説明

講義記録装置

【課題】講義記録装置において、作成ミスのない講義記録を簡単に作成して、短時間で配信できるようにする。
【解決手段】講師が講義端末1にログインすると、カメラ2で講師を撮影し、マイク3で講師の音声を録音する。映像と音声を、収録端末4で収録する。講義端末1で講義資料を表示すると、講義資料操作データを講義端末1で収録する。講師が講義端末1をログオフすると、映像と音声の収録を終了し、講義端末1から講義資料と講義資料操作データを収録する。収録端末4は、収録した映像と音声と講義資料と講義資料操作データからなる講義データを、講義メタデータに基づいて講義コンテンツに形成し、配信サーバー6に登録する。編集端末5で、登録された講義コンテンツを必要に応じて編集する。登録され編集された講義コンテンツを、配信サーバー6でWeb配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、講義記録装置に関し、特に、講師が講義端末にログインしログオフするだけで、講義コンテンツが自動的に生成されてWeb配信される講義記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、講義用内容をWeb上で配信するために、講義をビデオ収録してWebコンテンツを作成している。配信サーバーにアップロードして、受講者に配信用URLを通知することなどの各種作業は、ツールを使って人手で行われている。そこで、自動収録端末を省スペース化して、機動性や可搬性を確保したオールインワン型の可搬式処理端末が提案された。また、講師の位置や移動方向や動作に関する情報を抽出して、収録用カメラを制御することで、講義収録時の手間を大幅に削減し、電子化教材を効率的に作成するものがある。さらに、プレゼンテーション資料と、検知したタイミング時刻情報をもとに、これらの情報と映像を連動して再生するものもある。以下に、講義記録方法に関連する従来技術の例をいくつかあげる。
【0003】
特許文献1に開示された「講義記録再生システム」は、講師による講義を記録し、これを再生して端末装置に送ることで、多数の聴講者に講義内容を視聴させるものである。カメラによって撮影し、マイクロホンによって集音した複数の講義内容のそれぞれに、タイムコードを付加して逐次記録する。講義を分類する索引情報を付加したオリジナル記録情報をファイル化して蓄積する。通信ネットワーク装置を介して蓄積装置に接続されている複数の端末装置で、蓄積装置の記録/再生操作と、情報入力と情報表示と、発音とタイムコード生成ができる。講師は、講義内容の評価ができ、聴講者の反応をリアルに知ることができて、講義の改良が可能となる。聴講者は、疑問や質問を講師に返すことができ、さらに他の聴講者の疑問や質問の内容までも知ることができる。
【0004】
特許文献2に開示された「講義対応教材作成支援方法」は、講義スライドを学習者に分かりやすい知的CAI教材にする方法である。講義用スライドの構造を分析し、CAI教材を生成する。講義中の講師の音声をスライド毎に録音する。講義中に講師がスライドを操作したスライド制御情報に基づいて、CAI教材のシナリオ情報を編集する。講義中に講師がスライドに追記した情報に基づいて、演習問題及び演習問題関連情報を生成する。CAI教材に基づいて、編集されたシナリオ情報、録音された音声、演習問題、演習問題関連情報から、教材構造知識を編集し、講義の進行状況に応じた知的CAI教材を生成する。
【0005】
特許文献3に開示された「ライブ映像の自動収録方法」は、講義を、人手をかけずに収録する方法である。収録用カメラで、教室の映像と音声を収録する。教室を観測用カメラで観測する。観測用カメラ映像から、講師などの位置と移動方向と動作の情報を抽出する。抽出された情報に基づき、収録用カメラのカメラワーク制御と電子化教材の再生制御を行う。収録用カメラ映像と電子化教材の再生映像を切り替えて選択する。選択された映像と付随する音声を記録する。
【0006】
特許文献4に開示された「遠隔教育用情報処理装置」は、VOD方式の遠隔教育コンテンツの生成のためのオーサリングなどにかかる時間と手間を少なくするものである。図5に示すように、講師端末を用いて講義を行い、その講義風景をカメラにて撮影する。講師が講師端末を用いて講義を開始すると、講師端末の操作イベントとタイミングを順に蓄積し、表示中の教材を画像ファイルとして蓄積する。講義映像と教材を同期させるためのオーサリング情報を自動生成する。講師端末で講義終了の操作を行うと、画像ファイルの情報とイベント情報と講義の動画ファイルの情報をもとに、遠隔教育コンテンツの同期再生のためのオーサリングを行う。講義映像をビデオサーバーに登録し、教材をWebサーバーにアップロードする。
