説明

販売促進プログラムを実施する方法及びシステム

【課題】クレジットカード又はデビットカード等の携帯可能な消費者装置の使用を促進することが可能な改善されたシステム及び方法を提供する。
【解決手段】本方法は、加盟店検証値を含むオーソリゼーション要求メッセージを支払処理ネットワークを通じて受信するステップを含んでおり、オーソリゼーション要求メッセージは、消費者による購入と関連付けられている。次いで、加盟店検証値を使用して加盟店固有の販売促進プログラムを判定し、且つ、加盟店固有の販売促進プログラムを実行している。例えば、販売促進プログラムは、宝くじであってよく、タスクは、消費者がインスタント受賞者であることを判定することであってよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、販売促進プログラムを実施する方法及びシステム、並びにコンピュータ読み取り可能な媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
関連特許出願に対する相互参照
(特になし)
いくつかの従来のシステムによれば、クレジットカード処理会社は、加盟店のタイプを一意に識別することが可能である。識別が完了したら、それらの加盟店のタイプについて専門的な処理を実行することが可能である。このようなシステムは、カードのイシュア(card issuer)、加盟店のアクワイアラ(merchant acquirer)、又はこれらの両方と加盟店との間の関係に焦点を絞っていた。これらの関係の本来の目的は、適切なインターチェンジフィーのために、トランザクションを特徴付けることにあった。
【0003】
「インターチェンジフィー」とは、処理対象のトランザクションについて、アクワイアラからイシュアに対して支払われる料金のことである。「インターチェンジ」プロセスとは、加盟店のアクワイアラとカードのイシュアとの間における販売及び与信データと関連した金融及び非金融データの標準化された電子的な交換のことである。インターチェンジプロセスは、通常、一日の終わりに、その日のすべての金融トランザクションが完了した後に実行されている。これは、支払プロセスのオーソリゼーション(認可)の部分とは対照的に、支払プロセスの清算及び決済の部分の一部である。以下、支払プロセスのこれら2つの部分について詳述する。
【0004】
様々なタイプの加盟店が、様々な価格及び様々な量の物品又はサービスを販売することが可能であるため、異なる加盟店について、異なるインターチェンジフィーを付与することが適切であろう。このような従来のシステムにおいては、トランザクション処理システムは、加盟店識別値を使用することにより、特定のトランザクションを実行する加盟店の特定のタイプを識別すると共に、適切なインターチェンジフィーをそのトランザクションに対して割り当てることが可能である。例えば、レストランは、通常、カーディーラーよりも多くのクレジット及びデビットトランザクションを生成しているため、レストランは、カーディーラーよりも安いインターチェンジフィーを付与される権利を有していよう。カーディーラーには、一つの識別番号を割り当てることが可能であり、レストランには、別の識別番号を割り当てることが可能である。中央コンピュータは、この識別番号を使用してトランザクションと関連した加盟店のタイプを識別することが可能であり、この結果、適切なインターチェンジフィーをトランザクションに対して適用することが可能である。
【0005】
他の特許文献は、オーソリゼーションがなされた加盟店並びにオーソリゼーションがなされていない加盟店を弁別するための加盟店値の使用法について記述している。例えば、米国特許第5,956,695号は、デビットカード報奨償還プロセスのオーソリゼーションプロセスにおける加盟店識別値の使用法について記述している。償還プロセスにおいては、参加者は、特定の加盟店においてデビットカードを使用することにより、ポイントを現金と引き換えると共に、それらのポイントを使用して取引を実行することが可能である。その特定の加盟店においては、加盟店識別値を、オーソリゼーション要求メッセージと共に、フィルタプロセッサに対して送信することが可能である。この結果、フィルタプロセッサは、この加盟店識別値を使用することにより、その加盟店が、オーソリゼーションがなされた加盟店(即ち、報奨償還プロセスに参加している加盟店)であるか否かを判定することが可能である。これは、詐欺の防止及び検証の手段として実行されている。
【0006】
加盟店識別値は、クレジットカード産業において使用及び表示されているが、特定の加盟店及び特定の消費者との関連においては使用されていない。又、これらは、POS(Point of sale:販売時点管理)においてフィードバックを消費者に即時に提供するべく、使用されてもいない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
クレジットカード又はデビットカード等の携帯可能な消費者装置の使用を促進することが可能な改善されたシステム及び方法を提供することが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施例は、販売促進プログラムと共に加盟店検証値を使用することが可能である方法及びシステムに関するものである。このような販売促進プログラムは、電子的な支払の形態を使用するべく消費者にインセンティブを提供するために使用可能である報奨プログラムやコンテスト等を包含することが可能である。本発明のその他の実施例は、電子支払トランザクションのオーソリゼーションプロセスを使用してコンテスト等の販売促進プログラムを実施することが可能である方法及びシステムに関するものであってよい。
【0009】
本発明の一実施例は、加盟店検証値を含むオーソリゼーション要求メッセージを支払処理ネットワークを通じて受信するステップであって、オーソリゼーション要求メッセージは、消費者による購入と関連付けられているステップと、加盟店検証値を使用して加盟店固有の販売促進プログラムを判定するステップと、オーソリゼーション要求メッセージを受信した後に、判定された加盟店固有の販売促進プログラムを実行するステップとを有する方法に関するものである。
【0010】
