譜面印刷物、譜面印刷物の譜面を表示する表示装置
【課題】従来のダンス教本では、ダンスの振り付けと音楽との関連付けがされていないため、実際に音楽に合わせて踊る際にテンポがつかみづらいという問題があった。
【解決手段】本発明の「譜面印刷物」1は、音楽に合わせた踊りを表現した譜面であって、前記音楽の拍ごとに「踊りの形」2を表した「踊動作領域」3を配列した「第一配列領域」4を有する。当該構成を有することにより、音楽の拍と踊りの形が対応しているので、音楽がなくても音楽のテンポにあった踊りを身につけることが可能である。
【解決手段】本発明の「譜面印刷物」1は、音楽に合わせた踊りを表現した譜面であって、前記音楽の拍ごとに「踊りの形」2を表した「踊動作領域」3を配列した「第一配列領域」4を有する。当該構成を有することにより、音楽の拍と踊りの形が対応しているので、音楽がなくても音楽のテンポにあった踊りを身につけることが可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音楽に合わせる踊りを練習するための譜面に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のダンス教本としては、ダンスの振り付けを写真や説明文を用いて順番に説明するものが存在する。例えば、特許文献1において、体の位置、移動方向、歩幅などのダンサーの動作を教示するダンス用教本が開示されている。また、特許文献2においては、出来るだけ文字を使わないで、色や線の記号によってダンスの動きを直感的に把握させるダンス用教本が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−312493
【特許文献2】特開2004−121775
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のダンス教本では、ダンスの振り付けと音楽との関連付けがされていないため、実際に音楽に合わせて踊る際にテンポがつかみづらいという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、音楽に合わせた踊りを表現した譜面であって、前記音楽の拍ごとに踊りの形を表した踊動作領域を配列した第一配列領域を有する譜面印刷物を提案する。
【発明の効果】
【0006】
以上のような構成をとる本発明によって、音楽の拍と踊りの形が対応しているので、音楽がなくても音楽のテンポにあった踊りを身につけることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施形態1の譜面印刷物の一例を示す図
【図2】実施形態1の譜面印刷物の他の例(1)を示す図
【図3】実施形態1の譜面印刷物の他の例(2)を示す図
【図4】実施形態1の譜面情報生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【図5】踊動作画像生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【図6】実施形態2の譜面印刷物の一例を示す図
【図7】実施形態2の譜面情報生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【図8】音情報生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【図9】実施形態3の譜面印刷物の一例を示す図
【図10】実施形態3の譜面情報生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【図11】歌詞情報生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【図12】実施形態4の譜面印刷物の一例を示す図
【図13】実施形態4の譜面情報生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【図14】拍長情報生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【図15】実施形態5の譜面印刷物の一例を示す図
【図16】実施形態5の譜面情報生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【図17】拡大画像生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について説明する。実施形態と請求項の相互の関係は以下の通りである。実施形態1は主に請求項1、5、6、7、9などに関し、実施形態2は主に請求項2、9などに関し、実施形態3は主に請求項3、9などに関し、実施形態4は主に請求項4、9などに関する。なお、本発明はこれら実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、様々な態様で実施しうる。
【0009】
<<実施形態1>>
【0010】
<概要>
本実施形態の譜面印刷物は、音楽に合わせた踊りを表現した譜面であって、音楽の拍ごとに踊りの形を表した踊動作領域を配列したものである。当該構成を有することによって、音楽の拍と踊りの形が対応しているので、音楽がなくても音楽のテンポにあった踊りを身につけることが可能である。
【0011】
<構成>
図1は、本実施形態の譜面印刷物の一例を示す図である。この図に示されているように、本実施形態の「譜面印刷物」1は、音楽に合わせた踊りを表現した譜面であって、前記音楽の拍ごとに「踊りの形」2を表した「踊動作領域」3を配列した「第一配列領域」4を有する。
【0012】
拍とは、等しい間隔で打たれる基本的なリズムの時間単位をいう。また、その基本的なリズムのことを拍節という。理想的な踊りの形はリズムに合わせて変化していくものであり、上級者ほどリズムに合わせて踊ることが可能である。しかしながら初心者や踊りが苦手な人はリズムに合わせて踊ることが難しく、単に踊りの順番や形を覚えるだけでは上達しない場合も多い。
【0013】
本実施形態の譜面印刷物においては、踊動作領域にて拍ごとの踊りの形が表されるため、これを見た人が、音楽のリズムを確認しながら、踊りの形や順番を覚えることが可能になる。なお、本実施形態の譜面印刷物を用いる音楽としては、ポップミュージック、クラシックミュージック、ロックミュージック、演歌、古典音楽など種々のものが考えられ、特定の音楽に限定されるものではない。
【0014】
当該踊りの形は、踊りを撮影した画像で表すことも可能であるし、踊りを表現した図形や絵などで表すことも可能である。ただし、踊りの形を画像によって表すことにより、これを見る者が容易にイメージしやすくなるといえる。
【0015】
また、音楽の種類に対応して踊りの形も種々のものが考えられる。体全体を使った踊りや、体の一部を使った踊り、一人の動きのみによって完成する踊り、複数人の動きによって完成する踊りなど、種々の形態が考えられる。踊動作領域においては、踊りの形が明確になるように、体全体の動きや、体の特定の部分の動きなどを表す。なお、複数人の動きによって完成する踊りは、複数人の全て又は一部の動きを踊動作領域にて表す。
【0016】
なお、図2に示すように、連続する踊動作領域の踊りの形が同じである場合には最初にあらわれる踊りの形を、続く踊動作領域に表示しない構成も好適である。ここで、続く踊動作領域に踊りの形を表示しない場合は、図3に示すように同じ踊りの形が続くことを示す矢印を表示したり、同じ踊りの形であることを示す記号を表示したりすることも可能である。同じ踊りの形が連続する場合において、各踊動作領域に同じ踊りの形を表すことも可能であるが、これを見る者は各動作領域に表されている踊りの形が同じものであるか否かを確認する必要が生じる。そこで、同じ踊りの形が連続する場合は、最初に表れる踊りの形を続く踊動作領域に表示しないことによって、同じ踊りの形であることを明確にする。これによって、これを見る者は同じ踊りの形が連続することを瞬時に把握することが可能になる。
【0017】
踊動作領域は、図1から図3に示すように、四角形の領域とすることが考えられるが、円形や多角形など他の形状の領域とすることも可能である。また、踊動作領域は、枠によってその外形が定められている必要はなく、踊りの形を表すための所定の大きさが確保されていれば足りる。
【0018】
踊動作領域を配列するとは、踊動作領域を順序立てて並べることをいう。なお、配列する際には、図1から図3に示すように、右方向に踊動作領域を並べていくことが考えられるが、左方向に並べていくことも可能であるし、縦方向に並べていくことも可能である。また、1行あたり何列の踊動作領域を並べるか又は1列あたり何行の踊動作領域を並べるかに関しても特に制限はなく、図1に示すように1行当たり8個の踊動作領域を並べてもよいし、その他の個数の踊動作領域を並べてもよい。
【0019】
ただし、前記第一配列領域は、八個の踊動作領域をひと固まりとして配列したものであることが好ましい。踊りでは基本的に8拍の強い拍(オンカウント)を1つの区切りとして数えていくことが多く、踊りを覚える場合、八個の踊りをひと固まりとして捉えることが多い。例えば、「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト」と掛け声をかけながら、対応する八個の踊りの形を覚えていく。この場合において、八個の踊動作領域をひと固まりとして配列することによって、八個からなる踊りの形のワンセットを容易に覚えることが可能になる。なお、八個の踊動作領域をひと固まりとする方法としては、1行当たり八個の踊動作領域を配列する方法の他に、各踊動作領域の一部に1から8などの番号を表示したり、八個の踊動作領域ごとに区切りを示す線や記号などを表示したりする方法も可能である。
【0020】
また、体の一部の動きに特徴がある場合は、当該動きを示す図形や記号を体の一部の近くに表示することも可能である。図1の例では、手をぐるりと回す踊りの形を示す踊動作領域において手の近くに回転方向を示す矢印記号を表示したり、両手をらせん状に動かしながら下方向に降ろす踊りの形を示す踊動作領域において両手の近くにらせん記号を表示したりしている。
【0021】
<表示装置>
本実施形態の譜面印刷物の表示情報は必ずしも紙媒体で提示する必要はなく、ディスプレイを介して表示することも可能である。この場合、表示装置は、譜面印刷物の表示データを通信回線を介して取得したり、外部記録媒体から取得したりして、ディスプレイに対して表示データを出力する。なお、表示装置自身において、譜面印刷物の表示データを生成し、当該データを表示出力する態様も考えられる。
【0022】
なお、譜面印刷物の表示情報をディスプレイに表示する際には、譜面印刷物の全体を一画面に収まるように表示する必要は必ずしもなく、一連の踊りの形が把握可能なように譜面印刷物の一部を表示することが好ましい。例えば、一行あたり八個の踊りの形が表されている場合は、少なくとも一行の踊りの形が一画面に収まるように表示する。
【0023】
