説明

資源並びにエネルギー消費節約の洗壜機およびその使用方法

【課題】壜を苛性溶液で洗浄した後の濯ぎ用の洗浄水の使用量を削減すると共に、濯ぎ洗浄工程を短縮する。
【解決手段】筐体3内を循環する無端チェン4に取り付けられ、複数の壜Bを保持して搬送するキャリア4aと、筺体3内に設けられ、キャリアによって搬送される壜を浸漬させて洗浄する高温苛性浸漬槽7と、高温苛性浸漬槽の下流側で、高温苛性により洗浄された壜を予備濯ぎするとともに高温の壜を適宜の温度に冷却する温水浸漬槽8と、温水浸漬槽の下流側で、予備濯ぎされた壜を清水で濯ぎ洗浄する濯ぎ洗浄部9と、温水浸漬槽8内の槽水を中和するための酸供給装置30と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、びん等の容器をキャリアにより搬送しながら高温苛性浸漬槽に浸漬して洗浄し、その下流工程の温水浸漬槽で予備濯ぎをし、さらに下流工程の濯ぎ洗浄部で洗浄水または清水による濯ぎ洗浄をする洗壜機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、筺体内に設けられた複数のスプロケットに係合した無端状チェンを進行方向両側に配置して、該無端状チェンに取り付けられたキャリアに多数のホルダを備え、該ホルダに壜を収容しながら前記キャリアを搬送して、高温苛性浸漬槽、濯ぎ洗浄槽を経ることにより壜の洗浄を行う洗壜機の案が提案されている。(特許文献1、特許文献2)
近年は、資源節約、地球温暖化防止等が強く叫ばれて、前記洗壜機においても水等の資源の節約が不可欠の課題となっており、また、消費するエネルギーの節約、即ちCO2排出量の削減も不可欠の課題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−223367号公報(図1、図2)
【特許文献2】特開2009−56369号公報(図3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1によれば、洗壜装置は壜の内外を洗浄する洗浄部を経た壜が酸性電解水により殺菌を行うことにより、装置構成の簡潔化、洗浄時間の短縮化、ランニングコストの低廉化が図れるとしている。
しかしながら、前記特許文献1の技術では、酸性電解水の使用は洗浄された壜の最終殺菌が目的であって、キャリアによって搬送される壜を浸漬させて洗浄する高温苛性浸漬槽と、該高温苛性浸漬槽の下流側に設けられ、苛性浸漬で洗浄された壜を予備濯ぎする温水浸漬槽と、該温水浸漬槽の下流側に設けられ、予備濯ぎされた壜を清水で濯ぎ洗浄する濯ぎ洗浄部を備えた洗壜機において、前記温水浸漬槽で酸によって苛性を中和することにより予備濯ぎの効率を向上させて、濯ぎ用清水の使用量の削減に繋げるというような水資源消費節約の技術は開示されていない。
【0005】
また、前記特許文献2によれば、洗壜機において仕上げ工程部の定置洗浄で使用された温度の高い水を、前工程の濯ぎ工程の予備濯ぎ槽に移送して、エネルギー効率を向上させるとしている。
しかしながら、前記特許文献2の技術では、キャリアによって搬送される壜を浸漬させて洗浄する高温苛性浸漬槽と、該高温苛性浸漬槽の下流側に設けられ、苛性浸漬で洗浄された壜を予備濯ぎする温水浸漬槽と、該温水浸漬槽の下流側に設けられ、予備濯ぎされた壜を清水で濯ぎ洗浄する濯ぎ洗浄部を備えた洗壜機において、生産運転中に前記温水浸漬槽の槽水の熱をヒートポンプにより回収して、苛性浸漬槽の槽液の加熱に利用するというようなエネルギー消費節約の技術は開示されていない。
【0006】
本発明は、キャリアによって搬送される壜を浸漬させて洗浄する高温苛性浸漬槽と、該高温苛性浸漬槽の下流側に設けられ、高温苛性浸漬で洗浄された壜を予備濯ぎするとともに壜を高温から適宜の温度に冷却する温水浸漬槽と、該温水浸漬槽の下流側に設けられ、前記予備濯ぎされた壜を洗浄水並びに清水で濯ぎ洗浄する濯ぎ洗浄部を備えた洗壜機において、前記温水浸漬槽の槽水へ酸を投入することにより槽水を中和させ、限りなくph7に近い槽水で予備濯ぎの効率を上げて、前記濯ぎ洗浄部で使用する濯ぎ用洗浄水並びに清水の使用量を削減し、水資源消費節約ができる洗壜機、および、前記温水浸漬槽で上流の高温苛性浸漬槽から搬送される高温の壜により槽水が受ける熱を、前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽の槽液の加熱に有効に利用できるエネルギー消費節約の洗壜機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題に対し、本発明は以下の手段により解決を図る。