【0007】
特許文献5に開示された「講義用自動収録編集端末装置」は、講義コンテンツを自動生成するオーサリングに必要な機器的手段の全部を搭載したオールインワン型のコンパクトな可搬処理端末である。コンピュータと、入力系機器と、表示出力系機器と、操作制御系機器の全てを搭載して、キャスタ付き筐体に収納する。講師の講義風景と、講義内容に関する文字、画像、音声、動画その他のイベント情報を主要な入力源とする。オーサリングツールを搭載したコンピュータに自動収録して編集する。同期再生可能な講義コンテンツを生成する。
【特許文献1】特開平07-222088号公報
【特許文献2】特開2000-214754号公報
【特許文献3】特開2001-268562号公報
【特許文献4】特開2004-029612号公報
【特許文献5】登録実用新案第3114678号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、従来の講義記録方法では、次のような問題がある。講義記録を作成するための種々の手間がかかるし、講義が終了してから講義記録を配信できるまでに時間がかかる。さらに、人間の手作業による作成ミスが発生することがある。特許文献4に開示された「遠隔教育用情報処理装置」のように、教材操作イベントのタイミングのみに基づいて講義記録を作成する方法では、単なる時系列記録しか作成できない。教材として意味のあるものにするためには、人手により後編集を行う必要があり、時間と手間がかかる。
【0009】
本発明の目的は、上記従来の問題を解決して、講義記録装置において、作成ミスのない講義記録を簡単に作成して、短時間で配信できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明では、講師を撮影するカメラと、講師の音声を録音するマイクと、講義資料を表示する講義端末と、カメラとマイクが接続された収録端末と、ネットワークに接続された配信サーバーとを具備する講義記録装置の講義端末に、講義資料を表示する手段と、講義資料操作データを収録する手段とを備え、収録端末に、講師が講義端末にログインすることに応じて音声と映像の収録を開始する手段と、講師が講義端末をログオフすることに応じて音声と映像の収録を終了するとともに講義端末から講義資料と講義資料操作データとを収録して講義データとする手段と、収録した講義データを講義メタデータに基づいて講義コンテンツに作成して配信サーバーに登録する手段とを備え、配信サーバーに、登録された講義コンテンツをネットワーク経由で配信する手段を備える構成とした。
【0011】
また、収録端末に、講義端末のIPアドレスのみをインディクスにして講義メタデータを自動的に検索して講義コンテンツに埋め込む手段を備える。講義端末は、VIDサーバーに制御されるVID端末である。登録された講義コンテンツを編集するために配信サーバーに接続された編集端末を備える。講義端末と収録端末は、1台ずつを1組として複数組備えられ、各講義端末は、VIDサーバーに制御されるVID端末である。
【発明の効果】
【0012】
上記のように構成したことにより、講義記録装置において、作成ミスのない講義記録を簡単に作成して、短時間で配信できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1〜図4を参照しながら詳細に説明する。
【実施例】
【0014】
本発明の実施例は、講師が講義端末にログインしてからログオフするまで、講師をカメラで撮影し、講師の音声をマイクで録音し、講義資料とその操作データと映像と音声を講義データとして記録し、記録した講義データを講義メタデータに基づいて講義コンテンツに作成して配信サーバーに登録し、登録された講義コンテンツを必要に応じて編集し、登録され編集された講義コンテンツをWeb配信する講義記録装置である。
【0015】
図1は、本発明の実施例における講義記録装置の概念図である。図2は、講義記録装置のシステム構成を示す概念図である。図3は、データのサンプルである。図4は、講義記録装置の動作手順を示す流れ図である。図1と図2において、講義端末1は、講義室に設置された中央管理方式のHDDなしのネットワーク端末パソコン(VID端末)であり、プレゼンテーションプログラムが動作する。全ての講義端末で、自動収録システムが作動する。講義端末は固定IPを持ち、ネットワークドライブ上のVIDキャプチャ対応表をアクセスできる。カメラ2は、講師を撮影するビデオカメラである。マイク3は、講師の音声を入力するマイクロフォンである。
【0016】
