調理器用保温・保冷カバー
【課題】調理器を収容する保温・保冷カバーであって、簡単に収容することができ、使用しないときには折り畳むことがでるものを実現する。
【解決手段】保温カバーの本体1を保温性及び断熱性、耐熱性を備えたシート状素材で形成する。本体1は、多角形の底面部材2と、底面部材2の各辺に折曲自在の状態で外方に向けて延長させて先端が頂点となる側面部材3〜6とで構成する。各側面部材には、隣接する側縁どうしを開閉自在とするファスナー7〜10を設け、ファスナー7〜10を閉じることによって底面部材2上に載置した調理器Aを側面部材3〜6で覆う。側面部材3〜6の頂点3a〜6aが突き合わせられる頂点部分は、キャップ部材11で覆う。
【解決手段】保温カバーの本体1を保温性及び断熱性、耐熱性を備えたシート状素材で形成する。本体1は、多角形の底面部材2と、底面部材2の各辺に折曲自在の状態で外方に向けて延長させて先端が頂点となる側面部材3〜6とで構成する。各側面部材には、隣接する側縁どうしを開閉自在とするファスナー7〜10を設け、ファスナー7〜10を閉じることによって底面部材2上に載置した調理器Aを側面部材3〜6で覆う。側面部材3〜6の頂点3a〜6aが突き合わせられる頂点部分は、キャップ部材11で覆う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、鍋や釜その他調理用の容器といった調理器を収容し、保温もしくは保冷を行なう調理器用保温・保冷カバーに関する発明である。
【背景技術】
【0002】
鍋などを収容(装着)する調理器用の保温カバーには、特許文献1に示すように保温性を備えたシート材で鍋をすっぽりと覆う思想が知られている。また、特許文献2には発泡スチロールで形成した保温器本体に、自動炊飯器から取り出した釜を入れる思想が開示されている。特許文献3には、鍋・釜などに上方から覆い被せる保温用カバーの思想が開示されている。
その他、古くから櫃カバーとして、鍋・釜をすっぽりと収容する断熱容器が汎用されている。これを断熱性のシート状素材で製し、蓋をファスナーで開閉できるようにしたものも市販されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−204865号公報
【特許文献2】実開平07−36970号公報
【特許文献3】実開平01−157641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1ないし3に記載された発明、あるいは市販の蓋付きの保温カバーは、小さく折り畳むことができないため使用しないときに嵩張って不便であった。このことは、発泡スチロールのように変形させることができない素材で形成されているものだけでなく、断熱性のシート状素材で調理器具を収容する有底筒状の本体を形成し、本体にファスナーで蓋を開閉するものであっても、断熱性のシート状素材で立体的な形状に形成された保温カバーは、簡単に小さく折り畳むことはできない。また、調理後の熱い調理器を、本体内に収納する場合に、収納が必ずしもスムーズではなく、やけどなどの危険性を伴う場合があるという欠点があった。
特許文献3に開示されるように、調理器の上方に被せるだけのカバーは保温性に劣り、使用の態様が限定される。
【0005】
上記、従来技術の欠点に鑑み、本発明は例え熱い調理器であっても、本体内に簡単かつ安全に収容することができるとともに、使用後は容易に折り畳むことができ、例えば吊り下げるなどの手段で場所を取らずに保管可能な調理器用保温保冷カバーを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記、目的を達成する請求項1記載の本発明調理器用保温・保冷カバーは、保温カバーの本体1を保温性及び断熱性、耐熱性を備えたシート状素材で形成する。本体1は、多角形の底面部材2と、底面部材2の各辺に折曲自在の状態で外方に向けて延長させて先端が頂点となる側面部材3〜6とで構成する。各側面部材3〜6には、隣接する側縁どうしを開閉自在とするファスナー7〜10を設け、ファスナー7〜10を閉じることによって底面部材2上に載置した調理器Aを側面部材3〜6で覆うことである。
【0007】
請求項2記載の発明は、本体1の側面部材3〜6の、少なくとも一つの隣接する側縁どうしを、底面部材2から一定高さHまで接合し、この底面部材2から一定高さを接合した側面部材4、6の側縁どうしは、頂点4a、6aから底面部材に向けて閉じるファスナー9を配置するとともに、頂点から底面部材2方向に向けて閉じるファスナー9以外のファスナー7、8、10は、底面部材2から頂点3a、4a、5a、6aに向けて隣接する側面部材3〜6の側縁どうしを閉じることである。
【0008】
請求項3記載の発明は、ファスナー7〜10によって閉じられた側面部材3〜6の頂点3a〜6aが突き合わせ状態となる頂点部分を、保温性を備えたシート状素材で形成した無底角錐形状のキャップ部材11で覆うことである。
