説明

資源供給システムおよびそのプログラム

【課題】情報端末に様々な機能を持つ端末機器の操作手段を構成する。
【解決手段】情報端末2と、情報端末2と同じ建て屋内に設置された端末機器5〜7と、情報端末2と接続されかつ端末機器5〜7からの操作に基づいて端末機器に対して資源を供給する資源供給手段4とを備え、情報端末2は、端末機器5〜7の運転状態を検出し、表示手段に表示するとともに、記憶手段に記憶するものである。これによって、情報端末2から表示手段に表示される端末機器5〜7の運転状態に基づいて端末機器の操作ができるので、情報端末2から操作しても実際に開始される運転状態を認識した上で運転操作が行なうことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は温水や電力、ガス、水などの資源を端末機器に供給する資源供給システムおよびそのプログラムに関し、特に端末機器を遠隔に操作するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の資源供給システムについて説明する。従来の資源供給システムのひとつである温水給湯暖房システムでは、例えば下記特許文献1では以下のようになっていた。図12に従来の資源供給システムのフローチャートを示す。
【0003】
この従来例では、資源供給手段として給湯器と、台所リモコンと、複数個の端末機器からなり、複数個の端末機器と台所リモコンとの接続が完了(101)した場合に端末機器側から台所リモコンに対し一定時間間隔で信号を出力(102)し、台所リモコンがこの信号を受信し、端末機器を認識する(103)と台所リモコンの表示部に機器に対応するアイコンや文字情報を表示する(104)とともに、台所リモコン側から端末機器に対して信号を出力する(105)。この結果、端末機器を接続したときその接続した機器であることを認識することができる。
【特許文献1】特開2000−292006号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来の構成では、端末機器の認識を行ない、台所リモコンの表示部に機器に対応するアイコンや文字情報を表示しているが、現在、端末機器がどのような運転状態にあるかを知る方法が記載されていない。
【0005】
また、端末機器が複数の運転状態を持つ場合、複数の運転状態のうちどの運転状態になるかがわかりにくいという欠点があった。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、資源供給手段から取得した情報を用いて台所リモコンである情報端末に端末機器の運転状態を表示することができる資源供給システムおよびそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来の課題を解決するために、本発明の資源供給システムは、建て屋に設けられた情報端末と、前記情報端末と同じ建て屋内に設置された端末機器と、資源供給手段制御通信手段により前記情報端末と接続されかつ前記端末機器からの操作に基づいて端末機器に対して資源を供給する資源供給手段とを備え、前記端末機器は端末機器を操作する端末機器操作手段を備え、前記情報端末は、前記端末機器の操作を行う操作手段と、前記端末機器の運転状態を表示する表示手段とを備え、前記端末機器操作手段により操作された端末機器の運転状態を検出し、前記表示手段に表示するものである。
【0008】
これによって、端末機器操作手段により操作されて運転した運転状態を情報端末に表示し、表示手段に表示される端末機器の運転状態に基づいて情報端末から端末機器の操作ができるので、端末機器操作手段ではなく情報端末から操作しても、複数の運転状態がある端末機器の操作を的確に実行でき、かつ、実際に開始される運転状態を認識した上で運転操作が行なうことができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の資源供給手段およびそのプログラムは、複数の運転状態を持つ端末機器を情報端末から操作する場合であっても、複数の運転状態がある端末機器の操作を的確に実行でき、かつ、実際に開始される運転状態を認識した上で運転操作が行なうことが可能で、使いやすい資源供給システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
第1の発明は建て屋に設けられた情報端末と、前記情報端末と同じ建て屋内に設置された端末機器と、資源供給手段制御通信手段により前記情報端末と接続されかつ前記端末機器からの操作に基づいて端末機器に対して資源を供給する資源供給手段とを備え、前記端末機器は端末機器を操作する端末機器操作手段を備え、前記情報端末は、前記端末機器の操作を行う操作手段と、前記端末機器の運転状態を表示する表示手段とを備え、前記端末機器操作手段により操作された前記端末機器の運転状態を検出し、前記表示手段に表示することにより、情報端末から操作する場合であっても、複数の運転状態がある端末機器の操作を的確に実行でき、かつ、実際に開始される運転状態を認識した上で運転操作が行なうことが可能となるので、使いやすい資源供給システムを提供することができる。
【0011】
