説明

貯遊技媒体管理システムおよび貯遊技媒体管理方法

【課題】遊技客の利便性を向上させることを課題とする。
【解決手段】貯玉管理システム1において、計数機10は、計数部16によって計数された獲得玉の計数値を貯玉加算した貯玉残高が貯玉上限を超えるか否かを判定する貯玉上限可否判定部18aと、貯玉上限可否判定部18aによって貯玉上限を超えると判定された場合には、貯玉残高が貯玉上限範囲内となる玉数の貯玉加算を会員管理T/C20に依頼する貯玉加算依頼部18bと、獲得玉の計数値のうち、少なくとも貯玉加算時に貯玉上限を超える玉数が関連付けられたレシートを発行するレシート発行部17とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予め登録処理された遊技客によって預け入れられた遊技媒体数を貯玉残高として管理し、計数機で計数した計数値の範囲内で貯玉残高に貯玉加算を行う貯遊技媒体管理システムおよび貯遊技媒体管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体を遊技機に投入して遊技を行うパチンコ機やスロットマシンなどの遊技機が知られている。これら遊技機を設置した遊技店においては、プリペイドカードや会員カードなどの各種記録媒体が使用されることが多い。
【0003】
かかる遊技店では、この会員カードを所定の会員登録をおこなった遊技客に対して発行し、この会員カードの識別情報(例えば、会員IDなど)に関連付けて、例えば、パチンコ機での遊技を終了した際に獲得したパチンコ玉やメダルの数量情報(貯玉数)を登録するシステム、いわゆる貯玉管理システムが構築されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
この貯玉管理システムによれば、遊技客(会員)は、貯玉残高の範囲内で、パチンコ玉を借り受けて再度遊技したり、また、貯玉残高の範囲内で、遊技店内の通常の景品(例えば、お菓子やたばこなどの景品)や特殊景品に交換したりすることもできる。
【0005】
さらに、近年では、遊技客による遊技のめり込み防止、並びに貯玉サービスの取り止めに伴って生じる貯玉残高の返却補償高の抑制などの観点から、かかる制度補償を運営する第三者機関(貯玉補償基金)、或いは遊技店によって会員一人あたりの貯玉残高に上限を設定することが検討されている。
【0006】
このように貯玉上限を設けた場合には、計数機では、計数した獲得遊技媒体数を加算した貯玉残高が貯玉上限を超えるならば、貯玉上限超過分の貯玉加算(遊技媒体の預入)を拒否し、貯玉上限超過分の遊技媒体を遊技客に返却するという運用が想定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平7−51458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記した従来技術は、貯玉残高が貯玉上限を超えた場合に遊技にしか使用できない現物(すなわち、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体)を返却するものであるため、遊技客は、返却された遊技媒体の取扱に苦慮することとなり、遊技客の利便性を損なうという問題点があった。
【0009】
加えて、遊技で獲得した遊技媒体を計数する遊技客は、通常、遊技を終了しようとする遊技客であり、獲得した遊技媒体を景品交換或いは貯玉するために計数機へ向かう場合が多く、その日に再度遊技する遊技客の方が少ない。したがって、遊技客の意図に反した遊技を強いられる不便を被る頻度は低いものではない。
【0010】
また、特許文献1に記載される玉計数機の玉返却機構は、端数玉と呼ばれる小数の玉を返却する機能しか有さない為、そのままの構成では、貯玉上限超過分の玉(数百〜数千個に達する可能性がある)を投出することは難しい。
【0011】
そこで、本発明は、上述した従来技術による課題(問題点)を解消するためになされたものであり、遊技客の利便性を向上させることができる貯遊技媒体管理システムおよび貯遊技媒体管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、遊技店に会員登録された遊技客が前記遊技店に預け入れた貯遊技媒体数を管理する管理装置を有する貯遊技媒体管理システムであって、前記遊技客が遊技店に預け入れた貯遊技媒体数並びに該遊技客により預入要求された遊技媒体数と前記貯遊技媒体数との合算値が所定の上限値を超える前記預入要求された遊技媒体数を暫定貯遊技媒体数として該遊技客の会員用記録媒体の識別情報に対応付けて記憶する記憶手段と、遊技店に配設された機器から前記遊技客の会員用記録媒体の識別情報に対応する遊