説明

警報装置、警報システムおよび警報出力方法

【課題】データセンタ等の運用者における負担を軽減し、効率良くアテンド業務を行う。
【解決手段】定められた複数の区画に分類された室内における区画毎に、ユーザが移動可能であるか否かを示す権限情報が対応付けられた区画情報が記憶されている区画情報記憶部を備えた警報装置が、区画情報からユーザが移動可能である区画を読み出し、複数の区画のうち定められた第1の区画から、他の第2の区画に移動する経路であって、ユーザが移動可能であると示された区画のみを通過する経路を探索し、探索した区画経路を走行するように警報装置を走行させ、ユーザに携帯されたユーザ無線タグと近距離無線通信を行い、定められた距離以内に存在しないと判定すると、警報を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データセンタ等の室内に入室するユーザに対する案内等を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット等のネットワークを介してサービスを提供するサーバ装置やルータなどの通信装置等のコンピュータ装置を設置し、設置したコンピュータ装置の管理、保守、運用などを行う施設であるデータセンタが利用されている。このようなデータセンタは、例えばコンピュータ装置が設置された複数の室内毎に、IDカードによる入退室管理やカメラによる監視が行われてセキュリティが確保される。
特許文献1には、ショッピングセンタにおいてユーザを必要な場所まで誘導するカートロボットを用いたシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−145383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、高いセキュリティの確保が求められるデータセンタにおいては、来訪するユーザが不正な行為に及ばないように、ユーザを案内するとともに、ユーザが室内において作業する間にも監視を行うことが望ましい。このため、データセンタにはこのような案内や立会い等のアテンド業務を行う人員が必要であり、このようなアテンド業務者の確保がデータセンタ運用者にとって負担になっている。
また、例えばデータセンタにおいては、複数の企業のコンピュータ装置が同一の室内に設置されている場合があり、例えば特定の企業のコンピュータ装置が設置されている近辺には他の企業のユーザを近寄らせないようにすることが望ましい場合がある。このため、データセンタの室内においてユーザを案内する場合、アテンド業務者はこのような事情を考慮した案内経路により案内を行うことが望ましい。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、データセンタ等の運用者における負担を軽減し、効率良くアテンド業務を行う警報装置、警報システムおよび警報出力方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明は、定められた複数の区画に分類された室内に入室するユーザに携帯され、近距離無線通信を行うユーザ無線タグと通信を行う警報装置であって、複数の区画毎に、区画にユーザが移動可能であるか否かを示す権限情報が対応付けられた区画情報が記憶されている区画情報記憶部と、区画情報記憶部に記憶されている区画情報から、ユーザが移動可能である区画を読み出し、複数の区画のうち定められた第1の区画から、他の第2の区画に移動する経路であって、ユーザが移動可能であると示された区画のみを通過する経路を探索する経路探索部と、警報装置を走行させる走行部と、経路探索部によって探索された区画経路を走行するように走行部を駆動させる走行駆動部と、ユーザ無線タグと近距離無線通信を行うユーザ無線タグ通信部と、ユーザ無線タグ通信部による近距離無線通信に基づいて、ユーザ無線タグが定められた距離以内に存在するか否かを判定する判定部と、判定部によって、ユーザ無線タグが定められた距離以内に存在しないと判定されると、警報を出力する警報部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、ユーザを撮像する撮像部を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、室内には、区画毎に、区画を識別する区画識別情報が記憶されている区画無線タグが設置され、警報装置は、区画無線タグと近距離無線通信を行って区画識別情報を読み出す区画無線タグ通信部を備え、走行駆動部は、区画無線タグ通信部が読み出した区画識別情報が、経路探索部によって探索された区画経路に含まれるか否かを判定することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、近距離無線通信を行うユーザ無線タグと、ユーザ無線タグと無線通信を行う警報装置とを備えた警報システムであって、ユーザ無線タグは、定められた複数の区画に分類された室