【0009】
請求項4記載の発明は、底面部材2から外方に延長される側面部材3〜6の全てを底面部材2の上に折り返し、底面部材2の裏面部と折り返した最上位の側面部材3との間に、底面部材2の周縁部を迂回させる係止手段を設け、側面部材3〜6の底面部材2上への折り返し状態を維持させることである。
請求項5記載の発明は、底面部材2上に保温性及び耐熱性を備えた鍋敷き部材14を配置することである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の本発明調理器用保温・保冷カバーによれば、側面部材3〜6を展開させた状態で、底面部材2の上に調理器Aを載置し、ファスナー7〜10によって側面部材の隣接する側縁どうしを閉じることによって、保温・保冷カバーを調理器Aに簡単に装着することができる。このとき、調理器全体の四方を完全に覆うことができるため、優れた保温・保冷効果を発揮することができる。
また、保温・保冷カバーを使用しない場合は、側面部材3〜6を底面部材2の上に折り返し、全体として扁平な状態に折り畳むことができる。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、本体1の側面部材3〜6の、少なくとも一つの隣接する側縁どうしを底面部材2から一定高さHまで接合し、頂点4a、6aから底面部材2に向けて閉じるファスナー9を配置したため、片手鍋の把手を外部に突出させた状態でファスナーを閉じ、鍋そのものは保温・保冷カバーによって覆うことができる。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、ファスナー7〜10によって閉じられた側面部材3〜6の頂点3a〜6aが突き合わせ状態となる部分を、保温性を備えたシート状素材で形成した無底角錐形状のキャップ部材11で覆う。そのため、保温・保冷カバー内の空気が頂点部分の隙間から外部に放出されるのを防止し、保温・保冷効果を向上させることができる。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、底面部材2から外方に延長される側面部材3〜6の全てを、底面部材2の上に折り返した折り畳み状態を係止手段によって維持するため、取り扱いに便利となる。例えば、折り畳み状態の保温・保冷カバーを吊り下げておく、あるいは積み重ねておくといった保管方法が可能となる。
請求項5記載の発明によれば、底面部材2上に、保温性及び耐熱性を備えた鍋敷き部材14を配置することによって、鍋の熱が、テーブルなどの面に伝わることをなるべく防止し、安全に利用することができるとともに、保温・保冷効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明調理器用保温・保冷カバーの実施形態を示す、外表面を示す展開図、
【図2】図2は、内表面を示す展開図、
【図3】図3は、ファスナーを閉じ、キャップを被せる前の状態を示す平面図、
【図4】図4は、ファスナーを閉じ、キャップ部材を被せた状態の平面図、
【図5】図5は、ファスナーを閉じ、キャップ部材を被せた状態の側面図、
【図6】図6は、図4のVI−VI線断面図、
【図7】図7は、キャップ部材のみの斜視図、
【図8】図8は、片手鍋に使用する状態を示す、一部分のみの断面図、
【図9】図6は、側面部材を折り返す状態を示す平面図、
【図10】図10は、全ての側面部材を折り返し、最上位の側面部材を係止させた状態の平面図、
【図11】図11は、図10のXI−XI線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る調理器用保温・保冷カバーの実施形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1、図2は、本発明調理器用保温・保冷カバーの実施形態を示す展開図であって、図1は外表面を、図2は内表面を示している。
【0016】
本発明に係る調理器用保温・保冷カバーは、保温性及び断熱性、耐熱性を備えたシート状素材で形成する。例えば、外表面を綿生地、内表面をアルミニュウム箔といった多層構造のシート状素材を利用し、このシート状素材で、鍋釜といった加熱調理器のほか、加熱食材もしくは冷却食材を入れた調理容器を覆い、保温もしくは保冷の目的で使用する。
【0017】
保温カバーの本体1は、多角形、図面上四角形の底面部材2と、底面部材2の各辺から外方に向けて延長させた側面部材3〜6で構成する。側面部材3〜6は、その基部である底面部材2の辺部分で折曲自在とする。底面部材2と側辺部材3〜6は、一枚のシート状素材を裁断して形成するものであってもよいが、底面部材2と側面部材3〜6は別体に裁断し、縫製などの手段で接合し、接合部分で自由に折曲させることがが可能な状態とするが好ましい。
【0018】
