説明

警報装置および警報装置に用いるストラップ

【課題】操作子によって引っ張られて警報動作を開始させるためのスイッチが破損されることを防止する警報装置を提供すること。
【解決手段】本体内部に設けた警報動作を開始させるためのスイッチ13に本体外部にある操作子15をストラップ14で連結するために、ストラップ14の端に係合体16を取り付け、係合体16が収納されて係合する係合用凹部17を操作子15に形成し、
係合体16と係合用凹部17の係合部分に、スイッチ13を作動させた後にスイッチ13を破損させるまでに至らない張力がストラップ14に発生したときに破断する破断部19を形成し、操作子15が異常状態の発生によって強く引っ張られても、スイッチ13が破損する張力の発生前に破断部19が破断して、操作子15とストラップ14とを分離させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本体内部に設けた警報動作を開始させるためのスイッチに該本体外部にある操作子をストラップで連結し、該操作子により該ストラップを引っ張り、該スイッチを作動させて警報を発生させる警報装置に係り、該操作子を強く引っ張ったときに該スイッチを破損させてしまうことを防止する警報装置および警報装置に用いるストラップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、警報装置としては、切迫した緊急時における警報を発する操作に対し、容易性の観点からストラップを引っ張るようにしたものが多く採用されている。
【0003】
例えば、下記の特許文献1(特開2000−184021号公報)に開示されたように、携帯電話機に防犯ブザーの機能を加えた防犯ブザー機能付き携帯電話機であって、携帯ストラップを引いて防犯ブザーを発生させるもがある。すなわち、この技術は、前記携行用ストラップを防犯スイッチ操作部と兼用させたものである。具体的には、携帯ストラップの一端に設けられた防犯スイッチ操作部を着脱することでON/OFFする携帯ストラップスイッチ機構を有する。この携帯ストラップスイッチ機構は、防犯スイッチ操作部を携帯ストラップスイッチ機構に挿入した状態では、電源部から鳴動部への電力供給を停止して防犯ブザーを発生させない。
【0004】
一方、携帯ストラップを引っ張って防犯スイッチ操作部を携帯ストラップスイッチ機構から引き抜くと、携帯ストラップスイッチ機構は、電源部から鳴動部に電力供給を供給して防犯ブザーを発生させる。ここで、鳴動中の防犯ブザーを停止させるためには、防犯スイッチ操作部を携帯ストラップスイッチ機構に挿入して電源部から鳴動部への電力供給を停止する。
【0005】
上記特許文献1(特開2000−184021号公報)に開示された従来技術は、防犯ブザーの停止が防犯スイッチ操作部を携帯ストラップスイッチ機構に挿入する簡単な操作で達成できる。そのため、使用者の意図に反して防犯ブザーが停止されてしまい、警報機能として満足できるものでなかった。
【0006】
そこで、下記の特許文献2(特開2002−57816号公報)に開示されたように、防犯ブザーの停止が不用意に行われないようにしたものが提案されている。この技術は、防犯ブザーの発生を停止させるための停止手段が暗証番号の入力によって制御されるように構成したものである。そのため、使用者が暗証番号を入力しない限り防犯ブザーが発生を続けて警報機としての機能を高めている。
【0007】
すなわち、特許文献2に開示された携帯電話は、携帯電話本体が番号記号ボタンを備え、防犯ブザ−、電話番号記憶手段、通信手段および暗証番号記憶手段が携帯電話本体に内蔵されている。また、防犯ブザーの入力スイッチが携帯電話本体に設けられている。そして、通信手段は防犯ブザーの作動から所定時間経過後に、電話番号記憶手段に記憶される電話番号先に対して通信し、停止手段は暗証番号記憶手段により記憶された暗証番号を番号記号ボタンで入力することにより防犯ブザーを停止させるようにしたものである。
【0008】
ここで、特許文献1と特許文献2との技術を併せて警報装置を形成し、操作の容易性と高い警報機能の維持とが考慮された警報装置を得ることが考えられる。即ち、警報装置の本体に設けた警報動作を開始させるためのスイッチに操作子をストラップで連結し、該操作子を引っ張ることにより該スイッチを作動させて警報を発生させ、警報の発生の停止を暗証番号などの入力による方法をとることが考えられる。
【特許文献1】特開2000−184021号公報(段落[0007]〜、段落[0009]、図2)
【特許文献2】特開2002−57816号公報(段落[0014]〜、段落[0017])