(1)第1の手段の洗壜機は、筺体内を循環する無端状の搬送手段に取り付けられ、複数の壜を保持して搬送するキャリアと、前記筺体の端に設けられ、前記キャリアに壜を供給する給壜部と、前記筺体の端に設けられ、前記キャリアから洗浄後の壜を排出する排壜部と、前記給壜部と前記排壜部の間に設けられ、前記キャリアによって搬送される壜を浸漬させて洗浄する高温苛性浸漬槽と、該高温苛性浸漬槽の下流側に設けられ、前記高温苛性により洗浄された壜を予備濯ぎするとともに高温の壜を適宜の温度に冷却する温水浸漬槽と、該温水浸漬槽の下流側で前記排壜部の上流側に設けられ、前記予備濯ぎされた壜を清水で濯ぎ洗浄する濯ぎ洗浄部を備えた洗壜機において、前記温水浸漬槽の槽水を中和するように、酸供給装置を設けたことを特徴とする。
【0008】
(2)第2の手段の洗壜機は、前記第1の手段の洗壜機において、前記温水浸漬槽に設けた配管口から前記温水浸漬槽の槽水を取り出して、該取り出した槽水を前記温水浸漬槽に設けた他の配管口を経由して前記温水浸漬槽へ戻す配管の途中に、前記酸供給装置を設けたことを特徴とする。
【0009】
(3)第3の手段の洗壜機は、前記第2の手段の洗壜機において、前記温水浸漬槽から槽水を取り出す前記配管口を、前記温水浸漬槽へ槽水を戻す前記他の配管口よりも、上方に位置するように構成したことを特徴とする。
【0010】
(4)第4の手段の洗壜機は、前記第1から第3の手段の洗壜機において、前記温水浸漬槽の槽水のph値を計測するph計測手段を設けたことを特徴とする。
【0011】
(5)第5の手段の洗壜機は、前記第4の手段の洗壜機において、前記ph計測手段により計測したph値を取り込んで、前記酸供給装置からの酸投入量を制御するように制御装置を設けたことを特徴とする。
【0012】
(6)第6の手段の洗壜機は、前記第1から第5の手段の洗壜機において、前記温水浸漬槽の槽水から熱を回収し、該回収した熱を前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽の槽液の加熱に利用するように、前記温水浸漬槽から槽水を取り込んだ後再び前記温水浸漬槽へ槽水を戻すように配管接続し、また、前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽から槽液を取り込んだ後再び前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽へ槽液を戻すように配管接続したヒートポンプを設けたことを特徴とする。
【0013】
(7)第7の手段の洗壜機は、前記第6の手段の洗壜機において、前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽から槽液を取り出す配管口を、前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽へ槽液を戻す他の配管口よりも上方に位置するように構成し、また、前記温水浸漬槽から槽水を取り出す配管口を、前記温水浸漬槽へ槽水を戻す他の配管口よりも、上方に位置するように構成したことを特徴とする。
【0014】
(8)第8の手段の洗壜機は、前記第6および第7の手段の洗壜機において、前記酸供給装置、或いは、前記ph計測手段を、前記温水浸漬槽から前記ヒートポンプへ槽水を取り込んだ後再び前記温水浸漬槽へ槽水を戻す配管の途中に設けたことを特徴とする。
【0015】
(9)第9の手段の洗壜機の使用方法は、筺体内を循環する無端状の搬送手段に取り付けられ、複数の壜を保持して搬送するキャリアと、前記筺体の端に設けられ、前記キャリアに壜を供給する給壜部と、前記筺体の端に設けられ、前記キャリアから洗浄後の壜を排出する排壜部と、前記給壜部と前記排壜部の間に設けられ、前記キャリアによって搬送される壜を浸漬させて洗浄する高温苛性浸漬槽と、該高温苛性浸漬槽の下流側に設けられ、前記高温苛性により洗浄された壜を予備濯ぎするとともに高温の壜を適宜の温度に冷却する温水浸漬槽と、該温水浸漬槽の下流側で前記排壜部の上流側に設けられ、前記予備濯ぎされた壜を清水で濯ぎ洗浄する濯ぎ洗浄部を備えた洗壜機の使用方法において、前記温水浸漬槽部に酸供給装置を設けて、前記温水浸漬槽の槽水を中和するようにしたことを特徴とする。
【0016】
(10)第10の手段の洗壜機の使用方法は、前記第9の手段の洗壜機の使用方法において、前記温水浸漬槽部にph計測手段を設けて、前記ph計測手段で計測した前記温水浸漬槽の槽水のph値を制御装置に取り込み、制御装置からの指令で前記酸供給装置からの酸投入量を制御するようにしたことを特徴とする。
【0017】