底面部材2の各辺から外方に向けて延長させた側面部材3〜6は、左右対称形であって先端が頂点となる形状とし、側面部材3〜6の隣接する側縁どうしを開閉自在に接合させるファスナー7〜10を設けている。全てのファスナー7〜10は、基部である底面部材2側から先端に向けて閉じるものであってもよいが、図示実施形態においては、側面部材4と6の側縁を閉じるファスナー9のみを、頂点でランナーに噛合させ、基方すなわち底面部材2に向けて閉じるように構成している。さらに、側面部材4と6の側縁は、底面部材2から一定高さHを予め縫製その他の手段で接合し、該接合部分から先方をファスナー9で閉じるようにしている。
【0019】
上記、調理器用保温・保冷カバーを用いて、鍋などの調理器を収容させる場合、底面部材2の上に鍋敷き部材14を配置し、その上に調理器Aを置いて全てのファスナー7〜10を閉じることによって調理器Aを包み込むことができる。このとき、調理器Aの形状は、例えば鍋であると略円筒状である。したがって、側面部材3〜6はファスナー7〜10で閉じたときに、略円筒状の調理器Aをできるだけ自然な形で包み込むことができる形状であるのが望ましい。そのため、図示実施形態では、底面部材2から一定寸法を一定幅とし、その先方を三角形状として先端に向けて収斂させている。
【0020】
底面部材2の形状は、図面上四角形としているが、五角形や六角形といった多角形とすることもできる。また、側面部材3〜6の形状も、その側縁形状が基部から先方に向けて湾曲する曲線とし、ファスナーで閉じたときに全体としてドーム状に形成されるようにすることもできる。また、側面部材3〜6は図示実施形態のように、全てを左右対称で同じ形状としておくことによって、無理なくファスナー7〜10を閉じることができ、調理器Aを収容する立体形状を形成することができる。
【0021】
保温・保冷カバーの本体1内に収容する調理器Aとして、図6には二点鎖線によって両手鍋を例示している。調理器には、片手鍋のように把手が長く突出しているものが存在し、このようなものは、全体をすっぽりと収容することができない。このような事態に対応するため、一箇所のファスナー9は、頂点から底面部材方向に向けて閉じるようにしている。このように構成した保温・保冷カバーは、底面部材2の上に片手鍋を載置するに際し、下からの高さHを接合した部分から片手鍋の把手を外部に突出させ、頂点から把手の上までを閉じることによって、片手鍋の把手部分が器外に突出し、熱い鍋の部分をカバーの本体1ですっぽりと覆うように収容することができる。
【0022】
すなわち、予め接合してある側面部材の高さHは、片手鍋の底面から把手下面までの寸法もしくは、それよりも少し短い寸法とし、把手よりも下の部分をなるべく閉塞された状態とすることができるようにする。多種類の片手鍋に汎用することができるようにするためには、縫製などの手段によって接合する底面部材から高さHを、比較的低い位置の片手鍋の底面から把手までの寸法としておくとよい。
【0023】
ファスナー7〜10を全て閉じたとき、その頂点3a〜6a部分はファスナーによって閉じたファスナー部分が付き合わされた状態となり、図3に示すように、中心部に隙間Xが形成されることになる。この隙間Xは全体の最も高い所に位置するため、保温・保冷カバー内部の空気が温められると、温められた空気が上昇して隙間Xから流出し、保温効果を減じる可能性がある。したがって、全体の頂点部分をキャップ部材11で覆い、隙間Xを塞ぐことによって保温効果を向上させることができる。
【0024】
頂点部分の隙間Xを覆うキャップ部材11は、本体1を形成するのと同じ材質の保温性を備えたシート状素材によって形成することができる。このキャップ部材11は、ファスナーが突き合わせられる頂点部分を覆うことができるものであれば任意形状とすることができる。具体的には、図7に示すように、無底角錐形状に形成することによって頂点部分に被せ、隙間Xを塞ぐことができる。
【0025】
キャップ部材の具体的構造として、図4や図7(a)から理解されるように、4枚の三角形シート材11a〜11dを縫製その他の手段によって、傾斜辺どうしを接合することによって完成させることができる。このとき、対向する二つの三角形シート材11b、11dの中心位置に谷折りの折線15を形成しておくことによって、図7の(b)に示すようにキャップ部材11そのものを折り畳むことができる。キャップ部材11は、四枚の三角形シート材11a〜11dを縫製するだけでなく、展開状態で一体に裁断し、一箇所の縫製によって形成することもできる。
【0026】
キャップ部材11は一箇所、例えば一つの三角形シート材11aの底辺部分を、側面部材3の上部に縫着しておき、図3に示すようにキャップ部材11を外方に倒した状態でファスナー7〜10を閉じ、ファスナーを閉じた後にキャップ部材11を反転せることによって、図4に示すようにキャップ部材11を、本体1の頂点部分に被せるようにすることができる。この場合、図6に示すように保温・保冷カバーの本体内頂部の隙間Xに上昇した空気は、なるべく器外に放出されることがなく内部にとどまるため、保温効果を向上させることができる。
