説明

販促システムおよびラベルプリンタ

【課題】様々な状況に応じた販促手法を提供しつつ、オペレータの作業負担を増大させない販促システムを提供する。
【解決手段】販促システム1のサーバに、データ取得部210、選択部211および情報生成部212を設ける。データ取得部210は、操作部27から伝達される入力情報や、通信部29を介してPOS装置4から得られる売上情報240に基づいて、商品情報253を作成・更新する。選択部211は、商品情報253に基づいて、推奨商品および媒体商品を選択し、商品情報253を作成・更新する。情報生成部212は、ラベルプリンタ3からの要求に応じて、商品情報253に基づいて、媒体商品情報241を作成する。ラベルプリンタ3は、媒体商品情報241に基づいて、媒体商品に添付するラベルを印刷する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗における商品の販売促進を図る技術に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケット等の店舗において商品(積極的に販売しようとする商品、以下、「推奨商品」と称する)を販売する場合に、広告や割引といった販売促進のための情報(販促情報)を他の商品(広告塔となる商品、以下、「媒体商品」と称する)に添付するという手法が提案されている。そして、このような手法を実現する販促システムが、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1には、媒体商品に添付するラベルに、推奨商品の割引情報を印刷してクーポン券とする技術が記載されている。
【0003】
【特許文献1】特開平06−091950号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1に記載されている技術では、タイアップ商品が複数ある場合でも、そのうちの1つについてしか販促情報を添付できないという問題があった。
【0005】
また、見切り販売や、タイムサービスといったリアルタイムサービスに連動した販促情報を提供しようとすると、オペレータの負担が増大するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、商品(推奨商品)に関する販促情報を他の商品(媒体商品)に添付して販売促進を図る場合において、様々な状況に応じた販促手法を提供しつつ、オペレータの作業負担を増大させない販促システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、店舗における販促システムであって、前記店舗で販売する複数の商品に関する商品情報を管理する管理端末と、商品に添付するラベルを印刷するラベルプリンタとを備え、前記管理端末が、前記複数の商品に関する販売情報を取得する情報取得手段と、前記販売情報に基づいて前記複数の商品から推奨商品を選択し、選択した前記推奨商品に関する商品情報に基づいて媒体商品を選択する商品選択手段と、前記推奨商品の販促情報および前記媒体商品に関する商品情報に基づいて、前記媒体商品に関する媒体商品情報を生成する情報生成手段と、前記媒体商品情報を前記ラベルプリンタに送信する通信手段とを有し、前記ラベルプリンタは、前記通信手段により送信された媒体商品情報に基づいて、前記媒体商品に添付するラベルを印刷するための印刷情報を生成し、当該印刷情報に基づいて前記ラベルを印刷することを特徴とする。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る販促システムであって、顧客により購入された商品の売価合計を演算するとともに、前記購入された商品の売上情報を生成して前記管理端末に送信するレジ端末をさらに備え、前記管理端末は、前記売上情報に基づいて、前記複数の商品に関する販売情報を生成することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明に係る販促システムであって、前記媒体商品および前記推奨商品は、前記店舗内において、互いに異なる部門における商品であることを特徴とする。
【0010】
また、請求項4の発明は、店舗における販促システムであって、前記店舗で販売する複数の商品に関する商品情報を管理する管理端末と、商品に添付するラベルを印刷するラベルプリンタとを備え、前記管理端末が、1種の媒体商品に添付する少なくとも2以上の販促情報、前記少なくとも2以上の販促情報の印刷比率、および前記1種の媒体商品を識別する識別情報を取得する情報取得手段と、前記識別情報に応じて、前記1種の媒体商品を選択する商品選択手段と、前記1種の媒体商品に関する商品情報と、前記少なくとも2以上の販促情報と、前記印刷比率とに基づいて、前記1種の媒体商品に関する媒体商品情報を生成する商品情報生成手段と、前記媒体商品情報を前記ラベルプリンタに送信する通信手段とを有し、前記ラベルプリンタは、前記通信手段により送信された前記媒体商品情報に基づいて、前記1種の媒体商品に添付するラベルを印刷するための印刷情報を生成し、当該印刷情報に基づいて、前記少なくとも2以上の販促情報のうちそれぞれ異なる販促情報が印刷された少なくとも2種以上のラベルを、前記印刷比率に応じて印刷することを特徴とする。
【0011】
また、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明に係る販促システムであって、販促情報は、商品に関する割引情報を含んでおり、前記割引情報が印刷されたラベルは、クーポンとして機能することを特徴とする。
【0012】