第2の発明は、情報端末は記憶手段を備え、端末機器が運転切になったときに、切になる前に運転していた運転状態を記憶手段に記憶することにより、運転切になっても次に運転開始したときに前回運転時の運転状態で運転を開始することが可能で、複数の運転状態がある端末機器の操作を的確に実行でき複数の運転状態があっても使いやすい資源供給システムを提供することができる。
【0012】
第3の発明は、情報端末は、端末機器が運転入になったときに、その状態を表示手段に表示するとともに、端末機器が運転切になったときに切になる前に運転していた運転状態を表示手段に表示することにより、運転切になっても前回運転時の運転状態を確認することが可能で、複数の運転状態があっても使いやすい資源供給システムを提供することができる。
【0013】
第4の発明は、端末機器が運転していないときに情報端末の操作手段を操作して前記端末機器の運転を開始するとき、表示手段に表示された運転状態を開始することにより、運転切になっても次に運転開始したときに前回運転時の運転状態を確認したうえで運転を開始することが可能で、複数の運転状態があっても使いやすい資源供給システムを提供することができる。
【0014】
第5の発明は、端末機器が運転していないときに情報端末の操作手段を操作して前記端末機器の運転を開始するとき、記憶手段に運転状態の記憶のない場合、または、ありえない運転状態が記憶されている場合に、あらかじめ決められた運転状態で運転を開始させることにより、端末機器にない運転状態を受信した場合であっても、あらかじめ決められた運転状態を記憶するので、情報端末が始めて起動した場合や、熱源機から誤った情報を受信した場合であっても、端末機器蛾持つ運転状態を記憶することができ、矛盾のない資源供給システムを提供することができる。
【0015】
第6の発明は、あらかじめ決められた運転状態は、一時的な運転状態であり、しかるべき後に運転状態が決定され、記憶手段に記憶するとともに表示手段に表示することにより、情報端末で適切な運転状態を決定できない場合であっても、端末機器や熱源機で適切な運転状態を決定し、決定された運転状態を情報端末の表示手段に表示できるので、端末機器や熱源機の状態にあわせて適切な運転状態を選択できる。
【0016】
第7の発明は、一時的な運転状態で運転中に、端末機が運転切になった場合に、開始した一時的な運転状態を表示手段に表示することにより、まだ適切な運転状態が確定していない場合に運転を切にした場合に、次に運転を開始するときに再び一時的な運転状態にすることができる。
【0017】
第8の発明は、情報端末は、端末機器の運転状態について、表示手段に表示している運転状態と資源供給手段から受信した運転状態とが異なる場合、資源供給手段から受信した表示手段に表示する。
【0018】
これによって、端末機器の運転状態が変更されてもすぐに表示手段に表示し、次に運転入り操作をしても常に最新の運転状態で運転を開始できる。
【0019】
第9の発明は、第1〜8の発明のいずれか記載の資源供給システムの機能の少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラムである。そして、プログラムであるので、電気・情報機器、コンピュータ、サーバー等のハードリソースを協働させて本発明の資源供給システムの少なくとも一部を容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて一実施形態について詳細に説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0021】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の資源供給システムを図面とともに説明する。
【0022】
実施の形態1の資源供給システムはふろ給湯暖房システムの台所リモコンに用いた例を示す。
【0023】
図1は本発明の実施の形態1の資源供給システムの全体ブロック図、図2〜8はシステムの情報端末等の詳細ブロック図、図9は情報端末である台所リモコンの外観図、図10は表示手段に表示される操作手段の画面図、図11は操作手段を操作した場合のフローチャートである。
【0024】
図1に示すように本実施の形態の資源供給システムは、データを端末に配信するサーバー1、情報端末である台所リモコン2、浴室リモコン3、資源供給手段である熱源機4、熱源機4から供給される温水により設置された部屋の床面を暖房する端末機器である床暖房機5、熱源機4から供給される温水により部屋の暖房を行うとともに室外機6bから冷却して供給される冷媒を用いて部屋を冷房する端末機器である温水エアコン6、および熱源機4から供給される温水により浴室を暖房する端末機器である浴室暖房機7から構成される。
【0025】
サーバー1はふろ給湯暖房システムの販売元のサーバー業者Aに設置され、台所リモコン2、浴室リモコン3、熱源機4、床暖房機5、温水エアコン6、浴室暖房機7はふろ給湯暖房システムを利用する給湯暖房利用者宅Bに設置される。サーバー1と台所リモコン2とは公衆回線網20により接続されて相互にデータの送受信が可能となっている。
【0026】
台所リモコン2と浴室リモコン3と熱源機4との間は資源供給手段制御通信手段である熱源機制御通信手段22により接続されて台所リモコン2及び浴室リモコン3から熱源機4の操作を行なうとともに、台所リモコン2及び浴室リモコン3に熱源機4の運転状況のモニター表示を行なえるようにしている。