内に入室するユーザに携帯され、警報装置は、複数の区画毎に、区画にユーザが移動可能であるか否かを示す権限情報が対応付けられた区画情報が記憶されている区画情報記憶部と、区画情報記憶部に記憶されている区画情報から、ユーザが移動可能である区画を読み出し、複数の区画のうち定められた第1の区画から、他の第2の区画に移動する経路であって、ユーザが移動可能であると示された区画のみを通過する経路を探索する経路探索部と、警報装置を走行させる走行部と、経路探索部によって探索された区画経路を走行するように走行部を駆動させる走行駆動部と、ユーザ無線タグと近距離無線通信を行うユーザ無線タグ通信部と、ユーザ無線タグ通信部による近距離無線通信に基づいて、ユーザ無線タグが定められた距離以内に存在するか否かを判定する判定部と、判定部によって、ユーザ無線タグが定められた距離以内に存在しないと判定されると、警報を出力する警報部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、定められた複数の区画に分類された室内に入室するユーザに携帯され、近距離無線通信を行うユーザ無線タグと通信を行い、複数の区画毎に、区画にユーザが移動可能であるか否かを示す権限情報が対応付けられた区画情報が記憶されている区画情報記憶部を備えた警報装置の警報出力方法であって、区画情報記憶部に記憶されている区画情報から、ユーザが移動可能である区画を読み出し、複数の区画のうち定められた第1の区画から、他の第2の区画に移動する経路であって、ユーザが移動可能であると示された区画のみを通過する経路を探索するステップと、探索した区画経路を走行するように警報装置を走行させるステップと、ユーザ無線タグと近距離無線通信を行うステップと、近距離無線通信に基づいて、ユーザ無線タグが定められた距離以内に存在するか否かを判定するステップと、ユーザ無線タグが定められた距離以内に存在しないと判定すると、警報を出力するステップと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように、本発明によれば、定められた複数の区画に分類された室内における区画毎に、ユーザが移動可能であるか否かを示す権限情報が対応付けられた区画情報が記憶されている区画情報記憶部を備えた警報装置が、区画情報からユーザが移動可能である区画を読み出し、複数の区画のうち定められた第1の区画から、他の第2の区画に移動する経路であって、ユーザが移動可能であると示された区画のみを通過する経路を探索し、探索した区画経路を走行するように警報装置を走行させ、ユーザに携帯されたユーザ無線タグと近距離無線通信を行い、定められた距離以内に存在しないと判定すると、警報を出力するようにしたので、データセンタ等の運用者における負担を軽減し、効率良くアテンド業務を行う警報装置、警報システムおよび警報出力方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態による警報システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による警報システムによるアテンド業務処理の概要を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態による区画情報記憶部に記憶されている区画情報のデータ例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態による空間と区画の関係の例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態による空間において特定のユーザが移動可能な区画の例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態によるアテンド開始処理の動作例を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態によるアテンド処理の動作例を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態による来訪者検知処理の動作例を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態による監視処理の動作例を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態による経路探索処理を地図情報サーバによって行う動作例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による警報システム1の構成を示すブロック図である。警報システム1は、ユーザ無線タグ100と、区画無線タグ200と、警報装置300と、管理端末400と、来訪者管理サーバ410と、地図情報サーバ420と、ラック構成管理サーバ430と、警報装置管理サーバ440と、来訪者ログ記録サーバ450と、異常警報サーバ460とを備えている。