(11)第11の手段の洗壜機の使用方法は、前記第9および第10の手段の洗壜機の使用方法において、前記温水浸漬槽から槽水を取り込んだ後再び前記温水浸漬槽へ槽水を戻すように配管接続し、また、前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽から槽液を取り込んだ後再び前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽へ槽液を戻すように配管接続したヒートポンプを設けて、前記温水浸漬槽の槽水から熱を回収し、該回収した熱を前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽の槽液の加熱に利用するようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
請求項1および9に係わる本発明は、筺体内を循環する無端状の搬送手段に取り付けられ、複数の壜を保持して搬送するキャリアと、前記筺体の端に設けられ、前記キャリアに壜を供給する給壜部と、前記筺体の端に設けられ、前記キャリアから洗浄後の壜を排出する排壜部と、前記給壜部と前記排壜部の間に設けられ、前記キャリアによって搬送される壜を浸漬させて洗浄する高温苛性浸漬槽と、該高温苛性浸漬槽の下流側に設けられ、前記高温苛性により洗浄された壜を予備濯ぎするとともに高温の壜を適宜の温度に冷却する温水浸漬槽と、該温水浸漬槽の下流側で前記排壜部の上流側に設けられ、前記予備濯ぎされた壜を清水で濯ぎ洗浄する濯ぎ洗浄部を備えた洗壜機およびその使用方法において、前記温水浸漬槽部に酸供給装置を設けて、前記温水浸漬槽の槽水を中和する洗壜機およびその使用方法としたことにより、前記高温苛性浸漬槽から搬送されてきた壜に付着した苛性が前記温水浸漬槽の中和した槽水によって除去されやすく、予備濯ぎの効率が向上することによって、予備濯ぎ用の槽水の使用量を削減でき、また、予備濯ぎ工程の長さ即ち洗壜機の機長を短縮できるとともに、後工程の濯ぎ洗浄部で壜の洗浄が速くかつ容易になることによって洗浄水並びに清水による濯ぎ効率が高くなって、濯ぎ用の洗浄水並びに清水の使用量が削減でき、即ち水資源消費が節約でき、また、濯ぎ洗浄工程の長さ即ち洗壜機の機長を短縮できるという効果を有する。
【0019】
請求項2に係わる本発明は、前記洗壜機において、前記温水浸漬槽に設けた配管口から前記温水浸漬槽の槽水を取り出して、該取り出した槽水を前記温水浸漬槽に設けた他の配管口を経由して前記温水浸漬槽へ戻す配管の途中に、前記酸供給装置を設けた洗壜機としたことにより、この配管の途中で前記酸供給装置の上流に前記槽水のph値を計測するph計測手段を設ける等の対応が容易になるという効果を有する。
【0020】
請求項3に係わる本発明は、前記洗壜機において、前記温水浸漬槽から槽水を取り出す前記配管口を、前記温水浸漬槽へ槽水を戻す前記他の配管口よりも、上方に位置するように構成した洗壜機としたことにより、前記高温苛性浸漬槽から搬送されてきた壜により持ち込まれる苛性によってph値が比較的高くなっている槽水を取り込んで、該槽水を前記酸供給装置によって中和し、この中和された槽水が前記温水浸漬槽の下部へ戻されることになって、壜に付着した苛性を前記温水浸漬槽の槽水により除去するという予備濯ぎの効率を高くできるという効果を有する。
【0021】
請求項4に係わる本発明は、前記洗壜機において、前記温水浸漬槽の槽水のph値を計測するph計測手段を設けた洗壜機としたことにより、前記温水浸漬槽の槽水のph値の制御が容易にできるようになるという効果を有する。
【0022】
請求項5および10に係わる本発明は、前記洗壜機およびその使用方法において、前記温水浸漬槽部にph計測手段を設けて、前記ph計測手段で計測した前記温水浸漬槽の槽水のph値を制御装置に取り込み、制御装置からの指令で前記酸供給装置からの酸投入量を制御するようにした洗壜機およびその使用方法としたことにより、確実に前記温水浸漬槽の槽水を限りなく中和するように制御できるという効果を有する。
【0023】
請求項6および11に係わる本発明は、前記洗壜機およびその使用方法において、前記温水浸漬槽から槽水を取り込んだ後再び前記温水浸漬槽へ槽水を戻すように配管接続し、また、前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽から槽液を取り込んだ後再び前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽へ槽液を戻すように配管接続したヒートポンプを設けて、前記温水浸漬槽の槽水から熱を回収し、該回収した熱を前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽の槽液の加熱に利用する洗壜機およびその使用方法としたことにより、上流より供給されてきた壜によって冷却された前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽の槽液を、従来蒸気投入によって所定の温度まで加熱していたのを、前記回収した熱を利用して加熱することができ、蒸気等のエネルギー消費量の削減、即ちCO2排出量の削減に貢献できるという効果を有する。
