説明

赤ちゃん用おしゃぶりマスク

【課題】乳幼児が病院で、他の病気に感染しないよう、幼児用のマスクをさせるが嫌がってしまう。また、マスクを口で遊び唾液でビショビショに濡らして、本来の目的である感染予防が出来ない。おしゃぶりをつけたマスクによって乳幼児が嫌がらず長時間使用出来、感染予防するためのマスクを提供する。
【解決手段】おしゃぶり座板中央下部にキックバネ式クリップを固着し、使用する時はつまみを押しクリップを開き、マスクをクリップ下部まで差し込み装着する。マスク上部を山型の曲線にすることによって違和感が減少出来、、ギャザーを設けることで調節を可能とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乳幼児の風邪・インフルエンザ等のウイルス感染予防や花粉症対策に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、大人用または幼児用のマスクは多数にあるが、こと乳幼児に関しては感染予防のマスクはない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
乳幼児は抵抗力がないため、人の集まるところ、例えば病院の待合室やスーパーマーケット、または、駅等に行った場合、インフルエンザ等のウイルスに感染しやすい。最悪の時、死に至る場合もある。このような状況を回避するための手段がないに等しい。
また、乳幼児の時から人が密集する場所等ではマスクをつけるものであることを、しつけ・学習しておくことによって成長段階で面倒がらず自主的にマスク予防が出来るものと思われる。
花粉症も同様に乳幼児に関しては、予防する手段も見当たらない。
本発明は、そのような問題点を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
おしゃぶり座板下部中央部につまみとそれに付随するキックバネを設け、そのつまみに付いたクリップをおしゃぶり座板外面の周縁部に設ける。そのつまみを手で閉じるとそれに連動したクリップが開き、上部が山型形状したマスクをそのクリップ下部まで入れつまみを放すと、キックバネ式クリップの内部回復力によって挟み込み装着する。
以上の構成よりなる赤ちゃん用マスク。
【発明の効果】
【0005】
乳幼児が病院で、他の病気に感染しないよう、幼児用マスクをさせるが嫌がってしまう。また、マスクを口で遊び唾液でビショビショに濡らして、本来の目的である感染予防が出来ない。本発明は、おしゃぶりをつけたマスクによって乳幼児が嫌がらずに長時間使用が出来、感染予防するためのマスクである。
おしゃぶり座板中央下部に固着したキックバネ式つまみクリップを、使用する時はつまみを閉じクリップを開き、マスクをクリップ下部まで差し込み装着する。そのおしゃぶり付きマスクを乳幼児が掛ける時、おしゃぶりを設けてあるため嫌がってはずしたりしない。また、鼻から頬にかけて山型の曲線にすることによって極力使用者の顔に掛かる違和感・圧迫感をおさえた。また、ギャザーを設ける事で乳幼児の鼻に掛かるマスク部分の調節を可能とした。取り外し可能なため、おしゃぶり部分は洗浄可能で、マスク部分が汚れた場合は使い捨てのため衛生面も保てる。
この赤ちゃん用マスクをすることによって、多いに病気予防をする事が出来、その上、衛生面も保つ事が出来る。本発明は病気だけでなく花粉症についても同様に花粉やダスト等を吸い込むのを予防する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明のおしゃぶり本体の外面斜視図
【図2】本発明のおしゃぶり本体の内面斜視図
【図3】本発明のおしゃぶり本体の側面図
【図4】本発明のつまみ部分の拡大図
【図5】本発明のマスクの正面図
【図6】本発明のクリップ付きおしゃぶりをマスクに装着した外面の正面図
【図7】本発明のクリップ付きおしゃぶりをマスクに装着した内面の斜視図
【図8】本発明の赤ちゃん用マスクを使用した状態図
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)おしゃぶり(8)は乳首部(7)とこの乳首部の基部に配置された所定の広がりを有する座板部(1・6)とを備えている。この基部による座板部は所定の面積でなる面状部を備えている。この面状部は乳幼児が乳頭部(7)を取り込んだ時に乳首部の基端部付近が口唇先端で止まるように位置決めする役割を果たしている。また、乳首部が必要以上に深く口腔内に入らない位置とすることが出来る。
この座板部は外面(1)と内面(6)があり、おしゃぶりが付いている方が座板部の内面(6)で、その反対面が座板部の外面(1)である。座板部の面状部は内面が凹状の湾曲になっている。使用者の顔面の両頬近傍の領域の湾曲と沿った凹面とされている。