【0014】
図2は、本実施形態の警報システム1によるアテンド業務処理の概要を示す図である。警報装置300は、データセンタ内を走行可能なコンピュータ装置であり、データセンタに来訪したユーザの案内や業務立会いなどのアテンド業務処理を行う。ここで、警報システム1によるアテンド処理対象であるデータセンタ内には、通路や室内などの空間毎、階毎に複数の警報装置300が設置することができる。このような空間は、後述するように定められた複数の区画に分類される。また、警報装置300がアテンド業務処理を行わない時間帯等には、床の掃除処理や監視処理などを行うようにしても良い。また、警報装置300による監視の他に、データセンタ内に監視カメラを設けて、相互補完的に監視を行うようにしても良い。
【0015】
図1にもどり、ユーザ無線タグ100は、データセンタに来訪したユーザに貸与されて携帯され、近距離無線通信を行うIC(integrated circuit)タグである。近距離無線通信とは、数センチメートル〜数メートル程度の通信エリアの無線通信をいう。ここでは、ユーザ無線タグ100は、リーダ/ライタ(本実施形態では警報装置300のユーザ無線タグ通信部307)から送信される電波エネルギーに基づいて動作する950MHz帯のパッシブタグであるとして説明する。これにより、警報装置300の電界外にユーザ無線タグ100が出た場合、そのユーザ無線タグ100を携帯するユーザが警報装置300から一定距離以上離れたことを検知することができる。例えば、リーダ/ライタによる送信電力が4W(EIRP)の場合、ICタグが約5m程度の範囲以内に存在するか否かを検知することができる。
【0016】
区画無線タグ200は、データセンタの空間内の、定められた区画毎に設置され、当該区画を識別する区画識別情報(ID)が記憶されているICタグである。例えば、室内が一定区画毎のタイルカーペットが敷かれている場合には、タイルカーペットごとに区画無線タグ200を埋めて設置することができる。あるいは、区画無線タグ200は定められた区画毎に天井に設置することもできる。
【0017】
警報装置300は、データセンタに来訪したユーザのアテンド業務処理を行うコンピュータ装置であり、通信部301と、区画情報記憶部302と、区画無線タグ通信部303と、経路探索部304と、走行部305と、走行駆動部306と、ユーザ無線タグ通信部307と、判定部308と、警報部309と、撮像部310と、音声入力部311と、音声出力部312とを備えている。
【0018】
通信部301は、管理端末400や来訪者管理サーバ410等のコンピュータ装置と無線通信を行う。
区画情報記憶部302には、データセンタ内の空間毎に定められた複数の区画毎に、データセンタに来訪したユーザが移動可能であるか否かを示す権限情報が対応付けられた区画情報が記憶されている。図3は、区画情報記憶部302に記憶されている区画情報のデータ例を示す図である。図に示すように、区画情報には、区画識別情報(ID)と、空間識別情報(ID)と、移動可能権限識別情報(ID)と、備考との情報が含まれる。区画IDは、区画無線タグ200が設置された区画を識別する情報であり、空間IDは、データ内の空間を識別する情報である。図4は、空間と区画の関係の例を示す図である。この図は、空間IDが「015」である室内における区画IDを示している。このように、空間IDが「015」である室内は、定められた一定範囲ごとに区画が分類されており、それぞれの区画は「1000」、「1001」などの区画IDによって識別される。この室内においては、符号a〜d、符号e〜h、符号i〜lの区間にはサーバラックが設置されており、サーバラックには来訪者であるユーザが利用するコンピュータ装置が設置されている。ここでは、区画ID「1002」の箇所に室内への入口が存在することとする。
【0019】
図3にもどり、移動可能権限IDは、ユーザが対応する区画に移動可能であるか否かを示す権限情報である。ここでは、権限情報としてユーザの帰属する会社識別情報(ID)を対応付けた例を示すが、ユーザを識別するユーザ識別情報(ID)を対応付けることもできる。ここでは、例えばA社のユーザは、区画IDが「1000」である区画に移動することができるが、区画IDが「1003」である区画には移動することができないことを示している。図5は、このような権限情報に基づき、空間IDが「015」である室内においてA社が移動可能な領域を示した図である。斜線によって塗りつぶした区画は、A社のユーザが移動可能でない区画であり、斜線によって塗りつぶしていない区画は、A社のユーザが移動可能な区画である。図3にもどり、備考は、区画情報を補足する情報であり、例えば空間IDに示される空間を示す文字情報である。ここでは、例えば空間IDが「015」である室内は「室内D」である。
【0020】
図1にもどり、区画無線タグ通信部303は、警報装置300がデータセンタの空間内を走行する際に、図5に示したような区画毎に設置された区画無線タグ200と近距離無線通信を行って、区画無線タグ200に記憶されている区画IDを読み出す。