また、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明に係る販促システムであって、前記ラベルプリンタが、商品を計量する計量手段と、前記計量手段による計量結果と前記管理端末から受信する媒体商品情報とに応じて、前記商品の売価を決定する値付け手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
また、請求項7の発明は、商品に添付するラベルを印刷するラベルプリンタであって、少なくとも2以上の販促情報と、前記少なくとも2以上の販促情報の印刷比率とを含む媒体商品情報を取得する情報取得手段と、前記媒体商品情報に基づいて、前記商品に添付するラベルを印刷するための印刷情報を生成する印刷情報生成手段と、前記印刷情報に基づいて、前記少なくとも2以上の販促情報のうちそれぞれ異なる販促情報が印刷された少なくとも2種以上の前記ラベルを、前記印刷比率に応じて印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1ないし3および5,6に記載の発明は、複数の商品に関する販売情報に基づいて複数の商品から推奨商品を選択し、選択した推奨商品に関する商品情報に基づいて媒体商品を選択し、推奨商品の販促情報および媒体商品に関する商品情報に基づいて、媒体商品に関する媒体商品情報を生成し、媒体商品情報に基づいて、媒体商品に添付するラベルを印刷するための印刷情報を生成し、当該印刷情報に基づいてラベルを印刷することにより、リアルタイムに変化する販売情報に応じた販促情報を迅速に生成して、効果的に顧客に提示できる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、顧客により購入された商品の売価合計を演算するとともに、購入された商品の売上情報を生成して管理端末に送信するレジ端末をさらに備え、管理端末は、売上情報に基づいて、複数の商品に関する販売情報を生成することにより、リアルタイムに変化する販売状況に応じた販売促進手法を、もオペレータの負担を増大させることなく提供できる。
【0016】
また、次回の購入を誘発するだけでなく、見切り販売等を実現することにより、顧客のついで買いを誘発するので、販促効果が向上する。
【0017】
請求項4ないし7に記載の発明は、1種の媒体商品に関する商品情報と、少なくとも2以上の販促情報と、印刷比率とに基づいて、1種の媒体商品に関する媒体商品情報を生成し、媒体商品情報に基づいて、1種の媒体商品に添付するラベルを印刷するための印刷情報を生成し、当該印刷情報に基づいて、少なくとも2以上の販促情報のうちそれぞれ異なる販促情報が印刷された少なくとも2種以上のラベルを、印刷比率に応じて印刷することにより、1種の媒体商品に複数の販促情報のいずれかを添付することができる。したがって、顧客は複数の販促情報から好みのものを自由に選択することができる。推奨商品の販売促進になる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、販促情報は、商品に関する割引情報を含んでおり、割引情報が印刷されたラベルは、クーポンとして機能することにより、さらに販促効果を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0020】
<1. 実施の形態>
図1は、本発明に係る販促システム1の構成を示す図である。販促システム1は、サーバ2、複数のラベルプリンタ3a,3b,3c(以下、総称する場合には、「ラベルプリンタ3」と称する)およびPOS装置4を備えており、これらは互いにLAN90を介してデータ通信が可能な状態で接続されている。
【0021】
なお、LAN90は、一般にスーパーマーケット等の店舗内に設置されるネットワークである。ただし、LAN90は、接続されている装置間でデータ通信が可能なものであれば、その構造、通信方式等はどのようなものであってもよい。例えば、無線方式であってもよい。
【0022】
また、LAN90には、少なくとも1つのラベルプリンタ3が接続されていればよいのであって、図1に示すように、3つに限定されるものではない。
【0023】
図2は、サーバ2の構成を示す図である。サーバ2は、CPU21、記憶装置22、ディスプレイ26、操作部27、メディアドライブ28および通信部29を備えている。
【0024】
CPU21は、後述するプログラム250に従って動作することにより、各種データの演算や、制御信号の生成等を行うとともに、他の構成を制御する機能を有している。
【0025】
記憶装置22は、読み出し専用のROM23、CPU21のワーキングエリアとして機能するRAM24、および固定ディスク25を備え、各種データを記憶する。特に、固定ディスク25は、プログラム250および商品データベース251を格納する。
【0026】
ディスプレイ26は、各種データを画面に表示することにより、販促システム1を操作するオペレータにデータを提示する装置である。また、操作部27は、キーボード270およびマウス271を備え、オペレータが販促システム1に対して指示を入力する場合に使用される。
【0027】
メディアドライブ28は、ディスク92に記憶されているデータを読み取って、記憶装置22に転送する装置である。メディアドライブ28としては、例えば、CDドライブ、DVDドライブ、MDドライブあるいはMOドライブ等が該当する。
【0028】
通信部29は、サーバ2をLAN90に接続する機能を有している。これにより、CPU21は、通信部29を介して、LAN90に接続されたラベルプリンタ3およびPOS装置4とデータ通信を行うことが可能とされている。具体的には、通信部29は、POS装置4から売上情報240を受信してRAM24に転送したり、媒体商品情報241をラベルプリンタ3に送信したりする。
【0029】
図3は、サーバ2の機能構成を示すブロック図である。図3に示すデータ取得部210、選択部211および情報生成部212は、主にCPU21がプログラム250に従って動作することにより提供される機能構成である。
