説明

販売所に於ける農作物の野菜鮮度保持装置。

【課題】 農作物等の生産者が、直接販売する直売所で、、野菜類の鮮度を長持ちさせるシステムを提供する。
【解決手段】 農作物直売所の販売棚に、縁の浅い容器を設置し、片端に水道蛇口を配置、容器の反対側の縁には、漏水口を取り付け、底部に栓つきの排水口を設ける。容器の水流の中に網状の買い物カゴを複数個配列するのを特徴とする野菜鮮度保持装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生産者の直売所等での野菜、花き類等の鮮度を、長持ちさせるための機器に関するもの。
【背景技術】
【0002】
直売所では、生産者が直接農作物を陳列棚に並べて販売しているが、特に葉っぱものの野菜類は,朝出して夕方には表面が萎びてくる悩みがあった。
【先行技術文献】
【0003】
水を利用する方法では農作物を種苗から育てる水耕栽培はあるが、本発明のような、陳列容器に水を流し収穫した野菜類の鮮度を長持ちさせる装置はなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
切り花などの花き類は、水を入れたバケツに入れて、鮮度を保つようにしているが、他の野菜類は、販売台に並べた時から劣化し始める。
本発明は、野菜類の鮮度を長持ちするためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
販売棚の上に、棚の広さと同じ位で、縁の高さの浅い箱状の容器を設置し、片端に水道の蛇口を1カ所、又は複数カ所配置、容器の反対側には、縁の上部に漏水口を取り付け、底部には栓つきの排水口を設け、容器の中に網状の買い物カゴを、複数個配列するのを特徴とする販売所等に於ける野菜鮮度保持装置である。
【発明の効果】
【0006】
直売所は、生産者が直接持ち込む穫れたての新鮮な野菜を販売しているが、収穫後は、水分の蒸発で、鮮度はどんどん落ちている。
本発明の水道水の流れる容器の中に、野菜等を浸すシステムの利用により、お客はみずみずしい野菜を購入でき、生産者は日持ち良く長時間、商品価値を維持できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明の販売棚の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0008】
販売棚1の上に、販売棚の広さと同じ位で、縁2の高さの浅い箱状の容器3を設置する。
陳列台の片端に水道の蛇口4を1カ所又は複数カ所に配置する。常時、水を流し、容器の反対側の縁の上部に、漏水口5を取り付け、容器の底部には栓つきの排水口6を設ける。容器3の水流の中に網状の買い物カゴ7を複数個配列し、カゴ7の中に野菜を立てて入れ陳列するものである。
又、漏水は循環パイプ8と連結し小型の循環ポンプ9を回せば、水のリサイクルになり、大幅な水道料の節減も出来る装置である。
【産業上の利用可能性】
【0009】
通常の販売方法では、2〜3日で見違えるほど劣化するが、このシステムの採用により、野菜は1週間から10日以上も鮮度保持を可能にする。
【符号の説明】
【0010】
1 販売棚
2 容器の縁
3 容器
4 蛇口
5 漏水口
6 排水口
7 買い物カゴ
8 循環パイプ
9 小型ポンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売棚の上に、棚の広さと同じ位で、縁の高さの浅い箱状の容器を設置し、片端に水道の蛇口を1カ所、又は複数カ所配置、容器の反対側には、縁の上部に漏水口を取り付け、底部には栓つきの排水口を設け、容器の中に網状の買い物カゴを、複数個配列するのを特徴とする販売所等に於ける野菜鮮度保持装置。

【図1】
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【公開番号】特開2013−13387(P2013−13387A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−159383(P2011−159383)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(504401857)
【Fターム(参考)】