技媒体数の預入要求を受け付けた場合に、該遊技媒体数と前記記憶手段に記憶された貯遊技媒体数との和が所定の上限値を超えるか否かを判定する判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上記の発明において、前記加算処理手段は、前記判定手段により前記所定の上限値を超えると判定され、かつ、該預入要求された遊技媒体数を前記記憶手段に記憶された暫定貯遊技媒体数に加算した暫定貯遊技媒体数が所定の暫定貯遊技媒体上限値以内である場合に、前記預入要求された遊技媒体数を前記記憶手段に記憶された暫定貯遊技媒体数に加算処理することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上記の発明において、前記記憶手段に暫定貯遊技媒体数が記憶されている場合には、遊技客の再来店時に前記貯遊技媒体数または前記暫定貯遊技媒体数について景品交換及び再プレイを行わせることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、遊技店に会員登録された遊技客が前記遊技店に預け入れた貯遊技媒体数を管理する管理装置を有する貯遊技媒体管理システムの貯遊技媒体管理方法であって、遊技店に配設された機器から前記遊技客の会員用記録媒体の識別情報に対応する遊技媒体数の預入要求を受け付けた場合に、該遊技媒体数と所定の記憶部に記憶された貯遊技媒体数との和が所定の上限値を超えるか否かを判定する判定工程と、前記判定工程により前記所定の上限値を超えると判定された場合に、前記預入要求された遊技媒体数を前記記憶部に記憶した暫定的な貯遊技媒体数を意味する暫定貯遊技媒体数に加算処理する加算処理工程とを含んだことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、遊技客が遊技店に預け入れた貯遊技媒体数並びに該遊技客により預入要求された遊技媒体数と貯遊技媒体数との合算値が所定の上限値を超える預入要求された遊技媒体数を暫定貯遊技媒体数として該遊技客の会員用記録媒体の識別情報に対応付けて記憶しておき、遊技店に配設された機器から遊技客の会員用記録媒体の識別情報に対応する遊技媒体数の預入要求を受け付けた場合に、該遊技媒体数と記憶された貯遊技媒体数との和が所定の上限値を超えるか否かを判定するよう構成したので、遊技客が閉店間際に遊技を終了した場合であっても、混雑する景品カウンタに並ぶことなく帰宅することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、実施例1に係る貯玉管理システムの概要および特徴を説明するための概念図である。
【図2】図2は、実施例1に係る貯玉管理システムのシステム構成を示すシステム構成図である。
【図3】図3は、会員管理DBに記憶される情報の構成例を示す図である。
【図4−1】図4−1は、貯玉管理DBに記憶される情報の構成例を示す図である。
【図4−2】図4−2は、貯玉管理DBに記憶される情報の構成例を示す図である。
【図4−3】図4−3は、貯玉管理DBに記憶される情報の構成例を示す図である。
【図5】図5は、実施例1における記録媒体発行処理の手順を示すフローチャートである。
【図6−1】図6−1は、暫定貯玉として管理される情報の一例を示す図である。
【図6−2】図6−2は、暫定貯玉として管理される情報の一例を示す図である。
【図7】図7は、計数機およびレシート発行機を別体として設けた場合の各装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る貯玉管理システム(貯玉管理方法)の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係る貯玉管理システムを実施例1として説明した後に、本発明に含まれる他の実施例を実施例2として説明する。
【実施例1】
【0019】
以下の実施例1では、実施例1に係る貯玉管理システムの概要および特徴、システムを構成する各装置(計数機、会員管理T/C)の構成および処理の流れを順に説明する。
【0020】
[概要および特徴(実施例1)]
まず最初に、図1を用いて、実施例1に係る貯玉管理システムの概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る貯玉管理システムの概要および特徴を説明するための概念図である。
【0021】
同図に示すように、実施例1に係る貯玉管理システム1は、予め登録処理された遊技客(会員)によって預け入れられた遊技媒体数を貯玉残高として管理する会員管理T/C20と、遊技媒体の数量を計数し、該計数した計数値の範囲内で貯玉加算を会員管理T/C20に依頼する計数機10とが相互に通信可能に接続して構成される。