【0030】
まず、図3に示す各種情報について説明すると、売上情報240とは、POS装置4において生成され、LAN90を介してサーバ2に送信される情報である。売上情報240には、ある顧客が購入した各商品の「商品コード」と、当該商品の「購入数」とが記録されている。売上情報240としては、例えば、POS装置4がレシートを作成するために必要となる情報を転用することもできる。
【0031】
媒体商品情報241とは、情報生成部212によって生成される情報であって、通信部29を介して、特定のラベルプリンタ3に送信される。媒体商品情報241の詳細は後述する。
【0032】
商品データベース251は、図2に示すように、固定ディスク25に格納されるデータベースである。図4は、固定ディスク25に形成される商品データベース251の具体例を示す図である。
【0033】
商品データベース251は、1つの商品に関する商品情報253(253aないし253e)が1つのレコードを構成するテーブル構造となっており、複数の商品情報253の集合体を形成している。
【0034】
各商品情報253は「商品コード」によって他の商品情報253と識別可能とされている。具体的には、商品情報253aは、商品コード「01」に関連づけられた情報の集合体である。すなわち、「商品コード」および「商品名称」は、新しい商品が登録される場合(新しい商品情報253が生成される場合)に必ず入力される必須項目である。
【0035】
このように、1つの商品に関する様々な情報は、当該商品の「商品コード」に関連づけられた「項目」に格納されて、1つの商品情報253を構成することにより、互いに関連づけられる。
【0036】
なお、各情報の関連づけ、あるいは格納構造は、ここに示す例に限定されるものではない。また、商品データベース251には、図4に示す「項目」以外の情報が含められてもよい。さらに、商品情報253の「項目」は、必ず何らかの情報が格納されるわけではなく、図4に示すように、必要に応じた情報のみが格納され、空欄の項目も存在する。
【0037】
販促情報243とは、商品情報253の項目「販促情報」に格納される情報であって、商品(推奨商品)の販売を促進する目的で使用される情報である。販促情報243に含まれる情報には、顧客に対して提示される出力情報(表示、あるいは印刷される画像情報)だけでなく、出力方法を定義する制御情報や識別情報等も含まれる。
【0038】
商品情報253に含まれる媒体商品識別子244、条件設定および販売情報245は、見切り販売を実現するために参照される情報である。本実施の形態においては、これらの情報は、予めオペレータが見切り販売を行う可能性のある商品について入力しているものとする。
【0039】
媒体商品識別子244とは、見切り販売を開始する場合に、後述する選択部211が販促情報243を添付する商品(媒体商品)を識別するための情報である。図4に示す例では、商品「大根」の媒体商品識別子244が「01」となっているため、商品「大根」が見切り販売される場合の媒体商品は商品コード「01」の商品「生さんま」であると識別される。
【0040】
商品情報253に含まれる「条件設定」とは、販促システム1が、当該商品の見切り販売を開始する(当該商品を推奨商品とする)際の条件を示す情報であり、オペレータによって予め入力されている情報である。本実施の形態における販促システム1では、「時刻」および「残数」を見切り販売の開始条件として設定できるようになっている。
【0041】
なお、販促システム1において、媒体商品識別子244および条件設定は、見切り販売する商品についてのみ必須となる項目である。
【0042】
販売情報245とは、各商品の販売状況を反映した情報であって、本実施の形態では、各商品の在庫数とする。在庫数は、販売数に応じて変化する値であるから、販売状況を反映した情報である。
【0043】
このような商品データベース251が固定ディスク25に格納されることにより、サーバ2は、店舗で販売する複数の商品に関する情報を管理する。
【0044】
図3に戻って、データ取得部210は、操作部27から伝達されるオペレータの指示入力に基づいて、商品データベース251を生成する。すなわち、販促システム1では、オペレータが操作部27を操作することにより、予め商品に関する様々な情報が入力され、データ取得部210によって固定ディスク25に商品データベース251が形成される。
【0045】
ただし、商品データベース251に含まれる情報のすべてが操作部27から入力されるわけではなく、例えば、通信部29を介して受信されてもよいし、データ取得部210によって生成されてもよい。例えば、販売情報245の更新は、売上情報240に基づいてデータ取得部210が随時演算することによって実行され、操作部27から伝達されるわけではない。
【0046】
選択部211は、オペレータからの指示があった場合や、見切り販売が開始される場合において、販促情報243を添付する媒体商品を、商品データベース251に登録されている商品から選択する機能を有する。なお、選択部211の機能の詳細については後述する。
【0047】
情報生成部212は、ラベルプリンタ3からの要求に応じて、ラベル印刷に必要な媒体商品情報241を生成する。
【0048】
情報生成部212は、媒体商品情報241を要求したラベルプリンタ3から、通信部29を介して、ラベルを印刷(添付)する商品の商品コードを受け取り、当該商品コードに対応した商品情報253を抽出する。
【0049】
ここで、抽出した商品情報253の項目「推奨商品」に商品コードが格納されている場合には、格納されている商品コードに対応した商品情報253(推奨商品の商品情報253)から、推奨商品の販促情報243を取得する。
【0050】