また、表示装置の内部において、スタートボタンの操作入力を受け付けると共に拍をカウントアップする処理を行い、カウントの値に応じて表示部分を切り替えたり、スクロール表示したりすることが可能である。また、カウントの値に応じて対応する踊動作領域などをライトアップしたりして他の踊動作領域と区別可能なように表示することも可能である。
【0024】
また、表示装置において、表示する譜面印刷物の表示情報に合わせて、カウントの値に応じて音楽のテンポを通知する音声出力を行ってもよい。この場合、メトロノームのように機械的な音の形で音声出力してもよいし、人の掛け声の形(「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト」など)で音声出力してもよい。
【0025】
また、表示装置において、ユーザからの特定の指示に応じて譜面印刷物の表示情報をディスプレイに表示出力することも可能である。例えば、ユーザがダンスゲームを行っている際に踊りの形をチェックするために譜面の表示指示(ヘルプ画面の表示指示など)を行うと、表示装置が譜面情報をディスプレイに対して表示出力する。これにより、ユーザはダンスゲームの踊りの形を簡易に把握することが可能になる。
【0026】
<譜面情報生成プログラム>
本実施形態の譜面印刷物の情報は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行することによって生成することが可能である。当該プログラムの実行は、上記で説明した表示装置にて行われてもよいし、表示装置に対して通信回線などを介して情報を提供する他の装置にて行われてもよい。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。なお、譜面情報生成プログラムは、ユーザによって起動されてもよいし、他のプログラムからの読み出しによって起動されてもよい。
【0027】
図4は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS0401において、CPUは踊動作画像取得ステップを実行し、長期記憶領域に保持されている音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データをRAMに読み出す。当該画像データの生成に関しては、以下の<踊動作画像生成プログラム>の欄にて説明する。次に、ステップS0402において、CPUはシートデータ取得ステップを実行し、踊りの形を示す画像データを配列するためのシートデータを長期記憶装置からRAMに読み出す。当該シートデータには、配列する画像のサイズの情報や各画像の配置座標の情報、各踊動作領域を区切る枠の位置を示す情報などが含まれている。次に、ステップS0403において、CPUは譜面印刷物データ生成ステップを実行し、シートデータの情報に基づいて、音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データを配列したデータ(譜面印刷物のデータ)を生成する。当該処理において、踊りの形を示す画像が指定された画像サイズや画素数の条件を満たさない場合は、条件を満たすように変換する処理を行う。次に、ステップS0404において、CPUは譜面データ格納ステップを実行し、生成された譜面印刷物のデータに対して識別情報を割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0028】
<踊動作画像生成プログラム>
上記譜面情報生成プログラムの実行の際に用いられる音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データは、人の手による撮影によって生成することも可能であるが、踊動作画像生成プログラムを実行することによって自動的に生成することも可能である。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。なお、踊動作画像生成プログラムは、ユーザによって起動されてもよいし、他のプログラム(例えば、譜面情報生成プログラム)から起動されてもよい。
【0029】
図5は、踊動作画像生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS0501において、CPUは動画取得ステップを実行し、長期記憶装置に保持されている音楽に合わせた踊りの動画データをRAMに読み出す。ここで、動画データは予め通信回線を介して取得したものであってもよいし、予め自ら撮影したものであってもよい。次にステップS0502において、CPUは拍情報取得ステップを実行し、読み出した動画データのうちの音楽データを解析し、音楽における拍(時間単位)の情報を取得する。例えば、音声の強弱やメロディの繰返しを検出することによって、音楽中の各部分における拍の長さの情報を抽出することが可能である。次にステップS0503において、CPUは踊動作抽出ステップを実行し、読み出した動画データのうち、開始時刻から拍ごとの画像データを抽出する。次にステップS0504において、CPUは踊画像データ格納ステップを実行し、抽出した各画像データに対して連続する識別番号をそれぞれ割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0030】
<効果>
本実施形態の譜面印刷物は、音楽の拍と踊りの形が対応しているので、音楽がなくても音楽のテンポにあった踊りを身につけることが可能である。
【0031】
<<実施形態2>>
【0032】
<概要>
本実施形態の譜面印刷物は、基本的に実施形態1と同様であるが、音楽の拍ごとに対応する音符を表した音符領域をさらに配列したものである。当該構成とすることにより、音楽の拍とメロディと踊りの形が対応しているので、音楽を流さなくても音楽のテンポにあった踊りを身につけることが可能である。
【0033】
<構成>
図6は、本実施形態の譜面印刷物の一例を示す図である。この図に示されているように、本実施形態の「譜面印刷物」1は、音楽に合わせた踊りを表現した譜面であって、前記音楽の拍ごとに「踊りの形」2を表した「踊動作領域」3を配列した「第一配列領域」4と、前記音楽の拍ごとに対応する「音符」5を表した「音符領域」6を配列した「第二配列領域」7を有する。以下、本実施形態の譜面印刷物の特徴点である第二配列領域について説明する。
【0034】
本実施形態の譜面印刷物においては、音符領域において、前記音楽の拍ごとに対応する音符が表される。つまり、当該音符を確認することによって各音の長さや高さを把握することが可能であり、曲中においてリズムが大きく変化する音楽であっても、そのリズムの変化を把握した上で拍ごとの踊りの形を覚えていくことが可能である。なお、音符としては、付点音符、複付点音符や連音符も含まれる。また、音符には、音の長さのみを示す符号(リズム符)も含まれるものである。この場合、リズムのみを表すことになるが、音楽の拍に合わせた踊りを覚える上では十分に効果的である。
【0035】
また、音符の他に、休符を加えることも可能である。当該休符を確認することによって、音が休みとなる長さを把握することが可能になり、その上で拍ごとの踊の形を覚えていくことが可能になる。当該休符には、付点休符、複付休符も含まれる。
【0036】
音符領域の外形は、図6に示すように、四角形とすることが考えられるが、この例に限定されるものではない。また、音符領域は、枠によってその外形が定められている必要はなく、音楽の拍ごとに対応する音符を表すために所定の大きさが確保されていれば足りる。また、音符領域は、音符の音高が分かりやすくなるように五線を引くことが主として考えられるが、音符がリズムのみを表す場合には不要であり、必須の構成ではない。
【0037】
また、音符領域は、踊動作領域と、領域の全部又は一部を共有する構成とすることも可能である。この場合、音楽の拍ごとの踊りの形と音楽の拍ごとに対応する音符が重なって表示されることも考えられるが、色などを異ならせることによって区別可能にすれば足りる。
【0038】
音符領域を配列するとは、音符領域を順序立てて並べることをいう。なお、音符領域も
踊動作領域も拍を単位としているため、それぞれの領域の配列方法は同一のものとなる。つまり、第二配列領域の行列数は、第一配列領域の行列数と同一になる。例えば、踊動作領域を右方向に並べていく場合は、音符領域についても、踊動作領域に並行配置して又は重畳配置して右方向に並べていく。
【0039】
<譜面情報生成プログラム>
本実施形態の譜面印刷物の情報は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行することによって生成することが可能である。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。
【0040】
図7は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS0701において、CPUは踊動作画像取得ステップを実行し、長期記憶領域に保持されている音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データをRAMに読み出す。次にステップS0702において、CPUは音情報取得ステップを実行し、長期記憶装置に保持されている音楽の拍ごとの音高と音の長さの情報である音情報をRAMに読み出す。当該情報の生成に関しては、以下の<音情報生成プログラム>の欄にて説明する。次にステップS0703において、音楽の拍ごとの音高と音の長さに対応する音符の画像データを長期記憶装置からRAMに読み出す。次にステップS0704において、CPUはシートデータ取得ステップを実行し、踊りの形を示す画像と音符を配列するためのシートデータを長期記憶ステップからRAMに読み出す。当該シートデータには、音高に応じて変化する、音符の配置座標のテーブル情報、各音符領域を区切る枠の位置を示すテーブル情報などが含まれている。次に、ステップS0705において、CPUは譜面印刷物データ生成ステップを実行し、シートデータの情報に基づいて、音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データと音符を示す画像データを配列したデータ(譜面印刷物のデータ)を生成する。次に、ステップS0706において、CPUは譜面データ格納ステップを実行し、生成された譜面印刷物のデータに対して識別情報を割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0041】
<音情報生成プログラム>
上記譜面情報生成プログラムの実行の際に用いられる音楽の拍ごとの音情報は、人の手によって生成することも可能であるが、音情報生成プログラムを実行することによって自動的に生成することも可能である。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。なお、音情報生成プログラムは、ユーザによって起動されてもよいし、他のプログラム(例えば、譜面情報生成プログラム)から起動されてもよい。
【0042】
