説明

豆類デンプンに基づく粉末状又は顆粒状組成物、及び、非食品及び非医薬用途におけるその使用

本発明は、少なくとも1の豆類デンプン、及び、流動化剤、充填材、ポリマー、活性成分、又はそれらの混合物から選択される少なくとも1の添加物を含むことを特徴とする、非食品及び非医薬用途の製品の調製に有益な粉末状又は顆粒状組成物に関する。非食品及び非医薬分野での上記組成物の使用にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、豆類デンプンに基づく新規な粉末状又は顆粒状組成物に関し、それは特に非食品類と医薬用途の製品、例えば、洗剤類、接着剤類、吸収性粉末類、植物保護粉末類、建築材料、プラスチックまたは繊維、その他に適する。
【背景技術】
【0002】
実例として、おそらく顆粒化工程及び特に湿式顆粒化を含む方法によって、洗剤組成物のための顆粒状添加物を調製することが提案されている。
【特許文献1】欧州特許EP 455 522
【特許文献2】欧州特許EP 511 018
【特許文献3】国際公開WO 98/40462
【0003】
本発明は、また、物理的混合または顆粒状化の少なくとも1の工程を含む方法に基いて、このような製品を調製する目的での豆類デンプンの使用にも関する。
【0004】
最後に、本発明は、例えば、吸収材、崩壊剤、バインダー、接着剤、匂い吸収材及び/又は活性成分支持体等として有用である新規な多機能性組成物を提供するための、このような製品を調製するために有用である豆類デンプンの使用に関する。
【0005】
本発明の目的のためには、用語「粉末状又は顆粒状組成物」とは、特に、その起源、性質、構成要件、機能(複数でもよい)、及びその意図する使用(複数でもよい)に関係なく、あらゆる粒度分布の粒子類又は顆粒類の形態をとり、一般に、自由に流動し、少なくとも1の物理的混合工程又は少なくとも1の顆粒化工程、特に湿式顆粒化を含む方法に基づいて得られるものであり、そこで上記工程は、さらに、恐らくは、水和、乾燥、圧縮化、造粒化、高密度化、粉砕、選別、球状化、被覆化、フィルムコーティング及びハードコーティングトリートメントからなる群から特に選択される少なくとも1の工程の後に続くか、又はそれに先行するものをいう。
【0006】
用語「湿式顆粒化」とは、水、蒸気及び/又は他のあらゆる液体、液状化又は溶融相の存在下で実行されるあらゆる既知の粒状化技術を意味する。これらの技術は、従来、顆粒化される組成物の様々な構成要素の物理的混合工程であって、中程度の温度、すなわち、一般に15と40℃の間、特に室温、及び、わずかに高い圧力、一般に大気圧において行われる工程を含む。
【0007】
それらは特にミキサー、顆粒化機、ミキサー-顆粒化球状化機、顆粒化-球状化機、流動層若しくは流動化ドラム顆粒化機の装置または顆粒被覆タイプの装置であって、Glatt, Lodige, List, Hosokawa, Shugi, Nara Machinery, Frewitt, Forberg, Kaltenbach-Thuring, APV 又は Romaco社によって販売されるもの等により実行されてもよい。
【0008】
これらの技術は、レーザー散乱粒度計、例えばBeckmanCoulter(登録商標)によるLS230タイプのものによる乾燥モードでの測定によって、一般に100ミクロンを超える、そして、通常200ミクロンを超える平均粒子直径を有する粒子を有している製品を生産する。
【0009】
本発明の目的のために、用語「豆類」はセサルピニアケア(cesalpiniacea)、ミモザケア(mimosacea)またはパピリオナケア(papilionacea)ファミリーに属しているあらゆる植物、及び、特にパピリオナケア(papilionacea)ファミリーに属するあらゆる植物、例えばエンドウマメ、インゲンマメ、ソラマメ(broad bean)、ソラマメ(horse bean)、レンズマメ、アルファルファ、クローバー及びルピナスに関する。
【0010】
この定義は、特に「Composition, Structure, functionality and Chemical modification of legume starches: a review」との表題が付けられたHooverらによる論文に含まれるいずれかのテーブルの中で記載される全ての植物を含む。
【0011】
好ましくは、豆類はエンドウマメ、インゲンマメ、ソラマメ(broad bean)及びソラマメ(horse bean)を含む群から選択される。
【0012】
有利なものとしては、ここで考慮される用語「エンドウマメ」とは、一般に受け入れられる最も広い意味でのものであり、特に以下のものを含む:
- 「スムーズエンドウマメ(smooth pea)」の全ての野生の種類、及び
-上記種が一般に意図する用途(人間の食物、動物の栄養及び/又は他の用途)に関係なく、エンドウマメの全ての変異体種。
【0013】
