説明

調理道具玩具及び調理道具

【課題】従来の調理道具玩具よりも興趣性に富み、既存の調理道具に興趣性をもたせ得る調理道具玩具を提供する。また、従来の調理道具よりも興趣性に富んだ調理道具を提供する。
【解決手段】調理動作を模した所定の動作を検出する振動スイッチ11と、振動スイッチ11がON状態となったときに予め定められた音声を出力させる制御部12と、音声を出力する発音部13を備えて、予め定められた閾値を超える加速度を検出した場合には、発音部13から調理道具玩具に対応する本物の調理道具を使用する際に連想するお喋りデータを出力する。例えば、調味料容器から調味料を振り掛ける動作をすることによって振動スイッチ11がON状態となり、「美味しくなーれ!」といったようなお喋りデータを出力する。上述の振動スイッチ11、制御部12、発音部13、電源14を実際の調理道具に収容する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者が調理動作を楽しむための調理道具玩具及び調理道具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の炊事玩具に於いて、調理道具玩具は形だけの物真似に過ぎず、遊びの中で遊戯者は該調理道具玩具を用いて、母親等の動作の真似事を行うのみである。遊戯者は、最初は遊戯者自身も意味を理解せずに反復していた真似事を通し、徐々にその動作の意味を理解していく。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年では、エレクトロニクス技術の発達に伴って、コンロ玩具やナイフ玩具に音声発出手段を設けて、当該玩具を使用する動作によって音声が発出する技術も提案されているが、まだまだ興趣性に乏しく、容易に飽きられてしまうという問題がある。
【0004】
また、遊戯者の行動の手本となるべき母親の中にはキッチンに立つことを億劫に思っている人がいることや、遊戯者自身がキッチンや食卓に就くことを嫌うという例が昨今増加傾向にある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、従来の調理道具玩具よりも興趣性に富み、既存の調理道具に興趣性をもたせ得る調理道具玩具を提供する。また、従来の調理道具よりも興趣性に富んだ調理道具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく、請求項1記載の調理道具玩具は、調理動作を模した所定の動作を検出してON状態となるスイッチと、前記スイッチがON状態となったときに予め定められた動作を行う動作部とを備えるものである。
【0007】
請求項2記載の調理道具玩具は、請求項1記載の調理道具玩具であって、前記動作部は、発音動作するものである。
【0008】
請求項3記載の調理道具玩具は、請求項1記載の調理道具玩具であって、前記動作部は、言語発声するものである。
【0009】
請求項4記載の調理道具玩具は、請求項1記載の調理道具玩具であって、前記スイッチは、予め定められた閾値を超える加速度を検出することによってON状態となるものである。
【0010】
請求項5記載の調理道具玩具は、請求項1記載の調理道具玩具であって、前記スイッチは、永久磁石と、前記永久磁石の通過を磁気変化量に基づいて検出してON状態となるセンサとを備えるものである。
【0011】
請求項6記載の調理道具玩具は、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の調理道具玩具であって、調理道具の形状を模した一の調理道具玩具本体内に前記スイッチ及び前記動作部が収容されたものである。
【0012】
請求項7記載の調理道具玩具は、請求項5記載の調理道具玩具であって、組み合わせて使用される調理道具を模した2種類の調理道具本体内に、前記動作部及び前記センサと、前記永久磁石とが分離して収容されたものである。
【0013】
請求項8記載の調理道具玩具は、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の調理道具玩具であって、前記スイッチ及び前記動作部を収容した収容部と、前記収容部に取り付けられて本物の調理道具に着脱可能な着脱部とを備えているものである。
【0014】
請求項9記載の調理道具は、調理動作に相当する所定の動作を検出してON状態となるスイッチと、前記スイッチがON状態となったときに予め定められた動作を行う動作部とを備えるものである。