本発明の別の実施例は、加盟店検証値を含むオーソリゼーション要求メッセージを支払処理ネットワークを通じて受信するためのコードであって、オーソリゼーション要求メッセージは、消費者による購入と関連付けられているコードと、加盟店検証値を使用して加盟店固有の販売促進プログラムを判定するためのコードと、オーソリゼーション要求メッセージを受信した後に、判定された加盟店固有の販売促進プログラムを実行するためのコードとを有するコンピュータ読み取り可能な媒体に関するものである。
【0011】
本発明の別の実施例は、オーソリゼーション要求メッセージを受信するステップであって、オーソリゼーション要求メッセージは、消費者による購入と関連付けられているステップと、オーソリゼーション要求メッセージを受信した後に、消費者がコンテストにおける受賞者であるか否かを判定するステップと、消費者が受賞者である場合に、応答メッセージを消費者に送信するステップであって、応答メッセージは、消費者が受賞者であるという通知を含んでいるステップとを有する方法に関するものである。
【0012】
本発明の別の実施例は、オーソリゼーション要求メッセージを受信するためのコードであって、オーソリゼーション要求メッセージは、消費者による購入と関連付けられているコードと、オーソリゼーション要求メッセージを受信した後に、消費者がコンテストにおける受賞者であるか否かを判定するためのコードと、消費者が受賞者である場合に応答メッセージを消費者に送信するためのコードであって、応答メッセージは、消費者が受賞者であるという通知を含んでいるコードとを有するコンピュータ読み取り可能な媒体に関するものである。
以下、本発明に係る上記の実施例並びにその他の実施例について更に詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】アクワイアラ、イシュア及びトランザクション処理システムを含むシステムを示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例による方法を示すフローチャートである。
【図3】消費者が受賞者であるという通知と共に印刷されたクレジットカードのレシートの一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例において使用可能なインターチェンジプロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施例は、加盟店固有の販売促進プログラムに伴う加盟店検証値の使用法に関するものである。いくつかの実施例においては、電子支払トランザクションをオーソリゼーションするためのプロセスにおいて、加盟店検証値を使用して加盟店固有のプログラムを判定している。プログラムの判定が完了したら、そのプログラムを実行し、且つ、POS(Point Of Sale)において特定のフィードバックを消費者に提供している。例えば、消費者は、携帯型の消費者装置を使用して特定の加盟店において物品又はサービスを購入することが可能である。携帯型の消費者装置がクレジットカードである場合には、消費者は、カード端末機を通じてクレジットカードを読み取ることができる。この結果、消費者は、その加盟店と関連した特定の販売促進プログラムにおいて獲得されたポイント又は報奨に関する即座のフィードバックを受領することが可能である。例えば、カード端末機において、消費者は、オーソリゼーション応答メッセージを有するクレジットカードのレシートを受領することが可能である。このクレジットカードのレシートは、購入の結果として消費者が獲得したポイント及び報奨に関する情報を具備することが可能である。
【0015】
本発明の実施例においては、消費者がクレジット又はデビットカード等の携帯型の消費者装置を使用してPOS(Point Of Sale)において物品又はサービスを購入した後に、オーソリゼーション要求メッセージを生成している。このオーソリゼーション要求メッセージは、加盟店に配置されているPOS端末機から、加盟店のアクワイアラに、支払処理システムに、そして、イシュアに送信することが可能である。「オーソリゼーション要求メッセージ」は、電子支払トランザクションを実施するためのオーソリゼーションに対する要求を包含することが可能である。これは、アカウント所有者の支払アカウント番号、通貨コード、販売金額、加盟店のトランザクションスタンプ、受取者の都市、受取者の州/国等の中の一つ又は複数のものを包含することが可能である。データが危険に晒されるのを防止するべく、128ビットのSSL又はこの等価物等の安全な暗号化法を使用することにより、オーソリゼーション要求メッセージを保護することが可能である。
【0016】
通常、電子支払トランザクションは、そのトランザクションを実行している消費者がそのトランザクションを実行するべく十分な資金又は与信を具備している場合に、オーソリゼーションがなされる。逆にいえば、消費者のアカウントに十分なファンド又は与信が存在していない場合には、或いは、消費者の携帯型の消費者装置がブラックリストに掲載されている(例えば、盗難に遭ったと表示されている)場合には、電子支払トランザクションに関してオーソリゼーションがなされないことになる。
【0017】
「アクワイアラ」とは、通常、特定の加盟店とビジネス関係を具備している、例えば、商業銀行等のビジネスエンティティのことである。「イシュア」とは、通常、クレジット又はデビットカード等の携帯型の消費者装置を消費者に対して発行している(例えば、銀行等の)ビジネスエンティティのことである。アメリカン・エクスプレス(American Express)等のいくつかのエンティティは、イシュア機能及びアクワイアラ機能の両方を果たしている。本発明の実施例は、このような単一のエンティティであるイシュア/アクワイアラを包含している。
【0018】
オーソリゼーション要求メッセージは、特定の加盟店に一意である加盟店検証値を含んでいる。加盟店検証値は、特定の加盟店を識別する数値又はその他の値であってよい。これを使用することにより、様々な販売促進プログラムに参加している加盟店を識別することが可能である。
【0019】
加盟店検証値は、任意の適切なフォーマットであってよい。例えば、模範的な加盟店検証値の特徴を示すフォーマットは、次のようなものであってよい。
【0020】