さらに、情報生成部212は、ラベルプリンタ3から要求された商品の商品情報253に基づいて、媒体商品情報241を生成する。このとき、推奨商品の販促情報243が取得されている場合には、取得されている販促情報243も媒体商品情報241に含める。生成された媒体商品情報241は、通信部29によって、ラベルプリンタ3に送信される。
【0051】
図1に戻って、本実施の形態における販促システム1は、3つのラベルプリンタ3(3a,3b,3c)を備えている。ラベルプリンタ3a,3b,3cは、図1に示すように、それぞれ異なる部門に配置されている。具体的には、ラベルプリンタ3aは主に鮮魚部門10で取り扱う商品(主に魚)に添付するラベル91を印刷し、ラベルプリンタ3bは主に野菜部門11で取り扱う商品(主に野菜)に添付するラベル91を印刷する。また、ラベルプリンタ3cは主に果実部門12で取り扱う商品(主に果実)に添付するラベル91を印刷する。
【0052】
ラベルプリンタ3bを例に、ラベルプリンタ3の機能を説明する。なお、ラベルプリンタ3a,3cにおいても、同様の機能を有する構成については同符号を付している。
【0053】
図1に示すように、ラベルプリンタ3bは、制御部30、印字部31、操作部32、ディスプレイ33および計量部34を備えている。
【0054】
制御部30は、ラベルプリンタ3bの各構成を制御するとともに、サーバ2との通信制御も行う。また、操作部32や計量部34からの入力に応じて、サーバ2から受信する媒体商品情報241を加工する機能も有している。
【0055】
印字部31は、媒体商品情報241に基づいて、印刷情報を生成し、商品に添付するラベル91を印刷する。
【0056】
操作部32は、オペレータがラベルプリンタ3bに指示を入力するために操作される。操作部32は、オペレータの操作に応じて電気信号を生成し、制御部30に伝達する。
【0057】
ディスプレイ33は、各種データを画面に表示する一般的な表示装置である。オペレータは、ディスプレイ33の画面を確認しつつ、ラベルプリンタ3bを操作する。
【0058】
計量部34は、上部のトレイに載置された商品の重量を計測して制御部30に伝達する。制御部30は、計量部34からの計量結果と、媒体商品情報241に含まれる商品の単価とに応じて、商品の売価を演算して、値付けを行う。
【0059】
なお、販促システム1が備えるラベルプリンタ3は、このような機能を備えた装置に限定されるものではない。ラベルプリンタ3は、最低限、制御部30および印字部31が備わっていればよく、例えば、ラベルプリンタ3aのように包装部を備えた装置であってもよいし、ラベルプリンタ3cのように計量部34を備えていない装置であってもよい。
【0060】
POS装置4は、店舗内のレジ部門13に設置され、LAN90に接続される。POS装置4は、顧客により購入された商品の売価合計を演算するとともに、購入された商品の売上情報240を生成してサーバ2に送信する。
【0061】
このように、リアルタイムに変化する販売状況を反映した情報を自動的に取得するので、販促システム1はオペレータの負担を軽減することができる。なお、図1では、1つのPOS装置4のみ図示しているが、POS装置4の台数は1つに限られるものではなく、通常、複数のPOS装置4が店舗内に配置されている。
【0062】
以上が、販促システム1の機能および構成の説明である。
【0063】
次に、商品データベース251が作成される様子を説明する。
【0064】
商品データベース251は、オペレータが操作部27を操作して、必要な情報を入力することによって、作成および更新が可能とされている。操作部27が受け付けた入力情報は、主にデータ取得部210(一部に選択部211)によって取得され、商品データベース251に反映される。
【0065】
オペレータは、「商品コード」を入力することにより、情報を入力したいと所望する商品情報253を指定し、各商品(商品情報253)ごとに、商品データベース251を編集することができる。
【0066】
データ取得部210は、操作部27から編集する商品の「商品コード」を取得して、当該商品の商品情報253を検索・抽出して、ディスプレイ26に表示する。
【0067】
オペレータは、ディスプレイ26に表示された商品情報253を確認しながら、操作部27を操作しつつ、必要な「項目」に必要な情報を入力する。例えば、必須項目である「商品名称」や、「販売情報(在庫数)」等を入力する。
【0068】
なお、本実施の形態では、商品情報253が有する項目のうち、「印刷比率」、「販促情報」および「条件設定」は、他の項目が入力されることによって入力が可能となる制限項目とされている。また、項目「売価」と「単価」とは、いずれか一方のみ入力可能な択一項目である。このように、商品情報253の項目について、入力制限を設けることによって、オペレータの入力ミスを低減することができる。
【0069】
ここで、項目「推奨商品」に複数の商品コードが入力されると、販促システム1は、オペレータに対して、項目「印刷比率」を入力するように促す。すなわち、本実施の形態では、項目「印刷比率」は、項目「推奨商品」に2以上の商品コードが格納された場合にのみ入力が可能となる。オペレータが販促システム1からの入力要求に応じて印刷比率を入力すると、データ取得部210がこれを取得して、商品情報253の項目「印刷比率」に格納する。
【0070】
また、販促システム1は、項目「推奨商品」に格納された商品コードに基づいて、当該商品コードに該当する商品情報253を抽出してディスプレイ26に表示し、販促情報243を入力するよう要求する。すなわち、販促システム1では、項目「販促情報」は、項目「推奨商品」に格納された商品コードに対応する商品情報253についてのみ入力が可能となる。このとき、項目「推奨商品」に複数の商品コードが格納されている場合、販促システム1は、それぞれについて販促情報243を入力するように要求する。オペレータが販促システム1からの入力要求に応じて販促情報243を入力すると、データ取得部210がこれを取得して、項目「販促情報」に格納する。