【0027】
本発明に係る調理器用保温・保冷カバーを使用しない場合は、図9に示すように四方に展開している側面部材3〜6を順次底面部材2上に折り返す。図10に示すように全ての側面部材を折り返すことによって、底面部材2の平面形状と近似の形状である扁平な状態に折り畳むことができる。この折り畳み状態では、全体が扁平であるため収納しておくにも便利である。
【0028】
上記、調理器用保温・保冷カバーを、折り畳み状態とするに際し、図示実施形態においては、側面部材3の上部に接合したキャップ部材11の、三角形シート材11aの上部にボタン12を、底面部材2の裏面に係止紐13を設けている。キャップ部材11は、図7(b)に示すように折り畳み状態として三角形シート材11aの上部に位置させ、ボタン12を図10に示すように、側面部材5の周縁部に接近させている。この状態でボタン12を底面部材2の裏面に配置した係止紐13と係合させて、側面部材3〜7の底面部材2上への折り返し状態、すなわち折り畳み状態を維持させるようにしている。
【0029】
上記、側面部材3〜7の底面部材2上への折り返し状態を維持させる状態を図11について説明する。底面部材2上に鍋敷き部材14を配置し、左右の側面部材5、6を折り返す。続いて、キャップ部材11を接合した側面部材3の対向位置にある側面部材4を、側面部材5、6の上に折り返し、最後に側面部材3を折り返すとともに、係止紐13を底面部材2の周縁部を迂回させて、係止紐13をボタン12に係止させる。すなわち、側面部材3によって、他の側面部材4〜6を押さえ込む。側面部材3と底面部材2の係止手段は係止紐とボタンの組み合わせだけでなく、例えば帯状の面ファスナーとすることもできる。
【0030】
底面部材2の底面には、図1に示すようにU字状に湾曲させ、その両端を縫着などによって底面部材2の周縁部分に接合した係止紐13とともに、U字状の係止紐の内側に、小さなU字状であって両端を底面部材2の周縁部分に接合した下げ紐16を設けている。これにより、図10に示す折り畳み状態の調理器用保温・保冷カバーを任意フックなどに吊り下げて保管することができる。
【0031】
底面部材2の上に配置する鍋敷き部材14は、保温性及び耐熱性を備えるために、例えば綿生地で綿をキルティングした構造とする。これにより、テーブルなどに載置した場合に、載置した部分に熱が伝わるのを防止し、あるいは冷たいものを収容した場合には保冷効果を向上させることができる。勿論、底面部材2の構造を断熱性に優れたものとすることによって、鍋敷き部材14は省略することができる。また、鍋敷き部材14を配置することによって保形成が向上し、使用状態及び折り畳み状態のいずれの場合においても型崩れがしにくく、取り扱い易くなる実益がある。
【符号の説明】
【0032】
1…本体、 2…底面部材、 3〜6…側面部材、 7〜10…ファスナー、 11…キャップ部材、 12…ボタン、 13…係止紐、 14…鍋敷き部材、 15…折線、 16…下げ紐、 3a〜6a…頂点、 11a〜11d…三角形シート材。
【技術分野】
【0001】
この発明は、鍋や釜その他調理用の容器といった調理器を収容し、保温もしくは保冷を行なう調理器用保温・保冷カバーに関する発明である。
【背景技術】
【0002】
鍋などを収容(装着)する調理器用の保温カバーには、特許文献1に示すように保温性を備えたシート材で鍋をすっぽりと覆う思想が知られている。また、特許文献2には発泡スチロールで形成した保温器本体に、自動炊飯器から取り出した釜を入れる思想が開示されている。特許文献3には、鍋・釜などに上方から覆い被せる保温用カバーの思想が開示されている。
その他、古くから櫃カバーとして、鍋・釜をすっぽりと収容する断熱容器が汎用されている。これを断熱性のシート状素材で製し、蓋をファスナーで開閉できるようにしたものも市販されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−204865号公報
【特許文献2】実開平07−36970号公報
【特許文献3】実開平01−157641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1ないし3に記載された発明、あるいは市販の蓋付きの保温カバーは、小さく折り畳むことができないため使用しないときに嵩張って不便であった。このことは、発泡スチロールのように変形させることができない素材で形成されているものだけでなく、断熱性のシート状素材で調理器具を収容する有底筒状の本体を形成し、本体にファスナーで蓋を開閉するものであっても、断熱性のシート状素材で立体的な形状に形成された保温カバーは、簡単に小さく折り畳むことはできない。また、調理後の熱い調理器を、本体内に収納する場合に、収納が必ずしもスムーズではなく、やけどなどの危険性を伴う場合があるという欠点があった。