図8は、音情報生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS0801において、CPUは動画取得ステップを実行し、長期記憶装置に保持されている音楽に合わせた踊りの動画データをRAMに読み出す。次にステップS0802において、CPUは拍情報取得ステップを実行し、読み出した動画データのうちの音楽データを解析し、音楽における拍(音)の長さ(時間単位)の情報を取得する。次にステップS0803において、CPUは音情報抽出ステップを実行し、音楽データのうち、開始時刻から拍ごとの音高を抽出する。次にステップS0804において、CPUは音情報格納ステップを実行し、抽出した拍ごとの音高及び音の長さを示す情報である音情報に対して特定の識別番号を割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0043】
<効果>
本実施形態の譜面印刷物は、音楽の拍とメロディと踊りの形が対応しているので、音楽を流さなくても音楽のテンポにあった踊りを身につけることが可能である。
【0044】
<<実施形態3>>
【0045】
<概要>
本実施形態の譜面印刷物は、基本的に実施形態1と同様であるが、音楽の拍ごとに対応する歌詞を表した歌詞領域をさらに配列したものである。当該構成とすることにより、音楽の拍と歌詞と踊りの形が対応しているので、音楽を流さなくても音楽のテンポにあった踊りを身につけることが可能である。
【0046】
<構成>
図9は、本実施形態の譜面印刷物の一例を示す図である。この図に示されているように、本実施形態の「譜面印刷物」1は、音楽に合わせた踊りを表現した譜面であって、前記音楽の拍ごとに「踊りの形」2を表した「踊動作領域」3を配列した「第一配列領域」4と、前記音楽の拍ごとに対応する「歌詞」8を表した「歌詞領域」9を配列した「第三配列領域」10を有する。なお、実施形態2と同様に、前記音楽の拍ごとに対応する音符を表した第二配列領域を同時に設けてもよい。以下、実施形態1、2との相違点である、第三配列領域について説明する。
【0047】
本実施形態の譜面印刷物においては、歌詞領域において、前記音楽の拍ごとに対応する歌詞が表される。つまり、当該歌詞と踊動作領域に表される踊りの形を確認することによっていずれの歌詞と踊りが対応しているかを把握することが可能であり、歌詞をイメージしながら拍ごとの踊りの形を覚えていくことが可能である。
【0048】
歌詞領域の外形は、図9に示すように、四角形とすることが考えられるが、この例に限定されるものではない。また、歌詞領域は、枠によってその外形が定められている必要はなく、音楽の拍ごとに対応する歌詞を表すために所定の大きさが確保されていれば足りる。
【0049】
また、歌詞領域は、踊動作領域と、領域の全部又は一部を共有する構成とすることも可能である。この場合、音楽の拍ごとの踊りの形と音楽の拍ごとに対応する歌詞が重なって表示されることも考えられるが、色などを異ならせることによって区別可能にすれば足りる。
【0050】
歌詞領域を配列するとは、歌詞領域を順序立てて並べることをいう。なお、歌詞領域も
踊動作領域も拍を単位としているため、それぞれの領域の配列方法は同一のものとなる。つまり、第三配列領域の行列数は、第一配列領域の行列数と同一になる。例えば、踊動作領域を右方向に並べていく場合は、歌詞領域についても、踊動作領域に並行配置して又は重畳配置して右方向に並べていく。
【0051】
<譜面情報生成プログラム>
本実施形態の譜面印刷物の情報は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行することによって生成することが可能である。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。
【0052】
図10は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1001において、CPUは踊動作画像取得ステップを実行し、長期記憶領域に保持されている音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データをRAMに読み出す。次にステップS1002において、CPUは歌詞情報取得ステップを実行し、長期記憶装置に保持されている音楽の拍ごとの歌詞の情報である歌詞情報をRAMに読み出す。当該情報の生成に関しては、以下の<歌詞情報生成プログラム>の欄にて説明する。次にステップS1003において、音楽の拍ごとの歌詞に対応する文字列データを長期記憶装置からRAMに読み出す。次にステップS1004において、CPUはシートデータ取得ステップを実行し、踊りの形を示す画像と文字列を配列するためのシートデータを長期記憶ステップからRAMに読み出す。当該シートデータには、各歌詞を示す文字列の配置座標の情報、各歌詞領域を区切る枠の位置を示す情報などが含まれている。次に、ステップS1005において、CPUは譜面印刷物データ生成ステップを実行し、シートデータの情報に基づいて、音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データと歌詞を示す文字列を配列したデータ(譜面印刷物のデータ)を生成する。次に、ステップS1006において、CPUは譜面データ格納ステップを実行し、生成された譜面印刷物のデータに対して識別情報を割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0053】
<歌詞情報生成プログラム>
上記譜面情報生成プログラムの実行の際に用いられる音楽の拍ごとの歌詞の情報は、人の手によって生成することも可能であるが、歌詞情報生成プログラムを実行することによって自動的に生成することも可能である。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。なお、歌詞情報生成プログラムは、ユーザによって起動されてもよいし、他のプログラム(例えば、譜面情報生成プログラム)から起動されてもよい。
【0054】
図11は、歌詞情報生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1101において、CPUは動画取得ステップを実行し、長期記憶装置に保持されている音楽に合わせた踊りの動画データをRAMに読み出す。次にステップS1102において、CPUは拍情報取得ステップを実行し、読み出した動画データのうちの音楽データを解析し、音楽における拍(音)の長さ(時間単位)の情報を取得する。次にステップS1103において、CPUは歌詞情報抽出ステップを実行し、音楽データのうち、開始時刻から拍ごとの歌詞の情報を抽出する。ここで、歌詞の情報が音楽データに含まれていない場合は、音声出力データを解析して歌詞の情報を取得してもよいし、ネットワークを介して歌詞の情報を自動的にダウンロードしてもよい。次にステップS1104において、CPUは歌詞情報格納ステップを実行し、抽出した拍ごとの歌詞を示す情報である歌詞情報に対して特定の識別番号を割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0055】
<効果>
本実施形態の譜面印刷物は、音楽の拍と歌詞と踊りの形が対応しているので、音楽を流さなくても音楽のテンポにあった踊りを身につけることが可能である。
【0056】
<<実施形態4>>
【0057】
<概要>
本実施形態の譜面印刷物は、基本的に実施形態1と同様であるが、一の音楽内で拍の長さが変化する場合に、音楽の拍ごとに踊りの形を表した踊動作領域を、音楽の拍の長さに応じてその長さが変化するように配列したものである。当該構成とすることにより、音楽の拍の長さを把握しながら、拍ごとの踊りの形を身につけることが可能である。
【0058】
<構成>
図12は、本実施形態の譜面印刷物の一例を示す図である。この図に示されているように、本実施形態の「譜面印刷物」1は、音楽に合わせた踊りを表現した譜面であって、前記音楽の拍ごとに「踊りの形」2を表した「踊動作領域」3を配列した「第一配列領域」4を有し、踊動作領域は、一の音楽内で拍の長さが変化する場合に、前記音楽の拍の長さに応じてその領域の大きさが変化することを特徴とする。なお、実施形態2、3と同様に、前記音楽の拍ごとに対応する音符を表した第二配列領域や、前記音楽の拍ごとに対応する歌詞を表した歌詞領域を配列した第三配列領域を同時に設けてもよい。以下、実施形態1から3との相違点である、第一配列領域の特徴について説明する。
【0059】
本実施形態の譜面印刷物においては、踊動作領域が、一の音楽内で拍の長さが変化する場合に、前記音楽の拍の長さに応じてその長さが変化する。一の音楽において、テンポが上がったり下がったりすることがあり、それに合わせて踊りの動作も早くなったり遅くなったりする場合が多い。その場合においても、踊動作領域の長さを確認することによって拍の長さとその拍における踊りの形を同時に把握することが可能であり、拍の長さを確認しながら拍ごとの踊りの形を覚えていくことが可能である。
【0060】
具体的には、音楽の一の部分(例えば、イントロ部分)においては当該踊動作領域の長さを1行の8分の1の長さとし、拍の長さが一の部分と比較して半分になる他の部分(例えば、間奏部分)においては踊動作領域の長さを1行の16分の1の長さとすることが考えられる。なお、音楽の拍の長さが変化するポイントにおいては、そのポイントが明確になるように特別な記号や文字などを付しておくことも可能である。
【0061】
<譜面情報生成プログラム>
本実施形態の譜面印刷物の情報は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行することによって生成することが可能である。当該プログラムの実行は、上記で説明した表示装置にて行われてもよいし、表示装置に対して通信回線などを介して情報を提供する他の装置にて行われてもよい。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。なお、譜面情報生成プログラムは、ユーザによって起動されてもよいし、他のプログラムから起動されてもよい。
【0062】
図13は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1301において、CPUは踊動作画像取得ステップを実行し、長期記憶領域に保持されている音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データをRAMに読み出す。次に、ステップS1302において、CPUは拍情報取得ステップを実行し、長期記憶装置に保持されている音楽の拍ごとの拍の長さの情報である拍長情報をRAMに読み出す。当該情報の生成に関しては、以下の<拍長情報生成プログラム>の欄にて説明する。次に、ステップS1303において、CPUはシートデータ取得ステップを実行し、踊りの形を示す画像データを配列するためのシートデータを長期記憶装置からRAMに読み出す。当該シートデータには、拍の長さに応じて変化する、各画像の配置座標のテーブル情報や画像サイズのテーブル情報、各踊動作領域を区切る枠の位置を示すテーブル情報などが含まれている。次に、ステップS1304において、CPUは譜面印刷物データ生成ステップを実行し、シートデータの情報に基づいて、音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データを配列したデータ(譜面印刷物のデータ)を生成する。次に、ステップS1305において、CPUは譜面データ格納ステップを実行し、生成された譜面印刷物のデータに対して識別情報を割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0063】