【0022】
ここで、計数機10は、計数値の貯玉加算が行われた貯玉残高が貯玉上限を超えるか否かを判定し、貯玉上限を超えると判定した場合に、貯玉残高が貯玉上限範囲内となる遊技媒体数の貯玉加算を会員管理T/C20に依頼し、計数値のうち、少なくとも貯玉加算時に貯玉上限を超える遊技媒体数が関連付けられた記録媒体を発行する「記録媒体発行処理」に主たる特徴があり、かかる「記録媒体発行処理」によって、貯玉上限超過分の遊技媒体の景品交換を可能にし、もって遊技客の利便性を向上させることができるようにしている。
【0023】
この主たる特徴を具体的に説明すると、この計数機10は、当該計数機10で計数した計数値、すなわち遊技客が遊技で獲得した獲得遊技媒体数の貯玉加算依頼処理として、計数機10に設けられた操作部を介して遊技客から貯玉加算要求を受け付けるが、その貯玉加算要求に応じて直ちに貯玉加算依頼を会員管理T/Cに行うことはしない。つまり、遊技客が今回の遊技で獲得した獲得遊技媒体を現在の貯玉残高(以下、「現貯玉残高」という。)に貯玉加算した貯玉残高が貯玉上限を超えるか否かを判定する。
【0024】
より詳細には、図1に示すように、遊技客によって会員用記録媒体、例えばプリペイド一体型会員カード100が挿入されたならば、プリペイド一体型会員カード100に記録された会員識別情報「会員NO,0001」を読み出し、会員管理T/C20に対して「会員No,0001」に対応する貯玉残高「1000個」を問い合わせる。その後、遊技客が獲得した獲得玉を計数し、該計数した計数値(獲得玉数)を現貯玉残高「1000個」に加算し、この合算値(獲得玉+現貯玉残高)が貯玉上限「5000個」を超えるか否かを判定する。
【0025】
このとき、計数機10は、かかる合算値が貯玉上限を超えると判定した場合には、貯玉上限超過時に遊技にしか使用できない現物を返却することを回避するために、少なくとも貯玉加算時に貯玉上限を超える遊技媒体数が関連付けられた記録媒体を発行する。例えば、図1の例で言えば、かかる合算値(獲得玉+現貯玉残高)が貯玉上限「5000個」を超えると判定した場合(Aの場合)に、貯玉残高が貯玉上限範囲内となる遊技媒体数(例えば、貯玉上限「5000個」−現貯玉残高「1000個」=「4000個」)を加算依頼貯玉数として会員管理T/C20に送信するとともに、残り獲得玉数「500個」(=獲得玉数「4500個」−加算依頼貯玉数「4000個」)をレシート発行玉数としてレシート(レシート発行玉数に対応付けられた「計数ID」を示すバーコードを印字した印刷物)を発行する。なお、この「レシート発行玉数」は、計数IDにレシート発行玉数を対応付けて景品管理装置30で記憶管理される。
【0026】
一方、かかる合算値(獲得玉+現貯玉残高)が貯玉上限「5000個」を超えないと判定した場合(Bの場合)には、計数値「2500個」そのものの貯玉加算を会員管理T/C20に依頼する。なお、本実施例では、図1に示したように、カード或いはレシートに記録した記録データを改ざんするなどの不正行為を防止する観点から、プリペイド一体型会員カードには「貯玉残高」を記録せず、会員識別情報「会員NO,」のみを記録し、レシートには「計数値」を記録せず、計数IDのみを記録する構成を採用することとする。
【0027】
このように、図1に示した貯玉管理システム1において、計数機10は、貯玉上限超過時に遊技にしか使用できない現物を返却するのではなく、貯玉上限超過分の遊技媒体を関連付けた記録媒体を発行する。このため、上記した主たる特徴の通り、遊技客は、返却された遊技媒体の取扱に苦慮することなく、貯玉上限超過分の遊技媒体についても景品交換を行うことができる。そして、このように貯玉上限超過時の景品交換処理が補完された貯玉サービスを提供することで、遊技客の利便性を向上させることが可能になる。
【0028】
さらに、これに関連して、図1に示した計数機10は、貯玉上限を超えた場合に現物の返却を廃止することで、計数機に組み込むべき遊技媒体返却機構を不要化し、遊技店(ホール)の設備投資費用を安価に抑制し、加えて、開発メーカーによる遊技媒体返却機構の開発努力および開発費用を不要化することが可能になる。また、既存の計数機の仕様にそぐわない遊技媒体返却機構を計数機に付加することに起因して計数機の故障率および休止率が増加するリスクをなくすことも可能になる。
【0029】
[計数機の構成]
続いて、実施例1に係る計数機の構成および処理の流れを説明する。図2は、実施例1に係る貯玉管理システムのシステム構成を示すシステム構成図である。同図に示すように、計数機10は、入力部11と、表示部12と、会員カード処理部13と、通信制御IF部14と、シャッタ機構部15と、計数部16と、レシート発行部17と、制御部18とを所定のバスなどで接続して構成される。
