説明

赤外線遮蔽システム

【課題】 赤外線レーザビームの検知後に赤外線を遮蔽するための遮蔽膜を迅速に形成可能として攻撃相手からの攻撃を回避し得る赤外線遮蔽システムを提供する。
【解決手段】 車両に向けて照射された赤外線レーザビームを、該車両側に設けた赤外線遮蔽手段により遮蔽するように構成された赤外線遮蔽システムにおいて、前記赤外線遮蔽手段は、前記車両の周囲に設置され前記赤外線レーザビームの光線に対向して水の噴出による水噴霧スクリーンを形成する水噴射手段と、該水噴射手段に前記水噴霧スクリーン形成用の水を供給する水供給手段とを備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に向けて照射された赤外線レーザビームを、該車両側に設けた赤外線遮蔽手段により遮蔽するように構成された赤外線遮蔽システムに関する。
【背景技術】
【0002】
戦闘車両(以下戦車という)においては、該戦車に向けて照射されてきた赤外線レーザビームを探知して、該戦車の前記赤外線レーザビーム側に煙幕を展張して赤外線を遮蔽する手段が提供されている。
図11はかかる煙幕展張手段の構成図であり、戦車1が対戦車ミサイル等から照射された赤外線レーザビーム15を検知すると、即座に発煙弾62を発射して赤外線レーザビーム15側の空中で着火させ(63は着火部)、該戦車1の前方つまり赤外線レーザビーム15側に煙幕61を展張して赤外線を遮蔽している。
【0003】
また、特許文献1(特開2002−98498号公報)においては、レーザビーム光源から発振されたレーザビームを、飛しょう体位置検出手段の検出結果に基づいて指向し、空中に伝播させ、レーザビームが飛しょう体に当たった際に生じる反射信号を受光し、受光した反射信号から飛しょう体の特性の諸元を分析し、該分析結果に基づきこれに適するように変調した妨害光を送信するように構成した赤外線誘導式飛しょう体回避システムが提供されている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−98498号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図11に示されている煙幕展張手段にあっては、赤外線レーザビーム15を検知すると、発煙弾62を発射して赤外線レーザビーム空中で着火させ、該戦車1の前方つまり赤外線レーザビーム15側に煙幕61を展張して赤外線を遮蔽する手順で、戦車1の前方に煙幕61を展張しているため、レーザビーム15を検知してから煙幕61を展張するまで約3秒の遅れ時間を要し、対戦車ミサイル等の攻撃相手からの攻撃を回避するための煙幕61による戦車1の隠蔽が間に合わなくなる懸念がある。
【0006】
尚、前記特許文献1(特開2002−98498号公報)の技術は、レーザビームが飛しょう体に当たった際に生じる反射信号から飛しょう体の特性の諸元を分析し、該分析結果に基づきこれに適するように変調した妨害光を送信する技術であり、攻撃相手からの攻撃を回避するために車両の隠蔽が間に合わなくなるという前記課題を解決するものではない。
【0007】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、赤外線レーザビームの検知後に赤外線を遮蔽するための遮蔽膜を迅速に形成可能として、攻撃相手からの攻撃を回避し得る赤外線遮蔽システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明はかかる目的を達成するもので、車両に向けて照射された赤外線レーザビームを、該車両側に設けた赤外線遮蔽手段により遮蔽するように構成された赤外線遮蔽システムにおいて、前記赤外線遮蔽手段は、前記車両の周囲に設置され前記赤外線レーザビームの検知により該赤外線レーザビームの光線に対向して水の噴出による水噴霧スクリーンを形成する水噴射手段と、該水噴射手段に前記水噴霧スクリーン形成用の水を供給する水供給手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
かかる発明によれば、赤外線レーザビームの検知とともに車両の周囲に設置された水噴射手段により、赤外線レーザビームの光線に対向して水を噴出し水噴霧スクリーンを形成するので、車両の周囲に設置された水噴射手段によって水を噴出するみで赤外線レーザを遮蔽し得る水噴霧スクリーンを形成できることとなり、従来の煙幕展張手段のような、赤外線レーザビームの検知後、発煙弾を発射する過程、空中で着火させる過程、及び赤外線レーザビーム側に煙幕を展張する過程の3つの過程を経て赤外線レーザを遮蔽する手段に比べて、きわめて簡単かつ短時間で赤外線を遮蔽するための遮蔽膜を形成できる。