【0024】
請求項7に係わる本発明は、前記洗壜機において、前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽から槽液を取り出す配管口を、前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽へ槽液を戻す他の配管口よりも上方に位置するように構成し、また、前記温水浸漬槽から槽水を取り出す配管口を、前記温水浸漬槽へ槽水を戻す他の配管口よりも、上方に位置するように構成した洗壜機としたことにより、高温苛性浸漬槽の給壜部側槽に上流から供給されてきた壜によって温度が低くなった槽液を取り込んで、前記ヒートポンプからの回収熱によって加熱し、この加熱した槽液が前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽の下部に戻されることになって、加熱された槽液の循環対流に伴い、前記壜の予熱効率を高くできるという効果を有し、また、前記高温苛性浸漬した壜Bが持ち込まれて温度が高くなった前記温水浸漬槽の上方の槽水を、前記ヒートポンプに取り込むことによって、槽水からの熱回収量が多くできるという効果を有する。
【0025】
請求項8に係わる本発明は、前記洗壜機において、前記酸供給装置、或いは、前記ph計測手段を、前記温水浸漬槽から前記ヒートポンプへ槽水を取り込んだ後再び前記温水浸漬槽へ槽水を戻す配管の途中に設けた洗壜機としたことにより、前記酸供給装置、或いは、前記ph計測手段を設ける配管を別途設置する必要がなくなり、配管の装置コストが安価になるとともに、配管設置スペースが少なくてすむという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明に係わる洗壜機を摸式的に示した側面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の洗壜機を摸式的に示した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、この発明の実施の形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
(発明の実施の形態)
【0028】
本発明の第1の実施の形態を図1に基づいて説明する。
図1は、本発明に係わる洗壜機1を摸式的に示した側面図である。
図において、洗壜機1は、筺体3内に設けられた複数のスプロケット15に係合し、循環する無端状のチェン(搬送手段)4、該チェン4に適宜の間隔で取り付けられ、図示しない壜ホルダを有するキャリア4a、前記筺体3の上流端に設けられ、上流から矢印5aの方向で搬送されてくる複数の壜Bを壜ホルダに供給する給壜部5、予熱槽としての第1槽7a、高温洗浄槽としての第2槽7b、同第3槽7c、同第4槽7dの4個の槽から成り、前記キャリア4aによって搬送されてくる壜Bを高温の苛性溶液に浸漬させる高温苛性浸漬槽7、該高温苛性浸漬槽7の下流で前記キャリア4aによって搬送されてくる壜Bに付着した苛性を予備除去し、かつ壜Bを適度の温度(高温と常温の中間の温度)に冷却する温水浸漬槽8、該温水浸漬槽8の下流で前記キャリア4aによって搬送されてくる壜Bの内外を清水で濯ぐ濯ぎ洗浄部9、並びに、後述するph計測手段31、酸供給装置30、ヒートポンプ20によって主に構成されている。
【0029】
前記チェン4は、図示しない駆動装置によって搬送駆動されるようになっており、前記給壜部5において口部が奥側になるように前記キャリア4aの壜ホルダへ収容された壜Bを、前記壜ホルダに保持した状態で搬送するようになっている。
また、前記給壜部5と前記第1槽7aとの間には、壜Bの前記キャリア4aによる搬送中に、壜Bの内外へ前洗い用の苛性溶液を噴射して壜Bを前洗いする一対の前洗い噴射ノズル群11が設けられており、さらに、前記第4槽7dの上方には、該第4槽7dから図示しない配管で導かれた高温の苛性溶液を壜B内に噴射する苛性洗浄噴射ノズル群12が設けられている。
【0030】