経路探索部304は、区画情報記憶部302に記憶されている区画情報から、ユーザが移動可能である区画を読み出し、データセンタの空間内の複数の区画のうち定められた第1の区画から、他の第2の区画に移動する経路であって、ユーザが移動可能であると示された区画のみを通過する経路を探索する。例えば、図5に示したような空間において、A社のユーザが、入口である区画ID「1002」の区画から、室内Dにおける区画ID「1042」の区画に移動する経路を探索する。この図において塗りつぶされていない区画が、ユーザが移動可能な区画であるため、経路となる区画IDは「1002」、「1050」、「1051」、「1052」、「1053」、「1092」、「1091」、「1090」、「1043」、「1042」である。このような経路探索の処理は、例えばダイクストラ法やA*探索アルゴリズムなどを用いて行うことができる。ここで、ユーザの目的地である区画は、警報装置300が備えるキーボード等の入力デバイスに入力されるようにしても良いし、来訪者管理サーバ410や地図情報サーバ420、ラック構成管理サーバ430等を参照して、ユーザまたはユーザの帰属する会社のコンピュータ装置が設置された区画を読み出すようにしても良い。
【0021】
走行部305は、前記警報装置を走行させる警報装置300の下部に設置された複数の車輪を有しており、走行駆動部306から受信する駆動命令に応じて車輪を駆動させて、警報装置300を走行させる。走行部14は、例えば、左右の車輪の回転速度を変えて走行方向を変えたり、左右の車輪の回転方向を逆にすることで旋回して走行したりすることができる。
【0022】
走行駆動部306は、経路探索部304によって探索された区画経路を走行するように走行部305を駆動させる。ここで、走行駆動部306は、例えば、室内の区画毎の距離や方向などが示される地図情報を、予め地図情報サーバ420から取得して自身の記憶領域に記憶しており、このような地図情報に基づいて走行する。例えば、走行駆動部306は、走行部305の車輪モータの回転数に対応する走行距離を計測し、経路探索部304によって探索された区画経路に応じた距離、方向に警報装置300が走行するように制御する。また、走行駆動部306は、経路探索部304によって探索された区画経路に応じて走行しているか否かを判定するために、ユーザ無線タグ通信部307によって区画毎の床に設置された区画無線タグ200から区画IDを読み取り、読み出した区画IDが、経路探索部304によって探索された区画経路に含まれるか否かを判定することができる。
【0023】
ユーザ無線タグ通信部307は、ユーザ無線タグ100と近距離無線通信を行い、ユーザ無線タグ100に記憶されている識別情報を読み出す。ここでは、ユーザ無線タグ100は、ユーザ無線タグ通信部307が通信を行うデータセンタに来訪したユーザに携帯されている。ここでは、電波出力の強度に応じて電波の到達距離が定められるため、ユーザ無線タグ通信部307は、データセンタの運用者等によって定められた到達距離に応じた強度で、一定範囲内に電波出力を行う。
【0024】
判定部308は、ユーザ無線タグ通信部307による近距離無線通信に基づいて、ユーザ無線タグ100が定められた距離以内に存在するか否かを判定する。例えば、上述したように、ユーザ無線タグ通信部307により出力された電波は一定範囲内にしか到達しないため、ユーザ無線タグ通信部307によってユーザ無線タグ100と近距離無線通信が行われている場合には、ユーザ無線タグ100を携帯したユーザが定められた距離以内に存在すると判定でき、ユーザ無線タグ100と近距離無線通信が行われていない場合には、ユーザ無線タグ100を携帯したユーザが定められた距離以内に存在しないと判定できる。あるいは、ユーザ無線タグ100との間で通信が行われた場合にも、その応答の電波強度に基づいて、ユーザ無線タグ100との距離を算出することができる。ここで、例えばユーザ無線タグ通信部307が複数(例えば、2本)のアンテナを有する場合には、より正確な距離を算出することができる。
【0025】
警報部309は、判定部308によって、ユーザ無線タグ100が定められた距離以内に存在しないと判定されると、警報を出力する。警報は、例えば、音声出力部312によって警告音を出力するようにしても良いし、ネットワークを介して接続された管理端末400や異常警報サーバ460に警報信号を送信するようにしても良い。データセンタの運用者は、このような警報を受けることで、データセンタに来訪したユーザが警報装置300から離れていることを知ることができる。
【0026】