<拍長情報生成プログラム>
上記譜面情報生成プログラムの実行の際に用いられる音楽の拍ごとの歌詞の情報は、人の手によって生成することも可能であるが、歌詞情報生成プログラムを実行することによって自動的に生成することも可能である。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。なお、歌詞情報生成プログラムは、ユーザによって起動されてもよいし、他のプログラム(例えば、譜面情報生成プログラム)から起動されてもよい。
【0064】
図14は、拍長情報生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1401において、CPUは動画取得ステップを実行し、長期記憶装置に保持されている音楽に合わせた踊りの動画データをRAMに読み出す。次に、ステップS1402において、CPUは拍長情報取得ステップを実行し、読み出した動画データのうちの音楽データを解析し、音楽における拍(音)の長さ(時間単位)の情報を取得する。次に、ステップS1403において、CPUは拍長情報格納ステップを実行し、抽出した拍ごとの拍の長さの情報である拍長情報に対して特定の識別番号を割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0065】
<効果>
本実施形態の譜面印刷物は、音楽の拍の長さを把握しながら、拍ごとの踊りの形を身につけることが可能である。
【0066】
<<実施形態5>>
【0067】
<概要>
本実施形態の譜面印刷物は、基本的に実施形態1から4と同様であるが、踊りの形の特徴が体の一部にあらわれる場合には、音楽の拍に対応させて体の一部を拡大表示する。当該構成とすることにより、踊りの特徴部分を詳細に把握しながら、拍ごとの踊りの形を身につけることが可能である。
【0068】
<構成>
図15は、本実施形態の譜面印刷物の一例を示す図である。この図に示されているように、本実施形態の「譜面印刷物」1は、音楽に合わせた踊りを表現した譜面であって、前記音楽の拍ごとに「踊りの形」2を表した「踊動作領域」3を配列した「第一配列領域」4を有し、前記踊りの形の特徴が体の一部にあらわれる場合には、踊動作領域には、その部分の「拡大表示」11をする。なお、実施形態2、3、4と同様に、前記音楽の拍ごとに対応する音符を表した第二配列領域や、前記音楽の拍ごとに対応する歌詞を表した歌詞領域を配列した第三配列領域を同時に設けてもよい。以下、実施形態1から4との相違点である、第一配列領域の特徴について説明する。
【0069】
上述のように、本実施形態の譜面印刷物は、踊りの形の特徴が体の一部にあらわれる場合には、踊動作領域には、その部分の拡大表示をする。一の音楽内において、例えば手の動きや足の動きに特に踊りの形の特徴があらわれる場合もあるし、踊り手の表情に踊りの形があらわれる場合もある。この場合において、各踊動作領域に当該特徴部分の拡大表示を行うことにより、その部分の踊りの詳細な形を把握することが可能になる。
【0070】
なお、体の一部の拡大表示のさせ方としては、踊動作領域の一部に表示することも可能であるし、踊動作領域全体を使って表示することも可能である。また、体の複数の部分の動きに踊りの形の特徴があらわれる場合には、当該複数の部分をそれぞれ拡大表示させてもよい。また、踊動作領域において、体の一部の拡大表示を体全体などの表示と合わせて行う場合は、全体表示の該当する部分に一部の拡大表示を行うことが好ましい。例えば、手の指の動きに踊りの形の特徴があらわれる場合には、体全体の表示の指付近に当該部分の拡大表示を行う。
【0071】
また、体全体の動きに特徴がある場合は、当該体全体の動きを示す図形や記号を第一配列領域又は第一配列領域の外側の空いている領域に表示することも可能である。例えば、図15においては、3行目1個目の踊動作領域においてターンを開始する踊りの形が示されており、当該踊りの形に合わせてターンの方向を示す矢印が表示されている。また、3行目1個目から5個目の踊動作領域の上側にはワンターン(1回転の動作)であることを示す記号が表示されている。また、6行目1、5、7個目の踊動作領域の上側に体勢を深くとることを意味する図形が表示されている。なお、その他の例として、手拍子や足踏みを示す図形、一連の踊動作を繰り返すことを意味する記号、譜面の他の場所にジャンプすることを意味する記号などを踊動作領域又は踊動作領域の外側に表示することも考えられる。これらの図形や記号を見ることによって、踊動作領域に表される踊りの形の内容をさらに容易に把握することが可能になる。
【0072】
<譜面情報生成プログラム>
本実施形態の譜面印刷物の情報は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行することによって生成することが可能である。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。
【0073】
図16は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1601において、CPUは踊動作画像取得ステップを実行し、長期記憶領域に保持されている音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データをRAMに読み出す。次にステップS1602において、CPUは拡大画像取得ステップを実行し、長期記憶装置に保持されている音楽の拍ごとの踊りの形の特徴部分を拡大表示した画像データをRAMに読み出す。当該拡大画像データの生成に関しては、以下の<拡大画像生成プログラム>の欄にて説明する。次にステップS1603において、CPUはシートデータ取得ステップを実行し、踊りの形を示す画像と踊りの形の特徴部分を拡大表示した画像を配列するためのシートデータを長期記憶ステップからRAMに読み出す。当該シートデータには、拡大表示した画像の配置座標の情報などが含まれている。なお、拡大表示した画像は全ての踊動作領域に配置される必要は必ずしもない。次に、ステップS1604において、CPUは譜面印刷物データ生成ステップを実行し、シートデータの情報に基づいて、音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像と踊りの形の特徴部分を拡大表示した画像を配列したデータ(譜面印刷物のデータ)を生成する。次に、ステップS1605において、CPUは譜面データ格納ステップを実行し、生成された譜面印刷物のデータに対して識別情報を割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0074】
<拡大画像生成プログラム>
上記譜面情報生成プログラムの実行の際に用いられる音楽の拍ごとの拡大画像のデータは、人の手によって生成することも可能であるが、拡大画像生成プログラムを実行することによって自動的に生成することも可能である。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。なお、拡大画像生成プログラムは、ユーザによって起動されてもよいし、他のプログラム(例えば、譜面情報生成プログラム)から起動されてもよい。
【0075】
図17は、拡大画像生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1701において、CPUは動画取得ステップを実行し、長期記憶装置に保持されている音楽に合わせた踊りの動画データをRAMに読み出す。次にステップS1702において、CPUは拍情報取得ステップを実行し、読み出した動画データのうちの音楽データを解析し、音楽における拍(音)の長さ(時間単位)の情報を取得する。次にステップS1703において、CPUは特徴部分抽出ステップを実行し、開始時刻から拍ごとの画像データから、体の特定の部分(例えば、手の部分)を切り出して所定倍率で拡大する。ここで、体の特定の部分を切り出す処理は、例えば体の特定の部分のモデルデータと画像データの各部分を対比することによって行うことが可能である。また、体の特定部分が画像データに表れていない場合や、直前の拍の画像データと対比して特定部分の形に変化が少ない場合は、拡大画像を生成しないことしてもよい。次に、ステップS1704において、CPUは拡大画像格納ステップを実行し、抽出した拍ごとの拡大画像のデータに対して連続する識別番号を割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0076】
<効果>
本実施形態の譜面印刷物は、踊りの特徴部分を詳細に把握しながら、拍ごとの踊りの形を身につけることが可能である。
【符号の説明】
【0077】
1…譜面印刷物、2…踊りの形、3…踊動作領域、4…第一配列領域、5…音符、6…音符領域、7…第二配列領域、8…歌詞、9…歌詞領域、10…第三配列領域、11…拡大表示
【技術分野】
【0001】
本発明は、音楽に合わせる踊りを練習するための譜面に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のダンス教本としては、ダンスの振り付けを写真や説明文を用いて順番に説明するものが存在する。例えば、特許文献1において、体の位置、移動方向、歩幅などのダンサーの動作を教示するダンス用教本が開示されている。また、特許文献2においては、出来るだけ文字を使わないで、色や線の記号によってダンスの動きを直感的に把握させるダンス用教本が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−312493
【特許文献2】特開2004−121775
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のダンス教本では、ダンスの振り付けと音楽との関連付けがされていないため、実際に音楽に合わせて踊る際にテンポがつかみづらいという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、音楽に合わせた踊りを表現した譜面であって、前記音楽の拍ごとに踊りの形を表した踊動作領域を配列した第一配列領域を有する譜面印刷物を提案する。
【発明の効果】
【0006】
以上のような構成をとる本発明によって、音楽の拍と踊りの形が対応しているので、音楽がなくても音楽のテンポにあった踊りを身につけることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施形態1の譜面印刷物の一例を示す図
