説明

警備用通信装置

【課題】電源ライン及び通信ラインを装置の接続端子部のどちらに接続しても、警備用通信装置が正常に動作するようにすること。
【解決手段】電源ラインA又は通信ラインBを接続するための第1及び第2の接続端子部4、5に、これらの接続端子部をシステム電源部2又は信号処理部3のいずれか一方に切替接続するための第1の切替手段6及び第2の切替手段7を設け、第2の接続端子部5に電源ラインAが接続されているか否かを電圧検出部8によって判別し、電源ラインAがシステム電源部2に接続され、通信ラインBが信号処理部3に接続されるよう第1及び第2の切替手段6、7を切替制御部9によって切替制御するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源ライン用の電源端子と通信ライン用の信号端子とを備えた警備用通信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
機械警備システムにおいて、例えば、各種センサからの接点信号を受け取って警備用信号を出力するように構成された警備用接点信号情報出力装置の如く、外部の通信ラインに接続するための一対の信号端子と、当該装置に外部から電力を供給するための電源ラインに接続される一対の電源端子とを備えた各種の警備用通信装置が使用されている。
【0003】
従来のこの種の警備用通信装置にあっては、配線接続の工事のし易さの点から、電源端子及び信号端子が筐体に並設される場合が多く、このため、装置の設置工事の際に、通信ラインを電源端子に接続し電源ラインを信号端子に接続してしまうという工事ミスがしばしば発生していた。このような誤接続が生じると、装置内の信号回路に数V程度の直流電圧が印加されてしまい、信号処理回路の部品が破壊され、装置に思わぬ損傷を与えてしまうことになる。この問題を解決するため、特許文献1には、通信ライン用端子に電源供給手段が接続された場合には通信手段を通信ライン用端子と接続せず、電源ライン用端子に電源供給手段が接続された場合に、通信手段を通信ライン用端子に接続するようにした保護手段が開示されている。
【特許文献1】特開2001−093064号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、この従来技術によると、誤接続により通信手段に直接電圧が印加されて通信手段が損壊したりする等の不具合を解決することはできるが、工事を行った者が誤接続に気が付かない等の理由で、装置が正常に作動しないままの状態に置かれるか、又は不作動の発生原因をつきとめるのに時間が掛かり、多くの手間を必要とする等の別の問題を生じていた。
【0005】
本発明の目的は、従来技術における上述の問題点を解決することができる、改善された警備用通信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明によれば、一対の通信ラインを介して入力される入力信号を処理するための信号処理部と、一対の電源ラインを介して入力される入力電力を受け取るシステム電源部とを備えた警備用通信装置において、前記一対の電源ライン又は前記一対の通信ラインを接続するための第1の接続端子部と、前記一対の電源ライン又は前記一対の通信ラインを接続するための第2の接続端子部と、前記第1の接続端子部を前記システム電源部又は前記信号処理部のいずれか一方に切替接続するため前記第1の接続端子部に接続されており、待機時には前記第1の接続端子部を直接或いは逆流阻止部を介して前記システム電源部に切替接続している第1の切替手段と、前記第2の接続端子部を前記システム電源部又は前記信号処理部のいずれか一方に切替接続するため前記第2の接続端子部に接続されており、待機時には前記第2の接続端子部を直接或いは逆流阻止部を介して前記システム電源部に切替接続している第2の切替手段と、前記第1の切替手段又は前記第2の切替手段のうちの一方に接続され、第1又は第2の切替手段のうちの接続されている側の切替手段を介して接続された側の接続端子部に前記電源ラインが接続されているか否かを判別するための電圧検出部と、前記電圧検出部により判別される側の接続端子部に前記電源ラインが接続されている場合は前記電源ラインのライン電圧が前記システム電源部に印加されるよう、前記電圧検出部により判別される側の接続端子部に前記電源ラインが接続されていない場合は他方の側の接続端子部に接続された前記電源ラインのライン電圧が前記電圧検出部に印加されるのを阻止するよう、前記第1の切替手段と前記第2の切替手段との間に接続された逆流阻止部と、前記電圧検出部に応答し、前記電源ラインが前記システム電源部に接続され、前記通信ラインが前記信号処理部に接続されるよう前記第1及び第2の切替手段を切替制御するための切替制御部とを備えたことを特徴とする警備用通信装置が提案される。