【0030】
このうち、入力部11は、各種の情報を入力するキーボードやボタンなどの指示入力手段であり、例えば、計数部16によって計数された計数値(獲得玉数)の貯玉加算要求を受け付ける。
【0031】
また、表示部12は、各種の情報を出力する液晶パネルやディスプレイなどの出力表示手段であり、例えば、計数部16によって計数された獲得玉の計数値を表示したり、会員カード処理部13から得られた貯玉残高を表示したりする。尚、入力部11と表示部12については、タッチパネルでもよい。
【0032】
会員カード処理部13は、カード挿入口に挿入された会員カードの読取処理/書込処理を行う処理部である。例えば、図1に示すように、プリペイド一体型会員カード100が挿入されたならば、このカードに記録された会員識別情報「会員NO,0001」を読み取る。
【0033】
また、会員カード処理部13は、プリペイドカード一体型会員カード100から読み取った会員識別情報「会員NO,0001」を用いて、会員管理T/C20から「会員No,0001」に対応する貯玉残高「1000個」を取得し、該取得した現貯玉残高「1000個」を貯玉上限可否判定部18aに出力する。
【0034】
通信制御IF部14は、各種装置(例えば、会員管理T/C20)との間で各種通信の制御を行う処理部である。また、シャッタ機構部15は、計数部16の遊技媒体投入口を開閉する機構部である。
【0035】
計数部16は、遊技媒体の数量を計数する処理部である。具体的には、遊技客によって投入された「獲得玉」や従業員によって投入された「こぼれ玉」の数量を計数する。なお、この「こぼれ玉」とは、獲得玉の収納箱或いは遊技機(パチンコ機)の遊技媒体貯留領域からこぼれ落ちたパチンコ玉を指す。
【0036】
レシート発行部17は、計数部16によって計数された獲得玉の計数値のうち、少なくとも貯玉加算時に貯玉上限を超える遊技媒体数が関連付けられたレシートを発行する処理部である。例えば、図1に示す例で言えば、計数部16によって計数された獲得玉数から貯玉加算依頼部18bによって会員管理T/C20に貯玉加算が依頼された加算依頼貯玉数を減算した残り獲得玉数(=獲得玉数「4500個」−加算依頼貯玉数「4000個」)をレシート発行玉数「500個」としてレシート(レシート発行玉数に対応付けられた「計数ID」を示すバーコードを印字した印刷物)を発行する。なお、この「レシート発行玉数」は、計数部16で採番される計数IDにレシート発行玉数を対応付けて景品管理装置30で記憶管理される。また、このレシート発行部17は、遊技客が全く貯玉できない場合や貯玉を希望しない場合には、全計数値分のレシートを発行できる。
【0037】
このように、貯玉上限を超えると判定された場合に、貯玉残高が貯玉上限となるように貯玉加算を行い、計数値から加算依頼貯玉数を除いた遊技媒体数が関連付けられた記録媒体を発行することで、遊技客から貯玉上限を超える貯玉加算要求があった場合でも、貯玉処理および記録媒体発行処理を円滑に行うことができる。
【0038】
制御部18は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、貯玉上限可否判定部18aおよび貯玉加算依頼部18bを備える。
【0039】
このうち、貯玉上限可否判定部18aは、計数部16によって計数された「獲得玉」の計数値の貯玉加算が行われた貯玉残高が貯玉上限を超えるか否かを判定する処理部である。図1の例で言えば、会員カード処理部13によって出力された当該遊技客(会員)の現貯玉残高「1000個」に計数部16によって計数された獲得玉の計数値を加算し、この合算値が貯玉上限「5000個」を超えるか否かを判定する。
【0040】
そして、貯玉上限可否判定部18aは、計数部16によって計数された獲得玉数が「4500個」であった場合(図1中「A」の場合)には、獲得玉数「4500個」+現貯玉残高「1000個」>貯玉上限「5000個」となるので、合算値が貯玉上限を超えたと判定し、計数部16によって計数された獲得玉数が「2500個」であった場合(図1中「B」の場合)には、獲得玉数「2500個」+現貯玉残高「1000個」≦貯玉上限「5000個」となるので、合算値が貯玉上限範囲内であると判定する。
【0041】