【図2】実施形態1の譜面印刷物の他の例(1)を示す図
【図3】実施形態1の譜面印刷物の他の例(2)を示す図
【図4】実施形態1の譜面情報生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【図5】踊動作画像生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【図6】実施形態2の譜面印刷物の一例を示す図
【図7】実施形態2の譜面情報生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【図8】音情報生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【図9】実施形態3の譜面印刷物の一例を示す図
【図10】実施形態3の譜面情報生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【図11】歌詞情報生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【図12】実施形態4の譜面印刷物の一例を示す図
【図13】実施形態4の譜面情報生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【図14】拍長情報生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【図15】実施形態5の譜面印刷物の一例を示す図
【図16】実施形態5の譜面情報生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【図17】拡大画像生成プログラムの処理の流れの一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について説明する。実施形態と請求項の相互の関係は以下の通りである。実施形態1は主に請求項1、5、6、7、9などに関し、実施形態2は主に請求項2、9などに関し、実施形態3は主に請求項3、9などに関し、実施形態4は主に請求項4、9などに関する。なお、本発明はこれら実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、様々な態様で実施しうる。
【0009】
<<実施形態1>>
【0010】
<概要>
本実施形態の譜面印刷物は、音楽に合わせた踊りを表現した譜面であって、音楽の拍ごとに踊りの形を表した踊動作領域を配列したものである。当該構成を有することによって、音楽の拍と踊りの形が対応しているので、音楽がなくても音楽のテンポにあった踊りを身につけることが可能である。
【0011】
<構成>
図1は、本実施形態の譜面印刷物の一例を示す図である。この図に示されているように、本実施形態の「譜面印刷物」1は、音楽に合わせた踊りを表現した譜面であって、前記音楽の拍ごとに「踊りの形」2を表した「踊動作領域」3を配列した「第一配列領域」4を有する。
【0012】
拍とは、等しい間隔で打たれる基本的なリズムの時間単位をいう。また、その基本的なリズムのことを拍節という。理想的な踊りの形はリズムに合わせて変化していくものであり、上級者ほどリズムに合わせて踊ることが可能である。しかしながら初心者や踊りが苦手な人はリズムに合わせて踊ることが難しく、単に踊りの順番や形を覚えるだけでは上達しない場合も多い。
【0013】
本実施形態の譜面印刷物においては、踊動作領域にて拍ごとの踊りの形が表されるため、これを見た人が、音楽のリズムを確認しながら、踊りの形や順番を覚えることが可能になる。なお、本実施形態の譜面印刷物を用いる音楽としては、ポップミュージック、クラシックミュージック、ロックミュージック、演歌、古典音楽など種々のものが考えられ、特定の音楽に限定されるものではない。
【0014】
当該踊りの形は、踊りを撮影した画像で表すことも可能であるし、踊りを表現した図形や絵などで表すことも可能である。ただし、踊りの形を画像によって表すことにより、これを見る者が容易にイメージしやすくなるといえる。
【0015】
また、音楽の種類に対応して踊りの形も種々のものが考えられる。体全体を使った踊りや、体の一部を使った踊り、一人の動きのみによって完成する踊り、複数人の動きによって完成する踊りなど、種々の形態が考えられる。踊動作領域においては、踊りの形が明確になるように、体全体の動きや、体の特定の部分の動きなどを表す。なお、複数人の動きによって完成する踊りは、複数人の全て又は一部の動きを踊動作領域にて表す。
【0016】
なお、図2に示すように、連続する踊動作領域の踊りの形が同じである場合には最初にあらわれる踊りの形を、続く踊動作領域に表示しない構成も好適である。ここで、続く踊動作領域に踊りの形を表示しない場合は、図3に示すように同じ踊りの形が続くことを示す矢印を表示したり、同じ踊りの形であることを示す記号を表示したりすることも可能である。同じ踊りの形が連続する場合において、各踊動作領域に同じ踊りの形を表すことも可能であるが、これを見る者は各動作領域に表されている踊りの形が同じものであるか否かを確認する必要が生じる。そこで、同じ踊りの形が連続する場合は、最初に表れる踊りの形を続く踊動作領域に表示しないことによって、同じ踊りの形であることを明確にする。これによって、これを見る者は同じ踊りの形が連続することを瞬時に把握することが可能になる。
【0017】
踊動作領域は、図1から図3に示すように、四角形の領域とすることが考えられるが、円形や多角形など他の形状の領域とすることも可能である。また、踊動作領域は、枠によってその外形が定められている必要はなく、踊りの形を表すための所定の大きさが確保されていれば足りる。
【0018】
踊動作領域を配列するとは、踊動作領域を順序立てて並べることをいう。なお、配列する際には、図1から図3に示すように、右方向に踊動作領域を並べていくことが考えられるが、左方向に並べていくことも可能であるし、縦方向に並べていくことも可能である。また、1行あたり何列の踊動作領域を並べるか又は1列あたり何行の踊動作領域を並べるかに関しても特に制限はなく、図1に示すように1行当たり8個の踊動作領域を並べてもよいし、その他の個数の踊動作領域を並べてもよい。
【0019】
ただし、前記第一配列領域は、八個の踊動作領域をひと固まりとして配列したものであることが好ましい。踊りでは基本的に8拍の強い拍(オンカウント)を1つの区切りとして数えていくことが多く、踊りを覚える場合、八個の踊りをひと固まりとして捉えることが多い。例えば、「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト」と掛け声をかけながら、対応する八個の踊りの形を覚えていく。この場合において、八個の踊動作領域をひと固まりとして配列することによって、八個からなる踊りの形のワンセットを容易に覚えることが可能になる。なお、八個の踊動作領域をひと固まりとする方法としては、1行当たり八個の踊動作領域を配列する方法の他に、各踊動作領域の一部に1から8などの番号を表示したり、八個の踊動作領域ごとに区切りを示す線や記号などを表示したりする方法も可能である。
【0020】
また、体の一部の動きに特徴がある場合は、当該動きを示す図形や記号を体の一部の近くに表示することも可能である。図1の例では、手をぐるりと回す踊りの形を示す踊動作領域において手の近くに回転方向を示す矢印記号を表示したり、両手をらせん状に動かしながら下方向に降ろす踊りの形を示す踊動作領域において両手の近くにらせん記号を表示したりしている。
【0021】
<表示装置>
本実施形態の譜面印刷物の表示情報は必ずしも紙媒体で提示する必要はなく、ディスプレイを介して表示することも可能である。この場合、表示装置は、譜面印刷物の表示データを通信回線を介して取得したり、外部記録媒体から取得したりして、ディスプレイに対して表示データを出力する。なお、表示装置自身において、譜面印刷物の表示データを生成し、当該データを表示出力する態様も考えられる。
【0022】
なお、譜面印刷物の表示情報をディスプレイに表示する際には、譜面印刷物の全体を一画面に収まるように表示する必要は必ずしもなく、一連の踊りの形が把握可能なように譜面印刷物の一部を表示することが好ましい。例えば、一行あたり八個の踊りの形が表されている場合は、少なくとも一行の踊りの形が一画面に収まるように表示する。
【0023】
また、表示装置の内部において、スタートボタンの操作入力を受け付けると共に拍をカウントアップする処理を行い、カウントの値に応じて表示部分を切り替えたり、スクロール表示したりすることが可能である。また、カウントの値に応じて対応する踊動作領域などをライトアップしたりして他の踊動作領域と区別可能なように表示することも可能である。
【0024】
また、表示装置において、表示する譜面印刷物の表示情報に合わせて、カウントの値に応じて音楽のテンポを通知する音声出力を行ってもよい。この場合、メトロノームのように機械的な音の形で音声出力してもよいし、人の掛け声の形(「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト」など)で音声出力してもよい。
【0025】
また、表示装置において、ユーザからの特定の指示に応じて譜面印刷物の表示情報をディスプレイに表示出力することも可能である。例えば、ユーザがダンスゲームを行っている際に踊りの形をチェックするために譜面の表示指示(ヘルプ画面の表示指示など)を行うと、表示装置が譜面情報をディスプレイに対して表示出力する。これにより、ユーザはダンスゲームの踊りの形を簡易に把握することが可能になる。
【0026】
<譜面情報生成プログラム>
本実施形態の譜面印刷物の情報は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行することによって生成することが可能である。当該プログラムの実行は、上記で説明した表示装置にて行われてもよいし、表示装置に対して通信回線などを介して情報を提供する他の装置にて行われてもよい。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。なお、譜面情報生成プログラムは、ユーザによって起動されてもよいし、他のプログラムからの読み出しによって起動されてもよい。
【0027】
図4は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS0401において、CPUは踊動作画像取得ステップを実行し、長期記憶領域に保持されている音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データをRAMに読み出す。当該画像データの生成に関しては、以下の<踊動作画像生成プログラム>の欄にて説明する。次に、ステップS0402において、CPUはシートデータ取得ステップを実行し、踊りの形を示す画像データを配列するためのシートデータを長期記憶装置からRAMに読み出す。当該シートデータには、配列する画像のサイズの情報や各画像の配置座標の情報、各踊動作領域を区切る枠の位置を示す情報などが含まれている。次に、ステップS0403において、CPUは譜面印刷物データ生成ステップを実行し、シートデータの情報に基づいて、音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データを配列したデータ(譜面印刷物のデータ)を生成する。当該処理において、踊りの形を示す画像が指定された画像サイズや画素数の条件を満たさない場合は、条件を満たすように変換する処理を行う。次に、ステップS0404において、CPUは譜面データ格納ステップを実行し、生成された譜面印刷物のデータに対して識別情報を割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0028】