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した従来技術のようにスイッチをストラップで作動させる警報装置は、切迫した緊急時にストラップを強く引っ張ってストラップに大きな張力を発生させてしまう。そのため、スイッチを破損させてしまうことがある。このスイッチは警報装置内にあり、破損した場合にその修理が面倒であるという問題点があった。
【0010】
そこで、本発明は、上述したような従来の問題点を除去した警報装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、本体内部に設けた警報動作を開始させるためのスイッチに該本体外部にある操作子をストラップで連結し、該操作子により該ストラップを引っ張り、該スイッチを作動させて警報を発生させる警報装置において、前記操作子の連結される側の前記ストラップの端に取り付けられた係合体と、前記係合体が収納されて係合する前記操作子に形成された係合用凹部と、前記係合体と前記係合用凹部の係合部分に形成した、前記スイッチを作動させた後に該スイッチを破損させるまでに至らない張力が前記ストラップに発生したときに破断して係合状態を解除する破断部と、を備えていることを特徴とする。
【0012】
また、本願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の警報装置において、前記破断部は、前記係合体に設けたことを特徴とする。
また、本願の請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の警報装置において、前記操作子は、リング状に形成されていることを特徴とする。
【0013】
また、本願の請求項4に記載の発明は、本体内部に設けた警報動作を開始させるためのスイッチに該本体外部にある操作子をストラップで連結し、該操作子により該ストラップを引っ張り、該スイッチを作動させて警報を発生させる警報装置において、その内部に前記ストラップの結び目を収める矩形の枠部と、柱部とにより全体的にT字状に形成した係合体と、前記操作子がリング状であって、該リング状の内側に設けられて前記係合体を収納する係合用凹部と、前記係合用凹部の底部と前記操作子の外側とを連ねて形成され、前記柱部が挿入される貫通孔と、前記柱部の軸方向に沿って前記ストラップを挿入するように形成した溝と、前記係合体における前記係合用凹部に当接する辺を肉薄状にして前記スイッチを作動させた後に該スイッチを破損させるまでに至らない張力が前記ストラップに発生したときに破断して該係合体と前記柱部とを分離する破断部と、を備えていることを特徴とする。
【0014】
また、本願の請求項5に記載の発明は、本体内部に設けた警報動作を開始させるためのスイッチに該本体外部にある操作子をストラップで連結し、該操作子により該ストラップを引っ張り、該スイッチを作動させて警報を発生させる警報装置に用いるストラップにおいて、前記操作子の連結される側の前記ストラップの端に取り付けられた係合体と、前記係合体が収納されて係合する前記操作子に形成された係合用凹部と、前記係合体と前記係合用凹部の係合部分に形成した、前記スイッチを作動させた後に該スイッチを破損させるまでに至らない張力が前記ストラップに発生したときに破断して係合状態を解除する破断部と、を備えていることを特徴とする。
【0015】
また、本願の請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のストラップにおいて、前記破断部は、前記係合体に設けたことを特徴とする。
【0016】
また、本願の請求項7に記載の発明は、請求項5に記載のストラップにおいて、前記操作子は、リング状に形成されていることを特徴とする。
【0017】
また、本願の請求項8に記載の発明は、本体内部に設けた警報動作を開始させるためのスイッチに該本体外部にある操作子をストラップで連結し、該操作子により該ストラップを引っ張り、該スイッチを作動させて警報を発生させる警報装置に用いるストラップにおいて、その内部に前記ストラップの結び目を収める矩形の枠部と、柱部とにより全体的にT字状に形成した係合体と、前記操作子がリング状であって、該リング状の内側に設けられて前記係合体を収納する係合用凹部と、前記係合用凹部の底部と前記操作子の外側とを連ねて形成され、前記柱部が挿入される貫通孔と、前記柱部の軸方向に沿って前記ストラップを挿入するように形成した溝と、前記係合体における前記係合用凹部に当接する辺を肉薄状にして前記スイッチを作動させた後に該スイッチを破損させるまでに至らない張力が前記ストラップに発生したときに破断して該係合体と前記柱部とを分離する破断部と、を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、上述した解決手段により以下に述べる通りの優れた効果を奏する。即ち、本願の請求項1、請求項5に係る発明によれば、前記操作子が異常状態の発生によって強く引っ張られても、前記ストラップに発生する張力が前記スイッチを作動させた後に破損させるまでに至らない値で、係合部分の前記破断部が破断し、係合状態が解除されて前記操作子と前記ストラップとが分離してしまう。そのために、修理の面倒な前記スイッチが異常な力を受けて破損されることがない警報装置および警報装置に用いるストラップを提供できる。