収録端末4は、準備室に設置され、講義収録プログラムが動作するパソコン(キャプチャPC)である。収録端末は固定IPを持ち、ネットワークドライブ上のVIDキャプチャ対応表をアクセスできる。収録端末は、講義端末と1対1(固定するペア)である。収録端末は、講義メタデータにアクセスできる。収録端末では、常に講義収録プログラムが動作している。編集端末5は、サーバー室に設置された編集用のパソコン(編集PC)である。配信サーバー6は、サーバー室に設置されたWebサーバーである。VIDサーバー7は、講義端末を管理するサーバーである。SMTPサーバー8は、電子メールを処理するサーバーである。LAN9は、インターネットに接続された構内ネットワークである。
【0017】
上記のように構成された本発明の実施例における講義記録装置の機能と動作を説明する。最初に、図1と図2を参照しながら、講義記録装置の機能の概要を説明する。この講義記録装置は、講義室での講義を、できる限り手を煩わせることなく自動的に収録し、配信用コンテンツとしての講義コンテンツを生成するものである。配信用コンテンツは、講師の映像音声とスライドや目次から構成されるWebコンテンツであり、作成後、配信サーバー6に自動的に登録される。講師が講義室で講義端末1にログインすると、自動的に収録を開始し、「講義終了」ボタン(アイコン)を押すと、収録を終了して講義端末1を自動的にログオフする。このように、講師の操作が簡単である。
【0018】
収録された講義データは、収録終了後に講義コンテンツに作成されて自動的に配信サーバー6にアップロードされ、一元管理される。講義端末1はVID端末であり、固有のディスクイメージを持たないため、講義中の収録データ(スライドショー操作記録とスライドファイル)は、講義端末1のブートイメージとは別の場所(VID用のアカウント毎の特定フォルダ)に保存される。収録された講義データから自動的に講義コンテンツを生成し、配信サーバー6にアップロードする。映像音声の収録は、収録端末4で行い、講義端末1では、スライドのイベント取得のみを行うので、講義端末1の負荷が少ない。
【0019】
講師は、講義室に入ると講義室の連動スイッチを押して、カメラ2やマイク3や講義端末1の電源をONにする。講義開始前に連動スイッチを押すと、ビデオカメラ2やマイク3や講義端末1の電源が一斉にONになる。収録端末4は、常時電源が入ってネットワークに接続されている状態であり、講義収録プログラムが常時動作している。休止状態などになって止まることはない。配信サーバー6は、常時電源が入ってネットワークに接続されている状態である。
【0020】
講師のアカウントでログオンすると、ログオンイベントスクリプトが実行される。講義端末1では、プレゼンテーションプログラムが起動される。講師のマイドキュメントやUSBメモリ上にある講義資料のスライドを開き、講義資料のスライドショーを開始する。収録端末4では、講義端末のIPアドレスのみをインディクスにして講義メタデータを自動的に検索して講義メタデータにアクセスし、講師や授業科目名等を入手して、講義収録プログラムが収録を開始する。講義端末1では、プレゼンテーションプログラムがスライドショーイベントを収録する。収録端末4では、講義収録プログラムが映像・音声を収録する。
【0021】
講義資料のスライドショーを終了して、講師が「講義終了」ボタンを押すと、ログオフイベントスクリプトが実行される。講義終了時には、講義端末1では、プレゼンテーションプログラムを終了し、収録端末4では、講義収録プログラムが収録を終了する。収録端末4は、プレゼンテーションプログラムの講義資料とイベント情報(スライドショー操作記録)を講義端末1から収録して、プロジェクトデータを配信サーバー6にアップロードする。スライドを使用しない講義では、配信用の講義コンテンツを作成しない。ただし、プロジェクトデータは配信サーバーにアップロードされる。講義用のスライドファイルが無い場合は、以降の処理を行わない。
【0022】
講義にスライドを利用した場合は、講義コンテンツが配信される。講義コンテンツを配信したくない場合は、別の手段で配信サーバーに配信停止を指示する。講義メタデータを講義コンテンツに埋め込み、配信用の講義コンテンツを配信サーバー6にアップロードし、配信URLを取得し、配信用の講義コンテンツに埋め込む。配信用の講義コンテンツを登録した旨のメールを管理者に送信する。収録後、必要があれば講義コンテンツの内容を編集する。収録されるスライドとスライドショー操作記録は重要であるため、エラー発生時でも、できる限りデータが失われないように、講義端末のブートイメージとは別の場所に保存される。講義端末1をログオフする。連動スイッチを押して、カメラ2やマイク3や講義端末1の電源をOFFにする。
【0023】