【0015】
請求項10記載の調理道具は、請求項9記載の調理道具であって、前記動作部は、発音動作するものである。
【0016】
請求項11記載の調理道具は、請求項9記載の調理道具であって、前記動作部は、言語発声するものである。
【0017】
請求項12記載の調理道具は、請求項9記載の調理道具であって、前記スイッチは、予め定められた閾値を超える加速度を検出することによってON状態となるものである。
【0018】
請求項13記載の調理道具は、請求項9記載の調理道具であって、前記スイッチは、永久磁石と、前記永久磁石の通過を磁気変化量に基づいて検出してON状態となるセンサとを備えるものである。
【0019】
請求項14記載の調理道具は、請求項9乃至請求項13の何れかに記載の調理道具であって、一の調理道具に前記スイッチ及び前記動作部が収容されたものである。
【0020】
請求項15記載の調理道具は、請求項13記載の調理道具であって、組み合わせて使用される2種類の調理道具に、前記動作部及び前記センサと、前記永久磁石とが分離して収容されたものである。
【発明の効果】
【0021】
請求項1記載の発明に依れば、調理動作を模した所定の動作が行われ、例えば、請求項2記載のように音声が出力されるので、遊戯者は、従来の調理道具玩具よりも興趣性に富んだ炊事遊びをすることが可能となる。
【0022】
請求項3記載の発明に依れば、調理動作を模した所定の動作を行うことによって言語を出力することが可能なので、会話体の言語を出力させることにより、遊戯者の調理道具玩具に対する親しみの情を育んで、物を大切に扱うようにすることが可能となり得る。
【0023】
請求項4及び請求項5記載の発明に依れば、予め定められた閾値を超える加速度を検出することによってスイッチがON状態となるので、調理動作を模した所定の動作を確実に検出することが可能となる。
【0024】
請求項6記載の発明に依れば、調理道具の形状を模した一の調理道具玩具本体内にスイッチ及び動作部を収容しているので、遊戯者が調理道具玩具を実際の調理道具に見立てて調理動作を楽しむことが可能となる。
【0025】
請求項7記載の発明に依れば、組み合わせて使用される調理道具を模した2種類の調理道具玩具本体内に動作部及びセンサと、永久磁石とが分離して収容されているので、遊戯者が2種類の調理道具玩具本体を実際の2種類の調理道具に見立てて調理動作を楽しむことが可能となる。
【0026】
請求項8記載の発明に依れば、スイッチ及び動作部を収容部に収容して、その収容部に着脱部を備えているので、その着脱部により収容部を本物の調理道具に取り付けることによって実際の調理動作に興趣性を持たせることが可能となる。
【0027】
請求項9記載の発明に依れば、調理動作に相当する所定の動作が行われ、例えば、請求項10記載のように音声が出力されるので、興趣性に富んだ調理道具を提供することが可能となる。
【0028】
請求項11記載の発明に依れば、調理動作に相当する所定の動作を行うことによって言語を出力することが可能なので、会話体の言語を出力させることにより、使用者の調理道具に対する親しみの情を育んで、物を大切に扱うようにすることが可能となり得る。
【0029】
請求項12及び請求項13記載の発明に依れば、予め定められた閾値を超える加速度を検出することによってスイッチがON状態となるので、調理動作に相当する所定の動作を確実に検出することが可能となる。
【0030】
請求項14記載の発明に依れば、一の調理道具本体内にスイッチ及び動作部を収容しているので、使用者が調理動作を楽しむことが可能となる。
【0031】
請求項15記載の発明に依れば、組み合わせて使用される2種類の調理道具本体内に動作部及びセンサと、永久磁石とが分離して収容されているので、使用者が2種類の調理道具を組み合わせて行う調理動作を楽しむことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
{第1実施形態}
〈構成〉
図1は、本発明の第1実施形態に係る調理道具玩具を示す図であり、図2は、その回路構成図である。図1に示す如く、調理道具玩具10は、例えば、胡椒入れ等の調味料容器を模した形状で調理道具玩具本体1を形成し、その本体1の内部に振動スイッチ11と、制御部12と、発音部(動作部)13と、電源14を備えて構成されている。
【0033】