特許文献3に開示されるように、調理器の上方に被せるだけのカバーは保温性に劣り、使用の態様が限定される。
【0005】
上記、従来技術の欠点に鑑み、本発明は例え熱い調理器であっても、本体内に簡単かつ安全に収容することができるとともに、使用後は容易に折り畳むことができ、例えば吊り下げるなどの手段で場所を取らずに保管可能な調理器用保温保冷カバーを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記、目的を達成する請求項1記載の本発明調理器用保温・保冷カバーは、保温カバーの本体1を保温性及び断熱性、耐熱性を備えたシート状素材で形成する。本体1は、多角形の底面部材2と、底面部材2の各辺に折曲自在の状態で外方に向けて延長させて先端が頂点となる側面部材3〜6とで構成する。各側面部材3〜6には、隣接する側縁どうしを開閉自在とするファスナー7〜10を設け、ファスナー7〜10を閉じることによって底面部材2上に載置した調理器Aを側面部材3〜6で覆うことである。
【0007】
請求項2記載の発明は、本体1の側面部材3〜6の、少なくとも一つの隣接する側縁どうしを、底面部材2から一定高さHまで接合し、この底面部材2から一定高さを接合した側面部材4、6の側縁どうしは、頂点4a、6aから底面部材に向けて閉じるファスナー9を配置するとともに、頂点から底面部材2方向に向けて閉じるファスナー9以外のファスナー7、8、10は、底面部材2から頂点3a、4a、5a、6aに向けて隣接する側面部材3〜6の側縁どうしを閉じることである。
【0008】
請求項3記載の発明は、ファスナー7〜10によって閉じられた側面部材3〜6の頂点3a〜6aが突き合わせ状態となる頂点部分を、保温性を備えたシート状素材で形成した無底角錐形状のキャップ部材11で覆うことである。
【0009】
請求項4記載の発明は、底面部材2から外方に延長される側面部材3〜6の全てを底面部材2の上に折り返し、底面部材2の裏面部と折り返した最上位の側面部材3との間に、底面部材2の周縁部を迂回させる係止手段を設け、側面部材3〜6の底面部材2上への折り返し状態を維持させることである。
請求項5記載の発明は、底面部材2上に保温性及び耐熱性を備えた鍋敷き部材14を配置することである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の本発明調理器用保温・保冷カバーによれば、側面部材3〜6を展開させた状態で、底面部材2の上に調理器Aを載置し、ファスナー7〜10によって側面部材の隣接する側縁どうしを閉じることによって、保温・保冷カバーを調理器Aに簡単に装着することができる。このとき、調理器全体の四方を完全に覆うことができるため、優れた保温・保冷効果を発揮することができる。
また、保温・保冷カバーを使用しない場合は、側面部材3〜6を底面部材2の上に折り返し、全体として扁平な状態に折り畳むことができる。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、本体1の側面部材3〜6の、少なくとも一つの隣接する側縁どうしを底面部材2から一定高さHまで接合し、頂点4a、6aから底面部材2に向けて閉じるファスナー9を配置したため、片手鍋の把手を外部に突出させた状態でファスナーを閉じ、鍋そのものは保温・保冷カバーによって覆うことができる。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、ファスナー7〜10によって閉じられた側面部材3〜6の頂点3a〜6aが突き合わせ状態となる部分を、保温性を備えたシート状素材で形成した無底角錐形状のキャップ部材11で覆う。そのため、保温・保冷カバー内の空気が頂点部分の隙間から外部に放出されるのを防止し、保温・保冷効果を向上させることができる。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、底面部材2から外方に延長される側面部材3〜6の全てを、底面部材2の上に折り返した折り畳み状態を係止手段によって維持するため、取り扱いに便利となる。例えば、折り畳み状態の保温・保冷カバーを吊り下げておく、あるいは積み重ねておくといった保管方法が可能となる。
請求項5記載の発明によれば、底面部材2上に、保温性及び耐熱性を備えた鍋敷き部材14を配置することによって、鍋の熱が、テーブルなどの面に伝わることをなるべく防止し、安全に利用することができるとともに、保温・保冷効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明調理器用保温・保冷カバーの実施形態を示す、外表面を示す展開図、
【図2】図2は、内表面を示す展開図、
【図3】図3は、ファスナーを閉じ、キャップを被せる前の状態を示す平面図、