・第1桁〜第6桁の英数字(16進数の0〜9、A〜F):クレジットカード処理エンティティ(例えば、ビザ(Visa))等のエンティティによって登録され且つ割り当てられた値
【0021】
・第7桁〜第10桁の英数字(16進数の0〜9、A〜F):特定の場所を一意に識別するべく加盟店と協力して定義された値
【0022】
前述のように、加盟店検証値は、本発明の実施例においては、オーソリゼーションプロセス及び/又は清算プロセスにおいて使用することが可能である。本発明の実施例においては、加盟店構成ファイルを使用することが可能である。加盟店検証値を有するトランザクションを、有効な値及び処理属性について、このファイルに照らして検証することが可能である。加盟店構成ファイルは、例えば、支払処理システム又はイシュアがアクセス可能であるデータベース内に保存することが可能である。加盟店構成ファイル内の処理属性は、専門的な加盟店処理を定義することが可能である。特別なコードを使用することにより、加盟店及び/又はイシュア等のエンティティと関連した特定の販売促進プログラムを判定することが可能である。
【0023】
加盟店検証値の固有の特徴は、これが、その様々なアクワイアラとの間における加盟店の処理関係とは無関係に、加盟店にとって共通しているという点にある。加盟店は、多くの場所を具備することが可能であり、且つ、これらの場所は、異なるアクワイアラ又はアクワイアラプロセッサを使用することが可能である。これらのエンティティは、単一の加盟店検証値を使用して任意の固有の処理を識別することが可能である。従来、加盟店は、端末機識別値を使用することにより、その特定のアクワイアラプロッサに対してのみ一意に判明していたが、支払チェーンに跨って一意に判明してはいなかった。更には、本発明の実施例においては、一つの番号を通じて加盟店を識別することが可能であるため、異なる販売促進プログラムと共に加盟店検証値を使用することが可能である。又、加盟店検証値は、継続的な保守を必要としていない。端末機識別値のように変化することがないため、すべての端末機の場所について同一の基本値を使用することが可能である。
【0024】
本発明の実施例における「加盟店」は、任意の適切な特徴を具備することが可能である。加盟店は、企業、個人事業主、非営利団体、又はこのようなエンティティの特定のグループ等のエンティティを包含することが可能である。エンティティの特定のグループは、販売促進プログラムを形成及び/又は運営するべく協働する2つの協働組織(例えば、2つの企業)であってよいであろう。例えば、ファストフードレストランと映画スタジオは、それぞれのビジネスの両方に有益である販売促進プログラムを形成及び/又は運営することが可能である。又、加盟店は、様々な地理的場所において一つ又は複数の小売の場所を具備することが可能である。加盟店検証値を使用することにより、加盟店が国中に又は世界中にいくつかの異なる小売の場所を具備することが可能である場合にも、並びに、加盟店が物理的な小売の場所及び/又はインターネットを通じた購入を許容している場合にも、特定の加盟店に固有の販売促進プログラムをその加盟店の顧客のために実行することが可能である。加盟店の例には、食料品店、衣料品小売店、カーディーラー、百貨店等を含んでいる。
【0025】
加盟店固有の値を含むオーソリゼーション要求メッセージを(例えば、支払処理システム又はイシュアが)受信した後に、加盟店検証値を使用することにより、加盟店固有の販売促進プログラムを判定している。加盟店固有の販売促進プログラムは、任意の適切な特徴を具備することが可能である。加盟店固有の販売促進プログラムの例には、報奨プログラム、宝くじ、ターゲット広告プログラム、ポイント、コンテスト等が含まれている。これらのプログラムは、加盟店によって実施されるトランザクションのいくつか又はすべてに対して適用することが可能である。例えば、プログラムは、加盟店の場所におけるいくつかの又はすべての将来の購入に対する値引きを消費者に対して提供することが可能である。又、プログラムは、いくつかの実施例においては、加盟店の場所のすべて又はサブセットに対して適用することも可能である。従って、プログラムは、その範囲が、全国的又は地域的なものであってよい。
【0026】
判定が完了したら、加盟店固有の販売促進プログラムを実行している。オーソリゼーション要求メッセージの受信と販売プログラムの実行は、任意のエンティティ及び/又は支払システム内の演算装置によって可能になる。例えば、アクワイアラ、イシュア、及び/又は支払処理システムは、オーソリゼーション要求メッセージを受信すると共に/又は、販売促進プログラムを実行することが可能である。いくつかの実施例においては、アクワイアラ、イシュア、又は支払処理システムがアクセス可能な販売促進エンジンが、適切なコンピュータコードを使用することにより、販売促進プログラムを実行することが可能である。
【0027】
加盟店固有のプログラムとの関連において、任意の適切なタスクを実行することが可能である。この特定のタスクは、販売促進プログラムに関係したものであってよい。例えば、タスクは、消費者に提供する報奨又は賞品のタイプの判定(存在する場合)、任意の報奨又は賞品を表すための消費者のアカウント記録の更新、及び/又はPOS端末機へのオーソリゼーション応答メッセージの返送を包含することが可能である。「オーソリゼーション応答メッセージ」は、電子支払トランザクションに関してオーソリゼーションがなされたか否かに関する情報を含むメッセージを含んでいる。オーソリゼーション応答メッセージは、現在の購入の結果として消費者が得た報奨、消費者がインスタント受賞者(今回限りの受賞者)であるのか否か、購入に起因して消費者が獲得したポイント数等に関する情報を包含することが可能である。
【0028】