振動スイッチ11は、予め定められた閾値を超える加速度が加えられたときにON状態となるセンサスイッチであり、例えば、図3に示す如く、絶縁体で形成された略筒形容器31の内部に収容された錘球32と、錘球32の下部に設けられた押しバネ33と、略筒形容器31の底面に設置された2つの電極34A、34Bとを備えて構成されており、押しバネ33の伸縮方向が調理動作を模した所定の動作方向(例えば、調味料容器から調味料を振り掛ける動作方向)と一致するように調理道具玩具本体1内に設置されている。
【0034】
遊戯者が調理動作を模した所定の動作を行うことによって、略筒形容器31内部の錘球32が押しバネ33を縮める。
【0035】
このとき、遊戯者が予め定められた閾値を超える加速度を加えると、押しバネ33の反発エネルギよりも錘球32の運動エネルギが上回って、電極34Aと電極34Bが接触し(ON状態となり)、錘球32の運動エネルギよりも押しバネ33の反発エネルギが上回るとOFF状態となるものである。
【0036】
または、振動スイッチ11は、例えば、図4に示す如く、錘球32と電極34A、34Bの代わりに各々永久磁石42と磁気センサ44を備えて構成されており、遊戯者が調理動作を模した動作を行うことによって、略筒形容器31内部の永久磁石42が押しバネ33を縮める。
【0037】
このとき、遊戯者が予め定められた閾値を超える加速度を加えると、押しバネ33の反発エネルギよりも永久磁石42の運動エネルギを上回って、永久磁石42が磁気センサ44に接近して磁気センサ44がON状態となり、永久磁石42の運動エネルギよりも押しバネ33の反発エネルギが上回ると磁気センサ44がOFF状態になるものである。尚、磁気センサ44は、略筒形容器31と別体に設けられていても良い。
【0038】
制御部12は、例えば、図1に示す如く、タイマ12Aと、記憶手段12Bと、処理手段12Cとを備えて構成されている。
【0039】
タイマ12Aは、振動スイッチ11と後述する処理手段12Cとの間に設置されて、PLL(Phase Locked Loop)回路等を用いて振動スイッチ11がON状態となってから予め定められた時間だけ計時を行うと共に、振動スイッチ11がON状態となった時から所定時間だけ記憶手段12B、処理手段12C及び発音部13に給電するものである。
【0040】
記憶手段12Bは、例えば、フラッシュROMやHDD等の不揮発性メモリが適用されて、後述する発音部13が発出する音声データをディジタルデータ化して格納する外、処理手段12Cが実行するソフトウェアプログラムを格納するものである。
【0041】
尚、記憶手段12Bに格納される音声データは、具体的には、例えば、「美味しくなーれ!」、「このお塩でもっと美味しくなーれ!」、「このお砂糖でもっと甘くなーれ!」と言ったような調理道具玩具10に対応する本物の調理道具(例えば、本物の調味料容器)と関連するお喋りデータである。
【0042】
または、記憶手段12Bに格納される音声データは、メロディや調理動作をしている際に生じる効果音等である。
【0043】
処理手段12Cは、RAM等が接続された一般的なコンピュータのCPU(マイクロプロセッサ)が適用されて、記憶手段12Bに格納されたソフトウェアプログラムに従ってタイマ12Aが制御する時間だけ動作する機能部品である。
【0044】
具体的には、処理手段12Cは、振動スイッチ11がON状態となってタイマ12Aが計時をしている間に、記憶手段12Bに格納された音声データを読み出し、その音声データに基づいて電気信号を生成して後述する発音部13に伝送する。
【0045】
発音部13は、処理手段12Cから伝送された電気信号に基づいて発振器を発振させ、スピーカ13Aを通じて音声を出力するものである。
【0046】
電源14は、市販の乾電池等が適用される。
【0047】
〈動作〉
上記構成の調理道具玩具10の動作を次に説明する。
【0048】
遊戯者は、例えば、図1に示す如く、調味料容器の形状を模した調理道具玩具10を手に持ち、恰も調味料容器の中身を振り掛ける様にして振ることによって調理道具玩具10に加速度を加える。
【0049】
ここで、図3または図4に示す如く、予め定められた閾値を超える加速度が加えられると、振動スイッチ11はON状態となってタイマ12Aが作動し、制御部12に給電が開始される。
【0050】
振動スイッチ11がONの状態になると、電流は一旦、コンデンサ21Cに蓄電される。その後、振動スイッチ11が再びOFFになり、タイマ12A、記憶手段12B、処理手段12C及び発音部13に給電が開始され、タイマ12Aが計時を開始すると共に、処理手段12Cは記憶手段12Bに格納された音声データを読み出し、発音部13に伝送する。