<踊動作画像生成プログラム>
上記譜面情報生成プログラムの実行の際に用いられる音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データは、人の手による撮影によって生成することも可能であるが、踊動作画像生成プログラムを実行することによって自動的に生成することも可能である。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。なお、踊動作画像生成プログラムは、ユーザによって起動されてもよいし、他のプログラム(例えば、譜面情報生成プログラム)から起動されてもよい。
【0029】
図5は、踊動作画像生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS0501において、CPUは動画取得ステップを実行し、長期記憶装置に保持されている音楽に合わせた踊りの動画データをRAMに読み出す。ここで、動画データは予め通信回線を介して取得したものであってもよいし、予め自ら撮影したものであってもよい。次にステップS0502において、CPUは拍情報取得ステップを実行し、読み出した動画データのうちの音楽データを解析し、音楽における拍(時間単位)の情報を取得する。例えば、音声の強弱やメロディの繰返しを検出することによって、音楽中の各部分における拍の長さの情報を抽出することが可能である。次にステップS0503において、CPUは踊動作抽出ステップを実行し、読み出した動画データのうち、開始時刻から拍ごとの画像データを抽出する。次にステップS0504において、CPUは踊画像データ格納ステップを実行し、抽出した各画像データに対して連続する識別番号をそれぞれ割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0030】
<効果>
本実施形態の譜面印刷物は、音楽の拍と踊りの形が対応しているので、音楽がなくても音楽のテンポにあった踊りを身につけることが可能である。
【0031】
<<実施形態2>>
【0032】
<概要>
本実施形態の譜面印刷物は、基本的に実施形態1と同様であるが、音楽の拍ごとに対応する音符を表した音符領域をさらに配列したものである。当該構成とすることにより、音楽の拍とメロディと踊りの形が対応しているので、音楽を流さなくても音楽のテンポにあった踊りを身につけることが可能である。
【0033】
<構成>
図6は、本実施形態の譜面印刷物の一例を示す図である。この図に示されているように、本実施形態の「譜面印刷物」1は、音楽に合わせた踊りを表現した譜面であって、前記音楽の拍ごとに「踊りの形」2を表した「踊動作領域」3を配列した「第一配列領域」4と、前記音楽の拍ごとに対応する「音符」5を表した「音符領域」6を配列した「第二配列領域」7を有する。以下、本実施形態の譜面印刷物の特徴点である第二配列領域について説明する。
【0034】
本実施形態の譜面印刷物においては、音符領域において、前記音楽の拍ごとに対応する音符が表される。つまり、当該音符を確認することによって各音の長さや高さを把握することが可能であり、曲中においてリズムが大きく変化する音楽であっても、そのリズムの変化を把握した上で拍ごとの踊りの形を覚えていくことが可能である。なお、音符としては、付点音符、複付点音符や連音符も含まれる。また、音符には、音の長さのみを示す符号(リズム符)も含まれるものである。この場合、リズムのみを表すことになるが、音楽の拍に合わせた踊りを覚える上では十分に効果的である。
【0035】
また、音符の他に、休符を加えることも可能である。当該休符を確認することによって、音が休みとなる長さを把握することが可能になり、その上で拍ごとの踊の形を覚えていくことが可能になる。当該休符には、付点休符、複付休符も含まれる。
【0036】
音符領域の外形は、図6に示すように、四角形とすることが考えられるが、この例に限定されるものではない。また、音符領域は、枠によってその外形が定められている必要はなく、音楽の拍ごとに対応する音符を表すために所定の大きさが確保されていれば足りる。また、音符領域は、音符の音高が分かりやすくなるように五線を引くことが主として考えられるが、音符がリズムのみを表す場合には不要であり、必須の構成ではない。
【0037】
また、音符領域は、踊動作領域と、領域の全部又は一部を共有する構成とすることも可能である。この場合、音楽の拍ごとの踊りの形と音楽の拍ごとに対応する音符が重なって表示されることも考えられるが、色などを異ならせることによって区別可能にすれば足りる。
【0038】
音符領域を配列するとは、音符領域を順序立てて並べることをいう。なお、音符領域も
踊動作領域も拍を単位としているため、それぞれの領域の配列方法は同一のものとなる。つまり、第二配列領域の行列数は、第一配列領域の行列数と同一になる。例えば、踊動作領域を右方向に並べていく場合は、音符領域についても、踊動作領域に並行配置して又は重畳配置して右方向に並べていく。
【0039】
<譜面情報生成プログラム>
本実施形態の譜面印刷物の情報は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行することによって生成することが可能である。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。
【0040】
図7は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS0701において、CPUは踊動作画像取得ステップを実行し、長期記憶領域に保持されている音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データをRAMに読み出す。次にステップS0702において、CPUは音情報取得ステップを実行し、長期記憶装置に保持されている音楽の拍ごとの音高と音の長さの情報である音情報をRAMに読み出す。当該情報の生成に関しては、以下の<音情報生成プログラム>の欄にて説明する。次にステップS0703において、音楽の拍ごとの音高と音の長さに対応する音符の画像データを長期記憶装置からRAMに読み出す。次にステップS0704において、CPUはシートデータ取得ステップを実行し、踊りの形を示す画像と音符を配列するためのシートデータを長期記憶ステップからRAMに読み出す。当該シートデータには、音高に応じて変化する、音符の配置座標のテーブル情報、各音符領域を区切る枠の位置を示すテーブル情報などが含まれている。次に、ステップS0705において、CPUは譜面印刷物データ生成ステップを実行し、シートデータの情報に基づいて、音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データと音符を示す画像データを配列したデータ(譜面印刷物のデータ)を生成する。次に、ステップS0706において、CPUは譜面データ格納ステップを実行し、生成された譜面印刷物のデータに対して識別情報を割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0041】
<音情報生成プログラム>
上記譜面情報生成プログラムの実行の際に用いられる音楽の拍ごとの音情報は、人の手によって生成することも可能であるが、音情報生成プログラムを実行することによって自動的に生成することも可能である。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。なお、音情報生成プログラムは、ユーザによって起動されてもよいし、他のプログラム(例えば、譜面情報生成プログラム)から起動されてもよい。
【0042】
図8は、音情報生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS0801において、CPUは動画取得ステップを実行し、長期記憶装置に保持されている音楽に合わせた踊りの動画データをRAMに読み出す。次にステップS0802において、CPUは拍情報取得ステップを実行し、読み出した動画データのうちの音楽データを解析し、音楽における拍(音)の長さ(時間単位)の情報を取得する。次にステップS0803において、CPUは音情報抽出ステップを実行し、音楽データのうち、開始時刻から拍ごとの音高を抽出する。次にステップS0804において、CPUは音情報格納ステップを実行し、抽出した拍ごとの音高及び音の長さを示す情報である音情報に対して特定の識別番号を割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0043】
<効果>
本実施形態の譜面印刷物は、音楽の拍とメロディと踊りの形が対応しているので、音楽を流さなくても音楽のテンポにあった踊りを身につけることが可能である。
【0044】
<<実施形態3>>
【0045】
<概要>
本実施形態の譜面印刷物は、基本的に実施形態1と同様であるが、音楽の拍ごとに対応する歌詞を表した歌詞領域をさらに配列したものである。当該構成とすることにより、音楽の拍と歌詞と踊りの形が対応しているので、音楽を流さなくても音楽のテンポにあった踊りを身につけることが可能である。
【0046】
<構成>
図9は、本実施形態の譜面印刷物の一例を示す図である。この図に示されているように、本実施形態の「譜面印刷物」1は、音楽に合わせた踊りを表現した譜面であって、前記音楽の拍ごとに「踊りの形」2を表した「踊動作領域」3を配列した「第一配列領域」4と、前記音楽の拍ごとに対応する「歌詞」8を表した「歌詞領域」9を配列した「第三配列領域」10を有する。なお、実施形態2と同様に、前記音楽の拍ごとに対応する音符を表した第二配列領域を同時に設けてもよい。以下、実施形態1、2との相違点である、第三配列領域について説明する。
【0047】
本実施形態の譜面印刷物においては、歌詞領域において、前記音楽の拍ごとに対応する歌詞が表される。つまり、当該歌詞と踊動作領域に表される踊りの形を確認することによっていずれの歌詞と踊りが対応しているかを把握することが可能であり、歌詞をイメージしながら拍ごとの踊りの形を覚えていくことが可能である。
【0048】
歌詞領域の外形は、図9に示すように、四角形とすることが考えられるが、この例に限定されるものではない。また、歌詞領域は、枠によってその外形が定められている必要はなく、音楽の拍ごとに対応する歌詞を表すために所定の大きさが確保されていれば足りる。