【0027】
図6のように、床暖房機5は、床面に埋め込まれて配設される床暖房温水配管5aと、温水の供給を制御する床暖房リモコン5bとからなる。
【0028】
図7のように、温水エアコン6は、建屋の内部に設置された室内機6aと、建屋の外部に設置された室外機6bと、温水エアコン6の運転を操作する端末機器操作手段である温水エアコン操作リモコン6cとからなり、冷房に用いる冷媒は室外機6bで冷却されて室内機6aに供給される。
【0029】
また、図8のように、浴室暖房機7は、浴室を暖房する浴室暖房温水配管7aと、温水の供給を制御する浴室暖房リモコン7bとからなる。
【0030】
図1のように、熱源機4と床暖房リモコン5b、温水エアコン6の室内機6aと浴室暖房リモコン7bとは機器通信手段23により接続され、床暖房リモコン5b、温水エアコン操作リモコン6cおよび浴室暖房リモコン7bの操作内容や熱源機4の運転状況などの通信を行う。
【0031】
また、熱源機4と床暖房温水配管5aと温水エアコン温水配管6dと浴室暖房温水配管7aとは熱源機4が生成する温水を供給するための暖房温水配管26で接続され、それぞれ、床暖房リモコン5b、温水エアコン操作リモコン6c、浴室暖房リモコン7bの操作により熱源機4から温水を供給する。
【0032】
機器通信手段23において通信される運転状況の情報等は熱源機制御通信手段22を通じて台所リモコン2に伝達され、台所リモコン2で床暖房機5、温水エアコン6や浴室暖房機7の運転状況を確認できるようになっている。さらに、台所リモコン2を操作することにより台所リモコン2から床暖房機5や温水エアコン6および浴室暖房機7の運転を制御することも可能としている。
【0033】
上記のうち、サーバー1は図2のように、サーバー1を制御するサーバー制御手段1a、サーバー1へデータの入力をしたりサーバー1の操作を行なうサーバー入力手段1b、サーバー1の動作状況など必要な情報を表示するサーバー出力手段1c、データー入力手段1bから入力されたり台所リモコン2から受信したデータを記憶するサーバー記憶手段1d、サーバー1と台所リモコン2とを公衆回線網20を通じて接続するサーバー端末通信手段1eとからなる。
【0034】
また、台所リモコン2は図3のように、台所リモコン2を制御する台所リモコン制御手段2a、台所リモコン2を操作する台所リモコン操作手段2b、熱源機4の動作状況など必要な情報を表示する台所リモコン表示手段2c、あらかじめ登録されたデータや台所リモコン2から受信したデータを記憶する台所リモコン記憶手段2d、浴室リモコン3や熱源機4と通信して熱源機の制御を行なうための通信を行なう台所リモコン熱源機通信手段2e、台所リモコン2とサーバー1とを公衆回線網20を通じて接続する台所リモコンサーバー通信手段2fからなる。
【0035】
なお、台所リモコン操作手段2bには図9のように、給湯運転ボタン2ba、ふろ自動ボタン2bb、通話ボタン2bc、戻るボタン2bd、矢印ボタン2be、決定ボタン2bfの各ボタンがある。
【0036】
また、台所リモコンは、台所リモコン操作手段2bと台所リモコン表示手段2cとを用いて熱源機に接続された端末機器の切/入の操作を行うための操作手段である端末機器操作画面を持つ。図9に端末機器操作画面2gを示す。端末機器操作画面2gは台所リモコン記憶手段2dに記憶されており、操作するときに台所リモコン操作手段2bを操作して端末機器操作画面2gを台所リモコン表示画面2cに表示させ、台所リモコン操作手段2bを用いて操作することにより該当する端末機器を操作する。
【0037】
また、浴室リモコン3は図4のように、浴室リモコン3を制御する浴室リモコン制御手段3a、浴室リモコン3を操作する呼び出し手段である浴室リモコン操作手段3b、熱源機4の動作状況など必要な情報を表示する浴室リモコン表示手段3c、あらかじめ登録されたデータや台所リモコン2から受信したデータを記憶する浴室リモコン記憶手段3d、台所リモコン2や熱源機4と通信して熱源機の制御を行なうための通信を行なう浴室リモコン熱源機通信手段3eとからなる。
【0038】
また、熱源機4は図5のように、熱源機4を制御する熱源機制御手段4a、台所リモコン2および浴室リモコン3と通信して操作情報の受信や運転状況の送信を行なう熱源機リモコン通信手段4b、熱源機制御手段4aの指示により温水を生成する熱交換器4c、熱交換器の温水の流量を検出する流量センサ4d、熱交換器4cの燃焼の有無を検出する燃焼センサ4e、ふろの湯量を検出するふろ湯量センサ4f、ふろの湯温を検出するふろ湯温センサ4g、床暖房リモコン5bや浴室暖房リモコン7bと通信して操作情報の受信や運転状況の送信を行う熱源機機器通信手段4h、給湯温水配管24に接続しカランやシャワーなどに温水を給湯する給湯温水供給手段4i、ふろ温水配管25に接続しふろの湯沸しや追い炊きを行うふろ温水供給手段4j、暖房温水配管26に接続し床暖房機5、温水エアコン6や浴室暖房機7へ温水を供給する暖房温水供給手段4kとからなる。なお、熱源機機器通信手段4hは床暖房機などの暖房端末を複数接続できるように6個のコネクタ(図示せず)を配置している。
【0039】