【0007】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明において、前記電源ライン接続判別がなされる側以外である側の接続端子部に接続された切替手段と前記逆流阻止部との間に、前記電源ライン接続判別がなされる側以外である側の接続端子部に前記通信ラインが接続された場合に該通信ラインに前記電源ラインのライン電圧が印加されることを阻止するための通信ライン保護部がさらに設けられている警備用通信装置が提案される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電源ライン及び通信ラインを第1又は第2の接続端子部のどちらに接続しても、電源ラインがシステム電源部に接続され、通信ラインが信号処理部に接続され、警備用通信装置を正常に動作させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例につき詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明による警備用通信装置の一実施形態を示す構成図である。警備用通信装置1は、外部の一対の電源ラインAから直流電力を受け取るシステム電源部2と、外部の一対の通信ラインBから信号を受け取って処理する信号処理部3とを備えているほか、第1の接続端子部4と第2の接続端子部5とを備えている。第1の接続端子部4は配線接続のための一対の接続端子4A、4Bを有しており、第2の接続端子部5は配線接続のための一対の接続端子5A、5Bを有している。接続端子4A、4Bは、電源ラインA又は通信ラインBを接続するために設けられており、他方の接続端子5A、5Bもまた、電源ラインA又は通信ラインBを接続するために設けられている。
【0011】
第1の接続端子部4には、第1の切替手段が接続されている。ここでは、第1の切替リレー6が接続されており、第1の切替リレー6の切替動作によって、第1の接続端子部4の一対の接続端子4A、4Bに配線接続された配線からの電力又は信号を、後述するようにして、システム電源部2又は信号処理部3のいずれか一方に選択的に供給することができる構成となっている。
【0012】
具体的に説明すると、第1の切替リレー6は、リレーコイル(図示せず)によって駆動される2組の切替用リレースイッチ61、62を有しており、切替用リレースイッチ61、62の各切替接点61A、62Aは接続端子4A、4Bにそれぞれ接続されている。切替用リレースイッチ61のブレーク接点61Bは、システム電源部2の一対の入力端子2A、2Bのうちの入力端子2Aに接続され、切替用リレースイッチ62のブレーク接点62Bは入力端子2Bに接続されている。切替用リレースイッチ61、62の各メーク接点61C、62Cは、信号処理部3の一対の入力端子3A、3Bにそれぞれ接続されている。
【0013】
なお、ここでは、第1の切替手段として切替用スイッチにリレースイッチを採用した切替リレーを用いた例を挙げた。しかし、切替用スイッチは、無論、リレースイッチに限定されるものではない。たとえば、サイリスタやダイオード等の半導体、場合によっては真空管を使用した、ゲート機能によりオンオフが制御されるスイッチング電子回路が採用可能である。この場合もリレースイッチでの接続と同様に、切替用スイッチング電子回路61、62の各切替接点61A、62Aは接続端子4A、4Bにそれぞれ接続される。切替用スイッチング電子回路61のブレーク接点61Bは、システム電源部2の一対の入力端子2A、2Bのうちの入力端子2Aに接続され、切替用スイッチング電子回路62のブレーク接点62Bは入力端子2Bに接続される。切替用スイッチング電子回路61、62の各メーク接点61C、62Cは、信号処理部3の一対の入力端子3A、3Bにそれぞれ接続される。なお、第1の切替手段は、後述にある、第1の接続端子部への電源ラインAの接続の有無を検出するときのように、システム電源部からの電源供給が確立される以前から動作する必要があるため、スイッチング電子回路の場合は予めバッテリをつなぐなどして電源を供給しておく必要があることは言うまでもない。