これにより、迅速に赤外線遮蔽膜を形成できて、攻撃相手からの攻撃を確実に回避し得る赤外線遮蔽システムを提供できる。
また、前記水噴霧スクリーンを形成することにより、車両表面から発する赤外線放射を遮断することが可能となって、相手方の赤外線センサから探知されにくくなり、相手からの攻撃を確実に回避できる。
【0010】
本発明は、前記に加えて、前記水供給手段は、水が収容される水タンクと前記水噴射手段とを接続する水供給通路及び該水供給通路を連通、遮断する電磁開閉弁を備えてなるとともに、前記車両への赤外線レーザビームの照射を検知するレーザ検知器と、該レーザ検知器からの前記赤外線レーザビームの検知信号により前記電磁開閉弁を開閉制御し、該赤外線レーザビームの検知信号が入力されたとき前記電磁開閉弁を開き前記水供給通路を連通させて、前記水噴射手段により前記水噴霧スクリーンを形成せしめるコントローラとを備える。
【0011】
かかる発明によれば、前記水噴射手段への該水供給通路を連通、遮断する電磁開閉弁を設け、レーザ検知器による赤外線レーザビームの検知信号が入力されるコントローラによって、赤外線レーザビームの検知信号の入力を受けて前記電磁開閉弁を開き、水供給通路を連通させて水噴射手段により水噴霧スクリーンを形成せしめるので、赤外線レーザビームの照射及び照射方向を正確に検知できるとともに、レーザビームの検知から水噴射手段による水噴霧スクリーンの形成までの無駄時間がなく、車両の周りに迅速に且つ赤外線レーザビームの照射方向に正確に対向して水噴霧スクリーンを形成できる。
また、赤外線レーザビームを検知したときのみ、前記電磁開閉弁を開き水噴射手段により水噴霧スクリーンを形成せしめるので、水の無駄な使用を回避できて、車両の積載量に限度がある水の節約を図ることができる。
【0012】
かかる発明において、前記水噴射手段を次の(1)〜(4)の態様で構成するのが好ましい。
(1)前記水噴射手段は、前記車両の側部の全周に亘って延設され前記水供給通路に接続される水噴射管を備え、前記水供給通路を1個の前記電磁開閉弁により開閉するように構成される。
(2)前記水噴射手段は、前記車両の側部の周方向において、車両の前後方向あるいは車両の車幅方向あるいは車両斜め方向のいずれかの方向に2分割されてそれぞれ延設された2つの水噴射管を備え、前記水供給通路を前記2つの水噴射管と前記水タンクとをそれぞれ接続する2つの水供給通路により構成し、前記2つの水供給通路のそれぞれには前記電磁開閉弁を設け、前記コントローラは前記2つの電磁開閉弁を選択的に開閉するように構成される。
【0013】
(3)前記水噴射手段は、前記車両の側部の周方向において、4分割されてそれぞれ延設された4つの水噴射管を備え、前記水供給通路を前記4つの水噴射管と前記水タンクとをそれぞれ接続する4つの水供給通路により構成し、前記4つの水供給通路のそれぞれには前記電磁開閉弁を設け、前記コントローラは前記4つの電磁開閉弁を選択的に開閉するように構成される。
(4)前記水噴射手段は、前記車両の側部の周方向において、8分割されてそれぞれ延設された8つの水噴射管を備え、前記水供給通路を前記8つの水噴射管と前記水タンクとをそれぞれ接続する8つの水供給通路により構成し、前記8つの水供給通路のそれぞれには前記電磁開閉弁を設け、前記コントローラは前記8つの電磁開閉弁を選択的に開閉するように構成される。
【0014】
前記(1)〜(4)のように構成すれば、車両の側部の周方向に、全周あるいは2〜8分割して水噴射管を設け、コントローラにより開閉制御される電磁開閉弁で各水噴射管を個別に開閉制御することにより、赤外線レーザビームの方向や強さに応じた位置に水噴霧スクリーンを自在に形成せしめることができる。
また、赤外線レーザビームを遮蔽するのに必要な方向の水噴射管のみを選択して水を供給するので、水の無駄な使用を回避できて車両の積載量に限度がある水の節約を図ることができる。
【0015】
また本発明は、前記車両周辺の風向き及び風速のいずれか一方または双方を検出する風向、風速センサを設け、前記コントローラは前記風向、風速センサからの風向きあるいは風速の検出値に基づき前記複数の電磁開閉弁を選択的に開閉制御することを特徴とする。
かかる発明によれば、風向、風速センサからの検出値に基づき、車両周辺の風向きの方向に配置されている水噴射管(水噴射手段)の噴射量を多くし、あるいは車両周辺の風が強く風速の大きいときには水噴射管(水噴射手段)からの噴射量を多くする、等のように、コントローラによって、車両周辺の風向き及び風速に従い複数の電磁開閉弁を選択的に開閉制御することにより、車両周辺の風向き及び風速の変化に影響されることなく、安定して水噴霧スクリーンを形成できる。
【0016】