【0071】
この処理を図4に示す例で説明する。まず、オペレータが媒体商品の商品コードとして「01」を入力すると、販促システム1の選択部211は媒体商品として商品「生さんま」を選択する。そしてディスプレイ26は、選択された商品「生さんま」についての商品情報253aを表示する。ただし、このとき販促システム1は、入力された商品コードに係る商品が媒体商品であるか否かは認識していない。
【0072】
次に、オペレータは、項目「推奨商品」を指定して、商品「生さんま」を媒体商品とする推奨商品「大根」および「すだち」の商品コード「04,05」を入力する。
【0073】
2以上の商品コードが入力されたことにより、2以上の商品が推奨商品として指定されたことを意味するので、販促システム1は、項目「印刷比率」の入力を要求する。これに従って、オペレータが印刷比率を「2:1」と入力すると、図4に示すように、商品情報253aの項目「印刷比率」には、入力された印刷比率「2:1」が格納される。
【0074】
なお、販促システム1では、項目「印刷比率」に関する情報の入力を要求したにもかかわらず、これが入力されない場合は、印刷比率「1:1」として初期値が設定されるものとする。
【0075】
さらに、販促システム1は、項目「推奨商品」に格納された商品コード「04,05」に基づいて、商品情報253d,253eを検索・抽出して、ディスプレイ26に表示する。また、商品情報253d,253eのそれぞれについて販促情報243を入力するように要求する。
【0076】
これに従って、オペレータが商品情報253d,253eのそれぞれに販促情報243を入力すると、図4に示すように、商品情報253d,253eの項目「販促情報」には、販促情報243として「20円引きクーポン券」および「30円引きクーポン券」がそれぞれ格納される。
【0077】
このようにして、データ取得部210は、1種の媒体商品(生さんま)を識別する識別情報(01)と、1種の媒体商品に添付する少なくとも2以上の販促情報(「20円引きクーポン券」、および「30円引きクーポン券」)と、少なくとも2以上の販促情報の印刷比率(2:1)とを取得する。
【0078】
また、見切り販売の予定を登録する場合、オペレータは操作部27を操作して、見切り販売を行う予定の商品の商品コードを入力する。販促システム1は、入力された商品コードに基づいて当該商品の商品情報253を検索・抽出してディスプレイ26に表示する。このとき、販促システム1は、入力された商品コードに対応する商品が見切り販売における推奨商品であることは認識していない。
【0079】
オペレータは、ディスプレイ26の画面で当該商品情報253を確認しつつ、項目「媒体商品識別子」を指定して、見切り販売を行う商品(推奨商品となる)に対する媒体商品の商品コードを入力する。
【0080】
データ取得部210は、操作部27から、見切り販売を行う場合の媒体商品の商品コードを取得して、項目「媒体商品識別子」に格納する。販促システム1では、商品情報253の項目「媒体商品識別子」に商品コードが入力されることにより、当該商品情報253の商品が見切り販売における推奨商品に予定されたこととなる。また、このとき、項目「媒体商品識別子」に入力された商品コードに対応する商品が見切り販売における媒体商品に予定されたこととなる。
【0081】
項目「媒体商品識別子」が入力されたので、販促システム1は、オペレータに対して、項目「条件設定」についての入力を要求する。この入力要求に対して、オペレータは、「時刻」および「残数」について、少なくとも一方を、見切り販売を開始するための条件情報として入力する。
【0082】
データ取得部210は、操作部27から入力された条件情報を取得して、項目「条件設定」に格納する。これにより、販促システム1において、見切り販売を行うための条件が設定されたこととなる。なお、販売情報245は、見切り販売を行うか否かに関わらず、必ず入力される必須項目なので、当該商品が登録されたときに入力されている。
【0083】
次に、販促システム1は、当該商品情報253の項目「販促情報」に販促情報243
が格納されているか否かを判定し、未だ販促情報243が格納されていない場合は、販促情報243を入力するようにオペレータに要求する。
【0084】
これに従って、オペレータが販促情報243を入力すると、データ取得部210は、当該商品情報253の項目「販促情報」に、入力された販促情報243を格納する。
【0085】
この処理を図4に示す例で説明する。まず、オペレータが見切り販売を行う予定のある商品「すだち」の商品コード「05」を入力すると、データ取得部210は、入力された商品コード「05」を検索キーとして商品データベース251を検索し、商品「すだち」の商品情報253eを抽出する。そしてディスプレイ26は、抽出された商品情報253eを表示する。
【0086】
オペレータは、ディスプレイ26の画面で商品情報253eを確認しつつ、項目「媒体商品識別子」を指定して、見切り販売を行う商品「すだち」に対する媒体商品「生さんま」および「サバ」の商品コード「01,02」を入力する。
【0087】
このように、販促システム1では、1つの推奨商品に対して複数の媒体商品を指定することも可能である。見切り販売の場合、多くの商品を媒体商品として販促情報243を提示することによって、売れ残りそうな推奨商品を一気に売り切るべきである。したがって、販促システム1が複数の媒体商品を指定できる効果は大きい。
【0088】
データ取得部210は、操作部27から、入力された媒体商品の商品コード「01,02」を媒体商品識別子244として取得し、項目「媒体商品識別子」に格納する。
【0089】