また、暖房温水供給手段4kは複数の低温端末接続配管と高温端末接続配管とを持ち、低温端末接続配管には床暖房機などの低温端末、また高温端末接続配管には浴室暖房機や温水エアコンなどの高温端末をそれぞれ接続する。複数の低温端末接続配管はそれぞれに弁が配置されており、配管毎に1対1で対応するコネクタに接続された端末機器からの操作により、対応する低温端末接続配管の弁を開閉できるようになっている。
【0040】
また、床暖房機5は図6のように、前述のように床暖房温水配管5aと床暖房リモコン5bとからなり、床暖房温水配管5aは暖房温水配管26に接続されて温水を通すことにより床面を温める床暖房を行う。
【0041】
床暖房リモコン5bは、床暖房の機能を制御する床暖房制御手段5ba、運転状況を表示する床暖房表示手段5bb、床暖房機能の操作を行う床暖房操作手段5bc、機器通信手段23を通じて熱源機4との通信を行う床暖房機器通信手段5bdとからなり、熱源機4の熱源機機器通信手段4hの複数のコネクタのうち床暖房温水配管5aに接続された低温端末接続配管に1対1で対応したコネクタに接続され機器通信手段23を介して通信して制御情報を送信し、床暖房機5への温水の供給を制御する。
【0042】
なお、床暖房機は暖房運転時には、熱源機4に対して60℃または72℃の温水を要求し、熱源機4の低温端末接続用配管に接続される。
【0043】
また、温水エアコン6は図7に示すように、前述のように建屋の内部に設置され、冷風または温風を室内に送る室内機6aと建屋の外部に設置された室外機6bと、温水エアコン6の運転を操作する温水エアコン操作リモコン6cとからなる。
【0044】
室内機6aと室外機6bとの間は室内外通信手段6dにより相互に接続され、また、温水エアコン操作リモコン6cと室内機6aとは、赤外線通信6eにより温水エアコン操作リモコン6cから室内機6aへのデータ通信が行われる。
【0045】
室内機6aは、熱源機4から供給される温水を通す温水エアコン温水配管6a1と、温水配管への温水の供給を制御する温水供給バルブ6a2と、室外機6bで冷却された冷媒6fを通す冷房配管6a3と、温水エアコン温水配管6a1または冷房配管6a3により空気を加熱または冷却する熱交換器6a4と、空気取入口6a4から室内空気を取り入れて熱交換器6a4に送るとともに熱交換器6a4において加熱または冷却された空気を空気吹出口6a6から室内に送リ出す送風機6a7、温水エアコン全体の制御を行う温水エアコン制御手段6a8、温水エアコン操作リモコン6cの操作内容を赤外線通信により受信する赤外線通信受信手段6a9、室内外通信手段により室外機6bとの通信を行う室外機通信手段6a10、熱源機4の熱源機機器通信手段4hの複数のコネクタのうちの一つに接続され機器通信手段23を介して熱源機と通信する温水エアコン制御通信手段6a11、温水エアコンの運転を制御するために室内の温度をモニターする室温センサ6a12とからなる。
【0046】
室外機6bは、冷媒を圧縮膨張させ冷媒6fの持つ熱を大気中に放熱させることにより冷却する冷却手段6b1、冷媒6fを循環させる循環ポンプ6b2、室内外通信手段6dを通じて室内機6aとの通信を行う室内機通信手段6b3、室外機6bの制御を行う室外機制御手段6b4とからなる。
【0047】
さらに、温水エアコン操作リモコン6cは、温水エアコン6を操作するための温水エアコン操作手段6c1、操作結果を表示する温水エアコン表示手段6c2、操作結果を室内機6aに対し赤外線通信により送信する赤外線通信送信手段6c3となからなる。
【0048】
なお、温水エアコン6は暖房運転時には、熱源機に対して80℃の温水を要求し、熱源機4の高温端末接続用配管に接続される。
【0049】
また、浴室暖房機7は図8のように、前述のように浴室暖房温水配管7aと浴室暖房リモコン7bとからなり、浴室暖房温水配管7aは暖房温水配管26に接続されて温水を通すことにより床面を温める浴室暖房を行う。
【0050】
浴室暖房リモコン7bは、浴室暖房の機能を制御する浴室暖房制御手段7ba、運転状況を表示する浴室暖房表示手段7bb、浴室暖房機能の操作を行う浴室暖房操作手段7bc、機器通信手段23を通じて熱源機4との通信を行う浴室暖房機器通信手段7bdとからなり、熱源機4の熱源機器通信手段4hの複数のコネクタのうち浴室暖房温水配管7aに接続された高温端末接続配管に対応するコネクタの一つに接続され機器通信手段23を介して通信して制御情報を送信し、浴室暖房機7への温水の供給を制御する。
【0051】
なお、浴室暖房機7は暖房運転時には、熱源機に対して80℃の温水を要求し、熱源機4の高温端末接続用配管に接続される。
【0052】
以上の構成による作用を示す。
【0053】
熱源機設置住宅の住人が台所で温水を利用する場合、まず台所リモコン(図9)の台所リモコン操作手段2bの給湯運転ボタン2baを押すと、給湯機4が運転を開始させる。
【0054】
運転ボタン2baを押して給湯運転ONさせる指示は、台所リモコン熱源機通信手段2eから熱源機制御通信手段22を通じて熱源機4へ伝達され、熱源機4は熱源機リモコン通信手段4bにより受信した給湯運転ON指示の電文により熱源機制御手段4aが熱源機の給湯運転をONする。
【0055】
この状態で、台所の給湯温水のカラン(図示せず)を開くと熱源機の給湯温水路(図示せず)の水路が開き熱源機の給湯温水路に上水道から供給された水が流れ、給湯温水路に設置された流量センサ4dが給湯温水路の水流を検出して熱交換器を点火し燃焼による給湯用温水の生成を開始する。