前記濯ぎ洗浄部9は、壜Bの内外に常温の洗浄水を噴射する一対の噴射ノズル群13aと一対の噴射ノズル群13b、および、壜Bの内外に新しい清水を噴射する一対の噴射ノズル群14aにより構成されており、前記一対の噴射ノズル群13aから噴射されて壜Bを洗浄した洗浄水は、その下方の洗浄水槽10aに滴下し、また、前記一対の噴射ノズル群13bから噴射されて壜Bを洗浄した洗浄水、および、前記一対の噴射ノズル群14aから噴射されて壜Bを洗浄した清水は、その下方の洗浄水槽10bに滴下して受けられるようになっている。
【0031】
ここで、前記一対の噴射ノズル群13aは、前記洗浄水槽10aに受けられた洗浄水が、矢印13vのように、前記洗浄水槽10aの配管口10hと接続された配管13rから2分岐されてポンプ13cおよびポンプ13dによって配管13mおよび配管13nを経由して供給されるように構成され、また、前記一対の噴射ノズル群13bは、前記洗浄水槽10bに受けられた洗浄水が、矢印13wのように、前記洗浄水槽10bの配管口10jと接続された配管13sから2分岐されてポンプ13eおよびポンプ13fによって配管13pおよび配管13qを経由して供給されるように構成されている。
なお、前記一対の噴射ノズル群14aは、矢印14vの方向から配管14pの2分岐を経由して新しい清水が供給されるようになっている。
【0032】
なお、前記洗浄水槽10bの洗浄水は図示のような液面10sに保たれ、余剰となった洗浄水は前記洗浄水槽10aに注がれるようになっており、該洗浄水槽10aの洗浄水は図示のような液面10sに保たれ、余剰となった洗浄水は、図示していないが、前記温水浸漬槽8に注がれるようになっている。
同様に、前記温水浸漬槽8の槽水(温水)は図示のような液面8sに保たれ、余剰となった槽水は前記第1槽7aに注がれるようになっており、該第1槽7aの洗浄水は図示のような液面7sに保たれ、余剰となった槽水の一部は、図示しない前洗い苛性溶液槽に注がれて前記前洗い噴射ノズル群11用の苛性溶液に流用され、余剰となった槽水の残りは外部へ排出されるようになっている。
なお、前記予熱槽としての第1槽7aの苛性溶液は、壜Bが高温洗浄槽で常温から一気に高温(1例として80℃)に曝されることによる熱ショックによって割れが生じないように、第2槽の苛性溶液の温度(1例として80℃)よりは低い温度(1例として55℃)になっているが、上流から搬送されてくる常温の壜Bによって冷却されてしまうため、図示しない蒸気源から適宜蒸気を投入して所定の温度(1例として55℃)に保持されるようになっている。
【0033】
前記高温苛性浸漬槽7の高温洗浄槽としての第2槽7b、第3槽7cおよび第4槽7d内の苛性溶液は、図示しない高温苛性供給源から供給されて、図示のような液面7sに保たれるようになっており、その温度およびph値が1例として温度80℃、ph14となっている。
【0034】
また、前記温水浸漬槽8内の槽水の温度は、前記キャリア4aにより搬送されてくる壜Bが上流の高温(1例として80℃)の苛性溶液により加熱された状態で浸漬されることと、前記洗浄水槽10aの余剰の洗浄水が注がれてくることにより、高温と常温の中間の温度(1例として55℃)となっている。
また、前記温水浸漬槽8内の槽水のph値は、壜Bが上流の高いph値(1例としてph14)の苛性溶液を付着したまま前記キャリア4aにより搬送されてくることにより、前記温水浸漬槽8内の槽水のphが高められることと、前記洗浄水槽10aの低いph値(1例としてph7強)の余剰の洗浄水が注がれてくることにより、ph14とph7の中間のph(1例としてph12)となっている。
【0035】
なお、前記キャリア4aにより搬送され、濯ぎ洗浄部9で清水によって濯がれて清浄となり、かつ、常温となった壜Bは、排壜部6において、前記キャリア4aから排出されて後工程の矢印6aの方向へ搬送されるようになっていて、壜Bを排出された前記キャリア4aおよび前記チェン4は、槽15内の液体に浸漬された後、上流の給壜部5側へ矢印4Aの方向で循環されるようになっている。
【0036】
ここで、前記ph計測手段31、前記酸供給装置30は、前記温水浸漬槽8の槽水(温水)が、配管口8pからポンプ32cによって矢印32vの方向で配管口8qへ戻される配管32pの途中に配置されているとともに、前記ポンプ32cの下流側にph計測手段31、さらにその下流側に酸供給装置30が配置され、前記ph計測手段31からの信号と前記酸供給装置30への信号が制御装置33で受信および送信されるような構成となっている。
なお、前記配管口8pは前記配管口8qよりも上方の位置に構成されている。
【0037】