項目「媒体商品識別子」の入力により、オペレータは、項目「条件設定」の入力が要求される。これに従って、オペレータは、時刻「14:00」と残数「30」とを入力し、項目「条件設定」にこれらの条件情報が格納されている。
【0090】
詳細は後述するが、販促システム1は、図4の商品情報253eの項目「条件設定」に基づいて、商品「すだち」が、14時以降に30個以上売れ残っていた場合、見切り販売を開始する。一方、商品情報253dの項目「条件設定」では、時刻だけが設定されているので、残数(在庫数)に関係なく、18時になったら見切り販売を開始する。
【0091】
図4に示す例では、オペレータの指示入力により、商品「生さんま」の商品情報253aにおいて、項目「推奨商品」に商品「すだち」の商品コードが入力されている。したがって、この入力により商品情報253eには、すでに販促情報243が格納されているため、販促システム1は、商品情報253eに見切り販売を登録する際に、さらに販促情報243を入力するように要求することはない。
【0092】
すなわち、本実施の形態における販促システム1では、通常の販促情報243と、見切り販売に使用される販促情報243とが共通化されている。しかし、これらを区別して、それぞれの販促情報243を格納するようにしてもよい。
【0093】
以上のようにして、図4に示すような商品データベース251が形成される。
【0094】
次に、販促システム1の動作について説明する。まず、商品「生さんま」のラベル91を印刷する例について説明する。
【0095】
鮮魚部門10のオペレータがラベルプリンタ3aの操作部32を操作して、ラベル91を印刷する商品「生さんま」の商品コード「01」を入力する。ラベルプリンタ3aは、入力された商品コード「01」を、サーバ2に送信する。
【0096】
サーバ2の情報生成部212は、受信した商品コード「01」に基づいて、商品データベース251を検索し、商品情報253aを抽出する。さらに、情報生成部212は、抽出した商品情報253aの項目「推奨商品」に商品コードが格納されていないか確認する。
【0097】
図4に示す例では、複数の商品コード「04,05」が格納されているので、情報生成部212は、これらの商品コードに基づいて、商品情報253d,253eを抽出する。そして、抽出した商品情報253d,253eから、項目「販促情報」に格納されているそれぞれの販促情報243を取得する。
【0098】
さらに、情報生成部212は、媒体商品となる商品「生さんま」の商品情報253aと、推奨商品となる商品「大根」「すだち」の販促情報243とに基づいて、これらの情報を互いに関連づけることによって媒体商品情報241を生成する。すなわち、生成された媒体商品情報241に、複数の販促情報243が含まれている場合には、当然、商品情報の項目「印刷比率」に印刷比率242が格納されている。
【0099】
媒体商品情報241が生成されると、通信部29がラベルプリンタ3aに、当該媒体商品情報241を送信する。これを受信したラベルプリンタ3aの制御部30は、受信した媒体商品情報241に基づいて、ラベル91を印刷する。
【0100】
図5は、販促システム1において印刷される2種のラベル91a,91bの例を比較する図である。図5に示すラベル91a,91bは、いずれも商品「生さんま」に添付されるものである。
【0101】
図5に示すように、ラベル91a,91bは、いずれも商品「生さんま」の商品情報253aの内容が印刷されている。一方で、ラベル91aの販促情報243は商品「大根」に関する割引情報(クーポン)が印刷されており、ラベル91の販促情報243は商品「すだち」の割引情報(クーポン)が印刷されている。
【0102】
また、商品「大根」の販促情報243と、商品「すだち」の販促情報243とは、項目「印刷比率」に格納されている印刷比率242(2:1)に基づいて、その印刷枚数が決定される。すなわち、ラベルプリンタ3aは、商品「すだち」の販促情報243を印刷したラベル91bを1枚印刷するごとに、商品「大根」の販促情報243を印刷したラベル91aを2枚印刷する。
【0103】
このように、ラベルプリンタ3aは、1種の対象商品「生さんま」について、少なくとも2種以上のラベル91a,91bを印刷することができる。したがって、商品「生さんま」を購入しようとする顧客は、自己の購入しようとする商品(「大根」か「すだち」か)に応じてラベル91a,91bを選択することができる。すなわち、販促システム1は、顧客ニーズに応じたサービスを提供することができる。
【0104】
また、顧客に提示する販促情報243がクーポンとして機能することにより、単なる割引広告が提示されている場合に比べて販促効果が大きい。単なる割引広告は、媒体商品を購入しなくても受けることができるサービスであるが、クーポンによる割引はクーポンを入手(媒体商品を購入)しなければ受けることのできないサービスだからである。
【0105】
また、商品「生さんま」と、商品「大根」「すだち」とは、図1に示すように部門の異なる商品である。このように、販促システム1では、部門の異なる商品についても、推奨商品や媒体商品として指定することができるので、店舗全体を見渡した上で販売戦略を構築できるので、より売上に貢献することができる。
【0106】
次に、商品「サバ」のラベル91を印刷する場合について説明する。商品「生さんま」と同様の説明は適宜省略する。以下、他の商品についても同様である。
【0107】
鮮魚部門10のオペレータにより、商品「サバ」の商品コード「02」が入力されると、サーバ2の情報生成部212は、商品データベース251から商品情報253bを抽出する。
【0108】
商品情報253bの項目「推奨商品」には、推奨商品の商品コードが格納されていないので、情報生成部212は、商品情報253bのみに基づいて、媒体商品情報241を生成する。
【0109】