【0051】
発音部13は、伝送された音声データに基づいて発振器を発振させてスピーカ13Aを通じて音声を出力する。具体的に、出力される音声データは、例えば、「美味しくなーれ!」、「このお塩でもっと美味しくなーれ!」、「このお砂糖でもっと甘くなーれ!」といったような調理道具玩具10に対応する本物の調理道具(例えば、本物の調味料容器)と関連するお喋りデータである。
【0052】
このように、音声データが出力され、所定の時間が経過すると、タイマ12A、記憶手段12B、処理手段12C及び発音部13への給電は停止される。
【0053】
上記のような実施の形態によって、以下のようなことが可能となる。
【0054】
調理動作を模した所定の動作を行うことによって発音部13から音声が出力されるので、遊戯者は、従来の調理道具玩具よりも興趣性に富んだ炊事遊びをすることが可能となる。
【0055】
また、調理動作を模した所定の動作を行うことによって発音部13から言語を出力することが可能なので、会話体の言語を出力させることにより、遊戯者の調理道具玩具10に対する親しみの情を育んで、物を大切に扱うようにすることが可能となり得る。
【0056】
また、予め定められた閾値を超える加速度を検出することによって振動スイッチ11がON状態となるので、調理動作を模した所定の動作を確実に検出することが可能となる。
【0057】
〈第1実施形態の変形例〉
尚、調理道具玩具10は、必ずしも調味料容器を模した形状である必要はなく、例えば、図5(a)〜(c)に示す如く、模擬フライ返し50a、模擬杓子50b、模擬フライパン50c等であっても良い。
【0058】
模擬フライ返し50aの場合には、遊戯者が模擬フライ返し50aを矢印の方向にひっくり返すことによって、振動スイッチ11がON状態となり、発音部13から音声が出力される。
【0059】
このとき出力される音声データとしては、例えば、「こんがり焼けたかな?」といったような本物のフライ返しを使用するときに連想するお喋りデータ等である。
【0060】
このような音声が出力されることによって、遊戯者は自身が行った動作が食べ物を焼くときに必要な動作であることを容易に理解することが可能となる。
【0061】
模擬杓子50bの場合には、遊戯者が模擬杓子50bを矢印の方向に混ぜる動作をすることによって、振動スイッチ11がON状態となり、発音部13から音声が出力される。このとき出力される音声データとしては、例えば、「綺麗に盛り付けてね!」といったような本物の杓子を使用するときに連想するお喋りデータ等である。
【0062】
このような音声が出力されることによって、遊戯者は自身が行った動作が調理した食べ物を盛り付ける動作であることを容易に理解することが可能となる。
【0063】
模擬フライパン50cの場合には、遊戯者が模擬フライパン50cを矢印の方向に揺らすことによって、振動スイッチ11がON状態となり、発音部13から音声が出力される。このとき出力される音声データとしては、例えば、「焦げないようによく揺すってね!」といったような本物のフライパンを使用するときに連想するお喋りデータ等である。
【0064】
このような音声が出力されることによって、遊戯者は自身が行った動作がフライパンに載っている食べ物を焦がさないようにするための動作であることを容易に理解することが可能となる。
【0065】
以上は、振動スイッチ11、制御部12、発音部13、電源14が1種類の調理道具玩具本体1内に収容された場合について説明したが、2種類の調理道具玩具本体に分離して収容されるようにしても良い。
【0066】
例えば、図6に示す如く、模擬杓子61の本体1内に振動スイッチ11の一部である磁気センサ44と制御部12、発音部13、電源14を備え、模擬フライパン62の本体1内に振動スイッチ11の残部である永久磁石42を備えることによって、模擬杓子61の先端を模擬フライパン62の底部に沿って恰も調理動作を行っているかのように、移動させることによって発音部13から音声が出力されるようにしても良い。このとき出力される音声データとしては、例えば、「よーく炒めてね!」といったような本物の杓子とフライパンを合わせて使用するときに連想するお喋りデータ等である。尚、模擬杓子61の本体1内に永久磁石42を備え、模擬フライパン62の本体1内に磁気センサ44と制御部12、発音部13、電源14を備えても構わないのは勿論である。
【0067】