【0014】
第2の接続端子部5には、第2の切替手段が接続されている。ここでは、第2の切替リレー7が接続されており、第2の切替リレー7の切替動作によって、第2の接続端子部5の一対の接続端子5A、5Bに配線接続された配線からの電力又は信号を、後述するようにして、システム電源部2又は信号処理部3のいずれか一方に選択的に供給することができる構成となっている。
【0015】
第1の切替手段の場合と同様に、第2の切替リレー7もまた、リレーコイル(図示せず)によって駆動される2組の切替用リレースイッチ71、72を有しており、切替用リレースイッチ71、72の各切替接点71A、72Aは接続端子5A、5Bにそれぞれ接続されている。切替用リレースイッチ71のブレーク接点71Bはシステム電源部2の入力端子2Aに逆流阻止部を介して接続され、切替用リレースイッチ72のブレーク接点72Bは他方の入力端子2Bに直接接続されている。切替用リレースイッチ71、72の各メーク接点71C、72Cは、信号処理部3の一対の入力端子3A、3Bにそれぞれ接続されている。
【0016】
なお、ここでは、第2の切替手段として、切替用スイッチにリレースイッチを採用した切替リレーを用いた例を挙げた。しかし、切替用スイッチは、無論、リレースイッチに限定されるものではない。たとえば、サイリスタやダイオード等の半導体、場合によっては真空管を使用した、ゲート機能によりオンオフが制御されるスイッチング電子回路が採用可能である。この場合もリレースイッチでの接続と同様に、切替用スイッチング電子回路71、72の各切替接点71A、72Aは接続端子5A、5Bにそれぞれ接続される。切替用スイッチング電子回路71のブレーク接点71Bは、システム電源部2の入力端子2Aに逆流阻止部を介して接続され、切替用スイッチング電子回路72のブレーク接点72Bは他方の入力端子2Bに直接接続される。切替用スイッチング電子回路71、72の各メーク接点71C、72Cは、信号処理部3の一対の入力端子3A、3Bにそれぞれ接続される。なお、第2の切替手段は、後述にある、第2の接続端子部への電源ラインAの接続の有無を検出するときのように、システム電源部からの電源供給が確立される以前から動作する必要があるため、スイッチング電子回路の場合は予めバッテリをつなぐなどして電源を供給しておく必要があることは言うまでもない。
【0017】
電源ラインAが第1の接続端子部4に配線接続され通信ラインBが第2の接続端子部5に配線接続された場合、或いは電源ラインAが第2の接続端子部5に配線接続され通信ラインBが第1の接続端子部4に配線接続された場合のいずれであっても、電源ラインAが配線接続された方の接続端子部がシステム電源部2に接続され、通信ラインBが配線接続された方の接続端子部が信号処理部3に接続されるよう、第1の切替リレー6又は第2の切替リレー7を切替え動作させるため、警備用通信装置1は、電圧検出部8及び切替制御部9を備えている。
【0018】
電圧検出部8は、電源ラインAによって供給される直流電圧を検出するための公知の構成の電圧検出用回路であり、その検出用の入力端子8Aは切替用リレースイッチ71のブレーク接点71Bに接続されている。ブレーク接点61Bと71Bとの間には逆流阻止部10が接続されている。ここでは、逆流阻止部10はダイオードであり、入力端子8Aは逆流阻止部10のダイオードを介して切替リレースイッチ61のブレーク接点61Bに接続されており、逆流阻止部10のダイオードの接続極性は、アノードが電圧検出部8の入力端子8A側即ちリレースイッチ71のブレーク接点71B側となっている。なお、逆流阻止部10の構成素子としてダイオードを採用しているが、電気的に一方向性を有するものであればダイオードに限定されるものではない。また、図1は電源電圧が正電圧の例であり、負電圧の場合は構成素子の接続極性が逆となることはいうまでもない。このため、電圧検出部8は、第2の接続端子部5に電源ラインAが配線接続された場合には、電源ラインAの電圧が入力端子8Aに印加されるが、第1の接続端子部4に電源ラインAが配線接続された場合には、逆流阻止部10の働きで、電源ラインAの電圧が入力端子8Aに印加されることはない。