また本発明は、前記水タンク内の水温を検出して前記コントローラに入力する水温センサと、前記水タンク内の水温を調節する水温調整手段とを備え、前記コントローラは前記水温センサからの水温検出値に基づき前記水タンク内の水温が目標水温になるように前記水温調整手段を制御するように構成したことを特徴とする。
かかる発明によれば、水温センサからの水タンク内の水温検出値に基づき、水温調整手段によって、水タンク内の水温を、水の蒸発を抑制できる低温に保持することにより、水温が高くなり、水噴射管から噴射された水の蒸発によって水噴霧スクリーンの赤外線レーザビームの遮蔽機能が低下するのを防止することが可能となり、安定して水噴霧スクリーンを形成できる。
【0017】
また本発明は、車両の周囲の気温を計測して前記コントローラに入力する気温センサを備え、前記コントローラは前記気温センサからの気温計測値に基づき前記電磁開閉弁を開閉制御して、前記水噴射手段からの水の噴射量を変化せしめることを特徴とする。
かかる発明によれば、気温センサからの気温計測値に基づき電磁開閉弁を開閉制御して、水噴射管(水噴射手段)からの水の噴射量を気温に従い調整することによって、車両の周囲の気温が高くなり、水噴射管から噴射された水の蒸発によって水噴霧スクリーンの赤外線レーザビームの遮蔽機能が低下するのを防止することが可能となり、安定して水噴霧スクリーンを形成できる。
【0018】
また本発明は、前記水タンク内を所定圧力に加圧する加圧装置と、該加圧装置を介して前記水タンク内の圧力を調整する圧力調整装置とを備え、前記コントローラは、前記圧力調整装置を制御して前記水タンク内を前記所定圧力に保持せしめるように構成されたことを特徴とする。
かかる発明によれば、コントローラによって圧力調整装置を介して水タンク内の圧力を制御することにより、水タンク内の圧力を、前記水噴射手段から噴出される噴霧の粒径が、赤外線レーザビームの波長、車両の周囲の気温、水タンク内の水温等に最適な粒径になるような圧力調整、たとえば前記圧力を上昇させ噴霧の粒径を大きくして水噴霧スクリーンの形成面積を大きくする等の圧力調整を容易に行なうことができ、赤外線レーザビームの波長、車両の周囲の気温、水タンク内の水温等に最適な赤外線レーザビームの遮蔽効果が得られる水噴霧スクリーンを形成できる。
【0019】
また本発明は、前記水タンク内の水に添加するための界面活性剤を界面活性剤供給通路を通して前記水タンク内に供給する界面活性剤添加手段と、前記界面活性剤供給通路を開閉する添加剤開閉弁とを備え、前記コントローラは、前記添加剤開閉弁と開閉して前記水タンク内への前記界面活性剤の供給、遮断を制御するように構成されたことを特徴とする。
かかる発明によれば、前記水噴射手段から噴出される水に界面活性剤を添加すると、水の表面張力が小さくなって噴霧の粒径が小さくなることから、コントローラにより添加剤開閉弁を開閉制御して、所要の時期に水タンク内の水に界面活性剤を添加することにより、水の密度を増加し噴霧の粒径を小さくして、赤外線レーザビームの遮蔽効果を増大した水噴霧スクリーンを形成できる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、赤外線レーザビームの検知とともに、車両の周囲に設置された水噴射手段によって赤外線レーザビームの光線に対向して水を噴出するのみで、赤外線レーザを遮蔽し得る水噴霧スクリーンを形成できることとなり、従来の煙幕展張手段のような、赤外線レーザビームの検知後、発煙弾を発射する過程、該空中で着火させる過程、及び赤外線レーザビーム側に煙幕を展張する過程の3つの過程を経て赤外線レーザを遮蔽する手段に比べて、きわめて簡単かつ短時間で赤外線を遮蔽するための遮蔽膜を形成できる。
これにより、迅速に赤外線遮蔽膜を形成できて、攻撃相手からの攻撃を確実に回避し得る赤外線遮蔽システムを提供できる。
【0021】
また本発明によれば、コントローラによって、レーザ検知器からの赤外線レーザビームの検知信号の入力を受けて、水噴射手段への水供給通路を連通、遮断する電磁開閉弁を開き、水供給通路を連通させて水噴射手段により水噴霧スクリーンを形成せしめるので、赤外線レーザビームの照射及び照射方向を正確に検知できるとともに、レーザビームの検知から水噴射手段による水噴霧スクリーンの形成までの無駄時間がなく、車両の周りに迅速に且つ赤外線レーザビームの照射方向に正確に対向して水噴霧スクリーンを形成できる。
また、赤外線レーザビームを検知したときのみ、前記電磁開閉弁を開き水噴射手段により水噴霧スクリーンを形成せしめるので、水の無駄な使用を回避できて車両の積載量に限度がある水の節約を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【実施例1】