これらの各模擬調理道具50a〜50c、61(または62)が音声データを出力することによって、従来の調理道具玩具よりも興趣性が増し、遊戯者の物に対する親しみの情を育んで、物を大切に扱うようにすることが可能となり得る。
【0068】
尚、調理道具玩具本体1の形態は、上述の調理道具を模した形状の外、模擬鍋、模擬香辛料容器、模擬スプーン、模擬フォーク等であっても構わないのは勿論である。
【0069】
{第2実施形態}
図7は、本発明の第2実施形態に係る調理道具玩具を示す図である。尚、図7に於いて第1実施形態と同様の機能を有する要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0070】
図7に示す如く、この実施の形態の調理道具玩具70は、例えば、既述の第1実施形態を構成する振動スイッチ11、制御部12、発音部13、電源14を収容した収容部71と、収容部71に取り付けられ面ファスナ(着脱部)72を有するベルト73を備えて構成されている。
【0071】
そして、図8に示す如く、例えば、本物のフライ返し80の把手部分にベルト73を巻き付け、面ファスナ72で固定することが可能となっている。これにより、フライ返し80を実際の調理で用いることによっても第1実施形態と同様の動作を行うことが可能となっている。
【0072】
また、例えば、図9に示す如く、調理道具玩具90が、本物の調味料容器93の底部に着脱可能となるよう、略円筒形の収容部91の内周面側に、例えば、ゴム等の滑り止め(着脱部)92を有し、収容部91の内部に振動スイッチ11、制御部12、発音部13、電源14を設けることによって、第2実施形態と同様の動作を行うことが可能となる。
【0073】
尚、この実施の形態の調理道具玩具70または90に於いては、制御部12内に設けられた記憶手段12Bに複数の相異なる音声データを格納し、切換スイッチ(図示省略)によって取り付けられる本物の調理道具に応じて出力される音声データを変えるようにしても良い。
【0074】
以上のように、本物の調理道具に着脱可能な面ファスナ72または滑り止め92等の着脱部を備えているので、調理道具玩具70、90を実際の調理道具に取り付けることによって、実際の調理動作に興趣性をもたせることが可能となる。
【0075】
{第3実施形態}
また、上述のような玩具に限らず、例えば、図10に示す如く、実際の調味料容器のような調理道具100の本体101に振動スイッチ11、制御部12、発音部13、電源14を本物の調理道具に収容しても良い。
【0076】
この場合、例えば、調味料収容部102に収容された調味料を振り掛ける動作をすることによって、本体101に収容された振動スイッチ11が調理動作に相当する所定の動作(調味料を振り掛ける動作)を検出して、例えば、音声が出力されるので、興趣性に富んだ調理道具を提供することが可能となる。
【0077】
更に、会話体の言語を出力させることにより、調理道具に対する親しみの情を育んで、物を大切に扱うようにすることが可能となり得る。
【0078】
更に、予め定められた閾値を超える加速度を検出することによって振動スイッチ11がON状態となるので、調理動作に相当する所定の動作を確実に検出することが可能となる。
【0079】
更に、一の調理道具の本体101内に振動スイッチ11及び発音部13を収容しているので、使用者が調理動作を楽しむことが可能となる。
【0080】
更に、組み合わせて使用される2種類の調理道具(図示省略)本体内に動作部及びセンサと、永久磁石とが分離して収容することにより、使用者が2種類の調理道具を組み合わせて行う調理動作を楽しむことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の第1実施形態に係る調理道具玩具を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る調理道具玩具の回路構成図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る振動スイッチを示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る振動スイッチの変形例を示す図である。