撮像部310は、データセンタに来訪したユーザを撮像するカメラである。例えば、警報装置300は、走行中にはユーザは警報装置300の後をついてきているため後方にカメラを向け、目的地についた場合には、その目的地に設置されたコンピュータ装置の方向にカメラを向けるように制御される。あるいは、警報装置300がユーザ無線タグ通信部307としての複数のアンテナを備える場合には、いずれのアンテナがユーザ無線タグ100と通信を行っているかを検出することにより、警報装置300に対してユーザがどの方向に存在するかを判定することができる。この場合には、ユーザが存在すると判定した方向に3カメラを向けるようにすることができる。撮像部310によって撮像された画像(動画)は、警報装置300の記憶領域に記憶されるようにしても良いし、管理端末400や来訪者ログ記録サーバ450などに送信して記憶されるようにしても良い。
【0027】
音声入力部311は、ユーザの声等の音声を入力するマイクである。音声入力部311によって入力された音声は、警報装置300の記憶領域に記憶されるようにしても良いし、管理端末400や来訪者ログ記録サーバ450などに送信して記憶されるようにしても良い。
音声出力部312は、音声を出力するスピーカである。例えば、音声出力部312は、異常発生時の警告音を出力することができる。あるいは、警報装置300は管理端末400を利用するデータセンタの運用者等と無線通信による会話ができるようにし、会話音声を出力するようにしても良い。
【0028】
管理端末400は、データセンタの運用者等によって利用されるコンピュータ装置である。管理端末400は、例えばデータセンタの入口付近に設置され、ユーザがデータセンタに訪問した際の受付業務等を行う。
来訪者管理サーバ410は、データセンタへの来訪者に関する情報を管理するコンピュータであり、来訪者管理DB411を備えている。来訪者管理DB411には、例えば、来訪者情報、無線タグ情報、区画毎の移動制限情報(区画情報)などが記憶されている。
地図情報サーバ420は、データセンタ内の地図に関する情報を管理するコンピュータであり、地図情報DB421を備えている。地図情報DB421には、例えば、地図情報、区画無線タグ情報、ラック位置情報などが記憶されている。
【0029】
ラック構成管理サーバ430は、データセンタの空間内のラックの構成に関する情報を管理するコンピュータであり、ラック構成管理DB431を備えている。ラック構成管理DB431には、例えば、ラック識別情報、ラック構成情報、所有者情報などが記憶されている。
警報装置管理サーバ440は、データセンタ内に存在する警報装置300に関する情報を管理するコンピュータであり、警報装置管理DB441を備えている。警報装置管理DB441には、例えば、警報装置識別情報、稼働状態、現在位置情報などが記憶される。
【0030】
来訪者ログ記録サーバ450は、データセンタへ来訪したユーザに関する情報を管理するコンピュータであり、来訪者ログ記録DB451を備えている。来訪者ログ記録DB451には、例えば、カメラ映像、来訪者移動履歴、無線タグ状態履歴などが記憶される。
異常警報サーバ460は、警報装置300から出力された警報に関する情報を管理するコンピュータであり、異常警報DB461を備えている。異常警報DB461には、例えば、警報装置300から出力された警報や、警報が出力された日時を示す情報などが記憶される。
【0031】
次に、本実施形態による警報システム1の動作例を説明する。図6は、本実施形態の警報システム1によるアテンド開始処理の動作例を説明するフローチャートである。
まず、ユーザがデータセンタに来訪すると、データセンタの運用者は、管理端末400にユーザの氏名、会社名、日時などの来訪者情報を入力する。管理端末400は、入力された来訪者情報を来訪者管理サーバ410に送信する(ステップS1)。来訪者管理サーバ410は、管理端末400から送信された来訪者情報を来訪者管理DB411に記憶させる(ステップS2)。
【0032】
ここで、データセンタの運用者はユーザに貸与する複数の無線タグを予め用意しており、用意した無線タグからユーザに貸与する無線タグを選択して、その無線タグの無線タグIDと来訪者情報とを対応付けて管理端末400に入力する。管理端末400は、入力された無線タグIDと来訪者情報とを対応付けて記憶し、来訪者管理サーバ410に送信する(ステップS3)。来訪者管理サーバ410は、管理端末400から送信された無線タグIDと来訪者情報とを対応付けて来訪者管理DB411に記憶させる(ステップS4)。データセンタの運用者は、来訪者情報に対応付けられた無線IDが記憶されている無線タグを、ユーザ無線タグ100としてユーザに貸与する。また、貸与するユーザ無線タグ100を警報装置300のユーザ無線タグ通信部307にかざす。
【0033】