例示を目的として、販売促進プログラムは、Gap(登録商標)等の全国規模の衣料品小売業者によって運営又は開始されるインスタント宝くじプログラム(今回限りの宝くじプログラム)であってよい。この宝くじプログラムは、その小売業者から物品を購入した一人の消費者に1000ドルの賞品を提供することが可能である。受賞者は、無作為に選択することが可能であり、且つ、受賞のチャンスは、例えば、百万分の一である。支払処理システム内の中央コンピュータは、国中に跨る衣料品小売業者の異なる支店から、並びに、その他の加盟店から、オーソリゼーション要求メッセージを受信することが可能である。中央コンピュータは、小売業者の加盟店検証値を使用することにより、衣料品小売業者からのオーソリゼーション要求メッセージを識別することが可能である。衣料品小売業者のオーソリゼーション要求メッセージを受信するたびに、中央コンピュータは、販売促進エンジンにアクセス可能であり、且つ、オーソリゼーション要求メッセージを生成した消費者が受賞者であるのか否かを判定することが可能である。次いで、消費者が受賞者であるのか否かに関するこの判定を、オーソリゼーション応答メッセージ内において、支払処理システムから、アクワイアラと加盟店を通じて、POS端末機に送信することが可能である。POS端末機においては、彼又は彼女が受賞者であるのか否かについて消費者に通知することが可能である。例えば、消費者のために、クレジット又はデビットカードのレシートをPOS端末機において印刷することが可能である。このレシートは、その上部に印刷された「再び試みてください」又は「受賞者」等のメッセージを具備することが可能である。
【0029】
前述のように、加盟店検証値は、支払プロセスのオーソリゼーションの部分において使用されている。又、これは、任意選択により、(後述するように)支払プロセスの清算及び決済の部分において使用することも可能である。この背景として、電子的な支払は、オーソリゼーションプロセスと、清算及び決済プロセスという2つの部分に分割することが可能である。オーソリゼーションプロセスは、消費者がPOS(Point Of Sale)において物品又はサービスを購入した際に、実質的にリアルタイム(例えば、10秒を下回る数秒等)で実行されており、清算及び決済プロセスは、後から実行されている。オーソリゼーションプロセスにおいては、支払処理システムは、消費者のアカウントにおける消費者の与信限度又は資金をチェックすると共に、この情報を加盟店に中継して戻すことにより、消費者が所望のトランザクションを実施するべく十分な与信又は資金を具備しているか否かについて加盟店及び消費者に通知している。清算及び決済プロセスにおいては、支払処理システムは、異なるアクワイアラ及びイシュアの間の様々なトランザクションを整理統合すると共に、それらの間におけるアカウントの決済を行っている。実際の資金は、清算及び決済プロセスにおいて振替可能である。このプロセスは、通常、消費者が購入した日から2〜3日以内に完了している。この結果、消費者は、その消費者のアカウントの定期的な請求書により、その購入について後から請求されることになる。
【0030】
図1は、本発明の一実施例において使用可能なシステム20を示している。システム20は、加盟店の場所22(a)、22(b)及びこれらの加盟店の場所22(a)、22(b)と関連したアクワイアラ24(a)、24(b)を含んでいる。異なる加盟店の場所22(a)、22(b)は、単一の加盟店と関連したものであってよい。消費者30は、携帯型の消費者装置32を使用することにより、加盟店の場所22(a)、22(b)において物品又はサービスを購入することが可能である。アクワイアラ24(a)、24(b)は、支払処理システム26を介して、イシュア28と通信することが可能である。支払処理システム26は、販売促進エンジン36及びインターチェンジエンジン38と通信することが可能である。
【0031】
本発明の実施例による携帯型の消費者装置32は、任意の適切な形態であってよい。例えば、携帯型の消費者装置は、消費者の財布及び/又はポケット内に差し込むことができるように、(例えば、ポケットサイズ等の)ハンドヘルド型であって小型のものであってよい。例えば、携帯型の消費者装置は、スマートカード、(磁気ストリップを有し、マイクロプロセッサを有していない)通常のクレジット又はデビットカード、(エクソン−モービル(Exxon−Mobil Corp.)社から市販されているSpeedpass(登録商標)等の)キーチェーン装置等を包含することが可能である。携帯型の消費者装置のその他の例には、セルラー電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ページャー、支払カード、セキュリティカード、アクセスカード、スマートメディア、トランスポンダ、及びこれらに類似したものが含まれている。又、携帯型の消費者装置32は、(例えば、デビットカード等の)デビット装置、(例えば、クレジットカード等の)クレジット装置、又はプリペイド装置(例えば、プリペイドカード)であってもよい。
【0032】
支払処理システム26は、オーソリゼーションサービス、例外ファイルサービス、及び清算及び決済サービスをサポート及び提供するべく使用されるデータ処理サブシステム、ネットワーク、及び動作を包含することが可能である。模範的な支払処理システムは、VisaNet(登録商標)を包含することが可能である。VisaNet(登録商標)等の支払処理システムは、クレジットカードトランザクション、デビットカードトランザクション、及びその他のタイプの商業トランザクションを処理することが可能である。VisaNet(登録商標)は、具体的には、オーソリゼーション要求を処理するVIP(Visa Integrated Payments:ビザ統合支払)システムと、清算及び決済サービスを実行するベースII(Base II)システムとを含んでいる。
【0033】
支払処理システム26は、サーバーコンピュータを包含することが可能である。サーバーコンピュータは、通常、強力なコンピュータ又はコンピュータのクラスタである。例えば、サーバーコンピュータは、大規模なメインフレーム、マイクロコンピュータのクラスタ、又は単一のユニットとして機能するサーバーのグループであってよい。一例においては、サーバーコンピュータは、ウェブサーバーに結合されたデータベースサーバーであってよい。支払処理システム26は、インターネットを含む任意の適切な有線又は無線ネットワークを使用することが可能である。
【0034】
又、加盟店の場所22(a)、22(b)は、携帯型の消費者装置32とやり取りすることが可能なPOS(Point Of Sale)端末機(図示されてはいない)をも具備している。カードリーダーを含む任意の適切なPOS端末機を使用することが可能である。カードリーダーは、任意の適切な接触型又は非接触型動作モードを包含することが可能である。例えば、模範的なカードリーダーは、携帯型の消費者装置32とやり取りするべく、RF(高周波)アンテナや磁気ストライプリーダー等を包含することが可能である。