【図4】図4は、ファスナーを閉じ、キャップ部材を被せた状態の平面図、
【図5】図5は、ファスナーを閉じ、キャップ部材を被せた状態の側面図、
【図6】図6は、図4のVI−VI線断面図、
【図7】図7は、キャップ部材のみの斜視図、
【図8】図8は、片手鍋に使用する状態を示す、一部分のみの断面図、
【図9】図6は、側面部材を折り返す状態を示す平面図、
【図10】図10は、全ての側面部材を折り返し、最上位の側面部材を係止させた状態の平面図、
【図11】図11は、図10のXI−XI線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る調理器用保温・保冷カバーの実施形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1、図2は、本発明調理器用保温・保冷カバーの実施形態を示す展開図であって、図1は外表面を、図2は内表面を示している。
【0016】
本発明に係る調理器用保温・保冷カバーは、保温性及び断熱性、耐熱性を備えたシート状素材で形成する。例えば、外表面を綿生地、内表面をアルミニュウム箔といった多層構造のシート状素材を利用し、このシート状素材で、鍋釜といった加熱調理器のほか、加熱食材もしくは冷却食材を入れた調理容器を覆い、保温もしくは保冷の目的で使用する。
【0017】
保温カバーの本体1は、多角形、図面上四角形の底面部材2と、底面部材2の各辺から外方に向けて延長させた側面部材3〜6で構成する。側面部材3〜6は、その基部である底面部材2の辺部分で折曲自在とする。底面部材2と側辺部材3〜6は、一枚のシート状素材を裁断して形成するものであってもよいが、底面部材2と側面部材3〜6は別体に裁断し、縫製などの手段で接合し、接合部分で自由に折曲させることがが可能な状態とするが好ましい。
【0018】
底面部材2の各辺から外方に向けて延長させた側面部材3〜6は、左右対称形であって先端が頂点となる形状とし、側面部材3〜6の隣接する側縁どうしを開閉自在に接合させるファスナー7〜10を設けている。全てのファスナー7〜10は、基部である底面部材2側から先端に向けて閉じるものであってもよいが、図示実施形態においては、側面部材4と6の側縁を閉じるファスナー9のみを、頂点でランナーに噛合させ、基方すなわち底面部材2に向けて閉じるように構成している。さらに、側面部材4と6の側縁は、底面部材2から一定高さHを予め縫製その他の手段で接合し、該接合部分から先方をファスナー9で閉じるようにしている。
【0019】
上記、調理器用保温・保冷カバーを用いて、鍋などの調理器を収容させる場合、底面部材2の上に鍋敷き部材14を配置し、その上に調理器Aを置いて全てのファスナー7〜10を閉じることによって調理器Aを包み込むことができる。このとき、調理器Aの形状は、例えば鍋であると略円筒状である。したがって、側面部材3〜6はファスナー7〜10で閉じたときに、略円筒状の調理器Aをできるだけ自然な形で包み込むことができる形状であるのが望ましい。そのため、図示実施形態では、底面部材2から一定寸法を一定幅とし、その先方を三角形状として先端に向けて収斂させている。
【0020】
底面部材2の形状は、図面上四角形としているが、五角形や六角形といった多角形とすることもできる。また、側面部材3〜6の形状も、その側縁形状が基部から先方に向けて湾曲する曲線とし、ファスナーで閉じたときに全体としてドーム状に形成されるようにすることもできる。また、側面部材3〜6は図示実施形態のように、全てを左右対称で同じ形状としておくことによって、無理なくファスナー7〜10を閉じることができ、調理器Aを収容する立体形状を形成することができる。
【0021】
保温・保冷カバーの本体1内に収容する調理器Aとして、図6には二点鎖線によって両手鍋を例示している。調理器には、片手鍋のように把手が長く突出しているものが存在し、このようなものは、全体をすっぽりと収容することができない。このような事態に対応するため、一箇所のファスナー9は、頂点から底面部材方向に向けて閉じるようにしている。このように構成した保温・保冷カバーは、底面部材2の上に片手鍋を載置するに際し、下からの高さHを接合した部分から片手鍋の把手を外部に突出させ、頂点から把手の上までを閉じることによって、片手鍋の把手部分が器外に突出し、熱い鍋の部分をカバーの本体1ですっぽりと覆うように収容することができる。
【0022】
すなわち、予め接合してある側面部材の高さHは、片手鍋の底面から把手下面までの寸法もしくは、それよりも少し短い寸法とし、把手よりも下の部分をなるべく閉塞された状態とすることができるようにする。多種類の片手鍋に汎用することができるようにするためには、縫製などの手段によって接合する底面部材から高さHを、比較的低い位置の片手鍋の底面から把手までの寸法としておくとよい。
【0023】