媒体商品情報241が生成されると、通信部29によりラベルプリンタ3aに送信され、商品「サバ」のラベル91が印刷される。前述のように、商品「サバ」の媒体商品情報241は、商品情報253bのみに基づいて生成されているため、販促情報243は存在しない。したがって、図5に示す販促情報243に相当する画像は印刷されない。
【0110】
このように、販促システム1は、販促情報243が添付されない、一般的なラベル91を印刷することも可能とされている。これは、商品「塩辛」、「大根」および「すだち」のラベル91についても、項目「推奨商品」に商品コードが格納されていないので同様である。
【0111】
次に、商品「塩辛」のラベル91を印刷する場合について説明する。商品「塩辛」の商品情報253cには、項目「売価」において、金額が格納されていない。したがって、ラベルプリンタ3aは、次のようにして、商品「塩辛」の売価を決定する。
【0112】
まず、サーバ2から送信されてきた商品「塩辛」の媒体商品情報241について、売価が格納されているか否かを確認し、格納されていない場合は、商品「塩辛」の売価を演算により求める必要があると判定する。
【0113】
これにより、ラベルプリンタ3aは、鮮魚部門10のオペレータに対して、商品「塩辛」を計量する必要があることをディスプレイ33に表示する。これにより、当該オペレータは、商品「塩辛」を計量部34に載置する。
【0114】
ラベルプリンタ3aの計量部34は、商品「塩辛」の重量を計量して、計量結果を制御部30に伝達する。制御部30は、計量結果と、媒体商品情報241に含まれる単価「98」とに基づいて、売価を演算し、これをラベル91に印刷する。
【0115】
このように、ラベルプリンタ3aは、売価が設定されていなくても、商品の重量を計量する計量部34を備えているので、オペレータが特に指示をしなくても、売価を決定することができる。
【0116】
次に、販促システム1の見きり販売について、商品「すだち」を例に説明する。
【0117】
サーバ2の選択部211は、所定のタイミング(例えば、1時間毎等)で、見切り販売の開始チェックを行う。
【0118】
このチェックは、項目「条件設定」に見切り販売を開始する際の条件情報が設定されている商品情報253を検索・抽出し、抽出された商品情報253の項目「条件設定」に設定されている内容(条件情報)を確認することにより行う。
【0119】
すなわち、図示しないタイマや販売情報245を参照して、項目「条件設定」に設定されている「時刻」あるいは「残数」が満たされているか否かを判定し、条件が満たされている商品を推奨商品として選択して、当該商品の「商品コード」を取得する。
【0120】
例えば、選択部211が時刻14時に、見切り販売の開始チェックを行った際に、商品「すだち」の項目「販売情報」において、40個の在庫があった場合、商品「すだち」は、商品データベース251に登録されている商品から、選択部211によって推奨商品として選択される。
【0121】
選択部211は、選択した商品「すだち」の商品コード「05」を推奨商品の商品コードとして取得する。また、商品「すだち」の商品情報253eの項目「媒体商品識別子」を確認し、媒体商品識別子244として格納されている商品コード「01,02」を媒体商品の商品コードとして取得する。
【0122】
次に、選択部211は、取得した媒体商品の商品コード「01,02」に基づいて、商品情報253a,253bを抽出するとともに、当該商品情報253a,253bの項目「推奨商品」のそれぞれに、選択した推奨商品「すだち」の商品コード「05」を追加する。
【0123】
図6は、推奨商品「すだち」の商品コード「05」が項目「推奨商品」追加された状態の商品データベース251を示す図である。
【0124】
ここで、商品情報253aの項目「推奨商品」には、すでに商品コード「05」が格納(登録)されているので、追加により商品情報253aが更新されることはない。一方で、商品情報253bの項目「推奨商品」には、新たに商品コード「05」が追加(登録)され、商品情報253bが選択部211により更新されている。
【0125】
図4に示す商品情報253bの項目「推奨商品」には、商品コードが登録されていないために、前述のように、商品「サバ」のラベル91を印刷する際に、販促情報243は印刷されなかった。
【0126】
しかし、選択部211が見切り販売を開始する条件が満たされていると判定すると、商品情報253bが更新され、商品情報253bの項目「推奨商品」には推奨商品「すだち」の商品コード「05」が登録される。したがって、以後、商品「サバ」のラベル91を印刷する場合には、当該ラベル91に、推奨商品「すだち」の販促情報243(30円引きクーポン券)が印刷される。
【0127】
このように、販促システム1では、リアルタイムに更新される販売状況(販売情報245)に応じて、選択部211が推奨商品および媒体商品を自動的に選択して、販促情報243を印刷したラベル91を印刷するので、オペレータの負担を増大させることなく、見切り販売を実現することができる。したがって、顧客の「ついで買い」を誘発するので、販促効果が向上する。
【0128】
<2. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0129】
例えば、推奨商品と媒体商品とが異なる場合について説明したが、これらは同一の商品でもよい。すなわち、同一商品を次回購入する場合に割り引く、あるいは、2個以上購入した顧客に対して2個目以降の購入代金を割り引くといった販促手法として用いてもよい。
【0130】
また、上記実施の形態に示した各種情報の内容・構造は、例示であって、これに限られるものではない。すなわち、同様の効果が得られるならば、関連づけの手法や、構造等が上記実施の形態と異なっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0131】