【0019】
また、本願の請求項2、請求項6に係る発明は、前記係合体のみが破断するので、交換が容易な係合体を新しいものに換えるだけで警報装置および警報装置に用いるストラップを修復して再使用できる効果を有する。
【0020】
また、本願の請求項3、請求項7に係る発明によれば、前記操作子のリング部分に指を掛けて引っ張ることができるため、操作を確実に行うことができる警報装置および警報装置に用いるストラップを提供できる。
【0021】
また、本願の請求項4、請求項8に係る発明によれば、以下の効果を有す警報装置および警報装置に用いるストラップを提供できる。
【0022】
第一に、前記操作子が異常状態の発生によって強く引っ張られても、前記ストラップに発生する張力が前記スイッチを作動させた後に破損させるまでに至らない値で、前記係合体の前記破断部が破断し、前記係合体と柱部が分離する。この分離した柱部が前記ストラップと共に前記操作子から分離されるので、修理の面倒な前記スイッチが異常な力を受けて破損されることがなくなる
第二に、前記係合体のみが破断するので、該係合体を新しいものに換えるだけで警報装置を再生させて使用できる。しかも、前記係合体を新しいものに換える作業は、該係合体の枠部に前記ストラップの結び目を収めると共に、該ストラップを前記溝に挿入するだけで該ストラップの端に該係合体を取り付けられる。そして、前記係合体を前記係合用凹部に収納し、前記柱部を前記貫通孔に挿入するだけで前記ストラップに前記操作子を連結することができる。そのため、警報装置の修復が簡単な作業で確実にできる。
【0023】
第三に、前記操作子のリング部分に指を掛けて引っ張ることができるため、操作が確実に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための警報装置を例示するものであって、本発明をこの警報装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適用し得るものである。
【実施例】
【0025】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係る警報装置の説明図、図2は図1における係合体を示す斜視図、図3は図1における操作子を示す斜視図、図4は図3における操作子を一部断図として示す正面図、図5は図1におけるストラップの端に操作子を連結する状態を示す斜視図である。
【0026】
図1に示すように、警報装置1は携帯電話機に一体に組み込まれており、本体10内部に設けた警報を発生するブザー11と、同じく本体10内部に設けられブザー11の動作を制御する制御部12と、同じく本体10内部に設けられ制御部12の制御動作を行うスイッチ13と、スイッチ13の作動子131に一端が連結され他端が本体10の外部に引き出されたストラップ14とから構成されている。
【0027】
ストラップ14の他端にはリング状の操作子15が連結されている。この操作子15は使用者が指を掛けて引っ張ることによりストラップ14を介して作動子131を作動させるようになっている。
【0028】
ストラップ14と操作子15との連結部分は、ストラップ14の他端、即ち、ストラップ14における操作子15を連結する側の端に取付けられた係合体16と、係合体16を収納するために操作子15に形成された係合用凹部17とから構成されている。
【0029】
係合体16は、図2に示すように、矩形の枠部161と柱部162とからなっており、全体的にT字状に形成されている。
【0030】
係合用凹部17は、図3、図4に示すように、操作子15におけるリング状の内側に設けられている。また、係合用凹部17は枠部161が挿入される箱状の形状になっている。係合用凹部17の底と操作子15の外側との間は、柱部162が挿入されるように貫通孔18によって連なっている。柱部162には、その軸方向にストラップ14が挿入される溝163が形成されている。
【0031】
図5に示すように、係合体16のストラップ14の他端に結び目141が作られている状態で、この結び目141を係合体16の枠内に収めると共に、ストラップ14を溝163に挿入することにより、ストラップ14と係合体16とが一体化されるようになっている。
【0032】