上記変異体種は、特に、Biochemical協会のIndustrial Biochemistry及びBiotechnology GroupのSymposium1996の紀要、pp 77-87にある、C-L Hedleyらによる「Developing novel pea starches」のタイトルの論文に記載される「変異体種rug4」及び「変異体種rug5」として知られるものである。
【0014】
もう一つの有利な変異体種によると、豆類は、例えば、いろいろなエンドウマメ又はソラマメ(horse bean)であって、デンプンを少なくとも25重量%(乾燥/乾燥)で含む種子を与える植物である。
【0015】
用語「豆類デンプン」は、任意の方法で、豆類から、そして、特にパピリオナケア(papilionacea)植物から、抽出されるあらゆる組成物であって、そのデンプン含量が、90%を超え、好ましくは95%を超えるものを意味する、なお、
ここでのパーセンテージは、上記豆類デンプンが構成する組成物の乾燥重量に対しての乾燥重量として表されているものである。
【0016】
有利なものとしては、このデンプン含量は、少なくとも98%に等しい(乾燥/乾燥)。
【0017】
上記豆類デンプンのタンパク質含量は5%未満、好ましくは2%未満であり、
ここでのパーセンテージも、上記豆類デンプンが構成する組成物の乾燥重量に対しての乾燥重量として表されているものである。
【0018】
有利なものとしては、このタンパク質含量は、多くて1%(乾燥/乾燥)、好ましくは多くて0.5%以下である。例えば、0.25%と0.45%の間でもよい。
【0019】
本発明の目的のために、「豆類デンプン」はさらに、一般に5%未満(乾燥/乾燥)の合計量で、デンプン及びタンパク質以外の種々の構成要素特に、脂肪類、コロイド状物質類、繊維類、無機元素等を含んでもよい。
【0020】
上記組成物に含まれるデンプンのアミロース含量は、幅広い範囲、すなわち20%を超え、60%未満であり、ここでのパーセンテージは、上記組成物に含まれるデンプンの乾燥重量に対しての乾燥重量として表されているものである。
【0021】
第一の態様によると、このアミロース含量は、22%と55%(乾燥/乾燥)の間にある。
有利なものとしては、33%と45%(乾燥/乾燥)の間にあってもよい。
【0022】
添加物の混合物が、一般に、非食品または非医薬用途の液体または固体製品の調製のための、特定の形態で使用される。
【0023】
これらの添加物のそれぞれは、最終製品の調製の条件、使用条件及び所望の特性に関して、一つの機能性(これは少なくとも基本的なものある)、または複数の機能性を有してもよい。
【0024】
実例として、おそらく顆粒化工程及び特に湿式顆粒化を含む方法によって、洗剤組成物のための顆粒状添加物を調製することが提案され、そして、その粒状添加物の有する所望の機能性は、以下として作用をすることである、:
- ゼオライト系ビルダー、又は共ビルダーとして、例えば、本出願人の、欧州特許EP 455 522、及び、EP 511 018の特許に記載されるもの、
- 崩壊剤として、例えば、国際公開WO 98/40462、国際公開WO 99/64555、CA2 317 030又はDE 199 530 27の特許に記載されているもの、
- 界面活性剤類のための、または、消泡剤のための支持剤として、例えば、欧州特許EP 496 510、CA2 300 638、CA2 316 591または国際公開WO 01/34756の特許に記載されているもの、
- 漂白活性剤類のための支持剤として、例えば、米国特許US 4 372 868、US 4 695 397又はUS 5 433 881の特許に記載されているもの、
- 芳香剤のための支持剤として、例えば、国際公開99/45091の特許に記載されているもの。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
全ての場合において、おそらく湿式顆粒化を通して得られる粒状添加物は、同時に一般に以下の特性を有することが望ましい:
【0026】
a) 最終製品に至るまでの保管、輸送、計量及び恐らくは混合操作における良好な流動性、
【0027】
b) 上記操作のために適しており、そのうえ、粉じんの爆発性又は吸入の危険性を制限するために十分高い粒度分布、
【0028】
c) 上記操作における良好な耐研磨性及び特に微細粒子を生じにくい傾向(安全性と生産効率上の理由による)、
【0029】
d) 上記操作、及び、可能であれば、包装量と輸送費を節約するための製品の高密度化を目的とする、環境保護に関連する新しい制約に適する密度、
【0030】
e) 最終製品、及び、その後の適用媒体中であって以下のものを含むもの、1)わずかに上昇した温度の水又は接着剤、又は、2)土壌または植物の表面において、均一に、分散、および/または可溶化され、並びに、可能であれば、モニターされうる特性、
【0031】
f) 上記添加物が、小型化又は、圧縮化されることとなる最終組成物に、恐らくは他の粒状添加物との混合物として含まれた場合の良好な圧縮性、
【0032】
g) それが含む任意の活性成分のための、特に、吸収材、分散剤及び/又は保護的特性についての、ベクター剤として作用するための良好な特性、