【0023】
図1は本発明の実施例1に係る車両の赤外線遮蔽システムの全体構成を示す系統図である。
図1において、1は車両(戦闘車両)、9は水が収容される水タンク、11は該水タンク9に水通路111により接続され前記水タンク9に供給する一定圧力の水が収容された蓄圧タンクである。
2は水噴射管で、前記車両1の側部の全周に亘って該車両1を囲むように延設され、水噴霧4を形成するための噴射口2aが一定間隔で設けられている。7は前記水タンク9と水噴射管2とを接続する水供給管で、該水供給管7には該水供給管7の水通路を連通、遮断する電磁開閉弁6が設けられている。
【0024】
5は前記車両1への赤外線レーザビーム15の照射を検知するレーザ検知器、10は前記電磁開閉弁6を開閉制御するコントローラで、前記レーザ検知器5からの赤外線レーザビームの検知信号は前記コントローラ10に入力され、該コントローラ10はこの検知信号に応じて前記電磁開閉弁6を開くようになっている。
【0025】
かかる実施例1において、前記レーザ検知器5によって赤外線レーザビーム15の照射が検知されると、該赤外線レーザビーム15の検知信号は直ちに前記コントローラ10に入力される。該コントローラ10は前記赤外線レーザビーム15の検知信号を受けると、前記電磁開閉弁6に開信号を伝送して該電磁開閉弁6を開き、水供給管7の水通路を連通せしめる。
これにより、前記水タンク9内の水は、水供給管7及び電磁開閉弁6を経て前記水噴射管2に送り込まれて、噴射口2aから噴射され水噴霧4を形成する。
かかる水噴霧4の形成によって、車両の周囲には水噴霧スクリーン3が形成され、前記赤外線レーザビーム15を遮蔽する。
尚、前記レーザ検知器5により赤外線レーザビーム15が検知されないときには、前記コントローラ10は前記電磁開閉弁6を閉じ、水供給管7の水通路の連通を遮断する。
【0026】
かかる実施例1によれば、水噴射管2への水供給管7の水通路を連通、遮断する電磁開閉弁6を設け、レーザ検知器5による赤外線レーザビーム5の検知信号が入力されるコントローラ10によって、該赤外線レーザビーム15の検知信号の入力を受けて前記電磁開閉弁6を開き、水供給管7の水通路を連通させて、前記水噴射管2の噴射口2aからの水の噴射により、車両1の周囲に水噴霧スクリーン3を形成せしめるので、赤外線レーザビーム15の照射方向に正確に水噴霧スクリーン3を形成できるとともに、該レーザビーム15の検知から噴射口2aによる水噴霧スクリーン3の形成までの無駄時間がなく、車両1の周りに迅速に且つ赤外線レーザビーム15の照射方向に正確に対向して水噴霧スクリーン3を形成できる。
また、赤外線レーザビーム15を検知したときのみ、前記電磁開閉弁6を開き前記水噴射手段により水噴霧スクリーン3を形成せしめるので、水の無駄な使用を回避できて車両の積載量に限度がある水の節約を図ることができる。
【0027】
即ちかかる実施例1によれば、赤外線レーザビーム15の検知とともに、車両1の周囲に設置された水噴射手段(噴射管2及び噴射口2a)により、赤外線レーザビーム15の光線に対向して水を噴出し水噴霧スクリーン3を形成するので、車両1の周囲に設置された前記水噴射手段によって水を噴出するのみで、赤外線レーザを遮蔽し得る水噴霧スクリーン3を形成できることとなり、従来の煙幕展張手段のような、赤外線レーザビームの検知後、発煙弾を発射する過程、該空中で着火させる過程、及び赤外線レーザビーム側に煙幕を展張する過程の3つの過程を経て赤外線レーザを遮蔽する手段に比べて、きわめて簡単かつ短時間で赤外線レーザを遮蔽するための遮蔽膜を形成できる。
これにより、迅速に赤外線レーザ遮蔽膜を形成できて、攻撃相手からの攻撃を確実に回避し得る赤外線遮蔽システムを提供できる。
また、前記水噴霧スクリーン3を形成することにより、車両1の表面から発する赤外線放射を遮断することが可能となって、相手方の赤外線センサから探知されにくくなり、相手からの攻撃を確実に回避できる。
尚、前記水噴射管2を車両1の上方に設置して、該車両1の上方に水噴霧スクリーン3を形成することもできる。
【実施例2】
【0028】
図2は本発明の実施例2を示す図1対応図である。
かかる実施例2においては、車両1の側部の周方向において、該車両1の前後方向に2分割して水噴射管21及び22を設け、前記2つの水噴射管21及び22と前記水タンク9とを2つの水供給管71及び72で接続し、前記2つの水供給管71及び72のそれぞれに電磁開閉弁(1)61及び電磁開閉弁(2)62を設け、前記コントローラ10は前記2つの電磁開閉弁(1)61及び電磁開閉弁(2)62を、前記赤外線レーザビーム15の方向によって選択的に開閉するように構成されている。