【0049】
また、歌詞領域は、踊動作領域と、領域の全部又は一部を共有する構成とすることも可能である。この場合、音楽の拍ごとの踊りの形と音楽の拍ごとに対応する歌詞が重なって表示されることも考えられるが、色などを異ならせることによって区別可能にすれば足りる。
【0050】
歌詞領域を配列するとは、歌詞領域を順序立てて並べることをいう。なお、歌詞領域も
踊動作領域も拍を単位としているため、それぞれの領域の配列方法は同一のものとなる。つまり、第三配列領域の行列数は、第一配列領域の行列数と同一になる。例えば、踊動作領域を右方向に並べていく場合は、歌詞領域についても、踊動作領域に並行配置して又は重畳配置して右方向に並べていく。
【0051】
<譜面情報生成プログラム>
本実施形態の譜面印刷物の情報は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行することによって生成することが可能である。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。
【0052】
図10は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1001において、CPUは踊動作画像取得ステップを実行し、長期記憶領域に保持されている音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データをRAMに読み出す。次にステップS1002において、CPUは歌詞情報取得ステップを実行し、長期記憶装置に保持されている音楽の拍ごとの歌詞の情報である歌詞情報をRAMに読み出す。当該情報の生成に関しては、以下の<歌詞情報生成プログラム>の欄にて説明する。次にステップS1003において、音楽の拍ごとの歌詞に対応する文字列データを長期記憶装置からRAMに読み出す。次にステップS1004において、CPUはシートデータ取得ステップを実行し、踊りの形を示す画像と文字列を配列するためのシートデータを長期記憶ステップからRAMに読み出す。当該シートデータには、各歌詞を示す文字列の配置座標の情報、各歌詞領域を区切る枠の位置を示す情報などが含まれている。次に、ステップS1005において、CPUは譜面印刷物データ生成ステップを実行し、シートデータの情報に基づいて、音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データと歌詞を示す文字列を配列したデータ(譜面印刷物のデータ)を生成する。次に、ステップS1006において、CPUは譜面データ格納ステップを実行し、生成された譜面印刷物のデータに対して識別情報を割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0053】
<歌詞情報生成プログラム>
上記譜面情報生成プログラムの実行の際に用いられる音楽の拍ごとの歌詞の情報は、人の手によって生成することも可能であるが、歌詞情報生成プログラムを実行することによって自動的に生成することも可能である。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。なお、歌詞情報生成プログラムは、ユーザによって起動されてもよいし、他のプログラム(例えば、譜面情報生成プログラム)から起動されてもよい。
【0054】
図11は、歌詞情報生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1101において、CPUは動画取得ステップを実行し、長期記憶装置に保持されている音楽に合わせた踊りの動画データをRAMに読み出す。次にステップS1102において、CPUは拍情報取得ステップを実行し、読み出した動画データのうちの音楽データを解析し、音楽における拍(音)の長さ(時間単位)の情報を取得する。次にステップS1103において、CPUは歌詞情報抽出ステップを実行し、音楽データのうち、開始時刻から拍ごとの歌詞の情報を抽出する。ここで、歌詞の情報が音楽データに含まれていない場合は、音声出力データを解析して歌詞の情報を取得してもよいし、ネットワークを介して歌詞の情報を自動的にダウンロードしてもよい。次にステップS1104において、CPUは歌詞情報格納ステップを実行し、抽出した拍ごとの歌詞を示す情報である歌詞情報に対して特定の識別番号を割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0055】
<効果>
本実施形態の譜面印刷物は、音楽の拍と歌詞と踊りの形が対応しているので、音楽を流さなくても音楽のテンポにあった踊りを身につけることが可能である。
【0056】
<<実施形態4>>
【0057】
<概要>
本実施形態の譜面印刷物は、基本的に実施形態1と同様であるが、一の音楽内で拍の長さが変化する場合に、音楽の拍ごとに踊りの形を表した踊動作領域を、音楽の拍の長さに応じてその長さが変化するように配列したものである。当該構成とすることにより、音楽の拍の長さを把握しながら、拍ごとの踊りの形を身につけることが可能である。
【0058】
<構成>
図12は、本実施形態の譜面印刷物の一例を示す図である。この図に示されているように、本実施形態の「譜面印刷物」1は、音楽に合わせた踊りを表現した譜面であって、前記音楽の拍ごとに「踊りの形」2を表した「踊動作領域」3を配列した「第一配列領域」4を有し、踊動作領域は、一の音楽内で拍の長さが変化する場合に、前記音楽の拍の長さに応じてその領域の大きさが変化することを特徴とする。なお、実施形態2、3と同様に、前記音楽の拍ごとに対応する音符を表した第二配列領域や、前記音楽の拍ごとに対応する歌詞を表した歌詞領域を配列した第三配列領域を同時に設けてもよい。以下、実施形態1から3との相違点である、第一配列領域の特徴について説明する。
【0059】
本実施形態の譜面印刷物においては、踊動作領域が、一の音楽内で拍の長さが変化する場合に、前記音楽の拍の長さに応じてその長さが変化する。一の音楽において、テンポが上がったり下がったりすることがあり、それに合わせて踊りの動作も早くなったり遅くなったりする場合が多い。その場合においても、踊動作領域の長さを確認することによって拍の長さとその拍における踊りの形を同時に把握することが可能であり、拍の長さを確認しながら拍ごとの踊りの形を覚えていくことが可能である。
【0060】
具体的には、音楽の一の部分(例えば、イントロ部分)においては当該踊動作領域の長さを1行の8分の1の長さとし、拍の長さが一の部分と比較して半分になる他の部分(例えば、間奏部分)においては踊動作領域の長さを1行の16分の1の長さとすることが考えられる。なお、音楽の拍の長さが変化するポイントにおいては、そのポイントが明確になるように特別な記号や文字などを付しておくことも可能である。
【0061】
<譜面情報生成プログラム>
本実施形態の譜面印刷物の情報は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行することによって生成することが可能である。当該プログラムの実行は、上記で説明した表示装置にて行われてもよいし、表示装置に対して通信回線などを介して情報を提供する他の装置にて行われてもよい。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。なお、譜面情報生成プログラムは、ユーザによって起動されてもよいし、他のプログラムから起動されてもよい。
【0062】
図13は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1301において、CPUは踊動作画像取得ステップを実行し、長期記憶領域に保持されている音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データをRAMに読み出す。次に、ステップS1302において、CPUは拍情報取得ステップを実行し、長期記憶装置に保持されている音楽の拍ごとの拍の長さの情報である拍長情報をRAMに読み出す。当該情報の生成に関しては、以下の<拍長情報生成プログラム>の欄にて説明する。次に、ステップS1303において、CPUはシートデータ取得ステップを実行し、踊りの形を示す画像データを配列するためのシートデータを長期記憶装置からRAMに読み出す。当該シートデータには、拍の長さに応じて変化する、各画像の配置座標のテーブル情報や画像サイズのテーブル情報、各踊動作領域を区切る枠の位置を示すテーブル情報などが含まれている。次に、ステップS1304において、CPUは譜面印刷物データ生成ステップを実行し、シートデータの情報に基づいて、音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データを配列したデータ(譜面印刷物のデータ)を生成する。次に、ステップS1305において、CPUは譜面データ格納ステップを実行し、生成された譜面印刷物のデータに対して識別情報を割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0063】
<拍長情報生成プログラム>
上記譜面情報生成プログラムの実行の際に用いられる音楽の拍ごとの歌詞の情報は、人の手によって生成することも可能であるが、歌詞情報生成プログラムを実行することによって自動的に生成することも可能である。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。なお、歌詞情報生成プログラムは、ユーザによって起動されてもよいし、他のプログラム(例えば、譜面情報生成プログラム)から起動されてもよい。
【0064】
図14は、拍長情報生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1401において、CPUは動画取得ステップを実行し、長期記憶装置に保持されている音楽に合わせた踊りの動画データをRAMに読み出す。次に、ステップS1402において、CPUは拍長情報取得ステップを実行し、読み出した動画データのうちの音楽データを解析し、音楽における拍(音)の長さ(時間単位)の情報を取得する。次に、ステップS1403において、CPUは拍長情報格納ステップを実行し、抽出した拍ごとの拍の長さの情報である拍長情報に対して特定の識別番号を割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0065】
<効果>
本実施形態の譜面印刷物は、音楽の拍の長さを把握しながら、拍ごとの踊りの形を身につけることが可能である。
【0066】
<<実施形態5>>
【0067】
<概要>
本実施形態の譜面印刷物は、基本的に実施形態1から4と同様であるが、踊りの形の特徴が体の一部にあらわれる場合には、音楽の拍に対応させて体の一部を拡大表示する。当該構成とすることにより、踊りの特徴部分を詳細に把握しながら、拍ごとの踊りの形を身につけることが可能である。
【0068】
<構成>