【0035】
図1には、2つのソフトウェアエンジンが示されている。これらには、販売促進エンジン36及びインターチェンジエンジン38が含まれている。本システム内には、本発明の実施例による方法を実行するべく、様々なその他のソフトウェアエンジンを包含することも可能である。このようなソフトウェアエンジンには、イシュア28、支払処理システム26、又はアクワイアラ24(a)、24(b)がアクセス可能であってよい。2つのソフトウェアエンジン36、38には、支払処理システム26がアクセスすることが可能であるものとして示されているが、これに加えて、又はこの代わりに、これらには、アクワイアラ24(a)、24(b)又はイシュア28が直接的にアクセス可能であってもよい。
【0036】
販売促進エンジン36は、加盟店によって運営又は開始される様々な販売促進プログラムを包含又は保存することが可能である。又、販売促進エンジン36は、例えば、一つ又は複数の加盟店からの販売促進プログラムを保存し、特定のオーソリゼーション要求メッセージ又はトランザクションと関連した特定の販売促進プログラムを識別し、販売促進プログラムと関連したタスクを実行するためのコンピュータコードを包含することも可能である。
【0037】
インターチェンジエンジン38は、(前述のように)加盟店検証値を使用することにより、インターチェンジ処理を実行することが可能である。加盟店検証値を使用した適切なインターチェンジ処理の詳細については、図4を参照して後述する。
【0038】
エンジン36、38及び本出願に記述されている任意のその他のソフトウェアコンポーネント又は機能は、例えば、従来の又はオブジェクト指向の手法を使用し、例えば、Java(登録商標)、C++、又はPerl等の任意の適切なコンピュータ言語を使用することにより、プロセッサによって実行されるソフトウェアコードとして実現可能である。例えば、本出願の図2及び図4に示されている特定のステップの中の任意のステップ(又は、ステップの組み合わせ)は、任意の適切な組み合わせにおいて、コンピュータ読み取り可能な媒体上のコンピュータコードとして実施することが可能である。ソフトウェアコードは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードドライブ又はフロッピー(登録商標)ディスク等の磁気媒体、CD−ROM等の光学媒体等のコンピュータ読み取り可能な媒体上において、一連の指示又は命令として保存することが可能である。このような任意のコンピュータ読み取り可能な媒体は、単一の演算装置上又はその内部に存在することが可能であると共に、システム又はネットワーク内の異なる演算装置上又はその内部に存在することが可能である。
【0039】
図2は、本発明の一実施例による方法のフローチャートを示している。図2に示されている方法は、図1のブロック図を参照することによって説明することが可能である。まず、消費者30は、クレジットカード等の携帯型の消費者装置32を使用して加盟店の場所22(a)において物品又はサービスを購入している(ステップ40)。消費者の携帯型の消費者装置32は、加盟店の場所22(a)においてPOS(Point Of Sale)端末機(図示されてはいない)とやり取りすることが可能である。例えば、消費者30は、クレジットカードを手に取り、POS端末機内の適切なスロットを通じて読み取ることができる。
【0040】
次いで、加盟店の場所22(a)において動作しているPOS端末機又はコンピュータは、任意選択により、加盟店の販売促進を識別することができるように、販売促進コードをオーソリゼーション要求メッセージ内において提供することが可能である(ステップ42)。販売促進コードは、販売促進エンジン36上に存在している又はこれがアクセス可能である命令の組として実装された販売促進プログラムと関連付けることが可能である。この代わりに、又はこれに加えて、アクワイアラ24(a)、支払処理システム26、又はイシュア28において販売促進コードの挿入を実行することも可能である。
【0041】
次いで、このオーソリゼーション要求メッセージを販売促進コードと共にアクワイアラ24(a)に転送している。オーソリゼーション要求メッセージを受信した後に、アクワイアラ24(a)は、加盟店検証値をオーソリゼーション要求メッセージに挿入することが可能であり(ステップ44)、次いで、このオーソリゼーション要求メッセージを支払処理システム26に送信している。或いは、この代わりに、加盟店22(a)又は支払処理システム26が加盟店検証値をオーソリゼーション要求に挿入することも可能である。例えば、数値的な加盟店検証値の代わりに、(例えば、「ギャップ(Gap)」等の)加盟店を識別するテキストメッセージ又はPOS端末機IDを加盟店の場所22(a)から支払処理システム26に送信することも可能である。この場合には、支払処理システム26は、このテキストメッセージ又はPOS端末機IDを加盟店検証値に関連付けているルックアップテーブルを具備することが可能である。
【0042】
次いで、支払処理システム36は、加盟店及びイシュア28の参加状態を判定している(ステップ48)。次いで、支払処理システム36は、販売促進エンジン36にアクセスすることにより、加盟店の販売促進プログラムの各ステップを実行することが可能である。例えば、販売促進エンジン36は、コンピュータコードにより、消費者30によるその加盟店における5回の購入ごとに10%の値引きを提供させることができる。販売促進エンジン36は、その加盟店における消費者の購入の記録を保持することが可能である。その他の実施例においては、支払処理システム26は、販売促進エンジン36にアクセス不可能である。例えば、いくつかの実施例においては、イシュア28が販売促進エンジン36にアクセスして販売促進を実行することが可能である。
【0043】