【0033】
h) 極めて良好な生物分解性(特に環境保護に関連したこれまでより制限的な規制に関するもの)
【0034】
i) 例えば、洗剤組成物又はアルカリ性洗濯糊の製造業者、これらの業者の川上の業者、これらの添加物の納入業者であって、一般に、これらの最終製品又は半最終製品に高い程度の白さを求める産業人により望まれる高度な白さ、及び
【0035】
j) 可能な限り安い原価。
【0036】
そのうえ、非食品または非医薬用途の製品、例えば、洗剤、洗濯糊、印刷用吸収性粉末類等、建築材料のための組成物、プラスチックまたは繊維のための組成物、植物保護製品または肥料の場合、上記最終製品、更には上記最終製品の調製のために使用される添加物は、およそアルカリ性条件の下で、そして、特に、約pH 7〜13の間、とりわけ、約pH 8〜11の間の適用媒体で効率的に使用されることが、しばしば望まれる。一方、ある種のケースにおいては、この効力は、(極めて)低いpH域において示されることが必要とされる。例えば、このことは、国際公開WO01/62886に記載される、1から5までのpHを有するスケール(水垢)防止錠剤についていえる。
【0037】
故に、上記添加物の構成要素は、それらの性質及び機能性(複数でもよい)にかかわりなく、このようなpH条件にも適していなければならず、また、それらを含む添加物及び最終製品が、効能、耐研磨性、及び、硬度、水中での溶解度及び分散性、生物分解性、色、その他に関して所望の特徴を有し、または保つことを可能とするべきである。
【0038】
洗浄組成物に含まれるアルカリ性製品は、色彩を増加し、香料類、又は漂白活性剤類だけでなく、これらの活性剤の支持体、例えばデンプン類の分解及び加水分解のし易さを増す効果を有することが知られている。すなわち、米国特許4 695 397では、水又は液体相の不存在下で、漂白活性剤、トウモロコシデンプン及びトリポリ燐酸ナトリウムが組み合わされた物理的混合物を単に、圧縮し、細かくつぶすことにより、洗剤添加物粒子を調製することが勧められている。
【0039】
pH条件が、非食品及び非医薬用途の組成物類の調製において、従来用いられる、天然又は合成由来の高分子製品の特性、例えば、水中での膨張度、溶解度、ゲル化、分散性及び反応性に関して極めて幅広い影響を有することも知られている。
【0040】
顆粒状デンプンはとりわけアルカリ性pH値に敏感である。そして、それは、特に水性媒体中の、それらの溶解度、粘度及び色彩を顕著に増す。
【0041】
これらの条件下では、デンプン類は、一般に、強い粘着性を生じさせることなく、水に接触して膨張することができない。デンプンが例えば、水性媒体の中で活性成分の分散及び/又は錠剤及びバー(bar)の崩壊を進める必要がある系で使用されるとき、この粘着性は特に好ましくない。さらに多くのデンプン誘導体の中に還元糖がかなり存在すると、アルカリ性媒体中で、このような誘導体を含む任意の組成物で着色の問題を生じ易い。
【0042】
逆に、酸性のpH条件の下で、デンプン類はすぐに、還元糖類及び小分子を生ずる加水分解をおこす。そして、それは吸湿性を増加させ、及び、結果として得られるるデンプン質組成物の結合力を低下させる効果を有する。
【0043】
デンプン及びその誘導体を、アルカリ性又は逆に、酸性のpH値を有する媒体中で使用することの上述の欠点は、当業者に対し、やはり、高コストであり、生分解性の低いセルロース及び/又は合成ポリマー類の長所の為に、デンプン及びその誘導体を取り止めさせ、または、実質的に使用を制限させることとなる。
【0044】
さらに、非食品及び非医薬用途のための粉末類又は顆粒類の製造の際、できれば、爆発性の危険が非常に限定された支持体類及びベクター剤類を選ぶことが好ましい。
これらのデンプン類は、任意の微細に分離した粉末状の有機物質と同様に、この種の危険性を有することが知られているが、特定の制限条件の下である。
【0045】
その結果、配合設計者は時折、デンプン類の使用を取り止め、その製品の性能及び品質は、全く異なっているか又は平凡なものにもかかわらず、シリカ、タルク及び炭酸カルシウム等の鉱物を好む傾向にある。そして、これらの製品の欠点を一般に高価で非生分解性の他の物質類を用いて是正する必要が生じる。
【0046】
前述より、非食品及び非医薬製品の調製の一般的なコンテクストで有利に使用される手段、とりわけ、以下の手段の要求がある:
【0047】
1) 上述の特性a)〜j)及び、特に、現代の技術、経済、及び規制要件に適した、物理的特性、生分解性、原価の最大限を有し、
【0048】
2) その取扱いの間生じるかもしれない爆発の危険性のための、高価な施設の必要なしに、すぐに使用でき、
【0049】
3) 非食品または非医薬の用途の為の固体又は液体中間体、あるいは最終製品に望まれる最大限の機能のために、それ自体最終製品として、たとえば紙分離粉末類または粘着性の粉または洗剤または植物保護顆粒の形態で使用可能であり、
【0050】
4) この分野で使用される活性成分の最大数のために使用可能であり、そしてとりわけ、
