説明

調理面にポイントパターンが形成された調理用具

【課題】 調理用具の表面保護層の上面にポイントパターンを形成し、調理面を保護して調理用具の耐久性を向上するとともに調理面への食材の焦げ付きを防止するなどの機能性を備えながら、フアンシー的な効果を奏することで付加価値を高め、市場における競争力を確保する。
【解決手段】 本発明は調理面にポイントパターンが形成された調理用具であって、一層以上の表面保護層にコーテイングされた調理用具において、前記表面保護層上面に顔料インクを塗布してポイントパターン形成したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は調理面に顔料インクでポイントパターンが形成された調理用具に関するもので、詳しくは、少なくとも一層以上の表面保護層がコーテイングされた調理用具の調理面に、ポイントパターンによる調理面の保護で調理用具の耐久性を向上させ、かつ、調理面に食材が焼け付かないようにするとともに、顔料インクで多様なポイントパターンを形成することで、料理に対する使用者の興味を起こし、消費者の購買欲求を高め、市場において製品としての競争力を向上させる調理用具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
調理用具は、調理の材料を入れて加熱などの調理することができる器具であって、通常ボウル(bowl)状の本体を有し、前記本体の表面の一部または全体にはコーテイング層が形成され、さらに前記本体を持ち運べるように本体の一側または両側に取っ手が固定もしくは脱着可能に取り付けられている。
【0003】
図1は、代表的な調理用具であり、通常, 主に鋳造(casting)によって形成される従来のフライパン100を示している。このような鋳造用の素材としては銑鉄、鋼、銅合金、アルミニウム合金等が主に使用される。
【0004】
図面に示されているように、該フライパン100は食材に対する加熱などの調理が行われる本体110と取っ手120のみで構成されるほか、本体表面、特に調理面110aにおける食材の焦げ付け防止のために、また洗浄時の容易な焦げ付け除去のために、調理面110aに一層以上の表面保護層が形成される場合が一般的である。
【0005】
しかしながら、このような従来の表面保護層は調理面を必要以上になめらかにするため、食材の焦げ付けを防止する効果は限定的である。
【0006】
また、従来の調理用具は、用途によって外形がパターン化されている上、調理面の色彩が乏しく、大体に薄黒くどんよりしているため、購買者もしくは使用者にとっての製品そのものに対する購買意欲、さらにはその調理用具を使って料理したいという動機を与えるには限界があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は従来の問題点を解決し得る技術思想の創作であって、調理面が大体単色か少ない色彩になっている、例えばフライパンのような調理用具において、その調理面に、例えば、調理面の色と調和の取れた多様な色の顔料インクでポイントパターンを形成し、使用者または購買者に製品を使いたいという感想を起こさせるファンシー(fancy)な調理用具を提供することに目的がある。
【0008】
更に、本発明は、このようなポイントパターンを通じて、調理用具として機能性、つまり耐久性や焦げ付き防止の機能を備えつつ使用者の興味を起こさせることができ、製品の市場における競争力が向上させることのできる調理用具を提供することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明は、調理用具の本体に少なくとも一層以上の表面保護層がコーテイングされた調理用具において、前記表面保護層の上面に顔料インクを塗布してポイントパターンを形成することを特徴とする。
【0010】
更に本発明は、前記ポイントパターンを形成する前記顔料インクはPTFE分散液、芳香族炭化水素、トリエチルアミン、オレイン酸、界面活性剤、無機顔料分散液からなることを特徴とする。
【0011】
更に本発明は、前記ポイントパターンは、前記表面保護層に最後にコーテイングされるコーテイング液が半乾燥状態で顔料インクを塗布して形成することを特徴とする。
【0012】
更に本発明は、前記ポイントパターンは、前記表面保護層上面に形成される模様と同様の模様で穿孔された転写板を置いて前記表面保護層の上面に塗布手段で塗布することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、調理用具の表面保護層の上面に顔料インクを塗布してポイントパターンを形成することで、調理用具として機能性、つまり耐久性や焦げ付き防止の機能を備えつつ、使用者がその調理用具を使って料理を作りたいという気持ちを起こさせることができ、製品の市場における競争力が向上させることのできる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の望ましい実施例について添付の図面を参照しつつ詳しく説明する。
【0015】
その前に、本明細書の詳細な説明及び特許請求範囲に使用された用語は本出願人が本発明の出願当時に最も相応しい表現として選んだものであり、本発明の技術思想に従ってその意味が解釈されるべきである。
【0016】
また、本発明の技術的範囲は後述する実施例で限定されるべきではなく、請求範囲で以って範囲が決められるべきである。
【0017】
本発明で使用される“調理用具”というのは、フライパン、圧力釜、各種鍋等普段の食生活の中で使用され、食材の調理に使われる用具すべてを含む。
【0018】
図2は、本発明の望ましい実施例に基づいた調理用具を示した斜視図であり、図3は図2の調理用具の縦断面図であり、図4は図2に示された蝶の形状を持つポイント(局所)パターンの形成に用いられる転写板(または転写紙)の例である。
【0019】
図2、3に図示されたように、本発明の調理用具10は調理用具の本体11の表面に一層以上の表面保護層20が形成されており、さらに該表面保護層20の上面にはポイントパターン30が形成されている。
【0020】