ストラップ14を矢印Aで示す方向に引っ張ると、係合体16は係合用凹部17内に収められるようなっている。この状態においては、係合用凹部17の底面が受け面171となり、受け面171と当接する係合体16の辺とにより係合部分を形成している。そして、この辺は肉薄状に形成されて破断部19を構成する。
【0033】
破断部19は、スイッチ13が作動するが破損されるまでに至らない値の張力がストラップ14に発生したときに、破断するように肉薄になっている。即ち、スイッチ13が作動された後に、ストラップ14が更に大きな力で引っ張られ、スイッチ13が破損されてしまう前に、破断部19が破断するようになっている。破断部19が破断されると、柱部162が枠部161と分離されてストラップ14と共に貫通孔18から抜け出るようになっている。
【0034】
上述した本発明の実施例による警報装置1について、ストラップ14の端に操作子15を連結する手順について説明する。
【0035】
まず、ストラップ14の端には貫通孔18を通過できる大きさの結び目141を作る。そして、結び目141は係合体16の枠部161内に収める。この状態で、ストラップ14は溝163に挿入する。次に、ストラップ14の端に取り付けられた係合体16は、矢印Aで示す方向に引っ張って貫通孔171内に円柱部162を挿入し、係合用凹部17に枠部161を収納する。その結果、ストラップ14の端に係合体16が取り付けられる。
【0036】
次に、警報装置1の動作について説明する。通常は、制御部12がブザー11を動作させないように設定されている。異常状態が発生すると、使用者は警報を発生するために操作子15に指を掛けて引っ張る操作を行う。この操作によって作動子131が作動してスイッチ13を切換えて制御部12の制御動作を行わせる。この制御によってブザー11は警報を発生する。
【0037】
制御部12は、一旦ブザー11を動作させように制御した後には、スイッチ13の切換え操作などによってブザー11の停止を行うことができない。
【0038】
従って、ブザー11の警報動作は継続されるが、これを停止させる場合には、使用者が暗証番号を入力して制御部12によりブザー11の警報動作を停止させる。
【0039】
使用者は、往々にして異常状態発生の場合、大きな力で操作子15を引っ張ってしまうので、ストラップ14に大きな張力が発生する。この場合、スイッチ13が作動された後に、破断部19は受け面171に強く当って破断されてしまう。そのため、円柱部162は枠部161から分離されてストラップ14とともに貫通孔18から抜け出る。
【0040】
従って、係合体16と操作子15の貫通孔18係合用凹部体17との係合状態が解除され、操作子15がストラップ14から分離される。
【0041】
上述した本発明の実施例によれば、操作子15が異常状態の発生によって強く引っ張られても、ストラップ14に発生する張力がスイッチ13を作動させた後に破損させるまでに至らない値で、係合部分の破断部19が破断し、係合状態が解除されて操作子15とストラップ14とが分離してしまう。そのために、修理の面倒なスイッチ13が異常な力を受けて破損されることがなくなる。
【0042】
また、破断部19は係合体16に形成されており、破断によって係合体16と柱部162とが分離する。そのため、交換が容易な係合体16を新しいものに換えるだけで警報装置1を再生させて使用できる。係合体16を新しいものに換える作業は、係合体16の枠部161に結び目141を収めると共に、ストラップ14を溝163に挿入するだけでストラップ14の端に係合体16を取り付けられる。
【0043】
そして、係合体16を係合用凹部17に収納し、柱部162を貫通孔18に挿入するだけでストラップ14に操作子15を連結することができる。そのため、警報装置1の修復が簡単な作業により確実にできる。
【0044】
更に、操作は、操作子15のリング部分に指を掛けて引っ張るので確実に行うことができる。
【0045】
なお、本発明の実施例においては、破断部19を係合体16に形成したが、操作子15に形成してもよい。この場合、破断部19が破断した後に修復する際には、操作子15を新しいものに交換すればよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】図1は本発明の実施形態に係る警報装置の説明図である。
【図2】図2は図1における係合体を示す斜視図である。
【図3】図3は図1における操作子を示す斜視図である。
【図4】図4は図3における操作子を一部断図として示す正面図本である。
【図5】図5は図1におけるストラップの端に操作子を連結する状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0047】