次いで、支払処理システム26は、販売促進コード及び加盟店検証値を含むオーソリゼーション要求メッセージをイシュア28に転送している(ステップ52)。販売促進プログラムが支払処理システム26によって既に実行されている場合には、そのプログラムの結果に関する情報をイシュア28に転送することが可能である。例えば、消費者30が現在の購入に対する値引きを得る権利を付与されていると支払処理システム26が予め判定している場合には、イシュア28が販売促進値引きの記録を具備すると共に、相応して消費者のアカウントを調節できるように、その情報をイシュア28に対して転送することが可能である。支払処理システム26が販売促進プログラムを実行していない場合には、イシュア28が販売促進エンジン36にアクセスして販売促進プログラムを実行することが可能である。いずれの場合にも、イシュア28は、次いで、加盟店−イシュアパートナーシップの参加についてチェックしている(ステップ54)。イシュア28がパートナーシップの参加についてチェックした後に、イシュア28は、オーソリゼーション応答メッセージを支払処理システム26に返送することにより(ステップ56)、現在のトランザクションに関してオーソリゼーションがなされたことを(又は、オーソリゼーションがなされなかったことを)通知している。
【0044】
オーソリゼーションメッセージは、販売促進コード、(例えば、「あなたが受賞者です」、「この購入には、10%の値引きの権利が付与されています」等の)現在の販売促進に関する応答情報、並びに、(購入トランザクションに関してオーソリゼーションがなされたことを通知する)現在の購入用のオーソリゼーションコードを包含することが可能である。次いで、トランザクション処理システム26は、オーソリゼーション応答メッセージをアクワイアラ24(a)に返送している。次いで、アクワイアラ24(a)は、応答メッセージを加盟店22(a)に返送している。必要に応じて、トランザクション処理システム26及び/又はアクワイアラ24(a)は、販売促進応答情報を、オーソリゼーション応答メッセージを介して消費者30に返送することも可能である。
【0045】
加盟店22(a)が加盟店固有のメッセージを受信した後に(ステップ58)、加盟店22(a)におけるPOS端末機は、消費者30にオーソリゼーション応答メッセージを提供することが可能である。応答メッセージは、POS端末機によって表示することも可能であり、或いは、クレジットカードのレシート上に印刷することも可能である。
【0046】
一日の終わりに、通常の清算及び決済プロセスを実行することが可能である(ステップ60)。加盟店は、アクワイアラ24(a)に転送される加盟店デポジットファイル内において販売促進コードを提供することが可能である。加盟店デポジットファイルは、当日の電子トランザクションに関する情報を含んでいる。アクワイアラ24(a)は、インターチェンジファイルを適切な販売促進コードと共に支払処理システム26に送信することが可能である。適切なインターチェンジフィーのために、適切なトランザクションを処理することが可能である(後程、詳述する)。次いで、適切な販売促進コード及びトランザクションの詳細を支払処理システム26からイシュア28に転送している。この結果、イシュア28は、消費者のアカウントを適宜調節することが可能である。例えば、消費者30が、現在の購入の結果として、ポイント、マイル、又はその他の報奨を獲得している場合には、イシュア28は、消費者のアカウントに対して適切な変更を実行することが可能である。
【0047】
前述の実施例に示されているように、本発明の好適な実施例は、オーソリゼーションプロセスにおいて直接的なフィードバックを消費者に提供する(例えば、宝くじ等の)コンテストに関するものであってよい。このようなコンテストは、販売促進プログラムであってよく、且つ、電子商取引のオーソリゼーションプロセスにおいて実行することが可能である。好適な実施例においては、加盟店検証値を任意選択によって含むオーソリゼーション要求メッセージをサーバーコンピュータ等の演算装置によって受信している。このオーソリゼーション要求メッセージは、携帯型の消費者装置を使用した消費者による購入と関連付けられている。オーソリゼーション要求メッセージを受信した後に、演算装置は、その消費者がコンテストにおける受賞者であるか否かを判定することが可能である。消費者が受賞者である場合には、オーソリゼーション応答メッセージを消費者に送信しており、この場合に、応答メッセージは、消費者が受賞者であるという通知を含んでいる。任意選択により、消費者が受賞者ではない場合には、(例えば、「再び試みてください」等の)適切なメッセージを消費者に送信することも可能である。図3には、模範的なクレジットカードのレシートの一例が示されている。図示されているように、このクレジットカードのレシートは、オーソリゼーションフィールド内に「WINNER(受賞者)」という単語を具備している。WINNERという単語は、便利なことに、6個の文字を具備しており、従って、通常のオーソリゼーションコードの6桁に対応することが可能である。
【0048】
模範的なコンテストの実施例(及びその他の実施例)においては、消費者が受賞者であることを通知するメッセージを消費者に送信する前に、まず、消費者のトランザクションに関してオーソリゼーションがなされるか否かを判定することが望ましい。このような実施例においては(図1を参照すれば)、オーソリゼーション要求メッセージを、加盟店の場所22(a)から、アクワイアラ24(a)に、支払処理システム26に、そして、イシュア28に送信することが可能である。イシュア28は、その消費者のアカウントをチェックすることにより、現在のトランザクションに関してオーソリゼーションがなされるか否かを判定する。オーソリゼーションがなされる場合には、オーソリゼーション応答メッセージがイシュア28から支払処理システム26に対して送信されることになる。この結果、支払処理システム26は、特定の値をデータフィールド番号38(即ち、オーソリゼーションコード応答用の標準フィールド)内に挿入すると共に、イシュアの通常のオーソリゼーション応答を無効にすることができる。この特定の値は、例えば、通常の6桁のオーソリゼーションコードの代わりに、「ウィンナ(winner)」というテキストメッセージであってよい。次いで、支払処理システム26は、この変更済みのオーソリゼーションメッセージを、加盟店の場所22(a)に、そして、消費者30に、送信することが可能である。又、支払処理システム26は、イシュア28が、この記録を具備し、且つ、相応して消費者のアカウントを変更することができるように、消費者の「ウィンナ(winner)」の状態に関する情報をイシュア28に送信することも可能である。この模範的なプロセスにおける各ステップは、任意の好適な方式により、図2との関係において説明したプロセスにおける各ステップと組み合わせることが可能である。