【0056】
熱交換器の燃焼は燃焼センサ4eにより検出され、燃焼中であるという情報が熱源機リモコン通信手段4bから熱源機制御通信手段22により台所リモコン2と浴室リモコンに送信され、台所リモコン2と浴室リモコン3では台所リモコン熱源機通信手段2e、浴室リモコン熱源機通信手段3eが受信したデータに基づき、台所リモコン表示手段2c、浴室リモコン表示手段3cに燃焼マークを表示して、熱源機4の給湯燃焼を報知する。
【0057】
熱交換器4cで生成された給湯温水は住宅内の給湯温水配管24を経て台所のカランから流出する。カランを閉じると、給湯温水配管24と熱源機4の給湯温水路の水流が停止し、流量センサ4dが水流の停止を検出し、熱交換器4cを消火し給湯温水の生成を停止する。
【0058】
燃焼が停止したことを燃焼センサ4eが検出すると、燃焼中でないという情報が熱源機リモコン通信手段4bから熱源機制御通信手段22により台所リモコン2と浴室リモコン3に送信され、台所リモコン2と浴室リモコン3では台所リモコン熱源機通信手段2e、浴室リモコン熱源機通信手段3eが受信したデータに基づき、台所リモコン表示手段2c、浴室リモコン表示手段3cに表示されている燃焼マークを消去し、燃焼中でないことを明示する。
【0059】
一方、ふろを沸かす場合では、台所リモコン操作手段2bのふろ自動ボタン2bbを押すと、ふろ自動運転を開始する。ふろ自動ボタン2bbを押してふろ自動運転をONさせる指示は、台所リモコン熱源機通信手段2eから熱源機制御通信手段22を通じて熱源機4へ伝達され、熱源機4は熱源機リモコン通信手段4bにより受信したふろ自動ON指示の電文により熱源機制御手段4aが熱源機のふろ自動運転を開始する。
【0060】
ふろ自動では、ふろ湯量センサ4fが検出したふろの残り湯の状況に応じて水量が設定水量に足りない場合は給湯温水供給手段4iからふろ温水配管25へ温水を供給しながらあらかじめ設定された水量のお湯を張り、ふろ温水供給手段4jにより温水を循環させてふろ湯温をあらかじめ設定された温度に調整し、ふろ湯量センサ4fがあらかじめ設定された水量と湯温に到達したことを検出するとお湯張りが完了して保温へ移行する。保温では、ふろ湯温センサ4gにより湯温の低下を検出するとふろにたまっているお湯をふろ温水配管25からふろ温水供給手段4jを通じて熱交換器4cへ導いて循環させ湯温を上げる追い炊きを行ない、設定された湯温に戻ると追い炊きを停止する、という動作を繰り返し、あらかじめ設定された保温時間の間、この動作を継続する。
【0061】
このような熱源機4の動作内容は熱源機制御通信手段22により熱源機4から台所リモコン2および浴室リモコン3へ送信され、台所リモコン2と浴室リモコン3では台所リモコン熱源機通信手段2e、浴室リモコン熱源機通信手段3eが受信したデータに基づき、熱源機4の運転状況に応じた表示を台所リモコン表示手段2c、浴室リモコン表示手段3cに行なう。
【0062】
カランから出湯するお湯の温度、ふろ自動で用いるお湯張り水量、温度はあらかじめ台所リモコン2または浴室リモコン3の各リモコン操作手段により入力されて熱源機4へ送信され、熱源機記憶手段4lにより設定値を記憶する。浴室リモコン3または台所リモコン2で設定されるたびに熱源機4に送信され、新しい設定値が送信されるたびに設定値を入れ替える。
【0063】
また、床暖房リモコン5bから床暖房機5を操作する場合には、床暖房操作手段5bcを操作して運転を開始すると、運転開始の情報が床暖房機器通信手段5bdにより熱源機4に伝達され、熱源機4では熱源機機器通信手段4hが受信した電文に基づいて暖房温水供給手段4kを動作させて暖房温水配管26を経て床暖房温水配管5aへ温水を供給する。運転の状況は床暖房表示手段5bbへ表示され、床暖の運転状況を確認できる。
【0064】
また、温水エアコン操作リモコン6cから温水エアコン6を操作する場合には、温水エアコン操作手段6c1を操作して冷房運転、ドライ運転および、暖房運転のうち一つの運転状態を選択して運転を開始すると、選択した運転状態が温水エアコン表示手段6c2に表示されるとともに、赤外線通信送信手段6c3により室内機6aに送信される。
【0065】
室内機6aでは、赤外線通信受信手段6a9が受信した温水エアコン操作リモコン6cの操作結果に基づき、温水エアコン制御手段6a8が温水エアコンの動作を制御する。冷房運転やドライ運転の場合は、室外機6bに対し室内外通信手段6eを通じて冷却運転を指示し冷却手段6b1と循環ポンプ6b2を動作させて冷却手段6b1が冷却した冷媒を循環ポンプ6b2が循環させて室内機6aに送り、室内機6aでは熱交換器6a4に導入し、送風機6a7により空気取入口6a4から取り込まれた室内の空気を、熱交換器6a4で冷却して空気吹出口6a5から室内に吹き出して室内の冷房または除湿を行う。
【0066】
また、暖房運転の場合は、温水供給バルブ6a2を開き、温水エアコン制御通信手段6a11から熱源機機器通信手段22を通じて熱源機4に対し暖房運転開始を送信し、熱源機4はリモコン通信手段4bが受信した電文に基づいて暖房温水供給手段4kを動作させて暖房温水配管26を通じて室内機6aへ暖房用の温水を供給し、室内機6aは熱源機4から供給された温水を熱交換器6a4に導入し、送風機6a7により空気取入口6a4から取り込まれた室内の空気を、熱交換器6a4で加熱して空気吹出口6a5から室内に吹き出して室内の暖房を行う。