警報装置300のユーザ無線タグ通信部307は、近接されたユーザ無線タグ100から無線タグIDを読み出して記憶する(ステップS5)。警報装置300の通信部301は、読み出された無線タグIDを来訪者管理サーバ410に送信する(ステップS6)。警報装置300の経路探索部304は、区画情報記憶部302に記憶されている区画情報から、ユーザに対応する経路探索の処理を行い、区画経路を算出する(ステップS7)。ここで、経路探索部304によって、移動可能なルートである区画経路が算出されれば(ステップS8:YES)、警報装置300は、アテンド処理を開始する(ステップS9)。一方、経路探索部304によって、移動可能なルートである区画経路が算出されなければ(ステップS8:NO)、警報装置300は、管理端末400に移動可能ルートが存在しないことを通知し(ステップS10)、アテンド処理を開始しない(ステップS11)。ここで、移動可能ルートが存在しない場合には、全ての区画を移動可能であるとして経路探索を行なうようにしても良い。
【0034】
図7は、本実施形態の警報装置300によるアテンド処理の動作例を説明するフローチャートである。警報装置300の走行駆動部306は、ステップS7において算出された移動可能ルートに基づいて、走行部305を駆動させ、警報装置300を走行させる(ステップS21)。ここで、区画無線タグ通信部303が、床に設置された区画無線タグ200を読み出し、走行駆動部306は、区画無線タグ通信部303によって区画無線タグ200の無線タグIDが読み出されているか否かを判定する(ステップS22)。ここで、区画無線タグ通信部303によって区画無線タグ200の無線タグIDが読み出されていないと判定すると(ステップS22:NO)、警報部309は、管理端末400に異常を通知する警報を出力し(ステップS23)、アテンド処理を終了する(ステップS29)。
【0035】
走行駆動部306は、ステップS22において、区画無線タグ通信部303によって区画無線タグ200の無線タグIDが読み出されていると判定されると(ステップS22:YES)、その読み出された無線タグIDが、区画経路における目的地であるか否かを判定する(ステップS24)。無線タグIDが、区画経路における目的地であれば(ステップS24:YES)、アテンド処理を終了する(ステップS29)。一方、無線タグIDが、区画経路における目的地でなければ(ステップS24:NO)、地図情報に沿って走行を続ける(ステップS25)。この際、警報装置300は、来訪者検知処理を行い(ステップS26)、来訪者が検知できなければ(ステップS26:NO)、異常警報を出力する(ステップS28)。来訪者が検知できれば(ステップS26:YES)、警報装置300は、警報装置管理サーバ440に、警報装置300の現在位置、来訪者の状況(カメラ映像など)を送信する(ステップS27)。
【0036】
図8は、本実施形態の警報装置300による来訪者検知処理の動作例を説明するフローチャートである。
来訪者検知処理では、警報装置300のユーザ無線タグ通信部307が、電波を出力して、ユーザ無線タグ100と通信を行う(ステップS30)。ユーザ無線タグ通信部307がユーザ無線タグ100と通信を行い、判定部308によって無線タグIDが定められた距離以内に存在すると判定されれば(ステップS31:YES)、ステップS30にもどり、ユーザ無線タグ100との通信処理を続ける。
【0037】
一方、ユーザ無線タグ通信部307が、ユーザ無線タグ100と通信い、判定部308によって無線タグIDが定められた距離以内に存在しないと判定されれば(ステップS31:NO)、警報装置300の音声出力部312は、ユーザに移動可能領域から離れていることを知らせる警告音を出力する(ステップS32)。警告を出力した後に、判定部308によって無線タグIDが定められた距離以内に存在すると判定されれば(ステップS33:YES)、ステップS30にもどり、ユーザ無線タグ100との通信処理を続ける。警告を出力した後に、判定部308によって無線タグIDが定められた距離以内に存在しないと判定されれば(ステップS33:NO)、警報部309は、管理端末400や異常警報サーバ460に、ユーザ無線タグ100が定められた距離以内に存在しないことを示す警報を出力する(ステップS34)。
【0038】
図9は、本実施形態の警報装置300による監視処理の動作例を説明するフローチャートである。ステップS29においてアテンド処理が終了すると、警報装置300の撮像部310は、カメラ映像の記録を開始する(ステップS40)。通信部301は、撮像部310によって撮像されたカメラ映像を、来訪者ログ記録サーバ450に送信する(ステップS41)。来訪者ログ記録サーバ450は、警報装置300から送信されたカメラ映像を、来訪者ログ記録DB451に記憶させる(ステップS42)。また、警報装置300は、自身の現在位置と、ユーザが作業を行うコンピュータ装置が設置されているラックの位に基づいて、ユーザが存在する方向に撮像部310のカメラを向ける。警報装置300の判定部308は、撮像部310によって撮像された映像内に人が映っているか否かを判定する(ステップS44)。ここで、人が映っているか否かは、例えば、映像の差分抽出を行って動いている領域が存在するか否かにより判定できる。
【0039】