【0051】
5) 中性から遠い、特に(極めて)アルカリ性のpH値を有しうる媒体中で有効である。
【課題を解決するための手段】
【0052】
出願人の会社は、この様な手段は、以下を基準にして、選択される組成物からなり得ることを発見した:
1)その呈する形態: 本ケースでは、粉末状又は顆粒状、及び好ましくは、顆粒物の場合、湿潤顆粒状形態、並びに
2)その性質: 豆類デンプンと、本組成物のために意図される非食品及び非医薬用途のとして選択される添加物との必須の存在による性質。
【0053】
より詳しくは、本発明の主題は、粉末状又は顆粒状組成物であって、非食品および非医薬用途の製品の調製に有益であり、以下を含むことを特徴とするものである:
- 以下を有する少なくとも1の豆類デンプン、
a)90%を超えるデンプン含量、
b) 5%未満のタンパク質含量及び
c) 20%を超え60%未満のアミロース含量、
(これらのパーセンテージは、上記豆類デンプンの総体乾燥重量に対して乾燥重量として表されている)並びに
- 流動化剤、充填材、ポリマー、活性成分、又はそれらの混合物から選択される少なくとも1の添加物。
【0054】
好ましくは:
a) 95%を超えるデンプン含量(乾燥/乾燥)、
b) 2%未満のタンパク質含量(乾燥/乾燥)、及び
c) 22%と55%の間のアミロース含量(乾燥/乾燥)。
【0055】
非常に有利なものとしては、豆類デンプンは、以下を有するエンドウマメデンプンである
a) 98%を超えるデンプン含量(乾燥/乾燥)、
b) 1%未満のタンパク質含量(乾燥/乾燥)、及び
c) 33%と45%の間のアミロース含量(乾燥/乾燥)。
【0056】
第一の変形によれば、豆類デンプンは、遺伝子突然変異または遺伝子操作により誘導されるものを含む、顆粒状構造の、天然又は交配由来の未変性のデンプンである。それらは、そのそれぞれの変種の全てを含むソラマメ(broad bean)、ソラマメ(horse bean)、レンズマメ、またはエンドウマメから特に誘導されてもよい。
【0057】
もう一つの変形によれば、豆類デンプンは、天然のデンプンの化学的処理、酵素処理及び/又は物理的処置、特に熱処理、で得られる製品であって、前記処理は、原料デンプンの顆粒状構造を保存するか、又は保存しない効果を有しているものである。
【0058】
この定義は、特に、顆粒状又は非顆粒状の構造を有するデンプン類であって、架橋された、エステル化された、エーテル化された、酸化された、流動化された、アルファ化された、老化デンプンとされた、酵素に対して耐性を有する、及び、圧縮化されたデンプン、並びにそれらの混合物を含む。これらの製品は、通常0.5未満のデキストロース当量(DE)を有する。
【0059】
用語「顆粒状デンプン」及び「顆粒状構造のデンプン」は、偏光の下で顕微鏡によって観察されるとき、大多数の粒子、すなわち数値化すると少なくとも50%から最高100%が複屈折性を示す任意の未変性または変性デンプンを意味する。
【0060】
第一の有利な態様によると、豆類デンプンは、未変性または変性された顆粒状デンプンであり、好ましくはエンドウマメから得られる。
【0061】
特に、未変性の顆粒状デンプン、すなわち化学的に、酵素で、または、物理的に変性されていないもの、特に未変性粒状のエンドウマメデンプンであってよい。
【0062】
特に、好ましくはエンドウマメからの顆粒状デンプンであって、化学的に、酵素により、及び/または、物理的に変性されたものであり、例としては以下の操作によるものである:
酸性的、酵素的、又は酸化的流動化、デキストリン化、エステル化、エーテル化、特に、カチオン化、カルボキシアルキル化、エトキシ化、又はヒドロキシプロピル化、架橋化、マイクロ波又は超音波処理、微粒化、押し出し、調理又は加熱、特に、「熱湿度処理」又は「アニーリング」として知られている操作。
【0063】
第二の有利な態様によると、豆類デンプンは、好ましくはエンドウマメから得られ、老化デンプン、及び/又は酵素難消化性であり、特に、α-アミラーゼ類、イソアミラーゼまたはグルコアミラーゼに対し難消化性である。
【0064】
第三の有利な態様によると、豆類デンプンは、好ましくはエンドウマメから得られ、特に、顆粒状デンプン類とは対照的に、冷水中における一定の溶解度をデンプンに与えるべく、煮込み押し出し、又は乾燥ドラム中での処理を行うことにより得られたアルファ化デンプンである。
【0065】
本発明に係る組成物に含まれる添加物は、豆類デンプン10000部当たり、1〜9000部の間、好ましくは、3〜6000部の間、さらに好ましくは、10〜4000部の間の含量で存在する(乾燥/乾燥)。それは流動化剤、充填材、ポリマー類、活性成分から、単独で、又は混合物として選ばれる。
【0066】
添加物は、流動化剤であってよい。そして、それは、好ましくは、豆類デンプン10000部(乾燥/乾燥)当たり、1〜200の間の含量で存在し、シリカ、シリコン酸化物または酸化アルミニウム、燐酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、アルミノケイ酸塩、ケイソウ土、タルク及びカオリンから選ばれる。