この例の場合は、車両1の前方側から照射された赤外線レーザビーム15に対抗するため、電磁開閉弁(1)61を開いて車両1の前方側の水噴射管21に水を送り込み、該車両1の前方側に水噴霧スクリーン3を形成している。
その他の構成は前記実施例1と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
【実施例3】
【0029】
図3は本発明の実施例3を示す図1対応図である。
かかる実施例3においては、車両1の側部の周方向において、該車両1の車幅方向に2分割して水噴射管23及び24を設け、前記2つの水噴射管23及び24と前記水タンク9とを2つの水供給管71及び72で接続し、前記2つの水供給管71及び72のそれぞれに電磁開閉弁(1)61及び電磁開閉弁(2)62を設け、前記コントローラ10は前記2つの電磁開閉弁(1)61及び電磁開閉弁(2)62を、前記赤外線レーザビーム15の方向によって選択的に開閉するように構成されている。
この例の場合は、車両1の後方から見て左側方から照射された赤外線レーザビーム15に対抗するため、電磁開閉弁(1)62を開いて車両1の左側方の水噴射管23に水を送り込み、該車両1の左側方に水噴霧スクリーン3を形成している。
その他の構成は前記実施例1と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
【実施例4】
【0030】
図4は本発明の実施例4を示す図1対応図である。
かかる実施例4においては、車両1の側部の周方向において、該車両1の斜め方向に2分割して水噴射管25及び26を設け、前記2つの水噴射管25及び26と前記水タンク9とを2つの水供給管71及び72で接続し、前記2つの水供給管71及び72のそれぞれに電磁開閉弁(1)61及び電磁開閉弁(2)62を設け、前記コントローラ10は前記2つの電磁開閉弁(1)61及び電磁開閉弁(2)62を、前記赤外線レーザビーム15の方向によって選択的に開閉するように構成されている。
この例の場合は、車両1の後方から見て左側斜め前方から照射された赤外線レーザビーム15に対抗するため、電磁開閉弁(1)61を開いて車両1の左側斜め前方の水噴射管25に水を送り込み、該車両1の左側斜め前方に水噴霧スクリーン3を形成している。
その他の構成は前記実施例1と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
【実施例5】
【0031】
図5は本発明の実施例5を示す図1対応図である。
かかる実施例5においては、車両1の側部の周方向において、該車両1の前後方向及び車幅方向に4分割して水噴射管27,28,29,211を設け、前記4つの水噴射管27,28,29,211と前記水タンク9とを4つの水供給管73及び74及び75及び76で接続し、前記4つの水供給管73,74,75,76のそれぞれに電磁開閉(1)61,電磁開閉弁(2)62,電磁開閉弁(3)63,電磁開閉弁(4)64を設け、前記コントローラ10は前記4つの電磁開閉弁(1)61及び電磁開閉弁(2)62及び電磁開閉弁(3)63及び電磁開閉弁(4)64を、前記赤外線レーザビーム15の方向によって選択的に開閉するように構成されている。
この例の場合は、車両1の前方から照射された赤外線レーザビーム15に対抗するため、電磁開閉弁(1)61及び電磁開閉弁(2)62を開いて車両1の前方の水噴射管27及び28に水を送り込み、該車両1の前方に水噴霧スクリーン34及び35を形成している。
その他の構成は前記実施例1と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
【実施例6】
【0032】
図6は本発明の実施例6を示す図1対応図である。
かかる実施例6においては、車両1の側部の周方向において、該車両1の前後方向及び車幅方向に4分割し、前後に2個の水噴射管213及び215を設け、また車幅方向両側部に2個の水噴射管212及び214を設け、前記4つの水噴射管213,215,212,214と前記水タンク9とを4つの水供給管74,76,75,73で接続し、前記4つの水供給管74,76,75,73のそれぞれに、電磁開閉弁(2)62,電磁開閉弁(4)64,電磁開閉弁(3)63,電磁開閉弁(1)61を設け、前記コントローラ10は前記4つの電磁開閉弁(1)61及び電磁開閉弁(2)62及び電磁開閉弁(3)63及び電磁開閉弁(4)64を、前記赤外線レーザビーム15の方向によって選択的に開閉するように構成されている。
この例の場合は、車両1の後方から見て左側斜め前方から照射された赤外線レーザビーム15に対抗するため、電磁開閉弁(2)62及び電磁開閉弁(3)63を開いて、車両1の前側の水噴射管213及び車幅方向左側の水噴射管212に水を送り込み、該車両1の左側斜め前方に水噴霧スクリーン36,37を形成している。