【0019】
図2は、図1に示した実施形態の変形例を示すもので、図2の構成は、第1の切替リレー6と逆流阻止部10との間に、通信ライン保護部11が設けられている点においてのみ、図1の構成と異なっている。通信ラインBは、第1の接続端子部に接続された場合は、この通信保護部11の働きにより、電源ラインAのライン電圧の印加から保護される。通信ラインBが、第2の接続端子部に接続された場合は、逆流阻止部10の働きにより、電源ラインAのライン電圧の印加から保護される。
【0020】
図2に示される通信ライン保護部11はダイオードとなっており、ダイオードの働きで、第2の接続端子部5に電源ラインAが配線接続された場合、第1の切替リレー6に電源ラインAの電圧が印加されることはない。即ち、第1の接続端子部4に接続されている通信ラインAに電源電圧が印加されるのを阻止することができる。ただし、段落0022以降での動作説明からも明らかなように、電圧検出部8、リレー制御部及び切替リレー6のリレースイッチが正常に動作している定常状態では、切替接点61Aはメーク接点61C側につながりブレーク接点61Bから切替接点61Aへは切断されているので、通信ライン保護部11の存在にかかわらず、通信ラインAに電源電圧印加はあり得ない。即ち、通信ライン保護部11は、リレースイッチの切替え以前の過渡状態或いはリレースイッチの故障時における不都合を改善するものである。
【0021】
段落0018の説明から明らかなように、図1及び図2の例において、第2の接続端子部5に電源ラインAが配線接続された場合、電圧検出部8は、この配線接続によって、第2の接続端子部5に印加された電圧を検出することができる。第1の接続端子部4に電源ラインAが配線接続された場合、電圧検出部8は、この配線接続によって、第1の接続端子部4に印加された電圧を検出することができない。すなわち、電圧検出部8は、第2の接続端子部5に電源ラインAが配線接続されたか否かを検出するための回路手段として動作する。
【0022】
電圧検出部8の検出出力K1は、第2の接続端子部5に電源ラインAが配線接続され、入力端子8Aに所定の電圧が印加された場合にのみ高レベルとなる。検出出力K1が入力されている切替制御部9は、検出出力K1のレベルが高レベルとなったことに応答して第1駆動信号D1を出力する。第1駆動信号D1は、第1の切替リレー6の図示しないリレーコイルに印加され、これにより、第1の切替リレー6の各切替接点61A、62Aが対応するメーク接点61C、62Cにそれぞれ接続されるよう第1の切替リレー6が切替動作する。切替リレー6の切替用スイッチがスイッチング電子回路の場合は、第1駆動信号D1は、第1の切替電子回路6の図示しないゲート入力に印加され、これにより、第1の切替電子回路6の各切替接点61A、62Aが対応するメーク接点61C、62Cにそれぞれ接続されるように第1の切替電子回路6が切替動作する。したがって、第1の接続端子部4は信号処理部3に接続されることとなる。切替制御部9は検出出力K1のレベルが高レベルの場合には第2駆動信号D2を出力せず、したがって、第2の切替リレー7は切替動作を行わず、図1に示した切替状態のままであるから、第2の接続端子部5はシステム電源部2に接続されたままである。
【0023】
この結果、電源ラインAは、システム電源部2に接続され、電源ラインBは信号処理部3に接続され、警備用通信装置1は正常に動作することができる。
【0024】
一方、電源ラインAが第1の接続端子部4に接続された場合には、通信ラインBが第2の接続端子部5に接続されることになるので、電圧検出部8は所定の電圧の検出を行うことはなく、検出出力K1のレベルは低レベルとなったままである。検出出力K1のレベルが低レベルである場合、切替制御部9は第1駆動信号D1を出力せず、第2駆動信号D2を出力する。第2駆動信号D2は、第2の切替リレー7の図示しないリレーコイルに印加され、これにより各切替接点71A、72Aが対応するメーク接点71C、72Cに接続されるよう第2の切替リレー7が切替動作する。第2の切替リレー7の切替用スイッチがスイッチング電子回路の場合は、第2駆動信号D2は、第2の切替電子回路7の図示しないゲート入力に印加され、これにより、第2の切替電子回路7の各切替接点71A、72Aが対応するメーク接点71C、72Cにそれぞれ接続されるように第2の切替電子回路7が切替動作する。したがって、第2の接続端子部5は信号処理部3に接続されることとなる。このとき、第1の切替リレー6は切替動作を行わないので、第1の接続端子部4はシステム電源部2に接続されたままである。