本実施例における調理用具の本体11は、アルミもしくはアルミ合金を素材にプレス加工や絞り加工で外形を形成するか、または銑鉄、鋼、銅合金、アルミ合金等の金属を鋳造し、一定の深さを有することで食材を入れられる調理面11aを形成し、さらに調理用具の本体11の一側もしくは両側に調理用具10の持ち運びを可能かつ便利にするための取っ手12が形成されていることが望ましい。
【0021】
表面保護層20は、調理面11aまたは調理用具の本体11の全体に一層以上にコーテイング液を塗布して形成する。表面保護層20はプライマーコート21(primer coat)と、ミッドコート22(mid coat)およびトップコート23(top coat)の順にコーテイングされて成ることが望ましく、前記コーテイング層の中いずれかを除き、例えばプライマーコート21とミッドコート22、プライマーコート21とトップコート23だけの構成で表面保護層20を形成することができるし、いずれかの一種だけでコーテイングして表面保護層20を構成することができる。
【0022】
なお、ポイントパターン30は、表面保護層20の上面にポイントパターン、例えば図2に図示された蝶模様のような模様を調理面11aに顔料インクで塗布して形成する。前記ポイントパターンは調理用具を消費者の目に付くようなインパクトを与えるように多様な色彩と多様な模様、例えば物体を現像化した模様、花模様、韓国伝統模様等で形成され、調理面11aの中央を飾ることが望ましいが、調理面11aの数箇所に多数個が形成されても良い。
【0023】
ポイントパタン30の形成に使われる顔料インクはPTFE分散液、水芳香族炭化水素、トリエチルアミン、オレイン酸、界面活性剤、無機顔料分散液からなり、無機顔料分散液の種類によって多様な色彩を表現することができる。
【0024】
また、ポイントパターン30は表面保護層20の最上位を成すコーテイング液が塗布される際に半乾燥状態で塗布されるが、これはコーテイング液が半乾燥状態であるがために流動性を持ちながら顔料インクの凝集力によって、その下に既塗布された表面保護層20との結合力が増し、そしてポイントパターン30の周縁がくっきりかつきれいに形成される。
【0025】
ポイントパターン30を形成する方法は、図4に図示されたように、前記表面保護層に形成される模様と同様の模様で穿孔された転写板50(または転写紙)を表面保護層20の上面に置いて塗布手段、例えば、スプレーやローラー等で前記顔料インクを塗布し、転写板50(または転写紙)に穿孔された模様が転写される様に塗布するか、もしくは、いわば、捺染の方法で表面保護層20にプリントされる模様を開孔されたスクリーンに形成して顔料インクを前記塗布手段で塗布する方法がある。
【0026】
前記の構成から成る本発明の作用と効果を説明すると次の通りである。
【0027】
調理用具の本体10の調理面11aに一層以上にコーテイングをして表面保護層20を形成し、さらに表面保護層20の最上位にコーテイングされるコーテイング液が半乾燥の状態で、多様な模様で穿孔された転写板50(または転写紙)を前記半乾燥状態のコーテイング液の上部に載せて塗布手段で前記顔料インクを塗布し、乾燥させることにより、調理容器10を完成する。
【0028】
従って、調理用具10は、顔料インクを塗布してポイントパターン30を形成することにより、単色もしくは乏しい色彩に形成された従来の調理用具に比べてより色彩に富み、かつ多様・多色のポイントパターンを形成してファンシー的な効果を奏することができる。
【0029】
更に、ポイントパターン30が表面保護層20の上面に乗っかって塗布されるため、ポイントパターンが表面保護層20より浮き出て凸状に形成されるので、炒めもの、特にお好み焼きのように生地が調理面11aのほぼ全体に広がる場合に焦げ付きなどが確実に防止できるとともに、ポイントパターン30が調理面を保護して調理用具10の耐久性を向上させることができる。
【0030】
以上、本発明の望ましい実施例について説明したが、本発明はこれに限定されず、当業者ならば本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々な応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】従来のフライパンを示した斜視図である。
【図2】本発明の望ましい実施例に基づいた調理用具を示した斜視図である。
【図3】図2の調理用具の縦断面図である。
【図4】図2に図示された蝶形状のポイントパターンの形成時に用いられる転写板(または転写紙)の例を示した図である。
【符号の説明】
【0032】
10 調理用具
11 調理用具の本体
11a 調理面
12 取っ手
20 表面保護層
21 プライマーコート
22 ミッドコート
23 トップコート
30 ポイントパターン
50 転写板(または転写紙)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理用具の本体11に少なくとも一層以上の表面保護層20がコーテイングされた調理用具において、
表面保護層20の上面に顔料インクを塗布してポイントパターン30を形成したことを特徴とする調理面にポイントパターンが形成された調理用具。
【請求項2】
ポイントパターン30の形成に使用される前記顔料インクはPTFE分散液、芳香族炭化水素、トリエチルアミン、オレイン酸、界面活性剤、無機顔料分散液から成ることを特徴とする請求項1に記載の調理面にポイントパターンが形成された調理用具。
【請求項3】
ポイントパターン30は表面保護層20に最後にコーテイングされるコーテイング液が半乾燥状態で顔料インクを塗布して形成することを特徴とする請求項1または2に記載の調理面にポイントパターンが形成された調理用具。
【請求項4】
ポイントパターン30は表面保護層20の上面に形成される模様と同様の模様で穿孔された転写板50を表面保護層20の上面に置いて塗布手段で塗布することを特徴とする請求項3に記載の調理面にポイントパターンが形成された調理用具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−63765(P2010−63765A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−234831(P2008−234831)
【出願日】平成20年9月12日(2008.9.12)
【出願人】(505260844)
【Fターム(参考)】