その他の構成は前記実施例1と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
【実施例7】
【0033】
図7は本発明の実施例7を示す図1対応図である。
かかる実施例7においては、車両1の側部の周方向において、該車両1の前後方向及び車幅方向に8分割し、前方側に2個の水噴射管216及び217を設けるとともに、後方側に2個の水噴射管220及び221を設け、また車幅方向左側部に2個の水噴射管218及び219を設けるとともに車幅方向右側部に2個の水噴射管295及び222を設け、前記8つの水噴射管216,217,220,221,218,219,295,222と前記水タンク9とを8つの水供給管74,75,78,79,76,77,73,711で接続し、前記8つの水供給管74,75,78,79,76,77,73,711のそれぞれに、電磁開閉弁(3)63,電磁開閉弁(2)62,電磁開閉弁(6)66,電磁開閉弁(7)67,電磁開閉弁(4)64,電磁開閉弁(5)65,電磁開閉弁(1)61,電磁開閉弁(8)68を設け、前記コントローラ10は前記8つの電磁開閉弁(1〜8)61〜68を、前記赤外線レーザビーム15の方向によって選択的に開閉するように構成されている。
この例の場合は、車両1の後方から見て左側斜め前方から照射された赤外線レーザビーム15に対抗するため、電磁開閉弁(3)63,電磁開閉弁(2)62,電磁開閉弁(4)64を開いて、車両1の前側の水噴射管217,216及び車幅方向左側前方の水噴射管218に水を送り込み、該車両1の左側斜め前方に水噴霧スクリーン37,38を形成している。
その他の構成は前記実施例1と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
【0034】
以上の第2〜実施例7(図2〜図7)によれば、車両1の側部の周方向に、全周あるいは2〜8分割して水噴射管21…を設け、コントローラ10により開閉制御される電磁開閉弁61…で各水噴射管21…を個別に開閉制御することにより、赤外線レーザビーム15の方向や強さに応じた位置に水噴霧スクリーン31…を自在に形成せしめることができる。
また、赤外線レーザビーム15を遮蔽するのに必要な方向の水噴射管21…のみを選択して水を供給するので、水の無駄な使用を回避できて車両1の積載量に限度がある水の節約を図ることができる。
【実施例8】
【0035】
図8は本発明の実施例8を示す図1対応図である。
図8においては、図1に示す実施例1に次の(1)〜(3)に示す手段を追設している。
(1)前記水タンク9内の水温を検出して前記コントローラ10に入力する水温センサ12と、前記水タンク9内の水温を調節するヒーター、クーラー等にて構成される水温調整手段8とを設け、前記コントローラ10は前記水温センサ12からの水温検出値に基づき前記水タンク9内の水温が目標水温(好ましくは水噴霧スクリーン3での水の蒸発を抑制できる低温)になるように前記水温調整手段8を制御するように構成する。
かかる手段によれば、水温センサ12からの水タンク9内の水温検出値に基づき、水温調整手段8によって水タンク9内の水温を水の蒸発を抑制できる低温に保持することにより、水温が高くなり水噴射管2から噴射された水の蒸発によって水噴霧スクリーン3の赤外線レーザビーム15の遮蔽機能が低下するのを防止することが可能となり、安定して水噴霧スクリーン3を形成できる。
【0036】
(2)車両の周囲の気温を計測して前記コントローラ10に入力する気温センサ18を設け、前記コントローラ10は前記気温センサ18からの気温計測値に基づき前記電磁開閉弁6を開閉制御して、前記水噴射管2からの水の噴射量を変化せしめるように構成する。
かかる手段によれば、気温センサ18からの気温計測値に基づき電磁開閉弁6を開閉制御して水噴射管2からの水の噴射量を気温に従い調整することによって、車両1の周囲の気温が高くなり水噴射管2から噴射された水の蒸発によって、水噴霧スクリーン3の赤外線レーザビーム15の遮蔽機能が低下するのを防止することが可能となり、安定して水噴霧スクリーン3を形成できる。
【0037】
(3)前記水タンク9内に加圧管160を介して接続され、該水タンク9内を所定圧力に加圧する加圧装置16と、該加圧装置16を介して前記水タンク9内の圧力を調整する圧力調整装置17とを設け、前記コントローラ10は、前記圧力調整装置17を制御し加圧装置16の圧力を調節して、前記水タンク9内を前記所定圧力に保持せしめるように構成する。