図15は、本実施形態の譜面印刷物の一例を示す図である。この図に示されているように、本実施形態の「譜面印刷物」1は、音楽に合わせた踊りを表現した譜面であって、前記音楽の拍ごとに「踊りの形」2を表した「踊動作領域」3を配列した「第一配列領域」4を有し、前記踊りの形の特徴が体の一部にあらわれる場合には、踊動作領域には、その部分の「拡大表示」11をする。なお、実施形態2、3、4と同様に、前記音楽の拍ごとに対応する音符を表した第二配列領域や、前記音楽の拍ごとに対応する歌詞を表した歌詞領域を配列した第三配列領域を同時に設けてもよい。以下、実施形態1から4との相違点である、第一配列領域の特徴について説明する。
【0069】
上述のように、本実施形態の譜面印刷物は、踊りの形の特徴が体の一部にあらわれる場合には、踊動作領域には、その部分の拡大表示をする。一の音楽内において、例えば手の動きや足の動きに特に踊りの形の特徴があらわれる場合もあるし、踊り手の表情に踊りの形があらわれる場合もある。この場合において、各踊動作領域に当該特徴部分の拡大表示を行うことにより、その部分の踊りの詳細な形を把握することが可能になる。
【0070】
なお、体の一部の拡大表示のさせ方としては、踊動作領域の一部に表示することも可能であるし、踊動作領域全体を使って表示することも可能である。また、体の複数の部分の動きに踊りの形の特徴があらわれる場合には、当該複数の部分をそれぞれ拡大表示させてもよい。また、踊動作領域において、体の一部の拡大表示を体全体などの表示と合わせて行う場合は、全体表示の該当する部分に一部の拡大表示を行うことが好ましい。例えば、手の指の動きに踊りの形の特徴があらわれる場合には、体全体の表示の指付近に当該部分の拡大表示を行う。
【0071】
また、体全体の動きに特徴がある場合は、当該体全体の動きを示す図形や記号を第一配列領域又は第一配列領域の外側の空いている領域に表示することも可能である。例えば、図15においては、3行目1個目の踊動作領域においてターンを開始する踊りの形が示されており、当該踊りの形に合わせてターンの方向を示す矢印が表示されている。また、3行目1個目から5個目の踊動作領域の上側にはワンターン(1回転の動作)であることを示す記号が表示されている。また、6行目1、5、7個目の踊動作領域の上側に体勢を深くとることを意味する図形が表示されている。なお、その他の例として、手拍子や足踏みを示す図形、一連の踊動作を繰り返すことを意味する記号、譜面の他の場所にジャンプすることを意味する記号などを踊動作領域又は踊動作領域の外側に表示することも考えられる。これらの図形や記号を見ることによって、踊動作領域に表される踊りの形の内容をさらに容易に把握することが可能になる。
【0072】
<譜面情報生成プログラム>
本実施形態の譜面印刷物の情報は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行することによって生成することが可能である。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。
【0073】
図16は、譜面情報生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1601において、CPUは踊動作画像取得ステップを実行し、長期記憶領域に保持されている音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像データをRAMに読み出す。次にステップS1602において、CPUは拡大画像取得ステップを実行し、長期記憶装置に保持されている音楽の拍ごとの踊りの形の特徴部分を拡大表示した画像データをRAMに読み出す。当該拡大画像データの生成に関しては、以下の<拡大画像生成プログラム>の欄にて説明する。次にステップS1603において、CPUはシートデータ取得ステップを実行し、踊りの形を示す画像と踊りの形の特徴部分を拡大表示した画像を配列するためのシートデータを長期記憶ステップからRAMに読み出す。当該シートデータには、拡大表示した画像の配置座標の情報などが含まれている。なお、拡大表示した画像は全ての踊動作領域に配置される必要は必ずしもない。次に、ステップS1604において、CPUは譜面印刷物データ生成ステップを実行し、シートデータの情報に基づいて、音楽の拍ごとの踊りの形を示す画像と踊りの形の特徴部分を拡大表示した画像を配列したデータ(譜面印刷物のデータ)を生成する。次に、ステップS1605において、CPUは譜面データ格納ステップを実行し、生成された譜面印刷物のデータに対して識別情報を割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0074】
<拡大画像生成プログラム>
上記譜面情報生成プログラムの実行の際に用いられる音楽の拍ごとの拡大画像のデータは、人の手によって生成することも可能であるが、拡大画像生成プログラムを実行することによって自動的に生成することも可能である。以下、CPUにて当該プログラムを実行した場合の処理の流れについて説明する。なお、拡大画像生成プログラムは、ユーザによって起動されてもよいし、他のプログラム(例えば、譜面情報生成プログラム)から起動されてもよい。
【0075】
図17は、拡大画像生成プログラムをCPUにて実行した際の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1701において、CPUは動画取得ステップを実行し、長期記憶装置に保持されている音楽に合わせた踊りの動画データをRAMに読み出す。次にステップS1702において、CPUは拍情報取得ステップを実行し、読み出した動画データのうちの音楽データを解析し、音楽における拍(音)の長さ(時間単位)の情報を取得する。次にステップS1703において、CPUは特徴部分抽出ステップを実行し、開始時刻から拍ごとの画像データから、体の特定の部分(例えば、手の部分)を切り出して所定倍率で拡大する。ここで、体の特定の部分を切り出す処理は、例えば体の特定の部分のモデルデータと画像データの各部分を対比することによって行うことが可能である。また、体の特定部分が画像データに表れていない場合や、直前の拍の画像データと対比して特定部分の形に変化が少ない場合は、拡大画像を生成しないことしてもよい。次に、ステップS1704において、CPUは拡大画像格納ステップを実行し、抽出した拍ごとの拡大画像のデータに対して連続する識別番号を割り振って、長期記憶装置に格納する。
【0076】
<効果>
本実施形態の譜面印刷物は、踊りの特徴部分を詳細に把握しながら、拍ごとの踊りの形を身につけることが可能である。
【符号の説明】
【0077】
1…譜面印刷物、2…踊りの形、3…踊動作領域、4…第一配列領域、5…音符、6…音符領域、7…第二配列領域、8…歌詞、9…歌詞領域、10…第三配列領域、11…拡大表示
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音楽に合わせた踊りを表現した譜面であって、
前記音楽の拍ごとに踊りの形を表した踊動作領域を配列した第一配列領域を有する譜面印刷物。
【請求項2】
前記音楽の拍ごとに対応する音符を表した音符領域を配列した第二配列領域をさらに有する請求項1に記載の譜面印刷物。
【請求項3】
前記音楽が歌詞を伴う音楽である場合に、前記音楽の拍ごとに対応する歌詞を表した歌詞領域を配列した第三配列領域をさらに有する請求項1又は2に記載の譜面印刷物。
【請求項4】
前記踊動作領域は、一の音楽内で拍の長さが変化する場合に、前記音楽の拍の長さに応じてその領域の大きさが変化することを特徴とする請求項1から3のいずれか一に記載の譜面印刷物。
【請求項5】
前記第一配列領域は、八個の踊動作領域をひと固まりとして配列したものである請求項1から3のいずれか一に記載の譜面印刷物。
【請求項6】
連続する踊動作領域の踊りの形が同じである場合には最初にあらわれる踊りの形を、続く踊動作領域に表示しない請求項1から5のいずれか一に記載の譜面印刷物。
【請求項7】
前記踊りの形は、踊りを撮影した画像で表されている請求項1から6のいずれか一に記載の譜面印刷物。
【請求項8】
前記踊りの形の特徴が体の一部にあらわれる場合には、踊動作領域には、その部分の拡大表示をした請求項1から7のいずれか一に記載の譜面印刷物。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一に記載の譜面印刷物の譜面を表示する表示装置。
【請求項1】
音楽に合わせた踊りを表現した譜面であって、
前記音楽の拍ごとに踊りの形を表した踊動作領域を配列した第一配列領域を有する譜面印刷物。
【請求項2】
前記音楽の拍ごとに対応する音符を表した音符領域を配列した第二配列領域をさらに有する請求項1に記載の譜面印刷物。
【請求項3】
前記音楽が歌詞を伴う音楽である場合に、前記音楽の拍ごとに対応する歌詞を表した歌詞領域を配列した第三配列領域をさらに有する請求項1又は2に記載の譜面印刷物。
【請求項4】
前記踊動作領域は、一の音楽内で拍の長さが変化する場合に、前記音楽の拍の長さに応じてその領域の大きさが変化することを特徴とする請求項1から3のいずれか一に記載の譜面印刷物。
【請求項5】
前記第一配列領域は、八個の踊動作領域をひと固まりとして配列したものである請求項1から3のいずれか一に記載の譜面印刷物。
【請求項6】
連続する踊動作領域の踊りの形が同じである場合には最初にあらわれる踊りの形を、続く踊動作領域に表示しない請求項1から5のいずれか一に記載の譜面印刷物。
【請求項7】
前記踊りの形は、踊りを撮影した画像で表されている請求項1から6のいずれか一に記載の譜面印刷物。
【請求項8】
前記踊りの形の特徴が体の一部にあらわれる場合には、踊動作領域には、その部分の拡大表示をした請求項1から7のいずれか一に記載の譜面印刷物。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一に記載の譜面印刷物の譜面を表示する表示装置。
【図4】
【図5】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図13】
【図14】
【図16】
【図17】
【図1】
【図2】
【図3】
【図6】
【図9】
【図12】
【図15】
【図5】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図13】
【図14】
【図16】
【図17】
【図1】
【図2】
【図3】
【図6】
【図9】
【図12】
【図15】
【公開番号】特開2013−987(P2013−987A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−134748(P2011−134748)
【出願日】平成23年6月17日(2011.6.17)
【出願人】(598138327)株式会社ドワンゴ (97)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月17日(2011.6.17)
【出願人】(598138327)株式会社ドワンゴ (97)
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