
請求項5記載の試験方法において、前記食物焙り焼き試験段階で用いる前記食物調理用物質は、調理油である。
【請求項8】
請求項1記載の試験方法で合格する調理器具。
【請求項9】
調理器具試験サンプルの外側のグレートに接触する底面の耐久性を評価する、加速試験方法であって、
調理装置のグレートを加熱する工程と、前記グレート上で前記底面の少なくとも前記試験領域を摩耗させる工程とを含む熱摩耗試験段階と、
前記底面の前記試験領域上で、調理面に着色する食物、食物調理用物質、またはその両方を加熱する工程を含む食物焙り焼き試験段階と、
前記底面の少なくとも試験領域を総浸漬時間の間、苛性溶液に浸漬する工程を含む溶液浸漬試験段階を有し、前記苛性溶液は苛性化合物を含み、前記苛性化合物の濃度および前記総浸漬時間は、自動食器洗浄機での所定の耐用寿命分の洗浄をシミュレートするよう選択されるものであり、前記苛性化合物の前記濃度および前記総浸漬時間は、自動食器洗浄機のサイクル回数に関連して前記耐用期間分の使用/誤用を定義する工程と、自動食器洗浄機で用いる時の水中の前記苛性化合物の濃度に基づいて前記濃度を予測するための式を得る工程と、前記濃度式に基づいて前記苛性溶液を調製する工程と、少なくとも1つの試験前サンプル調理器具を所定の試験段階浸漬時間の間前記苛性溶液に浸漬する工程と、別の試験前サンプル調理器具を自動食器洗浄機で所定のサイクル回数分、洗浄する工程と、前記浸漬したサンプルを、前記自動食器洗浄機で洗浄したサンプルと目視で比較する工程と、前記浸漬したサンプルの調理面が前記自動食器洗浄機で洗浄したサンプルの調理面と良く一致するようになるまで浸漬を繰返する工程と、そのように一致するようになるために必要な浸漬回数を特定する工程と、前記浸漬回数に前記試験段階浸漬時間を乗算することにより、前記総浸漬時間を算出する工程とを含む方法を用いて選択されるものである
試験方法。
【請求項10】
請求項9記載の試験方法において、前記苛性溶液は水およびNaOHを含み、前記苛性溶液中の前記NaOHの濃度は約0.04%、前記浸漬時間は約24時間である。
【請求項11】
請求項9記載の試験方法において、前記食物焙り焼き試験段階で用いる、前記調理面に着色する食物は、トマトペースト、イエローカレー、またはその両方である。
【請求項12】
請求項9記載の試験方法において、前記食物焙り焼き試験段階で用いる前記食物調理用物質は、調理油である。
【請求項13】
請求項9記載の試験方法に合格する調理器具。
【請求項14】
調理器具試験サンプルのノンスティック調理面の剥離性能を評価する、加速試験方法であって、
調理面にこびりつく傾向がある食物を用いる初期剥離試験段階と、
前記ノンスティック調理面上で塩および脂っこい食物を加熱する工程を含む食物焙り焼き試験段階と、
前記ノンスティック調理面を少なくとも1つの衝撃チップで摩耗させる工程を含むタイガー・ポー試験段階と、
前記試験サンプルを自動食器洗浄機で少なくとも1サイクル洗浄する工程を含む自動食器洗浄機試験段階と、
前記初期剥離試験段階で用いるものと同じ種類の表面にこびりつく食物を用いる結論段階としての剥離試験段階と
を有する試験方法。
【請求項15】
請求項21記載の試験方法において、前記初期剥離試験段階および前記結論段階としての剥離試験段階は、2つよりも多い評価点を有する評価スケールを用いる工程と、前記評価スケールを用いて、「合格」、「不合格」よりも具体的に前記ノンスティック調理面の前記剥離性能を評価する工程とを含むものである。
【請求項16】
請求項14記載の試験方法に合格する調理器具。
【請求項17】
調理器具試験サンプルの調理面の焼付け性能を評価するための焼付け試験方法であって、
肉片を前記調理面上で焼付けする工程と、
前記調理面から前記肉片を取出す一方で、こびりついた肉の残留物は前記調理面に残す工程と、
液体を前記肉の残留物と混ぜてソースのベースを形成する工程と、
前記ソースのベースの色および/または色の濃さを複数の標準化されたソースのベースの色および/または色の濃さと比較評価する工程と
を有する試験方法。
【請求項18】
請求項17記載の試験方法において、前記標準化されたソースのベースの色および/または色の濃さは、漸進的に濃くなる色相、色の濃さの度合い、またはその両方を有するものである。
【請求項19】
請求項17記載の試験方法において、この試験方法は、さらに、前記焼付けされた肉の色を、複数の標準化された焼付け色または色の濃さと比較評価する工程を有するものである。
【請求項20】
請求項17記載の試験方法に合格する調理器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−269128(P2010−269128A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−47223(P2010−47223)
【出願日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(510060394)カルファロン コーポレーション (1)
【氏名又は名称原語表記】CALPHALON CORPORATION
【住所又は居所原語表記】U.S.A.,30328 Georgia,Atlanta, 3 Glenlake Parkway
【Fターム(参考)】