【0067】
また、浴室暖房リモコン7bから浴室暖房機7を操作する場合には、浴室暖房操作手段7bcを操作して運転を開始すると、運転開始の情報が浴室暖房機器通信手段7bdにより熱源機4に伝達され、熱源機4では熱源機機器通信手段4hが受信した電文に基づいて暖房温水供給手段4kを動作させて暖房温水配管26を経て浴室暖房温水配管7aへ温水を供給する。運転の状況は浴室暖房表示手段7bbへ表示され、浴室暖房の運転状況を確認できる。
【0068】
なお、本実施の形態の資源供給システムでは、床暖房機5と温水エアコン6、および、浴室暖房機7といった端末機器の運転状況の表示と運転操作を台所リモコン2からも行えるようにしている。
【0069】
これは、台所リモコン2に端末機器の運転状況を表示し操作を実現するための端末機器操作画面2gを構成し、操作内容を熱源機制御通信手段22を通じて台所リモコン2から熱源機4へ伝達し、熱源機4では受信した内容に応じて暖房温水供給手段4kを動作させ、さらに機器通信手段23を通じて熱源機4から床暖房リモコン5bや温水エアコン6の室内機6a、浴室暖房リモコン7bへ操作内容を伝達することにより、必要な制御を行って、台所リモコン2からの操作を反映する。
【0070】
また、床暖房リモコン5bや温水エアコン操作リモコン6c、浴室暖房リモコン7bで行われた操作についても、機器通信手段23を通じて熱源機4が受信した内容を台所リモコン2へ転送し、台所リモコン2は、熱源機制御通信手段22から受信した電文に基づき、表示手段2cに暖房機器の運転状況を表示することができる。
【0071】
次に、台所リモコン2から床暖房機5と温水エアコン6、および、浴室暖房機7を操作する方法について説明する。
【0072】
熱源機4に接続される暖房機器は設置される住宅により異なっているため、設置する家庭の状況に合わせて端末機器操作画面2gを構成する必要がある。本実施の形態では、台所リモコン2にあらかじめ設置予定の床暖房機5、温水エアコン6や浴室暖房機7といった端末機器を操作するための情報を入力しておき、台所リモコン2から操作可能な端末機器操作画面2gを構成している。
【0073】
構成される端末機器操作画面2gは台所リモコン表示手段2cに表示され、図10に示すように、床暖房2ga、エアコン2gb、浴室暖房2gcといった接続された端末機器に対応する表示エリアを持ち、それぞれの表示エリア上に必要な情報や操作のためのアイコンを配置する。
【0074】
ここに設置された部屋名2gaa、2gba、2gca、設置された機器名2gab,2gbb、2gcb、運転の切/入に応じて色が変わる状態アイコン2gac、2gbc、2gcc、切/入の操作を行う操作アイコン2gad、2gbd、2gcdを配置して構成されている。
【0075】
なお、図10では状態アイコン2gac、2gbc、2gccを破線の四角で表示しているが、実際には破線の四角の中に状態を示す絵が表示されている。
【0076】
操作アイコン2gad、2gbd、2gcdが操作されると操作された操作アイコンに割り当てられた端末機器の運転の切/入が実行される。操作アイコン2gadを運転切の状態で操作した場合、まず状態アイコン2gacの色を運転切から運転入りに変更し、操作アイコン2gadに割り当てられた床暖房5を運転入りにする電文を熱源機制御通信手段22を通じて熱源機4に伝達し、熱源機4では受信した内容に基づき、機器通信手段23を通じて床暖房リモコン5bに操作内容を伝達し、床暖房リモコン5bは熱源機4から受信した内容に基づき床暖房5の運転を開始する。
【0077】
一方、操作アイコン2gadを運転入りの状態で操作した場合、状態アイコン2gacの色を運転入から運転切に変更し、運転切が同様な経路で床暖房リモコン5bに伝達されて、床暖房5の運転を停止する。浴室暖房も同様に操作アイコン2gccを操作することにより、浴室暖房機7の運転の切/入が操作できる。
【0078】
一方、温水エアコン6は、すでに述べたように冷房、ドライ、暖房の複数の運転状態を持っており、エアコンの表示エリア2gbのうち運転状態表示2gbeに現在の運転状態を表示している。運転状態表示2gbeには、温水エアコン6が運転中の場合には現在の運転状態を、運転中でない場合には台所リモコン記憶手段2dに記憶された運転状態を表示する。台所リモコン記憶手段2dには前回に運転されたときの運転状態を熱源機4から取得して記憶しており、温水エアコンが運転切の場合に台所リモコン2から温水エアコンの運転入操作を行うと、台所リモコン表示手段2cに表示された運転状態で温水エアコンが運転開始するように熱源機制御通信手段22を通じて熱源機4に伝達し、熱源機4では受信した内容に基づき、機器通信手段23を通じて温水エアコン6に操作内容を伝達し、温水エアコン6は熱源機4から受信した内容に基づき指定された運転状態で運転を開始する。
【0079】
このようにすることにより、台所リモコン2では運転入と運転切の操作をするだけで、複数の運転状態を持つ機器を的確に操作できる。
【0080】
図11に温水エアコン6の操作アイコン2gbcを操作されたときのフローチャートを示す。
【0081】