ファスナー7〜10を全て閉じたとき、その頂点3a〜6a部分はファスナーによって閉じたファスナー部分が付き合わされた状態となり、図3に示すように、中心部に隙間Xが形成されることになる。この隙間Xは全体の最も高い所に位置するため、保温・保冷カバー内部の空気が温められると、温められた空気が上昇して隙間Xから流出し、保温効果を減じる可能性がある。したがって、全体の頂点部分をキャップ部材11で覆い、隙間Xを塞ぐことによって保温効果を向上させることができる。
【0024】
頂点部分の隙間Xを覆うキャップ部材11は、本体1を形成するのと同じ材質の保温性を備えたシート状素材によって形成することができる。このキャップ部材11は、ファスナーが突き合わせられる頂点部分を覆うことができるものであれば任意形状とすることができる。具体的には、図7に示すように、無底角錐形状に形成することによって頂点部分に被せ、隙間Xを塞ぐことができる。
【0025】
キャップ部材の具体的構造として、図4や図7(a)から理解されるように、4枚の三角形シート材11a〜11dを縫製その他の手段によって、傾斜辺どうしを接合することによって完成させることができる。このとき、対向する二つの三角形シート材11b、11dの中心位置に谷折りの折線15を形成しておくことによって、図7の(b)に示すようにキャップ部材11そのものを折り畳むことができる。キャップ部材11は、四枚の三角形シート材11a〜11dを縫製するだけでなく、展開状態で一体に裁断し、一箇所の縫製によって形成することもできる。
【0026】
キャップ部材11は一箇所、例えば一つの三角形シート材11aの底辺部分を、側面部材3の上部に縫着しておき、図3に示すようにキャップ部材11を外方に倒した状態でファスナー7〜10を閉じ、ファスナーを閉じた後にキャップ部材11を反転せることによって、図4に示すようにキャップ部材11を、本体1の頂点部分に被せるようにすることができる。この場合、図6に示すように保温・保冷カバーの本体内頂部の隙間Xに上昇した空気は、なるべく器外に放出されることがなく内部にとどまるため、保温効果を向上させることができる。
【0027】
本発明に係る調理器用保温・保冷カバーを使用しない場合は、図9に示すように四方に展開している側面部材3〜6を順次底面部材2上に折り返す。図10に示すように全ての側面部材を折り返すことによって、底面部材2の平面形状と近似の形状である扁平な状態に折り畳むことができる。この折り畳み状態では、全体が扁平であるため収納しておくにも便利である。
【0028】
上記、調理器用保温・保冷カバーを、折り畳み状態とするに際し、図示実施形態においては、側面部材3の上部に接合したキャップ部材11の、三角形シート材11aの上部にボタン12を、底面部材2の裏面に係止紐13を設けている。キャップ部材11は、図7(b)に示すように折り畳み状態として三角形シート材11aの上部に位置させ、ボタン12を図10に示すように、側面部材5の周縁部に接近させている。この状態でボタン12を底面部材2の裏面に配置した係止紐13と係合させて、側面部材3〜7の底面部材2上への折り返し状態、すなわち折り畳み状態を維持させるようにしている。
【0029】
上記、側面部材3〜7の底面部材2上への折り返し状態を維持させる状態を図11について説明する。底面部材2上に鍋敷き部材14を配置し、左右の側面部材5、6を折り返す。続いて、キャップ部材11を接合した側面部材3の対向位置にある側面部材4を、側面部材5、6の上に折り返し、最後に側面部材3を折り返すとともに、係止紐13を底面部材2の周縁部を迂回させて、係止紐13をボタン12に係止させる。すなわち、側面部材3によって、他の側面部材4〜6を押さえ込む。側面部材3と底面部材2の係止手段は係止紐とボタンの組み合わせだけでなく、例えば帯状の面ファスナーとすることもできる。
【0030】
底面部材2の底面には、図1に示すようにU字状に湾曲させ、その両端を縫着などによって底面部材2の周縁部分に接合した係止紐13とともに、U字状の係止紐の内側に、小さなU字状であって両端を底面部材2の周縁部分に接合した下げ紐16を設けている。これにより、図10に示す折り畳み状態の調理器用保温・保冷カバーを任意フックなどに吊り下げて保管することができる。
【0031】
底面部材2の上に配置する鍋敷き部材14は、保温性及び耐熱性を備えるために、例えば綿生地で綿をキルティングした構造とする。これにより、テーブルなどに載置した場合に、載置した部分に熱が伝わるのを防止し、あるいは冷たいものを収容した場合には保冷効果を向上させることができる。勿論、底面部材2の構造を断熱性に優れたものとすることによって、鍋敷き部材14は省略することができる。また、鍋敷き部材14を配置することによって保形成が向上し、使用状態及び折り畳み状態のいずれの場合においても型崩れがしにくく、取り扱い易くなる実益がある。
【符号の説明】
【0032】