次に、図3を参照しながら、データ構造について説明する。講義メタデータは、CSV形式とする。空行及び「#」で始まる行はコメント行とする。1講義に1行とする。項目は、「授業科目名」、「コースID」、「講師」、「開講組織」、「開講日」、「開始」、「終了」、「場所(教室)」である。図3(a)にサンプルを示す。日付、時間の形式はそれぞれ、YYYY-MM-DD、HH:MMとする(24時間制)。VIDキャプチャ対応表は、講義端末のIPアドレス、収録端末のIPアドレス、場所(教室)の対応表である。一行に3つの項目を順番に記述する。空行及び「#」で始まる行はコメント行とする。図3(b)にサンプルを示す。図3(c)に、登録済み通知メールのサンプルを示す。
【0024】
次に、図4を参照しながら、処理の流れを説明する。ステップ1で、講師が講義端末にログインすると、講義端末上のログオンイベントスクリプトが自動的に起動される。「収録の準備ができていません。プレゼンテーションは開始しないでください」というメッセージを表示する。プレゼンテーションプログラムを起動すると、収録端末上の収録・アップロード制御スクリプトに、録画開始を指示する。「収録が開始されました。プレゼンテーションを開始してください」というメッセージを表示する。
【0025】
収録端末起動時に、収録端末上の収録・アップロード制御スクリプトが起動される。講義収録プログラムを起動して、ログオンイベントスクリプトからの指示を待つ。録画開始指示があったときは、録画開始を指示する。コンテンツ生成中またはアップロード中のときは、その終了を待って録画ボタンを押す。ステップ2で、録画と録音が開始される。録画終了指示があったときは、録画終了を指示する。講義収録プログラムは、プレゼンテーションプログラムに、スライドファイルとスライドショー操作記録ファイルの送信を指示する。講義収録プログラムがこれらのファイルを受信すると、コンテンツ生成ウィンドウを開く。このウィンドウが開くことをログオンイベントスクリプトが検知し、ログオフイベントスクリプトに制御が戻る。講義コンテンツ生成が完全に終了するのを待ち、プロジェクトをアップロードする。プロジェクト一覧の書き換え(プロジェクトIDの書き換え)を行い、配信用の講義コンテンツを書き出して、アップロードする。
【0026】
講義端末上の「講義終了ボタン」(デスクトップ上のアイコン)を講師が押すことで、講義端末のログオフイベントスクリプトが起動される。「収録の終了処理中です。お待ちください。」というメッセージを表示する。収録端末上の収録・アップロード制御スクリプトに、録画終了を指示する。「ログオフします」というメッセージを表示する。ステップ4で、講義端末をログオフする。ステップ5で、収録端末は、講義データを配信サーバーにアップロードする。ステップ6で、編集端末を使って講義データを編集する。ステップ7で、配信サーバーは講義コンテンツを配信する。
【0027】
次に、状態メッセージなどについて説明する。講義端末のディスプレイ上に、そのときの状態を示すためのメッセージを表示する。収録端末側でコンテンツ生成が開始され、その後、講義端末側でログオフが開始されるまで表示する。収録開始前、ログオン直後、収録端末の収録準備ができるまで、「収録の準備はまだできていません。プレゼンテーションは開始しないでください」というメッセージを表示する。収録開始時、「収録が開始されました。プレゼンテーションを開始してください」というメッセージを5秒間表示する。収録終了処理中、「講義終了」ボタンが押されてから、「収録の終了処理中です。お待ちください」というメッセージを表示する。ログオフの開始時、ログオフ前に、「ログオフします」というメッセージを5秒間表示する。
【0028】
講義端末のディスプレイ上に、OKボタン付きメッセージを表示する。講師が内容を確認し、OKボタンを押すまで表示し続ける。収録開始時、ログオン時にエラーがあると、「障害が発生し、収録できません。管理者にメールしました。復旧をお待ちください」というメッセージを表示する。収録終了時に、「講義終了」ボタン押下後からログオフ前にエラーがあると、「障害が発生しました。収録が正しく完了していない可能性があり、管理者にメールしました。ログオフします」というメッセージを表示してログオフする。収録を開始する前に「講義終了」ボタンを押してログオフしようとすると、「収録が開始されていませんが、ログオフします」というメッセージを表示する。
【0029】