操作アイコンが操作される(S50)と、まず、現在運転中かどうかを確認(S51)し、ここで運転中でなければ次に前回運転時の運転状態の記憶が存在するかを確認(S52)し、記憶が存在すれば記憶された運転状態で運転開始する電文を作成して熱源機4に送信(S54)する。記憶が存在しなければ、あらかじめ決められたデフォルトの運転状態で運転開始する電文を作成して熱源機に対し4電文を送信(S53)する。
【0082】
電文送信後、運転入の表示(S55)と運転状態の表示(S59)を行い、処理を終了(S60)する。
【0083】
一方、現在運転中の確認(S51)において運転中であれば、まず、現在運転中の運転状態を台所リモコン記憶手段に記憶(S56)し、運転停止する電文を作成して熱源機4に対し送信(S57)し、運転切の表示(S58)とこれまで運転していた運転状態の表示(S59)を行い、処理を終了(S60)する。
【0084】
また、温水エアコン制御リモコン6cにより運転状態が変更されると、赤外線通信手段6eにより温水エアコン室内機6aに新たに運転開始する運転状態が伝達され、機器通信手段23を通じて熱源機4に伝達され、さらに熱源機制御通信手段22を通じて台所リモコン2に伝達されて、台所リモコン2の運転状態表示エリアに表示されるとともに、台所リモコン記憶手段2dに記憶される。
【0085】
なお、本実施の形態ではあらかじめ決められたデフォルトの運転状態として「自動」を使用している。温水エアコン6はこの運転状態を受信すると、温水エアコン6が室温センサ6a12により室内温度を検出し運転開始する運転状態を決定する。室温センサ6a12が検出した室内温度が一定値以上であればドライ運転、一定値以下であれば暖房運転とし、その運転状態に遷移するとともに、遷移したモードが機器通信手段23を通じて熱源機4に伝達され、さらに熱源機制御通信手段22を通じて台所リモコン2に伝達されて、台所リモコン2の運転状態表示エリアに表示され、台所リモコン記憶手段2dに記憶される。
【0086】
このように、「自動」は台所リモコン記憶手段2dに記憶がない状態に指定される一時的な運転状態であり、この運転を開始すると熱源機4から温水エアコン6が決定した運転状態を受信して台所リモコン記憶手段2dに記憶する。ただし、「自動」運転開始を熱源機4に送信後、新たな運転状態を受信するまでの間に、操作アイコンを操作された場合には、運転状態を「自動」として台所リモコン記憶手段2dに記憶し、運転切として熱源機4に送信する。
【0087】
これによって、温水エアコンが実際に運転状態を決定してない状態では「自動」を記憶するので、次に台所リモコン2の操作アイコンを操作して温水エアコン6の運転を開始する場合にも開始する運転状態を温水エアコンに決定させるようにすることができる。
【0088】
なお、「自動」を記憶している場合に温水エアコンの運転状態を熱源機から受信した場合には、受信した運転状態で台所リモコン記憶手段2dの記憶を上書きしている。
【0089】
また、熱源機4から温水エアコンの運転状態を受信した場合、台所リモコン記憶手段2dに記憶されている運転状態が異なっている場合には、受信した運転状態で台所リモコン記憶手段2dの記憶を上書きし、表示手段2cに表示する運転状態を受信した運転状態に書き換えている。これによって、温水エアコン制御リモコン6cにより運転状態が変更されてもすぐに表示手段2cに表示し、次に運転入り操作をしても常に最新の運転状態で運転を開始できる。
【0090】
さらに、温水エアコンの操作アイコン2gbcが操作されて運転を開始するとき、台所リモコン記憶手段2dに記憶された運転状態が、運転状態として記憶する運転状態以外のありえない運転状態であった場合には、デフォルトの運転状態で運転開始する。これによって、ノイズ等の影響を受けて記憶手段の記憶状態が変化しありえない運転状態となってしまった場合であっても、デフォルトの運転状態で運転を開始するので、間違った操作をすることがない。
【0091】
以上のように、複数の運転状態を持つ端末機器を情報端末から操作する場合であっても、実際に開始される運転状態を認識した上で運転操作が行なうことが可能で、使いやすい資源供給システムを提供することができる。
【0092】
なお、本実施の形態の資源供給システムでは、表示手段に運転状態を表示する端末機器として温水エアコンについて述べたが、複数の運転状態を持つ端末機器であれば温水エアコンに関わらずいかなる機器でも適用できる。
【0093】
また、本実施の形態の資源供給システムでは、端末機器の操作手段として矢印ボタンで画面上の選択領域を移動させて機能を選択し決定ボタンで機能を実行する方法であるが、表示手段にタッチパネルを設け、画面を直接タッチすることにより機能を選択し実行させる方法でもよい。
【0094】
また、本実施の形態の資源供給システムでは、端末機器の運転状態によりアイコンの色を変更しているが、色の変化に限らず運転切と入を直感的にわかるものであれば例えば絵柄を変化させるといった構成であってもよい。
【0095】
また、本実施の形態の資源供給システムでは、熱源機制御通信手段22と情報通信手段10との2種の通信手段を分離して記載しているが、これらを物理的に同一の線を用いて周波数や時間、パケット等で分離して通信する構成としてもよい。
【0096】
また、本実施の形態の資源供給システムは、給湯暖房システムの台所リモコン、床暖房機、浴室暖房機を例として表記しているが、家庭内、事務所内等で電気、温水、ガス、水などを供給するシステムにおいて端末機器を遠隔操作できるシステムであればいかなる用途であっても適用できる。