【0049】
これらのコンテストの実施例においては、加盟店検証値は、オーソリゼーション要求メッセージに内蔵してもよく、内蔵しなくてもよい。例えば、端末の識別番号を使用することにより、コンテストを後援している特定の加盟店を識別することが可能である。別の代替肢として、イシュアが発行した携帯型の消費者装置の使用量を増大させるべく、イシュアがコンテストのスポンサーになってもよい。この場合には、コンテストの潜在的な参加者が、特定の加盟店ではなく、イシュアと具体的に関連付けられることになるため、特定の加盟店を具体的に識別するべく使用される加盟店検証値は不要であろう。
【0050】
従来、企業は、コンテストを販売促進プログラムとして使用してきた。しかしながら、このような従来のプログラムは、受賞者であるか否かに関する即座のフィードバックを消費者に対して提供してはいなかった。例えば、一つの従来のプログラムは、消費者がクレジットカードを商取引において使用した際に、その消費者をコンテストに自動的に登録していた。しかしながら、消費者が受賞者であるか否かの判定は、商取引の終了から遥かに(例えば、数週間も)後に、実行されていた。消費者が受賞者であった場合には、消費者は、自身が受賞者であったと後から(例えば、郵便によって)通知されていた。このような従来のプログラムも使用可能ではあるが、消費者の購入と、このような販売促進プログラムの結果の通知との間の時間が長過ぎるため、これらは、消費者にとって満足できるものではない。
【0051】
又、本発明の実施例による加盟店検証値は、オーソリゼーションプロセスに加えて、清算及び決済プロセスにおいて使用することも可能である。図4は、加盟店検証値を使用する模範的なインターチェンジプロセスを示すフローチャートである。
【0052】
図4を参照すれば、支払処理システムは、加盟店検証値がトランザクション内に存在しているか否かを判定することが可能である(ステップ82)。次いで、支払処理システムは、加盟店検証値が有効であるか、並びに、特別なプログラムが定義されているか否かを判定することが可能である(ステップ84)。これらの質問のいずれかに対する回答が、NO(いいえ)である場合には、トランザクションは返却される(ステップ90)。これらの質問に対する回答が、YES(はい)である場合には、すべての清算及び決済関係のプログラムを判定することになる(ステップ88)。
【0053】
次いで、有効なアクワイアラBIN(Bank Identification Number:バンク識別番号)が加盟店検証値テーブル内に存在しているか否かを判定している(ステップ92)。それが有効である場合には、プログラムが特定のカードレンジを必要としているか否かを判定している(ステップ94)。それが有効ではない場合には、通常の処理を実行することになる(ステップ100)。前述のように、異なるインターチェンジフィーを異なるタイプの加盟店に提供することが可能である。
【0054】
そのプログラムがカードレンジを必要としていない場合には、イシュアのカードレンジが有効であるか否かに関する決定を下している(ステップ98)。それが有効である場合には、定義されている加盟店検証値インターチェンジを適用している(ステップ96)。それが有効ではない場合には、通常の処理を実行している(ステップ100)。プログラムが有効なカードレンジを必要としていない場合には、定義されている加盟店検証値のインターチェンジを適用している(ステップ96)。
【0055】
図4に示されている各ステップは、支払処理システム26内の一つ又は複数の演算装置によって実行することが可能である。図4に示されている各ステップは、本発明の範囲を逸脱することなしに、任意の好適な組み合わせ又は順序において、図2に示されている各ステップとの関連において使用することが可能である。
【0056】
本発明は、ソフトウェア又はハードウェア、或いは、これらの組み合わせにおいて、制御ロジックの形態で実現可能である。この制御ロジックは、本発明の実施例に開示されているステップのセットを実行するために情報処理装置を制御するべく適合された複数の命令として情報ストレージ媒体内に保存することが可能である。当業者であれば、本願明細書に提供されている開示及び教示に基づいて、本発明を実施するためのその他の方式及び/又は方法について理解するであろう。
【0057】
以上の説明は、例示を目的としたものであり、制限を意図したものではない。本願明細書の開示を検討することにより、当業者には、本発明の多数の変形について明らかになるであろう。従って、本発明の範囲は、以上の説明を参照することによって判定されるべきではなく、その完全な範囲又は等価物と共に添付の特許請求の範囲の各請求項を参照することによって判定されることを要するものである。
【0058】
「a」、「an」、又は「the」の使用は、特記されていない限り、「一つ又は複数」を意味するべく意図されている。
【0059】
以上の説明において言及したすべての特許、特許出願、刊行物、及び説明に関しては、引用により、あらゆる目的のために、そのすべてが本願明細書に包含されている。いずれも従来技術として認定されてはいない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加盟店検証値を含むオーソリゼーション要求メッセージを支払処理ネットワークを通じて受信するステップであって、前記オーソリゼーション要求メッセージは、消費者による購入と関連付けられているステップと、
前記加盟店検証値を使用して加盟店固有の販売促進プログラムを判定するステップと、
前記オーソリゼーション要求メッセージを受信した後に、前記判定された加盟店固有の販売促進プログラムを実行するステップとを有することを特徴とする、販売促進プログラムを実施する方法。
【請求項2】