貯玉加算依頼部18bは、貯玉残高が貯玉上限を超えない範囲の遊技媒体数の貯玉加算を会員管理T/C20に依頼する処理部である。例えば、図1の「A」の例に示すように、獲得玉数「4500個」+現貯玉残高「1000個」>貯玉上限「5000個」となることから、合算値(獲得玉数+現貯玉残高)が貯玉上限を超えたと判定された場合には、会員管理T/C20に対して貯玉残高が貯玉上限となる加算依頼貯玉数「4000個」(=貯玉上限「5000個」−現貯玉残高「1000個」)を現貯玉残高「1000個」(図4−1参照)に加算するように依頼する(図4−2参照)。なお、貯玉加算を会員管理T/C20に依頼する際には、加算依頼貯玉数「4000個」とともに貯玉加算の依頼対象となる会員識別情報「会員NO,0001」を会員管理T/C20に送信する。このとき、貯玉依頼されなかった玉数がレシート発行部17に通知される。
【0042】
また、貯玉加算依頼部18bは、図1の「B」の例に示すように、獲得玉数「2500個」+現貯玉残高「1000個」≦貯玉上限「5000個」となることから、合算値が貯玉上限範囲内であると判定された場合には、会員管理T/C20に対して、計数部16によって計数された獲得玉の計数値「2500個」を現貯玉残高「1000個」(図4−1参照)に貯玉加算するように依頼する(図4−3参照)。
【0043】
[会員管理T/Cの構成]
次に、実施例1に係る会員管理T/Cの構成および処理の流れを説明する。図2に示すように、会員管理T/C20は、入力部21と、表示部22と、通信制御IF部23と、会員管理DB24と、貯玉管理DB25と、制御部26とを備える。
【0044】
このうち、入力部21は、各種の情報を入力するキーボード、マウスおよびトラックボールなどの指示入力手段であり、例えば、貯玉サービスや特賞履歴閲覧サービスなどの各種会員サービスを希望する遊技客から取得した会員情報(例えば、会員となる遊技客の氏名、住所およびメールアドレスなどの情報)の登録や、会員管理DB24および貯玉管理DB25の閲覧要求などを受け付ける。
【0045】
表示部22は、各種の情報を出力するモニタなどの出力表示手段であり、例えば、会員管理DB24によって記憶管理された遊技客(会員)の会員情報や、貯玉管理DB25によって記憶管理された会員の貯玉情報を表示する。また、通信制御IF部23は、各種装置(例えば、計数機10)との間で各種通信の制御を行う処理部である。
【0046】
会員管理DB24は、会員登録された遊技客の会員情報を記憶するデータベースであり、具体的には、会員である遊技客に一意に採番された会員識別情報に、氏名、住所やメールアドレスなどの会員情報を対応付けて記憶している。例えば、図3に示すように、会員識別情報「会員NO,0001」には、遊技客の氏名「ABC」、住所「H県I市・・・」およびメールアドレス「xyz@×××.ne.jp」、「会員NO,0002」には、「DEF」、「J県K市・・・」および「uvw@×××.com」、・・・、「会員NO,×××N」には、「ZZZ」、「L県M市・・・」および「rst@×××.ne.jp」を対応付けて記憶している。
【0047】
貯玉管理DB25は、会員登録された遊技客の貯玉情報を記憶するデータベースであり、具体的には、会員である遊技客に一意に採番された会員識別情報に貯玉数(貯玉残高)を対応付けて記憶している。例えば、図4−1に示すように、会員識別情報「会員NO,0001」には、貯玉数「1000個」、「会員NO,0002」には、「500個」、・・・、「会員NO,×××N」には、「3000個」を対応付けて記憶している。
【0048】
制御部26は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に関連するものとしては、貯玉処理部26aを備える。
【0049】
この貯玉処理部26aは、貯玉管理DB25に記憶された貯玉残高に加算/減算を行う処理部である。例えば、図1に示す例で言えば、貯玉加算依頼部18bから会員識別情報「会員NO,0001」および加算依頼貯玉数「4000個」を受信した場合(Aの場合)には、「会員NO,0001」に対応する貯玉残高に「4000個」を加算し(図4−2参照)、また、会員識別情報「会員NO,0001」および加算依頼貯玉数「2500個」を受信した場合(Bの場合)には、「会員NO,0001」に対応する貯玉残高に「2500個」を加算する(図4−3参照)。
【0050】
[記録媒体発行処理]
次に、図5を用いて、実施例1における記録媒体発行処理を説明する。図5は、実施例1における記録媒体発行処理の手順を示すフローチャートである。同図に示すように、この「記録媒体発行処理」は、遊技客によって会員カードが挿入された場合に開始される。なお、本実施例1では、遊技客が計数値の貯玉加算を行うことが前提であるため、このフローチャートでは、遊技客から計数値の貯玉加算要求が行われた例を中心に説明する。
【0051】