【0097】
上記実施の形態に述べた資源供給システムにより、温水に限らず、電力、ガス、水力などの資源を端末機器に供給し利用するシステムにおいて、情報端末から端末機器を操作するための操作手段を構成することができ、使いやすい資源供給システムを提供できる。
【0098】
なお、本実施の形態で説明した手段は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバー等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
【産業上の利用可能性】
【0099】
以上のように本発明にかかる資源供給システムおよびそのプログラムは、情報端末に端末機器がそれぞれ個別に持つ様々な機能を操作するための操作手段を構成することが可能で、使いやすい資源供給システムを提供することができる。また、温水を用いた給湯暖房システムに限らず、電力、ガス、水力、石油燃料などの資源を端末機器に供給し利用するシステムにおいても利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明の実施の形態1における資源供給システムの概要ブロック図
【図2】同システムのサーバーの詳細ブロック図
【図3】同システムの台所リモコン(情報端末)の詳細ブロック図
【図4】同システムの浴室リモコンの詳細ブロック図
【図5】同システムの熱源機の詳細ブロック図
【図6】同システムの床暖房機の詳細ブロック図
【図7】同システムの温水エアコンの詳細ブロック図
【図8】同システムの浴室暖房機の詳細ブロック図
【図9】同システムの台所リモコン(情報端末)の外観図
【図10】同システムの端末機器の操作手段の画面表示図
【図11】同システムの操作手段の温水エアコン操作時のフローチャート
【図12】従来の暖房給湯システムのフローチャート
【符号の説明】
【0101】
2 台所リモコン(情報端末)
2c 台所リモコン表示手段(表示手段)
2d 台所リモコン記憶手段(記憶手段)
2g 端末機器操作画面(操作手段)
4 熱源機(資源供給手段)
5 床暖房機(端末機器)
6 温水エアコン(端末機器)
6c 温水エアコン操作リモコン(端末機器操作手段)
7 浴室暖房機(端末機器)
22 熱源機制御通信手段(資源供給手段制御通信手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建て屋に設けられた情報端末と、前記情報端末と同じ建て屋内に設置された端末機器と、資源供給手段制御通信手段により前記情報端末と接続されかつ前記端末機器からの操作に基づいて端末機器に対して資源を供給する資源供給手段とを備え、前記端末機器は端末機器を操作する端末機器操作手段を備え、前記情報端末は、前記端末機器の操作を行う操作手段と、前記端末機器の運転状態を表示する表示手段とを備え、前記端末機器操作手段により操作された前記端末機器の運転状態を検出し、前記表示手段に表示する資源供給システム。
【請求項2】
情報端末は記憶手段を備え、端末機器が運転切になったときに、切になる前に運転していた運転状態を記憶手段に記憶する請求項1に記載の資源供給システム。
【請求項3】
情報端末は、端末機器が運転入になったときに、その状態を表示手段に表示するとともに、端末機器が運転切になったときに切になる前に運転していた運転状態を表示手段に表示する請求項1に記載の資源供給システム。
【請求項4】
端末機器が運転していないときに情報端末の操作手段を操作して前記端末機器の運転を開始するとき、表示手段に表示された運転状態を開始する請求項3に記載の資源供給システム。
【請求項5】
端末機器が運転していないときに情報端末の操作手段を操作して前記端末機器の運転を開始するとき、記憶手段に運転状態の記憶のない場合、または、ありえない運転状態が記憶されている場合に、あらかじめ決められた運転状態で運転を開始させる請求項4に記載の資源供給システム。
【請求項6】
あらかじめ決められた運転状態は、一時的な運転状態であり、しかるべき後に運転状態が決定され、表示手段に表示する請求項5に記載の資源供給システム。
【請求項7】
一時的な運転状態で運転中に、端末機が運転切になった場合に、開始した一時的な運転状態を表示手段に表示する請求項6に記載の資源供給システム。
【請求項8】
情報端末は、端末機器の運転状態について、表示手段に表示している運転状態と資源供給手段から受信した運転状態とが異なる場合、資源供給手段から受信した運転状態を表示手段に表示する請求項5に記載の資源供給システム。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項記載の資源供給システムの少なくとも一部をコンピュータに実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−226588(P2006−226588A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−40137(P2005−40137)
【出願日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】