【0025】
この結果、電源ラインAは、システム電源部2に接続され、通信ラインBは信号処理部3に接続され、警備用通信装置1は正常に動作することができる。
【0026】
警備用通信装置1は以上のように構成されているので、電源ラインA及び通信ラインBを警備用通信装置1に設けられた第1の接続端子部4及び第2の接続端子部5のいずれかに配線接続しても、電源ラインAは必ずシステム電源部2に接続され、通信ラインBは必ず信号処理部3に接続され、警備用通信装置1を正常に動作させるとができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明による警備用通信装置の一実施形態を示す構成図。
【図2】図1に示した実施の形態の変形例を説明するための図。
【符号の説明】
【0028】
1 警備用通信装置
2 システム電源部
3 信号処理部
4 第1の接続端子部
5 第2の接続端子部
6 第1の切替手段(第1の切替リレー)
7 第2の切替手段(第2の切替リレー)
8 電圧検出部
9 切替制御部
A 電源ライン
B 通信ライン
K1 検出出力
D1 第1駆動信号
D2 第2駆動信号
10 逆流阻止部
11 通信ライン保護部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の通信ラインを介して入力される入力信号を処理するための信号処理部と、一対の電源ラインを介して入力される入力電力を受け取るシステム電源部とを備えた警備用通信装置において、
前記一対の電源ライン又は前記一対の通信ラインを接続するための第1の接続端子部と、
前記一対の電源ライン又は前記一対の通信ラインを接続するための第2の接続端子部と、
前記第1の接続端子部を前記システム電源部又は前記信号処理部のいずれか一方に切替接続するため前記第1の接続端子部に接続されており、待機時には前記第1の接続端子部を直接或いは逆流阻止部を介して前記システム電源部に切替接続している第1の切替手段と、
前記第2の接続端子部を前記システム電源部又は前記信号処理部のいずれか一方に切替接続するため前記第2の接続端子部に接続されており、待機時には前記第2の接続端子部を直接或いは逆流阻止部を介して前記システム電源部に切替接続している第2の切替手段と、
前記第1の切替手段又は前記第2の切替手段のうちの一方に接続され、第1又は第2の切替手段のうちの接続されている側の切替手段を介して接続された側の接続端子部に前記電源ラインが接続されているか否かを判別するための電圧検出部と、
前記電圧検出部により判別される側の接続端子部に前記電源ラインが接続されている場合は前記電源ラインのライン電圧が前記システム電源部に印加されるよう、前記電圧検出部により判別される側の接続端子部に前記電源ラインが接続されていない場合は他方の側の接続端子部に接続された前記電源ラインのライン電圧が前記電圧検出部に印加されるのを阻止するよう、前記第1の切替手段と前記第2の切替手段との間に接続された逆流阻止部と、
前記電圧検出部に応答し、前記電源ラインが前記システム電源部に接続され、前記通信ラインが前記信号処理部に接続されるよう前記第1及び第2の切替手段を切替制御するための切替制御部と
を備えたことを特徴とする警備用通信装置。
【請求項2】
前記電源ライン接続判別がなされる側以外である側の接続端子部に接続された切替手段と前記逆流阻止部との間に、前記電源ライン接続判別がなされる側以外である側の接続端子部に前記通信ラインが接続された場合に該通信ラインに前記電源ラインのライン電圧が印加されることを阻止するための通信ライン保護部がさらに設けられている請求項1記載の警備用通信装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−22654(P2008−22654A)
【公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−193475(P2006−193475)
【出願日】平成18年7月14日(2006.7.14)
【出願人】(591165252)キング通信工業株式会社 (22)
【Fターム(参考)】