警報装置300の判定部308が、撮像部310によって撮像された映像内に人が映っていると判定すると(ステップS44:YES)、上述した来訪者検知処理を行う(ステップS45)。ここで、来訪者が検知されると(ステップS45:YES)、通信部301が、来訪者ログ記録サーバ450に、無線タグ状態履歴情報を送信し(ステップS46)、ステップS41にもどり、映像送信処理を続ける。ここで、来訪者ログ記録サーバ450は、警報装置300から送信された無線タグ状態履歴を、来訪者ログ記録DB451に記憶させる(ステップS47)。
【0040】
一方、ステップS44において、警報装置300の判定部308が、撮像部310によって撮像された映像内に人が映っていないと判定すると(ステップS44:NO)、音声出力部312が、ユーザに映像領域内に入るように警告する警告音を出力する(ステップS48)。この後、一定時間の間、撮像部310によって撮像された映像内に人が映っているか否かを判定する(ステップS49)。映像内に人が映っていなければ(ステップS49:YRS)、警報部309が、異常警報を出力する(ステップS50)。映像内に人が映っていれば(ステップS49:NO)、ステップS44にもどり、映像内のユーザ検出処理を続ける。
【0041】
なお、ここでは、警報装置300が区画情報を予め来訪者管理サーバ410から受信して区画情報記憶部302に記憶させておき、経路探索処理を行うこととしたが、警報装置300と来訪者管理サーバ410と地図情報サーバ420とラック構成管理サーバ430とが通信を行いながら、経路探索を行うようにしても良い。図10は、経路探索処理を地図情報サーバ420によって行う動作例を説明するフローチャートである。
【0042】
ここでは、警報装置300は、無線タグの識別情報と、来訪者管理DB411に記憶されている移動可能権限情報(区画情報)に基づいて、移動可能ルートである区画経路を算出する(ステップS60)。来訪者管理サーバ410は、来訪者情報と、移動可能権限情報と、目的地であるラック等の情報を、地図情報サーバ420に送信する(ステップS61)。地図情報サーバ420は、来訪者管理サーバ410から送信された情報に応じて、目的地(ラック)に対応付けられた床位置情報を、ラック構成管理サーバ430に問合せる(ステップS62)。ラック構成管理サーバ430は、問合せが送信されたラックの床位置情報を、地図情報サーバ420に送信する(ステップS63)。地図情報サーバ420は、ラック構成管理サーバ430から送信された床位置情報を受信すると、来訪者情報と権限情報に基づいて、目的地である区画までの区画経路を、上述したような経路探索アルゴリズムにより算出する(ステップS64)。
【0043】
ここで、移動可能なルートがなければ(ステップS65:NO)、地図情報サーバ420は、来訪者管理サーバ410に移動可能ルートが存在しない旨を示す情報を送信し、来訪者管理サーバ410は、同様に、警報装置300に移動可能ルートが存在しない旨を示す情報を送信する(ステップS66)。移動可能なルートがあれば(ステップS65:YES)、地図情報サーバ420は、算出した区画経路を、来訪者管理サーバ410に送信する(ステップS67)。来訪者管理サーバ410は、同様に、区画経路を警報装置300に送信する(ステップS68)。
【0044】
以上説明したように、本実施形態によれば、床に設置された区画無線タグ200を読み取ることで、警報装置300が存在する正確な位置を判定することができ、定められた区画経路を正確に辿って来訪者であるユーザを目的地まで案内することができる。この際、区画毎に予め定められた権限情報に基づいて案内をする経路が決定されるため、例えば複数企業が同一室内にコンピュータ装置を設置されている場合には、任意の経路を避けてユーザを案内することができる。また、ユーザが携帯しているユーザ無線タグ100と通信を行うことにより、ユーザが警報装置300に近くに存在するか否かを判定することができ、近くに存在しない場合には警報を出力することができる。
【0045】
なお、本発明における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより警報の出力を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0046】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0047】
1 警報システム
100 ユーザ無線タグ
200 区画無線タグ
300 警報装置
301 通信部
302 区画情報記憶部
303 区画無線タグ通信部
304 経路探索部
305 走行部
306 走行駆動部
307 ユーザ無線タグ通信部
308 判定部
309 警報部
310 撮像部
311 音声入力部
312 音声出力部
400 管理端末
410 来訪者管理サーバ
411 来訪者管理DB
420 地図情報サーバ
421 地図情報DB
430 ラック構成管理サーバ
431 ラック構成管理DB
440 警報装置管理サーバ
441 警報装置管理DB
450 来訪者ログ記録サーバ
451 来訪者ログ記録DB