1…本体、 2…底面部材、 3〜6…側面部材、 7〜10…ファスナー、 11…キャップ部材、 12…ボタン、 13…係止紐、 14…鍋敷き部材、 15…折線、 16…下げ紐、 3a〜6a…頂点、 11a〜11d…三角形シート材。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保温性及び断熱性、耐熱性を備えたシート状素材で形成する保温カバーの本体は、多角形の底面部材と、該底面部材の各辺に折曲自在の状態で外方に向けて延長させて先端が頂点となる側面部材とで構成し、各側面部材には隣接する側縁どうしを開閉自在とするファスナーを設け、該ファスナーを閉じることによって底面部材上に載置した調理器を側面部材で覆うことを特徴とする調理器用保温・保冷カバー。
【請求項2】
本体の側面部材の、少なくとも一つの隣接する側縁どうしは、底面部材から一定高さまでを接合し、該底面部材から一定高さを接合した側面部材の側縁どうしは、頂点から底面部材に向けて閉じるファスナーを配置するとともに、該頂点から底面部材方向に向けて閉じるファスナー以外のファスナーは、底面部材から頂点に向けて隣接する側面部材の側縁どうしを閉じることを特徴とする請求項1記載の調理器用保温・保冷カバー。
【請求項3】
ファスナーによって閉じられた側面部材の頂点が突き合わせ状態となる頂点部分を、保温性を備えたシート状素材で形成した無底角錐形状のキャップ部材で覆うことを特徴とする請求項1又は2記載の調理器用保温・保冷カバー。
【請求項4】
底面部材から外方に延長される側面部材の全てを底面部材の上に折り返し、底面部材の裏面部と底面部材上に折り返した最上位の側面部材との間に、底面部材の周縁部を迂回させる係止手段を設け、側面部材の底面部材上への折り返し状態を維持させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の調理器用保温・保冷カバー。
【請求項5】
底面部材上に、綿生地で綿をキルティングした、保温性及び耐熱性を備えた鍋敷き部材を配置したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の調理器用保温・保冷カバー。
【請求項1】
保温性及び断熱性、耐熱性を備えたシート状素材で形成する保温カバーの本体は、多角形の底面部材と、該底面部材の各辺に折曲自在の状態で外方に向けて延長させて先端が頂点となる側面部材とで構成し、各側面部材には隣接する側縁どうしを開閉自在とするファスナーを設け、該ファスナーを閉じることによって底面部材上に載置した調理器を側面部材で覆うことを特徴とする調理器用保温・保冷カバー。
【請求項2】
本体の側面部材の、少なくとも一つの隣接する側縁どうしは、底面部材から一定高さまでを接合し、該底面部材から一定高さを接合した側面部材の側縁どうしは、頂点から底面部材に向けて閉じるファスナーを配置するとともに、該頂点から底面部材方向に向けて閉じるファスナー以外のファスナーは、底面部材から頂点に向けて隣接する側面部材の側縁どうしを閉じることを特徴とする請求項1記載の調理器用保温・保冷カバー。
【請求項3】
ファスナーによって閉じられた側面部材の頂点が突き合わせ状態となる頂点部分を、保温性を備えたシート状素材で形成した無底角錐形状のキャップ部材で覆うことを特徴とする請求項1又は2記載の調理器用保温・保冷カバー。
【請求項4】
底面部材から外方に延長される側面部材の全てを底面部材の上に折り返し、底面部材の裏面部と底面部材上に折り返した最上位の側面部材との間に、底面部材の周縁部を迂回させる係止手段を設け、側面部材の底面部材上への折り返し状態を維持させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の調理器用保温・保冷カバー。
【請求項5】
底面部材上に、綿生地で綿をキルティングした、保温性及び耐熱性を備えた鍋敷き部材を配置したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の調理器用保温・保冷カバー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−22134(P2013−22134A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−158032(P2011−158032)
【出願日】平成23年7月19日(2011.7.19)
【出願人】(591113725)株式会社インフォマックス (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月19日(2011.7.19)
【出願人】(591113725)株式会社インフォマックス (2)
【Fターム(参考)】
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