収録端末のディスプレイ上に表示されるメッセージを説明する。プロジェクトデータのアップロード開始時に、次のコンテンツ書き出し開始まで、「プロジェクトをアップロードします」というメッセージを表示する。配信用コンテンツの書き出しの開始時に、アップロードが完了するまで、「配信コンテンツを書き出します」というメッセージを表示する。アップロードが終了すると、「配信サーバーへのアップロードが完了しました」というメッセージを5秒間表示する。
【0030】
上記のように、本発明の実施例では、講義記録装置を、講師が講義端末にログインしてからログオフするまで、講師をカメラで撮影し、講師の音声をマイクで録音し、講義資料とその操作データと映像と音声を講義データとして記録し、記録した講義データを講義メタデータに基づいて講義コンテンツに作成して配信サーバーに登録し、登録された講義コンテンツを必要に応じて編集し、登録され編集された講義コンテンツをWeb配信する構成としたので、作成ミスのない講義記録を簡単に作成して、短時間で配信できる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明の講義記録装置は、講義コンテンツを自動的に生成してWeb配信するシステムとして最適である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施例における講義記録装置の概念図である。
【図2】本発明の実施例における講義記録装置の構成を示す概念図である。
【図3】本発明の実施例における講義記録装置のデータサンプルである。
【図4】本発明の実施例における講義記録装置の動作手順を示す流れ図である。
【図5】従来の遠隔教育用情報処理装置の概念図である。
【符号の説明】
【0033】
1・・・講義端末、2・・・カメラ、3・・・マイク、4・・・収録端末、5・・・編集端末、6・・・配信サーバー、7・・・VIDサーバー、8・・・SMTPサーバー、9・・・LAN。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
講師を撮影するカメラと、講師の音声を録音するマイクと、講義資料を表示する講義端末と、前記カメラと前記マイクが接続された収録端末と、ネットワークに接続された配信サーバーとを具備する講義記録装置であって、前記講義端末は、講義資料を表示する手段と、講義資料操作データを収録する手段とを備え、前記収録端末は、講師が前記講義端末にログインすることに応じて音声と映像の収録を開始する手段と、講師が前記講義端末をログオフすることに応じて音声と映像の収録を終了するとともに前記講義端末から前記講義資料と前記講義資料操作データとを収録して講義データとする手段と、収録した講義データを講義メタデータに基づいて講義コンテンツに作成して前記配信サーバーに登録する手段とを備え、前記配信サーバーは、登録された講義コンテンツを前記ネットワーク経由で配信する手段を備えることを特徴とする講義記録装置。
【請求項2】
前記収録端末は、前記講義端末のIPアドレスのみをインディクスにして前記講義メタデータを自動的に検索して前記講義コンテンツに埋め込む手段を備えることを特徴とする請求項1記載の講義記録装置。
【請求項3】
前記講義端末は、VIDサーバーに制御されるVID端末であることを特徴とする請求項1記載の講義記録装置。
【請求項4】
登録された講義コンテンツを編集するために前記配信サーバーに接続された編集端末を備えることを特徴とする請求項1記載の講義記録装置。
【請求項5】
前記講義端末と前記収録端末は、1台ずつを1組として複数組備えられ、各講義端末は、VIDサーバーに制御されるVID端末であることを特徴とする請求項1記載の講義記録装置。
【請求項6】
講師を撮影するカメラの映像と、講師の音声を録音するマイクの音声とを、講師が講義端末にログインすることに応じて、収録端末で収録を開始し、前記講義端末で講義資料を表示し、前記講義資料の操作データを前記講義端末で収録し、講師が前記講義端末をログオフすることに応じて、映像と音声の収録を終了するとともに、前記講義端末から講義資料と講義資料操作データとを前記収録端末で収録して映像と音声とともに講義データとし、収録した講義データを講義メタデータに基づいて講義コンテンツに作成して配信サーバーに登録し、登録された講義コンテンツを前記配信サーバーでネットワークを介して配信することを特徴とする講義記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−172583(P2008−172583A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−4466(P2007−4466)
【出願日】平成19年1月12日(2007.1.12)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】