例えば、プリペイド一体型会員カード100が挿入されたならば(ステップS501肯定)、会員カード処理部13は、このカードに記録された会員識別情報「会員NO,0001」を読み取り、プリペイドカード一体型会員カード100から読み取った会員識別情報「会員NO,0001」を用いて、会員管理T/C20から「会員No,0001」に対応する貯玉残高「1000個」を取得する(ステップS502)。なお、このようにして取得した現貯玉残高「1000個」は、貯玉上限可否判定部18aに出力される。
【0052】
そして、現貯玉残高を取得した後、会員カード処理部13は、シャッタ機構部15にシャッタの開放を依頼し、シャッタ機構部15は、計数部16の遊技媒体投入口に設けられたシャッタを開放する(ステップS503)。
【0053】
その後、遊技客によって計数部16に「獲得玉」が投入されたならば(ステップS504肯定)、計数部16は、「獲得玉」の数量を計数する(ステップS505)。なお、このように計数された「獲得玉」の計数値は、貯玉上限可否判定部18aに出力される。
【0054】
そして、「獲得玉」が全て計数されたことが確認され、遊技客から貯玉加算要求を受け付けた後に(ステップS506)、貯玉可否上限判定部18aは、「獲得玉」の計数値を現貯玉残高に加算した合算値が貯玉上限を超えるか否かを判定する(ステップS507)。
【0055】
ここで、図1の「A」の例に示すように、貯玉上限可否判定部18aによって獲得玉数「4500個」+現貯玉残高「1000個」が貯玉上限「5000個」を超えたと判定された場合(ステップS507肯定)には、貯玉加算依頼部18bは、会員管理T/C20に対して貯玉残高が貯玉上限となる加算依頼貯玉数「4000個」(=貯玉上限「5000個」−現貯玉残高「1000個」)を現貯玉残高「1000個」に加算するように依頼する(ステップS508)。
【0056】
なお、貯玉加算を会員管理T/C20に依頼する際には、加算依頼貯玉数「4000個」とともに貯玉加算の依頼対象となる会員識別情報「会員NO,0001」を会員管理T/C20に送信する。
【0057】
続いて、レシート発行部17は、計数部16によって計数された獲得玉数から貯玉加算依頼部18bによって会員管理T/C20に貯玉加算が依頼された加算依頼貯玉数を減算した残り獲得玉数(=獲得玉数「4500個」−加算依頼貯玉数「4000個」)をレシート発行玉数「500個」としてレシート(レシート発行玉数に対応付けられた「計数ID」を示すバーコードを印字した印刷物)を発行する(ステップS509)。
【0058】
一方、図1の「B」の例に示すように、貯玉上限可否判定部18aによって獲得玉数「2500個」+現貯玉残高「1000個」が貯玉上限「5000個」範囲内であると判定された場合(ステップS507否定)には、貯玉加算依頼部18bは、会員管理T/C20に対して、計数部16によって計数された獲得玉の計数値「2500個」を現貯玉残高「1000個」に貯玉加算するように依頼する(ステップS510)。
【0059】
最後に、ステップS509終了後またはステップS510終了後、会員カード処理部13は、カード挿入口からプリペイド一体型会員カード100を返却し、処理を終了する。
【0060】
上述してきたように、実施例1に係る貯玉管理システム1によれば、計数値の貯玉加算が行われた貯玉残高が貯玉上限を超えるか否かを判定し、貯玉上限を超えると判定した場合に、貯玉残高が貯玉上限範囲内となる遊技媒体数の貯玉加算を会員管理T/C20に依頼し、計数値のうち、少なくとも貯玉加算時に貯玉上限を超える遊技媒体数が関連付けられた記録媒体を発行するように構成したので、貯玉上限超過分の遊技媒体についても景品交換を行うことができ、遊技客の利便性を向上させることが可能になる。
【0061】
また、実施例1に係る貯玉管理システム1によれば、貯玉上限を超えると判定された場合に、貯玉残高が貯玉上限となるように貯玉加算を行い、計数値から加算依頼貯玉数を除いた遊技媒体数が関連付けられた記録媒体を発行するように構成したので、遊技客から貯玉上限を超える貯玉加算要求があった場合でも、貯玉処理および記録媒体発行処理を円滑に行うことが可能になる。
【実施例2】
【0062】
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例1以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施例にて実施されてもよいものである。
【0063】
例えば、本発明では、特殊景品に交換可能な遊技媒体数を関連付けた記録媒体と、特殊景品に交換不可能な遊技媒体数を関連付けた記録媒体とを区別して発行するようにしても良い。具体的には、貯玉上限可否判定部18aによって獲得玉数「5100個」+現貯玉残高「1000個」>貯玉上限「5000個」と判定された場合には、レシート発行玉数「1100個」を関連付けたレシートを発行する必要があるが、例えば、獲得玉を1玉/4円で特殊景品に景品交換し、「1000円」以上でのみ特殊景品の払出しを行う遊技店であれば、総レシート発行玉数「1100個」のうち「250個」の倍数となる「1000個」を関連付けたレシートと、その余り「100個」を関連付けたレシートとを発行する。なお、特殊景品に交換不可能な遊技媒体数については、現物で返却するようにしても良い。