かかる手段によれば、コントローラ10により圧力調整装置17を介して水タンク9内の圧力を制御することにより、該水タンク9内の圧力を、前記水噴射管2から噴射される噴霧4の粒径が、赤外線レーザビーム15の波長、車両1の周囲の気温、水タンク9内の水温等に最適な粒径になるような圧力の調整、たとえば前記圧力を上昇させ噴霧の粒径を大きくして水噴霧スクリーン3の形成面積を大きくする等の圧力の調整を容易に行なうことができ、赤外線レーザビーム15の波長、車両1の周囲の気温、水タンク9内の水温等に最適な赤外線レーザビーム15の遮蔽効果が得られる水噴霧スクリーン3を形成できる。
その他の構成は前記実施例1と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
【実施例9】
【0038】
図9は本発明の実施例9を示す図1対応図である。
かかる実施例9においては、前記車両1周辺の風向き及び風速のいずれか一方または双方を検出して、前記コントローラ10に入力する風向、風速センサ20を設けるとともに、前記コントローラ10は前記風向、風速センサ20からの風向きあるいは風速の検出値に基づき前記複数(この例では2個)の電磁開閉弁(1)61,電磁開閉弁(2)62を選択的に開閉制御するように構成している。
かかる実施例9によれば、風向、風速センサ20からの検出値に基づき、車両1周辺の風向きの方向に配置されている水噴射管(たとえば水噴射管21)の噴射量を多くし、あるいは車両1周辺の風が強く風速の大きいときには該水噴射管(たとえば水噴射管21)からの噴射量を多くする等のように、前記コントローラ10によって、車両1周辺の風向き及び風速に従い複数(この例では2個)の電磁開閉弁を選択的に開閉制御することにより、車両1周辺の風向き及び風速の変化に影響されることなく、安定して水噴霧スクリーン31を形成できる。
その他の構成は前記実施例2と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
【実施例10】
【0039】
図10は本発明の実施例10を示す図1対応図である。
かかる実施例10においては、前記水タンク9内の水に添加するための界面活性剤を、界面活性剤供給通路131を通して前記水タンク9内に供給する界面活性剤添加手段14と、前記界面活性剤供給通路131を開閉する添加剤開閉弁13とを設け、前記コントローラ10は、前記添加剤開閉弁13を開閉して前記水タンク9内への前記界面活性剤の供給、遮断を制御するように構成している。
かかる実施例10によれば、水噴射管2から噴射される水に界面活性剤を添加すると、水の表面張力が小さくなって噴霧の粒径が小さくなることから、コントローラ10により添加剤開閉弁13を開閉制御して、所要の時期に水タンク9内の水に界面活性剤を添加することにより、水の密度を増加し噴霧の粒径を小さくして、赤外線レーザビーム15の遮蔽効果を増大した水噴霧スクリーン3を形成できる。
その他の構成は前記実施例1と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明によれば、赤外線レーザビームの検知後に赤外線を遮蔽するための遮蔽膜を迅速に形成可能となり、攻撃相手からの攻撃を回避し得る赤外線遮蔽システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施例1に係る車両の赤外線遮蔽システムの全体構成を示す系統図である。
【図2】本発明の実施例2を示す図1対応図である。
【図3】本発明の実施例3を示す図1対応図である。
【図4】本発明の実施例4を示す図1対応図である。
【図5】本発明の実施例5を示す図1対応図である。
【図6】本発明の実施例6を示す図1対応図である。
【図7】本発明の実施例7を示す図1対応図である。
【図8】本発明の実施例8を示す図1対応図である。
【図9】本発明の実施例9を示す図1対応図である。
【図10】本発明の実施例10を示す図1対応図である。
【図11】従来技術における作用説明図である。
【符号の説明】
【0042】
1 車両(戦闘車両)
2 水噴射管
2a 噴射口
3 水噴霧スクリーン
4 水噴霧
5 レーザ検知器
6 電磁開閉弁
7 水供給管
8 水温調整手段
9 水タンク
10 コントローラ
11 蓄圧タンク
12 水温センサ
14 界面活性剤添加手段
15 赤外線レーザビーム
16 加圧装置
17 圧力調整装置
18 気温センサ
20 風向、風速センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に向けて照射された赤外線レーザビームを、該車両側に設けた赤外線遮蔽手段により遮蔽するように構成された赤外線遮蔽システムにおいて、前記赤外線遮蔽手段は、前記車両の周囲に設置され前記赤外線レーザビームの光線に対向して水の噴出による水噴霧スクリーンを形成する水噴射手段と、該水噴射手段に前記水噴霧スクリーン形成用の水を供給する水供給手段とを備えたことを特徴とする赤外線遮蔽システム。