【0067】
添加物は、豆類デンプン10000部(乾燥/乾燥)当たり、50〜9000部、より好ましくは、100〜6000部の含量で存在する充填材であってもよい。それは、有利なものとしては、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の炭酸塩、これらのリン酸塩、これらの硫酸塩、及びこれらのケイ酸塩、カオリン、マイカ、カルサイト、チョーク、ベントナイト、クレー、ゼオライト、タルク、アルミナ、金属酸化物、特に酸化亜鉛、酸化チタンまたはシリコン酸化物、カーボンブラック類、鉱物繊維類等の無機充填材から、並びに、有機酸のアルカリ金属及びアルカリ土類金属塩、木材粉末類、セルロース系粉末類及び植物繊維等の有機充填材から選ばれる。有利なものとしては、使用される充填材は、水の中で5%未満、好ましくは2%未満の溶解度を有し、より好ましくは水に不溶性である。
【0068】
添加物は、豆類デンプン10000部(乾燥/乾燥)当たり、10〜6000部、より好ましくは、4000〜10000部の含量で存在するポリマーであってもよい。それは、好ましくは、合成由来のポリマー類、例えば、ポリビニルアルコール類、ポリビニルピロリドン類、(メタ)アクリル酸(コ)ポリマー類、及びその塩類、ポリエチレングリコール類、ポリエステル類、これらは、好ましくは生分解性のもの、例えば、ポリラクテート類、ポリカプロラクトン類、二塩基酸(または多塩基酸)類及び二価(ポリ)アルコール類のポリエステル類、及び天然又は発酵由来のポリマー類、例えば、キサンタン類、ポリヒドロキシアルカノエート類(PHA)、デンプン類、藻類の抽出物、セルロース類及びタンパク質類、並びにこれらのそれぞれの誘導体から選択される。
【0069】
最後に、添加物は、豆類デンプン10000部(乾燥/乾燥)当たり、1〜9000部の含量、より好ましくは、10〜6000部含量で存在する活性成分であってもよい。それは、有利なものとしては、湿潤剤、消泡剤、乳化剤、洗剤、ガス抜き剤、潤滑油、及び反接着剤等の界面活性剤類、ゼオライト類及びポリアクリレート類等のビルダー類及び共ビルダー類、防汚剤、酸化防止剤、色移り耐性剤、アルカリ性剤、酸化剤、染料、顔料、漂白活性剤、柔軟剤、耐食剤、殺生物剤、殺菌剤、酵素類、バイオ活性剤、植物保護及び獣医学上の活性成分、ビタミン類、動物又は植物の栄養分、肥料、尿素等の可塑剤、グリコール類、有機酸塩、糖アルコール類、例えばソルビトール、結合剤及び接着剤、芳香剤、難燃剤並びに少なくともこれらの製品の任意の二つの混合物から選ばれる。
【0070】
本発明は、また、非食品及び非医薬用途のための粉末状又は顆粒状の組成物の調製のための上述の糖類デンプンの使用であって、上記組成物は、流動化剤、充填剤、ポリマー、活性成分、又はこれらの混合物から選択される少なくとも1の添加物を含んでいるか、又は含むことが意図されている使用に関する。
【0071】
本発明に係る豆類デンプン又は組成物の前記使用は、特に、洗剤、植物保護又は吸収性粉末類、接着剤、建築材料、プラスチック又は繊維類の製造、特に、後に説明される様に、消泡剤支持体として、錠剤崩壊剤として、オフセット印刷のための防汚剤として、及び、石膏板のための接着剤として想定される。
【0072】
本発明の主題は、特に、オフセット印刷のための転移汚れ防止剤の調製のための豆類デンプンの一般的な意味での使用である。説明の有利な点の他の特徴は、あとに続く、非限定的な具体例として与えられる実施例を読むことで明らかになるだろう。
【実施例】
【0073】
[実施例 1:消泡支持体]
1.配合
【表1】

【0074】
エンドウマメデンプンは98%(乾燥/乾燥)を超えるデンプン含量を有し、そして、上記デンプンが35%(乾燥/乾燥エンドウマメデンプン)のアミロース含量及び約0.35%(乾燥/乾燥エンドウマメデンプン)のタンパク質含量を有する。上記シリコーンオイルは、名称HS DB 100の下で、ダウ社によって市販されている。製品Polysorb(登録商標)70/12/12は、本出願人によって市販されている、約70%の固形分を有する水素添加されたデンプン水解物である。
【0075】
2. 顆粒化
装置:遊星歯車式可動アーム、2500μm格子を有するErweka FGS湿潤顆粒製造機、及びエアロマチック流動化乾燥機を備えたケンウッド家庭用ミキサーまたはその同等品。
【0076】
手順:デンプン質の支持体及びバインダーをケンウッドミキサーに導入する。
撹拌しながら、引き続いて、消泡剤及び、その後、水を導入する。均質化の後、得られた混合物を、Erweka湿潤顆粒製造機に通過させる。ほぼ7%の最終的な含水量を得るために、40-50℃において流動層乾燥器上で乾燥する。315〜2500μmの粒度分布画分を選別し、保持する。
【0077】
3. 結果
テストは、トウモロコシデンプン及び小麦デンプンとの比較において実行された。
【0078】
【表2】

【0079】
4. 耐研磨性の測定
【0080】