1 警報装置
10 本体
11 ブザー
12 制御部
13 スイッチ
14 ストラップ
15 操作子
16 係合体
17 係合用凹部
18 貫通孔
19 破断部
131 作動子
141 結び目
161 枠部
162 柱部
163 溝
171 受け面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体内部に設けた警報動作を開始させるためのスイッチに該本体外部にある操作子をストラップで連結し、該操作子により該ストラップを引っ張り、該スイッチを作動させて警報を発生させる警報装置において、
前記操作子の連結される側の前記ストラップの端に取り付けられた係合体と、
前記係合体が収納されて係合する前記操作子に形成された係合用凹部と、
前記係合体と前記係合用凹部の係合部分に形成した、前記スイッチを作動させた後に該スイッチを破損させるまでに至らない張力が前記ストラップに発生したときに破断して係合状態を解除する破断部と、を備えていることを特徴とする警報装置。
【請求項2】
前記破断部は、前記係合体に設けたことを特徴とする請求項1に記載の警報装置。
【請求項3】
前記操作子は、リング状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の警報装置。
【請求項4】
本体内部に設けた警報動作を開始させるためのスイッチに該本体外部にある操作子をストラップで連結し、該操作子により該ストラップを引っ張り、該スイッチを作動させて警報を発生させる警報装置において、
その内部に前記ストラップの結び目を収める矩形の枠部と、柱部とにより全体的にT字状に形成した係合体と、
前記操作子がリング状であって、該リング状の内側に設けられて前記係合体を収納する係合用凹部と、
前記係合用凹部の底部と前記操作子の外側とを連ねて形成され、前記柱部が挿入される貫通孔と、
前記柱部の軸方向に沿って前記ストラップを挿入するように形成した溝と、
前記係合体における前記係合用凹部に当接する辺を肉薄状にして前記スイッチを作動させた後に該スイッチを破損させるまでに至らない張力が前記ストラップに発生したときに破断して該係合体と前記柱部とを分離する破断部と、を備えていることを特徴とする警報装置。
【請求項5】
本体内部に設けた警報動作を開始させるためのスイッチに該本体外部にある操作子をストラップで連結し、該操作子により該ストラップを引っ張り、該スイッチを作動させて警報を発生させる警報装置に用いるストラップにおいて、
前記操作子の連結される側の前記ストラップの端に取り付けられた係合体と、
前記係合体が収納されて係合する前記操作子に形成された係合用凹部と、
前記係合体と前記係合用凹部の係合部分に形成した、前記スイッチを作動させた後に該スイッチを破損させるまでに至らない張力が前記ストラップに発生したときに破断して係合状態を解除する破断部と、を備えていることを特徴とするストラップ。
【請求項6】
前記破断部は、前記係合体に設けたことを特徴とする請求項5に記載のストラップ。
【請求項7】
前記操作子は、リング状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のストラップ。
【請求項8】
本体内部に設けた警報動作を開始させるためのスイッチに該本体外部にある操作子をストラップで連結し、該操作子により該ストラップを引っ張り、該スイッチを作動させて警報を発生させる警報装置に用いるストラップにおいて、
その内部に前記ストラップの結び目を収める矩形の枠部と、柱部とにより全体的にT字状に形成した係合体と、
前記操作子がリング状であって、該リング状の内側に設けられて前記係合体を収納する係合用凹部と、
前記係合用凹部の底部と前記操作子の外側とを連ねて形成され、前記柱部が挿入される貫通孔と、
前記柱部の軸方向に沿って前記ストラップを挿入するように形成した溝と、
前記係合体における前記係合用凹部に当接する辺を肉薄状にして前記スイッチを作動させた後に該スイッチを破損させるまでに至らない張力が前記ストラップに発生したときに破断して該係合体と前記柱部とを分離する破断部と、を備えていることを特徴とするストラップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−131135(P2008−131135A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−311304(P2006−311304)
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)鳥取三洋電機株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】