460 異常警報サーバ
461 異常警報DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
定められた複数の区画に分類された室内に入室するユーザに携帯され、近距離無線通信を行うユーザ無線タグと通信を行う警報装置であって、
複数の前記区画毎に、当該区画に前記ユーザが移動可能であるか否かを示す権限情報が対応付けられた区画情報が記憶されている区画情報記憶部と、
前記区画情報記憶部に記憶されている前記区画情報から、前記ユーザが移動可能である区画を読み出し、複数の前記区画のうち定められた第1の区画から、他の第2の区画に移動する経路であって、前記ユーザが移動可能であると示された区画のみを通過する経路を探索する経路探索部と、
前記警報装置を走行させる走行部と、
前記経路探索部によって探索された前記区画経路を走行するように前記走行部を駆動させる走行駆動部と、
前記ユーザ無線タグと近距離無線通信を行うユーザ無線タグ通信部と、
前記ユーザ無線タグ通信部による前記近距離無線通信に基づいて、前記ユーザ無線タグが定められた距離以内に存在するか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって、前記ユーザ無線タグが定められた距離以内に存在しないと判定されると、警報を出力する警報部と、
を備えることを特徴とする警報装置。
【請求項2】
前記ユーザを撮像する撮像部
を備えることを特徴とする請求項1に記載の警報装置。
【請求項3】
前記室内には、前記区画毎に、当該区画を識別する区画識別情報が記憶されている区画無線タグが設置され、
前記警報装置は、
前記区画無線タグと近距離無線通信を行って前記区画識別情報を読み出す区画無線タグ通信部を備え、
前記走行駆動部は、前記区画無線タグ通信部が読み出した前記区画識別情報が、前記経路探索部によって探索された前記区画経路に含まれるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の警報装置。
【請求項4】
近距離無線通信を行うユーザ無線タグと、当該ユーザ無線タグと無線通信を行う警報装置とを備えた警報システムであって、
前記ユーザ無線タグは、定められた複数の区画に分類された室内に入室するユーザに携帯され、
前記警報装置は、
複数の前記区画毎に、当該区画に前記ユーザが移動可能であるか否かを示す権限情報が対応付けられた区画情報が記憶されている区画情報記憶部と、
前記区画情報記憶部に記憶されている前記区画情報から、前記ユーザが移動可能である区画を読み出し、複数の前記区画のうち定められた第1の区画から、他の第2の区画に移動する経路であって、前記ユーザが移動可能であると示された区画のみを通過する経路を探索する経路探索部と、
前記警報装置を走行させる走行部と、
前記経路探索部によって探索された前記区画経路を走行するように前記走行部を駆動させる走行駆動部と、
前記ユーザ無線タグと近距離無線通信を行うユーザ無線タグ通信部と、
前記ユーザ無線タグ通信部による前記近距離無線通信に基づいて、前記ユーザ無線タグが定められた距離以内に存在するか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって、前記ユーザ無線タグが定められた距離以内に存在しないと判定されると、警報を出力する警報部と、
を備えることを特徴とする警報システム。
【請求項5】
定められた複数の区画に分類された室内に入室するユーザに携帯され、近距離無線通信を行うユーザ無線タグと通信を行い、複数の前記区画毎に、当該区画に前記ユーザが移動可能であるか否かを示す権限情報が対応付けられた区画情報が記憶されている区画情報記憶部を備えた警報装置の警報出力方法であって、
前記区画情報記憶部に記憶されている前記区画情報から、前記ユーザが移動可能である区画を読み出し、複数の前記区画のうち定められた第1の区画から、他の第2の区画に移動する経路であって、前記ユーザが移動可能であると示された区画のみを通過する経路を探索するステップと、
探索した前記区画経路を走行するように前記警報装置を走行させるステップと、
前記ユーザ無線タグと近距離無線通信を行うステップと、
当該近距離無線通信に基づいて、前記ユーザ無線タグが定められた距離以内に存在するか否かを判定するステップと、
前記ユーザ無線タグが定められた距離以内に存在しないと判定すると、警報を出力するステップと、
を備えることを特徴とする警報出力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−108669(P2012−108669A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−256171(P2010−256171)
【出願日】平成22年11月16日(2010.11.16)
【出願人】(000102728)株式会社エヌ・ティ・ティ・データ (438)
【Fターム(参考)】