【図5】(a)〜(c)本発明の第1実施形態に係る調理道具玩具の変形例を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る調理道具玩具の変形例を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る調理道具玩具を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る調理道具玩具が取り付けられた調理道具を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る調理道具玩具の変形例を示す図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る調理道具の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0082】
1 本体
10 調理道具玩具
11 振動スイッチ
12 制御部
12A タイマ
12B 記憶手段
12C 処理部
13 発音部
13A スピーカ
14 電源
31 略筒形容器
32 錘球
33 押しバネ
34 電極
42 永久磁石
44 磁気センサ
72 面ファスナ
73 ベルト
92 滑り止め
100 調理道具
101 本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理動作を模した所定の動作を検出してON状態となるスイッチと、
前記スイッチがON状態となったときに予め定められた動作を行う動作部と
を備えることを特徴とする調理道具玩具。
【請求項2】
請求項1記載の調理道具玩具であって、
前記動作部は、発音動作することを特徴とする調理道具玩具。
【請求項3】
請求項1記載の調理道具玩具であって、
前記動作部は、言語発声することを特徴とする調理道具玩具。
【請求項4】
請求項1記載の調理道具玩具であって、
前記スイッチは、予め定められた閾値を超える加速度を検出することによってON状態となることを特徴とする調理道具玩具。
【請求項5】
請求項1記載の調理道具玩具であって、
前記スイッチは、
永久磁石と、
前記永久磁石の通過を磁気変化量に基づいて検出してON状態となるセンサと
を備えることを特徴とする調理道具玩具。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5の何れかに記載の調理道具玩具であって、
調理道具の形状を模した一の調理道具玩具本体内に前記スイッチ及び前記動作部が収容されたことを特徴とする調理道具玩具。
【請求項7】
請求項5記載の調理道具玩具であって、
組み合わせて使用される調理道具を模した2種類の調理道具玩具本体内に、
前記動作部及び前記センサと、
前記永久磁石と
が分離して収容されたことを特徴とする調理道具玩具。
【請求項8】
請求項1乃至請求項5の何れかに記載の調理道具玩具であって、
前記スイッチ及び前記動作部を収容した収容部と、
前記収容部に取り付けられて本物の調理道具に着脱可能な着脱部と
を備えていることを特徴とする調理道具玩具。
【請求項9】
調理動作に相当する所定の動作を検出してON状態となるスイッチと、
前記スイッチがON状態となったときに予め定められた動作を行う動作部と
を備えることを特徴とする調理道具。
【請求項10】
請求項9記載の調理道具であって、
前記動作部は、発音動作することを特徴とする調理道具。
【請求項11】
請求項9記載の調理道具であって、
前記動作部は、言語発声することを特徴とする調理道具。
【請求項12】
請求項9記載の調理道具であって、
前記スイッチは、予め定められた閾値を超える加速度を検出することによってON状態となることを特徴とする調理道具。
【請求項13】
請求項9記載の調理道具であって、
前記スイッチは、
永久磁石と、
前記永久磁石の通過を磁気変化量に基づいて検出してON状態となるセンサと
を備えることを特徴とする調理道具。
【請求項14】
請求項9乃至請求項13の何れかに記載の調理道具であって、
一の調理道具に前記スイッチ及び前記動作部が収容されたことを特徴とする調理道具。
【請求項15】
請求項13記載の調理道具であって、
組み合わせて使用される2種類の調理道具に、
前記動作部及び前記センサと、
前記永久磁石と
が分離して収容されたことを特徴とする調理道具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−82621(P2007−82621A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−272459(P2005−272459)
【出願日】平成17年9月20日(2005.9.20)
【出願人】(592075910)株式会社カワグチ (7)
【Fターム(参考)】