これにより、乳幼児が乳首部を吸引する際に、座板部が乳幼児の両頬の付近に密接に接触することで、正しく位置決めされる。
(ロ)面状部の密着部の一部の領域には貫通孔(4)が形成されており、両頬に掛かる圧迫を極力緩和するためのものである。
【0008】
(ハ)おしゃぶり(8)は、先端の乳頭部(7)と、おしゃぶり(8)を座板に支持する基部とを備えている。
(ニ)座板部の外面(1)にある保護層(3)は、おしゃぶり(8)の形状保持と、その基部と座板部の境界を結合形成することを備え、構成することが出来る。
(ホ)座板部の内面(6)は凹状になっており、中央におしゃぶり(8)を備えており、その基部を有しおしゃぶりを保護する役割と乳幼児が乳頭部(7)を吸引した時のストッパー的役割を果たしている。
(ヘ)クリップ(2)は左右対称の形状をしており、つまみ(5)いわゆる把持部を連接する形状とすることによって、使用者がつまみ(5)を摘んだ際にキックバネ(10)部材の反発力によりクリップ(2)が開き、ワンタッチで使用する事が出来る。
クリップ(2)具は、不使用時においては、キックバネ部材のバネ力の作用により、おしゃぶり座板部の外面(1)にくっついた、いわば、閉じた状態となっている。
つまみ(5)を近接方向に摘むと、クリップ(2)が離間方向に開くようになっている。一方、つまみ(5)を離して離間方向に戻すと、クリップ(2)部分が近接方向に閉じるようになっている。
クリップ具の使用に際しては、つまみ(5)をバネ力に抗して近接方向に摘めば、それに従ってクリップ(2)が開いた状態となる。そこに、マスク(11)を差し挟む。
【0009】
(ト)左右対称の形状を有するクリップ(2)は、座板部の底辺中心に固着したつまみ(5)の延長線上に付随したものである。このつまみ(5)は座板部とクリップ部の双方にあり、回転軸を中心にすえ、座板部に密着する方向に付勢するバネ部材とを備えている。
(チ)クリップ(2)は図示(図1)のような形状以外でもよい。下部中央に連接する把持部を備えており、その部分を平たくする事で、容易に摘みやすく出来る。
(リ)マスク(11)は、上部カット面を山型形状(12)の曲線にしてあり、下部は舟形形状(17)になっており、使用者がマスクを着装するという違和感や不快感を極力軽減する事が出来る。また、ギャザー(14)を設けることで、さらに、鼻から両頬に掛かる調節を可能とした。
(ヌ)マスクの山型形状(12)部分には、アルミニウム等からなる平針金のフレーム片(13)が内蔵される。保護者は、使用者のマスク着用時にフレーム片を鼻の形状に合わせ変形させることにより、鼻周辺におけるマスク本体の密着性をさらに向上させることが出来る。
また、マスク下部中央の位置決め(16)として図示(図5)したが、これに限定されるものではなく、色でマーク印をつけたり、乳幼児の好む動物画等で印をつける等と、位置決めとしての印字点(16)がわかるものであればどのような構造であってもよい。これにより、おしゃぶり本体に差し挟んだ時のずれ防止とクリップ(2)によっての固定をムーズにかつ確実に実行することが出来る。
本発明は以上のような構造である。
【0010】
本発明を使用するときは、おしゃぶり座板部の周縁部下部に付いているつまみ把持部(5)を手で閉じ、それに連動し開いたクリップ(2)にマスク(11)をおしゃぶり下部まで差し込み、クリップ(2)の回復力でつまみ(5)を放し閉じて装着する。そして、おしゃぶり座板部の内面(6)に付いている乳頭部(9)を乳幼児の口に含ませ、ゴムひも(15)を耳に掛ける。
そして、乳幼児の顔の大小で鼻に掛かるマスク(11)の具合をギャザー(14)部分で調節する。このおしゃぶり赤ちゃんマスクを使用する事により、病気の感染や花粉症の予防をする事が出来る。
【符号の説明】
【0011】
(1)おしゃぶり座板部の外面、(2)クリップ、(3)保護層、(4)貫通孔、
(5)つまみ、(6)おしゃぶり座板部の内面、(7)乳頭部、(8)おしゃぶり、
(9)回転軸、(10)キックバネ、(11)マスク、(12)山型形状、
(13)平はりがね内臓、(14)ギャザー、(15)ゴムひも、(16)印字点
(17)舟形形状

【特許請求の範囲】
【請求項1】
おしゃぶり座板中央下部にキックバネ式のつまみクリップを設け、山型形状したマスクを、そのクリップでマスクを挟む形で装着を着脱自在にした赤ちゃん用おしゃぶりマスク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−52212(P2013−52212A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−206607(P2011−206607)
【出願日】平成23年9月2日(2011.9.2)
【出願人】(306035421)
【Fターム(参考)】