また、前記ヒートポンプ20は、前記温水浸漬槽8の槽水が、配管口8aから配管21aの途中に配置されたポンプ21cによって矢印21vの方向で送られ、次いで、矢印21wの方向で配管21b、配管口8bを経由して前記温水浸漬槽8へ戻されるように配管構成されており、かつ、前記第1槽7aの苛性溶液が配管口7a1から配管22aの途中に配置されたポンプ22cによって矢印22vの方向で送られ、次いで、矢印22wの方向で配管22b、配管口7a2を経由して前記第1槽7aへ戻されるように配管構成されており、前記温水浸漬槽8の槽水から熱を奪って、その熱を前記第1槽7aの苛性溶液に与えるようになっている。
なお、前記配管口8aは前記配管口8bよりも上方の位置に構成されており、また、前記配管口7a1は前記配管口7a2よりも上方の位置に構成されている。
【0038】
次に、本発明の第1の実施の形態に係わる洗壜機1の作用を説明する。
上流から矢印5aの方向で搬送されてくる壜Bは、給壜部5でキャリア4aの壜ホルダに取り込まれ、収容された後、前記キャリア4aの搬送によって一対の前洗い噴射ノズル群11で前洗い洗浄を受け、次いで、高温苛性浸漬槽7の予熱槽としての第1槽7aに浸漬されて予熱され、順次高温洗浄槽としての第2槽7b、第3槽7c、第4槽7dに浸漬されて高温(1例として80℃)苛性による洗浄後、苛性洗浄噴射ノズル群12による壜内の高温苛性洗浄を経て、温水浸漬槽8に浸漬されて、予備濯ぎされる。
【0039】
前記温水浸漬槽8の機能は、下流の濯ぎ洗浄部9での洗浄に先立って、濯ぎ洗浄部9で常温の清水により一気に冷却されることによって壜Bが熱ショックで割れるのを防止するために、壜Bを高温と常温の中間の温度に予備冷却するとともに、濯ぎ洗浄部9での清水による苛性溶液の濯ぎを効率的にするために、予備濯ぎをすることにある。
【0040】
前記温水浸漬槽8では、前記高温苛性浸漬槽7からph値の高い(1例としてph14)壜Bが持ち込まれることにより、槽水(温水)のph値が高くなるが、ポンプ32cによって、温水浸漬槽8から取り出される槽水のph値をph計測手段31によって計測し、計測されたph値がph7以上となっている場合には、制御装置33からの指令により、酸供給装置30から酸を配管32p内に適宜供給することによって、前記温水浸漬槽8内の槽水は中和されて、そのph値は限りなくph7に近づく。
【0041】
前記制御装置33の制御による中和作用によって、前記温水浸漬槽8内の槽水による予備濯ぎは、壜Bの苛性予備除去の濯ぎ度がより高いものとなり、濯ぎ洗浄部9において、壜Bの苛性除去のための洗浄水および新しい清水の使用量は少なくてすむ。
これにより、一対の噴射ノズル群13aの長さ並びにノズル個数、一対の噴射ノズル群13bの長さ並びにノズル個数、および、一対の噴射ノズル群14aの長さ並びにノズル個数を短縮できて、洗壜機の機長も短縮できるとともに、一対の噴射ノズル群14aに供給する新しい清水の使用量を大幅に削減することができる。
【0042】
なお、前記配管口8pは前記配管口8qよりも上方の位置に構成されていることにより、前記高温苛性浸漬槽7から搬送されてきた壜Bが持ち込んでくる苛性によってph値が比較的高くなっている前記温水浸漬槽8の上部の槽水を取り込んで、該槽水を前記酸供給装置30によって中和し、この中和された槽水が前記温水浸漬槽8の下部へ戻されることになって、壜に付着した苛性を予備除去する予備濯ぎの効率を高くすることができる。
【0043】
また、洗壜機が長時間停止した場合は、従来、壜Bが前記温水浸漬槽8内のph14とph7の中間のph値(1例としてph12)の槽水に長時間浸漬されることにより、壜Bの表面に苛性成分が付着固化して壜Bが白濁することがあったが、本発明によれば、前記温水浸漬槽8内の槽水が限りなく中和されているので、前記洗壜機1が長時間停止しても、壜Bの白濁を防止することができる。
【0044】
前記温水浸漬槽8では、前記高温苛性浸漬した壜Bが持ち込まれることにより、槽水の温度が高くなって、前記洗浄水槽10aからの洗浄水の流入と相俟って、高温と常温の中間の温度(1例として55℃)で平衡状態になろうとする。
また、前記予熱槽としての第1槽7aの苛性溶液は、前記キャリア4aにより搬送されてくる壜Bによって冷却されてしまうため、適宜蒸気を投入することにより、第1槽7aの苛性溶液の温度を、1例として55℃以下にならないように保持している。
【0045】
ここで、前記温水浸漬槽8内の槽水を、ポンプ21cによりヒートポンプ20を経由させて、前記第1槽7aの苛性溶液をポンプ22cによりヒートポンプ20に経由させることにより、前記温水浸漬槽8の槽水から熱を奪って、前記第1槽7aの苛性溶液の加熱に利用される。