装置:テストされる粒子を、脆弱性測定器(a friabilimeter) (Erweka TA (登録商標)機械)として知られている機械であって、その「研磨ドラム」が25rpmの回転速度で回転するものに導入し、その中に、直径約17mmで約19gの重さを有する1の鋼ビーズを導入する。
【0081】
手順:この脆弱性測定器の研磨ドラムに、315〜2500pmの間の粒度分布を有する15gの量の製品を導入する。機械のスイッチを入れ、5分間回転させる。
【0082】
結果:実験終了後、315ミクロンのメッシュサイズを有するスクリーン上に保持される残余物に相当する重量比を測定する。耐研磨指数は、上で定義されるスクリーンで保持されない粉末のパーセンテージに相当する。上記スクリーンで保持されない粉末のパーセンテージが高い程、耐研磨性は比例して大きくなる。
【0083】
5. 消泡効果の測定
装置:側面の背の高い2リットルのガラスのビーカーを使用し、40℃にサーモスタット制御された水浴に置く。ビーカーを、洗剤4gを含む、40°TH/40℃の1リットルの飲料水で満たす。撹拌は、その一番下の端がビーカーの底から35mmとなるようにセットされた4枚-パドル撹拌機(回転:1000rpm)を使用して行う。
【0084】
手順: 2リットルのビーカー中に、40°TH/40℃の1リットルの飲料水及び消泡剤を含まない洗剤粉4gを入れ、そこに洗剤粉に対して、評価を行う消泡剤調製物2%を加え、そして、25分の間1000rpmで撹拌する。5分ごとに撹拌を止めて、上澄みの泡高さを記録する。
【0085】
結果(残存泡の%の決定):残存泡のパーセンテージの決定は5つの反復測定から得られる泡高さの平均を計算し、そして、消泡剤を含まない対照テストの泡高さに対して、残存泡のパーセンテージを計算することによって行なう。
【0086】
[実施例 2:崩壊剤/洗濯用錠剤]
【0087】
1. 配合組成物
【表3】

【0088】
2. 顆粒の調製
装置:遊星歯車式可動アーム、1500μm格子を有するErweka FGS湿潤顆粒製造機、及びエアロマチック流動化乾燥機を備えたケンウッド家庭用ミキサーまたはその同等品。
【0089】
手順:ケンウッドミキサーで浸透化剤(permeabilizer)、バインダー及び膨潤剤をドライミックスする。撹拌しながら水を入れる。均質化の後、1500μmの格子を有するErweka湿潤顆粒製造機に得られた混合物を通過させる。約10%の最終的な含水量を得るために、40-50℃で流動層乾燥器上において乾燥する。
所望の粒度分布画分を得るために選別を行う。
【0090】
3. 錠剤の調製
標準的な洗剤粉およびテストされる顆粒状の崩壊剤を均一に混合する。上記混合物40gを、4cmの内径と10cmの高さを有する円筒形チューブであって、圧縮後、錠剤を抽出する取り外し可能な底を有するものに入れる。混合物を圧縮するために、チューブの中にスライドするピストンを入れる。上記の系をペリエプレスに置いて、所望の圧力を加える。例えば、研究室で圧縮された粉を調製する場合、加える必要がある力は2.5kNである、そして、市販のSkip micro powderにおいては、加える必要がある力はわずか1kNである。
【0091】
4. 結果
実施例1で言及された組成を有するエンドウマメデンプンを、出願人によって市販されている未変性トウモロコシ及び小麦デンプンと比較する。
【0092】
【表4】

【0093】
本発明に係る顆粒状の崩壊剤の調製のために使用される未変性エンドウマメデンプン及び、比較の目的で使用される未変性小麦及びトウモロコシデンプンの爆発特性を、下の表に示す。これらの値は、実施されている、標準化された方法を使用することにより得られた。
【0094】
【表5】

【0095】
[錠剤の崩壊速度の測定]
【0096】
原理:このテストを行うために、テストされる錠剤を、ボッシュトップローディング洗濯機の注水トレイに置く。洗濯機を、水槽に接続しているポンプにより満たす。結果的に、水量は任意に変化されていてもよく、洗濯機の注水圧は一定である。
【0097】
結果:崩壊速度は、秒単位で、水の導入が始まる時間から、錠剤の完全な崩壊までの間として測定される。
【0098】
[実施例 3:オフセット印刷のための転移汚れ防止剤]
1. 配合
混合物(未変性及び顆粒状デンプンまたはジャガイモデンプン-流動化剤)は、フードプロセッサータイプのミキサーを使用して調製する(30秒の混合時間)。
種々の流動化剤を使用する:
-Aerosil(登録商標)RL972、沈降(性)非晶質シリカ、
-Neosyl(登録商標) GP、非晶質合成二酸化珪素、
-Microcal(登録商標) ET、沈降(性)非晶質合成ケイ酸カルシウム水和物、
-Alusyl(登録商標)ET、沈降(性)非晶質アルミノケイ酸塩水和物、
-リン酸三カルシウム。
【0099】
2. 結果
エンドウマメデンプン、(実施例1のものと同様)を、顆粒状のトウモロコシデンプンFluidamid(登録商標)A、未変性ジャガイモデンプン(出願人によって市販されているもの)、及び、50%の未変性トウモロコシデンプン/50%の未変性ジャガイモデンプン混合物と比較する。