【請求項2】
前記水供給手段は、水が収容される水タンクと前記水噴射手段とを接続する水供給通路及び該水供給通路を連通、遮断する電磁開閉弁を備えてなるとともに、前記車両への赤外線レーザビームの照射を検知するレーザ検知器と、該レーザ検知器からの前記赤外線レーザビームの検知信号により前記電磁開閉弁を開閉制御し、該赤外線レーザビームの検知信号が入力されたとき前記電磁開閉弁を開き前記水供給通路を連通させて前記水噴射手段により前記水噴霧スクリーンを形成せしめるコントローラとを備えたことを特徴とする請求項1記載の赤外線遮蔽システム。
【請求項3】
前記水噴射手段は、前記車両の側部の全周に亘って延設され前記水供給通路に接続される水噴射管を備え、前記水供給通路を1個の前記電磁開閉弁により開閉するように構成したことを特徴とする請求項2記載の赤外線遮蔽システム。
【請求項4】
前記水噴射手段は、前記車両の側部の周方向において、車両の前後方向あるいは車両の車幅方向あるいは車両の斜め方向のいずれかの方向に2分割されてそれぞれ延設された2つの水噴射管を備え、前記水供給通路を前記2つの水噴射管と前記水タンクとをそれぞれ接続する2つの水供給通路により構成し、前記2つの水供給通路のそれぞれには前記電磁開閉弁を設け、前記コントローラは前記2つの電磁開閉弁を選択的に開閉するように構成されたことを特徴とする請求項2記載の赤外線遮蔽システム。
【請求項5】
前記水噴射手段は、前記車両の側部の周方向において、4分割されてそれぞれ延設された4つの水噴射管を備え、前記水供給通路を前記4つの水噴射管と前記水タンクとをそれぞれ接続する4つの水供給通路により構成し、前記4つの水供給通路のそれぞれには前記電磁開閉弁を設け、前記コントローラは前記4つの電磁開閉弁を選択的に開閉するように構成されたことを特徴とする請求項2記載の赤外線遮蔽システム。
【請求項6】
前記水噴射手段は、前記車両の側部の周方向において、8分割されてそれぞれ延設された8つの水噴射管を備え、前記水供給通路を前記8つの水噴射管と前記水タンクとをそれぞれ接続する8つの水供給通路により構成し、前記8つの水供給通路のそれぞれには前記電磁開閉弁を設け、前記コントローラは前記8つの電磁開閉弁を選択的に開閉するように構成されたことを特徴とする請求項2記載の赤外線遮蔽システム。
【請求項7】
前記車両周辺の風向き及び風速のいずれか一方または双方を検出する風向、風速センサを設け、前記コントローラは前記風向、風速センサからの風向きあるいは風速の検出値に基づき前記複数の電磁開閉弁を選択的に開閉制御することを特徴とする請求項4及び5及び6のいずれかの項に記載の赤外線遮蔽システム。
【請求項8】
前記水タンク内の水温を検出して前記コントローラに入力する水温センサと、前記水タンク内の水温を調節する水温調整手段とを備え、前記コントローラは前記水温センサからの水温検出値に基づき前記水タンク内の水温が目標水温になるように前記水温調整手段を制御するように構成されたことを特徴とする請求項2記載の赤外線遮蔽システム。
【請求項9】
前記車両の周囲の気温を計測して前記コントローラに入力する気温センサを備え、前記コントローラは前記気温センサからの気温計測値に基づき前記電磁開閉弁を開閉制御して、前記水噴射手段からの水の噴射量を変化せしめることを特徴とする請求項2記載の赤外線遮蔽システム。
【請求項10】
前記水タンク内を所定圧力に加圧する加圧装置と、該加圧装置を介して前記水タンク内の圧力を調整する圧力調整装置とを備え、前記コントローラは、前記圧力調整装置を制御して前記水タンク内を前記所定圧力に保持せしめるように構成されたことを特徴とする請求項2記載の赤外線遮蔽システム。
【請求項11】
前記水タンク内の水に添加するための界面活性剤を界面活性剤供給通路を通して前記水タンク内に供給する界面活性剤添加手段と、前記界面活性剤供給通路を開閉する添加剤開閉弁とを備え、前記コントローラは、前記添加剤開閉弁を開閉して前記水タンク内への前記界面活性剤の供給、遮断を制御するように構成されたことを特徴とする請求項2記載の赤外線遮蔽システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−284036(P2006−284036A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−102099(P2005−102099)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】