【0064】
このように、特殊景品に交換可能な遊技媒体数を関連付けた記録媒体と、特殊景品に交換不可能な遊技媒体数を関連付けた記録媒体とを区別して発行することで、遊技客が特殊景品以外の景品を選択する前に特殊景品の払出しを行うことができ、景品交換カウンタでの景品交換を円滑に行うことが可能になる。
【0065】
また、本発明では、貯玉残高が貯玉上限を超えない限りにおいて、貯玉加算を行う遊技媒体数、或いはレシートとして発行する遊技媒体数を受け付けるようにしても良い。すなわち、これによって、レシート発行玉数を特殊景品に過不足なく交換可能な玉数にしたり、各遊技客の個人特性に応じた貯玉加算を行うことができ、遊技客の利便性を効果的に向上させることが可能になる。
【0066】
具体的には、現貯玉残高=1000個、貯玉上限=5000個の状態で、4010個の獲得玉が計数されたとする。ここで、貯玉上限に達する4000個を貯玉して、残りの玉10個分のレシートを受け取っても利用しにくい。そこで、遊技客が景品交換を希望する個数(例えば1500個)を入力すると、1500個分のレシートが発行されるので、カウンターで景品に交換できる。レシートとして発行されなかった残り2510個が加算貯玉される。
【0067】
また、本発明では、「獲得玉」の計数値が現貯玉残高に加算された合算値が貯玉上限を超えると判定された場合であっても、貯玉上限から所定値以内であることを条件とした貯玉加算および/または所定期間内の再遊技もしくは景品交換を条件とした貯玉加算を行うようにしても良い。
【0068】
例えば、遊技客が普遍的な利益を享受する通常の貯玉とは区別して、「暫定貯玉データ」を設定、管理する(図6−1参照)。この「暫定貯玉データ」は、貯玉上限を超えた場合であっても貯玉加算できるが、上限値が設定されており(例えば5000個とする)、それ以上の預入はできないものとする。これにより、遊技者が不便を感じることが少なく、且つ、遊技店の貯玉データが無制限に増加させられるリスクは回避される。
【0069】
また、かかる「暫定貯玉データ」に有効期間をもうけてもよい。例えば、有効期間を「当日限り」と設定すれば、「獲得玉」の計数値が現貯玉残高に加算された合算値が貯玉上限を超えた場合でも、遊技客は、獲得玉を計数した際に(暫定)貯玉加算を行い(図6−1および図6−2参照)、当日に限って再プレイや景品交換を行うことができるので、あまり不便を感じないで済む。なお、この場合には、図6−2に示すように、遊技者によって遊技媒体が預け入れられた「預入日時」を管理する必要があり、また、有効期間以降、暫定貯玉分は無効になる可能性があり、遊技者(会員)にこの点の注意を促す必要がある。
【0070】
また、有効期間を「翌日までOK」と設定すれば、「獲得玉」の計数値が現貯玉残高に加算された合算値が貯玉上限を超えた場合であっても、遊技客が閉店間際に遊技を終了し、獲得玉が多数であった場合、獲得玉を計数した際に(暫定)貯玉加算を行えば、混雑する景品カウンタに並ぶことなく帰ることができ、翌日に再び来店して景品交換あるいは再プレイすることが可能となる。
【0071】
また、実施例1では、貯玉上限が会員カードに対して期間を問わず一律に課されるである場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、貯玉上限は任意の基準で設定された貯玉上限であって良い。例えば、所定の期間ごとに課される上限であったり、貯玉/貯メダルそれぞれに個別に設定される上限であったり、また、貯玉/貯メダルそれぞれに相当する金額の合算値に課される上限であっても良い。
【0072】
なお、実施例1では、パチンコ玉について貯玉管理や貯玉加算などの貯玉サービスを実施する実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、メダルのみの貯玉サービスを実施する場合、或いはパチンコ玉およびメダルの双方の貯玉サービスを実施する場合についても同様に適用することができる。
【0073】
また、実施例1では、計数機10が貯玉上限可否判定部18aおよび貯玉加算依頼部(加算依頼貯玉数の決定)18bの機能を有する実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの処理部による機能の全部或いは一部を会員管理T/C20に分散するように貯玉管理システムを構成しても良い。