前記加盟店固有の販売促進プログラムは、宝くじプログラムである請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記加盟店固有の販売促進プログラムは、報奨プログラムである請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記判定された加盟店固有の販売促進プログラムを実行するステップは、前記消費者が前記購入に対して値引きを受けたというメッセージを前記消費者に送信する段階を含む請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記判定された加盟店固有の販売促進プログラムを実行するステップは、前記消費者が将来の購入に対して値引きを受けることになるというメッセージを前記消費者に送信する段階を含む請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記判定された加盟店固有の販売促進プログラムを実行するステップは、
前記消費者がコンテストにおける受賞者であるか否かを判定する段階と、
前記消費者が受賞者である場合に、前記消費者が受賞者であることを通知するメッセージを有するオーソリゼーション応答メッセージを前記消費者に送信する段階とを含む請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記購入は、クレジットカード又はデビットカードを使用して前記消費者によって実行される請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記加盟店検証値を使用してインターチェンジプロセスを実行するステップを更に有する請求項1記載の方法。
【請求項9】
請求項1記載の前記方法を実行するべく構成されるサーバーコンピュータ。
【請求項10】
請求項1記載の前記方法を実行するべく構成されるシステム。
【請求項11】
加盟店検証値を含むオーソリゼーション要求メッセージを支払処理ネットワークを通じて受信するためのコードであって、前記オーソリゼーション要求メッセージは、消費者による購入と関連付けられているコードと、
前記加盟店検証値を使用して加盟店固有の販売促進プログラムを判定するためのコードと、
前記オーソリゼーション要求メッセージを受信した後に、前記判定された加盟店固有の販売促進プログラムを実行するためのコードとを有することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項12】
前記加盟店固有の販売促進プログラムは、宝くじプログラムである請求項11記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項13】
前記加盟店固有の販売促進プログラムは、報奨プログラムである請求項11記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項14】
前記判定された加盟店固有の販売促進プログラムを実行するための前記コードは、前記消費者が前記購入に対して値引きを受けたというメッセージを前記消費者に送信するためのコードを含む請求項11記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項15】
前記判定された加盟店固有の販売促進プログラムを実行するための前記コードは、前記消費者が将来の購入に対して値引きを受けることになるというメッセージを前記消費者に送信するためのコードを含む請求項11記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項16】
オーソリゼーション要求メッセージを受信するステップであって、前記オーソリゼーション要求メッセージは、消費者による購入と関連付けられているステップと、
前記オーソリゼーション要求メッセージを受信した後に、前記消費者がコンテストにおける受賞者であるか否かを判定するステップと、
前記消費者が受賞者である場合に、応答メッセージを前記消費者に送信するステップであって、前記応答メッセージは、前記消費者が受賞者であるという通知を含んでいるステップとを有することを特徴とする、販売促進プログラムを実施する方法。
【請求項17】
前記消費者が受賞者であるという前記通知は、クレジット又はデビットカードのレシート上に印刷される請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記購入は、クレジットカード又はデビットカードを使用して予め実行されている請求項16記載の方法。
【請求項19】
前記オーソリゼーション要求メッセージは、加盟店検証値を含む請求項16記載の方法。
【請求項20】
請求項16記載の前記方法を実行するべく構成されるサーバーコンピュータ。
【請求項21】
請求項16記載の前記方法を実行するべく構成されるシステム。
【請求項22】
オーソリゼーション要求メッセージを受信するためのコードであって、前記オーソリゼーション要求メッセージは、消費者による購入と関連付けられているコードと、
前記オーソリゼーション要求メッセージを受信した後に、前記消費者がコンテストにおける受賞者であるか否かを判定するためのコードと、
前記消費者が受賞者である場合に、応答メッセージを前記消費者に送信するためのコードであって、前記応答メッセージは、前記消費者が受賞者であるという通知を含んでいるコードとを有することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項23】
前記オーソリゼーション要求メッセージは、加盟店検証値を含む請求項22記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−33500(P2013−33500A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−226778(P2012−226778)
【出願日】平成24年10月12日(2012.10.12)
【分割の表示】特願2008−538927(P2008−538927)の分割
【原出願日】平成18年10月25日(2006.10.25)
【出願人】(508104020)ビザ ユー.エス.エー.インコーポレイティド (4)
【出願人】(504131596)ビザ・インターナショナル・サービス・アソシエイション (5)