【0100】
【表6】

【0101】
3. 粉末コーンの高さの測定
【0102】
装置:金属板の上の端が高さ80mmとなるように、その下部において固定された直径50mm、幅5mmのシリンダー、500μm金属ふるい、ミリメートル単位で目盛りが振られた鋼の定規。
【0103】
手順:シリンダーの上部より10cm上に、500μmのふるいを置く。ふるいを通じて、粉末を「雪の降るように」振りかける。この操作を、先のとがったコーンがシリンダー上で形成され、安定するまで続ける(円錐が崩れるならば、何度かこの操作を繰り返すことが必要かもしれない)。鋼の定規を使用して、コーンの高さを測定する。結果:コーンの高さの2度の測定の平均値に相当する結果を、cmで表す。
【0104】
4. 毛羽立ちの測定
【0105】
転移汚れ防止剤25gを、2リットルの閉じたガラスジャーに入れる。ジャーを連続して5回上向きにし、その後、作業台の上に立たせる。懸濁中のちりの全てが落ちるまでに必要とされる時間を記録する。2度の測定で得られる値の平均値に相当する値を、秒単位で、結果とする。
【0106】
[実施例 4:接着剤/石膏板]
1. 配合
種々の変性された顆粒状エンドウマメデンプンの接着力を、この出願の出願人によって市販される流動化されたトウモロコシデンプンFluitex(登録商標)065X(対照)と比較して、石膏板の製造において評価する。
【0107】
評価されるエンドウマメデンプンは、以下の通りである:
−2.3%のアセチル基インデックスと12%の含水量を有するアセチル化された流動化エンドウマメデンプンであって、エンドウマメデンプンの10000部当たり30重量部の沈降(性)非晶質シリカAerosil(登録商標)RL972が追加されたもの(デンプン1)、
−1.6%のアセチル基インデックスと12.1%の含水量を有するアセチル化された流動化エンドウマメデンプンであって、エンドウマメデンプンの10000部当たり30部の沈降(性)非晶質シリカAerosil(登録商標)RL972が追加されたもの(デンプン2)、
−34%の固形分、33%のvol./com.の漂白剤(塩素定量度:47°pH9.5に規定)を含むエンドウマメデンプン乳液を約30℃で処理し、漂白剤が消耗されるまで放置しておき、最後に、こうして得られた酸化されたエンドウマメデンプンを中和し、濾過及び乾燥し、エンドウマメデンプンの10000部当たり、30重量部の沈殿した非晶質シリカAerosil(登録商標)RL972を、このデンプンに加えることにより得られるもの(デンプン3)、
−実施例1の組成を有し、上記デンプン1〜3の出発物質として使用されるエンドウマメデンプンであって、同様に、エンドウマメデンプンの10000部当たり、30重量部の沈降(性)非晶質シリカAerosil(登録商標)RL972を、このデンプンに加えることにより得られるもの(デンプン4)。
【0108】
デンプン1〜4及び対照物を、所定の、一定の製造プロトコルに係る、石膏板の製造において使用する。接着力を、石膏板の構成体のボール紙(右方向及び左方向)(recto and verso)の上での、ピールテストによって、評価する。対照物を作成する。
【0109】
2.結果
【表7】

【0110】
3.ピール測定
装置:1lのプラスチックポット、2lのステンレス鋼精錬鉢、3つのオーブンであって、そのいずれか1が水で満たされているもの、7.5cmx15cmの長方形のバネ押し出し式(springform)型、10kgの重り、及び2枚の7.5cm×9cmのPVCプレート。
手順:7.5cm x15cmの寸法に、ボール紙(石膏板のために使用されるタイプのもの)を切る。1lのプラスチックポットで、1.5gの凝結促進剤(乾燥した地面タイル)及び試験されるデンプン質材と共に、石膏板石膏300gを混合する。精錬鉢において、20℃で210gの飲料水を量り、その後、粉末混合物に導入する。45秒の間活発にかきまわす。攪拌混合物を型へ流し込む、なお、その底には、前もって1枚の石膏板ボール紙(クラフト面を上にして)を置いておく、それから、型の上面を二枚目のボール紙(クラフト面を下にして)で被覆する。型を被覆する様に、ボール紙の上に2枚のPVCプレートを置く。2枚のプレートの上に10kgの重りを置く。重りを取り除く前に10分間待ち、型から板を取り出す。板を外で10分間放置する。第一の水飽和オーブンの中で、180℃で20分間、垂直に板を載置し、その後、二つ目の通気オーブンの中で、110℃で20分間に渡り、そして、最後に三つ目の通気オーブンで、45℃で24時間に渡り載置する。20℃及び65°RHで、得られた板を24時間調整する。カッターを使用して、板の各々の表面の上に2つの対角の刻み目をマークする。中心から出発して、4つの逆方向に引っ張り、紙をはがすことによって接着力を評価する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非食品及び非医薬用途の製品の調製に有益であって、以下を含むことを特徴とする粉末状又は顆粒状組成物:
- 以下を有する少なくとも1の豆類デンプン
a)90%を超えるデンプン含量、
b)5%未満のタンパク質含量、
c)20%を超え60%未満のアミロース含量、
これらのパーセンテージは、前記豆類デンプンの総体乾燥重量に対しての乾燥重量として表されている、及び
- 流動化剤、充填材、ポリマー、活性成分、又はそれらの混合物から選択される少なくとも1の添加物。
【請求項2】
前記豆類デンプンが以下を有することを特徴とする請求項1に記載の組成物:
a) 95%を超えるデンプン含量(乾燥/乾燥)、
b) 2%未満のタンパク質含量、及び
c) 22%と55%の間のアミロース含量(乾燥/乾燥)。
【請求項3】
前記豆類デンプンが、以下を有するエンドウマメデンプンであることを特徴とする請求項2に記載の組成物:
a) 98%を超えるデンプン含量(乾燥/乾燥)、
b) 1%未満のタンパク質含量、及び
c) 33%と45%の間のアミロース含量(乾燥/乾燥)。
【請求項4】
前記豆類デンプンが、デンプン及びタンパク質類以外の構成要素を5%未満の合計量で含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の組成物(乾燥/乾燥)。
【請求項5】
前記添加物含量が、豆類デンプンの10000部当たり、1と9000部の間、好ましくは、3と6000部の間、より好ましくは、10と4000部の間であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の組成物(乾燥/乾燥)。
【請求項6】
前記豆類デンプンが、未変性又は変性した顆粒状デンプンであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の組成物。
【請求項7】
前記豆類デンプンが、老化デンプン、及び/又は、酵素難消化性デンプンであることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の組成物。
【請求項8】
前記豆類デンプンが、アルファ化デンプンであることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の組成物。
【請求項9】
前記添加物が流動化剤であり、好ましくは、豆類デンプンの10000部当たり、1と200部の間の含量で存在することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の組成物(乾燥/乾燥)。
【請求項10】
前記添加物が充填材であり、好ましくは、豆類デンプンの10000部当たり、50と9000部の間、より好ましくは100と6000部の間の含量で存在することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の組成物(乾燥/乾燥)。
【請求項11】
前記添加物がポリマーであり、好ましくは、豆類デンプンの10000部当たり、10と6000部の間、より好ましくは、100と4000部の間の含量で存在することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の組成物(乾燥/乾燥)。
【請求項12】
前記添加物が活性成分であり、好ましくは、豆類デンプンの10000部当たり、1と9000部の間、より好ましくは、10と6000部の間の含量で存在することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の組成物(乾燥/乾燥)。
【請求項13】
洗剤、植物保護又は吸収性粉末類、接着剤、建築材料、プラスチック類又は繊維類の製造における、特に、消泡剤支持体として、錠剤崩壊剤として、オフセット印刷のための防汚剤として、及び、石膏板のための接着剤としての請求項1から12のいずれか一項記載の組成物の使用。
【請求項14】
非食品及び非医薬用途の粉末状又は顆粒状組成物の調製のための、以下の:
a)90%を超えるデンプン含量(乾燥/乾燥)、
b)5%未満のタンパク質含量(乾燥/乾燥)、及び
c)20%を超え60%未満のアミロース含量(乾燥/乾燥)、
を有する豆類デンプンの使用であって、
前記組成物は、流動化剤、充填剤、ポリマー、活性成分、又はこれらの混合物から選択される少なくとも1の添加物を含んでいるか、又は含むことが意図されている使用。
【請求項15】
オフセット印刷のための転移汚れ防止剤の調製のための豆類デンプンの使用。

【公表番号】特表2007−503500(P2007−503500A)
【公表日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−524385(P2006−524385)
【出願日】平成16年8月10日(2004.8.10)
【国際出願番号】PCT/FR2004/002116
【国際公開番号】WO2005/021636
【国際公開日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願人】(592097428)ロケット・フルーレ (58)
【Fターム(参考)】