【0074】
なお、実施例1では、計数機10が計数部16における計数機能およびレシート発行部17におけるレシート発行機能の双方を兼ね備える実施例について説明したが、図7に示すように、計数部16における計数機能を備える計数機40と、レシート発行部17におけるレシート発行機能を備えるレシート発行機50とを別々に構成した場合であっても同様に本発明を適用することが可能になる。
【0075】
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0076】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【産業上の利用可能性】
【0077】
以上のように、本発明に係る貯遊技媒体管理システムおよび貯遊技媒体管理方法は、遊技客の利便性を向上させる場合に適している。
【符号の説明】
【0078】
1 貯玉管理システム
10 計数機
11 入力部
12 表示部
13 会員カード処理部
14 通信制御IF部
15 シャッタ機構部
16 計数部
17 レシート発行部
18 制御部
18a 貯玉上限可否判定部
18b 貯玉加算依頼部
20 会員管理T/C
21 入力部
22 表示部
23 通信制御IF部
24 会員管理データベース
25 貯玉管理データベース
26 制御部
26a 貯玉処理部
30 景品管理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技店に会員登録された遊技客が前記遊技店に預け入れた貯遊技媒体数を管理する管理装置を有する貯遊技媒体管理システムであって、
前記遊技客が遊技店に預け入れた貯遊技媒体数並びに該遊技客により預入要求された遊技媒体数と前記貯遊技媒体数との合算値が所定の上限値を超える前記預入要求された遊技媒体数を暫定貯遊技媒体数として該遊技客の会員用記録媒体の識別情報に対応付けて記憶する記憶手段と、
遊技店に配設された機器から前記遊技客の会員用記録媒体の識別情報に対応する遊技媒体数の預入要求を受け付けた場合に、該遊技媒体数と前記記憶手段に記憶された貯遊技媒体数との和が所定の上限値を超えるか否かを判定する判定手段と
を備えたことを特徴とする貯遊技媒体管理システム。
【請求項2】
前記加算処理手段は、前記判定手段により前記所定の上限値を超えると判定され、かつ、該預入要求された遊技媒体数を前記記憶手段に記憶された暫定貯遊技媒体数に加算した暫定貯遊技媒体数が所定の暫定貯遊技媒体上限値以内である場合に、前記預入要求された遊技媒体数を前記記憶手段に記憶された暫定貯遊技媒体数に加算処理することを特徴とする請求項1に記載の貯遊技媒体管理システム。
【請求項3】
前記記憶手段に暫定貯遊技媒体数が記憶されている場合には、遊技客の再来店時に前記貯遊技媒体数または前記暫定貯遊技媒体数について景品交換及び再プレイを行わせることを特徴とする請求項1または2に記載の貯遊技媒体管理システム。
【請求項4】
遊技店に会員登録された遊技客が前記遊技店に預け入れた貯遊技媒体数を管理する管理装置を有する貯遊技媒体管理システムの貯遊技媒体管理方法であって、
遊技店に配設された機器から前記遊技客の会員用記録媒体の識別情報に対応する遊技媒体数の預入要求を受け付けた場合に、該遊技媒体数と所定の記憶部に記憶された貯遊技媒体数との和が所定の上限値を超えるか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程により前記所定の上限値を超えると判定された場合に、前記預入要求された遊技媒体数を前記記憶部に記憶した暫定的な貯遊技媒体数を意味する暫定貯遊技媒体数に加算処理する加算処理工程と
を含んだことを特徴とする貯遊技媒体管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図4−3】
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【図5】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−251193(P2011−251193A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−204270(P2011−204270)
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【分割の表示】特願2005−256721(P2005−256721)の分割
【原出願日】平成17年9月5日(2005.9.5)
【出願人】(000001432)グローリー株式会社 (1,344)
【Fターム(参考)】