これにより、前記温水浸漬槽8の槽水の温度を従来の温度より低目の温度(1例として45〜50℃)、即ち壜Bが熱ショックによって割れを生じない適切な温度まで冷やして、壜Bを有効に冷却するとともに、回収した熱で前記第1槽7aの苛性溶液を加熱し、従来の蒸気投入量を大幅に削減して前記第1槽7aの苛性溶液を適切な温度にすることができる。
【0046】
即ち、前記第1槽7aの苛性溶液の加熱のために投入する蒸気等の消費量の削減を通して、CO2排出量の削減に寄与することができる。
また、前記温水浸漬槽8内の槽水の温度が低く(1例として従来よりも5〜10℃低く)なることにより、壜Bの予備冷却が有効に行われて、前記濯ぎ洗浄部9で壜Bを常温まで冷却する洗浄水および新しい清水の使用量の削減を図ることができる。
【0047】
なお、前記配管口8aは前記配管口8bよりも上方の位置に構成されており、或いは、前記配管口7a1は前記配管口7a2よりも上方の位置に構成されていることにより、前記高温苛性浸漬した壜Bが持ち込まれて温度が高くなっている前記温水浸漬槽8の上方の槽水を、前記ヒートポンプ20に取り込むことになって、熱回収量を多くすることができ、また、高温苛性浸漬槽7の第1槽7aに上流から供給されてきた壜Bによって温度が低くなっている槽液を取り込んで、前記ヒートポンプ20によって加熱し、この加熱した槽液が前記高温苛性浸漬槽7の第1槽7aの下部に戻されることになって、第1槽7aの加熱された槽液の循環対流により前記壜Bの予熱効率をより高くすることができる。
【0048】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を図2に基づいて説明する。
図2は、本発明の第2の実施の形態の洗壜機2を摸式的に示した側面図である。
図2において、第1の実施の形態と同じ構造のものは同じ記号を記してあり、重複する説明は省略する。
【0049】
図において、洗壜機2は、ヒートポンプ20から配管口8bへの配管21bの途中で、上流側にph計測手段31、下流側に酸供給装置30が配置された構成となっている。
【0050】
次に、本発明の第2の実施の形態に係わる洗壜機2の作用を説明する。
前記温水浸漬槽8の槽水が、前記配管口8a、配管21a、ヒートポンプ20、配管21b、配管口8bを経由して、前記温水浸漬槽8に戻される間に、該槽水のph値が前記ph計測手段31で計測されて制御装置33に取り込まれ、制御装置33からの指令で前記酸供給装置30から酸を投入することによって適宜中和されるので、前記槽水中和のための配管を別途設置する場合と比較して、配管のための装置コストを節約できるとともに、配管のための設置スペースが少なくてすむという利点がある。
【0051】
なお、上記第1の実施の形態および第2の実施の形態の説明では、高温苛性浸漬槽を第1槽から第4槽までの4槽で構成する場合について説明したが、この槽数はこれに限るものではないことはもちろんである。
【符号の説明】
【0052】
B 壜
1,2 洗壜機
4 (無端状の)チェン
4a キャリア
5 給壜部
6 排壜部
7 高温苛性浸漬槽
7a (高温苛性浸漬槽の予熱槽としての)第1槽
7b〜7d (高温苛性浸漬槽の高温洗浄槽としての)第2槽〜第4槽
8 温水浸漬槽
9 濯ぎ洗浄部
13a,13b 一対の噴射ノズル
14a 一対の噴射ノズル
20 ヒートポンプ
21a,21b,22a,22b 配管
21c,22c ポンプ
30 酸供給装置
31 ph計測手段
32c ポンプ
32p 配管
33 制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筺体内を循環する無端状の搬送手段に取り付けられ、複数の壜を保持して搬送するキャリアと、前記筺体の端に設けられ、前記キャリアに壜を供給する給壜部と、前記筺体の端に設けられ、前記キャリアから洗浄後の壜を排出する排壜部と、前記給壜部と前記排壜部の間に設けられ、前記キャリアによって搬送される壜を浸漬させて洗浄する高温苛性浸漬槽と、該高温苛性浸漬槽の下流側に設けられ、前記高温苛性により洗浄された壜を予備濯ぎするとともに高温の壜を適宜の温度に冷却する温水浸漬槽と、該温水浸漬槽の下流側で前記排壜部の上流側に設けられ、前記予備濯ぎされた壜を清水で濯ぎ洗浄する濯ぎ洗浄部を備えた洗壜機において、前記温水浸漬槽の槽水を中和するように、酸供給装置を設けたことを特徴とする洗壜機。
【請求項2】
請求項1に記載する洗壜機において、前記温水浸漬槽に設けた配管口から前記温水浸漬槽の槽水を取り出して、該取り出した槽水を前記温水浸漬槽に設けた他の配管口を経由して前記温水浸漬槽へ戻す配管の途中に、前記酸供給装置を設けたことを特徴とする洗壜機。
【請求項3】