【図1】本発明に係る販促システムの構成を示す図である。
【図2】サーバの構成を示す図である。
【図3】サーバの機能を示すブロック図である。
【図4】受注情報の具体例を示す図である。
【図5】販促システムにおいて印刷される2種のラベルの例を比較する図である。
【図6】推奨商品「すだち」の商品コード「05」が項目「推奨商品」追加された状態の商品データベースを示す図である。
【符号の説明】
【0132】
1 販促システム
10 鮮魚部門
11 野菜部門
12 果実部門
13 レジ部門
2 サーバ
210 データ取得部
211 選択部
212 情報生成部
22 記憶装置
240 売上情報
241 媒体商品情報
242 印刷比率
243 販促情報
244 媒体商品識別子
245 販売情報
25 固定ディスク
250 プログラム
251 商品データベース
253,253a,253b,253c,253d,253e 商品情報
26 ディスプレイ
27 操作部
29 通信部
3,3a,3b,3c ラベルプリンタ
30 制御部
31 印字部
32 操作部
33 ディスプレイ
34 計量部
4 POS装置
91,91a,91b ラベル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗における販促システムであって、
前記店舗で販売する複数の商品に関する商品情報を管理する管理端末と、
商品に添付するラベルを印刷するラベルプリンタと、
を備え、
前記管理端末が、
前記複数の商品に関する販売情報を取得する情報取得手段と、
前記販売情報に基づいて前記複数の商品から推奨商品を選択し、選択した前記推奨商品に関する商品情報に基づいて媒体商品を選択する商品選択手段と、
前記推奨商品の販促情報および前記媒体商品に関する商品情報に基づいて、前記媒体商品に関する媒体商品情報を生成する情報生成手段と、
前記媒体商品情報を前記ラベルプリンタに送信する通信手段と、
を有し、
前記ラベルプリンタは、前記通信手段により送信された媒体商品情報に基づいて、前記媒体商品に添付するラベルを印刷するための印刷情報を生成し、当該印刷情報に基づいて前記ラベルを印刷することを特徴とする販促システム。
【請求項2】
請求項1に記載の販促システムであって、
顧客により購入された商品の売価合計を演算するとともに、前記購入された商品の売上情報を生成して前記管理端末に送信するレジ端末をさらに備え、
前記管理端末は、前記売上情報に基づいて、前記複数の商品に関する販売情報を生成することを特徴とする販促システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の販促システムであって、
前記媒体商品および前記推奨商品は、前記店舗内において、互いに異なる部門における商品であることを特徴とする販促システム。
【請求項4】
店舗における販促システムであって、
前記店舗で販売する複数の商品に関する商品情報を管理する管理端末と、
商品に添付するラベルを印刷するラベルプリンタと、
を備え、
前記管理端末が、
1種の媒体商品に添付する少なくとも2以上の販促情報、前記少なくとも2以上の販促情報の印刷比率、および前記1種の媒体商品を識別する識別情報を取得する情報取得手段と、
前記識別情報に応じて、前記1種の媒体商品を選択する商品選択手段と、
前記1種の媒体商品に関する商品情報と、前記少なくとも2以上の販促情報と、前記印刷比率とに基づいて、前記1種の媒体商品に関する媒体商品情報を生成する商品情報生成手段と、
前記1種媒体商品情報を前記ラベルプリンタに送信する通信手段と、
を有し、
前記ラベルプリンタは、前記通信手段により送信された前記媒体商品情報に基づいて、前記媒体商品に添付するラベルを印刷するための印刷情報を生成し、当該印刷情報に基づいて、前記少なくとも2以上の販促情報のうちそれぞれ異なる販促情報が印刷された少なくとも2種以上のラベルを、前記印刷比率に応じて印刷することを特徴とする販促システム。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の販促システムであって、
販促情報は、商品に関する割引情報を含んでおり、
前記割引情報が印刷されたラベルは、クーポンとして機能することを特徴とする販促システム。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の販促システムであって、
前記ラベルプリンタが、
商品を計量する計量手段と、
前記計量手段による計量結果と前記管理端末から受信する媒体商品情報とに応じて、前記商品の売価を決定する値付け手段と、
を備えることを特徴とする販促システム。
【請求項7】
商品に添付するラベルを印刷するラベルプリンタであって、
少なくとも2以上の販促情報と、前記少なくとも2以上の販促情報の印刷比率とを含む媒体商品情報を取得する情報取得手段と、
前記媒体商品情報に基づいて、前記商品に添付するラベルを印刷するための印刷情報を生成する印刷情報生成手段と、
前記印刷情報に基づいて、前記少なくとも2以上の販促情報のうちそれぞれ異なる販促情報が印刷された少なくとも2種以上の前記ラベルを、前記印刷比率に応じて印刷する印刷手段と、
を備えることを特徴とするラベルプリンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−128311(P2007−128311A)
【公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−320849(P2005−320849)
【出願日】平成17年11月4日(2005.11.4)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】