請求項2に記載する洗壜機において、前記温水浸漬槽から槽水を取り出す前記配管口を、前記温水浸漬槽へ槽水を戻す前記他の配管口よりも、上方に位置するように構成したことを特徴とする洗壜機。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載する洗壜機において、前記温水浸漬槽の槽水のph値を計測するph計測手段を設けたことを特徴とする洗壜機。
【請求項5】
請求項4に記載する洗壜機において、前記ph計測手段により計測したph値を取り込んで、前記酸供給装置からの酸投入量を制御するように制御装置を設けたことを特徴とする洗壜機。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載する洗壜機において、前記温水浸漬槽の槽水から熱を回収し、該回収した熱を前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽の槽液の加熱に利用するように、前記温水浸漬槽から槽水を取り込んだ後再び前記温水浸漬槽へ槽水を戻すように配管接続し、また、前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽から槽液を取り込んだ後再び前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽へ槽液を戻すように配管接続したヒートポンプを設けたことを特徴とする洗壜機。
【請求項7】
請求項6に記載する洗壜機において、前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽から槽液を取り出す配管口を、前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽へ槽液を戻す他の配管口よりも上方に位置するように構成し、また、前記温水浸漬槽から槽水を取り出す配管口を、前記温水浸漬槽へ槽水を戻す他の配管口よりも、上方に位置するように構成したことを特徴とする洗壜機。
【請求項8】
請求項6又は7に記載する洗壜機において、前記酸供給装置、或いは、前記ph計測手段を、前記温水浸漬槽から前記ヒートポンプへ槽水を取り込んだ後再び前記温水浸漬槽へ槽水を戻す配管の途中に設けたことを特徴とする洗壜機。
【請求項9】
筺体内を循環する無端状の搬送手段に取り付けられ、複数の壜を保持して搬送するキャリアと、前記筺体の端に設けられ、前記キャリアに壜を供給する給壜部と、前記筺体の端に設けられ、前記キャリアから洗浄後の壜を排出する排壜部と、前記給壜部と前記排壜部の間に設けられ、前記キャリアによって搬送される壜を浸漬させて洗浄する高温苛性浸漬槽と、該高温苛性浸漬槽の下流側に設けられ、前記高温苛性により洗浄された壜を予備濯ぎするとともに高温の壜を適宜の温度に冷却する温水浸漬槽と、該温水浸漬槽の下流側で前記排壜部の上流側に設けられ、前記予備濯ぎされた壜を清水で濯ぎ洗浄する濯ぎ洗浄部を備えた洗壜機の使用方法において、前記温水浸漬槽部に酸供給装置を設けて、前記温水浸漬槽の槽水を中和するようにしたことを特徴とする洗壜機の使用方法。
【請求項10】
請求項9に記載する洗壜機の使用方法において、前記温水浸漬槽部にph計測手段を設けて、前記ph計測手段で計測した前記温水浸漬槽の槽水のph値を制御装置に取り込み、制御装置からの指令で前記酸供給装置からの酸投入量を制御するようにしたことを特徴とする洗壜機の使用方法。
【請求項11】
請求項9又は10に記載する洗壜機の使用方法において、前記温水浸漬槽から槽水を取り込んだ後再び前記温水浸漬槽へ槽水を戻すように配管接続し、また、前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽から槽液を取り込んだ後再び前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽へ槽液を戻すように配管接続したヒートポンプを設けて、前記温水浸漬槽の槽水から熱を回収し、該回収した熱を前記高温苛性浸漬槽の給壜部側槽の槽液の加熱に利用するようにしたことを特徴とする洗壜機の使用方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−183242(P2011−183242A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−47795(P2010−47795)
【出願日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(505193313)三菱重工食品包装機械株式会社 (146)
【Fターム(参考)】